JP5645254B2 - 半導体発光素子の点灯装置およびそれを用いた照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED)のような半導体発光素子を調光点灯させる半導体発光素子の点灯装置及びそれを用いた照明器具に関するものである。
特許文献1(特開2010−198760号公報)によれば、いわゆる連続モードで動作する降圧チョッパ回路をそのスイッチング周波数よりも低い周波数で間欠的に発振停止させ、出力段の平滑コンデンサに得られた直流出力により発光ダイオードを調光点灯する装置が開示されている。降圧チョッパ回路の制御回路は、スイッチング素子に流れる電流が所定値に達すると、スイッチング素子をオフ制御するピーク検出機能を備えており、スイッチング周波数は固定されていた。
特開2010−198760号公報(0045−0058、図8、図9、図2(c),(d))
上述の特許文献1の技術では、降圧チョッパ回路の制御回路として、間欠的に発振を停止させる調光制御用のPWM端子を備える制御用ICが使用されている。このような制御用ICは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)のバックライト用のLEDドライバーとして市販されている。しかしながら、一般的なスイッチング電源回路の制御用ICのすべてが、調光制御用のPWM端子を備えているわけではない。例えば、比較的安価に入手可能な力率改善回路の制御用ICでは、元々調光用途ではないので、調光制御用のPWM端子は備えていない。
そこで、本来は調光用途ではない力率改善回路の制御用ICを用いた場合であっても、外付けの周辺回路を工夫することで、調光制御用のPWM端子を備える制御用ICと同等の機能を実現できれば、安価に調光点灯機能を実現できると考えられる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子のオン時にインダクタンス要素に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子をオフ制御し、スイッチング素子のオフ時にタイマ手段が計時を終了するとスイッチング素子をオン制御する半導体発光素子の点灯装置において、簡単な構成で半導体発光素子を精度良く調光点灯せしめる回路手段を提案することを課題とする。
本願の別の第1発明は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子Q1と;前記スイッチング素子Q1と直列に接続されて前記スイッチング素子Q1のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタL1と;前記インダクタL1から放出される電流を半導体発光素子4に供給するダイオードD1と;前記スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出手段(抵抗R1)と;前記スイッチング素子Q1のオフ時間を計測するタイマ手段(オフ時間設定回路8)と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると前記スイッチング素子Q1をオフさせると共に、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終えると前記スイッチング素子Q1をオンさせる制御手段(制御用集積回路7)とを備える半導体発光素子の点灯装置において、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終える動作を低周波で間欠的に阻止することにより前記半導体発光素子4を調光することを特徴とするものである。
本願の別の第2発明は、上記第1発明において、前記タイマ手段はCR時定数回路(抵抗R8、R9とコンデンサC5、C6)を備え、該CR時定数回路のコンデンサC5、C6の電圧を固定することにより、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終える動作を阻止することを特徴とする。
本願の別の第3発明は、同じ課題を解決するために、図1に示すように、直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子Q1と;前記スイッチング素子Q1と直列に接続されて前記スイッチング素子Q1のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタL1と;前記インダクタL1から放出される電流を半導体発光素子4に供給するダイオードD1と;前記スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出手段(抵抗R1)と;前記スイッチング素子Q1のオフ時間を計測するタイマ手段(オフ時間設定回路8)と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると前記スイッチング素子Q1をオフさせると共に、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終えると前記スイッチング素子Q1をオンさせる制御手段(制御用集積回路7)とを備える半導体発光素子の点灯装置において、前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することにより前記半導体発光素子4を調光し、前記所定値を低周波で間欠的にゼロ以下に低下させることにより、前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することを特徴とする。
請求項1の発明は、同じ課題を解決するために、図1に示すように、直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子Q1と;前記スイッチング素子Q1と直列に接続されて前記スイッチング素子Q1のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタL1と;前記インダクタL1から放出される電流を半導体発光素子4に供給するダイオードD1と;前記スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出手段(抵抗R1)と;前記スイッチング素子Q1のオフ時間を計測するタイマ手段(オフ時間設定回路8)と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると前記スイッチング素子Q1をオフさせると共に、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終えると前記スイッチング素子Q1をオンさせる制御手段(制御用集積回路7)とを備える半導体発光素子の点灯装置において、前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することにより前記半導体発光素子4を調光し、前記電流検出手段により検出される電流値に前記所定値よりも大きな電流値を低周波で間欠的に重畳させることにより、前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の半導体発光素子の点灯装置において、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終える動作を低周波で間欠的に阻止する制御を同時に実施することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の半導体発光素子の点灯装置において、前記低周波に同期して前記スイッチング素子Q1の制御電極を短絡させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体発光素子の点灯装置において、前記タイマ手段が計測する所定のオフ時間は、前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素に蓄積されたエネルギーが前記スイッチング素子のオフ時に放出を完了されるまでの時間よりも短く設定されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体発光素子の点灯装置と、この点灯装置から電流を供給される半導体発光素子を具備する照明器具である(図7)。
本発明によれば、スイッチング素子に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子をオフ制御すると共に、スイッチング素子がオフされた後、タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終えるとスイッチング素子をオン制御する制御手段を備える半導体発光素子の点灯装置において、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終える動作を低周波で間欠的に阻止するか、あるいは、スイッチング素子に流れる電流の検出値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することにより、半導体発光素子に流れる電流を簡単な構成で精度良く調整することができ、精度の高い調光制御が可能な半導体発光素子の点灯装置を安価に実現できる。
本発明の実施形態1の点灯装置の回路図である。 本発明の実施形態1の点灯装置に用いる制御用集積回路の内部構成を簡略化して示した回路図である。 本発明の実施形態1の点灯装置を用いたLED調光点灯装置の全体構成を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態2の点灯装置の回路図である。 本発明の実施形態3の点灯装置の回路図である。 本発明を適用できる各種のスイッチング電源回路の回路図である。 本発明の実施形態6の照明器具の概略構成を示す断面図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の点灯装置の回路図である。この点灯装置は、電源コネクタCON1と出力コネクタCON2を備えている。電源コネクタCON1には商用交流電源(100V、50/60Hz)が接続される。出力コネクタCON2には、発光ダイオード(LED)のような半導体発光素子4が接続される。半導体発光素子4は複数個のLEDを直列または並列または直並列接続したLEDモジュールであっても良い。
電源コネクタCON1には、電流フューズFUSEとフィルタ回路2aを介して直流電源回路2bが接続されている。フィルタ回路2aは、サージ電圧吸収素子ZNR、フィルタコンデンサCa,Cb及びコモンモードチョークコイルLFで構成されている。直流電源回路2bは、ここでは全波整流器DBと平滑コンデンサC1よりなる整流平滑回路を図示しているが、昇圧チョッパ回路を用いた力率改善回路であっても良い。
直流電源回路2bの出力端には、降圧チョッパ回路3が接続されている。降圧チョッパ回路3は、直流電流により点灯する半導体発光素子4に対して直列に接続されるインダクタL1と、前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と直流電源回路2bの出力との間に直列に接続されるスイッチング素子Q1と、前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と並列に接続されて、前記スイッチング素子Q1のオフ時に前記インダクタL1の蓄積エネルギーを前記半導体発光素子4に放出する方向に接続された回生ダイオードD1とを備えている。また、前記半導体発光素子4と並列に出力コンデンサC2が接続されている。この出力コンデンサC2は、前記スイッチング素子Q1のオンオフによる脈動成分を平滑化して前記半導体発光素子4に平滑化された直流電流が流れるように容量を設定されている。
スイッチング素子Q1は制御回路5により高周波でオンオフ駆動される。制御回路5は制御用集積回路7とその周辺回路よりなる。制御用集積回路7として、ここではSTマイクロエレクトロニクス社製のL6562を用いている。このチップ(L6562)は、本来は、PFC回路(力率改善制御用の昇圧チョッパ回路)の制御用ICであり、内部に乗算回路など、降圧チョッパ回路の制御には余分な構成要素を含んでいる。その反面、入力電流の平均値を入力電圧の包絡線と相似形とする制御のために、入力電流のピーク値を制御する機能と、ゼロクロス制御機能を1チップ内に具備しており、これらの機能を降圧チョッパ回路の制御に転用している。
図2は本実施形態に用いる制御用集積回路7の内部構成を簡略化して示している。1番ピン(INV)は内蔵の誤差増幅器(エラーアンプ)EAの反転入力端子、2番ピン(COMP)は誤差増幅器EAの出力端子、3番ピン(MULT)は乗算回路72の入力端子、4番ピン(CS)はチョッパ電流検出端子、5番ピン(ZCD)はゼロクロス検出端子、6番ピン(GND)はグランド端子、7番ピン(GD)はゲートドライブ端子、8番ピン(Vcc)は電源端子である。
電源端子Vccとグランド端子GNDの間に所定電圧以上の制御電源電圧が供給されると、制御電源71により基準電圧Vref1、Vref2が生成されると共に、集積回路内部の各回路が動作可能となる。スタータ73により電源投入時にはフリップフロップFF1のセット入力端子Sにスタートパルスが供給されて、フリップフロップFF1のQ出力はHighレベルとなる。これにより駆動回路74を介して7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなる。
7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなると、図1の抵抗R3、R2で分圧されたゲート駆動電圧がMOSFETよりなるスイッチング素子Q1のゲート・ソース間に印加される。抵抗R1は電流検出用の小抵抗であるので、ゲート・ソース間の駆動電圧には殆ど影響しない。
スイッチング素子Q1がオンになると、コンデンサC1の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1、スイッチング素子Q1、抵抗R1を介してコンデンサC1の負極へ電流が流れる。このとき、インダクタL1に流れるチョッパ電流iは、インダクタL1が磁気飽和しない限り略直線的に上昇する電流となる。この電流は抵抗R1により検出されて、抵抗R11,R12の分圧回路を介して制御用集積回路7の4番ピン(CS)に入力される。
制御用集積回路7の4番ピン(CS)はチョッパ電流検出端子であり、その電圧は、IC内部の40KΩと5pFのノイズフィルタを介してコンパレータCP1の+入力端子に印加される。コンパレータCP1の−入力端子には基準電圧が印加されている。この基準電圧は1番ピン(INV)の印加電圧V1と3番ピン(MULT)の印加電圧V3により決定される。
チョッパ電流検出端子CSの電圧が基準電圧を超えると、コンパレータCP1の出力がHighレベルとなり、フリップフロップFF1のリセット入力端子Rにリセット信号が入力される。これによりフリップフロップFF1のQ出力はLowレベルとなる。このとき、駆動回路74は7番ピン(ゲートドライブ端子GD)から電流を引き込むように動作するので、図1のダイオードD2がオンとなり、抵抗R4を介してスイッチング素子Q1のゲート・ソース間電荷が引き抜かれて、MOSFETよりなるスイッチング素子Q1は速やかにオフとなる。
スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギーが回生ダイオードD1を介して出力コンデンサC2に放出される。このとき、インダクタL1の両端電圧は出力コンデンサC2の電圧Vc2にクランプされるので、インダクタL1の電流iは略一定の傾き(di/dt≒−Vc2/L1)で減少して行く。
コンデンサC2の電圧Vc2が高いときには、インダクタL1の電流iは急速に減衰し、コンデンサC2の電圧Vc2が低いときには、インダクタL1の電流iは緩慢に減衰する。したがって、インダクタL1に流れる電流のピーク値が一定であっても、インダクタL1の電流iが消失するまでの時間は変化する。その所要時間はコンデンサC2の電圧Vc2が高いほど短く、低いほど長い。
いわゆる臨界モードで動作する降圧チョッパ回路では、インダクタL1に2次巻線を設けて、その2次巻線電圧が消失するタイミングを検出することで、インダクタL1の電流iが流れ終わるタイミングを検出し、そのタイミングでスイッチング素子Q1をオンさせている。
一方、図1の回路では、ゼロクロス検出用のインダクタL1の2次巻線を省略しており、代わりにオフ時間設定回路8を設けている。このオフ時間設定回路8は、コンデンサC5,C6の直列回路と、コンデンサC5,C6にそれぞれ並列に接続された抵抗R8,R9と、コンデンサC5,C6の直列回路に充電電流を流すためのダイオードD3よりなる。コンデンサC6の電圧は、制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)に入力されている。
スイッチング素子Q1のオン期間中は、制御用集積回路7の7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなるから、ダイオードD3を介してコンデンサC5,C6の直列回路が充電される。その充電電圧は、過渡的にはコンデンサC5,C6の分圧比で決まり、定常的には抵抗R8,R9の分圧比で決まることになるが、ここではコンデンサC5,C6の分圧比と抵抗R8,R9の分圧比は同じとする。そうすると、スイッチング素子Q1がオンした瞬間に、制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)は、7番ピン(ゲートドライブ端子GD)のゲートドライブ電圧Vgを所定の分圧比k(0<k<1)で分圧した初期設定電圧k×Vgとなり、スイッチング素子Q1がオフする瞬間まで、その初期設定電圧に維持される。
スイッチング素子Q1がオフすると、ダイオードD3が逆バイアスされて遮断状態となるので、コンデンサC5の電荷は抵抗R8を介して放電され、コンデンサC6の電荷は抵抗R9を介して放電される。制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)の電圧は、上述の初期設定電圧k×Vgを起点として、コンデンサC6と抵抗R9の時定数により指数関数的に減衰する電圧となる。スイッチング素子Q1がオフした後、所定の時間が経過した時点で、5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)により擬似的にゼロクロスが検出されて、スイッチング素子Q1は再度オンとなる。
したがって、図1の構成では、スイッチング素子Q1のオフ時間は、コンデンサC5,C6と抵抗R8,R9の定数で決まる固定時間となる。このため、負荷に応じてオフ時間を設定しても、負荷が異なると、インダクタL1に流れるチョッパ電流に休止期間が生じる不連続モードとなったり、チョッパ電流に休止期間が生じない連続モードとなったりする。本実施形態では、チョッパ電流に休止期間が生じない連続モードとなるように、負荷に応じてオフ時間を設定しているものとする。
制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)には、ゼロクロス検出用のコンパレータCP2の−入力端子が接続されている。コンパレータCP2の+入力端子にはゼロクロス検出用の基準電圧Vref2が印加されている。5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)に印加される電圧がゼロクロス検出用の基準電圧Vref2よりも低下すると、コンパレータCP2の出力がHighレベルとなり、ORゲートを介してフリップフロップFF1のセット入力端子Sにセットパルスが供給され、フリップフロップFF1のQ出力はHighレベルとなる。これにより駆動回路74を介して7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなる。以下、同じ動作を繰り返す。
このようにして出力コンデンサC2にはコンデンサC1の出力電圧を降圧した直流電圧が得られる。この直流電圧は出力コネクタCON2を介して半導体発光素子4に供給される。半導体発光素子4として発光ダイオード(LED)を用いた場合、LEDの順電圧をVf、直列個数をn個とすると、出力コンデンサC2の電圧Vc2は略n×Vfにクランプされる。
なお、制御電源回路6の詳しい構成については限定しないが、ここでは平滑コンデンサC3とその電圧を規制するツェナーダイオードZD1を備えている。最も簡単な例では、コンデンサC1の正極から高抵抗を介してコンデンサC3の正極に充電電流を供給する構成でも構わない。より効率の良い電源供給手段としては、定常時にインダクタL1の2次巻線(図示せず)からコンデンサC3を充電するような構成を採用しても良い。
次に、調光機能について説明する。本発明の点灯装置においては、高周波のチョッパ動作を低周波のPWM信号に応じて間欠的に停止させることにより、PWM信号のデューティに応じた出力電流を半導体発光素子4に供給することで調光機能を実現している。
そのために、図1の回路では、スイッチング素子Q1の制御電極とグランドの間にスイッチング素子Q2を接続し、このスイッチング素子Q2のゲート電圧V2を低周波のPWM信号に応じて制御するか、または、制御用集積回路7の1番ピン(INV)の印加電圧V1、または3番ピン(MULT)の印加電圧V3、または4番ピン(CS)の印加電圧V4、または5番ピン(ZCD)の印加電圧V5のいずれかを低周波のPWM信号に応じて制御している。これらの手段は2つ以上を組み合わせて実施しても良いし、いずれか1つを選択して実施しても良い。
以下、それぞれの手段について個別に説明する。
まず、スイッチング素子Q2を低周波のPWM信号に応じてオン/オフ制御する場合について説明する。低周波のPWM信号は、例えば、1kHzの矩形波電圧信号であり、1周期中のLowレベルの期間が長いほど調光出力が大きくなるような調光信号である。この種のPWM信号は、蛍光灯の調光点灯装置の分野において広く用いられており、図3に示すように、点灯装置1のコネクタCON3を介して調光信号線から供給され、整流回路5a、絶縁回路5b、波形整形回路5cを介して、制御回路5に入力される。
ここでは、低周波のPWM信号をスイッチング素子Q2のゲート電圧V2としており、ゲート電圧V2がHighレベルのとき、スイッチング素子Q2はオンとなり、スイッチング素子Q1の制御電極とグランドの間を短絡させる。また、ゲート電圧V2がLowレベルのとき、スイッチング素子Q2はオフ(高インピーダンス状態)となり、接続されていないのと同じ状態となる。
スイッチング素子Q2がオンされている間は、抵抗R3とスイッチング素子Q2の接続点が常にLowレベルとなる。したがって、制御用集積回路7の7番ピン(ゲートドライブ端子GD)が高周波でHigh/Lowに切り替わっても、そのゲートドライブ出力は抵抗R3で消費されることになり、スイッチング素子Q1はオフ状態に維持される。また、スイッチング素子Q2がオフされている場合、制御用集積回路7の7番ピン(ゲートドライブ端子GD)が高周波でHigh/Lowに切り替わるのに応じて、スイッチング素子Q1がオン/オフに切り替わるので、通常のチョッパ動作となる。
したがって、チョッパ動作期間とチョッパ動作停止期間の比率は、PWM信号のLowレベル期間とHighレベル期間の比率と一致することになる。チョッパ動作期間ではピーク値が一定の電流が供給され、チョッパ動作停止期間では電流供給が停止されるので、結局、PWM信号の1周期に対するLowレベル期間の割合に応じた電流が半導体発光素子4に供給されることになる。これにより精度の高い調光が可能となる。
次に、制御用集積回路7の1番ピン(INV)の印加電圧V1を低周波のPWM信号に応じて制御する場合について説明する。スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値は、1番ピン(INV)の印加電圧V1が高くなるほど低くなるように制御される。そこで、例えば、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、1番ピン(INV)の印加電圧V1を高く設定し、低周波のPWM信号がLowレベルのときは、1番ピン(INV)の印加電圧V1の印加電圧V1を低く設定する。印加電圧V1が高い期間では、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値が低く制御され、印加電圧V1が低い期間では、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値が高く制御されるので、各期間の比率を変えることにより、調光が可能となる。
次に、制御用集積回路7の3番ピン(MULT)の印加電圧V3を低周波のPWM信号に応じて制御する場合について説明する。スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値は、3番ピン(MULT)の印加電圧V3が高くなるほど高くなるように制御される。そこで、例えば、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、3番ピン(MULT)の印加電圧V3を低く設定し、低周波のPWM信号がLowレベルのときは、3番ピン(MULT)の印加電圧V3を高く設定する。印加電圧V3が高い期間では、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値が高く制御され、印加電圧V3が低い期間では、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値が低く制御されるので、各期間の比率を変えることにより、調光が可能となる。
次に、制御用集積回路7の4番ピン(CS)の印加電圧V4を低周波のPWM信号に応じて制御する場合について説明する。上述のように、4番ピン(CS)の印加電圧V4が内部の基準電圧(コンパレータCP1の−入力端子の印加電圧)よりも高くなると、スイッチング素子Q1はオフ制御される。そこで、例えば、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、4番ピン(CS)の印加電圧V4が前記基準電圧に早く到達するように制御する。具体的な手段としては、ダイオードD4、抵抗R41を介して抵抗R12に直流電流を重畳させることにより、4番ピン(CS)の検出電圧を擬似的に増加させて、4番ピン(CS)の印加電圧V4が前記基準電圧に早く達するように制御する。この場合、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値は通常よりも低くなる。また、低周波のPWM信号がLowレベルのときは、ダイオードD4を介する重畳電流を除去することにより、通常の動作に戻す。このように制御すれば、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値は通常よりも低くなり、低周波のPWM信号がLowレベルのときは、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値は通常の値に戻る。これにより、低周波のPWM信号がLowレベルの期間と、Highレベルの期間の比率に応じて、調光が可能となる。
また、極端な場合として、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、4番ピン(CS)の印加電圧V4が前記基準電圧(コンパレータCP1の−入力端子の印加電圧)よりも常に高くなるように制御しても良い。その場合、スイッチング素子Q1のオン時間は略ゼロとなるから、実質的にはチョッパ動作が停止することになる。
次に、制御用集積回路7の5番ピン(ZCD)の印加電圧V5を低周波のPWM信号に応じて制御する場合について説明する。上述のように、5番ピン(ZCD)の印加電圧V5が立ち下がることで、スイッチング素子Q1が再度オン制御される。そこで、例えば、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、5番ピン(ZCD)の印加電圧V5が立ち下がらないように制御する。具体的な手段としては、ダイオードD5と抵抗R51を介して直流電圧を重畳させて、コンデンサC5、C6の接続点(5番ピン)の電圧を計時終了前の電圧に固定する。また、低周波のPWM信号がLowレベルのときは、ダイオードD5を介する重畳電圧を除去することにより、通常の動作に戻す。このように制御すれば、低周波のPWM信号がHighレベルのときは、スイッチング素子Q1はオンしなくなり、低周波のPWM信号がLowレベルのときは、スイッチング素子Q1がオン/オフ制御される。これにより、低周波のPWM信号がLowレベルの期間と、Highレベルの期間の比率に応じて、調光が可能となる。
図1の点灯装置を組み込んだLED調光点灯装置1の全体構成を図3に示した。電源回路2は上述のフィルタ回路2aと直流電源回路2bを含んで構成されている。コンデンサCc、Cdは回路グランド(コンデンサC1の負極)を高周波的に器具シャーシに接続するためのコンデンサである。CON1は商用交流電源Vsに接続される電源コネクタ、CON2はリード線44を介して半導体発光素子4に接続される出力コネクタ、CON3は調光信号線を接続するためのコネクタである。調光信号線には、例えば、周波数が1kHz、振幅が10Vのデューティ可変の矩形波電圧信号よりなる調光信号が供給されている。
コネクタCON3に接続された整流回路5aは、調光信号線の配線を無極性化するための回路であり、調光信号線を逆接続しても正常に動作するようになっている。つまり、入力された調光信号を全波整流器DB1で全波整流し、抵抗等のインピーダンス要素Z1を介してツェナーダイオードZDの両端に矩形波電圧信号を得ている。絶縁回路5bはフォトカプラPC1を備え、調光信号線と点灯装置を絶縁しながら、矩形波電圧信号を伝達している。波形整形回路5cは絶縁回路5bのフォトカプラPC1から出力された信号を波形整形して、HighレベルとLowレベルの明確なPWM信号として出力する回路である。調光信号線を介して長い距離を伝送されて来た矩形波電圧信号は、波形が歪んでいるので、波形整形回路5cを設けている。
従来のインバータ式の蛍光灯調光点灯装置では、波形整形回路5cの後にさらにCR積分回路(平滑回路)のようなローパスフィルタ回路を設けて、アナログの調光電圧を生成し、その調光電圧に応じてインバータの周波数などを可変制御しているが、本実施形態では、波形整形後のPWM信号をそのまま制御回路5(図1参照)に入力している。制御回路5では、PWM信号がHighレベルの期間では、降圧チョッパ回路3のチョッパ動作を停止させ、PWM信号がLowレベルの期間では、降圧チョッパ回路3のチョッパ動作を許可することにより、降圧チョッパ回路3の出力コンデンサC2で平滑化されて半導体発光素子4に供給される直流電流の大きさを調整している。つまり、制御回路5と降圧チョッパ回路3がPWM信号を平滑化するローパスフィルタ回路として機能していることになる。
なお、調光信号線が断線したり、コネクタCON3の接続が外れると、PWM信号は常にLowレベルとなるが、その場合には、降圧チョッパ回路3のチョッパ動作は常に許可されるので、半導体発光素子4は全点灯状態となる。
(実施形態2)
上述の実施形態1では、力率改善回路の制御用ICに周辺回路を付加することにより、PWM調光を実現する構成について説明したが、図4に示すように、汎用ロジックICを用いてオフ時間タイマー回路を構成し、これに間欠的な発振停止機能とピーク電流検出機能を付加しても良い。主回路の構成は、図1と同じである。
図4の回路では、シュミットインバータG1によりタイマー回路を構成している。シュミットインバータは入力しきい値電圧にヒステリシス特性を有しており、上側しきい値Vth1と下側しきい値Vth2の差は、電源電圧Vccの20%程度である。
シュミットインバータG1の入出力間に接続された抵抗Rtと入力端に接続されたコンデンサCtの時定数によりスイッチング素子Q1のオフ時間(及び最大オン時間)を設定している。シュミットインバータG1の出力は、5個のシュミットインバータG2〜G6を並列接続して成るドライバー回路により論理を反転されて、スイッチング素子Q1のゲート電極に入力されている。
コンデンサCtの両端には、低周波のPWM信号によりオンオフ制御されるスイッチング素子Q2が並列接続されている。低周波のPWM信号がHighレベルのとき、スイッチング素子Q2がオンすることにより、コンデンサCtの電圧はゼロに固定されている。このとき、シュミットインバータG1の出力は常にHighレベル、シュミットインバータG2〜G6の出力は常にLowレベルとなるから、スイッチング素子Q1は常にオフ状態となる。この期間は降圧チョッパ回路の発振停止期間に相当する。
次に、低周波のPWM信号がLowレベルとなり、スイッチング素子Q2がオフされると、コンデンサCtの両端は開放される。このとき、シュミットインバータG1の出力はHighレベルとなっているから、抵抗Rtを介してコンデンサCtが充電される。その充電電圧がシュミットインバータG1の上側しきい値Vth1よりも高くなると、シュミットインバータG1の出力は反転してLowレベルとなる。このため、シュミットインバータG2〜G6の出力はHighレベルとなり、スイッチング素子Q1はオン状態となる。
スイッチング素子Q1がオン状態のとき、シュミットインバータG1の出力はLowレベルとなるから、コンデンサCtは抵抗Rtを介して放電される。その充電電圧がシュミットインバータG1の下側しきい値Vth2(<Vth1)よりも低くなると、シュミットインバータG1の出力は反転してHighレベルとなる。このため、シュミットインバータG2〜G6の出力はLowレベルとなり、スイッチング素子Q1はオフ状態となる。これにより、スイッチング素子Q1の最大オン時間が規定される。
スイッチング素子Q1がオンしている期間中、インダクタL1を介して漸増電流が流れることにより、電流検出抵抗R1の両端電圧は直線的に上昇する。その電圧がトランジスタTr1のオン電圧に達すると、抵抗Rtを介する放電電流に加えてトランジスタTr1を介してもコンデンサCtの電荷が放電されて、その充電電圧がシュミットインバータG1の下側しきい値Vth2(<Vth1)よりも低くなると、シュミットインバータG1の出力は反転してHighレベルとなる。このため、シュミットインバータG2〜G6の出力はLowレベルとなり、スイッチング素子Q1はオフ状態となる。この場合、最大オン時間よりも前にスイッチング素子Q1がオフされることになる。なお、スイッチング素子Q1がオフすると、トランジスタTr1もオフすることにより、次回は下側しきい値Vth2からコンデンサCtの充電が再開される。
以下、同じ動作を繰り返し、低周波のPWM信号がLowレベルである間、スイッチング素子Q1が高周波でオンオフされる。スイッチング素子Q1のオン期間中のピーク電流は、電流検出抵抗R1の両端電圧によりトランジスタTr1がオンされる電流値以内に制限される。また、スイッチング素子Q1のオフ時間は、コンデンサCtの充電電圧が下側しきい値Vth2から上側しきい値Vth1に上昇するまでに要する時間により決定される。
さらに、コンデンサCtをスイッチング素子Q2により低周波で間欠的に短絡せしめることにより、間欠的に発振を停止させることができ、これにより調光動作が可能となる。
なお、図4において、スイッチング素子Q2は他のIC(例えば、調光用マイコン)のオープンドレイン出力またはオープンコレクタ出力であっても良い。
(実施形態3)
上述の実施形態2では、時定数設定用の抵抗Rt、コンデンサCtとシュミットインバータG1によりオフ時間タイマーと最大オン時間タイマーを兼用していたが、図5のように構成すれば、最大オン時間の制限は無くなり、オフ時間タイマーのみとなる。
この回路は、インダクタンス要素L1と直列に接続されたスイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q1と直列に接続された電流検出抵抗R1と、電流検出抵抗R1に制御電極を接続されたトランジスタTr1と、前記トランジスタTr1と並列に接続されたコンデンサCtと、スイッチング素子Q1のスイッチング周波数に比べて十分に低い周波数の矩形波電圧信号を出力する調光回路9と、調光回路9から出力される矩形波電圧信号により前記コンデンサCtを充電する抵抗Rtと、コンデンサCtの充電電圧が第1のしきい値Vth1よりも高くなると、前記スイッチング素子Q1をオン状態とし、コンデンサCtの充電電圧が第1のしきい値Vth1よりも低い第2のしきい値Vth2よりも低くなると、前記スイッチング素子Q1をオフ状態とする電圧比較回路10(シュミットインバータG1〜G5)とを備えている。
調光回路9は、シュミットインバータG6と抵抗Rt2、コンデンサCt2よりなる無安定発振回路であり、低周波(100Hz〜数kHz)の矩形波電圧信号(PWM信号)を出力する。その周波数は抵抗Rt2と可変抵抗VR1及びコンデンサCt2の時定数により決定され、デューティは可変抵抗VR1の中点位置の設定により決まる。
調光回路9から出力される矩形波電圧信号がHighレベルのとき、コンデンサCtは抵抗Rtを介して充電される。その充電電圧が第1のしきい値Vthよりも高くなると、電圧比較回路10の出力はHighレベルとなり、スイッチング素子Q1はオン状態となる。すると、インダクタL1を介して漸増する電流がスイッチング素子Q1に流れて、電流検出抵抗R1の両端電圧は直線的に上昇する。電流検出抵抗R1の両端電圧がトランジスタTr1のオン電圧を越えると、トランジスタTr1がオン状態となり、抵抗Rtを介する充電電流をバイパスすると共に、コンデンサCtの電荷を放電させる。コンデンサCtの充電電圧が第1のしきい値Vth1よりも低い第2のしきい値Vth2よりも低くなると、電圧比較回路10の出力はLowレベルとなり、スイッチング素子Q1はオフ状態となる。すると、電流検出抵抗R1の両端電圧は消失し、トランジスタTr1はオフ状態となる。このため、コンデンサCtは再び抵抗Rtを介して充電されて、以下、同じ動作を繰り返す。
スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値は、電流検出抵抗R1の抵抗値とトランジスタTr1のオン電圧により規定され、スイッチング素子Q1のオフ時間は抵抗RtとコンデンサCtの充電時定数により規定される。
調光回路9から出力される矩形波電圧信号がLowレベルのときは、コンデンサCtを充電する経路が無くなるので、抵抗Rtを介してコンデンサCtの電荷は放電され、その充電電圧が第2のしきい値Vth2よりも常に低くなることで、電圧比較回路10の出力は常にLowレベルとなり、スイッチング素子Q1はオフ状態に維持される。なお、コンデンサCtの電荷放電用のダイオードを抵抗Rtと並列に接続しておいても良い。
本実施形態においては、調光回路9から出力される矩形波電圧信号(PWM信号)が低周波で間欠的にLowレベルとなることで、抵抗RtとコンデンサCtよりなるオフ時間タイマー回路が計時終了(タイムアップ)となることが間欠的に阻止される(請求項1、2)。
電圧比較回路10の構成は限定されるものではなく、実施形態2、3のように、シュミットインバータを縦続接続して構成しても良いし、オペアンプを用いてヒステリシスコンパレータを構成しても良い。
調光回路9は、図示された構成に限定されるものではなく、例えば、調光用のマイコンであっても良く、2値出力ポートから低周波(100Hz〜数kHz)のPWM信号をプログラムにより出力する構成としても構わない。
なお、図示された調光回路9では、可変抵抗VR1の中点が制御電源電圧Vccに接続されているとき、シュミットインバータG6の出力は常にLowレベルとなり、コンデンサCtは充電されないから、常に発振停止状態となり、半導体発光素子4は消灯状態となる。反対に、可変抵抗VR1の中点がグランドに接続されているとき、シュミットインバータG6の出力は常にHighレベルとなるから、常に発振状態となり、半導体発光素子4は全点灯状態となる。
実施形態2、3で用いたシュミットインバータG1〜G6は、6個が1チップに集積されたICが安価に市販されている。
(実施形態4)
上述の各実施形態では、降圧チョッパ回路3のスイッチング素子Q1が低電位側に配置されている回路例について説明したが、図6(a)に示すように、降圧チョッパ回路3aのスイッチング素子Q1が高電位側に配置されている場合であっても本発明を適用できることは言うまでもない。
また、図6(b)〜(e)に示すような各種のスイッチング電源回路に本発明を適用することもできる。図6(b)は昇圧チョッパ回路3b、図6(c)はフライバックコンバータ回路3c、図6(d)は昇降圧チョッパ回路3d、図6(e)はフォワードコンバータ回路3eの例である。
いずれのスイッチング電源回路も、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタンス要素(L1またはT1)に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子Q1をオフ制御し、スイッチング素子Q1のオフ時にタイマ手段が計時を終了するとスイッチング素子Q1をオン制御する制御回路を備える場合に、実施形態1〜3と同様の制御により、簡単且つ安価に調光機能を実現することができる。
(実施形態5)
以上の実施形態では、PWM信号として1kHzの矩形波電圧信号を用いる場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、位相制御された交流電圧を全波整流した後、波形整形した電圧信号を低周波のPWM信号として用いても構わない。
PWM信号の周波数は、100Hz以上2kHz以下の範囲に設定することが好ましい。PWM信号の周波数が100Hzよりも低くなると、光出力のちらつきが人間の目に感じられてしまう。反対に、PWM信号の周波数が2kHzよりも高くなると、調光を深くしたときに、PWM信号の1周期中でスイッチング素子Q1がオンオフ動作する発振期間の長さが短くなるので、その発振期間中に含まれるスイッチング素子Q1のオンパルス数を細かく制御できなくなり、オンパルス数が離散的に変化することで、調光の分解能が低下することになる。
PWM信号の周波数が可聴周波数(特に1kHz等の耳障りな周波数)である場合、チョッパ用のインダクタL1から、ピーという高い騒音が発生するので、インダクタのコアーとボビンを接着するとか、ワニスで固める等の対策を行うと良い。
ところで、上述の各実施形態では、半導体発光素子4と並列に出力コンデンサC2を備えているので、スイッチング素子Q1の高周波スイッチング動作をPWM信号に応じて低周波で間欠的に停止させても、半導体発光素子4に流れる直流電流は、低周波リップルの少ない平滑化された電流となっている。つまり、半導体発光素子4はPWM信号のデューティに応じた平滑な直流電流により連続点灯されている。しかしながら、出力コンデンサC2は必須というわけではなく、この出力コンデンサC2を無くすか、あるいは、その容量を比較的小さく設計した場合、半導体発光素子4を低周波で間欠点灯(つまり目視できない程度の高速で点滅点灯)させることもできる。
このように、低周波で光出力が変動する点灯装置を室内照明または屋外の夜間照明に用いる場合において、照明範囲内に監視用のビデオカメラが設置されている場合、PWM信号はビデオカメラのシャッター速度の逆数の整数倍に設定することが好ましい。例えば、ビデオカメラのシャッター速度が1/60秒であれば、PWM信号の周波数は60Hz、120Hz、180Hz、240Hz、300Hz、…のいずれかに設定する。また、ビデオカメラのシャッター速度が1/100秒であれば、PWM信号の周波数は100Hz、200Hz、300Hz、400Hz、…のいずれかに設定する。さらに、ビデオカメラのシャッター速度が1/120秒であれば、PWM信号の周波数は120Hz、240Hz、360Hz、480Hz、…のいずれかに設定する。また、ビデオカメラのシャッター速度が1/180秒であれば、PWM信号の周波数は180Hz、360Hz、540Hz、720Hz、…のいずれかに設定する。さらにまた、ビデオカメラのシャッター速度が1/240秒であれば、PWM信号の周波数は240Hz、480Hz、720Hz、960Hz…のいずれかに設定する。このように設定すれば、光出力が低周波で変動する場合であっても、ビデオカメラの映像がちらついて見えることを防止できる。
また、本発明の点灯装置がビデオカメラに付帯する光源装置である場合、PWM信号はビデオカメラの電子シャッターと同期して切り替わることが好ましい。例えば、ビデオカメラの同期信号を点灯装置に入力し、ビデオカメラの電子シャッターのタイミングに同期させて露光期間中にのみ半導体発光素子を点灯させれば、無駄な点灯電力を消費する必要が無くなるから、省電力となる。CCD型のビデオカメラは周知のように、電荷蓄積期間と電荷転送期間を有しており、電荷蓄積期間では、画素となるフォトダイオードの光電流が画素毎の電荷として蓄積されるが、電荷転送期間では画素となるフォトダイオードの光電流は蓄積されないから、この期間は照明をオフしておけば良い。これにより、LED照明付きのビデオカメラが電池駆動である場合に、電池寿命を長持ちさせることができる。
(実施形態6)
図7は本発明のLED点灯装置を用いた電源別置型LED照明器具の概略構成を示している。この電源別置型LED照明器具では、LEDモジュール40の器具筐体42とは別のケースに電源ユニットとしての調光点灯装置1を内蔵している。こうすることによってLEDモジュール40は薄型化することが可能となり、別置型の電源ユニットとしての調光点灯装置1は場所によらず設置可能となる。
器具筐体42は、下端開放された金属製の円筒体よりなり、下端開放部は光拡散板43で覆われている。この光拡散板43に対向するように、LEDモジュール40が配置されている。41はLED実装基板であり、LEDモジュール40のLED4a〜4dを実装している。器具筐体42は天井100に埋め込まれており、天井裏に配置された電源ユニットとしての調光点灯装置1からリード線44とコネクタ45を介して配線されている。
電源ユニットとしての調光点灯装置1の内部には、図3に示すような回路が収納されている。LED4a〜4dの直列回路(LEDモジュール40)が上述の半導体発光素子4に対応している。
本実施形態では、電源ユニットとしての調光点灯装置1がLEDモジュール40とは別の筐体に収納される電源別置型LED照明器具を例示したが、LEDモジュール40と同じ筐体に電源ユニットを収納した電源一体型LED照明器具に本発明の点灯装置を用いても構わない。
また、本発明の点灯装置は、照明器具に限らず、各種の光源、例えば、液晶ディスプレイのバックライトや、複写機、スキャナ、プロジェクタなどの光源として利用しても構わない。
上述の各実施形態の説明では、半導体発光素子4として発光ダイオードを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、有機EL素子や半導体レーザー素子などであっても良い。
Q1 スイッチング素子
L1 インダクタ
D1 ダイオード
R1 電流検出抵抗
4 半導体発光素子
7 制御用集積回路
8 オフ時間設定回路

Claims (5)

  1. 直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子と;前記スイッチング素子と直列に接続されて前記スイッチング素子のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタンス要素と;前記インダクタンス要素から放出される電流を半導体発光素子に供給するダイオードと;前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出手段と;前記スイッチング素子のオフ時間を計測するタイマ手段と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると前記スイッチング素子をオフさせると共に、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終えると前記スイッチング素子をオンさせる制御手段とを備える半導体発光素子の点灯装置において、
    前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することにより前記半導体発光素子を調光し、
    前記電流検出手段により検出される電流値に前記所定値よりも大きな電流値を低周波で間欠的に重畳させることにより、前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達した状態を低周波で間欠的に形成することを特徴とする半導体発光素子の点灯装置。
  2. 請求項1において、前記タイマ手段が所定のオフ時間を計測し終える動作を低周波で間欠的に阻止する制御を同時に実施することを特徴とする半導体発光素子の点灯装置。
  3. 請求項1または2において、前記低周波に同期して前記スイッチング素子の制御電極を短絡させることを特徴とする半導体発光素子の点灯装置。
  4. 前記タイマ手段が計測する所定のオフ時間は、前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素に蓄積されたエネルギーが前記スイッチング素子のオフ時に放出を完了されるまでの時間よりも短く設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体発光素子の点灯装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の半導体発光素子の点灯装置と、この点灯装置から電流を供給される半導体発光素子を具備する照明器具。
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