JP6325506B2 - 故障診断機能を有するレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザダイオードを発光源または励起光源として利用するレーザ装置に関する。
故障診断機能を有するレーザ装置が公知である(特許文献1および特許文献2参照)。また、レーザダイオード素子に供給される電流量を調整することによって、レーザ装置の長寿命化を図ることが公知である。(特許文献3参照)。
高出力が求められるレーザ装置は、発光源または励起光源として作用する多数のレーザダイオードモジュールを利用する。しかしながら、従来の方法では、故障診断の対象となるレーザダイオードの数が増大するのに応じて、故障診断に要する時間が長期化する傾向にある。
特開2007−214170号公報 特開平6−160237号公報 特開2005−317841号公報
複数のレーザダイオードの故障診断を短時間で実行できる故障診断機能を有するレーザ装置が求められている。
本願の1番目の発明によれば、複数のレーザ発振ユニットを備えていて、前記複数のレーザ発振ユニットから放出されるレーザ光を結合して外部に放出するように構成されたレーザ装置であって、各々の前記レーザ発振ユニットは、発光源または励起光源として作用する少なくとも1つのレーザダイオードモジュールから構成される複数のレーザダイオードモジュールグループと、前記複数のレーザダイオードモジュールグループから放出されるレーザ光を結合する第1の光結合部と、前記第1の光結合部によって結合されたレーザ光の出力を検出する少なくとも1つの第1の光検出部と、を備えており、前記レーザ装置は、前記複数のレーザ発振ユニットから放出されるレーザ光を結合する第2の光結合部と、前記第2の光結合部によって結合されたレーザ光の出力を検出する少なくとも1つの第2の光検出部と、前記複数のレーザダイオードモジュールグループに対して互いに独立して駆動電流を供給可能な電源部と、各々の前記レーザダイオードモジュールグループにおける、駆動電流とレーザ光の出力との間の関係を表す光出力特性を記録する記録部と、各々の前記レーザダイオードモジュールグループに供給されるべき駆動電流を表す駆動条件を前記電源部に対して指令する制御部と、レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定する判定部と、前記駆動条件を設定するのに使用される操作部と、を備えており、前記判定部は、前記複数のレーザ発振ユニットのうちの少なくとも2つの前記レーザ発振ユニットについて同時に、各々の前記レーザ発振ユニットに含まれる前記複数のレーザダイオードモジュールグループを、互いの駆動時間が重なり合わないようにそれぞれ順次駆動させたときにおける、前記第1の光検出部および前記第2の光検出部の検出結果に基づいて、前記レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定するように構成され、診断処理が開始されると、前記制御部からの指令に従って、前記電源部は前記複数のレーザダイオードモジュールグループに対して駆動電流を供給し、前記判定部は、最初に前記第2の光検出部の検出値が正常であるか否かを判断し、(a)前記第2の光検出部の検出値が正常であると判定した場合において、前記第1の光検出部の検出値が全て正常であるか否かを判断し、少なくとも1つの前記第1の光検出部の検出値が正常ではないと判定される場合は、正常ではないと判定された前記第1の光検出部が故障していると判定し、全ての前記第1の光検出部の検出値が正常であると判定される場合は、前記レーザ装置において故障は発生していないと判定し、(b)前記第2の光検出部の検出値が正常でないと判定した場合において、全ての前記第1の光検出部の検出値が正常であるか否かを判定し、少なくとも1つの前記第1の光検出部の検出値が正常ではないと判定された場合は、該当するレーザ発振ユニット内の各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対応する前記第1の光検出部検出値が全て異常であるか否かを判定し、少なくとも1つの前記レーザダイオードモジュールグループに対応する前記第1の光検出部の検出値が異常なしと判定された場合は、該検出値が異常であると判定された前記レーザダイオードモジュールグループが劣化していると判定し、各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対応する前記第1の光検出部の検出値が全て異常であると判定された場合は、前記該当するレーザ発振ユニットまたは前記第1の光検出部が故障していると判定し、前記第1の光検出部の検出値が全て正常であると判定された場合は、前記第2の光結合部または前記第2の光検出部が故障していると判定するように構成される、レーザ装置が提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明に係るレーザ装置において、前記制御部は、前記判定部による判定が実行される際に、各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対して供給される前記駆動電流が、連続的または段階的に変化するように前記駆動条件を設定するように構成される。
本願の3番目の発明によれば、1番目の発明に係るレーザ装置において、前記制御部は、前記判定部による判定が実行される際に、各々の前記レーザ発振ユニットに含まれる前記複数のレーザダイオードモジュールグループを、互いの駆動時間が重なり合わないようにそれぞれ順次駆動させる駆動サイクルを、各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対して供給される前記駆動電流を変化させて、複数回にわたって実行するように前記駆動条件を設定するように構成される。
本願の4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、前記判定部による判定が実行される際に、前記レーザ装置のレーザ光出射端が、前記レーザ装置から外部に放出されるレーザ光が光吸収部に吸収されるようになる退避位置まで移動するように構成される。
本願の5番目の発明によれば、4番目の発明に係るレーザ装置において、前記光吸収部が、当該光吸収部に入射するレーザ光の光出力を測定する第3の光検出部を備える。
本願の6番目の発明によれば、1番目から5番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、前記レーザ発振ユニットが複数の前記第1の光検出部を備える。
本願の7番目の発明によれば、1番目から6番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、少なくとも2つの前記第2の光検出部を備える。
本願の8番目の発明によれば、1番目から7番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、各々の前記レーザ発振ユニットが、前記少なくとも1つのレーザダイオードモジュールを冷却する冷却プレートと、前記冷却プレートの温度を検出する温度検出部と、をさらに備えており、前記判定部が、前記温度検出部の検出結果にさらに基づいて、前記レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定するように構成される。
本願の9番目の発明によれば、1番目から8番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、前記判定部が、予め定められる時間に、前記レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定するように構成される。
本願の10番目の発明によれば、1番目から9番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、前記記録部は、前記記録部によって記録されている前記光出力特性が、前記判定部による判定が実行される際に新たに取得される前記光出力特性によって上書きされるように構成される。
本願の11番目の発明によれば、1番目から9番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、前記記録部は、前記判定部による判定が実行される際に新たに取得される追加の前記光出力特性を記録するように構成される。
本願の12番目の発明によれば、11番目の発明に係るレーザ装置において、前記記録部は、前記追加の光出力特性を取得時間とともに記録するように構成される。
本願の13番目の発明によれば、1番目から12番目のいずれかの発明に係るレーザ装置において、前記判定部による判定の結果を表示する表示部を備える。
これら並びに他の本発明の目的、特徴および利点は、添付図面に示される本発明の例示的な実施形態に係る詳細な説明を参照することによって、より明らかになるであろう。
本発明に係るレーザ装置によれば、故障診断工程を実行する際に、複数のレーザ発振ユニットのうちの少なくとも2つのレーザ発振ユニットについて同時に、各々のレーザ発振ユニット内の複数のレーザダイオードモジュールグループの駆動時間が重なり合わないように、駆動電流が供給される。それにより、故障診断工程を短時間で完了でき、結果的に故障診断工程をより頻繁に実行できるようになり、レーザ装置の状態を効果的に監視できるようになる。
第1の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。 第1の実施形態において、1番目のレーザダイオードモジュールグループに対する出力指令を示す図である。 第1の実施形態において、1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループに対する出力指令を示す図である。 第1の実施形態において、第1の光検出部および第2の光検出部の検出値を示す図である。 第1の実施形態に係るレーザ装置において実行される故障診断工程を示すフローチャートである。 別の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。 別の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。 第2の実施形態において、1番目のレーザダイオードモジュールグループに対する出力指令を示す図である。 第2の実施形態において、1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループに対する出力指令を示す図である。 第2の実施形態において、第1の光検出部および第2の光検出部の検出値を示す図である。 第2の実施形態に係るレーザ装置において実行される故障診断工程を示すフローチャートである。 第3の実施形態において、1番目のレーザダイオードモジュールグループに対する出力指令を示す図である。 第3の実施形態において、1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループに対する出力指令を示す図である。 第3の実施形態において、第1の光検出部および第2の光検出部の検出値を示す図である。 第4の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。 第4の実施形態の変形例に係るレーザ装置によって実行される故障診断工程を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係るレーザ装置の構成を示す図である。 第5の実施形態に係るレーザ装置によって実行される故障診断工程を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係るレーザ装置において実行される故障診断工程を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図示される実施形態の構成要素は、本発明の理解を助けるために縮尺が適宜変更されている。同一または対応する構成要素には、同一の参照符号が使用される。
図1は、第1の実施形態に係るレーザ装置1の構成を示すブロック図である。レーザ装置1は、駆動電流の供給を受けてレーザ光19を外部に放出するように構成される。レーザ装置1は、例えば、板金切断または溶接のために使用される。
レーザ装置1は、4つのレーザ発振ユニット3を備えている。各々のレーザ発振ユニット3は、4つのレーザダイオードモジュールグループ2と、第1の光結合部4と、第1の光検出部5と、を備えている。
各々のレーザダイオードモジュールグループ2は、駆動電流の供給を受けてレーザ光を放出する少なくとも1つのレーザダイオードモジュールを備えている。
第1の光結合部4は、レーザ発振ユニット3の4つのレーザダイオードモジュールグループ2からそれぞれ放出されるレーザ光を結合するために設けられている。
第1の光検出部5は、レーザ発振ユニット3の光出力を検出するために設けられている。
第1の光結合部4と第1の光検出部5との間には、レーザ媒体26が設けられている。レーザ媒体26は、レーザ光によって励起されて誘導放出を起こす活性元素が添加された光学結晶である。
レーザ装置1は、第2の光結合部6と、第2の光検出部7と、電源部8と、記録部9と、制御部10と、判定部11と、操作部12と、表示部13と、をさらに備えている。
第2の光結合部6は、4つのレーザ発振ユニット3からそれぞれ放出されるレーザ光を結合するために設けられている。
第2の光検出部7は、レーザ装置1の光出力を検出するために設けられている。
電源部8は、制御部10からの指令に従ってレーザダイオードモジュールグループ2を構成するレーザダイオードモジュールに駆動電流を供給する。電源部8は、各々のレーザダイオードモジュールグループ2に対して個別に設けられており、それにより、レーザダイオードモジュールグループ2は、互いに独立して駆動電流が供給され得るようになっている。
記録部9は、レーザダイオードモジュールグループ2に対して供給される駆動電流と、それに応じてレーザダイオードモジュールグループ2から放出されるレーザ光の光出力との間の関係(以下、「光出力特性」と称することがある。)を記録する。レーザダイオードモジュールグループ2の光出力特性には個体差があり、また、劣化の程度に応じても変化するので、記録部9には、各々のレーザダイオードモジュールグループ2の光出力特性がそれぞれ記録されている。
制御部10は、予め定められる制御プログラム、および記録部9に予め記録されている光出力特性に従って電源部8に対する指令を作成する。それにより、レーザダイオードモジュールグループ2から所望の光出力が得られるようになっている。制御部10によって決定される駆動電流を、対応するレーザダイオードモジュールグループの「駆動条件」と称することがある。
判定部11は、レーザ装置1の構成要素の故障または劣化の有無を判定する。
操作部12は、駆動条件を手動で設定するのに使用される。
表示部13は、判定部11による判定結果を表示する。判定結果は、例えば図示されない表示装置、例えば液晶ディスプレイに表示される。
図2および図3を参照して、本実施形態に従って実行される診断処理において利用される出力指令について説明する。図2は、各々のレーザ発振ユニット3の1番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1に対する出力指令のみを表している。図2に示されるように、制御部10は、1番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1に対応する電源部8に対して、10ms〜20msの間に、300Wの出力指令を付与する。
図3は、各々のレーザ発振ユニット3の1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4に対する出力指令を重ね合わせた状態で示している。図3に示されるように、制御部10は、2番目のレーザダイオードモジュールグループLDG2に対応する電源部8に対して、20ms〜30msの間に、300Wの出力指令を付与する。すなわち、2番目のレーザダイオードモジュールグループLDG2は、1番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1とは駆動時間がずらされている。
同様に、3番目のレーザダイオードモジュールグループLDG3および4番目のレーザダイオードモジュールグループLDG4に対しても、他のレーザダイオードモジュールグループとは駆動時間がずらされている。
図4は、図3のような出力指令が、各々のレーザ発振ユニット3のレーザダイオードモジュールグループ2に、各々のレーザ発振ユニット3に対して同時に付与された場合において、第1の光検出部5の検出値および第2の光検出部7の検出値をそれぞれ示している。図4における「1stPD LOU1」は、1番目のレーザ発振ユニット3の第1の光検出部5を意味する。また、「1stPD LOU2」、「1stPD LOU3」および「1stPD LOU4」は、2番目レーザ発振ユニット3、3番目のレーザ発振ユニットおよび4番目のレーザ発振ユニット3の第1の光検出部5をそれぞれ意味する。
図4に示される例では、時間30ms〜40msにおいて、1番目のレーザ発振ユニットLOU1の第1の光検出部5の検出値および第2の光検出部7の検出値がともに約10%低下する。このことは、3番目に駆動された、すなわち時間30ms〜40msの間に駆動電流が供給された1番目のレーザ発振ユニットLOU1の3番目のレーザダイオードモジュールグループLDG3の故障の可能性を示唆している。
図5を参照して、本実施形態に従って実行される診断処理について説明する。診断処理が開始されると、制御部10からの指令に従って、電源部8がレーザダイオードモジュールグループ2に駆動電流を供給する(ステップS501)。このとき、制御部10が生成する出力指令は、図2および図3に関連して前述したように、各々のレーザ発振ユニットLOU1〜LOU4に含まれる1番から4番までの番号が付与されたレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4に対して、異なるレーザ発振ユニットに含まれる同じ番号のレーザダイオードモジュールグループについては同じ時間に駆動され、異なる番号が付与されたレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4については、駆動時間が互いに重なり合わないようになっている。
ステップS502では、第2の光検出部7の検出値が正常である否かを判定する。第2の光検出部7の検出値が正常であるか否かは、記録部9に記録された光出力特性に従って判定される。
ステップS502の判定結果が否定である場合、すなわち、第2の光検出部7の検出値が正常でないと判定された場合、ステップS503に進む。ステップS503では、すべての第1の光検出部5の検出値が正常であるか否かを判定する。
ステップS503の判定結果が否定である場合、すなわち、少なくともいずれか1つの第1の光検出部5の検出値が正常ではないと判定された場合、ステップS504に進む。ステップS504では、すべてのレーザダイオードモジュールグループ2が異常であるか否かが判定される。
ステップS504の判定結果が否定である場合、すなわち、少なくともいずれか1つのレーザダイオードモジュールグループ2が正常であると判定された場合、ステップS505に進む。ステップS505では、判定部11によって、ステップS504において正常ではないと判定されたレーザダイオードモジュールグループ2が劣化していると判定される。
他方、ステップS504の判定結果が肯定である場合、すなわち、すべてのレーザダイオードモジュールグループ2が異常であると判定された場合、ステップS506に進む。ステップS506では、判定部11によって、レーザ発振ユニット3または第1の光検出部5が故障していると判定される。
また、ステップS503における判定結果が肯定である場合、すなわち、第1の光検出部5の検出値がすべて正常であると判定された場合、ステップS507に進む。ステップS507では、判定部11によって、第2の光結合部6または第2の光検出部7が故障していると判定される。
ステップS502における判定結果が肯定である場合、すなわち、第2の光検出部7の検出値が正常である場合、ステップS508に進み、第1の光検出部5の検出値がすべて正常であるか否かが判定される。
ステップS508における判定結果が否定である場合、すなわち、少なくとも1つの第1の光検出部5の検出値が正常ではないと判定された場合、ステップS509に進む。ステップS509では、判定部11によって、正常ではないと判定された第1の光検出部5が故障していると判定される。
ステップS508における判定結果が肯定である場合、すなわち、すべての第1の光検出部5の検出値が正常であると判定された場合、判定部11が、レーザ装置1において故障は発生していないと判定する。
判定部11によるステップS505、S506、S507、S509およびS510での判定結果が、表示部13によって、表示装置に表示される(ステップS511)。
本実施形態に係るレーザ装置1によれば、レーザ装置1を構成するレーザダイオードモジュールグループ、光結合部および光検出部の故障判断を短時間で実行できる。例えば、レーザダイオードモジュールグループを個別に駆動して診断する比較例の場合、レーザ発振ユニットの数を「m」、レーザ発振ユニット内のレーザダイオードモジュールグループの数を「n」、1つのレーザダイオードモジュールグループを診断するのに要する時間を「t」とすれば、故障診断を完了するのに「n×m×t」の時間を要する。
それに対し、本実施形態によれば、「n×t」の時間で故障診断を完了できる。それによって、より頻繁に故障診断を実行できるようになる。したがって、突然の故障およびそれに対する対処が原因となってレーザ装置の稼働率が低下するのを防止できる。
図1に示されるレーザ装置1は、4つのレーザ発振ユニット3を備えており、各々のレーザ発振ユニット3は、4つのレーザダイオードモジュールグループ2を備えている。しかしながら、図示された例に限定されず、レーザ装置1は、2つ以上の任意の数のレーザ発振ユニット3を備えていてもよく、また、各々のレーザ発振ユニット3は、2つ以上の任意の数のレーザダイオードモジュールグループ2を備えていてもよい。
また、別の実施形態において、第3の光結合部が設けられており、それにより、第2の光結合部6によって集光された複数のレーザ光が、第3の光結合部によってさらに集光されるようになっていてもよい。その場合、第3の光結合部からの光出力を検出するために、第3の光検出部がさらに設けられてもよい。このように、追加の光結合部および光検出部がさらに増設されてもよい。
レーザ装置1は、レーザ光によって励起されて誘導放出を引き起こす活性元素を添加した光学結晶または光ファイバなどのレーザ媒体が必要であるものの、別の実施形態に係るレーザ装置1は、レーザダイオードモジュールグループ2から放出される光を直接光源として利用するように構成されてもよい。
図6は、レーザダイオードモジュール14から放出されるレーザ光を直接利用する場合のレーザ装置1の構成例を示している。図示された実施形態では、各々のレーザダイオードモジュールグループ2は、2つのレーザダイオードモジュール14をそれぞれ備えている。
図7に示されたレーザ装置1は、レーザダイオードモジュール14から放出されるレーザ光を励起光源として利用するファイバレーザである。レーザ装置1は、活性元素が添加された光ファイバ15と、高反射ファイバ・ブラッグ・グレーティング16と、低反射ファイバ・ブラッグ・グレーティング17と、をさらに備えている。図示された実施形態では、各々のレーザダイオードモジュールグループ2は、4つのレーザダイオードモジュール14をそれぞれ備えている。図6および図7では、図1と対比すれば分かるように、電源部および制御部などが省略されており、光学系のみが示されている。
光検出部は、レーザ光の伝搬形態に応じて所望の構成を有する。例えば、レーザ光が空間を伝搬している場合、光検出部は、部分反射鏡によって取出されたレーザ光の一部が光検出部に入射されるように構成されてもよい。レーザ光がファイバの中を伝搬している場合、光検出部は、ファイバの被覆部を除去した箇所から漏れる光を光検出部で検出するように構成されてもよい。或いは、光検出部は、分波器によってレーザ光の一部を取出して検出するように構成されてもよい。
図8〜図11を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るレーザ装置は、前述した第1の実施形態に係るレーザ装置1と同様の構成を有している一方で、レーザダイオードモジュールグループ2の駆動方法が第1の実施形態とは相違する。
図8および図9は、図2および図3に対応する図である。図8および図9を参照すれば分かるように、制御部10からの出力指令は、所定の駆動時間にわたって段階的に増大するようになっている。
図10は、図9に示される出力指令が、各々のレーザ発振ユニット3の1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4に、各々のレーザ発振ユニット3に対して同時に付与された場合において、第1の光検出部5の検出値および第2の光検出部7の検出値をそれぞれ示している。
図10に示される例では、3番目のレーザダイオードモジュールグループLDG3が駆動される時間約135ms〜約187msにおいて、1番目のレーザ発振ユニットLOU1の第1の光検出部5の検出値および第2の光検出部7の検出値がともに約10%低下する。このことは、1番目のレーザ発振ユニットLOU1の3番目に駆動されたレーザダイオードモジュールグループLDG3の光出力特性が劣化している可能性を示唆している。
図11は、本実施形態に従って実行される診断処理のフローチャートである。図11のステップS1101〜S1111は、図5のステップS501〜S511と同様であるので、追加されるステップS1112およびステップS1113の処理のみについて説明する。
ステップS1104において少なくとも1つのレーザダイオードモジュールグループが正常であると判定された場合、ステップS1112に進む。ステップS1112では、異常であると判定されたレーザダイオードモジュールグループの閾値電流が正常であるか否かが判定される。
ステップS1112での判定結果が否定である場合は、ステップS1105に進む。他方、ステップS112での判定結果が肯定である場合、ステップS1113に進み、判定部11によって、第1の光結合部4が故障していると判定される。すなわち、光出力が低下している場合であっても、閾値電流が正常であれば、レーザダイオードモジュールグループの特性劣化が起きていないと推定される。
本実施形態によれば、閾値電流に関連する情報を利用して故障診断が実行されるので、より正確な故障診断を実行できる。
なお、別の実施形態において、出力指令を段階的に増大させる代わりに、出力指令を連続的に増大させてもよい。或いは、出力指令を徐々に増大させる代わりに、出力指令に応じて付与される駆動電流を徐々に増大させてもよい。
図12〜図14を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態によれば、本実施形態に係るレーザ装置は、前述した第1の実施形態に係るレーザ装置1と同様の構成を有している一方で、レーザダイオードモジュールグループ2の駆動方法が第1の実施形態とは相違する。
図12は、各々のレーザ発振ユニット3の1番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1に対して付与される出力指令を示している。図12に示されるように、1番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1に付与される出力指令は、所定の時間間隔を空けて段階的に増大するようになっている。
図13は、各々のレーザ発振ユニット3の1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4に対して付与される出力指令を重ね合わせた状態で示している。図示されるように、出力指令は、1番目から4番目のレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4の駆動時間が互いにずらされるようになっている。
制御部10は、記録部9に記録されている光出力特性に従って、電源部8に対して出力指令に対応する駆動電流を供給するよう駆動指令を付与する。
図14は、図13に示される出力指令が、各々のレーザ発振ユニット3の第1から第4のレーザダイオードモジュールグループLDG1〜LDG4に、各々のレーザ発振ユニット3に対して同時に付与された場合において、第1の光検出部5の検出値および第2の光検出部7の検出値をそれぞれ示している。この場合、1番目のレーザ発振ユニットLOU1の第1の光検出部5の検出値、および第2の光検出部の検出値が、出力指令よりも約10%小さくなっている。
図14の例の場合、1番目のレーザ発振ユニットの3番目のレーザダイオードモジュールグループの特性劣化が予測される。しかしながら、他の原因、例えば光検出部または光結合部の特性劣化または異常などの可能性もある。そこで、本実施形態においては、図11のフローチャートに従って故障診断を自動的に実行してもよい。
本実施形態では、光検出部の検出値における時間変化が比較的小さいので、光検出部の時定数によって検出精度が低下するのを防止できる。なお、光出力の時間変化が比較的大きくなる1番目のレーザダイオードモジュールの駆動時間が比較的長くなるように調整されてもよい。
前述した実施形態においては、簡単のため、第2の光結合部6におけるレーザ光のパワー損失を無視しているものの、実際には、レーザ光の入力端ごとに損失率が相違していることが多い。したがって、より故障診断の精度を向上させるために、各々の入力端の損失率のデータを記録部9に予め記録しておいて、損失率のデータに基づいて、電源部8からレーザダイオードモジュールグループ2に供給される駆動電流を補正したり、または第2の光検出部の検出値を補正してもよい。
図15は、第4の実施形態に係るレーザ装置1の構成を示している。図15の上方には、ワーク23をレーザ光19によって加工している状態のレーザ装置1が示されている。図15の下方には、光ファイバ21を介してレーザ装置1に接続されたレーザ光出射端である加工ヘッド18が、光吸収部20近傍の退避位置まで移動した状態のレーザ装置1が示されている。
加工ヘッド18が退避位置に配置されているとき、加工ヘッド18から放出されるレーザ光19は、光吸収部20によって吸収されるようになる。したがって、レーザ装置1が故障診断を実行しているときに、レーザ光19が予期せぬ方向に照射され、遮光カバー22の隙間から漏出するのを防止できる。また、加工ヘッド18から放出されるレーザ光19が反射して加工ヘッド18に入射する戻り光によって光検出部の検出値の信頼性が低下するのを防止できる。
第4の実施形態の変形例において、レーザ装置1が、光吸収部20に入射するレーザ光の光出力を測定する第3の光検出部を備えていてもよい。第3の光検出部を備えたレーザ装置1では、第2の光検出部7の検出値のみが低下している場合に、第2の光検出部7の検出値と、第3の光検出部の検出値とを比較することによって、特性劣化の原因が、第2の光結合部6であるのか、または第2の光検出部7であるのかを特定できる。
図16は、本変形例に係るレーザ装置1によって実行される故障診断のフローチャートである。図11のフローチャートと対比すると分かるように、破線で示されるステップS1609〜S1611およびステップS1613〜S1618が追加されている。本変形例によれば、第1の光検出部5の検出結果および第2の光検出部7の検出結果が互いに矛盾しているときに、第1の光検出部5と第2の光検出部7のうちのいずれが故障しているかを特定できる。
図17は、第5の実施形態に係るレーザ装置1の構成を示している。本実施形態によれば、各々のレーザ発振ユニット3が、互いに対して直列に設けられる2つの第1の光検出部24,25、すなわち、「1stPD−1」および「1stPD−2」を備えている。
複数の第1の光検出部24,25を備えたレーザ装置によれば、レーザ発振ユニット3からの光出力が低下したときに、その原因が第1の光結合部4にあるのか、または第1の光検出部24,25にあるのかを特定できる。
2つの第1の光検出部24,25を備えたレーザ装置1について説明したものの、別の実施形態において、レーザ装置1は、3つ以上の第1の光検出部を備えていてもよい。
また、別の実施形態において、レーザ装置は、互いに直列に設けられる2つ以上の第2の光検出部を備えていてもよい。複数の第2の光検出部を備えたレーザ装置によれば、第3の光検出部を設けるのと同様の利点を享受できる。すなわち、第2の光検出部の検出値が低下した場合に、その原因が、第2の光結合部6にあるのか、または第2の光検出部にあるのかを特定できる。
図18は、第5の実施形態に係るレーザ装置1において実行される診断処理のフローチャートを示している。ステップS1804において、一方の第1の光検出部24の検出結果と他方の第1の光検出部25の検出結果が不一致であると判定された場合、ステップS1810に進み、第1の光検出部24,25のいずれか一方が故障していると判定される。
図19は、第6の実施形態に係るレーザ装置において実行される診断処理のフローチャートを示している。本実施形態に係るレーザ装置は、レーザダイオードモジュールが搭載されている冷却プレートの温度を検出する温度検出部をさらに備えている。
本実施形態によれば、温度検出部によって検出される冷却プレートの温度が異常であるか否かに応じて、光出力が低下したときの原因が冷却装置にあるか否かを特定できるようになる。
図19は、本実施形態に係るレーザ装置によって実行される診断処理のフローチャートを示している。ステップS1909において、温度検出部によって検出された温度が異常であるか否かが判定される。そして、検出温度が異常である場合は、冷却装置が故障していると判定される。
別の実施形態において、レーザ装置が、診断処理を予め設定された時間に自動的に実行するように構成されてもよい。定期的に故障診断を実行することによって、構成要素の故障が原因でレーザ装置が急停止するのを防止できる。
別の実施形態において、第1の光検出部の検出結果に基づいて、記録部9が最新の光出力特性を記録するように構成されてもよい。光出力特性は、上書きされてもよいし、前のデータとは別途記録されてもよい。さらに、光出力特性の取得日時が一緒に記録されてもよい。
前述した実施形態によれば、各々のレーザダイオードモジュールグループの光出力特性を記録することによって、以前に診断を実行したときに比べて、レーザダイオードモジュールグループがどの程度劣化したかを容易に比較できるようになる。過去の記録を保存しておけば、劣化の進行状況に応じて、レーザ装置の構成要素が故障する前に必要に応じて保守工程を実行できるようになる。
前述した実施形態においては、レーザ装置の構成要素が故障していると判定されたときに、表示部13によって故障情報が表示されるようになっている。しかしながら、レーザダイオードモジュールグループの特性劣化の程度が小さい場合、故障情報を使用者に通知する代わりに、当該レーザダイオードモジュールグループに対して供給される駆動電流を低下させてもよい。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、当業者であれば、他の実施形態によっても本発明の意図する作用効果を実現できることを認識するであろう。特に、本発明の範囲を逸脱することなく、前述した実施形態の構成要素を削除または置換することができるし、或いは公知の手段をさらに付加することができる。また、本明細書において明示的または暗示的に開示される複数の実施形態の特徴を任意に組合せることによっても本発明を実施できることは当業者に自明である。
1 レーザ装置
2 レーザダイオードモジュールグループ(LDG)
3 レーザ発振ユニット(LOU)
4 第1の光結合手段(1stBC)
5 第1の光検出手段(1stPD)
6 第2の光結合手段(2ndBC)
7 第2の光検出手段(2ndPD)
8 電源部
9 記録部
10 制御部
11 判定部
12 操作部
13 表示部
14 レーザダイオードモジュール(LDM)
15 光ファイバ
16 高反射ファイバ・ブラッグ・グレーティング
17 低反射ファイバ・ブラッグ・グレーティング
18 加工ヘッド(レーザ光出射端)
19 レーザ光
20 光吸収部(第3光検出手段(3rdPD))
21 光ファイバ
22 遮光カバー
23 ワーク
24 1番目の第1光検出手段(1stPD−1)
25 2番目の第1光検出手段(1stPD−2)
26 レーザ媒体

Claims (13)

  1. 複数のレーザ発振ユニットを備えていて、前記複数のレーザ発振ユニットから放出されるレーザ光を結合して外部に放出するように構成されたレーザ装置であって、
    各々の前記レーザ発振ユニットは、
    発光源または励起光源として作用する少なくとも1つのレーザダイオードモジュールから構成される複数のレーザダイオードモジュールグループと、
    前記複数のレーザダイオードモジュールグループから放出されるレーザ光を結合する第1の光結合部と、
    前記第1の光結合部によって結合されたレーザ光の出力を検出する少なくとも1つの第1の光検出部と、
    を備えており、
    前記レーザ装置は、
    前記複数のレーザ発振ユニットから放出されるレーザ光を結合する第2の光結合部と、
    前記第2の光結合部によって結合されたレーザ光の出力を検出する少なくとも1つの第2の光検出部と、
    前記複数のレーザダイオードモジュールグループに対して互いに独立して駆動電流を供給可能な電源部と、
    各々の前記レーザダイオードモジュールグループにおける、駆動電流とレーザ光の出力との間の関係を表す光出力特性を記録する記録部と、
    各々の前記レーザダイオードモジュールグループに供給されるべき駆動電流を表す駆動条件を前記電源部に対して指令する制御部と、
    レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定する判定部と、
    前記駆動条件を設定するのに使用される操作部と、を備えており、
    前記判定部は、前記複数のレーザ発振ユニットのうちの少なくとも2つの前記レーザ発振ユニットについて同時に、各々の前記レーザ発振ユニットに含まれる前記複数のレーザダイオードモジュールグループを、互いの駆動時間が重なり合わないようにそれぞれ順次駆動させたときにおける、前記第1の光検出部および前記第2の光検出部の検出結果に基づいて、前記レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定するように構成され
    診断処理が開始されると、前記制御部からの指令に従って、前記電源部は前記複数のレーザダイオードモジュールグループに対して駆動電流を供給し、
    前記判定部は、
    最初に前記第2の光検出部の検出値が正常であるか否かを判断し、
    (a)前記第2の光検出部の検出値が正常であると判定した場合において、
    前記第1の光検出部の検出値が全て正常であるか否かを判断し、少なくとも1つの前記第1の光検出部の検出値が正常ではないと判定される場合は、正常ではないと判定された前記第1の光検出部が故障していると判定し、全ての前記第1の光検出部の検出値が正常であると判定される場合は、前記レーザ装置において故障は発生していないと判定し、
    (b)前記第2の光検出部の検出値が正常でないと判定した場合において、
    全ての前記第1の光検出部の検出値が正常であるか否かを判定し、
    少なくとも1つの前記第1の光検出部の検出値が正常ではないと判定された場合は、該当するレーザ発振ユニット内の各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対応する前記第1の光検出部の検出値が全て異常であるか否かを判定し、
    少なくとも1つの前記レーザダイオードモジュールグループに対応する前記第1の光検出部の検出値が異常なしと判定された場合は、該検出値が異常であると判定された前記レーザダイオードモジュールグループが劣化していると判定し、
    各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対応する前記第1の光検出部の検出値が全て異常であると判定された場合は、前記該当するレーザ発振ユニットまたは前記第1の光検出部が故障していると判定し、
    前記第1の光検出部の検出値が全て正常であると判定された場合は、前記第2の光結合部または前記第2の光検出部が故障していると判定するように構成される、レーザ装置。
  2. 前記制御部は、前記判定部による判定が実行される際に、各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対して供給される前記駆動電流が、連続的または段階的に変化するように前記駆動条件を設定するように構成される、請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 前記制御部は、前記判定部による判定が実行される際に、各々の前記レーザ発振ユニットに含まれる前記複数のレーザダイオードモジュールグループを、互いの駆動時間が重なり合わないようにそれぞれ順次駆動させる駆動サイクルを、各々の前記レーザダイオードモジュールグループに対して供給される前記駆動電流を変化させて、複数回にわたって実行するように前記駆動条件を設定するように構成される、請求項1に記載のレーザ装置。
  4. 前記判定部による判定が実行される際に、前記レーザ装置のレーザ光出射端が、前記レーザ装置から外部に放出されるレーザ光が光吸収部に吸収されるようになる退避位置まで移動するように構成される、請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  5. 前記光吸収部が、当該光吸収部に入射するレーザ光の光出力を測定する第3の光検出部を備える、請求項4に記載のレーザ装置。
  6. 前記レーザ発振ユニットが複数の前記第1の光検出部を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  7. 少なくとも2つの前記第2の光検出部を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  8. 各々の前記レーザ発振ユニットが、
    前記少なくとも1つのレーザダイオードモジュールを冷却する冷却プレートと、
    前記冷却プレートの温度を検出する温度検出部と、
    をさらに備えており、
    前記判定部が、前記温度検出部の検出結果にさらに基づいて、前記レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定するように構成される、請求項1から7のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  9. 前記判定部が、予め定められる時間に、前記レーザ装置の構成要素の故障または劣化の有無を判定するように構成される、請求項1から8のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  10. 前記記録部は、前記記録部によって記録されている前記光出力特性が、前記判定部による判定が実行される際に新たに取得される前記光出力特性によって上書きされるように構成される、請求項1から9のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  11. 前記記録部は、前記判定部による判定が実行される際に新たに取得される追加の前記光出力特性を記録するように構成される、請求項1から9のいずれか1項に記載のレーザ装置。
  12. 前記記録部は、前記追加の光出力特性を取得時間とともに記録するように構成される、請求項11に記載のレーザ装置。
  13. 前記判定部による判定の結果を表示する表示部を備える、請求項1から12のいずれか1項に記載のレーザ装置。
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