JP6619026B2 - 観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、観察装置に関するものである。
細胞等の被写体を標識せずに観察する装置として、位相差観察法や微分干渉観察法を用いた観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−261089号公報
しかしながら、特許文献1の観察装置は、被写体を挟んで撮影光学系と照明光学系とを配置する必要があり、装置が大型化、複雑化するという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、装置を大型化させることなく、細胞等の被写体を標識せずに観察することができる観察装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、試料の下方から斜め上方に向けて照明光を射出する照明光学系と、該照明光学系から射出された照明光が前記試料の上方で反射されて前記試料に対して斜め下向きに照射されることにより前記試料を透過した透過光を前記試料の下方において前記照明光学系とは別経路で撮影する対物光学系とを備え、前記照明光学系が、略水平方向に照明光を射出する光源と、該光源からの照明光を特定の射出領域に制限するマスクと、前記光源からの照明光を上向きに偏向する照明光偏向素子とを備え、前記対物光学系が、前記試料の下方に透過してきた透過光を略水平方向に偏向する透過光偏向素子を備える観察装置である。
本態様によれば、光源から発せられた照明光は試料の下方から斜め上方に向けて射出された後、試料の上方において反射されて試料に対して斜め下向きに照射される。試料に照射された照明光は試料を透過し、その透過光が、試料の下方に配置されている照明光学系とは別経路の対物光学系によって撮影される。照明光学系および対物光学系の両方を試料の下方に配置したので、装置を大型化させることなく、透過光を撮影することにより細胞等の被写体を標識せずに観察することができる。
この場合において、対物光学系においては光源から略水平方向に発せられた照明光が照明光偏向素子によって上向きに偏向され、対物光学系においては斜め下向きに試料を透過した透過光が透過光偏向素子によって略水平方向に偏向されて撮影されるので、照明光学系および対物光学系を鉛直方向に長く配置せずに済み、観察装置の高さ寸法を低減して小型化を図ることができる。
上記態様においては、前記照明光学系が、前記照明光を略平行光に変換するコリメート光学系を備えていてもよい。
このようにすることで、試料の上方における照明光の反射位置が上下方向に変動しても、照明光の対物光学系への入射角度の変動を防止し、試料を高コントラストで観察することができる。
また、上記態様においては、前記コリメート光学系が、前記照明光偏向素子によって偏向された照明光を斜め上向きの略平行光に変換してもよい。
また、上記態様においては、前記照明光偏向素子が、前記コリメート光学系によって略平行光に変換された照明光を斜め上向きに偏向してもよい。
また、上記態様においては、前記照明光学系が、鉛直方向に延びる前記対物光学系の光軸回りの周方向の複数箇所から択一的に、前記光軸に向かって斜め上向きに照明光を射出してもよい。
このようにすることで、照明光を射出する周方向位置を択一的に切り替えて、試料の像に形成される陰影の向きを偏向することができる。これにより、試料に応じた最適な照明を選択でき、試料の見易さを向上することができる。
また、上記態様においては、複数箇所からの照明光が、前記対物光学系の光軸と同軸の共通の前記コリメート光学系によって略平行光に変換されてもよい。
このようにすることで、部品点数を削減して構造を簡易化することができる。また、共通のコリメート光学系の軸外に照明光を鉛直下方から入射させることにより、周方向の全ての位置において、光軸に近づくように斜め上向きに傾斜する照明光を容易に構成することができる。
また、上記態様においては、前記コリメート光学系が、前記対物光学系を収容する切欠を備えていてもよい。
このようにすることで、切欠内に対物光学系を収容することにより、省スペース化を図り、装置をさらに小型化することができる。
また、上記態様においては、複数箇所からの照明光が、個別の前記コリメート光学系によって略平行光に変換されてもよい。
このようにすることで、共通の大きなコリメート光学系を用いずに済むので、装置を小型化することができる。
本発明によれば、装置を大型化させることなく、細胞等の被写体を標識せずに観察することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る観察装置を示す縦断面図である。 図1の観察装置の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図1の観察装置に備えられる照明マスクの一例を示す正面図である。 図1の観察装置に備えられる明るさ絞りと光束との位置関係の一例を示す正面図である。 図1の観察装置の作用を説明する対物光学系の縦断面図である。 図1の観察装置により取得される試料の像の例を示す図である。 図1の観察装置の変形例であって、瞳変調素子の一例を示す正面図である。 図1の観察装置の変形例の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図1の観察装置の他の変形例の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図1の観察装置の他の変形例を示す縦断面図である。 図1の観察装置の他の変形例の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図11の観察装置を示す縦断面図である。 図11の観察装置の作用を説明する対物光学系の縦断面図である。 図11の観察装置に備えられる照明マスクの射出領域を投影した図である。 図11の観察装置により取得される試料の像の例を示す図である。 図11の観察装置の変形例の作用を説明する対物光学系の縦断面図である。 図16の観察装置により取得される試料の像の例を示す図である。 図16の観察装置により取得される試料の像の他の例を示す図である。 図1の観察装置の変形例の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図19の観察装置に備えられる照明マスクの一例を示す正面図である。 図19の観察装置に備えられる瞳変調素子に図20の照明マスクの射出領域を投影した図である。 図1の観察装置の他の変形例の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図1の観察装置の他の変形例の照明光学系および対物光学系を示す平面図である。 図1の観察装置の他の変形例を示す縦断面図である。 図24の観察装置において複数のLED光源を有する照明光学系および対物光学系を示す平面図である。
本発明の一実施形態に係る観察装置1について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置1は、図1および図2に示されるように、細胞等の試料Xを収容した容器2を載置するステージ3と、該ステージ3の下方に配置され、ステージ3を上方から透過して来る光を集光する対物レンズ5aを備え、試料Xを透過した光を撮影する対物光学系5と、ステージ3を透過して上方に照明光を射出する対物光学系5とは別経路の照明光学系6とを備えている。
ステージ3は、対物光学系5および照明光学系6の上方を覆うように、光学的に透明な材質、例えば、ガラスからなる載置台3aを備え、容器2は載置台3aの上面に載置されるようになっている。
容器2は、例えば、天板2aを有する細胞培養フラスコであり、全体的に光学的に透明な樹脂により構成されている。
照明光学系6は、図1に示されるように、光を略水平方向に射出するLED光源(光源)6aと、LED光源6aからの光を拡散させる拡散板6bと、該拡散板6bに備えられ、LED光源6aからの光を特定の射出領域に制限する照明マスク(マスク)6cと、制限された射出領域から射出され次第に拡散する照明光を上向きに偏向するミラー(照明光偏向素子)6fと、上向きに偏向された照明光を略平行光にするコリメートレンズ(コリメート光学系)6dとを備えている。
照明マスク6cは、図3に示されるように遮光部材に、照明光を透過させる円形の開口(射出領域)6eを有している。
ミラー6fは、水平方向に対して45°より小さい角度で傾斜して配置され、略水平方向から入射されてきた照明光を鉛直方向に対して傾斜した斜め上向きに偏向するようになっている。
対物光学系5は、上方から入射されてきた透過光を略水平方向に偏向するプリズム(透過光偏向素子)5fと、偏向された透過光を集光する対物レンズ5a、瞳面近傍に配置された明るさ絞り5b、フレア絞り5g、結像レンズ5cおよび撮像素子5dを備えている。プリズム5fも水平方向に対して45°より小さい角度で傾斜する偏向面を有し、斜め下向きに入射された透過光を略水平方向に偏向するようになっている。
照明光学系6および対物光学系5は、試料Xを収容していない容器2がステージ3に配置された状態で、図4および図5に示されるように、対物光学系5の瞳面に入射するときの光束Lの中心が、明るさ絞り5bの辺縁位置に一致するように配置されている。
このように構成された本実施形態に係る観察装置1の作用について以下に説明する。
照明光学系6のLED光源6aから発せられた照明光は照明マスク6cを通過することにより、所定の大きさを有する射出領域6eに制限された光束として略水平方向に向けて射出される。そして、ミラー6fによって斜め上方に偏向された後にコリメートレンズ6dを通過することによって略平行光に変換され、鉛直方向に配されている対物光学系5の光軸Aに向かって傾斜する光束Lとなる。
コリメートレンズ6dから斜め上方に向かう略平行光は、ステージ3を構成している載置台3a、容器2の底面および液体Yを透過して、容器2の天板2aで反射され、斜め下方の試料Xに斜め上方から照射される偏斜照明となる。そして、試料Xを透過した透過光が容器2の底面および載置台3aを透過した後に、対物光学系5に入射する。
対物光学系5に斜め上方から入射した透過光は、プリズム5fによって略水平方向に偏向され、対物レンズ5aによって集光され、明るさ絞り5bおよびフレア絞り5gを通過して結像レンズ5cによって結像され、撮像素子5dによって撮影される。
すなわち、試料Xを斜め上方から透過する略平行光からなる照明光は、試料Xを透過した透過光が対物レンズ5aによって集光される。試料Xが存在しない領域を透過した透過光は、屈折されることなく、略平行光のまま対物レンズ5aに入射するので、対物レンズ5aの瞳面に照明マスク6cの開口6eの像を投影した後、明るさ絞り5bおよびフレア絞り5gを通過した部分が結像レンズ5cによって結像され、撮像素子5dにより撮像される。
試料Xが存在する領域を透過した透過光は、試料Xの屈折率が周囲の屈折率と異なることによって屈折させられる。
図5において、試料Xを通過しない光線a,eおよび試料Xの表面に直交して入射する光線cは屈折しないので、明るさ絞り5bの辺縁にかかることなく通過して明るい像を結ぶようになる。
一方、図5において試料Xの左端を透過した光線bは、屈折させられて明るさ絞り5bの辺縁によってケラレる。その結果、試料Xの左側を透過した光線bは暗い像を結ぶようになる。
さらに、図5において試料Xの右端を透過した光線dは、屈折させられて明るさ絞り5bの、より中心に近い領域を通過させられるので、明るい像を結ぶ。
その結果、図6に示されるように、試料Xに陰影のついた高コントラストの像を取得することができる。すなわち、試料Xが影によって立体的に見えるので、観察し易さが向上する。
この場合において、本実施形態によれば、照明光学系6および対物光学系5に光路を折り曲げるミラー6fあるいはプリズム5fが備えられているので、照明光学系6および対物光学系5の大部分を水平方向に延びる方向に配列することができ、観察装置1の高さ寸法を抑えることができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、対物光学系5の瞳面に明るさ絞り5bを配置し、明るさ絞り5bの辺縁によって部分的に入射光束がケラレるように照明光学系6および対物光学系5を設定したが、これに代えて、瞳面近傍に瞳変調素子7を配置することにしてもよい。瞳変調素子7としては、例えば、図7に示されるように、瞳の径方向外方に向かう一方向に透過率が連続的にあるいは断続的に変化する低透過率領域Cを有するものを採用すればよい。
このようにすることで、試料Xからの光束を明るさ絞り5bの辺縁よりも十分に中心側に近い位置に入射させても、試料Xに陰影のついた高コントラストの像を観察することができる。その結果、対物光学系5内を通過する透過光の光線高を低くして、フレア絞り5gによるケラレを防止し、全体として明るさムラの少ない像による観察を行うことができるという利点がある。
また、本実施形態においては、照明光学系6は、図8に示されるように、図2とは異なる位置に配置してもよい。また、図9に示されるように、対物光学系5の光軸Aと並列する方向に、LED光源6aからの照明光の略水平な部分を配置することにより、全長を短縮してさらに小型化を図ることができるという利点がある。
また、本実施形態においては、ミラー6fによって偏向した後にコリメートレンズ6dによって、略平行光からなる照明光を生成することとしたが、これに代えて、図10に示されるように、LED光源6aからの光をコリメートレンズ6dによって略平行光に変換した後にミラー6fによって斜め上向きに偏向することにしてもよい。ミラー6fあるいはプリズムのような偏向素子とコリメートレンズ6dとを鉛直方向に配列することと比べて、偏向素子のみの鉛直方向のスペースを確保すれば足りるので、上下方向にさらに小型化を図ることができるという利点がある。
また、コリメートレンズ6dとして、LED光源6a毎に設けることに代えて、図11に示されるように、共通のコリメートレンズ8を採用することにしてもよい。
コリメートレンズ8には、その中央から径方向一方向に切欠8aが設けられ、切欠8a内に対物光学系5が配置されている。コリメートレンズ8は対物光学系5と共通する光軸Aを有して同心に配置されており、対物光学系5の光軸Aと平行な光軸Bに沿ってミラー6fから入射された光を略平行光にするとともに、平行光束を光軸Aに向かう斜め上方に傾斜させて射出するようになっている。このようにすることで、部品点数を減らすことができる。
また、この場合には、照明光学系6は、図12に示されるように、鉛直面内に半円弧状に配列され水平方向に光を射出する複数のLED光源6aからの照明光を、照明光の光軸Bに対して45°の角度をなして鉛直方向に沿って配置されたミラー(照明光偏向素子)9によって水平方向に90°偏向し、さらに、45°の仰角で水平方向に対して斜めに配置した円弧状のミラー(照明光偏向素子)10によって鉛直方向に90°偏向することにより、コリメートレンズ8に鉛直下方から入射する照明光を構成している。
コリメートレンズ8およびミラー10は、水平方向に延びる対物光学系5を収容するための切欠8a,10aを有しているので、照明マスク11としては、図12に示されるように、LED光源6aからの照明光を制限する輪帯状の周方向の一部が切り欠かれた形状のスリット11aを有するものが使用される。
また、対物光学系5の瞳面には、図14に示されるように、瞳の辺縁よりも径方向の内側に離れ、該瞳面に投影されるスリット11aの像Dを含む位置に、他の部分より透過率が低い輪帯状の領域Cを有する瞳変調素子12を配置している。
このようにすることで、照明マスク11のスリット11aを通過した照明光が、ミラー9によって偏向された後に、ミラー10によって鉛直上方に偏向され、コリメートレンズ8によって略平行光に変換されかつ斜め上方に傾斜させられる。そして、照明光は、容器2の天板2aで反射され、対物光学系5に入射する。
これにより、対物光学系5内を通過する透過光の光線高が低くなり、フレア絞り5g等による光線のケラレが少なくなり、明るさムラを低減することができる。
この場合において、図13に示されるように、試料Xを透過しない光線a,eと試料Xの表面に直角に入射する光線cは、瞳変調素子12の低透過率領域Cを通過するので、光量が減衰させられて暗い像を結ぶ。
図13において試料Xの左側を透過した透過光bは、試料Xにおいて屈折させられて、瞳変調素子12の低透過率領域Cから外れた位置を通過させられる。したがって、瞳変調素子12によって光量は減衰されず、明るい像を結ぶことになる。
また、図13において試料Xの右側を透過した透過光dも試料xにおいて屈折させられて、瞳変調素子12の低透過率領域Cから外れた位置を通過させられる。したがって、瞳変調素子12によって光量は減衰されず、明るい像を結ぶことになる。
すなわち、本実施形態に係る観察装置1によれば、図15に示されるように、照明光が大きく屈折させられる試料Xの周縁部分において明るく、それ以外の位置において暗い像を得ることができ、全体的には明るさムラがなく、濃淡によって試料Xを高コントラストで観察することができる。試料Xが無彩色の細胞である場合には、明るさムラがなく、影のつき方が等方的な試料Xの像を得ることができるという利点がある。
LED光源は、図11に示されるように、輪帯状のスリット11aの形状に合わせて、周方向に密着した輪帯状に配列してもよいし、周方向に間隔をあけて配置してもよい。
また、瞳変調素子12として輪帯状の低透過率領域Cを有するものを例示したが、当該低透過率領域Cがさらに位相を遅らせる機能を有していてもよい。この場合には、輪帯状の低透過率領域Cは、試料において屈折させられた透過光も通過させるように、図12よりも広めの幅を有するように設定されていればよい。
このようにすることで、図16に示されるように、試料Xを通過しない光線a,eは瞳変調素子12の低透過率領域Cを通過することにより減衰されかつ位相を遅れさせられて撮像素子5dに到達するので、中くらいの明るさを有する。
試料Xを通過する光線b,c,dは、試料X内の微細構造により回折する光線(破線)と回折しない光線(実線:0次回折光)とに分かれる。
0次回折光は瞳変調素子12の低透過率領域Cで減衰され、かつ位相が遅れさせられて撮像素子5dに到達する。
回折された回折光は瞳変調素子12の低透過率領域C以外の透過率の高い領域を通過することにより、減衰せずかつ位相がπ/4だけ遅れて撮像素子5dに到達する。
その結果、試料Xを通過しなかった光線により、試料X以外の部分が、中くらいの明るさの像となる。一方、試料Xを通過した光線は、回折により分岐されて0次回折光が瞳変調素子12の低透過率領域Cを通過し、他の回折光が低透過率領域Cを通過せず、撮像素子5dにおいて干渉して撮像される。
低透過率領域Cの位相遅れ量がπ/4の場合、0次回折光と他の回折光はいずれも同じ位相遅れ量π/4となるので、位相差は0であり、図17に示されるように、干渉により明るい像を結ぶようになる。一方、低透過率領域Cの位相遅れ量が3π/4の場合、0次回折光と他の回折光との位相差がπとなるので、図18に示されるように、干渉により暗い像を結ぶようになる。
これにより、試料Xにも明るさムラがなく、等方的な像による観察を行うことができるとともに、回折光を利用することにより、試料X内の微細構造まで観察することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、周方向に配列した複数のLED光源6aのうちいずれかを選択的に切り替えて点灯させ、他を消灯させることにしてもよい。このようにすることで、点灯しているLED光源6aに応じて試料Xの像に形成される陰影の位置を変化させることができる。これにより、試料Xの状態に応じて見易い像を選択して観察することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、コリメートレンズ8として対物光学系5と同軸の円弧状のものを採用し、照明光を軸外に入射させることで、斜め上方に傾斜する偏斜照明光を構成したが、これに代えて、図19に示されるように、各LED光源6aに対して個別のコリメートレンズ13を配置し、各コリメートレンズ13の光軸を斜めに傾斜させることで、同様の照明光を構成することにしてもよい。
図19に示す例では、水平方向に光を射出する3つのLED光源6aのそれぞれに照明マスク6cを設け、各LED光源6aからの光を上向きに偏向するミラー17をLED光源6a毎に設け、偏向された光を斜め上方に向かう略平行光に変換するように光軸を傾斜させて配置されたコリメートレンズ6dをLED光源6a毎に設けている。
各照明マスク6cの開口6eの形状は、図20に示されるように、それぞれが同一の輪帯の一部を形成するような円弧形のスリット状に形成されている。これにより、瞳変調素子5bに投影される照明マスク6cの開口6eの像Dは図21に示される通りとなる。
このようにすることで、大型のコリメートレンズ8およびミラー9,10を使用せずに済み、コリメートレンズ13の焦点距離を短縮できる。したがって、観察装置1をさらに小型化することができるという利点がある。ミラー17とコリメートレンズ13の位置は入れ替えることにしてもよい。
また、図22に示されるように、コリメートレンズ6dによって略平行光にされた照明光をプリズムのような光偏向素子18を用いて水平方向に折り曲げることにより、省スペースを図るとともに、光束幅を大きくして、種々の高さの容器2に対応できるようにしてもよい。
また、図23に示されるように、4つの対角方向にそれぞれ照明光学系6を配置して、方向によらない均質な試料Xの像を得ることができるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、照明マスク6cの開口6eを瞳変調素子5bに投影するために、対物光学系5に入射する光を略平行光とするコリメートレンズ6d,8,13を採用しているが、LED光源6aと試料Xとの距離を十分に確保できる場合には、対物光学系5に入射する光を略平行光とみなすことができる。そこで、図24に示されるように、コリメートレンズ6d,8,13をなくしてもよい。これにより、さらなる小型化を図ることができる。また、ミラー6fによって光路を折り曲げることにより、小型化を図りながらLED光源6aから試料Xまでの距離を十分に確保して、対物光学系5に入射する透過光の平行度をさらに高めることができるという利点がある。
このような構成を、図25に示されるように、複数のLED光源6aを有する場合に適用してもよい。
また、上述した各実施形態においては、光源としてLED光源6aを例示したが、これに限定されるものではない。
1 観察装置
5 対物光学系
5f プリズム(透過光偏向素子)
6 照明光学系
6a 光源
6c,11 照明マスク(マスク)
6d,8,13 コリメートレンズ(コリメート光学系)
6e 開口(射出領域)
6f,9,10,17 ミラー(照明光偏向素子)
8a 切欠
X 試料

Claims (10)

  1. 試料の下方から斜め上方に向けて照明光を射出する照明光学系と、
    該照明光学系から射出された照明光が前記試料の上方で反射されて前記試料に対して斜め下向きに照射されることにより前記試料を透過した透過光を前記試料の下方において前記照明光学系とは別経路で撮影する対物光学系とを備え、
    前記照明光学系が、略水平方向に照明光を射出する光源と、該光源からの照明光を特定の射出領域に制限するマスクと、前記光源からの照明光を上向きに偏向する照明光偏向素子とを備え、
    前記対物光学系が、前記試料の下方に透過してきた透過光を略水平方向に偏向する透過光偏向素子を備える観察装置。
  2. 前記照明光学系が、前記照明光を略平行光に変換するコリメート光学系を備える請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記コリメート光学系が、前記照明光偏向素子によって偏向された照明光を斜め上向きの略平行光に変換する請求項2に記載の観察装置。
  4. 前記照明光偏向素子が、前記コリメート光学系によって略平行光に変換された照明光を斜め上向きに偏向する請求項2に記載の観察装置。
  5. 前記照明光学系が、鉛直方向に延びる前記対物光学系の光軸回りの周方向の複数箇所から択一的に、前記光軸に向かって斜め上向きに照明光を射出する請求項1から請求項4のいずれかに記載の観察装置。
  6. 前記照明光学系が、鉛直方向に延びる前記対物光学系の光軸回りの周方向の複数箇所から択一的に、前記光軸に向かって斜め上向きに照明光を射出し、
    前記複数箇所からの照明光が、前記対物光学系の光軸と同軸の共通の前記コリメート光学系によって略平行光に変換される請求項に記載の観察装置。
  7. 前記コリメート光学系が、前記対物光学系を収容する切欠を備える請求項6に記載の観察装置。
  8. 前記照明光学系が、鉛直方向に延びる前記対物光学系の光軸回りの周方向の複数箇所から択一的に、前記光軸に向かって斜め上向きに照明光を射出し、
    前記複数箇所からの照明光が、個別の前記コリメート光学系によって略平行光に変換される請求項に記載の観察装置。
  9. 試料の下方から斜め上方に向けて照明光を射出する照明光学系と、
    該照明光学系から射出された照明光が前記試料の上方で反射されて前記試料に対して斜め下向きに照射されることにより前記試料を透過した透過光を前記試料の下方において前記照明光学系とは別経路で撮影する対物光学系とを備え、
    前記照明光学系が、照明光を射出する光源と、該光源からの照明光を特定の射出領域に制限するマスクとを備え、
    前記対物光学系が、前記試料の下方に透過してきた透過光を略水平方向に偏向する透過光偏向素子を備える観察装置。
  10. 前記照明光学系が、鉛直方向に延びる前記対物光学系の光軸回りの周方向の複数箇所から択一的に、前記光軸に向かって斜め上向きに照明光を射出する請求項9に記載の観察装置。
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