JP6107361B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙媒体に筆記する動作に基づき、筆記具の移動の軌跡を線画情報として電子化する入力装置に関する。
台座上に載置された紙媒体に対して筆記された場合に、筆記具の移動の軌跡を、紙媒体に筆記された線画の情報として電子化する入力装置が知られている。このような装置において、台座上に載置された紙媒体のフォーマットを認識する技術が提案されている。例えば特許文献1では、次のようにして紙媒体のフォーマットが認識される。はじめにユーザは、台座上に載置された紙媒体の隅に印刷された複数のキャリブレーションマークを、紙媒体のフォーマットに対応する順番で入力ペンによって選択する。装置は、選択された位置を順番に検出する。装置は、検出された位置及び順番に対応するフォーマットを特定することによって、台座上に載置された紙媒体のフォーマットを認識する。
特開平11−203409号公報
ユーザによる紙媒体への通常の筆記時に、筆記具によってキャリブレーションマーク上に筆記される場合がある。キャリブレーションマークに対する筆記の順番が所定の条件を満たす場合、装置は、台座上に載置された紙媒体のフォーマットを認識する。このため、通常の筆記時に、実際に台座上に載置された紙媒体のフォーマットとは異なるフォーマットが装置によって誤って認識される可能性があるという問題点がある。
本発明の目的は、台座上に載置された紙媒体のフォーマットを正確に特定することが可能な入力装置を提供することである。
本発明に係る入力装置は、所定領域に配置された紙媒体に対して筆記手段によって筆記された位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出された位置を複数取得する第1取得手段と、前記第1取得手段によって取得された複数の位置の組み合わせ及び順番が所定の第1条件を満たすか判断する第1判断手段と、前記第1判断手段によって前記第1条件を満たすと判断された場合、前記検出部によって検出された位置を複数取得する第2取得手段と、複数の位置の組み合わせ及び順番を示す第2条件と、前記紙媒体のフォーマットを特定可能なフォーマット情報とを関連付けて複数記憶した第1記憶部を参照し、前記第2取得手段によって取得された複数の位置の組み合わせ及び順番が、前記第1記憶部に記憶された複数の第2条件の何れかと一致するか判断する第2判断手段と、前記第2判断手段によって前記複数の第2条件の何れかと一致すると判断された場合、一致すると判断された第2条件に対応するフォーマット情報を特定する特定手段とを備えている。
本発明の入力装置は、まず第1判断手段によって、筆記動作が第1条件を満たすか判断する。入力装置は、筆記動作が第1条件を満たすと判断した場合、次に第2判断手段によって、筆記動作が複数の第2条件の何れかを満たすか判断する。そして入力装置は、筆記動作が複数の第2条件の何れかを満たすと判断した場合、第2条件に対応付けられたフォーマット情報に基づき、紙媒体のフォーマットを特定する。このように入力装置は、筆記動作を2段階で判断し、紙媒体のフォーマットを特定する。従って入力装置は、通常の筆記動作を、紙媒体のフォーマットを特定するための筆記動作と誤って判断することを防止できる。このため入力装置は、所定領域に実際に配置された紙媒体のフォーマットとは異なるフォーマットを誤って特定することを防止できる。
本発明において、前記検出部によって検出された複数の位置を第2記憶部に記憶する記憶制御手段と、前記第2判断手段によって、前記複数の第2条件の何れかと一致すると判断された場合、前記第2記憶部に記憶した前記複数の位置を消去する消去手段とを備えてもよい。入力装置は、検出部によって検出された複数の位置を記憶部に記憶することによって、筆記動作に基づく線画の情報を電子化し、記憶することができる。また入力装置は、第2判断手段によって複数の第2条件の何れかと一致すると判断された場合に、第2記憶部に記憶された複数の位置を削除する。これによって入力装置は、紙媒体のフォーマットを入力装置に認識させるためにユーザが行った筆記動作を、通常の筆記動作に基づく線画の情報から除外できるので、通常の筆記動作に伴う線画の情報のみを第2記憶部に記憶できる。
本発明において、前記第1条件は、前記所定領域の周縁部分である第1部分内に前記複数の位置が配置することを条件とし、前記第2条件は、前記第1部分よりも内側の第2部分内に前記複数の位置が配置することを条件としてもよい。入力装置は、所定領域の周縁部分に筆記動作がされたかを、第1判断手段によってはじめに判断し、次に、所定領域の内側部分に筆記動作がされたかを、第2判断手段によって次に判断する。入力装置は、異なる領域に筆記動作がされたことを2段階で判断することによって、通常の筆記動作を、紙媒体のフォーマットを特定するための動作と誤って判断することを更に適切に防止できる。また入力装置は、第1判断手段によって判断されるべき筆記動作が第2判断手段によって誤って判断されたり、第2判断手段によって判断されるべき筆記動作が第1判断手段によって誤って判断されたりすることを防止できる。従って入力装置は、第1判断手段による判断と、第2判断手段による判断とを明確に区別することによって、紙媒体のフォーマットを正確に特定できる。
本発明において、前記第1判断手段によって前記第1条件を満たすと判断された場合、及び、前記第2判断手段によって前記複数の第2条件のうち何れかと一致すると判断された場合に、報知を行う報知手段を備えてもよい。入力装置のユーザは、紙媒体のフォーマットが入力装置によって特定されたことを容易に認識できる。
本発明において、前記所定領域内には、複数の検出領域が予め設定され、前記第2判断手段は、前記第2取得手段によって取得された複数の位置の夫々が含まれる複数の検出領域のうち、連続して取得された第1検出領域及び第2検出領域が一致する場合、前記第2検出領域を除外した複数の検出領域に基づいて、前記複数の第2条件の何れかと一致するか判断してもよい。これによって入力装置は、ユーザが誤って同一の検出領域に複数回連続して筆記動作を行った場合でも、紙媒体のフォーマットを正確に特定できる。
本発明において、前記第1取得手段は、前記入力装置の電源がONされた場合、又は、筆記動作に基づく線画の情報を前記入力装置に記憶させる為の筆記動作が行われた場合に、前記位置を複数取得してもよい。これによって入力装置は、所定領域に紙媒体が新たに配置された場合に、新たに配置された紙媒体のフォーマットを特定できる。
手書入力システム1の概要を示す図である。 読取装置2の平面図である。 読取装置2及びPC19の電気的構成を示すブロック図である。 用紙120を示す図である。 用紙130を示す図である。 表表紙110Lの裏面140を示す図である。 テーブル231を示す図である。 メイン処理のフローチャートである。 入力判定処理のフローチャートである。 設定処理のフローチャートである。 通常処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1及び図2を参照して、本実施形態に係る手書入力システム1の概要を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、左下側を、各々、読取装置2の左側、右側、前側、後側、上側、下側と定義して説明する。また読取装置2の左右方向及び上下方向を、夫々、X軸方向及びY軸方向と定義して説明する。
図1に示すように、手書入力システム1は、読取装置2、電子ペン3、PC19等を主に備える。読取装置2は、折り畳んで携行可能な、薄型軽量の手書き入力装置である。手書入力システム1では、ユーザは電子ペン3を用いて、読取装置2に固定された紙媒体100の用紙111に線画を筆記する。線画は、文字、数値、記号、及び図形等を含む。読取装置2は、電子ペン3の位置を検出する。読取装置2は、経時的に検出された電子ペン3の複数の位置に基づいて、電子ペン3の軌跡を特定する。PC19は、読取装置2で特定された電子ペン3の軌跡のデータ(以下、ストロークデータという。)に基づいて、用紙111に筆記された線画を電子化した画像ファイルを作成し、記憶する。
図2に示すように、読取装置2は、左右一対の左読取装置2L,右読取装置2R,フラットケーブル6,及びカバー4を構成の主体とする。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、矩形薄板状であり、カバー4の前面に左右方向に見開き可能に配置されている。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、フラットケーブル6によって電気的に接続されている。右読取装置2Rは、3つのLED5を上端に備える。LED5は、読取装置2の状態をユーザに通知可能である。カバー4は、袋状の袋部4Aを左側に備える。左読取装置2Lは、袋部4A内に差し込まれることでカバー4に着脱可能に装着される。右読取装置2Rは、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、カバー4の右前面に貼り付けられる。
読取装置2の前面には紙媒体100が着脱可能に装着される。図1に示すように、紙媒体100は、左右方向に見開き可能な冊子状である。紙媒体100では、一対の表紙(表表紙110L及び裏表紙110R)と複数の用紙111が、各々の縁部の一部で綴じられている。一例として、紙媒体100はA5サイズのノートである。用紙111に予め印刷された図柄のレイアウト等を示すフォーマット(以下、「紙媒体100のフォーマット」という。)は、紙媒体100の種別毎に異なる。フォーマットの異なる用紙111の具体例として、後述する用紙120(図4参照)、130(図5参照)が挙げられる。紙媒体100は、表表紙110Lが左読取装置2Lの上面に載置され、且つ、裏表紙110Rが右読取装置2Rの上面に載置されるように、読取装置2上に装着される。本実施形態では、紙媒体100は、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、紙媒体100が読取装置2に位置決めされた状態で装着される。即ち、左読取装置2L及び右読取装置2Rは各々、表表紙110L及び裏表紙110Rと一体的に移動する。ユーザは電子ペン3を用いて紙媒体100の用紙111に線画を筆記できる。
また、紙媒体100の表表紙110Lの裏面140(図6参照)に、紙媒体100のフォーマットを読取装置2に認識させるために用いられる図柄が予め印刷される。読取装置2は、裏面140に電子ペン3を用いて筆記する動作に基づいて、紙媒体100のフォーマットを特定可能である。詳細は後述する。
電子ペン3は、公知の電磁誘導式の電子ペンであり、筒体30、芯体31、コイル32、可変容量コンデンサ33、基板34、コンデンサ35、及びインク収納部36を主に備える。筒体30は、円柱状の形状を有し、芯体31の一部、コイル32,可変容量コンデンサ33,基板34,コンデンサ35,及びインク収納部36を内部に収容する。芯体31は、電子ペン3の先端部(図1では下側)に設けられている。芯体31は図示外の弾性部材によって、電子ペン3の先端側に付勢されている。芯体31の先端部は、筒体30の外部に突出している。芯体31の後端側(図1では上側)は、インクが収納されているインク収納部36に接続されている。インク収納部36は、芯体31にインクを供給する。ユーザが電子ペン3を用いて用紙111に筆記すると、インクによって用紙111に線画が形成される。
コイル32は、インク収納部36の周囲に巻回された状態で、芯体31と可変容量コンデンサ33との間に保持されている。可変容量コンデンサ33は、基板34によって電子ペン3の内部に固定されている。基板34には、コンデンサ35が搭載されている。コンデンサ35及び可変容量コンデンサ33はコイル32に並列に接続され、周知の共振(同調)回路を構成する。
PC19は、汎用のノート型のパーソナルコンピュータである。PC19は、入力部191及びディスプレイ192を備える。入力部191は、各種指示を入力するために使用される。ディスプレイ192は、画像を表示する。手書入力システム1では、PC19としてパーソナルコンピュータの代わりに周知の情報端末(タブレットPC,及びスマートフォン等)が用いられてもよい。
図3を参照して、手書入力システム1の電気的構成を説明する。まず、読取装置2の電気的構成と、読取装置2がストロークデータを取得する原理の概要とを説明する。読取装置2は、センサ基板7L,7R,メイン基板20,及びセンサ制御基板28,29を備える。センサ基板7L,7Rは、夫々、左読取装置2L,右読取装置2R内に設けられる。
メイン基板20は、CPU21、RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24を備えている。RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24は、CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、読取装置2の制御を行う。RAM22は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。フラッシュROM23には、CPU21が読取装置2を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。フラッシュROM23にはストロークデータが記憶される。フラッシュROM23には、テーブル231(図7参照)が記憶される。無線通信部24は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。
センサ基板7L、7Rには、X軸方向及びY軸方向の各々に細長いループコイルが多数配列されている。センサ基板7Lは、センサ制御基板28のASIC28Aに電気的に接続されている。ASIC28Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7L上で行われた場合に、筆記動作に基づいてストロークデータを作成する処理を実行する。センサ基板7Rは、センサ制御基板29のASIC29Aに電気的に接続されている。ASIC29Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7R上で行われた場合に、筆記動作に基づいてストロークデータを作成する処理を実行する。ASIC28A,29Aのうち、マスター側のASIC28AはCPU21に直接接続され、スレーブ側のASIC29AはASIC28Aを介してCPU21に接続されている。
センサ基板7L,7R上で電子ペン3による筆記動作が行われた場合にストロークデータが取得される原理を、概略的に説明する。CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流(励磁用送信電流)を流す。これにより、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えばユーザが電子ペン3を用いて、読取装置2に固定された紙媒体100の用紙111に線画を筆記する動作を行うと、電子ペン3はセンサ基板7L,7Rに近接する。そのため、電子ペン3の共振回路は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。
次に、CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルからの磁界の発生を停止させる。センサ基板7L,7Rの各々のループコイルは、電子ペン3の共振回路から発せられる誘導磁界を受信する。CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに流れる信号電流(受信電流)を検出させる。ASIC28A,29Aがこの動作を全てのループコイルについて一本ずつ実行することで、受信電流に基づいて電子ペン3の位置が座標情報として検出される。
さらに、電子ペン3を用いて用紙111に線画を筆記する動作が行われている状態では、芯体31に筆圧が付与される。コイル32のインダクタンスは、芯体31に付与される筆圧に応じて変化する。これにより、芯体31に付与される筆圧に応じて、電子ペン3の共振回路の共振周波数が変化する。CPU21は、共振周波数の変化(位相変化)を検出して、電子ペン3に付与された筆圧を特定する。つまりCPU21は、特定した筆圧によって、紙媒体100の用紙111に線画が筆記されている状態であるか否かを判断できる。CPU21は、用紙111に線画が筆記されていると判断した場合、電子ペン3の軌跡を示すストロークデータを取得し、フラッシュROM23に記憶する。ストロークデータには、軌跡上の複数の位置を示す複数の座標情報が含まれる。
次に、PC19の電気的構成と、PC19が読取装置2からストロークデータを取得した場合の処理の概要とを説明する。PC19は、CPU41,ハードディスクドライブ(HDD)42,RAM43,無線通信部44,入力回路45,出力回路46,入力部191,及びディスプレイ192を主に備える。CPU41は、PC19の制御を行う。CPU41は、ハードディスクドライブ(HDD)42、RAM43、無線通信部44、入力回路45、及び出力回路46と電気的に接続している。HDD42には、CPU41が実行する各種プログラムが記憶される。
PC19は、図示外の媒体読取装置(例えば、CD−ROMドライブ)を備える。PC19は、記憶媒体(例えば、CD−ROM)に記憶されているプログラムを、媒体読取装置で読み取ってHDD42にインストールできる。また、PC19に接続されている外部機器(図示外)またはネットワークからプログラムを受信して、HDD42にインストールしてもよい。
RAM43は、種々の一時データを記憶する。無線通信部44は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力回路45は、CPU41へ入力部191(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)からの指示を送る制御を行う。出力回路46は、CPU41からの指示に応じてディスプレイ192に画像を表示する制御を行う。
CPU41は、読取装置2からストロークデータを取得する指示がユーザによって入力された場合、無線通信部44を介して読取装置2との間で近距離無線通信を実行する。読取装置2のフラッシュROM23に記憶されているストロークデータは、読取装置2からPC19に転送される。CPU41は、読取装置2から転送されたストロークデータをRAM43に記憶する。なお、読取装置2からPC19に対してストロークデータが転送される場合の通信は、無線通信に限定されず有線通信であってもよい。
CPU41は、RAM43に記憶したストロークデータに基づく文字列を特定する場合、Optical Character Recognition(OCR)処理を実行する。なお文字列には、PC19が認識可能な文字コードによって示される文字、数値、記号、図形等が含まれる。複数の文字、数値、記号、図形等が特定される場合だけでなく、一の文字、数値、記号、図形等が特定される場合もある。CPU41は、ストロークデータによって示される軌跡を示す画像データを一旦作成し、作成した画像データに対してOCR処理を実行することで、文字列を特定する。なお、文字列を特定する方法は変更できる。例えばCPU41は、周知のパターンマッチング技術を用いることによって、ストロークデータから文字列を直接特定してもよい。
図4及び図5を参照し、用紙111の具体例(用紙120、130)について説明する。なお、図4及び図5は、一ページ分の用紙111を示しているので、読取装置2の左読取装置2L及び右読取装置2R上に紙媒体100が見開いて置かれた状態では、用紙111が横方向に二つ並んで配置されることになる。
図4を参照し、用紙120について説明する。用紙120では、タイトル領域121、タグ領域122、及びノート領域123が縦方向に並んで配置されている。ノート領域123の右下に保存チェックボックス124が印刷されている。ノート領域123は、ユーザが電子ペン3を用いて自由に線画を筆記する為の領域である。タイトル領域121は、ノート領域123に筆記された線画の表題を筆記する為の領域である。タグ領域122は、ノート領域123に筆記された線画を検索する為のキーワードを、タグとして筆記する為の領域である。保存チェックボックス124は、タイトル領域121、タグ領域122、及びノート領域123に筆記された内容を確定させる場合に、チェックマークがチェックされる領域である。
読取装置2のCPU21は、用紙120が綴じられた紙媒体100のフォーマットを特定する(詳細は後述する。)。CPU21は、タイトル領域121、タグ領域122、及びノート領域123の夫々に筆記された線画のストロークデータを、領域毎に取得してフラッシュROM23に記憶する。PC19のCPU41は、読取装置2からストロークデータを取得し、RAM43に記憶する。CPU41は、RAM43に記憶したストロークデータのうち、ノート領域123に筆記された線画のストロークデータに基づき、線画を電子化して画像ファイルを作成する。画像ファイルは、線画をデシタル画像によって示すデータファイルである。デジタル画像の例として、ベクター画像やラスター画像が挙げられる。画像ファイルとしてJPEGファイル、GIFファイル、PNGファイル、BMPファイルが挙げられる。
CPU41は、RAM43に記憶したストロークデータのうち、タイトル領域121に筆記された線画のストロークデータに基づき、OCR処理によって文字列を特定する。CPU41は、特定した文字列を、作成した画像ファイルのファイル名として設定し、ユーザによって予め指定されたフォルダに記憶する。CPU41は、RAM43に記憶したストロークデータのうち、タグ領域122に筆記された線画のストロークデータに基づき、OCR処理によって文字列を特定する。CPU41は、特定した文字列を、タグとして画像ファイルに関連付ける。画像ファイルに関連付けたタグは、画像ファイルを検索する場合のキーワードとして使用される。
図5を参照し、用紙130について説明する。用紙130では、縦方向を3等分する2本の水平線130A、130Bが印刷されている。また、水平線130A、130Bによって等分された領域の夫々に、タイトル領域131、開始時間領域132、終了時間領域133、場所領域134、及び詳細領域135が縦方向に並んで配置されている。また、詳細領域135の右側に保存チェックボックス136が印刷されている。詳細領域135は、ユーザが電子ペン3を用いてスケジュールの詳細を筆記する為の領域である。タイトル領域131は、詳細領域135に筆記されたスケジュールの表題を筆記する為の領域である。開始時間領域132、終了時間領域133、及び場所領域134は、夫々、詳細領域135に筆記されたスケジュールの開始時間、終了時間、及び開催場所を筆記する為の領域である。保存チェックボックス136は、タイトル領域131、開始時間領域132、終了時間領域133、場所領域134、及び詳細領域135に筆記された内容を確定させる場合に、チェックマークがチェックされる領域である。
読取装置2のCPU21は、用紙130が綴じられた紙媒体100のフォーマットを特定する(詳細は後述する。)。CPU21は、タイトル領域131、開始時間領域132、終了時間領域133、場所領域134、及び詳細領域135の夫々に筆記された線画のストロークデータを取得してフラッシュROM23に記憶する。PC19のCPU41は、読取装置2からストロークデータを取得し、RAM43に記憶する。CPU41は、RAM43に記憶したストロークデータに基づき、OCR処理によって文字列を特定する。CPU41は、開始時間領域132、終了時間領域133、場所領域134、及び詳細領域135の夫々に筆記された線画のストロークデータに基づき特定された、開催時間、終了時間、開催場所、及びスケジュールの詳細を関連付け、スケジュールファイルを作成する。CPU41は、タイトル領域131に筆記された線画のストロークデータに基づき特定された表題を、スケジュールファイルのファイル名として設定し、ユーザによって予め指定されたフォルダに記憶する。なおスケジュールファイルは、例えば、スケジュールを管理する為のアプリケーションで使用される。
図6を参照し、用紙120が綴られた紙媒体100の表表紙110Lの裏面140に印刷される図柄の具体例について説明する。読取装置2のCPU21は、電子ペン3を用いて裏面140への筆記動作が行われた場合のストロークデータに基づいて、用紙120が綴じられた紙媒体100のフォーマットを特定する。CPU21は、用紙120が綴じられた紙媒体100のフォーマットを特定することによって、用紙120に筆記された線画のストロークデータを、領域(タイトル領域121、タグ領域122、及びノート領域123)毎にフラッシュROM23に記憶する。
図6に示すように、裏面140に印刷された図柄には、4つの第1チェックボックス141(141A、141B、141C、141D)、及び、4つの第2チェックボックス142(142A、142B、142C、142D)が含まれる。4つの第1チェックボックス141は、夫々、裏面140の周縁部分(以下、「第1部分」という。)143内の何れかの位置に配置される。具体的には、第1チェックボックス141A、141B、141C、141Dは、夫々、第1部分143内のうち右下、左上、左下、及び右上の夫々に配置される。第1チェックボックス141A、141B、141C、141Dには、夫々、番号「1」「2」「3」「4」が対応付けられている。番号は、4つの第1チェックボックス141の夫々の順番を示している。
4つの第2チェックボックス142は、第1部分143の内側の領域の上下方向略中央の矩形状の部分(以下、「第2部分」という。)144内の何れかの位置に配置される。詳細には次の通りである。第2部分144は、上下方向に2分割、左右方向に4分割されることで、8つの検出領域144A〜144Hが形成される。上側に左右方向に並んだ4つの検出領域が、左から順に夫々、検出領域144A、検出領域144B、検出領域144C、検出領域144Dである。下側に左右方向に並んだ4つの領域が、左から順に夫々、検出領域144E、検出領域144F、検出領域144G、検出領域144Hである。第2チェックボックス142A、142B、142C、142Dは、夫々、検出領域144A、144B、144G、144Hに配置される。第2チェックボックス142A〜142Dには、夫々、アルファベット「A」「B」「C」「D」が対応付けられている。アルファベットは、4つの第2チェックボックス142の夫々の順番を示している。
なお、裏面140に印刷される図柄のうち、4つの第1チェックボックス141の夫々の位置、及び、夫々に対応付けられる番号は、綴じられる用紙111に依らず共通である。従って、用紙120(図4参照)が綴じられた紙媒体100と、用紙130(図5参照)が綴じられた紙媒体100とで、裏面140に印刷される4つの第1チェックボックス141の夫々の位置、及び、対応付けられる番号は一致する。一方、4つの第2チェックボックス142の夫々の位置、及び、対応付けられるアルファベットは、綴じられる用紙によって異なる。従って、用紙120(図4参照)が綴じられた紙媒体100と、用紙130(図5参照)が綴じられた紙媒体100とで、裏面140に印刷される4つの第2チェックボックス142の夫々の位置、及び、対応付けられるアルファベットは異なる。例えば、図示されていないが、用紙130が綴じられた紙媒体100の表表紙110Lの裏面140には、検出領域144A、144F、144C、144Hの夫々に、第2チェックボックス142A〜142Dの夫々が配置される。このように、4つの第2チェックボックス142の夫々は、検出領域144A〜144Hの何れかに1つずつ配置される。
また、裏面140のうち第2部分143の上側及び下側に、読取装置2に紙媒体100のフォーマットを認識させるための手順を示す文字列が印刷されている。具体的には、第2部分144の上側に、文字列「1.ノートを装置本体に取り付け、本体の電源をONにしてください」「2.四隅のチェックボックスを番号順にチェックしてください」「3.StatusLEDが点滅している事を確認してください※なっていない場合は、本体の電源をOFFし、再度手順1からお試しください」「4.下記のチェックボックスを、ABCD順にチェックしてください」が印刷されている。また、第2部分142の下側に、文字列「5.Status LEDが3回点滅した事をご確認ください※うまく設定されない場合は、本体の電源をOFFし、再度手順1からお試しください」「6.以上でノート情報設定は終了です」が印刷されている。
ユーザが、用紙120が綴じられた紙媒体100のフォーマットを読取装置2に認識させる場合の手順について説明する。はじめにユーザは、1.の指示に従い、読取装置2に紙媒体100を載せ、読取装置2の電源をONする。LED5は緑色に発光する。なおユーザは、紙媒体100の表表紙110Lをカバー4の袋部4Aに差し込まず、袋部4Aに載置させた状態とする。次にユーザは、紙媒体100の用紙111を全て右読取装置2Rに載置させた状態とする。これによって、左読取装置2Lには表表紙110Lのみが載置された状態となり、裏面140に電子ペン3を用いて筆記することが可能な状態になる。
次にユーザは、2.の指示に従い、4つの第1チェックボックス141の夫々に対応付けられた番号の順番で、第1チェックボックス141A〜141Dにチェックマークを電子ペン3で筆記する。以上が、第1段階の手順に相当する。第1段階の手順が適切に行われた場合、LED5が遅い周期で点滅する。ユーザは、3.の指示に従い、LED5が点滅していることを確認する。なお、第1段階の手順が適切に行われなかった場合、LED5は点滅しない。この場合、ユーザは、1.から手順をやり直す。
第1段階の手順が適切に行われた場合、次にユーザは、4.の指示に従い、4つの第2チェックボックス142の夫々に対応付けられたアルファベットの順番で、第2チェックボックス142A〜142Dにチェックマークを電子ペン3で筆記する。以上が、第2段階の手順に相当する。第2段階の手順が適切に行われた場合、LED5が速い周期で3回点滅する。ユーザは、5.の指示に従い、LED5が速い周期で3回点滅したことを確認する。LED5が速い周期で3回点滅した場合、読取装置2は、紙媒体100のフォーマットを特定できたことになる。ユーザは、用紙120への通常の筆記動作を開始する。なお、第2段階の手順が適切に行われなかった場合、LED5は赤色に変色して発光する。この場合、ユーザは、読取装置2の電源を一旦OFFする。次にユーザは、再度電源をONし、1.から手順をやり直す。
図7を参照し、フラッシュROM23に記憶されたテーブル231について説明する。テーブル231は、CPU21が紙媒体100のフォーマットを特定する場合に参照される。テーブル231には、4つの第1チェックボックス141の夫々が印刷されている位置を中心とする所定半径の円内の検出領域を示す領域情報が順番に記憶されている。例えば領域情報として、全ての用紙111について、「右下」(n=1)「左上」(n=2)「左下」(n=3)「右上」(n=4)が記憶されている。変数nは、第1チェックボックス141に対応付けられた番号、即ち、4つの第1チェックボックス141の夫々の順番を示す。領域情報「右下」「左上」「左下」「右上」は、夫々、第1チェックボックス141A、141B、141C、141D(図6参照)の夫々が印刷される位置を中心とする円で示される検出領域145A、145B、145C、145D(図6参照)を示す。
またテーブル231には、4つの第2チェックボックス142の夫々が印刷されている第2部分144の検出領域144A〜144Hを示す情報が、用紙111毎に記憶されている。例えば用紙120に対応する位置情報として、「144A」(n=A)「144B」(n=B)「144G」(n=C)「144H」(n=D)が記憶されている。変数nは、第2チェックボックス142に対応付けられたアルファベット、即ち、4つの第2チェックボックス142の順番を示す。位置情報「144A」「144B」「144G」「144H」は、夫々、第2チェックボックス142A、142B、142C、142D(図6参照)の夫々が配置される、第2部分144(図6参照)内の検出領域を示している。用紙130についても同様である。
更にフラッシュROM23には、用紙111に予め印刷された図柄のフォーマットを示すフォーマット情報が、用紙111毎に記憶される。例えば用紙120に対応するフォーマット情報として、タイトル領域121(図4参照)、タグ領域122(図4参照)、及びノート領域123(図4参照)、及び保存チェックボックス124(図4参照)の位置を特定することが可能なフォーマット情報が記憶されている。また、例えば用紙130に対応するフォーマット情報として、タイトル領域131(図5参照)、開始時間領域132(図5参照)、終了時間領域133(図5参照)、場所領域134(図5参照)、詳細領域135(図5参照)、及び保存チェックボックス136(図5参照)の位置を特定することが可能なフォーマット情報が記憶されている。
図8から図11を参照し、読取装置2のCPU21によって実行されるメイン処理について説明する。CPU21は、読取装置2の電源がONされた場合に、フラッシュROM23に記憶されたプログラムに基づいて動作することで、メイン処理を開始する。図8に示すように、はじめにCPU21は、読取装置2が動作中であることをユーザに通知する為に、LED5を緑色で点灯させる(S11)。CPU21は、第1段階の判定を行う処理(入力判定処理、図9参照)を実行する(S13)。
図9を参照し、入力判定処理について説明する。CPU21は、変数nに1を代入して初期化し、RAM22に記憶する(S31)。CPU21は、電子ペン3によって何れかの場所に線画が筆記されたかを判断する(S33)。CPU21は、線画が筆記されていないと判断した場合(S33:NO)、処理をS33に戻す。一方、CPU21は、何れかの場所に線画が筆記されたと判断した場合(S33:YES)、ASIC28Aからストロークデータを取得し、フラッシュROM23に記憶する(S34)。CPU21は、テーブル231(図7参照)を参照し、第1チェックボックス141に対応付けられた4つの領域情報のうち、変数nに対応する領域情報を選択する。CPU21は、S34でフラッシュROM23に記憶されたストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が、選択した領域情報で示される検出領域に配置されているかを判断する(S35)。
CPU21は、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が、選択した領域情報で示される検出領域に配置されていると判断した場合(S35:YES)、変数nが4であるか判断する(S39)。CPU21は、変数nが4未満であると判断した場合(S39:NO)、変数nに1を加算する(S41)。CPU21は、処理をS33に戻す。CPU21は、更新された変数nに基づいて、S34、S35、S39を繰り返す。
変数nが4となった場合、第1チェックボックス141A〜141Dの夫々に対し、対応する番号の順に筆記が行われたことになる。CPU21は、変数nが4であると判断した場合(S39:YES)、メイン処理(図8参照)で設定処理(S17)を実行する為に、フラグ情報「1」をRAM22に記憶する(S43)。CPU21は入力判定処理を終了し、メイン処理(図8参照)に処理を戻す。
一方、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が、選択された領域情報で示される検出領域に配置されていない場合、第1チェックボックス141A〜141Dの何れかに対し、対応する番号の順に筆記が行われなかったことになる。CPU21は、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が、選択された領域情報で示される領域に配置されないと判断した場合(S35:NO)、メイン処理(図8参照)で通常処理(S25)を実行する為に、フラグ情報「0」をRAM22に記憶する(S37)。CPU21は入力判定処理を終了し、メイン処理(図8参照)に処理を戻す。
例えばユーザが、読取装置2の電源をONした後、左読取装置2L上に用紙111を載置させた状態で通常の筆記動作を開始した場合、第1チェックボックス141A〜141Dに対し、対応する番号の順に筆記が行われないことになる為、通常処理か行われる。
図8に示すように、CPU21は、入力判定処理(S13)の終了後、RAM22に記憶されたフラグ情報に基づき、設定処理(S17)を行うか、又は、通常処理(S25)を行うかを判断する(S15)。CPU21は、フラグ情報「1」がRAM22に記憶されていると判断した場合(S15:YES)、第2段階の判定を行う設定処理(S17)を実行すると判断する。一方、CPU21は、フラグ情報「0」がRAM22に記憶されていると判断した場合(S15:NO)、通常の筆記動作を受け付ける通常処理(S25)を実行すると判断する。
図10を参照し、設定処理について説明する。CPU21は、入力判定処理(図9参照)による第1段階の判定が正常に終了したことをユーザに通知する為、LED5を遅い周期で点滅させる(S51)。CPU21は、変数nに1を代入し、RAM22に記憶する(S53)。CPU21は、配列L[1]、L[2]、L[3]、L[4]の夫々に0を代入し、RAM22に記憶する(S53)。CPU21は、電子ペン3によって何れかの場所に線画が筆記されたか判断する(S55)。CPU21は、線画が筆記されていないと判断した場合(S55:NO)、処理をS55に戻す。
一方、CPU21は、いずれかの場所に線画が筆記されたと判断した場合(S55:YES)、ASIC28Aからストロークデータを取得し、フラッシュROM23に記憶する(S56)。CPU21は、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が、第2部分144(図6参照)内に配置されているか判断する(S57)。CPU21は、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が第2部分144内に配置されていないと判断した場合(S57:NO)、処理をS55に戻す。
CPU21は、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が第2部分144内に配置されていると判断した場合(S57:YES)、第2部分144(図6参照)内の8つの検出領域144A〜144H(図6参照)のうち、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置が配置される検出領域を特定する。CPU21は、変数nが1であるか、又は、特定した検出領域を示す領域情報と配列L[n−1]に記憶された領域情報とが相違するかを判断する(S59)。変数nが2以上であり、且つ、領域情報が一致する場合、8つの検出領域144A〜144Hの何れか1つの検出領域に、2回以上連続して筆記が行われたことになる。CPU21は、変数nが2以上であり、且つ、領域情報が一致すると判断した場合(S59:NO)、S55に処理を戻す。
例えば、特定の検出領域に電子ペン3が2回以上連続して接触した場合、CPU21は、変数nが2以上であり、且つ、領域情報が一致すると判断し(S59:NO)、S55に処理を戻す。
一方、変数nが1であるか、又は、領域情報が相違する場合、8つの検出領域144A〜144H(図6参照)の異なる検出領域に1回ずつ筆記されている。CPU21は、変数nが1であるか、又は、領域情報が相違すると判断した場合(S59:YES)、ストロークデータに含まれる座標情報によって特定される位置を含む検出領域を示す領域情報を、配列L[n]に代入して記憶する(S61)。CPU21は、変数nが4であるか判断する(S63)。CPU21は、変数nが4未満であると判断した場合(S63:NO)、変数nに1を加算する(S65)。CPU21は処理をS55に戻す。CPU21は、更新された変数nに基づいて、S55、S56、S57、S59、S61を繰り返す。
変数nが4となった場合、8つの検出領域144A〜144Hの異なる4つの領域の夫々に筆記が行われたことになる。配列L[1]〜L[4]の夫々には、領域情報(144A〜144Hの何れか)が記憶されている。CPU21は、変数nが4であると判断した場合(S63:YES)、テーブル231のうち第2チェックボックス142に対応付けられた4つの領域情報を、用紙111毎に1つずつ選択する(S66)。CPU21は、選択した4つの領域情報と、配列L[1]〜L[4]の夫々に記憶された領域情報とを、対応する変数n毎に比較する(S67)。CPU21は、双方の4つの領域情報が全て一致すると判断した場合(S67:YES)、S66で選択した4つの領域情報に対応する用紙111を、読取装置2に載置された用紙111として特定する(S69)。CPU21は、特定した用紙111に対応するフォーマット情報を、テーブル231から読み出して特定し、用紙111が綴じられた紙媒体100のフォーマットとしてRAM23に記憶する(S69)。
CPU21は、紙媒体100のフォーマットが特定され、第2段階の判定が終了したことをユーザに通知する為、LED5を速い周期で3回点滅させる(S71)。CPU21は、S34(図9参照)、及びS56でフラッシュROM23に記憶したストロークデータを消去する(S73)。CPU21は、メイン処理(図8参照)で通常処理を実行する為に、フラグ情報「0」をRAM22に記憶する(S75)。CPU21は設定処理を終了させ、メイン処理(図8参照)に処理を戻す。
一方、CPU21は、S66で用紙111毎に選択した4つの領域情報のうち何れかと、配列L[1]〜L[4]の夫々に記憶された領域情報の何れかとが相違すると判断した場合(S67:NO)、S66で全ての用紙111に対応する領域情報をテーブル231から選択したか判断する(S77)。CPU21は、S66で選択していない用紙111に対応する領域情報がテーブル231に残っている場合(S77:NO)、処理をS66に戻す。CPU21は、選択されていない用紙111に対応する4つの領域情報を選択し(S66)、処理を繰り返す。CPU21は、S66で全ての用紙111に対応する領域情報をテーブル231から選択したと判断した場合(S77:YES)、メイン処理(図8参照)を終了させる為に、フラグ情報「1」をRAM22に記憶する(S79)。CPU21は設定処理を終了させ、メイン処理(図8参照)に処理を戻す。
図8に示すように、CPU21は、設定処理(S17)の終了後、RAM22に記憶されたフラグ情報に基づき、メイン処理を終了させるか、又は、通常処理(S25)を行うか判断する(S19)。CPU21は、フラグ情報「1」がRAM22に記憶されていると判断した場合(S19:YES)、紙媒体100のフォーマットの特定に失敗したことをユーザに通知する為、LED5を赤色に変色させて点灯させる(S21)。CPU21は、ユーザによって読取装置2の電源をOFFする操作が行われる迄、待機する(S23)。CPU21は、読取装置2の電源をOFFする操作が行われた場合、メイン処理を終了させる。
図11を参照し、通常処理について説明する。はじめにCPU21は、RAM22にフォーマット情報が記憶されているか判断し、記憶されていない場合に、デフォルトのフォーマット情報(例えば、用紙120に対応するフォーマットデータ)をRAM22に記憶する。
例えばユーザが、読取装置2の電源をONした後、左読取装置2L上に用紙111を載置させた状態で通常の筆記動作を開始した場合(S15:NO、図8参照)、デフォルトのフォーマット情報に基づいて通常処理が行われる。一方、設定処理(図10参照)によって紙媒体100のフォーマットが特定されている場合、S69(図10参照)でRAM22に記憶されたフォーマット情報に基づいて通常動作が行われる。
CPU21は、電子ペン3によって何れかの場所に線画が筆記されたか判断する(S81)。CPU21は、線画が筆記されていないと判断した場合(S81:NO)、処理をS81に戻す。一方、CPU21は、何れかの場所に線画が筆記されたと判断した場合(S81:YES)、ASIC28Aからストロークデータを取得する。CPU21は、S69(図10参照)でRAM22に記憶したフォーマット情報に基づき、保存チェックボックス(124(図4参照)又は136(図5参照))に線画が筆記されたか判断する(S83)。CPU21は、保存チェックボックスに線画が筆記されていないと判断した場合(S83:NO)、RAM22に記憶されたフォーマット情報に基づき、ストロークデータに基づく線画が筆記された領域を特定する。CPU21は、取得したストロークデータに、特定した領域を示す情報を対応付けて、RAM22に記憶する(S85)。CPU21は処理をS81に戻す。
例えば、用紙120に対応するフォーマット情報がRAM22に記憶されている場合、CPU21は、取得したストロークデータが、タイトル領域121、タグ領域、及び詳細領域123の何れに筆記されたかを特定する。CPU21は、ストロークデータに、筆記された領域(タイトル領域121、タグ領域、ノート領域123の何れか)を示す情報を対応付け、RAM22に記憶する。又、例えば、用紙130に対応するフォーマット情報がRAM22に記憶されている場合、CPU21は、取得したストロークデータが、タイトル領域131、開始時間領域132、終了時間領域133、場所領域134、詳細領域135の何れに筆記されたかを特定する。CPU21は、ストロークデータに、筆記された領域(タイトル領域131、開始時間領域132、終了時間領域133、場所領域134、詳細領域135の何れか)を示す情報を対応付け、RAM22に記憶する。
一方、CPU21は、保存チェックボックスに線画が筆記されたと判断した場合(S83:YES)、RAM22に記憶した、領域情報が対応付けられたストロークデータを、フラッシュROM23に記憶する(S84)。これによって、読取装置2に対してストロークデータを送信することが可能な状態になる。CPU21は通常処理を終了させ、処理をメイン処理(図8参照)に戻す。図8に示すように、CPU21は、通常処理(S25)の終了後、処理をS13に戻す。CPU21は、第1段階の判定処理(入力判定処理、図9参照)を実行する。
以上説明したように、読取装置2のCPU21は、はじめに、入力判定処理(図9参照)によって、4つの第1チェックボックス141に対する筆記動作が、テーブル231のうち第1チェックボックスに対応する4つの領域情報に従って行われているかを判断する(S35)。CPU21は、テーブル231のうち第1チェックボックスに対応する4つの領域情報に従って筆記動作が行われていると判断した場合、次に、設定処理(図10参照)によって、4つの第2チェックボックス142に対する筆記動作が、テーブル231のうち第2チェックボックスに対応する4つの領域情報の何れかに従って行われているかを判断する(S67)。そしてCPU21は、筆記動作に対応する領域情報に対応付けられたフォーマット情報を、紙媒体100に対応するフォーマット情報として特定する(S69)。このようにCPU21は、入力判定処理及び設定処理の2段階で筆記動作を判断し、紙媒体100のフォーマットを特定する。従ってCPU21は、通常の筆記動作が行われた場合に、紙媒体100のフォーマットを特定するための筆記動作と誤って判断することを防止できる。このためCPU21は、読取装置2の左読取装置2L及び右読取装置2R上に載置された紙媒体100のフォーマットとは異なるフォーマットを誤って特定することを防止できる。
またCPU21は、センサ基板7L、7Rによって検出された複数の座標情報を含むストロークデータをフラッシュROM23に記憶する(S34、S56)ことによって、筆記動作に基づく線画の情報を電子化し記憶できる。またCPU21は、設定処理によって紙媒体100のフォーマットが特定された場合(S69)に、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータを削除する(S73)。これによってCPU21は、紙媒体100のフォーマットを読取装置2に認識させるために行われた筆記動作を、筆記動作に基づく線画の情報から除外できるので、通常の筆記動作に伴う線画のストロークデータのみをフラッシュROM23に記憶することができる。
一方、CPU21は、入力判定処理によって、テーブル231のうち第1チェックボックスに対応する4つの領域情報に従って筆記動作が行われていないと判断した場合、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータを削除せず、通常処理を実行する。従って、電源ONの直後から通常の筆記動作が行われた場合に、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータに基づいて、線画の情報を電子化し記憶できる。CPU21は、通常の筆記動作に基づいて取得されたストロークデータをフラッシュROM23から削除することを防止できる。
CPU21は、入力判定処理によって、裏面140の周縁部分に相当する第1部分143に配置された第1チェックボックス141に対する筆記動作を判断する(第1段階)。次にCPU21は、設定処理によって、第1部分143の内側の第2部分144に配置された第2チェックボックス142に対する筆記動作を判断する(第2段階)。このようにCPU21は、異なる領域に筆記動作がされたことを2段階で判断することによって、通常の筆記動作を、紙媒体100のフォーマットを特定するための動作と誤って判断することを更に適切に防止できる。またCPU21は、第1段階で判断されるべき筆記動作が第2段階で誤って判断されたり、第2段階で判断されるべき筆記動作が第1段階で誤って判断されたりすることを防止できる。従ってCPU21は、第1段階の判断と、第2段階の判断とを明確に区別することによって、紙媒体100のフォーマットを正確に特定できる。
またCPU21は、入力判定処理(図9参照)によって4つの第1チェックボックス141に対する筆記動作がテーブル231に基づいて行われていると判断した場合、LED5を遅い速度で点滅させる(S51)。またCPU21は、設定処理(図10参照)によって、4つの第2チェックボックス142に対する筆記動作がテーブル231に基づいて行われており、紙媒体100のフォーマットを特定できた場合、LED5を速い速度で点滅させる(S71)。従って読取装置2のユーザは、紙媒体100のフォーマットを読取装置2が特定できたか否かを一見して容易に認識できる。
またCPU21は、第2部分144の8つの検出領域144A〜144Hの何れか1つの領域に、2回以上連続してチェックマークが筆記された場合、2回目以降の筆記動作を除外して紙媒体100のフォーマットを特定する。従ってCPU21は、ユーザが誤って、同一の検出領域に複数回連続して筆記動作を行った場合でも、紙媒体100のフォーマットを正確に認識できる。
またCPU21は、読取装置2の電源がONされた場合(メイン処理の開始時)、又は、筆記動作に基づく線画の情報を読取装置2に記憶させる為に保存チェックボックスが筆記された場合(S83:YES)に、入力判定処理を実行する。なお、読取装置2の電源がONされた場合、又は、保存チェックボックスが筆記された場合、その後新たな紙媒体100が左読取装置2L及び右読取装置2Rに載置される可能性が高い。このためCPU21は、左読取装置2L及び右読取装置2Rに新たな紙媒体100が載置された場合に、新たに載置された紙媒体100のフォーマットを特定することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。読取装置2は他の方法で電子ペン3の位置を検出してもよい。例えば読取装置2はタッチパネルを備えてもよい。タッチパネルの駆動方式は、抵抗膜方式であることが好ましい。タッチパネル上に紙媒体100が置かれてもよい。CPU21は、電子ペン3によって紙媒体100の用紙111に線画を筆記する動作が行われた場合、タッチパネルを介して筆圧が加えられた位置を検出してもよい。
図4、図5で例示した用紙120、130、及び、図6で例示した裏面140の図柄は一例であり、夫々に配置される各種領域の種類、数、及び大きさは変更できる。また図6で示した図柄は、紙媒体100の裏表紙110Rの裏面に印刷されていてもよい。ユーザは、裏表紙110Rに印刷された図柄に基づき筆記動作を行うことによって、読取装置2に紙媒体100のフォーマットを特定させてもよい。
CPU21は、設定処理(図9参照)によって紙媒体100のフォーマットを特定した場合、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータを消去した(S73)。これに対し、例えばCPU21は、紙媒体100のフォーマットを特定し、LED5を速い周期で点滅させた後(S71)、ユーザからの入力操作を待ち受けてもよい。CPU21は、ユーザからの入力操作を受け付けた場合に、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータを消去してもよい。一方、CPU21は、ユーザからの入力操作が所定時間内に受け付けられなかった場合、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータを消去せず、そのまま通常処理(図11参照)を実行してもよい。
第1チェックボックス141及び第2チェックボックス142の位置は変更できる。例えば、第1チェックボックス141を第2部分144に配置し、第2チェックボックス142を第1部分143に配置してもよい。また、第1チェックボックス141及び第2チェックボックス142を、第1部分143又は第2部分144に配置してもよい。
CPU21は、LED5による報知の代わりに、図示外のスピーカから音を出力してもよい。またCPU21は、LED5による報知の代わりに、図示外の振動モータによって読取装置2を振動させてもよい。
CPU21は、第2部分の8つの検出領域144A〜144Hのうち、同一の領域に対して複数回連続して筆記動作が行われた場合、夫々を異なる筆記動作として検出してもよい。CPU21は、紙媒体100のフォーマットを特定されるための入力操作を受け付けた場合に、入力判定処理及び設定処理を実行してもよい。
なお、読取装置2が本発明の「入力装置」に相当する。電子ペン3が本発明の「筆記手段」に相当する。センサ基板7L、7Rが本発明の「検出部」に相当する。S33の処理を行うCPU21が本発明の「第1取得手段」に相当する。S35の処理を行うCPU21が本発明の「第1判断手段」に相当する。S55の処理を行うCPU21が本発明の「第2取得手段」に相当する。S67の処理を行うCPU21が本発明の「第2判断手段」に相当する。S69の処理を行うCPU21が本発明の「特定手段」に相当する。テーブル231のうち、第1チェックボックスに対応付けられた領域情報の組み合わせが、本発明の「第1条件」に相当する。テーブル231のうち、第2チェックボックスに対応付けられた領域情報の組み合わせが、本発明の「第2条件」に相当する。テーブル231を記憶するフラッシュROM23が本発明の「第1記憶部」に相当する。S34、S56の処理を行うCPU21が本発明の「記憶制御手段」に相当する。S73の処理を行うCPU21が本発明の「消去手段」に相当する。ストロークデータを記憶するフラッシュROM23が本発明の「第2記憶部」に相当する。S51、S71の処理を行うCPU21が本発明の「報知手段」に相当する。
1 手書入力システム
2 読取装置
3 電子ペン
7L,7R センサ基板
21 CPU
100 紙媒体
111、120、130 用紙

Claims (6)

  1. 所定領域に配置された紙媒体に対して筆記手段によって筆記された位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された位置を複数取得する第1取得手段と、
    前記第1取得手段によって取得された複数の位置の組み合わせ及び順番が所定の第1条件を満たすか判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段によって前記第1条件を満たすと判断された場合、前記検出部によって検出された位置を複数取得する第2取得手段と、
    複数の位置の組み合わせ及び順番を示す第2条件と、前記紙媒体のフォーマットを特定可能なフォーマット情報とを関連付けて複数記憶した第1記憶部を参照し、前記第2取得手段によって取得された複数の位置の組み合わせ及び順番が、前記第1記憶部に記憶された複数の第2条件の何れかと一致するか判断する第2判断手段と、
    前記第2判断手段によって前記複数の第2条件の何れかと一致すると判断された場合、一致すると判断された第2条件に対応するフォーマット情報を特定する特定手段と
    を備えたことを特徴とする入力装置。
  2. 前記検出部によって検出された複数の位置を第2記憶部に記憶する記憶制御手段と、
    前記第2判断手段によって、前記複数の第2条件の何れかと一致すると判断された場合、前記第2記憶部に記憶した前記複数の位置を消去する消去手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記第1条件は、前記所定領域の周縁部分である第1部分内に前記複数の位置が配置することを条件とし、
    前記第2条件は、前記第1部分よりも内側の第2部分内に前記複数の位置が配置することを条件とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記第1判断手段によって前記第1条件を満たすと判断された場合、及び、前記第2判断手段によって前記複数の第2条件のうち何れかと一致すると判断された場合に、報知を行う報知手段を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の入力装置。
  5. 前記所定領域内には、複数の検出領域が予め設定され、
    前記第2判断手段は、
    前記第2取得手段によって取得された複数の位置の夫々が含まれる複数の検出領域のうち、連続して取得された第1検出領域及び第2検出領域が一致する場合、前記第2検出領域を除外した複数の検出領域に基づいて、前記複数の第2条件の何れかと一致するか判断することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の入力装置。
  6. 前記第1取得手段は、前記入力装置の電源がONされた場合、又は、筆記動作に基づく線画の情報を前記入力装置に記憶させる為の筆記動作が行われた場合に、前記位置を複数取得することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の入力装置。
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