JP5561027B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、医療、病理、生物、材料等の分野において顕微鏡により得られた画像データの表示を制御する情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムに関する。
医療又は病理等の分野において、光学顕微鏡により得られた、生体の細胞、組織、臓器等の画像をデジタル化し、そのデジタル画像に基づき、医師や病理学者等がその組織等を検査したり、患者を診断したりするシステムが提案されている。
例えば、特許文献1に記載の方法では、顕微鏡により光学的に得られた画像が、CCD(Charge Coupled Device)を搭載したビデオカメラによりデジタル化され、そのデジタル信号が制御コンピュータシステムに入力され、モニタに可視化される。病理学者はモニタに表示された画像を見て検査等を行う(例えば、特許文献1の段落[0027]、[0028]、図5参照)。
また、特許文献2に記載のシステムでは、このような画像の任意の箇所、例えば、疾患があるおそれのある部位に位置情報を設定し、この位置情報に内容情報を関連付ける。このシステムは、位置情報をマークとして画像とともに表示し、表示したマークに対するマウス等の入力装置を用いた選択操作を受け付け、関連付けられて登録された内容情報をコメントとして表示する(例えば、特許文献2の段落[0027]、図5参照)。このように、画像に位置情報や内容情報を関連付け、これら位置情報や内容情報を視覚的に合成した画像を表示する機能は、「アノテーション機能」と呼ばれる。
ところで近年、1つの観察対象物の顕微鏡の光軸方向における異なる複数の位置の画像データを光軸方向順に連続的に表示可能な装置が提案されている(例えば、特許文献3の段落[0023]、図3参照)。ここで、1つの観察対象物の顕微鏡の光軸方向における異なる複数の位置の画像データのセットは、Z-stackとよばれる。このような装置によれば、光軸方向における異なる複数の位置の画像を光軸方向順に連続的に表示することで、あたかも顕微鏡のフォーカスを切り替えながら画像を観察しているような機能を提供することができる。
特開2009−37250号公報 特開2000−148895号公報 特表2008−500643号公報
Z-stack中にアノテーションに関する位置情報が設定されている画像と設定されていない画像とが混在している場合、連続表示においては、アノテーションの位置情報が視覚的に合成されたマークを含む画像と含まない画像とが混在して表示画面に表示されることとなる。この結果として、観察者がマークを見落とし、ひいては疾患を見落とすおそれがある。たとえば、連続表示において観察者が画像を切り替える速度によっては、途中の画像にマークが含まれているのにも拘わらずそれを見逃すような場合などが考えられる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、観察者がアノテーションの見落としを防止できるようにするための情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、設定部と、入力部と、処理部と、表示部とを有する。
上記設定部は、顕微鏡によりそれぞれ撮像され、1つの観察対象物の上記顕微鏡の光軸方向における異なる複数の位置の画像データのうち、1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付ける。
上記入力部は、1つの画像データを選択させる。
上記処理部は、上記選択された画像データに上記設定部により設定された1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報を視覚的に反映したアノテーション表示情報を合成する。
上記表示部は、上記アノテーション表示情報が合成された画像データを表示する。
これにより、アノテーションに関する位置情報が設定されていない画像に、他の画像に設定されたアノテーションに関する位置情報が視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、観察者のアノテーションの見落としを防止できる。また、アノテーションを表示したまま光軸方向での位置を変更して異なる複数の層の画像を表示することで、利用者は、アノテーションを見落とすことなく観察等を行うことができる。すなわち、複数の画像中にアノテーションに関する位置情報が設定されている画像と設定されていない画像とが混在している場合でも、アノテーションが設定されていない画像にもアノテーションに関する位置情報が視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、観察者のアノテーションの見落としを防止できる。
上記設定部は、上記顕微鏡によりそれぞれ異なる複数のフォーカスで得られた1つの観察対象物の複数の画像データのうち、1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付けてもよい。
これにより、顕微鏡の光軸方向に観察対象物の組織や細胞の形状等が異なる場合であっても、光軸方向にてそれぞれ設定された複数のアノテーションに関する位置情報を1つの画像に視覚的に合成して表示することができる。
上記処理部は、各画像データ毎に設定されたアノテーションを視覚的に識別可能な表示情報を合成してもよい。
上記処理部は、各画像データ毎に設定されたアノテーションを各画像データの光軸方向の位置関係を反映した形態で識別可能な表示情報を合成してもよい。
これにより、アノテーションに関する位置情報が、各画像の光軸方向の位置関係を反映した形態で識別可能に視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、利用者は、アノテーションを目安に表示する画像の光軸方向の位置を選定することができる。
上記情報処理装置は、上記表示部により表示されたアノテーションに対する利用者からの選択を受け付ける選択部をさらに有してもよい。
上記処理部は、上記選択されたアノテーションが設定された画像データの表示に切り替えてもよい。
これにより、アノテーションに対する選択操作を通して、選択されたアノテーションが設定された画像へと表示を切り替えることができる。また、アノテーションが設定された複数の画像間で表示の切り替えを繰り返し行うことで、異なる複数の層の画像を交互に表示したりすることができる。これにより、病理医等の利用者がより慎重に疾患について検討することができるようになる。
上記処理部は、上記選択されたアノテーションの位置を基準として、上記画像データの表示領域を決定してもよい。
これにより、アノテーションの位置を基準として所望の領域の画像を表示することができるので、利用者はアノテーションが付された部位の近傍の部位を観察し易くなる。
上記処理部は、上記選択されたアノテーションの内容情報を視覚的に反映した表示情報を合成してもよい。
これにより、アノテーションを可読的に表示することができる。この結果、例えば、過去に注目した部位の内容情報を表示しての検査や診断や、ある利用者が設定した内容情報の別の利用者による閲覧が容易になる。
本発明の一形態に係る情報処理方法は、設定部が、顕微鏡によりそれぞれ撮像され、1つの観察対象物の上記顕微鏡の光軸方向における異なる複数の位置の画像データのうち、1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付ける。
入力部が、1つの画像データを選択させる。
処理部が、上記選択された画像データに上記設定部により設定された1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報を視覚的に反映したアノテーション表示情報を合成する。
表示部が、上記アノテーション表示情報が合成された画像データを表示する。
これにより、アノテーションに関する位置情報が設定されていない画像に、他の画像に設定されたアノテーションに関する位置情報が視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、観察者のアノテーションの見落としを防止できる。また、アノテーションを表示したまま光軸方向での位置を変更して異なる複数の層の画像を表示することで、利用者は、アノテーションを見落とすことなく観察等を行うことができる。すなわち、複数の画像中にアノテーションに関する位置情報が設定されている画像と設定されていない画像とが混在している場合でも、アノテーションが設定されていない画像にもアノテーションに関する位置情報が視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、観察者のアノテーションの見落としを防止できる。
本発明の一形態に係るプログラムは、設定部と、入力部と、処理部と、表示部としてコンピュータを機能させる。
上記設定部は、顕微鏡によりそれぞれ撮像され、1つの観察対象物の上記顕微鏡の光軸方向における異なる複数の位置の画像データのうち、1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付ける。
上記入力部は、1つの画像データを選択させる。
上記処理部は、上記選択された画像データに上記設定部により設定された1以上の画像データに対するアノテーションに関する位置情報を視覚的に反映したアノテーション表示情報を合成する。
上記表示部は、上記アノテーション表示情報が合成された画像データを表示する。
これにより、アノテーションに関する位置情報が設定されていない画像に、他の画像に設定されたアノテーションに関する位置情報が視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、観察者のアノテーションの見落としを防止できる。また、アノテーションを表示したまま光軸方向での位置を変更して異なる複数の層の画像を表示することで、利用者は、アノテーションを見落とすことなく観察等を行うことができる。すなわち、複数の画像中にアノテーションに関する位置情報が設定されている画像と設定されていない画像とが混在している場合でも、アノテーションが設定されていない画像にもアノテーションに関する位置情報が視覚的に合成されて表示画面に表示されるので、観察者のアノテーションの見落としを防止できる。
本発明の情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムによれば、観察者がアノテーションの見落としを防止できるようにすることができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置を少なくとも含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。 画像の表示原理を説明するための画像ピラミッド構造を示す図である。 図2の画像ピラミッド構造の画像群を生成するときの手順を説明するための図である。 情報処理装置を示す機能ブロック図である。 管理テーブルを示す図である。 アノテーションマーク表示の動作を示すフローチャートである。 アノテーションマーク表示の表示例を示す図である。 アノテーションコメント表示の表示例を示す図である。 ジャンプ表示の動作を示すフローチャートである。 ジャンプ表示の表示例を示す図である。 変形例に係るジャンプ表示の動作を示すフローチャートである。 アノテーションコメント表示の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[情報処理装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を少なくとも含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。情報処理装置として、例えばPC(Personal Computer)100が用いられる。
PC100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM102(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)103、入出力インターフェース105、及び、これらを互いに接続するバス104を備える。
入出力インターフェース105には、表示部106、入力部107、記憶部108、通信部109、ドライブ部110等が接続される。
表示部106は、例えば液晶、EL(Electro-Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
入力部107は、例えばポインディングデバイス、キーボード、タッチパネルその他の操作装置である。入力部107がタッチパネルを含む場合、そのタッチパネルは表示部106と一体となり得る。あるいは入力部107は、PCに接続されたダイヤル式つまみを備えた入力装置である。
記憶部108は、不揮発性メモリであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、その他の固体メモリである。
ドライブ部110は、例えば光学記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気記録テープ、フラッシュメモリ等、リムーバブルの記録媒体111を駆動することが可能なデバイスである。これに対し上記記憶部108は、主にリムーバブルでない記録媒体を駆動する、PC100に予め搭載されたデバイスとして使用される場合が多い。
通信部109は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等に接続可能な、他のデバイスと通信するためのモデム、ルータ、その他の通信機器である。通信部109は、有線及び無線のどちらを利用して通信するものであってもよい。通信部109は、PC100とは別体で使用される場合が多い。
次に、図示しない光学顕微鏡により得られた画像であって、PC100の主に記憶部108に記憶される画像及びその表示原理について説明する。図2は、図示しない光学顕微鏡により得られた画像データであって、PC100の主に記憶部108に記憶される画像データについて説明する図である。
本実施形態における画像ピラミッド構造50は、光学顕微鏡により同じ1つの観察対象物15(図3参照)から得られる、同一の画像について、異なる複数の解像度により生成された画像群である。この画像は、光学顕微鏡によりそれぞれ異なる複数のフォーカスで得られた1つの観察対象物の複数の画像データである。これは、いわゆるZ-stackと呼ばれ、観察対象物15の厚さ方向にも組織や細胞の形状等が異なる場合があるので、このような場合に対応するための機能である。上記スキャナ装置はこのZ-stack機能を有し、5〜10層あるいは10〜30層程度の画像が生成される。以下、複数の画像のうち1つの画像の画像ピラミッド構造50について代表して説明する。
図2に示すように、光学顕微鏡により1つの観察対象物15(図3参照)から得られる画像データは、画像ピラミッド構造にて保存されて管理される。画像ピラミッド構造とは、元の画像データから解像度を段階的に下げた複数の解像度の画像データを階層状に設定したものである。各階層の画像データはそれぞれ「タイル」と呼ばれる所定の解像度の領域に分割され、表示する画像の表示領域の移動、画像の拡大/縮小等の操作時に、必要なタイルを保存元から表示バッファにロードすることによって、高速な操作が可能になる。なお、1つのタイルの解像度は例えば256×256(pixel)、あるいは256×512(pixel)などである。
ここで、図2の画像ピラミッド構造はN層で構成されるものとし、それぞれ下から第N層目、第N−1層目、第N−2層目、・・・、第0層目とする。それぞれのタイルの数は2×2、2N−1×2N−1、2N−2×2N−2、・・・、1である。
つまり、同じ表示部106が、これらの画像を例えば100%でそれぞれ表示(それらの画像のピクセル数と同じ物理的なドット数でそれぞれ表示)すると、最も大きいサイズの画像が最も大きく表示され、最も小さいサイズの画像が最も小さく表示画面に表示される。ここで、図2では、その表示部106の表示範囲をDとして示している。
図3は、この画像ピラミッド構造50の画像群を生成するときの手順を説明するための図である。
まず、図示しない光学顕微鏡により所定の観察倍率で得られた元画像のデジタル画像が用意される。この元画像が、図2で示した画像ピラミッド構造50の最下の画像である最も大きいサイズの画像に相当し、つまり最も高い解像度の画像となる。したがって、画像ピラミッド構造50の最下の画像としては、比較的高倍率で観察されて得られる光学顕微鏡の画像が用いられる。
なお、病理の分野一般においては、生体の臓器、組織、細胞、又はこれらの一部から、薄く切り取られたものが観察対象物15となる。そして、光学顕微鏡の機能を有する図示しないスキャナ装置により、ガラススライドに収められた観察対象物15が読み取られ、これにより得られたデジタル画像が、そのスキャナ装置又はその他の記憶装置に記憶される。
このスキャナ装置又は図示しない汎用コンピュータは、図3に示すように、上記のように得られた最も大きいサイズの画像から、段階的に解像度を小さくした複数の画像を生成し、これらを例えば所定サイズの単位である「タイル」単位で記憶する。1タイルのサイズは、例えば256×256(pixel)である。このように生成された画像群が画像ピラミッド構造50を形成し、この画像ピラミッド構造50がPC100の記憶部108に記憶される。実際には、PC100はそれら異なる複数の解像度の画像と、解像度の情報とをそれぞれ対応付けて記憶すればよい。なお、画像ピラミッド構造50の生成及びその記憶は、図1に示したPC100が実行してもよい。
PC100は、この画像ピラミッド構造50のシステムを採用するソフトウェアを用い、利用者の入力部107を介した入力操作に応じて、画像ピラミッド構造50から所望の画像を抽出し、これを表示部106に出力する。具体的には、PC100は、利用者により選択された任意の解像度の画像のうちの、利用者により選択された任意の部位の画像を表示する。このような処理により、利用者は、観察倍率を変えながら観察対象物15を観察しているような感覚を得ることができる。すなわち、PC100は仮想顕微鏡として機能する。ここでの観察倍率は、実際には解像度に相当する。
[情報処理装置の機能部の構成]
図4は、PC100を示す機能ブロック図である。
PC100は、アノテーション機能を実現可能である。ここで、アノテーション機能とは、画像の任意の箇所、例えば、疾患があるおそれのある部位に位置情報や内容情報を関連付け、これら位置情報や内容情報を視覚的に合成した画像を表示する機能をいう。また、画像に位置情報が視覚的に合成されて表示されたマークを、アノテーションマークと記述する。画像に内容情報が可読的に合成されて表示されたコメントを、アノテーションコメントと記述する。
PC100は、画像取得部501と、画像保存部502と、アノテーション設定部503(設定部)と、テーブル保存部504と、画像処理部505(処理部)と、選択アノテーション判定部506(選択部)と、表示部106と、入力部107とを有する。これら各機能部は、RAM103にロードされたプログラムに基き、コンピュータ資源において実現される。
画像取得部501(取得部)は、例えば、ネットワークを通じて画像を取得し又はリムーバブルの記録媒体111に記録された画像を取得し、画像保存部502に保存する。画像保存部502は、記憶部108又はリムーバブルの記録媒体111等に設定される。
アノテーション設定部503(設定部)は、利用者から表示画面に表示する画像の表示範囲(例えば、所定の1タイル)、Z-stackの層番号すなわち光軸方向における位置等を選択させてその結果を受け付ける。アノテーション設定部503は、選択結果を受け付けると、テーブル保存部504に、当該画像の表示範囲に対応する管理テーブル(図5に示す。)を作成する。テーブル保存部504は、RAM103に設定される。次に、アノテーション設定部503は、当該表示範囲が含まれる画像の層の位置を示す1〜Nの値を、テーブル保存部504に作成された管理テーブルにZ番号の値として登録する。アノテーション設定部503は、利用者が入力部107を用いて設定するアノテーション位置情報及びアノテーション内容情報をZ番号の値に関連付けて管理テーブルに登録する。このように、所定の層の画像にアノテーションを設定する動作については、後で「アノテーション設定の動作」として説明する。
入力部107を用いて、利用者は各種の命令やデータの入力を行う。例えば、利用者は、入力部107のダイヤル式つまみを回転させることにより、表示する画像の層を変更することができる。例えば、利用者は、入力部107のダイヤル式つまみを回転することで、異なる層の画像を表示画面に表示させることができる。これにより利用者はあたかも実際の顕微鏡のフォーカスダイヤルを回してフォーカス変更をしているように、表示する画像の層を変更しながら観察を行うことができる。また、利用者は、表示画面に表示されたアノテーションマークを、入力部107を用いて選択することにより、そのアノテーションが設定された層の画像を表示画面に表示させたり、そのアノテーションに関する内容情報としてのコメントを表示画面に表示させたりすることができる。
画像処理部505(処理部)は、Zスルー表示モードの設定のオン/オフを利用者に選択させてその結果を受け付ける。「Zスルー表示モード」とは、光軸方向における異なる複数の層の画像に設定された全てのアノテーションマークを表示するモードをいうものとする。画像処理部505は、また、利用者から入力部107を用いて入力される、表示する画像の層の変更の命令を受け、この命令に基き、画像保存部502に保存された画像データや、テーブル保存部504に保存されたアノテーション位置情報を取得する。画像処理部505は、画像保存部502より取得した画像データに、アノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、アノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される。このように、アノテーションマークを含む画像を表示する動作については、後で「アノテーションマーク表示の動作」として説明する。
選択アノテーション判定部506(選択部)は、利用者から入力部107を用いて入力される、ジャンプ表示の命令及びアノテーションコメントを表示する命令を受け付ける。ここで、各命令の入力は、例えば、表示画面に表示された画像に含まれるアノテーションマークに囲われた領域にカーソルが表示された状態で、利用者が入力部107のマウスを所定回数クリックする等の操作などによって行うようにしてもよい。選択アノテーション判定部506は、ジャンプ表示の命令及びアノテーションコメントを表示する命令を受け付けると、選択されたアノテーションのアノテーション位置情報を含む検出結果を画像処理部505に通知する。
画像処理部505は、さらに、選択アノテーション判定部506から受け付けたジャンプ表示の命令に基き、表示する画像の層を変更する。このように、ジャンプ表示の命令に基いて表示する画像の層を変更する動作については、後で「ジャンプ表示の動作」として説明する。選択アノテーション判定部506から受け付けたアノテーションコメント表示の命令に基き、表示する画像にアノテーションコメントを合成する。このように、アノテーションコメント表示の命令に基いてアノテーションコメントを合成する動作については、後で「アノテーションコメント表示」の動作として説明する。
[情報処理装置の動作]
次に、PC100の動作を説明する。動作の説明は以下の順で行うものとする。
(1)アノテーション設定の動作
(2)アノテーションマーク表示の動作
(3)ジャンプ表示の動作
(4)ジャンプ表示の動作の変形例
(5)アノテーションコメント表示の動作
[(1)アノテーション設定の動作]
まず、アノテーション設定の動作について説明する。
画像取得部501は、例えば、ネットワークを通じて画像を取得し又はリムーバブルの記録媒体111に記録された画像を取得し、画像保存部502に保存する。
アノテーション設定部503は、利用者から表示画面に表示する画像の表示範囲(例えば、所定の1タイル)、Z-stackの層番号すなわち光軸方向における位置等を選択させてその結果を受け付ける。アノテーション設定部503は、選択結果を受け付けると、テーブル保存部504に、当該画像の表示範囲に対応する管理テーブル504aを作成する。次に、アノテーション設定部503は、図5に示すように、当該表示範囲が含まれる画像の層の位置を示す1〜Nの値を、テーブル保存部504に作成された管理テーブル504aにZ番号504dの値として登録する。なお、同図に示す管理テーブル504aには、Z番号504dの値として1〜5が登録されるものとする。
そして、アノテーション設定部503は、受け付けた選択結果に含まれる表示範囲に関する情報及びZ番号の値を画像処理部505に通知する。画像処理部505は、この通知に含まれる表示範囲に関する情報及びZ番号の値をもとに、画像保存部502より画像データを取得して表示情報を作成し、表示用バッファに展開する。表示用バッファに保持された表示情報は表示部106に供給される。表示部106は、供給された表示情報をもとに表示画面に画像を表示する。
利用者は、入力部107のマウスやキーボードを用いて、表示された画像内の任意の部位に対してアノテーションの設定を行うことができる。より具体的には、利用者は任意の部位の位置情報をアノテーション位置情報として設定する。アノテーション設定部503は、利用者からのアノテーション位置情報の設定の入力を受け付ける。そして、アノテーション設定部503は、入力部107より受け付けたアノテーション位置情報をアノテーション位置情報504bとして、Z番号504dの値に関連付けて管理テーブル504aに登録する。
そして、アノテーション設定部503は、登録したアノテーション位置情報を画像処理部505に通知する。画像処理部505は、この通知に含まれるアノテーション位置情報をもとに、現在表示画面に表示されている画像G1に、そのアノテーション位置情報を視覚的に反映した表示情報であるアノテーションマークを合成する。ここで、アノテーションマークは、例えば、決められた形の枠等、アノテーションが設定された部位であることを視覚的に認識可能な表示情報であれば何でもよい。画像処理部505は、合成した表示情報(アノテーションマークを含む画像データ)を表示用バッファに展開する。表示用バッファに展開された表示情報は表示部106に供給される。これにより、表示部106の画面にアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される。
利用者は、設定したアノテーションに対して、入力部107のマウスやキーボードを用いて、そのアノテーションに関する内容情報を登録することができる。アノテーションに関する内容情報とは、例えば、アノテーションに関する利用者のコメントなどである。アノテーション設定部503は、入力部107より入力されたアノテーションの内容情報をアノテーション内容情報504cとして、Z番号504dの値に関連付けて管理テーブル504aに登録する。
さらに、利用者は、入力部107のマウスやキーボードの操作により、他の層の画像を表示させ、新たに表示された画像の任意の部位に対してアノテーションの設定を行うことも可能である。
[(2)アノテーションマーク表示の動作]
次に、アノテーションマーク表示の動作について説明する。
図6は、アノテーションマーク表示の動作を示すフローチャートである。
前提として、(1)のアノテーション設定の動作により管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに対応付けられた表示範囲のZ-stackのセットのうち、所定のZ番号の値により特定される層の画像が表示部106の表示画面に表示されるものとする。なお、この画像はアノテーションマークを含む場合がある。すなわち、管理テーブル504aにこの画像のZ番号の値に関連付けられてアノテーション位置情報が登録されている場合、このアノテーション位置情報をもとに生成されたアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される。一方、管理テーブル504aにこの画像のZ番号の値に関連付けられてアノテーション位置情報が登録されていない場合は、アノテーションマークを含まない画像が表示画面に表示される。
以上のようにアノテーションマークを含む又は含まない画像が表示部106の表示画面に表示されている状態において、画像処理部505は、利用者から入力部107を用いて入力される表示する画像の層を変更する命令(以下「フォーカス変更命令」と記述する。)の発生を監視している(ステップS101)。ここで、フォーカス変更命令の入力は、例えば、PC100に接続されたダイヤル式つまみを備えた入力装置の操作などによって行うようにしてもよい。このようにダイヤル式つまみを備えた入力装置を用いれば、利用者はあたかも実際の顕微鏡のフォーカスダイヤルを回してフォーカス変更をしているように、表示する画像の層を変更しながら観察を行うことができる。
画像処理部505は、フォーカス変更命令を受けると(ステップS102でYes)、Zスルー表示モードの設定の有無を判定する(ステップS103)。Zスルー表示モードは、予め利用者によって設定されていてもよい。あるいは、利用者がフォーカス変更命令を入力する際にZスルー表示モードの設定を行うようにしてもよい。
ここでは、まずZスルー表示モードが設定されていない場合(ステップS103でNo)を説明する。
画像処理部505は、入力部107からのフォーカス変更命令に含まれるパラメータ情報、例えば、ダイヤル式つまみの回転量、回転速度、回転方向等をもとに、フォーカス変更先のZ番号の値"i"を算出する(ステップS104)。画像処理部505は、このZ番号の値"i"により特定される層の画像データを画像保存部502より取得する(ステップS105)。続いて、画像処理部505は、管理テーブル504aにZ番号の値"i"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報の有無を調べる(ステップS106)。アノテーション位置情報が存在する場合(ステップS106のYes)、画像処理部505は、そのアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを、画像保存部502より取得した画像データに合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これによりZ番号の値"i"に対応する層のアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される(ステップS107)。この後、画像処理部505は、利用者から入力部107を用いて入力される、フォーカス変更命令の発生を監視する状態に戻る(ステップS101)。
なお、画像処理部505は、管理テーブル504aにZ番号の値"i"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報が存在しない場合には(ステップS106のNo)、画像データのみを表示用バッファに展開する。これにより、アノテーションマークを含まない画像が表示部106の表示画面に表示される(ステップS108)。この後、画像処理部505は、フォーカス変更命令の発生を監視する状態に戻る(ステップS101)。
次に、Zスルー表示モードの設定されている場合(ステップS103でYes)を説明する。
画像処理部505は、Zスルー表示モードが設定されていることを判定すると、まず、入力部107からのフォーカス変更命令に含まれる上記パラメータ情報をもとに、フォーカス変更先のZ番号の値"i"を算出するとともに、Z-stackにおいて検索が完了した層の数を示す変数である"c"に初期値である"0"をセットする(ステップS109)。次に、画像処理部505は、フォーカス変更先のZ番号の値"i"により特定される層の画像データを画像保存部502より取得する(ステップS110)。続いて、画像処理部505は、管理テーブル504aにZ番号の値"i"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報の有無を調べる(ステップS111)。アノテーション位置情報が存在する場合(ステップS111のYes)、画像処理部505は、そのアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを画像保存部502より取得した画像データに合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これによりZ番号の値"i"に対応する層のアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される(ステップS112)。この後、ステップS113へ進む。また、アノテーション位置情報が存在しない場合は(ステップS111のNo)、アノテーションマークの合成処理はスキップされてステップS113へ進む。
ステップS113では、画像処理部505は"c"の値をインクリメントする。この後、画像処理部505は、Z-stackの全ての層についてステップS105でのアノテーション位置情報の検索が完了したかどうかを判定する。すなわち、画像処理部505は、Z-stackの全層数を"z"として、c=zの条件が成立したかどうかを判定する(ステップS114)。c=zの条件が成立しない場合(ステップS114のNo)、画像処理部505は、Z番号の値"i"をインクリメントする(ステップS115)。続いて、画像処理部505は、インクリメントして得られたZ番号の値"i=i+1"が"z"を超えているかどうかを調べる(ステップS116)。ここでは、"i=i+1"が"z"を超えていない場合を想定して説明を続けることとする。この場合、画像処理部505は、ステップS111に戻り、インクリメントして得られたZ番号の値"i+1"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報の有無を調べる。画像処理部505は、アノテーション位置情報が存在するならば、そのアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを、これまでに合成された表示情報にさらに合成する(ステップS112)。また、フォーカス変更先のZ番号の値が"1"より大きい値であった場合には、Z-stackの全ての層についてアノテーション位置情報の検索が完了する以前に、ステップS116で"i=i+1"が"z"より大きくなる(ステップS116のYes)。この場合には画像処理部505は、Z番号の値"i"を"1"にセットした後(ステップS117)、このZ番号の値"1"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報が存在すれば、そのアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを、これまでに合成された表示情報にさらに合成する(ステップS112)。結果的に、上記ステップS111とステップS112の処理はz回数繰り返されることによって、Z-stackにおいて設定されたすべてのアノテーションについてのアノテーションマークがZスルー表示される。この後、画像処理部505は、再び、利用者から入力部107を用いて入力されるフォーカス変更命令の発生を監視する状態に戻る(ステップS101)。
ここで、本フローについての具体例を説明する。前提として、予め利用者によってZスルー表示モードが設定されるものとする。また、(1)のアノテーション設定の動作により図5の管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに登録されたZ番号の値"i=1"により特定される層の画像G1に、Z番号の値"i=1"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークA1、Z番号の値"i=3"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークA3、Z番号の値"i=5"に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークA5が合成されて表示画面に表示されるものとする(図7A)。そして、この状態から、フォーカス変更命令として"次の層へのフォーカス変更"が利用者より入力されるものとする。
この場合、画像処理部505は、入力部107からの"次の層へのフォーカス変更"の命令をもとに、フォーカス変更先のZ番号の値"i=2"を算出する。画像処理部505は、算出したZ番号の値"i=2"により特定される層の画像データを画像保存部502より取得する。続いて、画像処理部505は、次に表示する画像のZ番号の値"i=2"に関連付けられて管理テーブル504aに登録されたアノテーション位置情報が存在しないので、アノテーションマークの合成処理をスキップする。この後、画像処理部505は、Z番号の値"i=2"をインクリメントし、得られたZ番号の値"i=3"に関連付けられて管理テーブル504aに登録されたアノテーション位置情報が存在するので、このアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークA3を、画像データに合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これによりアノテーションマークA3を含む画像が表示画面に表示される(図7B)。
この後も同様に、画像処理部505は、Z番号の値"i"を"4"、"5"、"1"の順に変更して、その都度、変更後のZ番号の値"i"に関連付けられて管理テーブル504aに登録されたアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを、これまでに合成された画像データにさらに合成する。そして、画像処理部505は、この合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、表示されるアノテーションマークが1つずつ増加していくような形態で、アノテーションマークを含む画像が表示画面にZスルー表示される(図7C、図7D)。このようにすべてのアノテーションマークの表示が完了した後、画像処理部505は、利用者から入力部107を用いて入力されるフォーカス変更命令の発生を監視する状態に戻る。
Zスルー表示モードによれば、顕微鏡の光軸方向に観察対象物の組織や細胞の形状等が異なる場合であっても、異なる複数の層の画像にそれぞれ設定された複数のアノテーションを1つの画像に合成して表示することができる。これにより、Z-stack中にアノテーションが設定されている画像と設定されていない画像とが混在している場合でも、アノテーションが設定されていない画像にもアノテーションマークを表示することができるので、表示する画像を切り替える速度によらず、途中の画像にアノテーションマークが含まれているのにも拘わらずそれを見逃すことを防止することができる。また、複数のアノテーションマークを参照しながら病理医等の利用者がより慎重に疾患について検討することができるようになり、疾患を見落とすおそれが低減する。
なお、上記の説明では、画像処理部505は、管理テーブル504aに登録された全てのアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを画像に合成したが、これに限定されない。画像処理部505は、管理テーブル504aに登録された全てのアノテーション位置情報のうちの一部のアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを画像に合成してもよい。これにより、ある層の画像を表示画面に表示する場合、異なる層に設定されたアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークをこの画像に合成することができる。これにより、表示する画像の層を変更した場合であっても、別の層に設定されたアノテーションマークを含む画像を表示することが可能となる。これにより、利用者がアノテーションマークを見失うことを防止することができる。
また、画像処理部505は、Zスルー表示モードが設定されている場合、アノテーションが設定された各画像の層の位置関係を反映した形態で画像にアノテーションマークを合成してもよい。これにより、アノテーションが設定された画像の層と、表示する層との光軸方向での位置関係を利用者に直感的に提示することができる。
具体的には、画像処理部505は、ステップS105で、表示する画像の層を特定するZ番号の値と、管理テーブル504aに表示するアノテーションマークのアノテーション位置情報が関連付けられて登録されたZ番号の値との差を算出する。Z番号の値として、画像の層の位置を示す1〜Nの値が管理テーブル504aに登録されているので、Z番号の値の差が小さいほど層間の距離が小さく、大きいほど層間の距離が大きいこととなる。Z番号の値の差に応じてアノテーションマークの表示の形態を変更することで、アノテーションが設定された画像の層と、表示する画像の層との光軸方向での位置関係を反映した形態で、アノテーションマークを識別可能に表示することができる。例えば、画像処理部505は、Z番号の値の差に応じてアノテーションマークの色、輝度、彩度、αブレンド値、線幅、線種等を変更することで、アノテーションが設定された画像の層と、表示する画像の層との光軸方向での位置関係を利用者に直感的に提示することができる。具体的には、Z番号の値の差が大きくなるほどアノテーションマークの色を淡くしてもよい。あるいは、Z番号の値の差が大きくなるほどアノテーションマークの線幅を細くしてもよい。あるいは、Z番号の値の差が大きくなるほどアノテーションマークをぼかしてもよい。あるいは、Z番号の値の差が大きくなるほどαブレンド値を下げてアノテーションマークの透明度を高くしてもよい。このような合成処理により、表示される画像の層とアノテーションマークを含む画像の層との位置関係を利用者が直感的に理解することができる。
このように、アノテーションマークが各画像の光軸方向の位置関係を反映した形態で識別可能に表示画面に表示されるので、利用者は表示画面に表示される画像の層とアノテーションマークを含む画像の層との位置関係を直感的に理解することができる。また、利用者は、アノテーションマークを目安として表示する画像を選定することができる。例えば複数のアノテーションマークを含む画像が表示されている場合において、利用者が、そのうち1つのアノテーションが設定された層の画像を表示したいとする。利用者は、アノテーションの形態の変化に注目しながら表示する画像の層を入力部107を用いて選択することができるので、容易且つ確実に所望の層の画像に変更することができる。これにより、病理医等の利用者が疾患を見落とすおそれが低減する。
[(3)ジャンプ表示の動作]
次に、ジャンプ表示の動作について説明する。
図9は、ジャンプ表示の動作を示すフローチャートである。
前提として、予め利用者によってZスルー表示モードが設定されるものとする。また、(1)のアノテーション設定の動作により管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに対応付けられた表示範囲のZ-stackのセットのうち、所定のZ番号の値により特定される層の画像が表示部106の表示画面に表示されるものとする。また、(2)のアノテーションマーク表示の動作により、異なる複数の層に設定されたアノテーションマークがZスルー表示されるものとする。
以上のようにアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示されている状態において、選択アノテーション判定部506は、利用者から入力部107を用いて入力される表示する画像の層を変更する命令(以下「ジャンプ表示命令」と記述する。)の発生を監視している(ステップS201)。ここで、ジャンプ表示命令の入力は、例えば、表示画面に表示された画像に含まれるアノテーションマークに囲われた領域にカーソルが表示された状態で、利用者が入力部107のマウスを所定回数クリックする等の操作などによって行うようにしてもよい。
選択アノテーション判定部506は、ジャンプ表示命令を受け付けると(ステップS202でYes)、選択されたアノテーションのアノテーション位置情報を含む検出結果を画像処理部505に通知する(ステップS203)。
画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、Zスルー表示モードの設定を解除する。そして、画像処理部505は、管理テーブル504aにこの検出結果に含まれるアノテーション位置情報が関連付けられて登録されたZ番号の値を取得する。画像処理部505は、Z番号の値を取得すると、取得したZ番号の値により特定される層の画像データを、次に表示する画像データとして画像保存部502から取得する。画像処理部505は、取得した画像データに、選択アノテーション判定部506より受けた検出結果に含まれるアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、アノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される(ステップS204)。
ここで、本フローについての具体例を説明する。前提として、予め利用者によってZスルー表示モードが設定されるものとする。また、(1)のアノテーション設定の動作により図5の管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに登録されたZ番号の値"i=3"により特定される層の画像G3に、管理テーブル504aに登録されたアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークA1、A3、A5が合成されて表示画面にZスルー表示されるものとする。そして、この状態から、ジャンプ表示命令としてアノテーションマークA1が利用者より選択されるものとする。
この場合、画像処理部505は、ジャンプ表示命令を受け付け(ステップS202でYes)、選択されたアノテーションマークA1のアノテーション位置情報を含む検出結果を画像処理部505に通知する(ステップS203)。画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、Zスルー表示モードの設定を解除する。そして、画像処理部505は、管理テーブル504aにこの検出結果に含まれるアノテーション位置情報が関連付けられて登録されたZ番号の値"i=1"を取得する。画像処理部505は、Z番号の値"i=1"を取得すると、取得したZ番号の値"i=1"により特定される層の画像データを、次に表示する画像データとして画像保存部502から取得する。画像処理部505は、取得した画像データに、選択アノテーション判定部506より受けた検出結果に含まれるアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークA1を合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、図10に示すようにアノテーションマークA1を含む画像G1が表示画面に表示される(ステップS204)。
ジャンプ表示の機能によれば、アノテーションマークに対する入力操作を通して、そのアノテーションが設定された画像へと表示を切り替えることができる。例えば、表示された層の画像に疾患がある可能性があるとき、異なる層の画像に表示を切り替えて、その疾患の有無を再確認したりすることができる。これにより、病理医等の利用者がより慎重に疾患について検討することができるようになり、疾患を見落とすおそれが低減する。
上記の説明では、ステップS204で画像処理部505は、Zスルー表示モードの設定を解除した。しかしながら、これに限定されない。画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、Zスルー表示モードの設定を解除せずに、画像保存部502から取得した画像データにもともと表示されていた複数のアノテーションマークを合成し、その結果を表示用バッファに展開してもよい。なお、以下の説明において「Zスルー表示モードの設定を解除する」と記載する場合も同様である。
これにより、アノテーションが設定された異なる複数の層の画像間で表示の切り替えを繰り返し行うことができるので、異なる複数の層の画像を交互に表示することができる。例えば、表示された層の画像に疾患の可能性を発見したとき、異なる層の画像を表示してその疾患の有無を再確認し、その後再び最初に表示した層の画像を表示して改めて疾患の有無を確認したりすることができる。これにより、病理医等の利用者がより慎重に疾患について検討することができるようになり、疾患を見落とすおそれが低減する。
[(4)ジャンプ表示の動作の変形例]
次に、ジャンプ表示の動作の変形例について説明する。本変形例では、選択されたアノテーションマークが、表示画面に表示される画像の略中央に配置されるように表示処理が行われる。
図11は、ジャンプ表示の動作の変形例を示すフローチャートである。
前提として、予め利用者によってZスルー表示モードが設定されるものとする。また、(1)のアノテーション設定の動作により管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに対応付けられた表示範囲のZ-stackのセットのうち、所定のZ番号の値により特定される層の画像が表示部106の表示画面に表示されるものとする。また、(2)のアノテーションマーク表示の動作により、複数のアノテーションマークがZスルー表示されるものとする。
以上のようにアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示されている状態において、選択アノテーション判定部506は、ステップS201〜ステップS203の処理を行う(ステップS301)。すなわち、アノテーションマークを含む画像が表示画面に表示されている状態において、選択アノテーション判定部506は、利用者から入力部107を用いて入力されるジャンプ表示命令の発生を監視している(ステップS201)。
選択アノテーション判定部506は、ジャンプ表示命令を受け付けると(ステップS202でYes)、選択されたアノテーションのアノテーション位置情報を含む検出結果を画像処理部505に通知する(ステップS203)。
画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、この検出結果に含まれるアノテーション位置情報が関連付けられて管理テーブル504aに登録されたZ番号の値を取得する。
画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、Zスルー表示モードの設定を解除する。そして、画像処理部505は、この検出結果に含まれるアノテーション位置情報を基準位置として、画像の表示範囲を決定する。具体的には、画像処理部505は、このアノテーション位置情報により特定されるアノテーションマークが略中央に表示されるような画像の、元画像内における表示範囲を決定する(ステップS302)。画像処理部505は、決定した表示範囲をアノテーション設定部503に通知する。アノテーション設定部503は、画像処理部505より受け付けた表示範囲に対応する管理テーブルを作成してテーブル保存部504に保存する(ステップS303)。
続いて、画像処理部505は、管理テーブルから取得したZ番号の値と、ステップS302で算出した元画像内における表示範囲に関する位置情報とにより特定される層の画像データを、次に表示する画像データとして画像保存部502から取得する。画像処理部505は、取得した画像データに、選択アノテーション判定部506より受けた検出結果に含まれるアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、略中央にアノテーションマークが配置された画像が表示画面に表示される(ステップS304)
これにより、アノテーションマークの位置を表示する画像の略中央に配置することができるので、利用者はアノテーションマークが表示された部位の近傍の部位を観察し易くなる。例えば、アノテーションマークが表示された部位の疾患の近傍にも疾患がある可能性があるような場合に、病理医等の利用者がより慎重に疾患について検討することができるようになり、疾患を見落とすおそれが低減する。
[(5)アノテーションコメント表示の動作]
次に、アノテーションコメント表示の動作について説明する。
図12は、アノテーションコメント表示の動作を示すフローチャートである。
前提として、(1)のアノテーション設定の動作により管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに対応付けられた表示範囲のZ-stackのセットのうち、所定のZ番号の値により特定される層の画像が表示部106の表示画面に表示されるものとする。また、(2)のアノテーションマーク表示の動作により、1又は複数のアノテーションマークが表示されるものとする。
以上のようにアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示されている状態において、選択アノテーション判定部506は、利用者から入力部107を用いて入力されるアノテーションコメントを表示する命令(以下「アノテーションコメント表示命令」と記述する。)の発生を監視している(ステップS401)。ここで、アノテーションコメント表示命令の入力は、例えば、表示画面に表示された画像に含まれるアノテーションマークに囲われた領域にカーソルが表示された状態で、利用者が入力部107のマウスを所定回数クリックする等の操作などによって行うようにしてもよい。
選択アノテーション判定部506は、アノテーションコメント表示命令を受け付けると(ステップS402でYes)、選択されたアノテーションマークのアノテーション位置情報を含む検出結果を画像処理部505に通知する(ステップS403)。
画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、Zスルー表示モードが設定されている場合は、Zスルー表示モードの設定を解除する。そして、画像処理部505は、管理テーブル504aにこの検出結果に含まれるアノテーション位置情報が関連付けられて登録されたアノテーション内容情報を取得する。画像処理部505は、アノテーション内容情報を取得すると、表示画面に表示されているアノテーションマークを含む画像に、取得したアノテーション内容情報を視覚的に反映したアノテーションコメントを合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、アノテーションマークを含む画像にアノテーションコメントを合成した画像が表示画面に表示される(ステップS404)。
ここで、本フローについての具体例を説明する。前提として、(1)のアノテーション設定の動作により管理テーブル504aが作成されるものとする。また、管理テーブル504aに対応付けられた表示範囲のZ-stackのセットのうち、Z番号の値"i=1"により特定される層の画像G1が表示部106の表示画面に表示されるものとする。また、(2)のアノテーションマーク表示の動作により、アノテーションマークA1又はアノテーションマークA1を含む複数のアノテーションマークが表示画面に表示されるものとする。そして、この状態から、アノテーションコメント表示命令としてアノテーションマークA1が利用者より選択されるものとする。
この場合、画像処理部505は、アノテーションコメント表示命令を受け付け(ステップS402でYes)、選択されたアノテーションマークA1のアノテーション位置情報を含む検出結果を画像処理部505に通知する(ステップS403)。画像処理部505は、選択アノテーション判定部506よりアノテーション位置情報を含む検出結果を受けると、Zスルー表示モードが設定されている場合は、Zスルー表示モードの設定を解除する。そして、画像処理部505は、管理テーブル504aにこの検出結果に含まれるアノテーション位置情報が関連付けられて登録されたアノテーション内容情報"疾患あり"を取得する。画像処理部505は、アノテーション内容情報"疾患あり"を取得すると、表示画面に表示されているアノテーションマークA1を含む画像G1に、取得したアノテーション内容情報"疾患あり"を視覚的に反映したアノテーションコメントを合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより、図8に示すようにアノテーションマークA1を含む画像G1にアノテーションコメントを合成した画像が表示画面に表示される(ステップS404)。
アノテーションコメント表示の機能によれば、アノテーションを可読的に表示することができるので、例えば、過去に注目した部位の内容情報を表示して検査や診断等を行う場合や、ある利用者が設定した内容情報を別の利用者が閲覧したいような場合に有益である。
以上説明したアノテーションマーク表示の動作、ジャンプ表示の動作及びアノテーションコメント表示の動作は、何れも入力部107を用いてオン/オフすることが可能である。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
上記では、管理テーブル504aに、画像の層の位置を示す値として、Z番号の値"i=1〜N"を登録した。しかしながら、これに限定されない。画像の層の位置を示す値として、各層の光軸方向の位置、すなわちフォーカス距離を登録してもよい。例えば、図5のZ番号の値"i=1"〜"i=5"に替えて、画像の層の光軸方向の位置として"500μm"、"502μm"、"504μm"、"506μm"、"508μm"を登録すればよい。この場合、(2)のフォーカス変更動作の際、画像処理部505は、入力部107からのフォーカス変更命令に含まれるパラメータ情報をもとに、次に表示する画像のフォーカス距離の値を算出する。画像処理部505は、算出したフォーカス距離により特定される層の画像データを画像保存部502より取得する。続いて、画像処理部505は、管理テーブル504aにこの算出したフォーカス距離に関連付けられて登録されたアノテーション位置情報の有無を調べる。アノテーション位置情報が存在する場合、画像処理部505は、そのアノテーション位置情報を視覚的に反映したアノテーションマークを、画像保存部502より取得した画像データに合成し、合成した表示情報を表示用バッファに展開する。これにより算出したフォーカス距離に対応する層のアノテーションマークを含む画像が表示画面に表示される(ステップS104)。
上記では、画像ピラミッド構造50を形成する画像データがPC100の記憶部108に記憶されている形態について説明した。しかし、PC100とは別のコンピュータやサーバが、画像ピラミッド構造50を形成する画像データを記憶し、利用者が端末装置として使用するPC100が、それら別のコンピュータやサーバにアクセスしてその画像データを受信してもよい。この場合、端末装置としてのPC100とサーバ等とがLAN又はWAN等のネットワークを介して接続されてもよい。特に、WANが使用されることにより遠隔病理学(Telepathology)や遠隔診断等を実現することができる。
100…PC(Personal Computer)
106…表示部
107…入力部
108…記憶部
501…画像取得部
502…画像保存部
503…アノテーション設定部(設定部)
504…テーブル保存部
505…表示処理部(処理部)
506…選択アノテーション判定部(選択部)

Claims (6)

  1. 顕微鏡により1つの観察対象物からそれぞれ撮像され、前記顕微鏡の光軸方向にて異なる複数の位置の画像データのうち、1以上の層位置の画像データに対してアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付ける設定部と、
    前記設定部により受け付けた前記アノテーションに関する位置情報を前記層位置を識別する情報と対応付けて記憶する記憶部と、
    前記複数の層位置の画像データのうち1つの層位置の画像データを利用者に選択させる入力部と、
    前記入力部によって利用者に選択させた層位置の画像データに、前記記憶部に記憶された1以上の層位置の画像データに対するアノテーションに関する位置情報を視覚的に反映した1以上のアノテーション表示情報を合成して表示部に表示させる処理部と
    を具備する情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、前記アノテーション表示情報を、このアノテーション表示情報に対応する層位置と前記入力部によって利用者に選択させた画像データの層位置との位置関係を反映した形態で前記表示部に表示させる
    情報処理装置。
  3. 請求項1または2項に記載の情報処理装置であって、
    前記表示部に表示された前記合成されてた画像において、利用者より1つの層位置のアノテーション表示情報の選択を受け付ける選択部をさらに具備し、
    前記処理部は、前記合成された画像において前記入力部によって利用者よって選択された層位置の画像データを、前記選択部によって利用者により選択されたアノテーション表示情報に対応する層位置の画像データに置き換えた画像に切り替える
    情報処理装置。
  4. 請求項に記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、前記選択部により利用者に選択させた前記アノテーション表示情報に対応する層位置の前記画像データの表示領域を、前記選択させた前記アノテーション表示情報に対応するアノテーションに関する位置情報を基準として決定する
    情報処理装置。
  5. 設定部が、顕微鏡により1つの観察対象物からそれぞれ撮像され、前記顕微鏡の光軸方向にて異なる複数の位置の画像データのうち、1以上の層位置の画像データに対してアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付け、
    記憶部が、前記設定部により受け付けた前記アノテーションに関する位置情報を前記層位置を識別する情報と対応付けて記憶し、
    入力部が、前記複数の層位置の画像データのうち1つの層位置の画像データを利用者に選択させ、
    処理部が、前記入力部によって利用者に選択させた層位置の画像データに、前記記憶部に記憶された1以上の層位置の画像データに対するアノテーションに関する位置情報を視覚的に反映した1以上のアノテーション表示情報を合成して表示部に表示させる
    情報処理方法。
  6. 顕微鏡により1つの観察対象物からそれぞれ撮像され、前記顕微鏡の光軸方向にて異なる複数の位置の画像データのうち、1以上の層位置の画像データに対してアノテーションに関する位置情報の設定を利用者より受け付ける設定部と、
    前記設定部により受け付けた前記アノテーションに関する位置情報を前記層位置を識別する情報と対応付けて記憶する記憶部と、
    前記複数の層位置の画像データのうち1つの層位置の画像データを利用者に選択させる入力部と、
    前記入力部によって利用者に選択させた層位置の画像データに、前記記憶部に記憶された1以上の層位置の画像データに対するアノテーションに関する位置情報を視覚的に反映した1以上のアノテーション表示情報を合成して表示部に表示させる処理部
    としてコンピュータを機能させるプログラム。
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