JP6445815B2 - 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents

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Description

本願は、監視対象者の状態を監視し、必要に応じて通報する情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
近年、一人暮らしの高齢者又は心身障害者が増加している。そこで、このような人の状況を監視し、通報すべき状況が生じた場合に、医師又は看護師等の医療関係者、あるいは、別居している家族等に通報するシステムが提供されつつある。例えば特許文献1では、室内のベッド上の監視対象者を監視し、ベッドからの転落等の状況を検出した場合に看護師又は家族等に通報するシステムが提案されている。
特開2011−86286号公報
特許文献1に開示されたシステムでは、ベッドからの転落等の監視対象者の状況が監視され、通報されるにすぎない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、監視対象者の健康状態に関する通知(警告)を行うことが可能な情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供することにある。
本発明に係る情報処理装置は、排尿に関する履歴情報を取得する取得部と、該取得部が取得した履歴情報に基づいて、所定期間における前記排尿の頻度を算出する算出部と、該算出部が算出した頻度を所定値と比較する比較部と、前記算出部が算出した頻度が前記所定値以下である場合、警告情報を出力する出力部と、室内の温度を取得する温度取得部と、前記算出部が算出した頻度が前記所定値以下である場合に、前記温度取得部が取得した温度が所定温度以上であるとき、前記室内に設けられた冷房装置に動作を開始させる制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置は、監視対象者の排尿に関する履歴情報を蓄積し、蓄積した履歴情報から所定期間における排尿の頻度を算出する。また情報処理装置は、算出した頻度を所定値と比較し、頻度が所定値以下である場合に警告情報を出力する。排尿の頻度が所定値以下である場合、監視対象者に何らかの病気の発症が疑われる。例えば、監視対象者が脱水状態となっている可能性がある。よって、監視対象者にこのような状態が生じた場合に、早期に警告(通報)でき、警告情報を取得した人は、監視対象者の状況を早期に把握でき、適切な対応を早期に行うことが可能となる。また情報処理装置は、監視対象者の排尿の頻度が所定値以下であり、監視対象者が居る室内の温度が所定温度以上である場合、冷房装置を動作させる。排尿の頻度が所定値以下である場合、監視対象者が脱水状態となっている可能性があり、このときの室温が所定温度以上であれば、冷房装置を動作させて室温を低下させることにより、監視対象者の脱水状態の悪化を回避する。
本発明に係る情報処理装置は、前記算出部は、1日における頻度を順次算出するようにしてあり、前記算出部が算出した頻度を、前記算出部が算出した前日の頻度と比較する前日比較部と、前記算出部が算出した頻度が前記前日の頻度未満であった場合、前記算出部が算出した頻度が前記前日の頻度未満である日が連続する日数を計数する計数部とを更に備え、前記出力部は、前記計数部が計数した日数が所定日数以上となった場合、警告情報を出力するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置は、監視対象者の排尿の頻度を1日毎に算出し、算出した頻度を前日の頻度と比較する。また情報処理装置は、算出した頻度が前日の頻度未満である日が連続する日数を計数し、計数した日数が所定日数以上となった場合に警告情報を出力する。前後する日において排尿の頻度を比較することにより、監視対象者の健康状態の変化に伴う排尿頻度の変化を把握することが可能となる。前日よりも排尿の頻度が少ない状態が所定日数継続した場合、監視対象者に何らかの病気の発症が疑われる。よって、監視対象者のこのような状況を早期に通報(通知)することが可能となる。
本発明に係る情報処理装置は、前記算出部は、1日における頻度を順次算出するようにしてあり、前記算出部が算出した頻度の前記算出部が算出した前日の頻度に対する割合を算出する割合算出部を更に備え、前記比較部は、前記割合算出部が算出した割合を所定値と比較するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置は、監視対象者の排尿の頻度を1日毎に算出し、算出した頻度の、前日の頻度に対する割合を算出し、算出した割合が所定値以下である場合に警告情報を出力する。前日の頻度に対する割合を算出することにより、排尿頻度において前日に対する増減度合を把握でき、監視対象者の健康状態の変化に伴う排尿頻度の変化を把握することが可能となる。よって、監視対象者のこのような状況を早期に通報(通知)することが可能となる。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、排尿に関する履歴情報を蓄積するステップと、蓄積した履歴情報に基づいて、所定期間における前記排尿の頻度を算出するステップと、算出した頻度を所定値と比較するステップと、前記算出した頻度が前記所定値以下である場合、警告情報を所定の携帯端末へ出力するステップと、室内の温度を取得するステップと、前記算出した頻度が前記所定値以下である場合に、取得した温度が所定温度以上であるとき、前記室内に設けられた冷房装置に動作を開始させるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、本発明に係るプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述した情報処理装置をコンピュータにて実現できる。よって、コンピュータにて、監視対象者の排尿の頻度を監視でき、監視対象者に何らかの病気の発症が疑われる場合に、早期に警告(通報)することが可能となる。また監視対象者が脱水状態であることが疑われる場合に、冷房装置を動作させて室温を低下させることにより、監視対象者の脱水状態の悪化を回避する。
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置による情報処理方法において、前記情報処理装置が、排尿に関する履歴情報を蓄積するステップと、前記情報処理装置が、蓄積した履歴情報に基づいて、所定期間における前記排尿の頻度を算出するステップと、前記情報処理装置が、算出した頻度を所定値と比較するステップと、前記情報処理装置が、前記算出した頻度が前記所定値以下である場合、警告情報を出力するステップと、前記情報処理装置が、室内の温度を取得するステップと、前記情報処理装置が、前記算出した頻度が前記所定値以下である場合に、取得した温度が所定温度以上であるとき、前記室内に設けられた冷房装置に動作を開始させるステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置が監視対象者の排尿の頻度を監視し、監視対象者に何らかの病気の発症が疑われる場合に、早期に警告(通報)できる。また監視対象者が脱水状態であることが疑われる場合に、冷房装置を動作させて室温を低下させることにより、監視対象者の脱水状態の悪化を回避する。
本発明では、監視対象者の健康状態について、何らかの病気の発症が疑われる状態を通知(警告)することができ、警告を受け付けた人は、監視対象者の状態に応じて適切な対応を早期に行うことができる。
実施形態1に係る監視システムの構成を示すブロック図である。 コントローラの内部構成を示すブロック図である。 監視サーバの内部構成を示すブロック図である。 監視情報テーブルの格納内容を示す模式図である。 携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。 コントローラが行う処理の手順を示すフローチャートである。 監視サーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 監視サーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 携帯端末装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。 通知画面の構成例を示す模式図である。 履歴画面の構成例を示す模式図である。 実施形態2の監視サーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態3のコントローラが行う処理の手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る情報処理装置、プログラム及び情報処理方法について、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の実施形態では、本発明に係る情報処理装置を適用した監視サーバを備え、監視対象者の状態を監視サーバで管理する監視システムを例に本発明を説明する。
(実施形態1)
以下に、実施形態1に係る監視システムについて説明する。図1は、実施形態1に係る監視システムの構成を示すブロック図である。本実施形態1の監視システムは、個人住宅又は集合住宅の各居室(以下、まとめて住居という)で生活している高齢者又は心身障害者等(以下、監視対象者という)の健康状態を監視する(見守る)システムである。なお、本実施形態1では、監視対象者は独居しているものとする。
本実施形態1の監視システムは、監視対象者の住居に設置されたコントローラ1、本監視システムを運営する事業者が管理する監視サーバ(情報処理装置)3、監視対象者の状態の通知及び通報(警告)を監視サーバ3から受信する携帯端末装置2等を備える。コントローラ1、携帯端末装置2及び監視サーバ3はそれぞれ、インターネット等のネットワークNに接続可能であり、ネットワークNを介して各種情報を送受信する。
監視対象者の住居の各部屋には人の有無を検知する人感センサ、監視対象者が手動で操作する緊急ボタン等が設けてある。本実施形態1では、トイレに人感センサ(トイレ用人感センサ)51及び緊急ボタン(トイレ用緊急ボタン)52が設けてあり、リビングに人感センサ(リビング用人感センサ)61及び緊急ボタン(リビング用緊急ボタン)62が設けてある。人感センサ及び緊急ボタン等は、これらの部屋以外の部屋(例えば浴室、台所、玄関、寝室等)にも設けてあってもよい。またリビングには空調装置63が設けてある。監視対象者の住居に設けられたこれらの各部はコントローラ1に接続されている。
人感センサ51,61は、所定の検知範囲内に人が存在するか否かを検知するセンサであり、例えば赤外線、超音波、可視光線等を出射してその反射波を検知することにより人の存在を検知する。即ち、トイレ用人感センサ51はトイレ内における人の有無を検知し、リビング用人感センサ61はリビング内における人の有無を検知する。人感センサ51,61は、人が存在していない状態から人の存在を検知した場合、又は人が存在している状態から人の不在を検知した場合、検知信号をコントローラ1へ出力する。また人感センサ51,61は、複数人の存在を検知でき、同室に複数人の存在を検知した場合、検知信号をコントローラ1へ出力する。
人感センサ51,61による人の検知方法はこれに限らない。また、トイレ用人感センサ51の代わりに、トイレ(便所)の使用の有無を検知するセンサを用いてもよい。例えば、トイレ(便座)への着座を検知するセンサ、流水(排水)の実行を検知するセンサ等を用いてもよい。また、監視対象者が手動でトイレの使用状況を入力するボタン(例えば、排尿後に操作するボタン、排便後に操作するボタン)を用いてもよい。例えば、流水の実行を指示するボタンとして排尿後に操作すべき「小ボタン」及び排便後に操作すべき「大ボタン」を有するトイレの場合、これらのボタンを用いることができる。このようなセンサ又はボタンを用いた場合には、トイレ内への入退室状況だけでなく、トイレの使用状況も検知できる。
緊急ボタン52,62は、監視対象者が自身の判断で救援を希望する場合に手動で操作するボタンである。緊急ボタン52,62は、監視対象者によって操作された場合、所定の信号をコントローラ1へ出力する。
空調装置63は、リビングの壁面又は天井面等に設置されており、冷房機能及び暖房機能等を有する。また空調装置63は、リビング内の温度を検知する温度センサを有する。空調装置63は、例えばコントローラ1からの要求に応じて温度センサにてリビング内の温度を検知し、検知した温度情報をコントローラ1へ出力する。また空調装置63は、コントローラ1からの制御指示に従って、冷房動作又は暖房動作の実行及び停止が可能に構成されている。
コントローラ1は、上述したように監視対象者の住居に設けられた各部から出力された信号を取得した場合、取得した信号に応じた情報(監視対象者の状態情報)を逐次監視サーバ3へ送信する。
監視サーバ3は、それぞれの監視対象者の住居に設置された複数のコントローラ1から逐次受信する各監視対象者の状態情報を蓄積し、警告すべき状況が生じた場合に携帯端末装置2へ警告情報を送信する。携帯端末装置2は、例えば医療関係者、監視対象者の家族等が携帯する端末であり、携帯端末装置2の所有者は、監視サーバ3から送信される警告情報により各監視対象者の状態を把握できる。
図1には、一戸の住居に設置されたコントローラ1及び人感センサ51,61等を示しているが、コントローラ1及び人感センサ51,61等は、複数の住居に設置されていてもよい。
図2は、コントローラ1の内部構成を示すブロック図である。コントローラ1は、制御部10、RAM(Random Access Memory)11、記憶部12、通信部13、接続部14等を有する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等である。制御部10は、記憶部12に記憶してある制御プログラムを適宜RAM11に読み出して実行することにより種々の処理を行うと共に、コントローラ1が備える上述した各部の動作を制御する。
RAM11は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等であり、制御部10による各種の制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等であり、制御部10が実行する制御プログラム及び各種データを予め記憶している。また記憶部12には、コントローラ1にて監視される監視対象者の情報等が記憶されている。監視対象者の情報には、監視対象者の氏名が含まれており、監視対象者に対象者ID(IDentification)が割り当てられている場合には対象者IDも含まれる。更に記憶部12には、ネットワークNを介して監視サーバ3と通信する際に用いるサーバ情報が記憶されている。サーバ情報は、監視サーバ3に割り当てられている電子メールアドレス、IP(Internet Protocol)アドレス等である。
通信部13は、ネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して各種の通信装置との間で通信を行う。例えば、通信部13は、制御部10からの指示に従って、ネットワークNを介して監視サーバ3へ情報を送信する。なお、通信部13は、無線通信にてネットワークNに接続する構成でもよく、所定の信号線を介した有線通信にてネットワークNに接続する構成でもよい。
接続部14には、住居内の各部屋に設けられた人感センサ51,61、緊急ボタン52,62、空調装置63等が接続される。接続部14は、所定の信号線を介して上述した各機器との接続が行われる構成でもよく、上述した各機器との間で無線通信が行われる構成でもよい。
コントローラ1は、上述した構成のほかに、制御部10からの指示に従って各種情報を表示する表示部、コントローラ1に対する各種操作を受け付ける操作部等を有する構成でもよい。
図3は、監視サーバ3の内部構成を示すブロック図である。監視サーバ3は、一般的なサーバ装置であり、制御部30、RAM31、記憶部32、通信部33等を有する。なお、監視サーバ3は、例えばパーソナルコンピュータに本発明に係るプログラムをインストールすることによっても実現できる。
制御部30は、CPU又はMPU等である。制御部30は、記憶部32に記憶してある制御プログラムを適宜RAM31に読み出して実行することにより種々の処理を行うと共に、監視サーバ3が備える上述した各部の動作を制御する。
RAM31は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等であり、制御部30による各種の制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
記憶部32は、HDD又はフラッシュメモリ等であり、制御部30が実行する制御プログラム及び各種データを予め記憶している。また記憶部32は、コントローラ1から適宜送信されてくる監視対象者の状態情報が蓄積される監視情報テーブル32aを記憶している。
図4は、監視情報テーブル32aの格納内容を示す模式図である。監視情報テーブル32aには、本実施形態1の監視システムにて健康状態が監視される監視対象者の情報が記憶される。具体的には、各監視対象者について、対象者ID、氏名、年齢、住所、状態情報、警告情報、対応状況等が対応付けて監視情報テーブル32aに記憶される。対象者IDの欄には、各監視対象者に割り当てられた対象者IDが格納される。なお、対象者IDの代わりに、各監視対象者を識別するための識別情報を用いる構成でもよい。氏名、年齢及び住所の各欄には、各監視対象者の氏名、年齢及び住所が格納される。対象者ID、氏名、年齢及び住所の各欄の内容は、各監視対象者に対して本実施形態1の監視システムによる監視が開始される際に、制御部30によって格納される。なお、これらの情報に変更があった場合、制御部30によって適宜更新される。
状態情報の欄には、コントローラ1から送信された各監視対象者の状態情報が格納される。状態情報は、監視対象者の状態を示す情報であり、例えば、監視対象者のトイレの使用状況を示すトイレ情報を含む。トイレ情報は、監視対象者の住居に設けてあるトイレ用人感センサ51による検知結果に基づいてコントローラ1が監視サーバ3へ送信する情報であり、トイレへの入室に関する入室情報及びトイレからの退室に関する退室情報等を含む。状態情報の欄の内容は、コントローラ1から送信された状態情報を監視サーバ3が受信する都度、制御部30によって順次格納(蓄積)される。
なお、状態情報に、監視対象者が起床中(出床中)であること、就寝中(入床中、在床中、睡眠中)であること、外出中であること等を示す情報を含めてもよい。
警告情報の欄には、監視対象者の状態のうちで早期に対応を要する状態(以下、緊急状態という)を示す警告情報が格納される。警告情報は、例えば、監視対象者のトイレの使用頻度(排尿頻度)が少ないこと、監視対象者がトイレに長時間存在すること、リビングの高温状態が長時間継続していること等を示す情報を含む。
監視サーバ3の制御部30は、各コントローラ1から監視対象者の状態情報を受信した場合、受信した状態情報を監視情報テーブル32aの状態情報の欄に格納する。その後、制御部30は、状態情報の欄の格納内容に基づいて、監視対象者に緊急状態が生じているか否かを判断する。緊急状態が生じていると判断した場合、制御部30は、緊急状態を示す警告情報を監視情報テーブル32aの警告情報の欄に格納する。なお、人感センサ51,61等からの出力信号に基づいてコントローラ1が発生の有無を判断できる緊急状態については、コントローラ1が、発生していると判断した緊急状態を示す警告情報を監視サーバ3へ送信する。この場合、監視サーバ3は、コントローラ1から受信した警告情報を監視情報テーブル32aの警告情報の欄に格納する。
対応状況の欄には、警告情報に対して対応済みである場合には「済」が格納され、未対応である場合には「未」が格納される。なお、制御部30は、監視対象者に発生している緊急状態を示す警告情報を警告情報の欄に格納した場合、対応する対応状況の欄に「未」を格納する。また制御部30は、例えば携帯端末装置2を介して「対応済み」が入力された場合に、対応状況の欄の内容を「未」から「済」に更新する。なお、携帯端末装置2の所有者が医療関係者である場合、この医療関係者は、監視サーバ3から通知された警告情報に従って適切な処置を行った後、携帯端末装置2の操作部24a(図5参照)を介して「対応済み」を入力する。また、携帯端末装置2の所有者が監視対象者の家族である場合、この家族は、監視サーバ3から通知された警告情報に従って、例えば所定の医療関係者への連絡又は救急搬送の依頼等を行った後、携帯端末装置2の操作部24aを介して「対応済み」を入力する。携帯端末装置2を介して入力された「対応済み」の情報は、携帯端末装置2から監視サーバ3へ送信され、監視サーバ3の制御部30は、受信した情報に基づいて監視情報テーブル32aの対応状況の欄を更新する。
なお、記憶部32には、監視対象者に関する警告情報を送信する通報先情報が更に記憶されている。通報先情報は、携帯端末装置2又はパーソナルコンピュータ等の通信装置に割り当てられている電子メールアドレス等、通報先の装置と通信する際に用いられる情報である。通報先情報は、監視対象者毎に異なる構成でもよく、この場合、各監視対象者の通報先情報は監視情報テーブル32aに登録されていてもよい。
通信部33は、ネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して各種の通信装置との間で通信を行う。例えば、通信部33は、制御部30からの指示に従って、ネットワークNを介して携帯端末装置2へ情報を送信し、コントローラ1から送信された情報をネットワークNを介して受信する。通信部33は、無線通信にてネットワークNに接続する構成でもよく、所定の信号線を介した有線通信にてネットワークNに接続する構成でもよい。
監視サーバ3は、上述した構成のほかに、制御部30からの指示に従って各種情報を表示する表示部、監視サーバ3に対する各種操作を受け付ける操作部等を有する構成でもよい。
図5は、携帯端末装置2の内部構成を示すブロック図である。携帯端末装置2は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の通信装置である。携帯端末装置2は、制御部20、RAM21、記憶部22、通信部23、タッチパネル24等を有する。
制御部20は、CPU又はMPU等である。制御部20は、記憶部22に記憶してある制御プログラムを適宜RAM21に読み出して実行することにより種々の処理を行うと共に、携帯端末装置2が備える上述した各部の動作を制御する。
RAM21は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等であり、制御部20による各種の制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
記憶部22は、HDD又はフラッシュメモリ等であり、制御部20が実行する制御プログラム及び各種データを予め記憶している。また記憶部22は、監視サーバ3で管理されている監視対象者の状態を携帯端末装置2で確認するためのプログラムである監視処理アプリケーションプログラム(以下、監視処理アプリという)22aを記憶している。なお、監視処理アプリ22aは、予め記憶部22に記憶されていてもよいし、ネットワークNを介して所定のウェブサーバからダウンロードされて記憶部22に記憶されてもよい。
通信部23は、ネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して各種の通信装置との間で通信を行う。例えば、通信部23は、監視サーバ3から送信された情報をネットワークNを介して受信する。
タッチパネル24は、操作部24a及び表示部24bを備える。操作部24aは、携帯端末装置2の所有者が携帯端末装置2を操作するために必要な各種の操作キーを有し、操作された操作キーに対応した情報を受け付け、受け付けた情報を制御部20へ送出する。制御部20は操作部24aから取得する情報に従って各種処理を実行する。表示部24bは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であり、制御部20からの指示に従って各種情報を表示する。なお、操作部24a及び表示部24bは別体に構成されていてもよい。
以下に、本実施形態1の監視システムにおいて、上述した構成を有する各機器が行う処理についてフローチャートに基づき説明する。まず、コントローラ1が行う処理について説明する。図6は、コントローラ1が行う処理の手順を示すフローチャートである。コントローラ1の制御部10は、トイレ用人感センサ51から出力される検知信号に基づいて、監視対象者によるトイレへの入室を検知したか否かを判断する(S1)。具体的には、制御部10は、トイレ内において人が存在していない状態から人の存在をトイレ用人感センサ51にて検知したか否かを判断する。
トイレへの入室を検知していないと判断した場合(S1:NO)、制御部10は待機する。トイレへの入室を検知したと判断した場合(S1:YES)、コントローラ1の制御部10は、監視対象者によるトイレへの入室を示す入室情報を監視サーバ3へ送信する(S2)。具体的には、制御部10は、この時点の日時情報を含む入室情報(状態情報)と、監視対象者の対象者ID又は氏名等の識別情報とを監視サーバ3へ送信する。また制御部10は、記憶部12に記憶してあるサーバ情報を用いて通信部13を介して監視サーバ3への送信処理を行う。なお、コントローラ1は、絶対日時(年月日、時、分、秒)を示す時計を制御部10の内部又は外部に有しており、制御部10は、この時計によって、監視対象者によるトイレの入室日時を取得する。
次に、コントローラ1の制御部10は、トイレ用人感センサ51から出力される検知信号に基づいて、監視対象者によるトイレからの退室を検知したか否かを判断する(S3)。具体的には、制御部10は、トイレ内において人が存在している状態から人の不在をトイレ用人感センサ51にて検知したか否かを判断する。トイレからの退室を検知したと判断した場合(S3:YES)、コントローラ1の制御部10は、監視対象者によるトイレからの退室を示す退室情報を監視サーバ3へ送信する(S4)。具体的には、制御部10は、この時点の日時情報を含む退室情報(状態情報)及び監視対象者の識別情報を監視サーバ3へ送信する。
トイレからの退室を検知していないと判断した場合(S3:NO)、コントローラ1の制御部10は、監視対象者がトイレに入室してから所定時間(例えば1時間)が経過したか否かを判断する(S5)。所定時間が経過していないと判断した場合(S5:NO)、制御部10は、ステップS3に処理を戻す。
所定時間が経過したと判断した場合(S5:YES)、コントローラ1の制御部10は、監視対象者が所定時間以上トイレに居ることを示す警告情報を監視サーバ3へ送信する(S6)。具体的には、制御部10は、監視対象者の識別情報と、監視対象者が長時間にわたってトイレに居ることを示す警告情報とを監視サーバ3へ送信する。
ステップS4で退室情報を送信した場合、コントローラ1の制御部10は、ステップS1に処理を戻し、監視対象者のトイレへの入室を検知した場合、上述した処理を繰り返す。ステップS6で警告情報を送信した場合、コントローラ1の制御部10は、処理を終了し、トイレ用人感センサ51以外の各部からの出力信号に基づく処理を行う。なお、制御部10は、トイレ用人感センサ51からの出力信号(検知信号)に基づいて、監視対象者がトイレから退室したか否かの検知処理を継続してもよい。
コントローラ1は、上述した処理のほかに、各緊急ボタン52,62が監視対象者によって操作された場合、各緊急ボタン52,62が操作されたことを示す警告情報を監視サーバ3へ送信する処理を行ってもよい。この場合、監視対象者が自身の判断で緊急ボタン52,62を操作した場合に確実に警告(通報)できる。
またコントローラ1は、空調装置63の温度センサによって定期的にリビング内の温度を検知し、検知した温度を示す状態情報を監視サーバ3へ送信する処理を行ってもよい。更にコントローラ1は、リビング内の温度が所定温度(例えば30℃)以上である高温状態であるか、所定温度(例えば10℃)以下である低温状態であるか等を検出し、高温状態又は低温状態である場合に、空調装置63の冷房機能又は暖房機能を動作させる処理を行ってもよい。またこのとき、コントローラ1は、高温状態又は低温状態を示す警告情報を監視サーバ3へ送信してもよい。
次に、上述した処理によりコントローラ1が送信した状態情報及び警告情報を監視サーバ3が受信した場合に、監視サーバ3が行う処理について説明する。図7は、監視サーバ3が行う処理の手順を示すフローチャートである。
監視サーバ3の制御部(取得部)30は、コントローラ1から送信された状態情報を、ネットワークNを介して通信部33にて受信したか否かを判断している(S11)。なお、監視サーバ3の制御部30は例えば、図6中のステップS2でコントローラ1が送信した入室情報、ステップS4でコントローラ1が送信した退室情報を、監視対象者の状態情報として受信する。状態情報を受信していないと判断した場合(S11:NO)、制御部30は、ステップS15に処理を移行する。
状態情報を受信したと判断した場合(S11:YES)、監視サーバ3の制御部30は、受信した状態情報を監視情報テーブル32aに格納する(S12)。具体的には、制御部30は、監視情報テーブル32aにおいて、状態情報と共にコントローラ1から受信した監視対象者の識別情報(対象者ID及び氏名)に対応する状態情報の欄に、受信した状態情報を格納する。これにより、監視対象者の状態情報の履歴が蓄積される。
監視サーバ3の制御部30は、監視情報テーブル32aの格納内容に基づいて、監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断する(S13)。例えば、コントローラ1から受信した状態情報が、監視対象者のリビング内の温度を示す状態情報であった場合、制御部30は、この監視対象者のリビングが高温状態であるか低温状態であるかを判断する。高温状態又は低温状態であると判断した場合、制御部30は、監視情報テーブル32aの格納内容に基づいて、この状態(高温状態又は低温状態)が所定時間(例えば30分、1時間等)以上継続しているか否かを判断する。そして、所定時間以上継続していると判断した場合、制御部30は、監視対象者に緊急状態が発生していると判断する。
緊急状態が発生していると判断した場合(S13:YES)、監視サーバ3の制御部30は、緊急状態を示す警告情報をネットワークNを介して携帯端末装置2へ送信する(S14)。具体的には、制御部30は、記憶部32に記憶してある通報先情報を用いて通信部33を介して警告情報を携帯端末装置2へ送信する。なお、このとき、監視サーバ3の制御部30は、緊急状態を示す警告情報を、監視情報テーブル32aの対応する警告情報の欄に格納し、対応する対応状況の欄に「未」を格納しておく。
緊急状態が発生していないと判断した場合(S13:NO)、制御部30は、ステップS15に処理を移行する。
監視サーバ3の制御部30は、コントローラ1から送信された警告情報を、ネットワークNを介して通信部33にて受信したか否かを判断している(S15)。なお、監視サーバ3の制御部30は例えば、図6中のステップS6でコントローラ1が送信した警告情報を受信する。警告情報を受信していないと判断した場合(S15:NO)、制御部30は、ステップS11に処理を戻す。
警告情報を受信したと判断した場合(S15:YES)、監視サーバ3の制御部30は、受信した警告情報を監視情報テーブル32aに格納する(S16)。具体的には、制御部30は、監視情報テーブル32aにおいて、警告情報と共にコントローラ1から受信した監視対象者の識別情報(対象者ID及び氏名)に対応する警告情報の欄に、受信した警告情報を格納し、対応状況の欄に「未」を格納する。これにより、コントローラ1から送信されてくる監視対象者の警告情報が蓄積される。
監視サーバ3の制御部30は、コントローラ1から受信した警告情報をネットワークNを介して携帯端末装置2へ送信する(S17)。その後、制御部30は、ステップS11に処理を戻し、コントローラ1から状態情報又は警告情報を受信する都度、上述の処理を繰り返す。
携帯端末装置2は、監視サーバ3が送信した警告情報を受信した場合、受信した警告情報を表示した警告画面をタッチパネル24に表示して携帯端末装置2のユーザに通知する。なお、携帯端末装置2が音声出力部又は発光部等を備える場合、受信した警告情報に応じた音声の出力又は発光態様での発光によってユーザに通知するように構成してもよい。これにより、携帯端末装置2のユーザ(例えば医療関係者)は、監視対象者が緊急状態であることを早期に把握し、適切な処置を早期に行うことが可能となる。
上述した処理により、監視サーバ3は、各住居に設置されたコントローラ1から送信された各監視対象者の状態情報及び警告情報を監視情報テーブル32aに蓄積できる。また、監視サーバ3は、コントローラ1から受信した状態情報に基づいて監視対象者に緊急状態が発生していると判断した場合、又はコントローラ1から警告情報を受信した場合、所定の携帯端末装置2へ通報(警告情報を送信)できる。
次に、上述した処理により監視サーバ3が監視情報テーブル32aに格納した内容に基づいて、監視サーバ3が警告情報を携帯端末装置2へ送信する処理について説明する。図8は、監視サーバ3が行う処理の手順を示すフローチャートである。
監視サーバ3は、監視情報テーブル32aに格納された状態情報に基づいて、監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断する処理を定期的に行っている。ここでは、監視対象者のトイレ情報に基づいて緊急状態の発生の有無を判断する処理について説明する。
監視サーバ3の制御部30は、監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断する処理の実行タイミングが到来したか否かを判断する(S21)。監視対象者のトイレ情報に基づく判断処理を行う場合、制御部30は、所定時刻(例えば、0時10分)が到来したか否かを判断する。実行タイミングが到来していないと判断した場合(S21:NO)、制御部30は、実行タイミングが到来するまで待機する。実行タイミングが到来したと判断した場合(S21:YES)、監視サーバ3の制御部30は、1人の監視対象者のトイレ情報(状態情報)を監視情報テーブル32aから読み出す(S22)。例えば、制御部30は、1人の監視対象者において、前日の午前0時から午後11時59分59秒までの1日分のトイレ情報を読み出す。
監視サーバ3の制御部(算出部)30は、読み出したトイレ情報に基づいて、この監視対象者の1日のトイレ使用頻度(排尿頻度)を算出する(S23)。ここでは、制御部30は、読み出したトイレ情報から入室情報及び退室情報のペアを特定し、特定したペア数を計数する。
監視サーバ3の制御部30は、算出したトイレ使用頻度に基づいて、この監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断する(S24)。例えば、制御部(比較部)30は、算出したトイレ使用頻度を所定値(例えば5回)と比較し、算出した頻度が所定値以下である場合、緊急状態が発生していると判断する。なお、比較対象に用いる所定値は、一般的な人のトイレ使用頻度に基づいて予め決定されて記憶部32に記憶されている。
また、比較対象に用いる所定値は、予め記憶部32に記憶してある構成のほかに、監視対象者の過去の履歴に基づいて設定して記憶部32に記憶される構成でもよい。例えば、監視サーバ3の制御部30は、監視情報テーブル32aに格納されたトイレ情報に基づいて、所定期間(例えば3か月、6か月等)における各監視対象者の1日のトイレ使用頻度の平均値(平均頻度)を算出し、算出した平均頻度を比較対象に用いる値に設定してもよい。即ち、監視サーバ3は、コントローラ1から逐次取得して監視情報テーブル32aに格納したトイレ情報の履歴に基づいて、所定期間における平均頻度を算出する平均算出部と、算出した平均頻度を、比較対象に用いる値に設定する設定部とを備える。このように監視対象者の過去の履歴に基づいて設定された値を用いる場合、監視対象者の体質等を反映した判断処理が可能となる。
また、監視サーバ3の制御部(前日比較部)30は、算出したトイレ使用頻度を、前日に算出したトイレ使用頻度(前日の頻度)と比較し、算出した頻度が前日の頻度未満であった場合、緊急状態が発生していると判断してもよい。更に、算出した頻度が前日の頻度未満であった場合、制御部(計数部)30は、算出した頻度が前日の頻度未満である日が連続する日数を計数し、連続する日数が所定日数以上となった場合に、緊急状態が発生していると判断してもよい。このような場合、制御部30は、毎日算出するトイレ使用頻度を記憶部32(監視情報テーブル32a)に随時格納しておく。
更に、監視サーバ3の制御部(割合算出部)30は、算出したトイレ使用頻度の、前日の頻度に対する割合を算出し、算出した割合を所定値(例えば0.8)と比較し、算出した割合が所定値以下である場合に、緊急状態が発生していると判断してもよい。またこのときも、制御部30は、算出した割合が所定値以下である日が連続する日数を計数し、連続する日数が所定日数以上となった場合に、緊急状態が発生していると判断してもよい。
緊急状態が発生していると判断した場合(S24:YES)、監視サーバ3の制御部30は、緊急状態を示す警告情報をネットワークNを介して携帯端末装置2へ送信する(S25)。ここでは、制御部30は、監視対象者のトイレの使用頻度が少ないことを示す警告情報を送信する。また制御部30は、記憶部32に記憶してある通報先情報を用いて通信部(出力部)33を介して携帯端末装置2へ送信する。警告情報を受信した携帯端末装置2は、受信した警告情報を表示した警告画面をタッチパネル24に表示する等して携帯端末装置2のユーザに通知する。これにより、携帯端末装置2のユーザ(例えば医療関係者)は、監視対象者が緊急状態であることを早期に把握し、適切な処置を早期に行うことが可能となる。
なお、監視サーバ3は、警告情報を携帯端末装置2へ送信する際に、警告すべき緊急状態が継続している日数に応じて携帯端末装置2での表示態様を変更させるようにしてもよい。例えば、監視サーバ3は、緊急状態の発生を初めて検出した場合、この警告情報が携帯端末装置2のタッチパネル24において黄色で表示されるように設定する。また監視サーバ3は、緊急状態の発生を検出した場合に、この緊急状態が前日から継続している状態である場合、この警告情報が携帯端末装置2において赤色で表示されるように設定する。このように緊急状態が継続する日数に応じて携帯端末装置2での表示態様を変更することにより、携帯端末装置2のユーザは、より緊急性を有する警告情報を容易に判断できる。なお、携帯端末装置2での表示態様の相異は、異なる態様であれば表示色の相異に限らない。
緊急状態が発生していないと判断した場合(S24:NO)、監視サーバ3の制御部30は、ステップS25の処理をスキップし、監視情報テーブル32aに格納された全ての監視対象者のトイレ情報の読み出しを終了したか否かを判断する(S26)。全ての監視対象者のトイレ情報の読み出しを終了していないと判断した場合(S26:NO)、制御部30は、ステップS22に処理を戻し、未処理の監視対象者のトイレ情報を監視情報テーブル32aから読み出す(S22)。そして制御部30は、ステップS23〜S26の処理を繰り返す。全ての監視対象者のトイレ情報の読み出しを終了したと判断した場合(S26:YES)、制御部30は、上述の処理を終了する。
上述した処理により、監視サーバ3は、監視情報テーブル32aに格納した状態情報に基づいて監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断でき、緊急状態が発生している場合には所定の携帯端末装置2へ通報(警告情報を送信)できる。
図8に示した処理では、監視サーバ3は、1日のトイレ使用頻度に基づいて、監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断していた。このほかに、監視サーバ3は、トイレの使用間隔(排尿の間隔)に基づいて、監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断する構成としてもよい。例えば、監視サーバ3は、各日において監視対象者のトイレの使用間隔の平均時間を算出し、使用間隔の平均時間が所定時間以上である場合に、監視対象者に緊急状態が発生していると判断する構成としてもよい。トイレの使用間隔が長い場合、トイレの使用頻度が少なくなるので、このような構成とした場合であっても、同様の効果が得られる。
次に、携帯端末装置2の制御部20が、記憶部22に記憶してある監視処理アプリ22aを実行することによって、携帯端末装置2が行う処理について説明する。図9は、携帯端末装置2が行う処理の手順を示すフローチャートである。
携帯端末装置2は、監視サーバ3から警告情報を受信した場合に警告画面をタッチパネル24に表示するだけでなく、制御部20が監視処理アプリ22aを実行することによっても警告画面を表示する。なお、制御部20が監視処理アプリ22aを実行することによって表示される画面には、監視対象者に関する警告情報だけでなく状態情報も表示される。
携帯端末装置2の制御部20は、記憶部22に記憶してある監視処理アプリ22aを実行した場合、通信部23にて監視サーバ3にアクセスし、監視サーバ3に記憶してある監視情報テーブル32aを取得する(S31)。具体的には、制御部20は、監視情報テーブル32aの要求信号を通信部23にて監視サーバ3へ送信し、要求信号に応じて監視サーバ3が送信(返信)した監視情報テーブル32aを通信部23にて受信する。なお、監視サーバ3は、監視情報テーブル32aに格納してある全ての情報を携帯端末装置2へ送信する構成でもよいし、各監視対象者の直近の1週間又は1か月分の情報等、一部の情報を送信する構成でもよい。
携帯端末装置2の制御部20は、監視サーバ3から取得した監視情報テーブル32aをRAM31又は記憶部32に記憶する。制御部20は、監視情報テーブル32aの格納内容に基づいて、未対応の警告情報を有する監視対象者がいるか否かを判断する(S32)。具体的には、制御部20は、監視情報テーブル32aの対応状況の欄に「未」が格納されている監視対象者がいるか否かを判断する。
未対応の警告情報を有する監視対象者がいると判断した場合(S32:YES)、携帯端末装置2の制御部20は、この未対応の警告情報を監視情報テーブル32aから読み出す(S33)。なお、未対応の警告情報を有する監視対象者が複数いる場合、制御部20は全ての監視対象者の警告情報を読み出す。また制御部20は、警告情報と共に監視対象者の識別情報(氏名、住所等)も読み出す。
携帯端末装置2の制御部20は、読み出した情報に基づいて、監視対象者の警告情報をタッチパネル24に表示するための表示情報を生成する(S34)。未対応の警告情報を有する監視対象者がいないと判断した場合(S32:NO)、制御部20は、ステップS33,S34の処理をスキップする。
次に携帯端末装置2の制御部20は、各監視対象者の状態情報のうちで、現在の状態を示す状態情報(最新の状態情報)を監視情報テーブル32aから読み出す(S35)。なお、制御部20は、状態情報と共に監視対象者の識別情報(氏名、住所等)も読み出す。制御部20は、読み出した情報に基づいて、各監視対象者の状態情報をタッチパネル24に表示するための表示情報を生成する(S36)。そして制御部20は、ステップS34,S36で生成した表示情報を用いて、各監視対象者の状態を通知する通知画面をタッチパネル24(表示部24b)に表示する(S37)。
図10は、通知画面の構成例を示す模式図である。図10に示す例では、表示部24bの表示領域の下端に横長のメニュー領域が設けてあり、メニュー領域には、表示画面を1つ前の状態に戻すためのボタンB1、及びホーム画面の表示(監視処理アプリ22aの終了)を指示するためのボタンB2等が常時表示されている。
メニュー領域以外の領域は、監視処理アプリ22aに係る表示画面の表示領域である。監視処理アプリ22aに係る表示画面は、ステップS34で生成された表示情報に基づいて監視対象者の警告情報が表示される警告表示領域24b2と、ステップS36で生成された表示情報に基づいて監視対象者の状態情報が表示される状態表示領域24b1とを有する。なお、未対応の警告情報を有する監視対象者がいない場合、表示画面の全体が状態表示領域24b1となる。
図10に示す例では、状態表示領域24b1に、各監視対象者の氏名、住所及び現在の状態等が表示される。監視対象者の現在の状態は、それぞれの状態を示すアイコンで表示されており、例えば、監視対象者が起床中であることを示すアイコンI1、就寝中であることを示すアイコンI2、監視対象者の住居(例えばリビング)の空調装置63が動作中であることを示すアイコンI3等がある。このように監視対象者の状態をアイコンにて表示することにより、各監視対象者の状態の把握が容易となる。なお、それぞれのアイコンを表示するためのアイコン情報(画像データ)は、例えば監視処理アプリ22aに予め組み込まれている。よって、携帯端末装置2の制御部20は、監視対象者の状態情報を表示する際に、それぞれの状態情報に応じたアイコン情報を選択することにより、各監視対象者の状態を示すアイコンを表示できる。なお、携帯端末装置2は、監視サーバ3から監視情報テーブル32aと共にアイコン情報を受信する構成でもよい。この場合、携帯端末装置2の制御部20は、監視サーバ3から受信したアイコン情報に基づいて、各監視対象者の状態を示すアイコンを表示できる。
状態表示領域24b1に表示される監視対象者の情報は上述の情報に限らない。例えば、監視情報テーブル32aに記憶してある状態情報に監視対象者の住居(例えばリビング)の温度が含まれる場合、現在の状態として住居の温度を状態表示領域24b1に表示してもよい。また、監視対象者が多数いる場合、状態表示領域24b1にスクロールバーが設けられ、ユーザがタッチパネル24(操作部24a)にてスクロールバーを操作することにより全ての監視対象者の情報を確認できるように構成してある。
また、状態表示領域24b1において、未対応の警告情報を有する監視対象者の状態情報が、その他の監視対象者の状態情報よりも上位置(警告表示領域24b2側)に表示される。図10に示す例では、「太田太郎様」及び「上田太郎様」が未対応の警告情報を有する監視対象者であり、この2人の状態情報が状態表示領域24b1内の上端側に表示されている。なお、未対応の警告情報を有する監視対象者の状態情報を表示させる位置(領域)は、携帯端末装置2のユーザが見つけ易い領域であれば、状態表示領域24b1内の上端側の領域は限らない。更に、状態表示領域24b1において、未対応の警告情報を有する監視対象者の状態情報の上には、警告を示すマークMが重ねて表示されている。これにより、状態表示領域24b1に表示中の多数の監視対象者の状態情報において、未対応の警告情報を有する監視対象者の情報と、他の監視対象者の情報とを容易に判別可能となる。
警告表示領域24b2には、未対応の警告情報を有する各監視対象者の氏名、住所及び警告すべき状態等が表示される。図10に示す例では、警告すべき状態は、それぞれの状態を示すアイコン及びメッセージで表示されている。なお、警告すべき状態とは、例えば、監視対象者のトイレ使用頻度が少ない状態(トイレ頻度異常状態)、監視対象者がトイレに長時間存在する状態(トイレ長時間状態)、監視対象者のリビング内の高温状態が長時間継続している状態等がある。図10に示す例では、トイレ頻度異常状態を示すアイコンI4及びトイレ長時間状態を示すアイコンI5が表示してある。警告すべき状態を示す各アイコンについても、アイコンを表示するためのアイコン情報(画像データ)は、例えば監視処理アプリ22aに予め組み込まれている。また、携帯端末装置2が、監視サーバ3から監視情報テーブル32aと共にアイコン情報を受信するようにしてもよい。なお、警告表示領域24b2に表示される監視対象者の情報は上述の情報に限らない。
図10には、各監視対象者の情報を一覧表示した画面例を示したが、携帯端末装置2は、任意の監視対象者の状態情報のみを表示させることもできる。例えば、携帯端末装置2は、任意の監視対象者のトイレ情報の履歴を表示した履歴画面をタッチパネル24に表示させることができる。図11は、履歴画面の構成例を示す模式図であり、図11には、監視対象者「安藤太郎様」のトイレ情報の履歴画面の例を示す。
例えば、図10に示す通知画面において、ユーザがタッチパネル24に対して、監視対象者「安藤太郎様」のトイレ情報の履歴画面を表示させるための操作を行った場合、図11に示す履歴画面が表示される。具体的には、ユーザは、図10に示す通知画面において、「安藤太郎様」の状態情報の表示領域上をタッチ操作し、その後、トイレに関する履歴画面の表示指示を行うための操作ボタンを操作する。ユーザがこのような操作を行った場合、携帯端末装置2の制御部20は、監視対象者「安藤太郎様」のトイレ情報(状態情報)を、RAM31又は記憶部32に記憶した監視情報テーブル32aから読み出す。そして制御部20は、読み出したトイレ情報に基づいて、図11に示すような履歴画面を表示するための表示情報を生成し、タッチパネル24に表示する。
図11に示す例では、監視対象者「安藤太郎様」の2014年4月におけるトイレ情報(トイレの使用状況)が一覧表示されている。なお、履歴画面にはスクロールバーが設けられ、ユーザがタッチパネル24(操作部24a)にてスクロールバーを操作することにより全ての日付及び時間におけるトイレの使用状況を確認できるように構成してある。また、図11に示す履歴画面には、前月の履歴画面を表示させるための前月ボタン及び次月の履歴画面を表示させるための次月ボタンが表示してあり、ユーザが前月ボタン又は次月ボタンを操作することにより、任意の月の履歴画面を確認できる。このような履歴画面をタッチパネル24に表示させることにより、携帯端末装置2のユーザ(例えば医療関係者)は、各監視対象者の各種の状態の履歴を確認できる。なお、携帯端末装置2は、監視対象者のリビング内の温度の変化履歴、監視対象者による緊急ボタン52,62の操作履歴等の履歴画面をタッチパネル24に表示させる構成でもよい。
(実施形態2)
以下に、実施形態2に係る監視システムについて説明する。本実施形態2の監視システムは、上述した実施形態1の監視システムと同様の構成を有するので、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1の監視システムにおいて、監視サーバ3は、監視情報テーブル32aに格納してあるトイレ情報から、各監視対象者のトイレ使用頻度を算出し、算出したトイレ使用頻度に基づいて、この監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断していた。そして、監視対象者に緊急状態が発生していると判断した場合、監視サーバ3は、警告情報を携帯端末装置2へ送信していた。
本実施形態2の監視システムでは、監視サーバ3は、トイレ使用頻度に基づいて緊急状態が発生していると判断した場合に、監視対象者のリビングの空調装置63に冷房動作を開始させる機能を更に有する。
以下に、本実施形態2の監視システムにおいて、監視サーバ3が監視情報テーブル32aに格納した内容に基づいて、監視対象者に緊急状態が発生しているか否かを判断する処理について説明する。図12は、実施形態2の監視サーバ3が行う処理の手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態2の監視サーバ3は、図8に示した処理と同様の処理を行うので、同一の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略し、異なる処理についてのみ説明する。
本実施形態2の監視システムにおいて、監視サーバ3の制御部30は、図8中のステップS21〜S25と同一の処理を行う。ステップS25の処理後、制御部30は、ステップS24で緊急状態が発生していると判断した監視対象者の住居(リビング)内の温度が所定温度(例えば30℃)以上である高温状態であるか否かを判断する(S41)。具体的には、制御部(温度取得部)30は、RAM31又は記憶部32に記憶してある監視情報テーブル32aから、緊急状態が発生している監視対象者のリビングの温度情報(状態情報)を読み出す。そして制御部30は、読み出した温度情報が所定温度以上を示す情報であるか否かを判断する。なお、各監視対象者のリビングの温度情報は、各監視対象者の状態情報として監視情報テーブル32aに格納されているものとする。
高温状態であると判断した場合(S41:YES)、監視サーバ3の制御部30は、この監視対象者のリビングに設置してある空調装置63による冷房動作を開始させる冷房開始指示をコントローラ1へ送信する(S42)。なお、ネットワークNを介してコントローラ1と通信する際に用いるコントローラ情報は記憶部32に記憶してあり、制御部30は、記憶部32に記憶してあるコントローラ情報を用いて通信部33にて冷房開始指示をコントローラ1へ送信する。
コントローラ1の制御部10は、監視サーバ3が送信した冷房開始指示を通信部13にて受信した場合、受信した冷房開始指示に従って、接続部14を介して空調装置63に冷房動作の開始を指示する。なお、空調装置63は、コントローラ1から冷房動作の開始を指示された場合、冷房動作を開始させる。
高温状態でないと判断した場合(S41:NO)、監視サーバ3の制御部30は、ステップS42の処理をスキップし、ステップS26に処理を移行する。
上述した処理により、本実施形態2の監視システムでは、監視サーバ3がトイレ使用頻度に基づいて監視対象者に緊急状態が発生していると判断した場合に、この監視対象者のリビングの空調装置63に冷房動作を開始させることができる。トイレ使用頻度が少ない場合、監視対象者は熱中症又は脱水状態等を発症している可能性がある。よって、空調装置63による冷房を開始することによりリビング内の温度を下げ、監視対象者の状態の緩和を図ることができる。
図12に示した処理において、監視サーバ3の制御部30は、冷房開始指示をコントローラ1へ送信する際に、冷房開始の指示対象の空調装置63が既に冷房動作を開始しているか否かを判断するようにしてもよい。例えば、監視サーバ3は、各監視対象者のリビングに設置してある空調装置63の現在の動作状態を、監視対象者の状態情報として各コントローラ1から取得して監視情報テーブル32aに格納しておく。この場合、監視サーバ3の制御部30は、監視情報テーブル32aの格納内容に基づいて、冷房開始の指示対象の空調装置63が現在冷房動作中であるか否かを判断できる。よって、監視サーバ3は、冷房開始の指示対象の空調装置63が現在冷房動作中でない場合にのみ、冷房開始指示をコントローラ1へ送信すればよい。
(実施形態3)
以下に、実施形態3に係る監視システムについて説明する。本実施形態3の監視システムは、上述した実施形態1の監視システムと同様の構成を有するので、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態3の監視システムにおける各機器は、上述の実施形態1,2における各機器と同様の処理を行う。なお、本実施形態3の監視システムでは、コントローラ1は、自機が設置してある住居に複数の人の存在を検知した場合に動作を停止する機能を更に有する。
以下に、本実施形態3の監視システムにおいて、コントローラ1が行う処理について説明する。図13は、実施形態3のコントローラ1が行う処理の手順を示すフローチャートである。
本実施形態3の監視システムにおいて、コントローラ1の制御部10は、トイレ用人感センサ51から検知信号を取得した場合、図6に示す処理を行う。また、制御部10は、緊急ボタン52,62から所定信号を取得した場合、緊急ボタン52,62が操作されたことを示す警告情報を監視サーバ3へ送信し、空調装置63から温度情報を取得した場合、取得した温度情報を示す状態情報を監視サーバ3へ送信する。本実施形態3のコントローラ1は、このような処理を行いつつ、以下の処理を行う。
コントローラ1の制御部10は、人感センサ51,61からそれぞれ出力される検知信号に基づいて、この住居内に複数の人が存在するか否かを判断する(S51)。例えば、制御部10は、トイレ用人感センサ51からの検知信号に基づいてトイレ内の人の有無を検知し、リビング用人感センサ61からの検知信号に基づいてリビング内の人の有無を検知する。そして制御部10は、トイレ及びリビング内に人がいることを同時に検知した場合、この住居内に複数の人が存在すると判断する。なお、トイレ及びリビング以外の部屋にも人感センサが設置されている場合、制御部10は、この人感センサからの検知信号も考慮して判断すればよい。また、人感センサ51,61は、トイレ又はリビング内に人が1人存在するか、2人以上存在するかを検知できる構成である。よって、制御部10は、人感センサ51,61からの検知信号に基づいて、トイレ又はリビング内に2人以上の人がいることを検知した場合、この住居内に複数の人が存在すると判断する。
住居内に複数の人が存在しないと判断した場合(S51:NO)、コントローラ1の制御部10は、通常の動作を行う(S52)。即ち、制御部10は、トイレ用人感センサ51から取得する検知信号に基づく処理(図6に示す処理)、緊急ボタン52,62から取得する所定信号に基づく処理(警告情報の送信処理)、空調装置63から取得する温度情報に基づく処理(状態情報の送信処理)等を行う。
住居内に複数の人が存在すると判断した場合(S51:YES)、コントローラ1の制御部(停止部)10は、動作を停止する(S53)。即ち、コントローラ1は、人感センサ51,61からの検知信号に基づいて、住居内に複数の人が存在するか否かを検知する検知部と、複数の人の存在を検知した場合に、動作を停止する停止部とを備える。なお、コントローラ1は例えば、人感センサ51,61、緊急ボタン52,62及び空調装置63からの出力信号の取得を停止することによって動作を停止する。
コントローラ1の制御部10は、ステップS51の処理を繰り返し、住居内に複数の人が存在するか否かに応じて動作の停止及び実行を切り替える。
上述した処理により、本実施形態3の監視システムでは、住居内に複数の人が存在する場合、コントローラ1が動作を停止し、監視対象者の状態情報の収集を停止する。よって、独居している監視対象者だけでなく、ほかの人も住居に存在する場合に、監視対象者以外の人の行動に伴う状態情報が誤って収集されることを防止できる。これにより、監視対象者の状態情報のみを確実に取得して蓄積することができる。
なお、本実施形態3の監視システムにおいて、住居内に1人も人が存在しない場合、即ち、この住居に住む監視対象者が外出中である場合にも動作を停止させるようにコントローラ1を構成してもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コントローラ
2 携帯端末装置
3 監視サーバ(情報処理装置)
10 制御部
30 制御部(取得部、算出部、比較部、前日比較部、計数部、割合算出部、温度取得部)
33 通信部(出力部)
51 トイレ用人感センサ
61 リビング用人感センサ
63 空調装置

Claims (5)

  1. 排尿に関する履歴情報を取得する取得部と、
    該取得部が取得した履歴情報に基づいて、所定期間における前記排尿の頻度を算出する算出部と、
    該算出部が算出した頻度を所定値と比較する比較部と、
    前記算出部が算出した頻度が前記所定値以下である場合、警告情報を出力する出力部と
    室内の温度を取得する温度取得部と、
    前記算出部が算出した頻度が前記所定値以下である場合に、前記温度取得部が取得した温度が所定温度以上であるとき、前記室内に設けられた冷房装置に動作を開始させる制御部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記算出部は、1日における頻度を順次算出するようにしてあり、
    前記算出部が算出した頻度を、前記算出部が算出した前日の頻度と比較する前日比較部と、
    前記算出部が算出した頻度が前記前日の頻度未満であった場合、前記算出部が算出した頻度が前記前日の頻度未満である日が連続する日数を計数する計数部とを更に備え、
    前記出力部は、前記計数部が計数した日数が所定日数以上となった場合、警告情報を出力するようにしてある
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出部は、1日における頻度を順次算出するようにしてあり、
    前記算出部が算出した頻度の前記算出部が算出した前日の頻度に対する割合を算出する割合算出部を更に備え、
    前記比較部は、前記割合算出部が算出した割合を所定値と比較するようにしてある
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. コンピュータに、
    排尿に関する履歴情報を蓄積するステップと、
    蓄積した履歴情報に基づいて、所定期間における前記排尿の頻度を算出するステップと、
    算出した頻度を所定値と比較するステップと、
    前記算出した頻度が前記所定値以下である場合、警告情報を所定の携帯端末へ出力するステップと
    室内の温度を取得するステップと、
    前記算出した頻度が前記所定値以下である場合に、取得した温度が所定温度以上であるとき、前記室内に設けられた冷房装置に動作を開始させるステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  5. 情報処理装置による情報処理方法において、
    前記情報処理装置が、排尿に関する履歴情報を蓄積するステップと、
    前記情報処理装置が、蓄積した履歴情報に基づいて、所定期間における前記排尿の頻度を算出するステップと、
    前記情報処理装置が、算出した頻度を所定値と比較するステップと、
    前記情報処理装置が、前記算出した頻度が前記所定値以下である場合、警告情報を出力するステップと
    前記情報処理装置が、室内の温度を取得するステップと、
    前記情報処理装置が、前記算出した頻度が前記所定値以下である場合に、取得した温度が所定温度以上であるとき、前記室内に設けられた冷房装置に動作を開始させるステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
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