JP5227665B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、同一の加入者識別情報について主回線の電話番号と少なくとも一つの副回線の電話番号とが設定された通信端末装置に関するものである。
従来、1台の移動通信端末で複数の電話番号を使用することができる移動通信システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−340962号公報
しかしながら、上記従来の移動通信システムにおいて、複数の電話番号のいずれか一方を使用するように設定している際に、他方の電話番号を宛先とする電話やメールが受信されたとき、その受信をユーザが知ることができないという問題がある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、同一の加入者識別情報について設定された主回線及び副回線のいずれか一方を使用可能な回線として設定しているときに受信した他方の回線を宛先とする電話通信及びメッセージの着信を利用者に知らせることができる通信端末装置を提供することである。
本発明に係る通信端末装置は、同一の加入者識別情報について主回線の電話番号と少なくとも一つの副回線の電話番号とが設定された通信端末装置であって、通信ネットワークを介して通信を行うための通信手段と、画像又は音によって情報を出力する出力手段と、利用者によって操作可能な操作手段と、前記操作手段で入力された動作モード切替指示に基づいて、主回線のみ使用する主回線モードと、副回線のみ使用する副回線モードと、主回線及び副回線の2回線とも使用可能なデュアルモードとの間で、動作モードを切り替える動作モード切替手段と、前記主回線モード及び前記副回線モードのいずれか一方の動作モードに設定されている場合に、他方の動作モードの回線で使用される電話番号を宛先とする電話通信の発呼処理信号又は該電話番号を宛先とするメッセージを受信したとき、前記他方の動作モードの回線で使用される電話番号に対して前記発呼処理信号又は前記メッセージの受信があった旨を通知する着信通知情報を出力するように制御する制御手段と、を備える。
この通信端末装置では、主回線モード及び副回線モードのいずれか一方の動作モードに設定されている場合、その設定中の動作モードの回線で使用される電話番号を宛先とする電話通信の発呼処理信号又は電話番号を宛先とするメッセージを受信すると、その受信した発呼処理信号に対して応答して電話通信を開始したり、受信したメッセージを保存したり出力したりすることができる。そして、主回線モード及び副回線モードのうち、設定中の動作モードとは異なる他方の動作モードの回線で使用される電話番号に対して発呼処理信号又はメッセージを受信したときには着信通知情報を出力する。この出力により、設定中の動作モードとは異なる他方の動作モードの回線で使用される電話番号に対して電話通信又はメッセージの受信があった旨を利用者に通知することができる。
前記通信端末装置において、前記操作手段は、前記動作モード切替指示を生成するように予め設定された所定の操作キーを備え、前記動作モード切替手段は、前記所定の操作キーの操作で生成された前記動作モード切替指示に基づいて、前記動作モードの切替処理を開始してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記主回線モード、前記副回線モード及び前記デュアルモードそれぞれに対する設定情報を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、設定中の動作モードに対応する設定情報に基づいて制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記設定情報は、前記主回線モード及び前記副回線モードそれぞれについて任意に設定可能なモード名称を含み、前記制御手段は、前記出力手段の画面に表示される画像の所定表示領域に、前記記憶手段に記憶されている前記モード名称を表示し、前記操作手段で新規なモード名称が入力されたときには、前記記憶手段に記憶されている前記モード名称を変更するように制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記設定情報は、前記主回線モード及び前記副回線モードそれぞれについて任意に設定可能な着信動作条件を含み、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている、設定中の動作モードに対応する前記着信動作条件に基づいて、前記出力手段による着信動作を実行し、前記操作手段で新規な着信動作条件が入力されたときには、前記記憶手段に記憶されている前記着信動作条件を変更するように制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記設定情報は、前記主回線モード及び前記副回線モードそれぞれについて任意に設定可能な壁紙の画像を含み、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている、設定中の動作モードに対応する前記壁紙を前記出力手段の画面に表示し、前記操作手段で新規な壁紙が指定されたときには、前記記憶手段に記憶されている前記壁紙の画像を変更するように制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記設定情報は、前記デュアルモードが設定されているときに使用する回線の種類を含み、前記制御手段は、前記デュアルモードが設定されているときに、前記記憶手段に記憶されている回線を用いて通信を行い、前記操作手段で前記デュアルモード設定中の使用回線が指定されたときには、前記記憶手段に記憶されている、前記デュアルモード設定中の使用回線の設定を変更するように制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記設定情報は、前記主回線モード及び前記副回線モードそれぞれについて任意に設定可能な着信拒否の情報を含み、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている、設定中の動作モードに対応する前記着信拒否の情報に基づいて着信拒否動作を実行し、前記操作手段で新規な着信拒否の情報が設定されたときには、前記記憶手段に記憶されている前記着信拒否の情報を変更するように制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記主回線モード、前記副回線モード及び前記デュアルモードで使用する少なくとも通信相手先の電話番号を含むアドレス帳のデータを記憶するアドレス帳データ記憶手段を備え、前記アドレス帳に登録されている各通信相手先のデータは、その通信相手先のデータを使用する動作モードを識別するためのモード属性情報を含むものであってもよい。
本発明によれば、同一の加入者識別情報について設定された主回線及び副回線のいずれか一方を使用可能な回線として設定しているときに受信した他方の回線を宛先とする電話通信及びメッセージの着信を利用者に知らせることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る通信端末装置で電話通信や各種メッセージのメール送受信が可能な通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図である。本実施形態の通信システムでは、複数の通信端末装置としての携帯電話機等の移動体通信端末であるユーザ端末装置(UE:User Equipment)10S,10Rから電話サービスやメール送受信等のメール通信サービスを利用することができる。
上記メール通信サービスを提供するために、通信ネットワークとしての移動体通信網20にメール処理システム231が設けられている。本実施形態のメール処理システム231は、マルチメディアメッセージ(以下、「MMSメッセージ」という。)のメール送受信が可能なメール通信サービスを提供することができるマルチメディアメッセージングサービスセンター(MMSC)として機能する。このメール処理システム231は、メール転送処理装置としてのマルチメディアメッセージングサービス−リレー(MMS−R。以下、「MMSリレー装置」という。)232と、メール格納管理装置としてのマルチメディアメッセージングサービス−サーバ(MMS−S。以下、「MMSサーバ装置」という。)233とを備える。MMSリレー装置232は、各ユーザ端末装置10S,10Rから、送信対象のMMSメッセージやメール関連処理の処理要求等を受信したり、MMSメッセージの着信通知、メッセージ本体(メール本体)、送信済みのMMSメッセージについての配信確認通知等を各ユーザ端末装置10S,10Rに送信したりする。MMSサーバ装置233は、MMSメッセージを記憶するメール記憶手段としてのメールボックス(メッセージボックス)233aを備え、送受信されるMMSメッセージを配信可能に一時的に保存したり、各加入者の送信済みのMMSメッセージや受信済みのMMSメッセージを保存したりする。メール処理システム231とユーザ端末装置10S,10Rとの間のMMSメッセージの送受信には、HTTP等のWEB通信プロトコルのほか、SMTPやIMAP等の汎用のメール通信プロトコルを用いることができる。
なお、本実施形態では、必要に応じて、電話の発呼側又はメッセージ送信側の端末装置をユーザ端末装置10Sとし、電話の着呼側又はメッセージ受信側の端末装置をユーザ端末装置10Rとして説明する。また、本実施形態におけるメール送受信では、2台のユーザ端末装置10S,10Rとの間でMMSメッセージが送受信される場合について説明するが、本発明は、ユーザ端末装置の数やメールの種類にかかわらず適用することができる。例えば、本発明は、3台以上のユーザ端末装置の間でMMSメッセージ以外のメールを送受信する場合にも適用することができる。
また、本実施形態のユーザ端末装置10S,10Rはそれぞれ、そのユーザ端末装置の利用者(通信サービスの加入者)に対応する同一の加入者識別情報について互いに異なる複数の電話番号及びメールアドレスがそれぞれ設定された複数の回線を使用可能に構成されている。なお、本実施形態では、上記複数の回線として、加入者が主に使用するように設定された主回線としてのA回線と、その加入者がA回線(主回線)とは別に追加使用するように設定された一つの副回線としてのB回線とを使用可能な場合について説明するが、本発明は、2以上の副回線を使用可能な場合にも同様に適用できる。
ここで、上記「メールアドレス」は、MMSメッセージ等のメールの送信先や送信元として使用可能な通信ネットワーク上のアドレスある。この「メールアドレス」としては、例えば、インターネット30を介した電子メールの送受信に可能な「@」を書式に含む「電子メールアドレス」(例えば、「aaaaa@ssssss.jp」)のほか、移動体通信網20を介したSMS(Short Message Service)メッセージ等のメールの送受信に使用可能な「電話番号」(例えば「090-1234-5678」)が挙げられる。そして、上記同一の加入者識別情報について設定される「互いに異なる複数のメールアドレス」は、同じ種類のメールアドレスについて設定される「互いに異なる複数のメールアドレス」である。例えば、上記「電子メールアドレス」がメールアドレスである場合の「互いに異なる複数のメールアドレス」としては、「2A@ssssss.jp」及び「2B@ssssss.jp」が挙げられる。また、上記「電話番号」がメールアドレスの場合の「互いに異なる複数のメールアドレス」としては、「090-1111-aaaa」及び「090-1111-bbbb」(「aaaa」及び「bbbb」の部分は互いに異なる数字である)が挙げられる。
上記移動体通信網20は、基地局や無線ネットワーク制御装置等を含む無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)210と、交換器等を含むコアネットワーク220と、上記メール処理システム231を含むIP(Internet Protocol)ネットワーク230と、ショートメッセージサービス(以下、「SMS」と略す。)のメッセージの送受信を中継して処理するショートメッセージサービスセンタ(以下、「SMSC」と略す。)250と、サービス制御装置(SCP)260と、番号登録装置(FNR)270とを備えている。
上記サービス制御装置(SCP)260は、各ユーザ端末装置10で利用される主回線の電話番号と副回線の電話番号とを互いに関連付けて保存したデータベースを有し、主回線及び副回線を使用可能な複数回線利用サービスを提供する際に必要となる各種処理を実行する。このサービス制御装置(SCP)260は、上記複数回線利用サービスで使用される専用のSMSC機能やHLR(Home Location Register)機能も有する。
上記番号登録装置(FNR)270は、例えばPDC通信方式といった旧来の移動体通信システムで利用していた電話番号を、W−CDMA通信方式といった新しい世代の移動体通信システムで利用できるように処理を行うもので、本実施形態においては、各ユーザ端末装置10で利用される主回線の電話番号と副回線の電話番号とを互いに関連付けて登録する電話番号登録管理機能を有する。
また、上記移動体通信網20は、図1において図示が省略されているが、各利用者による通信サービスの利用を管理する通信サービス利用管理装置としてのRADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)サーバと、加入者がウェブやメール等の通信サービスを利用する際に必要な利用者情報やユーザ端末装置の情報等を管理する利用者情報管理装置としてR2M(RADIUS and Repository Manager)サーバとを備えている。上記RADIUSサーバは、通信サービスの利用者を識別する認証処理、認証済みの利用者に対して通信サービスを提供するか否かを判断する処理、実際の通信サービスの利用情報を記録するアカウンティング等を行う。また、上記R2Mサーバは、移動体通信網20の他のノードからリクエストに応じて、各ユーザ端末装置の電話番号や加入者識別情報(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)等の情報を提供する。
上記無線アクセスネットワーク210の基地局211は、管轄対象のセルごとに設けられ、移動体通信網20内の有線回線からのデータを無線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、管轄対象のセル内にあるユーザ端末装置10S,10Rに空中無線信号で送信する。逆に、ユーザ端末装置10S,10Rから空中無線信号で送信されるデータを受信して有線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、移動体通信網20内の有線回線部分に転送する。
上記コアネットワーク220は、回線交換網やパケット交換網等の交換網、位置登録装置(HLR:Home Location Register)221、図示しない認証センター等を備え、各ユーザ端末装置間の通信等を中継するように通信制御を行う。更に、コアネットワーク220は、各ユーザ端末装置と、移動体通信網20内の構成要素との間における通信を中継するように通信制御を行う。また、コアネットワーク220は、各ユーザ端末装置と他の通信ネットワークとの間における通信を中継するように通信制御を行う。
また、上記コアネットワーク220のパケット交換網は、SGSN(Serving GPRS Support Node)222やGGSN(Gateway GPRS Support Node)223等のノードを有している。SGSN222は、基地局211が接続されている図示しない無線ネットワーク制御装置とコアネットワーク220側のパケット交換網との間のゲートウェイ機能と、各ユーザ端末装置10S,10Rの位置管理、セキュリティ管理及びアクセス制御を行う機能とを有している。また、GGSN223は、コアネットワーク220側のパケット交換網と、IPネットワーク230との間のゲートウェイ機能を有している。
また、上記コアネットワーク220の回線交換網は、交換機(MSC:Mobile Switching Center)224と、関門交換機(GMSC:Gateway MSC)225等のノードを有している。上記交換機224は、ユーザ端末装置10が在圏するエリアでユーザ端末装置10の位置情報を登録し管理するVLR(Visited Location Register)の機能と、呼制御機能とサービス制御機能との間で行なわれるインタラクションのための一連のプロセスを実行するサービス交換機能(SSF:Service Switching Function)の機能も有している。また、外部の電話網60との間の電話通信などは関門交換機225を介して行うことができる。
上記IPネットワーク230は、前述のメール処理システム231のほか、プロキシサーバ235、ゲートウェイサーバ236、プッシュ型の配信中継装置としてのPPG(Push Proxy Gateway)サーバ237、加入者情報が格納された加入者情報データベースとしてのCUR(Common User Repository)238、各種メッセージの配信情報を管理するメッセージ配信管理装置としてのMDM(Message Delivery Management)サーバ239、IMS(IPマルチメディアサブシステム)等のサービスを提供するためのアプリケーションサーバ240、その他図示しないWEBサーバ等を備えている。
上記プロキシサーバ235は、各ユーザ端末装置10S,10Rと、IPネットワーク230内のサーバやインターネット30上のサーバとの間の通信を中継する処理を行う。このプロキシサーバ235は、コアネットワーク220における通信プロトコルとIPネットワーク230やインターネット30等の他の通信ネットワークにおける通信プロトコルが異なる場合に、両通信プロトコルを合わせるためのプロトコル変換機能も有している。なお、このIPネットワーク230には、WEBサーバや、コンテンツをダウンロードするためのダウンロードサーバを設けてもよい。
上記ゲートウェイサーバ236は、移動体通信網20のIPネットワーク230とインターネット30との間のゲートウェイ機能とファイヤウォール機能とを有している。
上記PPGサーバ237は、メール処理システム231から受信したプッシュリクエストに基づいて、上記着信通知等のメッセージをプッシュ型のメッセージとして、SMSC250を経由してユーザ端末装置10S,10Rに送信する。上記プッシュ型のメッセージとしては、例えばWAP(Wireless Application Protocol)仕様に準拠したWapPushのメッセージを用いることができる。なお、PPGサーバ237は、着信通知等のプッシュ型のメッセージを転送する際に、必要に応じて、通信プロトコルを変換したり、データの値を変換したり、データフォーマットを変換したりするように構成してもよい。
上記CUR238は、ユーザ端末装置を用いて移動体通信網20の各種通信サービスを利用する加入者の情報を格納している。この加入者の情報としては、例えば、各加入者の氏名や住所等の情報のほか、各加入者に一意に付与されたIMSI(International Mobile Subscriber Identity)等の加入者識別情報、各加入者が使用するユーザ端末装置の端末識別情報としての電話番号(MSISDN:Mobile Subscriber ISDN Number)及びメールアドレス、各加入者が利用登録した通信サービスの情報、各種通信サービスを使用するとき等に用いられるサービス利用者識別情報(例えばアカウント情報)やパスワード等の認証情報、等が格納されている。また、本実施形態のように、同一の加入者識別情報について互いに異なる複数組の電話番号及びメールアドレスがそれぞれ設定された複数の回線を加入者が契約している場合は、その加入者について、複数の回線ごとに、電話番号、メールアドレス、各回線を契約した地域に関する契約サイト情報、主契約のA回線(主回線)及び副契約のB回線(副回線)を区分する契約回線情報、等が格納されている。
表1は、A回線(主回線)及びB回線(副回線)の2回線を使用可能な加入者について上記CUR238に格納されている複数回線契約関連の加入者情報の一部を例示したものである。また、表2は、その複数回線契約関連の加入者情報の値を例示したものである。
Figure 0005227665
Figure 0005227665
上記MDMサーバ239は、メール処理システム231からの情報に基づいて、ユーザ端末装置10S,10Rで送受信されるMMSメッセージの配信ステータスやメールボックスの利用ステータスを管理したり、各メッセージの送受信について課金用の通信サービス利用情報(CDR:Call Detail Records)のファイルを生成したりする。前述のMMSリレー装置232は、各ユーザ端末装置10S,10Rで送受信されるMMSメッセージの配信ステータス情報をMDMサーバ239に通知したり、MDMサーバ239から取得した配信ステータス情報に基づいて配信確認通知を各ユーザ端末装置10S,10Rに送信したりすることができる。また、MDMサーバ239で生成された課金用の通信サービス利用情報のファイルは、例えばCDR−C(CDR-Collector)等の情報収集装置で収集され、課金システムによる各加入者についての課金処理に使用される。
上記SMSC250は、ショートメッセージサービス(SMS)を提供するものであり、各ユーザ端末装置の端末識別情報としての電話番号に基づいて、サイズ制限(例えば140バイト)のあるショートメッセージを発信側のユーザ端末装置10Sから受信し、受信側のユーザ端末装置10Rに送信する。また、SMSC250は、放送形式で複数のユーザ端末装置へ一斉にショートメッセージを送信することもできる。
上記移動体通信網20のIPネットワーク230を介して接続されているインターネット30には、各種コンテンツ提供用のサーバが接続されている。このコンテンツ提供用のサーバとしては、WEBページのコンテンツを主に提供するWEBサーバ40や、画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションのプログラムファイルなどのコンテンツを主に提供するダウンロードサーバ50等がある。インターネット30上の各種コンテンツ提供サーバからユーザ端末装置10S,10Rにコンテンツをダウンロードするときには、ネットワークの各階層において所定の通信プロトコルが用いられる。例えば、WEBサーバ40からWEBページをダウンロードするときのアプリケーション層の通信プロトコルとしては、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、W−HTTP(Wireless HyperText Transfer Protocol)、WTP(Wireless Transaction Protocol)、WSP(Wireless Session Protocol)等が用いられる。
上記メール処理システム231は、次のようにMMSメッセージの処理を行う。例えば、メール処理システム231のMMSリレー装置232は、発信側のユーザ端末装置10SからSMTPで送信されたMMSメッセージを受信すると、受信したMMSメッセージをMMSサーバ装置233に転送する。MMSサーバ装置233は、MMSリレー装置232から受信したMMSメッセージをメールボックス233aに保存する。また、MMSリレー装置232は、MMSサーバ装置233のメールボックス233aにMMSメッセージが保存されると、所定のタイミングで、PPGサーバ237及びSMSC250等を介して受信側のユーザ端末装置10RにWAP Pushで当該MMSメッセージの着信通知を送信したり、発信側のユーザ端末装置10SにWAP PushでMMSメッセージの配信確認通知を送信したりする。また、MMSリレー装置232は、受信側のユーザ端末装置10Rからメッセージ取得要求を受けると、そのメッセージ取得要求に対応するMMSメッセージの全体をMMSサーバ装置233から取得し、必要に応じて所定のフォーマット変換を行い、受信側のユーザ端末装置10RにIMAPで送信する。また、MMSリレー装置232は、インターネット30からユーザ端末装置10R宛のMMSメッセージを受信したときも、着信通知を行った後、必要に応じて所定のフォーマット変換を行い、受信側のユーザ端末装置10RにIMAPでMMSメッセージを送信する。
各ユーザ端末装置10S,10RからMMSメッセージを送信したり転送したりするときの通信プロトコルとしては、SMTPを使用することができる。そして、ユーザ端末装置10S,10Rそれぞれにおいて前述の複数回線のメールアドレスを使い分けてMMSメッセージを送信することができるように、SMTPで使用可能な「MAIL FROM」コマンドに、送信対象のMMSメッセージの送信元の回線を識別可能な回線識別情報が書き込まれる。例えば、送信対象のMMSメッセージの送信元の電話番号(MSISDN)が「0A0CDEFGHJK/TYPE=PLMN」のときは、その電話番号の情報を回線識別情報として含む次のようなフォーマットの「MAIL FROM」コマンドが、ユーザ端末装置からメール処理システム231に送信される。
[MAIL FROMコマンドのフォーマット例]
MAIL<SP>FROM:<SP><0A0CDEFGHJK/TYPE=PLMN><CR><LF>
また、MMSメッセージを送信したり転送したりするときのSMTPで使用可能な「RCPT TO」コマンドには、送信対象のMMSメッセージの送信先の回線を識別可能な回線識別情報が書き込まれる。例えば、送信対象のMMSメッセージの送信先の電話番号(MSISDN)が「0B0LMNOPQRS/TYPE=PLMN」のときは、その電話番号の情報を回線識別情報として含む次のようなフォーマットの「RCPT TO」コマンドが、ユーザ端末装置からメール処理システム231に送信される。
[RCPT TOコマンドのフォーマット例]
RCPT<SP>TO:<SP><0B0LMNOPQRS/TYPE=PLMN><CR><LF>
また、各ユーザ端末装置10S,10RにMMSメッセージの着信通知、メッセージ本体及び配信確認通知を前述のプッシュ型のメッセージとして送信するときの通信プロトコルとしては、WAP Pushを使用することができる。そして、ユーザ端末装置10S,10Rそれぞれにおいて前述の複数回線のメールアドレスを使い分けて着信通知等を受信して処理できるように、WAP Pushで送受信されるプッシュ型のメッセージの複数種類のヘッダーフィールドに、MMSメッセージの送信先又は送信元の回線を識別可能な回線識別情報が書き込まれる。MMSメッセージの着信通知及びメッセージ本体を送信するときには、受信対象のMMSメッセージの送信先の回線を識別可能な回線識別情報が書き込まれる。一方、MMSメッセージの配信確認通知を送信するときには、送信対象のMMSメッセージの送信元の回線を識別可能な回線識別情報が書き込まれる。例えば、着信通知対象のMMSメッセージの送信先及び配信通知対象のMMSメッセージの送信元が、前述の主回線(A回線)のメールアドレスの場合には、次のようなヘッダーフィールドに所定の値が書き込まれる。
[主回線(A回線)のメールアドレスの場合のヘッダー例]
Content-Type: application/vnd.wap.mms-message
X-Wap-Application-Id: x-wap-application:mms.ua
一方、着信通知対象のMMSメッセージの送信先及び配信通知対象のMMSメッセージの送信元が、前述の副回線(B回線)のメールアドレスの場合には、次のようなヘッダーフィールドに所定の値が書き込まれる。
[副回線(B回線)のメールアドレスの場合のヘッダー例]
Content-Type: application/vnd.zzz.mid2
X-Wap-Application-Id: x-yyy-zzz:mid2.ua
また、各ユーザ端末装置10S,10Rが着信通知を受けた後にMMSメッセージの全体を取得したり、メール処理システム231のメールボックス233aについてメッセージリスト取得やメッセージ削除等のメール関連処理(サーバ処理)を要求したりするときの通信プロトコルとしては、IMAPを使用することができる。そして、ユーザ端末装置10S,10Rそれぞれにおいて前述の複数回線のメールアドレスを使い分けてメール関連処理を要求することができるように、IMAPで使用可能な「NOOP」コマンドに、処理対象のメールアドレスに対応する回線を識別可能な回線識別情報が書き込まれる。例えば、処理対象のメールアドレスに対応する回線の電話番号(MSISDN)が「0A0CDEFGHJK」のときは、次に示すように当該電話番号の情報を回線識別情報としてmidタグに書き込んだ「NOOP」コマンドが、ユーザ端末装置からメール処理システム231に送信される。
[NOOPコマンドのフォーマット例]
tag<SP>NOOP<SP><cmd>C-ID</cmd><ua-prof>URI</ua-prof><user-agent>UA</user-agent><mid>0A0CDEFGHJK</mid><CR><LF>
上記NOOPコマンドのフォーマット例において、「C-ID」はオペレーションを識別するコマンドIDであり、「URI」(Uniform Resource Identifier)はUser Agent Profile(ユーザ端末装置の性能情報)が公開されているHTTPサーバのリソース指定識別子であり、「UA」(User Agent)はユーザ端末装置の名称である。
また、互いに異なるサイトにある複数のメール処理システム間でMMSメッセージ等を送受信するときの通信プロトコルとしては、IMAPのほか、必要に応じてLMTP(Local Mail Transfer Protocol)が使用される。例えば、メール処理システム内のMMSサーバ装置から他サイトのMMSリレー装置へMMSメッセージを送信するときにはIMAPを使用し、メール処理システム内のMMSリレー装置から他サイトのMMSサーバ装置へMMSメッセージを送信するときにはLMTPを使用することができる。
図2は、上記メール処理システム231を構成するMMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233それぞれに共通のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。このMMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233は、システムバス900、プロセッサとしてのCPU901、内部記憶装置、外部記憶装置904、入力装置905、出力装置906、及び通信装置907を備えている。上記内部記憶装置は、RAM902やROM903等で構成されている。上記外部記憶装置904は、例えばハードディスクドライブ(HDD)や光ディスクドライブ等で構成されている。上記入力装置905は、例えばマウスやキーボード等で構成されている。上記出力装置906は、例えばディスプレイやプリンタ等で構成されている。上記通信装置907は、所定の通信プロトコルにより、移動体通信網20のプロキシサーバ235、PPGサーバ237、MMSリレー装置232等と通信したり、移動体通信網20の他のサイトにあるメール処理システムと通信したり、ゲートウェイサーバ236を介してインターネット30上の各種クライアント端末や他のサーバと通信したりするための装置である。
上記CPU901やRAM902等の構成要素はお互いに、システムバス210を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。このMMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはROM903や外部記憶装置904に記憶されており、必要に応じてCPU901やRAM902上の作業エリアに呼び出されて実行される。
また、上記MMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233はそれぞれ、一部又は全体を専用の制御装置として構成してもいいし、一部又は全体を汎用のコンピュータシステムを用いて構成してもよい。また、MMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233はそれぞれ、互いに独立した1台のコンピュータで構成してもいいし、複数の機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータをネットワークで結んで構成してもよい。また、MMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233を含むメール処理システム231は、1台のコンピュータで構成してもよい。
また、交換機(MSC)224、関門交換機(GMSC)225、サービス制御装置(SCP)260、番号登録装置(FNR)270等の他のノードについても、上記MMSリレー装置232及びMMSサーバ装置233と同様なハードウェアで構成することができる。なお、交換機(MSC)224、関門交換機(GMSC)225、サービス制御装置(SCP)260、番号登録装置(FNR)270等を用いた電話通信及び電話番号を宛先とするSMSメッセージの送受信については、後述する。
図3は、本発明に係るメール処理システム(MMSC)231の各機能の関係を示した機能ブロック図である。メール処理システム231は、メッセージ通信部920とメッセージ処理部921とメッセージ格納管理部922と通知データ生成部923と通知データ送信部924とを備えている。この機能ブロック図における構成要素のうち、メッセージ通信部920とメッセージ処理部921と通知データ生成部923と通知データ送信部924とにおける機能は、例えばMMSリレー装置232で実現される。また、メッセージ格納管理部922の機能は、例えばMMSサーバ装置233で実現される。
上記メッセージ通信部920は、所定の通信プロトコルにより、次のような通信を行う手段として機能する。
(1)移動体通信網20を介して発信側のユーザ端末装置10S等から送信対象のMMSメッセージを受信する手段。
(2)配信対象のMMSメッセージを受信側のユーザ端末装置10Rに送信する手段。
(3)複数の回線を使用可能なユーザ端末装置10S,10Rから、MMSメッセージの送信元に設定されたメールアドレスに対応する回線を識別するための回線識別情報を受信する手段。
(4)ユーザ端末装置10S,10Rから当該ユーザ端末装置に対応するメールボックスについてメール関連処理(サーバ操作処理)を要求する処理要求を受信する手段。
(5)上記処理要求に対応するメール関連処理の結果を、当該処理要求を要求してきたユーザ端末装置に送信する手段。
(6)複数の回線を使用可能なユーザ端末装置10S,10Rからメール関連処理の処理対象のメールアドレスに対応する回線を識別するための回線識別情報を受信する手段。
また、上記メッセージ通信部920は、所定の通信プロトコルにより、次のような通信を行う手段としても機能する。
(7)発信側のユーザ端末装置10Sから、送信先が指定されたメールを受信する手段。
(8)発信側のユーザ端末装置10Sから受信したメールが、他の契約サイトで契約された副回線に対応するメールアドレスを送信元とするメールである場合、その受信したメールを当該他の契約サイトのメール処理システムに転送する手段。
(9)他の契約サイトにあるメール処理システムから転送されてきた、当該他の契約サイトで契約された副回線に対応するメールアドレスを送信元とするメールを受信する手段。
(10)発信側のユーザ端末装置10Sから、上記送信先が指定されたメールを送信するための接続情報を含むメール送信要求を受信する手段。
(11)発信側のユーザ端末装置10Sから、送信対象のメールの送信元として設定するメールアドレスに対応するメール送信の回線を識別可能な回線識別情報を受信する手段。
(12)受信側のユーザ端末装置10Rから、複数の回線のいずれかに対応するメールアドレスを送信先とするメールの取得処理を要求するメール取得要求を受信する手段。
(13)受信側のユーザ端末装置10Rから受信したメール取得要求が、他の契約サイトで主回線とは別に追加使用するように設定された副回線に対応するメールアドレスを送信先とするメールの取得処理を要求するものである場合、当該メールを上記他の契約サイトのメール処理システムから取得する手段。
(14)上記他の契約サイトのメール処理システムから取得した当該他の契約サイトの副回線に対応するメールアドレスを送信先とするメールを、上記メール取得要求を送信してきた受信側のユーザ端末装置10Rに送信する手段。
(15)受信側のユーザ端末装置10Rから、受信対象のメールの送信先として設定するメールアドレスに対応するメール送信先の回線を識別可能な回線識別情報を受信する手段。
(16)ユーザ端末装置10から、前記複数の回線のいずれかに対応するメールアドレスを送信先とするメールの転送処理を要求するサーバメール転送要求を受信する手段。
(17)上記ユーザ端末装置10から受信したサーバメール転送要求が、他の契約サイトで主回線とは別に追加使用するように設定された副回線に対応するメールアドレスを送信先とするメールの転送処理を要求するものである場合、当該メールを上記他の契約サイトのメール処理システムから取得する手段。
(18)上記他の契約サイトのメール処理システムから取得した上記副回線に対応するメールアドレスを送信先とするメールを、上記サーバメール転送要求を送信してきたユーザ端末装置が指定した転送先へメールを送信する手段。
(19)ユーザ端末装置から、上記サーバメール転送対象のメールの送信元として設定するメールアドレスに対応するメール送信の回線を識別可能な回線識別情報を受信する手段。
上記メッセージ処理部921は、次のような手段として機能する。
(1)メッセージ通信部920及びメッセージ格納管理部922との間でMMSメッセージを中継する手段。
(2)MMSメッセージや処理要求の受信のステータス情報やMMSメッセージの配信のステータス情報をMDMサーバ239に送る手段。
(3)MDMサーバ239から取得したMMSメッセージの送信又は配信のステータス情報に基づいて、MMSメッセージの着信通知や配信確認通知の送信処理を開始する手段。
(4)ユーザ端末装置から受信した回線識別情報に基づいてMMSメッセージや上記処理要求の送信元として設定された回線を判定する手段。
(5)CUR238から取得した加入者情報に基づいて、MMSメッセージや上記処理要求を送信してきたユーザ端末装置の利用者(加入者)について認証処理を実行する手段。
(6)上記処理要求に基づき、所定のメールアドレスついてメールボックスにおける指定のメール関連処理を実行するためのサーバ操作指令を、メッセージ格納管理部922に送信する手段。
上記メッセージ処理部921は、次のような手段としても機能する。
(7)上記発信側のユーザ端末装置10Sから受信したメール送信要求に含まれる接続情報に基づいて、当該ユーザ端末装置10Sの加入者情報を取得し、当該ユーザ端末装置10Sを使用する加入者について認証処理を実行する手段。
(8)上記発信側のユーザ端末装置10Sから受信した回線識別情報に基づいて、送信対象のメールの送信元として設定するメールアドレスに対応するメール送信の回線を判定する手段。
(9)上記メール送信の回線が、主回線とは別に追加使用するように設定された副回線であると判定したとき、当該副回線についての加入者情報を取得し、当該副回線について認証処理を実行する手段。
(10)上記受信側のユーザ端末装置10Rから受信したメール取得要求に含まれる接続情報に基づいて、当該受信側のユーザ端末装置10Rの加入者情報を取得し、当該受信側のユーザ端末装置10Rを使用する加入者について認証処理を実行する手段。
(11)上記受信側のユーザ端末装置10Rから受信した回線識別情報に基づいて、受信対象のメールの送信先として設定するメールアドレスに対応するメール送信先の回線を判定する手段。
(12)上記ユーザ端末装置から受信したサーバメール転送要求に含まれる接続情報に基づいて、当該サーバメール転送要求を送信してきたユーザ端末装置の加入者情報を取得し、当該ユーザ端末装置を使用する加入者について認証処理を実行する手段。
(13)上記サーバメール転送要求を送信してきたユーザ端末装置から受信した回線識別情報に基づいて、サーバメール転送対象のメールの送信元として設定するメールアドレスに対応するメール送信の回線を判定する手段。
上記メッセージ格納管理部922は、次のような手段として機能する。
(1)メッセージ通信部920で受信したMMSメッセージを、メッセージ処理部921から受け取り、そのMMSメッセージの送信元の情報又は送信先の情報と対応付けてメールボックスに格納する手段。
(2)メッセージ処理部921から受信したメッセージ取得要求に基づいて、要求されたMMSメッセージをメールボックスから読み出し、メッセージ処理部921に送信する手段。
(3)メッセージ処理部921から受信したサーバ操作指令に基づいて、上記処理要求で要求された所定のメール関連処理を実行する手段。
(4)他の契約サイトのメール処理システムから転送されてきた、当該他の契約サイトで契約された副回線に対応するメールアドレスを送信元とする受信メールを、当該メールの送信先へ配信可能に一時的に記憶する手段。
上記通知データ生成部923は、次のような手段として機能する。
(1)メッセージ処理部921から受けた着信通知開始指令及び関連するMMSメッセージの情報に基づいて、当該MMSメッセージの着信通知の送信データを生成する手段。
(2)上記着信通知の送信データに、その通知対象のMMSメッセージの送信先に対応する回線識別情報を付加する手段。
(3)メッセージ処理部921から受けた配信確認通知開始指令及び関連するMMSメッセージの情報に基づいて、当該MMSメッセージの配信確認通知の送信データを生成する手段。
(4)上記配信確認通知の送信データに、その通知対象のMMSメッセージの送信元に対応する回線識別情報を付加する手段。
上記通知データ送信部924は、所定の通信プロトコルにより、次のような通知を送信する手段として機能する。
(1)上記通知データ生成部923で回線識別情報を付加して生成した着信通知の送信データを、移動体通信網20のPPGサーバ237やSMSC250等を介して、着信通知対象のMMSメッセージの送信先に対応するユーザ端末装置に送信する手段。
(2)上記通知データ生成部923で回線識別情報を付加して生成した配信確認通知の送信データを、移動体通信網20のPPGサーバ237やSMSC250等を介して、配信確認通知対象のMMSメッセージの送信元に対応するユーザ端末装置に送信する手段。
図4は、MMS(Multimedia Messaging Service)を提供する上記メール処理システム231を介してユーザ端末装置10S,10R間で送受信されるMMSメッセージの一例を示す説明図である。このMMSメッセージは、RFC(Request for Comments)822,2822,2045,2046,2047,2049等で仕様が規定されているMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)対応のインターネットテキストフォーマットのメッセージである。このMMSメッセージは、メッセージ本文930とヘッダー931とにより構成されている。MMSメッセージのメッセージ本文930は、テキスト情報のほか、音声、イメージ、ビデオ、オーディオなどの様々なメディアによる情報のデータを含めるように構成することができる。また、MMSメッセージのヘッダー931は、発信側のユーザ端末装置などの通信端末において送信メッセージに関する様々な情報のデータが入力される各種フィールドで構成されている。
なお、上記MMS、上記MMSリレー装置及びMMSサーバ装置で構成されるメール処理システム(MMSC)、MMSメッセージ等は、例えば、次の(1)〜(5)等に規定されている仕様に準拠するものである。
(1)Multimedia Messaging Service Architecture Overview Version 1.2 (OMA-MMS-ARCH-v1_2-20030920-C)
(2)Multimedia Messaging Service Client Transactions Version 1.2 (OMA- MMS-CTR-v1_2-20030916-C)
(3)Multimedia Messaging Service Encapsulation Protocol Version 1.2 (OMA-MMS-ENC-v1_2-20030915-C)
(4)RFC2821(Simple Mail Transfer Protocol)
(5)RFC3501(INTERNET MESSAGE ACCESS PROTOCOL ? VERSION 4rev1)
図5はユーザ端末装置10(10S、10R)の一構成例を示す外観図であり、図6は、そのユーザ端末装置10のハードウェア構成の一例を示す概略構成図である。また、図7は、ユーザ端末装置10におけるソフトウェア構造の一例を示す説明図である。なお、以下の説明において2台のユーザ端末装置10S、10Rを区別しない場合は、ユーザ端末装置10と記載する。
ユーザ端末装置10は、携帯型の通信端末装置の一例であるクラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機であり、システムバス100、プロセッサとしてのCPU101、RAM102やROM103等の記憶装置、入力装置104、出力装置105、移動体通信網用通信装置106を備えている。CPU101やRAM102等の構成要素は、システムバス100を介して、互いに各種データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。
上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、ネイティブ側の電話機プラットフォームの基本ソフトOS上で、音声通話機能や、アプリケーションソフト(以下「アプリケーション」という。)による各種機能を実現することができる。このアプリケーションによる機能としては、WEBブラウザー、メーラー、音楽再生、動画表示、外部装置とのデータ送受信、アドレス帳管理、スケジューラ、メモ帳等がある。このWEBブラウザー、メーラー、音楽再生、動画表示等のアプリケーションを起動し、そのアプリケーション上でMMSメッセージの送受信を行ったり、受信したMMSメッセージに含まれるテキストや画像(静止画、動画)コンテンツや音声や音楽等のオーディオコンテンツを出力したりしてもよい。
また、上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、上記ネイティブ側の電話機プラットフォームとは異なるアプリケーション実行環境を構築することができる。そして、このアプリケーション実行環境上で、ユーザ端末装置にプリインストールされているアプリケーションや利用者がダウンロードして登録したアプリケーション等の各種アプリケーションを実行することができる。このアプリケーションとしては、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたJAVA(登録商標)、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションなどが挙げられる。また、これらのアプリケーション実行環境は、例えばJAVA(登録商標)の仮想マシン(VM:Virtual Machine)やBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。
上記入力装置104は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)11、通話開始キー12、終話キー13、スクロールキー14、多機能キー15、マイク16等から構成されている。この入力装置104のテンキー11、通話開始キー12、終話キー13等により、利用者が操作可能な操作部が構成される。この操作部を操作することにより、利用者は、MMSメッセージを送受信したり、MMSメッセージに添付されている画像ファイルを展開して表示したり、音楽ファイルを展開して再生したり、アプリケーションプログラムを選択して実行したりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、コンテンツ取得先のURL等のデータを入力したり、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、アプリケーションプログラムの選択、起動及び停止を行ったりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、上記ダウンロードサーバ50から画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションプログラム等のコンテンツをダウンロードして登録することができる。
上記出力装置105は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)17、スピーカー18、図示しない振動デバイス等から構成されている。上記液晶ディスプレイ(LCD)17やスピーカー18等からなる出力装置で構成されている出力部は、移動体通信網20からMMSメッセージやその着信通知を受信した旨を利用者に知らせたり、MMSメッセージのテキストや画像(静止画、動画)を液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、MMSメッセージに添付の音声や音楽をスピーカー18から出力したりするときに用いられる。上記MMSメッセージやその着信通知の受信を利用者に知らせるときは、出力部の液晶ディスプレイ(LCD)17に着信通知画像を表示したり、スピーカー18から着信音を出力させたりする。
また、上記出力部は、移動体通信網20を介して受信したWebページを液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、移動体通信網20から情報を着信した旨を利用者に知らせたりするときにも用いられる。また、上記出力部は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した画像の表示や音の出力に用いたり、情報配信サーバから受信した情報を表示したりするときにも用いられる。
なお、上記スピーカー18は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカー(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカーとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカー及び外部出力用スピーカーを兼用するように一つのスピーカーで構成してもよい。
上記出力装置105を構成する振動デバイスは、この振動デバイスは、マナーモード(サイレントモード)設定時などに音声電話を着信したりMMSメッセージや各種配信情報を受信したりしたときに、ユーザ端末装置10の全体を振動させ、その着信等を利用者に知らせるように制御することができる。
上記移動体通信網用通信装置106は、変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、移動体通信網20を介して他のユーザ端末装置や上述したサーバ等と通信するときに用いられる。この移動体通信網用通信装置106は、移動体通信網20を介して他のユーザ端末装置とMMSメッセージのやり取りを行ったり、移動体通信網20からゲートウェイサーバ236を介して、インターネット30等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット30上の通信端末とのMMSメッセージのやり取り等を行ったりするための通信手段として用いられる。更に、この移動体通信網用通信装置106は、移動体通信網20を介して、ダウンロードサーバ50が提供するアプリケーションプログラムをダウンロードしたり、現在位置の位置情報を含む配信情報を受信したりする情報受信手段としても用いられる。
図8は、本発明に係るユーザ端末装置10の各機能の関係を示した機能ブロック図である。このユーザ端末装置10は、通信部110と記憶部111と出力部112と制御部113と操作部114とを備えている。
上記通信部110は上記移動体通信網用通信装置106等で構成され、所定の通信プロトコルにより、移動体通信網20を介してメール処理システム231との間で次のような通信を行う手段として機能する。
(1)MMSメッセージを送信する手段。
(2)当該ユーザ端末装置で使用可能な複数の回線のうち、送信対象のMMSメッセージの送信元に設定されたメールアドレスに対応する回線を識別するための回線識別情報を送信する手段。
(3)移動体通信網20のPPGサーバ237やSMSC250等を介して、当該ユーザ端末装置10で使用可能な複数の回線のいずれかを送信先とするMMSメッセージの着信通知を受信する手段。
(4)上記着信通知に対応するMMSメッセージのメッセージ本体を受信する手段。
(5)移動体通信網20のPPGサーバ237やSMSC250等を介して、当該ユーザ端末装置10で使用可能な複数の回線のいずれかを送信元とするMMSメッセージの配信確認通知を受信する手段。
(6)当該ユーザ端末装置に対応するメールボックスについてメール関連処理(サーバ操作処理)を要求する処理要求を送信する手段。
(7)上記メール関連処理の処理対象のメールアドレスに対応する回線を識別するための回線識別情報を送信する手段。
(8)上記処理要求で要求したメール関連処理の結果を受信する手段。
また、上記通信部110は、移動体通信網20を介して交換機(MSC)224、SMSC250等との間で次のような通信を行う手段として機能する。
(9)電話通信の相手先のユーザ端末装置10に対して発呼する手段。
(10)電話通信の発信元のユーザ端末装置10からの発呼を着信する手段。
(11)メッセージ送信先のユーザ端末装置10に対してSMSメッセージを送信する手段。
(12)メッセージ発信元のユーザ端末装置10からのSMSメッセージを受信する手段。
上記記憶部111は、上記RAM102やROM103等の記憶装置で構成され、上記通信部110で受信した、着信通知、配信確認通知、MMSメッセージのメッセージ本体、SMSメッセージ、メール関連処理の結果等の受信データを記憶する手段としての機能を有する。また、上記記憶部111は、上記通信部110で送信したMMSメッセージ等の送信データを記憶する手段としての機能を有する。また、上記記憶部111は、通信相手先の電話番号やメールアドレス等のデータからなるアドレス帳のデータを記憶する手段としての機能も有する。また、上記記憶部111は、ユーザ端末装置10で設定される各種設定データを記憶する手段としても機能も有する。なお、上記送受信データ、アドレス帳のデータ、設定データなどは、使用する回線ごとや動作モードごとに記憶するようにしてもよい。
上記出力部112は上記出力装置105等で構成され、通信部110で受信した着信通知、配信確認通知、MMSメッセージのメッセージ本体、SMSメッセージ、上記メール関連処理の結果等の受信データを出力する手段としての機能を有する。また、出力部112は、MMSメッセージの着信通知やメッセージ本文等のデータをテキストや画像(静止画、動画)コンテンツとしてディスプレイ上に表示したり、音声や音楽等のオーディオコンテンツとしてスピーカーやイヤホンから出力したりすることもできる。
上記制御部113は上記CPU101等で構成され、上記通信部110によるMMSメッセージの送信、上記通信部110による着信通知・配信確認通知の受信やMMSメッセージ本体の受信、上記記憶部111へのMMSメッセージや着信通知等の保存、上記出力部112へのMMSメッセージや着信通知の出力等を制御する制御手段としての機能を有する。制御部113は、着信通知や配信確認通知に書き込まれている回線識別情報を読み出す処理や、その回線識別情報に基づいて、着信通知等の受信データを保存したりMMSメッセージの取得要求を送信する処理を開始したりする手段としても機能する。
また、上記制御部113は、MMSメッセージの送受信、音声通話の通信及びSMSメッセージの送受信に使用可能な回線に応じて、下記の(1)〜(3)の3つの動作モードをユーザが選択して実行できるように制御する制御手段としても機能する。また、上記制御部113は、上記操作部で入力された動作モード切替指示に基づいて、主回線モードと副回線モードとデュアルモードとの間で動作モードを切り替える動作モード切替手段としても機能する。また、次の3つの動作モードのいずれも選択されないように複数回線使用の設定をOFFにすることもできる。この場合は、例えば主回線が使用される。
(1)主回線のみ使用可能な主回線モード(Aモード:シングルモード)
(2)副回線のみ使用可能な副回線モード(Bモード:シングルモード)
(3)主回線及び副回線の2回線とも使用可能なモード(デュアルモード)
上記操作部114は上記各種キーなどで構成され、上記動作モードを選択する操作、MMSメッセージの作成・編集を行う操作、MMSメッセージの送信を指示する操作、着信通知済みのMMSメッセージの全体を受信(続き受信)する操作、MMSメッセージの新着確認を行う操作などの各種操作をユーザが行うことができるように機能する。
次に、上記構成のユーザ端末装置10においてメール(MMSメッセージ)を送信するメール送信処理について説明する。ユーザ端末装置10で設定されている動作モードがAモード又はBモードのシングルモードの場合は、その設定されている動作モードに従った利用回線にてメール送信が実行される。一方、ユーザ端末装置10で設定されている動作モードがデュアルモードの場合は、メール作成時に表示される利用回線に従ってメール送信が実行される。なお、メール送信中は、送信中画面表示にて利用回線の情報を表示するようにしてもよい。
上記シングルモード及びデュアルモードのいずれも選択されていない複数回線使用の設定がOFFの場合は、主回線でメール送信が実行される。ただし、下書きフォルダ、送信メールボックス、未送信メールボックスに副回線(B回線)で保存されているメール(MMSメッセージ)を再編集せずに直接送信した場合、主回線(A回線)で送る旨を通知し、送信するかどうかユーザに選択させるようにしてもよい。
上記構成の通信システムにより、例えば表3、4に示すような発信側のユーザ端末装置10Sの各回線(主回線、副回線)と受信側のユーザ端末装置10Rの各回線(主回線、副回線)との間で、電話通信を行ったり、電話番号を宛先とするSMSメッセージの送受信を行ったり、電子メールと同様なメールアドレスを宛先とするMMSメッセージの送受信を行ったりすることができる。
Figure 0005227665
Figure 0005227665
ここで、発信側のユーザ端末装置10Sの主回線から受信側のユーザ端末装置10Rに対して電話をかける場合は従来と同様な発呼処理が行われるが、発信側のユーザ端末装置10Sの主回線から電話をかける場合は、発呼処理信号に設定される電話通信の着番号として、受信側のユーザ端末装置10Rの電話番号(例えば、080-2222-aaaa)に所定の副回線識別子が付加されたもの(例えば、080-2222-aaaa*1)が使用される。この副回線識別子としては、例えば*1(アスタリスク記号+数字)を用いることができる。数字の部分は、副回線の数が増えていったときに各副回線を識別できるように、*1、*2、*3、・・・のように互いに異なる数字が設定することができる。
また、受信側のユーザ端末装置10Rの副回線宛に電話をかける場合は、発呼処理信号に設定される電話通信の着番号として、受信側のユーザ端末装置10Rの副回線の電話番号(例えば、080-2222-bbbb)がそのまま使用される。そして、受信側のユーザ端末装置10Rで受信される着呼信号には、発信側のユーザ端末装置10Sの電話番号に網側で上記副回線識別子が付加された発番号(例えば、090-1111-aaaa*1)が設定される。受信側のユーザ端末装置10Rでは、発番号に付加されている副回線識別子により副回線宛の電話であるとわかる。
図9は、Bモードで動作している発信側のユーザ端末装置(UE)10Sから副回線(B回線)を送信元として受信側のユーザ端末装置(UE)10Rの主回線(A回線)に電話をするときの発呼処理手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図中の丸付き数字又はかっこ内の数字は処理手順のステップの順番を示している(以下のシーケンス図でも同様)。
まず、発信側のユーザ端末装置10Sの利用者が受信側のユーザ端末装置10Rの主回線(A回線:080-2222-aaaa)に電話をかけるダイヤル操作を行うと、発信側のユーザ端末装置10Sは、発呼処理信号としての呼設定メッセージ(例えば、SETUP)を交換機MSC224に送信する(ステップ1〜3)。この呼設定メッセージには、発番号情報として、発信側の主回線(A回線)の電話番号(090-1111-aaaa)が設定され、着番号情報として、受信側の主回線(A回線)の電話番号に所定の副回線識別子(*1)が付加されたもの(080-2222-aaaa*1)が設定される。交換機MSC224は、呼設定受付メッセージを発信側のユーザ端末装置10Sに返信するとともに、上記発番号及び着番号の情報とともに所定の処理を要求する処理要求メッセージをサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ4、5)。
次に、サービス制御装置SCP260は、上記発番号及び着番号の情報に基づいて次の処理を実行した後、応答メッセージを交換機MSC224に送信する(ステップ6、7)。
(1)発信側のユーザ端末装置10Sの加入者情報をチェックする。
(2)着番号に付加されている副回線識別子(*1)と、装置内に備えているリスト内の情報とを照合する。
(3)発信側の主回線(A回線)の電話番号から副回線(B回線)の電話番号を検索し、交換機MSC224に送信する応答メッセージに設定する。
(4)応答メッセージに設定する着番号情報から副回線識別子(*1)を削除する。この削除により、副回線への電話の着信時に海外在圏(ローミング)した場合等において副回線識別子(*1)が他の電話網に送出されるのを防止することができる。また、電話網(特に海外の電話網)によっては、着番号情報に付加された副回線識別子(*1)が正しく受信側のユーザ端末装置10Rまで到達する保証が得られないため、着番号情報の副回線識別子(*1)を回線判定に用いないようにすることができる。
次に、交換機MSC224は、経過表示メッセージを発信側のユーザ端末装置10Sに送信するとともに、発呼処理信号としての呼設定メッセージ(例えば、IAM)を、図示しない在圏交換機を経由して受信側のユーザ端末装置10Rに送信し、呼設定受付メッセージを受信する(ステップ9、10)。上記呼設定メッセージには、発番号情報として、発信側の副回線(B回線)の電話番号(090-1111-bbbb)が設定され、着番号情報として、受信側の主回線(A回線)の電話番号(副回線識別子が削除された080-2222-aaaa)が設定される。
以上により、受信側のユーザ端末装置10Rでは、発信側のユーザ端末装置10Sの副回線(B回線:090-1111-bbbb)から電話がかかってきていることがわかり、着呼処理を行って発信側のユーザ端末装置10Sとの間で通話回線を確立し、通話を開始することができる(ステップ11)。
図10は、発信側のユーザ端末装置(UE)10Sから主回線(A回線)を送信元としてBモードで動作している受信側のユーザ端末装置(UE)10Rの副回線(B回線)に電話をするときの発呼処理手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、発信側のユーザ端末装置10Sの利用者が受信側のユーザ端末装置10Rの副回線(B回線:080-2222-bbbb)に電話をかけるダイヤル操作を行うと、発信側のユーザ端末装置10Sは、発呼処理信号としての呼設定メッセージ(例えば、SETUP)を関門交換機GMSC225に送信する(ステップ1〜3)。この呼設定メッセージには、発番号情報として、発信側の主回線(A回線)の電話番号(090-1111-aaaa)が設定され、着番号情報として、受信側の副回線(B回線)の電話番号(080-2222-bbbb)が設定される。関門交換機GMSC225は、番号登録装置FNR270を介して、上記着番号の情報とともにルーティング情報要求メッセージ(例えば、SRI)をサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ4、5)。サービス制御装置SCP260は、ルーティング情報を含む応答メッセージを関門交換機GMSC225に送信する(ステップ6)。
次に、関門交換機GMSC225は、上記発番号及び着番号の情報とともに所定の処理を要求する処理要求メッセージをサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ7)。
次に、サービス制御装置SCP260は、上記発番号及び着番号の情報に基づいて次の処理を実行した後、応答メッセージを関門交換機MSC225に送信する(ステップ8、9)。
(1)受信側のユーザ端末装置10Rの加入者情報をチェックする。
(2)付加対象の副回線識別子(*1)と装置内に備えているリスト内の情報とを照合する。
(3)応答メッセージに設定する発番号情報に副回線識別子(*1)を付加する。
(4)受信側の副回線(B回線)の電話番号から主回線(A回線)の電話番号を検索し、関門交換機MSC225に送信する応答メッセージに設定する。
次に、関門交換機MSC225は、呼設定受付メッセージを発信側のユーザ端末装置10Sに送信するとともに、番号登録装置FNR270及び位置登録装置HLR221を介して、上記着番号(主回線)の情報とともにルーティング情報要求メッセージ(例えば、SRI)を、受信側のユーザ端末装置10Rが在圏するエリアの交換機MSC224に送信する(ステップ10〜13)。在圏エリアの交換機MSC224は、位置登録装置HLR221を介して、ルーティング情報を含む応答メッセージを関門交換機GMSC225に送信する(ステップ14、15)。
次に、関門交換機GMSC225は、発呼処理信号としての呼設定メッセージ(例えば、IAM)を、在圏エリアの交換機224を経由して受信側のユーザ端末装置10Rに送信し、呼設定受付メッセージを受信する(ステップ17〜20)。上記呼設定メッセージには、発番号情報として、上記サービス制御装置SCP260から取得した副回線識別子(*1)が付加された発信側の主回線(A回線)の電話番号(090-1111-aaaa*1)が設定され、着番号情報として、受信側の主回線(A回線)の電話番号(080-2222-aaaa)が設定される。
以上により、受信側のユーザ端末装置10Rでは、発番号に付加されている副回線識別子(*1)により、受信側のユーザ端末装置10Rの副回線(B回線:080-2222-bbbb)に電話がかかってきていることがわかり、着呼処理を行って発信側のユーザ端末装置10Sとの間で通話回線を確立し、通話を開始することができる(ステップ21)。
図11は、Bモードで動作している発信側のユーザ端末装置(UE)10Sから副回線(B回線)を送信元として受信側のユーザ端末装置(UE)10Rの主回線(A回線)に電話番号を宛先とするSMSメッセージを送信するときのメッセージ送信処理手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、発信側のユーザ端末装置10Sの利用者が受信側のユーザ端末装置10Rの主回線(A回線:080-2222-aaaa)の電話番号を宛先とするSMSメッセージの送信操作を行うと、発信側のユーザ端末装置10Sは、SMSメッセージを、交換機MSC224を介して、専用SMSCの機能を合わせ持つサービス制御装置SCP260(SMSC部の電話番号)宛に送信する(ステップ1〜4)。このメッセージには、発アドレス情報として、発信側の主回線(A回線)の電話番号(090-1111-aaaa)が設定され、着アドレス情報として、サービス制御装置SCP260の電話番号が設定され、宛先アドレス情報として、受信側の主回線(A回線)の電話番号に所定の副回線識別子(*1)が付加されたもの(080-2222-aaaa*1)が設定される。
なお、上記専用SMSCの機能を合わせ持つサービス制御装置SCP260のアドレス情報(SMSC部の電話番号)は、ユーザ端末装置10における複数回線使用の設定をONにするときに、通信網側から副回線(B回線)の電話番号などの情報とともに取得し、当該ユーザ端末装置内に所定記憶領域に保存される。例えば、利用者の所定の操作により、通常のネットワーク自動調整リクエストとは別に、例えばHTTPからなる拡張ネットワーク自動調整リクエストを通信網側に送信し、そのリクエストに対する応答として、上記サービス制御装置SCP260のアドレス情報(SMSC部の電話番号)や副回線(B回線)の電話番号などの情報を受信することができる。
次に、サービス制御装置SCP260は、上記発アドレス情報等に基づいて次の処理を実行した後、SMSメッセージをSMSセンター250に送信する(ステップ5、6)。
(1)発信側のユーザ端末装置10Sの加入者情報をチェックする。
(2)宛先アドレスの電話番号における副回線識別子(*1)の有無を確認する。
(3)発信側の主回線(A回線)の電話番号から副回線(B回線)の電話番号を検索し、SMSセンター250に送信するSMSメッセージに設定する。
(4)SMSメッセージに宛先アドレスとして設定する着番号情報から副回線識別子(*1)を削除する。この削除により、副回線へのSMSメッセージの受信時に海外在圏(ローミング)した場合等において副回線識別子(*1)が他の電話網に送出されるのを防止することができる。また、電話網(特に海外の電話網)によっては、着番号情報に付加された副回線識別子(*1)が正しく受信側のユーザ端末装置10Rまで到達する保証が得られないため、宛先アドレスの副回線識別子(*1)を回線判定に用いないようにすることができる。
次に、SMSセンター250は、発アドレス情報(発番号)として設定された発信側の副回線(B回線)の電話番号をチェックし、その発アドレス情報(発番号)に対するルーティング情報要求を、番号登録装置FNR270を介してサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ7〜9)。サービス制御装置SCP260は、上記発アドレス情報(発番号)である発信側の副回線(B回線)の電話番号に対するルーティング情報として、発信側の加入者識別情報(例えば、IMSI:International Mobile Subscriber Identity)を含む応答メッセージを、SMSセンター250に送信する(ステップ10)。
次に、SMSセンター250は、着アドレス情報(着番号)として設定された受信側の主回線(A回線)の電話番号をチェックし、その着アドレス情報(着番号)に対するルーティング情報要求を、位置登録装置HLR221から取得する(ステップ11〜13)。
以上により、SMSメッセージの配信準備が完了し、所定のタイミングで受信側のユーザ端末装置10RにSMSメッセージが配信される(ステップ14)。受信側のユーザ端末装置10Rでは、SMSメッセージに設定されている発アドレス情報(発番号)により、発信側のユーザ端末装置10Sの副回線(B回線:090-1111-bbbb)からSMSメッセージが送信されたことがわかる。
図12は、発信側のユーザ端末装置(UE)10Sから主回線(A回線)を送信元としてBモードで動作している受信側のユーザ端末装置(UE)10Rの副回線(B回線)にSMSメッセージを送信するときのメッセージ送信処理手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、発信側のユーザ端末装置10Sの利用者が受信側のユーザ端末装置10Rの副回線(B回線:080-2222-bbbb)の電話番号を宛先とするSMSメッセージの送信操作を行うと、発信側のユーザ端末装置10Sは、SMSメッセージを、図示しない交換機ヲ介して、SMSセンター250宛に送信する(ステップ1、2)。このSMSメッセージには、発アドレス情報として、発信側の主回線(A回線)の電話番号(090-1111-aaaa)が設定され、着アドレス情報として、SMSセンター250の電話番号が設定され、宛先アドレス情報として、受信側の副回線(B回線)の電話番号(080-2222-bbbb)が設定される。
次に、SMSセンター250は、発アドレス情報(発番号)として設定された発信側の主回線(A回線)の電話番号をチェックし、その発アドレス情報(発番号)に対するルーティング情報要求を、位置登録装置HLR221から取得する(ステップ3〜5)。
次に、SMSセンター250は、着アドレス情報(着番号)として設定された受信側の副回線(B回線)の電話番号をチェックし、その着アドレス情報(着番号)に対するルーティング情報要求を、番号登録装置FNR270を介してサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ6〜8)。サービス制御装置SCP260は、上記着アドレス情報(着番号)である受信側の副回線(B回線)の電話番号に対するルーティング情報として、受信側の加入者識別情報(例えば、IMSI)を含む応答メッセージを、SMSセンター250に送信する(ステップ9)。
次に、SMSセンター250は、メッセージ受付応答を発信側のユーザ端末装置10Sに送信するとともに、配信対象のSMSメッセージをサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ10、11)。サービス制御装置SCP260は、上記着アドレス情報(着番号)である受信側の主回線(A回線)の電話番号に対するルーティング情報要求を、番号登録装置FNR270を介して位置登録装置HLR221に送信する(ステップ12、13)。位置登録装置HLR221は、上記受信側の主回線(A回線)の電話番号に対するルーティング情報を含む応答メッセージをサービス制御装置SCP260に送信する(ステップ14)。
次に、サービス制御装置SCP260は、配信対象のSMSメッセージを、受信側のユーザ端末装置10Rが在圏するエリアの交換機MSC224を介して、受信側のユーザ端末装置10Rに送信する(ステップ15、16)。このSMSメッセージには、発アドレス情報として、在圏エリアの交換機MSC224のアドレスが設定され、着アドレス情報として、受信側の主回線(A回線)の電話番号(080-2222-aaaa)が設定され、発信元アドレス情報として、発信側の主回線(A回線)の電話番号に副回線識別子(*1)が付加された(090-1111-aaaa*1)が設定される。
以上により、受信側のユーザ端末装置10Rでは、発信元アドレス情報に付加されている副回線識別子(*1)により、受信側のユーザ端末装置10Rの副回線(B回線:080-2222-bbbb)を宛先として当該SMSメッセージが届いたことがわかる。
次に、上記実施形態のユーザ端末装置10における他の機能について説明する。
<裏番号着信通知>
本実施形態のユーザ端末装置10は、上記シングルモード(主回線モード、副回線モード)のいずれかが設定されている場合に、設定されていない動作モードの回線で使用される電話番号(以下、「裏番号」という。)を宛先とする電話通信の発呼処理信号又は裏番号を宛先とするSMSメッセージを受信したとき、その受信があった旨を通知する着信通知情報を出力することができる。
図13は、主回線モード(Aモード)が設定されている場合に副回線の裏番号に対する電話通信の発呼処理信号を受信したとき処理の一例を示すフローチャートである。
ユーザ端末装置10は、主回線モードが設定された後、外部から電話通信の発呼処理信号を受信すると、主回線の電話番号に対する発呼か否か判断する(ステップ101〜103)。この判断は、例えば、外部から受信した呼設定メッセージ等の発呼処理信号に設定されている発信者側の電話番号(発番号)に所定の副回線識別子(*1)が付加されているか否かに基づいて行うことができる(図10参照)。より具体的には、副回線識別子(*1)が付加されている場合は、副回線(B回線)宛の発呼であると判断し、副回線識別子(*1)が付加されていない場合は、主回線(A回線)宛の発呼であると判断する。
ここで、主回線の電話番号に対する発呼の場合は、通常の着信通知動作を実行し、当該発呼に対してユーザが応答して通話可能な状態にする(ステップ104)。一方、裏番号である副回線の電話番号に対する発呼の場合は、裏番号に対して着信中であることをユーザに知らせる裏番号の着信通知動作を実行し(ステップ105)、所定のタイミングで発呼に対する応答を拒否する処理を実行する(ステップ106)。上記着信通知動作は、例えば、待ち受け画面のピクト領域に所定のピクト表示を行ったり、所定の音を発したり、端末を振動させたりする。裏番号に対する着信通知を受けたユーザは、希望に応じて、主回線モード(Aモード)から副回線モード(Bモード)に動作モードを切り替え、副回線から着信通知の通信相手に電話をかけたりSMSメッセージやメールを送信したりすることができる。また、着信の継続中に、副回線モードに切り替えて裏番号への発呼に対してユーザが応答して通話可能な状態にしてもよい。
なお、上記裏番号に対する着信通知動作は、電話通信の発呼を受信した場合(着信呼があった場合)のほか、裏番号宛先とするSMSメッセージやメールの着信通知メッセージを受信したときにも実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態のユーザ端末装置10には、次のような各種機能を持たせるように構成してもよい。
<モード切替ショートカットキー>
本実施形態のユーザ端末装置10は、操作部に、主回線モード、副回線モード及びデュアルモードを切り替えるためのショートカットキーを有している。このショートカットキーの所定の操作により、上記動作モードの切替を指示する動作モード切替指示を生成するように制御される。ショートカットキーが操作されると、その操作で生成された動作モード切替指示に基づいて動作モードの切替処理を開始するように制御される。ショートカットキーの所定の操作としては、単なる押下のほか、長押しの操作であってもよい。また、ショートカットキーによる動作モードは、いわゆる待ち受け時のみ有効にしてもよい。
<動作モードのアイコン・名称の設定・変更>
また、本実施形態のユーザ端末装置10では、主回線モード、副回線モード及びデュアルモードそれぞれに対して、動作モード名(アイコン、名称)を独自に設定したり変更したりできるようにしてもよい。このユーザが設定した動作モード名(アイコン、名称)は、表示部の各画面(音声発信画面、音声着信画面、発着信履歴、メール送信画面、メール受信画面、メールボックス等)の全てにおいて有効となる。上記動作モードのアイコン・名称の設定・変更は、主回線モード及び副回線モードについてのみ有効としてもよい。
<回線別着信拒否設定>
また、本実施形態のユーザ端末装置10では、上記デュアルモードが設定されたときに、主回線(A回線)及び副回線(B回線)それぞれについて、電話通信、SMSメッセージ、MMSメッセージ(メール)などについて自動着信拒否を設定できるように構成してもよい。この着信拒否設定は、動作モードごとに設定できるようにしてもよい。
<回線別表示設定>
また、本実施形態のユーザ端末装置10では、上記主回線モード、副回線モード及びデュアルモードそれぞれにおいて、使用中の回線をユーザが視覚的に確認できるように、各動作モード設定中における表示(例えば、フォント、色)を、使用回線を識別可能に設定してもよい。この設定は、例えば、音声発信画面、音声着信画面、音声発着信履歴、メール送信画面、メール受信画面、メールボックス表示画面などで有効になる。
<主回線パケット接続確認設定>
本実施形態のユーザ端末装置10において、設定中動作モードにかかわらずWEBアクセス等のパケット通信については主回線(A回線)でのみ行うことができるようにした場合、副回線モードでパケット接続を行う際に主回線(A回線)を使用する旨の確認画面を表示するようにしてもよい。
<着信通知動作の個別設定>
本実施形態のユーザ端末装置10では、主回線モード及び副回線モードそれぞれについて、着信通知動作(着信音、着信メッセージ、振動パターン)を異ならせるように制御してもよい。また、この動作モードごとの着信通知動作はユーザが設定・変更できるようにしてもよい。
<壁紙の個別設定>
本実施形態のユーザ端末装置10では、主回線モード及び副回線モードそれぞれについて、表示部の待ち受け画面等に表示する壁紙画像を異ならせるように制御してもよい。また、この動作モードごとの壁紙画像はユーザが設定・変更できるようにしてもよい。
<デュアルモードでの利用回線の設定>
本実施形態のユーザ端末装置10では、デュアルモードが設定されているときに使用する回線の種類(主回線、副回線)をユーザが設定できるようにしてもよい。このユーザ設定に基づいて、デュアルモード中にユーザ指定の回線を用いて電話通信、メッセージ通信などの通信が行われる。
<アドレス帳中のモード属性情報>
本実施形態のユーザ端末装置10では、アドレス帳に登録されている各通信相手先のデータが、その通信相手先のデータを使用する動作モードを識別するためのモード属性情報を含むようにしてもよい。
表5は、上記記憶部に共通のデータテーブルとして保存されるモード属性情報を含むアドレス帳のデータ例を示している。この表5の例において、「宛先名称」とは、送信先(着信側)利用者の氏名、名称等を示す。「属性」とは、このユーザ端末装置における主回線での通信用か、副回線での通信用かを定義するモード属性情報である。つまり、「A」で指定されるものは、主回線用のメールアドレスで送信すべき相手方であることを、「B」で指定されるものは、副回線用のメールアドレスで送信すべき相手方であることを、「D」で指定されるものは、いずれのメールアドレスでも指定ができる相手方であることを示している。
この場合において、本実施形態におけるデュアルモードによるメールアドレスの指定においては、属性「A」、「B」にかかわらず、いずれのアドレスも指定することができる。この例を示すと次のとおりとなる。
宛先(TO:)[相川 翔;赤川 次郎;渡辺 謙] (複数選択)
Figure 0005227665
上記アドレス帳のデータの操作や表示は、上記モード属性情報に基づいて制御される。例えば、主回線モード設定中は、上記属性の欄が「A」になっている通信先データについてのみ操作したり表示したりすることができる。また、デュアルモード設定中にアドレス帳のデータを表示するときには、上記属性の欄のデータに基づいて、各通信先データにどの属性が設定されているか判別できるように表示される。この属性判別可能な表示方法としては、属性に対応したアイコンを通信先データと一緒に表示したり、属性ごとに設定した色・フォントなどで通信先データを表示したりする方法が挙げられる。
本発明の実施形態に係る通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図。 メール処理システム(MMSC)を構成するMMSリレー装置及びMMSサーバ装置それぞれに共通のハードウェア構成の一例を示すブロック図。 メール処理システム(MMSC)の各機能の関係を示した機能ブロック図。 MMSメッセージの一例を示す説明図。 ユーザ端末装置の一構成例を示す外観図。 ユーザ端末装置のハードウェア構成を示す概略構成図。 ユーザ端末装置におけるソフトウェア構造の説明図。 ユーザ端末装置の各機能の関係を示した機能ブロック図。 発信側のユーザ端末装置から副回線(B回線)を送信元として受信側のユーザ端末装置の主回線(A回線)に電話をするときの発呼処理手順の一例を示すシーケンス図。 発信側のユーザ端末装置から主回線(A回線)を送信元として受信側のユーザ端末装置の副回線(B回線)に電話をするときの発呼処理手順の一例を示すシーケンス図。 発信側のユーザ端末装置から副回線(B回線)を送信元として受信側のユーザ端末装置の主回線(A回線)に電話番号を宛先とするSMSメッセージを送信するときのメッセージ送信処理手順の一例を示すシーケンス図。 発信側のユーザ端末装置から主回線(A回線)を送信元として受信側のユーザ端末装置の副回線(B回線)にSMSメッセージを送信するときのメッセージ送信処理手順の一例を示すシーケンス図。 主回線モードが設定されている場合に副回線の裏番号に対する電話通信の発呼処理信号を受信したとき処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
10 ユーザ端末装置
10S 送信側のユーザ端末装置
10R 受信側のユーザ端末装置
20 移動体通信網
210 無線アクセスネットワーク
211 基地局
220 コアネットワーク
221 位置登録装置(HLR)
224 交換機(MSC)
225 関門交換機(GMSC)
230 IPネットワーク
231 メール処理システム(MMSC)
232 MMSリレー装置
233 MMSサーバ装置
233a メールボックス
237 プッシュ型の配信中継装置(PPGサーバ)
238 加入者情報データベース(CUR)
250 SMSC
260 サービス制御装置(SCP)
270 番号登録装置(FNR)

Claims (3)

  1. 同一の加入者識別情報について主回線の電話番号と少なくとも一つの副回線の電話番号とが設定された通信端末装置であって、
    通信ネットワークを介して通信を行うための通信手段と、
    画像又は音によって情報を出力する出力手段と、
    利用者によって操作可能な操作手段と、
    前記操作手段で入力された動作モード切替指示に基づいて、主回線のみ使用する主回線モードと、副回線のみ使用する副回線モードと、主回線及び副回線の2回線とも使用可能なデュアルモードとの間で、動作モードを切り替える動作モード切替手段と、
    前記主回線モード及び前記副回線モードのいずれか一方の動作モードに設定されている場合に、他方の動作モードの回線で使用される電話番号を宛先とする電話通信の発呼処理信号又は該電話番号を宛先とするメッセージを受信したとき、前記他方の動作モードの回線で使用される電話番号に対して前記発呼処理信号又は前記メッセージの受信があった旨を通知する着信通知情報を出力するように制御する制御手段と、
    前記主回線モード、前記副回線モード及び前記デュアルモードそれぞれに対する設定情報を記憶する記憶手段と、を備え
    前記設定情報は、前記主回線モード及び前記副回線モードそれぞれについて任意に設定可能なモード名称を含み、
    前記制御手段は、設定中の動作モードに対応する設定情報に基づいて、前記出力手段の画面に表示される画像の所定表示領域に、前記記憶手段に記憶されている前記モード名称を表示し、前記操作手段で新規なモード名称が入力されたときには、前記記憶手段に記憶されている前記モード名称を変更するように制御することを特徴とする通信端末装置。
  2. 請求項1の通信端末装置において、
    前記操作手段は、前記動作モード切替指示を生成するように予め設定された所定の操作キーを備え、
    前記動作モード切替手段は、前記所定の操作キーの操作で生成された前記動作モード切替指示に基づいて、前記動作モードの切替処理を開始することを特徴とする通信端末装置
  3. 求項1又は2の通信端末装置において、
    前記主回線モード、前記副回線モード及び前記デュアルモードで使用する少なくとも通信相手先の電話番号を含むアドレス帳のデータを記憶するアドレス帳データ記憶手段を備え、
    前記アドレス帳に登録されている各通信相手先のデータは、その通信相手先のデータを使用する動作モードを識別するためのモード属性情報を含むことを特徴とする通信端末装置。
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