JP5484098B2 - 投写光学系及び画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小型の画像表示パネルから出射された変調光を拡大投写する投写光学系、及び、この投写光学系を含む画像表示装置に関するものである。
大画面の画像表示装置を安価に実現する方式として、投写型(リアプロジェクション型)の画像表示装置が知られている。しかし、投写型の画像表示装置は、投写光路を確保する空間を必要とするので、装置の奥行き及び高さが大きくなるという問題があった。この対策として、レンズ系とパワーミラーとを含む投写光学系からの投写光を投影面(スクリーン面)に対し垂直ではなく斜めに投写することによって、装置の奥行き寸法又は高さ寸法を小さくする提案がある。
例えば、特許文献1(図4,5など)には、レンズ系から出射した変調光をパワーミラーに入射する前に平面ミラーで水平方向に折り曲げることにより、画像表示装置の奥行き寸法を小さくすることが記載されている。
また、特許文献2(図2,4など)には、レンズ系から出射した変調光を凸面ミラーに入射する前に平面ミラーで上方向に折り曲げることにより、画像表示装置の奥行き寸法及び高さ寸法を小さくすることが記載されている。
特開2007−323047号公報 特開2007−94405号公報
しかしながら、従来の投写光学系においては、レンズ系出射後から凸面ミラーに入射するまでの光路において光束は常に発散状態であるので、レンズ系出射後から凸面ミラーに入射するまで変調光と他の構成(例えば、スクリーンの下端)と干渉しないように配置するためには、画像表示装置のスクリーン下側に大きなスペースを確保することが必要となり、画像表示装置の高さ寸法(スクリーン下側の部分の袴高さ)を十分に小さくすることができないという問題があった。
また、特許文献1に記載の画像表示装置の投写光学系においては、レンズ系から出射されパワーミラーに入射する変調光は大きく発散しているので、変調光を折り曲げる平面ミラーのサイズは非常に大きくなる。そして、サイズの大きな平面ミラーをパワーミラーからスクリーンに向かう変調光と干渉しないように配置するためには、画像表示装置の筐体内のスクリーン下側に大きなスペースを確保することが必要となり、画像表示装置の高さ寸法(スクリーン下側の部分の袴高さ)を十分に小さくすることができないという問題があった。
また、特許文献2に記載の画像表示装置の投写光学系においては、レンズ系から出射され凸面ミラーに入射する変調光は発散しているので、変調光を折り曲げる平面ミラーのサイズが大きくなること、及び、平面ミラーにより変調光を上方に折り曲げる構成としていることから、画像表示装置の高さ寸法(スクリーン下側の部分の袴高さ)を十分に小さくすることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像表示装置の袴高さを小さくすることを可能にする投写光学系、並びに、袴高さの小さい画像表示装置を提供することにある。
本発明の一形態に係る投写光学系は、照明光を変調する画像表示パネルからの光束を、スクリーンに対して斜め方向に拡大投写する投写光学系において、複数のレンズを含み、前記画像表示パネルからの前記光束を屈折させるレンズ系と、前記レンズ系からの前記光束を反射する1つの凸面ミラーとを有し、前記レンズ系と前記凸面ミラーとは、前記画像表示パネル側から順に配置され、前記レンズ系は、収束した状態の光束を出射し、前記収束した状態の光束は、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光路中で一旦収束した後、発散した状態で前記凸面ミラーに入射し、前記レンズ系は、前記画像表示パネル側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、レンズ系絞りと、正のパワーを有する第2レンズ群とを含み、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光束の収束点の位置と、前記レンズ系絞りの位置とが略共役の関係となるように構成されたことを特徴としている。
本発明の他の形態に係る投写光学系は、照明光を変調する画像表示パネルからの光束を、スクリーンに対して斜め方向に拡大投写する投写光学系において、複数のレンズを含み、前記画像表示パネルからの前記光束を屈折させるレンズ系と、前記レンズ系からの前記光束を反射する1つの凸面ミラーとを有し、前記レンズ系と前記凸面ミラーとは、前記画像表示パネル側から順に配置され、前記レンズ系は、収束した状態の光束を出射し、前記収束した状態の光束は、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光路中で一旦収束した後、発散した状態で前記凸面ミラーに入射し、前記レンズ系は、前記画像表示パネル側から順に、レンズ系絞りと、正のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群とを含み、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光束の収束点の位置と、前記レンズ系絞りの位置とが略共役の関係となるように構成したことを特徴としている。
また、本発明の画像表示装置は、前記投写光学系のいずれかと、前記投写光学系から出射される変調光の光束が投写されるスクリーンとを有することを特徴としている。
本発明の投写光学系によれば、レンズ系は、収束した状態の光束を出射し、収束した状態の光束はレンズ系出射後から凸面ミラーに入射するまでの光路中で一旦収束した後、発散した状態で凸面ミラーに入射するので、画像表示装置の袴高さを小さくすることができるという効果がある。また、本発明の画像表示装置によれば、レンズ系は、収束した状態の光束を出射し、収束した状態の光束はレンズ系出射後から凸面ミラーに入射するまでの光路中で一旦収束した後、発散した状態で凸面ミラーに入射するので、袴高さが小さくなるという効果がある。
比較例の画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)を概略的に示す図である。 比較例の画像表示装置の投写光学系の構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の構成)を拡大して示す図である。 比較例の画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)を概略的に示す平面図である。 比較例の画像表示装置の内部構成を図3のD4方向に見る概略的な側面図である。 本発明の実施の形態1に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。 実施の形態1に係る画像表示装置の内部構成の一例を概略的に示す平面図である。 実施の形態1に係る画像表示装置の内部構成を図6のD7方向に見る概略的な側面図である。 実施の形態1に係る画像表示装置の投写光学系における結像関係の一例を示す図である。 凸面ミラーにより生じる像面湾曲の一例を示す図である。 凸面ミラーにより生じる像面湾曲の補正方法の一例を示す図である。 凸面ミラーにより生じる歪曲の一例を示す図である。 レンズ系により生じる歪曲の一例を示す図である。 投写光学系に光を照射する照明装置の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。 実施の形態2に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)の一例を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。 実施の形態3に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)の一例を概略的に示す平面図である。 レンズ系の光軸と凸面ミラーの光軸とのなす角度が略直角の場合の平面ミラーサイズを示す平面図である。 レンズ系の光軸と凸面ミラーの光軸とのなす角度が鋭角の場合の平面ミラーサイズを示す平面図である。 レンズ系の光軸と凸面ミラーの光軸とのなす角度が略直角の場合の平面ミラーサイズを示す側面図である。 レンズ系の光軸と凸面ミラーの光軸とのなす角度が鋭角の場合の平面ミラーサイズを示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。 実施の形態4に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)の一例を概略的に示す平面図である。 実施の形態2に係る投写光学系の数値例1の数値構成例を示す図である。 実施の形態2に係る投写光学系の数値例1の非球面データを示す図である。 実施の形態2に係る投写光学系に数値例1を適用した場合の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。 実施の形態2に係る投写光学系に数値例1を適用した場合の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)の一例を概略的に示す平面図である。 実施の形態2に係る投写光学系に数値例1を適用した場合のレンズ構成を示す図である。 実施の形態2に係る投写光学系に数値例1を適用した場合のディストーションを示す図である。 実施の形態2に係る投写光学系に数値例1を適用した場合のスポットダイアグラムを示す際のスクリーン上の位置を示す図である。 実施の形態2に係る投写光学系に数値例1を適用した場合のスポットダイアグラムを示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系の数値例2の数値構成例を示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系の数値例2の非球面データを示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)の一例を概略的に示す平面図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合のレンズ構成を示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合の中間像の像面湾曲の状態を示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合のレンズ群による画像表示パネルの像の像面湾曲の状態を示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合のディストーションを示す図である。 実施の形態4に係る投写光学系に数値例2を適用した場合のスポットダイアグラムを示す図である。
以下に、本発明の実施の形態の説明に用いる比較例の画像表示装置を説明し、その後に、本発明の実施の形態1,2,3,4を説明する。
比較例.
図1は、比較例の画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)を概略的に示す図であり、図2は、図1の比較例の画像表示装置の投写光学系の構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の構成)を拡大して示す図である。図1及び図2は、比較例の画像表示装置の投写光学系の構成とスクリーン下側の袴高さH0との関係を説明するための図であり、平面ミラー3による変調光の折り曲げが無いと仮定した場合を示している。また、図3は、比較例の画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えた場合の内部構成)を概略的に示す平面図であり、図4は、比較例の画像表示装置の内部構成を図3のD4方向に見る概略的な側面図である。
図1乃至図4に示されるように、比較例の画像表示装置は、画像表示パネル1と、2つのレンズ群及び絞りS0を含み、変調光を発散光として出射するレンズ系2と、レンズ系2から出射された変調光を折り曲げる平面ミラー3と、平面ミラー3からの変調光を拡大投写する凸面ミラー4と、凸面ミラー4からの投写光を受けて画像を表示するスクリーン5とを有している。比較例においては、画像表示パネル1は、図示しない光源からの光を変調して変調光を出射し、この変調光はレンズ系2で屈折され、平面ミラー3で折り曲げられ、凸面ミラー4で反射されてスクリーン5に拡大投写される。レンズ系2においては、光束は一旦レンズ系2内の絞りS0で収束し、その後、発散する。なお、レンズ系2内で中間像を形成する場合も、光束は発散状態でレンズ系2から出射する。
レンズ系2と凸面ミラー4は、歪曲などの光学性能を確保するために、ある程度距離を離して配置する必要がある。また、レンズ系2の全長を短くするためにはレンズ系2を構成する各レンズ群のパワーを強くしなければならず、レンズ系2における光学的な諸収差を良好に補正することが困難になるので、レンズ系2の全長はある程度大きくする必要がある。このため、図1及び図2に示されるように、平面ミラー3を設けずに、レンズ系2と凸面ミラー4とを直線的に配置する場合には、画像表示パネル1とレンズ系2は、スクリーン5よりも前方(スクリーン5面に対して凸面ミラー4と反対側)に突き出てしまい、画像表示装置の筐体(図4の符号6)のデザイン上好ましくない。したがって、投写光学系を画像表示装置の筐体6内に収納する場合には、図3及び図4に示されるように、レンズ系2出射後から凸面ミラー4に入射するまでの光路中に平面ミラー3を配置し、光路を折り曲げることが望ましい。
図1乃至図4から理解できるように、比較例においては、レンズ系2出射後から凸面ミラー4に入射するまでの全光路において、光束は発散している。このため、平面ミラー3には、レンズ系2出射時の光束の径よりも大径の光束が入射することになり、平面ミラー3のサイズを大きくする必要がある。しかし、平面ミラー3のサイズを大きくした場合には、凸面ミラー4からスクリーン5に向かう変調光(投写光)と干渉しないように(図2の位置INTにより投写光を遮らずに)、筐体6内に平面ミラー3を配置するために、スクリーン5をより上方(投写光学系から遠ざかる方向)に配置することが必要となり、画像表示装置の袴高さH0が大きくなる。
画像表示装置の袴高さH0を小さくするためには、平面ミラー3を小さくする、すなわち、図2に示されるように、レンズ系2から凸面ミラー4に向かう光束のうちの最も上側の光線P24と凸面ミラー4からスクリーン5に向かう光束のうちの最も下側の光線P45との交点Xをできるだけ下方にする必要がある。しかし、図2において、スクリーン5を下方に下げると、交点Xは光線P24に沿ってスクリーン5に近づく(交点Xからスクリーン5までの水平距離L5Xは小さくなる)ので、平面ミラー3を凸面ミラー4から離す方向に移動させなければならず、投写光学系がスクリーン5より前方に突き出てしまう。
また、光線P24の水平方向に対する角度を急峻にする(レンズ系2からの出射光束をより大きく発散させる)場合には、凸面ミラー4のサイズが一定であるという条件下では、交点Xは光線P45に沿って凸面ミラー4の方向に近づく(距離L5Xが大きくなる)が、同時に、レンズ系2と凸面ミラー4間の距離を小さくする必要がある。このため、レンズ系2から交点Xまでの水平距離L2Xを小さくする必要があり、平面ミラー3を配置するためのスペースが確保できなくなる。また、凸面ミラー4のサイズを大きくすると、交点Xは光線P45に沿ってスクリーン5に近づき(距離L5Xが小さくなり)、平面ミラー3がスクリーン5より前方に突き出てしまう。
さらに、光線P24を下方にシフトするために、レンズ系2の径及び凸面ミラー4のサイズを小さくする場合には、歪曲などの諸収差の補正が困難になり、適切な光学性能の確保が困難になる。レンズ系2の径を小さくせずに、光線P24を下方にシフトするためには、レンズ系2と凸面ミラー4間の距離を小さくする必要があり、そのため、水平距離L2Xは小さくなり、平面ミラー3を配置するスペースが確保できなくなる。
また、平面ミラー3を配置するスペースを確保するために、レンズ系2の径及び凸面ミラー4のサイズを一定として、レンズ系2と凸面ミラー4間の距離を大きくすると、交点Xは光線P45に沿ってスクリーン5に近づき、同時に上方に移動してしまう。また、図2において平面ミラー3を備えない場合においても、レンズ系2から凸面ミラー4に向かう発散光束P24とスクリーン5の下端との干渉を回避するために、レンズ系2は、スクリーン5の下端よりも下側にある程度下げて配置することが必要である。
以上に説明したように、比較例の画像表示装置においては、レンズ系2出射後から凸面ミラー4に入射するまでの全光路において、光束は発散しているので、水平距離L2X及びL5Xを適切に確保しつつ、交点Xを十分下方に配置することは困難であり、その結果、画像表示装置の袴高さH0を小さくすることは困難である。
実施の形態1.
図5は、本発明の実施の形態1に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。図6は、実施の形態1に係る画像表示装置の内部構成の一例を概略的に示す平面図であり、図7は、実施の形態1に係る画像表示装置の内部構成を図6のD7方向に見る概略的な側面図である。
図5乃至図7に示されるように、実施の形態1に係る画像表示装置は、筐体16と、筐体16の内部に設けられた投写光学系10と、筐体16の前面に備えられ、投写光学系10から出射される変調光の光束が投写されるスクリーン15とを有している。実施の形態1においては、投写光学系10は、筐体16内のスクリーン15の下側に配置されており、スクリーン15の背面側の斜め下側からスクリーン15に向けて画像情報を持つ変調光を拡大投写する。なお、以下の説明においては、投写光学系10がスクリーン15の下側に配置された場合を説明するが、投写光学系10の位置は、スクリーン15の下側に限定されず、スクリーン15の上側、又は、左側、又は、右側のように、スクリーン15のいずれかの辺に隣接した位置(概ねスクリーン5の外側)に配置することができる。また、図5においては、平面ミラー13の設置状態を破線で示しており、レンズ系12と凸面ミラー14は平面ミラー13がないと仮定した場合の設置状態、すなわち、直線的に設置している場合を示しているが、投写光学系10の構成は、実際には、図6又は図7のように平面ミラー13を含む構成になる。
投写光学系10は、入力画像信号に応じて変調された変調光を出射する画像表示パネル11と、画像表示パネル11から出射された変調光を屈折させて、収束する光束として出射するレンズ系12と、レンズ系12から出射された光束(変調光)を折り曲げる平面ミラー13と、平面ミラー13で折り曲げられた光束(変調光)を反射して、該光束を拡大投写する凸面ミラー14とを有している。
レンズ系12及び凸面ミラー14は、レンズ系12から凸面ミラー14までの光路の途中で光束が収束点で収束し、その後、発散する光束となるように配置されている。また、投写光学系10は、レンズ系12から凸面ミラー14までの光路中に配置された絞りS2を有している。絞りS2は、平面ミラー12で折り曲げられる光束が絞りS2を通過した光束となるように配置されているが、平面ミラー12で折り曲げ後に絞りS2を通過するように配置してもよい。ただし、絞りと平面ミラー12が干渉して絞りが配置できなくなる場合には、絞りS2を省略することが可能である。すなわち、絞りS2が配置されるべき「絞り位置」には、機械的な開口を有する部材を実際に配置する必要がない場合もあり、その場合の「絞り位置」とは、絞りが配置されるべき位置近傍であって光束径が最も小さくなる位置を意味する。
画像表示パネル11としては、例えば、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)、透過型又は反射型液晶パネルなどを用いることができる。画像表示パネル11の表示面は、その面内に2次元の画素構造を有し、画像信号に応じて、各画素単位で照明光を変調することで画像を形成する。実施の形態1においては、画像表示パネル11は、後述する図13の光源からの光を画像信号に応じて変調して変調光を出射する。
また、レンズ系12は、画像表示パネル11側に配置された第1レンズ群12aと、凸面ミラー14側に配置された第2レンズ群12bと、第1レンズ群12aと第2レンズ群12bとの間に配置されたレンズ系内の絞り(以下「レンズ系内絞り」とも言う。)S1と、を有している。レンズ系12においては、第1レンズ群12aからの光束は一旦レンズ系絞りS1で収束し、その後、発散し、第2レンズ群12bで収束し、収束点以降で発散する。レンズ系絞りS1を設けずに、レンズ系12内で中間像I1を形成するように構成してもよく、この場合にも、レンズ系12から収束光を出射させることができる。レンズ系12からの収束光は、収束点以降では発散光となり、収束点の近傍で平面ミラー13により折り曲げられ、凸面ミラー14で反射されてスクリーン15に拡大投写される。
背面投写型の画像表示装置を構成する場合には、透過型のスクリーン15を用いる。スクリーン15としては、光束の入射側から出射側へ順に配置された、主としてフレネルレンズ及びレンチキュラーレンズで構成したものを用いることができる。フレネルレンズは、凸面ミラー14からの発散した光束を受け、発散した光束を、平行光化しつつ透過させ、観測者の方向へ光束を偏向させる。レンチキュラーレンズは、その表面に複数のシリンドリカルレンズが形成されており、フレネルレンズからの出射光を受け、水平方向、又は、水平方向と垂直方向の両方向に拡散させて出射し、適切な視野角を確保する。
また、画像表示パネル11として、透過型液晶パネル又は反射型液晶パネルを用いた場合には、液晶層を透過する光束のうち、表示面の法線に対して平行でない、傾きを持った成分が多くなると、暗い画面を表示する際に漏れ光が多くなり、背景が白浮きしてしまう。実施の形態1に係る投写光学系10は、画像表示パネル11側を略テレセントリックとしているので、画像表示パネル11としてDMDを用いることができ、また、透過型液晶パネル又は反射型液晶パネルを用いた場合であっても、漏れ光が少なく、コントラストの高い投写画像を表示することができる。
図5及び図6において、A0は、投写光学系の光軸を示し、ALは、光軸A0の内の平面ミラー13よりも画像表示パネル11側の光軸を示し、AMは、光軸A0の内の平面ミラー13よりも凸面ミラー14側の光軸を示す。レンズ系12と凸面ミラー14とは、共通の光軸A0を有する同軸光学系である。レンズ系12は、画像表示パネル11側に略テレセントリックに構成されている。画像表示パネル11及びスクリーン15は、画像表示パネル11の表示面の法線方向及びスクリーン15の投影面の法線方向が、光軸A0に対してそれぞれ平行となるように配置されている。また、画像表示パネル11の表示面の中心及びスクリーン15の中心が、光軸A0から上方(スクリーン15側)にシフトして配置されている。すなわち、投写光学系は、光軸A0よりも上方に、正倍率にて画像を拡大投写する斜め投写光学系となっている。
画像表示パネル11からの光束は、レンズ系12で屈折された後、平面ミラー13で反射され、さらに凸面ミラー14で反射され、スクリーン15に拡大投写される。画像表示パネル11の像は、レンズ系12内で中間像I1を形成した後、最終的にスクリーン15上に結像される。ここで、画像表示パネル11の中間像I1は倒立像(倍率は負)、スクリーン15上には正立像(倍率は正)として形成される。
次に、投写光学系10における結像関係について説明する。第1レンズ群12aに関しては、画像表示パネル11と中間像I1とが共役の関係となっている。また、第2レンズ群12bに関しては、レンズ系絞りS1と絞りS2とが共役の関係となっている。また、第2レンズ群12bと凸面ミラー14から成る合成光学系に関しては、中間像I1とスクリーン15とが共役の関係となっている。また、レンズ系12及び凸面ミラー14から成る投写光学系全体に関しては、画像表示パネル11とスクリーン15とが共役の関係となっている。また、凸面ミラー14は、レンズ系12により形成される画像表示パネル11の像を虚物体としてスクリーン15に結像させる。
次に、投写光学系10における光束の収束及び発散状態について説明する。第1レンズ群12a及び第2レンズ群12bのそれぞれは、複数のレンズを含み、かつ、それぞれ全体として正のパワーを有する。画像表示パネル11を出射し、レンズ系12に入射した光束は、第1レンズ群12aによりレンズ系内絞りS1において、又は、レンズ系内絞りS1位置の近傍において、一旦収束した後発散し、その後、画像表示パネル11の中間像I1が形成される。中間像I1を形成した発散光束は、第2レンズ群12bに入射し、第2レンズ群12bにより絞りS2において再び収束された後発散し、その後、凸面ミラー14に入射する。凸面ミラー14に入射した発散光束は、凸面ミラー14によりさらに発散され、スクリーン15に入射する。
図1乃至図4で説明したように、上記比較例の投写光学系においては、レンズ系2を出射した光束は単純に拡散するため、光路を折り曲げる平面ミラー3のサイズが大きくなり、その結果、画像表示装置の袴高さH0が大きくなる。これに対し、実施の形態1に係る投写光学系10においては、レンズ系12出射後から凸面ミラー14に入射するまでの光束は、光束径が徐々に小さくなり、一旦絞りS2、又は、絞りS2位置の近傍において、収束する。よって、レンズ系12出射後から凸面ミラー14に入射するまでの光路を水平に折り曲げるための平面ミラー13を絞りS2近傍に配置することで、平面ミラー13のサイズを垂直方向及び水平方向に十分小さくすることができる。その結果として、凸面ミラー14からスクリーン15の画像表示領域(スクリーン15における画像表示に使用される領域)の最下端に向かう光線と、平面ミラー13の上端との干渉が生じず、且つ、平面ミラー13がスクリーン15よりも前方に突出しないように構成できる。すなわち、実施の形態1の投写光学系10を用いれば、光軸A0よりも上方に配置されるスクリーン15の、光軸A0からの距離(上方へのシフト量)を小さくすることができ、画像表示装置の投写光学系10を配置する部分の高さ(実施の形態1においては、袴高さ)H1の小さい画像表示装置を実現できる。
なお、図5において、凸面ミラー14からスクリーン15までの光路を、スクリーン15に略平行に配置された平面の背面ミラー(図示せず)によって折り返すことにより、さらに薄型化を図ることも可能である。しかし、物理的な配置上の制約から、スクリーン15の画像表示領域の下端(下辺)を、凸面ミラー14の光反射領域の上端以下に配置することはできない。また、スクリーン15の、光軸A0からの距離(上方へのシフト量)を一定とすると、背面ミラーを配置する場合には、配置しない場合に比べて、凸面ミラー14からスクリーン15までの光路長が大きくなる。このため、凸面ミラー14からスクリーン15の画像表示領域の下端に向かう光線と光軸A0とのなす角度が小さくなり、平面ミラー13との干渉が生じやすくなる。よって、より画像表示装置の袴高さH1を小さくするためには、凸面ミラー14からスクリーン15までの光路長を小さくし、背面ミラー15を配置せずに、画像を凸面ミラー14からスクリーン15に直接投写することが好ましい。
図5を参照して説明すると、第2レンズ群12bの最も凸面ミラー14側のレンズ面から絞りS2までの光軸上距離をL11、絞りS1から凸面ミラー14までの光軸上距離をL12、凸面ミラー14からスクリーン15面までの光軸上距離をpとすると、L11,L12,pは以下の条件式を満足することが望ましい。
L11<L12 …(1)
p/2≦L12≦2×p …(2)
式(1)は、第2レンズ群12bを構成するレンズ及び凸面ミラー14のサイズの適切な関係を規定している。すなわち、式(1)において、距離L11が右辺の距離L12よりも大きくなると、凸面ミラー14に対して相対的に第2レンズ群12bの径が大きくなりすぎ、平面ミラー13により光路を折り曲げた場合に、第2レンズ群12bと、凸面ミラー14からスクリーン15に向かう光束との干渉が生じてしまう。
式(2)は、絞り位置の適切な範囲を規定している。すなわち、式(2)において、距離L12が左辺の値p/2より小さくなると、光束との干渉なく平面ミラー13を配置することが困難になるとともに、レンズ系12のパワーが強くなりすぎ、良好な光学性能を得ることが困難になる。一方、距離L12が右辺の値2×pより大きくなると、絞りS2の位置と平面ミラー13の位置のずれが大きくなりすぎ、平面ミラー13のサイズが大きくなり、平面ミラー13と、凸面ミラー14からスクリーン15に向かう光束との干渉が生じてしまう。
図6に示されるように、実施の形態1に係る投写光学系10においては、レンズ系12の光軸ALと凸面ミラー14の光軸AMとは、角度α(α>0であり、図6においては、略90度)をなしている。レンズ系12は、水平方向(図6が描かれている紙面に平行な方向)に関しては、スクリーン15より前方に突き出ないように配置されており、垂直方向に関しては、凸面ミラー14からスクリーン15の画像表示領域の下端に向かう光線と、図示しない筐体の底面との間の空間に配置されている。このように、平面ミラー13で光路を水平方向に折り返すことにより、レンズ系12及び画像表示パネル11がスクリーン15より前方に突き出ることがなく、かつ、光束と平面ミラー13及びレンズ系12との干渉が生じることがないため、薄型かつ袴高さH1の小さい画像表示装置を実現できる。なお、図6においては、角度αは略直角としているが、角度αは略直角に限らず、レンズ系12と光束との干渉が生じない程度に、角度αを鋭角とすることも可能である。なお、角度αは、望ましくは、20°≦α≦90°である。このような範囲が望ましい理由は、角度αが20°より小さくなると、凸面ミラー14とレンズ系12や画像表示パネル11等との干渉が生じ、角度αが90°より大きくなると、レンズ系12や画像表示パネル11がスクリーン15から前方に飛び出してしまうからである。
凸面ミラー14は、高次の非球面形状を有しており、大きな負のパワーを持つ。よって、凸面ミラー14は、レンズ系12を出射した光束を受け、スクリーン15に向けてより大きく斜め上方に発散させる。レンズ系12に大きなパワーを持たせて光束を発散させると、色収差が大きくなるため好ましくない。それに対し、凸面ミラー14は原理的に色収差を発生させないため、大きなパワーを持たせることができ、単焦点・広角投写が容易となる。よって、画像表示パネル11及びスクリーン15を光軸A0から上方にシフトさせて、凸面ミラー14からスクリーン15に向けて斜め投写(斜め上方に向かう投写)としつつ、投写距離を小さくすることで、画像表示装置の薄型化を実現できる。
一般に、主光線の光軸からの高さが大きくなるほど、歪曲の補正が容易になる。よって、凸面ミラー14は、レンズ系12から一定の距離をおいて配置し、比較的サイズの大きな高次の非球面として設計の自由度を上げることで、単焦点投写の画像表示装置で特に問題となる歪曲を十分に補正することが可能となる。逆に、凸面ミラー14のサイズを極端に小さくすると、歪曲の補正が困難となってしまう。なお、図5においては、実際に光束を受けて有効に機能する範囲である、光軸A0より上方の部分のみを示している。
上述のように、凸面ミラー14は、比較的サイズが大きくなるため、ガラスの成形で製作するのは精度面などで困難となり、樹脂の成形により製作されるのが望ましい。その場合、凸面ミラー14の外形形状としては、実際に光束を反射させる有効範囲と、その周辺に保持部などのマージンを含めた略台形の外形形状として樹脂の体積を最小化すると、成形時間を短縮でき、低コストで凸面ミラー14を製作することができる。
次に、投写光学系10における像面湾曲の補正について説明する。図8は、実施の形態1に係る画像表示装置の投写光学系10における結像関係の一例を示す図である。図8において、図5の構成と同一部分には同じ符号を付している。図8において、OBは、画像表示パネル11の表示面を示し、I2は、第2レンズ群12bにより形成されるI1の像(レンズ系12により形成されるOBの像に等しい)を示し、I3は、凸面ミラー14により形成されるI2の像(投写光学系全体により形成されるOBの像、第2レンズ群12b及び凸面ミラー14から成る合成光学系により形成されるI1の像に等しく、最終的にスクリーン15上に投写される像)を示す。ここで、像I2は、凸面ミラー14に対して虚物体となっている。
図9は、凸面ミラー14により生じる像面湾曲の一例を示す図であり、平面物体の光軸近傍での結像状態を示す。図9において、OB1は、平面物体(凸面ミラー14に対して虚物体)を示し、IM1は、凸面ミラー14による平面物体OB1の像を示す。図9から、凸面ミラー14による平面物体OB1の像IM1は、像高が大きくなるに従い、凸面ミラー14に近づく方向へ湾曲することが分かる。
図10は、凸面ミラー14により生じる像面湾曲の補正方法の一例を示す図であり、湾曲した物体の光軸近傍での結像状態を示す。図10において、OB2は、湾曲した物体(凸面ミラー14に対して虚物体)を示し、IM2は、凸面ミラー14による湾曲した物体OB2の像である。図10から、湾曲した物体OB2があらかじめ、物体高が大きくなるに従い、凸面ミラー14から遠ざかる方向へ湾曲していると、図9で説明した凸面ミラー14により生じる像面湾曲が打ち消され、平坦な像IM2が得られることが分かる。
上記に鑑み、実施の形態1に係る投写光学系10においては、レンズ系12により形成される画像表示パネル11の光軸近傍の像は、凸面ミラー14に対して虚物体であり、かつ、像高が大きくなるに従い、凸面ミラー14から遠ざかる方向に湾曲しており、凸面ミラー14により生じる像面湾曲を打ち消している。その結果、スクリーン15上に湾曲のない平坦な画像を表示することができる。
薄肉レンズの像面湾曲は、レンズのパワーと屈折率により決まる。よって、レンズ系12の各レンズ群を構成するレンズのパワーと屈折率を勘案することで、レンズ系12に上記のような所望の像面湾曲を生じさせることができる。特に、レンズ系12の第1レンズ群12a及び第2レンズ群12bはともに正のパワーを有するため、像高が大きくなるに従い、各レンズ群に近づく方向へ像面が湾曲する傾向がある。この場合、負のパワーのレンズを適宜組み合わせれば、正のパワーのレンズにより生じる像面湾曲を打ち消す方向に作用するため、レンズ系12の像面湾曲を適切に制御することができる。
以下、投写光学系における歪曲の補正について説明する。図11は、凸面ミラー14により生じる歪曲の一例を示す図であり、矩形の物体を凸面ミラー14により結像させた場合に生じる歪曲した像を示す。凸面ミラー14は、大きな負のパワーを有するため、図11に示されるような、糸巻型の歪曲が生じる。
同様に、図12は、レンズ系12により生じる歪曲の一例を示す図であり、矩形の物体をレンズ系12により結像させた場合に生じる歪曲した像を示す。レンズ系12は、いずれも正のパワーを有する第1レンズ群12aと第2レンズ群12bから構成され、図11に示される凸面ミラー14の糸巻型の歪曲とは逆に、図12に示される樽型の歪曲を生じさせる。すなわち、実施の形態1に係る投写光学系においては、凸面ミラー14及び屈折レンズ20によりそれぞれ生じる糸巻型及び樽型の歪曲を全体として打ち消しあうため、スクリーン15上に歪曲のない画像を表示することができる。
次に、中間像の結像倍率について説明する。図8において、第1レンズ群12aにより形成される中間像I1の大きさは、画像表示パネル11の表示面OBの大きさよりも大きくすることが望ましい。すなわち、第1レンズ群12aが画像表示パネル11の表示面OBを中間像I1として結像する際の倍率は、拡大倍率とすることが望ましい。
中間像I1を最終像I3としてスクリーン15上に結像させるという機能面に着目すれば、第2レンズ群12b及び凸面ミラー14から成る合成光学系は、比較例におけるレンズ系2と凸面ミラー4から成る投写光学系と同等の機能を持つと考えることができる。ここで、仮に、画像表示パネル11のサイズを0.5インチ、スクリーン15のサイズを65インチとすれば、結像倍率は130倍となり、非常に高い倍率が要求される。その場合、仮に、第1レンズ群12aの結像倍率を縮小倍率とすることは、比較例の投写光学系において画像表示パネル(図1の符号1)のサイズをさらに小さくすることに等しく、130倍を超える倍率が必要となり、解像度をはじめ光学性能の確保が困難になる。このことは、実施の形態1に係る投写光学系10においては、合成光学系が、中間像I1を最終像I3としてスクリーン15上に結像する際の倍率を極端に大きくする必要があることに等しく、合成光学系により所望の光学性能を確保することが困難となってしまう。よって、第1レンズ群12aの結像倍率は拡大倍率とし、第2レンズ群12bと凸面ミラー14から成る合成光学系の結像倍率が過度に大きくならないようにすることが望ましい。
さらに、像面湾曲及び歪曲以外にも、図1のレンズ系2と凸面ミラー4から成る比較例の投写光学系では十分に補正できない他の収差に関して、以下の利点がある。実施の形態1の第1レンズ群12aを付加することにより、第2レンズ群12bと凸面ミラー14から成る合成光学系における残存収差を打ち消すことができ、比較例の投写光学系よりも良好な光学性能を確保することが容易となる。よって、サイズが大きく、高コストな凸面ミラー14をより小型化することができる。その結果、レンズ系12出射後から凸面ミラー14に入射するまでの光束のうち、最も上方(スクリーン15側)の光線の位置が下方(スクリーン15から離れる方向)に移動することになり、平面ミラー13のサイズが小さくなり、袴高さH1のより小さい画像表示装置を実現できる。
次に、実施の形態1に係る投写光学系10を用いて画像表示装置を構成する場合に必要となる、画像表示パネル11に光束を照射する照明装置について説明する。図13は、投写光学系10に光を照射する照明装置の構成の一例を示す図である。図13に示されるように、照明装置は、光源50と、光束均一化・成形素子41と、照明光学系52とを有している。光源50から放射された光束は、光束均一化・成形素子41に入射し、光源特有の光強度分布が均一化されるとともに、光束の断面積が、画像表示パネル11と相似の矩形に成形され出射される。照明光学系12は、均一化・成形された光束を、照明光として、画像表示パネル11の表示面と相似の略矩形形状に効率良く照射する。画像表示パネル11を照射した照明光は、画像表示パネル11により変調され、レンズ12、平面ミラー13、凸面ミラー14を経由してスクリーン15に投写される。
光源50としては、例えば、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、発光ダイオード、半導体レーザなどを用いることができる。光源50として、発行ダイオード又はレーザなどの単色光源を用いた場合には、白色光源を得るために、各単色光源を合成するためのダイクロイックミラーなどを用いた合成光学系を付加すればよい。また、光源としてレーザを用いた場合には、その指向性の高さから、明るさを確保しつつ、光学系のF値を大きくすることができる。よって、所望の光学性能を確保することが容易になるため、レンズ系や凸面ミラー14を小型化することができ、一層薄型かつ袴高さH1の小さい画像表示装置を実現することが可能となる。
光束均一化・成形素子41としては、セグメント化されたレンズを2次元に配置した一組のフライアイレンズや、内面の多重反射を利用した矩形の断面形状を有する中空のライトパイプ、ガラスと空気との界面での全反射を利用した矩形の断面形状を有するガラスロッドなどを用いることができる。
照明光学系12としては、レンズやミラーなどを適宜組み合わせて構成することができる。なお、時分割でRGBを表示する単板方式の場合は、白色光源を画像信号に合わせてRGBに時分割で切り替える手段としてカラーホイールなどを用いることができる。
以上に説明したように、実施の形態1に係る投写光学系10によれば、薄型で袴高さH1の十分小さい画像表示装置を提供することができる。
実施の形態2.
図14は、本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラーを備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。図15は、実施の形態2に係る画像表示装置の内部構成の一例を概略的に示す平面図である。図14及び図15の画像表示パネル21、レンズ系22(レンズ群22a,22b)、平面ミラー23、凸面ミラー24、及びスクリーン25はそれぞれ、図5及び図6における画像表示パネル11、レンズ系12(レンズ群12a,12b)、平面ミラー13、凸面ミラー14、及びスクリーン15に対応する構成である。実施の形態2に係る投写光学系20は、レンズ系内の絞り(レンズ系絞り)S3を、レンズ系22の最も画像表示パネル21側に配置している点、すなわち、画像表示パネル21側を非テレセントリックとしている点が実施の形態1と異なる。また、図14においては、平面ミラー23の設置状態を破線で示しており、レンズ系22と凸面ミラー24は平面ミラー23がないと仮定した場合の設置状態、すなわち、直線的に設置している場合を示しているが、投写光学系20の構成は、実際には、図15のように平面ミラー23を含む構成になる。
次に、投写光学系10における結像関係について説明する。第1レンズ群22aに関しては画像表示パネル21と中間像I1とが共役の関係となっている。また、第1レンズ群22a及び第2レンズ群22bから成る合成光学系に関しては、レンズ系絞りS3と絞りS2が共役の関係となっている。また、第2レンズ群22bと凸面ミラー24から成る合成光学系に関しては中間像I1とスクリーン25とが共役の関係となっている。また、レンズ系22及び凸面ミラー24から成る投写光学系全体に関しては画像表示パネル21とスクリーン25とが共役の関係となっている。また、凸面ミラー24は、レンズ系22により形成される画像表示パネル21の像を虚物体としてスクリーン25面に結像させるように構成されている。
次に、投写光学系20における光束の収束及び発散状態について説明する。第1レンズ群22a及び第2レンズ群22bは、いずれも複数のレンズを含み、且つ、いずれも全体として正のパワーを有する。画像表示パネル21を出射した光束は、レンズ系絞りS3で収束して第1レンズ群22aに入射し、第1レンズ群22aから発散して出射され、中間像I1を形成する。中間像I1を形成した発散光束は、第2レンズ群22bに入射し、第2レンズ群22bにより絞りS2において再び収束された後発散し、その後、凸面ミラー24に入射する。凸面ミラー24に入射した発散光束は、凸面ミラー24によりさらに発散され(発散角が大きくなり)、スクリーン25に入射する。
レンズ系22出射後から凸面ミラー24に入射するまでの光束は、一旦絞りS2にて最も収束する点は、実施の形態1の場合と、同様である。よって、レンズ系22出射後から凸面ミラー24に入射するまでの光路を水平方向に折り曲げるための平面ミラー23を絞りS2近傍に配置することで、平面ミラー23のサイズを垂直方向及び水平方向に十分小さくすることができる。その結果、凸面ミラー24からスクリーン25の画像表示領域の下端に向かう光線と、平面ミラー23との干渉が生じることなく、また、平面ミラー23がスクリーン25から前方に突き出ることなく、スクリーン25の、光軸A0に対する上方へのシフト量を小さくすることができ、袴高さの小さい画像表示装置を実現できる。
実施の形態2に係る投写光学系20においては、レンズ系絞りS3を、レンズ系22の最も画像表示パネル21側に配置した非テレセントリック系であるため、第1レンズ群22aに入射する光束径が小さく、第1レンズ群22aを小型化することができる。また、それに伴い、照明光学系などから発生する不要光のレンズ系22への入射を抑制でき、ゴーストや迷光の少ない、コントラストの高い画像表示装置を実現できる。
また、テレセントリック系では、画像表示パネル21からの光束を第1レンズ群22aによりレンズ系絞りS3に収束させる必要があるのに対し、非テレセントリック系では、画像表示パネル21からの光束が第1レンズ群22aに入射する前に、レンズ系絞りS3にて直接収束するため、第1レンズ群22aには、レンズ系絞りS3に収束させるための正のパワーが不要となる。よって、第1レンズ群22aの正のパワーが小さくてよく、且つ、レンズ系22の全長も小さくすることができる。すなわち、レンズ系22の小型化が可能となる。
以上に説明したように、実施の形態2に係る投写光学系20によれば、平面ミラー23を小型化できるだけでなく、レンズ系22をも小型化できるので、薄型で袴高さの十分小さい画像表示装置を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、レンズ系絞りS3はレンズ系22よりも外側(画像表示パネル21側)としたが、これに限らず、レンズ系絞りS3をレンズ系22内に配置することも可能である。
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
実施の形態3.
図16は、本発明の実施の形態3に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラー33を備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。また、図17は、実施の形態3に係る画像表示装置の内部構成の一例を概略的に示す平面図(平面ミラー33を備えた場合)である。図16及び図17の画像表示パネル31、レンズ系32(レンズ群32a,32b)、平面ミラー33、凸面ミラー34、及びスクリーン35はそれぞれ、図14及び図15における画像表示パネル21、レンズ系22(レンズ群22a,22b)、平面ミラー23、凸面ミラー24、及びスクリーン25に対応する構成である。実施の形態3に係る投写光学系30は、実施の形態2の投写光学系20において、角度αが鋭角となるように平面ミラー33で光路を水平方向に折り曲げ、画像表示装置の袴高さをより小さくしたものである。投写光学系30の各要素の機能は、実施の形態2の場合と概ね同様である。また、図16においては、平面ミラー33の設置状態を破線で示しており、レンズ系32と凸面ミラー34は平面ミラー33がないと仮定した場合の設置状態、すなわち、直線的に設置している場合を示しているが、投写光学系30の構成は、実際には、図17のように平面ミラー33を含む構成になる。
次に、画像表示装置の袴高さを小さくできる原理について説明する。図18は、レンズ系32の光軸ALと凸面ミラー34の光軸AMとのなす角度αが略直角の場合の平面ミラーサイズを示す平面図であり、図19は、レンズ系32の光軸ALと凸面ミラー34の光軸AMとのなす角度αが鋭角の場合の平面ミラーサイズを示す平面図である。また、図20は、角度αが略直角の場合の平面ミラーサイズを示す側面図であり、図21は、角度αが鋭角の場合の平面ミラーサイズを示す側面図である。
図18及び図20に示されるように、角度αが略直角である場合には、絞りS2から発散した光束を受けて反射させる平面ミラー33が、発散光を極端に斜めに受けることとなり(すなわち、平面ミラー33に対する発散光の中心光線の入射角が大きくなり)、平面ミラー33の水平方向のサイズが大きくなるとともに、凸面ミラー34に近い側の垂直方向のサイズが極端に大きくなってしまう。よって、凸面ミラー34からスクリーン35に向かう光束との干渉を回避するために、スクリーン35を上方に配置せざるを得ず、画像表示装置の袴高さが大きくなってしまう。
一方、図19及び図21に示されるように、角度αを鋭角とした場合には、平面ミラー33は、角度αを略直角とした場合に比べて、より正面から発散光を受けるので(すなわち、平面ミラー33に対する発散光の中心光線の入射角が小さくなるので)、平面ミラー33の水平方向及び垂直方向のサイズを比較的小さくできる。よって、凸面ミラー34からスクリーン35に向かう光束との干渉を回避することが容易になり、スクリーン35をより下方に配置することができ、画像表示装置の袴高さを小さくすることができる。なお、角度αは、望ましくは、20°≦α≦90°である。このような範囲が望ましい理由は、角度αが20°より小さくなると、凸面ミラー34とレンズ系32や画像表示パネル31等との干渉が生じ、角度αが90°より大きくなると、レンズ系32や画像表示パネル31がスクリーン35から前方に飛び出してしまうからである。
また、実施の形態2で説明したように、非テレセントリック系の場合、第1レンズ群32aは十分小さくできるが、第2レンズ群32bは第1レンズ群32aからの発散光束を受けるため、第1レンズ群32aほど小さくすることは困難である。さらに、角度αを鋭角とすることにより、図17に示されるように、レンズ系32は、より凸面ミラー34に近づけて配置することとなるため、レンズ系32の上方(スクリーン35側)を通過する、凸面ミラー34からスクリーン35の画像表示領域の下端に向かう光束の高さがより低くなる。よって、平面ミラー33の小型化によってスクリーン35を十分下方(スクリーン35から離れる方向)に配置した場合に、第2レンズ群32bと、凸面ミラー34からスクリーン35の画像表示領域の下端に向かう光束との干渉が生じる可能性がある。
一方、図16からも分かるように、第2レンズ群32bは、主として下側のみ光束を透過させ、実際には上側は機能していないため、第2レンズ群32bの上側(スクリーン35側)を切り欠いている。これにより、角度αを鋭角にした場合でも、光束とレンズ群との干渉を生じることなく、画像表示装置の袴高さを小さくすることができる。第2レンズ群32bは複数のレンズから構成され、切り欠くレンズは、光束との干渉の生じるレンズのみとすることができる。
以上に説明したように、実施の形態3に係る投写光学系30によれば、平面ミラー33を小型化できるだけでなく、レンズ系32をも小型化できるので、薄型で袴高さの十分小さい画像表示装置を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、レンズ系絞りS3はレンズ系32よりも外側(画像表示パネル31側)としたが、これに限らず、レンズ系絞りS3をレンズ系32内に配置することも可能である。
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1又は2の場合と同じである。
実施の形態4.
図22は、本発明の実施の形態4に係る画像表示装置の内部構成(平面ミラー43を備えないと仮定した場合の内部構成)の一例を概略的に示す図である。また、図23は、実施の形態4に係る画像表示装置の内部構成の一例を概略的に示す平面図(平面ミラー43を備えた場合)である。図22及び図23の画像表示パネル41、レンズ系42(レンズ群42a,42b,42c)、平面ミラー43、凸面ミラー44、及びスクリーン45はそれぞれ、図5及び図6における画像表示パネル11、レンズ系12(レンズ群12a,12b)、平面ミラー13、凸面ミラー14、及びスクリーン15に対応している。実施の形態4に係る投写光学系40は、レンズ系絞りS1から中間像I1までの間に、第3レンズ群42cを配置している点が、実施の形態1と異なる。また、図22においては、平面ミラー43の設置状態を破線で示しており、レンズ系42と凸面ミラー44は平面ミラー43がないと仮定した場合の設置状態、すなわち、直線的に設置している場合を示しているが、投写光学系40の構成は、実際には、図23のように平面ミラー43を含む構成になる。
投写光学系40の各要素の機能は、実施の形態1の場合と概ね同様であるが、前述の通り、レンズ系絞りS1から中間像I1までの間に、第3レンズ群42cを配置している点が、実施の形態1と異なる。第3レンズ群42cは、絞りS1側から順に、負のパワーを有するレンズ群c1と、正のパワーを有するレンズ群c2と、負のパワーを有するレンズ群c3とから構成される。各レンズ群c1、c2、c3は、少なくとも1枚以上のレンズから構成される。
以下、レンズ群42cを配置する効果について説明する。画像表示パネル41を中間像I1に結像させる光学系に着目して考える。レンズ群42cを配置しない場合には、レンズ系絞りS1に対して画像表示パネル41側のみに正のパワーを有するレンズ群42aが配置されることとなり、正のパワーに起因した像面湾曲が大きくなりやすい。ここで、像面湾曲を補正する手法としては、光線の光軸からの高さが低い位置に負のパワーを配置すること、及び、像面に近い位置に負のパワーを配置することが有効である。レンズ群42cを配置した場合には、光線の光軸からの高さが低い位置、すなわち、レンズ系絞りS1近傍に負のパワーを有するレンズ群c1が配置され、さらに、像面に近い位置、すなわち中間像I1近傍に負のパワーを有するレンズ群c3が配置されており、像面湾曲を補正する効果を有する。負のパワーを有するレンズ群c1と負のパワーを有するレンズ群c3のみでは、負のパワーが強くなりすぎ、光束が大きく広がってしまうため、正のパワーを持つレンズ群c2をレンズ群c1とレンズ群c3との間に配置して、レンズ群c1により広がった光束を一旦収束させると共に、レンズ群c3以降のレンズ群を小型化している。
数値例1.
図24に、実施の形態2に係る投写光学系200の具体的な数値例(数値例1)を示す。面番号siは、最も縮小側(画像表示素子側)の光学面を1番目として、拡大側(スクリーン側)に向かうに従い順次増加するi番目(i=1,2,…,51)の光学面の番号を示す。曲率半径Riは、面番号siの光学面の曲率半径を示す。面間隔Diは、面番号siの光学面の面頂点から次の光学面(面番号si+1)の面頂点までの距離を示す。曲率半径Ri及び面間隔Diの単位は、ミリメートル(mm)である。屈折率及びアッベ数は、面番号siの光学面のd線(波長587.56nm)における屈折率n及びアッベ数νをそれぞれ示す。また、面番号に付されたマーク「*」は、対応する面が非球面であることを示す。各非球面(面番号s46、s47、s50)は、光軸方向をZ軸とした直交座標系(X,Y,Z)において、rを近軸曲率半径とし、Kを円錐定数とし、A1、A2、…をそれぞれ1次、2次、…の非球面係数とするとき、以下の式(3)により表される。また、非球面データ(非球面係数A1、A2、…及び円錐定数K)は、図25に示す。
Figure 0005484098
図26は、図24の数値例1に対応する投写光学系200を含む画像表示装置の内部構成(平面ミラー230を備えないと仮定した場合の内部構成)を概略的に示す図である。また、図27は、投写光学系200を含む画像表示装置の内部構成を概略的に示す平面図(平面ミラー230を備えた場合)である。また、図28は、投写光学系200を構成するレンズ群220の詳細構成を示す図である。図26、図27及び図28の画像表示パネル210、レンズ系220(レンズ群220a,220b)、平面ミラー230、凸面ミラー240、及びスクリーン250はそれぞれ、図14及び図15における画像表示パネル21、レンズ系22(レンズ群22a,22b)、平面ミラー23、凸面ミラー24、及びスクリーン25に対応している。図26においては、平面ミラー230の設置状態を破線で示しており、レンズ系220と凸面ミラー240は平面ミラー230がないと仮定した場合の設置状態、すなわち、直線的に設置している場合を示しているが、投写光学系200の構成は、実際には、図27のように平面ミラー230を含む構成になる。
s1面は画像表示パネル210、s2面及びs3面は平行平板、s5面はレンズ系絞りS3、s6面からs31面まではレンズ群220a、s32面からs47面まではレンズ群220b、s48面は絞りS2、s49面は平面ミラー230、s50面は凸面ミラー、s51面はスクリーンに対応する。平面ミラー230は、スクリーン面に対し40度傾いて配置されており、レンズ系220の光軸ALと凸面ミラー240の光軸AMとのなす角は80度となっている。
数値例1が適用された投写光学系200では、画像表示パネル210は対角サイズが0.65インチ(アスペクト比16:9)であり、スクリーン対角サイズは68.42インチ(1514.7mm×852.0mm)であり、Fナンバーは2.5である。また、スクリーン250の下端から光軸AMまでの距離は101.7mmである。また、式(1)におけるL11は41.38mmであり、L12は150.71mmであり、式(1)の関係を満たしている。また、式(2)におけるL12は150.71mmであり、pは99.00mmであり、式(2)の左辺値は49.5となり、右辺値は198となるので、式(2)の関係を満たしている。
レンズ群220aの焦点距離は23.6mmであり、レンズ群220bの焦点距離は51.8mmであり、レンズ系220の焦点距離は−16.4mmであり、投写光学系200全体としての焦点距離は−1.25mmである。
図29に、数値例1が適用された投写光学系200のディストーション(歪曲)を示す。また、図30及び図31に、スポットダイアグラムの位置及び形状を示す。図30は、スクリーン上の各位置をG1〜G15で示しており、図31のスポットダイアグラムに付したG1〜G15に対応している。すなわち、図31のスポットダイアグラムは、図30に示すスクリーン上のG1〜G15の各位置におけるスポットダイアグラムを示す。使用波長とそのウェイトは、波長460nm、波長532nm、波長640nmについて、1:6:3としている。図29に示すように、表示画像に目立った歪み等はなく、歪曲は十分に補正されている。また、図31に示すとおり、良好な結像性能が得られており、像面湾曲は十分に補正されている。
数値例2.
図32に、実施の形態4に係る投写光学系400の具体的な数値例(数値例2)を示す。図33に、面番号si、曲率半径Ri、面間隔Di、屈折率n及びアッベ数ν、非球面の表記は数値例2と同様である。また、非球面データ(非球面係数A1、A2、…及び円錐定数K)は示す。
図34は、図32の数値例2に対応する投写光学系400を含む画像表示装置の内部構成(平面ミラー430を備えないと仮定した場合の内部構成)を概略的に示す図である。また、図35は、投写光学系400を含む画像表示装置の内部構成を概略的に示す平面図(平面ミラー430を備えた場合)である。また、図36は、投写光学系400を構成するレンズ群420の詳細構成を示す図である。図34、図35及び図36の画像表示パネル410、レンズ系420(レンズ群420a,420b,420c)、平面ミラー430、凸面ミラー440、及びスクリーン450はそれぞれ、図22及び図23における画像表示パネル41、レンズ系42(レンズ群42a,42b,42c)、平面ミラー43、凸面ミラー44、及びスクリーン45に対応している。図34においては、平面ミラー430の設置状態を破線で示しており、レンズ系420と凸面ミラー440は平面ミラー430がないと仮定した場合の設置状態、すなわち、直線的に設置している場合を示しているが、投写光学系400の構成は、実際には、図35のように平面ミラー430を含む構成になる。
s1面は画像表示パネル410、s2面及びs3面は平行平板、s5面からs14面まではレンズ群420a、s15面はレンズ系絞りS1、s16面からs29面まではレンズ群420c(s16面からs21面まではレンズ群c1、s22面からs23面まではレンズ群c2、s24面からs29面まではレンズ群c3)、s30面からs46面まではレンズ群420b、s47面は絞りS2、s48面は平面ミラー430、s49面は凸面ミラー、s50面はスクリーンに対応する。平面ミラー430は、スクリーン面に対し40度傾いて配置されており、レンズ系420の光軸ALと凸面ミラー440の光軸AMとのなす角は80度となっている。
数値例2が適用された投写光学系400では、画像表示パネル410は対角サイズが0.65インチ(アスペクト比16:9)、スクリーン対角サイズは68.42インチ(1514.7mm×852.0mm)、Fナンバーは2.7である。また、スクリーン下端から光軸AMまでの距離は101.7mmである。また、式(1)におけるL11は30.34mm、L12は151.40mmであり、式(1)の関係を満たしている。また、式(2)におけるL12は151.40mm、pは99.00mmであり、式(2)の左辺値は49.5、右辺値は198となるので、式(2)の関係を満たしている。
レンズ群420aの焦点距離は36.9mm、レンズ群420bの焦点距離は45.00mm、レンズ群420cの焦点距離は−42.2mm(レンズ群c1の焦点距離は−33.9mm、レンズ群c2の焦点距離は64.7mm、レンズ群c3の焦点距離は−42.9mm)、レンズ系420の焦点距離は−17.6mm、投写光学系400全体としての焦点距離は−1.27mmである。
ここで、数値例2における像面湾曲の補正について説明する。図37は、中間像の像面湾曲の状態を示す。中間像I1は、レンズ群c3とレンズ群420bとの間に形成され、物体高が大きくなるにつれて、レンズ群420cから遠ざかる方向に湾曲している。図38は、レンズ群420bにより形成される、中間像I1の像I2の像面湾曲の状態を示す。通常、このように湾曲した中間像I1を正のパワーを有するレンズ群420bで結像させると、その像は、物体高が大きくなるにつれて、レンズ群420bに近づく方向に湾曲する。しかし、数値例2においては、像I2は、物体高が大きくなるにつれて、レンズ群420bから遠ざかる方向に湾曲させている。その結果、図10で説明した原理により、凸面ミラーにより生じる像面湾曲を打ち消すことができる。このような像面湾曲の補正機能をレンズ群420bに持たせるには、非球面レンズを使用するのが有効である。数値例2においては、レンズの有効径を小さくするために、レンズ群420bの最も凸面ミラー側に非球面レンズを用いているが、これに限らず、レンズ群420の任意の位置に非球面レンズを配置してもよい。また、レンズ群420bに限らず、レンズ群420aやレンズ群420cに非球面レンズを配置して像面湾曲を補正することも可能である。
以上の像面湾曲の補正については、数値例1についても適用できる。図24において、s17面からs22面までの焦点距離は−38.2mmで前述のレンズ群c1に相当する。同様に、s23面からs25面までの焦点距離は89.4mmで前述のレンズ群c2に相当し、s26面からs31面までの焦点距離は−58.0mmで前述のレンズ群c3に相当する。数値例1についても、レンズ群220にこのような構成を含ませることにより、像面湾曲を補正することが可能となる。非球面レンズの適用についても同様である。
図39に、数値例2が適用された投写光学系200のディストーション(歪曲)を示す。また、図40に、スポットダイアグラムを示す。図40のスポットダイアグラムは、図30に示すスクリーン上G1〜G15の各位置におけるスポットダイアグラムである。使用波長とそのウェイトは、波長460nm、波長532nm、波長640nmについて、1:6:3としている。図39に示すように、表示画像に目立った歪み等はなく、歪曲は十分に補正されている。また、図40に示すように、良好な結像性能が得られており、像面湾曲は十分に補正されている。
なお、上記数値例1及び数値例2は、あくまで設計例として挙げたにすぎず、本発明に係る投写光学系は、これらの数値例に限定して解釈されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、画像表示パネルサイズ、スクリーンサイズ、Fナンバー、スクリーン下端から光軸までの高さは仕様により適宜変更することができ、投写光学系の各レンズ群のレンズ構成(レンズ枚数、硝材、曲率半径、レンズ厚等)も設計変更が可能である。
変形例.
上記実施の形態1〜4においては、1枚の画像表示パネル11,21,31,41を用いる単板方式の投写光学系について説明したが、本発明は、これに限定されず、RGB各色のそれぞれに対して、独立した画像表示パネルを用いる3板方式の投写光学系にも適用可能である。
また、上記実施の形態1〜4においては、凸面ミラー14,24,34,44が高次の非球面形状を持つ場合を説明したが、凸面ミラー14,24,34,44の形状は、これに限定されず、より一層設計自由度を上げるために、自由曲面形状とすることも可能である。
さらに、上記実施の形態1〜4においては、レンズ系12,22,32,42及び凸面ミラー14,24,34,44が同軸光学系である場合を説明したが、本発明は、これに限定されず、より一層設計自由度を上げるために、レンズ系12,22,32,42の光軸ALと凸面ミラー14,24,34,44の光軸AMとが同軸ではない偏芯光学系にも適用可能である。
さらにまた、上記実施の形態1〜4においては、スクリーン15,25,35,45の背面から画像を投写する背面投写型の画像表示装置について説明したが、本発明は、これに限定されず、前面投写型の画像表示装置にも適用可能である。
また、上記実施の形態1〜4においては、レンズ系12,22,32,42出射後から凸面ミラー14,24,34,44に入射するまでの光路中に平面ミラー13,23,33,43を配置した場合を説明したが、本発明は、これに限定されず、平面ミラー13,23,33,43を備えない画像表示装置にも適用可能である。
10,20,30,40,200,400 投写光学系、 11,21,31,41 画像表示パネル、 12,22,32,42 レンズ系、 12a,22a,32a,42a 第1レンズ群、 12b,22b,32b,42b 第2レンズ群、 42c 第3レンズ群、 13,23,33,43 面ミラー、 14,24,34,44 面ミラー、 15,25,35,45 スクリーン、 16 筐体、 50 光源、 51 光束均一化・成形素子、 52 照明光学系。

Claims (14)

  1. 照明光を変調する画像表示パネルからの光束を、スクリーンに対して斜め方向に拡大投写する投写光学系において、
    複数のレンズを含み、前記画像表示パネルからの前記光束を屈折させるレンズ系と、
    前記レンズ系からの前記光束を反射する1つの凸面ミラーとを有し、
    前記レンズ系と前記凸面ミラーとは、前記画像表示パネル側から順に配置され、
    前記レンズ系は、収束した状態の光束を出射し、
    前記収束した状態の光束は、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光路中で一旦収束した後、発散した状態で前記凸面ミラーに入射し、
    前記レンズ系は、前記画像表示パネル側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、レンズ系絞りと、正のパワーを有する第2レンズ群とを含み、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光束の収束点の位置と、前記レンズ系絞りの位置とが略共役の関係となるように構成された
    こと特徴とする投写光学系。
  2. 前記レンズ系は、前記レンズ系絞りから前記第2レンズ群までの間に、前記第1レンズ群による前記画像表示パネルの中間像が形成され、前記画像表示パネル側がテレセントリックであるように、構成されることを特徴とする請求項に記載の投写光学系。
  3. 前記レンズ系は、前記レンズ系絞りから前記中間像までの間に、さらに第3レンズ群を含み、前記第3レンズ群は、前記レンズ系絞り側から順に、少なくとも1枚の負のパワーのレンズと、少なくとも1枚の正のパワーのレンズと、少なくとも1枚の負のパワーのレンズとから構成されることを特徴とする請求項に記載の投写光学系。
  4. 照明光を変調する画像表示パネルからの光束を、スクリーンに対して斜め方向に拡大投写する投写光学系において、
    複数のレンズを含み、前記画像表示パネルからの前記光束を屈折させるレンズ系と、
    前記レンズ系からの前記光束を反射する1つの凸面ミラーとを有し、
    前記レンズ系と前記凸面ミラーとは、前記画像表示パネル側から順に配置され、
    前記レンズ系は、収束した状態の光束を出射し、
    前記収束した状態の光束は、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光路中で一旦収束した後、発散した状態で前記凸面ミラーに入射し、
    前記レンズ系は、前記画像表示パネル側から順に、レンズ系絞りと、正のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群とを含み、前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光束の収束点の位置と、前記レンズ系絞りの位置とが略共役の関係となるように構成した
    ことを特徴とする投写光学系。
  5. 前記レンズ系は、前記第1レンズ群から前記第2レンズ群までの間に、前記第1レンズ群による前記画像表示パネルの中間像が形成され、前記画像表示パネル側が非テレセントリックであるように、構成されることを特徴とする請求項に記載の投写光学系。
  6. 前記第2レンズ群を構成するレンズ又は前記第3レンズ群を構成するレンズは、前記変調光の光束が通過しない部分を持つレンズを少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項に記載の投写光学系。
  7. 前記中間像を形成する前記第1レンズ群の結像倍率は、拡大倍率であることを特徴とする請求項2又は5のいずれか1項に記載の投写光学系。
  8. 前記レンズ系出射後から前記凸面ミラーに入射するまでの光路中に配置された平面ミラーをさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の投写光学系。
  9. 前記画像表示パネルは、前記レンズ系の光軸を基準にして前記中間像が形成される側と反対側に配置されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の投写光学系。
  10. 前記レンズ系は、前記凸面ミラーで発生する像面湾曲を打ち消す像面湾曲を発生させるように構成されたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の投写光学系。
  11. 前記レンズ系は、前記凸面ミラーで発生する歪曲を打ち消す歪曲を発生させるように構成されたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の投写光学系。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の投写光学系と、
    前記投写光学系から出射される光束が投写されるスクリーンと
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項に記載の投写光学系と、
    前記投写光学系から出射される光束が投写されるスクリーンと
    前面に前記スクリーンを備え、内部に前記投写光学系を収納する筐体とを有し、
    前記投写光学系の前記平面ミラーは、前記スクリーンの下側であって、前記凸面ミラーから前記スクリーンに向かう光束より下側に配置された
    ことを特徴とする画像表示装置。
  14. 前記収束点の位置に絞りを有することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の投写光学系。
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