JP6568834B2 - 光学部材及びそれを備えた撮像装置付き携帯端末 - Google Patents

光学部材及びそれを備えた撮像装置付き携帯端末 Download PDF

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Description

本発明は、バーコードの読み取りに用いられる撮像装置付き携帯端末に装着される光学部材、及びそれを備えた撮像装置付き携帯端末に関する。
縞模様状の線の太さ等によって数値や文字を表す識別情報、いわゆるバーコードは、市場に流通する商品等の識別コードとして広く使用されている。例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等においては、バーコードを読み取るために専用のバーコードリーダが用いられ、商品の売り上げ情報等の収集管理に利用されている。
また、近年では、通信販売の商品カタログや、インターネット上のホームページのアドレス(URL)を掲載した雑誌等にも、商品注文コードやURLに対して割り当てたバーコードを付記して、ユーザが商品の注文や、ホームページへのアクセス等を容易にすることができるようにしたサービスも提供されている。
この種のサービスの普及に伴い、バーコードの読み取りは、専用のバーコードリーダのみならず、撮像装置付き携帯端末、いわゆるカメラ機能付きスマートフォンにより行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、スマートフォンのカメラを用いてバーコードを撮像すると、スマートフォンに搭載されたアプリケーションにより、撮像画像からバーコードの識別コードが読み出される。
特開2006−81087号公報
ところで、図15(a)に示すように、一般的な専用のバーコードリーダ101は、ユーザの持ち手となる本体部分に対して、撮像素子の受光部(レンズ102)が斜め前方に傾斜するように設計されている。このような設計とすることで、ユーザは、バーコードリーダ101のレンズ102とバーコードBCとの互いの位置関係を把握し易くなるので、撮像画像が表示されていなくても、レンズ102を適切にバーコードBCの方向に向けることができる。
これに対して、一般的なスマートフォンでは、カメラのレンズの光軸が、レンズが配置されたスマートフォンの一面と直交するように設計されている。この設計によれば、図15(b)に示すように、ユーザは、スマートフォン103のカメラのレンズ104を、バーコードBCに正対するように配置しなければ、バーコードBCを適切に撮影することができず、撮像画像からバーコードBCの識別コードを上手く読み出せないことがある。
そのため、特にバーコードの読み取りが頻繁に行われるコンビニエンスストアやスーパーマーケット等においては、依然として専用のバーコードリーダが用いられ、スマートフォンは、専用のバーコードリーダに代替させるには使い勝手が悪かった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、スマートフォンといった撮像装置付き携帯端末において、専用のバーコードリーダに代替し得る使い勝手の良さを実現するための光学部材及びそれを備えた撮像装置付き携帯端末を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、撮像装置付き携帯端末に装着される光学部材であって、前記撮像装置のレンズに装着されるカメラ用プリズムと、前記撮像装置の発光部に装着される発光部用プリズムと、を備え、前記カメラ用プリズムは、前記撮像装置のレンズの光軸方向が前記携帯端末の一面と直交するとき、前記携帯端末の一面に装着される装着面と、前記携帯端末外部から前記レンズの光軸方向に対して傾斜する方向から光が入射される第1面と、前記入射された光を前記レンズの光軸方向と平行な方向に反射して前記レンズに入射させる第2面と、を有し、前記発光部用プリズムは、前記撮像装置の発光部の光軸方向が前記携帯端末の一面と直交するとき、前記携帯端末の一面に装着される装着面と、前記発光部から出射した光を前記装着面へ反射する第2面と、前記装着面で反射された光を前記発光部の光軸方向に対して傾斜する方向へ出射する第1面と、を有し、前記カメラ用プリズム及び前記発光部用プリズムは、縦方向に隣り合っており、前記発光部用プリズムの前記第1面から出射される光及び前記カメラ用プリズムの前記第1面から入射される光は互いに略平行であり、且つ夫々の前記第2面と互いに略平行であることを特徴とする。
上記光学部材において、前記第2面は、鏡面として形成されていることが好ましい。
上記光学部材において、前記発光部用プリズムの前記第1面に樋形状の凸レンズが設けられていることが好ましい。
上記光学部材において、前記発光部用プリズムの前記第2面のうち前記第1面に近い領域が、低反射面として形成されていることが好ましい。
上記光学部材において、前記発光部用プリズムの前記装着面は、前記発光部から放射状に出射される光の一部を遮蔽して線状の光を出射するスリットと、前記スリットから出射される光を赤色光にする赤色フィルタと、を有することが好ましい。
上記光学部材において、前記装着面のうち前記レンズ及び前記発光部と相対する領域には、偏光透過性が互いに直交する偏光フィルタが夫々に設けられていることが好ましい。
上記光学部材において、携帯端末と前記装着面との間に取り付けられ、前記発光部から出射された光を一部透過させるスリット孔と、該スリット孔を透過した光を遮らない傾斜面と、を持つ光学補助部材を更に有することが好ましい。
上記光学部材は、撮像装置付き携帯端末に備えられることが好ましい。
本発明によれば、光学部材は、携帯端末の撮像装置のレンズの光軸方向を、傾斜した方向とすることができるので、光学部材を装着した携帯端末の本体部分をユーザの持ち手としたとき、この持ち手に対して、撮像装置のレンズの光軸方向が、実質的に斜め方向に傾斜するようなる。従って、ユーザはレンズの光軸方向と被写体(バーコード)との互いの位置関係を把握し易くなり、携帯端末においても、専用のバーコードリーダに代替し得る使い勝手の良さを実現することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る光学部材とそれを備えたカメラ付スマートフォンの裏面を示す正面図、(b)は上記光学部材とスマートフォンの側面図。 図1(b)の一点鎖線で囲われた領域の拡大図。 上記光学部材を装着したスマートフォンの使用状態を示す側面図。 (a)は上記光学部材をスマートフォンに取り付けるためのクリップケースを示す側面図、(b)は(a)の上面図。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る光学部材とそれを備えたカメラ付スマートフォンの裏面を示す正面図、(b)は上記光学部材の拡大図。 (a)は上記光学部材の斜視図、(b)は(a)の側面図。 上記光学部材を装着したスマートフォンの使用状態を示す側面図。 上記実施形態の変形例に係る光学部材を示す正面図。 図8に示した光学部材をスマートフォンに装着した状態の上面図。 上記実施形態の別の変形例に係る光学部材を示す正面図。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る光学部材とそれを備えたカメラ付スマートフォンの裏面を示す正面図、(b)は上記光学部材の拡大図。 図11(b)の一点鎖線で囲われた領域の拡大図。 本発明の第4の実施形態に係る光学部材とそれを備えたカメラ付スマートフォンの側面を示す拡大側面図。 (a)は上記光学部材と共にスマートフォンに取り付けられる光学補助部材を示す正面図、(b)は(a)のA−A線側断面図。 (a)は専用のバーコードリーダの使用状態を示す側面図、(b)は従来のスマートフォンの使用状態を示す側面図。
本発明の第1の実施形態に係る光学部材について、図1乃至図3を参照して説明する。図1(a)(b)に示すように、本実施形態の光学部材1は、撮像装置付き携帯端末に装着される。なお、以下の説明では、本実施形態における撮像装置付き携帯端末が、図示したようなスマートフォン2であるものとする。ただし、撮像装置付き携帯端末は、バーコードを撮像することができ、且つ撮像画像から識別コードを読み出すアプリケーションを実行することができる端末であればよく、例えば、小型PC、タブレット端末、デジタルカメラ等であってもよい。
スマートフォン2は、バーコード等の被写体を撮像するカメラ3と、カメラフラッシュとして機能する発光部4と、カメラ3で撮像された画像を表示する表示部5(図1(b)参照)と、を有する。表示部5は、スマートフォン2の本体の一面に設けられている。カメラ3は、表示部5が設けられた一面(表面)の反対側の一面(裏面)の端部に設けられている。
カメラ3は、外部の光を取り込むレンズ31と、CMOSセンサ等の撮像素子(不図示)と、レンズ31から撮像素子に取り込まれる光量を調整等する光学系機構(不図示)と、を有する。レンズ31の光軸方向Laは、レンズ31が配置されたスマートフォン2の裏面と直交している。発光部4は、スマートフォン2の本体のうち、カメラ3と隣接する位置に設けられている(図1(a)参照)。なお、レンズ31は、後述する図9に示すように、スマートフォン2の裏面に形成された窪み32に嵌装され、窪み32には防水防塵用のレンズカバー33(斜線のハッチングで示す)が設けられている。ただし、以下の説明では、窪み32及びレンズカバー33の記述を省略し、単にレンズ31のみを表示する。
図2に示すように、光学部材1は、スマートフォン2の一面に装着される装着面10と、スマートフォン2外部からレンズ31の光軸方向Laに対して傾斜する方向Lbから光が入射される第1面11と、入射された光をレンズ31の光軸方向Laと平行な方向に反射してレンズ31に入射させる第2面12と、を有する。第1面11及び第2面12は互いに略直角を成し、装着面10は、第1面11及び第2面12の成す角の対辺に位置する。すなわち、光学部材1は、上記第1面11、第2面12、装着面10、及び略直角三角形の側面13,14から構成される5面体の三角プリズムである。なお、第1面11、第2面12及び装着面10は、いずれも正面視矩形である。光学部材1は、透光性樹脂材料又はガラス等により形成され、好ましくは、透光性が高く、耐衝撃性に優れたアクリル樹脂により形成される。
第1面11は、第2面12より小さく、三角プリズムを構成する上記3面の中で最も小さな面である。第1面11及び第2面12の成す角θは略直角なので、第1面11と装着面10との成す角θ1は、第2面12と装着面10との成す角θ2よりも大きくなる。なお、略直角とは90°±5°の範囲を言うものとする。角θが90°であるとき、角θ1は60°、角θ2は30°であることが好ましい。なお、角θ1及び角θ2も、角θの角度に応じて±5°の範囲で調整され得る。第1面11は、レンズ31の光軸方向Laに対して傾斜する方向Lbから入射される光を入射する。すなわち、第1面11は、バーコードといった被写体に向けられて、被写体から届いた光を光学部材1内に取り込む入射面として機能する。
装着面10は、三角プリズムを構成する上記3面の中で最も大きな面である。装着面10は、レンズ31が配置されたスマートフォン2の一面(裏面)と対向し、且つ第1面11から入射した光を第2面12へ反射する。光学部材1は、装着面10のうち第2面12に近い領域がレンズ31と対向するように、また、第1面11に近い領域が、スマートフォン2の端部又はその外側に位置するように、スマートフォン2に装着される。このような配置によれば、光学部材1の第1面11に対して直交する方向で入射した光は、装着面10に入射する。このとき、装着面10に入射する光の入射角は、第1面11と装着面10との成す角θ1と概ね一致する。従って、光学部材1を構成する透光性材料が、例えば、アクリル樹脂(屈折率1.49)であり、角θ1が60°であれば、装着面10に入射する光の入射角は、臨界角以上となり、装着面10に入射する光は、装着面10を透過することなく全反射する。
第2面12は、装着面10により反射された光をレンズ31の光軸方向Laと平行な方向に反射する。三角プリズムを構成上、第2面12に入射する光の入射角は、臨界角を越えず、第2面12に入射する光を全反射させられないことがあり得る。そのため、第2面12は、入射光を確実に反射するため、鏡面として形成されていることが好ましい。鏡面は光反射性樹脂又は金属等を塗布又は蒸着等させることにより形成される。このように、光学部材1は、レンズ31の光軸方向Laに対して傾斜する方向Lbから第1面11に入射される光を、装着面10及び第2面12で夫々反射させることで、レンズ31の光軸方向Laと平行な方向に反射して、レンズ31に入射させることができる。
本実施形態の光学部材1によれば、レンズ31の光軸方向を、実質的に光軸方向Laに対して傾斜した方向Lbに変換することができる。そのため、図3に示すように、光学部材1を装着したスマートフォン2は、本体部分をユーザの持ち手としたとき、この持ち手に対して、カメラ3のレンズ31の光軸方向Laが、実質的に斜め前方(方向Lb)に傾斜するようになる。従って、ユーザは、レンズ31の光軸方向(Lb)と被写体であるバーコードBCとの互いの位置関係を把握し易くなり、スマートフォン2のような携帯端末においても、図15(b)に示した専用のバーコードリーダに代替し得る使い勝手の良さを実現することができる。なお、図3のバーコードBCは、斜視的に図示している。
また、光学部材1は、入射光を装着面10及び第2面12で2度反射させて、カメラ3のレンズ31に取り込むので、撮像された画像において被写体(バーコードBC)の上下が反転せず、ユーザが目視した対象物と同じ対象物を撮像することができる。また、光学部材1には、直角三角プリズムを用いることができ、安価で簡易な構成により、スマートフォン2を、専用のバーコードリーダのように使い易くすることができる。
上記実施形態の変形例について、図4(a)(b)を参照して説明する。この変形例は、光学部材1をスマートフォン2に装着させるためのクリップケース6を備えたものである。クリップケース6は、第2面12及び側面13、14を覆うケース本体61と、第1面11の正面に設けられた開口部62と、ケース本体61の両側部から延設されたクリップ部63と、を有する。少なくともクリップ部63は所定のバネ弾性を有し、ケース本体61及びクリップ部63により、スマートフォン2の本体が挟持されることで、光学部材1及びクリップケース6自体をスマートフォン2に保持させる。
本発明の第2の実施形態に係る光学部材について、図5乃至図7を参照して説明する。図5(a)(b)に示すように、本実施形態の光学部材1は、レンズ31から発光部4に跨って装着可能なように構成されている。一般的なスマートフォン2では、本体の長手方向を縦方向としたときに、カメラフラッシュとして機能する発光部4が、カメラ3のレンズ31と横方向に隣り合う位置に設けられている。そのため、上記実施形態における光学部材1について、側面13,14の形状を変えることなく、第1面11、第2面12、装着面10を夫々幅広に形成することで、レンズ31及び発光部4の両方に被るように光学部材1を形成することができる。
本実施形態の光学部材1によれば、図6(b)に示すように、発光部4から出射した光が、第2面12、装着面10により反射及び全反射されて、第1面11から出射される。そのため、スマートフォン2におけるバーコードの撮像に際して、バーコードにフラッシュ光を照射することができ、暗所条件でもバーコードを撮像することができ、また、ユーザが撮像方向を視認し易くなる。
また、本実施形態において、図6(a)(b)に示すように、光学部材1は、第1面11に樋形状の凸レンズ15が設けられている。凸レンズ15は、幅広となった第1面11の短手方向に沿う断面において、凸状となるように配置されている。また、凸レンズ15の光軸Lcは、第1面11の法線と一致している。また、光軸Lcは、上述した光軸方向Laに対して傾斜した方向Lbとも概ね一致している。凸レンズ15は、光学部材1と同じ屈折率を有する透光性材料により形成されている。凸レンズ15は、光学部材1と一体的に形成されていてもよし、光学部材1とは別部材として形成されて、光学部材1と同じ屈折率を有する透光性接着剤により第1面11に接着されていてもよい。
この構成によれば、第1面11から入射される光は、凸レンズ15により、光軸Lcと平行な方向に集光される。従って、スマートフォン2の本体部分をユーザの持ち手としたとき、上下(前後)方向には光が放射されず、左右方向に帯長の光が照射され、一般的に横長形状であるバーコードの読み取りに適した光を出射することができる。
また、第2面12のうち第1面11に近い領域が、低反射面12aとして形成されている。低反射面12aは、例えば、第2面12の一部に黒色のアクリル塗装がなされることにより、この領域に入射した光を実質的に反射しない構成とされる。
この構成によれば、発光部4から放射状に出射される光のうち、第1面11に近い領域に出射された光は、低反射面12aにより殆ど反射されないので、第1面11からも出射されない。従って、スマートフォン2の本体部分をユーザの持ち手としたとき、上(前)方向に迷光(図中の点線矢印)が放射されず、バーコードの読み取りに適した光を出射することができる。
また、図5(b)及び図6(b)に示したように、光学部材1の装着面10は、発光部4から放射状に出射される光の一部を遮蔽して線状の光を出射するスリット71と、スリット71から出射される光を赤色光にする赤色フィルタ72と、を有する。スリット71は、例えば、幅の狭い溝が開いた不透明なシート部材を発光部4と正対する位置に貼付する、又は上記低反射面12aと同様に、装着面10のうち発光部4と正対する位置に、狭い隙間を開けて黒色のアクリル塗装がなされることにより形成される。
この構成によれば、図7に示すように、スマートフォン2の本体部分をユーザの持ち手としたとき、左右方向に線状に伸びる赤い光RLが照射されるので、スマートフォン2のような携帯端末においても、専用のバーコードリーダにより代替し得る使い勝手の良さを実現することができる。
上記実施形態の変形例について、図8及び図9を参照して説明する。本変形例では、光学部材1は、装着面10が、発光部4とレンズ31の間に相対する領域に遮光部16を有する。発光部4から広角に出射された光の一部(図中の実線矢印で示す)が、光学部材1で反射されて、レンズ31に入射すると、ハレーションを起こして、カメラ3がバーコードを適切に撮像できないことがある。その場合、撮像画像からバーコードの識別コードを上手く読み出せないことになる。そこで、本変形例では、発光部4とレンズ31の間に相対する領域に遮光部16を設けて、発光部4から広角に出射された光の一部が、光学部材1で反射することを防止し、ハレーションの発生を抑制することができる。
上記実施形態の別の変形例について、図10を参照して説明する。本変形例では、光学部材1の装着面10のうちレンズ31及び発光部4と相対する領域には、偏光透過性が互いに直交する偏光フィルタ16a、16bが夫々に設けられている。この構成によれば、発光部4から偏光フィルタ16bを透過した光は、仮に光学部材1やバーコード等の被写体によって反射されても、偏光フィルタ16bと偏光透過性が直交する偏光フィルタ16aを透過することができないので、レンズ31には入光せず、ハレーションの発生を抑制することができる。
また、本変形例についても、図5で示したスリット71及び赤色フィルタ72を用いた構成を適用して、図7で示したような線状の赤色光を出射させることができる。なお、この赤色光は、ユーザに対して撮像範囲を分かり易く表示するものであり、スマートフォン2におけるバーコードの読み取りは、撮像画像から識別コードを読み出すアプリケーションを実行することで行われる。従って、一般的な専用のバーコードリーダとは異なり、発光部4から入射される光の反射光がレンズ31に取り込まれなくても、バーコードの読み取りに支障が生じることはない。
なお、本実施形態及び各変形例に係る光学部材1は、いずれも図4で示したクリップケース6と同様のクリップケース(不図示)により、スマートフォン2に装着される。
本発明の第3の実施形態に係る光学部材について、図11及び図12を参照して説明する。図5等に示した上記第2の実施形態では、発光部4が、カメラ3のレンズ31と横方向に隣り合う位置に設けられているスマートフォン2に装着される光学部材1を示した。これに対して、本実施形態では、図11(a)(b)に示すように、発光部4が、カメラ3のレンズ31と縦方向に隣り合う位置に設けられているスマートフォン2に、光学部材1が装着されることを想定している。
本実施形態の光学部材1は、カメラ用プリズム1cと、発光部用プリズム1fと、を有する。図12に示すように、カメラ用プリズム1cは、図1等で示した上記第1の実施形態の光学部材1と実質的に同じであり、装着面10cと、レンズ31の光軸方向Laに対して傾斜する方向Lbから光が入射される第1面11cと、入射された光をレンズ31の光軸方向Laと平行な方向に反射してレンズ31に入射させる第2面12cと、側面13c,14cと、を有する。
発光部用プリズム1fは、装着面10fと、発光部4の光軸方向Ldから入射した光を反射する第2面12fと、第2面12fにより反射された光を光軸方向Laに対して傾斜する方向Lbへ出射する第1面11fと、側面13f,14fと、を有する。なお、発光部4の光軸方向Ldは、カメラ3のレンズ31の光軸方向Laと平行である。第1面11fには、上記第1の実施形態と同様に、第1面11fの法線と一致する光軸Lcを有する凸レンズ15が設けられている。ここでも光軸Lcは、上述した光軸方向Laに対して傾斜した方向Lbとも概ね一致している。なお、発光部用プリズム1f及びカメラ用プリズム1cの幅は、発光部4及びカメラ3のレンズ31の径に夫々対応している。一般的なスマートフォンでは、光を出射する発光部4の径は、光を集光するカメラ3のレンズ31の径よりも小さいので、図11(a)に示したように、発光部用プリズム1fの幅は、カメラ用プリズム1cの幅よりも小さくなっている。
本実施形態では、発光部4から出射した光が、発光部用プリズム1fにより、第2面12f、装着面10fにより反射及び全反射されて、第1面11fから出射されるので、バーコードにフラッシュ光を照射することができる。また、レンズ31の光軸方向Laに対して傾斜する方向Lbかカメラ用プリズム1cの第1面11cに入射した光を、装着面10c及び第2面12cで夫々反射させることで、レンズ31の光軸方向Laと平行な方向に反射して、レンズ31に入射させ、これにより、バーコードを撮影することができる。すなわち、本実施形態では、発光部4とカメラ3のレンズ31とが縦並びのスマートフォン2にも対応することができる。
本発明の第4の実施形態に係る光学部材について、図13及び図14を参照して説明する。図13に示すように、本実施形態の光学部材1は、スマートフォン2と光学部材1の装着面10(装着面10c、10f)との間に取り付けられて発光部4から出射された光を遮らない光学補助部材8を更に有する。なお、ここでは、図11等に示した上記第3の実施形態のように、発光部4とカメラ3のレンズ31とが縦並びのスマートフォン2に、光学部材1が装着される構成例を示すが、発光部4とカメラ3のレンズ31とが横並びであってもよい。
図14(a)(b)に示すように、光学補助部材8は、所定の厚みを有する矩形の平板状部材であり、正面に発光部用プリズム1f及びカメラ用プリズム1cが夫々装着され、背面がカメラ3のレンズ31及び発光部4と対向する。光学補助部材8の正面には、発光部用プリズム1f及びカメラ用プリズム1cが嵌め込まれる装着凹部81が設けられ、背面には、スマートフォン2の背面との間に隙間を形成する背面凹部82が設けられる。
背面凹部82のうちカメラ3のレンズ31と正対する位置、及び発光部4と正対する位置には、夫々装着凹部81に向けて貫通する貫通穴83、84が設けられている。レンズ31側の貫通穴83は、背面凹部82から装着凹部81に向けて径が変わらない円筒形状の丸穴である。一方、発光部4側の貫通穴84は、背面凹部82側に形成されたスリット状のスリット孔84aと、装着凹部81に向けて開口幅をテーパ状に広げる傾斜面84bと、を有する。また、発光部4側の貫通穴84には、図8で示したように、赤色フィルタ72が設けられている(図13参照)。スリット孔84aは、発光部4から出射された光を一部透過させ、傾斜面84bは、スリット孔84aを透過した光を遮らないように構成されている。
図8で示したように、スリット71を設けた場合、スリット71が設けられた部材の厚さが大きいと発光部4から出射した光をスリット71の壁面が遮光するので、光学部材1に取り込まれる光が少なくなり、バーコードに照射される光の光量が少なくなる。これに対して、本実施形態では、発光部4側の貫通穴84のスリット孔84aから出射された光が、傾斜面84bにより遮られないため、光学補助部材8の厚さが増加してもフラッシュ光の光量を高く保つことができる。また、光学補助部材8は、装着凹部81により、発光部用プリズム1f及びカメラ用プリズム1cが別部材であっても、それらを一体的に保持するこができる。また、一部のスマートフォンでは、カメラ3のレンズ31がスマートフォン2の背面よりも突出していることがある。本実施形態では、光学補助部材8の背面凹部82によって、スマートフォン2の背面と光学補助部材8(光学部材1)との間に隙間が設けられるので、光学部材1を取り付け易くすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。例えば、上記第2の実施形態において、光学部材1が、レンズ31及び発光部4の両方に被るように一体形成された例を示したが、上記第1の実施形態で示したような光学部材1が、レンズ31及び発光部4の夫々に個別に横並びに装着されてもよい。また、図4で示したクリップケース6は、光学部材1をスマートフォン2に装着するための一例に過ぎない。例えば、光学部材1の装着面10の第1面11側の端部からフック状の装着部材を立設させ、この装着部材が光学部材1と一体形成されていてもよい。
1 光学部材
1c カメラ用プリズム
1f 発光部用プリズム
10、10c、10f 装着面
11、11c、11f 第1面
12、12c、12f 第2面
12a 低反射面
15 凸レンズ
16 遮光部
16a 偏光フィルタ
16b 偏光フィルタ
2 スマートフォン(携帯端末)
3 カメラ(撮像装置)
31 レンズ
4 発光部
71 スリット
72 赤色フィルタ
8 光学補助部材
84a スリット孔
84b 傾斜面
La レンズの光軸方向
Lb レンズの光軸方向に対して傾斜する方向

Claims (8)

  1. 撮像装置付き携帯端末に装着される光学部材であって、
    前記撮像装置のレンズに装着されるカメラ用プリズムと、前記撮像装置の発光部に装着される発光部用プリズムと、を備え、
    前記カメラ用プリズムは、前記撮像装置のレンズの光軸方向が前記携帯端末の一面と直交するとき、前記携帯端末の一面に装着される装着面と、前記携帯端末外部から前記レンズの光軸方向に対して傾斜する方向から光が入射される第1面と、前記入射された光を前記レンズの光軸方向と平行な方向に反射して前記レンズに入射させる第2面と、を有し、
    前記発光部用プリズムは、前記撮像装置の発光部の光軸方向が前記携帯端末の一面と直交するとき、前記携帯端末の一面に装着される装着面と、前記発光部から出射した光を前記装着面へ反射する第2面と、前記装着面で反射された光を前記発光部の光軸方向に対して傾斜する方向へ出射する第1面と、を有し、
    前記カメラ用プリズム及び前記発光部用プリズムは、縦方向に隣り合っており、
    前記発光部用プリズムの前記第1面から出射される光及び前記カメラ用プリズムの前記第1面から入射される光は互いに略平行であり、且つ夫々の前記第2面と互いに略平行であることを特徴とする光学部材。
  2. 前記第2面は、鏡面として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学部材。
  3. 前記発光部用プリズムの前記第1面に樋形状の凸レンズが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光学部材。
  4. 前記発光部用プリズムの前記第2面のうち前記第1面に近い領域が、低反射面として形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学部材。
  5. 前記発光部用プリズムの前記装着面は、前記発光部から放射状に出射される光の一部を遮蔽して線状の光を出射するスリットと、前記スリットから出射される光を赤色光にする赤色フィルタと、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光学部材。
  6. 前記装着面のうち前記レンズ及び前記発光部と相対する領域には、偏光透過性が互いに直交する偏光フィルタが夫々に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光学部材。
  7. 携帯端末と前記装着面との間に取り付けられ、前記発光部から出射された光を一部透過させるスリット孔と、該スリット孔を透過した光を遮らない傾斜面と、を持つ光学補助部材を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の光学部材。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の光学部材を備えたことを特徴とする撮像装置付き携帯端末。
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