JP5297877B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置に関する。
無線通信において、受信信号は、一般に、フィルタ処理、周波数変換処理、増幅処理などを経たうえで、ベースバンド信号に復調される。また、無線通信における通信品質を向上させるため、受信信号の電界強度や妨害信号の有無などの受信状態を検出し、当該受信状態に応じてフィルタ処理や増幅処理などの特性を制御する受信装置が一般に知られている。
例えば、特許文献1の図2では、広狭帯域差分方式による第1方式隣接妨害検出部と、隣接帯域加算方式による第2方式隣接妨害検出部とを用いて、隣接妨害信号を検出する隣接妨害検出部が開示されている。また、特許文献1の図14では、隣接帯域差分方式による第3方式隣接妨害検出部をさらに用いることによって、希望信号の変調度が高い場合の誤判定を防止することができる隣接妨害検出部が開示されている。さらに、特許文献1においては、隣接妨害検出部における検出結果に応じて、フィルタ処理の特性やステレオ復調部におけるステレオセパレーション(分離度)を制御する放送受信装置も開示されている。
このようにして、異なる通過帯域を有するBPF(Band-Pass Filter:帯域通過フィルタ)を組み合わせて用いることによって、隣接妨害信号を検出し、受信装置の通信品質や放送受信装置の音質を向上させることができる。
特開2003−174373号公報
しかしながら、上記特許文献1の図14の隣接妨害検出部に用いられる第3方式隣接妨害検出部は、希望信号の周波数より高い隣接帯域および低い隣接帯域での振幅レベルの差分を算出するため、ベースバンド信号の周波数に対して十分に大きな時定数を有する平滑化処理部を備える必要がある。そのため、隣接妨害検出部全体の応答速度は、当該時定数によって制限され、隣接妨害信号の有無の判定に要する時間が長くなる。
前述した課題を解決する主たる本発明は、受信信号の周波数と受信対象である希望信号の周波数との周波数差を検出する周波数変動検出部と、前記希望信号の周波数を中心とする互いに帯域幅が異なる通過帯域を有する第1および第2の帯域通過フィルタを含み、前記受信信号のうち前記第1および第2の帯域通過フィルタをそれぞれ通過した信号の振幅レベルの差を第1の妨害レベルとして出力する第1の妨害レベル検出部と、前記希望信号の周波数より所定の周波数だけ低い周波数および高い周波数を中心とする通過帯域をそれぞれ有する第3および第4の帯域通過フィルタを含み、前記受信信号のうち前記第3および第4の帯域通過フィルタをそれぞれ通過した信号の振幅レベルを第2および第3の妨害レベルとして出力するとともに、前記第2および第3の妨害レベルの和を第4の妨害レベルとして出力する1つまたは複数の第2の妨害レベル検出部と、前記周波数差の絶対値が所定の基準値以上である場合に、前記第4の妨害レベルに応じて隣接妨害信号が存在する有妨害状態であるか否かを判定し、前記有妨害状態であると判定したときには、前記周波数差および前記第4の妨害レベルの少なくとも一方に応じて前記第1ないし第3の妨害レベルのうちの何れか1つを選択して出力する判定部と、を有することを特徴とする受信装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、隣接妨害信号の有無の判定に要する時間を短縮することができる。
本発明の第1実施形態における隣接妨害検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1および第2実施形態における受信装置全体の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における判定部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態における隣接妨害検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における判定部の動作を説明するフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<第1実施形態>
===受信装置全体の構成および動作===
以下、図2を参照して、本発明の第1の実施形態における受信装置全体の構成について説明する。
図2に示されている受信装置は、アンテナ1、受信部2、AD(アナログ・デジタル)変換部3、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)増幅部4、復調部5、音声処理部6、DA(デジタル・アナログ)変換部7、スピーカ8、および隣接妨害検出部9を含んで構成されており、例えばFMラジオ放送の受信に用いられる。
アンテナ1から出力されるRF(Radio Frequency:無線周波数)信号は、受信部2に入力され、受信部2の出力信号は、AD変換部3に入力されている。また、AD変換部3から出力されるIF信号は、IF増幅部4に入力されるとともに、隣接妨害検出部9にも入力されている。
IF増幅部4の出力信号は、復調部5に入力され、復調部5から出力されるAF(Audio Frequency:音声周波数)信号は、音声処理部6に入力されている。また、音声処理部6の出力信号は、DA変換部7に入力され、DA変換部7の出力信号は、スピーカ8に入力されている。
一方、隣接妨害検出部9から出力される妨害レベル判定値UDは、IF増幅部4および音声処理部6に入力されている。
次に、本実施形態における受信装置全体の動作について説明する。
アンテナ1は、例えばFMラジオ放送の放送波を受信し、RF信号を出力する。また、受信部2は、RF信号のうち受信対象である希望信号が含まれる周波数帯域を選択的に増幅したうえで周波数変換し、BPFなどを用いてイメージ信号などを適宜除去する。さらに、AD変換部3は、受信部2の出力信号をデジタル信号であるIF信号に変換して出力する。そして、IF増幅部4および隣接妨害検出部9以降の処理は、デジタル回路やデジタル・シグナル・プロセッサなどによるデジタル信号処理となる。
IF増幅部4は、IF信号を妨害レベル判定値UDに応じて適宜増幅する。なお、IF増幅部4には、妨害レベル判定値UDに応じて通過帯域の帯域幅が変化するBPFであるIFフィルタが含まれる。また、復調部5は、IF増幅部4によって増幅されたIF信号を復調し、AF信号を出力する。
音声処理部6は、妨害レベル判定値UDに応じてAF信号の音量や音質を制御する。例えば、音声処理部6は、AF信号を妨害レベル判定値UDに応じたステレオセパレーション(分離度)でステレオ信号に復調するステレオ復調部や、AF信号から妨害レベル判定値UDに応じた遮断周波数以上の成分を除去するLPF(Low-Pass Filter:低域通過フィルタ)を含む。また、DA変換部7は、音声処理部6の出力信号をアナログ信号に変換して出力し、さらに、スピーカ8は、DA変換部7の出力信号を音声に変換して出力する。
隣接妨害検出部9は、IF信号に基づいて隣接妨害信号を検出し、妨害レベル判定値UDを出力する。なお、隣接妨害検出部9の動作についての詳細な説明は後述する。
===隣接妨害検出部の構成===
以下、図1を参照して、本実施形態における隣接妨害検出部の構成について説明する。
図1に示されている隣接妨害検出部9aは、周波数変動検出部90、妨害レベル検出部91、92a、および判定部93を含んで構成されており、AD変換部3から出力されるIF信号は、周波数変動検出部90、および妨害レベル検出部91、92aに並列に入力されている。
周波数変動検出部90は、本実施形態では、例えば符号判定部901、反転検出部902、周波数演算部903、および減算部904で構成されている。符号判定部901には、IF信号が入力され、符号判定部901の出力信号は、反転検出部902に入力されている。また、反転検出部902の出力信号は、周波数演算部903に入力され、周波数演算部903の出力値は、減算部904に入力されている。そして、減算部904から出力される周波数差Dfは、判定部93に入力されている。
(第1の)妨害レベル検出部91は、例えばBPF911、912、平滑化処理部913、914、および減算部915を含んで構成されており、特許文献1で開示されている広狭帯域差分方式による第1方式隣接妨害検出部に相当する。(第1の)BPF911および(第2の)BPF912には、IF信号が並列に入力され、BPF911および912の出力信号は、それぞれ平滑化処理部913および914に入力されている。また、平滑化処理部913および914の出力信号は、ともに減算部915に入力されている。そして、減算部915から出力される(第1の)妨害レベルL1は、判定部93に入力されている。
(第2の)妨害レベル検出部92aは、例えばBPF921a、922a、平滑化処理部923a、924a、および加算部925aを含んで構成されており、特許文献1で開示されている隣接帯域加算方式による第2方式隣接妨害検出部に相当する。(第3の)BPF921aおよび(第4の)BPF922aには、IF信号が並列に入力され、BPF921aおよび922aの出力信号は、それぞれ平滑化処理部923aおよび924aに入力されている。また、平滑化処理部923aおよび924aからそれぞれ出力される(第2の)妨害レベルL2aおよび(第3の)妨害レベルL3aは、いずれも判定部93に入力されている。さらに、妨害レベルL2aおよびL3aは、ともに加算部925aに入力されている。そして、加算部925aから出力される(第4の)妨害レベルL4は、判定部93に入力されている。
判定部93から出力される妨害レベル判定値UDは、当該隣接妨害検出部9aから出力されている。
===隣接妨害検出部の動作===
次に、本実施形態における隣接妨害検出部9aの動作について説明する。
前述したように、本実施形態の受信装置では、受信部2においてRF帯域からIF帯域に周波数変換を行っており、当該周波数変換に用いられる局部発振周波数fLは、RF帯域の周波数fdを有する希望信号を、IF帯域の周波数f0(=|fd−fL|)を有する希望信号に変換する周波数である。なお、当該IF帯域の希望信号の周波数f0は、例えば10.7MHzなど、受信装置ごとに一定の値である。同様に、RF帯域の周波数frを有する受信信号(RF信号)は、局部発振周波数fLを用いて、IF帯域の周波数fi(=|fr−fL|)を有する受信信号(IF信号)に変換される。また、本実施形態の受信装置では、例えば受信部2において自動利得制御が行われ、少なくとも当該隣接妨害検出部9aに入力されるIF信号の振幅レベルは、略一定に制御されているものとする。
周波数変動検出部90の符号判定部901は、IF信号の正負を判定し、当該正負判定結果を出力する。前述したように、本実施形態では、IF信号がデジタル信号となっているため、例えば、符号判定部901は、IF信号の符号ビットを出力することによって、正負判定結果を2値信号として出力する。
また、反転検出部902は、符号判定部901の正負判定結果の反転を検出し、当該反転検出結果を出力する。例えば、反転検出部902は、2値信号である正負判定結果を所定のサンプリングクロックでサンプリングし、連続するサンプリング結果同士の排他的論理和を出力することによって、反転検出結果を正のパルスとして出力する。
さらに、周波数演算部903は、反転検出部902の反転検出結果からIF信号の周波数fiを演算して出力する。例えば、周波数演算部903は、正のパルスである反転検出結果を単位時間Tごとに計数し、当該計数値CNに基づいて周波数fi(=CN/T/2)を演算する。
そして、減算部904は、周波数fiから周波数f0を減算し、周波数差Dfを出力する。前述したように、周波数fiおよびf0は、同一の局部発振周波数fLを用いて、受信信号および希望信号をそれぞれRF帯域からIF帯域に周波数変換した周波数であるため、当該周波数差Dfは、IF帯域における受信信号と希望信号との周波数差(fi−f0)であると同時に、RF帯域における受信信号と希望信号との周波数差(fr−fd)でもある。
隣接妨害信号が存在しない、または希望信号に対して十分に小さい(振幅レベルが低い)場合には、受信信号の周波数は希望信号の周波数と略等しく、周波数差Dfは略0となる。一方、大きな(振幅レベルが高い)隣接妨害信号が存在する場合には、当該隣接妨害信号の振幅レベルや周波数に応じて受信信号の周波数が変動し、周波数差Dfは正または負の値となる。したがって、周波数差Dfによって、隣接妨害信号の有無や、隣接妨害信号の周波数と希望信号の周波数との大小を判定することができる。
妨害レベル検出部91のBPF911および912は、いずれも周波数f0を中心とし、帯域幅がそれぞれ2×f1および2×f2の通過帯域を有する。したがって、BPF911は、IF信号に含まれるf0−f1ないしf0+f1の周波数成分を通過させ、BPF912は、IF信号に含まれるf0−f2ないしf0+f2の周波数成分を通過させる。
なお、本実施形態において、周波数f1およびf2は、f1>f2の関係にあり、BPF911は、希望信号の両側の隣接妨害信号を通過させる程度に広い通過帯域を有し、BPF912は、希望信号の両側の隣接妨害信号を遮断する程度に狭い通過帯域を有するものとする。
また、平滑化処理部913および914は、BPF911および912の出力信号をそれぞれ絶対値化したうえで平滑化することによって、IF信号のうちBPF911および912をそれぞれ通過した信号の振幅レベルを出力する。そして、減算部915は、平滑化処理部913の出力信号から平滑化処理部914の出力信号を減算することによって、IF信号のうちBPF911および912をそれぞれ通過した信号の振幅レベルの差を、妨害レベルL1として出力する。
前述したように、BPF911は隣接妨害信号を通過させ、BPF912は隣接妨害信号を遮断するため、隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL1は高くなる。また、前述したように、本実施形態では、IF信号の振幅レベルは略一定に制御されているため、妨害レベルL1によって、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を判定することができる。
妨害レベル検出部92aのBPF921aおよび922aは、周波数f0より所定の周波数faだけ低い周波数(f0−fa)および高い周波数(f0+fa)を中心とする通過帯域をそれぞれ有する。したがって、BPF921aは、IF信号に含まれるf0−fa付近の周波数成分を通過させ、BPF922aは、IF信号に含まれるf0+fa付近の周波数成分を通過させる。
なお、本実施形態において、BPF921aおよび922aは、いずれも希望信号を遮断し、それぞれ希望信号の下側および上側の隣接妨害信号を通過させるような通過帯域を有するものとする。一例として、FMラジオ放送において放送周波数が100kHz間隔で設定されている場合には、周波数faは100kHzに設定され、BPF921aは、f0−100kHzの周波数を中心とし、f0未満の周波数を上限とする比較的狭い通過帯域を有し、BPF922aは、f0+100kHzの周波数を中心とし、f0を超える周波数を下限とする比較的狭い通過帯域を有する。
また、平滑化処理部923aおよび924aは、BPF921aおよび922aの出力信号をそれぞれ絶対値化したうえで平滑化することによって、IF信号のうちBPF921aおよび922aをそれぞれ通過した信号の振幅レベルを、妨害レベルL2aおよびL3aとして出力する。そして、加算部925aは、平滑化処理部923aおよび924aの出力信号を加算することによって、妨害レベルL2aおよびL3aの和を、妨害レベルL4として出力する。
前述したように、BPF921aおよび922aは、いずれも希望信号を遮断し、それぞれ希望信号の下側および上側の隣接妨害信号を通過させるため、隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL4は高くなる。また、希望信号の下側の隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL2aが高くなり、希望信号の上側の隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL3aが高くなる。さらに、前述したように、本実施形態では、IF信号の振幅レベルは略一定に制御されているため、妨害レベルL4によって、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を判定することができ、妨害レベルL2aおよびL3aによって、それぞれ受信信号に含まれる希望信号の下側および上側の隣接妨害信号の割合を判定することができる。
このようにして、妨害レベル検出部91および92aからそれぞれ出力される妨害レベルL1およびL4によって、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を判定することができる。なお、隣接妨害信号が希望信号に対して十分に大きい場合には、妨害レベルL1によって当該割合を定量的に判定することができるが、隣接妨害信号が希望信号に対して小さい場合には、妨害レベルL1が非常に低くなるため、妨害レベルL4によって判定することが望ましい。さらに、妨害レベル検出部92aから出力される妨害レベルL2aおよびL3aによって、それぞれ受信信号に含まれる希望信号の下側および上側の隣接妨害信号の割合を判定することができるため、隣接妨害信号が希望信号に対して小さい場合には、妨害レベルL2aまたはL3aによって判定することが望ましい。
===判定部の動作===
判定部93は、周波数差Dfおよび妨害レベルL4に応じて、隣接妨害信号が存在する有妨害状態であるか否かを判定するとともに、妨害レベルL1、L2a、およびL3aのうちの何れか1つを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力する。
以下、図3を参照して、本実施形態における判定部93の動作について説明する。
判定部93は、判定処理を開始すると(S1)、まず、周波数差Dfの絶対値が所定の基準値Dth以上であるか否かの判定を行う(S2)。
S2において、周波数差Dfの絶対値が基準値Dthより低いと判定した場合(S2:NO)には、受信信号の周波数は希望信号の周波数と略等しいため、有妨害状態でないと判定しつつ、妨害レベルL1、L2a、およびL3aのうち最小のレベルを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S10)、判定処理を終了する(S30)。なお、有妨害状態でない場合には、隣接妨害信号が存在しない場合のみでなく、隣接妨害信号が希望信号に対して十分に小さい場合も含まれる。
一方、S2において、周波数差Dfの絶対値が基準値Dth以上であると判定した場合(S2:YES)には、次に、妨害レベルL4が(第1の)基準レベルLth1より高いか否かの判定を行う(S3)。
S3において、妨害レベルL4が基準レベルLth1以下であると判定した場合(S3:NO)には、隣接妨害信号が希望信号に対して十分に小さいため、有妨害状態でないと判定しつつ、妨害レベルL1、L2a、およびL3aのうち最小のレベルを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S10)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S3において、妨害レベルL4が基準レベルLth1より高いと判定した場合(S3:YES)には、有妨害状態であると判定しつつ、次に、妨害レベルL4が(第2の)基準レベルLth2より高いか否かの判定を行う(S4)。なお、本実施形態において、基準レベルLth2は、基準レベルLth1より高く、妨害レベルL1によって受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を定量的に判定することができる程度に、隣接妨害信号が希望信号に対して十分に大きいか否かを判定する基準となるレベルである。一例として、基準レベルLth2は、希望信号の振幅レベルと隣接妨害信号の振幅レベルとの比を示すDU比(Desired signal to Undesired signal ratio:希望信号対妨害信号比)が1(0dB)の場合における妨害レベルL4のレベルに設定される。
S4において、妨害レベルL4が基準レベルLth2より高いと判定した場合(S4:YES)には、隣接妨害信号が希望信号に対して十分に大きいため、妨害レベルL1を選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S21)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S4において、妨害レベルL4が基準レベルLth2以下であると判定した場合(S4:NO)には、次に、周波数差Dfの正負の判定を行う(S5)。なお、S2において、周波数差Dfの絶対値が基準値Dth以上であると判定している(S2:YES)ため、S5において、周波数差Dfが0となることはない。
S5において、周波数差Df(=fr−fd=fi−f0)が負であると判定した場合(S5:YES)には、希望信号の下側の隣接妨害信号によって受信信号の周波数が希望信号の周波数より低くなっているため、妨害レベルL2aを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S22a)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S5において、周波数差Dfが正であると判定した場合(S5:NO)には、希望信号の上側の隣接妨害信号によって受信信号の周波数が希望信号の周波数より高くなっているため、妨害レベルL3aを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S23a)、判定処理を終了する(S30)。
このようにして、判定部93は、まず、周波数差Dfの絶対値および妨害レベルL4に基づいて、有妨害状態であるか否かの判定を行い(S2およびS3)、有妨害状態でないと判定した場合には、小さな値の妨害レベル判定値UDを出力する(S10)。また、判定部93は、有妨害状態であると判定した場合には、妨害レベルL4および周波数差Dfの正負に基づいて、妨害レベルL1、L2a、またはL3aを選択して、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を定量的に判定することができる妨害レベル判定値UDを出力する(S21、S22a、およびS23a)。
<第2実施形態>
===隣接妨害検出部の構成===
本実施形態における受信装置全体の構成および動作は、第1実施形態の受信装置全体の構成および動作と同様である。
以下、図4を参照して、本発明の第2の実施形態における隣接妨害検出部の構成について説明する。
図4に示されている隣接妨害検出部9bは、周波数変動検出部90、妨害レベル検出部91、92a、92b、最大値選択部94、および判定部93を含んで構成されており、AD変換部3から出力されるIF信号は、周波数変動検出部90、および妨害レベル検出部91、92a、92bに並列に入力されている。
本実施形態における周波数変動検出部90は、第1実施形態の周波数変動検出部90と同様の構成となっており、減算部904から出力される周波数差Dfは、判定部93に入力されている。また、本実施形態における(第1の)妨害レベル検出部91は、第1実施形態の妨害レベル検出部91と同様の構成となっており、減算部915から出力される(第1の)妨害レベルL1は、判定部93に入力されている。
本実施形態における2つの(第2の)妨害レベル検出部92aおよび92bは、いずれも第1実施形態の妨害レベル検出部92aと同様の構成となっており、平滑化処理部923aおよび923bからそれぞれ出力される(第2の)妨害レベルL2aおよびL2bと、平滑化処理部924aおよび924bからそれぞれ出力される(第3の)妨害レベルL3aおよびL3bとは、いずれも判定部93に入力されている。また、加算部925aおよび925bからそれぞれ出力される妨害レベルL4aおよびL4bは、ともに最大値選択部94に入力されている。なお、後述するように、妨害レベル検出部92aおよび92bは、それぞれに含まれるBPFの通過帯域の中心周波数を決定する所定の周波数が互いに異なっている。
最大値選択部94から出力される(第4の)妨害レベルL4は、判定部93に入力され、判定部93から出力される妨害レベル判定値UDは、当該隣接妨害検出部9bから出力されている。
以上から明らかなように、第1実施形態の隣接妨害検出部9aでは、妨害レベル検出部92aから判定部93に妨害レベルL4が入力されているのに対して、本実施形態の隣接妨害検出部9bでは、妨害レベル検出部92aおよび92bから最大値選択部94にそれぞれ妨害レベルL4aおよびL4bが入力され、最大値選択部94から判定部93に妨害レベルL4が入力されている。
===隣接妨害検出部の動作===
次に、本実施形態における隣接妨害検出部9bの動作について説明する。
周波数変動検出部90は、第1実施形態の周波数変動検出部90と同様に、受信信号と希望信号との周波数差Dfを出力する。また、妨害レベル検出部91は、第1実施形態の妨害レベル検出部91と同様に、IF信号のうちBPF911および912をそれぞれ通過した信号の振幅レベルの差を、妨害レベルL1として出力する。
妨害レベル検出部92aは、第1実施形態の妨害レベル検出部92aと同様に、IF信号のうちBPF921aおよび922aをそれぞれ通過した信号の振幅レベルを、妨害レベルL2aおよびL3aとして出力する。また、妨害レベル検出部92aは、妨害レベルL2aおよびL3aの和を、妨害レベルL4aとして出力する。
妨害レベル検出部92bのBPF921bおよび922bは、周波数f0より所定の周波数fbだけ低い周波数(f0−fb)および高い周波数(f0+fb)を中心とする通過帯域をそれぞれ有する。したがって、BPF921bは、IF信号に含まれるf0−fb付近の周波数成分を通過させ、BPF922bは、IF信号に含まれるf0+fb付近の周波数成分を通過させる。
なお、本実施形態において、周波数faおよびfbは、fa<fbの関係にあり、BPF921bおよび922bは、いずれもBPF921aおよび922aが通過させる隣接妨害信号(以下、第1隣接妨害信号と称する)を遮断し、それぞれ第1隣接妨害信号のさらに下側および上側の隣接妨害信号(以下、第2隣接妨害信号と称する)を通過させるような通過帯域を有するものとする。一例として、周波数fbは200kHzに設定され、BPF921bは、f0−200kHzの周波数を中心とし、f0−100kHz未満の周波数を上限とする比較的狭い通過帯域を有し、BPF922bは、f0+200kHzの周波数を中心とし、f0+100kHzを超える周波数を下限とする比較的狭い通過帯域を有する。
また、平滑化処理部923bおよび924bは、BPF921bおよび922bの出力信号をそれぞれ絶対値化したうえで平滑化することによって、IF信号のうちBPF921bおよび922bをそれぞれ通過した信号の振幅レベルを、妨害レベルL2bおよびL3bとして出力する。そして、加算部925bは、平滑化処理部923bおよび924bの出力信号を加算することによって、妨害レベルL2bおよびL3bの和を、妨害レベルL4bとして出力する。
前述したように、BPF921bおよび922bは、いずれも第1隣接妨害信号を遮断し、それぞれ第1隣接妨害信号のさらに下側および上側の第2隣接妨害信号を通過させるため、第2隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL4bは高くなる。また、第1隣接妨害信号のさらに下側の第2隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL2bが高くなり、第1隣接妨害信号のさらに上側の第2隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベルL3bが高くなる。さらに、前述したように、本実施形態では、IF信号の振幅レベルは略一定に制御されているため、妨害レベルL4bによって、受信信号に含まれる第2隣接妨害信号の割合を判定することができ、妨害レベルL2bおよびL3bによって、それぞれ受信信号に含まれる第1隣接妨害信号のさらに下側および上側の第2隣接妨害信号の割合を判定することができる。
最大値選択部94は、妨害レベルL4aおよびL4bのうち最大のレベルを選択して、妨害レベルL4として出力する。
===判定部の動作===
判定部93は、周波数差Dfおよび妨害レベルL4に応じて、隣接妨害信号が存在する有妨害状態であるか否かを判定するとともに、妨害レベルL1、L2a、L2b、L3a、およびL3bのうちの何れか1つを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力する。なお、前述したように、第1実施形態の判定部93では、妨害レベル検出部92aから出力される妨害レベルL4が用いられているのに対して、本実施形態の判定部93では、妨害レベル検出部92aおよび92bからそれぞれ出力される妨害レベルL4aおよびL4bのうち最大のレベルである妨害レベルL4が用いられている。また、隣接妨害検出部が3つ以上の第2の妨害レベル検出部を有する場合にも、当該3つ以上の第2の妨害レベル検出部からそれぞれ出力される第2および第3の妨害レベルの和のうち最大のレベルを、第4の妨害レベルとして用いることとなる。
以下、図5を参照して、本実施形態における判定部93の動作について説明する。
判定部93は、判定処理を開始すると(S1)、まず、第1実施形態の判定部93と同様に、有妨害状態であるか否かの判定を行う(S2およびS3)。
S2において、周波数差Dfの絶対値が基準値Dthより低いと判定した場合(S2:NO)、または、S3において、妨害レベルL4が基準レベルLth1以下であると判定した場合(S3:NO)には、有妨害状態でないと判定しつつ、妨害レベルL1、L2a、L2b、L3a、およびL3bのうち最小のレベルを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S10)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S2において、周波数差Dfの絶対値が基準値Dth以上であると判定し、かつ、S3において、妨害レベルL4が基準レベルLth1より高いと判定した場合(S2:YES、かつS3:YES)には、有妨害状態であると判定しつつ、次に、妨害レベルL4が基準レベルLth2より高いか否かの判定を行う(S4)。
S4において、妨害レベルL4が基準レベルLth2より高いと判定した場合(S4:YES)には、隣接妨害信号が希望信号に対して十分に大きいため、妨害レベルL1を選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S21)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S4において、妨害レベルL4が基準レベルLth2以下であると判定した場合(S4:NO)には、次に、周波数差Dfの正負の判定を行う(S5)。
S5において、周波数差Dfが負であると判定した場合(S5:YES)には、希望信号の下側の隣接妨害信号によって受信信号の周波数が希望信号の周波数より低くなっているため、次に、妨害レベルL2aおよびL2bの大小の判定を行う(S6)。
S6において、妨害レベルL2aが妨害レベルL2b以上であると判定した場合(S6:YES)には、第1隣接妨害信号の振幅レベルが第2隣接妨害信号の振幅レベル以上であるため、妨害レベルL2aを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S22a)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S6において、妨害レベルL2aが妨害レベルL2bより低いと判定した場合(S6:NO)には、第1隣接妨害信号の振幅レベルが第2隣接妨害信号の振幅レベルより低いため、妨害レベルL2bを選択して、後述する係数cを乗じたうえで、妨害レベル判定値UDとして出力し(S22b)、判定処理を終了する(S30)。
S5において、周波数差Dfが正であると判定した場合(S5:NO)には、希望信号の上側の隣接妨害信号によって受信信号の周波数が希望信号の周波数より高くなっているため、次に、妨害レベルL3aおよびL3bの大小の判定を行う(S7)。
S7において、妨害レベルL3aが妨害レベルL3b以上であると判定した場合(S7:YES)には、第1隣接妨害信号の振幅レベルが第2隣接妨害信号の振幅レベル以上であるため、妨害レベルL3aを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力し(S23a)、判定処理を終了する(S30)。
一方、S7において、妨害レベルL3aが妨害レベルL3bより低いと判定した場合(S7:NO)には、第1隣接妨害信号の振幅レベルが第2隣接妨害信号の振幅レベルより低いため、妨害レベルL3bを選択して、係数cを乗じたうえで、妨害レベル判定値UDとして出力し(S23b)、判定処理を終了する(S30)。
このようにして、第1実施形態と同様に、判定部93は、まず、有妨害状態であるか否かの判定を行い(S2およびS3)、有妨害状態でないと判定した場合には、小さな値の妨害レベル判定値UDを出力する(S10)。また、判定部93は、有妨害状態であると判定した場合には、妨害レベルL4および周波数差Dfの正負に基づいて、妨害レベルL1、妨害レベルL2aおよびL2bのうち最大のレベル、または、妨害レベルL3aおよびL3bのうち最大のレベルを選択して、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を定量的に判定することができる妨害レベル判定値UDを出力する(S21、S22a、S22b、S23a、およびS23b)。
なお、本実施形態において、判定部93は、妨害レベルL2bまたはL3bを選択する場合に、0より大きく1以下の係数cを乗じて出力するものとする。第2隣接妨害信号は、希望信号に対する影響が第1隣接妨害信号より小さいため、妨害レベルL2bまたはL3bに係数cを乗じた値を妨害レベル判定値UDとすることによって、希望信号に対する隣接妨害信号の影響を妨害レベル判定値UDに反映させることができる。また、隣接妨害検出部が3つ以上の第2の妨害レベル検出部を有する場合にも、当該3つ以上の第2の妨害レベル検出部に含まれるBPFの通過帯域の中心周波数を決定する所定の周波数に応じて、それぞれ係数を設定することとなる。一例として、当該所定の周波数が100kHz、200kHz、および300kHzである3つの第2の妨害レベル検出部に対して、それぞれ係数を1、0.5、および0.25と設定することができる。
前述したように、隣接妨害検出部9aにおいて、周波数差Dfの絶対値が基準値Dth以上である場合に、妨害レベルL4に応じて有妨害状態であるか否かを判定するとともに、周波数差Dfおよび妨害レベルL4の少なくとも一方に応じて、妨害レベルL1、L2a、またはL3aを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力することによって、大きな時定数を有する平滑化処理部を備える必要がなく、隣接妨害信号の有無の判定に要する時間を短縮することができる。
また、隣接妨害検出部9aの判定部93は、周波数差Dfの絶対値が基準値Dth以上であり、かつ、妨害レベルL4が基準レベルLth1より高い場合に、有妨害状態であると判定しつつ、妨害レベルL4が基準レベルLth2より高いときには、妨害レベルL1を選択し、妨害レベルL4が基準レベルLth2以下であり、かつ、周波数差Dfが負であるときには、妨害レベルL2aを選択し、妨害レベルL4が基準レベルLth2以下であり、かつ、周波数差Dfが正であるときには、妨害レベルL3aを選択することによって、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を定量的に判定することができる妨害レベル判定値UDを出力することができる。
また、隣接妨害検出部9bにおいて、複数の第2の妨害レベル検出部からそれぞれ出力される第2および第3の妨害レベルの和のうち最大のレベルを第4の妨害レベルとし、第1の妨害レベル、第2の妨害レベルのうち最大のレベル、または、第3の妨害レベルのうち最大のレベルを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力することによって、受信信号に含まれる隣接妨害信号の割合を判定する精度を向上させることができる。
また、隣接妨害検出部9bの判定部93は、第2または第3の妨害レベルのうち最大のレベルを選択する場合に、複数の第2の妨害レベル検出部に含まれるBPFの通過帯域の中心周波数を決定する所定の周波数に応じてそれぞれ設定される係数を乗じて出力することによって、希望信号に対する隣接妨害信号の影響を妨害レベル判定値UDに反映させることができる。
また、判定部93は、周波数差Dfの絶対値が基準値Dthより低い場合、または妨害レベルL4が基準レベルLth1以下の場合に、有妨害状態でないと判定しつつ、第1ないし第3の妨害レベルのうち最小のレベルを選択して出力することによって、有妨害状態でないことを示す小さな値の妨害レベル判定値UDを出力することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
上記実施形態では、受信装置は、受信部2においてRF帯域からIF帯域に周波数変換を行うスーパーヘテロダイン方式の受信装置として構成されているが、これに限定されるものではない。本発明の受信装置は、IFフィルタを必要としないダイレクトコンバージョン方式の受信装置として構成することによって、回路規模を抑えることもできる。なお、RF帯域の希望信号の周波数fdは受信したい放送局などに応じて変更されるのに対して、IF帯域の希望信号の周波数f0は受信装置ごとに一定の値であるため、上記実施形態では、スーパーヘテロダイン方式の受信装置として構成することによって、妨害レベル検出部91、92a、および92bの各BPFの通過帯域を、周波数fdに応じて変更する必要がない。
上記実施形態では、図2に示したように、受信装置は、デジタル信号であるIF信号がIF増幅部4および隣接妨害検出部9に入力され、以降の処理はデジタル信号処理となっているが、これに限定されるものではない。本発明の受信装置は、IF増幅部4および隣接妨害検出部9に受信部2の出力信号を直接入力して、以降の処理をアナログ信号処理としてもよい。
上記実施形態では、図2に示したように、受信装置は、隣接妨害検出部9から出力される妨害レベル判定値UDに応じて、IF増幅部4や音声処理部6の制御を行っているが、これに限定されるものではない。本発明の受信装置は、受信信号の電界強度やマルチパス妨害信号の有無など、他の受信状態の検出部を含んでいてもよい。
上記実施形態では、隣接妨害検出部は、各妨害レベル検出部から出力される妨害レベルのうちの何れか1つを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力しているが、これに限定されるものではない。例えば、隣接妨害検出部は、妨害レベル判定値UDから前述したDU比をさらに演算して出力してもよい。なお、隣接妨害信号の振幅レベルが高くなるほど、妨害レベル判定値UDが小さくなるのと反対に、当該DU比は大きくなる。
上記実施形態では、隣接妨害検出部は、有妨害状態でないと判定した場合には、各妨害レベル検出部から出力される妨害レベルのうち最小のレベルを選択して、妨害レベル判定値UDとして出力しているが、これに限定されるものではない。隣接妨害検出部は、有妨害状態でないことを示すために、例えば0などの小さな値の妨害レベル判定値UDを出力してもよい。
1 アンテナ
2 受信部
3 AD(アナログ・デジタル)変換部
4 IF(中間周波数)増幅部
5 復調部
6 音声処理部
7 DA(デジタル・アナログ)変換部
8 スピーカ
9、9a、9b 隣接妨害検出部
90 周波数変動検出部
91、92a、92b 妨害レベル検出部
93 判定部
94 最大値選択部
901 符号判定部
902 反転検出部
903 周波数演算部
904 減算部
911、912 BPF(帯域通過フィルタ)
913、914 平滑化処理部
915 減算部
921a、921b、922a、922b BPF(帯域通過フィルタ)
923a、923b、924a、924b 平滑化処理部
925a、925b 加算部

Claims (5)

  1. 受信信号の周波数と受信対象である希望信号の周波数との周波数差を検出する周波数変動検出部と、
    前記希望信号の周波数を中心とする互いに帯域幅が異なる通過帯域を有する第1および第2の帯域通過フィルタを含み、前記受信信号のうち前記第1および第2の帯域通過フィルタをそれぞれ通過した信号の振幅レベルの差を第1の妨害レベルとして出力する第1の妨害レベル検出部と、
    前記希望信号の周波数より所定の周波数だけ低い周波数および高い周波数を中心とする通過帯域をそれぞれ有する第3および第4の帯域通過フィルタを含み、前記受信信号のうち前記第3および第4の帯域通過フィルタをそれぞれ通過した信号の振幅レベルを第2および第3の妨害レベルとして出力するとともに、前記第2および第3の妨害レベルの和を第4の妨害レベルとして出力する1つまたは複数の第2の妨害レベル検出部と、
    前記周波数差の絶対値が所定の基準値以上である場合に、前記第4の妨害レベルに応じて隣接妨害信号が存在する有妨害状態であるか否かを判定し、前記有妨害状態であると判定したときには、前記周波数差および前記第4の妨害レベルの少なくとも一方に応じて前記第1ないし第3の妨害レベルのうちの何れか1つを選択して出力する判定部と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記判定部は、前記周波数差の絶対値が前記基準値以上であり、かつ、前記第4の妨害レベルが第1の基準レベルより高い場合に、前記有妨害状態であると判定しつつ、
    前記第4の妨害レベルが前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルより高いときには、前記第1の妨害レベルを出力し、
    前記第4の妨害レベルが前記第2の基準レベル以下であり、かつ、前記受信信号の周波数が前記希望信号の周波数より低いときには、前記第2の妨害レベルを出力し、
    前記第4の妨害レベルが前記第2の基準レベル以下であり、かつ、前記受信信号の周波数が前記希望信号の周波数より高いときには、前記第3の妨害レベルを出力することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記複数の第2の妨害レベル検出部を有し、
    前記所定の周波数は、前記複数の第2の妨害レベル検出部ごとに異なり、
    前記第4の妨害レベルは、前記複数の第2の妨害レベル検出部からそれぞれ出力される前記第2および第3の妨害レベルの和のうち最大のレベルであり、
    前記判定部は、前記周波数差の絶対値が前記基準値以上であり、かつ、前記第4の妨害レベルが第1の基準レベルより高い場合に、前記有妨害状態であると判定しつつ、
    前記第4の妨害レベルが前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルより高いときには、前記第1の妨害レベルを出力し、
    前記第4の妨害レベルが前記第2の基準レベル以下であり、かつ、前記受信信号の周波数が前記希望信号の周波数より低いときには、前記複数の第2の妨害レベル検出部からそれぞれ出力される前記第2の妨害レベルのうち最大のレベルを出力し、
    前記第4の妨害レベルが前記第2の基準レベル以下であり、かつ、前記受信信号の周波数が前記希望信号の周波数より高いときには、前記複数の第2の妨害レベル検出部からそれぞれ出力される前記第3の妨害レベルのうち最大のレベルを出力することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記判定部は、前記複数の第2の妨害レベル検出部からそれぞれ出力される前記第2または第3の妨害レベルのうち最大のレベルを出力する場合には、前記最大のレベルである前記第2または第3の妨害レベルを出力した前記第2の妨害レベル検出部の前記所定の周波数に応じた係数を乗じて出力することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記判定部は、前記周波数差の絶対値が前記基準値より低い場合、または前記第4の妨害レベルが前記第1の基準レベル以下の場合に、前記有妨害状態でないと判定しつつ、前記第1ないし第3の妨害レベルのうち最小のレベルを選択して出力することを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れかに記載の受信装置。
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