JP6007242B2 - 端末装置、通信方法、プログラム、および無線通信システム - Google Patents

端末装置、通信方法、プログラム、および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置、その端末装置における通信方法、プログラム、プログラムを格納した記録媒体、およびその端末装置を含む無線通信システムに関するものである。
無線通信システムにおける端末装置には、いくつかの状態が定義されている。例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式では、基地局装置からのページング情報を間欠受信するCELL_PCH(Cell Paging Channel)のようなアイドル(Idle)状態(データ送受信が不可能な状態)、少量のデータ送信が可能なCELL_FACH(Cell Forward Access Channel)、迅速なデータ送受信を可能とするCELL_DCH(Cell Dedicated Channel)といった通信状態(データ送受信が可能な状態)が規定されている。また、LTE(Long Term Evolution)方式では、基地局からのページング情報を間欠受信するRRC_IDLEのようなアイドル状態と、迅速なデータの送受信を可能とするRRC_CONNECTEDのような通信状態が規定されている。
アイドル状態の端末装置などで実行されるアプリケーションがデータ通信する際、上記のアイドル状態から通信状態に移行するために、予め定められた接続手順を実行する必要がある。
例えば、特表2008−518551号公報(引用文献1)に記載のネットワークに携帯電子機器を接続する方法は、パケット・データ・セッションについて使用パターン情報を収集するステップと、収集された使用パターン情報に基づいて、携帯電子機器がネットワークに接続するタイミング及び携帯電子機器がネットワークへの接続を切断するタイミングを示す携帯電子機器のデフォルト・パラメータを決定するステップとを含む。使用パターン情報はデータ通信の優先度を含んでおり、ユーザはその優先度を設定できる。
特表2008−518551号公報
例えば、アイドル状態の端末装置においてアプリケーションがデータ通信を開始する場合、アイドル状態からRRC(Radio resource control)接続が行われ、続いて認証手続きが行われる。そして、認証手続きが成功し、端末装置が通信状態に移行すると、データ通信(パケット通信)が開始される。そしてデータ通信終了後、一定時間データ通信が行われなければ、RRC接続が解放され、端末装置は再び通信状態からアイドル状態に移行する。すなわち、端末装置がアイドル状態にある場合には、データ通信の開始前に、RRC接続および認証手続きの手順を完了させる必要がある。
上述の特表2008−518551号公報(引用文献1)では、アプリケーションが通信を行うタイミングは明確には定められておらず、各アプリケーションが別々のタイミングでデータ通信を行う可能性がある。この場合、データ通信を行うたびに、RRC接続および認証手続きの手順を行う必要があり、消費電流が増加するという課題がある。
より具体的な一例を示すと、端末装置がアイドル状態にある際に、第1のアプリケーションがデータ通信を行う場合、RRC接続および認証手続きの手順を経て端末装置が通信状態に移行して、最初のデータ通信を開始する。その後に一定時間が経過し、端末装置はアイドル状態に遷移した後に、第2のアプリケーションがRRC接続および認証手続きの手順を経て、端末装置は通信状態に遷移し、次のデータ通信を開始するといった具合である。
特に、上りリンクでの通信(端末装置から基地局装置へのデータ伝送)の場合、携帯装置が無線信号を送出する必要があるため、RF(Radio Frequency:無線周波数)信号の増幅に係る消費電力が増大するという課題がある。
本発明の目的は、複数のアプリケーションがデータ通信を行う際の消費電力を低減できる端末装置、その端末装置における通信方法、その端末装置において実行されるプログラム、そのプログラムを格納した記録媒体、およびその端末装置を含む無線通信システムを提供することである。
本発明のある局面に従えば、無線信号を介してデータ通信を行う端末装置が提供される。端末装置は、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段と、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移しデータ通信を実行する通信手段と、通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信の実行を制御する管理手段とを含む。
好ましくは、管理手段は、データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集する手段と、収集した使用パターンの情報を利用して、各アプリケーションに対するデータ通信のスケジュール情報を決定する手段と、決定されたスケジュール情報を利用して、各アプリケーションが発生するデータ通信の要求を制約する手段とを含む。
好ましくは、使用パターンの情報は、アプリケーションの種類、通信周期、通信タイミング、通信データ量、通信方式、通信の遅延許容時間、契約情報、ユーザの設定のうち少なくとも1つの設定を含む。
好ましくは、スケジュール情報は、通信周期、通信タイミング、通信方式のうち少なくとも1つの設定を含む。
あるいは好ましくは、管理手段は、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求および対応する通信データを受信して蓄える手段と、予め定められた条件が満たされると、データ通信の実施に係る手順を実行させるとともに、蓄えた通信データの送信を開始する手段とを含む。
さらに好ましくは、予め定められた条件は、予め定められた送信周期の到来を含む。
さらに好ましくは、予め定められた条件は、蓄えた通信データの予め定められたデータ値への到達を含む。
好ましくは、管理手段は、いずれかのアプリケーションからユーザおよび端末装置供給者の少なくとも一方が設定したデータ通信の要求を受信すると、予め定められた条件にかかわらず、データ通信の実施に係る手順を実行させる。
本発明の別の局面に従えば、無線信号を介してデータ通信を行う端末装置における通信方法が提供される。通信方法は、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するステップと、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約するステップと、集約したデータ通信の要求に従って、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップとを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、無線信号を介してデータ通信を行う端末装置において実行されるプログラムが提供される。プログラムは、端末装置に、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するステップと、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約するステップと、集約したデータ通信の要求に従って、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップとを実行させる。
本発明のさらに別の局面に従えば、無線信号を介してデータ通信を行う端末装置において実行されるプログラムを格納した記録媒体が提供される。プログラムは、端末装置に、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するステップと、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約するステップと、集約したデータ通信の要求に従って、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップとを実行させる。
本発明のさらに別の局面に従う無線通信システムは、基地局装置と、基地局装置と無線信号を介してデータ通信を行う端末装置とを含む。端末装置は、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段と、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する通信手段と、通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信の実行を制御する管理手段とを含む。
本発明によれば、複数のアプリケーションがデータ通信を行う際の消費電力を低減できる。
本実施の形態に従う無線通信システムの全体構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に従う端末装置におけるデータ通信の概要を説明するための図である。 図1に示す無線通信システムにおいて使用される端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示す無線通信システムにおいて使用される基地局装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に従う端末装置における制御構成を示す模式図である。 実施の形態1に従う端末装置における通信処理に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に従う端末装置における制御構成を示す模式図である。 実施の形態2に従う端末装置における通信処理に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に従う端末装置における制御構成を示す模式図である。 実施の形態3に従う端末装置における通信処理に係る処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に従う端末装置におけるデータ通信の概要を説明するための別の図である。
本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
無線通信システムにおける端末装置には、いくつかの状態が定義されている。例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式では、基地局装置からのページング情報を間欠受信するCELL_PCH(Cell Paging Channel)のようなアイドル(Idle)状態(データ送受信が不可能な状態)、少量のデータ送信が可能なCELL_FACH(Cell Forward Access Channel)、迅速なデータ送受信を可能とするCELL_DCH(Cell Dedicated Channel)といった通信状態(データ送受信が可能な状態)が規定されている。また、LTE(Long Term Evolution)方式では、基地局からのページング情報を間欠受信するRRC_IDLEのようなアイドル状態と、迅速なデータの送受信を可能とするRRC_CONNECTEDのような通信状態が規定されている。
アイドル状態の端末装置などで実行されるアプリケーションがデータ通信する際、上記のアイドル状態から通信状態に移行するために、予め定められた接続手順を実行する必要がある。
<A.無線通信システムの全体構成>
図1は、本実施の形態に従う無線通信システムSYSの全体構成の一例を示す模式図である。無線通信システムSYSは、基地局装置200−1,200−2,200−3(以下「基地局装置200」とも総称する。)を含む。基地局装置200−1,200−2,200−3は、物理的および/または論理的に定義されるセルを用いて、サービスエリア201,202,203をそれぞれ提供する。
端末装置100は、基地局装置200と無線信号を介してデータ通信を行う。より具体的には、端末装置100は、在圏しているサービスエリアを提供する基地局装置200に接続し、パケットベースでデータを遣り取りする。端末装置100は、後述するように、複数のアプリケーションが実装されており、これらのアプリケーションの少なくとも一部は、データ通信を行って、他の主体との間でデータを遣り取りする。
基地局装置200−1,200−2,200−3は、それぞれゲートウェイ250と接続されている。ゲートウェイ250は、MME(Mobility Management Entity)機能を含む。MME機能は、パケット通信用セッション(接続)の設定・開放や、ハンドオーバ(基地局装置の切換)といった制御を行う。ゲートウェイ250は、コアネットワーク300に接続されている。コアネットワーク300は、コアネットワーク制御装置350を含む。コアネットワーク制御装置350は、SAEゲートウェイ(System Architecture Evolution Gateway)機能を含む。SAEゲートウェイ機能は、コアネットワーク300におけるパケットのルーティングを行う。
なお、無線通信システムSYSに含まれる基地局装置200およびゲートウェイ250の数やトポロジーについては、システムに応じて適宜設計される。
<B.課題および解決手段の概要>
次に、本実施の形態1に従う端末装置が着目している課題およびその解決手段の概要について説明する。
図2は、本実施の形態に従う端末装置におけるデータ通信の概要を説明するための図である。図2(A)には、関連するデータ通信に係る手順を示し、図2(B)には、本実施の形態に従うデータ通信に係る手順を示す。図2(A)および図2(B)には、典型例として、3つのアプリケーション(アプリケーションA,B,C)が端末装置にインストールされているとする。
それぞれのアプリケーションは、基本的には、他のアプリケーションの動作とは独立して、接続要求を発生する。このような状況下では、図2(A)に示すように、アプリケーションA,B,Cの各々は、独自のタイミングでデータ通信を要求する。関連技術においては、端末装置がアイドル状態であれば、それぞれのデータ通信の要求に対して、RRC接続および認証手続きの手順が実行される。
すなわち、アイドル状態にある端末装置において、アプリケーションAからデータ通信が要求されると、RRC接続(シーケンスSQ21)および認証手続き(シーケンスSQ22)の手順が実行され、その後、データ通信が可能になる(シーケンスSQ23)。そして一定時間データ通信が行われなければ、RRC接続は解放され、端末装置は再びアイドル状態に移行する。
端末装置が再びアイドル状態にある際に、アプリケーションBからデータ通信が要求されると、再度、RRC接続(シーケンスSQ24)および認証手続き(シーケンスSQ25)の手順が実行され、その後、データ通信が可能になる(シーケンスSQ26)。さらに一定時間経過後、端末装置が再びアイドル状態にある際に、アプリケーションCからデータ通信が要求されると、再度同様に、RRC接続(シーケンスSQ27)および認証手続き(シーケンスSQ28)の手順が実行され、その後、データ通信が可能になる(シーケンスSQ29)。
図2(A)に示すように、アプリケーションからデータ通信が要求されるたびに、RRC接続および認証手続きを行うとすれば、より多くの電力を消費することになる。特に、これらの処理は上りリンクでの通信が必要となり、端末装置でのRF信号の増幅などにより多くの電力が消費される。
そこで、本実施の形態に従う端末装置100は、端末装置の(アイドル状態等への)状態遷移が行われる前に次のデータ通信が開始されるようにそれぞれのアプリケーションによるデータ通信の要求を集約することで、RRC接続および認証手続きの実行回数を低減し、これによって消費電力を低減させる。
より具体的には、図2(B)に示すように、アプリケーションA,B,Cがそれぞれデータ通信を異なるタイミングで要求した場合であっても、それぞれのデータ通信の要求を集約する。その後、適切なタイミングでRRC接続(シーケンスSQ11)および認証手続き(シーケンスSQ12)の手順が実行された後、アプリケーションA,B,Cのそれぞれについてのデータ通信が(端末装置の(アイドル状態等への)状態遷移が行われる前に)連続的に実行される(シーケンスSQ13,SQ14,SQ15)。図2(A)と図2(B)とを比較すると明らかなように、RRC接続および認証手続きの実行回数が3回から1回に削減されていることがわかる。
次に、本実施の形態2および3に従う端末装置が着目している課題およびその解決手段の概要について説明する。
図11は、本実施の形態に従う端末装置におけるデータ通信の概要を説明するための図である。図11(A)には、関連するデータ通信に係る手順を示し、図11(B)には、本実施の形態に従うデータ通信に係る手順を示す。図11(A)および図11(B)には、典型例として、3つのアプリケーション(アプリケーションA,B,C)が端末装置にインストールされているとする。
それぞれのアプリケーションは、基本的には、他のアプリケーションの動作とは独立して、接続要求を発生する。このような状況下では、図11(A)に示すように、アプリケーションA,B,Cの各々は、独自のタイミングでデータ通信を要求する。関連技術においては、端末装置がアイドル状態であれば、それぞれのデータ通信の要求に対して、RRC接続および認証手続きの手順が実行される。
すなわち、アイドル状態にある端末装置において、アプリケーションAからデータ通信が要求されると、RRC接続(シーケンスSQ21)および認証手続き(シーケンスSQ22)の手順が実行され、その後、データ通信が可能になる(シーケンスSQ23)。そして一定時間データ通信が行われなければ、RRC接続は解放され、端末装置は再びアイドル状態に移行する。
端末装置が再びアイドル状態にある際に、アプリケーションBからデータ通信が要求されると、再度、RRC接続(シーケンスSQ24)および認証手続き(シーケンスSQ25)の手順が実行され、その後、データ通信が可能になる(シーケンスSQ26)。さらに一定時間経過後、端末装置が再びアイドル状態にある際に、アプリケーションCからデータ通信が要求されると、再度同様に、RRC接続(シーケンスSQ27)および認証手続き(シーケンスSQ28)の手順が実行され、その後、データ通信が可能になる(シーケンスSQ29)。
図11(A)に示すように、アプリケーションからデータ通信が要求されるたびに、RRC接続および認証手続きを行うとすれば、より多くの電力を消費することになる。特に、これらの処理は上りリンクでの通信が必要となり、端末装置でのRF信号の増幅などにより多くの電力が消費される。
そこで、本実施の形態に従う端末装置100は、端末装置の(アイドル状態等への)状態遷移が行われる前に、それぞれのアプリケーションによるデータ通信の要求を集約することで、RRC接続および認証手続きの実行回数を低減し、これによって消費電力を低減させる。
より具体的には、図11(B)に示すように、アプリケーションA,B,Cがそれぞれデータ通信を異なるタイミングで要求した場合であっても、それぞれのデータ通信の要求を集約する。
実施の形態2では、一定周期のタイミングで、RRC接続(シーケンスSQ11)および認証手続き(シーケンスSQ12)の手順を実行し、アプリケーションA,B,Cのそれぞれについてのデータ通信が(端末装置の状態遷移が行われる前に)連続的に実行される(シーケンスSQ13,SQ14,SQ15)。
実施の形態3では、送信データが一定容量蓄積されたタイミングで、RRC接続(シーケンスSQ11)および認証手続き(シーケンスSQ12)の手順を実行し、アプリケーションA,B,Cのそれぞれについてのデータ通信が(端末装置の状態遷移が行われる前に)連続的に実行される(シーケンスSQ13,SQ14,SQ15)。
図11(A)と図11(B)とを比較すると明らかなように、RRC接続および認証手続きの実行回数が3回から1回に削減されていることがわかる。
なお、端末装置のアイドル状態等への状態遷移は
1)最後のデータ通信(送信or受信)から所定の時間が経過した場合だけでなく、
2)コネクションを切断する等、通信を終了等するための手順を自ら実施した場合、または、通信相手から実施された場合
にも発生することは言うまでもない。
このように、RRC接続および認証手続きの実行回数を減らすことで、端末装置100での電力消費量を低減する。
すなわち、本実施の形態においては、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約した上で、データ通信の実施に必要な手順の実行を制御する。すなわち、複数のアプリケーションの間でデータ通信を行うタイミングを合わせることによって、RRC接続および認証手続きの手順の実行回数を低減し、これらの複数のアプリケーションのデータ通信を一度のRRC接続および認証手続きで完了させるようにする。
後述する実施の形態1〜3においては、それぞれ以下のようなより具体的な方法を採用することで、RRC接続および認証手続きの実行回数を低減する。
(1)実施の形態1
端末装置100の通信管理を行うモジュールが、それぞれのアプリケーションの使用パターンの情報を収集し、通信スケジュールを決定する。それぞれのアプリケーションは、決定された通信スケジュールに従って、データ通信を通信レイヤへ要求する。
(2)実施の形態2
端末装置100の通信管理を行うモジュールが、それぞれのアプリケーションの通信データを一時的に蓄えた上で、当該蓄えたデータを一定周期毎に通信レイヤへ送信してデータ通信を要求する。
(3)実施の形態3
端末装置100の通信管理を行うモジュールが、それぞれのアプリケーションの通信データを一時的に蓄えた上で、その蓄えたデータが予め定められたデータ値(バイト数)に到達すると、当該蓄えたデータを通信レイヤへ送信してデータ通信を要求する。
<C.装置構成>
先に、図1に示す無線通信システムSYSを構成する各主体のハードウェア構成について説明する。
[c1:端末装置100の構成]
図1に示す無線通信システムSYSにおいて使用される端末装置100の構成について説明する。図3は、図1に示す無線通信システムSYSにおいて使用される端末装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3を参照して、端末装置100は、プロセッサ110と、通信制御部112と、符号化部120と、変調部122と、送信部124と、送信アンテナ126と、受信アンテナ132と、受信部134と、復調部136と、復号部138とを含む。
プロセッサ110は、端末装置100における処理全体を制御する主体であり、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)といった処理装置によって実現される。プロセッサ110では、後述するように、複数のアプリケーションが実行されるとともに、データ通信を管理する処理なども実行される。プロセッサ110は、基本的には、予めインストールされたプログラムを実行することで、これらの機能を実現する。
このようなプログラムは、端末装置100に予めインストールされる。但し、各種の記録媒体またはネットワークを介して、プログラムを配布してもよい。プログラムを格納する記録媒体としては、フラッシュメモリ、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read−Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read−Only Memory)、IC(Integrated Circuit)カードなどの半導体記憶媒体、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disk−Read Only Memory)などの光学ディスク記憶媒体、MO(Magnetic Optical Disc)やMD(Mini Disc)などの光磁気ディスク記憶媒体、FD(Flexible Disk)、磁気テープ、カセットテープなどの磁気記憶媒体を用いることができる。
また、ネットワークを介してプログラムを配布する場合には、インターネット上に配置したサーバ装置などにプログラムをダウンロード可能にしておき、このサーバ装置に直接的または間接的にアクセスするような形態が採用される。
再度図3を参照して、プロセッサ110から出力されるユーザデータなどは、以下のようなコンポーネントによって、基地局装置200へ送信される。すなわち、符号化部120は、プロセッサ110から出力されるユーザデータを符号化し、その符号化したデータを変調部122へ出力する。変調部122は、符号化部120からのデータを変調して変調信号を生成し、その変調信号を送信部124へ出力する。送信部124は、変調信号を搬送波の周波数までアップコンバートしてRF信号を生成するとともに、生成したRF信号を増幅して送信アンテナ126へ出力する。送信アンテナ126からは、RF信号が基地局装置200へ向けて送信される。
また、基地局装置200から送信されたRF信号は、以下のようなコンポーネントによって、ユーザデータへ復調されて、プロセッサ110へ入力される。すなわち、受信アンテナ132は、基地局装置200から送信されたRF信号を受信し、受信部134へ出力する。受信部134は、受信アンテナ132からのRF信号からノイズを除去するとともに、信号レベルを調整した上で、復調部136へ出力する。
復調部136は、受信部134からのRF信号をデータ列へ復調し、その復調したデータ列を復号部138へ出力する。復号部138は、復調部136からのデータ列を復号してユーザデータを生成するとともに、生成したユーザデータをプロセッサ110へ出力する。
通信制御部112は、プロセッサ110と制御情報を遣り取りすることで、ユーザデータの送信およびユーザデータの受信などを制御する。より具体的には、通信制御部112は、ユーザデータの送信に係る、符号化部120、変調部122、送信部124に対して制御指令を与えるとともに、ユーザデータの受信に係る、受信部134、復調部136、復号部138に対して制御指令を与える。これによって、予め定義された手順に従って、基地局装置200との間で通信が行われる。
端末装置100は、各種情報をユーザに提示するディスプレイ102と、受信したデータから得られる音声をユーザへ出力するスピーカ104と、ユーザの音声を収集するマイク106と、ユーザ操作を受け付けるキーやタッチパネルなどを含む入力部108とをさらに含む。
[c2:基地局装置200の構成]
図1に示す無線通信システムSYSにおいて使用される基地局装置200の構成について説明する。図4は、図1に示す無線通信システムSYSにおいて使用される基地局装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4を参照して、基地局装置200は、プロセッサ210と、通信制御部212と、上位ネットワークインターフェイス(I/F)214と、記憶部216と、符号化部220と、変調部222と、送信部224と、送信アンテナ226と、受信アンテナ232と、受信部234と、復調部236と、復号部238とを含む。
プロセッサ210は、基地局装置200における処理全体を制御する主体であり、CPUやDSPといった処理装置によって実現される。あるいは、プロセッサ210が提供する機能の一部または全部を専用のハードウェア(典型的には、集積回路)として実装してもよい。
プロセッサ210は、上位ネットワークインターフェイス214を介して、上位のコアネットワークと接続されており、コアネットワークとの間でユーザデータを遣り取りする。プロセッサ210は、記憶部216に格納された在圏情報218に基づいて、自局のサービスエリア内に存在する端末装置100へのパケットルーティングやハンドオーバ手続きなどを実行する。
上位のコアネットワークなどから受信されたユーザデータは、以下のようなコンポーネントによって、目的の端末装置100へ送信される。すなわち、プロセッサ210は、ユーザデータを符号化部220へ出力する。符号化部220は、プロセッサ210から出力されるユーザデータを符号化し、その符号化したデータを変調部222へ出力する。変調部222は、符号化部220からのデータを変調して変調信号を生成し、その変調信号を送信部224へ出力する。送信部224は、変調信号を搬送波の周波数までアップコンバートしてRF信号を生成するとともに、生成したRF信号を増幅して送信アンテナ226へ出力する。送信アンテナ226からは、RF信号が端末装置100へ向けて送信される。
また、端末装置100から送信されたRF信号は、以下のようなコンポーネントによって、ユーザデータへ復調されて、プロセッサ210へ入力される。すなわち、受信アンテナ232は、端末装置100から送信されたRF信号を受信し、受信部234へ出力する。受信部234は、受信アンテナ232からのRF信号からノイズを除去するとともに、信号レベルを調整した上で、復調部236へ出力する。復調部236は、受信部234からのRF信号をデータ列へ復調し、その復調したデータ列を復号部238へ出力する。復号部238は、復調部236からのデータ列を復号してユーザデータを生成するとともに、生成したユーザデータをプロセッサ210へ出力する。
通信制御部212は、プロセッサ210と制御情報を遣り取りすることで、ユーザデータの送信およびユーザデータの受信などを制御する。
[c3:その他の構成]
図1に示す無線通信システムSYSにおいて使用されるゲートウェイ250およびコアネットワーク制御装置350については、公知の構成を採用することができるので、ここでは詳細な説明は行わない。
<D.実施の形態1>
実施の形態1においては、端末装置100の通信管理を行うモジュールが、それぞれのアプリケーションの使用パターンの情報を収集し、通信スケジュールを決定する。それぞれのアプリケーションは、決定された通信スケジュールに従って、データ通信を通信レイヤへ要求する。これによって、アプリケーションのデータ通信に係るRRC接続および認証手続きの実行回数を低減する。
[d1:制御構成]
図5は、実施の形態1に従う端末装置100における制御構成を示す模式図である。図5を参照して、端末装置100のプロセッサ110は、論理的に区分された、アプリケーションレイヤ150と、通信管理部160と、通信レイヤ170とを含む。
アプリケーションレイヤ150は、データ通信を行う各種アプリケーションを含む。すなわち、アプリケーションレイヤ150は、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段に相当する。
通信レイヤ170は、データ通信に係るRRC接続および認証手続きを実行するためのモジュールを含む。すなわち、通信レイヤ170は、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する通信手段に相当する。
通信管理部160は、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約した上で、データ通信の実施に係る手順の実行を制御する管理手段に相当する。
通信管理部160は、実施の形態1に係るデータ通信を制御する。より具体的には、通信管理部160は、アプリケーションレイヤ150に存在するそれぞれのアプリケーションの使用パターンの情報を収集する。使用パターンの情報は、各アプリケーションによるデータ通信の潜在的な要求を示す情報である。一例として、収集される使用パターンの情報は、アプリケーションの種類、通信周期、通信タイミング、(通信毎の)通信データ量、通信方式、通信の遅延許容時間(タイムアウト時間)、契約情報、ユーザの設定の一部もしくは全部を含む。すなわち、通信管理部160は、データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集する機能を有する。
そして、通信管理部160は、収集したアプリケーションの使用パターンの情報を利用して、通信スケジュールを決定する。通信スケジュールは、各アプリケーションに対して許容されるデータ通信をスケジュールする情報である。一例として、通信管理部160は、通信スケジュールとして、通信周期、通信タイミング、通信方式などの内容を決定する。すなわち、通信管理部160は、収集した使用パターンの情報を利用して、各アプリケーションに対するデータ通信のスケジュール情報を決定する機能を有する。
以下、これらの内容についてより詳細に説明する。
(1)通信周期
例えば、アプリケーションAからその通信周期T1を取得するとともに、アプリケーションBからその通信周期T2を取得したとする。このとき、通信管理部160は、通信周期T1<通信周期T2であれば、これらの2つのアプリケーションについての通信周期を、より長い通信周期T2に共通設定する。このように複数のアプリケーションの間で通信周期を共通設定することで、データ通信に必要なRRC接続および認証手続きを集約できる。
(2)通信タイミング
例えば、上述したように、アプリケーションの通信周期を共通設定した場合には、通信管理部160は、アプリケーションAのデータ通信の実行後、その実行後から一定時間内、またはその実行に引き続いて、アプリケーションBのデータ通信が行われるように通信タイミングを設定する。この一定時間は、通信方式に依存して決定することができる。例えば、通信方式がW−CDMA方式であれば、端末装置100がCell_DCH(Cell Dedicated Channel)状態からCell_FACH(Cell Forward Access Channel)状態へ移行するまでの時間などを一定時間とすることができる。また通信方式がLTE方式であれば、端末装置100がRRC_CONNECTED状態からRRC_IDLE状態へ移行するまでの時間などを一定時間とすることができる。すなわち、端末装置の(アイドル状態等への)状態遷移が行われる前に、データ通信を実行する。
(3)通信方式
例えば、ユーザあるいは端末装置100の契約情報、またはユーザの設定情報を参照して、利用可能な通信方式を設定してもよい。より具体的には、複数の通信方式(W−CDMA方式、LTE方式など)のサービスが提供されているが、通信管理部160は、特定の通信方式のみを使用可能であると決定する。あるいは、通信管理部160は、通信方式上の最大通信速度ではなく、ある制約された通信速度でのみデータ通信を許容すると決定してもよい。
(4)混合型
通信スケジュールの一例として、通信周期、通信タイミング、通信方式について例示したが、これらのすべてを必ずしも利用する必要はなく、その一部を適宜組合せて利用するようにしてもよい。さらに、これらの内容に限られず、その他のパラメータを利用してもよい。
上述のような手順で通信スケジュールが決定されると、通信管理部160は、決定した通信スケジュールをそれぞれのアプリケーションへ通知する。各アプリケーションは、通知された通信スケジュールに従って、データ通信を通信レイヤ170へ要求する。基本的には、すべてのアプリケーションが決定された通信スケジュールに従って通信を行うようになる。そのため、複数のアプリケーションが同じ通信周期および/または通信方式でデータ通信を行うことになる。すなわち、通信管理部160は、決定されたスケジュール情報を利用して、各アプリケーションが発生するデータ通信の要求を制約する機能を有する。
但し、決定された通信スケジュールに従うデータ通信が行えないアプリケーションについては、独立したデータ通信を許容してもよい。また、いずれかのアプリケーションにおいて、決定された通信スケジュールにあてはまらない、重要度の高いデータ通信などが必要となった場合には、当該アプリケーションは特別な通信要求メッセージを通信管理部160へ送信する。通信管理部160は、任意のタイミングで送信される通信要求メッセージを受信すると、対応するアプリケーションによるデータ通信を許容する。この重要度の高いデータ通信は、ユーザや端末装置供給者(端末装置のメーカ、端末装置の販売者、端末装置を提供する通信キャリアなどを含む)によって更新周期が設定されている通信などを含む。
通信管理部160は、決定された通信スケジュールにあてはまらないデータ通信の要求が頻発する場合には、その要求を考慮した通信スケジュールを再度決定して再通知してもよい。このとき、決定された通信スケジュールにあてはまらないデータ通信の要求と、通信スケジュールの再決定とが繰り返される場合には、その要求元のアプリケーションに対して、棄却処理を行ってもよい。すなわち、通信管理部160は、そのような状況が発生すると、対象のアプリケーションに対して、データ通信の要求を拒絶したことを示す棄却通知を送信する。
また、通信管理部160は、新たなアプリケーションがインストールされた場合、アプリケーションの設定内容が更新された場合、ユーザの設定が変更された場合などには、それぞれのアプリケーションの使用パターンの情報を再度収集し、通信スケジュールの決定およびそれぞれのアプリケーションへの通知を行う。
アプリケーションの使用パターンの情報は、ユーザの設定を含むため、通信管理部160は、ユーザの設定を反映した通信スケジュールを決定することできる。
[d2:処理手順]
次に、実施の形態1に従う端末装置100における通信処理に係る処理手順について説明する。図6は、実施の形態1に従う端末装置100における通信処理に係る処理手順を示すフローチャートである。図6に示す各ステップは、基本的には、端末装置100のプロセッサ110がプログラムを実行することによって実行される。
図6を参照して、端末装置100の電源がオンされると、処理が開始される。このとき、データ通信を行う複数のアプリケーションの実行が開始される。まず、プロセッサ110(通信管理部160)は、それぞれのアプリケーションの使用パターンの情報を収集する(ステップS100)。続いて、プロセッサ110(通信管理部160)は、収集した使用パターンの情報を利用して、通信スケジュールを決定する(ステップS102)。そして、プロセッサ110(通信管理部160)は、決定した通信スケジュールをそれぞれのアプリケーションへ通知する(ステップS104)。
プロセッサ110(アプリケーションレイヤ150の各アプリケーション)は、決定された通信スケジュールに従って通信を開始する(ステップS106)。ステップS102〜S106の処理によって、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求が集約される。プロセッサ110(通信レイヤ170)は、アプリケーションからのデータ通信の要求に応答して、RRC接続および認証手続きを実行する。すなわち、集約されたデータ通信の要求に従って、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する処理が実行される。
その後、プロセッサ110(通信管理部160)は、アプリケーションの使用パターンの情報を新たに収集する必要があるか否かを判断する(ステップS108)。より具体的には、プロセッサ110(通信管理部160)は、新たなアプリケーションがインストールされたか否か、アプリケーションの設定内容が更新されたか否か、ユーザの設定が変更されたか否かなどを判断する。
アプリケーションの使用パターンの情報を新たに収集する必要があると判断された場合(ステップS108においてYESの場合)には、ステップS100以下の処理が繰り返される。
アプリケーションの使用パターンの情報を新たに収集する必要はないと判断された場合(ステップS108においてNOの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、いずれかのアプリケーションからの、決定された通信スケジュールにあてはまらない、特別な通信要求メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS110)。
特別な通信要求メッセージを受信した場合(ステップS110においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信レイヤ170)は、RRC接続および認証手続きを実行する(ステップS112)。そして、プロセッサ110(通信レイヤ170)は、通信スケジュールを再決定する必要があるか否かを判断する(ステップS114)。より具体的には、特定のアプリケーションからの特別な通信要求メッセージの頻度が相対的に高いか否かなどに基づいて判断される。
通信スケジュールを再決定する必要があると判断された場合(ステップS114においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、特別な通信要求メッセージの受信頻度などに基づいて、通信スケジュールを再決定する(ステップS116)。続いて、プロセッサ110(通信管理部160)は、特別な通信要求メッセージの受信と通信スケジュールの再決定とが所定数を超えて繰り返されているか否かを判断する(ステップS118)。すなわち、通信スケジュールを変更しても、データ通信の要求が他のアプリケーションと適合しなと考えられるアプリケーションから特別な通信要求メッセージが送信されているか否かが判断される。
特別な通信要求メッセージの受信と通信スケジュールの再決定との繰り返し数が所定数を超えていない場合(ステップS118においてNOの場合)には、ステップS104以下の処理が繰り返される。
これに対して、特別な通信要求メッセージの受信と通信スケジュールの再決定とが所定数を超えて繰り返されている場合(ステップS118においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、特別な通信要求メッセージの送信元のアプリケーションに対して、データ通信の要求を拒絶したことを示す棄却通知を送信する(ステップS120)。そして、ステップS106以下の処理が繰り返される。
ステップS110に戻って、特別な通信要求メッセージを受信していない場合(ステップS110においてNOの場合)には、ステップS106以下の処理が繰り返される。また、ステップS114に戻って、通信スケジュールを再決定する必要がないと判断された場合(ステップS114においてNOの場合)にも、ステップS106以下の処理が繰り返される。
[d3:利点]
実施の形態1に従う端末装置100によれば、アイドル状態からデータ通信を開始する際に必要な手続き(RRC接続および認証手続き)の処理回数を低減できる。これによって、データ通信の開始時に必要な消費電力を低減できる。
実施の形態1に従う端末装置100によれば、各アプリケーションで使用する通信方式についても設定できるので、ユーザは、通信コストおよび通信パフォーマンスを考慮して、所望の通信方式を任意に設定できる。
実施の形態1に従う端末装置100によれば、例えば、遭難事故時などの、可能な限り長い時間に亘って通信を継続したい場合などには、必要なデータ通信以外のデータ通信を停止させつつ、最低限必要な機能に関するデータ通信のみを許容するような設定を行うこともできる。
<E.実施の形態2>
実施の形態2においては、端末装置100の通信管理を行うモジュールが、それぞれのアプリケーションの通信データを一時的に蓄えた上で、当該蓄えたデータを一定周期毎に通信レイヤへ送信してデータ通信を要求する。これによって、アプリケーションのデータ通信に係るRRC接続および認証手続きの実行回数を低減する。
[e1:制御構成]
図7は、実施の形態2に従う端末装置100における制御構成を示す模式図である。図7を参照して、端末装置100のプロセッサ110は、論理的に区分された、アプリケーションレイヤ150と、通信管理部160と、通信レイヤ170とを含む。
アプリケーションレイヤ150は、データ通信を行う各種アプリケーションを含む。すなわち、アプリケーションレイヤ150は、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段に相当する。
通信レイヤ170は、データ通信に係るRRC接続および認証手続きを実行するためのモジュールを含む。すなわち、通信レイヤ170は、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する通信手段に相当する。
通信管理部160は、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約した上で、データ通信の実施に係る手順の実行を制御する管理手段に相当する。
アプリケーションレイヤ150の各アプリケーションは、任意のタイミングでデータ通信を要求する。通信管理部160は、アプリケーションからデータ通信の要求を受信すると、送信すべき通信データについてもアプリケーションから受信して一時的にデータを蓄える。そして、通信管理部160は、一定周期毎に通信レイヤ170へデータ通信の開始を要求するとともに、蓄えているデータを通信レイヤ170へ渡す。
すなわち、通信管理部160は、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求および対応する通信データを受信して蓄える機能と、予め定められた条件(実施の形態2においては、予め定められた送信周期の到来)が満たされると、通信レイヤ170でのデータ通信の実施に係る手順を実行させて通信状態に状態遷移するとともに、蓄えた通信データの送信を開始する機能とを含む。
通信管理部160が通信レイヤ170に対してデータ通信の開始を要求する送信周期(予め定められた条件)は、動的に決定してもよいし、静的に決定してもよい。ユーザ、端末装置のメーカ、およびプラットフォームのメーカなどが任意に設定できることが好ましい。典型的に使用形態としては、端末装置のメーカが一定周期としてあるデフォルト値を出荷時に設定し、ユーザが利便性に応じて後から変更できるようにしてもよい。
また、いずれかのアプリケーションにおいて、重要度の高いデータ通信などが必要となった場合には、当該アプリケーションは特別な通信要求メッセージを通信管理部160へ送信する。通信管理部160は、この特別な通信要求メッセージを受信した場合には、通信周期の到来を待つことなく、通信レイヤ170に対してデータ通信の開始を要求してもよい。すなわち、通信管理部160は、いずれかのアプリケーションから重要度のより高いデータ通信の要求を受信すると、送信周期(予め定められた条件)にかかわらず、通信レイヤ170でのデータ通信の実施に係る手順を実行させる。
実施の形態2に従う端末装置100によれば、それぞれのアプリケーションは、自身の要求タイミングでデータ通信の開始を要求する一方で、通信管理部160がこれらのデータ通信の要求をまとめて処理する。
[e2:処理手順]
次に、実施の形態2に従う端末装置100における通信処理に係る処理手順について説明する。図8は、実施の形態2に従う端末装置100における通信処理に係る処理手順を示すフローチャートである。図8に示す各ステップは、基本的には、端末装置100のプロセッサ110がプログラムを実行することによって実行される。
図8を参照して、端末装置100の電源がオンされると、処理が開始される。このとき、データ通信を行う複数のアプリケーションの実行が開始される。まず、プロセッサ110(それぞれのアプリケーション)は、任意のタイミングでデータ通信の開始を要求する(ステップS200)。続いて、プロセッサ110(通信管理部160)は、それぞれのアプリケーションから受信した通信データを一時的に蓄える(ステップS202)。
続いて、プロセッサ110(通信管理部160)は、前回のデータ通信から一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS204)。この判断は、内部のタイマーなどを用いて行われる。
前回のデータ通信から一定時間が経過している場合(ステップS204においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、通信レイヤ170へデータ通信の開始を要求する(ステップS206)。すると、プロセッサ110(通信レイヤ170)は、通信管理部160からのデータ通信の開始要求に応答して、RRC接続および認証手続きを実行する。そして、プロセッサ110(通信管理部160)は、蓄えているデータを通信レイヤ170へ順次渡す(ステップS208)。ステップS202〜S208の処理によって、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求が集約され、そして集約されたデータ通信の要求に従って、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する処理が実行される。
これに対して、前回のデータ通信から一定時間が経過していない場合(ステップS204においてNOの場合)であっても、プロセッサ110(通信管理部160)は、いずれかのアプリケーションから特別な通信要求メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS210)。すなわち、プロセッサ110(通信管理部160)は、通常の送信周期で送信するデータに比較して、より重要度の高いデータを受信したか否かを判断する。いずれかのアプリケーションからも特別な通信要求メッセージを受信していない場合(ステップS210においてNOの場合)には、ステップS200以下の処理が繰り返される。
また、いずれかのアプリケーションから特別な通信要求メッセージを受信した場合(ステップS210においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、通信レイヤ170へデータ通信の開始を要求する(ステップS212)。すると、プロセッサ110(通信レイヤ170)は、通信管理部160からのデータ通信の開始要求に応答して、RRC接続および認証手続きを実行する。そして、プロセッサ110(通信管理部160)は、受信した特別な通信要求メッセージに対応するデータを通信レイヤ170へ渡す(ステップS214)。
[e3:利点]
実施の形態2に従う端末装置100によれば、アイドル状態からデータ通信を開始する際に必要な手続き(RRC接続および認証手続き)の処理回数を低減できる。これによって、データ通信の開始時に必要な消費電力を低減できる。
実施の形態2に従う端末装置100によれば、各アプリケーションがデータ通信を要求するタイミングなどを変更する必要はないので、アプリケーションレイヤ150と通信管理部160との間で特別な遣り取りを行う必要がない。
<F.実施の形態3>
実施の形態3においては、端末装置100の通信管理を行うモジュールが、それぞれのアプリケーションの通信データを一時的に蓄えた上で、その蓄えたデータが予め定められたデータ値(バイト数)に到達すると、当該蓄えたデータを通信レイヤへ送信してデータ通信を要求する。これによって、アプリケーションのデータ通信に係るRRC接続および認証手続きの実行回数を低減する。
[f1:制御構成]
図9は、実施の形態3に従う端末装置100における制御構成を示す模式図である。図9を参照して、端末装置100のプロセッサ110は、論理的に区分された、アプリケーションレイヤ150と、通信管理部160と、通信レイヤ170とを含む。アプリケーションレイヤ150は、データ通信を行う各種アプリケーションを含む。すなわち、アプリケーションレイヤ150は、データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段に相当する。
通信レイヤ170は、データ通信に係るRRC接続および認証手続きを実行するためのモジュールを含む。すなわち、通信レイヤ170は、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移しデータ通信を実行する通信手段に相当する。
通信管理部160は、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求を集約した上で、データ通信の実施に係る手順の実行を制御する管理手段に相当する。
アプリケーションレイヤ150の各アプリケーションは、任意のタイミングでデータ通信を要求する。通信管理部160は、アプリケーションからデータ通信の要求を受信すると、送信すべき通信データについてもアプリケーションから受信して一時的にデータを蓄える。そして、通信管理部160は、その蓄えたデータが予め定められたデータ値(バイト数)に到達すると、通信レイヤ170へデータ通信の開始を要求するとともに、蓄えているデータを通信レイヤ170へ渡す。
すなわち、通信管理部160は、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求および対応する通信データを受信して蓄える機能と、予め定められた条件(実施の形態3においては、蓄えた通信データの予め定められたデータ値への到達)が満たされると、通信レイヤ170でのデータ通信の実施に係る手順を実行させて通信状態に状態遷移するとともに、蓄えた通信データの送信を開始する機能とを含む。
通信管理部160が通信レイヤ170に対してデータ通信の開始を要求するデータ値(予め定められた条件)は、動的に決定してもよいし、静的に決定してもよい。ユーザ、端末装置のメーカ、およびプラットフォームのメーカなどが任意に設定できることが好ましい。典型的に使用形態としては、端末装置のメーカが搭載するメモリ容量などに応じて、ある「一定バイト数」をデフォルト値として出荷時に設定し、ユーザが利便性に応じて後から変更できるようにしてもよい。
また、いずれかのアプリケーションにおいて、重要度の高いデータ通信などが必要となった場合には、当該アプリケーションは特別な通信要求メッセージを通信管理部160へ送信する。通信管理部160は、この特別な通信要求メッセージを受信した場合には、予め定められたデータ値(バイト数)への到達を待つことなく、通信レイヤ170に対してデータ通信の開始を要求してもよい。すなわち、通信管理部160は、いずれかのアプリケーションから重要度のより高いデータ通信の要求を受信すると、送信周期(予め定められた条件)にかかわらず、通信レイヤ170でのデータ通信の実施に係る手順を実行させる。
実施の形態3に従う端末装置100によれば、それぞれのアプリケーションは、自身の要求タイミングでデータ通信の開始を要求する一方で、通信管理部160がこれらのデータ通信の要求をまとめて処理する。
[f2:処理手順]
次に、実施の形態3に従う端末装置100における通信処理に係る処理手順について説明する。図10は、実施の形態3に従う端末装置100における通信処理に係る処理手順を示すフローチャートである。図10に示す各ステップは、基本的には、端末装置100のプロセッサ110がプログラムを実行することによって実行される。
図10を参照して、端末装置100の電源がオンされると、処理が開始される。このとき、データ通信を行う複数のアプリケーションの実行が開始される。まず、プロセッサ110(それぞれのアプリケーション)は、任意のタイミングでデータ通信の開始を要求する(ステップS300)。続いて、プロセッサ110(通信管理部160)は、それぞれのアプリケーションから受信した通信データを一時的に蓄える(ステップS302)。
続いて、プロセッサ110(通信管理部160)は、蓄えられた通信データ量が予め定められたデータ値(バイト数)に到達したか否かを判断する(ステップS304)。
蓄えられた通信データ量が予め定められたデータ値(バイト数)に到達している場合(ステップS304においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、通信レイヤ170へデータ通信の開始を要求する(ステップS306)。すると、プロセッサ110(通信レイヤ170)は、通信管理部160からのデータ通信の開始要求に応答して、RRC接続および認証手続きを実行する。そして、プロセッサ110(通信管理部160)は、蓄えているデータを通信レイヤ170へ順次渡す(ステップS308)。ステップS302〜S308の処理によって、それぞれのアプリケーションからのデータ通信の要求が集約され、そして集約されたデータ通信の要求に従って、データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する処理が実行される。
これに対して、蓄えられた通信データ量が予め定められたデータ値(バイト数)に到達していない場合(ステップS304においてNOの場合)であっても、プロセッサ110(通信管理部160)は、いずれかのアプリケーションから特別な通信要求メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS310)。すなわち、プロセッサ110(通信管理部160)は、通常の送信条件に従って送信するデータに比較して、より重要度の高いデータを受信したか否かを判断する。いずれかのアプリケーションからも特別な通信要求メッセージを受信していない場合(ステップS310においてNOの場合)には、ステップS300以下の処理が繰り返される。
また、いずれかのアプリケーションから特別な通信要求メッセージを受信した場合(ステップS310においてYESの場合)には、プロセッサ110(通信管理部160)は、通信レイヤ170へデータ通信の開始を要求する(ステップS312)。すると、プロセッサ110(通信レイヤ170)は、通信管理部160からのデータ通信の開始要求に応答して、RRC接続および認証手続きを実行する。そして、プロセッサ110(通信管理部160)は、受信した特別な通信要求メッセージに対応するデータを通信レイヤ170へ渡す(ステップS314)。
[f3:利点]
実施の形態3に従う端末装置100によれば、アイドル状態からデータ通信を開始する際に必要な手続き(RRC接続および認証手続き)の処理回数を低減できる。これによって、データ通信の開始時に必要な消費電力を低減できる。
実施の形態3に従う端末装置100によれば、各アプリケーションがデータ通信を要求するタイミングなどを変更する必要はないので、アプリケーションレイヤ150と通信管理部160との間で特別な遣り取りを行う必要がない。
<G.その他の実施の形態>
上述の実施の形態1〜3に示した構成を適宜組合せることも可能である。
<H.結論>
端末装置100が通信を行う際には、事前にRRC接続手順および認証手続き手順を完了させて通信状態に状態遷移する必要がある。これらの手順が完了後、アプリケーションから要求されたデータ通信が可能となる。
そこで、通信レイヤで各アプリケーションの情報を収集し、各アプリケーションの通信タイミングを合わせることで、RRC接続および認証手続きの実行回数を低減し、これによって消費電力を低減させる。
また、例えば2分割してデータ通信を行う場合に比較して、1回で集中してデータ通信を行うことで、より高速な無線回線を選択することができ、これによって、上りリンクでの通信をより短時間で完了させることが可能になる。そのため、端末装置100側で上りリンクに用いるRF信号の増幅に係る消費電力を低減させることができる。
さらに、通信ネットワークを構成するセル内での収容回線容量を増加させる効果も見込まれる。
また、各アプリケーションに対して、ユーザが通信の遅延許容時間(タイムアウト時間)、通信容量、通信方式などの関連する情報を設定することで、アプリケーションをユーザの意図に沿って動作させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 端末装置、102 ディスプレイ、104 スピーカ、106 マイク、108 入力部、110,210 プロセッサ、112,212 通信制御部、120,220 符号化部、122,222 変調部、124,224 送信部、126,226 送信アンテナ、132,232 受信アンテナ、134,234 受信部、136,236 復調部、138,238 復号部、150 アプリケーションレイヤ、160 通信管理部、170 通信レイヤ、200 基地局装置、201,202,203 サービスエリア、214 上位ネットワークインターフェイス、216 記憶部、218 在圏情報、250 ゲートウェイ、300 コアネットワーク、350 コアネットワーク制御装置、SYS 無線通信システム。

Claims (11)

  1. 無線信号を介してデータ通信を行う端末装置であって、
    データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段と、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する通信手段と、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御する管理手段とを備え、
    前記管理手段は、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集する手段と、
    収集した使用パターンの情報を利用して、各アプリケーションに対するデータ通信のスケジュール情報を決定する手段と、
    決定されたスケジュール情報を利用して、各アプリケーションが発生する前記通信手段に対するデータ通信の要求を制約する手段と、
    アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定する手段とを含む、端末装置。
  2. 前記管理手段は、いずれかのアプリケーションからデータ通信の特定の要求を受信すると、前記スケジュール情報にあてはまらないタイミングでもデータ通信開始させる、請求項1に記載の端末装置。
  3. 無線信号を介してデータ通信を行う端末装置であって、
    各々に対して決定されたスケジュール情報に従ってデータ通信を行うアプリケーションを、複数実行するアプリケーション実行手段と、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する通信手段と、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御する管理手段とを備え、
    前記管理手段は、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集する手段と、
    収集した使用パターンの情報を利用して、前記複数のアプリケーションが同じ通信周期でデータ通信を行うように、各アプリケーションに対する前記スケジュール情報を決定する手段とを含み、
    前記複数のアプリケーションのいずれかは、決定された通信スケジュールにあてはまらないデータ通信が必要になると、データ通信の特定の要求を前記管理手段へ送信し、
    前記管理手段は、いずれかのアプリケーションから前記データ通信の特定の要求を受信すると、前記スケジュール情報にあてはまらないタイミングでもデータ通信を開始させ
    前記管理手段は、アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定する、端末装置。
  4. 前記使用パターンの情報は、アプリケーションの種類、通信周期、通信タイミング、通信データ量、通信方式、通信の遅延許容時間、契約情報、ユーザの設定のうち少なくとも1つの設定を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の端末装置。
  5. 前記スケジュール情報は、通信周期、通信タイミング、通信方式のうち少なくとも1つの設定を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の端末装置。
  6. 無線信号を介してデータ通信を行う端末装置における通信方法であって、
    データ通信を行うアプリケーションを複数実行するステップと、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップと、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御するステップとを含み、
    前記制御するステップは、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集するステップと、
    収集した使用パターンの情報を利用して、各アプリケーションに対するデータ通信のスケジュール情報を決定するステップと、
    決定されたスケジュール情報を利用して、各アプリケーションが発生するデータ通信の要求を制約するステップと、
    アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定するステップとを含む、通信方法。
  7. 無線信号を介してデータ通信を行う端末装置における通信方法であって、
    各々に対して決定されたスケジュール情報に従ってデータ通信を行うアプリケーションを、複数実行するステップと、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップと、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御するステップとを含み、
    前記制御するステップは、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集するステップと、
    収集した使用パターンの情報を利用して、前記複数のアプリケーションが同じ通信周期でデータ通信を行うように、各アプリケーションに対する前記スケジュール情報を決定するステップと、
    前記複数のアプリケーションのいずれかが、決定された通信スケジュールにあてはまらないデータ通信が必要になりデータ通信の特定の要求を送信すると、前記スケジュール情報にあてはまらないタイミングでもデータ通信を開始させるステップと
    アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定するステップとを含む、通信方法。
  8. 無線信号を介してデータ通信を行う端末装置において実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記端末装置に、
    データ通信を行うアプリケーションを複数実行するステップと、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップと、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御するステップとを実行させ、
    前記制御するステップは、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集するステップと、
    収集した使用パターンの情報を利用して、各アプリケーションに対するデータ通信のスケジュール情報を決定するステップと、
    決定されたスケジュール情報を利用して、各アプリケーションが発生するデータ通信の要求を制約するステップと、
    アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定するステップとを含む、プログラム。
  9. 無線信号を介してデータ通信を行う端末装置において実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記端末装置に、
    各々に対して決定されたスケジュール情報に従ってデータ通信を行うアプリケーションを、複数実行するステップと、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行するステップと、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御するステップとを実行させ、
    前記制御するステップは、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集するステップと、
    収集した使用パターンの情報を利用して、前記複数のアプリケーションが同じ通信周期でデータ通信を行うように、各アプリケーションに対する前記スケジュール情報を決定するステップと、
    前記複数のアプリケーションのいずれかが、決定された通信スケジュールにあてはまらないデータ通信が必要になりデータ通信の特定の要求を送信すると、前記スケジュール情報にあてはまらないタイミングでもデータ通信を開始させるステップと
    アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定するステップとを含む、プログラム。
  10. 無線通信システムであって、
    基地局装置と、
    前記基地局装置と無線信号を介してデータ通信を行う端末装置とを備え、
    前記端末装置は、
    データ通信を行うアプリケーションを複数実行するアプリケーション実行手段と、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行
    する通信手段と、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御する管理手段とを含み、
    前記管理手段は、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集する手段と、
    収集した使用パターンの情報を利用して、各アプリケーションに対するデータ通信のスケジュール情報を決定する手段と、
    決定されたスケジュール情報を利用して、各アプリケーションが発生する前記通信手段に対するデータ通信の要求を制約する手段と、
    アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定する手段とを含む、無線通信システム。
  11. 無線通信システムであって、
    基地局装置と、
    前記基地局装置と無線信号を介してデータ通信を行う端末装置とを備え、
    前記端末装置は、
    各々に対して決定されたスケジュール情報に従ってデータ通信を行うアプリケーションを、複数実行するアプリケーション実行手段と、
    データ通信の実施に必要な手順を実行して通信状態に状態遷移してデータ通信を実行する通信手段と、
    通信状態から他の状態に遷移する前に次のデータ通信が開始されるようにデータ通信の手順を制御する管理手段とを含み、
    前記管理手段は、
    データ通信の潜在的な要求を示す使用パターンの情報をそれぞれのアプリケーションから収集する手段と、
    収集した使用パターンの情報を利用して、前記複数のアプリケーションが同じ通信周期および/または通信方式でデータ通信を行うように、各アプリケーションに対する前記スケジュール情報を決定する手段とを含み、
    前記複数のアプリケーションのいずれかは、決定された通信スケジュールにあてはまらないデータ通信が必要になると、データ通信の特定の要求を前記管理手段へ送信し、
    前記管理手段は、いずれかのアプリケーションから前記データ通信の特定の要求を受信すると、前記スケジュール情報にあてはまらないタイミングでもデータ通信を開始させ
    前記管理手段は、アプリケーションから前記スケジュール情報にあてはまらないデータ通信の要求が予め定められた頻度を超えて発生すると、前記スケジュール情報を再決定する、無線通信システム。
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