JP5155843B2 - 情報処理装置及びこれを用いたニューラルネットワーク回路 - Google Patents

情報処理装置及びこれを用いたニューラルネットワーク回路 Download PDF

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Description

本発明は、電気的ストレス印加による電気抵抗の変化により情報を記憶可能な抵抗変化型メモリ素子を用いた情報処理装置に関し、特に、ニューラルネットワーク回路に好適な情報処理技術に関する。
現在、コンピュータは大きな進展を見せ、世の中の様々な場面で使用されている。しかしながら、これらノイマン型と呼ばれるコンピュータは、その処理方法自体の特性により、人が容易に行なうことができる処理(リアルタイムでの場面の認識、理解等)を非常に不得意としている。
これに対し、脳の情報処理様式を真似た演算処理モデルである、ニューラルネットワークの研究が行われている。ニューラルネットワークを構成するニューロンのモデルとしては、ニューロンに相当するユニットに対して、他の複数のユニット(ニューロン)の出力値をシナプス結合強度で重み付けした乗算値が入力され、その入力値をさらに非線形変形した値を出力値とするものが一般的である。
2000年頃から、生体の神経回路をより忠実に真似て、スパイクパルスを直接扱うモデルが盛んに研究されてきている。スパイクパルスとは、パルス幅が極めて短く、その時間タイミングだけで情報を表現するパルスのことである。例えば非特許文献1には、従来のニューラルネットワークモデルでは、スパイクパルスの時間平均または集団平均としてのアナログ値を扱っているが、それよりも高い性能を、スパイクパルスを直接扱うモデルの利用により得られることが示唆されている。
ところで、ニューラルネットワークは、超並列・分散型の情報処理モデルであるため、逐次処理方式であるノイマン型コンピュータでの実行による場合、極めて効率が悪くなる。したがって、ニューラルネットワークの実用化に際しては、専用のハードウェアとしての集積回路化が必須である。
この集積回路化に際しては、アナログ値を直接扱うよりも、2値のパルスを扱う方が設計・システム化が容易であるという利点がある。すなわち、ノイズ等に強く、デジタルシステムとの整合性がよい。これは、パルス自体がアナログとデジタルの中間的情報表現であるために、本格的なAD変換が不要となるからである。
ここで、図10に、積分発火型と呼ばれる最も単純なスパイク型ニューロンモデル(スパイキングニューロンモデル)を示す。図10を用いて、この積分発火型モデルの動作について簡単に説明する。
外部もしくは他のニューロンからスパイクパルスが入力されると、ニューロン間の結合部(シナプス)で単峰性の電圧変化が現れる。これをシナプス後電位(Post-synaptic potential、以下、「PSP」と略記する)と呼ぶ。このPSPの電圧変化の向きは、シナプス結合の符号(正または負)に合わせて、正側もしくは負側になる。正の結合は興奮性シナプス、負の結合は抑制性シナプスと呼ばれる。PSP(EPSP、IPSP)の形は同じで、山の高さがシナプス結合強度に比例する。
1つのニューロンには多くのシナプス結合があり、それら多くのシナプス結合からの各PSPの総和がニューロンの内部電位Vnとなる。その内部電位Vnが予め定められた閾値Vthを越えると、そのニューロンはスパイクパルスである出力inを出力し、その内部電位Vnをリセットする。これをニューロンの「発火」と呼ぶ。ニューロン発火の後は、一定の期間、そのニューロンが発火できない不応期と呼ばれる期間が発生する。この不応期は、発火のための閾値Vthを一時的に高くすることによって実現される。スパイクパルスである出力inはニューロンから出力され、一定の遅延時間の後に、他のニューロンに入力される。
このようなスパイクタイミングを用いた学習法としてスパイクタイミング依存型シナプス可塑性(Spike-Timing Dependent synaptic Plasticity、以下、「STDP」と略記する)が注目され、盛んに研究されている。図11に、このSTDPを説明するための説明図を示す。
図11(a)に示すように、このSTDPは、ニューロンに入力されたスパイクのタイミングtと、そのニューロンの発火スパイクのタイミングtとの時間差の関数として、シナプス結合強度ΔWijが変化するものである。このSTDPには、大きく分けて2種類のものが知られており、図11(b)に示す対称時間窓(対称型)と、図11(c)に示す非対称時間窓(非対称型)と、がある。
図11(b)の対称型STDPは、シナプス結合強度ΔWijの変化が2つのスパイクの時間差t−tだけの関数で決まり、同図に示すような関数形状を持つ。
一方、図11(c)の非対称型STDPは、シナプス結合強度ΔWijの変化が2つのスパイクの時間差t−tに加えて、両スパイクの時間順序にも依存する。
このようなSTDPを実現する手法として、例えば特許文献1には、非線形電圧波形をサンプリングする方法が開示されている。これは、第1のスパイクパルスで非線形電圧波形を発生させ、第2のスパイクパルスでそれをサンプリングすることにより、非線形変換関数を実現するものである。
また、このようなSTDP回路の具体的な実現法としては、例えば非特許文献2に開示されている。
しかしながら、STDP機能を含む従来のニューラルネットワーク回路においては、これまで、シナプス結合におけるシナプス結合強度をアナログ量として記憶するのに適切した素子が見出されていない。
例えば、非特許文献2に開示されたキャパシタに蓄える方法では、せいぜい秒オーダの短時間しか、記憶保持できないうえに、LSIチップ上の専有面積が極めて大きくなり、高集積化が困難であるという問題があった。
また、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリを利用する方法も挙げられるが、この場合、フラッシュメモリ等に使われる浮遊ゲート素子は、書き込み特性が指数関数的に非線形であり、ヒステリシスも存在するため、追加書き込み等が難しい。
このため、例えば特許文献2に開示された特殊な構造や、例えば非特許文献3に開示された複雑な回路が必要となり、その結果、回路の専有面積が大きくなるという問題点が依然としてあった。
特開2007−241684号公報(平成19年9月20日公開) 特開平5−335656号公報(平成5年12月17日公開) W. Maass、 "Networks of Spiking Neurons: The Third Generation of Neural Network Models、" Neural Networks、 vol. 10、 no. 9、 pp. 1659-1671、 1997. 田中秀樹、 森江隆、 合原一幸、STDPを有するCMOSスパイキングニューラルネットワークLSIの評価、電子情報通信学会 ニューロコンピューティング研究会、 NC2007-61、 Vol. 107、 No. 328、 pp. 37-42、 2007年11月18日 S. Kinoshita、 T. Morie、 M. Nagata and A. Iwata、 A PWM Analog Memory Programming Circuit for Floating-Gate MOSFETs with 75us Programming Time and 11b Updating Resolution、 IEEE J. Solid-State Circuits、 Vol. 36、 No. 8、 pp. 1286-1290、 2001. Liu, S. Q. 他、"Electric-pulse-induced reversible Resistance change effect in magnetoresistive films", Applied Physics Letter, Vol. 76, pp. 2749-2751, 2000年
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、シナプス回路のシナプス結合強度を抵抗変化型メモリ素子の抵抗値を用いて表わすことにより、LSIチップ上の専有面積を増大させることなく、シナプス結合強度をアナログ量として記憶することができる情報処理装置及び、これを用いたニューラルネットワーク回路を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明における情報処理装置は、スパイクパルスが入力され、当該スパイクパルスに重み値を与えて重み付け信号を生成する少なくとも1つのシナプス部を備える情報処理装置であって、前記シナプス部は、電圧パルスの印加により可逆的に変化する抵抗値を持つ記憶素子と、異なるタイミングで入力される2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに応じて予め設定された非線形電圧波形を表わす関数を用いた演算を実行する演算部とを有し、前記記憶素子は、前記スパイクパルスに与えられる重み値を表わすアナログ量として設定される前記抵抗値を持ち、前記演算部は、2つのスパイクパルスが入力された場合に、前記関数を用いて当該2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに対する演算を実行し、当該演算の結果に基づいて前記記憶素子に印加されるべき電圧パルスを設定することを特徴とする。
上記の情報処理装置では、スパイクパルスに与えられる重み値を電圧パルスの印加により可逆的に変化する抵抗値を持つ記憶素子を用いて表わしている。2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに応じて予め設定された非線形電圧波形を表わす関数を用いた演算結果に基づいて記憶素子に印加すべき電圧パルスを設定することにより、2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに応じてシナプス部がスパイクパルスに与える重み値を変化させることができる。
ここで、上記の情報処理装置では、記憶素子が持つ、電圧パルスを印加することによって可逆的に抵抗値が変化するという物理的特性を利用する点が重要である。
すなわち、記憶素子が持つ、電圧パルスの印加により可逆的に変化する抵抗値をスパイクパルスに与えられる重み値を表わすアナログ量として設定することにより、複雑な回路構成を必要とすることなく、スパイクパルスに与えられる重み値を長期的に安定して保持することができる。また、従来のようにキャパシタを利用する場合と比較して、素子面積を低減することができるので、情報処理装置の高集積化を図ることができる。
記憶素子としては、例えば、非特許文献4に記載されているRRAM(Resistance RAM)やPCRAM(Phase Change RAM)が挙げられる。なお、このような記憶素子は、フラッシュメモリに代わる高速動作可能な次世代不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:Nonvolatile Random Access Memory)として応用が期待されている。
前記演算部は、第1のスパイクパルスと、第2のスパイクパルスとが、この順に入力された場合に、前記第1のスパイクパルスの入力タイミングに基づいて前記関数が表わす非線形電圧波形の生成を開始すると共に、前記第2のスパイクパルスをサンプリングパルスとして前記非線形電圧波形をサンプリングし、そのサンプリングされた波形における電圧値を持つ電圧パルスを前記記憶素子に印加することが好ましい。
この場合、入力されたサンプリングパルスをそのまま利用して記憶素子に印加する電圧パルスを設定することができるので、パルス発生回路等新たな回路を追加する必要がなく、情報処理装置をより安価に実現することができる。
前記複数のシナプス部の各々により生成される複数の重み付け信号を加算し、重み付け加算信号を生成する複数のニューロン部をさらに備え、前記複数のニューロン部の各々は、自身が生成する重み付け加算信号のレベルがスパイクパルスを生成すべきとして予め定められた閾値以上となった場合に、新たなスパイクパルスを生成しており、前記複数のシナプス部の各々は、前記ニューロン部による新たなスパイクパルスの生成の後に到来する、前記シナプス部へのスパイクパルスの入力の有無にかかわらず前記ニューロン部が新たなスパイクパルスの生成を停止するパルス発生停止期間において、前記演算部による前記記憶素子への電圧パルス印加を実行することが好ましい。
この場合、ニューロン部がスパイクパルスの生成を停止するパルス停止期間においてのみ、記憶素子の抵抗値変化を起こすことができるので、ニューロン部による新たなスパイクパルスの生成を阻害することなく、記憶素子の抵抗値変化による重み値の更新を確実に行なうことができる。
前記記憶素子は、自身の抵抗値を変化させるために要する電圧パルスの電圧値の閾値を持っており、前記記憶素子は、前記シナプス部による重み付け信号の生成が行なわれる場合には、前記閾値未満の電圧値を持つ電圧パルスが印加される一方、自身の抵抗値の変化による前記重み値の更新が行われる場合には、前記閾値以上の電圧値を持つ電圧パルスが印加されることが好ましい。
この場合、シナプス部による重み付け信号の生成と記憶素子の抵抗値変化による重み値の更新とを確実に切り分けて行なうことができるので、記憶素子の抵抗値変化による重み値の更新を確実に行なうことができる。
前記複数のシナプス部の各々は、前記演算部と前記記憶素子との間に配置されたスイッチング素子をさらに有し、前記スイッチング素子は、前記パルス発生停止期間においてのみ閉状態となることが好ましい。
この場合、スイッチング素子によりパルス発生停止期間においてのみ演算部と記憶素子とが接続されるので、記憶素子の抵抗値変化による重み値の更新をより確実に行なうことができる。
本発明におけるニューラルネットワーク回路は、上記の情報処理装置をニューロン素子として用いることを特徴とする。
上記のニューラルネットワーク回路では、上記の情報処理装置を備えているニューラルネットワーク回路が実現される。
本発明の情報処理装置は、以上のように、前記シナプス部は、電圧パルスの印加により可逆的に変化する抵抗値を持つ記憶素子と、異なるタイミングで入力される2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに応じて予め設定された非線形電圧波形を表わす関数を用いた演算を実行する演算部とを有し、前記記憶素子は、前記スパイクパルスに与えられる重み値を表わすアナログ量として設定される前記抵抗値を持ち、前記演算部は、2つのスパイクパルスが入力された場合に、前記関数を用いて当該2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに対する演算を実行し、当該演算の結果に基づいて前記記憶素子に印加されるべき電圧パルスを設定する。
それゆえ、シナプス回路のシナプス結合強度を抵抗変化型メモリ素子の抵抗値を用いて表わすことにより、LSIチップ上の専有面積を増大させることなく、シナプス結合強度をアナログ量として記憶することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部分には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における情報処理装置は、スパインキングニューロンモデルのうち、最も基本的なモデルである、積分発火型のニューロンモデルを利用した形態である。図1は、本発明の実施の形態1における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における情報処理装置100は、図1に示すように、複数のニューロン回路(ニューロン部)101と、複数のシナプス回路(シナプス部)102と、を備えている。なお、図1では、図面の見易さのため、1つのニューロン回路101及び1つのシナプス回路102のみが記載されているが、実際には、複数のニューロン回路101が複数のシナプス回路102を介して相互に接続されている。
ニューロン回路101は、シナプス回路102を介して、他のニューロン回路(図示省略)からスパイクを受け取ると、自身の内部電位UにPSP(後シナプス電位)を生成する。このスパイクは、複数の他のニューロン回路から非同期的に与えられており、ニューロン回路101の内部電位Uは複数のスパイクによるPSPの時空間加算によって決定される。
また、ニューロン101とシナプス回路102との間におけるシナプス結合には、興奮性と抑制性が存在し、シナプス結合強度の符号で表現される。ニューロン回路101の内部電位Uが所定の閾値を超えると、ニューロン回路101は発火し、スパイクを生成する。同時に、ニューロン回路101は、そのスパイク生成と同時に、一定期間の不応期に入り、生成されたスパイクは所定の伝播遅延時間を経て、他のニューロン回路へ与えられる。
具体的には、図1に示すように、他のニューロン回路からシナプス回路102にスパイクOが入力されると、そのスパイクOの入力タイミングに基づいて、パルス生成部21は制御信号Qを生成し、スイッチ22に出力する。スイッチ22は、制御信号QがHレベルの期間に閉状態となり、それ以外の期間に開状態となる。
スイッチ22が閉状態になると、所定の電源電圧と抵抗変化型メモリ素子(記憶素子)24の一方の端部とが接続される。なお、このとき、後述するスイッチ23も閉状態である。
抵抗変化型メモリ素子24は、後述する可変抵抗値を持っている。スイッチ22の閉状態により、所定の電源電圧と抵抗変化型メモリ素子24の他方の端部との間に、抵抗変化型メモリ素子24の現時点の抵抗値σjiに応じた電流が流れ、ニューロン回路101に出力される。
ニューロン回路101は、シナプス回路102から出力される電流を用いてキャパシタ11を充電する。キャパシタ11は、オペアンプ12の負極性入力端子(−)及び出力端子間に配置されており、これらキャパシタ11及びオペアンプ12は積分回路を構成する。そして、フィードバック抵抗13を介して出力信号を負極性入力端子(−)に戻す、オペアンプ12のフィードバック機能により、負極性入力端子(−)への入力が仮想接地となり、キャパシタ11に電荷が溜まることによる電位変動が抑制されている。
すなわち、ニューロン回路101のキャパシタ11の電位をオペアンプ12により一定に保持することができるので、キャパシタ11の電位の如何にかかわらず、抵抗変化型メモリ素子24に一定電流を流すことができる。このため、後述する抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiを正確に変化させることができる。
ニューロン回路101は、このキャパシタ11を充電することにより、上述したPSPを生成する、すなわち、上述したPSPの時空間加算は、このキャパシタ11上で行なわれている。シナプス回路102から出力される電流は、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiに比例し、その値に応じてPSPは興奮性または抑制性となる。
具体的には、図1においてPSPを興奮性にするには、抵抗変化型メモリ素子24の他端子をオペアンプの反転入力端子電圧より高い電位(例えば、電源電圧)に接続し、キャパシタ11を充電すればよい。
一方、PSPを抑制性にするには、抵抗変化型メモリ素子24の他端子をオペアンプの反転入力端子電圧より低い電位(例えば、接地電位)に接続し、キャパシタ11を放電すればよい。
なお、このようにしてPSPを興奮性または抑制性とするためには、図1において、抵抗変化型メモリ素子24の他端子の接続先を電源電圧または接地電位に切り替えるスイッチが必要である。
そして、キャパシタ11の充電により生成される内部電位Uは、コンパレータ14により閾値THと比較され、内部電位Uが閾値THを超えると、その超えたとの比較結果に基づき、スパイク生成部15がスパイクPを生成する。スパイク生成部15は、そのスパイクPの生成と同時に、閾値THを一定期間上昇させることにより、上述した不応期を開始する。
スパイク生成部15により生成されたスパイクPは、遅延部16により設定された伝播遅延時間が経過した後、他のニューロン回路にスパイクOとして出力される。
次に、情報処理装置100のSTDP機能について説明する。
図1に示すように、シナプス回路102では、STDP部(演算部)25が、他のニューロン回路から入力されたスパイクOの入力タイミング及びスパイク生成部15により生成されたスパイクPの発生タイミングに基づいて、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiを変化させるためのSTDP信号yjiを生成する。本実施の形態においては、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiは上述したシナプス結合強度を表わしており、その抵抗値の変化によりシナプス回路102のシナプス結合強度が更新可能となっている。
図2に、このSTDP部25の基本構成を示す。STDP部25は、非線形波形を形成する波形形成部27と、波形形成部27により形成される非線形波形をサンプリングするためのスイッチ28と、を有している。STDP部25は、2つのスパイク、つまり、スパイクO及びスパイクPで動作するものであり、例えば、他のニューロン回路から入力されるスパイクOを波形形成部27が非線形波形の形成を開始するトリガパルスとして利用する一方、スパイク生成部15により生成されるスパイクPを波形形成部27により形成される非線形波形をサンプリングするためにスイッチ28の開閉動作を行なうためのサンプリングパルスとして利用する。
上述したように、ニューロン回路101のスパイク生成部15が不応期を開始させるべく、閾値THを上昇させると、その上昇された閾値THを用いて電圧変換回路103は制御信号Sを生成する。そして、制御信号SがHレベルの期間において、シナプス回路102のスイッチ23は開状態、スイッチ(スイッチング素子)26は閉状態となる。すなわち、制御信号SがHレベルの期間において、抵抗変化型メモリ素子24の一方の端部が接続する接続先がSTDP部25に切り替わっている。
すなわち、本実施の形態においては、スパイク生成部15によるスパイクPの生成(シナプス荷重)と、STDP部25によるSTDP信号yjiの生成とが、上記のスイッチ22、23、26の開閉動作により、切り替えられている。
ここで、他のニューロン回路からのスパイクは、いつ入力されるかわからないので、上記のシナプス荷重は常時働かせておく必要がある。唯一の例外は、スパイク発火直後の不応期の期間なので、本実施の形態においては、この期間内に上記のスイッチ22、23、26の開閉動作により、STDP信号yjiの生成を実行する。上記のスイッチ22、23、26の開閉動作には、スパイク生成部15により生成されるスパイクPを用いることができる。
なお、この時、ニューロン回路101のスイッチ17は閉状態となり、ニューロン回路101の入力は接地される。
STDP部25においては、図2に示すように、他のニューロン回路からスパイクOがシナプス回路102に入力されると、そのスパイクOをトリガとして波形形成部27が所定の非線形波形Zを形成する。この非線形波形Zは、例えば、図11(b)や(c)に示した関数形状である。
そして、ニューロン回路101のスパイク生成部15によりスパイクPが生成され、STDP部25に入力されると、そのスパイクPがHレベルの期間においてはスイッチ28が閉状態となる。その結果、スイッチ28が閉状態である期間において、波形形成部27により形成される非線形波形Zがサンプリングされ、パルス形状を持つサンプリング信号yji、すなわち、STDP信号yjiとして出力される。
このサンプリング信号yjiは、スイッチ26を介して、抵抗変化型メモリ素子24の一方の端部に出力される。抵抗変化型メモリ素子24は、後述するように、所定の閾値以上の電圧値を持つ信号が入力された場合に限り、自身の抵抗値σjiを変化させるものである。サンプリング信号yjiのHレベルの電圧値が、上記の閾値以上の値である場合に、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiは、サンプリング信号yjiの入力に応じて変化する。
抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiは、上述したように、シナプス回路102のシナプス結合強度を表わしている。したがって、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiが変化することにより、シナプス回路102のシナプス結合強度が変化することになる。
次に、図3を用いて、本実施の形態における情報処理装置100の動作について具体的に説明する。図3は、情報処理装置100の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図3に示すように、時刻tにおいて、他のニューロン回路からスパイクOがシナプス回路102に入力されると、そのスパイクOの入力に基づいて、パルス生成部21は、制御信号Qを生成し、スイッチ22に出力する。この制御信号Qは、時刻tから所定の期間、Hレベルとなり、スイッチ22は、制御信号QがHレベルの期間、閉状態となる。このとき、スイッチ23も閉状態であり、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値σjiに応じた電流がニューロン回路101に出力される。
そして、ニューロン回路101は、シナプス回路102から出力される電流を用いてキャパシタ11を充放電する。その結果、キャパシタ11の充放電により生成される内部電位Uは、徐々に上昇すると共に、コンパレータ14は、この内部電位Uと所定の閾値THとを比較し、時刻tにおいて内部電位Uが閾値THを超えると、その超えたとの比較結果をスパイク生成部15に出力する。
スパイク生成部15は、コンパレータ14からの内部電位Uが閾値THを超えたとの比較結果に基づいてスパイクPを生成する。また、スパイク生成部15は、そのスパイクPの生成と同時に、閾値THを一定期間上昇させ、不応期を開始する。また、電圧変換回路103は、その不応期にあわせて制御信号SのHレベル期間を設定し、シナプス回路102のスイッチ23を開状態、スイッチ26を閉状態とする。その結果、時刻tにおいて、抵抗変化型メモリ素子24の一方の端部がSTDP部25に接続されることになる。
遅延部16は、スパイク生成部15により生成されたスパイクPが入力されると、所定の伝播遅延時間の経過後、他のニューロン回路にスパイクOとして出力する。
一方、STDP部25では、時刻tにおいて、他のニューロン回路からスパイクOがシナプス回路102に入力されると、そのスパイクOの入力に基づいて、波形形成部27が所定の非線形波形Zの形成を開始する。
そして、上述したように、時刻tにおいて、スパイク生成部15により生成されたスパイクPがSTDP部25に入力されると、そのスパイクPがHレベルの期間、スイッチ28が閉状態となる。その結果、波形形成部27により形成される非線形波形Zがサンプリングされ、STDP部25は、そのサンプリング結果をサンプリング信号yjiとして出力する。なお、サンプリング信号yjiの振幅は、時刻tにおける非線形波形Zの振幅Vjiと同一となる。
抵抗変化型メモリ素子24は、このサンプリング信号yjiが入力されると、自身の抵抗値σjiを変化させ、シナプス回路102のシナプス結合強度を変化させる。
次に、シナプス回路102の抵抗変化型メモリ素子24について説明する。
図4は、抵抗変化型メモリ素子24の構造及び測定時の等価回路を示す。例えば、RRAM(Resistance RAM:抵抗変化型メモリ素子)は、図4に示すように、上部電極241と、下部電極242と、抵抗体243と、を有している。
抵抗体243は、金属酸化物が材料となっており、上部電極241及び下部電極242に挟まれた構造をしている。
RRAMに、パルス電圧を印加することにより、電気抵抗が変化し、電源をオフにしてもその抵抗値が保持され、不揮発性メモリとして働く。通常、高抵抗状態から低抵抗状態に遷移する動作を「SET(セット)動作」、低抵抗状態から高抵抗状態に遷移する動作を「RESET(リセット)動作」と定義している。
SET動作及びRESET動作ともに同極性の電圧パルスを印加する方式を「ユニポーラースイッチング方式(モノポーラ動作)」、逆極性のパルスを印加する方式を「バイポーラースイッチング方式(バイポーラ動作)」と呼ぶ。
図5(a)に、抵抗変化型メモリ素子24にパルス電圧(振幅値2.6V)を35nsec間隔で印加した回数(SETパルス回数)と、その時の抵抗変化型メモリ素子24に流れる電流との関係を示す。図5(a)に示すように、SETパルス回数に応じて抵抗変化型メモリ素子24に流れる電流が制御可能となっていることがわかる。
抵抗変化型メモリ素子24は、SETパルス回数に応じて素子に流れる電流を制御できる。よって、抵抗変化型メモリ素子24へのSETパルス回数に応じて素子に流れる電流値が決まる。すなわち、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させることができる。
図5(b)に、抵抗変化型メモリ素子24へ印加したパルス電圧の印加時間(振幅値2.6Vのパルス電圧を印加した時間:単位はns)(パルス幅)と、その時の抵抗変化型メモリ素子24に流れる電流との関係を示す。図5(b)に示すように、印加時間に応じて抵抗変化型メモリ素子24に流れる電流が制御可能となっていることがわかる。
抵抗変化型メモリ素子24は、印加時間に応じて素子に流れる電流を制御できる。よって、抵抗変化型メモリ素子24への印加時間に応じて素子に流れる電流値が決まる。すなわち、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させることができる。
図5(c)に、抵抗変化型メモリ素子24に所定のパルス電圧を印加した場合のパルス電圧値と、その時の抵抗変化型メモリ素子24に流れる電流との関係を示す。図5(c)に示すように、0.5V程度までは、変化が無いが、それ以上の電圧で、パルス電圧値に応じて抵抗変化型メモリ素子24に流れる電流が制御可能となっていることがわかる。
抵抗変化型メモリ素子24は、パルス電圧値に応じて素子に流れる電流を制御できる。よって、抵抗変化型メモリ素子24へのパルス電圧値に応じて素子に流れる電流値が決まる。すなわち、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させることができる。さらに、図5(c)に示すように、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させるパルス電圧値には、閾値があることがわかる。
本実施の形態においては、2個のスパイクの時間差、時間的順序に応じて、抵抗変化型メモリ素子4の抵抗値、つまり、シナプス回路102のシナプス結合強度を変化させている。上述したように、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させるには、抵抗変化型メモリ素子24に印加するパルス電圧のSETパルス回数、印加時間、及び、パルス電圧値のいずれかを変化させればよい。
特に、スパイキングニューロンモデルのSTDPに利用する場合は、上述したように、不応期という限られた期間に、抵抗変化型メモリ素子4の抵抗値を変化させる必要があるので、パルス電圧値を変化させる手法が好ましい。
また、このパルス電圧値を変化させる手法を用いた場合、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させるパルス電圧値には閾値があることを利用し、STDP部25が抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を変化させる際、抵抗変化型メモリ素子24に出力するSTDP信号yjiが上記の閾値以上となるようにすれば、不応期における抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値の変化が実現される。
すなわち、本実施の形態においては、ニューロン回路101のスパイク生成部15によるスパイクPの生成(シナプス荷重)を、上記の閾値未満の電圧値を持つ電源電圧を抵抗変化型メモリ素子24に印加する一方、STDP部25によるシナプス回路102のシナプス結合強度の更新を、上記の閾値以上の電圧値を持つSTDP信号yjiを抵抗変化型メモリ素子24に印加する。
そうすることにより、シナプス荷重の際に抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値が変化してしまうことを回避することができるので、シナプス結合強度の更新を正確に実行することができる。
次に、STDP部25のより具体的な構成について説明する。図6は、対称型構造を持つSTDP部25の構成を示す回路図であり、(a)は、スパイク検出部の構成を示す回路図、(b)は、荷重更新部の構成を示す回路図である。
対称型STDP部25は、図6に示すように、スパイク検出部と、荷重更新部と、を有している。スパイク検出部において、T−FF(Toggle flip-flop)は、preとpostのスパイクによって2度、状態が反転する。T−FFにおける状態の反転は、後段のD&I(遅延反転回路)とNORゲートによって検出される。その結果、早く到達したスパイクは荷重更新部のin1へ、遅く到達したものは所定の遅延時間を経てin2へ入力される。
荷重更新部は、preとpostの時間間隔のみに依存し、STDP信号yjiを変化させる。一方で、preとpostが同時に入力された場合は、T−FFの状態値は1度しか変化しない。この場合は回路内のリセット回路により、T−FFの状態は再び反転する。
入力スパイクin1が荷重更新部に入力されると、キャパシタCAの端子にランプ波形VAが生成される。また、同時にD&I(遅延反転回路)によって制御信号SWがHレベルとなる。このランプ波形VAは、後段のトランジスタンM1によって非線形波形に変形され、トランスコンダクタンスアンプA1の入力端子に入力される。そして、キャパシタCBの端子電圧VBは、制御信号SWがLレベルになると、抵抗Rによって基準電位VREFへ落ち着く。
トランジスタM1により非線形波形の生成が行なわれている間に入力スパイクin2が入力されると、トランスコンダクタンスアンプA1からのSTDP信号yjiが抵抗変化型メモリ素子24に印加させる。
一方、キャパシタCBの端子電圧VBが基準電位VREFに落ち着いた後に入力スパイクin2が入力されると、トランスコンダクタンスアンプA1からのSTDP信号yjiは抵抗変化型メモリ素子24に印加されることはない。
なお、Vb3、Vb_rmpはSTDP関数の時間窓、Vb_top、Vb_btm2及びin2のパルス幅は、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値の変化量を決定するパラメータである。
図7は、非対称型構造を持つSTDP部25の構成を示す回路図である。
この非対称型STDP部25においては、図7に示すように、トランスコンダクタンスアンプA1はV1−VREFに比例してSTDP信号yjiを増加させるのに対し、トランスコンダクタンスアンプA2はV2−VREFに比例してSTDP信号yjiを減少させる。すなわち、トランスコンダクタンスアンプA1はLTP(Long Term Potentiation)、トランスコンダクタンスアンプA2はLTD(Long Term Depression)として動作している。
Preの入力タイミングをtpreとし、Postの入力タイミングをtpostととした場合、tpost−tpre>0であれば入力スパイクpreによって非線形波形V1が生成され、トランスコンダクタンスアンプA1が駆動される。このとき、トランスコンダクタンスアンプA2も駆動されるが、V2−VREF=0であるため、トランスコンダクタンスアンプA2はSTDP信号yjiを減少させることができない。このため、STDP信号yjiは、トランスコンダクタンスアンプA1によって増加する。
post−tpre=0であればトランスコンダクタンスアンプA1、A2が同時に駆動され、抵抗変化型メモリ素子24に印加されるSTDP信号yjiは相殺される。
post−tpre<0であれば入力スパイクPostによって非線形波形V2が生成され、トランスコンダクタンスアンプA2が駆動される。このとき、トランスコンダクタンスアンプA1も駆動されるが、V1−VREF=0であるため、トランスコンダクタンスアンプA1はSTDP信号yjiを増加させることができない。このため、STDP信号yjiは、トランスコンダクタンスアンプA2によって減少する。
なお、上記の対称型STDP部25と同様、STDP関数の形状は、Vb_top1、Vb_top2等のバイアス値によって決定される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、抵抗変化型メモリ素子24の一方の端部にSTDP部25により生成されるSTDP信号yjiを入力することにより、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値、つまり、シナプス回路102のシナプス結合強度を変化させることができる。
本実施の形態における情報処理装置100の特徴点は、抵抗変化型メモリ素子24における、電圧パルスを印加することによって可逆的に抵抗値が変化するという物理的特性を利用する点にある。抵抗変化型メモリ素子24は、電圧パルスを印加することによって可逆的に電気抵抗が変化する素子のことである。抵抗変化型メモリ素子24は、近年、フラッシュメモリに代わる高速動作可能な次世代不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:Nonvolatile Random Access Memory)として応用が期待されているものである。また、抵抗変化型メモリ素子24としては、例えば、非特許文献4に記載されている様なRRAM(Resistance RAM)やPCRAM(Phase Change RAM)などが挙げられる。
このように、本実施の形態によれば、シナプス回路102のシナプス結合強度を抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を用いて表わすことにより、LSIチップ上の専有面積を増大させることなく、シナプス結合強度をアナログ量として記憶することができるので、LSIチップの高集積化を実現することができる。
また、電圧パルスの印加により抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を容易に変化させることができるので、複雑な回路構成が不要となり、その結果、LSIチップの専有面積を小さくすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上記の実施の形態1においては、オペアンプ12のフィードバック機能により、キャパシタ11に電荷が溜まることによる電位変動の抑制を行なっていた。
これに対し、本実施の形態においては、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を電圧値に変換し、その変換された電圧値を用いて電流源を制御する。そうすることにより、オペアンプのフィードバック機能の利用を不要とすることができる。
図8は、本実施の形態における情報処理装置において、抵抗変化型メモリ素子24の抵抗値を電圧値に変換し、その変換された電圧値を用いて電流源を制御する様子を説明するための説明図である。
本実施の形態における情報処理装置においては、図8(a)に示すように、抵抗変化型メモリ素子24の他方の端部にキャパシタ41が接続されている。キャパシタ41は、抵抗変化型メモリ素子24を流れる電流により充放電され、抵抗変化型メモリ素子24の他方の端部とキャパシタ41との接続点に電位Vcを与える。
キャパシタ41に電荷が徐々に蓄積され、電位Vcが所定の電位Vcoまで上昇すると、抵抗変化型メモリ素子24の他方の端部とキャパシタ41との接続点に接続されたトランジスタ42が閉状態となる。
その結果、予め閉状態とされたスイッチ44及びトランジスタ42を介して、ニューロン回路101のキャパシタ11と所定の電源電圧とが接続され、キャパシタ11に一定電流が出力されることになる。したがって、キャパシタ11に電荷が溜まることによる電位変動が抵抗変化型メモリ素子24に影響を及ぼすことを防止することができる。
次に、本実施の形態における情報処理装置の動作について、図8(b)のタイミングチャートを用いて、より具体的に説明する。
図8(b)に示すように、時刻0において、抵抗変化型メモリ素子24の一方の端部に振幅Voを持つ所定の電源電圧Vが印加されると、抵抗変化型メモリ素子24に電流が流れることになり、その流れ込む電流によりキャパシタ41が充電されることになる。このキャパシタ41の充電により、抵抗変化型メモリ素子24の他方の端部とキャパシタ41との接続点に電位Vcは、徐々に上昇することになる。
そして、時刻Tにおいて、上記の電源電圧Vの印加が終了し、上記の接続点の電位VcがVcoに到達する。ここで、この接続点の電位Vcの時刻Tにおける到達点Vcoは、所定の電源電圧Vの振幅Voと、抵抗変化型メモリ素子24が持つ現時点の抵抗値R及びキャパシタ41の容量値Cから与えられる時定数τ=RCと、を用いた、図8(b)に示す式に基づいて算出されることになる。
このようにして抵抗変化型メモリ素子24とキャパシタ41との接続点の電位VcがVcoに到達し、このVcoがその接続点と接続されたトランジスタ42のゲート端子に供給される。トランジスタ42の閾値電圧は、このVco以上となるように予め設定されている。このため、トランジスタ42は、上記の接続点の電位VcがVcoに到達した時点、つまり、時刻Tの以降、閉状態となる。
トランジスタ42が閉状態になると、トランジスタ42を通して一定の電流がニューロン回路101のキャパシタ11に供給されることになる。キャパシタ11は、この一定の電流により充電されることになる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図9は、本発明の実施の形態3における情報処理装置の構成を示すブロック図である。以下、本発明の実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における情報処理装置100aは、図9に示すように、複数のニューロン回路101aと、複数のシナプス回路102aと、を備えている。図面の見易さのため、1つのニューロン回路101a及び1つのシナプス回路102aのみが記載されているが、実際には、複数のニューロン回路101aが複数のシナプス回路102aを介して相互に接続されている。
図9に示すように、本実施の形態の情報処理装置100aと上記の実施の形態1の情報処理装置100とで異なる点は、スイッチ23、26に代えて、STDP部25と抵抗変化型メモリ素子24との間にキャパシタ29を配置した点である。
本実施の形態の情報処理装置100aにおいては、STDP部25により生成されるSTDP信号yjiがキャパシタ29を介して抵抗変化型メモリ素子24の一方に端部に供給されている。STDP部25と抵抗変化型メモリ素子24との間はキャパシタ29により容量結合されており、このため、上記の実施の形態1とは異なり、スイッチ23、26を用いた抵抗変化型メモリ素子24の接続先の切り替えが不要となる。
STDP部25から出力されるSTDP信号yjiは、時間幅の狭いパルス状であることから、キャパシタ29を交流的に通過し、抵抗変化型メモリ素子24に印加される。一方、パルス生成部21から出力される制御信号Qに基づきPSPが生成される時間は、STDP信号yjiの時間幅に比して長く、このため、キャパシタ29はこの期間では直流的に電流を流さない。
したがって、本実施の形態では、上記の実施の形態1のスイッチ23、26を用いることなく、抵抗変化型メモリ素子24の接続先の切り替えが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、本発明は、以下のようにも表現することができる。すなわち、本発明にかかる情報処理装置は、2つのスパイクパルスの時間差を所定の関数にしたがって変換した値に比例して、抵抗変化型メモリ素子の抵抗値を変化させることを特徴とする。
最初に入力される第1のスパイクパルスにより非線形電圧波形を発生させ、次に入力される第2のスパイクパルスでそれをサンプリングすることにより、前記電圧波形に相似の関数で変換された電圧値を得て、前記電圧値を前記抵抗変化型メモリ素子に印加することにより、その抵抗値を変化させることが好ましい。
複数個の入力パルスに対応して複数個の抵抗変化型メモリ素子を用意し、前記複数個の入力パルスから各々一時的電圧または電流信号を生成し、前記一時的電圧または電流信号を、前記抵抗変化型メモリ素子を通して共通の線に電流として集め、前記共通線に電荷蓄積素子または電流検出回路を接続して、電流値または電荷量を検出することにより、抵抗値で重み付けされた前記一時的電圧信号の加算値を得ることが好ましい。
スパイクパルスを情報表現とするニューラルネットワークであって、ニューロン発火直後の不応期の期間中に前記抵抗変化型メモリ素子の抵抗値を変化させ、それ以外の期間に前記一時的電圧信号の加算値を得ることが好ましい。
本発明は、電気的ストレス印加による電気抵抗の変化により情報を記憶可能な抵抗変化型メモリ素子を用いた情報処理装置、及び、この情報処理装置をニューロン素子として用いるニューラルネットワーク等に適用することができる。
本発明の実施の形態1における情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すSTDP部の基本構成を示すブロック図である。 図1に示す情報処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示す抵抗変化型メモリ素子の構造及び電気特性測定の際の等価回路を示す回路図である。 (a)は、図1に示す抵抗変化型メモリ素子に流れる電流値のSETパルス回数依存性を示すグラフ図、(b)は、図1に示す抵抗変化型メモリ素子に流れる電流値の所定パルス電圧の電圧パルス幅(所定パルス電圧の印加時間)依存性を示すグラフ図、(c)は、図1に示す抵抗変化型メモリ素子に流れる電流値のパルス電圧依存性を示すグラフ図である。 図1に示すSTDP部の具体的な構成を示す回路図であり、(a)は、スパイク検出部の構成を示す回路図、(b)は、荷重更新部の構成を示す回路図である。 図1に示すSTDP部の他の具体的な構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2における情報処理装置の動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態3における情報処理装置の構成を示すブロック図である。 従来のスパイク型ニューロンモデルを説明するための説明図である。 従来のSTDPを説明するための説明図である。
符号の説明
100、100a 情報処理装置
101、101a ニューロン回路(ニューロン部)
102、102a シナプス回路(シナプス部)
11、29、41 キャパシタ
12 オペアンプ
13 フィードバック抵抗
14 コンパレータ
15 スパイク生成部
16 遅延部
21 パルス生成部
22、23、28、43、44 スイッチ
24 抵抗変化型メモリ素子(記憶素子)
25 STDP部(演算部)
26 スイッチ(スイッチング素子)
27 波形形成部
42 トランジスタ
241 上部電極
242 下部電極
243 抵抗体

Claims (6)

  1. スパイクパルスが入力され、当該スパイクパルスに重み値を与えて重み付け信号を生成する少なくとも1つのシナプス部を備える情報処理装置であって、
    前記シナプス部は、
    電圧パルスの印加により可逆的に変化する抵抗値を持つ記憶素子と、
    異なるタイミングで入力される2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに応じて予め設定された非線形電圧波形を表わす関数を用いた演算を実行する演算部と
    を有し、
    前記記憶素子は、前記スパイクパルスに与えられる重み値を表わすアナログ量として設定される前記抵抗値を持ち、
    前記演算部は、2つのスパイクパルスが入力された場合に、前記関数を用いて当該2つのスパイクパルス間における入力タイミングのずれに対する演算を実行し、当該演算の結果に基づいて前記記憶素子に印加されるべき電圧パルスを設定することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記演算部は、第1のスパイクパルスと、第2のスパイクパルスとが、この順に入力された場合に、前記第1のスパイクパルスの入力タイミングに基づいて前記関数が表わす非線形電圧波形の生成を開始すると共に、前記第2のスパイクパルスをサンプリングパルスとして前記非線形電圧波形をサンプリングし、そのサンプリングされた波形における電圧値を持つ電圧パルスを前記記憶素子に印加することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 複数の前記シナプス部の各々により生成される複数の重み付け信号を加算し、重み付け加算信号を生成する複数のニューロン部をさらに備え、
    前記複数のニューロン部の各々は、自身が生成する重み付け加算信号のレベルがスパイクパルスを生成すべきとして予め定められた閾値以上となった場合に、新たなスパイクパルスを生成しており、
    前記複数のシナプス部の各々は、前記ニューロン部による新たなスパイクパルスの生成の後に到来する、前記シナプス部へのスパイクパルスの入力の有無にかかわらず前記ニューロン部が新たなスパイクパルスの生成を停止するパルス発生停止期間において、前記演算部による前記記憶素子への電圧パルス印加を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記記憶素子は、自身の抵抗値を変化させるために要する電圧パルスの電圧値の閾値を持っており、
    前記記憶素子は、前記シナプス部による重み付け信号の生成が行なわれる場合には、前記閾値未満の電圧値を持つ電圧パルスが印加される一方、自身の抵抗値の変化による前記重み値の更新が行われる場合には、前記閾値以上の電圧値を持つ電圧パルスが印加されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記複数のシナプス部の各々は、前記演算部と前記記憶素子との間に配置されたスイッチング素子をさらに有し、
    前記スイッチング素子は、前記パルス発生停止期間においてのみ閉状態となることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置をニューロン素子として用いることを特徴とするニューラルネットワーク回路。
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