JP6623061B2 - 工作機械及び工作機械の制御方法 - Google Patents

工作機械及び工作機械の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、横中繰り盤等の工作機械、及び工作機械の制御方法に関する。
中繰り加工を行う工作機械として横中繰り盤が知られている。横中繰り盤は、テーブル上にワークを載置し、主軸に取り付けられた中繰り用の工具に回転運動を与え、更に、数値制御を行うことにより、ワークに対して所望の位置に工具を移動させ、中繰り加工を行う機械である。
従来における横中繰り盤として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1では、ラム先端が自重により撓みが生じた場合には、油圧シリンダを用いてラムの傾斜角度を補正することにより、適切な角度で加工を行うことが開示されている。ここで、一般的に用いられる横中繰り盤は、テーブル上にワークを載置して固定し、該ワークと工具を相対的に三次元方向に移動させ、数値制御によってワークの所望部位を加工する。
特開2011−121157号公報
一方、ワークの加工態様によっては、テーブル上に付加ロータリユニットを取り付け、該付加ロータリユニットにワークを固定する方式を採用する場合がある。このような場合には、テーブルに対して付加ロータリユニット(取付ユニット)を固定する必要があるので、必要に応じてテーブル上に付加ロータリユニットの着脱操作を行う。しかしながら、付加ロータリユニットをテーブルに取り付ける作業は操作者による手作業により行われるので、精度良く取り付けるために長時間を要するという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、付加ロータリユニットの取り付け位置にずれが生じている場合でも、高精度に数値制御による加工を可能にし、ひいては作業者による取付作業の労力を軽減することが可能な工作機械及び工作機械の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る工作機械は、回転動可能なテーブルと、ワークを加工する工具と、前記工具を搭載する主軸と、3次元の直交座標系で駆動する送り軸と、前記テーブルの表面に着脱可能に立設され、前記ワークを固定する取付ユニットと、を備える機械本体と、前記取付ユニットの、該取付ユニットが本来取り付けられるべき基準点に対する位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と前記位置ずれ量検出部で検出された位置ずれ量を用いて、ワーク加工時の座標を補正して前記機械本体を数値制御する数値制御装置と、を備え、前記位置ずれ量検出部は、前記取付ユニットの表面が前記主軸の軸方向である第1の軸と直交する位置となるようにテーブルの回転位置が設定された際の、前記取付ユニットの表面に互いに距離L1だけ離れ、双方を結ぶ直線が前記テーブルの表面に平行となる2つの測定点を設定し、且つ、前記主軸から一方の測定点までの第1の軸方向の距離と前記主軸から他方の測定点までの第1の軸方向の距離を測定し、各距離の差分ΔLを算出し、更に、前記距離L1と前記差分ΔLに基づいて、取付ユニットに形成された開口部の中心線である基準軸と前記第1の軸とのずれ角θを算出し、該ずれ角θを前記位置ずれ量とすることを特徴とする。
請求項に係る工作機械は、請求項1において、前記位置ずれ量検出部は、前記取付ユニットの表面が前記第1の軸と直交する位置となるようにテーブルの回転位置が設定された際の、前記主軸に取り付けたタッチセンサを前記開口部内にて、前記第1の軸と直交する第2の軸の一方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第1の座標を求め、且つ、前記第2の軸の他方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第2の座標を求め、更に、前記第1の座標、及び第2の座標から前記開口部の中心位置の第2の軸方向の座標を求め、この座標から前記取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求め、第1の軸のオフセット量とすることを特徴とする。
請求項に係る工作機械は、請求項において、前記位置ずれ量検出部は、前記タッチ
センサを前記開口部内にて、前記テーブルの表面と直交する方向である第3の軸の一方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第3の座標を求め、且つ、前記第3の軸の他方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第4の座標を求め、更に、前記第3の座標、及び第4の座標から前記開口部の中心位置の第3の軸方向の座標を求め、この座標から取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求め、第3の軸のオフセット量とすることを特徴とする。
請求項に係る工作機械は、請求項1〜において、前記工作機械は、横中繰り盤であり、前記主軸に工具を取り付けて前記ワークを加工することを特徴とする。
請求項に係る工作機械の制御方法は、回転動可能なテーブルにワークを載置する取付ユニットを取り付けてワークを固定し、数値制御を実行する工作機械の制御方法であって、前記取付ユニットの表面が主軸の軸方向である第1の軸と直交する位置となるようにテーブルの回転位置を設定する工程と、前記取付ユニットの表面に設定され、双方を結ぶ直線が前記テーブルの表面に平行となる2つの測定点間の距離L1と、前記主軸から一方の測定点までの第1の軸方向の距離と前記主軸から他方の測定点までの第1の軸方向の距離の差分ΔLを算出する工程と、前記距離L1と前記差分ΔLに基づいて、前記取付ユニットに形成された開口部の中心線である基準軸と前記第1の軸との間のずれ角θを算出する工程と、前記ずれ角θを用いて、ワーク加工時の座標を補正して数値制御を実行する工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項に係る工作機械の制御方法は、請求項において、前記主軸に取り付けたタッチセンサを前記開口部内にて、前記主軸の軸方向と直交する第2の軸の一方にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第1の座標を求める工程と、前記開口部内にて、前記第2の軸の他方の方向にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第2の座標を求める工程と、前記第1の座標、及び第2の座標から前記開口部の第2の軸方向の中心座標を求める工程と、前記開口部の前記第2の軸方向の中心座標に基づいて前記取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求める工程と、前記位置ずれ量を用いて、ワーク加工時の座標を補正して数値制御を実行する工程と、を備えたこと特徴とする。
請求項に係る工作機械の制御方法は、請求項5または6において、前記主軸に取り付けたタッチセンサを前記開口部内にて、前記テーブルの表面と直行する方向である第3の軸の一方にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第3の座標を求める工程と、前記開口部内にて、前記第3の軸の他方の方向にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第4の座標を求める工程と、前記第3の座標、及び第4の座標から前記開口部の第3の軸方向の中心座標を求める工程と、前記開口部の前記第3の軸方向の中心座標に基づいて前記取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求める工程と、前記位置ずれ量を用いて、ワーク加工時の座標を補正して数値制御を実行する工程と、を備えたこと特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る工作機械である横中繰り盤の構成を模式的に示す斜視図であり、付加ロータリユニットが取り付けられていない状態を示す。 図2は、本発明の一実施形態に係る工作機械である横中繰り盤の構成を模式的に示す斜視図であり、付加ロータリユニットが取り付けられた状態を示す。 図3は、本発明の一実施形態に係る工作機械である横中繰り盤にて、付加ロータリユニットのずれ角を演算する処理を示すフローチャートである。 図4は、付加ロータリユニットを搭載したテーブルを90°回転させた際の、主軸との位置関係を示す説明図である。 図5は、付加ロータリユニットのずれ角θを示し、(a)は2つの点q1,q2を示し、(b)は距離L1と差分ΔL、及びθの関係を示す説明図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る工作機械にて、付加ロータリユニットの中心位置のX座標、Y座標を算出する処理を示すフローチャートである。 図7は、付加ロータリユニットの基準軸と主軸の軸方向との位置ずれを示す説明図である。 図8は、基準位置のX座標を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る工作機械である横中繰り盤100の構成を模式的に示す説明図である。図1に示すように、本実施形態に係る横中繰り盤100は、上面が水平面とされた直方体形状のベッド11(支持体)を有している。該ベッド11の上面には、互いに直交するX軸(第2の軸)、及びZ軸(第1の軸)が設定されており、更に、この上面に対して直交する方向(法線方向)がY軸(第3の軸)に設定されている。
ベッド11の上面には、Z軸方向にスライド移動可能なサドル12が設けられている。即ち、ベッド11の上面には、Z軸方向に沿ったガイドレール(図示省略)が設けられており、サドル12がこのガイドレールに沿って摺動可能に支持されている。
サドル12の上面には、該サドル12に対してX軸方向にスライド可能な平板形状のテーブル13が設けられている。テーブル13には加工対象となるワーク(図示省略)が載置される。該テーブル13は、その中心点Qを中心として回転動可能とされている。この回転方向をB軸とする。なお、テーブル13のスライド機構及び回転機構は周知の技術であるので、説明を省略する。
一方、ベッド11には、該ベッド11に対して直交する方向に向けてコラム14が設置されており、該コラム14には上下方向(Y軸方向)にスライド移動可能な主軸頭15が設けられている。主軸頭15には主軸19が搭載され、該主軸19にはワークの加工に用いる各種の工具を取り付けることが可能である。また、必要に応じてタッチセンサを取り付けることも可能である。
従って、ベッド11を基準とした場合に、該ベッド11に対してZ軸方向にサドル12がスライド移動可能であり、且つ、サドル12に対してX軸方向にテーブル13がスライド移動可能である。更に、テーブル13はB軸方向に回転動が可能であり、ベッド11に対してY軸方向に主軸頭15がスライド移動可能である。
従って、ベッド11、サドル12、テーブル13、及び主軸頭15を数値制御することにより主軸19に取り付けた工具による加工位置を決定し、更に、工具を駆動させることにより、テーブル13上に載置したワークを加工することができる。
更に、本実施形態に係る横中繰り盤100は、テーブル13上に、付加ロータリユニット17(取付ユニット)を取り付けることが可能である。即ち、付加ロータリユニット17は、テーブル13に対して着脱可能とされている。図2は、テーブル13上の所定位置に付加ロータリユニット17を立設させて固定した状態を示している。付加ロータリユニット17は、中央に円形状の開口部18が形成されている。また、該開口部18には、回転機構(図示省略)が設けられており、開口部18に固定されたワークを図2の矢印Aの方向を基準に回動させることができる。また、付加ロータリユニット17に直交し、且つ、開口部18の中心を通過する軸を、付加ロータリユニット17の基準軸M1として設定する。
通常時には、図1に示したように付加ロータリユニット17はテーブル13から取り外された状態とされ、必要に応じて図2に示すように、テーブル13の上面に付加ロータリユニット17を設置する。即ち、ワークの加工の態様によって、図2に示すようにテーブル13の上面に付加ロータリユニット17を取り付ける。付加ロータリユニット17は、テーブル13上に設定された取り付け部位に取り付けることができ、通常、作業者による手作業で、取り付け及び取り外しの作業が行われる。
また、本実施形態に係る横中繰り盤100は、ワークの加工を総括的に制御する主制御部20を備えている。更に、主制御部20は、数値制御(NC制御)により主軸19に搭載された工具を駆動させ、テーブル13に設置したワークを加工する数値制御装置としての機能を備えている。また、主制御部20は、付加ロータリユニット17の基準軸M1と、テーブル13表面の2次元座標を規定する2つの軸のうちの一方の軸であるZ軸(第1の軸)と、の位置ずれ量(ずれ角θ)を検出する位置ずれ量検出部としての機能を備えている。更に、主制御部20は、付加ロータリユニット17の取り付け位置の主軸19の軸方向(Z軸)の位置ずれ量であるオフセット量(オフセットZao)及び、付加ロータリユニット17の取り付け状態のY軸方向の位置ずれ量であるオフセット量(オフセットYao)を検出する位置ずれ量検出部としての機能も備えている。また、それらの位置ずれ量に基づいて数値制御を実行する数値制御装置としての機能を備えている。なお、主制御部20は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
ここで、付加ロータリユニット17は、操作者による手作業でテーブル13上に取り付けられるので、常に同一な位置に取り付けられるとは限らない。本実施形態では、付加ロータリユニット17の開口部18の中心線である基準軸M1のずれ角θ、及び開口部18の中心位置N1の3次元座標から付加ロータリユニット17が本来取り付けられるべき基準点からのオフセット量を算出する。そして、主制御部20は、これらのずれ角θ、及びオフセット量を用いて数値制御を実施する。
[ずれ角θの算出]
初めに、基準軸M1とZ軸とのなす角度であるずれ角θを求める。ずれ角θの算出手順を、図3に示すフローチャート、及び図4、図5に示す説明図を参照して説明する。図2に示したように、付加ロータリユニット17がテーブル13の左側に位置している状態から、テーブル13をB軸のマイナス方向(矢印の反対方向)に90°回転させると、図4に示すように付加ロータリユニット17の基準軸M1が、主軸19の軸方向であるZ軸方向を向くようになる。
図3のステップS11において、主制御部20は、付加ロータリユニット17の表面に、任意の2点である点q1,q2(測定点)を設定する。この際、点q1と点q2を結ぶ直線が、テーブル13の表面に対して平行となるように設定する。具体的には、図5(a)に示す点q1,q2を設定する。各点q1,q2間の距離(測定点間の距離)は既知であり、距離L1とする。
次に、主軸19の先端にタッチセンサ21(図4参照)を取り付ける。そして、ステップS12において、主制御部20は、主軸19をZ軸方向に移動させることにより、主軸19の先端部から点q1までの距離、及び、主軸19の先端部から点q2までの距離を測定する。
ステップS13において、ステップS12の処理で測定された2つの距離の差分を演算し、これを差分ΔLとする。従って、図5(b)に示すように、点q1、q2との間の距離L1と、差分ΔLとの関係が得られる。
ステップS14において、距離L1、及び差分ΔLを用いて、下記(1)式によりずれ角θを求める。
θ=tan-1(ΔL/L1) …(1)
その結果、図4に示した付加ロータリユニット17の基準軸M1とZ軸との間のずれ角θ(位置ずれ量)を求めることができる。ステップS15において、主制御部20は、ずれ角θを取得する。
[中心位置N1の3次元座標及びオフセット量の算出]
次に、付加ロータリユニット17に形成される開口部18の、中心位置N1の3次元座標を算出する手順について、図6に示すフローチャート、及び図7、図8に示す説明図を参照して説明する。初めに、図6のステップS31において、テーブル13をB軸方向に回転させて、付加ロータリユニット17の基準軸M1がZ軸に対してずれ角θだけ回転した位置となるように合わせる。具体的には、図7に示すように、テーブル13をずれ角θだけ回転させる。その結果、基準軸M1とZ軸(主軸19の軸方向)の向きが一致し、付加ロータリユニット17の表面とZ軸が直交することになる。
ステップS32において、主軸19の先端にタッチセンサ21を取り付け、該タッチセンサ21を付加ロータリユニット17に形成された開口部18内に挿入する。更に、ステップS33において、タッチセンサ21が開口部18内に位置する状態で、テーブル13をX軸の一方側(例えば、プラス側)へ移動させる。その結果、センサが開口部18の内面に接触することになる。このときのX軸方向の座標をx1(第1の座標)として記憶する。
ステップS34において、テーブル13をX軸方向の他方側(例えば、マイナス側)へ移動させる。その結果、センサが開口部18の他方側の内面に接触することになる。このときのX軸方向の座標をx2(第2の座標)として記憶する。
ステップS35において、2つのX座標x1、x2に基づき、下記(2)式により基準軸M1のX座標x0(即ち、開口部18の中心座標)を求める。
x0=(x1+x2)/2 …(2)
即ち、図8に示すように、座標x0が、中心位置N1のX座標ということになり、更に付加ロータリユニット17が本来取り付けられるべき基準点(xr、yr、zr、br)からのオフセット量をZao=xzr−x0で求める(ステップS41参照)。この値を付加ロータリユニット17のZ軸の基準点とのオフセットZaoとする。ここで、「xzr」は付加ロータリーユニット17が本来取り付けられるべき状態において、B軸をマイナス方向に90°回転させた時の付加ロータリユニット17の開口部の中心のX座標を示す。
ステップS36において、主制御部20は、中心位置N1のX座標がx0であることを認識する。
ステップS37において、主軸19をY軸方向の一方側(例えば、上側)へ移動させる。その結果、センサが開口部18の一方側の内面に接触することになる。このときのY軸方向の座標をy1(第3の座標)として記憶する。
ステップS38において、テーブル13をY軸方向の他方側(例えば、下側)へ移動させる。その結果、センサが開口部18の他方側の内面に接触することになる。このときのY軸方向の座標をy2(第4の座標)として記憶する。
ステップS39において、2つのY座標y1、y2に基づき、下記(3)式により基準軸M1のY軸方向の座標y0(即ち、開口部18の中心座標)を求める。
y0=(y1+y2)/2 …(3)
この値から更に付加ロータリユニット17が本来取り付けられるべき基準点からのオフセット量をYao=yr−y0で求める(ステップS42参照)。この値を付加ロータリユニット17のY軸の基準点とのオフセットYaoとする。
ステップS40において、主制御部20は、中心位置N1のY座標がy0であることを認識する。
上記の処理により、ずれ角θ、オフセットZao及びYaoが求められた。従って、主制御部20は、これらのデータを用いて数値制御装置で補正することにより、付加ロータリユニット17が取り付け直されても同一のプログラムでワークを加工することができることとなる。また、数値制御装置で補正できない場合は、これらのデータをマクロ変数にセットする等により、操作者が読み出せるようにし、5軸加工用プログラム出力CAMに入力し、CAMから出力されたプログラムでワークを加工することができることとなる。
このようにして、本実施形態に係る横中繰り盤100では、付加ロータリユニット17が本来取り付けられるべき基準点からの位置ずれ量を求め、主制御部20は、この位置ずれ量のデータに基づいて補正することにより、プログラムを変更することなくワークを加工することが可能となる。また、主制御部20で補正できない場合は、これらのデータをマクロ変数にセットすること等により、操作者が読み出せるようにし、5軸加工用プログラム出力CAMに入力し、CAMから出力されたプログラムでワークを加工することが可能となる。従って、主制御部20による数値制御を実施する際に、付加ロータリユニット17の取り付け位置に若干のずれが生じている場合でも、この位置ずれ量を用いて高精度な数値制御によるワークの加工を実施することが可能となる。
このため、作業者がテーブル13上に付加ロータリユニット17を取り付ける際に、高精度な位置合わせを行う必要がなく、若干の位置ずれが存在する状態で取り付けることが可能になる。その結果、付加ロータリユニット17の頻繁な取り付け、取り外しが必要な場合でも、作業時間のロスを少なくすることができる。
以上、本発明の工作機械、及び工作機械の制御方法を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記した実施形態では、工作機械の例として、横中繰り盤100を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の、着脱可能な取り付けユニットを有する工作機械について適用することが可能である。
11 ベッド
12 サドル
13 テーブル
14 コラム
15 主軸頭
17 付加ロータリユニット
18 開口部
19 主軸
20 主制御部(数値制御装置、位置ずれ量検出部)
21 タッチセンサ
100 横中繰り盤

Claims (7)

  1. 回転動可能なテーブルと、
    ワークを加工する工具と、
    前記工具を搭載する主軸と、
    3次元の直交座標系で駆動する送り軸と、
    前記テーブルの表面に着脱可能に立設され、前記ワークを固定する取付ユニットと、
    を備える機械本体と、
    前記取付ユニットの、該取付ユニットが本来取り付けられるべき基準点に対する位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と
    前記位置ずれ量検出部で検出された位置ずれ量を用いて、ワーク加工時の座標を補正して前記機械本体を数値制御する数値制御装置と、
    を備え、
    前記位置ずれ量検出部は、前記取付ユニットの表面が前記主軸の軸方向である第1の軸と直交する位置となるようにテーブルの回転位置が設定された際の、前記取付ユニットの表面に互いに距離L1だけ離れ、双方を結ぶ直線が前記テーブルの表面に平行となる2つの測定点を設定し、且つ、前記主軸から一方の測定点までの第1の軸方向の距離と前記主軸から他方の測定点までの第1の軸方向の距離を測定し、各距離の差分ΔLを算出し、更に、前記距離L1と前記差分ΔLに基づいて、取付ユニットに形成された開口部の中心線である基準軸と前記第1の軸とのずれ角θを算出し、該ずれ角θを前記位置ずれ量とすること
    を特徴とする工作機械。
  2. 前記位置ずれ量検出部は、前記取付ユニットの表面が前記第1の軸と直交する位置となるようにテーブルの回転位置が設定された際の、前記主軸に取り付けたタッチセンサを前記開口部内にて、前記第1の軸と直交する第2の軸の一方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第1の座標を求め、且つ、前記第2の軸の他方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第2の座標を求め、更に、前記第1の座標、及び第2の座標から前記開口部の中心位置の第2の軸方向の座標を求め、この座標から前記取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求め、第1の軸のオフセット量とすることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記位置ずれ量検出部は、前記タッチセンサを前記開口部内にて、前記テーブルの表面と直交する方向である第3の軸の一方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第3の座標を求め、且つ、前記第3の軸の他方にスライドさせて前記開口部に接触した位置である第4の座標を求め、更に、前記第3の座標、及び第4の座標から前記開口部の中心位置の第3の軸方向の座標を求め、この座標から取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求め、第3の軸のオフセット量とすること
    を特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記工作機械は、横中繰り盤であり、前記主軸に工具を取り付けて前記ワークを加工すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械。
  5. 回転動可能なテーブルにワークを載置する取付ユニットを取り付けてワークを固定し、数値制御を実行する工作機械の制御方法であって、
    前記取付ユニットの表面が主軸の軸方向である第1の軸と直交する位置となるようにテーブルの回転位置を設定する工程と、
    前記取付ユニットの表面に設定され、双方を結ぶ直線が前記テーブルの表面に平行となる2つの測定点間の距離L1と、
    前記主軸から一方の測定点までの第1の軸方向の距離と前記主軸から他方の測定点までの第1の軸方向の距離の差分ΔLを算出する工程と、
    前記距離L1と前記差分ΔLに基づいて、前記取付ユニットに形成された開口部の中心線である基準軸と前記第1の軸との間のずれ角θを算出する工程と、
    前記ずれ角θを用いて、ワーク加工時の座標を補正して数値制御を実行する工程と、
    を備えたことを特徴とする工作機械の制御方法。
  6. 前記主軸に取り付けたタッチセンサを前記開口部内にて、前記主軸の軸方向と直交する第2の軸の一方にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第1の座標を求める工程と、
    前記開口部内にて、前記第2の軸の他方の方向にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第2の座標を求める工程と、
    前記第1の座標、及び第2の座標から前記開口部の第2の軸方向の中心座標を求める工程と、
    前記開口部の前記第2の軸方向の中心座標に基づいて前記取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求める工程と、
    前記位置ずれ量を用いて、ワーク加工時の座標を補正して数値制御を実行する工程と、
    を備えたこと特徴とする請求項5に記載の工作機械の制御方法。
  7. 前記主軸に取り付けたタッチセンサを前記開口部内にて、前記テーブルの表面と直行する方向である第3の軸の一方にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第3の座標を求める工程と、
    前記開口部内にて、前記第3の軸の他方の方向にスライドさせ、前記開口部に接触した位置である第4の座標を求める工程と、
    前記第3の座標、及び第4の座標から前記開口部の第3の軸方向の中心座標を求める工程と、
    前記開口部の前記第3の軸方向の中心座標に基づいて前記取付ユニットの本来取り付けられるべき基準点との位置ずれ量を求める工程と、
    前記位置ずれ量を用いて、ワーク加工時の座標を補正して数値制御を実行する工程と、
    を備えたこと特徴とする請求項5または6に記載の工作機械の制御方法。
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