JP5913999B2 - 眼科撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、眼科撮像装置及び計測方法に関し、特に、被検眼の画像を用いて該被検眼の動きを計測する眼科撮像装置及びその制御方法に関する。
近年、被検眼を撮像する機器として、3次元の画像が取得可能な光干渉断層撮像装置(Optical Coherence Tomography:OCT)、高解像度あるいは動画を取得する共焦点レーザ走査検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO)など、測定光を被検眼で走査して該被検眼を撮像する眼科撮像装置が盛んに用いられている。このような眼科撮像装置では、撮像開始から終了までに多少の時間がかかるため、固視微動と呼ばれる不随意的な眼球運動や固視不良による眼球運動あるいは顔の動きに伴う眼の動きの影響を受けやすくなり、眼の動きを追尾(トラッキング)することがより重要になっている。
被検眼のトラッキングの方法として、特許文献1には長方形形状のトラッキング・ビームを眼底の対象血管に照射し、その反射光を2次元センサ上の直交する2ラインで検出して眼底の2次元の動きを計測して追尾を行う方法が開示されている。また、特許文献2では、眼底の特徴部に円状に走査するトラッキング・ビームを照射し、その反射光の位相から眼底の2次元の動きを計測して追尾する技術が開示されている。しかしながら、これらの文献では、トラッキングのための追加の光学系を必要とし、また、眼の回転の検出はできなかった。そこで、眼底観察画像から、特徴を持った小領域の画像であるテンプレート画像を抽出し、テンプレート画像と最も似た部位を探すパターン・マッチングによって眼底の動きを計測する技術が、特許文献3に開示されている。
米国特許4856891号公報 米国特許5943115号公報 特開2011−56069号公報
ここで、特許文献3に開示される技術では、2次元の画像処理を行うために被検眼の動きの計測に時間がかかっていた。
本発明は、SLOを用いた眼撮像装置において、被検眼の動きを従来よりも高速に計測することを目的とする。
本発明に係る眼科撮像装置は、
第1の走査手段を含む第1の光学系と、前記第1の走査手段とは異なる第2の走査手段を含み且つ前記第1の光学系の一部と共通部分を含む第2の光学系とを有し、前記第1の走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置であって、
前記被検眼の画像における前記第1の走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記複数の走査線と前記被検眼の画像における複数の線状の特徴部位とが交差する複数の位置を取得する位置取得手段と、
前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測手段と、
前記計測された動きに基づいて前記第2の走査手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする。


本発明により、被検眼の動きを従来よりも高速に計測できる。
第一の実施形態における眼底撮像装置の構成の模式図 第一の実施形態におけるLSLOによる眼底画像の例と手順説明図 第一の実施形態におけるフロー図 第一の実施形態における手順説明図 第一の実施形態における手順説明図 第二の実施形態における眼底撮像装置の構成の模式図 第二の実施形態におけるフロー図 第三の実施形態における眼底撮像装置の構成の模式図 第三の実施形態におけるフロー図 第三の実施形態における手順説明図 第四の実施形態における前眼部撮像装置の構成の模式図 第四の実施形態における手順説明図 第四の実施形態におけるフロー図
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[第一の実施形態]
以下、本発明の第一の実施形態について説明する。
本実施形態では、被検眼の眼底画像(被検眼の画像の一例)を取得し、被検眼で走査される測定光(例えば、ラインビーム)の複数の走査線と複数の血管(被検眼の特徴部位の一例)とが交差する位置を取得し、該取得した位置に基づいて被検眼の動きを計測する。なお、本発明は被検眼の眼底を撮像する眼底撮像装置に限定されず、被検眼を撮像可能な眼科撮像装置であれば適用可能である。
<装置の全体構成>
本実施形態の眼底撮像装置の構成について、図1を用いて説明する。
本実施形態では、ライン状の光ビームを眼底に照射するSLOであるラインSLO(Line SLO:LSLO)装置を用いている。LSLO装置101は光源102からの照明光により照明光学系103の光学部材と接眼光学系104とを介して被検眼Eの眼底Eaを照明する。そして、眼底Eaからの戻り光である反射・散乱光を接眼光学系104と照明光学系103の一部と結像光学系105とを介してラインセンサ106上に結像させ、眼底画像を取得する構成となっている。なお、図1では、接眼光学系104の光軸方向をz軸、紙面内のz軸と垂直な方向をy軸、紙面と垂直な方向をx軸としている。また、被検眼Eは横から見た図になっており、y軸が被検眼Eの上下方向、x軸が被検眼Eの左右方向になる。
光源102は、半導体レーザやSLD光源(Super Luminescent Diode)を好適に用いることができる。用いる波長は、眼底観察として被検者の眩しさの軽減と分解能維持のために、700nm〜1000nmの近赤外の波長域が好適に用いられる。本実施の形態においては、波長780nmの半導体レーザを用いる。光源102から出射されたレーザ光はファイバ107を介してファイバコリメータ108から平行光となって出射され、シリンダーレンズ109(被検眼に照射する測定光をライン形状に成形するための光学部材の一例)に入射する。このシリンダーレンズ109は説明上、実際と90度異なる向きに描いている。
シリンダーレンズ109でx軸方向に集光した光ビームは、リレーレンズ110、111によって、穴開きミラー112の中心を通る。穴開きミラー112は中心に穴が開いており、周辺がミラー部となっている。穴開きミラー112を通った後は、リレーレンズ113、114を通り、スキャナ115に導かれる。スキャナ115は、ガルバノスキャナを用いている。さらに、ミラー116で反射され、スキャンレンズ117、接眼レンズ118を通り、被検眼Eに入射する。被検眼Eに入射した光ビームは、被検眼Eの眼底Eaに、ライン状のビームであるラインビームとして照射される。このラインビームが、被検眼Eの眼底Eaで反射あるいは散乱され、同一光路をたどり、穴開きミラー112まで戻る。
穴開きミラー112の位置は、被検眼Eの瞳孔位置と共役になっており、眼底Eaに照射されたラインビームが反射あるいは散乱した光のうち、瞳孔周辺部を通った光が、穴開きミラー112によって反射され、レンズ119によりラインセンサ106上に結像する。ラインセンサ106の各素子で検出された強度情報は、制御部120に送信されて処理が行われ眼底画像が生成される。
制御部120には、ラインセンサ106以外に、スキャナ115、検者が入力操作する入力装置122、生成された眼底画像や入力操作用の表示を行うモニター121が接続されている。
制御部120がスキャナ115を微小角度回転させると、ラインビームは眼底Eaに対して被検眼Eの上下方向、すなわちy軸方向に走査されて2次元の眼底画像を得られ、制御部120は眼底画像をモニター121に表示する。
<眼の動きの計測>
図2(a)に上記のようにして得られた眼底画像の例を示す。ここで、座標軸X、Yは眼底画像用に設定した座標軸であり、X軸、Y軸はそれぞれ図1のx軸、y軸に平行であるが、原点の位置が異なる。L0はあるタイミングに眼底Eaに照射されたラインビームを示し、図2(a)に矢印で示すように眼底Eaを上から下に走査して1フレームの眼底画像が得られる。この走査が繰り返され、リアルタイムで眼底画像がモニター121(表示部の一例)に表示される。当該表示は、制御部120において被検眼の画像をリアルタイムに表示部(表示手段)に表示させる表示制御手段として機能するモジュール領域により実行される。また、その際に、下記の交差点を得る操作の過程において対象となる走査線は、画像表示上のおいて該走査線に対応する位置がライン形状の表示形態で表示されるが、当該被検眼の画像上でのその表示位置の指定は、制御部120において指定手段として機能するモジュール領域により実行される。
図2(b)に示すようにモニター121の眼底画像上にはX軸に平行なラインであるカーソル123が表示される。検者は、眼底画像を見ながら入力装置122を操作してカーソル123をY軸方向に移動し、カーソル123が眼底上の複数の血管と交差し、且つ左寄り(X値が小さい)の2本の血管が平行でなく、近傍でそれらの血管が分岐していない位置を指定する。なお、本実施形態では左寄りの2本の血管を用いるのでそれらが平行でない位置(互いに交差する2本の血管の位置)を指定するが、用いる血管抽出方法によって位置の選択基準を変えれば良い。これら血管各々は、本発明における第1の血管及び第2の血管各々の一例である。
検者からのカーソル123の固定の入力を受けて、制御部120は眼の動きの計測を始める。制御部120が眼の動きを計測する計測手段になっている。眼の動きの計測の計測フローを示す。先ず、計測開始時における最新のフレームである第1フレーム、すなわち第1のエリア走査、でのデータを用いる。ステップS101で、図4(a)に示すようにカーソル123を固定した位置のラインL1すなわちY=Y1でのラインセンサ106の信号強度から、左寄りの2本の血管を抽出する。そして、その2本の血管の中央部との交点のX位置を、これら血管各々がライン、即ち走査線上をそれぞれ横切る位置として特定(走査線と交差する血管の位置を取得)する。2本の血管の中央部との交点をA11、A12とし、それらの座標を(X11,Y1)、(X12,Y1)とする。このときのラインセンサ106の信号強度は図4(b)のようになっており、X値の小さい2本の血管の中央部位置、X11とX12が特定されている。なお、一般的に血管の径が100μmを越えるような比較的太い血管では、中央での正反射が大きく信号強度が強くなるので、最小値ではなく極大値の位置を捉える。また、本実施形態では血管の中央部の位置を特定しているが、血管の縁を特定する方法でも良い。
次に、ステップS102で、図4(a)に示す、カーソル123を固定した位置のラインL1からY方向に5ピッチ離れた位置のラインL2すなわちY=Y2での、ステップS101と同じ2本の血管との交点のX位置を同様に抽出する。2本の血管の中央部との交点をA13A14とし、それらの座標を(X13,Y2)、(X14,Y2)とする。以上の走査線ラインL1の位置が第1の走査位置に対応し、走査線L2の位置が第2の走査位置に対応し、それを横切る血管の位置(X11,Y1)、(X12,Y1)、(X13,Y2)、(X14,Y2)が第1の血管位置である。また、これらラインL1及びL2は、本発明における走査線に対応する。このラインセンサ106の信号強度から血管が異なる走査線であるラインL1及びL2上を横切る位置を特定(走査線と交差する血管の位置を取得)する操作は、計測手段としての制御部120において第1の血管位置取得手段、或いは位置取得手段として機能するモジュール領域によって実行される。また、上述したライン各々のY方向における離間距離は適宜設定されることが好ましく、この指摘された1本の走査線の位置から所定距離離れた位置を2本目の走査線の位置とする作業は、制御部120において決定手段として機能するモジュール領域により実行される。
なお、ラインビームの標準眼底上でのY軸方向の高さはおよそ20μmであり、画像生成のためのデータ取得のピッチは20μmとしているので、5ピッチは100μmに相当する。
ステップS103では、図4(c)に示すように、第1フレームの上記交点による、線分A11A13の延長線と線分A12A14の延長線との交点A15の位置を求める。交点A15の座標を(X15,Y15)とすると、X15、Y15はA11、A12、A13、A14の座標を用いて次式で求められる。
Figure 0005913999
Figure 0005913999
以上の第1フレームの眼底画像が以下のトラッキングの基準になるので、ステップS104ではラインL1、L2のY座標の値をYL1、YL2に記憶しておく。
YL1=Y1 (3)
YL2=Y2 (4)
ステップS105からは、次のフレーム、すなわち第2のエリア走査である第2の走査線、でのデータを扱う。該データは、第1の眼底画像のための第1の走査線に対応する被検眼からの戻り光を取得した時間とは異なる時間において取得した第2の眼底画像より得ている。図5(a)に示すように、次のフレームでの眼底画像は第1のフレームでの眼底画像から動いている。ステップS105で、ステップS101で用いたラインL1(Y=Y1)の位置すなわち第1の走査位置で、ステップS101と同様に、2本の血管の中央部との交点のX位置を特定する。2本の血管の中央部との交点をA21、A22とし、それらの座標を(X21,Y1)、(X22,Y1)とする。本実施形態では毎秒200フレームのフレーム・レートなので、眼底の動き量は十分に小さく、ステップS101と同じ血管を抽出できる。
ステップS106では、ステップS102と同様に、図5(a)に示すラインL2すなわち第2の走査位置での2本の血管との交点のX位置を特定する。2本の血管の中央部との交点をA23、A24とし、それらの座標を(X23,Y2)、(X24,Y2)とする。以上のL1、L2を横切る血管の位置(X21,Y1)、(X22,Y1)、(X23,Y2)、(X24,Y2)が第2の血管位置である。第2のエリア操作によって得られるラインセンサ106の信号強度から血管が走査線ラインL1及びL2上を横切る位置を取得する操作は、計測手段としての制御部120において第2の血管位置取得手段、或いは前述した位置取得手段として機能するモジュール領域によって実行される。
次にステップS107で、ステップS103と同様に、図5(b)に示す線分A21A23の延長線と線分A22A24の延長線との交点A25の位置を求める。交点A25の座標を(X25,Y25)とすると、X25、Y25はA21、A22、A23、A24の座標を用いて次式で求められる。ステップS103での交点A15が、眼底の動きによってこの交点A25に移動したことになる。
Figure 0005913999
Figure 0005913999
ステップS108では、ステップS103での交点A15、ステップS107での交点A25以外に移動した点を特定するために、線分A21A23と線分A22A24の延長線上で、前回のフレームでのラインL1との交点であった位置を次式により求める。それらの点をA26、A27とし、A26、A27の座標を(X26,Y26)、(X27,Y27)とする。
Figure 0005913999
Figure 0005913999
Figure 0005913999
Figure 0005913999
以上のように、本実施形態では2本の血管がそれぞれ直線であると仮定しているが、ラインL1とL2の間隔を100μmとし、毎秒200フレームのフレーム・レートとしているので、血管を抽出する範囲と眼の動きを考えて、直線と考えて問題ない。なお、ラインL1とL2の間隔は広いほどそれらのライン間での直線は精度高く表現できるが、実際の血管の走行とはずれることになる。100から300μmが適当である。
次にステップS109で、眼底の動き量、ここでは第1の動き量、を算出する。点(x,y)が並進移動量(Tx,Ty)、回転移動角度θの移動によって点(x’,y’)に移動したとき、次の行列式が成り立つ。
Figure 0005913999
(11)式を、3点A15(X15,Y15)、A11(X11,Y1)、A12(X12,Y1)がそれぞれA25(X25,Y25)、A26(X26,Y26)、A27(X27,Y27)に移動したことに適用する。これは、第1、第2の血管位置から求められた点を用いているので、第1、第2の血管位置に基づいて第1の動き量を算出していることになる。その方法は、並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを、それらが最小になるように最小二乗法を用いて算出する。
ステップS110では、上記求められた並進移動量のうちのY方向の移動量であるTyを考慮して次のフレームでラインL1、ラインL2と血管との交点を求めるため、
Y1=YL1+Ty (12)
Y2=YL2+Ty (13)
とする。すなわち、上記求められたY方向の動きの量だけ第1、第2の走査位置から離れた新しいラインL1、L2が第3、第4の走査位置となる。これは血管を抽出する位置をY方向のみ実際のトラッキングを行うことに相当する。以上の操作により、被検眼の動きは前述した計測手段によって該被検眼の並進移動と回転移動との内の少なくとも一方の動きとして計測される。
そして、S111で、検者からの眼の動きの計測終了の入力があるかどうかを判断し、入力があれば眼の動きの計測を終了し、入力がなければS105に戻り、眼の動きの計測を続ける。
S105以下を繰り返すときは、さらに次のフレーム、すなわち第3のエリア走査による第3の走査線より得られる画像を扱う。この際には、まず、ステップS105からステップS108で上記の新しい第3、第4の走査線であるラインL1、L2、すなわち第3、第4の走査位置、を横切る血管の位置である第3の血管位置を特定する。第3のエリア操作によって得られるラインセンサ106の信号強度から血管が走査線ラインL1及びL2上を横切る位置を特定する操作は、計測手段としての制御部120において第3の血管位置取得手段として機能するモジュール領域によって実行される。
次に、式(5)から式(10)の算出を行った後、ステップS109で式(11)を用いて第1、第3の血管の位置に基づいて眼底の動き量、すなわち第2の動き量を算出する。
以上のように、本実施形態では、LSLO装置に光学系の追加を行うことなく、また単純な算出で動き量が求められることから、高速に眼底の動きを計測することが可能になっている。上述した実施形態は、走査手段であるスキャナ115を介して被検眼に照射された測定光の、該被検眼からの戻り光に基づいて該被検眼の眼底画像を取得する眼科装置に関するものである。本実施形態では、走査手段によって眼底上を測定光が走査して得られる複数の走査線からラインセンサ106上に各々画像信号として得られる画像より該走査線上に存在する或いはこれを横切る血管の位置が複数取得される。当該取得操作は、制御部120において位置取得手段として機能するモジュール領域によって実行される。また、該位置取得手段によって得られた複数の血管の位置に基づいて、該制御手段120における計測手段として機能するモジュール領域は、被検眼の動きを計測している。
[第二の実施形態:OCT光学系]
以下、本発明の第二の実施形態について説明する。
本実施形態では、第一の実施形態と同様に、眼底画像を取得し、照射ビームと複数の血管との交差点を抽出した後、眼底の動きを算出し、その後抽出位置を変更して眼底の動きを算出する。そして、眼底の動きの値を眼底用OCT(Optical Coherence Tomogarphy)装置にフィードバックする事で高画質のOCT画像(位置ずれの少ない断層画像あるいは3次元の画像)を取得するものである。
<装置の全体構成>
本実施形態の眼底撮像装置の構成について、図6を用いて説明する。
本実施形態の眼底撮像装置201は、OCT撮像部とSLO撮像部から構成される。すなわち、本実施形態では眼底画像の撮像を目的とする機能とは異なる機能を有する眼科装置であるOCT撮像部を有する構成に関する。SLO撮像部は、OCT撮像部による眼底の断層像あるいは3次元の画像を得る際の観察像としての眼底像を取得するためのものである。以下、各構成について詳細に説明する。SLO撮像部は、一部を除き第一の実施形態と同様である。図6で第一の実施形態の図1と同じ構成部材は同じ符号になっている。
本実施の形態のOCT撮像部はスペクトラルドメイン方式で、図6の二点鎖線で囲ったOCT部202と接眼光学系203から成る。光源204は、低コヒーレント光であるSLD(Super Luminescent Diode)光源を用いている。その波長は、850nm近傍および1050nm近傍の波長が眼底撮像には好適に用いられ、本実施の形態においては、中心波長840nm、波長半値幅45nmのSLD光源を用いる。
光源204から出射される低コヒーレント光が光ファイバを経由して、ファイバカプラ205に入り、測定光と参照光に分けられる。
測定光は、光ファイバ206を介して、ファイバコリメータ207から平行光となって照射される。さらに、測定光はY方向OCTスキャナ208、リレーレンズ209、210を経由し、X方向OCTスキャナ211を通り、ビームスプリッタ212を透過し、スキャンレンズ117、接眼レンズ118を通り被検眼Eに入射する。ここで、X方向OCTスキャナ211およびY方向OCTスキャナ208は、ガルバノスキャナを用いている。また、X方向OCTスキャナ211を回転させる方向はOCTの主走査方向、Y方向OCTスキャナ208を回転させる方向はOCTの副走査方向になっている。被検眼Eに入射した測定光は、眼底Eaで反射あるいは散乱し、同一光路を通りファイバカプラ205に戻る。なお、X方向OCTスキャナ211およびY方向OCTスキャナ208は、説明のため実際とは異なる向きに描かれている。
参照光は、ファイバカプラ205からファイバコリメータ213に導かれ、平行光となって出射される。出射された参照光は、分散補正ガラス214を通り、光路長可変ステージ215上の参照ミラー216により反射される。参照ミラー216により反射された参照光は、同一の光路をたどり、ファイバカプラ205に戻る。
ファイバカプラ205に戻ってきた測定光および参照光は、ファイバカプラ205により合波されて干渉光を生じ、ファイバコリメータ217に導かれる。ファイバコリメータ217、グレーティング218、レンズ219、ラインセンサ220によって、分光器が構成されている。干渉光は分光器によって波長毎の強度情報となってラインセンサ220の各素子で検出され、その強度情報は制御部120に送信されて処理が行われる。そして、制御部120がX方向OCTスキャナ211とY方向OCTスキャナ208を微小角度回転させると、眼底の対象領域からの強度情報が得られ、その対象領域の断層画像を生成して、モニター121に表示する。
次に、眼底画像を取得するSLO撮像部の構成に関して、同じ図6を用いて説明する。第一の実施形態と同じく、本実施例で用いるSLO装置はLSLOである。光源102は、半導体レーザやSLD光源を好適に用いることができる。用いる波長は、ビームスプリッタ212によって、OCT用の低コヒーレント光である光源204の波長と分離ができる波長であれば制約はないが、眼底観察像の画質として、700nm〜1000nmの近赤外の波長域が好適に用いられる。本実施の形態では、760nmを用いる。光源102から出射されたレーザ光は第一の実施形態と同じ光路をたどってビームスプリッタ212で反射され、同様に被検眼Eに入射する。ビームスプリッタ212は、OCTのビームを透過し、SLOのビームを反射するように構成されている。第一の実施形態と同様に、被検眼Eに入射したビームは被検眼Eの眼底Eaにライン状のビームで照射され、眼底Eaで反射あるいは散乱され、同様にラインセンサ106上に結像する。ラインセンサ106の各素子で検出された強度情報は、制御部120に送信されて処理が行われ眼底画像が生成される。なお、以上の構成は、本発明における第1の光学系の一例を示すものであり、これら光学系に配されるスキャナ等が本発明における走査手段を構成する。また、後述するように該第1の光学系は測定光をライン形状に成形する光学部材を有している。
制御部120には、ラインセンサ106以外に、スキャナ115、Y方向OCTスキャナ208、X方向OCTスキャナ211、光路長可変ステージ215、ラインセンサ220が接続されている。さらに、検者が入力操作する入力装置122、生成された眼底画像や入力操作用の表示を行うモニター121も接続されている。
制御部120がスキャナ115を微小角度回転させると、ラインビームは眼底Eaに対して被検眼Eの上下方向、すなわちy軸方向に走査されて2次元の眼底画像が得られ、制御部120は眼底画像をモニター121に表示する。
<眼の動きの計測>
第一の実施形態と同様に、検者からのカーソル123の固定の入力を受けて、制御部120は眼底の動きの計測を始める。図7は、眼の動きの計測フローである。ステップS101からステップS110は第一の実施形態と同じなので説明を省略する。
次のステップS201では、計測された眼の動きをOCT光学系(OCT装置とも言う)にフィードバックする。すなわち、制御部120は、本発明における制御手段の一例として、OCTのY方向OCTスキャナ208、X方向OCTスキャナ211を駆動する際に、ステップS109で求められた並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを加算してから駆動する。なお、これらスキャナは本発明における第2の走査手段の一例であって、当該光学系は第2の光学系に対応し、前述した制御手段は計測された被検眼の動きを第2の走査手段にフィードバックする機能を果たす。詳細には、並進移動量TxとTyは、X方向OCTスキャナ211とY方向OCTスキャナ208の回転を制御して走査の開始位置をそれぞれTx、Tyだけずらせば良い。また、回転移動角度θは副走査の際にY方向OCTスキャナ208の回転を制御して角度θになるようにすれば良い。
OCTによる断層像であるBスキャン画像は、ラインセンサの速度や画像の画素数によって異なるが、通常毎秒30から150フレームであり、LSLOのフレーム・レートはそれに応じたものにしておけば良い。
そして、S202でOCT撮像部が撮像終了かどうかを判断し、撮像終了であれば撮像・トラッキングは終了し、撮像終了でなければS105に戻り、撮像・トラッキングを続けることになる。
以上のように、本実施形態では、LSLO装置に光学系の追加を行うことなく、また単純な算出で動き量が求められることから、高速に眼の動きを計測でき、さらにその動き量をOCT装置にフィードバックすることが可能になっている。
[第三の実施形態:AO−SLO光学系]
以下、本発明の第三の実施形態について説明する。
本実施形態では、第一、第二の実施形態と同様に、眼底画像を取得し、照射ビームと複数の血管との交差点を抽出した後、眼底の動きを算出し、その後、抽出位置を変更して眼底の動きを算出する。そして、眼底の動きの値を、眼の収差を測定しその収差を補正する補償光学系であるAO(Adaptive Optics)を光学系に組み込んだAO−SLO光学系(AO−SLO装置とも言う)にフィードバックすることで、高画質のSLO画像を取得するものである。なお、当該AO−SLO光学系は、本発明における第2の光学系の一つとして例示されるものである。
<装置の全体構成>
本実施形態の眼底撮像装置の構成について、図8を用いて説明する。
本実施形態の眼底撮像装置301は、AO−SLO撮像部とSLO撮像部から構成される。AO−SLO撮像部は狭い画角の眼底像を高分解能で取得し、一方のSLO撮像部はAO−SLO撮像部による眼底像を得る際の観察像として広い画角の眼底像を取得するためのものである。本実施形態では、AO−SLO撮像部は眼底で0.6mm×0.6mm相当の画角の画像を6μmの分解能で取得し、SLO撮像部は8mm×8mm相当の画角の画像を16μmの分解能で取得するようになっている。以下、各構成について詳細に説明する。SLO撮像部は、一部を除き第一の実施形態と共通である。図8で、第一の実施形態の図1、第二の実施形態の図6と同じ構成部材は同じ符号になっている。
本実施の形態のAO−SLO撮像部は、図8の二点鎖線で囲ったAO−SLO部302と接眼光学系203から成る。光源303は、波長840nmのSLD光源を用いている。本実施形態では眼底撮像と波面測定のための光源を共用しているが、それぞれを別光源とし、途中で合波する構成としても良い。
光源303から出射された光は、光ファイバ304を通ってコリメータ305により、平行な測定光として照射される。照射された測定光はビームスプリッタ306を透過し、補償光学の光学系に導光される。
補償光学系は、ビームスプリッタ307、収差を測定する波面センサ308、波面補正デバイス309および、それらに導光するための反射ミラー310−1〜4から構成される。反射ミラー310−1〜4は、少なくとも被検眼Eの瞳と波面センサ308、波面補正デバイス309とが光学的に共役関係になるように設置されている。また、本実施形態では、波面補正デバイス309として液晶素子を用いた空間位相変調器を用いている。
測定光は波面補正デバイス309に入射して反射し、反射ミラー310−3に出射する。同様に、被検眼Eの眼底Eaから帰ってきた光も波面補正デバイス309に入射した後、反射ミラー310−2に出射する。
また、測定光は、走査デバイス311によって2次元に走査される。本実施形態では走査デバイス311としてX方向(主走査)用は高速な共振スキャナ、Y方向(副走査)用にはガルバノスキャナを用いている。
走査デバイス311で走査された測定光は、ビームスプリッタ212で反射し、スキャンレンズ117、接眼レンズ118を通り被検眼Eに入射する。被検眼Eに入射した測定光は、眼底Eaで反射あるいは散乱し、同一光路を通り、ビームスプリッタ307によって一部は波面センサ308に入る。波面センサ308は光線の波面を測定するもので、シャックハルトマンセンサを用いている。
ビームスプリッタ307を透過した反射散乱光は、今度はビームスプリッタ306によって一部が反射され、コリメータ312、光ファイバ313を通して、アバランシェ・フォトダイオードから成る光強度センサ314に導光される。光強度センサ314で光は電気信号に変換され、制御部120によって処理が行われる。そして制御部120が走査デバイス311のX方向(主走査)用の共振スキャナとY方向(副走査)用のガルバノスキャナを微小角度回転させると、眼底の対象領域からの光強度情報が得られ、眼底画像として画像が構成されて、モニター121に表示される。
また、波面センサ308、波面補正デバイス309は制御部120に接続されている。制御部120は、波面308の測定結果によって取得された波面を基に、収差のない波面へと補正するような変調量(補正量)を計算し、波面補正デバイス309にその変調を指令する。波面の測定と波面補正デバイス309への指示は繰り返し処理され、常に最適な波面となるようにフィードバック制御が行われる。本実施例では波面補正デバイス309として画素数600×600の反射型液晶空間位相変調器を用いた。
次に、SLO撮像部の構成に関して、同じ図8を用いて説明する。図1、図6と同じ符号のものは、それぞれ第一の実施形態、第二の構成部材と同じ構成部材である。
光源102は、波長760nmの半導体レーザを用いる。レーザ光源102から出射されたレーザはファイバ107を介して、ファイバコリメータ108から平行なビームとなって出射される。出射されたビームは、穴開きミラー351を通過し、レンズ352、Y方向SLOスキャナ353、リレーレンズ354、355を経由し、X方向SLOスキャナ356に導かれる。更に、接眼光学系104のビームスプリッタ212を透過し、スキャンレンズ117、接眼レンズ118を通り被検眼Eに入射する。ここで、X方向SLOスキャナ356は共振スキャナ、Y方向SLOスキャナ353はガルバノスキャナを用いている。また、X方向SLOスキャナ356を回転させる方向はSLOの主走査方向、Y方向SLOスキャナ353を回転させる方向はSLOの副走査方向になっている。なお、X方向SLOスキャナ356とY方向SLOスキャナ353は、説明のため実際とは異なる向きに描かれている。
被検眼Eに入射したビームは、被検眼Eの眼底Eaに点状のビームとして照射される。このビームが、眼底Eaで反射あるいは散乱され、同一光路をたどり、穴開きミラー351まで戻る。眼底Eaで反射あるいは散乱した光のうち、瞳孔周辺部を通った光が、穴開きミラー351によって反射され、レンズ357を経由しアバランシェ・フォトダイオードから成る光強度センサ358に受光される。光強度センサ358で検出された強度情報は、制御部120に送信されて処理が行われ眼底画像が生成される。
制御部120には、光強度センサ358以外に、Y方向SLOスキャナ353、X方向SLOスキャナ356、検者が入力操作する入力装置122、生成された眼底画像や入力操作用の表示を行うモニター121も接続されている。
制御部120がX方向SLOスキャナ356とY方向SLOスキャナ353を微小角度回転させると、照射ビームは眼底Eaに対して走査されて2次元の眼底画像が得られ、制御部120は眼底画像をモニター121に表示する。
<眼の動きの計測>
本実施形態のSLOでは第一の実施形態と異なり、点状のビームを眼底Eaに照射してそのビームをX方向に主走査した上で、Y方向に副走査を行う。しかし、主走査1本をラインと見なすことができ、第一の実施形態の図2(a)に示すラインビームL0がY方向に走査すると考えることができる。
そこで、第一の実施形態と同様に、検者は図2(b)に示すモニター121の眼底画像上に表示されるカーソル123を、眼底画像を見ながら入力装置122を操作してY軸方向に移動する。そして、カーソル123が眼底上の複数の血管と交差し、コントラストが高い3本の血管が平行でなく、近傍でそれらの血管が分岐していない位置に固定する。
検者からのカーソル123の固定の入力を受けて、制御部120は眼底の動きの計測を始める。図9にこの検出の手順フローを示す。先ず、ステップS301で、この時点での最新のフレームである第1フレーム、すなわち第一のエリア走査、を用いる。図10に示すように、カーソル123を固定した位置のラインL1すなわちY=Y1に相当する光強度センサ358の信号強度が大きい3本の血管の中央部との交点のX位置を特定する。3本の血管の中央部との交点をA11、A12、A13とし、それらの座標を(X11,Y1)、(X12,Y1)、(X13,Y1)とする。
次に、ステップS302で、図10に示す、カーソル123を固定した位置のラインL1からY方向に6ピッチ離れた位置のラインL2すなわちY=Y2での、ステップS301と同じ信号強度が大きい3本の血管との交点のX位置を同様に特定する。3本の血管の中央部との交点をA14、A15、A16とし、それらの座標を(X14,Y2)、(X15,Y2)、(X16,Y2)とする。以上のラインL1、L2の位置が第1、第2の走査位置であり、それを横切る血管の位置(X11,Y1)、(X12,Y1)、(X13,Y1)、(X14,Y2)、(X15,Y2)、(X16,Y2)が第1の血管位置である。なお、眼底での照射ビームの直径はおよそ16μmなので、ラインの標準眼底上でのX軸方向の高さはおよそ16μmであり、画像生成のためのデータ取得のピッチも16μmとしているので、6ピッチは100μmに相当する。
ステップS303は、第一の実施形態と同様である。第1フレームの上記交点による、線分A11A14の延長線と線分A12A15の延長線との交点A17(X17,Y17)と、そして線分A12A15の延長線と線分A13A16の延長線との交点A18(X18,Y18)との、位置を式(1)、(2)を応用して求める。
以上の第1フレームの眼底画像が以下のトラッキングの基準になるので、ステップS304では式(3)、(4)でラインL1、L2のY座標の値をYL1、YL2に記憶しておく。
ステップS305からは、次のフレーム、すなわち第2のエリア走査、でのデータを扱う。ステップS305で、ステップS301で用いたラインL1(Y=Y1)の位置すなわち第1の走査位置で、ステップS301と同様に、3本の血管の中央部との交点のX位置を特定する。3本の血管の中央部との交点をA21、A22、A23とし、それらの座標を(X21,Y1)、(X22,Y1)、(X23,Y1)とする。本実施形態では毎秒60フレームのフレーム・レートなので、眼底の動き量は小さく、ステップS301と同じ血管を抽出できる。
ステップS306では、ステップS302と同様に、図10に示すラインL2での3本の血管との交点のX位置を特定する。3本の血管の中央部との交点をA24、A25、A26とし、それらの座標を(X24,Y2)、(X25,Y2)、(X26,Y2)とする。以上の第1の走査位置であるL1、L2を横切る血管の位置(X21,Y1)、(X22,Y1)、(X23,Y1)、(X24,Y2)、(X25,Y2)、(X26,Y2)が第2の血管位置である。
次のステップS307は、ステップS303と同様である。線分A21A24の延長線と線分A22A25の延長線との交点A27(X27,Y27)と、そして線分A22A25の延長線と線分A23A26の延長線との交点A28(X28,Y28)との位置を、式(5)、(6)を応用して求める。ステップS303での交点A17、A18が、眼底の動きによってそれぞれ交点A27、A28に移動したことになる。
ステップS308では、ステップS303での交点A17とA18、ステップS307での交点A27とA28以外に移動した点を特定する。そのために、線分A21A24と線分A22A25と線分A23A26との延長線上で、前回のフレームでのラインL1との交点であった位置を式(7)から式(10)を応用して求める。
次にステップS309で、式(11)を用いて眼底の動き量を算出する。線分A21A24の延長線と線分A22A25の延長線に関わる点からと、そして線分A22A25の延長線と線分A23A26の延長線に関わる点からと、に関して2組の並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを、最小二乗法を用いて算出できる。それらを平均して並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを決定する。ラインL1、L2と3本の血管との交点を用いているため、2本の血管との交点を用いるよりも、より精度高く並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを求めることができる。
ステップS310では、上記求められた並進移動量のうちのY方向の移動であるTyを考慮して次のフレームでラインL1、ラインL2と血管との交点を求めるため、式(12)、(13)の算出を行う。すなわち、上記求められたY方向の動きの量だけ第1、第2の走査位置から離れた新しいラインL1、L2が第3、第4の走査位置となる。これは血管を抽出する位置をY方向のみ実際のトラッキングを行うことに相当する。
次のステップS311では、計測された眼の動きをAO−SLO装置にフィードバックする。すなわち、制御部120はAO−SLOのX方向SLOスキャナ356、Y方向SLOスキャナ353を駆動する際に、ステップS309で求めた並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを加算してから駆動する。並進移動量TxとTyは、X方向SLOスキャナ356とY方向SLOスキャナ353の回転を制御して走査の開始位置をそれぞれTx、Tyだけずらせば良い。また、回転移動角度θは副走査の際にY方向SLOスキャナ353の回転を制御して角度θになるようにすれば良い。
本実施形態では、AO−SLOによる眼底画像は、SLOと同じ毎秒60フレームのフレーム・レートであり、フレームごとにAO−SLO側で眼底の動きをトラッキングすることが可能になっている。
そして、S312で、検者からの撮像終了の入力があるかどうかを判断し、入力があれば撮像・トラッキングは終了し、入力がなければS305に戻り、撮像・トラッキングを続けることになる。
S305以下を繰り返すときは、さらに次のフレーム、すなわち第3のエリア走査による画像を扱う。この際には、ステップS305からステップS308で上記の新しいラインL1、L2、すなわち第3、第4の走査位置、を横切る血管の位置である第3の血管位置を特定する。そして、式(5)から式(10)の算出を行った後、ステップS309で式(11)を用いて第1、第3の血管位置に基づいて眼底の動き量、すなわち第2の動き量を算出する。
以上のように、本実施形態では、SLO装置に光学系の追加を行うことなく、また単純な算出で動き量が求められることから、高速に眼底の動きを計測することができ、さらにその動き量をAO−SLO装置にフィードバックすることが可能になっている。
[第四の実施形態:前眼部OCT光学系]
以下、本発明の第四の実施形態について説明する。
本実施形態では、前眼部の画像を取得し、照射ビームと結膜の複数の血管との交差点を抽出した後、眼の動きを算出し、その後抽出位置を変更して眼底の動きを算出する。そして、眼の動きの値を、前眼部用OCT光学系(前眼部OCT装置とも言う)にフィードバックする事で高画質のOCT画像(位置ずれの少ない断層画像あるいは3次元の画像)を取得するものである。
<装置の全体構成>
本実施形態の前眼部撮像装置の構成について、図11を用いて説明する。
本実施形態の前眼部撮像装置401の構成は、第二の実施形態の図6の眼底撮像装置201にレンズ402を加えた構成である。レンズ402以外、構成部材、符号も同じなので、説明を省略する。ただし、第二の実施形態の説明の「眼底」、「眼底画像」を、「前眼部」、「前眼部画像」に読み替える必要がある。なお、レンズ402を光路に挿脱可能に構成し、前眼部の撮像と眼底の撮像とを切り換え可能に構成しても良い。また、レンズ402を有する前眼部撮像用の光学部材を装置に着脱可能に構成し、前眼部の撮像が必要なときに、ユーザが該光学部材を装置に取り付ける構成でも良い。即ち、本発明の第4の実施形態に係る撮像装置は、走査手段であるスキャナと被検眼との間に配置可能であって、該被検眼に対する測定光の照射位置を眼底と前眼部との間で変更する光学部材の一例としてレンズ402を有する。
<眼の動きの計測>
図12に上記のようにして得られた前眼部画像、血管抽出用のラインL1とL2、抽出された血管の交点A11、A12、A13、A14の例を示す。
第二の実施形態と同様に、検者からのカーソル123の固定の入力を受けて、制御部120は前眼部の動きの検出を始める。図13にこの検出の手順フローを示す。ステップS101からステップS108は第一の実施形態と同じなので説明を省略する。ただし、抽出対象は結膜の血管である。
次のステップS401で、眼の動き量を算出する。式(11)を用い、算出方法は第一の実施形態と同じである。
ステップS402では、上記求められた並進移動量のうちのY方向の移動であるTyを考慮して次のフレームでラインL1、ラインL2と血管との交点を求めるため、式(12)、(13)の算出を行う。すなわち、上記求められたY方向の動きの量だけ第1、第2の走査位置から離れた新しいラインL1、L2が第3、第4の走査位置となる。これは血管を抽出する位置をY方向のみ実際のトラッキングを行うことに相当する。
ステップS403では、計測された眼の動きをOCT装置にフィードバックする。すなわち、制御部120はOCTのY方向OCTスキャナ208、X方向OCTスキャナ211を駆動する際に、ステップS401で求められた並進移動量Tx、Ty、回転移動角度θを加算してから駆動する。並進移動量TxとTyは、X方向OCTスキャナ211とY方向OCTスキャナ208の回転を制御して走査の開始位置をそれぞれTx、Tyだけずらせば良い。また、回転移動角度θは副走査の際にY方向OCTスキャナ208の回転を制御して角度θになるようにすれば良い。
前眼部用OCTによる断層像であるBスキャン画像は、ラインセンサの速度や画像の画素数によって異なるが、通常毎秒30から150フレームであり、LSLOのフレーム・レートはそれに応じたものにしておけば良い。
そして、S404でOCT撮像部が撮像終了かどうかを判断し、撮像終了であれば撮像・トラッキングは終了し、撮像終了でなければS105に戻り、撮像・トラッキングを続けることになる。
S105以下を繰り返すときは、さらに次のフレーム、すなわち第3のエリア走査による画像を扱う。この際には、ステップS105からステップS108で上記の新しいラインL1、L2、すなわち第3、第4の走査位置、を横切る血管の位置である第3の血管位置を特定し、式(5)から式(10)の算出を行う。その後、ステップS401で式(11)を用いて第1、第3の血管位置に基づいて眼底の動き量、すなわち第2の動き量を算出する。
以上のように、本実施形態でも、LSLO装置に光学系の追加を行うことなく、また単純な算出で動き量が求められることから、高速に前眼部の動きを計測でき、さらにその動き量を前眼部用OCT装置にフィードバックすることが可能になっている。
[その他の実施形態]
以上の実施形態では、眼の動きをフィードバックする装置としてOCT撮像部、AO−SLO撮像部を用いたが、視野検査や血流を測定するなどの眼科装置でも良い。また、眼科機器にリアルタイムで眼の動きの補正を行ったが、動きのデータを保存して眼の動きの計測終了後に画像や測定位置の位置合わせを行っても良い。
また、以上の実施形態では、カーソル123の位置を検者が決定して眼の動きの計測を開始している。これを、一般的な画像処理により、抽出する複数の血管が平行でなく、かつ、あらかじめ定めた距離の近傍に抽出する血管の分岐がない位置に自動的にカーソルを固定して、自動的に眼の動きの計測を開始しても良い。
さらに、以上の実施形態では、各フレームで眼の動きを計測しているが、高速での計測が必要なければ、複数のフレームごとに計測しても良い。また、その場合、計測するフレームは、全体を走査しなくても、計測に使用する部分のみを走査して計測時間を短縮することもできる。また、以上の実施形態では、ラインスキャンについて説明してきたが、被検眼の固視微動に対応できる程度に高速に走査可能な走査手段であれば、点走査型を用いて被検眼の眼の動きを計測することができる。この場合、ラスタースキャンにおいて、複数の主走査線のうち互いに所定の間隔離れた2本の主走査線を用いて被検眼の眼の動きを計測することが好ましい。また、ラジアルスキャンにおいて、複数の交差する走査線のうち互いに所定の間隔離れた2本の走査線を用いて被検眼の眼の動きを計測することが好ましい。また、サークルスキャンにおいて、複数の同心の走査円のうち互いに所定の間隔離れた2つの走査円を用いて被検眼の眼の動きを計測することが好ましい。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:LSLO装置
102:光源
106:ラインセンサ
115:スキャナ
120:制御部
121:モニター
122:入力装置
123:カーソル
201:眼底撮像装置
204:光源
208:Y方向OCTスキャナ
211:X方向OCTスキャナ
303:光源
311:走査デバイス
356:X方向SLOスキャナ
353:Y方向SLOスキャナ
358:光強度センサ
401:前眼部撮像装置

Claims (23)

  1. 第1の走査手段を含む第1の光学系と、前記第1の走査手段とは異なる第2の走査手段を含み且つ前記第1の光学系の一部と共通部分を含む第2の光学系とを有し、前記第1の走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置であって、
    前記被検眼の画像における前記第1の走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記複数の走査線と前記被検眼の画像における複数の線状の特徴部位とが交差する複数の位置を取得する位置取得手段と、
    前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測手段と、
    前記計測された動きに基づいて前記第2の走査手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置。
  2. 前記被検眼の画像における前記複数の線状の特徴部位を抽出する抽出手段を更に有し、
    前記位置取得手段は、前記複数の走査線と前記抽出された複数の線状の特徴部位と交差する前記複数の位置取得することを特徴とする請求項1に記載の眼科撮像装置。
  3. 前記位置取得手段が、前記被検眼の第1の画像における第1の走査線の画像からの第1及び第2の線状の特徴部位の位置の取得と、前記第1の走査線とは異なる第2の走査線の画像から該第1及び第2の線状の特徴部位の位置の取得とを実行し、
    前記第1の画像とは異なる時間に取得した前記被検眼の第2の画像における前記第1及び第2の走査線の画像それぞれから前記第1及び第2の線状の特徴部位の位置を取得し、
    前記計測手段が、前記第1及び第2の画像における前記第1及び第2の線状の特徴部位の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測することを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記位置取得手段が、前記第1及び第2の走査線から前記計測された動きの量分離れた第3及び第4の走査線とそれぞれ交差する前記第1の線状の特徴部位と前記第2の線状の特徴部位のそれぞれの位置を取得し、
    前記計測手段が、前記第1及び第2の線状の特徴部位それぞれの位置に基づいて前記被検眼の動きを計測することを特徴とする請求項3に記載の眼科撮像装置。
  5. 前記計測手段が、前記第1及び第2の線状の特徴部位のそれぞれの位置に基づいて得られる交点の位置に基づいて、前記眼の動きを計測することを特徴とする請求項3又は4に記載の眼科撮像装置。
  6. 前記位置取得手段が、前記被検眼の第1の画像における前記第1の走査線の画像からの第3の線状の特徴部位の位置の取得と、前記第2の走査線の画像からの第3の線状の特徴部位の位置の取得とを実行し、
    前記第1の画像とは異なる時間に取得した前記被検眼の第2の画像における前記第1及び第2の走査線の画像それぞれから前記第3の線状の特徴部位の位置を取得し、
    前記計測手段が、前記第1及び第2の線状の特徴部位のいずれか一方の位置と、前記第1及び第2の画像における前記第3の線状の特徴部位の位置と、に基づいて前記被検眼の動きを計測することを特徴とする請求項2に記載の眼科撮像装置。
  7. 前記被検眼の画像は前記被検眼の眼底の画像であり、前記線状の特徴部位は前記被検眼の血管であることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の眼科撮装置。
  8. 前記被検眼の画像は前記被検眼の前眼部の画像であり、前記線状の特徴部位は前記被検眼の血管であることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の眼科撮装置。
  9. 前記線状の特徴部位は、前記第1及び第2の画像の中において各々異なった傾斜を有して示される血管であることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の眼科撮装置。
  10. 前記線状の特徴部位は、前記第1及び第2の画像の中において各々非平行に示される血管であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の眼科撮装置。
  11. 前記第1の走査手段と前記被検眼との間に配置されて、前記被検眼に対する前記測定光の照射位置を変更する光学部材を更に有することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の眼科撮像装置。
  12. 前記第2の光学系は、AO−SLO光学系とOCT光学系とのうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。
  13. 前記第1の光学系が、前記測定光をライン形状に成形するための光学部材を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。
  14. 前記被検眼の画像をリアルタイムに表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記複数の走査線のうち1本の走査線に対応する位置をライン形状の表示形態を用いて前記被検眼の画像上で指定する指定手段と、
    前記指定された1本の走査線の位置から所定の距離、離れた位置を、前記複数の走査線のうち2本目の走査線の位置として決定する決定手段と、
    を有し、
    前記位置取得手段は、前記被検眼の画像における前記1本の走査線と前記2本目の走査線とにそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記被検眼の画像における特徴部位と前記1本の走査線と前記2本目の走査線とが交差する前記複数の位置を取得することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。
  15. 前記計測手段が、前記被検眼の並進移動と回転移動とのうち少なくとも一方を該被検眼の動きとして計測することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の眼科撮像装置。
  16. 走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置であって、
    前記被検眼の画像において異なる傾きを有する2つの血管を抽出する抽出手段と、
    前記被検眼の画像における前記走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記2つの血管各々と前記複数の走査線とが交差する複数の位置を取得する位置取得手段と、
    前記画像における前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測手段と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置。
  17. 走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置であって、
    前記被検眼の画像において非平行な2つの血管を抽出する抽出手段と、
    前記被検眼の画像における前記走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記2つの血管各々と前記複数の走査線とが交差する複数の位置を取得する位置取得手段と、
    前記画像における前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測手段と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置。
  18. 走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置であって、
    前記被検眼の画像をリアルタイムに表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記走査手段の複数の走査線のうち1本の走査線に対応する位置をライン形状の表示形態を用いて前記被検眼の画像上で指定する指定手段と、
    前記指定された1本の走査線の位置から所定の距離、離れた位置を、前記複数の走査線のうち2本目の走査線の位置として決定する決定手段と、
    前記被検眼の画像における前記1本の走査線と前記2本目の走査線とにそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記被検眼の画像における特徴部位と前記1本の走査線と前記2本目の走査線とが交差する複数の位置を取得する位置取得手段と、
    前記画像における前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測手段と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置。
  19. 第1の走査手段を含第1の光学系と、前記第1の走査手段とは異なる第2の走査手段を含み且つ前記第1の光学系の一部と共通部分を含む第2の光学系とを有し、前記第1の走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置の制御方法であって、
    前記被検眼の画像における前記第1の走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記複数の走査線と前記被検眼の画像における複数の線状の特徴部位とが交差する複数の位置を取得する位置取得工程と、
    前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測工程と、
    前記計測された動きに基づいて前記第2の走査手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置の制御方法。
  20. 走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置の制御方法であって、
    前記被検眼の画像において異なる傾きを有する2つの血管を抽出する抽出工程と、
    前記被検眼の画像における前記走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記2つの血管各々と前記複数の走査線とが交差する複数の位置を取得する位置取得工程と、
    前記画像における前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測工程と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置の制御方法。
  21. 走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置の制御方法であって、
    前記被検眼の画像において非平行な2つの血管を抽出する抽出工程と、
    前記被検眼の画像における前記走査手段の複数の走査線にそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記2つの血管各々と前記複数の走査線とが交差する複数の位置を取得する位置取得工程と、
    前記画像における前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測工程と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置の制御方法。
  22. 走査手段を介して測定光を照射した被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の画像を取得する眼科装置の制御方法であって、
    前記被検眼の画像をリアルタイムに表示手段に表示させる表示制御工程と、
    前記走査手段の複数の走査線のうち1本の走査線に対応する位置をライン形状の表示形態を用いて前記被検眼の画像上で指定する指定工程と、
    前記指定された1本の走査線の位置から所定の距離、離れた位置を、前記複数の走査線のうち2本目の走査線の位置として決定する決定工程と、
    前記被検眼の画像における前記1本の走査線と前記2本目の走査線とにそれぞれ対応する前記被検眼からの戻り光に基づいて、前記被検眼の画像における特徴部位と前記1本の走査線と前記2本目の走査線とが交差する複数の位置を取得する位置取得工程と、
    前記画像における前記複数の位置に基づいて前記被検眼の動きを計測する計測工程と、
    を有することを特徴とする眼科撮像装置の制御方法。
  23. 請求項19乃至22のいずれか1項に記載の眼科撮像装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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