JP6143933B1 - 移動経路検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で、高齢者や子供が手軽に携帯可能であり、子供等が多人数で素早く移動する場合であっても当該子供等の移動経路を検知可能な、移動経路検知システムを提供すること。【解決手段】移動経路検知システムにおいては、第1の八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、道路RAに沿った一の側の方向へ指向するように、第1の八木アンテナは道路Rに対して配置される。第2の八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、一の側の方向とは反対側の道路RAに沿った方向へ指向するように、第2の八木アンテナは道路Rに対して配置される。BLEビーコン用アンテナは、道路を移動するBLEビーコンの送信機からの電波を受信する。【選択図】図2

Description

本発明は、BLEビーコンを用いた移動経路検知システムに関する。
従来より、高齢者や子供が、外出中に行方不明になることを防止するための見守りシステムが知られている。見守りシステムでは、GPS等が用いられて、高齢者等の位置を検知する(例えば、特許公報1参照)。
特開2016−122280号公報
上記公報記載のシステムでは、GPS等を備える装置や端末を、高齢者等が携帯する必要がある。GPS等を備える装置や端末は寸法が大きく、また、高価である。このため、多くの高齢者や子供が、手軽に携帯する用途には適しておらず、安価で手軽に高齢者や子供の移動経路を検知できるシステムが求められていた。
安価なシステムとしては、例えば、RFIDを用いたシステムが考えられる。しかし、RFIDの読み込みには時間がかかり、多人数の子供等が、RFIDの読み込みをするエリアを素早く通過する場合には、全てのRFIDを、確実に読み込むことは困難である。
本発明は、安価で、高齢者や子供が手軽に携帯可能であり、子供等が多人数で素早く移動する場合であっても当該子供等の移動経路を検知可能な、移動経路検知システムを提供することを目的とする。
本発明は、中心軸線に沿って配列される導波器、放射器、及び反射器を備える複数の八木アンテナが組合わされて構成されるBLEビーコン用アンテナを有する移動経路検知システムであって、前記複数の八木アンテナは、少なくとも第1の八木アンテナと、第2の八木アンテナとを有し、前記第1の八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、道路に沿った一の側の方向へ指向するように、前記第1の八木アンテナは前記道路に対して配置され、前記第2の八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、前記一の側の方向とは反対側の前記道路に沿った方向へ指向するように、前記第2の八木アンテナは前記道路に対して配置され、前記BLEビーコン用アンテナは、前記道路を移動するBLEビーコンの送信機からの電波を受信する移動経路検知システムに関する。
ここで、前記第1の八木アンテナの反射器と前記第2の八木アンテナの反射器との間に、一方の前記八木アンテナの反射器による他方の前記八木アンテナへの干渉を抑える相互干渉抑制構造を有することが好ましい。
また、前記第1の八木アンテナと前記第2の八木アンテナとは、鉛直方向において同一の位置に配置され、前記相互干渉抑制構造は、前記第1の八木アンテナの反射器に対して前記第2の八木アンテナの反射器を遮蔽する位置関係で、前記第1の八木アンテナの反射器と前記第2の八木アンテナの反射器との間に配置された電波吸収部材を有することが好ましい。
また、前記相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、前記第1の八木アンテナと、前記第2の八木アンテナとが異なる位置に配置されることにより構成されることが好ましい。
また、複数の前記八木アンテナは、第3の八木アンテナと第4の八木アンテナとを有し、鉛直方向視で、前記第1の八木アンテナの指向特性方向は、前記第2の八木アンテナの指向特性方向に対して180°の角度をなし、鉛直方向視で、前記第3の八木アンテナの指向特性方向は、前記第1の八木アンテナの指向特性方向に対して90°の角度をなし、鉛直方向視で、前記第4の八木アンテナの指向特性方向は、前記第1の八木アンテナの指向特性方向に対して270°の角度をなして、複数の前記八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、十字状に道路が交差する交差点から前記道路がそれぞれ離間する方向に沿って指向するように、複数の前記八木アンテナは、前記交差点に対して配置されることが好ましい。
また、前記第3の八木アンテナの反射器と前記第4の八木アンテナの反射器との間に相互干渉抑制構造を有し、前記相互干渉抑制構造は、前記第3の八木アンテナの反射器と前記第4の八木アンテナの反射器とのうちのいずれか一方の前記八木アンテナの反射器による他方の前記八木アンテナへの干渉を抑えることが好ましい。
また、全ての前記八木アンテナは、鉛直方向において同一の位置に配置され、前記相互干渉抑制構造は、一の前記八木アンテナの反射器に対して他の前記八木アンテナの反射器を遮蔽する位置関係で、一の前記八木アンテナの反射器と他の前記八木アンテナの反射器との間に配置された電波吸収部材を有することが好ましい。
また、前記相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、前記複数の八木アンテナが互いに異なる位置に配置されることにより構成されることが好ましい。
また、前記第1の八木アンテナと前記第3の八木アンテナとは、鉛直方向における第1の位置に配置され、前記第2の八木アンテナと前記第4の八木アンテナとは、鉛直方向における第2の位置に配置され、前記相互干渉抑制構造は、鉛直方向において前記第1の位置が前記第2の位置とは異なるように、前記第1の八木アンテナ、前記第2の八木アンテナ、前記第3の八木アンテナ、及び、前記第4の八木アンテナが配置されることにより構成されることが好ましい。
本発明によれば、安価で、高齢者や子供が手軽に携帯可能であり、子供等が多人数で素早く移動する場合であっても当該子供等の移動経路を検知可能な、移動経路検知システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態による移動経路検知システムを示す概念図である。 本発明の第1実施形態による移動経路検知システムのBLEビーコンの受信装置が交差点に配置された様子を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による移動経路検知システムのBLEビーコン用アンテナを示す概略斜視図である。 本発明の第2実施形態による移動経路検知システムのBLEビーコン用アンテナを示す概略斜視図である。 本発明の第3実施形態による移動経路検知システムのBLEビーコン用アンテナを示す概略斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態による移動経路検知システムについて、図面を参照しながら説明する。
移動経路検知システム1は、BLEビーコンの送信機10を携帯して外出している高齢者、子供等の被検出者Pの移動経路を検知することにより、高齢者、子供等の位置を検知して移動経路を検知するためのものである。図1に示すように、移動経路検知システム1は、BLEビーコンの送信機10と、インターネット201を介してクラウド202に接続された端末機器30及びBLEビーコンの受信装置40と、を備えている。
BLEビーコンの送信機10は、BLE規格の低消費電力の信号の電波を送信し、当該信号には、被検出者Pのそれぞれに割り当てられた識別符号(ID)が含まれる。BLEビーコンの送信機10から送信される電波は、BLEビーコンの送信機10から約50m以上離れた位置にまで到達する。BLEビーコンの送信機10は、被検出者Pが、衣類のポケットや手提げ等に入れた状態で携帯可能に小型軽量化されて構成されている。このように携帯した状態で、被検出者Pは外出する。被検出者Pが道路R上を歩行している移動中に、BLEビーコンの送信機10は、電波(BLE信号)を送信する。
BLEビーコンの受信装置40は、街中の交差点に配置された電柱や電信柱、街灯、ビルの壁面、電力会社のトランスに固定されて設置される。具体的には、例えば本実施形態では、図2に示すように、街中の交差点においては、道路RA、道路RBが十字に交差しているが、その交差する2本の道路RA、RBにより形成される4つの角部のうちの1つに設置されている電柱EPに固定される。そして、後述のBLEビーコン用アンテナ50の指向特性に基づき、BLEビーコンの受信装置40が配置される隣接する交差点の間の道路に沿った最短距離は、図2に示すように、BLEビーコン用アンテナ50によるBLEビーコンの送信機10からの電波を受信可能なエリア(以下、「サービスエリアSA」と言う)が重複しないように設定される。具体的には、BLEビーコンの受信装置40が配置される隣接する交差点の間の道路に沿った最短距離は、100mよりも長く設定される。
従って、図2に示すように、一のBLEビーコンの受信装置40によるサービスエリアSAと、一のBLEビーコンの受信装置40によるサービスエリアSAに隣接する他のBLEビーコンの受信装置40によるサービスエリアSAとの間に、BLEビーコンの送信機10からの電波を受信不能なエリアSZが存在する。
例えば、一のBLEビーコン用アンテナ50を有する一のBLEビーコンの受信装置40、他のBLEビーコン用アンテナ50を有する他のBLEビーコンの受信装置40は、それぞれ主要な幹線道路等の交差点に配置されるのであるが、これらのBLEビーコンの受信装置40の間にある交差点においては、主要ではない道路RCが交差する交差点であるため、当該交差点には、BLEビーコンの受信装置40は設置されない。従って、当該主要ではない道路RCが交差する交差点及びその近傍は、BLEビーコンの送信機10からの電波を受信不能なエリアSZとなる。このような構成とすることにより、移動経路検知システム1においてBLEビーコンの受信装置40の数が多くなることを押さえ、システム全体に係る費用の低減が図られる。
BLEビーコンの受信装置40は、BLEビーコン用アンテナ50(図3参照)と、図示しないBLEビーコンの受信機と、図示しないインターネット接続用のインターフェースと、を主として備えており、これらは、樹脂製のハウジング60に収納されている。BLEビーコン用アンテナ50は、BLEビーコンの送信機10から送信された電波を受信して、図示しないBLEビーコンの受信機に入力する。BLEビーコンの受信機は、入力した電波から、ID情報等の、BLEビーコンの送信機10を特定するための情報(以下「ビーコン特定情報」と言う)を、図示しないインターフェースへ出力する。図示しないインターフェースは、インターネット201を介してクラウド202に、ビーコン特定情報及びBLEビーコンの受信装置40を特定する情報(以下「受信装置特定情報」と言う)を出力する。
端末機器30は、図示しない記憶部と、演算処理部と、インターネット接続用のインターフェースと、を有しており、演算処理部はプログラムの制御により機能する情報処理装置により構成される。端末機器30としては、例えばパーソナルコンピュータ等により構成される。端末機器30は、クラウド202からインターネット201を介して入力したビーコン特定情報及び受信装置特定情報に基づき、BLEビーコンの送信機10を携帯している被検出者Pが、街中のどこにいるかを検出する。
次に、BLEビーコン用アンテナ50について説明する。図3に示すように、BLEビーコン用アンテナ50は、4つの八木アンテナ51と、相互干渉抑制構造としての電波吸収部材52、とを備えている。4つの八木アンテナ51は、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512、第3八木アンテナ513、及び、第4八木アンテナ514、により構成される。第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512、第3八木アンテナ513、及び、第4八木アンテナ514は、全て同一の構成を有しているため、第1八木アンテナ511についてのみ説明し、他の八木アンテナ512〜514については、説明を省略する。
図3に示すように、第1八木アンテナ511は、導波器5111と、放射器5112と、反射器5113とを備えており、これらは、平行の位置関係で鉛直方向に指向し、水平方向に指向する支柱5114の長手方向に一列に並べられて支柱5114に固定されている。支柱5114の軸心線である中心軸線は、交差点において交差する道路RA、又は、道路RB(図2参照)にそれぞれ沿うように配置され、放射器5112から導波器5111へ向う指向特性方向は、交差点において交差する道路RA、道路RBが、交差点から離間する方向にそれぞれ沿うように指向して配置される。
具体的には、図2に示すように、交差点においては道路RAと道路RBとが交差しているが、第1八木アンテナ511の指向特性方向は、交差点を中心として道路RBを境界として、道路RAの図2における左側の部分に沿うように配置される。第2八木アンテナ512の指向特性方向は、交差点を中心として道路RBを境界として、道路RAの図2における右側の部分に沿うように配置される。第3八木アンテナ513の指向特性方向は、交差点を中心として道路RAを境界として、道路RBの図2における下側の部分に沿うように配置される。第4八木アンテナ514の指向特性方向は、交差点を中心として道路RAを境界として、道路RBの図2における上側の部分に沿うように配置される。
従って、交差点を中心として道路RBを境界として、道路RBの左側を一の側の方向とし、その反対の方向、即ち、道路RBを境界として、道路RBの右側を他の側の方向とすると、第1八木アンテナ511の放射器5112から導波器5111へ向う指向特性方向が一の側の方向へ指向するように、第1八木アンテナ511は配置される。また、第2八木アンテナ512の図示しない放射器から導波器5121へ向う指向特性方向が一の側の方向とは反対側の方向である他の側の方向へ指向するように、第2八木アンテナ512は配置される。
また、換言すれば、鉛直方向視、即ち、電柱の軸方向視で、第2八木アンテナ512の指向特性方向は、第1八木アンテナ511の指向特性方向に対して180°の角度をなしている。また、鉛直方向視で、第3八木アンテナ513の指向特性方向は、第1八木アンテナ511の指向特性方向に対して90°の角度をなしている。鉛直方向視で、第4八木アンテナ514の指向特性方向は、第1八木アンテナ511の指向特性方向に対して270°の角度をなしている。
そして、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512、第3八木アンテナ513、及び、第4八木アンテナ514は、鉛直方向において同一の位置に配置されている。ここで、「鉛直方向において同一の位置に配置される」とは、第1八木アンテナ511〜第4八木アンテナ514の各反射器の少なくとも一部が、全て同一平面上に位置していることを意味する。
相互干渉抑制構造を構成する電波吸収部材52は、第1八木アンテナ511の反射器5113と第2八木アンテナ512の図示しない反射器との間に配置されており、第1八木アンテナ511の反射器5113と第2八木アンテナ512の反射器とのうちの一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑える。また、電波吸収部材52は、第3八木アンテナ513の図示しない反射器と第4八木アンテナ514の反射器5143との間に配置されており、第3八木アンテナ513の反射器と第4八木アンテナ514の反射器5143とのうちの一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑える。
具体的には、電波吸収部材52は、フェライト材、鉄、アルミ等の、電波を吸収し且つ導電性を有する材料により構成されており、本実施形態では、フェライト材が用いられる。電波吸収部材52は、軸方向における両端部が開口している四角筒形状を有している。四角筒形状の電波吸収部材52の4つの側面においては、水平方向における幅は、それぞれ、BLEビーコンの電波の波長程度の長さ、即ち、BLEビーコンの電波の周波数が、2.4GHzの場合には、約12cm程度であり、928MHzの場合には、約32cm程度である。四角筒形状の電波吸収部材52の4つの側面における、鉛直方向における長さは、幅と同様の値以上であり、例えば、水平方向における幅の略2倍程度である。
第1八木アンテナ511〜第4八木アンテナ514の支柱5114、5124、5134、5144は、電波吸収部材52の周方向において、4つの側面521、522、523、524の中央部にそれぞれ配置され、且つ、各支柱の中心軸線が各側面の法線に平行な位置関係を有するように配置される。従って、電波吸収部材52の各側面521、522、523、524の法線方向において、第1八木アンテナ511〜第4八木アンテナ514の各反射器(5113、5143等)の全体は、電波吸収部材52の各側面521、522、523、524にそれぞれ1つずつ対向している。
これにより、電波吸収部材52は、第1八木アンテナ511の反射器5113に対して第2八木アンテナ512の図示しない反射器を遮蔽する位置関係で、第1八木アンテナ511の反射器5113と第2八木アンテナ512の反射器との間に配置されている。同様に、電波吸収部材52は、第3八木アンテナ513の図示しない反射器に対して第4八木アンテナ514の反射器5143を遮蔽する位置関係で、第3八木アンテナ513の反射器と第4八木アンテナ514の反射器5143との間に配置されている。
第1八木アンテナ511〜第4八木アンテナ514それぞれの反射器(5113、5143等)から電波吸収部材52の各側面521、522、523、524までの最短距離は、BLEビーコンの電波の波長の6分の1以上である。例えば、BLEビーコンの電波の周波数が、2.4GHzの場合には、約2cm以上であり、928MHzの場合には、約5cm以上である。これにより、電波吸収部材52から各八木アンテナ51の指向性に影響が生ずることが抑えられる。当該最短距離を、BLEビーコンの電波の波長の6分の1以上としたのは、6分の1未満では、電波吸収部材52から各八木アンテナ51の指向性に影響が生ずることを十分に抑えることが困難であるからである。
四角筒形状を有する電波吸収部材52の内周面により囲まれる空間には、図示しないBLEビーコンの受信機や、インターネット接続用のインターフェース等を構成する回路基板等が収納されている。そして、図示しない上蓋及び下蓋によって、四角筒形状を有する電波吸収部材52の上端開口、下端開口が塞がれる。これにより、樹脂製のハウジング60の外部と内部とに流れる空気の流れにより、電波吸収部材52の内部に気流が生ずることを防止する。樹脂製のハウジング60は、このように構成された第1八木アンテナ511〜第4八木アンテナ514及び電波吸収部材52の全体を収納している。このようなBLEビーコン用アンテナ50を有するBLEビーコンの受信装置40は、交差点に配置されているBLEビーコンの受信装置40から、道路RA及び道路RBに沿って約50m程度の範囲内において送信されるBLEビーコンの電波を受信可能である。
次に、上記の構成によるBLEビーコン用アンテナ50を有する移動経路検知システム1による被検出者Pの、移動経路の検出について説明する。
BLEビーコンの送信機10を携帯している被検出者Pが歩行等により移動してゆき、被検出者Pが携帯しているBLEビーコンの送信機10が、一のBLEビーコンの受信装置40の当該サービスエリアSA内に入ると、当該一のBLEビーコンの受信装置40は、BLEビーコンの送信機10からの電波を受信し、インターネット201を介して端末装置側へ通知する。これにより、端末装置側においては、当該通知に含まれているビーコン特定情報及び受信装置特定情報に基づいて、当該被検出者Pが当該サービスエリアSA内に入ったことを検出する。
その後、BLEビーコンの送信機10を携帯している被検出者Pが歩行等により移動してゆき、被検出者Pが携帯しているBLEビーコンの送信機10が、一のBLEビーコンの受信装置40に近づくと、受信強度(RSSI)が上がる。これにより、端末装置側においては、ビーコン特定情報及び受信装置特定情報に基づいて、当該被検出者Pが当該サービスエリアSA内において、どちらの方向へ歩行(移動)しているか、具体的には、一のBLEビーコンの受信装置40に近づいていることを検出する。
その後、当該被検出者Pが携帯しているBLEビーコンの送信機10が、一のBLEビーコンの受信装置40の当該サービスエリアSA内に位置している状態から、被検出者Pが歩行等により移動してゆき、当該一のBLEビーコンの受信装置40のサービスエリアSA外に出ることにより受信不能なエリアSZ内に位置したときには、BLEビーコンの受信装置40は、被検出者Pが携帯しているBLEビーコンの送信機10からの電波を受信することはできない。
しかし、被検出者Pが先ほどまで位置していたサービスエリアSAにおいてどちらの方向へ向って行ったか、即ち、サービスエリアSAにおける被検出者Pの移動経路は、検出されている。また、当該移動経路の先にある、他のBLEビーコンの受信装置40のサービスエリアSAには、被検出者Pが携帯しているBLEビーコンの送信機10は、未だ入っていないことが検出されている。このため、このサービスエリアSAと、先に電波が受信されていたサービスエリアSAとの間の比較的狭い受信不能なエリアSZ内に、被検出者Pがいることが、容易に推測可能であり、検出可能である。
上記構成の実施形態に係る移動経路検知システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
移動経路検知システムは、中心軸線の位置にある支柱5114、5124、5134、5144に沿って配列される導波器5111等、放射器5112等、及び反射器5113等を備える複数の八木アンテナ511〜514が組合わされて構成されるBLEビーコン用アンテナを有する。
複数の八木アンテナ51は、少なくとも第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511と、第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512とを有する。第1八木アンテナ511の放射器5112から導波器5111へ向う指向特性方向が、道路RAに沿った一の側の方向へ指向するように、第1八木アンテナ511は道路RA、RB(交差点)に対して配置される。第2八木アンテナ512の放射器から導波器5121へ向う指向特性方向が、一の側の方向とは反対側の道路RAに沿った方向へ指向するように、第2八木アンテナ512は道路RA、RB(交差点)に対して配置される。BLEビーコン用アンテナ50は、道路Rを移動するBLEビーコンの送信機10からの電波を受信する。
上記構成により、道路Rに沿った方向に指向特性を伸ばすことが可能となる。このため、道路Rの途中や複数の交差点に、BLEビーコン用アンテナ50を有するBLEビーコンの受信装置40を配置して、BLEビーコンの送信機10からの電波を受信することにより、道路Rを移動する被検出者Pが携帯するBLEビーコンの送信機10の検出を容易とする移動経路検知システム1とすることができる。
具体的には、BLEビーコンの送信機10を携帯して道路Rを移動する被検出者Pが、一のBLEビーコンの受信装置40によるサービスエリアSAにおいてどちらの方向に向って移動しているかを検出することができる。このため、隣接するサービスエリアSAが重複していないことにより生ずる、BLEビーコンの送信機10の電波を受信不能なエリアSZに、当該被検出者Pが移動した場合であっても、それ以前に、当該被検出者Pが移動していたサービスエリアSAにおける当該被検出者Pの移動方向を検出可能であるため、当該受信不能なエリアSZにおけるおおよその位置を推測することが可能となる。
また、BLEビーコンを使用するため、低コストでジオロケーションを実現することができる。また、子供等が多人数で素早く移動する場合であってもBLEビーコンからの電波を受信して、ビーコン特定情報を読み込むことが可能であり、子供等の移動経路を検知可能な、移動経路検知システム1を提供することができる。
また、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511の反射器5113と、第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512の図示しない反射器との間に、一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑える相互干渉抑制構造を有する。
上記構成により、一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑えることが可能となり、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512のそれぞれにおける、放射器5112、図示しない放射器から導波器5111、5121へ向う指向特性を維持し、且つ、第1八木アンテナ511の反射器5113と、第2八木アンテナ512の反射器とを近接して配置させることができる。
このため、省スペースで、第1八木アンテナ511においては指向特性方向が一の側の方向へ指向し、第2八木アンテナ512においては指向特性方向が他の側の方向へ指向するBLEビーコン用アンテナ50を実現することが可能となる。また、BLEビーコン用アンテナ50の小型化を図ることができる。この結果、BLEビーコンの受信装置40の小型化を図ることが可能となり、街中の交差点に設けられた電柱、電信柱、街灯、ビルの壁面、電力会社のトランス等に、容易にBLEビーコンの受信装置40を設置することが可能となる。
また、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511と第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512とは、鉛直方向において同一の位置に配置される。相互干渉抑制構造は、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511の反射器5113に対して、第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512の図示しない反射器を遮蔽する位置関係で、第1八木アンテナ511の反射器5113と第2八木アンテナ512の反射器との間に配置された電波吸収部材52を有する。
第1八木アンテナ511と第2八木アンテナ512とが、鉛直方向における同一の位置に配置される場合には、第1八木アンテナ511の反射器5113と第2八木アンテナ512の図示しない反射器とが近接して配置される。このため、一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉が大きい。しかし、上記構成により、このような配置とした場合であっても、一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑えることが可能となる。
また、複数のアンテナは、第3の八木アンテナとしての第3八木アンテナ513と、第4の八木アンテナとしての第4八木アンテナ514とを有する。
鉛直方向視で、第1八木アンテナ511の指向特性方向は、第2八木アンテナ512の指向特性方向に対して180°の角度をなす。鉛直方向視で、第3八木アンテナ513の指向特性方向は、第1八木アンテナ511の指向特性方向に対して90°の角度をなす。鉛直方向視で、第4八木アンテナ514の指向特性方向は、第1八木アンテナ511の指向特性方向に対して270°の角度をなす。
上記構成により、十字状に交差する道路RA、RBの交差点において交差する道路RA、RBに沿った方向に指向特性を伸ばすことが可能となる。このため、複数の交差点に、BLEビーコン用アンテナ50を有するBLEビーコンの受信装置40を配置させてBLEビーコンの送信機10からの電波を受信することにより、交差する道路RA、RBを移動する被検出者Pが携帯するBLEビーコンの送信機10の検出を容易とする移動経路検知システム1とすることができる。
また、第3の八木アンテナとしての第3八木アンテナ513の図示しない反射器と、第4の八木アンテナとしての第4八木アンテナ514の反射器5143との間に相互干渉抑制構造(電波吸収部材52)を有し、第3八木アンテナ513の反射器と第4八木アンテナ514の反射器5143とのうちのいずれか一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑える。
上記構成により、第1八木アンテナ511〜第4八木アンテナ514により指向特性方向を、交差する道路RA、RBに沿って四方へ指向させた場合であっても、一方の八木アンテナの反射器による他方の八木アンテナへの干渉を抑えることが可能となる。
また、全ての八木アンテナ51は、鉛直方向において同一の位置に配置される。相互干渉抑制構造は、一の八木アンテナの反射器に対して他の八木アンテナの反射器を遮蔽する位置関係で、一の八木アンテナの反射器と他の八木アンテナの反射器との間に配置される。上記構成により、鉛直方向において、BLEビーコン用アンテナ50を有するBLEビーコンの受信装置40の小型化を図ることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態による移動経路検知システムについて図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、第2実施形態による移動経路検知システムでは、BLEビーコン用アンテナ50Aの相互干渉抑制構造が、電波吸収部材52を有していない点で、第1実施形態による移動経路検知システムとは異なる。これ以外の構成については、第1実施形態による移動経路検知システム1の構成と同様であるため、第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
BLEビーコン用アンテナ50Aの相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511と、第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512とが異なる位置に配置されることにより構成される。
更に具体的には、第1八木アンテナ511と第3の八木アンテナとしての第3八木アンテナ513とは、鉛直方向における同一の位置である第1の位置に配置される。また、第2八木アンテナ512と第4の八木アンテナとしての第4八木アンテナ514とは、鉛直方向における同一の位置である第2の位置に配置される。
相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、第1の位置が第2の位置とは異なるように、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512、第3八木アンテナ513、及び、第4八木アンテナ514が配置されることにより構成される。即ち、第1の位置は、第2の位置よりも鉛直方向下方に位置していることにより、相互干渉抑制構造は、構成されている。ここで、「一の八木アンテナと他の八木アンテナとが、鉛直方向において同一の位置に配置される」とは、一の八木アンテナ511、他の八木アンテナの各反射器の少なくとも一部が、同一平面上に位置していることを意味する。
鉛直方向における、第1八木アンテナ511及び第3八木アンテナ513の最下点と、第2八木アンテナ512及び第4八木アンテナ514の最上点との距離(高さの差)は、BLEビーコンの電波の波長をλとして、λ/2以上3/2λ以下程度の長さ、即ち、BLEビーコンの電波の周波数が、2.4GHzの場合には、約6cm〜18cm程度であり、928MHzの場合には、約16cm〜48cm程度である。λ/2以上としたのは、これよりも小さい値の場合には、一の八木アンテナの反射器による他の八木アンテナへの干渉を抑える効果を得ることが困難となるためである。3/2λ以下としたのは、これよりも大きな値としても、一の八木アンテナの反射器による他の八木アンテナへの干渉を抑える効果にあまり差が生じないためである。
上記構成の実施形態に係る移動経路検知システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
前述のように、相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511と、第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512とが異なる位置に配置されることにより構成される。
上記構成により、相互干渉抑制構造が電波吸収部材52を有していなくても、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512のうちの、一の八木アンテナの反射器による他の八木アンテナへの干渉を抑えることができる。
また、水平面に沿った方向において、即ち、鉛直方向視で、第1八木アンテナ511の反射器と、第2八木アンテナ512の反射器とを近い位置関係で配置させることができるため、水平面に沿った方向においてBLEビーコン用アンテナ50Aの寸法を小さく抑えることができる。この結果、同方向におけるBLEビーコンの受信装置40の寸法を小さく抑えることが可能となる。
また、前述のように、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511と、第3の八木アンテナとしての第3八木アンテナ513とは、鉛直方向における第1の位置に配置されている。第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナ512と、第4の八木アンテナとしての第4八木アンテナ514とは、鉛直方向における第2の位置に配置されている。相互干渉抑制構造は、鉛直方向において第1の位置が第2の位置とは異なるように、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512、第3八木アンテナ513、及び、第4八木アンテナ514が配置されることにより構成される。
上記構成により、相互干渉抑制構造が電波吸収部材52を有していなくても、第1八木アンテナ511、第2八木アンテナ512、第3八木アンテナ513、及び、第4八木アンテナ514のうちの、一の八木アンテナの反射器による他の八木アンテナへの干渉を抑えることができる。
また、水平面に沿った方向において、即ち、鉛直方向視で、第3八木アンテナ513の反射器と、第4八木アンテナ514の反射器とを近い位置関係で配置させることができるため、水平面に沿った方向においてBLEビーコン用アンテナ50の寸法を小さく抑えることができ、この結果、同方向におけるBLEビーコンの受信装置40の寸法を小さく抑えることが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態による移動経路検知システムについて図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、移動経路検知システムのBLEビーコン用アンテナ50Bの相互干渉抑制構造は、電波吸収部材52を有していない点で、第1実施形態による移動経路検知システム1とは異なる。これ以外の構成については、第1実施形態による移動経路検知システム1と同様であるため、第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
BLEビーコン用アンテナ50Bの相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、複数の八木アンテナが互いに異なる位置に配置されることにより構成される。ここで、「鉛直方向において、複数の八木アンテナが互いに異なる位置に配置される」とは、一の八木アンテナの反射器の全体又は一部が、他のいずれの八木アンテナの反射器の全体又は一部とも同一平面上に位置していないことを意味する。
具体的には、図5に示すように、鉛直方向において、第1八木アンテナ511は1番上に配置されており、第3八木アンテナ513は、上から2番目に配置されている。鉛直方向において、第2八木アンテナ512は、上から3番目に配置されており、第4八木アンテナ514は、上から4番目に配置されている。
鉛直方向における、第1八木アンテナ511の最下点と、第3八木アンテナ513の最上点との距離(高さの差)、第3八木アンテナ513の最下点と、第2八木アンテナ512の最上点との距離(高さの差)、第2八木アンテナ512の最下点と、第4八木アンテナ514の最上点との距離(高さの差)は、それぞれ、BLEビーコンの電波の波長をλとして、λ/2以上3/2λ以下程度の長さ、即ち、BLEビーコンの電波の周波数が、2.4GHzの場合には、約6cm〜18cm程度であり、928MHzの場合には、約16cm〜48cm程度である。λ/2以上としたのは、これよりも小さい値の場合には、一の八木アンテナの反射器による他の八木アンテナへの干渉を抑える効果を得ることが困難となるためである。3/2λ以下としたのは、これよりも大きな値としても、一の八木アンテナの反射器による他の八木アンテナへの干渉を抑える効果にあまり差が生じないためである。
上記構成の実施形態に係る移動経路検知システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
前述のように、相互干渉抑制構造は、鉛直方向において、複数の八木アンテナが互いに異なる位置に配置されることにより構成される。
上記構成により、水平面に沿った方向において、即ち、鉛直方向視で、第1の八木アンテナとしての第1八木アンテナ511の反射器と、第2の八木アンテナとしての第2八木アンテナの反射器とを、近い位置関係で配置させることができ、第3の八木アンテナとしての第3八木アンテナ513の反射器と、第4の八木アンテナとしての第4八木アンテナ514の反射器とを近い位置関係で配置させることができる。このため、水平面に沿った方向においてBLEビーコン用アンテナ50Bの寸法をより小さく抑えることができる。この結果、同方向におけるBLEビーコンの受信装置40の寸法をより小さく抑えることが可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。
例えば、本実施形態では、相互干渉抑制構造としての電波吸収部材52は四角筒形状を有していたが、この構成に限定されない。例えば、相互干渉抑制構造は、四角筒形状に代えて、八木アンテナの中心軸線に直交する位置関係を有する平板形状を有していてもよいし、鉛直方向視で、十字形状に交差する板状を有していて、当該十字形状に区画された各エリアに、第1の八木アンテナ、第2の八木アンテナ、第3の八木アンテナ、及び、第4の八木アンテナが、それぞれ配置されるような構成を有してもよい。
また本実施形態では、第1の八木アンテナは第1八木アンテナ511により構成され、第2の八木アンテナは第2八木アンテナ512により構成され、第3の八木アンテナは第3八木アンテナ513により構成され、第4の八木アンテナは第4八木アンテナ514により構成されたが、この構成に限定されない。
例えば、第1の八木アンテナは第3八木アンテナ513により構成され、第2の八木アンテナは第4八木アンテナ514により構成され、第3の八木アンテナは第2八木アンテナ512により構成され、第4の八木アンテナは第1八木アンテナ511により構成されてもよい。
また、本実施形態では、BLEビーコンの受信装置40は、十字状に交差する交差点に配置されたが、これに限定されない。即ち、八木アンテナは複数であればよく、4つに限定されない。例えば、三叉路や五叉路により構成される交差点に配置されてもよく、交差点と交差点との間の道路の部分に配置されてもよい。
具体的には、三叉路の交差点に配置される場合には、第1の八木アンテナ、第2の八木アンテナ、及び、第3の八木アンテナの3つの八木アンテナを有する構成として、各八木アンテナの指向特性方向を、三叉路から離間する方向であって三叉路を構成する各道路にそれぞれ1つずつ沿うように、指向させるようにすればよい。そして、相互干渉抑制構造を構成する電波吸収部材52は、四角筒形状を有しているが、第1の八木アンテナの反射器、第2の八木アンテナの反射器、及び、第3の八木アンテナの反射器を、電波吸収部材52の4つの側面のうちの3つに、それぞれ1つずつ対向するように、配置させればよい。
また、五叉路の交差点に配置される場合には、第1の八木アンテナ、第2の八木アンテナ、第3の八木アンテナ、第4の八木アンテナ、及び、第5の八木アンテナの5つの八木アンテナを有する構成として、各八木アンテナの指向特性方向を、五叉路から離間する方向であって五叉路を構成する各道路にそれぞれ1つずつ沿うように、指向させるようにすればよい。そして、相互干渉抑制構造を構成する電波吸収部材52を、五角筒形状を有する構成とし、第1の八木アンテナの反射器、第2の八木アンテナの反射器、第3の八木アンテナの反射器、第4の八木アンテナの反射器、及び、第5の八木アンテナの反射器を、電波吸収部材52の5つの側面にそれぞれ1つずつ対向するように、配置させればよい。
また、BLEビーコンの受信装置40がそれぞれ配置された隣接する交差点の間の距離が長く、BLEビーコンの送信機10からの電波を受信不能なエリアSZが当該交差点の間において長すぎる場合には、当該交差点同士を結ぶ道路の中間地点に、BLEビーコンの受信装置40を、更に、設けるようにすればよい。
この場合には、第1の八木アンテナ、及び、第2の八木アンテナの2つの八木アンテナを有する構成とする。そして、第1の八木アンテナの指向特性方向を、BLEビーコンの受信装置40がそれぞれ配置された2つの当該交差点のうちの一方の交差点の方向に指向させるようにして、また、第2の八木アンテナの指向特性方向を2つの当該交差点のうちの他方の交差点の方向に指向させるようにして、第1の八木アンテナ及び第2の八木アンテナの指向特性方向を、2つの当該交差点を結ぶ道路に沿わせるようにすればよい。
また、本実施形態では、交差点を中心として、道路RBを境界として、道路RBの左側を一の側の方向とし、その反対の方向、即ち、道路RBを境界として、道路RBの右側を他の側の方向としたが、一の側の方向、他の側の方向については、これに限定されない。一の側の方向とは、鉛直方向視で、所定の一点を中心とする中心角で、0°以上180°未満の範囲内の方向を意味し、他の側の方向とは、鉛直方向視で、当該所定の一点を中心とする中心角で、180°以上360°未満までの範囲の方向を意味すればよい。
また、本実施形態では、移動経路検知システム1は、高齢者、子供等の位置を検知するために用いられたが、これに限定されない。例えば、山間レースや市民マラソンの参加者の移動経路の検知や、遠隔地にいる高齢の親の行動の検知や、リピータ客の来店時の認識等、多種多様の用途に応用可能である。
また、本実施形態では、移動経路検知システム1は、BLEビーコンの送信機10と、端末機器30及びBLEビーコンの受信装置40とは、インターネット201を介してクラウド202に接続されていたが、この構成や接続に限定されない。
1 移動経路検知システム
10 BLEビーコンの送信機
50、50A、50B BLEビーコン用アンテナ
51 八木アンテナ
52 電波吸収部材
511 第1八木アンテナ(第1の八木アンテナ)
512 第2八木アンテナ(第2の八木アンテナ)
513 第3八木アンテナ(第3の八木アンテナ)
514 第4八木アンテナ(第4の八木アンテナ)
5111 導波器
5112 放射器
5113 反射器
5114 支柱

Claims (4)

  1. 中心軸線に沿って配列される導波器、放射器、及び反射器を備える複数の八木アンテナが組合わされて構成されるBLEビーコン用アンテナを有する移動経路検知システムであって、
    前記複数の八木アンテナは、少なくとも第1の八木アンテナと、第2の八木アンテナとを有し、
    前記第1の八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、道路に沿った一の側の方向へ指向するように、前記第1の八木アンテナは前記道路に対して配置され、
    前記第2の八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、前記一の側の方向とは反対側の前記道路に沿った方向へ指向するように、前記第2の八木アンテナは前記道路に対して配置され、
    前記第1の八木アンテナの反射器と前記第2の八木アンテナの反射器との間に、一方の前記八木アンテナの反射器による他方の前記八木アンテナへの干渉を抑える相互干渉抑制構造を有し、
    前記第1の八木アンテナと前記第2の八木アンテナとは、鉛直方向において同一の位置に配置され、
    前記相互干渉抑制構造は、前記第1の八木アンテナの反射器に対して前記第2の八木アンテナの反射器を遮蔽する位置関係で、前記第1の八木アンテナの反射器と前記第2の八木アンテナの反射器との間に配置された電波吸収部材を有し、
    前記BLEビーコン用アンテナは、前記道路を移動するBLEビーコンの送信機からの電波を受信する移動経路検知システム。
  2. 複数の前記八木アンテナは、第3の八木アンテナと第4の八木アンテナとを有し、
    鉛直方向視で、前記第1の八木アンテナの指向特性方向は、前記第2の八木アンテナの指向特性方向に対して180°の角度をなし、
    鉛直方向視で、前記第3の八木アンテナの指向特性方向は、前記第1の八木アンテナの指向特性方向に対して90°の角度をなし、
    鉛直方向視で、前記第4の八木アンテナの指向特性方向は、前記第1の八木アンテナの指向特性方向に対して270°の角度をなして、
    複数の前記八木アンテナの放射器から導波器へ向う指向特性方向が、十字状に道路が交差する交差点から前記道路がそれぞれ離間する方向に沿って指向するように、複数の前記八木アンテナは、前記交差点に対して配置される請求項1に記載の移動経路検知システム。
  3. 前記第3の八木アンテナの反射器と前記第4の八木アンテナの反射器との間に前記相互干渉抑制構造を有し、
    前記相互干渉抑制構造は、前記第3の八木アンテナの反射器と前記第4の八木アンテナの反射器とのうちのいずれか一方の前記八木アンテナの反射器による他方の前記八木アンテナへの干渉を抑える請求項に記載の移動経路検知システム。
  4. 全ての前記八木アンテナは、鉛直方向において同一の位置に配置され、
    前記相互干渉抑制構造は、一の前記八木アンテナの反射器に対して他の前記八木アンテナの反射器を遮蔽する位置関係で、一の前記八木アンテナの反射器と他の前記八木アンテナの反射器との間に配置された電波吸収部材を有する請求項に記載の移動経路検知システム。
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