図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。以下の実施形態では服飾関係の商品である「衣服」を推奨商品の対象とする例について説明するが、推奨商品の対象は衣服には限定されず、他の任意の商品を推奨商品の対象とする場合にも本発明を応用することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係るクライアントサーバシステム10の概念図である。
本例のクライアントサーバシステム10は、複数の端末装置12と、インターネット等のネットワーク13を介して各端末装置12に接続されるSNSサーバ11とを備える。またネットワーク13には、ECサイトを提供する複数のECサーバEC0〜ECnが接続されている。したがってネットワーク13を介し、SNSサーバ11(商品推奨装置14)、端末装置12及びECサーバEC0〜ECnの間で、情報(データ)の送受信を行うことができる。
端末装置12は、ユーザが操作する機器類であり、例えばポータブル端末(スマートフォン及びタブレットデバイス等)及びパソコンなど、様々な形態をとりうる。
SNSサーバ11は、端末装置12を操作するユーザにSNSを提供する装置であり、ネットワーク13を介して各端末装置12から送られてくる指令に応じて各種の処理を行い、またネットワーク13を介して各端末装置12に各種のデータを送信する。
また本例のSNSサーバ11は、商品推奨装置14を有する。商品推奨装置14は、詳細については後述するが、各ユーザに応じて決定される推奨商品の情報を各ユーザが操作する端末装置12に送信する。
商品推奨装置14は、図1に示すようにSNSサーバ11等の装置の一部として設けられてもよいし、図2に示すようにSNSサーバ11等の装置とは別体としてネットワーク13に接続されてもよいが、いずれのケースにおいても商品推奨装置14は各端末装置12にネットワーク13を介して接続される。
以下の実施形態では、SNSサーバ11と商品推奨装置14とが協働して推奨商品の決定及び情報送信を行う例について説明するが、商品推奨装置14は、SNSサーバ11以外の他の装置(例えばECサーバEC0〜ECn)と協働して推奨商品の決定及び情報送信を行ってもよい。
図3は、端末装置12と商品推奨装置14との間において送受信される情報(データ)を概念的に示す図である。本例では、端末装置12から商品推奨装置14にユーザ識別データD1が送信され、商品推奨装置14から端末装置12に推奨商品出力情報D2が送信される。
ユーザ識別データD1は、各端末装置12を操作する個々のユーザを識別するための情報である。このユーザ識別データD1の形式は特に限定されず、例えば各ユーザに割り当てられるユーザIDとパスワードとの組み合わせをユーザ識別データD1とすることができる。
推奨商品出力情報D2は、端末装置12を操作する各ユーザに提示される推奨商品の情報である。推奨商品出力情報D2の具体的な内容は特に限定されず、例えば推奨商品の画像データ、サイズ等のスペック情報及び在庫情報などの推奨商品に関する各種の情報を推奨商品出力情報D2は含みうる。また推奨商品出力情報D2は、推奨商品以外の商品に関連する情報や他の情報を含んでいてもよい。
なお端末装置12と商品推奨装置14とは、直接的に情報(データ)の送受信を行ってもよいし、他の装置を介して間接的に情報(データ)の送受信を行ってもよい。例えば図1に示すようなクライアントサーバシステム10の場合、ユーザ識別データD1が各端末装置12からネットワーク13を介してSNSサーバ11に送信され、SNSサーバ11の一部として設けられる商品推奨装置14とSNSサーバ11を構成する他部との間でユーザ識別データD1が共有されてもよい。また図2に示すようなクライアントサーバシステム10の場合、各端末装置12からネットワーク13を介してSNSサーバ11にユーザ識別データD1が送信され、SNSサーバ11からネットワーク13を介して商品推奨装置14にユーザ識別データD1が送信されてもよい。また商品推奨装置14からネットワーク13を介してSNSサーバ11に推奨商品出力情報D2が送信され、SNSサーバ11からネットワーク13を介して各端末装置12に推奨商品出力情報D2が送信されてもよい。
またユーザ識別データD1は、各端末装置12からネットワーク13を介してECサーバEC0〜ECnに送信され、ECサーバEC0〜ECnからネットワーク13を介して商品推奨装置14に送信されてもよい。また推奨商品出力情報D2は、商品推奨装置14からネットワーク13を介してECサーバEC0〜ECnに送信され、ECサーバEC0〜ECnからネットワーク13を介して各端末装置12に送信されてもよい。
次に、端末装置12の構成例について説明する。
図4は、端末装置12の機能構成の一例を示すブロック図である。本例の端末装置12は、端末入力部20、端末通信部23(端末送信部21及び端末受信部22)、表示制御部24、表示部25及び端末システムコントローラ26を有する。
端末入力部20は、ユーザID、パスワード及び検索ワード等のデータ類を入力するためにユーザによって直接的に操作される操作部と、操作部を介して入力されたデータ類を特定する情報特定部とを含む。例えば端末装置12がスマートフォン等のポータブル端末の場合、端末装置12に設けられたボタン類やタッチパネルを操作部として利用することが可能である。ユーザは、操作部を介して任意の手法でデータ類を入力可能であり、データ類を直接的に入力してもよいし、表示部25に表示される複数の候補の中から1以上の所望のデータ類を選択することで入力してもよい。
ユーザによって端末入力部20の操作部を介して入力されたデータ類は、情報特定部によって特定されて端末送信部21(端末通信部23)に送信され、端末送信部21からネットワーク13に出力されてSNSサーバ11、商品推奨装置14或いはECサーバEC0〜ECnに送られる。一方、SNSサーバ11、商品推奨装置14或いはECサーバEC0〜ECnから送られてくる推奨商品出力情報D2などのデータ類は、端末受信部22(端末通信部23)によって受信され、表示制御部24に送られる。
表示制御部24は表示部25を制御し、端末受信部22から送られてくる推奨商品出力情報D2などのデータ類を表示部25に表示させる。例えば商品推奨装置14によって決定された推奨商品の画像データが推奨商品出力情報D2に含まれる場合、表示制御部24は、その推奨商品出力情報D2に含まれる推奨商品の画像データに基づいて、その推奨商品の画像を表示部25に表示させる。
端末システムコントローラ26は、端末通信部23(端末送信部21及び端末受信部22)、端末入力部20及び表示制御部24を制御して、上述の処理或いは他の処理を各部に実行させ、また端末装置12の図示しない各部も制御する。例えばユーザ認証処理では、端末システムコントローラ26が端末入力部20及び端末通信部23を制御し、ユーザにより端末入力部20を介して入力されたユーザ識別データD1を端末送信部21及びネットワーク13を介してユーザ認証を行う機器類(SNSサーバ11、商品推奨装置14或いはECサーバEC0〜ECn等)に送信する。また端末システムコントローラ26が端末入力部20、端末受信部22及び表示制御部24を制御して、ユーザ認証を行う機器類(SNSサーバ11、商品推奨装置14或いはECサーバEC0〜ECn等)から送信されるユーザ認証の結果を示す認証結果情報や推奨商品出力情報D2を受信し、表示部25におけるユーザ認証の適否の表示や推奨商品の表示等が行われる。
図5は、端末装置12の表示部25におけるユーザ識別データD1の入力画面の一例を示す平面図である。本例では、ユーザ識別データD1がユーザID及びパスワードの組み合わせによって構成され、また表示部25に設けられたタッチパネルを端末入力部20とするポータブル端末を端末装置12とする。
ユーザは、適正なユーザであることの認証のため、ユーザ毎に設定されるユーザID及びパスワードを端末装置12に入力する。図5に示す例では、ID入力欄27、パスワード入力欄28及びソフトウエアキーボード29が表示部25に表示される。ID入力欄27は、ユーザがユーザIDを入力する欄であり、パスワード入力欄28は、ユーザがパスワードを入力する欄である。ユーザはソフトウエアキーボード29を使って、自己に割り当てられているユーザIDをID入力欄27に入力し、パスワードをパスワード入力欄28に入力する。
ソフトウエアキーボード29は、表示部25に表示される任意の文字パレット及びタッチパネル(表示部25及び端末入力部20)によって構成され、タッチパネルのうち表示部25に表示された各文字パレットに対応する箇所をユーザがタッチすることで、タッチ位置に対応する文字等がID入力欄27又はパスワード入力欄28に入力される。ソフトウエアキーボード29として表示部25に表示される文字パレットは特に限定されず、ひらがな、アルファベット、数字及び記号等の入力用文字だけではなく、スペースキー、エンターキー、デリートキー及び表示切り換えキー等のファンクションキーもソフトウエアキーボード29として表示部25に表示可能である。
例えばID入力欄27に対応する位置のタッチパネル(表示部25及び端末入力部20)がユーザによってタッチされることで端末装置12(端末システムコントローラ26)はユーザID入力モードに移行し、ユーザはソフトウエアキーボード29を使ってユーザIDをID入力欄27に入力することができる。同様に、例えばパスワード入力欄28に対応する位置のタッチパネルがユーザによってタッチされることで端末装置12(端末システムコントローラ26)はパスワード入力モードに移行し、ユーザはソフトウエアキーボード29を使ってパスワードをパスワード入力欄28に入力することができる。ユーザID及びパスワードが入力された状態で、ソフトウエアキーボード29のエンターキーに対応する位置のタッチパネル(表示部25及び端末入力部20)をユーザがタッチすることで、認証処理が行われる。認証の結果、入力されたユーザID及びパスワードの組み合わせが適正な場合には表示部25の表示はログイン後の処理画面に移行し、ユーザID及びパスワードの組み合わせが不適正な場合には表示部25の表示は、ユーザID及びパスワードの再入力をユーザに促すログイン前の画面に移行する。
次に、商品推奨装置14による推奨商品の決定手法及び情報提示手法の具体的な態様について説明する。
<第1実施形態>
図6は、商品推奨装置14の機能構成例を示す図である。
本例の商品推奨装置14は、使用ユーザ特定部31、グループ特定部32、推奨商品特定部33及び推奨商品情報出力部34を備える。
使用ユーザ特定部31は、各端末装置12を使用するユーザを特定するユーザ識別データD1を取得し、そのユーザ識別データD1に関連付けられているユーザを特定し、その特定したユーザに関する情報である使用ユーザ特定情報D11を出力する。
なおユーザ識別データD1は、各端末装置12から直接的に使用ユーザ特定部31(商品推奨装置14)に入力されてもよいし、各端末装置12から他の装置(例えばSNSサーバ11又はECサーバEC0〜ECn等)を介して使用ユーザ特定部31に入力されてもよい。
ユーザ識別データD1から使用ユーザ特定情報D11を取得する手法は特に限定されないが、本例の使用ユーザ特定部31は、ユーザデータベース35にアクセスしてユーザデータベース35に記憶されているユーザ情報(後述の図8参照)を参照することで、使用ユーザ特定情報D11を取得する。なお使用ユーザ特定情報D11は、端末装置12を操作するユーザ(すなわち推奨対象のユーザ)に関する各種の情報を含みうる。
グループ特定部32は、使用ユーザ特定部31から出力される使用ユーザ特定情報D11に基づいて、端末装置12を使用するユーザが属する参照グループを特定し、その特定した参照グループを示す参照グループ情報D12を出力する。
使用ユーザ特定情報D11から参照グループ情報D12を取得する手法は特に限定されないが、本例のグループ特定部32は、ユーザデータベース35にアクセスしてユーザデータベース35に記憶されているユーザ情報(後述の図8参照)を参照することで、参照グループ情報D12を取得する。
推奨商品特定部33は、グループ特定部32から出力される参照グループ情報D12に基づいて、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品の情報である推奨済商品情報を特定し、その推奨済商品情報に基づいて、推奨対象のユーザに対する推奨商品を特定する。特に本例の推奨商品特定部33は、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品を推奨商品として特定する。
図7は、第1実施形態に係る推奨商品特定部33の機能構成例を示す図である。本例の推奨商品特定部33は、他ユーザ特定部41、推奨済商品特定部42及び推奨商品決定部43を有する。
他ユーザ特定部41は、参照グループ情報D12に基づいて、端末装置12を使用するユーザ以外の他のユーザであって参照グループに属する他のユーザを特定する他ユーザ特定情報D21を取得する。この他ユーザ特定情報D21の取得手法は特に限定されないが、本例の他ユーザ特定部41は、ユーザデータベース35にアクセスしてユーザデータベース35に記憶されているユーザ情報(後述の図8参照)を参照することで、参照グループ情報D12に基づいて他ユーザ特定情報D21を取得する。
推奨済商品特定部42は、他ユーザ特定部41によって取得された他ユーザ特定情報D21に基づいて、推奨済商品情報D22を特定する。この推奨済商品情報D22の取得手法は特に限定されないが、本例の推奨済商品特定部42は、ユーザデータベース35にアクセスしてユーザデータベース35に記憶されているユーザ情報(後述の図8参照)を参照することで、他ユーザ特定情報D21に基づいて推奨済商品情報D22を取得する。
推奨商品決定部43は、推奨済商品特定部42によって特定される推奨済商品情報D22に基づいて、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品の中から推奨商品を決定し、この決定した推奨商品を示す推奨商品特定情報D13を出力する。この推奨商品特定情報D13の取得手法は特に限定されないが、本例の推奨商品決定部43は、商品データベース36にアクセスして商品データベース36に保持されている商品情報を参照することで、推奨済商品情報D22に基づいて推奨商品特定情報D13を取得する(後述の図8及び図9参照)。
推奨商品決定部43(推奨商品特定部33)から出力される推奨商品特定情報D13は、推奨商品情報出力部34(図6参照)に送られる。
推奨商品情報出力部34は、推奨商品特定部33(推奨商品決定部43)によって取得される推奨商品特定情報D13に基づいて、推奨商品の情報を取得し、その推奨商品の情報を示す推奨商品出力情報D2を出力する。推奨商品出力情報D2は、上述のように推奨商品に関する各種の情報を含み、例えば推奨商品の画像データ、スペック情報及び在庫情報等を含みうる。この推奨商品出力情報D2の取得手法は特に限定されないが、本例の推奨商品情報出力部34は、商品データベース36にアクセスして商品データベース36に保持されている商品情報(後述の図9参照)を参照することで、推奨商品特定情報D13から推奨商品出力情報D2を取得する。
次に、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報及び商品データベース36が保持する商品情報のデータ構造例について説明する。
図8は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報のデータ構造例を示す概念図である。
ユーザデータベース35が保持するユーザ情報の内容は特に限定されないが、本例では、各ユーザのユーザID、氏名、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、第1のSNSグループID、第2のSNSグループID、所属組織、最近購入した商品、欲しいものリスト、最近閲覧した商品、過去に推奨された商品、及びその他のデータを含むユーザ情報が、ユーザデータベース35に記憶されている。
第1のSNSグループID及び第2のSNSグループIDは、ユーザが属するグループを表し、個々のグループに割り当てられる記号(数字、アルファベット及びその他の文字類を含む)によって構成される。なおユーザデータベース35が記憶するユーザ情報が保持する各ユーザのグループの数は特に限定されず、ユーザデータベース35は1又は2以上の任意の数のグループのIDをユーザ情報として保持可能である。またユーザ情報において保持可能なグループはSNSグループには限定されず、他の任意のグループの情報をユーザデータベース35のユーザ情報が含んでいてもよい。
また所属組織は、各ユーザが所属する組織を表し、例えば勤務会社、学校、及びその他の団体をユーザ情報の所属組織としてユーザデータベース35に登録可能である。また最近購入した商品は、各ユーザが最近購入した商品を表す。また欲しいものリストは、各ユーザによって選択された商品であって欲せられている商品を表す。また最近閲覧した商品は、各ユーザが閲覧したサイトにおいて紹介されていた商品を表す。また過去に推奨された商品は、各ユーザに対して過去に推奨された商品を表す。
なおユーザデータベース35に記憶するユーザ情報の形式は特に限定されず、ユーザデータベース35に接続される各種の機器が必要に応じて必要な情報を読み出したり書き込んだりできるのであれば、ユーザデータベース35は任意の形式でユーザ情報を保持することが可能である。またユーザデータベース35は単数又は複数の記憶部によって構成可能であり、ユーザデータベース35が保持する図8に示すようなユーザ情報も複数の記憶部に分割して記憶可能である。例えば、ユーザによって手動的に登録される情報(例えば氏名、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、所属組織及び欲しいものリスト等の情報)と、ユーザの手動的な登録を必要とせずに自動的に登録可能な情報(例えば第1のSNSグループID〜第2のSNSグループID、最近購入した商品、最近閲覧した商品及び過去に推奨された商品等の情報)とを、別体として設けられる複数のデータベースに分離して記憶されてもよい。また本例では、とりわけ「過去に推奨された商品の情報」を記憶するデータベースを、他の情報を記憶するデータベースと別個に設けてもよい。
図9は、商品データベース36が保持する商品情報のデータ構造例を示す概念図である。
商品データベース36が保持する商品情報の内容は特に限定されないが、本例では、商品ID、カテゴリー、商品画像、デザイン特徴量(色、柄、形、質感及び感性語等)、ECサイト(店舗)、ブランド、在庫、サイズ及び価格等のデータを含む商品情報が商品データベース36に記憶されている。
商品IDは、各商品を特定可能な情報であり、各商品に割り当てられる記号(数字、アルファベット及びその他の文字類を含む)によって構成される。カテゴリーは、商品のジャンルを示し、例えばトップス、パンツ又はボトムス等の種類に応じて分類される。デザイン特徴量は、各商品のデザイン的観点から定められる特徴量を示す。このデザイン特徴量は特に限定されないが、図9に示す例では、色、柄、形、質感及び感性語によってデザイン特徴量が構成されている。それぞれのデザイン特徴量を表す手法は特に限定されない。例えば色は色相(H)、彩度(S)及び明度(V)を使って表現可能であり、柄は柄サイズ及び柄密度を使って表現可能であり、形は全体の形やネック部分の形や一部分の特徴的な形を使って表現可能であり、質感は光沢度及び透け度を使って表現可能であり、感性語は商品から受ける心理的印象や他のデザイン特徴量から導き出される感覚的な用語を使って表現可能である。ECサイト(店舗)は、各商品を取り扱っているサイト情報や店舗情報を使って表現可能である。ブランドは、各商品を製造及び/又は開発を行ったメーカの名称や各商品に割り当てられる付随的な名称を使って表現可能である。在庫は、各商品の在庫点数を示す。サイズは、各商品のサイズを表す。価格は、各商品の販売価格を示す。
なお商品データベース36に記憶する商品情報の形式は特に限定されず、商品データベース36に接続される各種の機器が、必要に応じて必要な情報を読み出したり書き込んだりできるのであれば、商品データベース36は任意の形式でユーザ情報を保持することが可能である。また商品データベース36は単数又は複数の記憶部によって構成可能であり、商品データベース36が保持する図9に示すような商品情報も複数の記憶部に分割して記憶可能である。
例えば商品推奨装置14の使用ユーザ特定部31(図6参照)は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報(図8参照)を参照し、ユーザ識別データD1(図8の「ユーザID」欄参照)に関連付けられた各種の情報を使用ユーザ特定情報D11として取得することができる。またグループ特定部32は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報(図8参照)を参照し、使用ユーザ特定情報D11(例えば図8の「ユーザID」欄参照)に関連付けられた参照グループの情報(例えば図8の「第1のSNSグループID」及び「第2のSNSグループID」欄参照)を参照グループ情報D12として取得することができる。
また推奨商品特定部33の他ユーザ特定部41(図7参照)は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報(図8参照)を参照し、参照グループ情報D12が示す参照グループの情報(例えば図8の「第1のSNSグループID」及び「第2のSNSグループID」欄参照)に関連付けられたユーザであって推奨対象のユーザ以外の他のユーザを示す情報(例えば図8の「ユーザID」欄参照)を、他ユーザ特定情報D21として取得することができる。また推奨済商品特定部42は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報(図8参照)を参照し、他ユーザ特定情報D21が示す他のユーザの情報(例えば図8の「ユーザID」欄参照)に関連付けられた推奨済みの商品の情報(例えば図8の「過去に推奨された商品」欄参照)を、推奨済商品情報D22として取得することができる。また推奨商品決定部43は、商品データベース36が保持する商品情報(図9参照)を参照し、推奨済商品情報D22が示す「他のユーザに対して推奨済みの商品」以外の商品の情報(例えば図9の「商品ID」欄参照)を推奨商品特定情報D13として取得することができる。
また商品推奨装置14の推奨商品情報出力部34(図6参照)は、商品データベース36が保持する商品情報(図9参照)を参照し、推奨商品特定情報D13が示す推奨商品の情報(例えば図9の「商品ID」欄参照)に関連付けられたその推奨商品の他の情報(例えば図9の「カテゴリー」、「商品画像」、「デザイン特徴量(「色」、「柄」、「形」、「質感」及び「感性語」)」、「ECサイト(店舗)」、「ブランド」、「在庫」、「サイズ」及び「価格」欄参照)を推奨商品出力情報D2として取得することができる。
図10は、第1実施形態に係る商品推奨装置14が行う商品推奨方法のフローチャートである。
ユーザが端末装置12を使って商品推奨装置14を利用する場合、ユーザ識別データD1がユーザによって端末入力部20に入力されて商品推奨装置14の使用ユーザ特定部31により受信され、端末装置12を使用するユーザ(すなわち推奨対象のユーザ)を特定する使用ユーザ特定情報D11が使用ユーザ特定部31により取得される(図10のS11)。
そしてグループ特定部32により、その取得された使用ユーザ特定情報D11に基づいて、端末装置12を使用するユーザが属する参照グループ(参照グループ情報D12)が特定される(S12)。
そして推奨商品特定部33により、その参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品の情報(推奨済商品情報D22)が取得され、その推奨済商品情報D22に基づいて端末装置12を使用するユーザに対する推奨商品が特定される(S13)。
そして推奨商品情報出力部34により、その推奨商品の各種の情報(推奨商品出力情報D2)が取得されて出力される(S14)。
以上説明したように本実施形態によれば、端末装置12を操作する各ユーザに対し、「自らが属する参照グループ内の他のユーザに対して既に推奨されている商品」は推奨商品として提示されない。そのため、参照グループ内の複数のユーザに対して同一の商品が推奨商品として提示されることはなく、参照グループ内の複数のユーザが同一の商品を購入してしまうことを効果的に回避できる。これにより端末装置12を操作する各ユーザは、推奨商品が参照グループ内の他のユーザの推奨商品と同一になることを心配する必要がなくなり、提示される推奨商品の購入を決断し易くなる。
<第2実施形態>
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11は、第2実施形態に係る推奨商品特定部33の機能構成例を示す図である。本例の推奨商品特定部33は、他ユーザ特定部41、推奨済商品特定部42及び推奨商品決定部43に加え、推奨候補特定部46を更に有する。
推奨候補特定部46は、端末装置12を使用するユーザに対する推奨候補の商品を特定し、その推奨候補の商品を示す推奨候補商品情報D23を推奨商品決定部43に送る。
図12は、推奨候補特定部46の処理の概要を説明するためのブロック図である。
推奨候補特定部46による推奨候補商品情報D23の決定手法は特に限定されないが、本例の推奨候補特定部46は使用ユーザ特定情報D11及び参照グループ情報D12に基づいて推奨候補商品情報D23を取得する。例えば、使用ユーザ特定部31から推奨候補特定部46に使用ユーザ特定情報D11が入力され、グループ特定部32から推奨候補特定部46に参照グループ情報D12が入力され、推奨候補特定部46から推奨商品決定部43に推奨候補商品情報D23が出力される。
推奨候補特定部46は、例えば使用ユーザ特定情報D11、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報及び商品データベース36が保持する商品情報に基づいて、各ユーザに対して推奨するのが適切だと予想される商品を推奨候補の商品として特定することができる。
より具体的には、推奨候補特定部46は、端末装置12を使用するユーザの登録情報に基づいて推奨候補の商品を特定してもよい。例えばユーザデータベース35が保持するユーザ情報に登録された推奨対象のユーザのパーソナルデータ(例えば図8に示す「年齢」、「性別」、「住所」、「第1のSNSグループID」、「第2のSNSグループID」、「所属組織」「最近購入した商品」、「欲しいものリスト」、「最近閲覧した商品」、「過去に推奨された商品」、及び「その他」の中から選ばれる一種類又は複数種類のデータ等)に基づいて、推奨候補の商品が特定されてもよい。
また推奨候補特定部46は、参照グループの情報に基づいて推奨候補の商品を特定してもよい。例えば参照グループ情報D12が示す参照グループの情報(参照グループに属する他のユーザのパーソナルデータ等)に基づいて、推奨候補の商品が特定されてもよい。
推奨商品決定部43(図11参照)には、推奨済商品特定部42から推奨済商品情報D22が入力され、推奨候補特定部46から推奨候補商品情報D23が入力され、推奨商品決定部43からは推奨商品特定情報D13が出力される。すなわち推奨商品決定部43は、推奨候補特定部46によって特定された推奨候補の商品の中から、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品を推奨商品として決定する。
推奨商品決定部43は、例えば推奨済商品情報D22及び推奨候補商品情報D23に基づいて、各ユーザに対して推奨するのが適切だと予想される商品を推奨商品として特定することができる。すなわち推奨商品決定部43は、推奨候補商品情報D23が示す「推奨候補の商品」から推奨済商品情報D22が示す「参照グループに属する他のユーザに対して既に推奨されている商品」を除いて残った商品を、推奨商品として特定してもよい。
他の構成は、上述の第1実施形態と同様である。
以上説明したように本実施形態によれば、端末装置12を操作するユーザに応じて定められる推奨候補の商品の中から選ばれる商品であって、参照グループに属する他のユーザに対して既に推奨されている商品以外の商品が推奨商品として特定される。そのため、参照グループ内の複数のユーザに対して同一の商品が推奨商品として推奨されることを回避しつつ、ユーザのニーズに応じた商品を精度良く推奨することができる。
<第3実施形態>
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13は、第3実施形態に係る推奨商品特定部33の機能構成例を示す図である。本例の推奨商品特定部33は、他ユーザ特定部41、推奨済商品特定部42及び推奨商品決定部43に加え、類似商品特定部48を更に有する。
類似商品特定部48は、推奨済商品情報D22に基づいて、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品に類似する商品(以下、「類似商品」とも称する)の情報である類似商品情報D24を特定する。
類似商品特定部48による類似商品の特定手法は特に限定されず、類似商品特定部48は、任意の手法に基づいて、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品に類似する商品を類似商品として特定し、その類似商品に関する情報を類似商品情報D24として取得することが可能である。類似商品特定部48は、例えば、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品(以下、「推奨済商品」とも称する)を推奨済商品情報D22に基づいて特定し、商品データベース36が保持する商品情報を参照してその推奨済商品のデザイン特徴量(図9の「色」、「柄」、「形」、「質感」及び「感性語」欄参照)を取得し、商品データベース36が保持する商品情報を参照して推奨済商品のデザイン特徴量と同一又は類似のデザイン特徴量を持つ「推奨済商品以外の商品」を類似商品として特定してもよい。
推奨商品決定部43は、類似商品情報D24に基づいて、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品に類似する商品(類似商品)の中から推奨商品を決定し、推奨商品特定情報D13を出力する。
推奨商品決定部43による推奨商品の決定手法は特に限定されない。推奨商品決定部43は、例えば、類似商品情報D24が示す類似商品の中から、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報に登録された推奨対象のユーザのパーソナルデータ(例えば図8に示す「年齢」、「性別」、「住所」、「第1のSNSグループID」、「第2のSNSグループID」、「所属組織」、「最近購入した商品」、「欲しいものリスト」、「最近閲覧した商品」、「過去に推奨された商品」、及び「その他」の中から選ばれる一種類又は複数種類のデータ等)に基づいて選択される商品を、推奨商品として決定してもよい。
他の構成は、上述の第1実施形態と同様である。
以上説明したように本実施形態によれば、参照グループに属する他のユーザに対して既に推奨されている商品に類似する商品が推奨商品として特定される。そのため、参照グループ内の複数のユーザに対して同一の商品が推奨商品として推奨されることを回避しつつ、推奨対象のユーザと共通点を有する参照グループ内の他のユーザの嗜好を反映した商品が推奨商品として特定され、ユーザの潜在的な購買意欲を効果的に刺激することができる。
<第4実施形態>
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図14は、第4実施形態に係る推奨商品特定部33の機能構成例を示す図である。本例の推奨商品特定部33は、他ユーザ特定部41、推奨済商品特定部42及び推奨商品決定部43に加え、居住情報取得部50及び関連地域特定部51を更に有する。
居住情報取得部50(推奨商品特定部33)は、端末装置12を使用するユーザの居住地域を示すユーザ居住情報D31を取得して出力する。居住情報取得部50には、例えば使用ユーザ特定部31から使用ユーザ特定情報D11が入力される。居住情報取得部50は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報(図8参照)を参照し、使用ユーザ特定情報D11(例えばユーザID)に基づいて推奨対象のユーザの居住地域を示す情報(図8の「住所」欄参照)をユーザ居住情報D31として取得する。
関連地域特定部51(推奨商品特定部33)は、ユーザ居住情報D31に基づいて、端末装置12を使用するユーザ(推奨対象のユーザ)の居住地域と関連のある関連地域を特定し、その関連地域を示す関連地域情報D32を出力する。この関連地域の特定手法は特に限定されず、ユーザ居住情報D31に基づく任意の手法によって関連地域情報D32が取得可能である。関連地域は、例えば推奨対象のユーザの居住地域と、その居住地域の周囲の地域とを含んでいてもよいし、推奨対象のユーザの居住地域のみを含んでいてもよい。関連地域特定部51は、例えば地図情報を保持しておき、その地図情報を参照して、ユーザ居住情報D31が示す「推奨対象のユーザの居住地域」からの特定の距離以内に位置する地域を関連地域として特定してもよい。また関連地域特定部51は、各居住地域と関連地域とを予め関連付けたテーブル情報を保持しておき、そのテーブル情報を参照して、ユーザ居住情報D31が示す「推奨対象のユーザの居住地域」に関連付けられた関連地域を特定してもよい。
他ユーザ特定部41は、参照グループ情報D12に加えて関連地域情報D32に基づいて、端末装置12を使用するユーザ以外のユーザであって参照グループに属する他のユーザを特定する他ユーザ特定情報D21を取得する。すなわち他ユーザ特定部41は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報を参照して、他ユーザ特定情報D21によって特定される「参照グループに属する他のユーザ」を、関連地域情報D32が示す関連地域を居住地域とするユーザに限定する。
これにより推奨済商品特定部42から出力される推奨済商品情報D22は、参照グループに属する他のユーザであって関連地域を居住地域とする他のユーザに対して推奨された商品の情報となる。また推奨商品決定部43から出力される推奨商品特定情報D13は、参照グループに属する他のユーザであって関連地域を居住地域とする他のユーザに対して推奨された商品以外の商品の中から選ばれた推奨商品を特定することになる。
他の構成は、上述の第1実施形態と同様である。
以上説明したように本実施形態によれば、参照グループに属する他のユーザのうち、推奨対象のユーザの居住地域に応じて定められる関連地域を居住地域とする他のユーザに対して既に推奨されている商品以外の商品が推奨商品として特定される。そのため、遭遇の可能性が比較的高い関連地域を居住地域とする参照グループ内の複数のユーザに対し、同一の商品が推奨商品として推奨されることを回避できる。
<第5実施形態>
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15は、第5実施形態に係る推奨商品特定部33の機能構成例を示す図である。本例の推奨商品特定部33は、他ユーザ特定部41、推奨済商品特定部42及び推奨商品決定部43に加え、組織情報取得部53及び関連組織特定部54を更に有する。
組織情報取得部53(推奨商品特定部33)は、端末装置12を使用するユーザが属する組織を示すユーザ組織情報D33を取得して出力する。組織情報取得部53には、例えば使用ユーザ特定部31から使用ユーザ特定情報D11が入力される。組織情報取得部53は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報(図8参照)を参照し、使用ユーザ特定情報D11(例えばユーザID)に基づいて推奨対象のユーザが属する組織を示す情報(図8の「所属組織」欄参照)をユーザ組織情報D33として取得する。
関連組織特定部54(推奨商品特定部33)は、ユーザ組織情報D33に基づいて、端末装置12を使用するユーザが属する組織と関連のある関連組織を特定し、その関連組織を示す関連組織情報D34を出力する。この関連組織の特定手法は特に限定されず、ユーザ組織情報D33に基づく任意の手法によって関連組織情報D34が取得可能である。関連組織は、例えば推奨対象のユーザが属する組織とそのユーザが属する組織に対して特定関係にある組織とを含んでいてもよいし、推奨対象のユーザが属する組織の所在地を基準に特定の地理的条件を満たす地域に所在地を有する組織を含んでいてもよいし、推奨対象のユーザが属する組織のみを含んでいてもよい。関連組織特定部54は、例えば各組織と関連組織とを予め関連付けたテーブル情報を保持しておき、そのテーブル情報を参照して、ユーザ組織情報D33が示す「推奨対象のユーザが属する組織」に関連付けられた関連組織を特定してもよい。
他ユーザ特定部41は、参照グループ情報D12に加えて関連組織情報D34に基づいて、端末装置12を使用するユーザ以外のユーザであって参照グループに属する他のユーザを特定する他ユーザ特定情報D21を取得する。すなわち他ユーザ特定部41は、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報を参照して、他ユーザ特定情報D21によって特定される「参照グループに属する他のユーザ」を、関連組織情報D34が示す関連組織に属するユーザに限定する。
これにより推奨済商品特定部42から出力される推奨済商品情報D22は、参照グループに属する他のユーザであって関連組織に属する他のユーザに対して推奨された商品の情報となる。また推奨商品決定部43から出力される推奨商品特定情報D13は、参照グループに属する他のユーザであって関連組織に属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品の中から選ばれた推奨商品を特定するものとなる。
他の構成は、上述の第1実施形態と同様である。
以上説明したように本実施形態によれば、参照グループに属する他のユーザのうち、推奨対象のユーザが属する組織に応じて定められる関連組織に属する他のユーザに対して既に推奨されている商品以外の商品が推奨商品として特定される。そのため、遭遇の可能性が比較的高い関連組織に属する参照グループ内の複数のユーザに対し、同一の商品が推奨商品として推奨されることを回避できる。
<第6実施形態>
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16は、第6実施形態に係るグループ特定部32の機能構成例を示す図である。本例のグループ特定部32は、グループ情報取得部58及び参照グループ決定部59を有する。
グループ情報取得部58(グループ特定部32)は、端末装置12を使用するユーザが属するグループを示すユーザグループ情報D36を取得する。
グループ情報取得部58によるユーザグループ情報D36の取得手法は特に限定されない。グループ情報取得部58は、例えばユーザデータベース35が保持するユーザ情報を参照することで、ユーザグループ情報D36を取得することができる。例えばグループ情報取得部58は、使用ユーザ特定情報D11から「推奨対象のユーザ」を示す情報(例えばユーザID等)を取得し、ユーザデータベース35が保持するユーザ情報からその推奨対象のユーザが属するグループの情報(図8の「第1のSNSグループID」欄及び「第2のSNSグループID」欄参照)をユーザグループ情報D36として取得することができる。
参照グループ決定部59(グループ特定部32)は、ユーザグループ情報D36に基づいて、端末装置12を使用するユーザ(すなわち推奨対象のユーザ)が属するグループの中から参照グループを決定する。
参照グループ決定部59による参照グループの決定手法は特に限定されない。参照グループ決定部59は、例えば参照グループとしての適格性を有するグループを予めテーブル情報として保持しておき、そのテーブル情報を参照して、ユーザグループ情報D36が示すグループの中から参照グループとしての適格性を有するグループを選び出して参照グループとして決定してもよい。参照グループの適格性は、同一商品がグループ内の複数のユーザに推奨されることが好ましくないか否かに基づいて定められることが好ましい。例えば、特定の服飾関係の情報に基づいて結成されたグループや、服飾関係の商品に直接的又は間接的に影響を及ぼしうる情報に基づいて結成されたグループは、上述の参照グループとしての適格性を有する可能性が高い。
他の構成は、上述の第1実施形態と同様である。
以上説明したように本実施形態によれば、推奨対象のユーザが属するグループの中から参照グループが選定され、その選定された参照グループに基づいて推奨商品が特定される。そのため、複数のユーザに対して同一の商品が推奨商品として推奨されることが好ましくないグループを参照グループとして選定することで、推奨商品を過度に制限することなく、多様な商品の中から推奨商品を特定することができる。
なお上述の各実施形態において、グループ特定部32(参照グループ決定部59)によって特定される参照グループに含まれるグループ数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
また推奨商品特定部33(推奨商品決定部43)によって特定される推奨商品は、単一の商品であってもよいし、複数の商品であってもよい。推奨商品が複数の商品を含む場合、推奨商品はカテゴリーの異なる商品を含んでいてもよく、相互にコーディネートされた複数商品を推奨商品は含んでいてもよい。
また推奨商品は、ある商品(第1のカテゴリーに属する第1商品)に対してコーディネート可能な商品(第2のカテゴリーに属する商品)であってもよい。以下、特定の商品に対してコーディネート可能な商品を推奨商品として特定する商品推奨装置14の例について説明する。
<第7実施形態>
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図17は、第7実施形態に係る商品推奨装置14の機能構成例を示す図である。本例の商品推奨装置14は、使用ユーザ特定部31、グループ特定部32、推奨商品特定部33及び推奨商品情報出力部34に加え、商品取得部61を更に備える。
商品取得部61は、第1のカテゴリーに属する第1商品の情報である第1商品情報D38が入力され、その第1商品情報D38に基づいて第1商品解析情報D39を取得して推奨商品特定部33に出力する。
商品取得部61よる第1商品情報D38の取得手法は特に限定されないが、本実施形態では、ユーザが端末装置12を操作して第1商品とする商品を特定し、その特定した商品に関する第1商品情報D38が端末装置12から商品取得部61に送信される。第1商品情報D38に含まれる情報は、第1商品を特定可能な情報に加えて様々な情報を含みうる。例えば第1商品の識別番号(識別ID)、第1商品のスペック情報及び第1商品の画像データ等が第1商品情報D38に含まれうる。また商品取得部61から出力される第1商品解析情報D39も、第1商品を特定可能な情報に加えて様々な情報を含みうる。例えば第1商品の識別番号(識別ID)、第1商品のスペック情報及び第1商品の画像データ等が第1商品解析情報D39に含まれうる。なお第1商品解析情報D39は、第1商品情報D38と同内容の情報を含んでいてもよい。
例えば商品データベース36が保持する商品情報に第1商品に関する情報が含まれている場合、商品取得部61は商品データベース36にアクセスし、商品データベース36が保持する商品情報から第1商品解析情報D39を取得してもよい。また例えば第1商品の画像データが第1商品情報D38に含まれる場合、商品取得部61はその画像データを解析することによって第1商品解析情報D39を取得してもよく、例えば第1商品のデザイン特徴量(例えば「色」、「柄」、「形」、「質感」及び「感性語」等)を画像データから取得することも可能である。
図18は、第7実施形態に係る推奨商品特定部33の機能構成例を示す図である。本例の推奨商品特定部33は、他ユーザ特定部41、推奨済商品特定部42及び推奨商品決定部43に加え、コーディネートルール生成部64を更に備える。
コーディネートルール生成部64は、第1のカテゴリーの商品と第2のカテゴリーの商品との組み合わせのルールであるコーディネートルールを特定し、そのコーディネートルールを示すコーディネートルール情報D42を推奨商品決定部43に出力する。コーディネートルール生成部64によるコーディネートルールの特定方法は特に限定されない。本実施形態のコーディネートルール生成部64は、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報を参照してコーディネートルールを作成する。
コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報は特に限定されない。例えば端末装置12を利用する複数のユーザによって過去に提供されたコーディネート情報をコーディネートデータベース62に蓄積しておき、コーディネートデータベース62に蓄積されたコーディネート情報をコーディネートルール生成部64等によって利用可能としてもよい。
図19は、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報の一例を示す概念図である。本例のコーディネート情報は、「コーディネート番号」、「第1のカテゴリーの商品」〜「第nのカテゴリーの商品」(ただし「n」は2以上の整数を表す)、「ユーザID」、「SNSグループID」、「タイムスタンプ」及び「その他」の情報を含む。
図19に示すコーディネート番号は、端末装置12を利用する複数のユーザによって過去に提供されたコーディネート情報の識別番号である。第1のカテゴリーの商品〜第nのカテゴリーの商品は、過去に提供されたコーディネート情報によって特定される組み合わせ商品であって、相互にコーディネートされた各カテゴリーの商品を示し、例えば商品IDによって表現可能である。図19に示すユーザIDは、コーディネート情報を提供したユーザを特定する情報であり、SNSグループIDは、そのコーディネート情報を提供したユーザが属するグループ(SNSグループ)を示す。またタイムスタンプは、コーディネート情報が提供された日時情報を示す。
例えば端末装置12を利用する複数のユーザが過去に行った商品の手動コーディネートに関する情報が、図19に示すようなコーディネート情報としてコーディネートデータベース62に記憶される。すなわちコーディネート情報は、手動コーディネートされた2種類以上の商品(第1のカテゴリーの商品〜第nのカテゴリーの商品)を特定する情報、手動コーディネートを行ったユーザのユーザID、手動コーディネートを行ったユーザが属するSNSグループのID、及び手動コーディネートに関する情報が端末装置12に登録された日時を示すタイムスタンプ等の情報を含む。
したがって図19に示す例では、時間の経過に伴って、端末装置12を利用する複数のユーザが行った手動コーディネートに関する情報がコーディネート情報として徐々にコーディネートデータベース62に蓄積される。なお、手動コーディネートを行ったユーザのユーザIDが取得できない場合、ユーザIDは記録されないか、ユーザ不明であることを示す情報がコーディネート情報としてコーディネートデータベース62に記録されてもよい。
推奨商品決定部43(図18参照)は、推奨済商品特定部42からの推奨済商品情報D22及びコーディネートルール生成部64からのコーディネートルール情報D42に基づいて、商品取得部61(図17参照)からの第1商品解析情報D39によって特定される第1商品にコーディネートされる推奨商品を、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品の中から決定する。
推奨商品決定部43による推奨商品の決定手法は特に限定されない。例えば、端末装置12を利用した複数のユーザによって過去に行われた第1のカテゴリーの商品及び第2のカテゴリーの商品の複数のコーディネート例に関する情報をコーディネートルール情報D42が含み、その複数のコーディネート例に関する情報の中から第1商品と組み合わされている第2のカテゴリーの商品を推奨商品として決定してもよい。この例において推奨商品決定部43は、推奨商品として一旦決定された商品が推奨済商品情報D22によって特定される「参照グループの他のユーザに対して既に推奨された商品」に含まれているか否かを判定する。推奨商品として一旦決定された商品が「参照グループの他のユーザに対して既に推奨された商品」に含まれていない場合、その商品が推奨商品として最終的に決定されて推奨商品特定情報D13が出力される。一方、推奨商品として一旦決定された商品が「参照グループの他のユーザに対して既に推奨された商品」に含まれる場合、コーディネートルール情報D42に含まれる複数のコーディネート例に関する情報の中から第1商品と組み合わされている他の第2のカテゴリーの商品を推奨商品として一旦決定し、その推奨商品として新たに決定された商品が「参照グループの他のユーザに対して既に推奨された商品」に含まれるか否かが判定される。
他の構成は、上述の第1実施形態と同様である。
<第1変形例>
本変形例において、上述の第7実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図20は、第7実施形態に係る商品推奨装置14の一変形例の機能構成を示す図である。本例の商品推奨装置14は、ユーザにコーディネート商品を提案するコーディネート提案装置としての機能と、端末装置12を使ったユーザの操作に基づいて商品を検索する商品検索装置としての機能とを有する。また本例の商品推奨装置14は、クライアントサーバシステム10の中ではECサーバEC0〜ECn(図1及び図2参照)が取り扱っている商品を、ユーザに紹介するサービスを行うアフィリエイトサーバとして機能したり、ECサーバEC0〜ECnに代行して端末装置12との間で電子商取引する機能したりする。
本例の商品推奨装置14は、上述の第7実施形態に係る商品推奨装置14の機能構成(図17及び図18参照)に加え、推奨装置通信部70(推奨装置送信部71及び推奨装置受信部72)、検索部73及び記録部74を更に備える。また本例では、ユーザデータベース35、商品データベース36及びコーディネートデータベース62が商品推奨装置14の一部として設けられている。なおユーザデータベース35、商品データベース36及びコーディネートデータベース62のうちの一部又は全部は、商品推奨装置14と別体として設けられてもよく、ネットワーク13を介して商品推奨装置14に接続されてもよい。
推奨装置受信部72(推奨装置通信部70)は、ネットワーク13を介して端末装置12から送信されるデータ類(例えばユーザ識別データD1、検索条件を表す検索データ及び商品購入等を指示するその他のアクション情報等)を受信し、検索データを検索部73に送信し、ユーザ識別データD1を使用ユーザ特定部31及びコーディネートルール生成部64に送信する。
検索部73は、商品データベース36にアクセスして商品データベース36が保持する商品情報を参照し、検索データが示す検索条件に該当する1又は複数の商品の検索を行う。検索部73は、商品データベース36が保持する商品情報を参照して、検索によって特定した商品の情報を取得し、その取得した商品情報を検索結果情報として推奨装置送信部71(推奨装置通信部70)及びネットワーク13を介して端末装置12に送信する。端末装置12に送信される検索結果情報は、各種の情報を含み、例えば商品の画像データ、スペック情報及び在庫情報等を含みうる。端末装置12は、検索結果情報に含まれる各種の情報を検索結果として表示部25(図4参照)に表示する。
記録部74は、コーディネートデータベース62と協働してコーディネート情報収集部として機能する。すなわち記録部74は、端末装置12を介してユーザにより手動でコーディネートされた商品の組み合わせを示すコーディネート情報(図19参照)を、端末装置12からネットワーク13を介して取得し、取得したコーディネート情報を、コーディネートデータベース62に記録する。
記録部74によるコーディネート情報の記録タイミングは特に限定されない。例えば、ユーザが端末装置12を使用して2種類以上の商品の検索を行い、検索により特定された2種類以上の商品を手動でコーディネートし、コーディネートされた複数のカテゴリーの商品のうちの一部又は全部の商品の購入等のアクション情報が受信されると、記録部74は、コーディネートされた複数のカテゴリーの商品を示すコーディネート情報をコーディネートデータベース62に記録してもよい。また記録部74は他のタイミングにおいて、端末装置12を操作する複数のユーザによって提供されるコーディネート情報をコーディネートデータベース62に記録してもよい。
商品取得部61は、端末装置12の操作に基づいてユーザが自動コーディネートを希望する商品(第1商品)を取得する部分である。第1商品を決定する基準は特に限定されないが、本例の第1商品は、商品データベース36に登録されている商品群のうちの1の商品であり、端末装置12での商品への関心を示す現在又は過去の操作履歴情報から特定される商品である。例えば、ユーザが端末装置12を使用して所望の商品を検索し、検索した商品を、仮想の試着室に持ち込む操作が行われた場合には、仮想の試着室に持ち込まれた商品を第1商品とすることができる。また、ユーザが、商品推奨装置14又はECサーバEC0〜ECnで過去に商品を購入した場合、その購入した商品を第1商品とすることができる。さらに、ユーザが、試着リストに登録した商品、仮想のマイクローゼットに登録(保持)した商品、お気に入りに登録した商品、他人に推薦した商品、商品の詳細情報を閲覧要求した商品を第1商品とすることができる。また、特定のECサイトが勧める商品の画像が端末装置12の表示部25に表示されている場合、特定のECサイトが勧める商品を第1商品としてもよい。また、商品取得部61は、ユーザが端末装置12を介して本サイト(商品推奨装置14)にログインしたとき、ログインに使用した端末装置12から取得したユーザIDを有するユーザの過去の操作履歴情報から特定される商品を自動的に第1商品とすることができる。そのような過去の操作履歴情報等は、例えばユーザデータベース35にユーザ情報として記録されており、商品取得部61はユーザデータベース35にアクセスしてユーザ情報から各ユーザの過去の操作履歴情報等を取得してもよい。
商品取得部61が取得した第1商品を示す情報は、それぞれコーディネートルール生成部64、推奨商品決定部43及び推奨商品情報出力部34に出力される。
コーディネートルール生成部64は、ユーザIDにより特定されるユーザに対してカスタマイズされたコーディネートルールを生成する。すなわちコーディネートルール生成部64は、第1商品を示す情報とともに、ユーザIDが入力されると、第1商品に対して自動コーディネートされる第2のカテゴリーの商品(ユーザIDにより特定されるユーザのコーディネートの好みに合った第2のカテゴリーの商品)を選択するためのコーディネートルールを生成する。コーディネートルール生成部64は、ユーザIDに基づいてユーザ毎に分類されたコーディネート情報を抽出する機能を有し、ユーザIDにより特定されるユーザが、過去に手動コーディネートしたコーディネート情報を、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報から抽出する。コーディネートルール生成部64は、抽出したコーディネート情報に基づいて、ユーザIDにより特定されるユーザに対してカスタマイズされたコーディネートルールを生成する。
推奨商品決定部43は、第1商品の情報と、コーディネートルール生成部64により生成されたコーディネートルールとに基づいて、第1商品に対してコーディネートされる第2のカテゴリーの商品を、商品データベース36に登録されている商品群の中から選択し、選択した第2のカテゴリーの商品の情報を推奨商品特定情報D13として推奨商品情報出力部34に出力する。
推奨商品情報出力部34は、商品取得部61により取得された第1商品の情報と、推奨商品決定部43により選択された第2のカテゴリーの商品の情報とに基づいて、第1商品の画像と第2のカテゴリーの商品の画像とを、端末装置12で同時に観察可能に出力する。推奨商品情報出力部34は、第1商品の画像と第2のカテゴリーの商品の画像とをそれぞれ別個の画像(コーディネート画像)として出力してもよいし、例えば第1商品がトップスであり、第2のカテゴリーの商品がパンツの場合、トップスの画像とパンツの画像との画像サイズ、位置及び向き等を調整し、トップスの画像とパンツの画像とが連続したコーディネート画像を生成し、生成したコーディネート画像を出力してもよい。
推奨商品情報出力部34から出力されたコーディネート画像の画像データは、推奨装置送信部71(推奨装置通信部70)を介して、自動コーディネートを希望する商品(第1商品)を指定したユーザの端末装置12に送信される。これにより、端末装置12の表示部25にコーディネート画像を表示させることができる。
ユーザは、端末装置12の表示部25に表示されたコーディネート画像を見ながら、コーディネートされた商品に対する購入等のアクション情報を端末入力部20に入力することができ、端末入力部20に入力されたアクション情報は端末送信部21(端末通信部23)及びネットワーク13を介して商品推奨装置14に送信される。
他の構成は、上述の第7実施形態と同様である。
<第2変形例>
本変形例において、上述の第7実施形態と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本変形例は、端末装置12を操作するユーザ(推奨対象のユーザ)が参照グループに属していないケースにも好適な処理例に関する。
図21は、第7実施形態に係る商品推奨装置14の他の変形例の処理フローを示すフローチャートである。
まず端末装置12の表示部25に商品画像が表示され(図21のS21)、ユーザは端末入力部20を操作して、第1のカテゴリーに属する第1商品を特定する。ユーザが第1商品を特定すると、その第1商品の情報(ユーザ識別データD1)が端末装置12(端末入力部20)から商品推奨装置14に送られ、商品推奨装置14の商品取得部61(図17参照)により受信される。
商品取得部61は、ユーザによる第1商品の特定を待っており(S22のN)、第1商品情報D38が端末装置12から送られてくると(S22のY)、第1商品の特定が完了したことの通知をグループ特定部32に送る。
グループ特定部32は、端末装置12から送られてくるユーザ識別データD1に応じて使用ユーザ特定部31により特定される使用ユーザ特定情報D11に基づいて、ユーザデータベース35を参照し、端末装置12を使用する推奨対象のユーザが参照グループに属しているか否かを判定する(S23)。
端末装置12を使用する推奨対象のユーザが参照グループに属していないと判定される場合(S23のN)、推奨商品特定部33は、使用ユーザ特定情報D11に基づいて推奨商品を特定して推奨商品特定情報D13を出力する。すなわち推奨商品特定部33のコーディネートルール生成部64(図18参照)は、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報を参照し、推奨対象のユーザに関する個人用のコーディネートルール情報D42を取得する(S24)。この個人用のコーディネートルール情報D42の取得手法は特に限定されないが、例えば、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報のうち推奨対象のユーザに関する情報のみに基づいて個人用のコーディネートルール情報D42を作成及び取得することができる。推奨商品決定部43は、コーディネートルール生成部64からの個人用のコーディネートルール情報D42と、商品取得部61からの第1商品解析情報D39と、推奨済商品特定部42からの推奨済商品情報D22とに基づいて、第1商品とコーディネート可能な第2のカテゴリーに属する商品を推奨商品として特定し(S25)、推奨商品特定情報D13を出力する。
なお推奨対象のユーザが参照グループに属していないと判定される場合(S23のN)、グループ特定部32が取得する参照グループ情報D12は「参照グループ無し」を示し、他ユーザ特定部41が取得する他ユーザ特定情報D21は「他ユーザ無し」を示し、推奨済商品特定部42が取得する推奨済商品情報D22は「推奨済商品無し」を示す。この場合、推奨商品決定部43は、実質的に推奨済商品特定部42からの推奨済商品情報D22を考慮することなく、コーディネートルール生成部64からの個人用のコーディネートルール情報D42と商品取得部61からの第1商品解析情報D39とに基づいて、第1商品とコーディネート可能な第2のカテゴリーに属する商品を推奨商品として特定してもよい(S25)。
一方、端末装置12を使用する推奨対象のユーザが参照グループに属していると判定される場合(S23のY)、推奨商品特定部33は推奨済商品情報D22に基づいて推奨商品を特定して推奨商品特定情報D13を出力する。すなわち推奨商品特定部33のコーディネートルール生成部64は、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報を参照し、推奨対象のユーザに関するグループ用のコーディネートルール情報D42を取得する(S26)。このグループ用のコーディネートルール情報D42の取得手法は特に限定されないが、例えば、コーディネートデータベース62が保持するコーディネート情報のうち推奨対象のユーザが属する参照グループに属するユーザに関する情報に基づいてグループ用のコーディネートルール情報D42を作成及び取得することができる。推奨商品決定部43は、コーディネートルール生成部64からのグループ用のコーディネートルール情報D42と、商品取得部61からの第1商品解析情報D39と、推奨済商品特定部42からの推奨済商品情報D22とに基づいて、第1商品とコーディネート可能な第2のカテゴリーに属する商品を推奨商品として特定する(S27)。なお推奨商品決定部43は、推奨商品として一旦特定した商品が、参照グループの他ユーザに対して既に推奨された商品に含まれるか否かを、推奨済商品情報D22に基づいて判定する(S28)。推奨商品として一旦特定された商品が、参照グループの他ユーザに対して既に推奨された商品に含まれると判定される場合(S28のY)、推奨商品決定部43は、他の第2のカテゴリーの商品を推奨商品として特定する(S27)。一方、推奨商品として一旦特定した商品が、参照グループの他ユーザに対して既に推奨された商品に含まれないと判定される場合(S28のN)、推奨商品決定部43はその推奨商品に関する推奨商品特定情報D13を出力する。
推奨商品情報出力部34は、推奨商品特定部33(推奨商品決定部43)から出力される推奨商品特定情報D13に基づいて、第1のカテゴリーに属する第1商品及び第2のカテゴリーに属する推奨商品に関するコーディネート画像を生成し、推奨商品出力情報D2として出力する(S29)。
端末装置12は、推奨商品情報出力部34(商品推奨装置14)から出力される推奨商品出力情報D2に基づいて、第1商品及び推奨商品に関するコーディネート画像を表示部25において表示する(S30)。これにより、端末装置12を操作するユーザは、表示部25を確認することで、第1商品に対する推奨商品の調和の程度等を確認することができ、必要に応じて、その推奨商品の購買アクション等を行うことができる。
他の構成は、上述の第7実施形態と同様である。
<第3変形例>
本変形例において、上述の第7実施形態の第1変形例と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図22は、第7実施形態に係る商品推奨装置14の他の変形例の機能構成を示す図である。本変形例に係る商品推奨装置14は、上述の図20に示す第1変形例の商品推奨装置14と同様の機能構成を有し、第1の類似商品検索部76を更に有する。なお図22には、商品推奨装置14の機能構成の一部のみが図示されている。
商品取得部61は、上述の第7実施形態と同様に第1のカテゴリーに属する第1商品の情報(第1商品情報D38)が入力されるが、第1商品解析情報D39を第1の類似商品検索部76及びコーディネートルール生成部64に出力する。
第1の類似商品検索部76は、商品取得部61が取得した第1商品に関する情報(第1商品解析情報D39)が入力され、第1商品に類似する第1のカテゴリーに属する第1の類似商品を、商品データベース36の商品情報に登録された商品群の中から特定する。
第1の類似商品の具体的な特定手法は特に限定されない。例えば第1の類似商品検索部76は、商品データベース36にアクセスし、第1商品の画像のデザイン特徴量(色特徴量、柄特徴量、形特徴量、及び質感特徴量等の物理計測値、及び感性語)を取得してもよい。この場合、第1の類似商品検索部76は、取得した第1商品の画像のデザイン特徴量と、第1商品以外の商品の画像のデザイン特徴量とを比較し、比較結果に基づいて第1商品に類似する第1の類似商品を特定する。例えば、商品画像の物理計測値である第1商品の画像のデザイン特徴量と、第1商品以外の商品の画像のデザイン特徴量との差分が、所定の閾値の範囲内(例えば10%以内)の商品の検索が行われ、その検索により特定された商品が第1の類似商品とされてもよい。なお第1の類似商品検索部76は、検索される商品の数が多い場合には閾値を小さくし、商品が検索されない場合には閾値を大きくして再度検索するようにしてもよい。
第1の類似商品検索部76により特定された第1の類似商品の情報は、推奨商品決定部43及び推奨商品情報出力部34に出力される。本例における推奨商品は、第1の類似商品と組み合わせられる第2のカテゴリーに属する商品を含む。
すなわち本例においても、他ユーザ特定部41(図20参照)は参照グループに属する他のユーザを特定する他ユーザ特定情報D21を取得し、推奨済商品特定部42は他ユーザ特定情報D21に基づいて推奨済商品情報D22を特定する。またコーディネートルール生成部64は、第1のカテゴリーの商品と第2のカテゴリーの商品との組み合わせのルールであるコーディネートルールを特定してコーディネートルール情報D42を推奨商品決定部43に出力する。
ただし推奨商品決定部43は、第1の類似商品検索部76からの第1の類似商品の情報と、推奨済商品特定部42からの推奨済商品情報D22と、コーディネートルール生成部64により生成されたコーディネートルール(コーディネートルール情報D42)とに基づいて、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品の中から第1の類似商品にコーディネートされる第2のカテゴリーに属する商品である推奨商品を決定する。より具体的には、推奨商品決定部43は、第1の類似商品に対してコーディネート可能な第2のカテゴリーの商品を、商品データベース36に登録されている商品群の中から選び出し、その選び出された第2のカテゴリーの商品を推奨商品として特定する。
推奨商品情報出力部34は、第1の類似商品検索部76により特定された第1の類似商品の情報と、推奨商品決定部43により特定された推奨商品の情報(推奨商品特定情報D13)とに基づいて、第1の類似商品の画像データ及び推奨商品の画像データを含む推奨商品出力情報D2を生成及び出力する。
これにより、端末装置12の表示部25に第1の類似商品及び推奨商品の画像(コーディネート画像)を表示させることができ、自動コーディネートを希望する第1商品とは異なる第1の類似商品と推奨商品との組み合わせに基づくコーディネートを提案することができる。
他の構成は、上述の第1変形例と同様である。
<第4変形例>
本変形例において、上述の第7実施形態の第1変形例と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図23は、第7実施形態に係る商品推奨装置14の他の変形例の機能構成を示す図である。本変形例に係る商品推奨装置14は、上述の図20に示す第1変形例の商品推奨装置14と同様の機能構成を有するが、本例の推奨商品決定部43は、候補商品特定部77と第2の類似商品検索部78とを有する。なお図23には、商品推奨装置14の機能構成の一部のみが図示されている。
候補商品特定部77は、参照グループに属する他のユーザに対して推奨された商品以外の商品の中から第2のカテゴリーに属する推奨商品の候補商品を特定し、その候補商品を示す情報を第2の類似商品検索部78に出力する。すなわち候補商品特定部77には、推奨済商品特定部42から推奨済商品情報D22が入力され、商品取得部61から第1商品解析情報D39が入力され、コーディネートルール生成部64からコーディネートルール情報D42が入力される。候補商品特定部77は、商品データベース36が保持する商品情報を参照し、推奨済商品情報D22及びコーディネートルール情報D42に基づいて、第1商品解析情報D39によって特定される第1商品にコーディネートされる第2のカテゴリーに属する候補商品を特定する。
第2の類似商品検索部78は、候補商品特定部77により特定された候補商品に類似する第2のカテゴリーに属する商品を、商品データベース36に登録された商品群の中から選定して推奨商品として特定する。
なお、第2の類似商品検索部78による「候補商品に類似する推奨商品」の特定手法は、上述の第3変形例の第1の類似商品検索部76による第1の類似商品の特定手法と同様である。
第2の類似商品検索部78により特定された推奨商品の情報は推奨商品特定情報D13として推奨商品情報出力部34に出力される。
推奨商品情報出力部34は、商品取得部61により取得された第1商品の情報と、第2の類似商品検索部78(推奨商品決定部43(推奨商品特定部33))により特定された推奨商品の情報とに基づいて、第1商品の画像データ及び推奨商品の画像データを含む推奨商品出力情報D2を生成及び出力する。
これにより、端末装置12の表示部25に第1商品及び推奨商品の画像(コーディネート画像)を表示させることができ、コーディネートを希望する第1商品と、第1商品に対して自動コーディネートされる第2のカテゴリーの商品に類似する商品(推奨商品)との組み合わせに基づくコーディネートを提案することができる。
他の構成は、上述の第1変形例と同様である。
<第5変形例>
本変形例は、上述の第3変形例及び第4変形例の組み合わせに関する。本変形例において、上述の第7実施形態の第3変形例及び第4変形例と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図24は、第7実施形態に係る商品推奨装置14の他の変形例の機能構成を示す図である。本変形例に係る商品推奨装置14は、上述の図20に示す第1変形例の商品推奨装置14と同様の機能構成を有し、第1の類似商品検索部76を更に有する。また推奨商品決定部43は、候補商品特定部77と第2の類似商品検索部78とを有する。なお図24には、商品推奨装置14の機能構成の一部のみが図示されている。
本変形例の推奨商品情報出力部34には、第1の類似商品検索部76により特定された第1の類似商品の情報と、第2の類似商品検索部78により特定された推奨商品の情報(推奨商品特定情報D13)とが入力される。推奨商品情報出力部34は、これらの第1の類似商品の情報と推奨商品の情報とに基づいて、第1の類似商品の画像データ及び第2の類似商品の画像データを含む推奨商品出力情報D2を生成及び出力する。
本変形例によれば、自動コーディネートを希望する第1商品とは異なる第1の類似商品と、第1の類似商品に対して自動コーディネートされた候補商品に類似する推奨商品とのコーディネートを提案することができる
他の構成は、上述の第3変形例及び第4変形例と同様である。
<他の変形例>
上述の実施形態及び変形例のうち任意の形態及び例同士が組み合わされてもよい。また上述の実施形態及び変形例は例示に過ぎず、他の構成に本発明を適用してもよい。
例えば、上述の各構成及び機能は、任意のハードウェア、ソフトウエア、或いは両者の組み合わせによって適宜実現可能である。例えば、上述の処理ステップを実行する商品推奨方法、上述の処理手順をコンピュータに実行させるプログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的記録媒体)、或いはそのようなプログラムをインストール可能なコンピュータに対しても本発明を適用することが可能である。