JP5264886B2 - エレベータの群管理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のエレベータから構成されるエレベータ群の運行を管理するエレベータの群管理装置に関する。
例えば、特許文献1に示すような従来のエレベータの群管理システムでは、乗場呼びが生じた際に、群管理制御装置が、エレベータ群の中から選択された割当候補のかごと、乗場呼び操作を行った利用者(乗客)との乗車階での到着時間差を算出する。そして、割当候補のかごが利用者よりも所定時間以上早く乗場に到着する場合に、群管理制御装置は、エレベータ群の運行効率の低下を抑えるために、そのかごをエレベータ群の割当候補から除外する。これにより、群管理制御装置は、そのかごとは別のかごに割当候補を変更して、条件に合致する割当かごを決定する。
特開2005−112520号公報
ここで、同一乗車階でかつ同一行先方向の乗場呼びが短時間の間に複数回連続して生じる場合がある。つまり、先に登録された乗場呼び(即ち、登録済の乗場呼び)に対応する乗車階からかごが出発していない状態で、登録済の乗場呼びと同一乗車階でかつ同一行先方向の新規乗場呼びが新たに生じる場合がある。
これに対して、上記のような従来のエレベータの群管理システムでは、どの利用者からどの利用者までを同一のかごに割り当てて良いかという基準が適切に与えられていない。このため、登録済の乗場呼びと同一内容の新規乗場呼びが発生すると、登録済の乗場呼びに対して割り当てられたかごが、新規乗場呼びに対しても割り当てられる。これによって、登録済の乗場呼びに対して割り当てられたかごの戸開待機時間が延長される。
しかしながら、このような割当制御方式では、利用者が多くなると、その乗車階でのかごの戸開待機時間が増加し、かごが到着後に最初に乗場呼び操作を行った利用者の待ち時間が増大してしまう。また、新規乗場呼び操作を行った利用者に対しては、かごがすぐに戸閉してその乗車階から出発したり、かごが既に満員となっていたりすることにより、そのかごに乗り込めないというようなことも発生してしまう。
これに加えて、その乗車階とは別の乗場階において、戸開待機時間が延長されたかごと同一のかごが割り当てられている場合には、その別の乗場階におけるかごの到着時刻が大幅に遅れることとなる。
従って、これらの要因により、上記のような従来のエレベータの群管理システムでは、複数の利用者が連続して乗場呼び操作を行った場合に、エレベータの運行効率が低下してしまうとともに、利用者の不快感が増大してしまうという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、エレベータの運行効率を向上させることができるとともに、利用者の不快感を軽減させることできるエレベータの群管理装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの群管理装置は、複数のかごを有するエレベータ群の運行を管理し、乗場呼び登録装置からの乗場呼びの登録要求に応じて、乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に、複数のかごのうちの1つのかごを割当かごとして割り当てて乗場呼びを登録するものであって、乗場呼びの登録要求が新規に生じた際に、その新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向が同一の乗場呼びが既に登録済であれば、その登録済の乗場呼びを行った複数の利用者のうち最後に乗車予定の利用者と、新規乗場呼びを行った利用者との乗車予定時刻の時間差を、第1の指標として算出する割当候補選定指標算出部と、新規乗場呼びに対して割り当てる割当かごの候補である割当候補を複数のかごから選定し、割当候補選定指標算出部によって算出された第1の指標が、予め記憶された第1の許容値よりも大きい場合に、登録済の乗場呼びに対する割当かごを、割当候補から除外する割当候補選定部とを備えるものである。
この発明の実施の形態1によるエレベータの乗場の概略を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。 図2の割当候補選定指標算出部及び割当候補選定部を具体的に示すブロック図である。 利用者到着予測時刻とかご到着予測時刻との関係を説明するための説明図である。 利用者到着予測時刻とかご到着予測時刻との関係を説明するための説明図である。 利用者到着予測時刻とかご到着予測時刻との関係を説明するための説明図である。 利用者到着予測時刻とかご到着予測時刻との関係を説明するための説明図である。 利用者到着予測時刻とかご到着予測時刻との関係を説明するための説明図である。 図3の戸開時間対応かご除外手段による割当候補の除外処理を説明するための説明図である。 図3の戸開時間対応かご除外手段による割当候補の除外処理を説明するための説明図である。 図3の戸開時間対応かご除外手段による割当候補の除外処理を説明するための説明図である。 図3の戸開時間対応かご除外手段による割当候補の除外処理を説明するための説明図である。 図3の群管理装置本体の動作を示すフローチャートである。 図1の乗場に複数の利用者が順次到着する状態を説明するための説明図である。 一般的な割当方式を用いた場合の割当かごの決定動作を説明するための説明図である。 一般的な割当方式を用いた場合の割当かごの決定動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの乗場の概略を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。 図18の群管理装置本体の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。 図20の群管理装置本体の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。 図22の群管理装置本体の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。 図24の群管理装置本体の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの乗場の周辺を示す斜視図である。図2は、この発明の実施の形態1によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。
図1,2において、建物には、複数のエレベータが設置されている。複数のエレベータは、エレベータ群を構成している。複数のエレベータのそれぞれは、かご1A〜1Dを有している。
かご1A〜1Dの運転は、それぞれ各台制御装置2A〜2Dによって制御される。各台制御装置2A〜2Dは、群管理装置本体100に接続されている。群管理装置本体100は、各台制御装置2A〜2Dを介して、かご1A〜1Dの運転、即ちエレベータ群の運行を一括して管理する。
また、建物の各乗場階(における1箇所)には、エレベータの乗場3から所定の距離をおいて、それぞれ遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eが設けられている(図1では、11Aのみを示す)。さらに、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、例えば建物のロビー階、建物における一般区画と管理区画との境界(即ち、区画境界)等に配置されている。また、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、操作部及び表示部を有している。さらに、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、群管理装置本体100に接続されている。
遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、利用者から乗場呼び操作を受ける。この乗場呼び操作には、利用者がかごに乗り込む乗場階である乗車階にかごを呼ぶための操作と、利用者がかごから降りる乗場階である降車階を登録するための操作とが含まれている。なお、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、ロビー階や区画境界等を通過するほぼ全てのエレベータの利用者によって操作される。
遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、利用者から乗場呼び操作を受けると、群管理装置本体100に、その乗場呼び操作の内容を、乗場呼びの登録要求(の情報)として送る。この乗場呼びの登録要求に対して、群管理装置本体100は、その乗場呼びの登録要求の乗車階にかご1A〜1Dの中から1つのかごを割当かごとして割り当てて、乗場呼びを登録する。
また、群管理装置本体100は、乗場呼びを登録すると、割当かごの号機番号の情報を、乗場呼びの登録要求の応答として遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eに送る。遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、割当かごの号機番号の情報を受けると、割当かごの号機番号を表示部に表示させて、割当かごを利用者に知らせる。
また、群管理装置本体100は、乗場呼びを登録すると、割当かごに対応する各台制御装置2A〜2Dに割当かごの運転に関する運転指令を送る。各台制御装置2A〜2Dは、群管理装置本体100からの運転指令に基づいて、割当かごの運転を制御する。また、各台制御装置2A〜2Dは、かご1A〜1D内にそれぞれ設けられたかご操作盤(図示せず)が利用者によって操作されたことに応じて、例えばかご1A〜1Dの行先階登録(かご呼び登録)や戸開閉制御等を行う。
次に、群管理装置本体100の構成について具体的に説明する。群管理装置本体100は、かご1A〜1Dの号機番号の情報を予め記憶している。また、群管理装置本体100は、各台制御装置2A〜2Dからかご1A〜1Dの運転状況に関する情報を受ける。このかご1A〜1Dの運転状況に関する情報とは、かご1A〜1Dの位置、かご1A〜1Dの走行方向、かご1A〜1Dの走行状況(走行中か待機中か)、かご1A〜1Dの戸開閉の状況、かご1A〜1Dに登録されている乗場呼び、及びかご1A〜1Dに登録されている行先階の情報等である。
ここで、群管理装置本体100は、乗場呼びの登録要求を受ける度に、その乗場呼びに対する割当かごを選択する。また、群管理装置本体100は、既に乗場呼びが登録されているときに、乗場呼びの登録要求を新規に受けると、その新規乗場呼びと登録済の乗場呼びとが同一乗車階でかつ同一行先方向の乗場呼びかを確認する。即ち、群管理装置本体100は、新規乗場呼びと同一乗車階でかつ同一行先方向の登録済の乗場呼びが存在するか否かを確認する。
そして、同一乗車階でかつ同一行先方向の登録済の乗場呼びが存在する場合には、群管理装置本体100は、登録済の乗場呼びに対する割当かごを、新規乗場呼びに対しても割当可能か否かを判断して、登録済の乗場呼びに対する割当かご、又はその割当かご以外のかごを新規乗場呼びに対して割り当てる。
また、群管理装置本体100は、割当候補選定指標算出部120、割当候補選定部130、移動定数設定部140、割当かご決定部150及び運転指令部160を有している。割当候補選定指標算出部120は、割当候補選定指標(第1の指標及び第2の指標)を算出する。割当候補選定指標とは、全てのかご1A〜1Dの中から、新規乗場呼びに対する割当かごの候補である割当候補を選定(抽出)するための指標である。
割当候補選定部130は、割当候補選定指標算出部120からの割当候補選定指標の情報や、かご1A〜1Dの運転状況(エレベータ群の運行状況)に基づいて、全てのかご1A〜1Dに対して割当可否に関する評価を行う。そして、割当候補選定部130は、評価の結果に基づいて、割当かごの候補である割当候補を選定する。また、割当候補選定部130は、選定した割当候補のかごの号機番号のリストである割当候補リストを格納している。さらに、割当候補選定部130は、乗場呼びが発生する度に、全てのかご1A〜1Dから割当候補を選定し、記憶している割当候補リストを更新する。
移動定数設定部140は、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと、全てのかご1A〜1Dのそれぞれに対応する乗降位置(即ち、乗場出入口(かご前))の間の距離の情報を移動距離情報として予め記憶している。また、移動定数設定部140は、利用者の移動速度(歩行速度)の標準値を移動速度情報として予め記憶している。さらに、利用者によって遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eが操作されると、移動定数設定部140は、新規乗場呼び操作を受けた遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと、新規乗場呼びに対応する全てのかご1A〜1Dの乗車位置との間の移動距離情報、及び移動速度情報を割当候補選定指標算出部120に送る。
割当かご決定部150は、割当候補選定部130によって生成された割当候補リストを参照して、割当候補のかごのうち、割り当てた際に全体の待時間の増分が最小となるかごを選択して、そのかごを割当かごとして決定する。また、割当かご決定部150は、選択した割当かごの号機番号の情報を運転指令部160に送る。運転指令部160は、割当かご決定部150によって決定された割当かごに対応する各台制御装置2A〜2Dに、割当かごの運転に関する運転指令を送る。
次に、図2の割当候補選定指標算出部120及び割当候補選定部130の構成について具体的に説明する。図3は、図2の割当候補選定指標算出部120及び割当候補選定部130を具体的に示すブロック図である。なお、図3では、各台制御装置2A〜2D、移動定数設定部140、割当かご決定部150及び運転指令部160を省略して示す。
図3において、割当候補選定指標算出部120は、かご到着予測時刻演算手段21、利用者到着予測時刻演算手段22、戸開待機予定時間演算手段23及び乗車予定時刻間隔演算手段24を含んでいる。かご到着予測時刻演算手段21は、新規乗場呼びの登録要求が発生した時刻を基準に、新規乗場呼びに対応する乗車階にかご1A〜1Dのそれぞれが到着する予測時刻、即ちかご到着予測時刻を算出する。このかご到着予測時刻は、かご到着予測時刻演算手段21によって、各台制御装置2A〜2Dからのかご1A〜1Dの運転状況に関する情報に基づいて算出される。
利用者到着予測時刻演算手段22は、乗場呼びの登録要求が発生した時刻を基準に、利用者がかご1A〜1Dのそれぞれの乗車位置に到着する予測時刻、即ち利用者到予測時刻を算出する。この利用者到予測時刻は、利用者到着予測時刻演算手段22によって、移動定数設定部140からの標準移動速度情報及び標準移動速度情報に基づいて算出される。
戸開待機予定時間演算手段23は、かご到着予測時刻演算手段21からかご到着予測時刻の情報を受ける。また、戸開待機予定時間演算手段23は、利用者到着予測時刻演算手段22から利用者到着予測時刻の情報を受ける。さらに、戸開待機予定時間演算手段23は、利用者到着予測時刻を時系列的にリスト化して記憶する。
また、戸開待機予定時間演算手段23は、新規乗場呼びが発生した際に、その乗場呼びに対応する乗車階にかご1A〜1Dのそれぞれが割り当てられたと仮定して、かご1A〜1Dがその乗車階に到着した際のかご1A〜1Dのそれぞれの戸開待機予定時間を第2の指標として算出する。この戸開待機予定時間とは、かごが乗場3に到着後、そのかごが乗場3で戸開待機する予定時間である。また、この戸開待機予定時間は、戸開待機予定時間演算手段23によって、かご到着予測時刻と、利用者到着予測時刻のリストとに基づいて算出される。
乗車予定時刻間隔演算手段24は、かご到着予測時刻演算手段21からかご到着予測時刻の情報を受ける。また、乗車予定時刻間隔演算手段24は、利用者到着予測時刻演算手段22から利用者到着予測時刻の情報を受ける。さらに、乗車予定時刻間隔演算手段24は、戸開待機予定時間演算手段23と同様に、利用者の到着予測時刻の情報を時系列的にリスト化して記憶する。
また、乗車予定時刻間隔演算手段24は、新規乗場呼び操作がされる直前に登録済の乗場呼び操作を行った利用者と、新規乗場呼びを行った利用者との乗車予定時刻の時間差である到着予測時刻間隔を、利用者の到着予測時刻のリストに基づいて、第1の指標として算出する。
次に、図3の戸開待機予定時間演算手段23による戸開待機予定時間の演算方法と、乗車予定時刻間隔演算手段24による乗車予定時刻間隔の演算方法とについて、より具体的に説明する。ここで、戸開待機予定時間をtwとし、乗車予定時刻間隔をtintとし、かご1Aの乗車階への到着予測時刻をCarPT(A)とする。
また、ここでは、3人の利用者x,y,zを用いて説明する。利用者x,y,zについては、次の通りである。
利用者x:登録済の乗場呼び操作を行った複数の利用者のうち、かご1Aの乗車位置に最初に到着する利用者
利用者y:登録済の乗場呼び操作を行った複数の利用者のうち、かご1Aの乗車位置に最後に到着する利用者
利用者z:新規乗場呼び操作を行った利用者
ここで、利用者zが新規乗場呼び操作をした時刻(現在時刻)をT=0とする。また、利用者x,y,zの到着予測時刻をそれぞれHT(x)、HT(y)、HT(z)とする。但し、かご1Aが新規乗場呼びに対応する乗車階に、その乗場呼びと同一方向で到着時に、他の乗場階でかご1Aに乗車した利用者が降車することなく乗車したままの場合には、HT(x)=(かご1Aの乗車階への到着予測時刻)とする。
このとき、戸開待機予定時間twは、次の(1)式で示される。
Figure 0005264886
即ち、戸開待機予定時間twは、乗場呼びに対する割当かごの乗車階への到着予測時刻と、登録済の乗場呼びを行った利用者の割当かごへの乗車予定時刻と、新規乗場呼びを行った利用者の乗車予定時刻との3つの時刻の関係に基づくものとなっている。
また、乗車予定時刻間隔tintは、次の(2)式で示される。
Figure 0005264886
なお、新規乗場呼びに対応する乗車階において、かご1Aに乗車予定(割当済)の利用者が一人もいない場合には、x=y=zとして、戸開待機予定時間演算手段23及び乗車予定時刻間隔演算手段24が戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintを算出する。また、かご1Aに乗車予定の利用者が一人のみの場合には、x=yとして、戸開待機予定時間演算手段23及び乗車予定時刻間隔演算手段24が戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintを算出する。
さらに、ここでの例では、乗車予定時刻間隔演算手段24が利用者の到着予測時刻に基づいて乗車予定時刻間隔tintを第1の指標として算出した。しかしながら、乗車予定時刻間隔演算手段24(若しくは割当候補選定指標算出部120)が、利用者yの乗場呼び登録装置11Aの操作時刻と、利用者zの乗場呼び登録装置11Aの操作時刻とに基づいて、その時間差である操作時刻間隔を算出し、その算出した操作時刻間隔を、乗車予定時刻間隔tintに代えて、第1の指標として用いることもできる。この場合の操作時刻間隔についても、以下で説明する演算処理においては、乗車予定時刻間隔tintと同様の取り扱いが可能である。
ここで、図4〜7は、利用者x,y,zにおける利用者到着予測時刻と、かご1Aにおけるかご到着予測時刻との関係を説明するための説明図である。なお、図4には、利用者xが乗車位置(かご1Aの乗車位置)に到着する前に、かご1Aが対象の乗車階に到着した場合を示す。図5には、利用者xが乗車位置に到着した後、利用者yが乗車位置に到着する前に、かご1Aが対象の乗車階に到着した場合を示す。図6には、利用者yが乗車位置に到着した後、利用者zが乗車位置に到着する前に、かご1Aが対象の乗車階に到着した場合を示す。図7には、利用者zが乗車位置に到着した後に、かご1Aが対象の乗車階に到着した場合を示す。
図4〜7に示すように、利用者x,y,zにおける利用者到着予測時刻HT(x),HT(y),HT(z)と、かご1Aの到着予測時刻CarPT(A)とに応じて、戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintが変化することが分かる。つまり、HT(x)、HT(y)、HT(z)とCarPT(A)との関係登録済によって、戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintの算出過程におけるHT(z)との差を演算する対象が、HT(x)、HT(y)、CarPT(A)及び0のいずれかに決まる。なお、乗車予定時刻間隔tintに代えて、操作時刻間隔を第1の指標として用いる場合には、図8のtint2に示すようになる。
次に、群管理装置本体1の割当候補選定部130の構成について説明する。先の図3において、割当候補選定部130は、戸開時間対応かご除外手段31、待機かご対応除外手段32及び割当候補リスト演算手段(割当候補かご選定手段)37を有している。
戸開時間対応かご除外手段31は、戸開待機予定時間演算手段23から、かご1A〜1Dのそれぞれについての戸開待機予定時間twの情報を受ける。これとともに、戸開時間対応かご除外手段31は、乗車予定時刻間隔演算手段24から、かご1A〜1Dのそれぞれについての乗車予定時刻間隔tintの情報を受ける。
ここで、登録済の乗場呼びに対応する乗車階に既に割り当てられている割当かごについての戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintは、新規乗場呼びにも割り当てたと仮定した場合の値である。即ち、この場合の戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintは、登録済の乗場呼び及び新規乗場呼びに対して同時に応答する場合の値である。
また、戸開時間対応かご除外手段31は、戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintを用いて、かご1A〜1Dのそれぞれについて、次の(3)式の演算を行う。
Figure 0005264886
但し、TW0、TINT0、TWMAX、TINT1の各パラメータについては、次に示す通りである。
TW0:標準戸開待機許容時間
TINT0:標準戸開待機許容時間内の標準乗車予定時刻間隔
TWMAX:最大戸開待機許容時間
TINT1:標準戸開待機許容時間経過後の標準乗車予定時刻間隔
なお、割当候補選定部130は、TINT0及びTINT1を含む複数の乗車予定時刻間隔の値を、第1の許容値として予め記憶している。また、割当候補選定部130は、TW0及びTWMAXを含む複数の戸開待機許容時間の値を、第2の許容値として予め記憶している。
そして、戸開時間対応かご除外手段31は、かご1A〜1Dのそれぞれについて(かご毎に)、(3)式を満たしているか否かを判断する。その結果、戸開時間対応かご除外手段31は、(3)式を満たしているかごについては、そのかごの号機番号を割当候補として割当候補リストに登録する。一方、戸開時間対応かご除外手段31は、(3)式を満たしていないかごについては、そのかごの号機番号を割当候補リストの割当候補から除外する。
待機かご対応除外手段32は、かご到着予測時刻演算手段21からかご到着予測時刻の情報を受ける。また、待機かご対応除外手段32は、利用者到着予測時刻演算手段22からかご到着予測時刻の情報を受ける。さらに、待機かご対応除外手段32は、利用者の到着予測時刻の情報を時系列的にリスト化して記憶する。
また、待機かご対応除外手段32は、新規乗場呼びに対応する乗車階に割り当てられていないかごについて、かご到着予測時刻と、利用者到着予測時刻とを比較する。そして、待機かご対応除外手段32は、かご到着予測時刻の方が利用者の到着予測時刻よりも制限時間Tb以上早いかごについて、そのかごの号機番号を割当候補リストから除外する。この制限時間Tbとは、エレベータ群の運行効率の低下を抑えるために、予め設定された閾値である。
割当候補リスト演算手段37は、割当候補リストに対して、例えば以下の(4)式を演算することによって、全てのかご1A〜1Dの中から割当候補を選定する。
Figure 0005264886
但し、ALLCAGE:全てのかごの号機番号
N31:戸開時間対応かご除外手段31で除外されるかごの号機番号
N32:待機かご対応除外手段32で除外されるかごの号機番号
C37:割当候補リスト演算手段37で選定される割当候補のかごの号機番号
従って、戸開時間対応かご除外手段31及び待機かご対応除外手段32によって、条件に一致しないかごが割当候補から除外される。そして、割当候補リスト演算手段37が戸開時間対応かご除外手段31及び待機かご対応除外手段32による除外処理の結果を受けて、新規乗場呼びに対する割当候補を、全てのかご1A〜1Dの中から絞り込んで選定する。なお、割当候補リスト演算手段37は、新規乗場呼びの乗車階又は降車階が段違いやサービスカット階(不停車階)によりサービス不能な階に対応する場合、サービス不能となるかごを割当候補から除外する。
次に、戸開時間対応かご除外手段31による割当候補の除外処理について具体的に説明する。図9〜12は、図3の戸開時間対応かご除外手段31による割当候補の除外処理を説明するための説明図である。なお、図9〜12では、利用者x及び利用者yは、いずれも乗場呼びが登録され、その乗場呼びに対してかご1Aが割り当てられた状況である。
図9に示す場合では、利用者zに対する戸開待機予定時間twがTW0以下であり、かつ、利用者zと利用者yとの乗車予定時刻間隔tintがTINT0以下であることにより、(3)式が成立する。これにより、戸開時間対応かご除外手段31は、利用者zによる新規乗場呼びに対して、かご1Aを割当候補とする。
また、図10に示す場合では、利用者zと利用者yとの乗車予定時刻間隔tintがTINT1以下であることにより、戸開待機予定時間の制限値がTW0からTWMAXに変更(延長)される。そして、利用者zに対する戸開待機予定時間twがTWMAX以下あることにより、(3)式の条件が成立する。これにより、戸開時間対応かご除外手段31は、図9に示す場合と同様に、利用者zによる新規乗場呼びに対して、かご1Aを割当候補とする。
一方、図11に示す場合では、利用者zに対する戸開待機予定時間twがTW0及びTWMAX以内であるが、利用者zと利用者yとの乗車予定時刻間隔tintがTINT0及びTINT1を超過しているため(3)式の条件が成立しない。これにより、戸開時間対応かご除外手段31は、利用者zによる新規乗場呼びに対して、かご1Aを割当候補から除外する。
他方、図12に示す場合では、利用者zと利用者yとの乗車予定時刻間隔tintがTINT0及びTINT1以内であるが、利用者zに対する戸開待機予定時間twがTW0及びTWMAXを超過しているため(3)式の条件が成立しない。これにより、戸開時間対応かご除外手段31は、図11に示す場合と同様に、利用者zによる新規乗場呼びに対して、かご1Aを割当候補から除外する。
次に、群管理装置本体100の動作について説明する。ここでは、群管理装置本体100(割当候補選定指標算出部120及び割当候補選定部130)の割当候補の選定動作について具体的に説明する。図13は、図3の群管理装置本体100の動作を示すフローチャートである。図13において、まず、群管理装置本体100は、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eのいずれかから新規乗場呼びの登録要求を受けると、全てのかご1A〜1Dのうち、任意の1つのかごを評価対象かごとして選択する(ステップS101)。
そして、群管理装置本体100は、その評価対象かごの運転状況に基づいて、評価対象かごの対象乗場階への到着予測時刻を算出する(ステップS102)。これとともに、群管理装置本体100は、新規乗場呼び操作を行った利用者について、評価対象かごに対応する乗車位置への到着予測時刻を算出する(ステップS103)。
そして、群管理装置本体100は、評価対象かごが新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向と同一の乗場階及び行先方向に割当済かどうかを確認する(ステップS104)。評価対象かごが新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向と同一の乗場階及び行先方向に割り当てられていない場合(ステップS104のNO方向)、群管理装置本体100は、評価対象かごが利用者よりも制限時間Tb以上早く対象の乗場階に到着するかどうかを確認する(ステップS105)。
このときに、評価対象かごが利用者よりも制限時間Tb以上早く対象の乗場階に到着する場合、群管理装置本体100は、評価対象かごの号機番号を割当候補リストから除外する(ステップS106)。一方、評価対象かごが利用者よりも制限時間Tb以上早く対象の乗場階に到着しない場合、群管理装置本体100は、評価対象かごを割当候補として設定し、評価対象かごの号機番号を割当候補リストに追加する(ステップS107)。
また、評価対象かごが新規乗場呼びの乗車階及び行先方向と同一の乗場階及び行先方向に割り当てられている場合(ステップS104のYES方向)、群管理装置本体100は、評価対象かごの対象の乗場階での戸開待機予定時間twを算出する(ステップS108)。これとともに、群管理装置本体100は、新規乗場呼び操作を行った利用者と、登録済の乗場呼び操作を行った複数の利用者のうち最後の利用者との乗車予定時刻間隔tintを算出する(ステップS109)。
そして、群管理装置本体100は、算出された戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintが(3)式の条件を満たすか否かを確認する(ステップS110)。戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintが(3)式の条件を満たす場合、群管理装置本体100は、評価対象かごを割当候補として設定し、評価対象かごの号機番号を割当候補リストに追加する(ステップS107)。一方、戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintが(3)式の条件を満たさない場合、群管理装置本体100は、評価対象かごの号機番号を割当候補リストから除外する(ステップS106)。
評価対象かごを割当候補とするか否かを決定した後(ステップS106,107の後)、群管理装置本体100は、全てのかご1A〜1Dに対して評価したかどうかを確認する(ステップS111)。全てのかご1A〜1Dに対して評価した場合、群管理装置本体100による割当候補の選定動作が終了する。一方、全てのかご1A〜1Dに対して評価していない場合、群管理装置本体100は、評価対象かごを未評価のかごに変更する(ステップS112)。そして、群管理装置本体100は、その変更後の評価対象かごの到着予測時刻を算出し(ステップS102)、全てのかご1A〜1Dに対する評価が終了するまで、同様の動作を繰り返す。
以上のような動作を経て、群管理装置本体100は、割当候補リストを参照し、新規乗場呼びを割り当てたときに全体の待時間が最小となるかごを割当かごとして決定する。そして、群管理装置本体100は、利用者による乗場呼び操作を受けた遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eに、割当かごの号機番号の情報を送るとともに、割当かごの運転に関する指令を、割当かごに対応する各台制御装置2A〜2Dに送る。
次に、図1の乗場3に複数の利用者が順次到着する状況において、一般的なかごの割当方式を用いた場合の群管理装置本体100によるかごの割当動作について説明する。図14は、図1の乗場3に複数の利用者が順次到着する状況を説明するための説明図である。図14において、最初の利用者によって遠隔乗場呼び登録装置11Aが操作されて、乗場呼び操作が行われる。これに対して、群管理装置本体100は、最初の利用者の乗場呼び操作に対する応答として、かご1Aをその乗車階に割り当てて、乗場呼びを登録する。
そして、最初の利用者による乗場呼び操作後、短時間のうちに、2人目以降の利用者によって乗場呼び操作が行われると、群管理装置本体100は、図15に示すように、2人目以降の利用者の乗場呼び操作に対する応答として、先に割り当てたかご1Aをその乗車階で戸開待機させる。つまり、複数の利用者が一纏めにされて、1つのかご1Aのみが割り当てられる。なお、この場合には、利用者が途切れるまで、最初の利用者の乗場呼び操作に対して割り当てられたかご1Aがその乗車階で戸開待機することとなる。
このような割当方式を用いた場合には、かご1Aの1周回(1往復)あたりに比較的多くの利用者を運ぶことが可能なためエレベータ群の運行効率が比較的高くなる。しかしながら、かご1Aの戸開待機時間が長くなり、乗車している利用者の待機時間が比較的長くなってしまい、その利用者の不快感が増大してしまうという問題がある。
これに対して、他の一般的な割当方式では、最初の利用者による乗場呼び操作後、短時間のうちに、2人目以降の利用者によって乗場呼び操作が行われると、群管理装置本体100は、図16に示すように、乗場呼び操作を行った複数の利用者を複数のグループGa〜Gdに分割する。そして、群管理装置本体100は、それらのグループGa〜Gdに、それぞれ1つずつ、かご1A〜1Dに割り当てる。この場合、かご1A〜1Dに最初に乗車した利用者の待機時間は、図15に示す場合に比べて短くなる。しかしながら、1つのかごに乗車する利用者が1人〜3人程度となることにより、エレベータ群の運行効率は、図15に示す場合に比べて低くなる。
つまり、複数の利用者を一纏めにした場合(図15に示す場合)には、かご1A内における利用者の待ち時間が長くなるという問題がある。これに対して、複数の利用者を複数のグループに分割した場合(図16に示す場合)には、一度に多くの利用者を運べないという問題がある。これらの問題を同時に解決するには、かご内待機時間を抑制することと、エレベータの運行効率を向上させることを同時に実現すべく、各利用者に対して適切に割当かごを選択する必要がある。
これらの問題に対して、実施の形態1のエレベータの群管理装置では、割当候補選定指標算出部120によって算出された戸開待機予定時間twが最大戸開待機許容時間TWMAXを超えていれば、登録済の乗場呼びに対する割当かごが割当候補選定部130によって、新規乗場呼びに対する割当候補から除外される。これにより、その割当かごとは別のかごが新規乗場呼びに対する割当候補とされて、登録済の乗場呼びに対する割当かごの戸開待機時間が抑えられることにより、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。これとともに、先に乗場に到着した利用者のかご内での待ち時間が短縮されることにより、利用者の不快感を軽減させることできる。
また、戸開待機予定時間演算手段23及び乗車予定時刻間隔演算手段24によって算出される戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintに基づいて、戸開時間対応割当候補かご除外手段31によって割当候補が絞り込まれる。これにより、割当かごの戸開待機時間が必要以上長くなることを回避することができる。これに加えて、戸開待機予定時間twがTW0を越えた直後に乗車できる利用者がいる場合には、TINT1によって、戸開時間をやや延長して利用者を乗車させることができる。
さらに、戸開待機予定時間演算手段23及び乗車予定時刻間隔演算手段24によって算出される戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintに基づいて、戸開時間対応割当候補かご除外手段31によって割当候補が絞り込まれる。これにより、乗車させる利用者を適切に振り分けることが可能となるため、エレベータの運行効率を向上させることができる。
また、最大戸開待機許容時間TWMAX、及び標準戸開待機許容時間TW0内でも、乗車予定時刻間隔の制限値TINT0によって対象のかごを割当候補から除外することが可能となる。これにより、かごの戸開待機時間が長くなったり、利用者のかご内での待機時間が長くなったりするというような不快な動作の回避と、エレベータ群の運行効率の向上と両立させることができる。
さらに、かごが利用者よりも制限時間Tb以上先に対象の乗場階に到着する場合には、待機かご対応除外手段32によって、そのかごが割当候補から除外されることにより、ある乗場階にて、かごが長い時間戸開待機することを回避することができ、エレベータ群の運行効率をさらに向上させることができる。
また、利用者到着予測時刻演算手段22が、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eから、かご1A〜1Dのそれぞれの乗車位置への利用者の到着時刻を予測する。この構成により、1つの群管理装置本体100の管理対象であるエレベータ群のかごの昇降路、及び遠隔乗場呼び登録装置の自由な配置が可能となり、設計の自由度を大幅に向上させることができる。
なお、実施の形態1では、戸開時間対応かご除外手段31が先の式(3)を用いて、評価対象かごを割当候補から除外するか否かを判断したが、標準時間内乗車予定時間間隔に関わる条件を外して、以下の式(5)で評価対象かごを割当候補から除外するか否かの判断をしてもよい。
Figure 0005264886
また、実施の形態1では、戸開待機予定時間演算手段23及び乗車予定時刻間隔演算手段24の両手段からの戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintに基づいて、戸開時間対応かご除外手段31による割当候補の除外処理が行われた。この例に対して、乗車予定時刻間隔演算手段24を省略し、戸開待機予定時間演算手段23からの戸開待機予定時間twのみに基づいて、戸開時間対応かご除外手段31による割当候補の除外処理が行なわれてもよい。これと同様に、戸開待機予定時間演算手段23を省略し、乗車予定時刻間隔演算手段24からの乗車予定時刻間隔tintのみに基づいて、戸開時間対応かご除外手段31による割当候補の除外処理が行なわれてもよい。
さらに、実施の形態1では、先の(3)式に用いるTW0、TINT0、TWMAX、TINT1の各パラメータを全乗場階で共通のものとしたが、乗場階によってパラメータの値を変更してもよい。例えば、ロビー階などの乗車する利用者が多数いる乗場階ではTW0、TINT0、TWMAX及びTINT1の少なくとも1つのパラメータを標準値より大きくしてもよい。この場合、パラメータを大きくすることにより、ロビー階など乗車する利用者が多数いる乗場階において、一纏めに同一かごに乗車させることができる。
また、実施の形態1の(3)式では、標準戸開待機許容時間及び標準乗車予定時刻間隔について2通りの組み合わせ(即ち(3)式における2つの括弧)による演算式であった。しかしながら、戸開時間対応かご除外手段31の演算処理に用いる演算式は、この例に限定されるものではなく、標準戸開待機許容時間及び標準乗車予定時刻間隔について3通り以上の組み合わせによる演算式を用いてもよい。
ここで、例えば、実施の形態1の図11に示す例において、利用者Yが乗車位置まで移動した後(HT(Y)の後)にかご1Aが階床Fに到着した場合、即ちHT(Y)とHT(Z)との間に、CarPT(A)が存在する場合、戸開待機時間twの起算時が図11に示す例よりも遅くなる。このため、先の戸開時間対応かご除外手段31が先の(3)式の演算処理をそのまま実行した場合に、標準戸開待機許容時間TW0又は最大戸開待機許容時間TWMAXの終了時の直前に利用者Zがかご1Aの乗車位置に着くときには、戸開待機時間twの起算時が図11に示す例よりも遅くなることに伴って、利用者Yのかご1A内での待ち時間が比較的長くなってしまう。
これに対して、戸開時間対応かご除外手段31は、先の(3)式の演算処理において、乗車予定時刻間隔tintが標準乗車予定時刻間隔TINT0よりも大きいことを確認した場合に、標準戸開待機許容時間TW0をより小さな値に変更してもよい。また、戸開時間対応かご除外手段31は、乗車予定時刻間隔tintが標準乗車予定時刻間隔TINT1よりも大きいことを確認した場合に、最大戸開待機許容時間TWMAXをより小さな値に変更してもよい。これによって、戸開待機時間twの起算時が利用者Yのかご1Aのかご1Aの乗車位置の到着時よりも遅れる場合には、利用者Yのかご1A内での待ち時間を抑えることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、群管理装置本体100の管理対象が、建物内における1箇所の乗場3に隣接して昇降路が配置されたエレベータ群となっていた。これに対して、実施の形態2では、図17に示すように、建物内に複数の乗場3A,3Bが設けられている。そして、実施の形態2の群管理装置本体100の管理対象が、乗場3A,3Bのそれぞれに隣接して昇降路が設けられたエレベータ群となっている。つまり、実施の形態2の群管理装置本体100は、図17におけるかご1A〜1Hを有するエレベータ群の運行を管理している。
また、実施の形態2の群管理装置本体100における移動定数設定部140は、各乗場階のかご1A〜1Dの乗車位置の情報に加えて、かご1E〜1Hの乗車位置の情報を予め記憶している。さらに、実施の形態2の群管理装置本体100における割当候補選定指標算出部120は、かご1A〜1Hの乗車位置と遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eとの間の距離情報を移動定数設定部140から得る。そして、割当候補選定指標算出部120は、新規乗場呼びの要求を受けた際に、かご1A〜1Hのそれぞれに対するかご到着予測時刻と、かご1A〜1Hのそれぞれの乗車位置への利用者到着予測時刻を算出する。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータの群管理装置では、建物内の互いに離れた複数の箇所にエレベータが設置されている場合であっても、実施の形態1のものと同様の効果を得ることができる。
なお、エレベータ群におけるかごの台数は、実施の形態1,2の例に限定されるものではなく、エレベータ群の仕様及び設置環境等に応じて、適宜決定することができる。
実施の形態3.
実施の形態1の割当候補選定部130では、戸開時間対応かご除外手段31及び待機かご対応除外手段32によって新規乗場呼びに対する割当候補の除外処理が行われた。これに対して、実施の形態3の割当候補選定部130では、他の方式によっても新規乗場呼びに対する割当候補の除外処理が行われる。
図18は、この発明の実施の形態3によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。なお、図18では、先の図3と同様に、各台制御装置2A〜2D、移動定数設定部140、割当かご決定部150及び運転指令部160を省略して示す。図18において、実施の形態3の割当候補選定部130は、満員かご除外手段33、空かご選定手段34、出発直前かご除外手段35、閾値変更手段としての交通流対応制限値変更手段36、及び選定条件緩和手段38をさらに有している。
満員かご除外手段33は、新規乗場呼びが生じた際に、他の乗場呼びに応答することによって、新規乗場呼びに対応する乗車階でサービス不可となるかご1A〜1Dを割当候補から除外して、割当候補リストに登録する。具体的に、満員かご除外手段33は、新規乗場呼びに対応する乗車階と、新規乗場呼びの降車階の1つ手前(乗車階寄り)の乗場階との間の区間において登録された呼びを確認する。そして、満員かご除外手段33は、既に登録された乗場呼びによって、かごが満員となる場合には、そのかごの号機番号を割当候補リストの割当候補から除外する。即ち、満員かご除外手段33は、新規乗場呼びをした利用者がかごに乗車することにより、そのかごの定員を超過する場合には、そのかごを割当候補から除外する。
空かご選定手段34は、全てのかご1A〜1Dのうち、運転停止中のかご、運転停止予定のかご、又は特定階へ移動中(配車中)のかごを割当候補として割当候補リストに登録(追加)する。この運転停止中のかごとは、割り当てられた乗場呼び及びかご呼びが設定されていないかご、即ち乗場呼び及びかご呼びの割当を持っていないかごである。運転停止予定のかごとは、最後に設定されたかご呼びに応答中のかごであり、そのかご呼びに応答した後に全てのサービスを完了すると運転停止状態となるかご、即ち乗場呼び及びかご呼びの割当が間もなく無くなる予定のかごである。特定階へ移動中のかごとは、例えばエレベータ群の運行状況に応じて予め設定された特定階(待機階)等で待機するために移動しているかごである。
出発直前かご除外手段35は、新規乗場呼びが発生した際に、全てのかご1A〜1Dのうち、新規乗場呼びに対応する乗車階と同一の乗場階から、新規乗場呼びの行先方向と同一方向に出発するために、戸閉を開始したかごがあるかどうかを確認する。そして、出発直前かご除外手段35は、その条件に合致するかごがあれば、そのかごの号機番号を割当候補リストの割当候補から除外する。
交通流対応制限値変更手段36は、予め建物内の交通流の情報を記憶している(又は建物内の交通流を随時計測して、その統計を作成している)。この交通流とは、建物内における利用者の流れの変化の統計に関する情報である。また、交通流対応制限値変更手段36は、建物内の交通流の変化(傾向、パターン)に応じて、戸開時間対応かご除外手段31及び待機かご対応除外手段32おける制限値を動的に変更する(又は予め記憶された複数の制限値の中から1つを選択する)。この戸開時間対応かご除外手段31における制限値とは、先の(3)式で用いたTW0、TINT0、TWMAX及びTINT1の各パラメータである。また、待機かご対応除外手段32おける制限値とは、制限時間Tbのことである。
ここで、例えば、ロビー階に遠隔乗場呼び登録装置11Aが設置され、出勤時などのロビー階から上方階への交通流が多い場合には、交通流対応制限値変更手段36は、TW0、TINT0、TWMAX及びTINT1の少なくとも1つの値を、平常時(閑散時)の交通流の値よりも大きな値に変更する。
この交通流の一例として、出勤時交通流、退勤時交通流及び昼食時交通流が挙げられる。出勤時交通流とは、ロビー階から一般階へ移動する利用者が比較的(平常時の利用者よりも)多い交通流である。また、退勤時交通流とは、一般階からロビー階へ移動する利用者が比較的多い交通流である。さらに、昼食時交通流とは、ロビー階又は食堂階から一般階へ移動する利用者、及びその逆方向へ移動する利用者が比較的多い交通流である。
ここで、実施の形態3の割当候補リスト演算手段37は、割当候補リストに対して、例えば以下の(6)式を演算することによって、全てのかご1A〜1Dの中から割当候補を抽出する。
Figure 0005264886
但し、ALLCAGE:全てのかごの号機番号
N31:戸開時間対応かご除外手段31で除外されるかごの号機番号
N32:待機かご対応除外手段32で除外されるかごの号機番号
N33:満員かご除外手段33で除外されるかごの号機番号
N35:出発直前かご除外手段35で除外されるかごの号機番号
C34:空かご選定手段34で選定されるかごの号機番号
C37:割当候補リスト演算手段37で選定される割当候補のかごの号機番号
選定条件緩和手段38は、割当候補リスト演算手段37により選定される割当候補が1つも無い場合に、割当候補の選定条件を緩和して、割当候補を再度選定する。また、選定条件緩和手段38は、条件を緩和した後にも、割当候補が存在しない場合に、全てのかご1A〜1Dを割当候補に設定する。
ここで、選定条件緩和手段38による割当候補の選定方法について具体的に説明する。まず、新規乗場呼びと同一乗車階及び同一行先方向の乗場呼びが登録されていない場合の選定方法について説明する。この場合において、選定条件緩和手段38は、待機かご対応除外手段32における制限時間Tbを制限時間Tcと変更する(但し、Tb<Tc)。
そして、その条件下で、選定条件緩和手段38は、待機かご対応除外手段32と同様の処理を行い、待機かご対応除外手段32によって除外されたかご(C32)を新規乗場呼びに対して割当可能か否かを判断する。この結果、選定条件緩和手段38は、利用者到着予測時刻に対してかご到着予測時刻が制限時間Tb程度早いかごが存在していれば、待機かご対応除外手段32によって除外されたかごを割当候補として選定する。
一方、新規乗場呼びと同一乗車階及び同一行先方向の登録済の乗場呼びが存在する場合、選定条件緩和手段38は、戸開時間対応かご除外手段31におけるTW0、TINT0、TWMAX及びTINT1の値を直前の値よりも、大きな値に変更する。
そして、その条件下で、選定条件緩和手段38は、戸開時間対応かご除外手段31と同様の処理を行い、戸開時間対応かご除外手段31によって除外されたかご(C31)を新規乗場呼びに対して割当可能か否かを判断する。この結果、選定条件緩和手段38は、戸開待機時間又は乗車予定時刻間隔について緩和した条件を満たすかごが存在していれば、そのかごを戸開時間対応かご除外手段31によって除外されたかごを割当候補として選定する。なお、他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、実施の形態3の群管理装置本体100の動作について説明する。ここでは、先の実施の形態1と同様に、群管理装置本体100の割当候補の選定動作について具体的に説明する。図19は、図18の群管理装置本体100の動作を示すフローチャートである。まず、割当候補選定部130は、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eのいずれかから新規乗場呼びの登録要求を受けると、現在時刻を確認し、現在時刻に対応する交通流に応じて各制限値を変更する(ステップS201)。即ち、割当候補選定部130は、現在時刻に対応する交通流に応じて、TW0、TINT0、TINT1、TWMAX及びTbの各値を変更する。
そして、群管理装置本体100は、全てのかご1A〜1Dのうち、任意の1つのかごを評価対象かごとして選択する(ステップS202)。また、群管理装置本体100は、評価対象かごを選択すると、その評価対象かごが満員除外条件に合致するかどうか、その評価対象かごが出発直前除外条件に合致するかどうか、空かご選定条件に合致するかどうかをそれぞれ確認する(ステップS203〜205)。ここで、評価対象かごが満員除外条件、出発直前除外条件及び空かご選定条件とは、それぞれ満員かご除外手段33、出発直前かご除外手段35及び空かご選定手段34の除外処理又は選定処理に対応する条件のことである。
評価対象かごが満員除外条件、出発直前除外条件及び空かご選定条件のいずれにも合致しない場合、群管理装置本体100は、評価対象かごの運転状況に基づいて、評価対象かごの対象乗場階への到着予測時刻を算出する(ステップS206)。これとともに、群管理装置本体100は、新規乗場呼び操作を行った利用者について、評価対象かごに対応する乗車位置への到着予測時刻を算出する(ステップS207)。
そして、群管理装置本体100は、評価対象かごが新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向と、同一の乗場階及び行先方向に割当済かどうかを確認する(ステップS208)。評価対象かごが新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向と同一の乗場階及び行先方向に割り当てられていない場合(ステップS208のNO方向)、群管理装置本体100は、評価対象かごが早期到着除外条件に合致するかどうかを確認する(ステップS209)。即ち、群管理装置本体100は、評価対象かごが利用者よりも制限時間Tb以上早く対象の乗場階に到着するかどうかを確認する。
一方、評価対象かごが新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向と同一の乗場階及び行先方向に割り当てられている場合(ステップS208のYES方向)、群管理装置本体100は、評価対象かごの対象の乗場階での戸開待機予定時間twを算出する(ステップS210)。これとともに、群管理装置本体100は、新規乗場呼び操作を行った利用者と、新規乗場呼びがされる直前に登録済の乗場呼び操作を行った利用者との乗車予定時刻間隔tintを算出する(ステップS211)。
そして、群管理装置本体100は、算出された戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintに基づいて、評価対象かごが戸開待機除外条件に合致するかどうかを確認する(ステップS212)。即ち、群管理装置本体100は、算出された戸開待機予定時間tw及び乗車予定時刻間隔tintが(3)式の条件を満たすか否かを確認する。
これらの処理の結果により、評価対象かごが早期到着除外条件、満員除外条件、出発直前除外条件、戸開待機除外条件のいずれかに合致している場合(ステップS203,204,209,212のYES方向)には、群管理装置本体100は、評価対象かごの号機番号を割当候補リストから除外する(ステップS213)。一方、評価対象かごが空かご選定条件に合致する場合(ステップS205のYES方向)、又は評価対象かごが早期到着除外条件に合致しない場合(ステップS212のNO方向)には、群管理装置本体100は、評価対象かごの号機番号を割当候補リストに追加する(ステップS214)。
そして、群管理装置本体100は、評価対象かごの号機番号を、割当候補リストに追加するか、又は割当候補リストから除外すると、全てのかご1A〜1Dに対して評価したかどうかを確認する(ステップS215)。このときに、群管理装置本体100は、全てのかご1A〜1Dに対して評価していない場合、評価対象かごを未評価のかごに変更する(ステップS216)。そして、群管理装置本体100は、その変更後の評価対象かごの到着予測時刻が満員除外条件に合致するかどうかを確認し(ステップS203)、全てのかご1A〜1Dに対する評価が終了するまで、同様の動作(ステップS203〜216)を繰り返す。
また、群管理装置本体100は、全てのかご1A〜1Dに対して評価した場合、割当候補リストに割当候補のかごが存在するかどうかを確認する(ステップS217)。このときに、割当候補リストに割当候補のかごが存在する場合には、群管理装置本体100による割当候補の選定動作が終了する。
一方、割当候補リストに割当候補のかごが存在しない場合(ステップS217のNO方向)には、群管理装置本体100は、選定条件を緩和するとともに、割当候補の再選択処理を行う(S218)。そして、群管理装置本体100は、その再選択処理の結果により、割当候補リストに割当候補のかごが存在するかどうかを確認する(ステップS219)。このときに、割当候補リストに割当候補のかごが存在する場合には、群管理装置本体100による割当候補の選定動作が終了する。
一方、割当候補リストに割当候補のかごが存在しない場合(ステップS219のNO方向)には、群管理装置本体100は、全てのかご1A〜1Dを割当候補として設定し、かご1A〜1Dの号機番号を割当候補リストに登録する(ステップS220)。そして、群管理装置本体100による割当候補の選定動作が終了する。なお、その後の動作については、実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータの群管理装置では、満員かご除外手段33によって、新規乗場呼びに対するサービス不能なかごが割当候補から除外される。これにより、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eのいずれかを操作した利用者が、かごの乗車位置に到着した時に、初めて割当かごが満員であることを認識して、再度、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eを操作しなければならないという不快動作を回避することができる。
また、空かご選定手段34によって、受け持つサービスが既に完了したかご、又は間もなく完了するかごが割当候補として選定されることにより、エレベータ群の運行効率をさらに向上させることができる。
さらに、出発直前かご除外手段35によって、新規乗場呼びに対応する乗車階で長く待機するかごが割当候補から除外されるので、エレベータ群の運行効率をさらに向上させることができる。
また、交通流対応制限値変更手段36によって、出勤時・退勤時・昼食時等の建物内の交通流の変化に応じて戸開待機予定時間及び乗車予定時刻間隔の制限値が動的に変更される。これにより、交通流の変化に応じたエレベータ群の運行が可能となり、エレベータ群の運行効率をさらに向上させることができる。
さらに、選定条件緩和手段38によって、通常の除外処理による割当候補が無い場合でも、選択条件が緩和されて、割当候補が確保される。これにより、割当候補が無いことによる群管理装置本体100の誤動作を防止することができる。
なお、実施の形態3では、選定条件緩和手段38が選定条件を緩和した後に戸開時間対応かご除外手段31と同様の処理を行っていたが、この例に限るものではない。例えば、選定条件緩和手段38が、選定条件を緩和した後に、戸開時間対応かご除外手段31に対して、緩和した条件下で再度の処理を行うように指示を送ってもよい。これと同様に、選定条件緩和手段38が、選定条件を緩和した後に、待機かご対応除外手段32に対して緩和した条件下で再度の処理を行うように指示を送ってもよい。
実施の形態4.
実施の形態1では、移動定数設定部140が新規乗場呼び操作を受けた遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと、新規乗場呼びに対応する全てのかご1A〜1Dの乗車位置との間の移動距離情報、及び標準移動速度情報を割当候補選定指標算出部120に送った。これに対して、実施の形態4では、移動定数設定部140が利用者の移動時間に関する情報をより詳細に割当候補選定指標算出部120に送る。
また、実施の形態1では、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eが建物の各乗場階における1箇所に配置されていたが、実施の形態4では、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eが建物の各乗場階における複数箇所に配置されている。この建物の各乗場階における複数箇所とは、例えば、複数の居室、複数のテナント区画又は複数のオフィス区画のそれぞれの出入り口等である。
また、実施の形態4の遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eの操作部は、健常者・身障者に関する利用者の属性を識別するための複数の属性識別用ボタン(例えば車椅子運転用ボタン:図示せず)を有している。また、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、新規乗場呼び操作を受けた際に、操作された属性識別用ボタンに対応する属性に関する情報を、新規乗場呼びの登録要求とともに、群管理装置本体100に送る。
図20は、この発明の実施の形態4によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。なお、図20では、割当候補選定部130、割当かご決定部150、運転指令部160及び各台制御装置2A〜2Dを省略して示す。図20において、移動定数設定部140は、移動距離設定手段41、移動速度設定手段42及び移動速度低下パラメータ設定手段43を有している。
移動距離設定手段41は、建物の複数箇所にそれぞれ配置された遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと、乗場階毎のかご1A〜1Dの乗車位置との間の移動距離(歩行距離)の情報を移動距離情報として記憶している。また、移動距離設定手段41は、新規乗場呼び登録要求を遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eのいずれかから受けると、その登録要求を発した遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと、全てのかご1A〜1Dの乗車位置との間の移動距離情報を抽出する。そして、移動距離設定手段41は、抽出した移動距離情報を割当候補選定指標算出部120(の利用者到着予測時刻演算手段22)に送る。
移動速度設定手段42は、健常者・身障者に関する利用者の属性の情報に対応付けて、複数の利用者移動速度の情報を予め記憶している。健常者(一般利用者)に対応する移動速度は、例えば1.0m/秒であり、身障者に対応する移動速度は、例えば0.7m/秒である。また、移動速度設定手段42は、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eから属性識別情報を受けると、利用者の属性に対応する移動速度を抽出する。
移動速度低下パラメータ設定手段43は、予め建物内の交通流の情報を記憶している(又は建物内の交通流を随時計測して、その統計を作成している)。また、移動速度低下パラメータ設定手段43は、新規乗場呼び登録要求を遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eのいずれかから受けると、新規乗場呼び操作が発生した乗場階における現在時刻に対応する交通流を参照し、移動速度低下パラメータを設定する。
具体的に、移動速度低下パラメータ設定手段43は、新規乗場呼び操作が発生した乗場階において乗降する利用者による混雑度合、乗場3の大きさ、及び乗場3の形状に基づいて、1.0未満の移動速度低下パラメータを設定する。そして、移動速度低下パラメータ設定手段43は、設定した移動速度低下パラメータの情報を移動速度設定手段42に送る。
移動速度設定手段42は、移動速度低下パラメータの情報を移動速度低下パラメータ設定手段43から受けると、移動速度低下パラメータを利用者の移動速度に乗じて得られた値を、移動速度情報として、割当候補選定指標算出部120(の利用者到着予測時刻演算手段22)に送る。割当候補選定指標算出部120は、移動距離情報及び移動速度情報に基づいて、利用者到着予測時刻を算出する。つまり、移動定数設定部140に設定された移動距離、利用者の移動速度、及び移動速度低下パラメータが、利用者到着予測時刻の算出過程で用いられる。他の構成は、実施の形態1又は実施の形態3と同様である。
次に、実施の形態4の群管理装置本体100の動作について説明する。ここでは、群管理装置本体100の移動定数の設定動作について具体的に説明する。図21は、図20の群管理装置本体100の動作を示すフローチャートである。まず、群管理装置本体100は、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eから乗場呼び登録要求を受けると、その登録要求を発した遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと、対象の乗場階における全かごの乗車位置との位置関係により利用者の移動距離を設定する(ステップS301)。
また、群管理装置本体100は、現在時刻に対応する交通流に基づく乗車階の混雑度により、移動速度低下パラメータを設定する(ステップS302)。そして、群管理装置本体100は、利用者の属性により移動速度と移動速度低下パラメータとに基づいて移動速度を設定する(ステップS303)。
その後、群管理装置本体100は、設定した移動距離及び移動速度に基づいて、利用者到着予測時刻を算出する(ステップS304)。これによって、群管理装置本体100による移動定数を設定する際の動作が終了する。他の動作は、実施の形態1又は実施の形態3と同様である。
上記のようなエレベータの群管理装置では、移動距離設定手段41によって、建物の各乗場階における複数箇所のそれぞれに配置された遠隔乗場呼び登録装置から全かご1A〜1Dの乗車位置への移動距離が抽出される。この構成により、建物の各乗場階における複数箇所に遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eを設置することが可能となる。これとともに、エレベータの昇降路を特定の乗場近辺ではなく、様々な場所に設置することが可能となる。これらにより、群管理装置本体100の管理下において、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eの配置、及びエレベータの昇降路の配置を自由に設計することができる。
また、移動速度設定手段42によって、利用者の健常者・身障者に関する属性に応じた移動速度が設定されるので、利用者のかごへの乗り遅れや、かごの乗車位置に想定より早く到着するという事象を回避することができる。
さらに、移動速度低下パラメータ設定手段43によって、乗場の混雑度応じた移動速度が設定されるので、乗場の混雑時に利用者が割当かごに乗車できないという不快な事象を回避することができる。
なお、実施の形態4では、移動距離設定手段41に全てのかご1A〜1Dのそれぞれの乗車位置と、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eの設置箇所との間の距離を移動距離として記憶していた。この例に対して、かごの乗車位置の一部又は全部が1つの乗場に集中して配置されている場合には、乗場内の中心等の代表点と遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eと間の距離を移動距離として移動距離設定手段41が記憶してもよい。
また、実施の形態4では、移動速度設定手段42が新規乗場呼び操作を行った利用者の健常者・身障者に関する属性の情報に基づいて利用者の移動速度を設定したが、この例に限るものではない。例えば、利用者がペット(犬等)を同伴しているか否かに関する属性の情報に基づいて利用者の移動速度を設定してもよい。また、利用者毎に任意の移動速度を設定してもよい。
実施の形態5.
実施の形態1では、割当かご決定部150が、割当候補リストのうち、新規乗場呼びに対応する乗車階に割り当てた際に全体の待時間の増分が最小となるかごを選択して、そのかごを割当かごとして決定した。これに対して、実施の形態5では、割当かご決定部150が、他の基準によっても割当候補リストから割当かごを決定する。
図22は、この発明の実施の形態5によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。なお、図22では、割当候補選定指標算出部120、移動定数設定部140、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11E、及び各台制御装置2A〜2Dを省略して示す。図22において、割当かご決定部150は、乗車階行先階同一かご割当決定手段51、既割当かご選択手段52、既割当かご割当決定手段53、未割当かご選択手段54、待時間評価指標かご割当決定手段55及び予定停止数制限値緩和手段56を有している。
乗車階行先階同一かご割当決定手段51は、割当候補リスト演算手段37又は選定条件緩和手段38から、少なくとも1台の割当候補のかごの号機番号を受ける。乗車階行先階同一かご割当決定手段51は、複数の割当候補のかごの号機番号を受けると、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先階(降車階)に、停止予定のかごが存在するか否かを確認する。
そして、乗車階行先階同一かご割当決定手段51は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先階に停止予定のかごがあれば、そのかごを新規乗場呼びに対する割当かごとして決定する。また、乗車階行先階同一かご割当決定手段51は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先階に停止予定のかごが複数存在する場合には、ランダムに1つのかごを選択するか、又は新規乗場呼びに対応する乗車階に最も早く到着すると予測されるかごを選択する。そして、乗車階行先階同一かご割当決定手段51は、選択したかごを、割当かごとして決定する。さらに、乗車階行先階同一かご割当決定手段51は、割当かごを決定すると、その割当かごの号機番号の情報を運転指令部160に送る。
既割当かご選択手段52は、予定停止数制限値Nstopの初期値を予め記憶している。この予定停止数制限値Nstopの初期値は、例えば、次の(7)式によって決定される。
Figure 0005264886
また、既割当かご選択手段52は、乗車階行先階同一かご割当決定手段51によって割当かごが決定されなかった場合に、割当かごの選択処理を行う。既割当かご選択手段52は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に運転予定であり、かつ新規乗場呼びを割り当てた後の新規乗場呼びの登録方向において予定停止数が予定停止数制限値Nstop以下のかごが割当候補の中に存在するか否かを確認する。そして、既割当かご選択手段52は、該当のかごが1つでも存在すれば、そのかごを割当候補から選択し、そのかごの号機番号の情報を既割当かご割当決定手段53に送る。
既割当かご割当決定手段53は、既割当かご選択手段52により選択されたかごを割当かごとして決定する。ここで、既割当かご割当決定手段53は、既割当かご選択手段52からかごの号機番号を複数受けた場合、新規乗場呼びに対応する乗車階におけるかご到着予測時刻と、新規乗場呼びの利用者到着予測時刻との差の絶対値が最小のかごを割当かごとして決定する。また、既割当かご割当決定手段53は、割当かごを決定すると、その割当かごの号機番号の情報を運転指令部160に送る。
未割当かご選択手段54は、既割当かご選択手段52と同様に、予定停止数制限値Nstopの初期値を予め記憶している。また、未割当かご選択手段54は、既割当かご選択手段52によって割当かごが選択されなかった場合に、割当かごの選択処理を行う。
さらに、未割当かご選択手段54は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に運転予定でなく、かつ新規乗場呼びを割り当てた後の新規乗場呼びの登録方向において予定停止数が予定停止数制限値Nstop以下のかごが割当候補の中に存在するか否かを確認する。そして、未割当かご選択手段54は、該当のかごが1つでも存在すれば、そのかごを割当候補から選択し、そのかごの号機番号の情報を待時間評価指標かご割当決定手段55に送る。
待時間評価指標かご割当決定手段55は、未割当かご選択手段54によって選択されたかごを、割当かごとして決定する。ここで、待時間評価指標かご割当決定手段55は、未割当かご選択手段54からかごの号機番号の情報を複数受けた場合、それらの全てのかごの運転予定に関する演算処理を行う。
具体的に、待時間評価指標かご割当決定手段55は、新規乗場呼びを割り当てる前と新規乗場呼びを割り当てた後とのそれぞれの場合について、各かごの各乗場呼び停止階のかご到着予測時刻を演算する。そして、待時間評価指標かご割当決定手段55は、各かごの各乗場呼び停止階のかご到着予測時刻、及び各乗場呼び停止階における各かごに乗車予定の利用者の利用者到着予測時刻に基づいて、次の式(8)に示す演算を行う。
Figure 0005264886
但し、WValbef(k):新規乗場呼びに対して割当前のかごkの待時間評価指標
WValaft(k):新規乗場呼びに対して割当後のかごkの待時間評価指標
CarPTk(f,d):乗場階f・方向dにおけるかごkの到着予測時刻
PSGPTk(f,d,j):乗場階f・ 方向dにおけるかごkに乗車予定の利用者のうち、j番目の利用者に関するかごkの乗車位置への利用者到着予測時刻
wtk(f,d,j):利用者jのかごkに対する待時間
Twtk(f,d):かごkの乗場階f・方向dにおける最大の待時間値
HallCall(k):かごkにおける登録済み乗場呼びの集合
α:標準値1.0のパラメータ
これによって、待時間評価指標かご割当決定手段55は、かごkを新規乗場呼びに対して割当前と、割当後とのそれぞれの場合についての待時間評価指標WVal(k)、即ちWValbef(k)及びWValaft(k)を算出する。そして、待時間評価指標かご割当決定手段55は、WValaft(k)とWValbef(k)との差であるWValaft(k)−WValbef(k)を算出する。この結果により、待時間評価指標かご割当決定手段55は、WValaft(k)−WValbef(k)が最小のかごを割当かごとして決定する。また、待時間評価指標かご割当決定手段55は、割当かごを決定すると、その割当かごの号機番号の情報を運転指令部160に送る。
予定停止数制限値緩和手段56は、未割当かご選択手段54によって割当かごが選択されなかった場合に、予定停止数制限値Nstopを1単位増加する。即ち、予定停止数制限値緩和手段56は、Nstop=Nstop+1として、予定停止数に関する条件を緩和する。
そして、予定停止数制限値緩和手段56が予定停止数に関する条件を緩和した後、その条件下で、既割当かご選択手段52及び未割当かご選択手段54が割当かごの選択処理を行う。最終的に割当かごが決定するまで、予定停止数制限値緩和手段56が予定停止数に関する条件を緩和し続けて、既割当かご選択手段52及び未割当かご選択手段54が割当かごの選択処理を繰り返し行う。他の構成は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
次に、実施の形態5の群管理装置本体100の動作について説明する。ここでは、群管理装置本体100の割当かごの決定動作について具体的に説明する。図23は、図22の群管理装置本体100の動作を示すフローチャートである。図23において、まず、群管理装置本体100は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先階(降車階)に停車予定のかごが割当候補リストの中に存在するかどうかを確認する(ステップS401)。
新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先階に停車予定のかごが割当候補リストの中に存在する場合、群管理装置本体100は、該当のかごが複数かどうかを確認する(ステップS402)。このときに、該当のかごが単数である場合、群管理装置本体100は、その該当のかごを割当かごとして決定し(ステップS403)、割当かごの決定動作を終了する。
一方、該当のかごが複数である場合(ステップS402のYES方向)、群管理装置本体100は、複数の該当のかごの中からランダムに1つのかごを選択する(ステップS404)。そして、群管理装置本体100は、その選択したかごを割当かごとして決定し(ステップS403)、割当かごの決定動作を終了する。
また、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先階に停車予定のかごが割当候補リストの中に存在しない場合(ステップS401のNO方向)、群管理装置本体100は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に運転予定のかごが割当候補リストの中に存在するかどうかを確認する(ステップS405)。このときに、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に運転予定のかごが割当候補リストの中に存在する場合、群管理装置本体100は、予定停止数制限値Nstopに関する条件に合致するかごが割当候補リストの中に存在するかを確認する(ステップS406)。
予定停止数制限値Nstopに関する条件に合致するかごが割当候補リストの中に存在する場合(ステップS406のYES方向)、群管理装置本体100は、該当のかごが複数かどうかを確認する(ステップS407)。このときに、該当のかごが単数である場合、群管理装置本体100は、その該当のかごを割当かごとして決定し(ステップS403)、割当かごの決定動作を終了する。
一方、該当のかごが複数である場合(ステップS407のYES方向)、群管理装置本体100は、かご到着予測時刻と利用者到着予測時刻との差の絶対値が最小のかごを選択する(ステップS408)。そして、群管理装置本体100は、その選択したかごを割当かごとして決定し(ステップS403)、割当かごの決定動作を終了する。
さらに、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に運転予定のかごが割当候補リストの中に存在しない場合(ステップS405のNO方向)、群管理装置本体100は、予定停止数制限値Nstopに関する条件に合致するかごが割当候補リストの中に存在するかを確認する(ステップS409)。
予定停止数制限値Nstopに関する条件に合致するかごが割当候補リストの中に存在する場合(ステップS409のYES方向)、群管理装置本体100は、該当のかごが複数かどうかを確認する(ステップS410)。このときに、該当のかごが単数である場合、群管理装置本体100は、その該当のかごを割当かごとして決定し(ステップS403)、割当かごの決定動作を終了する。
一方、該当のかごが複数である場合(ステップS410のYES方向)、群管理装置本体100は、先の(8)式に示す演算を行い、待時間評価指標が最小のかごを選択する(ステップS411)。そして、群管理装置本体100は、その選択したかごを割当かごとして決定し(ステップS403)、割当かごの決定動作を終了する。
ここで、予定停止数制限値Nstopに関する条件に合致するかごが割当候補リストの中に存在しない場合(ステップS406又はS409のNO方向)、群管理装置本体100は、予定停止数制限値NstopをNstop+1に設定する(ステップS412)。そして、群管理装置本体100は、新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に運転予定のかごが割当候補リストの中に存在するかどうかを確認し(ステップS405)、最終的に割当かごが選択されるまで同様の動作を繰り返す。他の動作は、実施の形態1〜4と同様である。
上記のようなエレベータの群管理装置では、既割当かご選択手段52及び未割当かご選択手段54が予定停止数制限値を用いて、割当かごを決定することにより、かごの停止数を抑えて、かご1A〜1Dの周回時間を短縮させることができ、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
また、未割当かご選択手段54により複数の割当候補が選択された際に、待時間評価指標かご割当決定手段55によって、利用者の移動時間を考慮した待時間評価指標により割当かごが決定される。これにより、利用者がかごの乗車位置に到着してからの待時間に応じた評価が可能となり、より的確な割当かごを決定することができる。
既割当かご割当決定手段53によって、かご到着予測時刻と利用者前到着予測時刻との差の二乗値(絶対値)が最小となるかごが割当かごとして決定されることにより、かご及び利用者が必要以上に乗場で待機することを回避することができ、エレベータ群の運行効率をさらに向上することができる。
なお、実施の形態5では、既割当かご選択手段52及び未割当かご選択手段54が予め記憶している予定停止数制限値に基づいて割当かごを選択した。この例に限るものではなく、既割当かご選択手段52及び未割当かご選択手段54が交通流、又は乗場呼びの乗車階に応じた予定停止数制限値を用いて割当かごを選択してもよい。
また、実施の形態5では、既割当かご割当決定手段53がかご到着予測時刻と利用者到着予測時刻の差の絶対値が最小のかごを割当かごとして選択した。この例に対して、次の式(9)に示すように、乗場階f・方向dにおけるかご到着予測時刻CarPTk(f,d)と利用者到着予測時刻PsgPTk(f,d)との大小で場合分けして、既割当かご割当決定手段53が割当かごを選択してもよい。次の式(9)におけるβは、標準値1.0のパラメータである。
Figure 0005264886
さらに、実施の形態5では、待時間評価指標かご割当決定手段55において、先の式(8)のαの標準値を1.0としたが、ロビー階・一般階などの新規乗場呼び発生階の役割や出勤・退勤時・昼食時等の交通流に応じてαの値を変更してもよい。例えば、出勤時における玄関階等の乗車混雑乗場階においては、αを0.5程度の標準値よりも小さな値に変更してもよい。
また、待時間評価指標かご割当決定手段55によって、割当前と割当後の待時間評価指標WValaft(k)の差に基づいて割当かごを決定したが、例えば、かご混雑度を示す指標など他指標と待時間評価指標とを組み合わせた多目的評価指標によって割当かごを決定してもよい。
さらに、待時間評価指標かご割当決定手段55において、各乗場階・各行先方向別に和を演算したものを待時間評価指標としたが、かご到着予測時刻と利用者到着予測時刻との差の二乗を利用者毎に演算し、その利用者毎の和を待時間評価指標としてもよい。
また、待時間評価指標かご割当決定手段55において、かご到着予測時刻と利用者到着予測時刻との差の二乗の各乗場階・各行先方向の和を待時間評価指標としたが、かご到着予測時刻の二乗の和を待時間評価指標としてもよい。
実施の形態6.
実施の形態1では、各台制御装置2A〜2Dが主体となって、それぞれかご1A〜1Dの戸開閉制御を行った。これに対して、実施の形態6では、群管理装置本体100が戸開閉指令を生成し、その戸開閉指令に基づいて各台制御装置2A〜2Dがかご1A〜1Dの戸開閉制御を行う。つまり、実施の形態6では、群管理装置本体100が主体となってかご1A〜1Dの戸開閉制御を行う。
図24は、この発明の実施の形態6によるエレベータの群管理装置を示すブロック図である。なお、図24では、割当候補選定部130及び移動定数設定部140を省略して示す。図24において、運転指令部160は、乗車予定利用者リスト記憶手段61及び戸開閉指令手段62を有している。
乗車予定利用者リスト記憶手段61は、新規乗場呼びが生じた際に、新規乗場呼び操作を行った利用者における利用者到着予測時刻の情報を割当候補選定指標算出部120から受ける。これとともに、乗車予定利用者リスト記憶手段61は、新規乗場呼びに対して決定された割当かごの号機番号の情報を割当かご決定部150から受ける。
また、乗車予定利用者リスト記憶手段61は、割当候補選定指標算出部120から受けた利用者到着予測時刻の情報、及び割当かご決定部150から受けた割当かごの号機番号の情報を互いに関連付けて、乗車予定利用者リストとして記憶する。さらに、割当かごが乗場呼びに対応する乗車階に到着(サービス)して乗車階から出発した後に、乗車予定利用者リスト記憶手段61は、互いに関連付けられた利用者到着予測時刻の情報、及び割当かごの号機番号の情報の組み合わせを乗車予定利用者リストから削除する。
戸開閉指令手段62は、乗場呼びに対応する乗車階にかご1A〜1Dのいずれかがその乗場呼びに対する応答として到着した際に、乗車予定利用者リスト記憶手段61が記憶している乗車予定利用者リストに基づいて、戸開閉指令を生成する。また、戸開閉指令手段62は、生成した戸開閉指令を、乗場階に到着したかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに送る。即ち、戸開閉指令手段62は、各台制御装置2A〜2Dを介して、かごの戸開閉を制御する。
具体的に、戸開閉指令手段62は、乗場呼びに対応する乗車階に到着するかご1A〜1Dに対して、乗車予定利用者リストに基づき以下の(10)式の演算を行う。
(乗車予定利用者リストのうち最後の利用者到着予測時刻)−(現在時刻)
・・・・・(10)式
つまり、戸開閉指令手段62は、対象の乗場階で指定方向の割当かごに乗車予定の利用者の乗車予定利用者リストを参照して、その乗車予定利用者リストの最後の利用者についての利用者到着予測時刻と現在時刻とを比較する。その比較結果の値が一定時間以上大きい場合には、戸開閉指令手段62は、その最後の利用者の乗車予定時刻となるまで、対象のかごの戸開を継続させるように、そのかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに戸開継続指令を送る。これとともに、戸開閉指令手段62は、対象のかごの戸開を継続させているときにも、最後の利用者についての利用者到着予測時刻と現在時刻との差を監視する。
(10)式の比較結果の値が一定時間未満小さくなると、戸開閉指令手段62は、事前に設定された例えば4秒程度の標準的な戸開継続時間分だけ戸開継続させるように、戸開継続指令をそのかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに戸開継続指令を送る。そして、戸開閉指令手段62は、戸開継続時間が経過した後、直ちに、戸閉開始指令をかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに送る。
また、戸開閉指令手段62は、乗場呼びに対応する乗車階に到着するかご1A〜1Dに対して、乗車予定利用者リストに基づき以下の(11)式の演算を行う。
(乗車予定利用者リストのうち最初の利用者到着予測時刻)−(現在時刻)
・・・・・(11)式
つまり、戸開閉指令手段62は、対象の乗場階で指定方向の割当かごに乗車予定の利用者の乗車予定利用者リストを参照して、その乗車予定利用者リストの最初の利用者についての利用者到着予測時刻と現在時刻とを比較する。その比較結果の値が一定時間以上大きい場合には、戸開閉指令手段62は、その最初の利用者における利用者到着予測時刻(の丁度)に、割当かごの戸開が完了するように、そのかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに戸開開始指令を送る。一方、戸開閉指令手段62は、(11)式の比較結果の値が一定時間未満小さい場合には、かごがその乗場階に到着後、直ちに、戸開開始指令をかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに送る。
従って、戸開閉指令手段62は、乗車予定利用者リストのうち、最初の利用者における利用者到着予測時刻、又は最後の利用者における利用者到着予測時刻に基づいて、対象のかごの戸開閉指令を生成する。他の構成は、実施の形態1〜5のいずれかと同様である。
次に、実施の形態6の群管理装置本体100の動作について説明する。ここでは、群管理装置本体100の戸開継続指令及び戸閉開始指令の生成動作について説明する。図25は、図24の群管理装置本体100の動作を示すフローチャートである。図25において、新規乗場呼びが生じて、その新規乗場呼びの応答として割当かごが決定されると、群管理装置本体100は、新規乗場呼び操作を行った利用者における利用者到着予測時刻を割当かごに関連付けて、乗車予定利用者リストに記憶する。そして、群管理装置本体100は、新規乗場呼びが生じて、その新規乗場呼びの応答として割当かごが決定される度に、乗車予定利用者リストを随時更新する(ステップS501)。
また、登録済の乗場呼びに対応する乗車階に割当かごが到着すると、群管理装置本体100は、乗車予定利用者リストのうち最後の利用者における利用者到着予測時刻と、現在時刻とを比較する(ステップS502)。そして、群管理装置本体100は、利用者到着予測時刻が現在時刻よりも一定時間以上遅いかどうかを確認する(ステップS503)。
利用者到着予測時刻が現在時刻よりも一定時間以上遅い場合、群管理装置本体100は、戸開継続指令を生成し(ステップS504)、その戸開継続指令を対象の割当かごに対応する各台制御装置2A〜2Dに送る。このときに、群管理装置本体100は、利用者到着予測時刻が現在時刻から一定時間未満となるまで、対象の割当かごに対応する各台制御装置2A〜2Dに戸開継続指令を送り続けて、対象の割当かごを戸開待機させる。
一方、利用者到着予測時刻が現在時刻から一定時間未満となると、群管理装置本体100は、対象の割当かごを戸開継続時間分だけ戸開継続させるように、戸開継続指令をそのかごに対応する各台制御装置2A〜2Dに戸開継続指令を送る。そして、戸開継続時間が経過すると、群管理装置本体100は、戸閉開始指令を生成し(ステップS505)、対象の割当かごに対応する各台制御装置2A〜2Dに戸閉開始指令を送り、対象の割当かごを戸閉させる。これによって、群管理装置本体100による戸開継続指令及び戸閉開始指令の生成動作が終了する。他の動作は、実施の形態1〜6のいずれかと同様である。
上記のようなエレベータの群管理装置では、乗車予定の利用者における利用者到着予測時刻応じて、かごの戸開閉が制御される。これにより、最後の利用者が乗車後ただちに戸閉開始してかごが出発可能となり、かごの戸開待機時間を短縮させることができ、エレベータの運行効率を向上させることができる。特に、利用者のかごに乗車してから、目的階までの移動時間を短縮させることができる。
なお、実施の形態6では、乗車予定利用者リスト記憶手段61が、乗場呼び操作を行った利用者に対する利用者到着予測時刻と、割当かごの号機番号とを関連付けて記憶した。この例に対して、各かご・各乗場階・各行先方向の乗場呼びを登録する度に、最初及び最後に対象のかごの乗車位置に到着すると予測される利用者のそれぞれに対する利用者到着予測時刻のみを、乗車予定利用者リスト記憶手段61が記憶してもよい。この場合、登録済の乗場呼びと同一の新規乗場呼び操作を新たな利用者が行った際には、その新たな利用者に対する利用者到着予測時刻に基づいて、記憶している最初及び最後の利用者に対する利用者到着予測時刻を更新してもよい。
また、実施の形態6では、戸開閉指令手段62が最後に乗車予定の利用者における利用者到着予測時刻の経過後に直ちに戸閉開始指令を生成した。この例に限るものではなく、乗り遅れを考慮して例えば2秒程度の事前に設定された乗り遅れ考慮時間経過後に、戸開閉指令手段62が戸閉開始指令を生成してもよい。
さらに、実施の形態6では、最初に乗車予定の利用者における利用者到着予測時刻よりも、割当かごにおけるかご到着予測時刻の方が早い場合に、最初に乗車予定の利用者における利用者到着予測時刻を経過するまで、戸開閉指令手段62が戸開開始指令の生成を保留した。この例に限るものではなく、割当かごが対象の乗車階に到着後、直ぐに戸開開始指令を生成してもよい。
また、実施の形態6では、戸開閉指令手段62が最後に乗車予定の利用者における利用者到着予測時刻の経過後に直ちに戸閉開始指令を生成した。この例に限るものではなく、戸開閉指令手段62が、予め設定された複数の固定の戸開継続時間値のうち、式(10)の値以上で最小の戸開継続時間値を用いて、その戸開継続時間の経過後に戸閉開始指令を生成してもよい。
さらに、実施の形態1〜6における群管理装置本体100は、演算処理部(CPU)、記憶部(ROM、RAM及びハードディスク等)及び信号入出力部を持ったコンピュータ(図示せず)により構成することができる。群管理装置本体100のコンピュータの記憶部は、割当候補選定指標算出部120、割当候補選定部130、移動定数設定部140、割当かご決定部150及び運転指令部160の機能(各手段の機能)を実現するためのプログラムを格納している。
また、実施の形態1〜6では、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eが利用者から乗場呼び操作を受けることによって、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eから群管理装置本体100へ乗場呼びの登録要求が送られていた。これに対して、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、個人識別媒体(例えばICカード、又はRFID等)に格納された個人識別情報を読み込み、その個人識別情報に基づいて利用者の個人認証を行うような個人認証機能を有していてもよい。さらに、これらの個人識別媒体(例えばICカード・RFID等)の読み込み装置がセキュリティゲートなどのゲート装置の一部に組み込まれていてもよい。他に、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、例えば指紋、声紋又は顔画像等の利用者の生体情報を読み込むことによって、利用者の個人認証を行うような生体個人認証機能を有していてもよい。これらの場合、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eは、個人認証を受けた利用者の個人識別情報に対応付けて予め設定された乗場呼びに関する情報を抽出して、その情報を群管理装置本体100に送ってもよい。
さらに、実施の形態1〜6では、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eを乗場呼び登録装置として用いたが、乗場呼び登録装置は、遠隔乗場呼び登録装置に限定されるものではなく、乗場内、又は乗場に近接した箇所に設置されたものであってもよい。この場合には、新規乗場呼び操作を行った利用者の乗車予定時刻が新規乗場呼び操作時刻となる。
また、実施の形態1〜6では、遠隔乗場呼び登録装置11A〜11Eが利用者の降車階(かごの行先階)を含む乗場呼びの登録要求を群管理装置本体100に送ったが、利用者の降車階に換えて、行先方向の登録要求を群管理装置本体100に送ってもよい。つまり、UP・DOWNボタンによる乗場呼び登録装置であってもよい。

Claims (19)

  1. 複数のかごを有するエレベータ群の運行を管理し、乗場呼び登録装置からの乗場呼びの登録要求に応じて、前記乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に、前記複数のかごのうちの1つの前記かごを割当かごとして割り当てて前記乗場呼びを登録するエレベータの群管理装置であって、
    前記乗場呼びの登録要求が新規に生じた際に、その新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向が同一の前記乗場呼びが既に登録済であれば、その登録済の前記乗場呼びを行った複数の利用者のうち最後に乗車予定の利用者と、前記新規乗場呼びを行った利用者との前記乗車予定時刻の時間差を、第1の指標として算出する割当候補選定指標算出部と、
    前記新規乗場呼びに対して割り当てる前記割当かごの候補である割当候補を前記複数のかごから選定し、前記割当候補選定指標算出部によって算出された前記第1の指標が、予め記憶された第1の許容値よりも大きい場合に、前記登録済の乗場呼びに対する前記割当かごを、前記割当候補から除外する割当候補選定部と
    を備えるエレベータの群管理装置。
  2. 前記割当候補選定指標算出部は、前記登録済みの乗場呼びを行った複数の利用者のうち最後に乗場呼び登録を行った利用者の前記乗場呼び登録装置の操作時刻と、前記新規乗場呼びを行った利用者の前記乗場呼び登録装置の操作時刻との時間差を、両利用者の前記乗車予定時刻の時間差に代えて、前記第1の指標として算出する
    請求項1記載のエレベータの群管理装置。
  3. 複数のかごを有するエレベータ群の運行を管理し、乗場呼び登録装置からの乗場呼びの登録要求に応じて、前記乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に、前記複数のかごのうちの1つの前記かごを割当かごとして割り当てて前記乗場呼びを登録するエレベータの群管理装置であって、
    前記乗場呼びの登録要求が新規に生じた際に、その新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向が同一の前記乗場呼びが既に登録済であれば、前記登録済の乗場呼びに対する前記割当かごの前記乗車階への到着予測時刻と、前記登録済の乗場呼びを行った利用者の前記割当かごへの乗車予定時刻と、前記新規乗場呼びを行った利用者の乗車予定時刻との3つの時刻の関係に基づいて、前記かごが前記新規乗場呼びに応答した場合の前記乗車階での戸開待機予定時間を、第2の指標として算出する割当候補選定指標算出部と、
    前記新規乗場呼びに対して割り当てる前記割当かごの候補である割当候補を前記複数のかごから選定し、前記割当候補選定指標算出部によって算出された前記第2の指標が、予め記憶された第2の許容値よりも大きい場合に、前記登録済の乗場呼びに対する前記割当かごを、前記割当候補から除外する割当候補選定部と
    を備えるエレベータの群管理装置。
  4. 前記割当候補選定指標算出部は、前記新規乗場呼びが生じた際に、前記登録済の乗場呼びに対する前記割当かごの前記乗車階への到着予測時刻と、前記登録済の乗場呼びを行った利用者の前記割当かごへの乗車予定時刻と、前記新規乗場呼びを行った利用者の乗車予定時刻との3つの時刻の関係に基づいて、前記かごが前記新規乗場呼びに応答した場合の前記乗車階での戸開待機予定時間を、第2の指標として算出し、
    前記割当候補選定部は、前記第1の許容値よりも前記第1の指標が大きい場合、及び予め登録された第2の許容値よりも前記第2の指標が大きい場合の少なくともいずれか一方の場合に、前記登録済の乗場呼びに対する割当かごを、前記割当候補から除外する
    請求項1又は請求項2に記載のエレベータの群管理装置。
  5. 前記割当候補選定部は、前記割当候補選定指標算出部によって算出された前記第1の指標が前記第1の許容値よりも大きい場合に、前記第2の許容値をより小さな値に変更する
    請求項4記載のエレベータの群管理装置。
  6. 前記割当候補選定部は、前記第1の許容値、及び前記第2の許容値の少なくともいずれか一方の許容値を複数記憶しており、前記複数の第1の許容値、及び前記複数の第2許容値の少なくともいずれか一方について、複数のうちの1つを択一的に選択可能となっている
    請求項4又は請求項5に記載のエレベータの群管理装置。
  7. 前記割当候補選定部は、前記エレベータ群の設置建物内の交通流の情報が予め記憶された閾値変更手段を有しており、
    前記閾値変更手段は、前記複数の第1の許容値、及び前記複数の第2の許容値のうちの少なくともいずれか1つについて、前記交通流に対応するように動的に変更する
    請求項6記載のエレベータの群管理装置。
  8. 前記割当候補選定部は、前記新規乗場呼びを行った利用者の前記乗車予定時刻と、前記かごの前記乗車階への到着予測時刻との時間差が、予め記憶された制限時間を超えていれば、そのかごを割当候補から除外する
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。
  9. 前記乗場呼び登録装置の設置箇所と、その乗場呼び登録装置に対応する前記乗車階での前記複数のかごの乗車位置との間の移動距離の情報が予め記憶された移動定数設定部
    をさらに備え、
    前記割当候補選定指標算出部は、前記乗場呼びの登録要求が生じた際に、前記乗場呼びに対応する前記移動距離の情報を前記移動定数設定部から受けて、その移動距離の情報を、前記乗場呼びを行った利用者の前記乗車予定時刻の算出過程で用いる
    請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。
  10. 前記移動定数設定部は、利用者の移動速度の情報を、利用者の属性毎に記憶しており、
    前記割当候補選定指標算出部は、前記新規乗場呼びの登録要求が生じた際に、前記属性を識別するための情報を外部から入力されると、その属性に対応する前記移動速度の情報を前記移動定数設定部から受けて、その移動速度の情報を前記到着予測時刻の算出過程で用いる
    請求項9記載のエレベータの群管理装置。
  11. 前記移動定数設定部は、複数の乗場階のそれぞれの環境に応じた移動速度に関するパラメータである複数の移動速度低下パラメータの情報を、前記複数の乗場階のそれぞれに対応付けて予め記憶しており、
    前記割当候補選定指標算出部は、前記乗場呼びの登録要求が生じた際に、前記乗場呼びに対応する前記乗車階の前記移動速度低下パラメータを前記移動定数設定部から受けて、その移動速度低下パラメータの情報を前記到着予測時刻の算出過程で用いる
    請求項9又は請求項10に記載のエレベータの群管理装置。
  12. 前記割当候補選定部は、前記複数のかごのそれぞれの乗車予定及び乗車中の利用者数を計数して、前記新規乗場呼びの登録要求が生じた際に、その新規乗場呼びを行った利用者が、前記かごの定員超過のため乗車不可となる前記かごを前記割当候補から除外する
    請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。
  13. 前記割当候補選定部は、前記複数のかごのうち、乗場呼び及びかご呼びの割当を持っていない前記かごと、最後に設定されたかご呼びの応答中の前記かごとの少なくともいずれか一方の前記かごを前記割当候補とする
    請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。

  14. 前記割当候補選定部は、前記乗場呼びの登録要求が生じた際に、前記エレベータ群の全ての前記かごが前記割当候補から除外されている場合に、前記複数のかごから前記割当候補を選定するための選定条件を緩和する選定条件緩和手段を有し、
    前記割当候補選定部は、前記選定条件緩和手段によって前記選定条件が緩和された後にも、前記エレベータ群の全ての前記かごが割当候補から除外されている場合には、前記エレベータ群の全ての前記かごを割当候補とする
    請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。
  15. 前記割当候補選定部は、前記新規乗場呼びの登録要求の発生時に、前記新規乗場呼びに対応する前記乗車階から出発するために戸閉を開始した前記かごを割当候補から除外する
    請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。
  16. 前記新規乗場呼びに対応する前記乗車階及び前記行先方向に運転予定で、かつ前記行先方向での停止予定階の数である停止予定数が所定の制限値以内の前記かごを、前記割当かごとして決定するために前記割当候補の中から選択する既割当かご選択手段と、
    前記既割当かご選択手段によって選択された前記かごが複数ある場合に、その選択された前記複数のかごの前記乗車階への到着予測時刻と、前記新規乗場呼びを行った前記利用者の前記複数のかごへの乗車予測時刻との差の絶対値が最小の前記かごを前記割当かごとして決定する既割当かご割当決定手段と
    をさらに備える請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載のエレベータの群管理装置。
  17. 前記既割当かご選択手段によって前記割当候補の中から前記かごが選択されなかった場合に、前記行先方向での前記停止予定数が所定の制限値以内の前記かごを、前記割当かごとして決定するために前記割当候補の中から選択する未割当かご選択手段と、
    前記未割当かご選択手段によって選択された前記かごが複数ある場合、それらの複数のかごを、前記新規乗場呼びに対応する前記乗車階に割り当てたと仮定し、そのときの前記かごの全乗場呼び停止予定階での前記かご到着予測時刻と、利用者到着予測時刻との差の二乗値の和が最小となる前記かごを前記割当かごとして決定する待時間評価指標かご割当決定手段と
    をさらに備える請求項16記載のエレベータの群管理装置。
  18. 前記割当候補の中から決定された前記割当かごの号機番号の情報と、前記割当かごに乗車予定の利用者についての前記利用者到着予測時刻の情報を互いに関連付けて、乗車予定利用者リストとして記憶する乗車予定利用者リスト記憶手段と、
    前記乗車予定利用者リストに基づいて、複数の乗場階のそれぞれの最後に乗車する利用者について乗車予定時刻を算出し、前記かごが前記複数の乗場階のうちの1つの前記乗場階に到着した際に、その乗場階に対応する乗車予定時刻が経過するまで、前記かごを戸開待機させる戸開閉指令手段と
    をさらに備える請求項16又は請求項17に記載のエレベータの群管理装置。
  19. 複数のかごを有するエレベータ群の運行を管理し、乗場呼び登録装置からの乗場呼びの登録要求に応じて、前記乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向に、前記複数のかごのうちの1つの前記かごを割当かごとして割り当てて前記乗場呼びを登録するエレベータの群管理装置であって、
    前記乗場呼びの登録要求が新規に生じた際に、その新規乗場呼びに対応する乗車階及び行先方向が同一の前記乗場呼びが既に登録済であれば、その登録済の前記乗場呼びに対する前記割当かごの前記乗車階への到着予測時刻と、前記登録済の乗場呼びを行った利用者の前記割当かごへの乗車予定時刻と、前記新規乗場呼びを行った利用者の乗車予定時刻との3つの時刻の関係に基づいて、前記新規乗場呼びに対応する前記乗車階に前記かごを割り当てるための指標を算出する割当候補選定指標算出部と、
    前記新規乗場呼びに対して割り当てる前記割当かごの候補である割当候補を前記複数のかごから選定し、前記割当候補選定指標算出部によって算出された前記指標が、予め記憶された許容値よりも大きい場合に、前記登録済の乗場呼びに対する前記割当かごを、前記割当候補から除外する割当候補選定部と
    を備え、
    前記割当候補選定部は、前記エレベータ群の設置建物内の交通流の情報が予め記憶され、前記許容値を前記交通流に対応するように動的に変更する閾値変更手段を有する
    エレベータの群管理装置。
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