JP6591937B2 - 運用保守知識情報の策定支援システムおよび策定支援方法 - Google Patents

運用保守知識情報の策定支援システムおよび策定支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、運用保守知識情報の策定支援システムおよび策定支援方法に関する。
従来、例えば、発電プラントや製鉄プラント、化学プラントなどの各種プラントでは、特定の管理会社(事業者)が運用保守を長年にわたって担当し、納入した機器等の品質向上や改良、運用保守技術の改善に努めている。プラントを長年にわたって運用してきた管理会社は、経験に基づく固有の知識や運用手法を蓄積している。
ところで近年では、複数のベンダから購入する製品を適宜組み合わせることで、プラントの建設コストや運用コストの低減を狙う傾向がある。ベンダも製品も限定せずに、その時々で、顧客の希望に添ったベンダや製品が選択される。かつては、高い信頼性と豊富な実績を持つベンダの提供する製品(特に例えば、特定プラント向けの特注品、専用品)がプラントには多く使用されてきた。しかし近年では、多様なベンダから購入する安価な汎用品を組み合わせて安価なプラントを構築することが、顧客から望まれている。
新規なプラントが既存プラントと同様の製品から構成されており、既存プラントの運用保守の管理会社と同一の管理会社により運用される場合は、既存プラントで培われた運用保守技術のノウハウを新規プラントにほぼそのまま適用できる。
しかし、使用実績に乏しい他社製品や汎用品を組み合わせて安価な新規プラントを作る場合や、新規参入の管理会社が新規プラントを運用する場合は、既存プラントの持つ運用保守技術のノウハウを新規プラントへ適用するのは難しい。
運用保守技術のノウハウの多くは形式知になっておらず、半ば暗黙知となっているためである。既存プラントでの運用保守技術のノウハウを新規プラントへ活かすことができない場合、新規プラントを安定して運用したり保守したりすることが難しくなる。しかし、既存プラントに蓄積された運用保守技術のノウハウを抽出して形式知化するのは難しく、コストの予想すら困難である。
ここで、従来技術としての特許文献1は、プラント設備の運転時間などの稼働状況と、プラント設備に設けられた複数センサの出力信号とを用いて異常を検知する。特許文献1では、作業履歴や交換部品情報などの過去の対策事例から、検知した異常と対策とを紐付けし、診断精度の向上を図る。
特開2013−41448号公報
特許文献1の従来技術によれば、作業員の経験や勘に基づく保守業務を自動化することができ、暗黙知化されている運用保守技術のノウハウを形式知化できる。しかし、特許文献1は、監視対象と操作対象が明確であることを前提としており、監視対象が所定の条件を満たした場合に操作対象へ所定の指令を与えるという技術である。したがって、監視対象や操作対象が異なるプラントには適用することができない。そもそも何を監視すべきなのか、そして?、何をどのように操作すべきかが不明だからである。
この問題の解決は、パートナー企業が複数となり、数多くのメーカが提供するハードウェアやソフトウェアを組合せてシステムを構築する場合、ますます困難となる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、既存システムから運用保守に関する知識情報を効率的に抽出できるようにした運用保守知識情報の策定支援システムを提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う運用保守知識情報の策定支援システムは、既存システムから抽出する情報を用いて、運用保守に関する知識情報の策定を支援する運用保守知識情報の策定支援システムであって、既存システムに関する所定の情報を取得する情報取得部と、取得された所定の情報を解析することで、運用保守の論理判断に関するキー要素となるキー要素情報を抽出するキー要素抽出部と、抽出されたキー要素情報をシミュレーション解析することで、運用保守に関する知識情報である運用保守知識情報を抽出し、保存する運用保守知識情報抽出部と、を備える。
本発明によれば、既存システムから運用保守の論理判断に関するキー要素情報を抽出してシミュレーション解析することで、運用保守知識情報を抽出することができる。
本実施形態の全体概要を示す説明図である。 プラント運用ナレッジ策定支援装置の構成図である。 クライアント端末および運用保守端末の構成図である。 システムログデータ(入力データ)の例である。 システムログデータ(出力データ)の例である。 作業ログデータの例である。 外部データの例である。 キー要素データの例である。 ナレッジデータの例である。 ナレッジ策定支援処理のフローチャートである。 第2実施例に係り、ログデータの例である。 キー要素データの例である。 第3実施例に係り、ナレッジ成立条件を探索する処理を示すフローチャートである。 第4実施例に係り、画面操作ログを収集する処理のフローチャート。 第5実施例に係り、既存プラントから抽出したナレッジを新規プラントへ適用する場合の説明図。 第6実施例に係り、既存プラントから抽出したナレッジを顧客ポリシ毎に分類する様子を示す説明図。
本実施形態に係る運用保守知識情報の策定支援システムは、プラント等のシステムの運用保守に関わる、監視記録および制御記録を解析する機能と、制御をするための論理判断や行動ごとに解析結果を分類する機能と、分類結果から監視や制御に係わる頻度を変更する機能と、解析結果と同様の条件と変更した頻度とに基づいてプラント運用保守のシミュレーションする機能とを有し、シミュレーション結果から論理判断や行動に必要な監視や制御に係わる頻度の条件を決定する。
本実施形態では、プラントの運用保守に係わる、監視データ(センサデータ)、論理判断および指令データの3種類の動作記録から、監視データおよび指令データをビッグデータ解析技術を用いて分析する。これにより、本実施形態では、論理判断に紐づく機械的な特徴量、具体的には特定の監視データおよび指令データ、を抽出できる。本実施形態では、これらの監視データと指令データおよび論理判断(異常予兆の検知等)を運用保守のナレッジとして保存する。既存のプラントから抽出したナレッジを新規プラントへ適用することで、新規プラントの運用保守の利便性や信頼性を低コストに高めることができる。
キー要素データからナレッジを抽出する技術として、例えば適応共鳴理論(Adaptive Resonance Theory:ART)を用いることができる。
本実施形態では、論理判断ごとに抽出した特徴量の頻度を変化させることで、論理判断の可否をシミュレータで確認し、特徴量の仕様を決定する。例えば、シミュレーション解析により、或るセンサの信号が所定範囲内の値を指し示す回数が所定回数になったときに異常予兆を検知できるといったことが判明する。本実施形態では、センサ信号の値および回数のような、論理判断が発動するための特徴量の仕様を決定することができる。
本実施形態によれば、既存プラントに暗黙知として埋もれている運用保守ナレッジ(ノウハウ)を自動的に抽出して形式知とすることができる。そして、本実施形態によれば、形式知とした運用保守ナレッジをパッケージ化して新規プラントの運用保守へ適用することもできる。
図1は、本実施形態の概要を示す。図1は、本発明の理解および実施に必要な程度で実施形態の概要を示しており、本発明の範囲は図1に示す構成に限定されない。
運用保守知識情報の策定支援システム1は、コンピュータ装置から構成されており、クライアント端末2および運用保守システム3に接続されている。策定支援システム1は、マイクロプロセッサが所定のコンピュータプログラムを実行することで、策定支援システムとして求められる各機能を実現する。図1には、策定支援システム1が実現する機能F10〜F16のうち主な機能F10,F12,F14等を示す。
クライアント端末2は、システム管理者等のユーザが使用するコンピュータ端末であり、策定支援システム1にログデータ等の各種データ情報を入力したり、策定支援システム1からの情報を表示したりする。
運用保守システム3は、ナレッジ抽出対象の既存システム4の運用保守を行うための装置であり、コンピュータ端末である。運用保守システム3は、後述の実施例では、運用保守端末3と呼ばれる。運用保守システム3が既存システム4から取得した監視データ(入力データ、センサデータ、取得データとも呼ぶ)や、運用保守システム3から既存システム4へ与えた指令データ(出力データ、制御データとも呼ぶ)は、運用保守システム3からクライアント端末2へ送られる。場合によっては、運用保守システム3から策定支援システム1へ直接データを送信してもよい。
既存システム4は、例えば、発電プラント、製鉄プラント、化学プラント、上下水道プラント等の各種プラントとして構成される。既存システム4は、少なくとも一つの、センサ41および機器42を有する。
センサ41には、例えば、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、液面センサ、振動検知センサ、回転センサ、音響センサ、炎検知センサ、画像センサ、色彩センサ、磁気センサ、電流計、電圧計、手動式スイッチ、光電スイッチ、機械式リミットスイッチ、キーボードスイッチ、タッチパネル等がある。機器42には、例えば、モータ、タービン、シリンダ、ソレノイド、バルブ、ポンプ、ヒータ、ボイラ、ファン等がある。
運用保守システム3は、予め設定されている論理判断(異常診断とその対応など)に基づいて、既存システム4の運用保守を行う。さらに、作業員等のユーザは、所定のセンサ41の信号の挙動から異常の予兆を検知すると、運用保守システム3から所定の機器42へ指示を与える。これにより、検知した異常予兆に速やかに対応し、異常発生を未然に防止する。ユーザによる既存システム4への操作は、作業記録として運用保守システム3に保存され、クライアント端末2へも送られる。センサ41から運用保守システム3へ入力されるデータと、運用保守システム3から機器42に与えるデータも、クライアント端末2へ送られる。
運用保守ナレッジ策定支援システム1は、「運用保守知識情報」としての運用保守ナレッジ(以下、ナレッジまたはナレッジデータとも呼ぶ)を、既存システム4の運用保守に関するデータを解析することで抽出する。抽出した運用保守ナレッジは、新規システム6の運用保守を担当する運用保守システム5へ実装することができる。
策定支援システム1は、例えば、データ取得部F10、キー要素抽出部F12、ナレッジ抽出部F14といった処理機能と、記録データT10−T13、キー要素データT13、ナレッジデータT14とを保持する。策定支援システム1の詳細な構成は、図2等で後述する。
データ取得部F10は、「情報取得部」に該当する。データ取得部F10は、クライアント端末2および/または運用保守システム3から、「所定の情報」としてのログデータT10−T12を取得し、保存する。データ取得部F10は、種々のデータフォーマットを持つデータを予め設定された統一データフォーマットに変換し、保存する。データ取得部F10は、定期的にまたは不定期に、ログデータを取得できる。例えば、データ取得部F10は、事前に決められた時刻、システム管理者等から指示されたとき、運用保守システム3で何らかの保守作業を行ったとき、既存システム4の構成が変化したとき、のいずれか一つまたは複数のタイミングで、ログデータを取得して保存することができる。
キー要素抽出部F12は、ログデータを解析することで、運用保守の論理判断に関するキー要素となるデータ(キー要素データ)T13を抽出し、保存する。ここで運用保守の論理判断とは、例えば、異常の予兆検知、故障予知などのように、運用保守上のロジックである。論理判断には、予兆検知のような純粋な判断だけでなく、例えば「設定値変更」「システム停止」「経路切り替え」などの行動も含めることができる。
「キー要素情報」としてのキー要素データT13は、ログデータT10−T12をビッグデータ解析することで抽出されるデータであって、運用保守の論理判断に関係が深いと思われるデータである。
ナレッジ抽出部F14は、キー要素データT13をシミュレーション解析することで、「運用保守知識情報」としてのナレッジデータを得る。ナレッジ抽出部F14は、キー要素データT13と論理判断とに関係があるか判断し、関係のあるキー要素データと論理判断とを対応付けてナレッジデータT14を生成し、保存する。
さらに、ナレッジ抽出部F14は、発生条件変更部F141により、キー要素データのうち入力データの発生条件を変更する。これにより、ナレッジ抽出部F14は、どのような発生条件であれば、そのキー要素データに対応する論理判断が実行されるかを確認し、その発生条件をナレッジデータに加える。
このようにして生成されるナレッジデータT14は、既存システム4の長年にわたる運用保守作業で培われた暗黙知を自動的に検出して形式知化したものである。作業者の経験や勘として隠されてきた運用保守ノウハウの少なくとも一部は、策定支援システム1により可視化され、新規システム6の運用保守に活かされる。
図2〜図10を用いて第1実施例を説明する。図2は、本実施例に係る策定支援システム1を含む全体システムの構成例である。
全体システムは、例えば、プラント運用保守ナレッジ策定支援システム(以下、ナレッジ策定支援システム)1と、複数のクライアント端末2と、複数御運用保守端末3とを備えており、これらコンピュータシステム1〜3は通信ネットワークCN1を介して接続されている。
プラント運用保守を行う運用保守端末3は、通信ネットワークCN2を介して、複数のセンサ41および機器42に接続されている。これらセンサ41および機器42は、図1中の既存システム(既存プラント)4に含まれる。詳しくは、運用保守端末3は、図外のプラント保守運用システムに接続されており、プラント保守運用システムに対して指示や設定値を入力するコンピュータ端末である。以下、説明の便宜上、プラント保守運用システムと運用保守端末3とを特に区別せずに使用する場合がある。
ナレッジ策定支援システム1は、例えば、CPU11、メモリ12、通信部13、および記憶装置14を備える。ナレッジ策定支援システム1が有する各種プログラムは、記憶装置14に記憶されている。CPU11は、それらコンピュータプログラムを必要に応じてメモリ12を介して読み込み、実行する。これにより、各機能F10〜F16が実現される。
通信部13は、通信ネットワークCN1に接続して通信するための機能である。ナレッジ策定支援システム1は、通信部13および通信ネットワークCN1を介して、クライアント端末2および運用保守端末3と通信する。
記憶装置14は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等から構成されており、各機能F10〜F16を実現するためのコンピュータプログラムと、データT10〜T14とを記憶している。
記憶装置14に格納されるコンピュータプログラムとしては、例えば、データ取得部F10、ビッグデータ解析部F11、キー要素抽出部F12、シミュレーション解析部F13、ナレッジ抽出部F14、画面制御部F15、および通信制御部F16がある。
データ取得部F10は、クライアント端末2が有するログT20から、様々なデータフォーマットのログを取得し、取得したデータのフォーマットをナレッジ策定支援システム1が処理可能な統一的なフォーマットに変換する機能である。通常、各クライアント端末2は、それぞれ独自の機器やシステムを有しており、データフォーマットが同一であることは少ない。データフォーマットの異なる複数のデータを取り扱うために、データ取得部F10が必要となる。なお、データフォーマットを標準化する機能は、市販ソフトウェアで実現可能なため、本実施例ではこれ以上言及しない。
ビッグデータ解析部F11は、例えばシステムログデータT10、作業ログデータT11、外部データT12の3種類のログから、関連しそうな項目をピックアップする機能である。本機能はいわゆるデータマイニング手法を用いて実現可能であり、市販ソフトウェアでも実現可能なため、具体的な説明は省略する。
キー要素抽出部F12は、ビッグデータ解析部F11によりピックアップされた関連項目の候補の中からキーとなる要素を選択し、キー要素データT13に保存する。ピックアップ結果については、図8にて後述する。ビッグデータ解析部F11は、通常、関連項目を関係性の大小に従って複数提示する。例えば、上位3位までの関連項目をキー要素として機械的に選択してもよいし、あるいは、ピックアップ結果を画面表示し、表示させた結果からユーザが手動でキー要素を選択してもよい。
シミュレーション解析部F13は、キー要素データT13に格納された各種入力データの中から、プラント運用保守システムがどのように動作するかを確認する機能である。シミュレーション解析機能F13には、例えば、プラント運用保守システムに実装されている訓練シミュレータを用いることができる。オペレータが実機器で訓練するために開発された訓練シミュレータでは、実際のプラントで使用するデータと前提条件とを入力源として、実際の運用保守の動作と同様の結果を出力させることができる。
ナレッジ抽出部F14は、シミュレーション解析部F13での結果から、キー要素の入力データおよび出力データの組合せが、例えば異常検知や異常予兆の検知などの、高度な自動的論理判断機能を動作させることができるか確認する。高度かつ自動的な論理判断機能が動作する場合、ナレッジ抽出部F14は、キー要素データT13の入力データおよび出力データを、ナレッジデータT14として保存する。
画面制御部F15は、ナレッジ策定支援システム1がユーザへ提供する画面を作成し、クライアント端末2に表示させる。画面制御部F15は、例えば、システムログデータT10、作業ログデータT11、外部データT12、キー要素データT13、の内容の一部または全部を画面に表示させることができる。さらに、画面制御部F15は、ビッグデータ解析部F11の解析結果や、シミュレーション解析部F13の解析結果を画面に表示させることができる。画面制御部F15は、クライアント端末2のクライアント実行部F20と連携することで、作成した画面をクライアント端末2上で表示する。画面制御部F15は、その表示画面に対する操作を検出して保存することもできる。
通信制御部F16は、通信部13を制御して、クライアント端末2および運用保守端末3と通信する機能である。ナレッジ策定支援システム1と各端末2,3とのデータ送受信には、ログデータの送受信だけでなく、例えばリモートデスクトップ等の画面表示に使用するデータの送受信も含まれる。さらに、通信制御部F16は、例えばクライアント端末2の数が増えた場合等に、特定のクライアント端末2とのデータ送受信を優先的に処理することもできる。
図3を用いて、クライアント端末2および運用保守端末3の構成例を説明する。先にクライアント端末2の構成を説明する。クライアント端末2は、例えば、CPU21、メモリ22、通信部23、記憶部24、およびユーザインターフェース部(図中、UI部)25を備える。
CPU21は、記憶部24に記憶されたコンピュータプログラムをメモリ22を介して読み込んで実行することで、クライアント端末2に求められる各機能F20〜F22を実現する。クライアント端末2は、通信部23を介して通信ネットワークCN1に接続し、ナレッジ策定支援装置1と通信する。
記憶部24には、クライアント実行部F20、画面制御部F21、通信制御部F22を実現するためのコンピュータプログラムと、ログデータT20とナレッジデータT21とが記憶されている。
クライアント実行部F20は、サーバとしてのナレッジ策定支援システム1にクライアントとして接続し、情報を交換するための機能である。クライアント実行部F20は、専用プログラムでもよいし、ウェブブラウザでもよい。
画面制御部F21は、ナレッジ策定支援装置1の各機能の実行結果や、クライアント端末2の保有するログデータT20およびナレッジデータT21をユーザインターフェース部25に表示する機能である。
ユーザインターフェース部25は、情報入力部と情報出力部を備える。情報入力部は、ユーザがクライアント端末2へ指示等を入力するための機能であり、例えばキーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、音声指示装置等のうち少なくともいずれか一つを備える。情報出力部は、クライアント端末2からユーザへ情報を出力するための機能であり、例えばディスプレイ、音声合成装置、プリンタ等のうち少なくともいずれか一つを備える。
運用保守端末3は、CPU31、メモリ32、通信部33、記憶部34、およびユーザインターフェース部35を備える。
CPU31は、記憶部34に記憶されたコンピュータプログラムをメモリ32を介して読み込んで実行することで、運用保守端末3に求められる各機能F30〜F32を実現する。運用保守端末3は、通信部33を介して通信ネットワークCN1に接続し、ナレッジ策定支援装置1と通信する。
記憶部34には、運用保守部F30、画面制御部F31、通信制御部F32を実現するためのコンピュータプログラムと、ログデータT30とナレッジデータT31とが記憶されている。
運用保守端末3は、通信部33を介して通信ネットワークCN1に接続し、ナレッジ策定支援装置1と通信する。さらに、運用保守端末3は、通信ネットワークCN2を介して、複数のセンサ41と複数の機器42と通信することもできる。運用保守端末3は、通信部33を介して通信ネットワークCN2に接続してもよいし、図示せぬ別の通信部を介して通信ネットワークCN2に接続してもよい。
運用保守部F30は、ナレッジデータT31に基づいて、プラント4の運用保守を行うための機能である。運用保守部F30は、センサ41から取得する監視データとナレッジデータT31に格納されているデータとに基づいて、異常検知や異常予知の検知等の高度かつ自動的な論理判断を実行する。運用保守部F30は、高度な論理判断の結果に応じて、ナレッジデータT31内の指令データを選択し、その指令データにより機器42に指示する。このように、運用保守端末3は、運用保守の実績から得られるナレッジデータT31とプラントの状態とに基づいて、リアルタイムでプラント4を運用保守する。
画面制御部F31は、運用保守部F30の実行結果や、運用保守端末3が有するプラント運用保守に関わるログデータT30や、取得したナレッジデータT31をユーザインターフェース部35に表示する機能である。
図4は、プラント4から収集されるログデータのうち、入力データに関するシステムログデータT10Aの例を示す。入力データのシステムログデータは、図2に示すシステムログデータT10に含まれる。
入力データは、プラント4の状態を取得するデータであり、例えばセンサデータ、監視データ、取得データと呼ぶこともできる。センサ41の検出したデータは、プラント4側からナレッジ策定支援システム1へ入力されるため、入力データ(監視データ、センサデータ)と本実施例では呼ぶ。
データ取得部F10は、様々なデータフォーマットの入力データを、統一フォーマットのデータに変換することで、入力データのシステムログデータT10Aを生成する。
システムログデータ(入力データ)T10Aは、例えば、日時を表す日時C100Aと、センサ41の取得した取得値C101Aと、センサ41が設置されている機器を表す機器名C102Aと、センサ名称を表すセンサ名C103Aとを含む。
取得値C101Aは、測定値C101A1と、補正値C101A2を有する。補正値C101A2は、測定値C101A1を統一フォーマットへ変換した場合の値である。測定値C101A1がセンサ41の出力するそのままの値だとすれば、補正値C101A2はナレッジ策定支援システム1があらゆるデータを統一的に算出するために、単位や精度を統一した値であると言える。
図5は、システムログデータT10のうち、出力データに関するシステムログデータT10Bの例を示す。出力データは、プラント4に含まれる機器42に向けて出力されるデータであり、指令データあるいは制御データと呼ぶこともできる。出力データのシステムログデータT10Bは、アクチュエータ指令データと呼ぶこともできる。アクチュエータとは機器42であり、プラント4に含まれる能動的な機械的要素である。
システムログデータ(出力データ)T10Bは、例えば、日時を表す日時C100Bと、アクチュエータに指定した指定値C101Bと、アクチュエータが設置されている機器を表す機器名C102Bと、アクチュエータ名称を表すアクチュエータ名C103Bとを含む。
指令値C101Bは、指定値C101B1と補正値C101B2を有する。補正値C101B2は、指定値C101B1をフォーマット変換した場合の値である。指定値C101B1がそのままの値だとすれば、補正値C101B2はナレッジ策定支援システム1があらゆるデータを統一的に算出するために、単位や様式を統一した値である。統一されたフォーマットの下では、例えば「スイッチを入れる」は「1」と、「スイッチを切る」は「0」と、示される。実際の指令値は、機器42の仕様により異なる。機器42の仕様に従う実際の指令値は、指定値C101B1に格納される。
図6は、作業ログデータT11の例を示す。作業ログデータT11は、プラント4の運用保守に関する作業記録のデータである。データ取得部F10は、様々なデータフォーマットを統一フォーマットに変換することで、作業ログデータT11を作成する。
作業ログデータT11は、例えば、日時を表す日時C110と、どのような処理作業を行ったかを示す識別子である作業ID C111と、その作業内容を示す作業名称C112と、どの機器42に対して処理を行ったかを示す機器名C113とを含む。
図7は、外部データT12の例を示す。外部データT12は、ナレッジ策定支援システム1の外部にある気象予報システム等の外部システムから取得するデータである。データ取得部F10は、様々なデータフォーマットを統一フォーマットに変換することで、外部データT12を作成する。
外部データT12は、例えば、日時を表す日時C120と、外部データ種別を示す識別子である外部データID C121と、その内容を示すデータ名称C122と、その値である値C123とを含む。
外部データとしては、例えば、気象データ、プラントの稼働日や保守点検日等を示す操業履歴データ、生産予測システムの出力する予測値等がある。
図8は、キー要素データT13の例を示す。キー要素データT13は、キー要素抽出部F12が作成する。
キー要素データT13は、例えば、キー要素の識別子を表すアクションID C130と、運用や保守に関わる論理判断の元となる取得データC131と、論理判断の結果、機器42へ指令した内容を示す指令データC132とを含む。
取得データC131は、どの機器42からデータを取得したのかを示す機器名C1311と、どのセンサ41からデータを取得したかを示すセンサ名C1312を含む。図8では、1つのアクションID C130に対して、1種類の取得データC131のみを対応付けているが、1つのアクションID C130に対して複数の取得データC131を対応付けて保存することもできる。
指令データC132は、どの機器42へ指令したかを示す機器名C1321と、機器42のどの要素へ制御指令を出したを示す制御対象C1322を含む。制御対象C1322は、制御対象の要素名、あるいはアクチュエータ名と呼ぶこともできる。図8では、1つのアクションID C130に対して1種類の指令データC132のみを対応付けているが、1つのアクションID C130に対して複数の指令データC132を対応付けてもよい。
図8において、アクションID C130が”001”であるレコードは、ビッグデータ解析部F11がマイニング処理によって関連があると判断した例である。この場合、機器名C1311およびセンサ名C1312には、いずれも「なし」が格納される。
図8において、アクションID C130が”009”であるレコードは、ビッグデータ解析部F11がマイニング処理によって関連があると判断した他の例である。この例では、取得データC131のセンサ名C1312が「振動検知センサ」であるものに対し、指令データC132は「外部連携」となっている。つまり、この例では、機器42対して直接指示するのではなく、外部システムに対して指令する。例えば、タービンの振動に異常の予兆が認められる場合、タービンの回転数を低下させるのではなく、外部のメンテナンス管理システム(不図示)に対して、例えば、機器42の交換を要求したり、メンテナンススケジュールの調整を要求したりする。
なお、実際の運用においては、指令前と指令後に、機器42の動作を確認するため、取得データC131が「なし」の場合はほとんどあり得ないが、ここでは、説明を単純化するため省略している。
図9は、ナレッジデータT14の例を示す。ナレッジデータT14は、ナレッジ抽出部F14により生成される。
ナレッジデータT14は、例えば、ナレッジID C140と、論理判断C141と、関連キー要素ID C142と、取得データC143と、指令データC144とを含んでいる。
ナレッジID C140は、プラント4の運用保守に関するナレッジを特定する識別子である。論理判断C141は、ナレッジの内容となる判断である。論理判断としては、例えば、異常の検知、異常予兆の検知等がある。関連キー要素ID C142は、ナレッジID C140で特定されるナレッジに関連するキー要素を特定する識別子である。
取得データC143は、ナレッジの前提となる入力データ(センサデータ)の種類を特定する。取得データC143は、センサの設置された機器を特定する機器名C1431と、センサを特定するセンサ名C1432を含む。
指令データC144は、ナレッジの適用結果としての指令データ(出力データ、制御データ)の宛先等を特定する。指令データC144は、指令を与える機器を特定する機器名C1441と、指令を与えて制御する対象を特定する制御対象C1442を含む。制御対象C1442は、機器が含む一つまたは複数の制御対象要素のうち、ナレッジの結果として制御対象となる要素名である。
図10は、運用保守のナレッジの策定を支援する処理を示すフローチャートである。本処理は、ナレッジ策定支援システム1が実行する。ユーザは、適当なタイミングで、ナレッジ策定支援システム1に本処理を実行させることができる。
ナレッジ策定支援システム1は、大別して以下の2種類の処理を順に行う。1番目の処理は、キー要素となるデータを抽出する処理である(S10〜S15)。2番目の処理は、ナレッジデータを抽出して確定させる処理である(S16〜S20)。
キー要素抽出処理(S10〜S15)は、キー要素データを抽出するための各種データを取得して解析し、その解析結果を保存する。ナレッジ確定処理(S16〜S20)は、抽出したキー要素データを用いて高度な論理判断機能が自動的に動作するかを確認し、確認できたキー要素データ等を確定したナレッジデータとして保存する。キー要素データが高度な論理判断を自動的に実行させるか否かは、シミュレーション処理により確認することができる。
最初に、データ取得部F10は、各クライアント端末2の保存するログデータT20からナレッジデータの生成に必要なデータを取得し(S10)、それら取得したデータのフォーマットを標準化する(S11)。つまり、データ取得部F10は、各クライアント端末2から収集したデータを、システムログデータ、作業記録、外部データに分類し、それら分類したデータのフォーマットを統一化して、システムログデータT10、作業ログデータT11、外部データT12、へ格納する(S11)。
ビッグデータ解析部F11は、システムログデータT10、作業ログデータT11、外部データT12からデータを読み出し、それら読み出したデータをデータマイニング処理することで解析する(S12)。その解析結果は、クライアント端末2のユーザインターフェース部25に表示される(S13)。
解析結果を表示するステップS13は、例えばキー要素抽出部F12が実行する。キー要素抽出部F12は、ビッグデータ解析部F11の出力した解析結果を、画面制御部F15を介してクライアント端末2のユーザインターフェース部25へ表示する。ユーザは、ビッグデータ解析結果を確認することができる。なお、本ステップS13は、省略しても良い。
キー要素抽出部F12は、ビックデータ解析処理(S12)で抽出されたデータに基づいてキー要素データとなりうる候補データを抽出し、その候補データをキー要素データT13へ保存する(S14)。
ビッグデータ解析処理の結果の中からキー要素データの候補を選択するに際して、ユーザの判断を加えることもできる。すなわち、ユーザは、ステップS13で表示される画面から、キー要素データの候補となるデータを一つまたは複数選択してもよい。または、ビッグデータ解析処理の結果のうち上位の所定数のデータを、キー要素データの候補データとして自動的に選択してもよい。
キー要素抽出部F12は、ビッグデータ解析処理の結果からキー要素データの候補となりえるデータを全て抽出したか判定する(S15)。キー要素抽出部F12は、全てのキー要素データの候補を抽出済みの場合(S15:YES)次のステップS16に進み、そうでない場合は(S15:NO)ステップS13へ戻り、他の解析結果を判定する。以上がキー要素抽出処理である。これに続いて、ナレッジ確定処理が実行される。
ナレッジ確定処理では、シミュレーション用の入力データを作成するステップ(S16)、シミュレーション解析するステップ(S17)、異常検知などの高度な自動的論理判断が実行されるか否かを判断するステップ(S18)、キー要素データ(入力データと出力データの組)と論理判断とを対応付けてナレッジデータとして保存するステップ(S19)、全てのキー要素データを解析したか判断するステップ(S20)、を含む。
シミュレーション用の入力データを作成するステップ(S16)では、キー要素データT13に格納されたデータのうち、入力データ(センサデータ、監視データ、取得データ)をシミュレーション解析処理への入力データとして加工する。
シミュレーション解析するステップ(S17)では、シミュレーション解析部F13が、ステップS16で作成された入力データと異常検知などの高度な自動的論理判断とをナレッジデータとしてプラント運用保守システムに組込んだ場合に、プラント運用保守システムがどのように動作するかを解析して、その結果を出力する。ステップS16では、プラント運用保守用に予め設けられている訓練シミュレータを用いても良いし、あるいは、簡易モデルを用いるシミュレータを用いても良い。または、ユーザが、運用保守システムの動作を机上で検討してもよい。
異常検知などの高度な自動的論理判断が実行されるか判断するステップ(S18)では、ナレッジ抽出部F14が、シミュレーション解析部F13での結果から、異常検知などの高度な自動的論理判断が実行されたか否かを確認する。
ナレッジ抽出部F14が高度な自動的論理判断を実行できた場合(S18:YES)、シミュレーション解析処理に使用されたキー要素データと論理判断とは、ナレッジデータT14の一部として保存される(S19)。
これに対し、ナレッジ抽出部F14が高度な自動的論理判断を実行できなかった場合(S18:NO)、全てのキー要素データについてシミュレーション解析を行ったかを判断する(S20)。未だシミュレーション解析していないキー要素データがある場合(S20:NO)、ステップS16へ戻る。抽出されたキー要素データの全てについてシミュレーション解析を行った場合(S20:YES)、本処理を終了する。
このように構成される本実施例によれば、既存のプラント4で使用されている暗黙知化されたナレッジデータを自動的に抽出することができる。
本実施例によれば、作業者の経験や勘として隠されてきた運用保守ノウハウの少なくとも一部を、ナレッジ策定支援システム1により可視化することができ、新規プラント6の運用保守に活かすことが可能となる。
したがって、本実施例を用いて形式知化したナレッジデータを、ソフトウェアとして新規プラントの運用保守システムに実装すれば、高度なプラント運用保守ノウハウを有さない新規事業者であっても、信頼性の高い運用保守を行うことができる。また、特性や実績等の不明な他社製品を組み合わせたプラントに、本実施例により形式知化したナレッジデータを適用することで、安定した高品質の運用保守を提供することができる。
なお、本実施例では、ナレッジの一例として、異常検知などの高度な自動判断機能を述べた。しかし、ナレッジは、異常検知や異常予兆の検知などに限らない。運用保守に関わるすべての機能、すなわち、特定のセンサ41や特定の機器42が係わる機械および人の判断に係わる一連の特定処理は、ナレッジである。
図11,図12を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に該当するため、第1実施例との相違を中心に説明する。本実施例では、ナレッジを拡張する場合を説明する。本実施例では、プラント4のログデータが論理判断やアクションを含んでいる。
図11は、本実施例のシステムログデータT10に含まれる論理判断・アクションテーブルT10Cの例を示す。
論理判断・アクションテーブルT10Cは、例えば、日時を表す日時C100C、どのような処理を行ったかを示す実行名称C101C、その要因となった事象を示す要因名称C102C、処理の実行主体である主体者C103C、主体者C103Cがどの機器42に対して処理を行ったかを示す対象機器C104Cを含んでいる。
主体C103Cは、「機械」の場合と「人」の場合との2種類がある。主体C103Cが「機械」である場合とは、予め決定された条件に基づいて自動的に処理する場合であり、処理に際して人の判断は含まれない。例えば、ある設定値を超えた場合は、自動的にスイッチを切るような処理である。
これに対し、主体C103Cが「人」である場合とは、人による判断を介して処理する場合である。例えば、必ず人の判断で処理することが義務付けられている処理や、突発的な故障や異常に対する処理である。
本実施例のビッグデータ解析部F11は、システムログデータT10、作業ログデータT11、外部データT12の3種類のログデータから、機械的な論理判断または人の判断を介したアクションに関連しそうな項目をピックアップする。本機能は、いわゆるデータマイニング手法を用いて実現可能であるため、これ以上の説明を省略する。
図11は、本実施例のキー要素データT13_1の例を示す。本実施例のキー要素データT13_1は、図8で述べたキー要素データT13に対して、図10で述べた論理判断・アクションテーブルT10Cの内容をさらに含んでいる。
すなわち、キー要素データT13_1は、キー要素の識別を表すアクションID C130と、どのような論理判断や行動を行ったかを示すアクションC133と、そのアクションに至るために取得した内容を示す取得データC131と、そのアクションを起こすために指令した内容を示す指令データC132とを含む。
取得データC131は、どの機器42からデータを取得したのかを示す機器名C1311と、どのセンサ41からデータを取得したかを示すセンサ名C1312とを含む。本実施例では、1つのアクションC133に対して1種類の取得データC131のみ対応付けているが、これに限らず、1つのアクションC133に対して複数の取得データC131を対応付けてもよい。
指令データC132は、どの機器42へ指令したかを示す機器名C1321と、機器42の持つどの制御対象へ制御指令を出したかを示す制御対象C1322とを含む。本実施例では、1つのアクションC133に対して1種類の指令データC132のみ対応付けているが、これに限らず、1つのアクションC133に対して複数の指令データC132を対応付けてもよい。
図12のアクションID C130が”001”のレコードに着目する。これはアクションC133が「運転開始」であり、機器42の運転を開始する場合を示している。ここでは、運転開始時にセンサデータは必要ないとして説明するため、取得データC131には値がセットされていない。機器名C1311およびセンサ名C1312には、いずれも「なし」が記憶されている。
これに対し、機器42の運転を開始するためには指令データC132が必要である。このため、指令データC132の機器名C1321および制御対象名C1322には、制御指令の対象を特定する値が設定されている。
なお、実際の運用においては、指令前および指令後のいずれも機器42の動作を確認するため、取得データC131に「なし」が設定される場合はほぼあり得ないが、ここでは説明を単純化するため省略している。
キー要素データT13_1には、値の取得先と、値の設定方法とに応じて以下の5種類がある。以下の説明において、値が設定されていない場合とは、図12において「なし」が設定されていることを意味する。
第1は、アクションC133に応じて、取得データC131に値が設定されておらず、指令データC132の機器名C1321および制御対象名C1322にはそれぞれ値が設定されている場合である。
第2は、取得データC131の機器名C1311およびセンサ名C1312に値がそれぞれ設定されており、指令データC132には値が設定されていない場合である。
第3は、取得データC131および指令データC132にそれぞれ値が設定されている場合である。
第4は、取得データC131の機器名C1311に「外部連携」が設定されている場合である。この場合は、外部システムからデータを取得することで、その外部システムと連携する。
第5は、指令データC132の機器名C1321に「外部連携」が設定されている場合である。この場合は、外部システムに対して指令を発することで、その外部システムと連携する。
図12に示すキー要素データ13_1を用いて、第1実施例で説明したナレッジ策定支援処理(図10)を実行すれば、異常検知などの高度な自動的論理判断に加え、一般的な論理判断も含むナレッジデータの策定を支援できる。
このように構成される本実施例も第1実施例で述べたと同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、一般的な論理判断と高度な自動的論理判断との両方を含む幅広いナレッジを既存プラントから取得できる。したがって、この幅広いナレッジを新規プラントの運用保守システムへ適用することで、ノウハウを持たない新規事業者の場合や不慣れなセンサや機器を寄せ集めて新規プラントを構築する場合でも、信頼性の高い運用保守を実現できる。
図13を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、異常検知などの高度で自動的な論理判断を得るために必要となる、キー要素データ(センサ41から取得するデータと、機器42へ指令するデータ)の取得する頻度を特定する。つまり本実施例では、運用保守ナレッジを実現するために、センサ41および機器42が備えるべき性能を調べる。
図13は、ナレッジの成立条件を探索する処理のフローチャートである。本処理をナレッジ成立条件探索処理と称する。本処理は、ナレッジ抽出部F14が実行する。
ナレッジ成立条件探索処理は、後述のように、キー要素データに係わる時間帯(開始時刻と終了時刻)の検出(S30)と、指令データ または センサデータの頻度変更(S31)と、シミュレーション用入力データの作成(S32)と、シミュレーション解析(S33)と、自動判断機能または自動判断に基づく制御が実行されたかの判断(S34)と、キー要素データの条件(上限値/下限値など)を保存(S35)、すべてのキー要素で解析を終えたかの判断(S36)、で構成する。
ステップS30では、キー要素データに係わる時間帯を設定する。時間帯は、例えば開始時刻と終了時刻で定義される。このステップS30では、ナレッジデータT14から、関連するキー要素データのID C142を調べ、そのID C142を用いてキー要素データT13のID C130を検索する。
ステップS30では、ナレッジに関連する取得データC131(センサデータ)および指令データC132について、システムログデータT10A,T10Bを検索することで、取得データC131および指令データC132に対応する開始時刻と終了時刻とをそれぞれ決定する。つまり、ステップS30では、ナレッジを抽出する基となったデータ(取得データと指令データ)について、それらデータの検出された時間帯を特定する。
ステップS31では、指令データ(出力データ)または取得データ(入力データ)の取得頻度を変更する。ステップS31では、ステップS30で設定した時間帯において、指令データと取得データの発生頻度(検出頻度)を算出し、最新の頻度よりも所定値だけ低下させた頻度を設定する(取得頻度=最新の取得頻度−所定値)。
ステップS32では、シミュレーション処理に使用する入力データを作成する。ステップS32は、ステップS30で設定したキー要素データの時間帯と、ステップS31で設定した取得頻度とに基づいて、ログデータT10A,T10Bから、関連するデータ(指令データC101Bと取得データC101A)を取得する。そして、ステップS32では、それらデータの頻度をステップS31で設定した頻度に調整する。
ステップS33では、シミュレーション解析部F13が、シミュレーション用入力データ作成(S32)で作成した各種入力データからプラント運用保守システムがどのように動作するかを解析し、その結果を出力する。このシミュレータは、プラント運用保守用の訓練シミュレータを用いても良いし、簡易モデルを活用したシミュレータを用いても良いし、机上検討でも良い。
ステップS34では、データの取得頻度を低下させた場合でも、自動判断機能もしくは自動判断に基づく制御が実行されたかを判断する。ステップS34では、シミュレーション解析部F13での解析結果から、自動判断機能もしくは自動判断に基づく制御が実行されたかを確認する。それらが実行された場合(S34:YES)、ステップS31へ戻り、頻度をさらに低下させて再解析する(S32,S33)。それらが実行されない場合(S18:NO)、処理を進める。
ステップS35では、ナレッジの再現する条件(取得頻度の上限値や下限値)をキー要素データに対応付けて、ナレッジデータT14へ保存する。
ステップS36では、全てのナレッジデータについて、その再現条件(自動判断機能もしくは自動判断に基づく制御が実行される条件)を解析したか判定する。未解析のナレッジがある場合(S36:NO)、ステップS30へ戻る。全てのナレッジについて解析済の場合(S36:YES)、本処理を終了する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、ナレッジに必要となる、センサからデータを取得する頻度や機器(アクチュエータ)への指令頻度を決定できる。本実施例によれば、新プラント6でナレッジを活かすために必要な、センサ41および機器42の仕様を決定することができるため、第1実施例に比べて無駄の少ない運用保守を実現できる。本実施例は第1実施例、第2実施例のいずれとも結合させることができる。
図14を用いて第4実施例を説明する。本実施例では、ナレッジ策定支援システム1がクライアント端末2に提供する画面に対するユーザの操作履歴を自動的に抽出し、その操作履歴を作業ログデータT11の少なくとも一部として使用する。
図14は、クライアント端末2に表示される画面に対するユーザの操作履歴を抽出して保存する処理のフローチャートである。本処理は、例えば、ナレッジ策定支援システム1がクライアント端末2や運用保守端末3と協力して実行する。以下では、運用保守端末3の表示画面に対する操作をナレッジ策定支援システム1が取得して、画面操作ログとして保存する例を説明する。
運用保守端末3のユーザインターフェース部35は、運用保守に関する画面を表示する(S40)。ユーザは、その画面に表示されたボタンをクリック等して操作する。画面に対するユーザ操作は、運用保守端末3のユーザインターフェース35により検出され、通信部23を介してナレッジ策定支援システム1に送られる(S41)。
ナレッジ策定支援システム1の画面制御部F15は、運用保守端末3から画面操作データを受信すると(S50)、その画面操作データを解析する(S51)。データ取得部F10は、画面制御部F15での解析結果を画面操作ログとして、画面操作ログデータT15へ記憶する(S52)。
画面操作ログデータT15は、例えば、操作ID、操作日時、操作種別、操作内容を対応付けて管理する。ユーザのIDをさらに対応付けて管理してもよい。画面操作ログデータT15を参照することで、ユーザがどの画面要素(ボタン、入力欄など)に対して、どのような操作をしたのかを確認することができる。
ナレッジ抽出部F14は、作業ログデータT11の少なくとも一部として、画面操作ログデータT15を使用する。これにより、ナレッジ抽出部F14は、ナレッジを構成しうるキー要素データを抽出する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、ユーザの画面操作を自動的に取得して解析し、作業ログデータT11の一部である画面操作ログデータT15を作成する。したがって、ユーザが手動で作業記録をつける必要がなく、使い勝手が向上する。本実施例は、第1〜第3実施例のいずれとも結合させることができる。
図15を用いて第5実施例を説明する。本実施例では、既存プラントから抽出したナレッジを新規プラントの運用保守へ適用するに際して、プラントのシステム構成の観点と、プラントを運営する顧客のポリシとを考慮する。
図15は本実施例の全体概要を示す。既存プラントP1〜P3からは、それぞれ複数のナレッジが抽出される。プラントP1からはナレッジN10〜N1nが、プラントP2からはナレッジN20〜N2nが、プラントP3からはナレッジN30〜N3nが、それぞれ取得されたとする。
各既存プラントP1〜P3から抽出されたナレッジをそのまま全て新規プラントP4へ適用できるとは限らない。新規プラントP4と既存プラントP1〜P3とはシステム構成が相違し、さらにプラントを運営する顧客のポリシも異なる場合がある。そこで、本実施例では、既存プラントの構成と新規プラントの構成とを比較することで、既存プラントから抽出したナレッジを新規プラントへ適用可能であるかを判定する。
さらに、本実施例では、システム構成上は適合すると判定されたナレッジについて、新規プラントを運営する顧客のポリシに合致するか判定する。図15の場合、システム構成上の適合可能性と顧客ポリシの両方を満たすナレッジN1n,N21,N30,N32のみが新規プラントP4に適用される。
このように構成される本実施例によれば、複数の既存プラントP1〜P3から抽出したナレッジから、新規プラントP4へ適用可能なナレッジを選び出して、新規プラントP4へ適用することができる。本実施例は、第1〜第4実施例のいずれとも結合させることができる。
図16を用いて、第6実施例を説明する。本実施例では、既存プラントP5〜P7から抽出されたナレッジを、予め用意されているポリシごとに分類して保存する。図16に示す例では、プラントP5からはナレッジN50〜N5nが、プラントP6からはナレッジN60〜N6nが、プラントP7からはナレッジN70〜N7nが、それぞれ取得されたとする。これらナレッジのうち、ナレッジN51,N52,N60,N62,N70,N72は、「安全優先」というポリシに分類されている。他のナレッジN53,N5n,N63,N71,N73,N7nは、「コスト優先」というポリシに分類されている。
このように構成される本実施例によれば、既存プラントから抽出したナレッジをポリシごとに分類して保存するため、新規プラントを運営する顧客の希望に応じたナレッジを選び出して新規プラントへ適用することもできる。本実施例は、第1〜第4実施例のいずれにも結合させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組み合わせることができる。
1:運用保守ナレッジ策定支援システム、2:クライアント端末、3,5:運用保守システム(運用保守端末)、4:既存システム(既存プラント)、6:新規システム(新規プラント)、41:センサ、42:機器、T10:システムログデータ、T11:作業ログデータ、T12:外部データ、T13:キー要素データ、T14:ナレッジデータ、F10:データ取得部、F11:ビッグデータ解析部、F12:キー要素抽出部、F13:シミュレーション解析部、F14:ナレッジ抽出部、F15:画面制御部、F16:通信制御部

Claims (10)

  1. 既存システムから抽出する情報を用いて、運用保守に関する知識情報の策定を支援する運用保守知識情報の策定支援システムであって、
    前記既存システムに関する所定の情報を取得する情報取得部と、
    前記取得された所定の情報を解析することで、運用保守の論理判断に関するキー要素となるキー要素情報を抽出するキー要素抽出部と、
    前記抽出されたキー要素情報をシミュレーション解析することで、運用保守に関する知識情報である運用保守知識情報を抽出し、保存する運用保守知識情報抽出部と、
    を備え、
    前記情報取得部は、前記既存システムを構成する機器へ入力される入力情報と前記機器への出力を指令する出力情報と運用保守に関する作業記録情報とを、前記所定の情報として取得し、
    前記キー要素抽出部は、前記入力情報および前記出力情報のうち前記論理判断に対応する情報を前記キー要素情報として抽出し、
    前記運用保守知識情報抽出部は、前記キー要素情報と前記論理判断との間に関係性が存在するかを前記シミュレーション解析により確認し、前記キー要素情報と前記論理判断とに関係性が存在することを確認できた場合に、前記キー要素情報と前記論理判断とを前記運用保守知識情報として抽出する
    用保守知識情報の策定支援システム。
  2. 前記運用保守知識情報抽出部は、前記キー要素情報に含まれる入力情報の発生条件を変えながら前記シミュレーション解析することで、前記キー要素情報に含まれる出力情報が出現するかを判定し、前記出力情報が出現するために必要な前記入力情報の発生条件を、前記運用保守知識情報の一部として抽出し、前記キー要素情報および前記論理判断に対応づけて保存する、
    請求項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  3. 前記運用保守知識情報抽出部の抽出した前記運用保守知識情報を新規システムへ適用するために出力する、
    請求項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  4. 前記論理判断は、障害発生の予兆に関する判断を含む、
    請求項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  5. 前記既存システムと前記新規システムとのシステム構成の異同に基づいて、前記運用保守知識情報を前記新規システムへ適用可能であるか判定し、適用可能と判定した運用保守知識情報のみを前記新規システムへ適用する、
    請求項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  6. 前記新規システムへ適用可能であると判定された運用保守知識情報のうち、前記新規システムについて対応付けられたポリシに適合する運用保守知識情報のみを前記新規システムへ適用する、
    請求項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  7. 前記運用保守知識情報を、予め設定された複数のポリシに分類する、
    請求項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  8. 前記所定の情報には、前記既存システムを運用保守する画面に対する操作の履歴である画面操作履歴情報が含まれる、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の運用保守知識情報の策定支援システム。
  9. 既存システムから抽出する情報を用いて、運用保守に関する知識情報の策定をコンピュータにより支援する運用保守知識情報の策定支援方法であって、
    前記既存システムに関する所定の情報を取得し、
    前記取得された所定の情報を解析することで、運用保守の論理判断に関するキー要素となるキー要素情報を抽出し、
    前記抽出されたキー要素情報をシミュレーション解析することで、運用保守に関する知識情報である運用保守知識情報を抽出して保存し、
    記所定の情報には、前記既存システムを構成する機器へ入力される入力情報と前記機器への出力を指令する出力情報と運用保守に関する作業記録情報とが含まれており、
    前記入力情報および前記出力情報のうち前記論理判断に対応する情報が前記キー要素情報として抽出され、
    前記キー要素情報と前記論理判断との間に関係性が存在するかを前記シミュレーション解析により確認し、前記キー要素情報と前記論理判断とに関係性が存在することを確認できた場合に、前記キー要素情報と前記論理判断とを前記運用保守知識情報として抽出し、保存する
    用保守知識情報の策定支援方法。
  10. コンピュータを、既存システムから抽出する情報を用いて、運用保守に関する知識情報の策定を支援する運用保守知識情報の策定支援システムとして機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータ上に、
    前記既存システムを構成する機器へ入力される入力情報と前記機器への出力を指令する出力情報と運用保守に関する作業記録情報とを、所定の情報として取得する情報取得部と、
    前記取得された所定の情報を解析することで、前記入力情報および前記出力情報のうち運用保守の論理判断に関するキー要素となるキー要素情報を抽出するキー要素抽出部と、
    前記キー要素情報と前記論理判断との間に関係性が存在するかをシミュレーション解析により確認し、前記キー要素情報と前記論理判断とに関係性が存在することを確認できた場合に、前記キー要素情報と前記論理判断とを前記運用保守知識情報として抽出し、保存する運用保守知識情報抽出部であって、さらに、前記キー要素情報に含まれる入力情報の発生条件を変えながら前記シミュレーション解析することで、前記キー要素情報に含まれる出力情報が出現するかを判定し、前記出力情報が出現するために必要な前記入力情報の発生条件を、前記運用保守知識情報の一部として抽出し、前記キー要素情報および前記論理判断に対応づけて保存する運用保守知識情報抽出部と、
    をそれぞれ実現させるコンピュータプログラム。
JP2016128817A 2016-06-29 2016-06-29 運用保守知識情報の策定支援システムおよび策定支援方法 Active JP6591937B2 (ja)

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