JP5983248B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現在の車両位置から駐車する位置までの駐車経路を算出する駐車支援装置に関するものである。
特許文献1に開示される駐車支援装置では、現在位置における車両方向と目標位置(すなわち、目標駐車位置)における車両方向の偏差である偏向角を、車両が目標駐車位置に到達したときに0°にする駐車経路を算出する。そして、この駐車経路に沿って車両が走行するように操舵アクチュエータを介して旋回曲率(以降、単に曲率と表記する)を制御する。
一般に、このような駐車支援装置では、駐車支援時に許容される走行速度の上限は支援装置に予め設定されている。
また、操舵アクチュエータの単位時間あたりの操舵量の上限はアクチュエータの性能によって定まっている。一方、走行速度が速くなるほど、単位メートルあたりの走行に要する時間が短くなる。そのため、走行速度が速くなるほど、単位メートル進む間に実現できる操舵量は小さくなる。すなわち、走行速度が速くなるほど、走行距離あたりの曲率の変化量(以降、曲率変化率)は小さくなる。
特許文献1では、曲率変化率を、支援走行時の上限速度においても操舵アクチュエータが実現可能な値に設定して駐車経路を算出している。
特開2005−14778号公報
しかしながら、実際には、駐車経路の全ての過程を上限速度で走行するということは無く、上限速度より低速で走行する場合には、最大の曲率変化率が必要以上に抑制された駐車経路となってしまう。その結果、現在位置から目標駐車位置までの距離が短いような場合には、現在の車両位置から目標駐車位置に到達するまでに偏向角を0°にするような経路を算出することができず、駐車に、より多くの切り返しが必要となるといった問題があった。
本発明は、この事情を鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、切り返し操作が必要となる頻度を低減する駐車経路を算出する駐車支援装置を提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、車両に搭載され、前記車両が停車して駐車のための走行を開始する駐車開始位置における車両方向と、前記車両の目標駐車位置における目標車両方向との偏差である初期偏向角を算出する初期偏向角算出手段(1、S30)と、
操舵アクチュエータを制御することで旋回曲率を変化させながら走行する区間である曲率変化区間を有し、前記車両が前記目標駐車位置に到達したときの車両方向と前記目標車両方向との偏差である偏向角を0にする駐車経路を算出する駐車経路算出手段(1、S40)と、
前記駐車経路算出手段が算出した前記駐車経路に沿って前記車両が走行するように支援する支援手段(1、S130)と、を備えた駐車支援装置であって、
前記駐車経路算出手段は、
予め設定された初期条件で前記駐車経路を算出する初期駐車経路算出手段(1、S40)と、
前記駐車経路の前記曲率変化区間における走行速度の最大値である最大速度を、前記駐車開始位置から前記曲率変化区間の端点までの走行距離に基づいて算出する最大速度算出手段(1、S64)と、
前記最大速度算出手段が算出した最大速度に基づいて、走行距離当りに曲率が変化する量である曲率変化率を設定する曲率変化率設定手段(1、S46)と、を備え、
前記駐車経路算出手段は、前記曲率変化率設定手段が設定した曲率変化率を前記曲率変化区間における曲率変化率に設定して駐車経路を再計算し、前記支援手段はこの再計算された駐車経路に沿って前記車両が走行するように支援することを特徴とする。
車両が一旦停車して駐車のための走行を開始する際には車速が0から徐々に高くなるが、駐車開始位置から目標駐車位置までの距離が短い場合には、曲率変化区間では支援可能な上限速度に到達しない場合もある。
そこで、本発明では、最大速度算出手段において、曲率変化区間における最大速度を算出し、この最大速度に基づいて曲率変化率を設定する。最大速度算出手段が算出した最大速度が支援時の上限速度よりも低い場合には、曲率変化率設定手段が設定する曲率変化率は、支援時の上限速度を想定した従来の曲率変化率よりも大きくなる。
曲率変化率設定手段が設定した曲率変化率が従来技術の曲率変化率よりも大きい場合には、駐車経路算出手段が再計算する駐車経路がより曲率の大きい経路となる。このため、駐車開始位置からの一回の走行で偏向角を0度にすることができる場合が多くなり、その結果、切り返し操作が必要となる頻度を低減することができる。
駐車支援装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 曲率変化率を説明するための走行距離−曲率線図である。 駐車支援装置での駐車支援の概略を説明するための模式図である。 駐車支援ECUでの駐車支援処理のフローの一例を示すフローチャートである。 駐車支援ECUでの駐車経路算出処理のフローの一例を示すフローチャートである。 駐車経路の相似拡大処理を説明するための概念図である。 駐車経路算出処理によって算出された駐車経路を説明するための概念図である。 駐車経路算出処理の想定最大速度を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示す駐車支援装置100は、駐車支援ECU1、舵角センサ2、車輪速センサ3、測距センサ4、後方カメラ5、操舵アクチュエータ6、駆動制御ECU7、制動制御ECU8、表示装置9、及び音声出力装置10を含んでいる。また、駐車支援ECU1と舵角センサ2、車輪速センサ3、測距センサ4、後方カメラ5、操舵アクチュエータ6、駆動制御ECU7、制動制御ECU8、表示装置9、及び音声出力装置10とは、例えばCAN(Controller Area Network)などの通信プロトコルに準拠した車内LANで各々接続されている。なお、駐車支援装置100を搭載している車両を以降では自車と呼ぶ。
舵角センサ2は、自車のステアリングの操舵角を検出するセンサであり、自車が直進状態で走行するときの操舵角を中立位置(0度)とし、その中立位置からの回転角度を操舵角として逐次駐車支援ECU1に出力する。なお、この操舵角は、中立位置から右回転する場合には正(+)の符号を付して出力され、中立位置から左回転する場合には負(−)の符号を付して出力される。
操舵アクチュエータ6は、図示しない操舵軸あるいはラック軸に設けられて、その軸を軸回りに回転させるモータである。駐車支援ECU1は、この操舵アクチュエータ6を制御して走行時の旋回曲率(以下、単に曲率)を制御することができる。また、車輪速センサ3は、各車輪の回転速度から自車の速度を検出するセンサである。
測距センサ4は、探査波を送信し、障害物で反射されるその探査波の反射波を受信する。本実施形態では、探査波として超音波を送信する測距センサ、すなわち、超音波センサを用いる。なお、他の測距センサの例としては、レーザレーダ、ミリ波レーダなどがある。測距センサ4は、例えば指向性の中心線が自車の車軸方向と平行になるように、自車のフロントバンパの左右側面に1つずつ配置される。
後方カメラ5は、自車の例えば後部バンパよりも上方に設置され、自車後方に所定角範囲で広がる領域を撮像するものである。後方カメラ5は、光軸が車体後方の路面を向くように設置される。例えば後方カメラ5としては、CCDカメラを用いる構成とすればよい。後方カメラ5が撮像した自車後方周辺の画像情報は、駐車支援ECU1に供給される。
駆動制御ECU7では、図示しないインジェクタやイグナイタの動作を制御し、図示しないエンジンへの燃料噴射量やエンジンの点火間隔を操作して、エンジンの回転数を制御する。また、制動制御ECU8は、車両に制動力を発生させるための図示しないブレーキアクチュエータを駆動する。
表示装置9は、駐車支援ECU1の指示に従ってテキストや画像を表示する。例えば表示装置9は、フルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いて構成することができる。また、表示装置9としては、例えば、車載ナビゲーション装置に設けられたディスプレイを利用する構成としてもよいし、車載ナビゲーション装置のディスプレイとは別に、インストゥルメントパネル等に設けたディスプレイを用いる構成としてもよい。
駐車支援ECU1は、自車を後退させて駐車空間へ並列駐車させるための駐車支援に関する処理(以下、駐車支援処理)等の各種の処理を実行する。駐車支援ECU1が請求項の駐車支援装置に相当する。駐車支援ECU1は、主にマイクロコンピュータとして構成され、いずれも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等の記憶媒体、I/O、及びこれらを接続するバスによって構成される。駐車支援ECU1は、舵角センサ2、車輪速センサ3、測距センサ4、後方カメラ5、駆動制御ECU7、制動制御ECU8から入力された各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行する。そして、制御プログラムを実行した結果、車速を減速または車両を停止させる必要があると判定した場合には、減速を要求するブレーキ制御指令を制動制御ECU8に出力し、車両を減速または停止させる。また、駐車支援ECU1は舵角センサ2から入力される現在の操舵角から駐車経路に沿って自車が走行できるように操舵量を算出して操舵アクチュエータ6を制御する。
さらに、駐車支援ECU1は上記駐車経路の算出も行う。ここで、駐車経路を算出するために用いる、走行距離に対する曲率の変化量(すなわち、曲率変化率Q)について説明する。曲率変化率Qは、操舵アクチュエータ6を制御することで実現可能な単位時間当たりの曲率の変化量の最大値をRmax(単位:1/(m・sec))、走行速度をV(単位:m/sec)とすると、以下の(式1)で定義される。
Q=Rmax/V(単位:1/m) …(式1)
なお、Rmaxは、操舵アクチュエータ6の単位時間あたり操舵量の上限に比例するものとして求めることができる。
すなわち、この曲率変化率Qは、図2に示すような横軸に走行距離、縦軸に曲率をとった、走行距離−曲率線図において、傾きの大きさに相当するものとなる。特許文献1に記載の技術では支援時の上限速度Vmaxで走行している場合においても実現できる曲率変化率で駐車経路を算出している。駐車支援時に許容される上限速度をVmaxとすると、このときの曲率変化率Q0はQ0=Rmax/Vmaxとなる。
また、速度Vが小さくなるほど曲率変化率Qは増加し、据え切り操作に近い操作となる。据え切り操作に近い操作となるほど、図示しない電動パワーステアリングへの負担(たとえばトルク・電流値・発熱量など)が増大するため、この負担が、許容される範囲に収まる曲率変化率の上限値Qmax=Rmax/Vminを設定する。ここで、Vminは最大曲率変化率Qmaxを決定したときに一意に求まる速度であり、駐車支援時の下限速度と称する。もちろん、実際の走行時(たとえば停止状態から走行し始める際)には、Vmin以下の速度で走行しうるものであり、下限速度Vminは曲率変化率Qの範囲を設定する上で用いられる。これらQ0とQmaxの関係を図2に示す。この図に示すように、先行技術においてはQ0の傾きよりも小さい傾きの範囲内で経路を計算していたことに対し、本実施の形態においては、走行速度に応じて利用可能な曲率変化率の範囲をQmaxまで拡げることが可能となる。
以下では図4・図5を用いて、後退によって並列駐車をする支援を実施する例を説明する。なお、ここでは後退による並列駐車を例に挙げて説明するが、もちろん並列駐車に限らず、縦列駐車や斜め駐車などその他の駐車形式にも適用できるものである。また、後退による駐車に限らず、前進による駐車でも良い。
図4に示される制御は、駐車支援ECU1が所定の開始トリガを検出したときに開始される。開始トリガとしては、例えば図示しない駐車支援開始スイッチをオンにする操作入力などが挙げられる。
まず、ステップS10では、目標駐車位置設定処理を行ってステップS15に進む。目標駐車位置Gは、たとえば、測距センサ4によって、前進時走行中に自車側方に存在する駐車車両の輪郭形状を検出することで、障害物が存在しない駐車空間を検出し、その駐車空間の中央に自車Kが駐車するように目標駐車位置Gを設定すればよい。また、後方カメラ5で撮像した画像から画像処理によって駐車空間を検出するなど、その他の公知の方法によって目標駐車位置Gを設定してもよい。
ステップS15では、駐車開始位置設定処理を行ってS20に進む。ここで駐車開始位置Aは、自車Kが停車して図示しないシフトレバーが後退ポジションとなったときの、目標駐車位置Gに対する相対的な自車位置とする。なお、駐車開始位置A、目標駐車位置G、移動中の自車位置、路面上の障害物の位置などは、路面上の座標系である地表面座標系の座標として表す構成とすればよい。この地表面座標系の原点は、目標駐車位置Gに駐車したときの自車の後輪車軸中心の位置とする。また、目標駐車位置Gにおける車両前後方向にY軸を設定し、このY軸に直交する方向にX軸を設定する。なお、移動中の自車位置については、舵角センサ2及び車輪速センサ3から逐次得られる操舵角と車速とをもとに移動量を逐次算出することで決定する構成とすればよい。
ステップS20では、総移動量算出処理を行ってステップS30に進む。総移動量算出処理では、駐車開始位置Aと目標駐車位置Gの座標から、X軸方向に必要な移動量ΔX(AG)とY方向に必要な移動量ΔY(AG)を求める。なお、このΔX(AG)が請求項4に記載の初期X方向距離、ΔY(AG)が初期Y方向距離に相当する。
ステップS30では、初期偏向角算出処理を行ってステップS40に進む。初期偏向角算出処理では、駐車開始位置Aにおける自車の車両方向と、目標駐車位置Gでの車両方向とがなす角度である初期偏向角θtotalを求める。ここで、初期偏向角θtotalを求めるため、駐車開始位置Aを通り、かつ、駐車開始位置Aにおける自車の車両方向に平行な直線H1(駐車開始方向直線H1)を設定する。そして、この駐車開始方向直線H1とY軸との交点をV地点とする。ここで、Y軸においてV地点より目標駐車位置Gが存在しない側へと向かう半直線上の任意の箇所に置いた点をW地点とすると、∠AVWが初期偏向角θtotalとなる。
ステップS40では、駐車経路算出処理を行って、ステップS90に進む。この駐車経路算出処理は別途、図5に示すフローチャートを用いて説明する。ただし、駐車経路算出処理の詳細を説明する前に駐車経路Rの概要を、図6を用いて説明する。
駐車開始位置Aと目標駐車位置Gを結ぶ駐車経路Rは、操舵アクチュエータ6を制御することで、曲率を増加させながら走行する曲率増加区間BCと、曲率を減少させながら走行する曲率減少区間DEと、を少なくとも有する。ここで、説明のため、曲率増加区間BCが開始する位置をB地点、曲率増加区間BCが終了する位置をC地点とする。また、曲率減少区間DEが始まる位置をD点、曲率減少区間DEが終了し、すなわち、曲率が0となる位置をE点とする。なお、この曲率増加区間BCと曲率減少区間DEとを合わせたものが請求項1に記載の曲率変化区間に相当する。
曲率を所定の値に維持したまま走行する円弧区間CDは、曲率増加区間BCおよび曲率変化減少DEで変化する偏向角の和Δθが初期偏向角θtotalに対して不足する場合に付加される。円弧区間DEが存在する場合は、曲率増加区間の終了するC地点から曲率減少区間の開始するD地点までが円弧区間DEである。一方、円弧区間DEが存在しない場合は、C点とD点が一致する。
直線区間は、曲率増加区間BCと、円弧区間CDと、曲率減少区間DEとによる、X軸方向およびY軸方向の移動量が、総移動量に対して不足する場合に付加される。直線区間を付加する場合は、簡単のため、駐車開始位置A点からB点の間と、E点からG点の間に直線区間を設けるものとする。なお、AB間に直線区間ABが存在しない場合はA点とB点が一致する。同様に、EG間に直線区間EGが存在しない場合はE点とG点が一致する。なお、駐車経路Rにおいて直線区間を除いた、B地点からE地点までの区間を曲線区間BEと称する。
次に、駐車経路算出処理の詳細を、図5を用いて説明する。図5に示すフローチャートは、図4のステップS40に移ったときに開始される。駐車経路算出処理では、駐車経路Rの計算回数を記録する0以上の整数nと、経路計算の回数を制限する上限回数M(Mは任意の自然数)を導入し、上限回数内において後述する収束条件を満たすまで、フローを繰り返し行う。上限回数Mは、たとえば駐車経路の計算結果の収束が見込まれる程度に適宜設定すればよく、本実施形態ではM=3とする。また、n回目の計算によって求めた想定最大速度をV[n]、曲率変化率をQ[n]、駐車経路をR[n]とする。これらV[n]、Q[n]、R[n]は、駐車支援ECU1が備えるメモリの所定の記憶領域にそれぞれ記憶されるものとする。
ステップS42では各記憶領域を初期化し、n=0としてステップS44に進む。ステップS44では、想定最大速度Vexp[0]に駐車支援時の上限速度であるVmaxを代入する(Vexp[0]=Vmax)。なお、この想定最大速度Vexp[0]=Vmaxが請求項1に記載の初期条件に相当し、また、以降のR[0]を算出するまでが初期駐車経路算出手段に相当する。
ステップS46ではVexp[n]を用いて曲率変化率Q[n]を設定してステップS48に進む。このときのQ[n]は、(式2)で算出される。
Q[n]=Rmax/Vexp[n] …(式2)
ただし、Vexp[n]<Vminである場合は、Vexp[n]=Vminとし、Q[n]が曲率変化率の上限値Qmaxを超えないようにする。
ステップS48では曲率変化率Q[n]を用いて曲率増加区間BCおよび曲率減少区間DEを求め、ステップS50に進む。曲率増加区間BCでは、曲率は曲率変化率Q[n]を比例定数として、B点からの走行距離Lに比例して増加していく。曲率が0から最大曲率Cmaxとなるまでに要する走行距離をLmaxとし、B点からL(0≦L≦Lmax)進んだ任意の点をC点とすると、B点からC点まで走行する間に変化する偏向角Δθ(BC)は(式3)で算出される。
Figure 0005983248
ここで、γ(p)は走行距離pにおける曲率を表す。本実施形態では、γ(p)=Q[n]×pであるから、Δθ(BC)=(L2×Q[n])/2で簡単に求めることができる。
また、曲率減少区間DEでは、曲率増加区間BCの終了する地点で到達した曲率から、曲率変化率−Qnで曲率を0まで減少させていく。すなわち、曲率減少区間DEで変化する偏向角Δθ(DE)は、曲率増加区間BCで変化する偏向角Δθ(BC)と等しく、また、曲率減少区間DEでの走行距離L(DE)は、曲率増加区間BCでの走行距離L(BC)と等しくなる。
このため、曲率増加区間BCと曲率減少区間DEとからなる曲率変化区間で変化する偏向角の和ΔθはΔθ=Δθ(BC)+Δθ(DE)=2×Δθ(BC)=L2×Q[n]で求めることができる。
ステップS48では、さらに、Lを0からLmaxまで変化させたときのΔθと、θtotalとを比較する。L=LmaxとしたときにΔθ<θtotalであれば、L(BC)=L(DE)=Lmaxとして、曲率増加区間BCおよび曲率減少区間DEを設定し、円弧フラグをONにする。また、L≦Lmaxを満たすLにおいて、Δθ=θtotalとなるLがあれば、L(CD)=L(DE)=Lと設定し、円弧フラグをOFFにする。
なお、曲率増加区間BCはB点で直線H1に、曲率減少区間CDはD点でY軸に、それぞれ滑らかに(たとえばクロソイド状に)接する。
ステップS50では、円弧フラグがONになっていればステップS52の円弧区間計算処理に移る。一方、円弧フラグがOFFであればステップS54の移動量計算処理に移る。
ステップS52では、円弧区間計算処理を行ってステップS54に移る。円弧区間計算処理では、最大曲率Cmaxで走行する走行距離L(CD)を計算する。この円弧区間CDで変化する偏向角ΔθcirはΔθcir=Cmax×L(CD)で求められる。初期偏向角θtotalに対して曲率増加区間および曲率減少区間で不足する分(θtotal−Δθ)と、このΔθcirとが一致するようにL(CD)を決定する。
ここで、以上の曲線区間BEのB点からE点の中間に中間点Mを置くと、曲線区間BEを配置するB点からM点までの経路とM点からE点までの経路は対称となる。また、この中間点Mは、∠AVGの二等分線H2上の点となる。なお、中間点Mは、円弧区間CDがある場合は円弧区間CDの中点が、円弧区間CDが存在しない場合はC(=D)が、中間点Mに相当する。
ステップS54では、曲線区間BEでのX軸方向の移動距離ΔX(BE)とY軸方向の移動距離ΔY(BE)を求めて、ステップS56に進む。ここで、X軸方向の移動距離ΔX(BE)とY軸方向の移動距離ΔY(BE)は(式4)、(式5)から求めることができる。
Figure 0005983248
ここで、θ(p)は走行距離pにおける偏向角である。また、ΔX(AG)とΔX(BE)、ΔY(AG)とΔY(BE)をそれぞれ比較し、X軸方向・Y軸方向の移動量の過不足を計算する。ここで、ΔX(BE)≦ΔX(AG)、かつ、ΔY(BE)≦ΔY(AG)の場合は移動量フラグをONにする。ΔX(BE)>ΔX(AG)、ΔY(BE)>ΔY(AG)のいずれか一方でも成立している場合は、移動量フラグをOFFにする。
ステップS56では、移動量フラグを判定し、移動量フラグがONであればステップS58に進む。また、移動量フラグがOFFであればステップS60に進む。
ステップS58では、直線区間計算処理を行ってステップS60に進む。直線区間計算処理では、ΔX(AG)に対するΔX(BE)、ΔY(AG)に対するΔY(BE)の不足分を補うように直線区間ABと直線区間EGの長さを設定する。すなわち、AB間に付加する直線区間ABの長さをL(AB)、EG間に付加する直線区間EGの長さをL(EG)とすると、L(AB)およびL(EG)は以下の(式6)、(式7)の関係を満たすように設定すればよい。
L(AB)×sin(θtotal)+ΔX(BE)=ΔX(AG) …(式6)
L(AB)×cos(θtotal)+ΔY(BE)+L(EG)=ΔY(AG) …(式7)
ステップS60では、以上の処理で求めた駐車経路R[n]の長さである駐車経路長L(AG)を求めて、ステップS62に進む。駐車経路長L(AG)は、L(AG)=L(AB)+L(BC)+L(CD)+L(DE)+L(EG)で求まる。また、A点からC点までの走行距離L(AC)はL(AC)=L(AB)+L(BC)によって、D点からG点までの走行距離L(DG)はL(DG)=L(DE)+L(EG)によって、それぞれ求まる。
ステップS62では、計算回数を管理するnに1を加算してステップS64に進む。すなわち、以上の説明で用いたnの値は以降ではn−1となる。
ステップS64では、想定最大速度算出処理を行ってステップS66に進む。想定最大速度算出処理では、C点およびD点での想定速度を計算することで想定最大速度Vexp[n]を決定する。具体的には、次のように各地点の速度を想定して想定最大速度Vexp[n]を求める。
自車Aは、駐車開始位置Aから、支援時の上限速度Vmaxまで一定の加速度αで加速する。速度が上限速度Vmaxに達すると、上限速度Vmaxを維持して走行する。その後は、一定の加速度−αで減速して目標駐車地点Gにおいて速度がちょうど0となる位置から減速して、目標駐車位置Gで停止する。A点とG点の中間に位置する地点をμ点とすると、縦軸を走行速度とし、横軸を走行距離とした速度−走行距離線図は、中間点μを境に対称なグラフとなる。また、加速度αは適宜設計されればよく、本実施形態ではクリープ現象で走行する際に生じる程度の加速度とする。
ここで、速度V=0から支援時の上限速度Vmaxに到達するまでに必要な走行距離L(Vmax)は、L(Vmax)=Vmax2/(2×α)で求まるため、C点での速度は以下の場合分けによって求めることができる。
(i)L(AC)<L(Vmax)
V(C)=(2×α×L(AC))1/2
(ii)L(AC)≧L(Vmax)
V(C)=Vmax
また、同様に、D点での速度は以下の場合分けによって求めることができる。
(i)L(DG)<L(Vmax)
V(D)=(2×α×L(DG))1/2
(ii)L(DG)≧L(Vmax)
V(D)=Vmax
そして、V(C)とV(D)を比較して、V(C)≧V(D)であればVexp[n]=V(C)、V(C)<V(D)であればVexp[n]=V(D)とする。
ステップS66では想定最大速度の差分ΔVexp=Vexp[n−1]−Vexp[n]が所定値よりも大きいかを判定する。この判定に用いる所定値は、ΔVexpが駐車経路R[n]を算出する上での影響の度合いを考えて適宜設計されればよい。すなわち、ΔVexpが小さい場合は曲率変化率Q[n]とQ[n−1]の差も小さくなり、曲率変化率Q[n]を用いて再計算された駐車経路の変化も小さくなる。ΔVexpが所定値よりも大きければ、ステップS64がYESとなってステップS66に進む。一方、ΔVexpが所定値以下であればステップS64がNOとなってステップS70に進む。
ステップS68では現在のnが計算回数の上限Mより小さいかを判定する。n<Mを満たす場合はステップS66がYESとなってステップS54に戻り、Vexp[n]に基づいて経路を再計算する。n>Mの場合は、ステップS66がNOとなってステップS70に進む。
ステップS70では、駐車経路選択処理を実施して駐車経路算出処理を終了する。駐車経路選択処理では、駐車経路R[0]からR[n−1]までの駐車経路の中で、曲線区間BEが最も短いものを駐車経路Rに決定して、駐車経路算出処理を終了する。
図4のステップS90では、ステップS40で算出された駐車経路Rによって目標駐車位置Gに到達可能かどうかを判定する。到達可能であるかは、まず、移動量フラグに基づいて判定する。駐車経路算出処理中の移動量フラグがOFFであった場合は、駐車位置に到達不能(ステップS90 NO)としてステップS200に進む。移動量フラグがONであった場合は、次に、その駐車経路[n]に沿って走行する際に、障害物に接触する可能性の有無を判定する。障害物に接触する可能性が無ければステップS100に進み、障害物に接触する可能性があればステップS200に進む。障害物に接触する可能性があるかどうかは、地表平面座標上において、駐車経路Rと障害物との離隔が所定距離確保されているかを判断すればよい。なお、ここでは、一例として駐車可能かどうかを判定する処理を設けているが、これらの処理を設けるかどうかは設計者が適宜判断すればよい。
ステップS100では、曲線区間BEの相似拡大処理を行ってステップS110に進む。相似拡大処理では、まず相似比を決定するため、ΔX(BE)とΔX(AG)の比A(X)=ΔX(AG)/ΔX(BE)と、ΔY(BE)とΔY(AG)の比A(Y)=ΔY(AG)/ΔY(BE)とを比較する。A(X)≦A(Y)である場合は、A(X)を相似比と設定して、曲線区間BEを相似拡大する。この相似拡大処理は、図6のように各地点を地表面座標系で表した場合には、V点を相似の中心として駐車経路RをA(X)に相似拡大することである。すなわち、相似拡大後の駐車経路を駐車経路r、駐車経路RのB、C、D、E、M点に相当する駐車経路r上の点をb、c、d、e、m点とすると、例えば、VからMまでの距離をA(X)倍した点がm点となる。
また、この相似拡大処理は、経路を走行距離−曲率線図で表した場合には、走行距離方向(横軸方向)においては、左右にA(X)倍に拡大し、曲率方向(縦軸)においてはA(X)−1倍に縮小することである。また、A(X)>A(Y)である場合は、相似比をA(Y)として同様に相似拡大処理をする。
ステップS110では、直線区間調整処理を行ってステップS120に進む。直線区間調整処理では、相似拡大した曲線区間beに合わせて直線区間の長さを調整するために、まず、ステップS54と同様に、曲線区間BEにおけるX軸方向の移動距離ΔX(be)とY軸方向の移動距離ΔY(be)を求める。そして、ステップS58の処理と同様に、総移動量に対してΔX(be)とΔY(be)の不足分を補うように直線区間を付加すればよい。
ステップS120では、相似拡大によって求まった駐車経路rによって目標駐車位置Gに到達できるかを判定する。ここでの判定は、ステップS90と同様に、その駐車経路rに沿って走行する際に、障害物に接触する可能性の有無に基づいて行えばよい。障害物に接触する可能性が無ければステップS120がYESとなってステップS130に進む。一方、障害物に接触する可能性があれば、ステップS100に戻り、相似拡大前の駐車経路Rに対して、相似比を前回用いたものより小さく設定して、再び相似拡大を行う。ステップS100からステップS120を繰り返すことによって、障害物に接触しない程度に拡大された駐車経路Rが得られる。
ステップS130では、後退を開始してステップS140に進む。後退の開始はシフト位置が後退ポジションであって、ドライバがブレーキペダルの踏み込みを緩めたことを検出したときとすればよい。後退時には、駐車経路Rに沿って自車が走行するように駐車支援ECU1によって操舵アクチュエータ6が制御される。また、走行速度は、駐車開始位置から所定の加速度αで加速し、上限速度Vmax以下で走行し、減速度αで減速して目標駐車位置Gで停止するように自動制御される構成とする。そのためドライバは周囲の確認に専念し、必要に応じて適宜ブレーキ操作を行えばよい。
ステップS200では、駐車支援を中断する旨を表示装置9や音声出力装置10を通じて運転者に報知して、駐車支援を終了する。
ここで図7〜図8を用いて駐車経路算出処理を繰り返し実施することの作動についての説明を行う。図7に示すように、駐車開始位置Aから目標駐車位置GまでのX軸方向、Y軸方向の総移動量はΔX(AG)、ΔY(AG)であり、偏向角はθtotalである。このとき、ステップS40より駐車経路Rを算出する処理を開始する。まず、ステップS42において記憶領域を初期化し、n=0とする。そして、想定最大速度Vexp[0]=Vmaxとして(S44)、曲率変化率Q[0]を算出する(S46)。Q[0]は、支援時の上限速度Vmaxに基づいて算出されているため、従来技術の曲率変化率Q0と一致する。そして、このQ[0]を用いて曲率変化区間(すなわち、曲率増加区間BCと曲率減少区間CD)を求め、円弧区間CD、直線区間(直線区間ABと直線区間EG)を求める。この駐車経路R[0]を走行距離−曲率線図で表したものを図7(A−0)に示す。駐車経路R[0]の台形の面積Sは初期偏向角θtotalと一致する。なお、各地点(B、C、D、E、M)を駐車経路R[n]ごとに区別するために、各地点の符号の末尾に計算回数nを付して表記する。たとえば、図8(A−0)はR[0]の経路を表しているため、B0、C0、D0、E0、M0とする。なお、駐車開始位置Aおよび目標駐車位置Gは駐車経路によらずに固定であるため、nは付さない。
また、この駐車経路R[0]での想定速度と走行距離との関係を図8(B−0)に示す。そして、S64で上述したように、C0点、D0点での想定速度V(C0)、V(D0)を算出する。この場合、V(C0)<V(D0)であるから、V(D0)を想定最大速度Vexp[1]として採用する(S64)。このとき、S62でnに1を加算しているため、駐車経路R[0]を求めるために用いた想定最大速度Vexp[0]と、駐車経路R[1]を求める際に用いる想定最大速度Vexp[1]を区別することができる。
そして、この想定最大速度Vexp[1]に基づいて新たに曲率変化率Q[1]を求める(2回目のS46)。このとき、支援時の上限速度Vmax(=Vexp[0])に対して、想定最大速度Vexp[1]が小さいほど(すなわち、低速で走行する場合ほど)、曲率変化率Q[1]を算出する(式1)の分母が小さくなり、Q[1]はQ[0]に対してより大きくなる(図8(A−1))。このため、曲率増加区間B1C1での曲率変化はより急峻になり、駐車経路R[1]における曲線区間B1E1は、駐車経路R[0]の曲線区間B0E0よりも短くなる。より具体的には、R0における曲率増加区間B0C0よりも、ΔL=Cmax×(1/Q[1]−1/Q[0])だけ短い走行距離で最大曲率Cmaxに到達する。曲率減少区間も同様にΔLだけ短くなることから、曲率変化区間B1E1での走行距離は2×ΔLだけ短くなる。一方、台形の面積S(すなわち偏向角θ)は一定に保たなければならないため、円弧区間C1D1はΔLだけ長くなる。その結果、駐車経路R[1]における曲線区間B1E1は、駐車経路R[0]の曲線区間B0E0よりもΔLだけ短くなる。さらにB0は直線H1上に、E1はY軸上、中間点M1は二等分線H2上にそれぞれ存在することから、駐車経路R[0]のB0E0に対して、駐車経路R[1]における曲線区間B1E1は点Vの方向に収縮するように配置される(図7のR[1])。
また、想定最大速度Vexpによって駐車経路Rは変化するが、繰り返し計算をすることで、想定最大速度Vexpおよび駐車経路Rが収束する場合が想定される。また、完全に収束しきらない場合でも、想定最大速度の差分ΔVexpが微小となれば駐車経路はあまり変わらなくなる。そのため、想定最大速度の差分ΔVexpが所定値以下となるとS66で繰り返し処理を抜けるようにしてある。また、収束しない場合(ΔVexpが振動するなど)に駐車経路算出処理が終了しないことを避けるため、上限回数Mを設定しておく。もちろん、これらの繰り返し処理の終了条件(S66やS68)は、設計者が適宜設計すればよく、上述した形態に限定しない。
以上の構成によれば、一度求めた駐車経路に対して、曲率変化区間における想定最大速度を算出し、この想定最大速度に基づいて曲率変化率を設定し、駐車経路を再計算することで、より急峻な駐車経路を算出することができる。すなわち、駐車開始位置から目標駐車位置までの距離が短く、曲率変化区間での想定最大速度が、支援時に許容される上限速度に到達しない場合には、上限速度を想定した曲率変化率よりも大きな曲率変化率で駐車経路を再計算することになる。曲率変化率が大きいほど駐車経路は急峻となるため、駐車開始位置からの一回の走行によって偏向角をより0度に近づけることができ、切り返し操作を必要とする頻度を低減することができる。
なお、本実施形態では、駐車経路Rにおける走行速度を想定するときの条件を、一定の加速度の大きさで加減速するとしたがこれに限らない。加速度よりも減速度の大きさを小さくする構成としても良い。さらには、駐車経路における各地点の走行速度が駐車開始位置からの走行距離に応じて一意に求まればよく、加速度の大きさは走行距離に応じて増減するような関数で定義されてもよい。
また、本実施形態においては、曲線区間の中間点Mを中心として駐車経路の曲線区間BEを対称な軌跡とするために、曲率変化率Qの大きさを曲率増加区間と曲率減少区間とで等しくしたが、それぞれの区間の想定最大速度に応じた曲率変化率を設定してもよい。たとえば、駐車経路全体の中間点μと曲線区間の中間点Mとのずれが大きい場合には、曲率増加区間における想定速度の最大値と曲率減少区間における想定速度の最大値に大きく差が生じる場合が考えられる。このようなとき、どちらか想定速度の大きいほうに想定最大速度を合わせるのではなく、それぞれの区間ごとに想定最大速度を設定し、その想定最大速度に応じた曲率変化率によって駐車経路を再計算する構成としても良い。このような構成とすれば、より急峻な駐車経路を算出でき、切り返し操作の発生を抑制することができる。
さらに、曲率増加区間BCおよび曲率減少区間CDをそれぞれ、所定の走行距離ごとに、より小さな小区間に分割し、それぞれの小区間での想定最大速度を算出し、その想定最大速度に応じた曲率変化率によって、駐車経路Rを再計算する構成としてもよい。これにより、曲率増加区間BCまたは曲率減少区間CD内において想定速度が大きく変化する場合には、曲率増加区間BCまたは曲率減少区間の曲率変化率を一律に設定するよりも、より急峻に設定することが出来る。
また、本実施形態では曲率増加区間および曲率減少区間を1区間ずつ設けた経路としたが、曲率増加区間、曲率減少区間をそれぞれ複数設ける構成としても良い。すなわち、本実施形態での駐車経路を曲率−走行距離線図で表したときに、台形(あるいは三角形)が1つ存在する駐車経路を提示したが、複数の台形(あるいは三角形)がある構成としてもよい。
あるいは、駐車経路Rを複数の大きな区間に分割し、その区間の始点・終点を駐車開始位置・目標駐車位置とみなして、その区間ごとの駐車経路を算出してもよい。駐車経路Rを分割する点を通過点とすると、通過点としては、たとえば目標駐車位置に到達可能な通過位置を算出して設定すればよい。すなわち、目標駐車位置を検出した際に、目標駐車位置に到達可能な駐車開始位置が存在する領域を算出する。その後実際に停止して駐車を開始する駐車開始位置が、その領域の外にある場合には、前記領域内の任意の位置に通過点およびその位置における車両方向を設定する。そして、駐車開始位置から通過点までの区間と、通過点から目標駐車位置までの区間のそれぞれにおいて経路を算出し、それらの経路を接続することで駐車経路Rとすればよい。
K…自車、B1、B2…駐車車両、S…駐車枠線、
A…駐車開始位置、G…目標駐車位置、θtotal…初期偏向角
R…本実施形態による駐車経路、R0…従来技術による駐車経路
1…駐車支援ECU、2…舵角センサ、3…車輪速センサ、6…操舵アクチュエータ

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、
    前記車両が停車して駐車のための走行を開始する駐車開始位置における車両方向と、前記車両の目標駐車位置における目標車両方向との偏差である初期偏向角を算出する初期偏向角算出手段(1、S30)と、
    操舵アクチュエータを制御することで旋回曲率を変化させながら走行する区間である曲率変化区間を有し、前記車両が前記目標駐車位置に到達したときの車両方向と前記目標車両方向との偏差である偏向角を0にする駐車経路を算出する駐車経路算出手段(1、S40)と、
    前記駐車経路算出手段が算出した前記駐車経路に沿って前記車両が走行するように支援する支援手段(1、S130)と、を備えた駐車支援装置であって、
    前記駐車経路算出手段は、
    予め設定された初期条件で前記駐車経路を算出する初期駐車経路算出手段(1、S40)と、
    前記駐車経路の前記曲率変化区間における走行速度の最大値である最大速度を、前記駐車開始位置から前記曲率変化区間の端点までの走行距離に基づいて算出する最大速度算出手段(1、S64)と、
    前記最大速度算出手段が算出した最大速度に基づいて、走行距離当りに曲率が変化する量である曲率変化率を設定する曲率変化率設定手段(1、S46)と、を備え、
    前記駐車経路算出手段は、前記曲率変化率設定手段が設定した曲率変化率を前記曲率変化区間における曲率変化率に設定して駐車経路を再計算し、前記支援手段はこの再計算された駐車経路に沿って前記車両が走行するように支援することを特徴とする駐車支援装置。
  2. 請求項1において、
    前記最大速度算出手段は、前記車両は駐車開始位置から所定の加速度で加速し、かつ、所定の減速度で減速した場合に目標駐車位置で停止できる位置から減速を開始し、また、前記所定の加速度での加速を継続すると減速を開始する位置に到達するまでに走行速度が駐車支援時に許容される所定の上限速度に到達すると判断した場合は、前記上限速度に到達する位置から減速を開始する位置まで前記上限速度を維持して走行するとして前記駐車経路上の各地点の走行速度を算出し、算出した走行速度から前記曲率変化区間での最大速度を決定することを特徴とする駐車支援装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記駐車経路算出手段は、
    前記曲率変化区間を走行することによって偏向角が変化する量である偏向角変化量を算出する偏向角変化量算出手段(1、S48)と、
    前記偏向角変化量算出手段が算出した前記偏向角変化量と前記初期偏向角とを比較する偏向角比較手段(1、S48)と、
    前記偏向角比較手段で初期偏向角に対して前記偏向角変化量が小さいと判定された場合には、曲率変化区間の曲率の最大値を維持して円弧状に走行する円弧区間を駐車経路に付加する円弧区間付加手段(1、S52)と、
    前記偏向角変化量と前記初期偏向角の差分である偏向角差を算出する偏向角差算出手段(1、S52)と、を備え、
    前記円弧区間付加手段は、前記円弧区間によって偏向角が変化する量が前記偏向角差と一致するように前記円弧区間の走行距離を設定することを特徴とする駐車支援装置。
  4. 請求項3において、
    目標駐車位置における目標車両方向をY方向とし、路面に平行で、かつ、前記Y方向に直交する方向をX方向としたときに、前記駐車開始位置から目標駐車位置までのX方向の距離である初期X方向距離と、前記駐車開始位置から目標駐車位置までのY方向の距離である初期Y方向距離とを算出する初期距離算出手段(1、S20)と、
    駐車経路上に前記円弧区間が存在しない場合には前記曲率変化区間によって、または、円弧区間が存在する場合には曲率変化区間および円弧区間によって、移動するX方向の移動距離とY方向の移動距離を算出する移動距離算出手段(1、S54)と、
    前記移動距離算出手段が算出したX方向の移動距離と前記初期X方向距離との差、および、前記移動距離算出手段が算出したY方向の移動距離と初期Y方向距離との差を算出する移動距離差算出手段(1、S54)と、
    曲率を0として直線状に走行する直線区間を駐車経路に付加する直線区間付加手段(1、S58)と、を備え、
    前記直線区間付加手段は、直線区間によるX方向およびY方向の移動距離が、前記移動距離差算出手段が算出した差と一致するように直線区間を付加することを特徴とする駐車支援装置。
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