JP6681546B2 - ヘッドアップディスプレイおよびヘッドアップディスプレイを搭載した車両 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイおよびヘッドアップディスプレイを搭載した車両 Download PDF

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Description

本開示は、透過型の反射部材に投射して虚像を提示するヘッドアップディスプレイに関する。
特許文献1に開示のヘッドアップディスプレイ装置は、投影光学系と、フロントガラスとからなる。投影光学系は、画像の情報を持つ表示光を生成し、これを拡大投影する。フロントガラスは、表示光を反射して虚像を表示する。投影光学系は、液晶パネル、投影レンズ群、凹面ミラー等からなる。液晶パネルは、表示光を生成する。投影レンズ群は、正のパワーを有する。凹面ミラーは、この投影レンズ群に対して偏心して配置された非回転対称非球面の凹面ミラーである。投影光学系は、液晶パネルから出射する表示光を、投影レンズ群と凹面ミラーとでパワーを分散しながら拡大投影する。
特開2009−122582号公報
本開示は、視認性の低下を抑制するヘッドアップディスプレイを提供する。
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、ウインドシールドを有する車両に搭載され、ウインドシールドに画像を投射して、観察者に虚像を視認させるものである。ヘッドアップディスプレイは、表示デバイスと、プロセッサと、投射光学系と、を備える。表示デバイスは、第1の色のサブ画素と第2の色のサブ画素を含む画素を有し、画像を表示する。プロセッサは、表示デバイスの表示を制御する。投射光学系は、屈折光学系を有し、表示デバイスに表示された画像を観察者の視点領域に投射する。ここで、車両を基準に屈折光学系における外側を通過する基準外側画像端の光線の偏角と内側を通過する基準内側画像端の光線の偏角とは異なる。なお、偏角とは、屈折光学系に入射する光線のベクトルと、出射する光線のベクトルとがなす角である。プロセッサは、第1の色のサブ画素で形成される画像に対して第2の色で形成される画像の画素を所定の変移量だけ変移させその変移量は、中心に対して基準外側画像端側と基準内側画像端側とで非対称である
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、視認性の低下を抑制するのに有効である。
実施の形態1におけるヘッドアップディスプレイを搭載した車両を示す模式図 実施の形態1におけるヘッドアップディスプレイの構成を示す模式図 実施の形態1における表示デバイスの表示画像を説明する模式図 実施の形態1における制御部の電気接続状態を説明するためのブロック図 実施の形態1におけるヘッドアップディスプレイの構成を説明するための模式図 実施の形態1における第2ミラーを説明するための模式図 実施の形態2におけるヘッドアップディスプレイの構成を示す模式図 実施例1の投射光学系のデータを示す図 実施例1の投射光学系のデータを示す図 実施例1の投射光学系のデータを示す図 実施例1の投射光学系のデータを示す図 実施例1の投射光学系のデータを示す図 実施例1の投射光学系のデータを示す図 実施例2の投射光学系のデータを示す図 実施例2の投射光学系のデータを示す図 実施例2の投射光学系のデータを示す図 実施例2の投射光学系のデータを示す図 実施例2の投射光学系のデータを示す図 実施例2の投射光学系のデータを示す図 実施例1および2の光学データを示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜6を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.ヘッドアップディスプレイの全体構成]
本開示のヘッドアップディスプレイ100の具体的な実施の形態及び実施例を、図面を参照して、以下、説明する。
図1は、本実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ100を搭載した車両200を示す図である。図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ100は、車両200のウインドシールド220の下部にあるダッシュボード210内部に配置される。観察者Dは、ヘッドアップディスプレイ100がウインドシールド220に投射する表示画像111(図2)を虚像Iとして認識する。
図2は、本実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の構成を説明するための模式図である。図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110と、投射光学系120(第1レンズ121と、ミラー122と、第2レンズ123)と、制御部150と、カメラ170と、を備える。ヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110が表示する表示画像111を、ウインドシールド220を介して反射させて、観察者Dの視点領域300に導いて虚像Iを視認させる。視点領域300は、観察者Dが虚像Iを欠けることなく視認できる領域のことを意味する。カメラ170は、観察者Dの視点位置を検出する。
ここで、表示画像111の光路における虚像Iの中心から出射する光線を基準光線Lcとする。観察者Dが視認する基準光線Lcは、実際には表示デバイス110から光学系を経て観察者Dに到達したものである。そのため、虚像Iの中心から出射する基準光線Lcに対応する、表示デバイス110から観察者Dに到達するまでの光線も基準光線Lcと表現される。また、これらの光線に対応する光路も同様に基準光線Lcと表現される。後述の基準内側光線Liおよび基準外側光線Loにおいても同様である。虚像Iの車両外側端を形成する表示画像111の光路を基準外側光線Lo、虚像Iの車両内側端を形成する表示画像111の光路を基準内側光線Liとする。ただし、観察者Dの視点が視点領域300の中心にあるものとする。
図3は、本実施の形態のヘッドアップディスプレイ100に用いられる表示デバイス110を説明する模式図である。表示デバイス110は、その表示領域内において、表示画像111を表示する。実施の形態1では、表示画像111は長辺と短辺からなる長方形である。2つの短辺のうち、基準外側光線Lo、基準内側光線Liに相当する表示位置をそれぞれ、基準外側画像端Do、基準内側画像端Diとする。また、基準光線Lcに相当する位置を基準画像Dcとする。
表示デバイス110は、画像を表示することができる装置であればよい。例えば、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)や有機発光ダイオード(エレクトロルミネッセンス)、プラズマディスプレイなどを用いることも可能である。また、表示デバイス110として、拡散反射可能なスクリーンにプロジェクタや走査型レーザを用いて画像を生成してもよい。本実施の形態における表示デバイス110は、R(赤)、G(緑)、B(青)、の3色のサブ画素からなる画素を有している。
図4は、本実施の形態に係る制御部150の電気接続状態を示すブロック図である。図4に示すように、制御部150は、CPU151とメモリ152とを有する。CPU151は、表示デバイス110の制御を行い、表示画像111を生成する。表示画像111としては、例えば、道路進行案内表示や、前方車両までの距離、車のバッテリー残量、現在の車速など、各種の情報を表示することができる。メモリ152は、表示デバイス110が表示する表示画像111を、ウインドシールド220や投射光学系120のパワーに応じて、電子的に色補正するための補正量のパラメータを記憶する。この補正量のパラメータは、ウインドシールド220の形状に応じて設計される第2レンズ123の形状に基づいて設定される、特定の色のサブ画素に対するその他のサブ画素の変位量である。また、メモリ152は、表示デバイス110が表示する表示画像111を、観察者Dの視点位置に応じて、電子的に色補正するための補正量のパラメータを記憶する。
制御部150は、投射光学系120やウインドシールド220で発生する歪みに応じて、あらかじめ表示画像111を電子的に歪ませておくことで、観察者Dに良好な虚像Iを視認させることができる。また、表示デバイス110は、投射光学系120で発生する色収差に応じて、メモリ152にあらかじめ記憶された補正量のパラメータに基づき、複数波長の表示画素を表示位置毎にずらして表示する。また、表示デバイス110は、カメラ170が検出する観察者Dの視点位置に応じて、複数波長の表示画素を表示位置毎にずらして表示することもできる。
投射光学系120は、第1レンズ121と、ミラー122と、第2レンズ123とから構成される。投射光学系120は、表示デバイス110が表示した表示画像111をウインドシールド220に投射する。具体的には、表示デバイス110が表示した表示画像111の画像光は、第1レンズ121を介してミラー122に入射する。ミラー122が反射する画像光は、第2レンズを介してウインドシールド220に投射される。
[1−1−2.投射光学系の構成]
以下、図5を用いて、投射光学系120の配置構成について説明する。
第1レンズ121は表示デバイス110よりも車両200の前方方向であって、表示デバイス110の表示面に垂直な方向に対して傾けて配置している。全体として負のパワーを有する。こうすることで、表示デバイス110から出射する光線の角度を低減することができる。また、第1レンズ121は、表示デバイス110側すなわち入射面に凹面を有する。こうすることで、表示デバイス110から出射する光線が、第1レンズ121の表示デバイス110側の面に入射する角度が小さくなり、偏心歪みの影響を低減することができる。また、第1レンズ121は、出射面が凸面である負メニスカス形状を有する。これにより、表示デバイス110から出射する光線が、第1レンズ121のレンズ面に入射する角度が小さくなり、偏心歪みの影響を低減することができる。また、第1レンズ121は少なくとも一方の面に自由曲面形状を採用している。これにより、ミラー122、第2レンズ123、ウインドシールド220で発生する非対称な画面歪みを良好に補正することができる。
ミラー122は第1レンズ121よりも車両200の前方方向に配置され、第1レンズ121から出射された光線を第2レンズ123に向けて反射するよう、その反射面を偏心して配置している。ここで、ミラー122の反射面は凹面形状である。これにより、表示デバイス110で表示した表示画像111を拡大して、観察者Dに虚像Iとして視認させることが可能となる。また、ミラー122は自由曲面形状を採用している。これは反射で生じた虚像の歪みを、視点領域300の全域で良好な虚像Iが見えるように補正するためである。
第2レンズ123は、正のパワーを持つフレネルレンズであり、ミラー122の上方に配置される。第2レンズ123は、ミラー122が反射する光線をウインドシールド220に向けて屈折する作用を持つ。また、図6に示すように、本実施の形態の第2レンズ123は、車両外側方向よりも車両内側方向の方が強い屈折作用を持つ非対称なレンズである。本実施の形態の第2レンズ123は、車両内側に大きなサグ量を持たせてパワーを大きくした非対称なレンズ形状としている。しかしながら、回転対称なレンズを、回転対称軸を車両外側にシフトして配置して、車両外側方向に強いパワーを持たせるようにしても良い。
正のパワーの第2レンズ123を配置することで、表示デバイス110で表示した表示画像111を拡大して、観察者Dに虚像Iとして視認させることが可能となる。さらに、ミラー122のサイズを小型化することが可能となる。また、第2レンズ123は、車両外側方向よりも車両内側方向の方が強い屈折作用を持つことで、第2レンズ123を水平に近い角度で配置することができ、ヘッドアップディスプレイ100の筺体の小型化を実現することができる。通常、ウインドシールドは車両外側に強い曲率をもった自由曲面形状をしている。第2レンズ123の車両内側に強いパワーを持たせることで非対称な歪みを補正しつつ、第2レンズ123を水平に近づけて配置することができる。
また、第2レンズ123の出射面は、フレネル形状を有している。このフレネル面は、車両200の前後方向に直線上に伸びる稜線を有する。これにより、第2レンズ123のレンズ厚を削減することができ、ヘッドアップディスプレイ100を小型に構成することができる。また、第2レンズ123は車両の前後方向よりも車両の左右方向の方が強い曲率を有している。これによって、ミラー122とウインドシールド220で発生する非対称な歪みを補正することができる。
投射光学系120は、表示デバイス110の直後に全体として負のパワーの第1レンズ121を配置しているため、ミラー122のパワーを高める(所謂テレフォト作用)ことができる。これにより、ヘッドアップディスプレイ100を小型に構成することができる。ここで、第1レンズ121は、ミラー122の反射面の下端よりも上方に配置される。こうすることで、ヘッドアップディスプレイ100を車両200の上下方向に薄く構成することができる。また、表示デバイス110と第1レンズ121の基準光線Lcの間隔は、ミラー122と第1レンズ121の間隔よりも短い。これにより、第1レンズ121で発生する色収差量が視点領域300内で変動するのを抑制することができる。
[1−1−3.電子補正]
車両外側方向よりも車両内側方向の方が強い屈折作用を持つため、第2レンズ123で発生する色収差は、車両外側よりも車両内側の方が大きくなる。そのため、虚像Iは、非対称な色収差が発生した画像として観察者Dに視認される。
そこで、CPU151は、メモリ152に記憶された補正パラメータを参照して、表示画像111を波長毎に定められた補正量に相当する画素数だけ表示位置をずらして表示するように表示デバイス110を制御する。このとき、表示画像111における2波長以上の画素をずらして補正する。具体的には、緑色のサブ画素のみで構成される緑色画像を基準にして、赤色のサブ画素と青色のサブ画素をずらす。このとき、緑色に対して赤色と青色のずらす方向は反対方向である。また、赤色のサブ画素よりも青色のサブ画素の方が、変位量が大きい。また、メモリ152は、表示画像111の中心よりも周辺に向かうに従って大きな補正量のパラメータを有している。すなわち、メモリ152は、第2レンズ123における表示画像111が通る位置の屈折量の大小に応じた補正量のパラメータを有している。本実施の形態では、メモリ152は、表示画像111の中心に対して車両外側と内側とで非対称な補正量のパラメータを有している。すなわち、表示画像111において、基準外側画像端Doよりも基準内側画像端Diの方が、大きな変位量となる。これによって、第2レンズ123で発生する非対称な色収差が発生しても、色ずれを軽減した良好な虚像Iを観察者Dに視認させることができる。
また、メモリ152は、視点領域300における観察者Dの視点の位置に応じた補正量のパラメータを有している。すなわち、メモリ152は、観察者Dの視点が、車両200の内側に位置する場合に、基準内側画像端Diの変位量が増加し、基準外側画像端Doの変位量は減少する補正量のパラメータを備える。反対に、観察者Dの視点が、車両200の外側に位置する場合に、基準内側画像端Diの変位量は減少し、基準外側画像端Doの変位量は増加する補正量のパラメータを備える。これにより、観察者Dの視点の位置が変化した場合であっても、良好な虚像Iを視認させることができる。
[1−2.効果等]
実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100は、車両200のウインドシールド220に投射して、観察者Dに虚像Iを視認させるものである。ヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110と、CPU151と、第1レンズ121と、第2レンズ123と、ミラー122と、を備える。表示デバイス110は、複数の色のサブ画素からなる画素を有し表示画像111を表示する。CPU151は、表示デバイス110の表示を制御する。ここで、屈折光学系である第2レンズ123において、第2レンズ123の車両200の外側を通過する基準外側画像端Doの光線の偏角と内側を通過する基準内側画像端Diの光線の偏角とが異なる。なお、第2レンズ123における偏角とは、第2レンズ123に入射する光線のベクトルと、出射する光線のベクトルとがなす角である。CPU151は、緑色画像に対して赤色及び青色画像を表示画像111の左右で非対称にずらして表示する。
これにより、視点領域300の全域で色ずれの抑制された虚像Iを提示することが可能である。
また、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の第1レンズ121は、全体として負のパワーを有する。これにより、表示デバイス110から出射する光線の角度を小さくすることができ、視点領域300の全域でコントラストの高い画像を視認することができる。
また、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110側の面が凹面形状である第1レンズ121を備える。これにより、表示デバイス110から出射した光線が第1レンズ121の表示デバイス110側面に入射する角度が小さくなり、画面歪みを良好に補正することができる。
また、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100は、表示画像111の長辺方向のほうが表示画像111の短辺方向よりもパワーが強い第1レンズ121を備える。これにより、横長に設定される視点領域300全域でコントラストの高い画像を視認することができる。
実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の第2レンズ123は、基準光線Lcに対して傾けて配置することが望ましい。これにより、第2レンズ123を水平に近い角度で配置することが可能となり、ヘッドアップディスプレイ100を小型に構成することができる。
実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の第2レンズ123は、車両の左右方向に溝があるリニアフレネル形状であることが望ましい。これにより、第2レンズ123のレンズ厚を削減することができ、ヘッドアップディスプレイ100を小型に構成することができる。
実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の第2レンズ123は、自由曲面形状であることが望ましい。これにより、ウインドシールド220で発生する画面歪みを良好に補正し、観察者Dの視点領域300全域で画面歪みの少ない画像を視認することができる。
実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の第2レンズ123は、車両外側よりも車両内側に強いパワーをもつように、そのレンズ形状を設定、またはレンズをシフトさせて配置することが望ましい。これにより、車両外側で強い曲率をもつウインドシールド220で発生する画面歪みを良好に補正し、観察者Dの視点領域300全域で画面歪みの少ない良好な画像を視認することができる。
実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ100の第2レンズ123は、車両の前後方向よりも車両の左右方向に強いパワーを持つことが望ましい。これにより、ウインドシールド220で発生する画面歪みを良好に補正し、視点領域300の全域で画面歪みの少ない画像を視認することができる。
(実施の形態2)
以下、図7を用いて、実施の形態2を説明する。
[2−1.構成]
[2−1−1.ヘッドアップディスプレイの全体構成]
図7は、実施の形態2に係るヘッドアップディスプレイ100の構成を説明するための模式図である。図7に示すように、実施の形態2に係るヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110と、投射光学系120(第1ミラー122aと、第2ミラー122bと、第2レンズ123)と、を備える。ヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110が表示する表示画像111を、ウインドシールド220に投射して視点領域300に導いて、観察者Dに虚像Iを視認させる。
ここで、虚像Iの中心を形成する表示画像111の光路を基準光線Lcとする。ただし、観察者Dの視点が視点領域300の中心にあるものとする。
投射光学系120は、第1ミラー122aと、第2ミラー122bと、第2レンズ123と、から構成される。投射光学系120は、表示デバイス110が表示した表示画像111をウインドシールド220に投射する。具体的には、表示デバイス110が表示した表示画像111の画像光は、第1ミラー122aに入射する。第1ミラー122aが反射する画像光は、第2ミラー122bに入射する。第2ミラー122bが反射した画像光は、第2レンズ123を介してウインドシールド220に投射される。
[2−1−2.投射光学系の構成]
第1ミラー122aは、表示デバイス110よりも上方に配置され、表示デバイス110から出射された光線を第2ミラー122bに向けて反射するよう、その反射面を偏心して配置している。ここで、第1ミラー122aの反射面は凸面形状である。これにより、第2ミラー122bで発生する非対称な歪みを良好に補正することができる。ただし、第1ミラー122aは凸面形状に限定されることはなく、平面形状でも凹面形状でも良い。また、第1ミラー122aは自由曲面形状を採用している。これは反射で生じた虚像の歪みを、視点領域300の全域で良好な虚像Iが見えるように補正するためである。ただし、第1ミラー122aは自由曲面形状に限定されることはなく、球面形状、非球面形状、トロイダル形状、アナモルフィック形状であっても良い。また、これらのミラーを基準光線Lcに対して偏心させて配置しても良い。
第2ミラー122bは、第1ミラー122aよりも車両200の前方方向に配置され、第1ミラー122aから出射された光線をウインドシールド220に向けて反射するよう、その反射面を偏心して配置している。第2ミラー122bの反射面は凹面形状である。これにより、表示デバイス110で表示した表示画像111を拡大して、観察者Dに虚像Iとして視認させることが可能となる。また、第2ミラー122bは自由曲面形状を採用している。これにより、視点領域300の全域で良好な虚像Iが見えるように、反射で生じた虚像Iの歪みを補正できる。ただし、第2ミラー122bは自由曲面形状に限定されることはなく、球面形状、非球面形状、トロイダル形状、アナモルフィック形状であっても良い。また、これらのミラーを基準光線Lcに対して偏心して配置しても良い。
ここで、第1ミラー122aの下端は、第2ミラー122bの反射面の下端よりも上方に配置される。こうすることで、ヘッドアップディスプレイ100を車両の上下方向に薄く構成することができる。
第2レンズ123は、第1ミラー122a及び第2ミラー122bよりも上方に配置され、光線をウインドシールド220に向けて屈折する作用を持つ。また、第2レンズ123は基準光線Lcに対して傾けて配置されている。こうすることによって、第2レンズ123を水平に近い角度で配置することができ、ヘッドアップディスプレイ100の筺体の小型化を実現することができる。また、第2レンズ123は全体として正のパワーを持つ。これにより、表示デバイス110で表示した表示画像111を拡大して、観察者Dに虚像Iとして視認させることが可能となる。さらに、第2ミラー122bのサイズを小型化することが可能となる。また、第2レンズ123は自由曲面形状を採用している。これにより、ウインドシールド220で発生する非対称な画面歪みを補正することができる。ただし、第2レンズ123の面形状は自由曲面形状に限定されることはなく、球面形状、非球面形状、トロイダル形状、アナモルフィック形状であっても良い。また、第2レンズ123は車両外側方向よりも車両内側方向の方が強い屈折作用を持つように、そのレンズ形状を設定、またはそのレンズをシフトさせて配置している。例えば、レンズの形状を車両中心側に大きなサグ量を持つ非対称な形状としても良いし、回転対称なレンズを、回転対称軸を車両外側にシフトして配置しても良い。通常、自動車のウインドシールドは車両外側の曲率が大きい自由曲面形状である。そのため、第2レンズ123を水平に近づけて配置した場合、車両内側に強いパワーを持たせることで非対称な歪みを補正することができる。
[2−1−3.電子補正]
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、第2レンズ123で発生する色収差を補正するために、メモリ152に補正量のパラメータを持たせている。すなわち、第2レンズ123で発生する色収差は、車両外側方向よりも車両内側方向の方が大きくなり、虚像Iは非対称な色収差が発生した画像として観察者Dに視認される。そこで、表示デバイス110で表示画像111を表示する際には、波長毎に予め定められた補正量に相当する画素数だけ表示位置をずらして表示している。これによって、第2レンズ123の色収差による虚像Iの色ずれを軽減することができる。また、色収差を補正するために、表示デバイス110で電子的に画像の補正をするにあたっては、表示画像111の中心に対して車両外側と内側とで非対称な変位量となる。詳細には、メモリ152は、基準外側画像端Doよりも基準内側画像端Diの方が、大きな補正量となるパラメータを有する。これによって、第2レンズ123が非対称なパワーを有しても、色収差を抑制した虚像Iを観察者Dに視認させることができる。また、第2レンズ123の出射面は、フレネル形状を有している。また、第2レンズ123のフレネル面は、車両200の前後方向に直線上に伸びる稜線を有する。これにより、第2レンズ123のレンズ厚を削減することができ、ヘッドアップディスプレイ100を小型に構成することができる。ただし、第2レンズ形状はリニアフレネル形状に限定されることはなく、円形に溝を配置したフレネル形状であっても良いし、溝のないバルクレンズ形状であっても良い。
[2−2.効果等]
実施の形態2に係るヘッドアップディスプレイ100は、車両200のウインドシールド220に投射して、観察者Dに虚像Iを視認させるものである。ヘッドアップディスプレイ100は、表示デバイス110と、CPU151と、第1ミラー122a、第2ミラー122bと、第2レンズ123とを備える。表示デバイス110は、複数の色のサブ画素からなる画素を有し表示画像111を表示する。CPU151は、表示デバイス110を制御する。ここで、屈折光学系である第2レンズ123において、第2レンズ123の車両200の外側を通過する基準外側画像端Doの光線の偏角と内側を通過する基準内側画像端Diの光線の偏角とが異なる。なお、第2レンズ123における偏角とは、第2レンズ123に入射する光線のベクトルと、出射する光線のベクトルとがなす角である。CPU151は、緑色画像に対して赤色及び青色画像を表示画像111の左右で非対称にずらして表示する。
これにより、視点領域300の全域で色ずれの抑制された虚像Iを提示することが可能である。また、実施の形態1で用いた第1レンズ121を用いないため、色収差の補正が容易となる。
<望ましい条件>
以下、実施の形態1及び2に係るヘッドアップディスプレイ100が満足することが望ましい条件を説明する。なお、各実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ100に対して、複数の好ましい条件が規定されるが、これら複数の条件すべてを満足する構成が最も望ましい。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏する光学系を得ることも可能である。
本開示のヘッドアップディスプレイ100は、以下の条件(1)を満足することが望ましい。
1.2 < (θ2i×θ1o) / (θ2o×θ1i) < 6.0 ・・・(1)
ここで、
θ1i:ウインドシールド220に入射する基準内側光線のベクトルとウインドシールド220から反射する基準内側光線のベクトルがなす角度
θ1o:ウインドシールド220に入射する基準外側光線のベクトルとウインドシールド220から反射する基準外側光線のベクトルがなす角度
θ2i:第2レンズ123に入射する基準内側光線Liのベクトルと第2レンズ123から出射する基準内側光線Liのベクトルがなす角度
θ2o:第2レンズ123に入射する基準外側光線Loのベクトルと第2レンズ123から出射する基準外側光線Loのベクトルがなす角度
である。
条件(1)は、基準外側光線Loと基準内側光線Liの第2レンズ123における屈折作用とウインドシールド220への入射角との比率を規定する条件である。条件(1)の下限を下回ると、第2レンズ123の車両内側の屈折作用が小さくなり、小型なヘッドアップディスプレイ100を提供することが困難となる。
また、条件(1)の上限を上回ると、第2レンズ123の車両内側の屈折作用が強くなりすぎ、ウインドシールド220で発生する画面歪みを良好に補正することが困難となる。
また、さらに以下の条件(1)’を満足することにより上述の効果をさらに奏功させることができる。
1.6 < (θ2i×θ1o) / (θ2o×θ1i) < 4.0 ・・・(1)’
また、さらに以下の条件(1)’’を満足することにより上述の効果をさらに奏功させることができる。
2.0 < (θ2i×θ1o) / (θ2o×θ1i) < 3.0 ・・・(1)’’
本開示のヘッドアップディスプレイ100は、以下の条件(2)を満足することが望ましい。
1.5 ≦ (Mi×θ1o) / (Mo×θ1i) ・・・(2)
ここで、
θ1i:ウインドシールド220に入射する基準内側光線のベクトルとウインドシールド220から反射する基準内側光線のベクトルがなす角度
θ1o:ウインドシールド220に入射する基準外側光線のベクトルとウインドシールド220から反射する基準外側光線のベクトルがなす角度
Mi:基準内側画像Diにおける緑色画素に対する青色画素の変移量
Mo:基準外側画像Doにおける緑色画素に対する青色画素の変移量
である。
条件(2)は、基準内側画像端Diと基準外側画像端Doにおけるにおける緑色画素に対する青色画素の変移量と、基準内側光線Liと基準外側光線Loのウインドシールド220への入射角比率を規定する条件である。通常、ウインドシールド220は車両外側に向かってその曲率が大きくなっている。第2レンズ123はウインドシールド220で発生する画面歪みを補償するため、車両内側の曲率を強くすることが望ましい。例えば、条件(2)のように基準内側画像端Diの変移量を大きくすることが望ましい。条件(2)の下限を下回ると、第2レンズ123で発生する色収差に対して基準内側画像端Diの変移量が不足し、観察者Dに良好な虚像Iを視認させることが困難となる。また、観察者Dに良好な虚像Iを視認させるために第2レンズ123の車両内側のパワーが小さくなり、小型なヘッドアップディスプレイ100を提供することが困難となる。
さらに、以下の条件(2)’を満足することにより上述の効果をさらに奏功させることができる。
1.5 ≦ Mi / Mo ≦ 6.0 ・・・(2)’
条件(2)’の上限を上回ると、第2レンズ123で発生する色収差に対して基準内側画像端Diの変移量が過剰となり、観察者Dに良好な虚像Iを視認させることが困難となる。
また、さらに以下の条件(2)’ ’を満足することにより上述の効果をさらに奏功させることができる。
2.0 ≦ Mi / Mo ≦ 5.0 ・・・(2)’ ’
なお、各実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ100に対して、複数の好ましい条件が規定されるが、これら複数の条件すべてを満足する構成が最も望ましい。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏する光学系を得ることも可能である。
(数値実施例)
以下、図8Aから図11Cを用いて、実施の形態1〜2に対応する数値実施例を示す。
以下、本開示によるヘッドアップディスプレイ100について、具体的な実施例を説明する。なお、以下で説明する実施例において、表中の長さの単位は(mm)であり、角度の単位は(度)である。また、自由曲面は、次の数式で定義されるものである。
Figure 0006681546
ここで、zは面を定義する軸から(x,y)の位置におけるサグ量である。rは面を定義する軸の原点における曲率半径である。cは面を定義する軸の原点における曲率である。kはコーニック定数であり、多項式係数のCに相当する。Cj(j>1)は単項式xの係数である。ただし、mおよびnは0以上の整数である。
また、各実施例において、基準となる座標原点は、表示デバイス110に表示された画像(表示面)の中心であり、表中では、表示面の横方向をX軸、縦方向をY軸、表示面に対して垂直方向をZ軸として示している。また、偏心データにおいて、ADEとは、ミラーもしくはレンズをX軸を中心にZ軸方向からY軸方向に回転した量、BDEとはY軸を中心にX軸方向からZ軸方向に回転した量、CDEとはZ軸を中心にX軸方向からY軸方向に回転した量を意味する。
(数値実施例1)
図8A〜図9Cは、実施例1(実施の形態1)の投射光学系のデータである。図8Aは、投射光学系120の各光学要素における各面の偏心データを示す。図8Bと図8Cは、曲率半径を示す。図9Aから図9Cは、各光学要素における自由曲面の多項式係数を示す。
(数値実施例2)
図10A〜図11Cは、実施例2(実施の形態2)の投射光学系のデータである。図10Aは、投射光学系120の各光学要素における各面の偏心データを示す。図10Bと図10Cは、曲率半径を示す。また、図11Aから図11Cは、各光学要素における自由曲面の多項式係数を示す。
以下の表1に、実施の形態1及び2の条件式(1)、(2)の対応値を示す。
Figure 0006681546
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1及び2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1及び2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
実施の形態1及び2では、第2レンズ123において、第2レンズ123における車両の外側寄りを通過する画像端の光線の偏角よりも内側寄りを通過する画像端の光線の偏角のほうが大きくなるように構成されている。これを実現するにあたり、第2レンズには、非対称な形状のレンズを用いてもよいし、偏心させた対称レンズを用いてもよい。
また、実施の形態1及び2では第2レンズ123はフレネルレンズやリニアレンズを使用していたが、厚みが一定ではないフレネル形状であっても良い。
また、実施の形態1及び2では投射光学系120に1つ、または2つのレンズ素子を使用していたが、3つ以上のレンズ素子を使用しても良い。
また、実施の形態1及び2では第2レンズ123は上側にフレネル面を配置していたが、下面にフレネル面を配置しても良い。
実施の形態1及び2では、第2レンズ123の面形状を自由曲面形状として説明したが、球面形状、非球面形状、トロイダル形状、アナモルフィック形状であっても良い。
また、実施の形態1及び2では、第2レンズ123の形状をリニアフレネル形状として説明したが、円形に溝を配置したフレネル形状であっても良いし、溝のないバルクレンズ形状であっても良い。
また、実施の形態1では、第1レンズ121の表示デバイス110側面はその全面が凹面として説明したが、一部に凸面形状を有しても良い。
また、実施の形態1では、第1レンズ121のレンズ面は負メニスカス形状として説明したが、平凹形状、両凹形状であっても良い。
また、実施の形態1では、第1レンズ121の面形状を自由曲面形状として説明したが、球面形状や非球面形状、トロイダル形状、アナモルフィック形状であっても良い。また、これらのレンズを基準光線Lcに対して偏心させて配置しても良い。
また、実施の形態1では、ミラー122の面形状は自由曲面形状に限定されることはなく、球面形状、非球面形状、トロイダル形状、アナモルフィック形状であっても良い。また、ミラー122を基準光線Lcに対して偏心させて配置しても良い。
また、実施の形態1では、表示デバイス110の直後に1枚の第1レンズ121を配置しているが、複数のレンズ素子を配置しても良い。
また、実施の形態1では、第1レンズ121の直後に1つのミラー122を配置しているが、複数のミラーを配置しても良い。
また、実施の形態1ではミラー122の直後に1枚の第2レンズ123を配置しているが、複数のレンズ素子を配置しても良いし、レンズ素子を配置しなくても良い。
また、実施の形態2では、投射光学系120は2つのミラーを配置しているが、3枚以上のミラーを配置しても良い。また、第1ミラー122aを第2ミラー122bよりも車両後方側に配置しているが、これに限定されることはなく、第1ミラー122aを第2ミラー122bよりも車両前方に配置しても良いし、車両の左右方向(図4において紙面垂直方向)に配置しても良い。また、実施の形態2では表示デバイス110を第1ミラー122aよりも下方に配置しているが、これに限定されることはない。例えば、表示デバイス110を第1ミラー122aよりも上方に配置しても良いし、車両後方に配置しても良いし、車両の左右方向(図4において紙面垂直方向)に配置しても良い。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、透過性の反射部材を有する車両用のヘッドアップディスプレイなどに、本開示は適用可能である。
100 ヘッドアップディスプレイ
110 表示デバイス
111 表示画像
120 投射光学系
121 第1レンズ
122 ミラー
122a 第1ミラー
122b 第2ミラー
123 第2レンズ
150 制御部
151 CPU
152 メモリ
170 カメラ
200 車両
210 ダッシュボード
220 ウインドシールド
300 視点領域
D 観察者
I 虚像
Dc 基準画像
Di 基準内側画像端
Do 基準外側画像端
Lc 基準光線
Li 基準内側光線

Claims (6)

  1. ウインドシールドを有する車両に搭載され、前記ウインドシールドに画像を投射して、観察者に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイであって、
    第1の色のサブ画素と第2の色のサブ画素を含む画素を有し、画像を表示する表示デバイスと、
    前記表示デバイスの表示を制御するプロセッサと、
    屈折光学系を有し、前記表示デバイスに表示された前記画像を観察者の視点領域に投射する投射光学系と、を備え、
    前記屈折光学系に入射する光線のベクトルと、出射する光線のベクトルとがなす角である偏角は、前記車両を基準に前記屈折光学系における外側を通過する基準外側画像端の光線の偏角と前記車両を基準に前記屈折光学系における内側を通過する基準内側画像端の光線の偏角とが異なり、
    前記プロセッサは、前記第1の色のサブ画素で形成される画像に対して前記第2の色のサブ画素で形成される画像の画素を所定の変移量だけ変移させ
    前記変移量は、前記画像の中心に対して前記基準外側画像端側と前記基準内側画像端側とで非対称である
    ヘッドアップディスプレイ。
  2. ウインドシールドを有する車両に搭載され、前記ウインドシールドに画像を投射して、観察者に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイであって、
    第1の色のサブ画素と第2の色のサブ画素を含む画素を有し、画像を表示する表示デバイスと、
    前記表示デバイスの表示を制御するプロセッサと、
    屈折光学系を有し、前記表示デバイスに表示された前記画像を観察者の視点領域に投射する投射光学系と、を備え、
    前記屈折光学系に入射する光線のベクトルと、出射する光線のベクトルとがなす角である偏角は、前記車両を基準に前記屈折光学系における外側を通過する基準外側画像端の光線の偏角と前記車両を基準に前記屈折光学系における内側を通過する基準内側画像端の光線の偏角とが異なり、
    前記プロセッサは、前記第1の色のサブ画素で形成される画像に対して前記第2の色のサブ画素で形成される画像の画素を、中心に対して前記基準外側画像端側と前記基準内側画像端側とで非対称に変移させ、
    以下の条件(1)を満足する、ヘッドアップディスプレイ:
    1.2 < (θ2i×θ1o) / (θ2o×θ1i) ・・・(1)
    ここで、
    θ1i:前記ウインドシールドに入射する基準内側光線のベクトルと前記ウインドシールドから反射する基準内側光線のベクトルがなす角度
    θ1o:前記ウインドシールドに入射する基準外側光線のベクトルと前記ウインドシールドから反射する基準外側光線のベクトルがなす角度
    θ2i:屈折光学系に入射する基準内側光線のベクトルと屈折光学系から出射する基準内側光線のベクトルがなす角度
    θ2o:屈折光学系に入射する基準外側光線のベクトルと屈折光学系から出射する基準外側光線のベクトルがなす角度
    である。
  3. 前記第1の色は緑色であり、前記第2の色は青色であって、
    以下の条件(2)を満足する、請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ:
    1.5 ≦ (Mi×θ1o) / (Mo×θ1i) ・・・(2)
    ここで、
    Mi:虚像の内側に到達する画像の端部である基準内側画像における第1の色のサブ画素に対する第2の色のサブ画素の変移量
    Mo:虚像の外側に到達する画像の端部である基準外側画像における第1の色のサブ画素に対する第2の色のサブ画素の変移量
    である。
  4. 前記屈折光学系は、前記車両の前後方向よりも前記車両の左右方向の方が強い曲率を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記屈折光学系は、前記画像の中心を通る基準光線に対して偏心している、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイを備えた、車両。
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