JP6187041B2 - デバイス管理装置、デバイス管理方法、プログラム及びデバイス管理システム - Google Patents
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Description
このため、例えば資料の表示については、移動先会議室のプロジェクタに資料を手動で投影し直したり、手書きの内容を電子ホワイトボードの管理サーバからダウンロードしたりして移動前会議室の状態を再現することを行っていた。
また、音声出力の音量、表示出力の明るさや画面サイズといった設定についても、移動前と大きく異なると同じ環境とは言えず、なるべく再現できることが好ましい。
さらに、必ずしも前の会議の終了時点での状態を再現することが好ましいとは言えず、途中の時点の状態を再現したいという要請もある。
なお、上述の特許文献1に記載の発明は、会議資料の再現に関する技術であり、デバイス間の接続や設定の再現については開示されていない。
上記受付手段は、上記再現指示に加えて、再現情報の変更指示を受け付ける手段であり、上記再現手段は、上記再現指示に係る再現情報を、上記受付手段が該再現指示と共に受け付けた変更指示に従って変更し、その変更後の再現情報に従って上記複数のデバイスへの指示を行う、ことを特徴とする。
〔第1実施形態:図1乃至図13〕
まず図1に、この発明のデバイス管理システムの第1実施形態の概略構成を示す。
図1に示すデバイス管理システムは、それぞれエリアである複数の会議室A〜Cに配置されたデバイスと、各デバイスの各々と通信可能な管理装置10とを備える。ネットワーク40については、インターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)など、任意の通信経路が利用可能である。有線、無線も問わない。
なお、会議室Bに配置されたデバイスは、会議室Aに配置されたデバイスと全く同じ機種である必要はないが、双方を区別せずに動作状態等を再現できるようにするためには、再現する動作の範囲では同じ機能を備えたデバイスであることが望ましい。通信の状態を再現するならば、同じ通信機能を備えていることが望ましいが、画面サイズを再現しないのであれば画面サイズは異なっていてもよい等である。会議室C等の他の会議室についても同様である。
また、中継装置20は、デバイス群毎に1台設け、管理装置10と、1つのデバイス群中の各デバイスとの間の通信を仲介するようにするとよい。
管理装置10は、ハードウェアとしては一般的なコンピュータでよい。すなわち、管理装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、HDD(ハードディスクドライブ)14、通信I/F(インタフェース)15、表示部16、及び操作部17を備え、それらをシステムバス18により接続した構成としている。
HDD14は、不揮発性記憶媒体(記憶手段、保存部)であり、CPU11が実行する各種プログラムや後述する各種テーブルを含む各種データを格納(記憶及び保存)している。
通信I/F15は、ネットワーク40を介して中継装置20や管理対象のデバイスをはじめとする外部装置と通信するためのインタフェースである。
操作部17は、キーボード、マウス、タッチパネル等の、オペレータから操作を受け付けるための操作手段である。
なお、表示部16や操作部17が外付けであったり、管理装置10がネットワーク40等を介して外部の端末装置(デバイス30であってもよい)から操作を受け付けることができるようにしたりしてもよい。
図3に示すように、管理装置10は、通信I/F部111、会議生成部112、保存部113、イベント検知部114、会議状態収集部115、会議状態保存部116、会議再現部117を備える。これらの各機能は、CPU11が所要のプログラムを実行して管理装置10の各種ハードウェアを制御することにより実現されるものである。
イベント検知部114は、デバイス30から中継装置20を介して通知される各種イベントを検知する機能を備える。このイベントには、デバイス30の動作状態が変化したことを示す状態変化情報を含む。また、イベント検知部114は、判断手段であり、状態変化情報を受信した場合に、この受信に応じてデバイス群の状態を保存すべきか否か判断する。この判断は、例えば、受信した状態変化情報が後述の保存条件テーブル(図5)に登録されたものであるか否かにより行うことができる。そして、保存すべきと判断した場合、会議状態収集部115に、状態変化情報の送信元デバイスを含むデバイス群の状態情報を収集するよう指示する。
さらに、会議状態保存部116は、各再現情報の保存日時等の情報を、保存情報テーブル(図8)に登録する機能を備える。これらの各テーブルに登録すべき情報については後述する。
これらのうち通信I/F部211は、ネットワーク40を介して管理装置10及びデバイス30と通信を行う機能を備える。他の装置との間の通信を行う機能を備えていてももちろん構わない。また、通信I/F部211は、デバイス30から管理装置10への、状態変化情報を始めとする各イベントの送信を仲介する機能も備える。
デバイス登録部212には、少なくとも、各仲介対象デバイスの種別と通信先アドレス(例えばIPアドレス)を登録しておけばよい。この登録は、管理装置10の管理者が予め行っておくとよい。しかし、中継装置20が会議室内にあるデバイスを自動的に検索して登録するようにしてもよい。
状態再現指示部214は、管理装置10の会議再現部117からの指示に応じて、デバイス登録部212に登録されている各デバイスに対し、再現情報に含まれる動作状態で動作し、再現情報に含まれるコンテンツを再生するよう指示する機能を備える。そして、各デバイスからの通知に基づき、指示に従った動作が正常に開始できたか否かを判断し、その結果をまとめて会議再現部117に送信する機能を備える。
これらのうち通信I/F部311は、ネットワーク40を介して中継装置20と通信を行う機能を備える。他の装置との間の通信を行う機能を備えていてももちろん構わない。なお、デバイス30から管理装置10へ送信するデータは、一旦中継装置20へ送信することにより、中継装置20から管理装置10へ転送される。従って、この実施形態では、デバイス30から管理装置10へ送信するデータであっても、直接の送信先は中継装置20とする。
また、状態通知部312は、第2の送信手段でもあり、管理装置10あるいは中継装置20からの指示に応じて、デバイスの現在の動作状態及び利用中コンテンツの情報を指示元に送信する機能を備える。ここで送信する情報は、再現情報として登録すべき情報である。
まず図4に、会議室情報テーブルの例を示す。
この会議室情報テーブルは、管理装置10の管理対象であるデバイス群が配置された会議室の情報を登録するテーブルである。1つの会議室には、1つのデバイス群を配置する。
また、この会議室情報テーブルは、会議室ID、生成日時、最終更新日時、会議室名称の項目を含む。
生成日時は、該当のエントリを生成した日時である。
最終更新日時は、該当の会議室について最後に再現情報を保存した日時である。
会議室名称は、該当の会議室の名称である。
この会議室情報テーブルの内容は、デバイス30を配置した会議室の情報に基づき、管理装置10の管理者が予め設定しておく。
この保存条件テーブルは、イベント検知部114が、デバイス30から状態変化情報を受信した場合にそれに応じて再現情報の保存を行うか否かを判断する基準を登録したテーブルである。
このうち条件は、再現情報の保存を行う条件を示す。すなわち、受信した状態変化情報がこの条件に該当した場合に再現情報の保存を行うべきことを規定する。イベント検知部114は、受信した状態変化情報が保存条件テーブル中のいずれかの条件に該当すれば、再現情報の保存を行うべきと判断する。
イベントIDは、再現情報をどの条件に基づき保存したかを識別するための識別情報である。例えば、いずれかのデバイス30の電源On通知に応じて保存した場合は、会議状態保存部116が、後述の保存情報テーブル(図8)に、そのことを示すイベントID=1を登録する。
この再現情報は、各デバイスの情報として、デバイス種別、IPアドレス、電源状態、入力状態、出力状態、コンテンツID、接続先等の項目を含む。また、再現情報1つにつき1つのステータスIDを含む。
デバイス種別は、デバイスの種別を示す情報である。
IPアドレスは、該当デバイスに設定されているIPアドレスである。
電源状態は、該当デバイスの電源がOnかOffかを示す情報である。省電力モード、という情報を登録可能としてもよい。
出力状態は、該当デバイスからの映像及び音声信号の出力に用いる通信機能と、ネットワーク経由であれば出力先デバイスのIPアドレスである。再現時には、入力元デバイスから出力先デバイスへデータ転送が可能なように、各デバイスの通信機能の設定を行う。なお、入力元デバイスと出力先デバイスは双方共同じデバイス群内のデバイスである。外部のデバイスと接続すべき場合は、その情報を接続先の項目に登録する。
接続先は、デバイス群外のデバイスに接続する場合に、その接続先を登録する。この項目の記載形式は任意であり、アドレス、パス、相手先デバイスの識別情報、通信に使用するトークン等により記載することが考えられる。
なお、図6に示すのは再現情報の1つのエントリであり、管理装置10はこの再現情報を複数記憶する。また、各デバイスを識別するための識別情報を再現情報に含めてもよい。
このコンテンツ情報テーブルは、再現情報収集時にいずれかのデバイスで再生中であったコンテンツの情報を登録するテーブルであり、コンテンツID、コンテンツ種別、コンテンツ名称、所在、最終更新日時、バイナリデータの項目を含む。
コンテンツ種別は、コンテンツの種別である。ここではデータ形式を登録しているが、これには限られない。
コンテンツ名称は、コンテンツの名称である。
バイナリデータは、再生中のコンテンツのデータそのものをバイナリ形式で格納したものである。このデータがあるため、再現情報の保存時と全く同じコンテンツを再生するだけであれば、コンテンツのデータを所在の項目に登録した位置から再度取得する必要はない。
この保存情報テーブルは、保存部113に登録されている各再現情報がどのような状況で収集されたものであるかを示すデーブルであり、日時、会議室ID、イベントID及びステータスIDの項目を含む。
会議室IDは、再現情報の収集先デバイス群が配置されている会議室の識別情報である。どの会議室におけるデバイスの動作状態を保存したかを示す識別情報である、ということもできる。
イベントIDは、再現情報収集のトリガとなったイベントの種類を示す識別情報である。図5の保存条件テーブルに基づき設定する。
ステータスIDは、再現情報を特定するための識別情報である。
まず図9に、再現情報保存時の動作フローを示す。この図に示す処理は、各装置のCPUが所要のプログラムを実行することにより行うものであるが、説明を簡単にするため、装置自体が実行するとして説明する。以下のフロー図についても同様である。
中継装置20は、この依頼を受けると、各仲介対象デバイスに対し、動作状態及び利用中コンテンツの通知を指示する(S16)。各デバイス30は、この指示を受けると、動作状態及び利用中コンテンツの情報を中継装置20に返す(S17)。このステップS17の処理は、第2の送信手段の機能と対応する処理である。
また、中継装置20は、ステップS18で、全てのデバイスからの通知が揃う前でも、個別に管理装置10に転送し、管理装置10側で、全てのデバイスからの通知が揃ったか否かを管理するようにしてもよい。中継装置20がステップS18で行うデータの編集も、管理装置10が行ってもよい。
ユーザは、いずれかの会議室において以前の会議の状態を再現したい場合、PC等により管理装置10にアクセスして、状態の再現を要求する。会議室予約の時間切れ等により別の会議室に移動せざるを得なかった場合に別の会議室で前の会議室と同じ状態を再現する等である。また、以前と同じ会議室でも、時間を空けて前回の続きの会議をするため前回の状態を再現することも考えられる。
図10に示す再現要求受付画面400は、管理装置10が上記アクセスに応じてユーザの操作する端末に表示させるものである。この端末は、いずれかの会議室に配置された、管理装置10による管理対象のデバイスであってもよいし、ユーザが持ち込んだノートPC等、それ以外のデバイスであってもよい。
そして、再現要求受付画面400は、会議一覧部401、ラジオボタン402、再現先会議室入力部403、OKボタン404及びキャンセルボタン405を備える。
再現先会議室入力部403は、再現情報に基づき状況を再現する再現先を入力するための領域である。ユーザがテキストを直接入力してもよいし、会議室情報テーブルや、各会議室の利用状況の情報等に基づき、現在使用可能な会議室のリストを管理装置10が作成し、その中からユーザに選択させてもよい。また、中継装置20は各会議室に1つずつ配置されているため、中継装置20のIPアドレスを指定することにより再現先会議室を指定することもできる。
キャンセルボタン405は、何もせずに再現要求受付画面400を閉じるためのボタンである。
管理装置10は、端末からアクセスされ再現要求受付画面400の表示を要求されると、図11の動作を開始し、保存している再現情報の一覧を含む、図10のような再現要求受付画面を端末に表示させる(S31)。端末からのアクセスは、ブラウザを用いて行ったり、PCやスマートデバイスで実行する専用アプリケーションを用いて行ったりすることが考えられる。このステップS31の処理は、受付手順の処理であり、受付手段の機能と対応する処理である。
各デバイス30は、この指示を受けると、指示内容を解釈し(S35)、指示に従い動作状態の変更及びコンテンツの再生を実行して(S36)、その結果を中継装置20に返す。このステップS35及びS36の処理は、再現実行手段の機能と対応する処理である。
管理装置10は、この通知を受けて再現が成功したことを確認し、図11の動作を終了する。
また、output_stateデータ502により、出力の設定を、無線LANを用いてIPアドレスが192.168.1.2のデバイスと通信するよう変更すべきことが示されている。
また、settingsデータ503により、電源状態をOnにするよう変更すべきことが示されている。なお、settingsデータ503には、他の項目の設定変更についても記載することができる。
これらは、図6に示したPCについての再現情報と対応する内容である。
input_stateデータ512により、入力の設定を、無線LANを用いてIPアドレスが192.168.1.1のデバイスと通信するよう変更すべきことが示されている。
また、settingsデータ513により、電源状態をOn、画面サイズをフル、音量を通常、光量を低に変更すべきことが示されている。
コンテンツの再生は行わないため、contentsデータは含まれていない。
これらは、図6に示したプロジェクタについての再現情報と対応する内容である。
従って、中継装置20を設け、中継装置20が、管理装置10との通信のためのネットワーク40と、会議室内部のデバイスが接続されたネットワークとの間でデータの受け渡しを行うことが好ましい。また、中継装置20が配置情報に記載された各種別のデバイスを容易に特定できるよう、種別とIPアドレスの対応関係を、全てのデバイス群において統一することが好ましい。
もちろん、各デバイスに固定のIPアドレスを割り当て、IPアドレスは再現の対象としない(又は、再現情報を、保存した会議室と同じ会議室でのみ再現に用いることができるようにする)ことも考えられる。
また、IPアドレスを再現の対象としないのであれば、中継装置20を設けること自体必須ではなく、管理装置10とデバイス30が直接通信するようにしてもよい。ただし、この場合、管理装置10において、管理対象のどのデバイスがどのデバイス群を構成するのかにつき、何らかの手段で把握する必要がある。
次に、この発明のデバイス管理システムの第2実施形態について説明する。
この実施形態は、再現実行時に再現情報を一部変更できるようにした点が第1実施形態と異なるが、他の点では第1実施形態と同様である。従って、この相違点についてのみ説明する。また、第1実施形態と共通する又は対応する構成には第1実施形態と同じ符号を用いる。この点は以降の実施形態についても同様である。
この再現情報が第1実施形態のものと異なる点は、再現時にユーザから設定操作を受け付ける項目を指定できるようにした点である。図14の例では、「Used」の値が登録されている、電子ホワイトボード及び遠隔会議装置の接続先の項目がこれに該当する。
なお、ユーザから設定を受け付ける際に初期値として表示するため、デバイスから収集した情報自体も図6のように登録しておき、これと別に「Used」を設定してもよい。
管理装置10は、端末からアクセスされ再現要求受付画面400の表示を要求されると、図15の動作を開始する。そして、図11のステップS31及びS32の場合と同様、再現したい再現情報及び再現先会議室の選択と、再現指示を受け付ける(S41〜S42)。そして、選択された再現情報を保存部113から取得する(S43)。
そしてステップS44でYesであれば、管理装置10は、不図示の画面によりユーザから該当項目の設定値の入力を受け付け(S45)、その入力に従い、ステップS43で取得した再現情報を変更する(S46)。ここで変更するのは、読み出した後のデータであり、保存部113に保存している再現情報はそのまま残す。
そして、この指示に応じて、図11の場合と同様、中継装置20が各デバイス30に、再現情報が示す動作状態を再現させる(S34〜S37)。
次に、この発明のデバイス管理システムの第3実施形態について説明する。この実施形態は、再現実行時に再現先会議室に応じて自動的に再現する設定を変更するようにした点が第1実施形態と異なるが、他の点では第1実施形態と同様である。従って、この相違点についてのみ説明する。
第3実施形態では、このような会議室毎の特性を踏まえ、会議室毎に、再現情報に従った状態再現時に行うべき再現情報の変更内容を保存部113に登録している。
この変更内容の情報は、会議室ID、概要、設定の項目を含む。
これらのうち会議室IDは、会議室を特定するための識別情報である。図には、どの会議室の情報かをわかりやすくするため、括弧書きで会議室の名称も示した。
概要は、該当の会議室の特徴の概要である。この項目の情報はユーザが参照するためのものであり、単に再現情報を変更するだけであれば、設けなくてもよい。
設定は、再現情報のどの項目をどのように変更すべきかを示す情報である。
これらの設定は、再現の実行前に管理装置10の管理者等が行っておく。ただし、再現情報を登録した後で図16の設定を行うことは、特に問題ない。
管理装置10は、端末からアクセスされ再現要求受付画面400の表示を要求されると、図17の動作を開始する。そして、図11のステップS31〜S32の場合と同様、再現したい再現情報及び再現先会議室の選択と、再現指示を受け付ける(S51〜S52)。そして、選択された再現情報を保存部113から取得する(S53)。
そして、この指示に応じて、図11の場合と同様、中継装置20が各デバイス30に、再現情報が示す動作状態を再現させる(S34〜S37)。
次に、この発明のデバイス管理システムの第4実施形態について説明する。この実施形態は、ユーザが指示したタイミングで再現情報の保存を行えるようにした点が第1実施形態と異なるが、他の点では第1実施形態と同様である。従って、この相違点についてのみ説明する。
中継装置20は、端末からアクセスされ、会議室のデバイスに関する操作を行うための画面の表示を指示されると、図18の動作を開始し、その画面を端末に表示させる。この端末は、仲介対象デバイスのいずれかであってもよいし、それ以外の端末であってもよい。また、アクセス手段は、ブラウザ、専用アプリケーション等が考えられる。
管理装置10は、この指示を受けると、図9の場合と同様、中継装置20に対して、該当デバイス群内の各デバイスの情報収集を依頼し、中継装置20は、各デバイスから必要な情報を収集して管理装置10に通知する。管理装置10はその情報を再現情報として保存する。このとき、保存完了を中継装置20に通知してもよい。
なお、状態の保存指示は、中継装置20ではなく管理装置10が受けてもよい。この場合、管理装置10は保存指示を検出するとステップS15の処理を行う。
次に、この発明のデバイス管理システムの第5実施形態について説明する。この実施形態は、再現情報を保存しようとする際、一部のデバイスから動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集できなかった場合の処理が第1実施形態と異なるが、他の点では第1実施形態と同様である。従って、この相違点についてのみ説明する。
図19及び図20に、第5実施形態における再現情報保存時の動作フローを示す。この動作は図9の動作と対応するものであり、図19に示す範囲ではステップSXを追加した点を除き図9に示したものと全く同じである。そこで、図19において図9と対応する動作には図9と同じステップ番号を付した。
この場合、中継装置20は、それまで(指示から所定時間経過)にデバイスから通知された情報のみをまず管理装置10へ通知する(S71)。管理装置10は、この通知を受けると、通知された情報にステータスIDを付し、会議室IDと関連付けて一時保存する(S72)。管理装置10側では、全デバイス分の情報が揃っていないことは把握できるため、この時点ではまだ再現情報としての保存は行わない。
管理装置10は、この通知を受けると、先にステップS72で一時保存した情報に今回通知された情報を統合し、再現情報として保存部113に保存する(S75)。
なお、中継装置20は、ステップS73において、応答のないデバイスに対して必要に応じて再度の指示を行ってもよい。
また、ステップS73において、中継装置20は、所定時間内に応答のないデバイスについては電源状態がOffであるものとして動作状態の情報を管理装置10に送信してもよい。このようにすれば、一部のデバイスのみからしか動作状態の情報を収集できない場合でも、それらのデバイスの範囲であれば状態の再現に用いることができる再現情報を作成し、保存することができる。
次に、この発明のデバイス管理システムの第6実施形態について説明する。この実施形態は、再現情報を用いた動作状態の再現及びコンテンツの再生に際し、これが失敗した場合にその旨をユーザに通知するようにした点が第1実施形態と異なるが、他の点では第1実施形態と同様である。従って、この相違点についてのみ説明する。
図21に、第6実施形態における再現情報保存時の動作フローを示す。この動作は図11の動作と対応するものであり、ステップSA乃至SCを追加した点を除き図11に示したものと全く同じである。そこで、図21において図11と対応する動作には図11と同じステップ番号を付した。
ユーザへの通知は、ユーザが再現指示に用いたブラウザあるいはアプリケーションの画面にメッセージダイアログを表示させたり、警告音声を出力させたりして行うことができる。ステップSCの動作は、通知手段の機能と対応する動作である。
以上の動作により、再現を指示したユーザは、再現が失敗した場合にその旨及びどのデバイスについて失敗したかを把握できる。従って、ユーザが会議室に移動して該当デバイスのケーブル等を目視で確認して不具合を除去し、再度再現を試みるといった対応の負荷を軽減することができる。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、各部の具体的な構成や処理の内容、データの構成及び形式、取り扱い可能なデバイスの種類等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、上述の実施形態において、再現する動作状態やコンテンツは、会議で実際に利用したものとした。しかし、再現すべき状態を、ユーザが任意に編集して再現情報として登録できるようにし、これを参照して再現処理を行えるようにしてもよい。
このようにすれば、同じ再現情報を複数登録することがなくなり、保存部113の記憶容量を節約することができる。
また、利用コンテンツの情報が既に登録済みのものと一致する場合も、同様に、新たに保存することに代えて、既に保存されているコンテンツのコンテンツIDを再現情報に書き込めばよい。再現情報同士の比較は、このコンテンツIDも含めて行う。
図23に、この場合の保存状態の例を示す。
図23の例は、15:50:00に保存しようとしたステータスIDが1005の再現情報が、図6に示したステータスIDが1003の再現情報と、PC及びプロジェクタの情報について一致している場合の例である。ただし、ステータスIDが1005の再現情報は、電子ホワイトボード及び遠隔会議装置については電源状態がOffであり、それに伴って他の項目の情報が空欄である。
ここでは、デバイス単位で共通箇所と相違箇所を区別したが、より細かい単位で区別することもできる。
このようにすれば、完全一致でない場合でも、部分的に同じ再現情報がある場合にデータを共用でき、保存部113の記憶容量を節約することができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMや他の不揮発性記憶媒体(フラッシュメモリ,EEPROM等)などに格納しておいてもよい。しかし、メモリカード、CD、DVD、ブルーレイディスク等の任意の不揮発性記録媒体に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
また、以上説明してきた実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
Claims (11)
- 複数のデバイスからなるデバイス群を管理するデバイス管理装置であって、
前記デバイスから送信される、該デバイスの動作状態が変化したことを示す状態変化情報に応じて、前記デバイス群の状態を保存すべきか否か判断する判断手段と、
前記判断手段が保存すべきと判断した場合に、前記状態変化情報の送信元デバイスを含むデバイス群中の各デバイスの動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集し、これらの情報に識別情報を付した再現情報を保存部に保存する状態保存手段と、
前記状態保存手段が保存したいずれかの再現情報について再現指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が再現指示を受け付けた場合に、該再現指示に係る再現情報に従い、デバイス群中のデバイスに、該再現情報に含まれる動作状態で動作し、該再現情報に含まれるコンテンツを再生するよう指示する再現手段と、
を備え、
前記受付手段は、前記再現指示に加えて、再現情報の変更指示を受け付ける手段であり、前記再現手段は、前記再現指示に係る再現情報を、前記受付手段が該再現指示と共に受け付けた変更指示に従って変更し、その変更後の再現情報に従って前記複数のデバイスへの指示を行うことを特徴とするデバイス管理装置。 - 請求項1に記載のデバイス管理装置であって、
複数のエリアにそれぞれ配置されたデバイス群を管理し、
前記受付手段は、前記再現指示として、前記複数のエリアのうちどのエリアに対して動作状態及び利用中コンテンツの再現を行うかの指示も受け付ける手段であり、
前記再現手段は、前記受付手段が受け付けた再現指示に係るエリアと対応付けて登録されている、再現時に行うべき再現情報の変更内容を参照して、該再現指示に係る再現情報を、該変更内容に従って変更し、その変更後の再現情報に従って前記受け付けた再現指示に係るエリアの複数のデバイスへの指示を行うことを特徴とするデバイス管理装置。 - 請求項1又は2に記載のデバイス管理装置であって、
前記状態保存手段は、ユーザからの保存指示を受け付けたタイミングにおいても、該保存指示において指定されたデバイス群中の各デバイスの動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集し、これらの情報に識別情報を付した再現情報を保存部に保存することを特徴とするデバイス管理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデバイス管理装置であって、
前記状態保存手段は、いずれかのデバイスから前記動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集できなかった場合に、継続的に該デバイスから前記動作状態及び利用中コンテンツの情報の収集を試み、デバイス群内の全てのデバイスから収集できてから前記再現情報の保存を行うことを特徴とするデバイス管理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデバイス管理装置であって、
前記再現手段の指示に従った動作あるいは再生が失敗したことを検出した場合に、前記再現指示を行ったユーザに対し該失敗を通知する通知手段を備えたことを特徴とするデバイス管理装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデバイス管理装置であって、
前記状態保存手段は、前記再現情報を保存しようとする際、既に同じ内容の再現情報が保存されている場合は、新たに再現情報を保存することに代えて、該既に保存されている再現情報が該新たな再現情報としても利用できる旨の情報を保存することを特徴とするデバイス管理装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデバイス管理装置であって、
前記状態保存手段は、前記再現情報を保存しようとする際、新たに再現情報を保存することに代えて、既に保存されている再現情報のいずれかを選択し、該選択した再現情報の識別情報と、該選択した再現情報と新たに保存しようとする再現情報との差分と、新たに保存しようとする再現情報の識別情報とを対応付けて保存することを特徴とするデバイス管理装置。 - 複数のデバイスからなるデバイス群を管理するデバイス管理装置が、
前記デバイスから送信される、該デバイスの動作状態が変化したことを示す状態変化情報に応じて、前記デバイス群の状態を保存すべきか否か判断する判断手順と、
前記判断手順で保存すべきと判断した場合に、前記状態変化情報の送信元デバイスを含むデバイス群中の各デバイスの動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集し、これらの情報に識別情報を付した再現情報を保存部に保存する状態保存手順と、
前記状態保存手順で保存したいずれかの再現情報について再現指示を受け付ける受付手順と、
前記受付手順で再現指示を受け付けた場合に、該再現指示に係る再現情報に従い、デバイス群中のデバイスに、該再現情報に含まれる動作状態で動作し、該再現情報に含まれるコンテンツを再生するよう指示する再現手順と、
を実行し、
前記受付手順では、前記再現指示に加えて、再現情報の変更指示を受け付け、前記再現手順では、前記再現指示に係る再現情報を、前記受付手順で該再現指示と共に受け付けた変更指示に従って変更し、その変更後の再現情報に従って前記複数のデバイスへの指示を行うことを特徴とするデバイス管理方法。 - コンピュータを、
複数のデバイスからなるデバイス群を管理するデバイス管理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記デバイスから送信される、該デバイスの動作状態が変化したことを示す状態変化情報に応じて、前記デバイス群の状態を保存すべきか否か判断する判断手段と、
前記判断手段が保存すべきと判断した場合に、前記状態変化情報の送信元デバイスを含むデバイス群中の各デバイスの動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集し、これらの情報に識別情報を付した再現情報を保存部に保存する状態保存手段と、
前記状態保存手段が保存したいずれかの再現情報について再現指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が再現指示を受け付けた場合に、該再現指示に係る再現情報に従い、デバイス群中のデバイスに、該再現情報に含まれる動作状態で動作し、該再現情報に含まれるコンテンツを再生するよう指示する再現手段として機能させ、
前記受付手段は、前記再現指示に加えて、再現情報の変更指示を受け付ける手段であり、前記再現手段は、前記再現指示に係る再現情報を、前記受付手段が該再現指示と共に受け付けた変更指示に従って変更し、その変更後の再現情報に従って前記複数のデバイスへの指示を行うように機能させるためのプログラム。 - 複数のデバイスからなるデバイス群を管理するデバイス管理装置と、前記デバイス群とを備えるデバイス管理システムであって、
前記デバイス管理装置が、
前記デバイスから送信される、該デバイスの動作状態が変化したことを示す状態変化情報に応じて、前記デバイス群の状態を保存すべきか否か判断する判断手段と、
前記判断手段が保存すべきと判断した場合に、前記状態変化情報の送信元デバイスを含むデバイス群中の各デバイスの動作状態及び利用中コンテンツの情報を収集し、これらの情報に識別情報を付した再現情報を保存部に保存する状態保存手段と、
前記状態保存手段が保存したいずれかの再現情報について再現指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が再現指示を受け付けた場合に、該再現指示に係る再現情報に従い、デバイス群中のデバイスに、該再現情報に含まれる動作状態で動作し、該再現情報に含まれるコンテンツを再生するよう指示する再現手段と、を備え、
前記受付手段は、前記再現指示に加えて、再現情報の変更指示を受け付ける手段であり、前記再現手段は、前記再現指示に係る再現情報を、前記受付手段が該再現指示と共に受け付けた変更指示に従って変更し、その変更後の再現情報に従って前記複数のデバイスへの指示を行い、
前記デバイス群中の各デバイスがそれぞれ、
自身の動作状態に変化が生じた場合に該変化を示す状態変化情報を前記デバイス管理装置に送信する第1の送信手段と、
自身の動作状態及び利用中コンテンツの情報を前記デバイス管理装置に送信する第2の送信手段と、
前記デバイス管理装置からの指示に応じて、自身の動作状態を指示された動作状態に変更すると共に、指示されたコンテンツの再生を行う再現実行手段とを備えることを特徴とするデバイス管理システム。 - 請求項10に記載のデバイス管理システムであって、
前記デバイス管理装置と前記デバイス群内の各デバイスとの間の通信を仲介する中継装置を備えたことを特徴とするデバイス管理システム。
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