JP5864479B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
例えば、関連する技術として、特許文献1等がある。
[1]会話に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された会話に関する情報を単語に分解する言語処理を行う言語処理手段と、単語と領域とを関連付けた対応テーブルを用いて、前記言語処理手段による処理結果の単語から、前記会話における話題の領域を特定する領域特定手段と、前記領域特定手段によって特定された領域に関連するサービスを提示する提示手段を具備し、前記対応テーブルに、それぞれの単語と領域との対応に対して確度を付しておき、前記領域特定手段は、前記対応テーブルを用いて、特定した領域の確度を算出し、前記提示手段は、前記領域特定手段によって特定された領域の確度が予め定められた値より高い又は以上である場合は、該領域に対応するサービスだけを提示し、該確度が予め定められた値未満又は以下である場合は、該領域に対応するサービスと他の可能性のある領域に対応するサービスを選択可能に提示することを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
さらに、会話情報取得モジュール110は、予め定められた数の会話文、予め定められた期間の会話文、提示モジュール140によってサービスが提示された後の会話文のいずれかの会話文を取得するようにしてもよい。これによって、ドメインを確定するために必要な会話文を取得することができるようになる。具体的には、現在から遡って所定数の会話文(所定文字数の会話文も含む)、現在から所定期間の会話文等である。ここでの所定数、所定時間は、予め実験的に行った結果から決定されたものである。また、「提示モジュール140によってサービスが提示された後」とは、ドメイン判定モジュール130によってドメインが判明した後のことである。そして、その提示を境にして、異なるドメインに話題が移ることが多いことから、会話情報取得モジュール110は「サービスが提示された後の会話文」を取得する。
ここでのドメイン特定処理として、例えば、予め単語とその単語のドメインとを関連付けたデータベースを用意しておく。例えば、単語「雨」とドメイン「天気」、単語「ドイツ料理」とドメイン「グルメ」、単語「囲碁」とドメイン「イベント」等をそれぞれ対応させて記憶しているテーブルを作成しておく。なお、1つの単語に複数のドメインを対応させてもよい。もちろんのことながら、1つのドメインに複数の単語が対応することは一般的である。そして、そのデータベースを用いて言語処理モジュール120による処理結果の単語に対応するドメインを抽出し、最も多いドメインをその会話におけるドメインとしてもよい。
そして、ドメイン判定モジュール130は、確度が予め定められた値未満である場合は、会話情報取得モジュール110が取得した会話文が不足している場合であるので、会話情報取得モジュール110に、さらに多くの会話文を取得させるようにしてもよい。例えば、過去に遡って会話文を取得するようにしてもよいし、時間の経過を待って会話文がさらに増えるのを待つようにしてもよい。
また、ドメインD欄370が「Null」となっているのは、ドメインC欄360のドメインのみで会話の目的となっている場合が多く、話題の転換点となることが多い場合を示している。ドメインテーブル350で「Null」となった場合は、ドメイン判定モジュール130は、特定した領域が複数ある場合であっても、前回、提示モジュール140によって提示された領域と関連する領域を特定することは行わないようにしてもよい。
ドメインにはそれぞれサービスが対応している。つまり、ドメインとサービスとを関連付けたデータベースを用意しておき、そのデータベースを用いて、ドメインに対応するサービスを抽出すればよい。
さらに、提示モジュール140は、ドメイン判定モジュール130によって特定された領域の確度と予め定められた値との比較結果によって、サービスを提示する方法を決定するようにしてもよい。これによって、確度に応じた有用なサービスを提示することができるようになる。例えば、閾値よりも確度が高い場合は、そのドメインに対するサービスだけを提示してもよい。具体的には、ドメイン「天気予報」が該当する場合は、明日の天気、明後日の天気、明明後日の天気等のように提示する(後述する図5参照)。また、確度がその閾値未満である場合は、そのドメインに関連するドメインをドメインテーブル300から抽出して、複数のドメインを提示してもよい(後述する図4(b)参照)。
なお、提示には、液晶ディスプレイ等の表示装置への表示、スピーカーによる音声出力等、これらの組み合わせがある。
また、ドメイン判定モジュール130は、ドメインに応じて、そのドメインに対応するサービスに必要な情報(例えば、場所、日時等)を特定してもよい。「ドメインに対応するサービスに必要な情報」は、サービスとそのサービスに必要な情報を対応させたテーブルを予め用意しておき、ドメイン判定モジュール130がドメインを特定し、提示モジュール140がそのドメインに対応するサービスを決定した後に、そのサービスに必要な情報をドメイン判定モジュール130に要求する。例えば、サービスが天気予報の場合は、場所、日付がある。サービスが路線案内である場合は、出発地、目的地、日時がある。ドメイン判定モジュール130は、これらの情報を言語処理モジュール120が抽出した単語から取り出し、提示モジュール140に渡す。この場合、ドメイン判定モジュール130は、単語以外の情報である、その会話文を発した日時、その会話文を発した位置、その会話文を発した際の温度等を用いて、サービスに必要な情報を決定してもよい。例えば、路線案内の出発地として、「その会話文を発した位置」からその位置に近い駅を抽出してもよい。
ステップS202では、会話情報取得モジュール110が、会話情報を取得する。
ステップS204では、言語処理モジュール120が、会話情報に対して言語処理を行う。
ステップS206では、ドメイン判定モジュール130が、言語処理結果を用いてドメインを判定する。
ステップS208では、ドメイン判定モジュール130が、ドメイン確定であるか否かを判断し、ドメイン確定である場合はステップS210へ進み、それ以外の場合はステップS202へ戻る。例えば、ドメインの確度が予め定められた値以上である場合は、ドメイン確定であると判断してもよい。
ステップS210では、提示モジュール140が、ドメイン結果が活用可能であることを提示する。
ステップS212では、会話文埋込モジュール150が、ユーザの指示操作にしたがって、リンクを会話文に埋め込む。
会話処理システムは、ユーザの操作(会話文の入力)に応じて、図4(a)の例に示すように、画面400に、会話(相手)402、会話(自分)404、会話入力欄410、Yサービスボタン412を表示する。既に行われた会話文として、会話(相手)402、会話(自分)404があり、これからの会話文が会話入力欄410に入力される。また、Yサービスボタン412が選択されると、情報処理装置100によるサービスを提示する処理を行う。例えば、会話情報取得モジュール110、言語処理モジュール120、ドメイン判定モジュール130、提示モジュール140による一連の処理を行うようにしてもよいし、会話文が入力される都度に会話情報取得モジュール110、言語処理モジュール120による処理を行っており、Yサービスボタン412が選択された時点で、ドメイン判定モジュール130、提示モジュール140の処理を行うようにしてもよい。
また、図4(b)の例では、ドメイン「天気」の確度が閾値未満であるので、他に可能性のあるドメインに対応するサービスを提示する。ここでは、路線サービスボタン430(路線検索サービス)、地図サービスボタン432(地図案内サービス)が該当する。
「天気予報サイトへ」ボタン424が選択された場合は、天気予報サービスを提供しているサイトへ移動する。
この例では、Yサービスボタン412を常に表示しているが、ドメインの確定した後(確度が閾値以上である場合)に、Yサービスボタン412を表示するようにしてもよい。また、その時点の最高の確度に応じてYサービスボタン412の色を変更させてもよい。例えば、確度が低い場合は薄い色にし、確度が高まるにつれて色を濃くするようにしてもよい。また、Yサービスボタン412を表示することを行わなくてもよい。例えば、ドメインが確定したならば、すぐにサービスを提示するようにしてもよい。例えば、ドメインが天気であることが確定したならば、図4(b)の例に示す表示を行ってもよい。
なお、図1の例に示す情報処理装置100は、端末610に構築してもよいし、会話処理装置620に構築してもよい。また、会話情報取得モジュール110、言語処理モジュール120、ドメイン判定モジュール130、提示モジュール140を会話処理装置620に構築し、会話文埋込モジュール150を端末610に構築してもよい。
なお、図7に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図7に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図7に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…会話情報取得モジュール
120…言語処理モジュール
130…ドメイン判定モジュール
140…提示モジュール
150…会話文埋込モジュール
610…端末
620…会話処理装置
630…サービス提供装置
Claims (6)
- 会話に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された会話に関する情報を単語に分解する言語処理を行う言語処理手段と、
単語と領域とを関連付けた対応テーブルを用いて、前記言語処理手段による処理結果の単語から、前記会話における話題の領域を特定する領域特定手段と、
前記領域特定手段によって特定された領域に関連するサービスを提示する提示手段
を具備し、
前記対応テーブルに、それぞれの単語と領域との対応に対して確度を付しておき、
前記領域特定手段は、前記対応テーブルを用いて、特定した領域の確度を算出し、
前記提示手段は、前記領域特定手段によって特定された領域の確度が予め定められた値より高い又は以上である場合は、該領域に対応するサービスだけを提示し、該確度が予め定められた値未満又は以下である場合は、該領域に対応するサービスと他の可能性のある領域に対応するサービスを選択可能に提示する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記提示手段によって提示されたサービスを提供しているサイトのURLを会話文の一部として埋め込む埋込手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記取得手段は、予め定められた数の会話文、予め定められた期間の会話文、前記提示手段によってサービスが提示された後の会話文のいずれかの会話文を取得する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記領域特定手段は、特定した領域が複数ある場合は、前回、前記提示手段によって提示された領域と関連する領域を特定する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータが、会話に関する情報を取得する取得ステップと、
前記コンピュータが、前記取得ステップによって取得された会話に関する情報を単語に分解する言語処理を行う言語処理ステップと、
前記コンピュータが、単語と領域とを関連付けた対応テーブルを用いて、前記言語処理ステップによる処理結果の単語から、前記会話における話題の領域を特定する領域特定ステップと、
前記コンピュータが、前記領域特定ステップによって特定された領域に関連するサービスを提示する提示ステップ
を具備し、
前記対応テーブルに、それぞれの単語と領域との対応に対して確度を付しておき、
前記領域特定ステップは、前記対応テーブルを用いて、特定した領域の確度を算出し、
前記提示ステップは、前記領域特定ステップによって特定された領域の確度が予め定められた値より高い又は以上である場合は、該領域に対応するサービスだけを提示し、該確度が予め定められた値未満又は以下である場合は、該領域に対応するサービスと他の可能性のある領域に対応するサービスを選択可能に提示する
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、
会話に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された会話に関する情報を単語に分解する言語処理を行う言語処理手段と、
単語と領域とを関連付けた対応テーブルを用いて、前記言語処理手段による処理結果の単語から、前記会話における話題の領域を特定する領域特定手段と、
前記領域特定手段によって特定された領域に関連するサービスを提示する提示手段
として機能させ、
前記対応テーブルに、それぞれの単語と領域との対応に対して確度を付しておき、
前記領域特定手段は、前記対応テーブルを用いて、特定した領域の確度を算出し、
前記提示手段は、前記領域特定手段によって特定された領域の確度が予め定められた値より高い又は以上である場合は、該領域に対応するサービスだけを提示し、該確度が予め定められた値未満又は以下である場合は、該領域に対応するサービスと他の可能性のある領域に対応するサービスを選択可能に提示する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
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