JP5193808B2 - 移動手段の判定装置、判定方法、判定プログラム及びその記録媒体 - Google Patents
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Description
この発明はこの点に着目し、先ずメモリに格納された歩行状態情報とその計測時刻を表す情報をもとに、ユーザが歩行している時間区間を表す歩行区間と歩行していない時間区間を表す非歩行区間をそれぞれ抽出して、このうち非歩行区間を選択する。そして、この非歩行区間について、上記メモリに格納された位置情報とその計測時刻を表す情報をもとにユーザの移動速度を算出して、この算出された移動速度に基づいてユーザの移動手段を判定するようにしたものである。
また、上記移動手段を判定する際には、先ず上記抽出された非歩行区間の所定の時間間隔における上記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて上記所定の時間間隔ごとに上記ユーザの移動手段を判定する。そして、この移動手段の判定結果をもとに上記非歩行区間における移動手段が1種類か複数種類かを判定し、移動手段が1種類と判定された場合には当該移動手段を上記非歩行区間における移動手段と決定し、一方移動手段が複数種類と判定された場合にはこれらの種類ごとにその出現頻度を求めて出現頻度の最も高い移動手段を上記非歩行区間における移動手段と決定することが望ましい。
第1の態様は、上記歩行区間と非歩行区間を抽出する際に、上記非歩行区間として抽出された時間区間の長さを予め設定された第1のしきい値と比較し、上記非歩行区間として抽出された時間区間の長さが第1のしきい値未満と判定された場合に当該時間区間を非歩行区間から歩行区間に変更する。またそれと共に、上記歩行区間として抽出された時間区間の長さを予め設定された第2のしきい値と比較し、上記歩行区間として抽出された時間区間の長さが第2のしきい値未満と判定された場合に当該時間区間を歩行区間から非歩行区間に変更するものである。
この実施形態に係わる移動手段判定装置は、例えばユーザが所持する携帯電話機又はPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末に内蔵されるもので、以下のように構成される。図1は、この発明の一実施形態に係わる移動手段判定装置のハードウエア及びソフトウエアの構成を示すブロック図である。
通信インタフェース16はアンテナ16aを備え、CPU11の制御の下で、移動通信網により規定される通信プロトコルに従い、図示しない情報配信サーバから送信される判定開始指示を受信すると共に、後述する各判定プログラムにより判定された自ユーザの移動手段を表す情報を上記情報配信サーバへ送信する。通信プロトコルとしては、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が使用される。
位置情報記録エリア141には、GPS受信機15により受信されたGPS信号に基づいて計算されるユーザの位置(緯度経度)とその計測時刻を表す情報が相互に対応付けて格納される。歩行状態情報記録エリア142には、上記歩行センサインタフェース17により受信された歩行状態とその計測時刻を表す情報が相互に対応付けて格納される。判定結果記憶エリア143には、後述する移動手段判定プログラム134により判定され、さらに移動手段判定修正プログラムにより修正された移動手段の判定結果を表す情報が記憶される。
(1) GPS受信機15より受信されたGPS信号を予め設定した時間間隔(例えば1分)で取り込む。そして、GPS信号を取り込むごとに、この取り込んだGPS信号をもとに緯度経度を計算し、この計算された緯度経度をユーザの位置情報として、その計測時刻と対応付けてデータメモリ14内の位置情報記録エリア141に記憶させる処理。
(2) 予め設定した時間間隔(例えば1分)で、歩行センサインタフェース17を起動して歩行センサから歩行状態検出データを受信する。そして、この歩行状態検出データが受信されるごとに、当該歩行状態検出データをもとにユーザが歩行中か歩行を停止しているかを表す状態を生成し、この生成した歩行状態情報をその計測時刻を表す情報と対応付けてデータメモリ14内の歩行状態情報記憶エリア142に記憶させる処理。
(1) 一定時間が経過するか又はユーザが入力デバイス19において移動手段の判定指示を入力するごとに、データメモリ14内の歩行状態情報記憶エリア142から過去の一定時間分の歩行状態情報とその計測時刻情報を読み出す。そして、この読み出した歩行状態情報及び計測時刻情報をもとに、ユーザが歩行していない時間区間(非歩行区間)と、ユーザが歩行している時間区間(歩行区間)をそれぞれ抽出する処理。
(2) 上記抽出された非歩行区間及び歩行区間の長さをそれぞれ予め設定したしきい値と比較する。そして、しきい値未満の非歩行区間が見つかった場合には、当該非歩行区間を歩行区間に変更する。また、しきい値未満の歩行区間が見つかった場合には、当該歩行区間を非歩行区間に変更する処理。
インタフェース部31は、図1に示した通信インタフェース16、歩行センサインタフェース17、入出力インタフェース18及びタイマインタフェース21と、これらのインタフェースを使用して各種情報を取り込む位置・歩行状態情報取得制御プログラム131に対応する。
移動手段判定部34は、図1で述べた歩行区間/非歩行区間判定プログラム132、位置補間プログラム133及び移動手段判定プログラム134に対応する。移動手段判定修正部35は、図1で述べた移動手段判定修正プログラム135に対応する。
CPU11は、ステップS31において位置・歩行状態情報取得制御プログラム131を起動し、このプログラム131に従い、GPS受信機15により受信されたGPS信号を予め設定した時間間隔(例えば1分)で取り込む。そして、GPS信号を取り込むごとに、この取り込んだGPS信号をもとに緯度経度を計算し、この計算された緯度経度をユーザの位置情報としてその計測時刻と対応付けてデータメモリ14内の位置情報記録エリア141に記憶させる。
このようにすることで、例えば電車やバス・車等の車両による移動区間中に乗り継ぎなどのための歩行区間が含まれていても、この歩行区間の影響を排除して上記車両の移動速度を精度良く算出することができる。
if(mv<VB)then(移動手段=“自転車”)
とする。
また、第3のしきい値VBは、自転車の移動速度を基準として設定される。一般的に、自転車の移動速度は10Km/hといわれているが、ここではそれよりもやや高めの値12Km/h(3.33m/s)に設定する。
if(ma≧AV)then(移動手段=“鉄道”)
if(ma<AV)then(移動手段=“車又はバス”)
と決定する。
すなわち、CPU11は先ずステップS374において、上記非歩行区間において判定された移動手段の種類は1つか複数かを判定する。この判定の結果、移動手段の種類が1つであれば、ステップS377により当該移動手段をそのまま上記非歩行区間における移動手段判定結果とする。そして、この判定結果をステップS38によりデータメモリ14内の判定結果記憶エリア143に記憶させる。
Claims (10)
- ユーザの位置を表す位置情報を周期的に取得し、この取得した各位置情報をそれぞれその計測時刻を表す情報と対応付けてメモリに格納する手段と、
予め設定した時間間隔で、歩行センサから歩行状態検出データを取得して、この取得された歩行状態検出データをもとにユーザが歩行中か歩行を停止しているかを表す情報を生成し、この生成された歩行状態情報をその計測時刻を表す情報と対応付けて前記メモリに格納する手段と、
前記メモリに格納された各歩行状態情報とその計測時刻を表す情報をもとに、前記ユーザが歩行している時間区間を表す歩行区間と、歩行していない時間区間を表す非歩行区間を抽出する手段と、
前記抽出された非歩行区間について、前記メモリに格納された各位置情報とその計測時刻を表す情報をもとに前記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて前記ユーザの移動手段を判定する手段と
を具備することを特徴とする移動手段判定装置。 - 前記歩行区間と非歩行区間を抽出する手段は、
前記非歩行区間として抽出された時間区間の長さを予め設定された第1のしきい値と比較し、前記非歩行区間として抽出された時間区間の長さが第1のしきい値未満と判定された場合に、当該時間区間を非歩行区間から歩行区間に変更する手段と、
前記歩行区間として抽出された時間区間の長さを予め設定された第2のしきい値と比較し、前記歩行区間として抽出された時間区間の長さが第2のしきい値未満と判定された場合に、当該時間区間を歩行区間から非歩行区間に変更する手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の移動手段判定装置。 - 前記メモリに格納された位置情報とその計測時刻を表す情報をもとに前記ユーザの位置を計測できなかった時間区間を抽出する未計測区間抽出手段と、
前記抽出された未計測区間中に、前記抽出された歩行区間が含まれているか否かを判定する手段と、
前記歩行区間が含まれていると判定された場合に、前記未計測区間から当該歩行区間に相当する時間長を減算し、この減算後の時間区間に対し線形補間を行って当該時間区間におけるユーザの擬似的な位置と計測時刻を算出する手段と
を、さらに具備し、
前記移動手段を判定する手段は、前記未計測区間に含まれる非歩行区間について移動手段を判定する場合に、前記算出された擬似的な位置と計測時刻をもとに前記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて前記ユーザの移動手段を判定することを特徴とする請求項1又は2記載の移動手段判定装置。 - ユーザの位置を表す位置情報を周期的に取得し、この取得した各位置情報をそれぞれその計測時刻を表す情報と対応付けてメモリに格納する過程と、
予め設定した時間間隔で、歩行センサから歩行状態検出データを取得して、この取得された歩行状態検出データをもとにユーザが歩行中か歩行を停止しているかを表す情報を生成し、この生成された歩行状態情報をその計測時刻を表す情報と対応付けて前記メモリに格納する過程と、
前記メモリに格納された各歩行状態情報とその計測時刻を表す情報をもとに、前記ユーザが歩行している時間区間を表す歩行区間と、歩行していない時間区間を表す非歩行区間を抽出する過程と、
前記抽出された非歩行区間について、前記メモリに格納された各位置情報とその計測時刻を表す情報をもとに前記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて前記ユーザの移動手段を判定する過程と
を具備することを特徴とする移動手段判定方法。 - 前記歩行区間と非歩行区間を抽出する過程は、
前記非歩行区間として抽出された時間区間の長さを予め設定された第1のしきい値と比較し、前記非歩行区間として抽出された時間区間の長さが第1のしきい値未満と判定された場合に、当該時間区間を非歩行区間から歩行区間に変更する過程と、
前記歩行区間として抽出された時間区間の長さを予め設定された第2のしきい値と比較し、前記歩行区間として抽出された時間区間の長さが第2のしきい値未満と判定された場合に、当該時間区間を歩行区間から非歩行区間に変更する過程と
を備えることを特徴とする請求項4記載の移動手段判定方法。 - 前記メモリに格納された位置情報とその計測時刻を表す情報をもとに前記ユーザの位置を計測できなかった未計測区間を抽出する過程と、
前記抽出された未計測区間中に、前記抽出された歩行区間が含まれているか否かを判定する過程と、
前記歩行区間が含まれていると判定された場合に、前記未計測区間から当該歩行区間に相当する時間長を減算し、この減算後の時間区間に対し線形補間を行って当該時間区間におけるユーザの擬似的な位置と計測時刻を算出する過程と
を、さらに具備し、
前記移動手段を判定する過程は、前記未計測区間に含まれる非歩行区間について移動手段を判定する場合に、前記算出された擬似的な位置と計測時刻をもとに前記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて前記ユーザの移動手段を判定することを特徴とする請求項4又は5記載の移動手段判定方法。 - 前記請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載の移動手段抽出装置が備える手段の処理をコンピュータに実行させるプログラム。
- 前記請求項7記載のプログラムを読み出し可能な状態で記録する記録媒体。
- 前記移動手段を判定する手段は、前記抽出された非歩行区間の所定の時間間隔における前記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて、前記所定の時間間隔ごとに前記ユーザの移動手段を判定し、前記移動手段の判定結果をもとに前記非歩行区間における移動手段が1種類か複数種類かを判定し、移動手段が1種類と判定された場合には当該移動手段を前記非歩行区間における移動手段と決定し、一方移動手段が複数種類と判定された場合にはこれらの種類ごとにその出現頻度を求めて出現頻度の最も高い移動手段を前記非歩行区間における移動手段と決定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の移動手段判定装置。
- 前記移動手段を判定する過程は、前記抽出された非歩行区間の所定の時間間隔における前記ユーザの移動速度を算出し、この算出された移動速度に基づいて、前記所定の時間間隔ごとに前記ユーザの移動手段を判定し、前記移動手段の判定結果をもとに前記非歩行区間における移動手段が1種類か複数種類かを判定し、移動手段が1種類と判定された場合には当該移動手段を前記非歩行区間における移動手段と決定し、一方移動手段が複数種類と判定された場合にはこれらの種類ごとにその出現頻度を求めて出現頻度の最も高い移動手段を前記非歩行区間における移動手段と決定することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の移動手段判定方法。
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