JP5915499B2 - Vehicle travel control device - Google Patents
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Description
本発明は、車両走行制御装置に関する。 The present invention relates to a vehicle travel control device.
従来から、自車両前方の先行車を認識し、自車両の走行状態と先行車情報を基に先行車への追従に必要な必要減速度を演算し、必要減速度を基に自動ブレーキ制御装置が発生する要求減速度を演算し、必要減速度と要求減速度との偏差に応じて警報を行う警報手段とを備えたことを特徴とする車両の走行制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, it recognizes the preceding vehicle ahead of the host vehicle, calculates the necessary deceleration required to follow the preceding vehicle based on the traveling state of the host vehicle and the preceding vehicle information, and automatically brakes the control system based on the necessary deceleration There is known a vehicle travel control device comprising a warning means that calculates a required deceleration that occurs and issues a warning according to a deviation between the required deceleration and the required deceleration (for example, Patent Document 1).
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、自動ブレーキ制御装置のアクチュエータの応答遅れが考慮されていないため、かかるアクチュエータの応答遅れに起因して意図した減速が得られない虞がある。
However, in the configuration described in
そこで、本発明は、アクチュエータの応答遅れによる影響を低減することができる車両走行制御装置の提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a vehicle travel control device that can reduce the influence of response delay of an actuator.
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、現時点から所定時間後における車速の予測値と、現時点から前記所定時間後における障害物までの距離の予測値とに基づいて、現時点から前記所定時間後において前記障害物に衝突しないようにするために必要となる第1必要減速度を算出すると共に、現時点の車速と、現時点の前記障害物までの距離とに基づいて、現時点において前記障害物に衝突しないようにするために必要となる第2必要減速度を算出し、算出した前記第1必要減速度と前記第2必要減速度のうち、大きさが大きい方の必要減速度に基づいて、車両の制動力を制御することを特徴とする、車両走行制御装置が提供される。 In order to achieve the above object, according to one aspect of the present invention, based on the predicted value of the vehicle speed after a predetermined time from the current time and the predicted value of the distance from the current time to the obstacle after the predetermined time, calculates the first necessary deceleration needed to avoid collision with the obstacle after the predetermined time, the vehicle speed at the present time, based on the distance to the obstacle at the current time point, the at present A second required deceleration required to prevent the vehicle from colliding with an obstacle is calculated, and the larger required one of the calculated first required deceleration and second required deceleration is calculated. Based on this, a vehicle travel control device is provided, which controls the braking force of the vehicle.
本発明によれば、アクチュエータの応答遅れによる影響を低減することができる車両走行制御装置が得られる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the vehicle travel control apparatus which can reduce the influence by the response delay of an actuator is obtained.
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は、一実施例による車両走行制御装置1を含むシステム構成の一例を示すブロック図である。
FIG. 1 is a block diagram illustrating an example of a system configuration including a vehicle
図1において、車両走行制御装置1は、運転支援ECU10を含む。運転支援ECU10は、マイクロコンピュータによって構成され、例えば、制御プログラムを格納するROM、演算結果等を格納する読書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等を有する。
In FIG. 1, the vehicle
尚、運転支援ECU10の機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、運転支援ECU10の機能の任意の一部又は全部は、特定用途向けASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)により実現されてもよい。また、運転支援ECU10の機能の一部又は全部は、他のECU(例えば、ブレーキECU70やクリソナECU2020)により実現されてもよい。また、運転支援ECU10は、他のECU(例えば、ブレーキECUやクリソナECU2020)の機能の一部又は全部を実現するものであってもよい。
Note that the function of the
運転支援ECU10には、クリアランスソナーECU(以下、クリソナECU)20、クリアランスソナー201a、201b、201c、201d、Gセンサ30、舵角センサ40、メータコンピュータ50、エンジンECU60、及びブレーキECU70等が接続されてよい。例えば、運転支援ECU10は、CAN(Controller Area Network)やじか線等により、クリソナECU20、Gセンサ30、舵角センサ40、メータコンピュータ50、エンジンECU60、及びブレーキECU70と通信可能に接続されてよい。
A clearance sonar ECU (hereinafter referred to as a clearance sonar ECU) 20,
クリアランスソナー201a、201b、201c及び201dは、超音波センサであり、車体の適切な箇所に設けられる。クリアランスソナー201a、201b、201c及び201dは、検出距離が例えば数cm〜数mの比較的近距離の物体の有無又は物体までの距離を検知するセンサの一例である。図示の例では、2つのクリアランスソナー201a及び201bがフロントバンパーに設けられ、また、2つのクリアランスソナー201c及び201dがリアバンパーに設けられている。しかし、センサの数及び配置は図示の例に限定されるものではなく、例えばフロントに4個、リアに4個、さらにサイドに2個のように設けてもよい。クリアランスソナー201a〜201dは、それぞれの検出範囲における検出結果(物体情報)をクリソナECU20にそれぞれ出力する。
The
クリアランスソナー201a、201b、201c及び201dは、車速が0より大きい低速領域である間、作動するものであってよい。また、前方物体検知用のクリアランスソナー201a及び201bは、前進方向の駆動レンジ(例えばDレンジ)による走行時に作動し、後方物体検知用のクリアランスソナー201c及び201dは、リバースレンジによる走行時(後退時)に作動するものであってよい。
The
クリソナECU20は、クリアランスソナー201a〜201dから入力された検出結果を処理し、物体までの距離である「物標距離」を算出する。クリソナECU20は、算出した物標距離の情報(距離情報)を運転支援ECU10に送信する。例えば、クリソナECU20は、クリアランスソナーから照射された超音波が物体で反射して、反射波が戻るまでの時間を計測することによって、物体までの距離を測定してもよい。尚、クリアランスソナーの検出角度が例えば90°と広範囲の場合は、単一のクリアランスソナーからの検出結果のみでは物体の方向は特定されない。但し、クリソナECU20は、複数のクリアランスソナーからの物体までの距離を得ることにより、物体の位置(方向)を特定してもよいし、また、物体の形状(例えば壁のような形状なのか電柱のような形状)を判断してもよい。
The
Gセンサ30は、車両の前後方向の加速度を計測して、測定結果を「車両前後G」の情報として、運転支援ECU10に送信する。Gセンサ30で計測される車両の前後方向の加速度は、車輪速度から算出される加速度と道路の傾斜(車両の傾き)による重力加速度の合計値である。従って、Gセンサ30で計測される車両前後Gから車輪速度にて算出される加速度を減算することによって道路の傾斜を測定することができる。
The
舵角センサ40は、ステアリングホイールの操舵角を検出して、舵角情報として運転支援ECU10に送信する。
The steering angle sensor 40 detects the steering angle of the steering wheel and transmits it to the
メータコンピュータ50は、運転者に対して表示による報知を行うコンビネーションメータ装置(図示せず)や、運転者に対して音声による報知を行う報知音発生装置(図示せず)等が接続されている。メータコンピュータ50は、運転支援ECU10からの要求に応じて、コンビネーションメータ装置に表示する数値、文字、図形、インジケータランプ等の制御を行うとともに、報知音発生装置にて報知する警報音や警報音声の制御を行う。
The
エンジンECU60は、車両の駆動源であるエンジンの作動の制御を行うものであり、例えば、点火タイミングや燃料噴射量等の制御を行う。エンジンECU60は、後述する運転支援ECU10からの要求駆動力に基づいて、エンジン出力を制御する。尚、ハイブリッド車の場合は、エンジンECU60は、ハイブリッドシステムを制御するハイブリッドECUと協動して、運転支援ECU10からの要求駆動力に応じて駆動力を制御(抑制)してよい。尚、ハイブリッド車や電気自動車の場合は、運転支援ECU10からの要求駆動力に基づいて、モータ出力が制御されてもよい。
The engine ECU 60 controls the operation of an engine that is a driving source of the vehicle, and controls, for example, ignition timing, fuel injection amount, and the like. The engine ECU 60 controls the engine output based on a requested driving force from a
また、エンジンECU60は、運転支援ECU10に対して、アクセルペダル操作の情報、アクセルペダル開度率の情報、及びシフト位置情報を送信してもよい。アクセルペダル操作の情報とは、図示しないアクセルペダルの操作量を表す情報であり、アクセルペダル開度率の情報は、アクセル開度を表す情報である。シフト位置情報は、シフトレバーの位置を表す情報であり、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)などである。尚、アクセルペダル操作の情報は、アクセルポジションセンサから直接取得されてもよい。また、シフト位置情報は、トランスミッションを制御するECUから取得されてもよいし、シフトポジションセンサから直接取得されてもよい。
Further, the
ブレーキECU70は、車両の制動装置の制御を行うものであり、例えば、図示しない各車輪に配置された油圧式ブレーキ装置を作動させるブレーキアクチュエータの制御を行う。ブレーキECU70は、後述する運転支援ECU10からの要求制動力に基づいて、ブレーキアクチュエータの出力(ホイールシリンダ圧)を制御する。尚、ブレーキアクチュエータは、高圧油を生成するポンプ(及びポンプを駆動するモータ)、各種バルブ等を含んでよい。また、制動装置の油圧回路構成は任意である。制動装置の油圧回路は、運転者のブレーキペダルの踏み込み量に無関係にホイールシリンダ圧を昇圧できる構成であればよく、典型的には、マスタシリンダ以外の高圧油圧源(高圧油を生成するポンプやアキュムレータ)を備えていればよい。また、ECB(Electric Control Braking system)に代表されるようなブレーキバイワイヤシステムで典型的に使用される回路構成が採用されてもよい。また、ハイブリッド車や電気自動車の場合は、運転支援ECU10からの要求制動力に基づいて、モータ出力(回生動作)が制御されてもよい。
The
また、ブレーキECU70は、運転支援ECU10に対して、ブレーキペダル操作の情報、及び車輪速の情報を送信してもよい。車輪速の情報は、例えば、図示しない各車輪に備えられた車輪速センサからの信号に基づくものであってよい。尚、車輪速の情報からは、車両の速度(車体速度)や加減速度が算出可能である。尚、ブレーキペダル操作の情報は、ブレーキ踏力スイッチやマスタシリンダ圧センサから直接取得されてもよく、同様に、車輪速の情報(又は車速の情報)は、車輪速センサや駆動軸回転センサから直接取得されてもよい。
Further, the
運転支援ECU10は、ICSアプリ(Intelligent Clarence Sonar アプリケーション)100を備えている。図示の例では、ICSアプリ100は、運転支援ECU10で動作するソフトウェアであり、入力処理部101、車両状態推定部102、障害物判定部103、制御量演算部104、HMI(Human Machine Interface)演算部105、及び出力処理部106を備えている。
The driving
運転支援ECU10は、クリソナECU20からの情報等に基づいて、障害物と確定された物体に対して自車が衝突しないように、運転支援を行う。運転支援は、運転者の自主的なブレーキ操作を促す警報(メータコンピュータ50との協動)や、介入による駆動力の抑制(エンジンECU60との協動)や、介入による制動力の発生(ブレーキECU70との協動)を含んでよい。
Based on the information from the
入力処理部101は、運転支援ECU10が受信する各種情報の入力処理を行う。例えばCAN通信規格により受信する情報をICSアプリ100で使用可能な情報に変換する。入力処理部101には、クリソナECU20から距離情報、Gセンサ30から車両前後Gの情報及び舵角センサ40から舵角情報が入力される。また、入力処理部101には、エンジンECU60から、アクセルペダル操作の情報、アクセルペダル開度率の情報、及びシフト位置情報が入力され、さらに、ブレーキECU70から、ブレーキペダル操作の情報、及び車輪速の情報が入力される。
The
車両状態推定部102は、入力処理部101に入力された上記の各種情報に基づいて車両状態を推定する機能を備える。例えば、車両状態推定部102は、クリアランスソナー201a〜201dが作動すべき車両状態が形成されたか否かを判定してよい。
The vehicle
障害物判定部103は、クリソナECU20から受信した物標距離に基づいて、クリアランスソナー201a〜201dによって検知された物体が、検出対象の障害物であるか否かを判定(障害物判定)する。即ち、クリアランスソナー201a〜201dにより検出される各物体情報は、ノイズや障害物となりえない物体(例えばクリアランスソナー201a〜201dに固着された雪)の存在等に起因して生成される場合がある。そこで、クリアランスソナー201a〜201dにより検出された物体情報が、検出対象の障害物に係る物体情報であるか否かが判定される。尚、障害物判定は、任意の態様で実行されてよい。例えば、ある物体が、クリアランスソナー201a〜201dによって所定時間連続して検知された場合に、当該物体は検出対象の障害物であると判定されてもよい。障害物判定は、クリアランスソナー201a〜201dのそれぞれに係る物体情報に対して独立に実行されてよい。
The
障害物判定部103は、検出対象の障害物であると判定(確定)した物体に対して、クリアランスソナー201a〜201dにより検出される当該物体に係る物体情報等に基づいて、衝突判定を行う。具体的には、障害物判定部103は、検知された物体が自車に衝突する可能性が高いか否か(運転支援により衝突を回避すべき物体であるか否か)を判定する。例えば、障害物判定部103は、クリアランスソナー201a〜201dにより検出される当該物体に係る物体情報、舵角センサ40から受信した舵角情報、及びブレーキECU70から受信した車輪速情報などに基づいて、例えば、物体までの距離が所定距離未満であり、車速が所定値以上であり(又は必要な減速度の大きさが所定閾値以上であり)、且つ、物体が操舵操作による回避不能な範囲に位置する場合に、物体に対して自車が衝突すると判定してもよい。
The
制御量演算部104は、運転支援の制御量を演算する。例えば、制御量演算部104は、検出対象の障害物であると判定(確定)された物体が所定距離以内に位置する場合に、駆動力を抑制するための要求駆動力を演算する。また、障害物判定部103において物体に対して自車が衝突すると判定された場合に、物体との衝突を回避するのに必要な減速度(目標減速度)を演算し、目標減速度に応じた要求制動力を演算する。この目標減速度に応じた要求制動力の算出方法の具体例は後述する。
The control
HMI演算部105は、検出対象の障害物が検出された場合に、その障害物に対する運転者への注意喚起のための各種情報を出力するための演算部である。HMI演算部105は運転者に対して、例えば、メータコンピュータ50を通じて、図示しない表示装置、音声装置、又は振動装置等による通知を行うための演算を行う。
The
出力処理部106は、制御量演算部104で演算された制御量(要求駆動力や要求制動力)やHMI演算部105で演算された演算結果(出力情報)を、エンジンECU60、ブレーキECU70及びメータコンピュータ50に送信するために、例えばCAN通信規格による信号に変換して出力処理する。
The
図2は、制御量演算部104における要求制動力の算出方法の一例を示すブロック図である。
FIG. 2 is a block diagram illustrating an example of a method for calculating the required braking force in the control
ブロック200では、現時点から所定時間T[ms]後における車速の予測値Vtが算出される。所定時間Tは、ブレーキアクチュエータの応答遅れに対応した時間(例えば、200ms)であってよい。車速の予測値Vtは、現時点の車速Vと、現時点の減速度又は加速度に基づいて算出されてもよい。或いは、現時点の減速度又は加速度に代えて、前回の要求制動力に対応した減速度又は加速度(即ち制御目標値)が使用されてもよい。例えば、現時点の減速度又は加速度を使用する場合、現時点の減速度又は加速度が維持されるものと仮定して、現時点から所定時間T後における車速の予測値Vtが算出されてもよい。現時点の減速度又は加速度は、車輪速の情報に基づいて、車輪速から得られる車両の速度(車体速度)を微分すること(車体速度の時間変化量を求めること)で導出されてよい。
In
ブロック202では、現時点から所定時間T[ms]後における障害物までの距離の予測値Dtが算出される。障害物までの距離の予測値Dtは、現時点の障害物までの距離Dから、現時点から所定時間T後までの車両の移動距離の予測値を減算することにより算出されてもよい。現時点から所定時間T後までの車両の移動距離の予測値は、現時点の車速Vと、現時点の減速度又は加速度に基づいて算出されてもよい。或いは、現時点の減速度又は加速度に代えて、前回の要求制動力に対応した減速度又は加速度が使用されてもよい。例えば、現時点の減速度又は加速度を使用する場合、現時点の減速度又は加速度が維持されるものと仮定して、現時点から所定時間T後までの車両の移動距離の予測値が算出されてもよい。或いは、障害物までの距離の予測値Dtは、障害物までの距離Dの変化態様(原時点までの変化態様)に基づいて算出されてもよい。
In
ブロック204では、ブロック200で算出された車速の予測値Vtと、ブロック202で算出された障害物までの距離の予測値Dtとに基づいて、現時点から所定時間後において必要となる第1必要減速度G1(障害物に衝突しないようにするために必要となる第1必要減速度G1)を算出する。例えば、障害物の手前所定距離Ds(例えば、70cm)で停止するために、現時点から所定時間後にて必要となる第1必要減速度G1を算出する。この場合、第1必要減速度G1は、距離(Dt−Ds)の走行距離で車速をVtから0まで減速させる値であってよい。第1必要減速度G1は、一定値(例えば大きさが最大の減速度)であってもよいが、時間的に変化する第1必要減速度パターンとして決定されてもよい。
In
ブロック206では、現時点の車速Vが算出される。現時点の車速Vは、車輪速の情報に基づいて算出されてよい。
In
ブロック208では、現時点の障害物までの距離Dが算出される。現時点の障害物までの距離Dは、クリソナECU20から得られる物標距離の情報(距離情報)に基づくものであってよい。例えば、現時点の障害物までの距離Dは、クリソナECU20から得られる距離情報が示す物標距離そのものであってよい。この場合、制御量演算部104における現時点の障害物までの距離Dの演算自体は不要である。
In
ブロック210では、ブロック206で算出された車速Vと、ブロック208で算出された現時点の障害物までの距離Dとに基づいて、現時点において必要となる第2必要減速度G2(障害物に衝突しないようにするために必要となる第2必要減速度G2)を算出する。例えば、障害物の手前所定距離Ds(例えば、70cm)で停止するために、現時点にて必要となる第2必要減速度G2を算出する。この場合、第2必要減速度G2は、距離(D−Ds)の走行距離で車速をVから0まで減速させる値であってよい。第2必要減速度G2は、一定値であってもよいが、時間的に変化する第2必要減速度パターンとして決定されてもよい。
In
ブロック212では、ブロック204で算出された第1必要減速度G1と、ブロック210で算出された第2必要減速度G2とに基づいて、要求制動力が算出される。この場合、第1必要減速度G1と第2必要減速度G2のうちの、大きさの大きい方の減速度に基づいて、当該減速度を実現するのに必要な要求制動力が算出される。
In
このようにして算出された要求制動力は、ブレーキECU70に送信される。ブレーキECU70は、運転支援ECU10から受信した要求制動力が実現されるように、ブレーキアクチュエータの出力(ホイールシリンダ圧)を制御する。尚、ブレーキECU70は、運転支援ECU10から受信する要求制動力と、運転者のブレーキ操作量に応じて決定される要求制動力(及び、他のシステムからの要求制動力)とを調停して、最終的な要求制動力を決定してもよい。この場合、大きい方の要求制動力を選択することとしてよい。
The required braking force calculated in this way is transmitted to the
また、運転支援ECU10は、上述の如く算出した第1必要減速度G1と第2必要減速度G2のうちの大きさの大きい方の減速度の大きさが、所定閾値(例えば0.6G)以下であるときは、要求制動力を算出しない(又は要求制動力を算出してもブレーキECU70に送信しない)こととしてもよい。
Further, the driving
図3は、ブレーキECU70により介入制動が実行される状況における車速と減速度の時系列の一例を示す図であり、図3(A)は、車速の時系列波形の一例を示し、図3(B)は、減速度の時系列波形の一例を示す。
FIG. 3 is a diagram showing an example of a time series of vehicle speed and deceleration in a situation where intervention braking is executed by the
図3に示す例では、時刻t0までは車速Vが加速状況にある。時刻t0にて、ブロック200乃至ブロック204の演算により算出される第1必要減速度G1(時刻t0から所定時間T後の時刻t1において必要となる減速度)の大きさが所定閾値(例えば0.6G)を越える。このとき(時刻t0)、ブロック206乃至ブロック210により算出される第2必要減速度G2(時刻t0において必要となる減速度)の大きさは、同所定閾値(例えば0.6G)を越えない。このため、第1必要減速度G1が選択され、時刻t0から第1必要減速度G1に対応した要求制動力に基づく介入制動が開始される。このとき、ブレーキアクチュエータの応答遅れに起因して、実際に要求制動力に応じた制動力が付与されるのは時刻t1以後となる。従って、時刻t1から減速が開始されていく(図3の波形V1参照)。しかしながら、第1必要減速度G1は、上述の如く、ブレーキアクチュエータの応答遅れを加味して算出されているので(即ち、時刻t0から所定時間T後の時刻t1において必要となる減速度であるので)、所望の開始タイミング(時刻t1)で介入制動が開始されることになる。
In the example shown in FIG. 3, the vehicle speed V is in an acceleration state until time t0. At time t0, the magnitude of the first required deceleration G1 (deceleration required at time t1 after a predetermined time T from time t0) calculated by the operations of
ここで、仮に第2必要減速度G2のみで介入制動を行う場合は、図3において点線で示すように、時刻t1にて、ブロック206乃至ブロック210により算出される第2必要減速度G2(時刻t1において必要となる減速度)の大きさが所定閾値(例えば0.6G)を越える。これにより、時刻t1から第2必要減速度G2に対応した要求制動力に基づく介入制動が開始される。しかし、ブレーキアクチュエータの応答遅れに起因して、実際に要求制動力に応じた制動力が付与されるのは時刻t2以後となる。従って、時刻t2から減速が開始されていく(図3の波形V2参照)。この場合、ブレーキアクチュエータの応答遅れに起因して、所望の開始タイミング(時刻t1)で介入制動を開始することができない(ひいては障害物に対して所望の位置関係で停止できない虞がある)。
Here, if the intervention braking is performed only by the second required deceleration G2, as shown by the dotted line in FIG. 3, the second required deceleration G2 (time) calculated by the
時刻t3(車速が0となるべき所望の終了タイミングt4よりも所定時間Tだけ前の時刻)では、ブロック200乃至ブロック204の演算により算出される第1必要減速度G1(時刻t3から所定時間T後の時刻t4において必要となる減速度)の大きさは、0となり、所定閾値(例えば0.6G)を越えなくなる。他方、時刻t3では、ブロック206乃至ブロック210により算出される第2必要減速度G2(時刻t3において必要となる減速度)の大きさが所定閾値(例えば0.6G)を越える。このため、第2必要減速度G2が選択され、時刻t3から第2必要減速度G2に対応した要求制動力に基づく介入制動が実行される。但し、第2必要減速度G2は、第1必要減速度G1を引き継ぐ態様であるので、この際にブレーキアクチュエータの応答遅れは実質的に生じない。これにより、所望の終了タイミングt4で車速を0にすることができる(即ち車両を停止させることができる)。
At a time t3 (a time that is a predetermined time T before a desired end timing t4 at which the vehicle speed should be 0), the first required deceleration G1 (a predetermined time T from the time t3) calculated by the calculation of the
このように本実施例によれば、2つの必要減速度(将来必要となる第1必要減速度G1と、現在必要な第2必要減速度G2)を算出して要求制動力を決定するので、ブレーキアクチュエータの応答遅れを防止しつつ(適切な減速態様を実現しつつ)、障害物に対して所望の位置(タイミング)で車両を停止させることが可能となる。 Thus, according to the present embodiment, the required braking force is determined by calculating the two required decelerations (the first required deceleration G1 that will be required in the future and the second required deceleration G2 that is currently required). It is possible to stop the vehicle at a desired position (timing) with respect to the obstacle while preventing a response delay of the brake actuator (implementing an appropriate deceleration mode).
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。 The preferred embodiments of the present invention have been described in detail above. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications and substitutions can be made to the above-described embodiments without departing from the scope of the present invention. Can be added.
例えば、上述した実施例では、超音波センサを用いているが、障害物を検出することができる他のセンサ(例えばミリ波センサやレーザセンサ)等を用いる場合についても適用可能である。 For example, although the ultrasonic sensor is used in the above-described embodiment, the present invention can also be applied to the case of using another sensor (for example, a millimeter wave sensor or a laser sensor) that can detect an obstacle.
また、上述した実施例では、障害物が静止物であると仮定して、第1必要減速度G1及び第2必要減速度G2を算出しているが、障害物が移動物であってもよい。この場合、障害物の移動態様を考慮して第1必要減速度G1及び第2必要減速度G2が算出されればよい。例えば、障害物までの距離の履歴に基づいて相対速度を算出し、車速に代えて、相対速度を用いてもよい。 In the above-described embodiment, the first necessary deceleration G1 and the second necessary deceleration G2 are calculated on the assumption that the obstacle is a stationary object. However, the obstacle may be a moving object. . In this case, the first necessary deceleration G1 and the second necessary deceleration G2 may be calculated in consideration of the movement mode of the obstacle. For example, the relative speed may be calculated based on the history of the distance to the obstacle, and the relative speed may be used instead of the vehicle speed.
1 車両走行制御装置
10 運転支援ECU
20 クリソナECU
30 Gセンサ
40 舵角センサ
50 メータコンピュータ
60 エンジンECU
70 ブレーキECU
101 入力処理部
102 車両状態推定部
103 障害物判定部
104 制御量演算部
105 HMI演算部
106 出力処理部
201a〜201d クリアランスソナー
DESCRIPTION OF
20 Crisona ECU
30 G sensor 40
70 Brake ECU
DESCRIPTION OF
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