JP5163415B2 - 階層型変調方法、階層型復調方法、階層型変調を行う送信装置、階層型復調を行う受信装置 - Google Patents
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Description
第1の態様は、伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、そのマッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、その送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する送信装置又は当その送信装置にて実行される変調方法である。
変調マッパ(1003)は、送信電力比の大きい順に階層的に各データブロックを順次選択し、その選択されたデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルの値に基づいて、リソースエレメントの集合においてその変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、その決定されたリソースエレメント群中でのその変調シンボルの配置を決定する。ここで、リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつのリソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、その場合に、変調マッパは例えば、送信電力比の大きい順に階層的に各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第1の処理と、その第1の処理に続いて、各階層型変調ワード毎に、その各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第2の処理と、その第2の処理に続いて、現在のデータブロック番号に対応するデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている各変調シンボルについて、各階層型変調ワード内でリソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中からその各変調シンボルの値に対応する各位置をその各変調シンボルの配置として決定する第3の処理と、その第3の処理に続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、各階層型変調ワード内の残りのリソースエレメントにおいてリソースエレメント番号を1から順に採番し直す第4の処理と、その第4の処理に続いて、データブロック番号を1つ増加させる第5の処理と、その第5の処理に続いて、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したか否かを判定し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達していないと判定したときに第3の処理に実行の制御を戻し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第6の処理と、その次の処理として、最後のデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、各階層型変調ワード内でリソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てをその各変調シンボルの配置として決定する第7の処理とを実行する。或るいは、変調マッパは例えば、送信電力比の大きい順に階層的に各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第8の処理と、その第8の処理に続いて、階層型変調の起点リソースエレメント位置を、リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第9の処理と、その第9の処理に続いて、現在のデータブロック番号に対応するデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルについて、現在の起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中からその各変調シンボルの値に対応する位置をその各変調シンボルの配置として決定する第10の処理と、その第10の処理に続いて、起点リソースエレメント位置を、第10の処理にて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第11の処理と、現在のデータブロック番号に対応するデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルがリソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、その末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、第10の処理に実行の制御を戻し、末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第12の処理と、その次の処理として、起点リソースエレメント位置を、リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第13の処理と、その第13の処理に続いて、データブロック番号を1つ増加させる第14の処理と、その第14の処理に続いて、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したか否かを判定し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達していないと判定したときに第10の処理に実行の制御を戻し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第15の処理と、その次の処理として、最後のデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てをその変調シンボルの配置として決定する第16の処理とを実行する。
位置決定器(1104)は、離散時間受信信号から得られるリソースエレメント毎に、受信エネルギー信号を判定することにより、その各リソースエレメントが複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する。ここで、リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつのリソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、その場合に位置決定器は例えば、各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうちその階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、その階層に対応するデータブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、入力した受信エネルギー信号からその階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する。或いは、位置決定器は例えば、離散時間受信信号から得られるリソースエレメント毎に、受信エネルギー信号が各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、その各リソースエレメントが複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する。
階層型変調方式は、データ転送レートを保証することを約束し、全体的なシステム能力を著しく改善することが可能となる。
本実施形態では、或るチャネルエレメント群においてポジションベース変調方式のような第一の変調方式で幾つかのデータシンボルが変調され、別のチャネルエレメント群では第二の変調方式で幾つかのデータシンボルが階層的に変調されるものである。
本実施形態において言及されるリソースエレメント、データブロック、リソースエレメント位置変調ワード、階層型変調ワード、及び変調シンボルのインデックスについて、以下に説明する。
リソースエレメント(RE:Resouce Element)は、最小の物理チャネル単位として定義される。それは、QPSK、16QAM、及び64QAMに関連した複素変調シンボルをマッピングするために用いられる。REは、時間領域(パルス)、周波数領域(キャリア)、符号領域(Walshコード)、又は空間領域(ビーム)の何れかもしくはこれらの組合せの領域上のチャネル単位によって構成される。
図1は、リソースエレメントの構成例を示す図である。
データブロック(DB:Data Block)は、伝送情報としての多くのビットを含む伝送単位として定義される。データブロックは、いくつかの実際の使用場面が説明される際には、異なる意味で用いられる。例を挙げると、ノードBが複数の伝送ブロックを複数のユーザに伝送する場合、データブロックは各ユーザデータのための搬送ブロックとして解釈される。或いは、データブロックは、搬送ブロックを含んだコードブロックとして表される。
リソースエレメント位置変調(REPM:Resource Element Position Modulation)は、多次元信号変調と同様な概念を持った変調方式であるが、リソースエレメント内で実行される。M個のエレメントからなる長さM(M次元信号)のREPMワードは、全てのM−aryの可能な位相を含んだ変調ワードとして定義される。各REPMワードは、DB(データブロック)から得られる1組の変調シンボルを搬送する。X−QAM方式において変調度をδ(PPMではδ=0、BPSKではδ=1、QPSKではδ=2、16QAMではδ=4、64QAMではδ=6)とすると、1つのREPMワードは、δ+log2 (M)の情報ビットを、DBから搬送する。
階層型変調(HM:Hierarchical Modulation)は、REPMを用いて多数の変調シンボルを階層的に多重化する変調方式と定義される。HMワードは、Hエレメントからなる長さHの変調ワードと定義される。ここで、H=M+L−2で、LはDBの数、MはREPMワードの長さである。HMワードは、L−1個のREPMワードを含み、L−1個のDBからのL−1個の変調シンボルが階層的に変調され、それぞれM−aryの可能な位相を有するL−1個のREPMワードにマッピングされることを保証する。先行するDBシンボルの内容に依存しているREPMワードは、HMワードのサブセットであり、特別な場合としてL=2のときH=Mである。
変調シンボルのインデックスΓは、以下のルールに基づいて変調シンボルから計算される数値として定義される。
階層型変調(HM)方式とは、複数の古典的な変調方式を用いて単一のHMワード内の多数のシンボルを階層的に多重化することである。本実施形態において提案される方式では、或るチャネルエレメント内の或るデータシンボルは、リソース位置変調(REPM)のような変調方式によって変調され、他の残りのチャネルエレメント内の或るデータシンボルは他の変調方式によって階層的に変調される。
*シナリオI:1つのDBが古典的な変調方法を用いて送られる。
*シナリオII:2つのDBが本実施形態による階層的変調方式を用いて送られる。
*シナリオIII:一般的な場合として、L個のDBが、本実施形態による階層的変調方式を用いて送られる。
階層的変調処理がどのように動作するかを明確かつ段階的に説明するために、これら3つのシナリオについて順次説明する。
単一のDBの送信であれば、AM、FM、PM、PAM、PCM、PFM、PPM、PWMなどの任意の変調方式を用いた、古典的な変調方法が実装される。
図2は、PPMワードの長さ即ち各ワード内の位置指定数がM=4である、従来のPPM変調方式が用いられる場合の例を示し、各ワードは時間領域で2個のソースビットを具備する。この例において、1つのDBからの各変調シンボルは、1つのPPMワード内の位置として伝送される。図2において、左から順に、はじめの方から“01”、“10”、“00”等である。
このシナリオでは、2つのDB(DB−1とDB−2とする)があり、それらは1つの受信器もしくは2つの受信器に送信される必要があるとする。HMワード長は固定で、2つのDBからの全てのシンボルは、N個のRE上に、本実施形態によるHM方式を用いてマッピングされると仮定する。ここで提案されるHM方式の手順は、以下の2つのステップからなる。
データブロックインデックス=1のデータブロック(DB−1)からの送信データの変調シンボルは、上述のステップ1に従って、REPMワード長M=4、変調度δ=0で、REPM方式に基づいて変調される。これらの変調シンボルは、1ワード目が‘01’、2ワード目が‘10’、3ワード目が‘00’、4ワード目が‘11’、5ワード目が‘01’、6ワード目が‘10’であって、数1式に基づいて計算されるこれらの変調シンボルのインデックスはそれぞれ、1、2、0、3、1、2となる。この場合、1ワード目の変調シンボルは2番目のRE即ちRE(2)にマッピングされ、2ワード目はRE(3)、3ワード目はRE(1)、4ワード目はRE(4)、5ワード目はRE(2)、6ワード目はRE(3)に、それぞれマッピングされる。
シンボルは、図3に示されるように、各REPMワードにおいて、ステップ1にて占有されなかった(M−1)=3個のREにマッピングされる。1ワード目はRE(2)以外のRE、2ワード目はRE(3)以外のRE、3ワード目はRE(1)以外のRE、4ワード目はRE(4)以外のRE、5ワード目はRE(2)以外のRE、6ワード目はRE(3)以外のREに、それぞれマッピングされる。
このシナリオでは、L個のDBからの全てのシンボルが、HM方式を用いてN個のREにマッピングされる。HMワードの長さはHに固定されると仮定する。ここで提案される変調の手順は以下の通りである。
(5)}の集合(表4中では「RE1,3,4,5」と表記)中の何れかの位置のREに対してマッピングされる。このとき、上記M=4つのエレメントに対して1オリジンで、RE(1):1番、RE(2):2番、RE(3):3番、RE(4):4番と採番が行われる。同様に、HMワード2では、DB1の変調シンボルがマッピングされているRE(3)を除く最初のM=4つのエレメント{RE(1)、RE(2)、RE(4)、RE(5)}の集合(表4中では「RE1,2,4,5」と表記)中の何れかの位置のREに対してマッピングされる。このとき、上記M=4つのエレメントに対して1オリジンで、RE(1):1番、RE(2):2番、RE(4):3番、RE(5):4番と採番が行われる。以下、HMワード3〜6でも同様である。
以上、いくつかの簡素なシナリオのHM方式について、(L−1)個のDBに対しては変調度δ=0、最後のDBに対してはBPSKを使ったREPMを用いた例について説明した。以下の説明では、様々なDBを使った様々な変調を含んだ場合に一般化する。
まず、HMワード長が固定である階層型変調について説明する。
各DBで使用される変調は、一般的にPPM、BPSK、16QAM、64QAMといった変調方式に分類できる。δliをl(「l」はアルファベットの「エル」)番目のDBにおけるi番目の変調インデックスの変調度を表すとすると、δl1=0,δl1=1,δl2=2,δl3=4,δl4=6はPPM、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMをそれぞれ表している。
まず、l(「l」はアルファベットの「エル」)=1(「1」は数字の「イチ」)とされる(ステップS501)。
次に、DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの各シンボルが、そこからの全てのシンボルが完全にマッピングされるまで、各HMワード内でRE番号が採番されているRE集合中の各シンボル値に対応する各位置のREに、REPM方式でマッピングされる(ステップS503)。
次に、l=Lになったか否かが判定される(ステップS506)。
は、
−1のBPSK変調を指定する。
次に、HMワード長が固定ではない場合の階層型変調について説明する。
この場合、HMワード長は、DBの変調シンボルのインデックスに依存する。各DBで使われる変調は一般的に、PPM、BPSK、16QAM、64QAMのようなものの何れも採用することができる。
まず、l(「l」はアルファベットの「エル」)=1(「1」は数字の「イチ」)とされる(ステップS801)。
次に、DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの1つのシンボルが、現在のREPMの起点RE位置を基準にして、先行するDBからのシンボルによって未だ占有されていないRE集合中の各シンボル値に対応する位置のREに、REPM方式でマッピングされる(ステップS803)。
次に、DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの全てのシンボルが完全にマッピングされたか否かが判定される(ステップS805)。
次に、l=Lになったか否かが判定される(ステップS808)。
ここで、もし各DB内のビット数がチャネル条件とマッピングの確率に適合させられるならば、達成可能なキャパシティは多少大きくなっているはずである。複雑化をさけるため、以下の説明において、L=2である場合のみについて、そのキャパシティが導出される。
最大REPMワード長はMであると仮定する。マッピングルールは図6で説明したのと同様である。しかし、各REPMワードの起点は、ワード長が異なるために、先行するワードの終了点がどこであるかに依存する点が異なる。先行するワードの終了点がn番目のREであると仮定すると、現在のワードの起点は(n+1)番目のREでなければならない。
以上説明した本実施形態のHM変調方法を用いた送信器と受信器の実施形態について、以下に説明する。
この送信器は、DBセレクタ1001、ゲインマルチプレクサ1002、変調マッパ1003、チャネルREマッパ1004、及び他処理プロセッサ1005から構成される。
・各REPMワード中で変調シンボルを配置可能な位置(RE集合)の決定。
・位置が決定されたRE集合中で変調シンボルを配置するREの決定。
より具体的には、変調マッパ1003は、前述した図5(HMワード長が等しいHMの場合)又は図8(HMワード長が等しくないHMの場合)の動作フローチャートで示される階層型変調処理を実行する。この処理は例えば、送信器を構成するプロセッサが、メモリに記憶された図5又は図8の動作フローチャートに対応するプログラムを実行する処理、或いは、図5又は図8の動作フローチャートに対応する処理を専用に実行するファームウェア又はハードウェアとして実現することができる。
次に、HM方式に基づく受信器について説明する。
図11は、HM方式のための二乗則演算に基づく最適受信器の実施形態の構成図である。
l番目のDBに対して使用される変調は、M−aryの位相偏移変調(PSK)であると仮定する。ここで、l=1,2,・・・,L−1であり、L番目のDBに対して使用される変調はM−aryのQAMとする。
サンプラ1102は、マッチトフィルタ1101から出力されるアナログ複素受信信号に対してサンプリング処理を実行することにより、当該アナログ複素受信信号を複素離散時間受信信号に変換する。
数22式により得られる離散時間受信信号は、位置検出のために、
で表される二乗則演算を実行する二乗則演算器1103に入力する。
るかを算出するための処理を実行する。
図12は、HMワード長が等しいときの、図11の位置決定器1104の構成例を示す図である。
図12に示される位置決定器1104は、#1〜#L−1の各DBに対応して階層的に構成される、決定器1201、セレクタ1202、除去器1203の3個のプロセッサからなる#1〜#L−1の階層モジュール1200を有する。
ここでの処理は、事前に決定される各DBl毎の閾値ζl (l=1,2,・・・,L−1)に強く依存している。図12に示される実施形態とは異なり、図13に示される位置検出器1104は、単純に、事前に閾値が設定された、DB−1,DB−2,・・・,DB−Lに対応するL個のセレクタ1301(#1)、1301(#2)、・・・、1301(#L)によって構成されている。
#1〜#Lの各セレクタ1301は、それぞれ独立した閾値ζl によって、DBl のためのRE位置の検出を同時に実行することが可能であるため、位置決定器1104における処理遅延は小さくて済む。
階層型変調の実施形態における具体的な信号配置について以下に説明する。
階層型変調において用いられるM−ary位相偏移変調(MPSK)やM−ary直交振幅変調(MQAM)等の典型的な変調処理は、妥当で信頼の置ける送信信号として使うことができるI−Qポイントの配置を生成する。
今単純に、階層型変調において、l=1,2,・・・,L−1までのDB−lについてはMPSKが採用され、残りのDB−LについてはMQAMが採用されると仮定する(Mは適当な自然数)。また、各隣り合ったDB間の電力オフセットは定数Δであるとする。この仮定のもとで、L=3とすると、3個のDBの信号配置は、図17に示される如くとなる。ここでDB−1、DB−2、DB−3はそれぞれ、16PSK、8PSK、16Q
AMをそれぞれ利用している。
以下に、図10に示される送信器内のゲインマルチプレクサ1002における電力制御を実現するための、DB間の電力配置について説明する。
異なったDBに分散させられた送信電力を決めるために、隣接DB間のオフセットは定数Δであると仮定する。全てのDBの送信帯域幅は同じであるので、電力よりはむしろエネルギーを使うのが簡素である。いくつかのパラメータは次のように定義される。
は、L番目のDBの変調シンボル毎の平均送信エネルギーである。
ここで、μk は変調度kのエネルギー係数である。QPSK、16QAM、64QAMのμk の例を、表5に示す。
はDB−lとDB−(l+1)間のオフセットエネルギーで、これは定数となる。
とすると、数31式は、次式のように簡略化される。
このようにして決定されるエネルギー値εl に基づいて、ゲインマルチプレクサ1002における各DBl に対するゲインファクタβl が決定される。
各HMワードのための平均送信エネルギーを決めるため、以下のような一般的な変調方式のためのいくつかの仮定をする。
・各REのための受信SNRχは定数である。
・各REの受信エネルギーはεl である。ここで、l=1,2,・・・,Lである。
・受信ノイズパワースペクトル密度(PSD:Power Spectral Density)は異なり、N0,l と表記する。ここで、l=1,2,・・・,Lである。
以上説明した実施形態による階層型変調方式は、以下のような特徴を持つ。
・従来の変調方式に対して、ピークデータレートが著しく改善される。
・MBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)トラフィックとユニキャストトラフィックが多重化されることによって、MBMSのゲインが著しく向上する。
・周波数領域においては、電力増大は、システムのパフォーマンスの改善によって自然に許容される。例えば、OFDMAシステムの電力増大は、制御チャネルと同様にリファレンスチャネルで容易に対処できる。
本実施形態では、複数のDBを1つの搬送ブロックを使って1人のユーザに送信することができるので、QAMのような従来の変調方式に比べて、ピークデータレートを極めて高くすることができる。
MBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)は、以下のような振る舞いと特徴を有する。
以下の説明において、まずSINRの分布を決定し、QPSK、16QAM、64QAMに対する変調符号化方式(MCS:Modulation Coding Schem
e)情報の適用の可能性について検討する。そのようなことを達成するため、まず、図18に示されるような相互情報量(MI:Mutual Information)を導出する。MIは、QPSK、16QAM、64QAMに関連するSINRの関数である。経験則によれば、QPSK、16QAM、64QAMのために要求されるSINRは、下記表6の中央の列に示される。表6に示される各変調の確率を算出するために、数値的な仮定は、W−CDMA方式のデータ通信を高速化した規格であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式に基づいていると仮定する。この仮定は、図19に示されるように、長期間SINR(他の専門用語で言うジオメトリ)の累積確率分布(CDF:Comulative Distribution Function)を与える。
簡略化のため、以下の数値解析では、δli (HM)=δ2i (Conv)と仮定する。
図22は、最大ワード長が固定された(しかしREPMワード長は固定されない)ときの、変調度δliの様々な指定値に対する、REPMワード長の関数としての全体的なシステムキャパシティを示している。図22より、DB1に対してQPSK変調方式が採用されているときに最適なREPMワード長は8であることがわかる。この値は、固定長REPMワードのシナリオと比べて、倍の値である。そのとき達成されるゲインは、従来の変調方式に対して、25%以上である。
(付記1)
伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信するときの変調方法であって、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
を含むことを特徴とする階層型変調方法。
(付記2)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記第3のステップは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第5のステップと、
該第5のステップに続いて、前記各階層型変調ワード毎に、該各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、前記リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第6のステップと、
該第6のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている各変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する各位置を該各変調シンボルの配置として決定する第7のステップと、
該第7のステップに続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、前記各階層型変調ワード内の残りの前記リソースエレメントにおいて前記リソースエレメント番号を1から順に採番し直す第8のステップと、
該第8のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第9のステップと、
該第9のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第7のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第10のステップと、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てを該各変調シンボルの配置として決定する第11のステップと、
からなることを特徴とする付記1に記載の階層型変調方法。
(付記3)
前記第3のステップは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第12のステップと、
該第12のステップに続いて、前記階層型変調の起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第13のステップと、
該第13のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルについて、現在の前記起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する位置を該各変調シンボルの配置として決定する第14のステップと、
該第14のステップに続いて、前記起点リソースエレメント位置を、前記第14のステップにて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第15のステップと、
現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルが前記リソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、該末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第16のステップと、
該次の処理として、前記起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第17のステップと、
該第17のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第18のステップと、
該第18のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第19のステップと、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てを該変調シンボルの配置として決定する第20のステップと、
からなることを特徴とする付記1に記載の階層型変調方法。
(付記4)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の階層型変調方法。
(付記5)
それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行うときの復調方法であって、
前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第1のステップと、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する第2のステップと、
前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第3のステップと、
を含むことを特徴とする階層型復調方法。
(付記6)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記第2のステップは、前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した前記階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうち該階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、該階層に対応する前記データブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、前記入力した受信エネルギー信号から該階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する、
ことを特徴とする付記5に記載の階層型復調方法。
(付記7)
前記第2のステップは、前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号が前記各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する、
ことを特徴とする付記5に記載の階層型復調方法。
(付記8)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記5乃至7の何れか1項に記載の階層型復調方法。
(付記9)
伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して通信を行う通信方法であって、
送信装置側で、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
を実行し、
受信装置側で、
送信され伝送された前記送信出力信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換する第5のステップと、
該離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第6のステップと、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する第7のステップと、
前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第8のステップと、
を含むことを特徴とする階層型通信方法。
(付記10)
伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する送信装置であって、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成するデータブロックセレクタと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御するゲインマルチプレクサと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する変調マッパと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングするチャネルリソースエレメントマッパと、
を含むことを特徴とする階層型変調を行う送信装置。
(付記11)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記変調マッパは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第1の処理と、
該第1の処理に続いて、前記各階層型変調ワード毎に、該各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、前記リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第2の処理と、
該第2の処理に続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている各変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する各位置を該各変調シンボルの配置として決定する第3の処理と、
該第3の処理に続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、前記各階層型変調ワード内の残りの前記リソースエレメントにおいて前記リソースエレメント番号を1から順に採番し直す第4の処理と、
該第4の処理に続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第5の処理と、
該第5の処理に続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第3の処理に実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第6の処理と、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てを該各変調シンボルの配置として決定する第7の処理と、
を実行することを特徴とする付記10に記載の階層型変調を行う送信装置。
(付記12)
前記変調マッパは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第8の処理と、
該第8の処理に続いて、前記階層型変調の起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第9の処理と、
該第9の処理に続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルについて、現在の前記起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する位置を該各変調シンボルの配置として決定する第10の処理と、
該第10の処理に続いて、前記起点リソースエレメント位置を、前記第10の処理にて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第11の処理と、
現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルが前記リソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、該末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、前記第10の処理に実行の制御を戻し、前記末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第12の処理と、
該次の処理として、前記起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第13の処理と、
該第13の処理に続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第14の処理と、
該第14の処理に続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第10の処理に実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第15の処理と、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てを該変調シンボルの配置として決定する第16の処理と、
を実行することを特徴とする付記10に記載の階層型変調を行う送信装置。
(付記13)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記10乃至12の何れか1項に記載の階層型変調を行う送信装置。
(付記14)
それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行う受信装置であって、
前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する二乗則演算器と、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する位置決定器と、
前記各データブロック毎に、前記位置決定器にて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する復調器と、
を含むことを特徴とする階層型復調を行う受信装置。
(付記15)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記位置決定器は、前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した前記階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうち該階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、該階層に対応する前記データブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、前記入力した受信エネルギー信号から該階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する、
ことを特徴とする付記14に記載の階層型復調を行う受信装置。
(付記16)
前記位置決定器は、前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号が前記各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する、
ことを特徴とする付記14に記載の階層型復調を行う受信装置。
(付記17)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記14乃至16の何れか1項に記載の階層型復調を行う受信装置。
1002 ゲインマルチプレクサ
1003 変調マッパ
1004 チャネルREマッパ
1005 他処理プロセッサ
1006 マッチトフィルタ
1101 サンプラ
1102 二乗則演算器
1103 位置決定器
1104 復調器
1105 デコーダ
1200 階層モジュール
1201 決定器
1202 セレクタ
1203 除去器
1301 セレクタ
Claims (10)
- 伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する際の変調方法であって、
それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて、取り出した該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
を含むことを特徴とする階層型変調方法。 - 前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記第3のステップは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第5のステップと、
該第5のステップに続いて、前記各階層型変調ワード毎に、該各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、前記リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第6のステップと、
該第6のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている各変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する各位置を該各変調シンボルの配置として決定する第7のステップと、
該第7のステップに続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、前記各階層型変調ワード内の残りの前記リソースエレメントにおいて前記リソースエレメント番号を1から順に採番し直す第8のステップと、
該第8のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第9のステップと、
該第9のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第7のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第10のステップと、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てを該各変調シンボルの配置として決定する第11のステップと、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の階層型変調方法。 - 前記第3のステップは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第12のステップと、
該第12のステップに続いて、前記階層型変調の起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第13のステップと、
該第13のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルについて、現在の前記起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する位置を該各変調シンボルの配置として決定する第14のステップと、
該第14のステップに続いて、前記起点リソースエレメント位置を、前記第14のステップにて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第15のステップと、
現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルが前記リソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、該末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第16のステップと、
該次の処理として、前記起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第17のステップと、
該第17のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第18のステップと、
該第18のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第19のステップと、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てを該変調シンボルの配置として決定する第20のステップと、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の階層型変調方法。 - 複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の階層型変調方法。 - それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行うときの復調方法であって、
前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第1のステップと、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する第2のステップと、
前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第3のステップと、
を含むことを特徴とする階層型復調方法。 - 前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記第2のステップは、前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した前記階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうち該階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、該階層に対応する前記データブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、前記入力した受信エネルギー信号から該階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する、
ことを特徴とする請求項5に記載の階層型復調方法。 - 前記第2のステップは、前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号が前記各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する、
ことを特徴とする請求項5に記載の階層型復調方法。 - 伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して通信を行う通信方法であって、
送信装置側で、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
を実行し、
受信装置側で、
送信され伝送された前記送信出力信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換する第5のステップと、
該離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第6のステップと、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうち
のどれに対応するかを検出する第7のステップと、
前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第8のステップと、
を含むことを特徴とする階層型通信方法。 - 伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する送信装置であって、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成するデータブロックセレクタと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御するゲインマルチプレクサと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する変調マッパと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングするチャネルリソースエレメントマッパと、
を含むことを特徴とする階層型変調を行う送信装置。 - それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行う受信装置であって、
前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する二乗則演算器と、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する位置決定器と、
前記各データブロック毎に、前記位置決定器にて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する復調器と、
を含むことを特徴とする階層型復調を行う受信装置。
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