JP5808102B2 - 抗原を含有する経皮免疫製剤およびその製造方法 - Google Patents

抗原を含有する経皮免疫製剤およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明はワクチン用マイクロニードルアレイに関する。
皮膚表層及び/又は皮膚角質層に修飾効果及び/又は機能効果を与えるためには、従来、薬効成分を含む液状物質、軟膏剤、クリーム製剤、テープ製剤、バッチ製剤、パップ製剤等を局部に塗布又は貼付し、薬物を皮膚や粘膜を透過させて投与していた。しかし、これらの製剤は使用中に発汗、洗浄、外的圧力等により薬物が消失したり脱落したりする欠点があった。また、皮膚表層及び/又は皮膚角質層は体内へ異物の侵入を抑止するバリアー機能を有しているので、塗布または貼付により充分な量の薬物を皮膚下に吸収させるのは困難であった。皮膚表層及び/又は皮膚角質層の特定の場所に薬物を確実に供給することはさらに困難であった。特に薬物が高分子物質あるいは粒子状物質である場合は、皮膚を通じての投与は著しく困難であった。
これらの問題を解決し、皮膚表層及び/又は皮膚角質層の特定の場所に薬効成分を確実に供給する方法として、マイクロニードルが提案された(特許文献1)。マイクロニードルは非常に細いので皮膚表層及び/又は皮膚角質層に刺入した際痛みも出血もなく且つ穿刺創は速やかに閉鎖されるので、皮膚下に薬物を確実に供給する方法として好適である。なお、基板上に複数のマイクロニードルを備えたものをマイクロニードルアレイという。さらにマイクロニードルアレイを皮膚上に固定するための粘着テープ等を備えたものをマイクロニードルパッチという。
マイクロニードルの材質として、生体内で溶解消失する物質が提案されている(特許文献2)。このようなマイクロニードルに薬物を含有させて皮膚に刺入すると、マイクロニードルは皮膚表層及び/又は皮膚角質層において溶解消失するので、皮膚表層及び/又は皮膚角質層の特定の場所に薬物を確実に供給することができる。
しかしながらマイクロニードルの機械的強度が小さい場合は皮膚に刺入する際に折れて刺入できず、機械的強度が大きい場合はマイクロニードルが皮膚内で容易に折れず残留させることが困難な欠点があった。例えばポリ乳酸やマルトースを素材とするマイクロニードルは、機械的強度や硬度が適切ではない。
マイクロニードルの生体内で溶解消失する材質として、これまでマルトース(特許文献2)、ヒアルロン酸(特許文献4、5、6)、デキストラン(特許文献4)、ポリビニルピロリドン(特許文献7)、ゼラチン(特許文献3、5、6)、コラーゲン(特許文献5、6)、キトサン(特許文献5)、蛋白質(特許文献3、4)、生分解性樹脂(特許文献1)を用いたものが公表されている。しかし、コラーゲン、ゼラチン、キトサンなどの物質は免疫原性があり、これらをマイクロニードル材質として用いると、体内にこれらの物質に対する抗体が産生する恐れがある。そのためこれらの物質を含むマイクロニードルを長期にわたり投与することは望ましくない。
医療用の薬物を含むマイクロニードルは医療用マイクロニードルと呼ばれ、特に抗原を含むものはワクチン用マイクロニードルと呼ばれる。ワクチン用マイクロニードルに含ませる抗原としては、細菌、ウイルス、真菌や寄生体など生物を感染することができる病原体由来の抗原を用いることができる。アレルギー抗原をマイクロニードルに担持させてアレルギー検査を行うことができる(特許文献8)。
インフルエンザは毎年数百万人以上が罹患し、体力や免疫力の低い高齢者や乳幼児には危険な急性呼吸器疾患である。特に人類が未だ免疫を有していない鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザには強い警戒が必要である。インフルエンザの抑制にはインフルエンザワクチンの接種が有効と考えられている。
破傷風やジフテリアは感染法上の指定感染症であり、世界的には毎年多数の死者が出ており、その予防にはワクチンが欠かせない。
特表2002−517300号公報 特開2003−238347号公報 特開2006−346126号公報 WO2006/080508号公報 特開2008−284318号公報 特開2010−029634号公報 特開2010−082401号公報 WO2008/096732号公報
各種伝染性疾患に対しては痛みや苦しみを伴う予防注射に代わるより安全なワクチン投与法が求められている。特に予防注射は一部の人には深刻な副作用があり、副作用の軽減のためには、投与する抗原量を減らし少量の抗原で有効な免疫力を付与する投与法が求められている。
また、抗原は高分子物質であり、皮膚表面に塗布あるいは貼付することにより投与することはきわめて困難である。
本発明の解決しようとする課題は、注射法や表面塗布法といった従来法の欠点に鑑み、皮膚表層及び/又は皮膚角質層に折れることなく容易且つ均一に刺入でき、皮膚表層及び/又は皮膚角質層において速やかに溶解し、その素材が長期にわたり多数回投与しても安全な物質からなる医療用マイクロニードルとマイクロニードルアレイを開発し、抗原を含有させ、予防医学に有用なワクチン用マイクロニードルを提供することにある。
本発明のワクチン用マイクロニードルは、以下の3種類の生体内溶解性高分子、即ち、ヒアルロン酸50〜80重量%、デキストラン10〜40重量%及びポリビニルピロリドン5〜20重量%により構成され、抗原を含有することを特徴とする。
このような抗原は大量に得ることが困難で高価である。従って、抗原はマイクロニードルアレイのマイクロニードル部分にのみ存在させ、基板部分には含ませないようにマイクロニードルアレイを製造することが好ましい。
ヒアルロン酸の組成が50重量%より少ないとマイクロニードルは脆くなり、刺入の際折れやすくなり、80重量%を超えるとマイクロニードルは硬さ不足のため刺入し難くなる。デキストランはヒアルロン酸と逆の傾向を示し、10重量%より少ないとマイクロニードルは硬さ不足となり、40重量%を超えると脆くなる。それゆえ適度の強度と剛性を有するマイクロニードルを作製する材料としてヒアルロン酸とデキストランの混合物が極めて有効である。ポリビニルピロリドンはマイクロニードルの皮膚内溶解性を高めるもので、5重量%より少ないと溶解速度が遅く、20重量%を超えるともろくなる。
マイクロニードルの主成分を構成するヒアルロン酸の分子量は50万以上400万以下であることが望ましい。ヒアルロン酸の分子量が50万未満であると機械的強度の観点から不都合である。また400万を超えると水溶液とした際の溶液粘度が高すぎて取扱に不便である。
その他の生体内溶解性物質、例えばコラーゲン、ゼラチン、マルトース、などを計10重量%以下であれば添加しても差し支えない。
しかし、コラーゲン、ゼラチン、などの物質は免疫原性があり、これらをマイクロニードル材質として用いると、体内にこれらの物質に対する抗体が産生する恐れがある。そのためこれらの物質を主成分とするマイクロニードルを長期にわたり投与することは望ましくない。しかしワクチン用マイクロニードルは、通常1回ないし2回の投与で終了するので、これらの化合物を添加することを不可とはしない。
本発明のマイクロニードルアレイは、複数の微細なマイクロニードルが基板の表面に形成されてなるマイクロニードルアレイであって、該マイクロニードルの形状は皮膚に刺入しやすく且つ刺入に際し苦痛を伴わないように円錐型、円錐台型又はコニーデ型とした。なお、コニーデ型とは、いわゆる火山型と呼ばれる形状であり、円錐台型の側面が内側方向に湾曲した形状である。
マイクロニードルの根元直径は細くなると皮膚内に刺入する素材の量が減少すると共に皮膚に刺入する際に折れやすくなり、太くなると皮膚に刺入する際に苦痛を伴うので0.15〜1.0mmが適当である。先端直径は、細くなると(尖っていると)皮膚に刺入する際に折れやすくなり、太くなると皮膚に刺入しにくくなり苦痛を伴うので0.01〜0.08mmが適当である。
マイクロニードルの高さは、低くなると皮膚表層及び/又は皮膚角質層の所定位置に薬剤を供給しにくくなり、高くなると皮膚に刺入する際に折れやすくなるので0.1〜1.2mmが適当である。又、マイクロニードルとマイクロニードルの間のピッチは、短くなると皮膚に刺入しにくくなり、長くなると面積あたりのマイクロニードルの数が少なくなり、所定の狭い部位に多量の薬剤を供給できなくなるので、0.4〜1.0mmが適当である。
上記マイクロニードルに薬効成分を添加すると医療用マイクロニードルとなるが、特に抗原を添加するとワクチン用マイクロニードルとなる。抗原としては、細菌、ウイルス、真菌及び寄生体よりなる群から選択される生物を感染することができる病原体由来の抗原、及び細胞(例えば、腫瘍細胞又は正常細胞)を感染することができる病原体由来の抗原があげられる。
上記細菌としては、例えば、炭疽菌、キャンピロバクター、コレラ、クロストリディウム(クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)を含む)、ジフテリア、腸管出血性大腸菌、毒素原性大腸菌、ジアルジア(giardia)、淋菌、ヘリコバクターピロリ又はヘリコバクターピロリが産生するウレアーゼ、インフルエンザ菌B、型別不能インフルエンザ菌、レジオネラ菌、髄膜炎菌、マイコバクテリウム(結核に関与する生物を含む)、百日咳菌、肺炎双球菌、サルモネラ菌、赤痢菌、ブドウ球菌及びその腸毒素、A群ベータ溶血性連鎖球菌、連鎖球菌B、破傷風菌、コレラ菌(Vibrio cholerae)、ボレリア・ブルグドルフィ(Borrelia burgdorfi)及びエルシニア、及びこれらの生成物等があげられる。
上記ウイルスとしては、例えば、アデノウイルス、デングウイルス血清型1〜4、エボラ、腸内ウイルス、ハンタウイルス、肝炎血清型A〜E(HBsなど)、単純ヘルペスウイルス1又は2、ヒト免疫不全症ウイルス、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ、麻疹、ノーウォーク、ウマ日本脳炎、パピローマウイルス、パルボウイルスB19、ポリオ、狂犬病、RSウイルス、ロタウイルス、風疹、麻疹、セントルイス脳炎(St.Louis encephalitis)、ワクシニア、他の抗原(例えば、マラリア抗原、水痘、および黄熱)をコードする遺伝子を含むウイルス発現ベクター、及びこれらの生成物等があげられる。
上記真菌としては、躯幹白癬、爪白癬、スポロトリクム症、アスペルギルス症、カンジダ症を引き起こす起こす真菌、及び他の病原性真菌が等があげられ、上記寄生体としては、例えば、赤痢アメーバ、プラスモジウム(Plasmodium)、蠕虫、住血吸虫及びこれらの生成物等があげられる。
抗原としては、腫瘍抗原又は自己抗原があげられる。抗原としては、例えば、花粉、動物のふけ、カビ、ほこりのダニ、ノミ抗原、唾液アレルゲン、草、食物(例えば、ピーナツと他のナッツ類)、Betv1等のアレルゲンがあげられる。
化学的には、抗原は、炭水化物、糖脂質、糖タンパク質、脂質、リポタンパク質、リン脂質、ポリペプチド又はこれらの化学的または組換え型結合体でもよい。抗原は、組換え手段、化学合成又は天然起源からの精製により得られる、タンパク質性抗原、または多糖との結合体が好適である。抗原は少なくとも部分的に精製された、無細胞型である。あるいは抗原は、生きたウイルス、弱毒化した生きたウイルス、または不活性化ウイルスの型で提供される。抗原は、適宜抗原をコードする核酸(例えば、DNA、RNA、cDNA、cRNA)でもよい。
本発明のワクチン用マイククロニードルはアジュバンドを含有していてもよい。アジュバントとは、抗原に対する免疫応答の誘導を助ける物質であり、ある物質が、免疫刺激及び特異的抗体応答またはT細胞応答を誘導することにより、アジュバント及び抗原の両方として作用することがある。
上記アジュバントとしては、例えば、油エマルジョン(例えば、完全または不完全フロイントアジュバント)、ケモカイン(例えば、デフェンシンズ(defensins)1又は2、RENTES、MIP1−α、MIP−2、インターロイキン−8又はサイトカイン(例えば、インターロイキン−1β、−2、−6、−10又は−12;インターフェロンガンマ;腫瘍壊死因子−α又は顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子))、ムラミルジペプチド誘導体(例えば、ムラブチド、トレオニル−MDPまたはムラミルトリペプチド)、熱ショックタンパク質もしくは誘導体、リーシュマニアメージャー(Leishmania major)LeIFの誘導体、コレラ毒素又はコレラ毒素B、細菌性ADP−リボシル化外毒素及びそのサブユニット、又は細菌性ADP−リボシル化外毒素若しくはそのサブユニットを使用する組み換え体、リポ多糖(LPS)誘導体(例えば、脂質A又はモノホスホリル脂質A又は脂質A類似体)、スーパー抗原、トリプシン切断部位の突然変異体を含むADP−リボシル化に影響を与える突然変異細菌性ADP−リボシル化外毒素、QS21、キル(Quill)A、みょうばん等があげられる。
本発明のマイクロニードルアレイの製造方法は、特に限定されず、従来公知の任意の方法で製造されればよい。以下に具体的方法を3例挙げる。
(1)マイクロニードルの形状が穿設された型に、マイクロニードル素材に医薬成分を添加した水溶液を流延し、室温下又は加熱して水分を蒸発して乾燥する。その上にマイクロニードル素材のみの水溶液を流延して基板を積層した後剥離し、基板上にマイクロニードルを転写する。この方法によればマイクロニードルにのみ医薬成分が含有されたマイクロニードルアレイが得られ、医薬成分の利用効率がよい。
(2)上記型表面上に上記水溶液を流延し、室温下又は加熱して水分を蒸発して乾燥した後剥離してもよい。この方法によればマイクロニードルに加えて基板にも医薬成分が添加されたマイクロニードルアレイが得られる。医薬成分が安価で大量に得られるとき便利な方法である。
(3)また、薬物が貴重・高価である場合には溶着法と呼ばれる方法が適当である。
a)上記方法(2)により生体内溶解性高分子を素材として医薬成分を含まないマイクロニードルアレイを作成し、
b)薬物と該生体内溶解性高分子の溶液を作成し、
c)該マイクロニードルアレイの先端を該溶液に浸漬させ、
d)該マイクロニードルアレイを該溶液から引き上げ、
e)該マイクロニードルアレイを乾燥させて、マイクロニードル先端にのみ薬物を付着させたマイクロニードルアレイを製造する。
溶着法によりマイクロニードルアレイ先端に薬物を効率よく付着させるためには、マイクロニードルアレイ素材と薬物溶液は相溶性があることが好ましい。
従って、水溶性の薬物を用い、薬物水溶液に該生分解性高分子を予め十分に含有させておくならば、マイクロニードル先端部を薬物溶液に浸したとき、先端部が部分的に溶解し薬物は生体内溶解性高分子と一体的にマイクロニードル先端に取り込まれる。このように一体化すれば、マイクロニードルに薬物を単に塗布・付着させる場合と異なり、マイクロニードル刺入の際薬物が剥がれ落ちることなく、薬物が体内に完全に取り込まれることとなる。
以上のような方法で作製したマイクロニードルアレイは硬く、皮膚に数時間適用するためにはマイクロニードルアレイの裏面に粘着性フィルムで裏打ちする必要がある。そのためにはポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルムなどの片面にアクリルエステルからなる粘着剤を付着させたものを好適に使用出来る。
本発明のマイクロニードルアレイの構成によれば、マイクロニードルは適度の硬さと折れにくさを有し、しかも皮膚表層及び/又は皮膚角質層において容易に溶解する。このため刺入に際し失敗が少なく、初心者にも使用しやすい。
この結果、皮膚表層及び/又は皮膚角質層の特定の場所にマイクロニードル素材やそれに含有される抗原を確実に供給することができる。
本発明のインフルエンザ赤血球凝集素(HA)抗原のワクチン用マイクロニードルアレイ投与によれば、注射投与法や経鼻投与法より少ない抗原投与量で、各種抗体の内IgG産生に関しては注射法と同等の産生能を示し、注射法では全く産生しないIgA抗体をも産生するとの大きな特徴を有する。
また、破傷風やジフテリアのワクチン用マイクロニードルはそれらの予防注射と同等以上の効果を有している。
本発明が実用化すれば予防注射が不要となり、投与量がより少ないため副作用を低減でき、乳幼児に注射恐怖症を発生させることがない。
円錐台状マイクロニードルを有するマイクロニードルアレイの断面図 血清中及び糞便中の抗体比較の測定タイミング図 血清中のIgG抗体測定により判定した、インフルエンザワクチンのマイクロニードル投与法(◎)、注射投与法(○)及び経鼻投与法(●)による免疫応答比較の図 糞便中のIgA抗体測定により判定した、インフルエンザワクチンのマイクロニードル投与法(◎)、注射投与法(○)及び経鼻投与法(●)による免疫応答比較の図 破傷風・ジフテリアトキソイドの抗体価測定手順の図 マイクロニードル投与法(●)と注射投与法(○)の、破傷風トキソイドのIgG抗体価の比較の図 マイクロニードル投与法(●)と注射投与法(○)の、ジフテリアトキソイドのIgG抗体価の比較の図
次に、本発明を図面を参照して詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(マイクロニードルの最適組成の決定)
図1に本実施例のマイクロニードルの断面図を示す。本実施例で用いたマイクロニードルの材質とマイクロニードルに含めた薬物をまとめて表1に示す。マイクロニードルの材質は、マイクロニードルを構成する3成分の重量比で示す。抗原の濃度は、マイクロニードル重量に対する重量%で示す。
本実施例で用いられているヒアルロン酸は(株)紀文フードケミファ製でその分子量は80万(商品名:FCH−80LE)、デキストランは日本バルク薬品(株)製(商品名:デキストラン70)、ポリビニルピロリドンはBASFジャパン製(商品名:コリドン12PF)である。また、本発明において分子量とは重量平均分子量であり、ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(GPC)により測定された量をいう。
各マイクロニードルアレイは前記の方法(1)で製造した。マイクロニードルは、根元直径0.2mm、先端直径0.04mm、長さ0.8mmの円錐台状であり、0.8mm間隔に格子状に配列されており、1cmの円形パッチ型アレイでありマイクロニードルは144個形成されている。
各組成の混合物を水に溶解させて10%固形分水溶液とした。この水溶液に破傷風トキソイド(財団法人阪大微生物病研究会、香川県観音寺市)を添加し、室温下マイクロニードル形成用凹部に充填し水分を蒸発して乾燥した後剥離してマイクロニードルアレイを作製した。
作製したマイクロニードルアレイのベース部の硬度をJIS鉛筆硬度測定法により測定した。
雄性ラット(12週齢)をネンブタール(30mb/kg)で麻酔後腹部皮膚を剃毛し、上記の各組成のマイクロニードルを1枚の保護絆創膏で裏打ちして投与した。投与時間は2時間であった。取出したマイクロニードルを顕微鏡観察し、先端部の溶解状況を観察した。各マイクロニードルの鉛筆硬度と投与後の観察結果を表2にまとめた。
この表より、マイクロニードルの組成はヒアルロン酸50〜80重量%、デキストラン10〜40重量%及びポリビニルピロリドン5〜20重量%が適当と結論できる。
(インフルエンザワクチンに対する免疫応答の誘導)
使用抗原及びその起源
本発明の方法によるワクチンの有用性を検討するために、マウス(BALB/c、週齢は6週)を用いて免疫応答を調べた。用いたインフルエンザウイルスはA/ブリスベン/59/007株、A/ウルグアイ/716/2007株、及びB/フロリダ/4/2006株であり、それらのインフルエンザウイルス赤血球凝集素(HA)を抗原として用いた。上記3種の抗原は財団法人大阪大学微生物病研究所(香川県観音寺市)から提供を受けた。
抗原含有ヒアルロン酸マイクロニードルの調製
上記本組成1の基剤の10%水溶液に、上記の3種の抗原を混合した抗原懸濁液0.5mlを均一に混合して抗原−基剤水溶液を得た。この水溶液適量を鋳型に流延し、その後抗原を含まない10%基剤水溶液を追加流延し、35℃で水分を蒸発させた後、鋳型から剥離して本発明のマイクロニードルアレイを得た。抗原はマイクロニードル部分にのみ含有され、基板部分には存在せず、貴重な抗原の有効利用を図った。本マイクロニードルは高さが0.8mm、根元の直径が0.16mm、先端直径が0.04mmである円錐台状である。1cmの円板上に間隔0.6mmで格子状に配列されたマイクロニードルは計250本形成されている。各マイクロニードルアレイ1個あたりの抗原含有量は3種の抗原ともそれぞれ0.2μgであった。
マイクロニードルアレイのマウスへの投与及び免疫誘導の確認
BALB/cマウスに対して3種HA抗原封入マイクロニードルアレイ(各HA抗原0.2μg)を6時間貼付することで経皮免疫を実施した。
対照群として注射投与群は、27G針および1ml注射器を用いて、各0.9μgの3種HA抗原を100μgの水酸化アルミニウムゲルとともに100μlの容量でマウス背部皮下に注射投与した。
対象群としての経鼻投与群は、マイクロピペッターを用いて各0.9μgの3種HA抗原を10μgのコレラトキシンとともに5μlの容量で投与した。
これらの操作を4週間隔で2回(第0、4週目)行い、第0、4、6週目に回収した血清中のHA特異的IgG抗体をELISA法により測定した。また13週目に各マウスから糞便を回収し、その中に含まれるHA特異的IgA抗体価をELISA法により測定した。操作法を図2にまとめた。
ELISA法は次のようにして行った。マイクロタイタープレートに0.5μgのHA抗原を50μl播種し、4℃で一晩放置することで固相化した。2%スキムミルクを含むTBSを250μl添加し、室温で2時間ブロッキング操作を行った。その後血清あるいは糞便抽出液の連続希釈検体を50μl加え、室温で2時間反応させた。次いで各ウェルを0.05%Tweenを含むTBS(TBST)で洗浄し、5000倍希釈したペルオキシダーゼ標識抗マウスIgGまたはIgA抗体(Southern Biotechnology)を50μl添加した。室温で2時間放置した後に、各ウェルを0.05%Tweenを含むTBSで3回洗浄し、TMB基質を添加した。15分後に2N硫酸溶液を加えることによって反応を停止させ、吸光波長450nm、副波長655nmにおける吸光度を測定した。各検体の抗体価は0週に回収した検体よりも吸光度が0.1以上高い最大希釈倍率の逆数の対数をReciprocal log titerとして表わした。尚、検体ならびに抗体の希釈は全て0.2%スキムミルクを含むTBSTで行った。
図3の結果は本マイクロニードルを用いた経皮免疫は3種類のHA抗原に対して、投与抗原量がより少ないにもかかわらず、注射免疫あるいは経鼻免疫に匹敵する抗原特異的IgG抗体産生を誘導できることを示している。この検討では、皮下注射免疫ならびに経鼻免疫ともにアジュバントを併用したが、本マイクロニードルアレイを用いた経皮免疫はアジュバントを用いずに行った。したがって本マイクロニードルアレイを用いた経皮免疫はアジュバントを用いずに、強力な免疫応答を誘導できることが示された。マイクロニードル投与法では注射投与法に比べて少ない投与量で同等あるいはそれ以上の抗体生成がある。
また粘膜免疫誘導能を評価するために糞便抽出液中のHA特異的IgA抗体価を測定した(図4)。本マイクロニードルによる経皮免疫は、投与抗原量がより少ないにもかかわらず、経鼻免疫に匹敵する抗原特異的IgA抗体の産生を誘導した。一方皮下注射免疫したマウスでは抗原特異的IgA抗体は検出されなかった。したがって、本マイクロニードルによる経皮免疫は全身性免疫のみならず粘膜免疫をも誘導できることが示された。
(破傷風及びジフテリアトキソイドに対する免疫応答の誘導)
使用抗原及びその起源
本発明の方法によるワクチンの有用性を検討するために、ヘアレスラット(週齢は6週)を用いて、破傷風及びジフテリアトキソイドを抗原として免疫応答を観察した。上記2種抗原は財団法人大阪大学微生物病研究所から提供を受けた。
抗原含有マイクロニードルの調製
実施例1の本組成1の10%基剤水溶液に、上記2種混合抗原懸濁液0.5mlを均一に混合して抗原−基剤水溶液を得、鋳型に適量を流延し、その後抗原を含まない10%基剤水溶液を追加流延し35℃で水分を蒸発させた後、鋳型から剥離して本発明のマイクロニードルアレイを得た。本マイクロニードルは高さが0.8mm、根元の直径が0.16mm、先端直径が0.04mmである円錐台状である。1cmの円板上に間隔0.6mmで格子状に配列されたマイクロニードルは、計250個形成されている。各マイクロニードルアレイ1個あたりの抗原含有量は、破傷風及びジフテリアトキソイドの抗原それぞれ10μgであった。
マイクロニードルアレイのヘアレスラットへの投与及び免疫誘導の確認
ヘアレスラットに対して上記マイクロニードルアレイ(破傷風及びジフテリアトキソイドの抗原それぞれ10μg含有)を6時間貼付することで経皮免疫を実施した。また対照群として27G針および1cc注射器を用いて、各10μgの破傷風及びジフテリアトキソイドを100μlの容量でヘアレスラット背部皮下に注射投与した。これらの操作を2週間隔で5回(0、2,4,6,6週目)行い、0、2、4、6、8,10週目に回収した血清中のHA特異的IgG抗体をELISA法により測定した。これらの操作過程を図5に示す。ELISA法は抗原に破傷風及びジフテリアトキソイドを用いたほかは実施例2と同様であった。
図6及び図7の結果は本マイクロニードルを用いた経皮免疫は破傷風及びジフテリアトキソイド2種類の抗原に対して、注射免疫に匹敵する抗原特異的IgG抗体産生を誘導できることを示している。
(HBsタンパクに対する免疫応答の誘導)
前記本組成1の素材の薬物を含まないマイクロニードルを作成した。また、本組成1のマイクロニードル素材と組み替えHBsタンパク(シグマ社)500μgを500μlの水に溶解した溶液を作成した。
溶着法により、すなわち上記マイクロニードルの針の先端部100μmをを上記水溶液に5秒間浸漬して引き上げ乾燥させ、先端HBs溶着マイクロニードルアレイを得た。マイクロニードルアレイの裏面には皮膚への数時間の適用を安定化させるために絆創膏(マイクロポア、3M社)を直径2.5cmの円形に切り出した粘着フィルムを裏打ちしマイクロニードルパッチを得た。
HBsに特異的な抗体に対して陰性である日本白色種雄性ウサギ(体重2〜2.5kg)3羽の背中を除毛した後、上記マイクロニードルパッチを6時間皮膚適用して免疫感作操作を行った。
免疫感作操作3週間後、ウサギの静脈血液試料を採取し、HBs抗原に特異的な抗体力価を測定したところ三羽とも陽性であった。尚、抗体力価の測定はバイオクリット−抗HBs(三光純薬製)を用いた。

Claims (7)

  1. マイクロニードルがヒアルロン酸50〜80重量%、デキストラン10〜40重量%及びポリビニルピロリドン5〜20重量%により構成され、抗原を含有するワクチン用マイクロニードルアレイ。
  2. 抗原が、インフルエンザ赤血球凝集素(HA)抗原、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド及び組み替えHBsタンパクからなる群より選ばれた1の抗原であることを特徴とする請求項1に記載のワクチン用マイクロニードルアレイ。
  3. 前記抗原はマイクロニードルアレイのマイクロニードル部分にのみ存在していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワクチン用マイクロニードルアレイ。
  4. 前記抗原は溶着法によりマイクロニードルに溶着させていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワクチン用マイクロニードルアレイ
  5. 前記ヒアルロン酸の分子量が50万以上、400万以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のワクチン用マイクロニードルアレイ。
  6. 前記マイクロニードルの形状が円錐型、円錐台型又はコニーデ型であり、その根元直径は0.15〜1.0mm、先端直径は0.01〜0.08mm、高さは0.1〜1.2mmであり、マイクロニードルとマイクロニードルのピッチが0.4〜1.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワクチン用マイクロニードルアレイ。
  7. アジュバンドを含有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のワクチン用マイクロニードルアレイ。


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