JP5163415B2 - 階層型変調方法、階層型復調方法、階層型変調を行う送信装置、階層型復調を行う受信装置 - Google Patents

階層型変調方法、階層型復調方法、階層型変調を行う送信装置、階層型復調を行う受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、変調システムに関する。本発明は、ユニキャストサービスと連携するマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)に利用することができる。
電気通信の分野では、変調は最も重要な処理の一つである。変調は、周期的な波形を変化させる。この過程において、メッセージは一般的には、サイン波形の振幅、位相、周波数などの幾つかのパラメータを変化させることによって搬送することができる。これら全てのパラメータは低周波数の情報信号に従って変化させられ、その結果、変調信号が得られる。変調方式としては多くのものが存在する。振幅変調(AM:Amplitude Modulation)、周波数変調(FM:Frequency Modulation)、位相変調(PM:Phase Modulation)、パルス変調(PM:Pulse Modulation)などである。これらの変調方式の中でも、パルス変調(PM)は最も一般的な変調方式であり、これは更に、パルス振幅変調(PAM:Pulse Amplitude Modulation)、パルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)、パルス周波数変調(PFM:Pulse Frequency Modulation)、パルス位置変調(PPM:Pulse Position Modulation)、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)に分類することができる。
変調次元を増やすために、多次元信号変調と呼ばれる、よく知られている変調方式を採用することができ、その結果、より高次元に対応した信号波形が構成される。この高い次元は、時間領域もしくは周波数領域、又はその双方に依存させることができる。
現在の3GPP、3GPP2、802.16のような電気通信の標準において、最も一般的に使用されている変調は、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)である。この方式では、時間領域、周波数領域、又は空間領域における受信機での現在までのチャネル状態に従って全体的なシステム性能を向上させることを目指した、適応変調符号化方式(AMC:Adaptive Modulation and channel Coding)を容易に採用することができる。
しかし、上述したQAMのような全ての変調方式は、データ信号に応じてキャリア信号もしくはキャリア波形(通常はサイン波)のいくつかの局面を変更することにより、データを搬送するものであり、多くのアプリケーションにおいて、変調方式自体は変化しない。あるアプリケーションが採用する方式が、例えばPPMとQAMの間で変更されることはない、もしくは組み合わされることはない。AMC方式でさえも、4位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)から16QAMもしくは64QAMというように、変調オーダが変化するのみである。
いままで既存の変調の方式を最適に改良するために多くの試みがなされたが、個別の方式の改良という従来の対応のしかたでは、全体のシステム・パフォーマンスが制限されてしまうという問題点を有していた。
本発明の課題は、複数の古典的な変調方式を組み合わせることを可能とし、複数のシンボルを効率良く多重化することにある。
第1の態様は、伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、そのマッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、その送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する送信装置又は当その送信装置にて実行される変調方法である。
データブロックセレクタ(1001)は、それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から伝送情報を取り出し、その各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いてその伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する。
ゲインマルチプレクサ(1002)は、各データブロック毎に生成された変調シンボルの送信電力を、各データブロック間で決定される送信電力比で制御する。
変調マッパ(1003)は、送信電力比の大きい順に階層的に各データブロックを順次選択し、その選択されたデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルの値に基づいて、リソースエレメントの集合においてその変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、その決定されたリソースエレメント群中でのその変調シンボルの配置を決定する。ここで、リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつのリソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、その場合に、変調マッパは例えば、送信電力比の大きい順に階層的に各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第1の処理と、その第1の処理に続いて、各階層型変調ワード毎に、その各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第2の処理と、その第2の処理に続いて、現在のデータブロック番号に対応するデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている各変調シンボルについて、各階層型変調ワード内でリソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中からその各変調シンボルの値に対応する各位置をその各変調シンボルの配置として決定する第3の処理と、その第3の処理に続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、各階層型変調ワード内の残りのリソースエレメントにおいてリソースエレメント番号を1から順に採番し直す第4の処理と、その第4の処理に続いて、データブロック番号を1つ増加させる第5の処理と、その第5の処理に続いて、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したか否かを判定し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達していないと判定したときに第3の処理に実行の制御を戻し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第6の処理と、その次の処理として、最後のデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、各階層型変調ワード内でリソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てをその各変調シンボルの配置として決定する第7の処理とを実行する。或るいは、変調マッパは例えば、送信電力比の大きい順に階層的に各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第8の処理と、その第8の処理に続いて、階層型変調の起点リソースエレメント位置を、リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第9の処理と、その第9の処理に続いて、現在のデータブロック番号に対応するデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルについて、現在の起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中からその各変調シンボルの値に対応する位置をその各変調シンボルの配置として決定する第10の処理と、その第10の処理に続いて、起点リソースエレメント位置を、第10の処理にて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第11の処理と、現在のデータブロック番号に対応するデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルがリソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、その末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、第10の処理に実行の制御を戻し、末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第12の処理と、その次の処理として、起点リソースエレメント位置を、リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第13の処理と、その第13の処理に続いて、データブロック番号を1つ増加させる第14の処理と、その第14の処理に続いて、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したか否かを判定し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達していないと判定したときに第10の処理に実行の制御を戻し、データブロック番号がデータブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第15の処理と、その次の処理として、最後のデータブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てをその変調シンボルの配置として決定する第16の処理とを実行する。
チャネルリソースエレメントマッパ(1004)は、その決定された配置に基づいて、各データブロックに関してゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルをリソースエレメントの集合にマッピングする。
第2の態様は、それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、そのリソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、その受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、その離散時間受信信号に対して復調及び復号を行う受信装置又はその受信装置で実行される復調方法である。
二乗則演算器(1103)は、離散時間受信信号を、その信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する。
位置決定器(1104)は、離散時間受信信号から得られるリソースエレメント毎に、受信エネルギー信号を判定することにより、その各リソースエレメントが複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する。ここで、リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつのリソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、その場合に位置決定器は例えば、各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうちその階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、その階層に対応するデータブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、入力した受信エネルギー信号からその階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する。或いは、位置決定器は例えば、離散時間受信信号から得られるリソースエレメント毎に、受信エネルギー信号が各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、その各リソースエレメントが複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する。
復調器(1105)は、各データブロック毎に、位置決定器にて検出されたその各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する離散時間受信信号に対して復調処理を実行する。
以上の第1又は第2の態様の構成において、複数のデータブロックのうち最後のデータブロック以外のデータブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後のデータブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送するように構成することができる。
階層型変調方式は、従来の変調コンセプトを斬新的に打ち破り、変調技術の革新を進めることが可能となる。
階層型変調方式は、データ転送レートを保証することを約束し、全体的なシステム能力を著しく改善することが可能となる。
また、アプリケーションの視点から、MBMS(マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス)とユニキャストサービスが同じ周波数帯に共存しているときに、階層型変調方式は、ピークデータレートを改善することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、最良の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態では、或るチャネルエレメント群においてポジションベース変調方式のような第一の変調方式で幾つかのデータシンボルが変調され、別のチャネルエレメント群では第二の変調方式で幾つかのデータシンボルが階層的に変調されるものである。
<リソースエレメント、データブロック、リソースエレメント位置変調ワード、階層型変調ワード、変調シンボルインデックス>
本実施形態において言及されるリソースエレメント、データブロック、リソースエレメント位置変調ワード、階層型変調ワード、及び変調シンボルのインデックスについて、以下に説明する。
リソースエレメント(RE)
リソースエレメント(RE:Resouce Element)は、最小の物理チャネル単位として定義される。それは、QPSK、16QAM、及び64QAMに関連した複素変調シンボルをマッピングするために用いられる。REは、時間領域(パルス)、周波数領域(キャリア)、符号領域(Walshコード)、又は空間領域(ビーム)の何れかもしくはこれらの組合せの領域上のチャネル単位によって構成される。
図1は、リソースエレメントの構成例を示す図である。
データブロック(DB)
データブロック(DB:Data Block)は、伝送情報としての多くのビットを含む伝送単位として定義される。データブロックは、いくつかの実際の使用場面が説明される際には、異なる意味で用いられる。例を挙げると、ノードBが複数の伝送ブロックを複数のユーザに伝送する場合、データブロックは各ユーザデータのための搬送ブロックとして解釈される。或いは、データブロックは、搬送ブロックを含んだコードブロックとして表される。
リソースエレメント位置変調(REPM)
リソースエレメント位置変調(REPM:Resource Element Position Modulation)は、多次元信号変調と同様な概念を持った変調方式であるが、リソースエレメント内で実行される。M個のエレメントからなる長さM(M次元信号)のREPMワードは、全てのM−aryの可能な位相を含んだ変調ワードとして定義される。各REPMワードは、DB(データブロック)から得られる1組の変調シンボルを搬送する。X−QAM方式において変調度をδ(PPMではδ=0、BPSKではδ=1、QPSKではδ=2、16QAMではδ=4、64QAMではδ=6)とすると、1つのREPMワードは、δ+log2 (M)の情報ビットを、DBから搬送する。
階層型変調(HM)
階層型変調(HM:Hierarchical Modulation)は、REPMを用いて多数の変調シンボルを階層的に多重化する変調方式と定義される。HMワードは、Hエレメントからなる長さHの変調ワードと定義される。ここで、H=M+L−2で、LはDBの数、MはREPMワードの長さである。HMワードは、L−1個のREPMワードを含み、L−1個のDBからのL−1個の変調シンボルが階層的に変調され、それぞれM−aryの可能な位相を有するL−1個のREPMワードにマッピングされることを保証する。先行するDBシンボルの内容に依存しているREPMワードは、HMワードのサブセットであり、特別な場合としてL=2のときH=Mである。
変調シンボルのインデックス
変調シンボルのインデックスΓは、以下のルールに基づいて変調シンボルから計算される数値として定義される。
変調シンボルとして、グレイ符号化が用いられない場合は、変調シンボルのインデックスは次式で定義される。
ここで、(α1 ,α2 ,・・・,αK )は変調シンボル、αKは{0,1}のソースビットであり、K=log(M)である。
変調シンボルとして、隣接する変調シンボルの振幅値が1ビットのみ異なるようなグレイ符号化が用いられる場合は、変調ワード長Mに依存する変調シンボルのインデックスは、M=4,8の場合が表1に示される。
変調シンボルのインデックスは、M−ary REPMワード中のRE位置を決定するために使用される。
<階層型変調方式>
階層型変調(HM)方式とは、複数の古典的な変調方式を用いて単一のHMワード内の多数のシンボルを階層的に多重化することである。本実施形態において提案される方式では、或るチャネルエレメント内の或るデータシンボルは、リソース位置変調(REPM)のような変調方式によって変調され、他の残りのチャネルエレメント内の或るデータシンボルは他の変調方式によって階層的に変調される。
提案する変調方式の概念は、以下の3つのシナリオで説明される。
*シナリオI:1つのDBが古典的な変調方法を用いて送られる。
*シナリオII:2つのDBが本実施形態による階層的変調方式を用いて送られる。
*シナリオIII:一般的な場合として、L個のDBが、本実施形態による階層的変調方式を用いて送られる。
階層的変調処理がどのように動作するかを明確かつ段階的に説明するために、これら3つのシナリオについて順次説明する。
単一データブロックの送信のための変調(シナリオI)
単一のDBの送信であれば、AM、FM、PM、PAM、PCM、PFM、PPM、PWMなどの任意の変調方式を用いた、古典的な変調方法が実装される。
図2は、PPMワードの長さ即ち各ワード内の位置指定数がM=4である、従来のPPM変調方式が用いられる場合の例を示し、各ワードは時間領域で2個のソースビットを具備する。この例において、1つのDBからの各変調シンボルは、1つのPPMワード内の位置として伝送される。図2において、左から順に、はじめの方から“01”、“10”、“00”等である。
2個のデータブロックの送信のための変調(シナリオII)
このシナリオでは、2つのDB(DB−1とDB−2とする)があり、それらは1つの受信器もしくは2つの受信器に送信される必要があるとする。HMワード長は固定で、2つのDBからの全てのシンボルは、N個のRE上に、本実施形態によるHM方式を用いてマッピングされると仮定する。ここで提案されるHM方式の手順は、以下の2つのステップからなる。
ステップ1:DB−1からの変調シンボルは、REPMワード長M、変調度δ=0で、REPM方式を使って変調される。この場合、1つのREワードを使って、DB−1からの1組の変調シンボルが、log2 (M)ビットで配送される。
ステップ2:DB−2からの変調シンボルが、BPSKを使って変調される。その結果得られるBPSKシンボルは、各REPMワードにおいて、ステップ1にて占有されなかった(M−1)個のREにマッピングされる。
ここで、DB−1のシンボルの伝送パワーは、DB−2のそれよりも多少高く、その程度は、受信された信号がノイズや干渉によってどの程度影響されたかに依存する。この方式は、RE毎のビット数という観点から、次式に示される最大キャパシティを与える。
この値Cは、BPSK変調によってのみ、特にMが大きくなったときに、1よりも非常に高くすることができる。
図3は、表2に示されているように、REPMワード長M=4で、DB−1とDB−2がREPMワードにマッピングされる例を示す。
データブロックインデックス=1のデータブロック(DB−1)からの送信データの変調シンボルは、上述のステップ1に従って、REPMワード長M=4、変調度δ=0で、REPM方式に基づいて変調される。これらの変調シンボルは、1ワード目が‘01’、2ワード目が‘10’、3ワード目が‘00’、4ワード目が‘11’、5ワード目が‘01’、6ワード目が‘10’であって、数1式に基づいて計算されるこれらの変調シンボルのインデックスはそれぞれ、1、2、0、3、1、2となる。この場合、1ワード目の変調シンボルは2番目のRE即ちRE(2)にマッピングされ、2ワード目はRE(3)、3ワード目はRE(1)、4ワード目はRE(4)、5ワード目はRE(2)、6ワード目はRE(3)に、それぞれマッピングされる。
データブロックインデックス=2のデータブロック(DB−2)からの送信データの変調シンボルは、上述のステップ2に従って、BPSKシンボルとして送信され、これらの
シンボルは、図3に示されるように、各REPMワードにおいて、ステップ1にて占有されなかった(M−1)=3個のREにマッピングされる。1ワード目はRE(2)以外のRE、2ワード目はRE(3)以外のRE、3ワード目はRE(1)以外のRE、4ワード目はRE(4)以外のRE、5ワード目はRE(2)以外のRE、6ワード目はRE(3)以外のREに、それぞれマッピングされる。
L個のデータブロックの送信のための変調(シナリオIII)
このシナリオでは、L個のDBからの全てのシンボルが、HM方式を用いてN個のREにマッピングされる。HMワードの長さはHに固定されると仮定する。ここで提案される変調の手順は以下の通りである。
ステップ1:l(「l」はアルファベットの「エル」)=1(「1」は数字の「イチ」)とされる。また、各HMワードの先頭から末尾まで順に、RE番号が1から順に採番される。
ステップ2:DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの各シンボルが、そこからの全てのシンボルが完全にマッピングされるまで、各HMワード内でREインデックスの番号が採番されているRE集合中の1つのREに、REPM方式でマッピングされる。より具体的には、各シンボルのインデックス値+1に対応する各HMワード内で採番されているRE番号のREに、各シンボルがマッピングされる。
ステップ3:先行するDBからのシンボルによって既に位置が占められているREが取り除かれることによって、各HMワード内の残りのREにおいてRE番号が1から順に採番され直される。
ステップ4:l=l(「l」はアルファベットの「エル」)+1(「1」は数字の「イチ」)とされて、ステップ2とステップ3の処理が繰り返される。
ステップ5:l=L−1まで、ステップ2からステップ4が繰り返される。l=Lになったら、ステップ6が実行される。
ステップ6:最後のDBからの全てのシンボルが、各HMワード内で採番されている残りの各(M−1)個のREにマッピングされる。
DB間の伝送電力は次のルールに従う
ここで Pl はl番目のDBの伝送電力である。なお、「l」はアルファベットの「エル」である。
この方式は、RE毎のビット数という観点から、次式に示される最大キャパシティを与える。
この値Cは、BPSK変調によってのみ、特にMが大きくなったときに、1よりも非常に高くすることができる。
言うまでもなく、HMによって得られる上記キャパシティは、ノイズレベルが信号レベルに比べて十分に低いという理想的なチャネル条件のもとで、引き出される。実用的条件下でのMの値の最適化については、後述する。
いま、DB数L=3かつREPMワード長M=4で、表3に示されるような各送信データを有するデータブロックDB1、DB2、DB3についてのHMの例を図4に示す。
DBの数をL個、各DBの変調シンボルを搬送するために必要なREPMワード長をMエレメントとすれば、HM(階層型変調)に必要なHMワード長Hは、HMの定義の項で前述したように、H=M+L−2=4+3−2=5エレメントである。即ち、図4に示されるように、各HMワード1〜6は、{RE(1)、RE(2)、RE(3)、RE(4)、RE(5)}の5つのリソースエレメントから構成されている。
そしてまず、DB1に注目すると、上述のステップ1に従って、図4及び表4に示されるように、DB1からの変調シンボルは、そのインデックス値に基づいて、各HMワードの最初のM=4つのエレメント{RE(1)、RE(2)、RE(3)、RE(4)}の集合(表4中では「RE1,2,3,4」と表記)中の何れかの位置のREにマッピングされる。
これを踏まえて、具体的には、HMワード1では、DB1の1番目の送信データの変調シンボル‘01’のインデックスは1であり、そのシンボルはRE(2)にマッピングされる。HMワード2では、DB1の2番目の送信データの変調シンボル‘10’のインデックスは2であり、そのシンボルはRE(3)にマッピングされる。HMワード3では、DB1の3番目の送信データの変調シンボル‘00’のインデックスは0であり、そのシンボルはRE(1)にマッピングされる。HMワード4では、DB1の4番目の送信データの変調シンボル‘11’のインデックスは3であり、そのシンボルはRE(4)にマッピングされる。HMワード5では、DB1の5番目の送信データの変調シンボル‘01’のインデックスは1であり、そのシンボルはRE(2)にマッピングされる。HMワード6では、DB1の6番目の送信データの変調シンボル‘10’のインデックスは2であり、そのシンボルはRE(3)にマッピングされる。
次に、DB2に注目した場合、まず上述のステップ2に従って、図4及び表4に示されるように、先行するDB1からのシンボルによって既に占められているREが取り除かれることによって、HMワード1では、DB1の変調シンボルがマッピングされているRE(2)を除く最初のM=4つのエレメント{RE(1)、RE(3)、RE(4)、RE
(5)}の集合(表4中では「RE1,3,4,5」と表記)中の何れかの位置のREに対してマッピングされる。このとき、上記M=4つのエレメントに対して1オリジンで、RE(1):1番、RE(2):2番、RE(3):3番、RE(4):4番と採番が行われる。同様に、HMワード2では、DB1の変調シンボルがマッピングされているRE(3)を除く最初のM=4つのエレメント{RE(1)、RE(2)、RE(4)、RE(5)}の集合(表4中では「RE1,2,4,5」と表記)中の何れかの位置のREに対してマッピングされる。このとき、上記M=4つのエレメントに対して1オリジンで、RE(1):1番、RE(2):2番、RE(4):3番、RE(5):4番と採番が行われる。以下、HMワード3〜6でも同様である。
続いて、上述のステップ3に従って、DB−2からの各変調シンボル‘10’、‘00’、‘01’、‘10’、‘01’、‘11’が、それぞれに対する各インデックス値2,0,1,2,1,3に従って、各HMワード毎に採番されたM=4つのエレメントの集合中の何れかのREにマッピングされる。具体的には、HMワード1では、DB2の1番目の変調シンボル‘10’は、そのインデックス値=2に基づいて、エレメント集合{RE(1)、RE(3)、RE(4)、RE(5)}中の3番目のリソースエレメントRE(4)にマッピングされる。HMワード2では、DB2の2番目の変調シンボル‘00’は、そのインデックス値=0に基づいて、エレメント集合{RE(1)、RE(2)、RE(4)、RE(5)}中の1番目のリソースエレメントRE(1)にマッピングされる。なお、前述したように、変調シンボルのインデックスは0オリジンであり、REの位置(採番)は1オリジンであることに注意する。以下、HMワード3〜6でも同様である。
最後に、DB3に注目した場合、まず上述のステップ4の判定において、(L−1)=(3−1)=2個のDB(DB1とDB2)が処理されたと判定されるため、上述のステップ5に従って、最後のDB3からの全ての変調シンボルは、BPSKシンボルとして送信され、これらのシンボルは、各HMワード内で占有されていない残りの(M−1)=(4−1)=3個のREにマッピングされる。具体的には、図4に示されるように、HMワード1では、DB3からの1番目のBPSKシンボルは、残りの3つのエレメント集合{RE(1)、RE(3)、RE(5)}にマッピングされる。HMワード2では、DB3からの2番目のBPSKシンボルは、残りの3つのエレメント集合{RE(2)、RE(4)、RE(5)}にマッピングされる。以下、HMワード3〜6でも同様である。
<一般化された階層型変調方式>
以上、いくつかの簡素なシナリオのHM方式について、(L−1)個のDBに対しては変調度δ=0、最後のDBに対してはBPSKを使ったREPMを用いた例について説明した。以下の説明では、様々なDBを使った様々な変調を含んだ場合に一般化する。
HMワード長が等しい階層型変調
まず、HMワード長が固定である階層型変調について説明する。
各DBで使用される変調は、一般的にPPM、BPSK、16QAM、64QAMといった変調方式に分類できる。δliをl(「l」はアルファベットの「エル」)番目のDBにおけるi番目の変調インデックスの変調度を表すとすると、δl1=0,δl1=1,δl2=2,δl3=4,δl4=6はPPM、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMをそれぞれ表している。
HMワード長が等しいHMに基づくこの変調処理の手順は、図5の動作フローチャートで示される。
まず、l(「l」はアルファベットの「エル」)=1(「1」は数字の「イチ」)とされる(ステップS501)。
次に、各HMワードの先頭から末尾まで順に、RE番号が1から順に採番される(ステップS502)。
次に、DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの各シンボルが、そこからの全てのシンボルが完全にマッピングされるまで、各HMワード内でRE番号が採番されているRE集合中の各シンボル値に対応する各位置のREに、REPM方式でマッピングされる(ステップS503)。
次に、先行するDBからのシンボルによって既に位置が占められているREが取り除かれることによって、各HMワード内の残りのREにおいてRE番号が1から順に採番され直される(ステップS504)。
次に、l=l(「l」はアルファベットの「エル」)+1(「1」は数字の「イチ」)とされる(ステップS505)。
次に、l=Lになったか否かが判定される(ステップS506)。
lの値が1〜L−1までの範囲であり、ステップS506の判定がNOであれば、DB−1からDB−L−1に対して、ステップS503からステップS505までの処理が繰返し実行される。
lの値がLとなって、ステップS506の判定がYESとなったら、最後のDB−Lからの全てのシンボルが、各HMワード内の残りの各REにマッピングされる(ステップS507)。
図5の動作フローチャートで示されるHM処理手順において、HMワード長は、固定にされており、H=M+L−2に等しい。各変調シンボルは、M−aryの可能な位相をもってしてREあたりδli+log2 (M)ビットが搬送されることが保証される。ここでl=1,2,・・・L−1である。L番目のDB変調のために各HMワードにおいて残されたREの数はM−1である。従って、l番目(l=1,2,・・・,L−1)のDBのためのキャパシティとL番目のDB(最後のDB)のためのキャパシティはそれぞれ以下の式で与えられる。
ここでαlliはl番目のDBにおけるi番目の変調インデックスのために現在使われている変調についての確率を示し、Pは変調の最大回数である。従ってαliは、次式で与えられる。
各HMワード内で達成可能な全体的なキャパシティは以下のように表すことができる。
もしくは簡単化された式として、次式で表される。
ここで、
である。
δliが2、4、6の時、各信号の振幅が1ビット異なったグレイ符号化を使用するのがよい。
Mに対する最適値は、Mについて数8式を微分することによって、次のように書くことができる。
L=2は特別な場合で、その際のM(REPMワード長)の最適値は、次式で与えられる。
異なるDBに対してREPMワード長が同じであるときには、Mの最適値を簡単に決定できる。
DBシンボルのREPMワードへのマッピングルールは、図6に示されるように、以下のルールに基づいて定義できる:
・i番目の変調度に基づいて、l番目のDBから、δli+log2 (M)個のビットが取り出される。
・数1式及び表1にて定義したように、δli+log2 (M)ビットのための各変調シンボル(Γli (H) とおく)のインデックスが計算される。
・下記数12式に従って、変調シンボルのためのREの位置が決定される。
ここで、
であり、
は、
で定義されるシーリング(ceiling)関数である。
・図6に示されるように、下記数15式で示される発生し得る位相に従って、割り当てられたRE内にマッピングされるときの配置が決定される。
このマッピングルールは、グレイ符号化に依存する。
図7は、DB数L=2、REPMワード長M=4、HMワード長H=M+L−2=4+2−2=4(=REPMワード長)である場合のHMの例を示す。ここで、DB−1の変調シンボルは“010”、“101”、“001”、“110”、“011”、“100” であり、DB−1に対しては、BPSK変調が仮定されている。また、各変調シンボルのインデックスは、数1式に従って、3,6,2,7,4,及び5と設定される。マッピングルールは、上記数12式及び数15式に基づいて決定される。
シンボル“010”の中の上位2ビット‘01’は、第1番目(RE1〜RE4)のREPMワード内の2番目のRE位置を指定し、“010”の最下位ビット‘0’は、+1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“101”の中の上位2ビット“10”は、第2番目(RE5〜RE8)のREPMワード内の3番目のRE位置を指定し、“101”の最下位ビット‘1’は、−1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“001”の中の上位2ビット“00”は、第3番目(RE9〜RE12)のREPMワード内の1番目のRE位置を指定し、“001”の最下位ビット“1”は
−1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“110”の中の上位2ビット“11”は、第4番目(RE13〜RE16)のREPMワード内の4番目のRE位置を指定し、“110”の最下位ビット”0“は+1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“011”の上位2ビット“01”は、第5番目(RE17〜RE20)のREPMワード内の2番目のRE位置を指定し、“011”の最下位ビット“1”は−1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“100”の上位2ビット“10”は、第6番目(RE21〜RE24)のREPMワード内の3番目のRE位置を指定し、“100”の最下位ビット“0”は+1のBPSK変調を指定する。
HMワード長が等しくない階層型変調
次に、HMワード長が固定ではない場合の階層型変調について説明する。
この場合、HMワード長は、DBの変調シンボルのインデックスに依存する。各DBで使われる変調は一般的に、PPM、BPSK、16QAM、64QAMのようなものの何れも採用することができる。
HMワード長が等しくないHMに基づくこの変調処理の手順は、図8の動作フローチャートで示される。
まず、l(「l」はアルファベットの「エル」)=1(「1」は数字の「イチ」)とされる(ステップS801)。
次に、REPMの起点RE位置が、処理対象であるN個のRE集合の先頭REの位置とされる(ステップS802)。
次に、DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの1つのシンボルが、現在のREPMの起点RE位置を基準にして、先行するDBからのシンボルによって未だ占有されていないRE集合中の各シンボル値に対応する位置のREに、REPM方式でマッピングされる(ステップS803)。
次に、REPMの起点RE位置が、ステップ2でマッピングが行われたRE位置の次のRE位置に更新される(ステップS804)。
次に、DB−l(「l」はアルファベットの「エル」)からの全てのシンボルが完全にマッピングされたか否かが判定される(ステップS805)。
DB−lからの全てのシンボルのマッピングが終了しておらず、ステップS805の判定がNOの場合には、DB−lからの次のシンボルに対して、ステップS803とステップS804の処理が繰り返される。
DB−lからの全てのシンボルのマッピングが終了し、ステップS805の判定がYESとなると、REPMの起点RE位置が、処理対象であるN個のRE集合の先頭側にリセットされ、先頭から検索して、先行するDBからのシンボルによって未だ占有されていない最初のRE位置とされる(ステップS806)。
次に、l=l(「l」はアルファベットの「エル」)+1(「1」は数字の「イチ」)とされる(ステップS807)。
次に、l=Lになったか否かが判定される(ステップS808)。
lの値が1〜L−1までの範囲であり、ステップS808の判定がNOであれば、DB−1からDB−L−1に対して、ステップS803からステップS807までの処理が繰返し実行される。
lの値がLとなって、ステップS808の判定がYESとなったら、最後のDB−Lからの全てのシンボルが、残りのREにマッピングされる(ステップS809)。
ここで、もし各DB内のビット数がチャネル条件とマッピングの確率に適合させられるならば、達成可能なキャパシティは多少大きくなっているはずである。複雑化をさけるため、以下の説明において、L=2である場合のみについて、そのキャパシティが導出される。
DB数L=2でHMワードの長さが固定されていない場合には、ワード長mのキャパシティは、次式で与えられる。
この式を簡略化すると以下のようになる。
固定されていないワードは1/Mの確率で同じような長さを持っているため、平均キャパシティは次のように記述できる。
に数17式を代入すると、下記数19式又は数20式が得られる。
以下に、REPMワードへのDBシンボルのマッピング方法について説明する。
最大REPMワード長はMであると仮定する。マッピングルールは図6で説明したのと同様である。しかし、各REPMワードの起点は、ワード長が異なるために、先行するワードの終了点がどこであるかに依存する点が異なる。先行するワードの終了点がn番目のREであると仮定すると、現在のワードの起点は(n+1)番目のREでなければならない。
図9は、REPMワード長M=4、DB数L=2である場合の、HMワード長が異なるHMの例を示す。ここで、DB−1シンボルは“010”、“101”、“001”、“110”、“011”、“100” であり、DB−1に対しては、BPSK変調が仮定されている。また、各変調シンボルのインデックスは、数1式に従って、3,6,2,7,4,及び5と設定される。
シンボル“010”の中の上位2ビット‘01’は、RE1を起点(1番目)として2番目の位置のRE2を指定し、“010”の最下位ビット‘0’は、+1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“101”の中の上位2ビット“10”は、上記ワードの終了点RE2の次の位置のRE3を起点として3番目の位置のRE5を指定し、“101”の最下位ビット‘1’は、−1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“001”の中の上位2ビット“00”は、上記ワードの終了点RE5の次の位置のRE6を起点として1番目の位置のRE6を指定し、“001”の最下位ビット“1”は−1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“110”の中の上位2ビット“11”は、上記ワードの終了点RE6の次の位置のRE7を起点として4番目の位置のRE10を指定し、“110”の最下位ビット”0“は+1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“011”の上位2ビット“01”は、上記ワードの終了点RE10の次の位置のRE11を起点として2番目の位置のRE12を指定し、“011”の最下位ビット“1”は−1のBPSK変調を指定する。
次のシンボル“100”の上位2ビット“10”は、上記ワードの終了点RE12の次の位置のRE13を起点として3番目の位置のRE15を指定し、“100”の最下位ビット“0”は+1のBPSK変調を指定する。
<HM方式に基づく送信器>
以上説明した本実施形態のHM変調方法を用いた送信器と受信器の実施形態について、以下に説明する。
まず、図10は、HM方式を基本とした送信器の実施形態の構成図である。
この送信器は、DBセレクタ1001、ゲインマルチプレクサ1002、変調マッパ1003、チャネルREマッパ1004、及び他処理プロセッサ1005から構成される。
DBセレクタ1001は、変調のためにDBを階層的に1つずつ選択する。DBセレクタ1001は通常、DB1、DB2からDBLまで、DBに付与されているインデックスの昇順に従って、各DBを選択してゆく。或るDBが変調のために選択されると、DBセレクタ1001は、そのDBに対して可能な変調度に従って変調シンボルを生成する。このシンボルの生成は、選択されたDBの全てのシンボルが処理されるまで続けられる。選択されたDBの処理が完了すると、次のDBについて同様の処理が実行される。
ゲインマルチプレクサ1002は、生成された変調シンボルについて、各DBl に対して設定されているゲインファクタβl を用いてゲイン制御を実行する。ここで、l=1,2,・・・,Lである。このゲインファクタは、L個のDB間の送信電力比を決定する。一般的に、次式の制約が維持される。
ゲインマルチプレクサ1002に続く変調マッパ1003は、以下に示される、各DBのためのHM動作における決定処理を実行する。

・各REPMワード中で変調シンボルを配置可能な位置(RE集合)の決定。

・位置が決定されたRE集合中で変調シンボルを配置するREの決定。

より具体的には、変調マッパ1003は、前述した図5(HMワード長が等しいHMの場合)又は図8(HMワード長が等しくないHMの場合)の動作フローチャートで示される階層型変調処理を実行する。この処理は例えば、送信器を構成するプロセッサが、メモリに記憶された図5又は図8の動作フローチャートに対応するプログラムを実行する処理、或いは、図5又は図8の動作フローチャートに対応する処理を専用に実行するファームウェア又はハードウェアとして実現することができる。
チャネルREマッパ1004は、変調マッパ1003による各DB毎の配置の決定に基づいて、各DBの変調シンボルを適切なREにマッピングし、その結果として、複素送信信号s(t)を出力する。
他処理プロセッサ1005は、複素送信信号s(t)に対して、送信方式に依存した信号処理を実行する。例えば、送信方式として直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)方式が採用される場合には、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理が実行される。或いは、送信方式として符号分割多重アクセス(CDMA)方式が採用される場合には、符号の拡散処理が実行される。
言うまでもなく、変調されたDBは、単一の受信器に送信されてもよいし、複数の受信器に送信されてもよい。しかしながら、送信器の構成や処理方式は、受信者の数にはよらない。
<HM方式に基づく受信器>
次に、HM方式に基づく受信器について説明する。
図11は、HM方式のための二乗則演算に基づく最適受信器の実施形態の構成図である。
この受信器は、マッチトフィルタ1101、サンプラ1102、二乗則演算器1103、位置決定器1104、復調器1106、及びデコーダ1106から構成される。
l番目のDBに対して使用される変調は、M−aryの位相偏移変調(PSK)であると仮定する。ここで、l=1,2,・・・,L−1であり、L番目のDBに対して使用される変調はM−aryのQAMとする。
マッチトフィルタ1101は、使用されている通信方式に従った相関演算処理等によって、受信信号から通信信号成分のみを含む複素受信信号成分を抽出する。
サンプラ1102は、マッチトフィルタ1101から出力されるアナログ複素受信信号に対してサンプリング処理を実行することにより、当該アナログ複素受信信号を複素離散時間受信信号に変換する。
受信信号がマッチトフィルタ1101とサンプラ1102を通って得られる複素値の離散時間受信信号は、次式で表される。
ここで、sl は変調シンボル、ηl は分散がN0 であるガウスノイズである。
数22式により得られる離散時間受信信号は、位置検出のために、
で表される二乗則演算を実行する二乗則演算器1103に入力する。
この二乗則演算の出力は、受信信号のエネルギーを次式のように与える。
ここでηlIとηlQは分散がσ2 =N0 /2である結合ガウスランダム変数である。
lIとslQが変調シンボルなので、これらは定数と考えることができ、その結果として受信エネルギー信号γl は非心カイ二乗(non−central chi−square)分布となり、その確率密度関数は次式で与えられる。
ただし、I0 (・)は、0次オーダに修正された第1種のベッセル関数であって、ζl =slI 2 +slQ 2 である。M−aryのPSKでは、ζl は送信エネルギーεl に等しい。
修正ベッセル関数の性質に従って、In (x)のxが充分に大きいとき(例えばx>>n)、数24式は以下のように簡単化できる。
位置決定器1104は、二乗則演算器1103からの数23式で表現される受信エネルギー信号γl を入力として、各DBが占有し得るRE位置を検出する。この位置決定器1104の設計は、後述するように、HMワード長が等しいHM方式、或いは、HMワード長が等しくないHM方式といった、HMの実現方式に依存する。
復調器1106は、サンプラ1102からの数22式で示される離散時間受信信号のうち、位置決定器1104によって決定された各DBが占有し得るRE位置に基づいた受信信号を集めて、個別のDBのためのコヒーレント復調処理を実行する。その結果得られるソフトビットが、次段のデコーダ1106に入力される。
デコーダ1106は、例えばターボデコーダを使って、送信された情報ビットが何であ
るかを算出するための処理を実行する。
図12は、HMワード長が等しいときの、図11の位置決定器1104の構成例を示す図である。
この位置決定器1104は、入力される受信エネルギー信号γl のうちその値が最も高いものを選択するように動作する。
図12に示される位置決定器1104は、#1〜#L−1の各DBに対応して階層的に構成される、決定器1201、セレクタ1202、除去器1203の3個のプロセッサからなる#1〜#L−1の階層モジュール1200を有する。
#i(i=1、2、・・・、L−1)の階層モジュール1200において、図11の二乗則演算器1103(i=1の場合)又は前段の除去器1203(i>1の場合)から入力される現在のHMワード内の受信エネルギー信号γl に従って、決定器1201は当該受信エネルギー信号中で最も受信エネルギーの高いエネルギー信号を検出する。
セレクタ1202は、決定器1201が検出した受信エネルギー信号に対応するRE位置の情報を、自階層モジュール1200(#i)に対応するDBi の復調器1105(図11参照)に通知する。
DBi の復調器1105は、サンプラ1102から入力される現在のHMワード内の離散時間受信信号rl (l=1、2、・・・、H)のうち、通知されたRE位置の受信信号に対して、DBi のための復調処理を実行する。
除去器1203は、次段の階層モジュール1200(#i+1)でのRE位置決定処理のために、現在のHMワード内の受信エネルギー信号から自階層モジュール1200(#i)で検出されたRE位置の受信エネルギー信号成分を除去した上で、その結果得られる受信エネルギー信号を、次段の階層モジュール1200(#i+1)の決定器1201に出力する。以下、同様の処理が#1〜#L−1まで、DBのインデックスの昇順に、各階層モジュール1200毎に階層的に処理される。
l番目のDBにおけるシンボルのためにDB位置を正確に抽出する確率は、次のように表せる。
図13は、HMワード長が等しくないときの、図11の位置決定器1104の構成例を示す図である。
ここでの処理は、事前に決定される各DBl毎の閾値ζl (l=1,2,・・・,L−1)に強く依存している。図12に示される実施形態とは異なり、図13に示される位置検出器1104は、単純に、事前に閾値が設定された、DB−1,DB−2,・・・,DB−Lに対応するL個のセレクタ1301(#1)、1301(#2)、・・・、1301(#L)によって構成されている。
#l(l=1,2,・・・,L)のセレクタ1301は、図11の二乗則演算器1103から入力される受信エネルギー信号γl の入力タイミング毎に、その受信エネルギー信号値γl がL―1個の閾値ζl (l=1,2,・・・,L−1)によって区切られるどの範囲に入るかを判定することにより、現在の受信タイミングがDBl のための受信タイミングであるか否かを判定し、現在の受信タイミングがDBl のための受信タイミングであると判定した場合に、その旨をDB1 に対応する復調器1105に通知する。
DB1 に対応する復調器1105は、上記通知を受信したタイミングで、サンプラ1102から入力している離散時間受信信号に対して、DBl のための復調処理を実行する。
#1〜#Lの各セレクタ1301は、それぞれ独立した閾値ζl によって、DBl のためのRE位置の検出を同時に実行することが可能であるため、位置決定器1104における処理遅延は小さくて済む。
図14は、上記実施形態における位置検出の例を示す図である。この例では、DB−1,DB−2,DB−3のエネルギー信号が、予め設定された閾値によって、容易に分離できる。
位置検出のために予め設定される閾値は、仮想的な概念であり、それは一定の決定規則に従って設定されるべきである。一度各DBの送信電力が決定されると、最適なRE位置の決定規則は、次式で表せる。
ここでl=1,2,・・・,L−1である。
l番目のDBにおけるシンボルのためにDB位置を正確に抽出する確率は、次のように表せる。
ここでζl はl番目のDBのエネルギー信号に対して予め設定された閾値である。
<階層型変調のためのマッピング方法>
階層型変調の実施形態における具体的な信号配置について以下に説明する。
階層型変調において用いられるM−ary位相偏移変調(MPSK)やM−ary直交振幅変調(MQAM)等の典型的な変調処理は、妥当で信頼の置ける送信信号として使うことができるI−Qポイントの配置を生成する。
図15は、BPSK、QPSK、8PSKに対するIQ平面上の信号配置を示している。また図16は、16QAMと64QAMの信号配置を示す。
今単純に、階層型変調において、l=1,2,・・・,L−1までのDB−lについてはMPSKが採用され、残りのDB−LについてはMQAMが採用されると仮定する(Mは適当な自然数)。また、各隣り合ったDB間の電力オフセットは定数Δであるとする。この仮定のもとで、L=3とすると、3個のDBの信号配置は、図17に示される如くとなる。ここでDB−1、DB−2、DB−3はそれぞれ、16PSK、8PSK、16Q
AMをそれぞれ利用している。
<DB間の電力配置>
以下に、図10に示される送信器内のゲインマルチプレクサ1002における電力制御を実現するための、DB間の電力配置について説明する。
HMのための送信エネルギー
異なったDBに分散させられた送信電力を決めるために、隣接DB間のオフセットは定数Δであると仮定する。全てのDBの送信帯域幅は同じであるので、電力よりはむしろエネルギーを使うのが簡素である。いくつかのパラメータは次のように定義される。
・εl は、l番目のDBの変調シンボル毎の送信エネルギーである。ここで、l=1,2,・・・,L−1である。

は、L番目のDBの変調シンボル毎の平均送信エネルギーである。
・εLmaxは、L番目のDBの変調シンボル毎の最大送信エネルギーである。εLmaxと上記平均送信エネルギーの間の関係は変調度kに依存する。そして、
が成立する。
ここで、μk は変調度kのエネルギー係数である。QPSK、16QAM、64QAMのμk の例を、表5に示す。

はDB−lとDB−(l+1)間のオフセットエネルギーで、これは定数となる。
・εは、HMワード中の変調シンボル毎の平均送信エネルギーであり、その結果、HMワード毎の総送信エネルギーは、εtotal =Hε である。
以上の定義により、全て線形化的に計算すると、次式の関係が得られる。
ワード長HのHMワードにわたって送信エネルギーを合計することにより、HMワード毎の総エネルギーは、次式のように表せる。
等しいエネルギーオフセットを設定した特別な場合、即ち、
とすると、数31式は、次式のように簡略化される。
数31式と数32式は、HMワードにわたる変調シンボル毎の平均送信エネルギーεか、HMワードにわたる変調シンボル毎の平均SNR(信号対雑音比)χが与えられると、各DBのための送信シンボルエネルギーεl が決定できることを意味している。
このようにして決定されるエネルギー値εl に基づいて、ゲインマルチプレクサ1002における各DBl に対するゲインファクタβl が決定される。
各HMワードのための平均送信エネルギー
各HMワードのための平均送信エネルギーを決めるため、以下のような一般的な変調方式のためのいくつかの仮定をする。

・各REのための受信SNRχは定数である。

・各REの受信エネルギーはεl である。ここで、l=1,2,・・・,Lである。

・受信ノイズパワースペクトル密度(PSD:Power Spectral Density)は異なり、N0,l と表記する。ここで、l=1,2,・・・,Lである。
以上により、次式が得られる
総送信エネルギーは、次式のように与えられる
従って、平均送信エネルギーは、次式のように書ける。
<階層型変調のアプリケーション>
以上説明した実施形態による階層型変調方式は、以下のような特徴を持つ。

・従来の変調方式に対して、ピークデータレートが著しく改善される。

・MBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)トラフィックとユニキャストトラフィックが多重化されることによって、MBMSのゲインが著しく向上する。
本実施形態の階層型変調方式は、時間領域と周波数領域では異なる特性を有する。本変調方式は、ピーク対平均電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)の観点から、時間領域よりも周波数領域においてシンボルを階層的に変調することが好適である。
・時間領域においては、電力増大が、最大PA設計問題を引き起こす。

・周波数領域においては、電力増大は、システムのパフォーマンスの改善によって自然に許容される。例えば、OFDMAシステムの電力増大は、制御チャネルと同様にリファレンスチャネルで容易に対処できる。
ピークデータレートの解析
本実施形態では、複数のDBを1つの搬送ブロックを使って1人のユーザに送信することができるので、QAMのような従来の変調方式に比べて、ピークデータレートを極めて高くすることができる。
本実施形態の変調方式のピークレートは、各DBにおける確率及び変調方式に依存するが、前述した数8式で表現できる。これに対して、従来の変調のピークレートは、次式で与えられる。
ここでαi とδi はそれぞれ、DBにおいて使用される変調の確率と、i番目の変調度を表している。従来の変調方式に対する本実施形態の変調方式の数値的な優位性については、後述する。
MBMSの解析
MBMS(マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス)は、以下のような振る舞いと特徴を有する。
・MBMSネットワークでは、複数のノードB(もしくは単一のノードB)が、同じデータ信号を、複数のユーザ端末(UE:User Equipment)にマルチキャストする。従って、MBMSシステムは、複数のノードBから受信される遅延信号によって、周波数ダイバーシティを受けてしまう。
・ノードBからのHARQ処理と同様に、UEからの制御チャネルを利用することができないため、リンク適応は実現できない。MBMSの到達性を保証するため、各ノードBは、大きい信号対干渉・雑音電力比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio)のマージンを確保しなければならない。
結果として、一般的にMBMSサービスは、ユニキャストサービスよりも、ブロックエラーレートの点でより優れたパフォーマンスが要求される。現在のところ、例えば、第3世代(3G)携帯電話無線アクセス方式の1つであるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて標準化されたLTE(Long Term Evolution)技術では、MBMSとユニキャストサービスが同時に混在するとき、MBMSは独立した周波数帯もしくは時分割を使って処理される。これは、大きなMBMS SINRマージンのために、大きな周波数効率の損失を生ずる。
本実施形態によるHM方式は、MBMSとユニキャストサービスが共存している環境に対して好適である。それらは同じ周波数帯上で容易に処理できる。即ち、本実施形態による変調方式において、MBMSサービスのためにDB1を、ユニキャストサービスのためにDB2を割り当てることができる。MBMS UEのための受信SINRはユニキャストUEのための受信SINRよりもずっと高いため、本実施形態によるHM方式において、MBMS DB位置をまず正しく検出し、それからユニキャストDBシンボルを検出することが非常に容易になる。
<数値解析>
以下の説明において、まずSINRの分布を決定し、QPSK、16QAM、64QAMに対する変調符号化方式(MCS:Modulation Coding Schem
e)情報の適用の可能性について検討する。そのようなことを達成するため、まず、図18に示されるような相互情報量(MI:Mutual Information)を導出する。MIは、QPSK、16QAM、64QAMに関連するSINRの関数である。経験則によれば、QPSK、16QAM、64QAMのために要求されるSINRは、下記表6の中央の列に示される。表6に示される各変調の確率を算出するために、数値的な仮定は、W−CDMA方式のデータ通信を高速化した規格であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式に基づいていると仮定する。この仮定は、図19に示されるように、長期間SINR(他の専門用語で言うジオメトリ)の累積確率分布(CDF:Comulative Distribution Function)を与える。
図19より、表6の右列に示される、QPSK、16QAM、64QAMの確率を観測できる。これらは、以下の数値計算で使用される。
REPMワード長の様々な指定の値に対するシステムのキャパシティを数値計算するため、まず比較シナリオのためにDB数L=2を仮定する。ここでは、DB1はMBMSサービスに、DB2はユニキャストサービスに属する。表7に、関連した前提を示す。
図20は、ワード長が固定されたときの、変調度δliの様々な指定値に対する、REPMワード長の関数としての全体的なシステムキャパシティを示している。図20より、DB1に対してQPSK変調方式が採用されているとき、最適なREPMワード長は4であることがわかる。一般的にQPSKは、MBMSのための最も合理的な変調であり、REPM方式によって達成できるゲインは、従来の変調方式に比較して、20%以上である。
従来の変調方式に対する本実施形態によるHM方式のゲインは、次式で定義できる。
ここで、iは変調インデックスである。
簡略化のため、以下の数値解析では、δli (HM)=δ2i (Conv)と仮定する。
図21は、ワード長が固定されたときの、変調度δliの様々な指定値に対する、REPMワード長の関数としての、MBMSのみのキャパシティゲインを示している。REPMワード長が大きいほど、高いゲインが達成されることがわかる。
図20と図21から導き出された結果から、REPMワード長は4よりも小さくすべきではないと結論付けられる。
図22は、最大ワード長が固定された(しかしREPMワード長は固定されない)ときの、変調度δliの様々な指定値に対する、REPMワード長の関数としての全体的なシステムキャパシティを示している。図22より、DB1に対してQPSK変調方式が採用されているときに最適なREPMワード長は8であることがわかる。この値は、固定長REPMワードのシナリオと比べて、倍の値である。そのとき達成されるゲインは、従来の変調方式に対して、25%以上である。
図23は、固定長又は非固定長REPMワードを使用したときの最適値を示している。固定長ワードのための最適値は、非固定長ワードのためのそれよりも、常に小さいということがわかる。
言うまでもなく、ワード長が長いほどキャパシティゲインは高くなるが、本実施形態によるHM方式のためのワード長は、実際には、割り当てられたMCSと同様に、ペイロードサイズに基づいて決定されるべきである。
上述の実施形態に関し、さらに下記の付記を開示する。
(付記1)
伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信するときの変調方法であって、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
を含むことを特徴とする階層型変調方法。
(付記2)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記第3のステップは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第5のステップと、
該第5のステップに続いて、前記各階層型変調ワード毎に、該各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、前記リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第6のステップと、
該第6のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている各変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する各位置を該各変調シンボルの配置として決定する第7のステップと、
該第7のステップに続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、前記各階層型変調ワード内の残りの前記リソースエレメントにおいて前記リソースエレメント番号を1から順に採番し直す第8のステップと、
該第8のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第9のステップと、
該第9のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第7のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第10のステップと、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てを該各変調シンボルの配置として決定する第11のステップと、
からなることを特徴とする付記1に記載の階層型変調方法。
(付記3)
前記第3のステップは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第12のステップと、
該第12のステップに続いて、前記階層型変調の起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第13のステップと、
該第13のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルについて、現在の前記起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する位置を該各変調シンボルの配置として決定する第14のステップと、
該第14のステップに続いて、前記起点リソースエレメント位置を、前記第14のステップにて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第15のステップと、
現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルが前記リソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、該末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第16のステップと、
該次の処理として、前記起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第17のステップと、
該第17のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第18のステップと、
該第18のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第19のステップと、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てを該変調シンボルの配置として決定する第20のステップと、
からなることを特徴とする付記1に記載の階層型変調方法。
(付記4)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の階層型変調方法。
(付記5)
それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行うときの復調方法であって、
前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第1のステップと、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する第2のステップと、
前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第3のステップと、
を含むことを特徴とする階層型復調方法。
(付記6)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記第2のステップは、前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した前記階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうち該階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、該階層に対応する前記データブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、前記入力した受信エネルギー信号から該階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する、
ことを特徴とする付記5に記載の階層型復調方法。
(付記7)
前記第2のステップは、前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号が前記各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する、
ことを特徴とする付記5に記載の階層型復調方法。
(付記8)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記5乃至7の何れか1項に記載の階層型復調方法。
(付記9)
伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して通信を行う通信方法であって、
送信装置側で、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
を実行し、
受信装置側で、
送信され伝送された前記送信出力信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換する第5のステップと、
該離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第6のステップと、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する第7のステップと、
前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第8のステップと、
を含むことを特徴とする階層型通信方法。
(付記10)
伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する送信装置であって、
それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成するデータブロックセレクタと、
前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御するゲインマルチプレクサと、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する変調マッパと、
該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングするチャネルリソースエレメントマッパと、
を含むことを特徴とする階層型変調を行う送信装置。
(付記11)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記変調マッパは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第1の処理と、
該第1の処理に続いて、前記各階層型変調ワード毎に、該各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、前記リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第2の処理と、
該第2の処理に続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている各変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する各位置を該各変調シンボルの配置として決定する第3の処理と、
該第3の処理に続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、前記各階層型変調ワード内の残りの前記リソースエレメントにおいて前記リソースエレメント番号を1から順に採番し直す第4の処理と、
該第4の処理に続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第5の処理と、
該第5の処理に続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第3の処理に実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第6の処理と、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てを該各変調シンボルの配置として決定する第7の処理と、
を実行することを特徴とする付記10に記載の階層型変調を行う送信装置。
(付記12)
前記変調マッパは、
前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第8の処理と、
該第8の処理に続いて、前記階層型変調の起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第9の処理と、
該第9の処理に続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルについて、現在の前記起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する位置を該各変調シンボルの配置として決定する第10の処理と、
該第10の処理に続いて、前記起点リソースエレメント位置を、前記第10の処理にて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第11の処理と、
現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルが前記リソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、該末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、前記第10の処理に実行の制御を戻し、前記末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第12の処理と、
該次の処理として、前記起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第13の処理と、
該第13の処理に続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第14の処理と、
該第14の処理に続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第10の処理に実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第15の処理と、
該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てを該変調シンボルの配置として決定する第16の処理と、
を実行することを特徴とする付記10に記載の階層型変調を行う送信装置。
(付記13)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記10乃至12の何れか1項に記載の階層型変調を行う送信装置。
(付記14)
それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行う受信装置であって、
前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する二乗則演算器と、
前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する位置決定器と、
前記各データブロック毎に、前記位置決定器にて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する復調器と、
を含むことを特徴とする階層型復調を行う受信装置。
(付記15)
前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
前記位置決定器は、前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した前記階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうち該階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、該階層に対応する前記データブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、前記入力した受信エネルギー信号から該階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する、
ことを特徴とする付記14に記載の階層型復調を行う受信装置。
(付記16)
前記位置決定器は、前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号が前記各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する、
ことを特徴とする付記14に記載の階層型復調を行う受信装置。
(付記17)
複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
ことを特徴とする付記14乃至16の何れか1項に記載の階層型復調を行う受信装置。
リソースエレメントの構成例を示す説明図である。 PPMワード長がM=4である従来のPPM変調方式が適用される例を示す説明図である。 REPMワード長M=4で、DB−1とDB−2がREPMワードにマッピングされる階層型変調方式の例を示す説明図である。 DB数L=3、REPMワード長M=4におけるDB1、DB2、DB3についてのHMの例を示す説明図である。 HMワード長が等しいHMに基づく変調処理を示す動作フローチャートである。 DBシンボルのREPMワードへのマッピングルールの説明図である。 DB数L=2、REPMワード長M=4、HMワード長H=4である場合のHMの例を示す説明図である。 HMワード長が等しくないHMに基づく変調処理を示す動作フローチャートである。 REPMワード長M=4、DB数L=2である場合の、HMワード長が異なるHMの例を示す説明図である。 HM方式を基本とした送信器の実施形態の構成図である。 HM方式のための二乗則演算に基づく最適受信器の実施形態の構成図である。 HMワード長が等しいときの、位置決定器1104の構成例を示す図である。 HMワード長が等しくないときの、位置決定器1104の構成例を示す図である。 図13の構成を有する位置決定器1104による位置検出の例を示す説明図である。 BPSK、QPSK、8PSKに対するIQ平面上の信号配置を示す説明図である。 16QAMと64QAMの信号配置を示す説明図である。 3個のDBの信号配置の例を示す図である。 相互情報量対SNRの特性を示す図である。 HSDPAに対するジオメトリイのCDFの特性を示す図である。 固定REPMに基づくMBMSに対する全システムキャパシティ対REPMワード長の特性を示す図である。 MBMSに対するキャパシティゲイン対REPMワード長の特性を示す図である。 非固定REPMに基づくMBMSに対する全システムキャパシティ対REPMワード長の特性を示す図である。 固定及び非固定REPMに基づくMBMSに対する最適REPMワード長の特性を示す図である。
符号の説明
1001 DBセレクタ
1002 ゲインマルチプレクサ
1003 変調マッパ
1004 チャネルREマッパ
1005 他処理プロセッサ
1006 マッチトフィルタ
1101 サンプラ
1102 二乗則演算器
1103 位置決定器
1104 復調器
1105 デコーダ
1200 階層モジュール
1201 決定器
1202 セレクタ
1203 除去器
1301 セレクタ

Claims (10)

  1. 伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する際の変調方法であって、
    それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて、取り出した該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
    前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
    前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
    該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
    を含むことを特徴とする階層型変調方法。
  2. 前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
    前記第3のステップは、
    前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第5のステップと、
    該第5のステップに続いて、前記各階層型変調ワード毎に、該各階層型変調ワードの先頭から末尾まで順に、前記リソースエレメントにリソースエレメント番号を1から順に採番する第6のステップと、
    該第6のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている各変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する各位置を該各変調シンボルの配置として決定する第7のステップと、
    該第7のステップに続いて、既に配置が決定されているリソースエレメントを取り除くことによって、前記各階層型変調ワード内の残りの前記リソースエレメントにおいて前記リソースエレメント番号を1から順に採番し直す第8のステップと、
    該第8のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第9のステップと、
    該第9のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第7のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第10のステップと、
    該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、前記各階層型変調ワード内で前記リソースエレメント番号が採番されているリソースエレメントの全てを該各変調シンボルの配置として決定する第11のステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の階層型変調方法。
  3. 前記第3のステップは、
    前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択するときのデータブロック番号を1に設定する第12のステップと、
    該第12のステップに続いて、前記階層型変調の起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭のリソースエレメントの位置に設定する第13のステップと、
    該第13のステップに続いて、現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルについて、現在の前記起点リソースエレメント位置を基準にして、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの中から該各変調シンボルの値に対応する位置を該各変調シンボルの配置として決定する第14のステップと、
    該第14のステップに続いて、前記起点リソースエレメント位置を、前記第14のステップにて配置が決定された位置の次のリソースエレメント位置に更新する第15のステップと、
    現在の前記データブロック番号に対応するデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルが前記リソースエレメントの集合の末尾までマッピングされたか否かを判定し、該末尾までのマッピングが終了していないと判定したときに、前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記末尾までのマッピングが終了したと判定したときに次の処理を実行する第16のステップと、
    該次の処理として、前記起点リソースエレメント位置を、前記リソースエレメントの集合の先頭から検索して、配置が未だ決定されていない最初のリソースエレメント位置に設定する第17のステップと、
    該第17のステップに続いて、前記データブロック番号を1つ増加させる第18のステップと、
    該第18のステップに続いて、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したか否かを判定し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達していないと判定したときに前記第14のステップに実行の制御を戻し、前記データブロック番号が前記データブロックの最大数に達したと判定したときに次の処理を実行する第19のステップと、
    該次の処理として、最後の前記データブロックに関して前記第2のステップにて得られている全ての変調シンボルについて、配置が未だ決定されていないリソースエレメントの全てを該変調シンボルの配置として決定する第20のステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の階層型変調方法。
  4. 複数の前記データブロックのうち最後の前記データブロック以外の前記データブロックは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスにおける伝送情報を伝送し、最後の前記データブロックは、ユニキャストサービスにおける伝送情報を伝送する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の階層型変調方法。
  5. それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行うときの復調方法であって、
    前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第1のステップと、
    前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する第2のステップと、
    前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第3のステップと、
    を含むことを特徴とする階層型復調方法。
  6. 前記リソースエレメントの集合は、階層型変調の単位となる、所定数ずつの前記リソースエレメントからなる複数の階層型変調ワードに分割され、
    前記第2のステップは、前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的に、入力した前記階層型変調ワード数分の受信エネルギー信号のうち該階層の処理時点において最も受信エネルギーの高い受信エネルギー信号に対応するリソースエレメントを、該階層に対応する前記データブロックに対応するリソースエレメントとして検出し、前記入力した受信エネルギー信号から該階層にて検出された受信エネルギー信号成分を除去しその結果得られる受信エネルギー信号を次の階層に入力させる処理を繰返し実行する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の階層型復調方法。
  7. 前記第2のステップは、前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号が前記各データブロック毎に設定された各閾値で区切られるどの値の範囲に入るかを判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の階層型復調方法。
  8. 伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して通信を行う通信方法であって、
    送信装置側で、
    それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成する第1のステップと、
    前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御する第2のステップと、
    前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する第3のステップと、
    該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記第2のステップにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングする第4のステップと、
    を実行し、
    受信装置側で、
    送信され伝送された前記送信出力信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換する第5のステップと、
    該離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する第6のステップと、
    前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうち
    のどれに対応するかを検出する第7のステップと、
    前記各データブロック毎に、前記第2のステップにて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する第8のステップと、
    を含むことを特徴とする階層型通信方法。
  9. 伝送情報を変調して得られる変調シンボルを物理チャネル単位であるリソースエレメントにマッピングし、該マッピングが行われた所定数からなるリソースエレメントの集合から送信信号を生成し、該送信信号に対して所定の通信方式に基づく信号処理を実行して送信出力信号を生成して送信する送信装置であって、
    それぞれ独立した情報源からの前記伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から前記伝送情報を取り出し、該各データブロックに対して予め定められた所定の変調方式を用いて該伝送情報に対して変調を行って変調シンボルを生成するデータブロックセレクタと、
    前記各データブロック毎に生成された前記変調シンボルの送信電力を、前記各データブロック間で決定される送信電力比で制御するゲインマルチプレクサと、
    前記送信電力比の大きい順に階層的に前記各データブロックを順次選択し、該選択されたデータブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルの値に基づいて、前記リソースエレメントの集合において該変調シンボルを配置可能な未使用のリソースエレメント群を決定し、該決定されたリソースエレメント群中での該変調シンボルの配置を決定する変調マッパと、
    該決定された配置に基づいて、前記各データブロックに関して前記ゲインマルチプレクサにて得られている変調シンボルを前記リソースエレメントの集合にマッピングするチャネルリソースエレメントマッパと、
    を含むことを特徴とする階層型変調を行う送信装置。
  10. それぞれ独立した情報源からの伝送情報を伝送する複数のデータブロックの各々から取り出された伝送情報に対して変調を行って得られる変調シンボルが、物理チャネル単位である所定数からなるリソースエレメントの集合に前記各データブロック毎に送信電力比の大きい順に階層的にマッピングされ、該リソースエレメントの集合に基づいて送信出力信号が生成されて送信され伝送された信号を受信信号として受信し、該受信信号から通信信号成分を抽出して離散時間受信信号に変換し、該離散時間受信信号に対して復調及び復号を行う受信装置であって、
    前記離散時間受信信号を、該信号のエネルギーを示す受信エネルギー信号に変換する二乗則演算器と、
    前記離散時間受信信号から得られる前記リソースエレメント毎に、前記受信エネルギー信号を判定することにより、該各リソースエレメントが前記複数のデータブロックのうちのどれに対応するかを検出する位置決定器と、
    前記各データブロック毎に、前記位置決定器にて検出された該各データブロックに対応するリソースエレメントに対応する前記離散時間受信信号に対して復調処理を実行する復調器と、
    を含むことを特徴とする階層型復調を行う受信装置。
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