JP6346774B2 - 印刷装置および印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は印刷装置および印刷システムに係り、特に、中間転写媒体に画像を形成し該画像を印刷媒体に転写する印刷装置および該印刷装置とホストコンピュータとを備えた印刷システムに関する。
従来、プラスチックカードなどの印刷媒体上に顔写真や文字情報などの画像を形成する印刷装置が広く知られている。このような印刷装置では、インクリボンを介してサーマルヘッドで転写フィルム(中間転写媒体)上に画像(鏡像)を形成し、次いで転写フィルムに形成された画像を印刷媒体に転写する間接印刷方式が用いられている。
この種の印刷装置において、転写フィルムの第1の領域にYMC画像、第1の領域とは異なる第2の領域に可視化光線の照射で可視化する不可視画像(UV画像)を形成し、カード上にYMC画像、不可視画像の順で転写する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、印刷媒体の同一面に保護層を複数回重ねることにより耐摩耗性を向上させる技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5055917号公報(請求項1、図3参照) 特開2002−355999号公報(段落「0023」、「0027」、図7参照)
ところで、特許文献1の発明では、カードの表面側に不可視画像(UV画像)が配置されため、カード表面に摩耗が生じると、先に不可視画像が欠損する。不可視画像は、例えば、ブラックライト等の可視化光線を照射することにより可視化するため、主にセキュリティに用いられるが、不可視画像を構成するデータの一部が欠損すると正常なセキュリティ上の判断が損なわれるおそれがある。また、特許文献1の発明のように、溶融インクで不可視画像を形成すると、カード表面の凹凸が助長され(図3参照)摩耗し易くなる。さらに、主としてセキュリティに用いられる不可視画像は偽造等に対する耐性を有することが好ましい。
一方、不可視画像をYMC画像より内側に配置する場合には、YMC画像と重なる箇所の不可視画像の濃度がYMC画像の濃度(YMC画像を構成する印刷データの階調)に応じて変化し(薄くなり)、不可視画像とYMC画像の濃度が高い箇所とが重なると、可視化光線を照射して可視化したときに不可視画像に濃度差(濃度ムラ)が生じてしまう、という新たな問題を生じる。
上記事案に鑑み、本発明の第1の課題は、耐久性およびセキュリティ性の高いカードを作成可能な印刷装置および印刷システムを提供することであり、本発明の第2の課題は、可視化光線を照射したときに不可視画像に濃度ムラを生じさせない印刷装置および印刷システムを提供することである。
上記第1の課題を解決するために、本発明の第1の態様は、基材上に保護層およびインク受容層を有する中間転写媒体に画像を形成し該画像を印刷媒体に転写する印刷装置において、前記中間転写媒体の第1の領域のインク受容層に可視化光線の照射で可視化する不可視の第1の画像を形成し、前記第1の領域とは異なる第2の領域のインク受容層に昇華インクによる可視の第2の画像を形成する画像形成部と、前記第1の領域のインク受容層に形成された前記第1の画像および前記第1の領域の保護層を一体に前記印刷媒体に転写し、その上に前記第2の領域のインク受容層に形成された前記第2の画像および前記第2の領域の保護層を一体に転写する転写部と、を備える。
第1の態様では、転写部が、第1の領域のインク受容層に形成された第1の画像および第1の領域の保護層を一体に印刷媒体に転写し、その上に第2の領域のインク受容層に形成された昇華インクによる第2の画像および第2の領域の保護層を一体に転写するので、印刷媒体の表面がほぼ平坦となり耐久性が向上するとともに、第1の画像が第2の画像より内側に配置されるので、セキュリティ性を高めることができる。
第1の態様において、画像形成部は、中間転写媒体の第1の領域に第1の画像を形成した後に、中間転写媒体の第2の領域に第2の画像を形成するようにしてもよい。また、画像形成部は、第1の領域に溶融インクによる第3の画像を併せて形成し、転写部は、第1の領域に形成された第1の画像および第3の画像を印刷媒体に転写するようにしてもよい。また、中間転写媒体は基材上に保護層およびインク受容層を有しており、画像形成部は、第1の領域のインク受容層にUV画像またはUR画像を形成し、第2の領域のインク受容層にYMC画像を形成し、転写部は、UV画像またはUR画像が形成された第1の領域のインク受容層および第1の領域の保護層を一体にこの順で印刷媒体に転写し、その上にYMC画像が形成された第2の領域のインク受容層および第2の領域の保護層を一体にこの順で転写するようにしてもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、第1の態様において、第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、第1の画像が可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定する決定手段をさらに備え、画像形成部は、決定手段で決定された第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギに従って第1の領域に第1の画像を形成するようにしてもよい。または、第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを決定する決定手段をさらに備え、決定手段は、第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値が高い場合の第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値が所定階調値よりも低い場合の第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギと比べて高くなるように決定し、画像形成部は、決定手段で決定された第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギに従って第1の領域に第1の画像を形成するようにしてもよい。
このとき、決定手段は、第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した第2の画像の複数の印刷データのそれぞれの画素の階調値に応じて、または重なる位置に対応した第2の画像の複数の印刷データのそれぞれの画素の階調値および複数の印刷データのそれぞれの画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、第1の画像が可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定するようにしてもよい。また、決定手段は、第1の画像の印刷データを構成する画素の階調値が、基となる第1の画像の印刷データを構成する画素の階調値より大きくなるように決定するようにしてもよい。
さらに、上記第1および第2の課題を解決するために、本発明の第2の態様は、第1の態様の印刷装置と、ホストコンピュータとを備えた印刷システムであって、前記印刷装置および前記ホストコンピュータのいずれかに、前記第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した前記第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、前記第1の画像が前記可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定する決定手段を備え、前記画像形成部は、前記決定手段で決定された前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギに従って前記第1の領域に前記第1の画像を形成することを特徴とする。
第2の態様において、印刷装置およびホストコンピュータのいずれかに、決定手段で決定された第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値に基づいて第1の画像の印刷データを補正する補正手段をさらに備え、画像形成部は、補正手段で補正された第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値に従って第1の領域に第1の画像を形成するようにしてもよい。
本発明によれば、転写部が、第1の領域のインク受容層に形成された第1の画像および第1の領域の保護層を一体に印刷媒体に転写し、その上に第2の領域のインク受容層に形成された昇華インクによる第2の画像および第2の領域の保護層を一体に転写するので、印刷媒体の表面がほぼ平坦となり耐久性が向上するとともに、第1の画像が第2の画像より内側に配置されるので、セキュリティ性を高めることができる、という効果を得ることができる。
本発明が適用可能な実施の形態の印刷装置を含む印刷システムの外観図である。 実施形態の印刷装置の概略構成図である。 ピンチローラとフィルム搬送ローラとが離反、プラテンローラとサーマルヘッドとが離反している待機ポジションにおけるカムによる制御状態の説明図である。 ピンチローラとフィルム搬送ローラとが当接、プラテンローラとサーマルヘッドとが当接している印刷ポジションにおけるカムによる制御状態の説明図である。 ピンチローラとフィルム搬送ローラとが当接、プラテンローラとサーマルヘッドとが当接している搬送ポジションにおけるカムによる制御状態の説明図である。 印刷装置の待機ポジションの状態を説明する動作説明図である。 印刷装置の搬送ポジションの状態を説明する動作説明図である。 印刷装置の印刷ポジションの状態を説明する動作説明図である。 フィルム搬送ローラとプラテンローラとその周辺部分を印刷装置に組み込むのに一体化した第1のユニットの構成を示す外観図である。 ピンチローラおよびその周辺部分を印刷装置に組み込むのに一体化した第2のユニットの構成を示す外観図である。 サーマルヘッドを印刷装置に組み込むのに一体化した第3のユニットの外観図である。 実施形態の印刷装置の制御部の概略構成を示すブロック図である。 インクリボン、転写フィルムおよびカードの関係を模式的に示す説明図であり、(A)は画像形成部におけるインクリボンと転写フィルムの第1の領域および第2の領域との関係を示し、(B)は転写部で転写フィルムの第1の領域および第2の領域がカードに転写された後の状態を示す。 転写フィルムの断面を模式的に示す説明図であり、(A)は第1領域または第2領域における転写フィルム、(B)は転写部で転写フィルムから剥離されるインク受容層および保護層を示す。 カードに対するUV画像、Bk画像およびYMC画像のレイアウトを模式的に示す説明図であり、(A)は所望のレイアウト、(B)はUV画像およびBk画像のレイアウト、(C)はYMC画像のレイアウトを示す。 本実施形態の印刷装置の制御部のマイコンのCPUが実行するカード発行ルーチンのフローチャートである。 制御部のマイコンのCPUが実行するUV印刷エネルギ決定ルーチンのフローチャートである。 UV印刷データとYMC印刷データとの関係を示す説明図であり、(A)はUV印刷エネルギとUV発色との関係、(B)はUV印刷データの画素とYMC印刷データの画素とが重なる場合に不可視光線を照射したときのYMC印刷データの画素の階調値に対するUV画像の濃度の関係、(C)はUV印刷データの画素とYMC印刷データの画素とが重なる場合のYMC印刷データの階調値に対するUV印刷データの画素のエネルギ補正量の関係を示す。 UV印刷データの画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素およびその周辺画素を模式的に示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を、カードに文字や画像を印刷記録するとともに、カードに磁気的ないし電気的な情報記録を行う印刷装置に適用した実施の形態について説明する。
<システム構成>
図1および図12に示すように、本実施形態の印刷装置1は印刷システム200の一部を構成している。すなわち、印刷システム200は、大別して、上位装置201(例えば、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ)と、印刷装置1とで構成されている。
印刷装置1は、図示を省略したインターフェースを介して、上位装置201に接続されており、上位装置201から印刷装置1に画像データや磁気的ないし電気的記録データ等を送信して、記録動作等を指示することが可能である。なお、印刷装置1は、オペパネ部(操作表示部)5を有しており(図12参照)、上位装置201からの記録動作指示の他、オペパネ部5からの記録動作指示も可能である。
上位装置201には、デジタルカメラやスキャナ等の画像入力装置204、上位装置201に命令やデータを入力するためのキーボードやマウス等の入力装置203、上位装置201によって生成されたデータ等の表示を行なう液晶ディスプレイ等のモニタ202が接続されている。
<印刷装置>
図2に示すように、印刷装置1はハウジング2を有しており、ハウジング2内に情報記録部Aと、印刷部Bと、媒体収容部Cと、収容部Dと、回動ユニットFとを備えている。
(情報記録部)
情報記録部Aは、磁気記録部24と、非接触式IC記録部23と、接触式IC記録部27とで構成されている。
(媒体収容部)
媒体収容部Cは、複数枚のカードを立位姿勢で整列して収納しており、その先端には分離開口7が設けられており、ピックアップローラ19で最前列のカードから順次繰り出して供給する。
(回動ユニット)
繰り出されたブランクのカードCa(図13(B)参照)は、搬入ローラ22で反転ユニットFに送られる。反転ユニットFはハウジング2に回動可能に軸支された回動フレーム80と、このフレームに支持された2つのローラ対20、21で構成されている。そして、ローラ対20、21は回動フレーム80に回転自在に軸支持されている。
反転ユニットFが回動する外周には、上述した磁気記録部24、非接触式IC記録部23および接触式IC記録部27が配置されている。そして、ローラ対20、21は、これらの情報記録部23、24、27のいずれかに向けてカードCaを搬送するための媒体搬送路65を形成し、これらの記録部でカードCaには磁気的若しくは電気的にデータが書き込まれる。
(印刷部)
印刷部Bは、カードCaの表裏面に顔写真、文字データなど画像を形成するもので、媒体搬送路65の延長上にカードCaを移送する媒体搬送経路P1が設けられている。また、媒体搬送経路P1にはカードCaを搬送する搬送ローラ29、30が配置され、図示しない搬送モータに連結されている。
印刷部Bはフィルム状媒体搬送機構を有しており、この搬送機構により搬送される転写フィルム46に対して、サーマルヘッド40で画像を形成する画像形成部B1と、続いてヒートローラ33により媒体搬送経路P1上のカードCaの表面に転写フィルム46に形成された画像を転写する転写部B2とを備えている。
印刷部Bの下流側には収容スタッカ60に印刷後のカードCaを移送する媒体搬送経路P2が設けられている。媒体搬送経路P2にはカードCaを搬送する搬送ローラ37、38が配置され、図示しない搬送モータに連結されている。
搬送ローラ37と搬送ローラ38の間にはデカール機構36が配置されており、搬送ローラ37、38間に保持されたカード中央部を押圧することにより、ヒートローラ33による熱転写で生じたカールを矯正する。このため、デカール機構36は図示しないカムを含む昇降機構により図2に示す上下方向に位置移動可能に構成されている。
(収容部)
収容部Dは、印刷部Bから送られたカードCaを収容スタッカ60に収容するように構成されている。収容スタッカ60は、昇降機構61にて図2で下方に移動するように構成されている。
(印刷部詳細)
次に、上述した印刷装置1の全体構成の中で印刷部Bについて、さらに詳しく説明する。
図13(A)に示すように、転写フィルム46は、カードCaの幅方向より若干大きな幅を有する帯状を呈しており、図14(A)に示すように、4層で構成されており、上から順に、インクリボン41のインクを受容するインク受容層46d、インク受容層46の表面を保護する透明の保護層46c、加熱によりインク受容層46dおよび保護層46cを一体に剥離を促進するための剥離層46d、基材(ベースフィルム)46aの順で積層されて形成されている。
図2に示すように、転写フィルム46は、モータMr2、Mr4の駆動により転写フィルムカセット内の回転する巻取ロール47と操出ロール48にそれぞれ巻き取りないし繰り出される。すなわち、転写フィルムカセット内には、巻取ロール47の中心に巻取スプール、操出ロール48の中心に操出スプールが配されており、巻取スプールには図示しないギアを介してモータMr2の回転駆動力が伝達され、操出スプールには図示しないギアを介してモータMr4の回転駆動力が伝達される。フィルム搬送ローラ49は、転写フィルム46を移送する主要な駆動ローラであり、このローラ49の駆動を制御することで転写フィルム46の搬送量および搬送停止位置が決まる。このフィルム搬送ローラ49は不図示のステッピングモータに連結されている。フィルム搬送ローラ49の駆動時にモータMr2、Mr4も駆動するが、巻取ロール47、操出ロール48のいずれ一方から繰り出された転写フィルム46をいずれか他方で巻き取るためのものであって、転写フィルム46を搬送の主体となって駆動するものではない。
フィルム搬送ローラ49の周面には、ピンチローラ32aとピンチローラ32bとが配置されている。ピンチローラ32a、32bは、図2では示されていないが、フィルム搬送ローラ49に対して進出および退避するよう移動可能に構成されており、図の状態はフィルム搬送ローラ49に進出して圧接することで転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に巻き付けている。これにより、転写フィルム46はフィルム搬送ローラ49の回転数に応じた距離の正確な搬送が行われる。
インクリボン41はインクリボンカセット42に収納され、このカセット42にインクリボン41を供給する供給スプール43とインクリボン41を巻き取る巻取スプール44が収容されており、巻取スプール44はモータMr1の駆動力で回転し、供給スプール43はモータMr3の駆動力で回転する。モータMr1およびモータMr3には正逆転可能なDCモータが用いられている。また、図2に示すSe2は、インクリボン41の終端部に付されインクリボン41の使用限界を表すエンプティマークを検出するための透過型センサである。
図13(A)に示すように、インクリボン41は、フィルム上にカードCaの長手方向の長さより若干大きな幅で、UV(紫外)、Bk(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)のインクを面順次に繰り返した帯状を呈している。Bkのインクには熱溶融性インク(溶融インク)が用いられており、UV、Y、M、Cのインクには熱昇華性インク(昇華インク)が用いられている。なお、UVインクは可視化光線の照射で可視化するインクで、不可視(無色)の蛍光体として、金属の酸化物や硫化物等の結晶を主成分とする含量や有機化合物(例えば、スチルベン系、ジアミノジフェルニル系、オキサゾール系、イミダゾール系、チアゾール系、クマリン系、ナフタルイミド系、チオフェン系等の公知の蛍光増白剤)が用いられる。
図2に示すように、プラテンローラ45とサーマルヘッド40とは画像形成部B1を構成しており、プラテンローラ45に対向する位置にサーマルヘッド40が配置されている。サーマルヘッド40は主走査方向に列設された複数の加熱素子を有しており、これらの加熱素子はヘッドコントロール用IC(図示せず)により印刷データに従って選択的に加熱制御され、インクリボン41を介して転写フィルム46に画像を印刷する。なお、冷却ファン39はサーマルヘッド40を冷却するためのものである。
転写フィルム46への印刷が終了したインクリボン41は、剥離コロ25と剥離部材28とで転写フィルム46から引き剥がされる。剥離部材28はインクリボンカセット42に固設されており、剥離コロ25は印刷時に剥離部材28に当接して両者で転写フィルム46とインクリボン41とを挟持することで剥離が行われる。そして、剥離されたインクリボン41はモータMr1の駆動力で巻取スプール44に巻き取られ、転写フィルム46はフィルム搬送ローラ49により、プラテンローラ31とヒートローラ33とを有する転写部B2まで搬送される。
転写部B2では、転写フィルム46はカードCaとともにヒートローラ33およびプラテンローラ31とで挟持されて、転写フィルム46上の画像がカード表面に転写される。なお、ヒートローラ33は、転写フィルム46を介してプラテンローラ31に圧接・離間するように昇降機構(不図示)に取り付けられている。
画像形成部B1の構成をその作用とともにさらに詳しく説明する。図3〜図5に示すように、ピンチローラ32a、32bはピンチローラ支持部材57の上端部と下端部にそれぞれ支持されており、ピンチローラ支持部材57はその中央部を挿通する支持シャフト58に回動自在に支持されている。支持シャフト58は、図10に示すように、両端部がピンチローラ支持部材57に形成された長穴76、77に架け渡されているとともに、中間部でブラケット50の固定部78にて固定されている。また、長穴76、77は支持シャフト58に対して水平方向および垂直方向に空間を持たせている。これにより、後述するフィルム搬送ローラ49に対するピンチローラ32a、32bの調整が可能となる。
支持シャフト58にはバネ部材51(51a、51b)が装着されており、ピンチローラ支持部材57のピンチローラ32a、32bが装着される側の端部は、それぞれバネ部材51と接してそのバネ力によりフィルム搬送ローラ49の方向へ付勢されている。
ブラケット50は、カム受81でカム53のカム作動面と当接しており、駆動モータ54(図10参照)の駆動力で回動するカム軸82を支点とするカム53の矢印方向への回動に応じてフィルム搬送ローラ49に対して図で左右方向に移動するように構成されている。従って、ブラケット50がフィルム搬送ローラ49に向けて進出したとき(図4および図5)、ピンチローラ32a、32bはバネ部材51に抗して転写フィルム46を挟んでフィルム搬送ローラ49に圧接し、転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に巻き付ける。
このとき、ブラケット50の回動支点となる軸95から遠い位置にあるピンチローラ32bがまずフィルム搬送ローラ49を圧接し、続いてピンチローラ32aが圧接する。このように、回動支点である軸95をフィルム搬送ローラ49より上方に配置することで、ピンチローラ支持部材57は平行移動ではなく回動しながらフィルム搬送ローラ49と当接することになり、平行移動させるよりも幅方向のスペースが少なくてすむ利点がある。
また、ピンチローラ32a、32bがフィルム搬送ローラ49へ圧接したときの圧接力は、バネ部材51により転写フィルム46の幅方向の対して均一となる。その際、ピンチローラ支持部材57の両側に長穴76、77が形成され支持シャフト58は固定部78で固定されているために、ピンチローラ支持部材57を3方向に調整することができ、フィルム搬送ローラ49の回転により転写フィルム46はスキューを起こすことなく正しい姿勢にて搬送される。なお、ここで言う3方向の調整とは、(i)フィルム搬送ローラ49に対してピンチローラ32a、32bの軸方向の圧接力を均一にするために、フィルム搬送ローラ49の軸に対するピンチローラ32a、32bの軸の水平方向の平行度を調整すること、(ii)フィルム搬送ローラ49に対するピンチローラ32aの圧接力とフィルム搬送ローラ49に対するピンチローラ32bの圧接力とを均一にするために、フィルム搬送ローラ49に対するピンチローラ32aとピンチローラ32bとの移動距離を調整すること、および(iii)フィルム進行方向に対してピンチローラ32a、32bの軸が垂直になるように、フィルム搬送ローラ49の軸に対するピンチローラ32a、32bの軸の垂直方向の平行度を調整することである。
さらに、ブラケット50には、ブラケット50がフィルム搬送ローラ49に向けて進出したとき、転写フィルム46のフィルム搬送ローラ49に巻き付けられていない部分と当接する張力受け部材52とが設けられている。
張力受け部材52は、ピンチローラ32a、32bが転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に圧接した際に生じる転写フィルム46の張力により、ピンチローラ32a、32bがそれぞれバネ部材51の付勢力に抗してフィルム搬送ローラ49から退避するのを防止するために設けられている。このため、張力受け部材52は、ピンチローラ32a、32bより図で左の位置で転写フィルム46と当接するようブラケット50の回動側端部の先端に取り付けられている。図2は張力受け部材52が転写フィルム46と当接している状態を示している。
これにより、転写フィルム46の弾性から生じる張力は張力受け部材52を通してカム53にて直接受け止めることができる。従って、この張力によりピンチローラ32a、32bがフィルム搬送ローラ49から退避してピンチローラ32a、23bの圧接力が弱まることが防止されるので、転写フィルム46のフィルム搬送ローラ49への密着した巻き付け状態が維持されて正確な搬送を行うことができる。
転写フィルム46の横幅方向に沿って配置されたプラテンローラ45は、図9に示すように、軸71を支点として回動自在な一対のプラテン支持部材72に支持されている。一対のプラテン支持部材72はプラテンローラ45の両端を支持している。プラテン支持部材72はそれぞれ、軸71を共通の回動軸とするブラケット50Aの端部にバネ部材99を介して接続されている。
ブラケット50Aは、基板87と、この基板87からのプラテン支持部材72の方向に折り曲げて形成されたカム受支持部85とを有しており、カム受支持部85でカム受84を保持している。基板87とカム受支持部85との間には、駆動モータ54にて駆動するカム軸83を支点に回動するカム53Aが配設されており、カム作動面とカム受84とが当接するよう構成されている。従って、カム53Aの回動によりブラケット50Aがサーマルヘッド40の方向へ進出すると、プラテン支持部材72も移動してプラテンローラ45はサーマルヘッド40に圧接する。
このようにブラケット50Aとプラテン支持部材72との間にバネ部材99とカム53Aとを上下に配置することにより、このプラテン移動ユニットはブラケット50Aとプラテン支持部材72との間隔内に収めることができる。また、幅方向はプラテンローラ45の幅内に収めることができ省スペース化を図ることができる。
また、カム受支持部85は、プラテン支持部材72に形成した穿孔部72a、72b(図9参照)に嵌合しているため、カム受支持部85をプラテン支持部材72の方向に突設しても、ブラケット50Aとプラテン支持部材72との間隔が広がることがなく、その面でも省スペース化を図ることができる。
プラテンローラ45はサーマルヘッド40に圧接したとき、それぞれのプラテン支持部材72に接続されたバネ部材99は、それぞれ転写フィルム46の幅方向への圧接力が均一となるように作用する。このため、転写フィルム46がフィルム搬送ローラ49により搬送されるときスキュー(斜行)が防止され、転写フィルム46の印刷領域が幅方向にずれることがなくサーマルヘッド40による転写フィルム46への画像形成を正確に行うことができる。
ブラケット50Aの基板87には、剥離コロ25の両端を支持する一対の剥離コロ支持部材88がバネ部材97を介して設けられており、剥離コロ25は、ブラケット50Aがカム53Aの回動によりサーマルヘッド40に対し進出したとき、剥離部材28と当接して両者で挟持された転写フィルム46とインクリボン41とを剥離する。剥離コロ支持部材88もプラテン支持部材72と同様に剥離コロ25の両端にそれぞれ設けられており、剥離部材28に対する幅方向の圧接力が均一となるように構成されている。
ブラケット50Aの軸支59側の端部と反対側の端部には、張力受け部材52Aが設けられている。張力受け部材52Aは、プラテンローラ45と剥離コロ25とをサーマルヘッド40と剥離部材28とにそれぞれ圧接する際に生じる転写フィルム46の張力を吸収するように設けられている。バネ部材99とバネ部材97は、転写フィルム46の幅方向への圧接力を均一にするために設けられるが、逆にバネ部材99、97が転写フィルム46の張力に負けて転写フィルム46への圧接力が弱まってしまわないように、張力受け部材52Aにより転写フィルム46からの張力を受けている。なお、張力受け部材52Aも上述の張力受け部材52と同様にブラケット50Aに固定されているため、転写フィルム46の張力はブラケット50Aを介してカム53Aで受けることになるので、転写フィルム46の張力に負けることはない。これにより、サーマルヘッド40とプラテンローラ45との圧接力および、剥離部材28と剥離コロ25との圧接力が保たれるので、良好な印刷および剥離を行うことができる。また、フィルム搬送ローラ49の駆動時に転写フィルム46の搬送量に誤差を生じることがなく、印刷領域の長さ分が正確にサーマルヘッド40に搬送されて精度よく印刷できる。
カム53とカム53Aとは、ベルト98(図3参照)が張架されており同一の駆動モータ54により駆動される。
印刷部Bが図6に示す待機ポジションにあるときカム53およびカム53Aは図3に示す状態にあり、ピンチローラ32a、32bはフィルム搬送ローラ49に圧接しておらず、またプラテンローラ45はサーマルヘッド40に圧接していない。換言すると、待機ポジションにあるときは、プラテンローラ45とサーマルヘッド40とは両者が離間した離間位置に位置している。
そして、カム53およびカム53Aが連動して回転して図4に示す状態となると、印刷部Bは図7に示す印刷ポジションに移行する。その際、まずピンチローラ32a、32bがフィルム搬送ローラ49に転写フィルム46を巻き付けるとともに、張力受け部材52は転写フィルム46と当接する。その後プラテンローラ45がサーマルヘッド40に圧接する。この印刷ポジションでは、プラテンローラ45がサーマルヘッド40に向けて移動して転写フィルム46とインクリボン41を挟み圧接して、剥離ローラ25が剥離部材28と接している。
この状態で、フィルム搬送ローラ49の回転により転写フィルム46の搬送が開始されると、同時にインクリボン41もモータMr1の動作により巻取スプール44により巻き取られて同じ方向に搬送される。この搬送の間、転写フィルム46に設けた位置出し用マークがセンサSe1を通過して所定量移動し、転写フィルム46が印刷開始位置に到達した時点で、転写フィルム46の所定領域にサーマルヘッド40による印刷が行われる。特に印刷中は転写フィルム46の張力が大きくなるため、転写フィルム46の張力はフィルム搬送ローラ46からピンチローラ32a、32bを離間させる方向および、剥離部材28とサーマルヘッド40から剥離コロ25とプラテンローラ45とを離間させる方向に働く。しかし、上述したように、転写フィルム46の張力は張力受け部材52、52Aが受けているため、ピンチローラ32a、32bの圧接力が弱くなることがなく、正確なフィルム搬送を行うことができ、サーマルヘッド40とプラテンローラ45との圧接力および、剥離部材28と剥離コロ25との圧接力も弱くなることがないため、正確な印刷および剥離を行うことができる。印刷終了後のインクリボン41は転写フィルム46から引き剥がされて巻取スプール44に巻き取られる。
転写フィルム46の搬送による移動量、すなわち印刷が施される印刷領域の搬送方向の長さは、フィルム搬送ローラ49に設けられたエンコーダ(不図示)で検出され、それに応じてフィルム搬送ローラ49の回転が停止し、同時にモータMr1の動作による巻取スプール44による巻き取りも停止する。これにより、転写フィルム46の印刷領域への最初のインクパネルのインクによる印刷が終了する。
次に、カム53およびカム53Aが連動してさらに回転し図5に示す状態となると、印刷部Bは図8に示す搬送ポジションに移行して、プラテンローラ45はサーマルヘッド40から退避する方向に復帰する。この状態では依然として、ピンチローラ32a、32bはフィルム搬送ローラ49に転写フィルム46を巻き付けて、張力受け部材52は転写フィルム46と接しており、フィルム搬送ローラ49の逆方向の回転により転写フィルム46は初期位置にまで逆搬送される。このときも転写フィルム46の移動量はフィルム搬送ローラ49の回転によって制御されるが、印刷が施された印刷領域の搬送方向の長さ分が逆搬送される。なお、インクリボン41もモータMr3により所定量巻き戻され、次に印刷するインクのインクパネルを初期位置(頭出し位置)に待機させる。
そして、カム53、53Aによる制御状態は再び図4に示す状態となって図7に示す印刷ポジションとなり、プラテンローラ45をサーマルヘッド40に圧接させ、フィルム搬送ローラ49が再び正方向への回転を行って転写フィルム46を印刷領域の長さ分移動させると、サーマルヘッド40にて次のインクパネルのインクによる印刷が行われる。
このように、印刷ポジションと搬送ポジションでの動作は全てまたは所定のインクパネルのインクによる印刷が終了するまで繰り返される。そして、サーマルヘッド40による印刷が終了すると、転写フィルム46に画像形成された領域をヒートローラ33まで搬送するが、このときカム53および53Aは図3に示す状態に移動して、転写フィルム46への圧接を解除する。その後、巻取ロール47の駆動で転写フィルム46を搬送しながらカードCaへの転写が行われる。
このような印刷部Bは、3つのユニット90、91、92に分割されている。
図9に示すように、第1のユニット90は、ユニット枠体75にモータ54(図10参照)の駆動により回転する駆動軸70を装架しており、駆動軸70にフィルム搬送ローラ49を装着している。フィルム搬送ローラ49の下方には、ブラケット50Aと一対のプラテン支持部材72とが配置されており、これら部材はユニット枠体75の両側板に装架される軸71に回動自在に支持されている。
図9では、プラテン支持部材72に形成した穿孔部72a、72bからブラケット50Aの一部である一対のカム受支持部85が現れている。カム受支持部85は、その後方に配置される一対のカム受84を保持する。そして、カム受84のさらに後方には、ユニット枠体75を挿通しているカム軸83に装着されるカム53Aが配置されている。カム軸83はユニット枠体75の両側板に装架される。
上述したサーマルヘッド40は、転写フィルム46とインクリボン41の搬送パスを挟みプラテンローラ45と対向する位置に配置されている。図11に示すように、サーマルヘッド40、加熱に関する部材および冷却ファン39は第3のユニット92に一体化しており、第1のユニット90に対向して配置されている。
第1のユニット90は、移動可能なブラケット50Aにより、印刷動作で位置が変動するプラテンローラ45と剥離コロ25と張力受け部材52Aとを一括して保持することで、これら部材間の位置調整が不要となる。しかも、カム53の回動によりブラケット50Aを移動させることでこれら部材を所定の位置にまで移動させることができる。また、ブラケット50Aを設けたことで、固定のフィルム搬送ローラ49と同一のユニットに収納でき、転写フィルムを精度良く搬送しなければならないフィルム搬送ローラ49による搬送駆動部分と、プラテンローラ45による転写位置規制部分とが同じユニットに含まれるために両者間の位置調整が不要となる。
図10に示すように、第2のユニット91は、ユニット枠体55にカム53が装着されるカム軸82を挿通させて、カム軸82を駆動モータ54の出力軸に連結している。そして、第2のユニット91は、カム53と当接するようブラケット50をユニット枠体55に移動自在に支持しており、ブラケット50には、ピンチローラ支持部材57を回動自在に支持している支持シャフト58と張力受け部材52とが固設されている。
ピンチローラ支持部材57には、支持シャフト58にバネ部材51a、51bが取り付けられており、その端部をピンチローラ32a、32bを支持するピンチローラ支持部材57の両端にそれぞれ当接させて、フィルム搬送ローラ49の方向へ付勢している。ピンチローラ支持部材57は、長穴76、77に支持シャフト58が挿入されており、支持シャフト58は中央部でブラケット50に固定支持されている。
ブラケット50とピンチローラ支持部材57との間には、ピンチローラ支持部材57をブラケット50に向けて付勢するバネ89が設けられている。このバネ89によりピンチローラ支持部材57は第1のユニット90のフィルム搬送ローラ49から後退する方向に付勢されるため、転写フィルムカセットを印刷装置1にセットするときに第1のユニット90と第2のユニット91の間に転写フィルム46を容易に通すことができる。
第2のユニット91は、印刷動作に応じて位置が変動するピンチローラ32a、32bと張力受け部材52とをブラケット50Aで保持し、カム53の回動によりブラケット50Aを移動させることでピンチローラ32a、32bと張力受け部材52とを移動させるため、両者間の位置調整やピンチローラ32a、32bとフィルム搬送ローラ49との位置調整が簡略化される。このような第2のユニット91は、転写フィルム46を挟み第1のユニット90に対向して配置されている。
このようにユニット化することで第1のユニット90、第2のユニット91および第3のユニット92は、転写フィルム46やインクリボン41の各カセットと同様に、それぞれ印刷装置1の本体から引き出すことも可能となる。従って、転写フィルム46やインクリボン41の消耗によるカセットの交換時にこれらユニット90、91、92も必要に応じてユニットを取り出しておけばカセット挿入時の転写フィルム46やインクリボン41を簡単に装置内に装架することができる。
上述したように、プラテンローラ45とブラケット50Aとカム53Aとプラテン支持部材72とを一体化した第1のユニット90と、ピンチローラ32a、32bとブラケット50とカム53とバネ部材51とを一体化した第2のユニット91とを組み合わせるとともに、サーマルヘッド40が取り付けられた第3のユニット92をプラテンローラ45に対向して配置して組み付けることで、印刷装置の製造時における組み立てやメンテナンス時の調整を容易且つ正確に行うことができる。また、一体化したことで装置からの取り外しも容易に行え、印刷装置としての取扱い性が向上する。
次に、印刷装置1の制御および電気系統について説明する。図12に示すように、印刷装置1は、印刷装置1全体の動作制御を行う制御部100と、商用交流電源から各機構部および制御部等を駆動/作動可能な直流電源に変換する電源部120とを有している。
(制御部)
図12に示すように、制御部100は、印刷装置1の全体の制御処理を行うマイクロコンピュータ102(以下、マイコン102と略称する。)を備えている。マイコン102は、中央演算処理装置として高速クロックで作動するCPU、印刷装置1の基本制御動作(プログラムおよびプログラムデータ)が記憶されたROM、CPUのワークエリアとして働くRAM、およびこれらを接続する内部バスで構成されている。
マイコン102には外部バスが接続されている。外部バスには、上位装置201との通信を行うための図示を省略したインターフェース、カードCaに印刷すべき印刷データやカードCaの磁気ストライプや収容ICに磁気的ないし電気的に記録すべき記録データ等を一時的に格納するバッファメモリ101が接続されている。
また、外部バスには、各種センサからの信号を制御するセンサ制御部103、各モータに駆動パルスや駆動電力を送出するモータドライバ等を制御するアクチュエータ制御部104、サーマルヘッド40を構成する発熱素子への熱エネルギを制御するためのサーマルヘッド制御部105、オペパネ部5を制御するための操作表示制御部106、および、上述した情報記録部Aが接続されている。
(電源部)
電源部120は、制御部100、サーマルヘッド40、ヒートローラ33、オペパネ部5および情報記録部A等に作動/駆動電源を供給している。
(印刷装置1の特徴)
次に、本実施形態の印刷装置1の特徴について説明する。
本実施形態の印刷装置1の特徴の一つは、耐摩耗性およびセキュリティ性を高めるために、図13(A)に示すように、画像形成部B1において、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにUV画像を形成し、転写フィルム46の第2の領域R2のインク受容層46dにYMC画像を形成し、図14(B)に示すように、転写部B2において、転写フィルム46のUV画像が形成された第1の領域R1のインク受容層46dおよび第1の領域R1の保護層46cを一体にこの順でカードCaに転写し、その上にYMC画像が形成された第2の領域R2のインク受容層46dおよび第2の領域R2の保護層46cを一体にこの順で転写することである。
また、本実施形態の印刷装置1の別の特徴は、カードCaの表面側の平坦性を確保するために、図13(A)に示すように、画像形成部B1において、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにBk画像を併せて形成し、転写部B2において、転写フィルム46の第1の領域R1に形成されたUV画像およびBk画像をカードCaに転写することである。なお、本実施形態の印刷装置1は転写フィルム46を用いた中間転写型プリンタであるため、転写フィルム46の第1の領域R1に画像を形成する際にUV、Bkの順で印刷することにより、カードCaに第1の領域R1を再転写したときにUV画像が溶融性インクであるBk画像によって隠れてしまうことがない。
さらに、本実施形態の印刷装置1の他の特徴は、上記のように転写すると、可視化光線を照射してUV画像を可視化したときにYMC画像の印刷データの階調値が高い箇所と重なるUV画像の箇所が見えづらくなることから、UV画像の印刷データ(以下、UV印刷データという。)を構成する画素と重なる位置に対応したYMC画像の印刷データ(以下、YMC印刷データという。)の画素の階調値および該画素に隣接する周辺画素の階調値に応じて、UV印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを、UV画像が可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定することである。
<動作>
次に、本実施形態の印刷装置1によるカード発行動作について、マイコン102のCPUを主体として説明する。なお、印刷装置1の全体動作については既に説明したため、ここでは、上述した印刷装置1の特徴に関連したカード発行動作を中心に説明する。
まず、印刷装置1のカード発行動作の内容を把握しやすくするために、カードCaに印刷したい所望のレイアウトについて説明する。
図15は、カードCaに対するUV画像、Bk画像およびYMC画像のレイアウトを模式的に示したものであり、図15(A)は所望のレイアウト、図15(B)はUV画像およびBk画像のレイアウト、図15(C)はYMC画像のレイアウトを示している。言い直すと、図15(A)の所望のレイアウトは、図15(B)のUV画像およびBk画像のレイアウトと図15(C)のYMC画像のレイアウトとを重ねたものである。
これらUV画像、Bk画像およびYMC画像は、アプリケーションソフトウエアによって上位装置201側で作成されるが、作成される際に、UV画像およびBk画像は256階調値のモノクロ画像であり、YMC画像は256階調値のカラー画像(RGB画像)である。オペレータは、上位装置201側でアプリケーションソフトウエアにより、UV、Bk用のモノクロ画像およびYMC用のRGB画像の3種類の画像を作成し、アプリケーションソフトウエアによってRGB画像からR、G、Bの色成分画像データが生成される。
また、オペレータは、上記と同一または別のアプリケーションソフトウエアにより、上位装置201側でカードCaに記録すべき磁気ないし電気的記録データを入力する。そして、上位装置201からこれらのデータを印刷装置1に出力する。
マイコン102のCPU(以下、単にCPUという。)は、上位装置201から一面(例えば、表面)および他面(例えば、裏面)用の画像データ(UVの画像データ、Bkの画像データ、R、G、Bの色成分画像データ)並びに磁気ないし電気的記録データを受信しバッファメモリ101に格納する。次いで、CPUは、印刷開始指令を受信したか否かを判断し、否定判断のときは印刷開始指令を受信するまで待機し、肯定判断のときは、図16に示すカード発行ルーチンを実行する。
図16に示すように、このカード発行ルーチンでは、ステップ302において、媒体収容部CからカードCaを繰り出し、磁気ないし電気的記録データに基づいて、情報記録部Aを構成する磁気記録部24、非接触式IC記録部23、接触式IC記録部27のうちいずれかでカードCaの対する記録処理を行った後、カードCaを転写部B2に搬送する。
CPUは、ステップ302の処理と平行して、ステップ304において、印刷データ生成処理およびUV印刷エネルギ決定処理を行う。すなわち、印刷データ生成処理では、一面および他面用のR、G、Bの色成分画像データからY、M、Cの印刷データにそれぞれ変換する。また、上位装置201から受信した一面および他面用のUV、Bkの画像データは印刷装置1でも同じくUV、Bkの印刷データとして用いる。上述したように、UV印刷データについては印刷エネルギの決定が必要となるため、図17に示すように、サーマルヘッド40によるにUV印刷データ対するUV印刷エネルギを決定するUV印刷エネルギ決定ルーチンを実行する。なお、このUV印刷エネルギ決定ルーチンは、カード発行ルーチンのステップ304の一部のサブルーチンとしてCPUにより実行される。
図15(A)に示すように、所望のレイアウトでは、UV画像とYMC画像とが重なっている箇所がある。図13(B)に示すように、UV画像はYMC画像の下に転写されるため、可視化光線を照射したときに、UV画像とYMC画像とが重なった箇所のUV画像は、重なっていない箇所より見えづらい。UV印刷エネルギ決定ルーチンは、この見えづらい点を是正するとともに、UV画像全体の濃度が一定となるように(濃度ムラをなくし画像全体を見やすくするために)、UV印刷エネルギを決定するものである。この場合に、YMC印刷データを補正することも考えられるが、YMC印刷データを補正すると、印刷されたYMC画像の画質が悪化するおそれがある。このため、本実施形態では、UV印刷データを構成する画素の階調値に対する印刷エネルギを、基となるUV印刷データを構成する画素の階調値に対する印刷エネルギより大きくなるように決定する。
図18(A)は、UV印刷データに対する印刷エネルギとUV印刷データの発色との関係を示している。UV印刷データの画素とYMC印刷データの画素とが重ならない場合またはUV印刷データの画素の階調値が0の場合または0に近い場合(例えば、階調値が10以下の場合、以下では、階調値が0に近い場合も含めて単に階調値が0という。)には、UV印刷データの画素に対する印刷エネルギの補正の必要はなく、図18(A)に示す関係に従ってサーマルヘッド制御部105にUV印刷データを出力すればよい。一方、図18(B)は、UV印刷データの画素とYMC印刷データの画素が重なった場合にYMC印刷データの階調値が高くなるほど可視化光線の照射によりUV画像の濃度が低下することを示している。このため、UV画像の濃度を一定するためには、図18(C)に示すように、UV印刷データの画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素の階調値に応じて、UV印刷データの画素に対する印刷エネルギの補正が必要となる。
図17に示すように、UV印刷エネルギ決定ルーチンでは、ステップ322において、UV印刷データの画素(対象画素)の階調値を読み出す。次に、ステップ324において、ステップ322で読み出した対象画素の階調値が0か否かを判断する。階調値が0の場合には印刷エネルギの補正が不要なためステップ334に進み、階調値が0でない場合には印刷エネルギの補正が必要なため次のステップ326に進む。
ステップ326では、図19に示すように、対象画素に重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcおよびこの画素Pcに隣接する8つの周辺画素Ppの階調値を読み出す。このように、対象画素に重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcに隣接する周辺画素Ppの階調値も読み出す理由は、対象画素と画素Pcとの画素ズレや、カードに対し不可視光線を斜めから照射した場合に周辺画素Ppによる対象画素への影響を考慮したためである。
次のステップ328では、YMC印刷データの画素Pcおよびこの画素Pcに隣接する8つの周辺画素Ppの階調値の平均値を算出する。画素Pcおよび周辺画素PpはそれぞれY、M、Cの印刷データの画素で構成されている。このため、まず、画素Pc、周辺画素Ppの階調値を算出する。このような階調値の算出は、例えば、Y、M、Cの印刷データの画素それぞれの階調値毎に予め定められた重み付けを行って加算することで得ることができる。すなわち、YMCの混合比率によりYMC印刷データを構成する画素のUV印刷データを構成する画素への影響(不可視光線を照射した場合の濃度の変化)が異なるため、影響の大きいY、M、Cの印刷データの画素の階調値に大きな重みが付される。このような算出には、例えば、一般的な色変換に用いられるルックアップテーブルと同様に、Y、M、Cの印刷データの画素それぞれの階調値(256階調)の3次元配列に対して予め重み付けが数値化されたものを用いるようにしてもよい。
従って、本実施形態では、UV印刷データを構成する画素と重なる位置に対応したYMC画像のY、M、Cの印刷データのそれぞれの画素Pcの階調値およびY、M、Cの印刷データのそれぞれの画素Pcにそれぞれ隣接する周辺画素Ppの階調値に応じて、UV印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを決定する。
次にステップ330では、図18(C)に示すように、YMC印刷データの階調値とUV印刷エネルギ補正量との関係を示すテーブルを読み出し、次のステップ332において、ステップ328で算出したYMC印刷データの階調値をテーブルに当てはめUV印刷データの画素のエネルギ補正量を算出する。次のステップ334では、ステップ332で算出した補正量をRAMに保存する。
次に、ステップ336では、対象画素がUV印刷データを構成する最後の画素か否かを判断し、否定判断のときには次の対象画素について上記と同様の処理を行うためステップ322へ戻り、肯定判断のときにはUV印刷エネルギ決定ルーチンを終了して、図16のステップ306へ進む。
ステップ306では、図13(A)に示すように、画像形成部B1において、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにUV画像を形成し、次いで、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにBk画像を形成する。UV画像の形成にあたり、CPUは、図17のステップ334で保存した補正量とともにUV印刷データの印刷データをサーマルヘッド制御部105に送出し、サーマルヘッド制御部105はこれらに基づいてサーマルヘッド40を制御することで、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにUV画像が形成される。なお、CPUは、Bk印刷データおよび後述するYMC印刷データについてはUV印刷データに対するような補正量は算出せずBk印刷データ、YMC印刷データ(Y、M、Cの各印刷データ)をサーマルヘッド制御部105に送出する。
次のステップ308では、転写部B2において、図14(B)に示すように、転写部B2において、転写フィルム46のUV画像が形成された第1の領域R1のインク受容層46dおよび第1の領域R1の保護層46cを一体にこの順でカードCaに転写する。これにより、図13(B)に示すように、カードCa上には、UV画像およびBk画像が形成された第1の領域R1のインク受容層46d(以下、転写フィルム46の領域の由来も併せて第1のインク受容層46d(R1)という。)、第1の領域R1の保護層46c(以下、転写フィルム46の領域の由来も併せて第1の保護層46c(R1)という。)が積層される。
次にステップ310では、図13(A)に示すように、画像形成部B1において、転写フィルム46の第2の領域R2のインク受容層46dにY、M、Cの順でYMC画像を形成する。次いでステップ312では、図14(B)に示すように、転写部B2において、ステップ308でカードCaに転写された第1の領域R1の保護層46cの上に、YMC画像が形成された第2の領域R2のインク受容層46dおよび第2の領域R2の保護層46cを一体にこの順で転写する。これにより、図13(B)に示すように、カードCa上には、第1のインク受容層46d(R1)、第1の保護層46c(R1)、YMC画像が形成された第2の領域R2のインク受容層46d(以下、転写フィルム46の領域の由来も併せて第2のインク受容層46d(R2)という。)、第2の領域R2の保護層46c(以下、転写フィルム46の領域の由来も併せて第2の保護層46c(R2)という。)の4層が積層される。
次のステップ314ではカードCaに対する両面印刷か否かを判断し、肯定判断のときは、他面を同様に印刷するためにステップ306に戻り、否定判断のときは、次のステップ316において、デカール機構36でヒートローラ33による熱転写で生じたカードCaのカールを矯正した後、収容スタッカ60に向けてカードCaを排出してカード発行ルーチンを終了する。
<効果等>
次に、本実施形態の印刷装置1の効果等について説明する。
本実施形態の印刷装置1では、画像形成部B1において、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにUV画像を形成し、転写フィルム46の第2の領域R2のインク受容層46dにYMC画像を形成し、転写部B2において、転写フィルム46のUV画像が形成された第1の領域R1のインク受容層46dおよび第1の領域R1の保護層46cを一体にこの順でカードCaに転写し、その上にYMC画像が形成された第2の領域R2のインク受容層46dおよび第2の領域R2の保護層46cを一体にこの順で転写する。このように作成(発行)されたカードは、図13(B)に示したように、カードCa上には、第1のインク受容層46d(R1)、第1の保護層46c(R1)、第2のインク受容層46d(R2)、第2の保護層46c(R2)の4層がこの順で積層される。
ここで、本実施形態の印刷装置1で作成されたカード(図13(B)参照、以下、本実施形態のカードという。)と、特許文献1の発明によるカード(特許文献1、図3参照、以下、特許文献1のカードという。)とを対比すると、両者がともに4層構造である点および保護層を2層有する点で共通するが、特許文献1のカードが内側にYMC画像、外側にUV画像が配置されているのに対し、本実施形態のカードは内側にUV画像、外側にYMC画像が配置されている。特許文献1のカードは外側にUV画像が配置されるため、カード表面に摩耗が生じると、先にUV画像が欠損する。UV画像は主にセキュリティに用いられため、UV画像を構成するデータの一部が欠損すると正常なセキュリティ上の判断が損なわれるおそれがある。これに対し、本実施形態のカードでは、UV画像を内側に配置し、外側にYMC画像が配置されているため、カード表面に摩耗が生じても、UV画像が欠損することはなく、カード所有者の顔写真やカード所有者が所属する会社のマーク、ロゴ等のYMC画像が部分的に欠損するだけで、YMC画像は部分的な欠損では機能性は失われない。
さらに、特許文献1のカードでは、熱溶融性インクでUV画像、Bk画像が形成されているため、カード表面の凹凸が助長され摩耗し易くなる。これに対し、本実施形態のカードでは、熱昇華性インクでUV画像、熱溶融性インクでBk画像が形成されており、特許文献1のカードと同様にBkインクに熱溶融性インクを用いているが、熱溶融性インクによるBk画像の凹凸が、外側に配置されたYMC画像および保護層で吸収され、カードの表面はほぼ平坦となるため、カード表面が摩耗しづらくなり、耐久性が向上する。
また、本実施形態のカードでは、UV画像が内側に配置されているため、UV画像を構成するデータが欠損することはなく、セキュリティ上の判断が担保されるとともに、セキュリティに用いられるUV画像の耐偽造性を高めることができる。
さらに、本実施形態のカードでは、第1のインク受容層46d(R1)にUV画像に併せBk画像が形成されている。特許文献1のカードでは、YMC画像が形成されたインク受容層にBk画像が形成されている例も示されているが(図3参照)、このような例ではカード表面の凹凸は緩和されない。この点、本実施形態のカードのように、第1のインク受容層46d(R1)に併せてBk画像が形成されていれば、外側に配置され第2のインク受容層46d(R2)および第2の保護層46c(R2)に第1のインク受容層46d(R1)の凹凸が吸収されるため、Bk画像を有していてもカード表面をほぼ平坦とすることができる。
また、本実施形態の印刷装置1では、図19に示したように、UV印刷データを構成する画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcおよび画素Pcに隣接する周辺画素Ppの階調値に応じて、UV印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを、UV画像が可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定(補正)している。従って、カードCa上に上記のような4層構造を採っても、可視化光線を照射してUV画像を可視化したときにYMC印刷データの階調値が高い箇所と重なるUV印刷データの箇所が見えづらくなることを防止でき、UV画像全体の濃度ムラも防止することができる。なお、UV画像全体の濃度ムラを防止する目的だけを考慮して、YMC印刷データの階調値が低い箇所(階調値0を含む)と重なるUV印刷データの階調値を、YMC印刷データの階調値が高い箇所と重なるUV印刷データの階調値よりも低くなるように決定(補正)してもよい。また、YMC印刷データの階調値が低い箇所と重なるUV印刷データの階調値を基の階調値よりも低く、且つYMC印刷データの階調値が高い箇所と重なるUV印刷データの階調値を基の階調値よりも高くなるように決定(補正)してもよい。
なお、本実施形態では、第1の画像(不可視画像)としてUV画像、第2の画像として3色のインクによるYMC画像を例示したが、本発明はこれに限ることなく、例えば、第1の画像としてUR(赤外)画像、第2の画像として1色以上の熱昇華性インクによる画像を用いるようにしてもよい。また、本実施形態では、熱昇華性インクでUV画像を形成する例を示したが、熱溶融性インクでUV画像を形成するようにしてもよい。この場合でも、熱溶融性インクによるUV画像およびBk画像の凹凸が、外側に配置されたYMC画像および保護層で吸収され、カードの表面はほぼ平坦となるため、カード表面が摩耗しづらくなり、耐久性が向上する。
また、本実施形態では、画像形成/転写手順として、画像形成部B1において転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにUV画像およびBk画像を形成し、転写部B2において転写フィルム46のUV画像およびBk画像が形成された第1の領域R1のインク受容層46d並びに第1の領域R1の保護層46cを一体にこの順でカードCaに転写した後、画像形成部B1において転写フィルム46の第2の領域R2のインク受容層46dにYMC画像を形成し、転写部B2において、第1の領域R1の保護層46cの上に、YMC画像が形成された第2の領域R2のインク受容層46dおよび第2の領域R2の保護層46cを一体にこの順で転写する例を示したが、本発明はこれに限らず、画像形成部B1において転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dにUV画像およびBk画像、第2の領域R2のインク受容層46dにYMC画像を形成した後、転写部B2において転写フィルム46のUV画像およびBk画像が形成された第1の領域R1のインク受容層46d並びに第1の領域R1の保護層46cを転写し、その上にYMC画像が形成された第2の領域R2のインク受容層46dおよび第2の領域R2の保護層46cを転写するようにしてもよい。
また、本実施形態では、転写フィルム46の第1の領域R1のインク受容層46dに画像を形成する際に、UV画像、Bk画像の順に形成する例を示したが、この逆の順で形成するようにしてもよい。さらに、カードの耐摩耗性に高めるために、特許文献2にも示されているように、インクリボン41に保護層面を設け、カードの表面側にこの保護層面の保護層を転写して覆うようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、カードを排出する際に、デカール機構36でヒートローラ33による熱転写で生じたカードのカールを矯正する例を示したが、本実施形態のデカール機構36はカードを矯正する機能の他、カード面を押圧する機能も有するため(カード表面の平坦性を助長するため)、図16のステップ308、310の間に(カードに第1のインク受容層46d(R1)および第1の保護層46c(R1)が転写された後に)、デカール機構36でカードのカールを矯正するようにしてもよい。
また、本実施形態では、UV印刷データを構成する画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcおよび画素Pcに隣接する周辺画素Ppの階調値に応じて(ステップ326)、UV印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを決定する例を示したが、本発明はこれに制限されず、周辺画素Ppの階調値は無視して、UV印刷データを構成する画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcの階調値のみに応じて、UV画像の印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを決定するようにしてもよい。また、本実施形態では、周辺画素として画素Pcの周囲1画素を例示したが、本発明はこれに限定されず、周囲数画素を周辺画素としてもよい(例えば、画素Pcに隣接する画素に加えこの隣接する画素にさらに隣接する画素を周辺画素とするようにしてもよい。)。
さらに、本実施形態では、UV印刷データを構成する画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcおよび画素Pcに隣接する周辺画素Ppの階調値の平均値に応じて(ステップ328)、UV印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを決定する例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、YMC印刷データの画素Pcの階調値と画素Pcに隣接する周辺画素Ppの階調値とに異なる重み付けをするようにしてもよい。この場合に、周辺画素Ppより、UV印刷データを構成する画素に影響力の大きい画素Pcの階調値に大きな重み係数を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、UV印刷データを構成する画素と重なる位置に対応したYMC印刷データの画素Pcおよび画素Pcに隣接する周辺画素Ppの階調値に応じて、UV印刷データを構成する画素毎の印刷エネルギを決定する例を示したが(ステップ332)、本発明はこれに制限されず、UV印刷データを構成する画素毎の階調値を決定ないし補正するようにしてもよい。この場合には、ステップ330で、YMC印刷データの階調値とUV印刷データの階調値補正量との関係を示すテーブルを読み出し、ステップ332において、ステップ328で算出したYMC印刷データの階調値をテーブルに当てはめUV印刷データの画素の階調値補正量を算出すればよい。この場合、UV印刷データの画素の階調値補正量に従って、UV印刷データを修正した修正UV印刷データを作成するようにしてもよい。このとき、実施形態で説明した印刷エネルギの場合と同様に、UV印刷データを構成する画素の階調値を、基となるUV印刷データを構成する画素の階調値より大きくなるように決定(補正)することが好ましい。
さらに、本実施形態では、UV印刷データ、Bk印刷データ、YMC印刷データに256階調を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば64階調等他の階調を用いるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、UV印刷エネルギ決定を印刷装置1側で行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、上位機器201側で行うようにしてもよい。また、上位機器201側で、UV画像が可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるようにUV印刷データの画素毎の階調の補正値を算出したり、算出した補正値により新たなUV印刷データを作成し印刷装置1側に出力したりするようにしてもよい。
以上述べたとおり、本発明は、耐摩耗性およびセキュリティ性の高いカードを作成可能な印刷装置および印刷システムを提供するものであるため、印刷装置および印刷システムの製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
1 印刷装置
46 転写フィルム(中間転写媒体)
100 制御部(決定手段)
B 印刷部
B1 画像形成部
B2 転写部
Ca カード(印刷媒体)

Claims (10)

  1. 基材上に保護層およびインク受容層を有する中間転写媒体に画像を形成し該画像を印刷媒体に転写する印刷装置において、
    前記中間転写媒体の第1の領域のインク受容層に可視化光線の照射で可視化する不可視の第1の画像を形成し、前記第1の領域とは異なる第2の領域のインク受容層に昇華インクによる可視の第2の画像を形成する画像形成部と、
    前記第1の領域のインク受容層に形成された前記第1の画像および前記第1の領域の保護層を一体に前記印刷媒体に転写し、その上に前記第2の領域のインク受容層に形成された前記第2の画像および前記第2の領域の保護層を一体に転写する転写部と、
    を備えた印刷装置。
  2. 前記画像形成部は、前記中間転写媒体の前記第1の領域に前記第1の画像を形成した後に、前記中間転写媒体の前記第2の領域に前記第2の画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記画像形成部は、前記第1の領域に溶融インクによる第3の画像を併せて形成し、前記転写部は、前記第1の領域に形成された前記第1の画像および前記第3の画像を前記印刷媒体に転写することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 記画像形成部は、前記第1の領域のインク受容層にUV画像またはUR画像を形成し、前記第2の領域のインク受容層にYMC画像を形成し、
    前記転写部は、前記UV画像またはUR画像が形成された前記第1の領域のインク受容層および前記第1の領域の保護層を一体にこの順で前記印刷媒体に転写し、その上に前記YMC画像が形成された前記第2の領域のインク受容層および前記第2の領域の保護層を一体にこの順で転写する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した前記第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、前記第1の画像が前記可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定する決定手段をさらに備え、
    前記画像形成部は、前記決定手段で決定された前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギに従って前記第1の領域に前記第1の画像を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記決定手段は、前記第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した前記第2の画像の複数の印刷データのそれぞれの画素の階調値に応じて、または前記重なる位置に対応した前記第2の画像の複数の印刷データのそれぞれの画素の階調値および前記複数の印刷データのそれぞれの画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、前記第1の画像が前記可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  7. 前記決定手段は、前記第1の画像の印刷データを構成する画素の階調値が、基となる前記第1の画像の印刷データを構成する画素の階調値より大きくなるように決定することを特徴とする請求項または請求項に記載の印刷装置。
  8. 前記第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した前記第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを決定する決定手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値が高い場合の前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、前記第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値が所定階調値よりも低い場合の前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギと比べて高くなるように決定し、
    前記画像形成部は、前記決定手段で決定された前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギに従って前記第1の領域に前記第1の画像を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 請求項1ないし請求項のいずか1項に記載の印刷装置と、ホストコンピュータとを備えた印刷システムであって、
    前記印刷装置および前記ホストコンピュータのいずれかに、前記第1の画像の印刷データを構成する画素と重なる位置に対応した前記第2の画像の印刷データの画素、または該画素および該画素周辺の周辺画素の階調値に応じて、前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギを、前記第1の画像が前記可視化光線の照射で可視化されたときに濃度が一定となるように決定する決定手段を備え、
    前記画像形成部は、前記決定手段で決定された前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値または印刷エネルギに従って前記第1の領域に前記第1の画像を形成することを特徴とする印刷システム。
  10. 前記印刷装置および前記ホストコンピュータのいずれかに、前記決定手段で決定された前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値に基づいて前記第1の画像の印刷データを補正する補正手段をさらに備え、
    前記画像形成部は、前記補正手段で補正された前記第1の画像の印刷データを構成する画素毎の階調値に従って前記第1の領域に前記第1の画像を形成することを特徴とする請求項に記載の印刷システム。
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