JP5706289B2 - 通信装置、通信方法及びプログラム - Google Patents
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Description
化したスリープ状態に遷移する技術が広く知られている。ネットワーク機器は、スリープ
状態において、ネットワーク機能を無効化すると、外部からの問い合わせに答えられない
。
においても、外部からの問い合わせに対して応答可能で、尚且つできるだけ少ない消費電
力で応答可能となるような工夫をした技術が開示されている。この技術によれば、必要最
低限の電力消費で、外部からの問い合わせに応答できる。しかしながら、必要最低限とは
いえ、電力消費することとなり、更なる消費電力削減が求められる。
めには、OSの動作の再開と、ネットワーク関連の再初期化処理とが必要となる。従来、
このOSの動作の再開を行った後に、ネットワーク関連の再初期化処理が行われていた。
また、ネットワーク関連の再初期化処理も、複雑な処理を必要とするため、多くの時間を
費やしていた。その結果、スリープ状態から動作状態に復帰するまでの時間が多くかかっ
てしまっていた。その結果、例えば、外部からの問い合わせに対して、応答が遅くなって
しまっていた。したがって、ネットワークを完全にオフにすれば、スリープ時の消費電力
は削減できるが、応答が遅くなってしまう課題があった。
ピードを向上させることである。
同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
図1に本発明の第1の実施形態に係る通信装置100の構成を示す。
トワークに接続する機能及び、復帰処理のうちネットワークに関する復帰処理を実行する
機能を具備する第2処理部110とで構成される。
が動作するための各種情報を記憶する記憶部112と、外部のネットワークに接続するイ
ンターフェース部(I/F部)113と、ネットワークから受信した情報と記憶部112
に保存された情報との一致・不一致を判断する判断部114と、で構成する。
のロジックだけが動作する専用回路でもよい。いずれの形式であっても、後述する各機能
が実現できればよい。
、動作状態と比べて、通信装置100の機能のうち、使える機能を減らして、消費電力を
低減した状態である。例えば、スリープ状態において、通信装置100は、第1処理部1
01と第2処理部102の機能を使えない状態としておく。
ークに接続する。動作状態の間に、第1処理部101は、ネットワークへ送信する情報を
記憶部112に格納し、制御部111が格納された情報をインターフェース部113から
ネットワークに送信する。逆に、ネットワークから受信する情報はインターフェース部1
13を介して記憶部112に保存され、制御部111は第1処理部101にその旨を通知
する。このように第2処理部110の動作の一つは、第1処理部101に対するネットワ
ークインターフェースとして動作することである。
るために送信するL2フレームまたはL3パケットとその応答として期待されるL2フレームま
たはL3パケット(以降、全てパケットとする)の対および関連する情報を第2処理部11
0に通知する。第2処理部110は通知されたパケット対を記憶部112に保存する。こ
こで保存するパケット対の例としては、ARP Request-ARP Reply、DHCP Discover-DHCP Of
fer、DHCP Request-DHCP ACK、Neighbor Discovery、SSDP Advertisementなどがある。な
お、前記例は保存するパケット対を限定するものではなく、ネットワークの設定に関する
パケットであれば、すべて対象としてよい。また、1つの送信に対して複数の受信パケッ
トを対にして保存してもよい。複数の受信パケットを保存する場合、それらの関係も合わ
せて保存する。すなわち、全てのパケットが受信できることが期待されているか、もしく
は複数の中から1つだけを受信することが期待されているか、などである。さらに応答と
なる受信パケットが無くてもよい(ネットワークの初期化時に送信されるNeighbor Disco
veryや、SSDP Advertisementは、正常時に応答が無い)。以上、記憶部112に記憶され
るデータは、必ずしも、受信パケットではなく、「受信しない」という情報も含むので、
「受信パケット」の欄に記憶するデータを、応答期待結果と称するものとする。
リを保存している。エントリはパケット対の「種別」、「パケット対」、送信フレームを
送信してから応答フレームを受信するまでの「待機時間」を格納している。パケット対の
「種別」は事前に第1処理部101と第2処理部110の間で決められた識別子である。
この識別子は、ネットワークの再初期化で送受信するパケット対を一意に識別できるとす
る。本実施形態においては、第1処理部101が種別を指定した形で第2処理部110へ
通知する。
ーションを確立するために送信するフレームとその応答を格納している。同様に行202
ではDHCPサーバを発見するためのパケットとその応答が記憶されている。また、行2
03では自身が使用を試みるIPv4アドレスがネットワーク上で重複しているか否かを
調べるために送信するARP Requestとその応答が返ってこないことを示す記号
(NOREPLY)が記憶されている。また、行204では発見したDHCPサーバに対
してアドレスを要求するパケットとその応答が格納されている。
のものを記憶してもよいし、当該パケットが記憶されたメモリのアドレスを記憶しておい
てもよい。
際に送信するパケットには応答が得られないことが正常な場合もある。そのような場合は
、特別な記号(この例ではNOREPLY)を格納しておくことで区別できるようにする
。また、待機時間として格納されている値は、受信フレームの有無によって解釈を変える
。待機時間は、受信フレームが設定されている場合には、当該フレームを受信するまで待
機する時間として解釈する。すなわち、このフィールドに格納された時間で応答が得られ
なければ復帰失敗とみなす時間である。一方、応答が得られないことが正常な場合、応答
がないことを確認するまで待機する時間として解釈する。すなわち、このフィールドに格
納された時間のうちに応答が受信された場合には復帰失敗とみなす時間である。さらに受
信パケットを指定しない場合には、待機時間に0(ゼロ)を設定することもできる。これ
は、復帰処理において所定のパケットを送信することだけが必要な場合である。
ば、第1処理部101にて該当する処理が正常に完了した場合に、その処理を特定する「
種別」、その処理で送受信したパケット、待機時間を記憶部112に保存する。この際、
パケットは当該処理で使ったパケットをそのまま保存してもよいし、いくつかのフィール
ドに対して将来の処理に備えた変更を行った後に保存してもよい。将来の処理に備えた変
更とは、例えば、パケットにシーケンス番号が含まれる場合にはその番号を増やしてから
保存してもよい。例えば、パケットに時刻を含む場合には将来送信すると予想される時刻
に修正してから保存してもよい。さらに、これらの変更に依存するチェックサムなども適
切に修正する。
部101と第2処理部110はともに待機状態に遷移する。この際、記憶部112に保存
した内容は失われず、後の復帰処理の際に参照できるとする。これを実現するための記憶
部112の構成はいかなる方法でもよい。例えば揮発性メモリをバッテリーなどで通電状
態に保ってもよいし、不揮発性メモリを用いてもよい。
10が共に動作状態に復帰する。第1処理部101は既存技術に従いOSの復帰処理を開
始する。第2処理部110は、第1処理部101とは独立に、第1処理部102のOSの
復帰処理と並行して、記憶部112に保存された情報を用いてネットワークの復帰処理を
行う。第2処理部110はネットワークの復帰処理が終了すると、その結果に関わらず第
1処理部101にその旨を通知する。第1処理部101は通知された結果に基づいてネッ
トワークの復帰処理がすべて完了したか、もしくは失敗しているかを判断する。すべて完
了している場合には第1処理部101はそのまま動作状態を継続し、失敗している場合に
は失敗箇所を特定して通信プロトコルの仕様に従ったネットワークの再初期化処理を行う
。以上のシーケンスについて、第2処理部110が、ネットワーク復帰処理を成功した場
合を図3(a)、失敗した場合を図3(b)に示す。
10が実行する復帰処理のフローチャートである。動作状態に復帰する指示が入力される
と制御部110は記憶部112の内容を参照し、読み出すべきエントリを決める(S401)
。この読み出すべきエントリの順序を決める、読み出し順序決定処理については後述する
。その後、制御部110は、決定した順序に従って記憶部112から1つずつエントリを
読み出す(S402)。エントリが無くなり読み出せなければ(S403-NO)、初期化処理が正
常に終了したとみなしてその旨を記憶部112に保存する(S414)。その後、第1処理部
101へ復帰処理成功を通知する(S415)。
る「送信パケット」をI/F部113を介してネットワークに送信する(S404)。その後
、同エントリに含まれる「待機時間」で指定された時間もしくは応答を受信するまで待機
する(S405)。待機が終了すると、その理由を確認する(S406)。もしパケットの受信に
よって待機が終了していれば(S406-YES)、受信パケットを記憶部112に一時的に保存
する(S407)。所定の時間が経過して待機を終了した場合(S406-NO)、処理中のエント
リが受信パケットの有るエントリか否かを確認する(S410)。もし、受信パケットが有る
エントリであれば(S410-YES)、復帰処理失敗とみなして失敗箇所を記憶部112に保存
(S412)したのち、第1処理部101にエラー通知を行う(S413)。受信パケットが無い
エントリであれば(S410-NO)、記憶部112に応答無しである旨を記録する(S411)。
以上、制御部110が受信する受信パケット、若しくは、主人パケットを「受信しなかっ
た」という結果を合わせて応答結果と称することとする。
の値と応答結果とが一致するかどうかの判断を行うように判断部114に依頼する。判断
部114は判断を行い、その結果を制御部111に返す(S408)。この判断の詳細につい
ては別途記載する。
された次のエントリに処理を移す(S401に戻る)。「不一致」との結果が通知された場合
(S409-NO)、復帰処理失敗とみなして失敗箇所を記憶部112に保存し(S412)、第1
処理部101に通知して(S413)、処理を終了する。
るために制御部111は復帰処理順序を規定する情報を持っているとする。この復帰処理
順序を規定する情報は、この順序で、記憶部112のエントリを実行していけば、ネット
ワーク復帰処理を実現できる順序である。この情報は制御部111に固定的に持たせても
良いし、第1処理部101が動作状態の間に制御部111に通知するようにしてもよい。
通知するタイミングは最初の1回だけでもよいし、記憶部112の情報を更新するたびに
行ってもよい。いずれにせよ、順序決定処理を行うときには制御部111は一意に決定で
きる順序情報を有しているとする。この順序情報はネットワークの復帰処理を行う際に必
要となる処理の「種別」情報を整理したものである。例えば、片方向順序リスト(図5)
や種別の依存関係を表すツリー構造などである。制御部111は、順序情報を参照し、記
憶部112に保存されたエントリの読み出し順序を決定する。図5の片方向順序リストで
は、図2に示す種別A、B、C、Dの順番で、送信フレームの送信を行って、ネットワー
ク再初期化処理を行う。
は毎回順序決定処理を行うことになっているが、最初の決定処理において記憶部112に
保存された情報を整列するなどして1回の決定処理で済ませるようにしてもよい。
から判断の依頼を受けた段階で、記憶部112には応答結果と事前にエントリとして格納
されていた「受信パケット」とが保存されている。前記通知には二つのパケットの記憶場
所が含まれており、判断部114は記憶部112からこれらパケットを読み出して比較す
る。
してもよい。一部分だけ比較する場合の例を図6及び図7に示す。図6は、図2の記憶部
112の情報に加えて、更に、比較箇所が記憶されている。例えば、種別Aのエントリに
関しては、比較箇所は、受信パケットのうち、RA1〜RA2及びRA3〜RA4を比較
する。また、図7は、図2のエントリに保存する「受信パケット」に対して、あらかじめ
比較対象外のビットをマスクした状態で格納する方法を示している。この図7のように、
記憶部112の「受信パケット」にマスクがされている場合、ネットワークから受信した
受信パケットと記憶部112の「受信パケット」を比較する場合、マスクがかかっていな
い箇所のみを比較する。
場合には、受信パケットが無いという情報が記憶部112に格納されている場合に一致と
みなし、何らかのパケットが記録されていた場合には不一致とみなす。さらに「受信パケ
ット」が複数保存されていた場合には、その比較ルールに基づいて一致・不一致を判断す
る。判断結果は制御部111に送り返す。尚、前述した比較ルールとしては、複数の例を
想定できる。例えば、比較ルールの例として、応答結果が少なくとも1つの「受信パケッ
ト」に一致するかを比較することがある。また、比較ルールのその他の例としては、得ら
れた複数の応答結果が、複数の「受信パケット」各々に一致するかを比較することがある
。
トとが事前に定められた所定の条件のもとで一致しているか否かだけを判断する。通常の
パケット受信時に行われる複雑なプロトコル処理は行わない。以上が本実施形態における
判断部114の処理である。
容はこれまで説明したとおりであり、詳細は省略する。
おいては、動作中に保存された送信パケットと受信パケットのペアを、ネットワークの復
帰処理に適した順番で送信・受信を繰り返すことにより復帰処理を行うことができる。そ
の際、複雑なプロトコル処理は行わず、記憶部112に記憶された送信パケットを、あら
かじめ決められた順序で送り、受け取ったパケットと、記憶部112に記憶されたパケッ
トを比較し、一致・不一致の判定のみを行うことで、ネットワークの復帰処理を実施でき
る。その結果、簡単な処理部で実行でき、復帰処理の時間も短縮できる。また、不一致が
発生した場合には主たる処理部(第1処理部101)にその原因とともに通知する機能を
具備することで、エラーが発生した段階から再試行が可能となる。さらに、一連のネット
ワーク復帰処理は、OSの復帰処理を行う第1処理部101と独立して動作する第2処理
部110が、実行する。したがって、OSの復帰処理とネットワーク復帰処理を並行して
実行できるため、復帰処理の高速化を実現できる。
ることでも実現することが可能である。すなわち、第1処理部101と第2処理部100
(制御部111、記憶部112、IF部113、判断部114)は、上記のコンピュータ
装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる
。このとき、通信装置100は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめイン
ストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるい
はネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装
置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、記憶部112は、上記のコンピ
ュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD−R、CD
−RW、DVD−RAM、DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することが
できる。
第2の実施形態にかかる通信装置900のブロック図を図9に示す。
が追加されたことと、それに伴う周辺部分の変更である。
報(図2の「種別」)を、制御部111が実行時に解析してネットワーク復帰処理のため
の処理の順番を決めていた。本実施形態では、第1処理部901が保存する情報を解析部
912が解析し、復帰処理に適した順序になるように記憶部112に保存していく点が、
第1の実施形態と異なる。
を行う際に、処理の順番を特定するための情報(処理の依存関係)を保持している。
ネットワーク復帰処理を行う際に、処理の順番を特定するための情報の一例を示す。図1
0に示した情報は、処理の順番の依存関係を、階層を持った木構造で示している。図10
に示した情報では、丸い端点が矢印の指し示す部分に依存していることを示している。復
帰処理を行う際には矢印を逆に辿れば正しい順序で復帰できることになる。例えば、復帰
処理は、UPnP Applicationの円内の処理を、IPv4の円内の処理の後
に行う。また、UPnP Applicationの円内の処理のうち、SSDP Ad
vesrtismentという処理は、Multicast Joinという処理の後に
行う。
、記憶部112に保存していたが、第2の実施形態では、必ずしも特定しなくてもよい。
すなわち解析部912が通知された情報の「種別」を特定し、記憶部112に保存するよ
うにしてもよい。この場合、第1処理部101はネットワークの復帰処理に必要な順序や
情報を気にすることなく、自身が設定したネットワーク関連の情報(例えば、送受信パケ
ット)を解析部912に通知するだけでよい。なお、「種別」を特定した状態で通知され
た場合には、順序の解決だけを行い記憶部112に保存する。
う。解析部912が、第1処理部901から「送信パケット」と「受信パケット」の対を
受け取ったとする。解析部912はそれらのパケットを解析し、通信プロトコルを特定す
る。例えば「送信パケット」の先頭から13バイト目と14バイト目が0x0806であ
れば通信プロトコルがARPであると判断する。さらに解析を続けて特定のフィールドの
値を確認することにより、ARP Requestであることを検出する。ここで「受信
パケット」が「応答無し」として通知されていると仮定すると、このパケット対はネット
ワーク上でアドレスの重複を検査するためのARPパケットであると判断できる(重複が
無い場合には応答が無く、重複していると応答を受信する)。このとき、記憶部112の
状態が図11(a)の状態だったと仮定する。解析部912が受け取ったパケット対は、
解析結果から、アドレス重複の検査であり、アドレス重複の検査は、図10の「IPv4
」の円内の「DHCP・アドレス重複検査」に該当することがわかる。したがって、解析
部912は、図10の処理の依存関係と、図11の記憶されている処理の内容から、「D
HCP・アドレス重複検査」に該当する処理を、既に図11に記入されているIEEE8
02.11に関する行1101と、UPnP Applicationに関する行110
2の間で実行すべきと判断できる。よって、第1処理部901から通知された情報は図1
1(b)の形に整列したうえで記憶部112に保存される。
違いは、ステップS401にて行う実行順序決定処理が無いことである。本実施形態では記憶
部112に保存されている順番で復帰処理を実行していくだけでよい。
らに依存関係を解決して記憶部112に適切な順序で保存していくことで、復帰処理の際
に必要な処理を削減して実行時間を短縮することができる。また、依存関係の解析といっ
た複雑な処理を動作状態の時に行うため、復帰処理のために必要な計算リソースを削減す
ることができる。これにより、復帰処理の高速化と省電力化を両立することができる。
次に、第3の実施形態にかかる通信装置について説明する。図12は、第3の実施形態に
かかる通信装置1200の構成を示すブロック図である。通信装置1200は、解析部1
202を、第2処理部1210の外部に設置する点が、第2の実施形態にかかる通信装置
900と異なる。解析部1202の機能は、第2の実施形態で説明した解析部912と同
様の機能を有し、通信装置1210のその他の構成要素の機能は、第2の実施形態で説明
した構成要素と同様である。
に削減できる。
図13に、第4の実施形態にかかる通信装置1300の構成を示す。本実施形態は第2の
実施形態の変形例である。本実施形態では、記憶部112とI/F部113との間に解析
部1312を設ける。この解析部1312は、第1処理部1301とネットワークとの間
でやり取りされるパケットを検査してネットワークの復帰処理の際に有効なパケットを検
出する。さらに、その情報を記憶部112に保存する機能を具備する。このような解析部
1312を設けることで、第1処理部1302はネットワークの復帰処理に必要な事前準
備を一切する必要が無くなる。なお、以降の説明では解析部1312は常にパケットを監
視し、記憶部112の内容を更新するという形で説明する。しかし、低消費電力化を目的
として解析処理を所定のタイミングに限定してもよい。その際、解析部1312の電源を
オフにし、記憶部112と直接情報を交換できるようにする等の工夫を伴っていてもよい
。
過するパケットを監視し(S1401)、パケットが事前に保持している復帰処理の依存情報
(図10参照。)に含まれる種別か否かを判断する(S1402)。含まれていない場合には
(S1402-NO)、再び監視処理に戻る(S1401に戻る。)。含まれる場合には(S1402-YES)
、記憶部112に保存するためにパケットを一時記憶域(図示せず)にコピーする(S140
3)。その後、同一種別に対する送信側パケットと受信側パケットの双方を記録したか否
かを確認する(S1404)。記録していなければ(S1405-NO)、待機時間を記録するための
計時を開始し(S1406)、最初のステップS1401に戻る。記録していた場合(S1405-YES)
、計時を停止する(S1407)。その後、種別・パケット対・待機時間で構成されるエント
リを記憶部112に保存する(S1408)。最後に、一時記憶域に保存していたパケットを
破棄して(S1409)、最初のステップS1401に戻る。
対して複数の受信パケットがある場合や受信パケットが無い場合には、事前に把握してお
く依存関係の情報に含める形で、それらの情報を持たせておけばよい。また、この情報の
中に待機時間を含めておき、一時保存したパケットが必要以上に長く停留しないようにし
てもよい。待機時間を考慮する場合には、ステップS1406で開始する計時処理を所定の待
機時間で終了させる。終了後、事前情報として受信パケットがあるとされている場合には
、正しく受信パケットが受け取れなかったと考えられるので、送信パケットを破棄する。
一方、受信パケットが無いとされていた場合には、その待機時間を使ってエントリを作成
すればよい。
他の動作については、第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。
動作状態への復帰処理の処理スピード向上を実現できることである。
であり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他
の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省
略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要
旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
第1処理部、110、910、1210、1310・・・第2処理部、111、911、
1311・・・制御部、112・・・記憶部、113・・・I/F部、114・・・判断
部、912、1312・・・解析部、
Claims (9)
- 動作状態と当該動作状態より消費電力が低いもしくは一部の機能を無効化したスリープ状態との間で遷移可能な通信装置であって、
当該装置が前記スリープ状態から前記動作状態へと遷移する際に実行するネットワーク設定に関する処理に関連しネットワークに送信する送信パケットと、当該送信パケットに対する応答として期待される応答期待結果との組み合わせを記憶する記憶部と、
前記送信パケットをネットワークに送信し、前記送信パケットに対する応答結果を検知する制御部と、
前記制御部が検知した応答結果と、前記応答期待結果とが一致するか否かを判断する判断部と、
前記制御部と独立に動作する処理部と、を備え、
前記制御部は、前記判断部が一致すると判断した場合、前記記憶部に記憶された送信パケットの送信と当該送信パケットに対する応答結果の検知とを継続し、
一致しないと判断した場合、前記記憶部に記憶された送信パケットの送信を停止し、
前記処理部は、前記制御部が、前記送信パケットの送信と当該送信パケットに対する応答結果の検知とを継続した場合、前記ネットワーク設定のための処理を行わず、前記制御部が、前記送信パケットの送信を停止した場合、前記ネットワーク設定のための処理のうち、前記制御部が実行できなかった処理を実行する、通信装置。 - 前記制御部は、前記送信パケットの種別を特定する機能を具備し、前記種別に基づいて決定する送信順序で、前記送信パケットを送信する請求項1に記載の通信装置。
- 前記制御部は、前記送信パケットの送信を停止する場合、又は、前記判断部が前記記憶部に記憶された送信パケットに対する応答期待結果と前記応答結果とがすべて一致したと判断した場合に、前記処理部に通知を行う請求項1記載の通信装置。
- 前記記憶部が記憶する送信パケットと応答期待結果との組み合わせは、前記処理部が、前記ネットワークとの間で送受信したパケットもしくは前記送受信したパケットを改変したパケットであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 前記制御部と前記処理部とは、前記スリープ状態から前記動作状態に遷移する際に、並行して動作を開始する請求項1記載の通信装置。
- 前記制御部は、前記記憶部に記憶された送信パケットを、前記ネットワーク設定のための必要な処理を実行するために必要な順序で送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 前記制御部は、前記ネットワーク設定のための必要な処理を実行するために必要な順序は、前記記憶部に記憶された送信パケットの種別に応じて定まることを特徴とする請求項6記載の通信装置。
- 動作状態と当該動作状態より消費電力が低いもしくは一部の機能を無効化したスリープ状態との間で遷移可能に通信する通信方法であって、
前記スリープ状態から前記動作状態へと遷移する際に実行するネットワーク設定に関する処理に関連しネットワークに送信する送信パケットと、当該送信パケットに対する応答として期待される応答期待結果との組み合わせを記憶する記憶ステップと、
前記送信パケットをネットワークに送信し、前記送信パケットに対する応答結果を検知する制御ステップと、
前記制御ステップが検知した応答結果と、前記応答期待結果とが一致するか否かを判断する判断ステップと、
前記制御ステップと独立に動作する処理ステップと、を備え、
前記制御ステップは、前記判断ステップが一致すると判断した場合、前記記憶ステップに記憶された送信パケットの送信と当該送信パケットに対する応答結果の検知とを継続し、
一致しないと判断した場合、前記記憶ステップに記憶された送信パケットの送信を停止し、
前記処理ステップは、前記制御ステップが、前記送信パケットの送信と当該送信パケットに対する応答結果の検知とを継続した場合、前記ネットワーク設定のための処理を行わず、前記制御ステップが、前記送信パケットの送信を停止した場合、前記ネットワーク設定のための処理のうち、前記制御ステップが実行できなかった処理を実行する、通信方法。 - コンピュータに、動作状態と当該動作状態より消費電力が低いもしくは一部の機能を無効化したスリープ状態との間で遷移可能に通信を実行させるためのプログラムであって、
前記スリープ状態から前記動作状態へと遷移する際に実行するネットワーク設定に関する処理に関連しネットワークに送信する送信パケットと、当該送信パケットに対する応答として期待される応答期待結果との組み合わせを記憶する記憶機能と、
前記送信パケットをネットワークに送信し、前記送信パケットに対する応答結果を検知する制御機能と、
前記制御機能が検知した応答結果と、前記応答期待結果とが一致するか否かを判断する判断機能と、
前記制御機能と独立に動作する処理機能と、を備え、
前記制御機能は、前記判断機能が一致すると判断した場合、前記記憶機能に記憶された送信パケットの送信と当該送信パケットに対する応答結果の検知とを継続し、
一致しないと判断した場合、前記記憶機能に記憶された送信パケットの送信を停止し、
前記処理機能は、前記制御機能が、前記送信パケットの送信と当該送信パケットに対する応答結果の検知とを継続した場合、前記ネットワーク設定のための処理を行わず、前記制御機能が、前記送信パケットの送信を停止した場合、前記ネットワーク設定のための処理のうち、前記制御機能が実行できなかった処理を実行する、プログラム。
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