JP5128496B2 - 通信システム、無線通信端末、通信方法、無線通信方法、無線通信装置、およびその制御方法 - Google Patents

通信システム、無線通信端末、通信方法、無線通信方法、無線通信装置、およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、無線通信端末、通信方法、無線通信方法、無線通信装置、およびその制御方法に関する。
VoIP(Voice over Internet Protocol)を応用したインターネット電話などのリアルタイムアプリケーションにおいて接続要求などの呼制御を実現する通話制御プロトコルの1つとしてSIP(Session Initiation Protocol)という規格が定められている(例えば、非特許文献1を参照されたい。)。
SIPは、当初はインターネット上の有線ネットワークで接続されているPCやサーバなどのコンピュータ間でのVoIP通信のために利用されてきた。しかしながら、近年、無線通信機器においてもデジタル化およびIP化が進み、SIPをサポートする無線通信事業者(オペレータ)のSIPサーバおよび無線通信端末が開発されている。さらに、最近では無線通信技術の発展に伴って、1つの無線通信端末が、異なる無線通信ネットワークに接続可能な複数の無線通信デバイスを備えることが可能になってきた。典型的な構成は、PDA、PC、或いは携帯電話機が、携帯電話ネットワークと接続する第1の無線通信デバイスと、WiFiやWiMAXなどの無線LANやMAN(Metropolitan Area Network)のステーションと接続する第2の無線通信デバイスとを備えるものである。
ウェブサイト:http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt(SIPを規定するRFC文書)
しかしながら、SIP技術は、元々は有線通信ネットワークを対象とした技術であり、帯域や通信品質が時々刻々と変化する無線通信ネットワークは想定していなかった。さらに、SIP技術は、複数の無線通信ネットワークに接続可能な無線通信装置などは対象としていなかった。即ち、インターネット上の有線通信ネットワークにおけるSIP技術の開発は進んでいるが、異種の無線通信ネットワークが複数あり、このような複数の異種無線ネットワークに跨る通信環境を前提としたSIP技術の開発は遅れている。
図2に、従来技術による無線通信ネットワーク構成図を示す。図に示すように、サーバやゲートウェイとしては、DNSサーバ10、SIPサーバ20、SIPサーバ30、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ50、SIPサーバ(或いはGW)60、SIPサーバ(或いはGW)70がある。発信側および着信側の通信端末やソフトホンとしては、無線通信端末UA1,UA2、通信端末(ソフトホン)UA3がある。これらの各端末は、上述した各サーバと、インターネットNET1、オペレータパケットネットワークNET2、オペレータ回線交換ネットワークNET3、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続している。
また、図15に、従来技術による別の無線通信ネットワーク構成図を示す。図15の無線通信ネットワーク構成では、図14の構成に加えて、基地局制御装置80および基地局90があるが、他の構成は図14のそれと同様である。
例えば、上述した従来技術では、図示したような無線通信ネットワーク構成において、無線通信端末UA1のSIP接続要求(発呼;Invite)に応じて、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に対応する回線交換ネットワークのSMSサーバ50によるSMS(ショートメッセージサービス)メッセージによって無線通信端末UA2が呼び出される(パケットネットワークへの接続と登録動作の指示)場合、無線通信端末UA2は、呼び出された回線交換ネットワークに対応する(同じ通信事業者が提供する)無線通信ネットワークのパケット交換ネットワーク(この場合はRNET1)を介してSIPサーバ30に対して、SIP(Session Initiation Protocol)の登録動作(Register)を行い、以後SIPの手続きにより通話を成立させる。このような方法は、1つのオペレータ無線通信パケットネットワークとそれに対応する回線交換ネットワークしか利用できない無線通信端末を前提としたものある。一方、無線通信端末UA2が、2つのオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2に接続する機能を持ち、2つの選択肢がある場合、従来技術のSIP(即ち、SIPを実装する無線通信端末UA2)では、上述したように、接続要求(パケットネットワークへの接続と登録動作の指示)を含むメッセージが通過した経路に対応するネットワーク(この例ではオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1)を経由してSIPの登録を行い、このパケットネットワーク経路を使って発呼側/発信側(Caller Party)とセッションを取ることになる。このようなセッション確立方式では、発呼側ユーザ(Caller Party)が使用を所望するアプリケーションに応じた帯域、或いは、発呼側ユーザの希望する課金などに関する希望や好み、即ち、プリファレンスが必ずしも反映されているとは言えない。即ち、接続要求を行ったユーザ(Caller Party)のプリファレンスが全く考慮されていない、さらには、着呼側/着信側(Called Party)の無線通信端末としては、接続可能な複数の無線通信経路を有効に利用できていないなどの問題がある。
しかし、2つのオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2に接続する機能を持ち、回線交換ネットワークに対応しない、もしくは、パケットネットワークでも待ち受けできる場合、パケットネットワークからの呼出要求だけでは、発呼側ユーザ(Caller Party)が使用を所望するアプリケーションに応じた帯域、或いは、発呼側ユーザの希望する課金などに関する希望や好み、即ち、プリファレンスが必ずしも反映されているとは言えない。即ち、接続要求を行ったユーザ(Caller Party)のプリファレンスが全く考慮されていない、さらには、着呼側/着信側(Called Party)の無線通信端末としては、接続可能な複数の無線通信経路を有効に利用できていないなどの問題がある。
上述したように、図2のシステムで実施される方法は、回線交換ネットワークに対応した無線通信端末を前提としたものある。しかしながら、発呼側ユーザ(Calling Party)は、着呼側(Called Party)が、属性の異なる複数の無線通信ネットワークからある無線通信ネットワークを選択して通信を開始した後、その着呼側が選択した無線通信ネットワークがどの無線通信ネットワークであり、どのような属性を持ち、現在の属性の状況(帯域の状況、変調方式、バッテリ容量、無線リンクなどの状況)を発呼側ユーザは把握できないという問題があった。さらに、通話中に相手側が無線通信ネットワークを切り替えることを着呼側では全く把握することができず、例えば、着信側の端末が無線ゾーンのエリアフリンジに移動して通信品質が劣化した場合などには、突然、相手側サイトにおける切り替え(ハンドオーバ)に伴うパケットロスなどの通信品質の劣化を被るなどの問題があった。
そこで、本発明の目的は、着信側の無線通信端末が複数の無線通信デバイス/経路(ネットワーク)を選択肢として持つ場合に、発信側のプリファレンス(帯域や通信料金などの希望)に応じた最適な無線通信デバイス/経路(ネットワーク)を選択して、当該無線通信デバイス/経路(ネットワーク)を用いたセッションを発信側と着信側との間で最初から確立させる技法(装置、システム、方法)を提供することである。
また、本発明のさらなる目的は、着信側の無線通信端末が複数の無線通信システム(即ち、無線通信デバイス、無線通信経路、無線通信ネットワークなど)を選択肢として持つ場合に、着信側において選択された無線通信システムの無線リンク情報を発信側に伝達する技法(装置、方法)を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による通信システムは、
パケットで通信(音声通話、テレビ電話、チャットなど)するための呼制御サーバと、メッセージ送信サーバとを備えた通信システムであって、
前記呼制御サーバ(SIPサーバ)が、
発信側(Caller;発呼側の無線/有線の通信端末)のプリファレンス情報を含み、着信側(Called Party;着呼側の無線通信端末)を呼び出すための呼出要求(Inviteメッセージ)を受信する呼出要求受信部と、
前記受信した呼出要求を前記着呼側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報(Infoメッセージ)を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信部と、を備え、
前記メッセージ送信サーバ(SMSサーバ)が、
前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信部と、
前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記パケットで通信(例えば、着信側の端末に設けられた通信を処理するSIP通信アプリケーションやSIP通信ユニットなど)するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させる起動メッセージ(SMSメッセージ)に、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記着信側に送信する起動メッセージ送信部と、を備える、
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施態様による通信システムは、
前記プリファレンス情報(選択基準)が、
前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報(帯域優先など)と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報(課金優先など)とのうち少なくとも一方を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による通信システムは、
前記通信システムが、
複数の無線通信システムに接続することが可能な、前記着信側としての無線通信端末をさらに備え、
前記無線通信端末が、
前記メッセージ送信サーバから送信された、前記プリファレンス情報を含む起動メッセージ(SMSメッセージ)を受信する受信部と、
前記受信した起動メッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、を備える、
ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末であって、
発信側(Caller;発呼側の無線/有線の通信端末)のプリファレンス情報を含み、パケットで通信するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させるための起動メッセージをメッセージ送信サーバから受信する受信部と、
前記受信した起動メッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
前記プリファレンス情報(選択基準)が、
前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報(帯域優先など)と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報(課金優先など)とのうち少なくとも一方を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
前記接続した無線通信システムとの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を前記発信側に送信する送信部、をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
前記受信部が、前記着信側から送信された、該着信側が接続している無線通信システムの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を受信し、
前記無線通信端末が、
前記受信した電波状態情報を表示する表示部をさらに備える、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段をシステムおよび端末(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として規定した、本発明の他の態様による通信方法は、
パケットで通信するための呼制御サーバ(SIPサーバ)と、メッセージ送信サーバ(SMSサーバ)とを用いた通信方法であって、
前記呼制御サーバ(SIPサーバ)が、
発信側(Caller;発呼側の無線/有線の通信端末)のプリファレンス情報を含み、着信側(Called Party;着呼側の無線通信端末)を呼び出すための呼出要求(Inviteメッセージ)を受信する呼出要求受信ステップと、
前記呼制御サーバが、前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報(Infoメッセージ)を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信ステップと、
前記メッセージ送信サーバ(SMSサーバ)が、
前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信ステップと、
前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、
前記パケットで通信(例えば、着信側の端末に設けられた通信を処理するSIP通信アプリケーションやSIP通信ユニットなど)するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させる起動メッセージ(SMSメッセージ)に、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記着信側に送信する起動メッセージ送信ステップと、
を有することを特徴とする。
また、本発明の一実施態様による無線通信方法は、
複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末の無線通信方法であって、
発信側のプリファレンス情報を含み、パケットで通信するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させるための起動メッセージをメッセージ送信サーバから受信する受信ステップと、
演算部(CPU,DSPなどのプロセッサ)を用いて、前記受信した起動メッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする。
上述したように本発明をメッセージ送信サーバ(SMSサーバ)を利用する態様で説明してきたが、本発明は、ページング制御装置(基地局、基地局制御装置、SIPサーバなど)を利用する態様でも実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
本発明の一実施態様による通信システムは、
パケットで通信(音声通話、テレビ電話、チャットなど)するための呼制御サーバと、無線通信システムに対して送信されるページングメッセージを処理するためのページング制御装置とを備えた通信システムであって、
前記呼制御サーバ(SIPサーバ)が、
発信側(Caller;発呼側の無線/有線の通信端末)のプリファレンス情報を含み、着信側(Callee;着呼側の無線通信端末)を呼び出すための呼出要求(Inviteメッセージ)を受信する呼出要求受信部と、
前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報(Infoメッセージ)を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信部と、を備え、
前記ページング制御装置(基地局、基地局制御装置、SIPサーバなど)が、
前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信部と、
前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記着信側を呼び出して該着信側への着信を伝えるためのページングメッセージに、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記無線通信システムに送信するように制御するページングメッセージ送信制御部と、を備える、
ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による通信システムは、
前記プリファレンス情報(選択基準)が、
前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報(帯域優先など)と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報(課金優先など)とのうち少なくとも一方を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による通信システムは、
前記通信システムが、
複数の無線通信システムに接続することが可能な、前記着信側としての無線通信端末をさらに備え、
前記無線通信端末が、
前記ページング制御装置から送信された、前記プリファレンス情報を含むページングメッセージを受信する受信部と、
前記受信したページングメッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、を備える、
ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末であって、
前記複数の無線通信システムのうち、待ち受け中の無線通信システムから自端末を呼び出すページングメッセージであって自端末への着信を報知するページングメッセージを受信する受信部と、
前記受信したページングメッセージに含まれる発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
前記プリファレンス情報(選択基準)が、
前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報(帯域優先など)と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報(課金優先など)とのうち少なくとも一方を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
前記接続した無線通信システムとの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を前記発信側に送信する送信部、
をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信端末は、
前記受信部が、相手側から送信された、該相手側が接続している無線通信システムの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を受信し、
前記無線通信端末が、
前記受信した電波状態情報を表示する表示部をさらに備える、
ことを特徴とする。
上述した実施態様も、これらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた本発明の別の態様による通信方法は、
パケットで通信(音声通話、テレビ電話、チャットなど)するための呼制御サーバと、無線通信システムに対して送信されるページングメッセージを処理するためのページング制御装置とを用いた通信方法であって、
前記呼制御サーバが、発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求(Inviteメッセージ)を受信する呼出要求受信ステップと、
前記呼制御サーバが、前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報(Infoメッセージ)を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信ステップと、
前記ページング制御装置が、前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信部と、
前記ページング制御装置が、前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記着信側を呼び出して該着信側への着信を伝えるためのページングメッセージに、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記無線通信システムに送信するように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする。
また、本発明の一実施態様による無線通信方法は、
複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末の無線通信方法であって、
前記複数の無線通信システムのうち、待ち受け中の無線通信システムから自端末を呼び出すページングメッセージであって自端末への着信を報知するページングメッセージを受信する受信ステップと、
演算部(CPU,DSPなどのプロセッサ)を用いて、前記受信したページングメッセージに含まれる発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする。
また、本発明は以下のように、着信側の無線通信端末が複数の無線通信システム(即ち、無線通信デバイス、無線通信経路、無線通信ネットワークなど)を選択肢として持つ場合に、着信側において選択された無線通信システムの無線リンク情報を発信側に伝達する実施態様として実現することもできる。
本発明の一実施態様による無線通信装置(着呼側:Called Party)は、
複数の異なる無線通信システムが利用可能な無線通信装置であって、
前記複数の異なる無線通信システムの各無線リンク情報(L2情報など)を取得する取得部と、
自装置への呼び出し(SMSやページングなどによる呼び出し)を検出する呼出検出部と、
該呼出検出部により自装置への呼び出しを検出すると、前記複数の無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムにより前記呼び出しに対応する着信を検出する着信検出部(例えばSIPサーバにログインした後、INVITEを受け取ることを検出する部)と、
前記着信に応答して前記呼び出しによるセッション(例えば、SIPセッションによる通話)が開始されると、当該セッション中に前記取得部により取得する前記選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記セッションの相手(例えばSIP端末)へ通知する通知部と、
を具える。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置は、
前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える切替部をさらに具え、
前記通知部が、前記切替部が前記セッションに用いている無線通信システムを、前記他の異なる無線通信システムに切り替える前に、前記他の異なる無線通信システムの無線リンク情報を前記セッションの相手に通知する、
ことを特徴とする。
また本発明の別の実施態様による無線通信装置は、
前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える切替部をさらに具え、
前記通知部が、前記切替部が前記セッションに用いている無線通信システムを、前記他の異なる無線通信システムに切り替える際、前記セッションの相手にその旨の情報(切替関連情報、例えば、切替先の帯域や平均遅延時間、切替所要時間、課金情報など)を通知する、
ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置(発呼側:Calling Party)は、
相手先(通信相手の局/端末:Called Party)に発呼する発呼部と、
該発呼部による発呼(SIPのINVITEなど)または該発呼に基づく呼び出し(SMSサーバやSIPサーバにより送信されたSMSやページングなど)に応じて、前記相手先が、利用可能な複数の異なる無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムを用いて前記相手とのセッションを開始すると、当該セッション中に、前記相手先が選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記相手先から受信する受信部と、
を具える。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置は、
前記受信部により受信した無線リンク情報を報知する報知部、
をさらに具えることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置は、
前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える旨の情報を前記受信部が受信すると、該切り替える旨の情報に基づき、前記セッションに用いているアプリケーションのパラメータを他のパラメータへ変更することを前記相手先に要求し、該変更要求に対する前記相手先からの肯定応答を前記受信部が受信すると、前記変更することを要求した他のパラメータに変更する変更部、
をさらに具えることを特徴とする。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置は、
前記受信部により受信されたデータ(パケット)を蓄積するバッファと、
前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える旨の情報を前記受信部により受信した場合、該切り替える旨の情報に基づき、前記セッションに用いている前記バッファの容量を変更するように前記バッファを制御するバッファ制御部と、
をさらに具えることを特徴とする。
上述した実施態様も、これらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた本発明の別の態様による無線通信装置の制御方法は、
複数の異なる無線通信システムが利用可能な無線通信装置の制御方法であって、
前記複数の異なる無線通信システムの各無線リンク情報(L2情報など)を(受信部を用いて)取得する取得ステップと、
自装置への呼び出し(SMSやページングなどによる呼び出し)を検出する呼出検出ステップと、
自装置への呼び出しを検出すると、前記複数の無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムにより前記呼び出しに対応する着信を検出する着信検出ステップ(例えばSIPサーバにログインした後、INVITEを受け取ることを検出するステップ)と、
前記着信に応答して前記呼び出しによるセッション(例えば、SIPセッションによる通話)が開始されると、当該セッション中に前記取得ステップにより取得する前記選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記セッションの相手(例えばSIP端末)へ(送信部を用いて)通知する通知ステップと、
を有する。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置の制御方法は、
相手先(通信相手の局/端末:Called Party)に(送信部を用いて)発呼する発呼ステップと、
該発呼ステップによる発呼(SIPのINVITEなど)または該発呼に基づく呼び出し(SMSサーバやSIPサーバにより送信されたSMSやページングなど)に応じて、前記相手先が、利用可能な複数の異なる無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムを用いて前記相手とのセッションを開始すると、当該セッション中に、前記相手先が選択した無線通信システムの無線リンク情報を(受信部を用いて)前記相手先から受信する受信ステップと、
を有する。
また、本発明の別の実施態様による無線通信装置の制御方法は、
前記受信ステップにより受信した無線リンク情報を(報知部(表示部、音声出力部などを用いて)報知する報知ステップ、
をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、インターネット上の(有線)マルチメディア端末或いは無線通信端末から、複数の無線通信デバイスを備えた、いわゆるマルチモード端末に発信する場合、発信ユーザの使用するアプリケーションに必要な帯域或いは課金に関するプリファレンスに最適な無線通信ネットワークを着信側(ユーザ)で最初から選択して、通話が成立する。例えば、発信側ユーザがIPテレビ電話などの大きな帯域を必要とするアプリケーションで着信側ユーザと通信を行ないたい場合、そのアプリケーションに必要な帯域を着信ユーザに呼び出し段階で伝えることができるので、アプリケーションに不向きな他の無線通信ネットワークを一度も使うことなく、最初から、当該アプリケーションに最適な無線通信ネットワークを選択して通話を開始することができる。また、もし発信側ユーザが課金が安いことを一番重要視するのであれば、その旨を同じく着信側ユーザにプリファレンス情報として呼び出し段階で伝えることができるので、最も課金が安い無線通信ネットワークを最初から選択して通話を開始することができる。
また、本発明によれば、着信側の無線通信端末が複数の無線通信システム(無線通信デバイス/経路/ネットワーク)を選択肢として持つ場合に、着信側において選択された無線通信システムの無線リンク情報を発信側に伝達することが可能となる。この無線リンク情報の伝達によって、発信側はどの無線通信システム(ネットワークなど)が選択されたのか、選択された無線通信システム(ネットワーク)がどのような属性を持つものか、さらには、無線リンクがどのような状況であるのかを把握することが可能となる。これにより、通信に支障がある場合、その原因が相手側ネットワークの問題であるのか否かなどの問題判別を迅速に進めることが可能となる。また、無線リンク情報を受信した側(発信側)では、相手側の無線通信ネットワークが原因となる通信品質の劣化などの原因を容易に知ることが可能となる。
本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図である。 従来技術による無線通信ネットワーク構成図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。 SIPサーバ(呼制御サーバ)の機能ブロック図である。 SMSサーバ(メッセージ送信サーバ)の機能ブロック図である。 無線通信端末の機能ブロック図である。 本発明の一実施態様による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINVITEメッセージフォーマットの一例を示す図である。 本発明の一実施態様による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINFOメッセージフォーマットの一例を示す図である。 発信側(Caller Party)の通信端末の表示画面の一例を示す図である。 発信側(Caller Party)の通信端末の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図である。 従来技術による無線通信ネットワーク構成図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。 SIPサーバ(ページング制御装置)の機能ブロック図である。 本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。 無線通信端末UA200が、無線通信ネットワークRNET1、RNET2の両者とリンクを持つときの内部処理シーケンス図である。 無線通信端末の機能ブロック図である。 本発明による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINVITEメッセージフォーマットの一例を示す図である。 本発明による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINFOメッセージフォーマットの一例を示す図である。 ハンドオーバに伴うアプリケーションに関するポリシー選択を促す通信端末の表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図である。 同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。 互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。
本発明の原理・構成を詳細に説明する前に、本発明の一実施態様による典型的な処理シーケンスを簡単に説明する。
(1).複数の無線通信ネットワークデバイスを備えた無線通信端末において、リアルタイムアプリケーションの着信があった場合、発信側の端末からSIPで通知されたアプリケーションに必要な所要帯域を考慮して、最適な無線通信ネットワークを選択し、登録(REGISTRATION)動作を行い、以後、必要なSIPの手順を経て通信状態に至る。
(2).上記で着信側の無線通信端末は、回線交換ネットワークとパケット交換ネットワークに接続することができ、通常の待ち受け動作は回線交換ネットワーク上で行い、複数のパケット交換網に接続する無線通信デバイスはドーマント状態または未接続状態にすることで、徒なバッテリーの消耗を未然に防ぐ。
(3).処理(1)におけるリアルタイムアプリケーションに必要な帯域は、SIPのSDPで記述されており、待ち受けの無線通信端末には、SMS(Short Message Service)の中に所要帯域を記述して、無線通信端末を呼び出す(パケットネットワークへの接続やSIPへのRegistrationを促す)と同時に発信側で望むアプリケーションの帯域を通知する。
(4).処理(3)において必要帯域を通知された着信側端末で、帯域条件を満足する無線通信ネットワークが複数ある場合は、その中で一番通信料が安い、もしくは着信側端末に設定された優先順位に基づいて無線通信ネットワークを選択する。
(5).処理(1)において、発信側の端末はSIPの拡張機能を用いて、着信側の無線通信端末で実現して欲しい帯域を優先するか、それとも課金が安くなることを優先するかと言った着信側での無線通信ネットワークに選択に関するプリファレンスを、着信側の無線通信端末に通知する。
(6).処理(5)の発信側のプリファレンスは、SMSサーバから着信側の無線通信端末に送信されるSMSの中に記述されており、着信側の無線通信端末はSMSで呼び出されると同時に発信側のプリファレンスを通知される。
(7).処理(6)において通知された着信側無線通信端末は、プリファレンスに応じて最適な無線通信ネットワークを選択しSIPサーバへの登録動作を行う。以後、必要なSIPの手順を経て通信状態に至る。
(8).発信側の端末では、発信側ユーザが選択するアプリケーションに最適な帯域を着信側で実現することを優先するのか、それとも課金が一番安くなることを優先するのかと言ったいわゆるポリシーを、選択できるユーザインターフェイスを備えている。ユーザインターフェイスとしては、ディスプレイ上でソフトウェアキーで選択できるようにしても良いし、また、予めハードウェアキーで選択するようにすることもできる。本構成を取る理由は、一般的には着信側(Called Party)の無線通信ネットワークの使用料は発信側(Caller Party)が負担するからである。
(9).着信側無線通信端末では、発信側端末に対して、要求されたプリファレンスに対する応答を"INFO"にて新規ヘッダーと新規パラメータを用いて(拡張機能)で伝える。応答としては、選択した無線通信ネットワーク名とその電波状態を発信側通信端末に伝える。
(10).処理(8)において、発信側端末では、着信側無線通信端末で選択された無線通信ネットワークと無線状態をディスプレイに表示する(図13)。
(11).発信側の端末(UAC;User Agent Client)は、着信側の無線通信端末(UAS;User Agent Server)がリアルタイムアプリケーションに必要な帯域を実現することを優先するのか、それとも課金が一番安くなることを優先するのかと言ったいわゆるポリシーのネゴシエーションを、着信側のオペレータの呼制御サーバと行い決定する。UASでは予め、希望するポリシー(利用できる無線通信ネットワークと平均帯域)を呼制御サーバに登録しておく。
また、同じオペレータの無線通信端末同士の通話だけでなく、他のオペレータの無線通信端末やインターネット上のマルチメディア端末から、予め希望したプリファレンスに最適な無線通信ネットワークを、着信側ユーザで選択して通話が開始できる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1に、本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図を示す。図に示すように、サーバやゲートウェイとしては、DNSサーバ10、SIPサーバ200、SIPサーバ300、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ500、SIPサーバ(或いはGW)60、SIPサーバ(或いはGW)70がある。SIPサーバ200、300は、本発明による呼制御サーバとしての機能し、SMSサーバ500は、本発明によるメッセージ送信サーバとして機能する。発信側および着信側の通信端末やソフトホンとしては、無線通信端末UA(User Agent)10,UA20、通信端末(ソフトホン)UA30がある。これらの各端末は、上述した各サーバやGWと、インターネットNET1、オペレータパケットネットワークNET2、オペレータ回線交換ネットワークNET3、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続している。
無線通信端末UA10は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続しており、一方、無線通信端末UA20は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続可能である。オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に比べてよりブロードバンドなネットワークである。無線通信端末UA20は、複数の無線通信ネットワークに接続することができるいわゆるマルチモード端末である。ここでは簡単のために、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1と、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続できるものとする。無線通信端末UA20がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に対応する回線交換ネットワークで待ち受けしている時は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1のパケット交換網とオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2のパケット交換網に対しては接続しておらず、未接続の状態である。
ここで、無線通信端末UA10が発信/発呼側(Caller Party)として、リアルタイムアプリケーションサービスの呼出を、着信/着呼側としての無線通信端末UA20にする場合、リアルタイムアプリケーションを無線通信端末UA20で実行する上でのプリファレンスを、SIPのINVITE(接続開始要求)メッセージに格納して無線通信端末UA20に伝える。プリファレンスとしては、以下のものがある。
・帯域優先:アプリケーションを実行する上での必要帯域を無線通信端末UA20で確保することを優先する。
・料金優先:帯域より、無線通信端末UA10に課される料金が一番安くなることを優先する。
このプリファレンスを無線通信端末UA20に伝える方法として、以下の2種類がある。第1の方法は、SIPで無線通信端末UA20で複数の無線通信ネットワークから1つの無線通信ネッワークを選択して接続する上でのプリファレンス(選択基準)を伝えるために、SIPに新しくヘッダーとパラメータを定義する方法である。第2の方法は、INVITEのSDP(Session Description Protocol)でアプリケーションに特有な帯域を無線通信端末UA20に通知し、無線通信端末UA20が、通知された必要な帯域を満足する最適な無線通信ネットワークを選択する方法である。何れの場合も、SIPで無線通信端末UA10のプリファレンスを通知し、無線通信端末UA20のオペレータのSIPサーバはその通知されたプリファレンスを呼出要求受信情報に含めて、SMSサーバに通知する。SMSサーバでは更にプリファレンスを、着信側のアプリケーションを起動させる起動メッセージ(パケットネットワークへの接続やSIPサーバへのRegistrationを促す)の中に含めてSMS(Short Message Service)で無線通信端末UA20に通知することにより、無線通信端末UA20は無線通信端末UA10のプリファレンスを知ることができる。その後、無線通信端末UA20では、通知されたプリファレンスに基づいて一番最適な無線通信ネットワークを選択して、接続した後、当該選択し、接続した一番最適な無線通信ネットワークを介してSIPサーバに登録する。
図3、図5は、同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。図4、図6はお互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。図3では、無線通信端末UA10が、SIPサーバ300に登録した後、無線通信端末UA20にINVITEを送信する際、帯域と課金に関するプリファレンス(無線通信端末UA20の無線通信ネットワーク選択に関するプリファレンス)をSIPの拡張機能を使って伝える場合を示している。INVITEの記述例は、図10に示されている。無線通信端末UA10から送信されたINVITEは、登録したSIPサーバ300にて帯域と課金に関するプリファレンスを含む呼び出し要求情報として、オペレータのGW40を経てSMSサーバ500に通知される。SMSサーバ500では、通知されたプリファレンスをSMSの中に含めて、回線交換網にて無線通信端末UA20に起動メッセージ(SMSメッセージ)を送信する。無線通信端末UA20では、SMSで通知されたプリファレンスの内容に応じて一番最適な無線通信ネットワークにてSIPサーバ300に登録(Register)を行う。図3〜6の場合は、帯域を優先して、帯域の大きいオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2で登録を行っている。
その後、SIPの手順にて無線通信端末UA10と無線通信端末UA20とのセッション(通信)を確立した後で、着信側の無線通信端末UA20からはINFOメッセージの拡張機能を使って、選択した無線通信ネットワーク名とその無線状態(電波強度)を、発信側の無線通信端末UA10に通知する。INFOの記述例は図11に示す。
図4は、無線通信端末UA20のISPとは異なるISPに契約をしている端末と無線通信端末UA20が通信をする場合のシーケンス図である。この場合も、図3と同じようにSIPの拡張機能を用いて帯域と課金に関するプリファレンスは、INVITEにて無線通信端末UA20のISP(オペレータ)のSIPサーバ200まで通知される。プリファレンス情報を含むINVITEをSIPサーバ200からSIPサーバ300へRedirectionして処理する。即ち、本構成では、SIPサーバ200は従来のSIPサーバとして振る舞い、SIPサーバ300が本発明による新たなSIPフォーマットをサポートする呼制御サーバとして機能する。以降は、図3の場合と同じである。
図5、図6は、SIPの拡張機能を使わない場合のシーケンス図である。この場合、SDPの帯域情報をINVITEに含めて、無線通信端末UA10或いは通信端末UA30が、無線通信端末UA20に送信する。同様に、このSDPの帯域情報は、SIPサーバ300からSMSサーバ500にGW40を経て呼出要求受信情報として通知される。そして、SMSサーバ500は、無線通信端末UA20に、プリファレンス情報として帯域情報を含む起動メッセージを通知する。この場合は、課金に関するプリファレンスはなく、ただ発信側端末で利用するアプリケーションの必要帯域を無線通信端末UA20に通知するのみであるので、無線通信端末UA20では通知された必要帯域を安定して満たすことができる最適な無線通信ネットワークを使ってSIPサーバ300に登録する(同一オペレータの場合)。帯域条件を満足する無線通信ネットワークが複数ある場合は、その中で一番通信料が安い無線通信ネットワークを選択することが好適である。
図7は、SIPサーバ(呼制御サーバ)の機能ブロック図である。図に示すように、SIPサーバ300は、ログイン(登録)処理部310、呼出要求受信部320、アドレス解決処理部330、呼出要求生成部340、および呼出要求送信部350を備える。ログイン(登録)処理部310は、端末からのログイン(登録)要求(Register)を受け取り、必要な処理を行う。呼出要求受信部320は、発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求(Inviteメッセージ)を受信する。呼出要求生成部340は、呼出要求受信部320により受信された呼出要求を着呼側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報(Infoメッセージ)を生成し、呼出要求送信部350は、生成された呼出要求受信情報(Infoメッセージ)をSMSサーバ(メッセージ送信サーバ)に送信する。
図8は、SMSサーバ(メッセージ送信サーバ)の機能ブロック図である。図に示すように、SMSサーバ500は、情報受信部510および起動メッセージ送信部520を備える。情報受信部510は、SIPサーバ(呼制御サーバ)から送信された前記呼出要求受信情報を受信する。起動メッセージ送信部520は、情報受信部510で受信した呼出要求受信情報に基づいて、発信側との通信を起動させる起動メッセージ(SMSメッセージ)に、呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて着信側に送信する。
図9は、無線通信端末の機能ブロック図である。図に示すように、無線通信端末UA20は、通信処理部110、制御部(CPU、プロセッサ)120、操作(プリファレンス)入力部130、SIP(拡張)処理部140、無線通信ネットワーク選択処理部150、格納部160、スピーカSP,マイクロフォンMIC、表示部170、音声変調/復調部180、および画像変調/復調部190を備える。無線通信端末UA20は、3つの無線通信インターフェイス処理部210、220,230、およびアンテナANTをさらに備える。各無線通信インターフェイス処理部210,220,230には、それぞれ異種の無線通信ネットワークに接続する機能を持つ通信カードCOM1、COM2、COM3が装着される。なお、無線通信部は、このような外部接続タイプのみならず内蔵タイプでもよい。
図10は、本発明の一実施態様による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINVITEメッセージフォーマットの一例を示す図である。図に示すように、IINVITEメッセージに発信側(Caller Party)のプリファレンス情報を伝えるための“Com-Media-Sel-Pref”ヘッダを導入し、“Com-Media-Sel-Pref”ヘッダフィールドの値としては、帯域優先を指定する”bandwidth”と、課金優先を指定する”cost”を導入する。さらに、アプリケーションに特有な帯域を指定するサブフィールドとしてB=”AS:500”(500kB/sec)も指定されている。このような新たなSIPメッセージのフォーマットを導入することによって、本発明のように、発信側のプリファレンス情報を着信側に伝達することが可能となる。
図11は、本発明の一実施態様による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINFOメッセージフォーマットの一例を示す図である。図に示すように、発信側(Caller Party)のプリファレンス情報に対して、着信側(Called Party)の対応状況を伝えるため、INFOメッセージに“Com-Media-Sel-Pref-Result”ヘッダを導入し、“Com-Media-Sel-Pref-Result”ヘッダフィールドの値には、選択された対応状況、例えば、無線通信デバイス/ネットワークの名称、或いは、使用するプロトコルなどを入れる。この例では、着信側における無線通信デバイス/ネットワークの選択結果を示す”IEEE.802.16e”が指定されている。また、”Radio-Status”ヘッダを新たに導入し、、”Radio-Status”ヘッダフィールドの値としては、電波状態を知らせる”Strong”、”Medium”、”Weak”のいずれかが指定される。
図12は、発信側(Caller Party)の通信端末の表示画面の一例を示す図である。図に示すように、画面D10には、着信側の無線通信ネットワークの選択の際に使用されることを所望する発信側のプリファレンス情報の選択肢フィールドF11,F12が2つ提示されている。ユーザは、2つの選択肢から所望するものを1つ指示・選択し、これがプリファレンス情報として、SIPのINVITEメッセージの所定の箇所、或いは、SDPに格納される。
図13は、発信側(Caller Party)の通信端末の表示画面の一例を示す図である。図に示すように、画面D20には、着信側で選択され、使用されている無線通信ネットワークの電波状態(電波伝搬環境)が電波状態表示フィールドF20に表示されている。アンテナマークの右側の縦棒の数で電界強度が表され、1本が弱電界、2本が中電界、3本が強電界を示している。この例では、相手側端末の無線通信環境ではアンテナ2本なので中位の電界強度であることが分る。実施の形態1では、本発明をメッセージ送信サーバ(SMSサーバ)を利用する態様で説明したが、以下の実施の形態2では、本発明を、ページング制御装置(基地局、基地局制御装置、SIPサーバなど)を利用する態様で説明する。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2を詳細に説明する。実施の形態2における典型的な処理シーケンスは、処理(6)、処理(11)を除いて、実施の形態1のそれらの処理とほぼ同様のものである。従って、実施の形態1と異なる処理(6)、処理(11)のみを説明し、他の処理の説明は省略する。
(6).処理(5)の発信側のプリファレンスは、ページング制御装置として機能する基地局から着信側の無線通信端末に送信されるページングメッセージ中に記述されており、着信側の無線通信端末はページングメッセージで呼び出されると同時に発信側のプリファレンスを通知される。或いは、SIPサーバや基地局制御装置をページング制御装置として機能させ、これらの装置が、下位の装置である基地局制御装置や基地局を制御してページングメッセージを送信させる構成を取ることも可能である。
(11).発信側の端末(UAC;User Agent Client)は、着信側の無線通信端末(UAS;User Agent Server)がリアルタイムアプリケーションに必要な帯域を実現することを優先するのか、それとも課金が一番安くなることを優先するのかと言ったいわゆるポリシーのネゴシエーションを、SIPサーバ(或いはページング制御装置として機能する基地局や基地局制御装置)と行い決定する。UASでは予め、利用できる無線通信ネットワークと平均帯域とをSIPサーバ(或いはページング制御装置として機能する基地局や基地局制御装置)に登録しておく。
図14に、本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図を示す。図に示すように、サーバやゲートウェイとしては、DNSサーバ10、SIPサーバ200、SIPサーバ300、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ50、SIPサーバ(或いはGW)60、SIPサーバ(或いはGW)700がある。SIPサーバ200、300は、本発明による呼制御サーバとして機能し、SIPサーバ700(或いは、基地局制御装置800、基地局900)は、本発明によるメッセージ送信サーバとして機能する。発信側および着信側の通信端末やソフトホンとしては、無線通信端末UA(User Agent)10,UA20、通信端末(ソフトホン)UA30がある。これらの各端末は、上述した各サーバやGWと、インターネットNET1、オペレータパケットネットワークNET2、オペレータ回線交換ネットワークNET3、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続している。
無線通信端末UA10は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続しており、一方、無線通信端末UA20は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1で待ち受けしている。オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に比べてよりブロードバンドなネットワークである。無線通信端末UA20は、複数の無線通信ネットワークに接続することができるいわゆるマルチモード端末である。ここでは簡単のために、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1と、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続できるものとする。無線通信端末UA20がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1の回線交換ネットワークで待ち受けしている時は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2のパケット交換網に対しては接続しておらず、未接続の状態である(RNET2に未接続でなくても良い状況もあるが、ここでは前記の前提で説明する)。
ここで、無線通信端末UA10が発信/発呼側(Caller Party)として、リアルタイムアプリケーションサービスの呼出を、着信/着呼側としての無線通信端末UA20にする場合、リアルタイムアプリケーションを無線通信端末UA20で実行する上でのプリファレンスを、SIPのINVITE(接続開始要求)メッセージに格納して無線通信端末UA20に伝える。実施の形態2で使用されるプリファレンスは、実施の形態1と同様である。
このプリファレンスを無線通信端末UA20に伝える方法として、以下の2種類がある。第1の方法は、SIPで無線通信端末UA20で複数の無線通信ネットワークから1つの無線通信ネッワークを選択して接続する上でのプリファレンス(選択基準)を伝えるために、SIPに新しくヘッダーとパラメータを定義する方法である。第2の方法は、INVITEのSDP(Session Description Protocol)でアプリケーションに特有な帯域を無線通信端末UA20に通知し、無線通信端末UA20が、通知された必要な帯域を満足する最適な無線通信ネットワークを選択する方法である。何れの場合も、SIPで無線通信端末UA10のプリファレンスを通知し、無線通信端末UA20のオペレータのSIPサーバはその通知されたプリファレンスを呼出要求受信情報に含めて、ページング制御装置として機能するSIPサーバや基地局制御装置などに通知する。SIPサーバでは更にプリファレンスをページングメッセージの中に含めてページングで無線通信端末UA20に通知するように配下の基地局制御装置800、基地局900を制御する。このようにして、無線通信端末UA20は無線通信端末UA10のプリファレンスを知ることができる。その後、無線通信端末UA20では、通知されたプリファレンスに基づいて一番最適な無線通信ネットワークを選択して、接続した後、当該選択し、接続した一番最適な無線通信ネットワークを介してSIPサーバに登録する。
図16、図18は、同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。図17、図19はお互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。図16では、無線通信端末UA10が、SIPサーバ300に登録した後、無線通信端末UA20にINVITEを送信する際、帯域と課金に関するプリファレンス(無線通信端末UA20の無線通信ネットワーク選択に関するプリファレンス)をSIPの拡張機能を使って伝える場合を示している。なお、本実施の形態では、INVITEメッセージは、実施の形態1で示した記述例(図10)を用いることができる。無線通信端末UA10から送信されたINVITEは、登録したSIPサーバ300にて帯域と課金に関するプリファレンスを含む呼び出し要求情報として、オペレータのGW40を経てSIPサーバ700に通知される。SIPサーバ700は、通知されたプリファレンスをページングメッセージの中に含めて、無線通信端末UA20にページングメッセージを送信するように、配下の基地局制御装置800、基地局900を制御する。無線通信端末UA20では、ページングで通知されたプリファレンスの内容に応じて一番最適な無線通信ネットワークにてSIPサーバ60に登録(Register)を行う。図16〜19の場合は、帯域を優先して、帯域の大きいオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2で登録を行っている。
その後、SIPの手順にて無線通信端末UA10と無線通信端末UA20とのセッション(通信)を確立した後で、着信側の無線通信端末UA20からはINFOメッセージの拡張機能を使って、選択した無線通信ネットワーク名とその無線状態(電波強度)を、発信側の無線通信端末UA10に通知する。なお、本実施の形態では、INFOメッセージは、実施の形態1で示した記述例(図11)を用いることができる。
図17は、無線通信端末UA20のISPとは異なるISPに契約をしている端末と無線通信端末UA20が通信をする場合のシーケンス図である。この場合も、図16と同じようにSIPの拡張機能を用いて帯域と課金に関するプリファレンスは、INVITEにて無線通信端末UA20のISP(オペレータ)のSIPサーバ200まで通知される。プリファレンス情報を含むINVITEをSIPサーバ200からSIPサーバ300へRedirectionして処理する。即ち、本構成では、SIPサーバ200は従来のSIPサーバとして振る舞い、SIPサーバ300が本発明による新たなSIPフォーマットをサポートする呼制御サーバとして機能する。以降は、図16の場合と同じである。
図18、図19は、SIPの拡張機能を使わない場合のシーケンス図である。この場合、SDPの帯域情報をINVITEに含めて、無線端末UA10或いは通信端末UA30が、無線端末UA20に送信する。同様に、このSDPの帯域情報は、SIPサーバ300からSIPサーバ700にGW40を経て呼出要求受信情報として通知される。そして、SIPサーバ700は、無線通信端末UA20に、プリファレンス情報として帯域情報を含むページングメッセージをページングで通知するように、配下の基地局制御装置800、基地局900を制御する。この場合は、課金に関するプリファレンスはなく、ただ発信側端末で利用するアプリケーションの必要帯域を無線通信端末UA20に通知するのみであるので、無線通信端末UA20では通知された必要帯域を安定して満たすことができる最適な無線通信ネットワークを使ってSIPサーバ60(またはSIPサーバ300)に登録する。帯域条件を満足する無線通信ネットワークが複数ある場合は、その中で一番通信料が安い無線通信ネットワークを選択することが好適である。
図7は、SIPサーバ(呼制御サーバ)の機能ブロック図である。図に示すように、SIPサーバ300は、ログイン(登録)処理部310、呼出要求受信部320、アドレス解決処理部330、呼出要求生成部340、および呼出要求送信部350を備える。ログイン(登録)処理部310は、端末からのログイン(登録)要求(Register)を受け取り、必要な処理を行う。呼出要求受信部320は、発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求(Inviteメッセージ)を受信する。呼出要求生成部340は、呼出要求受信部320により受信された呼出要求を着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報(Infoメッセージ)を生成し、呼出要求送信部350は、生成された呼出要求受信情報(Infoメッセージ)をページング制御装置として機能するSIPサーバ(或いは、ページング制御装置として機能する基地局制御装置や基地局)に送信する。
図20は、SIPサーバ(ページング制御装置)の機能ブロック図である。図に示すように、SIPサーバ700は、情報受信部710およびページングメッセージ送信制御部720を備える。情報受信部710は、他のSIPサーバ(呼制御サーバ)から送信された呼出要求受信情報を受信する。ページングメッセージ送信制御部720は、情報受信部710で受信した呼出要求受信情報に基づいて、発信側との通信を起動させる「ページングメッセージ」の送出を要求する「ページング要求メッセージ」などに、呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて着信側に送信する。この例では、ページング制御装置としてSIPサーバ700を挙げたが、これら情報受信部710およびページングメッセージ送信制御部720を基地局制御装置、基地局、PDSN(パケットデータサービスノード、パケットデータ交換装置)に設けてもよい。また、図15〜18では、作図および説明の便宜上、ページング制御装置として機能するSIPサーバ700が、ページングメッセージを送出しているように説明したが、上述したように、実際のページングメッセージは、配下の基地局によって送信されることに注意されたい。
実施の形態2では、実施の形態1と同様の符号を付した装置、サーバ或いは構成要素などは、実施の形態1と同様のものであり、同様の機能を有するものであり、これらの説明は省略する。よって、以降、各実施の態様の説明においては、同様の装置や構成要素の説明は省略することがあることに注意されたい。例えば、実施の形態2で使用するSIPサーバ(呼制御サーバ)300、或いは無線通信端末UA20は、実施の形態1のそれらと同様の構成要素および機能を有する。実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、発信側(Caller Party)の通信端末には、図12、図13に示すような表示画面が表示される。
実施の形態2によれば、インターネット上の(有線)マルチメディア端末或いは無線通信端末から、複数の無線通信デバイスを備えた、いわゆるマルチモード端末に発信する場合、発信ユーザの使用するアプリケーションに必要な帯域或いは課金に関するプリファレンスに最適な無線通信ネットワークを着信側(ユーザ)で最初から選択して、通話が成立する。例えば、発信側ユーザがIPテレビ電話などの大きな帯域を必要とするアプリケーションで着信側ユーザと通信を行ないたい場合、そのアプリケーションに必要な帯域を着信ユーザに呼び出し段階で伝えることができるので、アプリケーションに不向きな他の無線通信ネットワークを一度も使うことなく、最初から、当該アプリケーションに最適な無線通信ネットワークを選択して通話を開始することができる。また、もし発信側ユーザが課金が安いことを一番重要視するのであれば、その旨を同じく着信側ユーザにプリファレンス情報として呼び出し段階で伝えることができるので、最も課金が安い無線通信ネットワークを最初から選択して通話を開始することができる。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3、4を詳細に説明する前に、実施の形態3、4の典型的な処理シーケンスを簡単に説明する。
(1).複数の無線通信ネットワークデバイスを具備した無線通信端末において、リアルタイムアプリケーションの着信があった場合、発信側の端末から通知されたアプリケーションに必要な所要帯域を考慮して、最適な無線通信ネットワークを選択し、SIPサーバに登録(REGISTRATION)動作を行い、以後必要なSIPの手順を経て通信状態に至る。その後移動に伴い上記無線通信端末が他の無線通信ネットワークへのハンドオーバを行うことを余儀なくされた場合、ハンドオーバに関連する抽象化されたL2(Layer 2)情報(即ち、無線リンク情報)を使ってSIPにて通信相手(セッションの相手)のアプリケーションに伝える。なお、このL2情報は、無線通信システムに固有のものではなく、どの無線通信ネットワークでもアプリケーションが利用可能な、つまりシステムに依存しない抽象化された情報であり、着呼側、発呼側の違いによって、L1(Layer 1)情報の一部となるデータを含む場合もあることに注意されたい。
(2).処理(1)において通信相手に通知される抽象化されたL2情報には、ハンドオーバ先の無線通信ネットワークの提供できる帯域や遅延特性(平均遅延、ジッタなど)などのパラメータを含む。
(3).処理(2)においてL2情報を通知された通信相手のアプリケーションは、通知された帯域や遅延特性を鑑みて現在実行しているアプリケーションの符号化方式(コーディック)や、圧縮率(コーディックレート)、サンプリングレート、コーディングレート、フレームレート、バッファ(再生バッファ、ジッタバッファ)などを適切な値に変更する或いは準備を行う。また、L2情報を通知された通話相手の装置は、アプリケーション自体を変更してもよい。現在よりも狭帯域用のものに変更する場合は、通知された通信相手が事前に変更してもよい。その際、SIPにて通信相手はL2情報を通知した無線通信端末とSIPによるネゴシエーションを行う。なお、SIPメッセージには1〜3秒のタイムラグがある。これにより、広帯域から狭帯域に変更した後にSIPメッセージで通知することによる通話品質の劣化を防ぐことができる。また、逆に狭帯域から広帯域の無線通信ネットワークにハンドオーバする場合、ハンドオーバが完了してからSIPメッセージで通知もしくは通知に基づく変更を行う方が通信品質の劣化を防ぐことができる。
(4).処理(3)においてより狭帯域な無線通信ネットワークにハンドオーバする場合は、そのことを通信相手先では表示部、スピーカなどのユーザインターフェイス(UI:User Interface)にてユーザに知らせて、アプリケーションのコーディング方式やコーディックの種類やコーディングレート及びフレームレートなどを適切な値に変更するか、或いはアプリケーション自体を他の狭帯域用のアプリケーションに変更するのか、或いは何も変更しないのか選択できるようにする。また、事前にユーザのポリシーを登録しておいてもよい。
(5).処理(3)においてより広帯域な無線通信ネットワークにハンドオーバする場合は、そのことを通信相手先ではユーザインターフェイスにてユーザに知らせて、アプリケーションのコーディング方式やコーディックの種類やコーディングレート及びフレームレートなどを適切な値に変更するか、或いはアプリケーション自体を他の広帯域用のアプリケーションに変更するのか、或いは何も変更しないのか選択できるようにする。また、事前にユーザのポリシーを登録しておいてもよい。
(6).複数の無線通信ネットワークデバイスを具えた無線通信端末において、リアルタイムアプリケーションで通信中に他の無線通信ネットワークへのハンドオーバを開始したことを、無線リンク情報(抽象化されたL2情報)でSIPを使って通信相手(CN: Correspondence Node)のアプリケーションに通知する。通知された通信相手のアプリケーションでは、ハンドオーバ時の切り替え特性(ハンドオーバ所要時間など)を考慮して、一時的にジッタバッファやバッファを大きくしてパケットロスを防止し、そして、最終的には、ハンドオーバ先の無線通信ネットワークの帯域や遅延特性を考慮して、ジッタバッファやバッファを設定することが可能となる。
(7).複数の無線通信ネットワークデバイスを具備した無線通信端末において、リアルタイムアプリケーションで通信中に他の無線通信ネットワークへのハンドオーバが完了したことを、無線リンク情報(抽象化されたL2情報)でSIPを使って通信相手(CN)のアプリケーションに通知する。通知された通信相手のアプリケーションでは、一時的に大きくしたジッタバッファやバッファをハンドオーバ先の無線通信ネットワークに適切な大きさに変更する。また、ハンドオーバ後の無線通信ネットワークの方がより広帯域の場合は、それにマッチするようにコーディング方式やコーディングレート及びフレームレートを変更する。プリファレンス(所望の設定事項)が帯域優先の場合、かつ、狭帯域の無線通信ネットワークにハンドオーバした場合は、音声と画像を同時にアプリケーションで使っていたときは、音声のみを使うように変更することもできる。
(8).複数の無線通信ネットワークデバイスを具備した無線通信端末において、「着信側の無線通信端末(UAS)がリアルタイムアプリケーションに必要な帯域を実現することを優先する」のか、それとも「課金が一番安くなることを優先する」のかと言ったいわゆるポリシーに関する発信側の端末のプリファレンスを、着信側の端末UASが回線交換網と接続する通信手段を有する場合は、着信側の端末UASの属するSMSサーバは、SMSにて発信側の端末UACのプリファレンスを伝える。
(9).複数の無線通信ネットワークデバイスを具備した無線通信端末において、その通信品質が或る基準値以下になった場合、無線リンクレイヤは、他の無線通信ネットワークへのハンドオーバの準備をするために、特定の無線通信ネットワークに依存しない無線リンク情報(抽象化されたL2情報)を無線通信端末の制御部に通知する。通知された無線通信端末制御部は、スリープモード或いは電源断になっている他の無線通信ネットワークを起動して無線ネットワークに接続させる。いわゆるハンドオーバの準備を開始する、或る基準値以上であれば、他の無線通信デバイスは、ドーマントモード或いは電源断の状態にしておき、バッテリーの徒な消耗を防止する。
(10).処理(9)において新しい別の無線通信ネットワークの無線リンクレイヤは、サーバと制御メッセージ或いはエコーメッセージの送受信を行うことによって、その無線ネットワークで供給できる平均遅延及びジッタを測定して、無線通信端末の制御部に通知する。また取得した無線情報から帯域の予測を行い、同じく無線通信端末の制御部に通知する。これにより無線通信端末の制御部は、ハンドオーバ先の無線通信ネットワークの予測帯域と平均遅延及びジッタをSIPを使って通信相手のアプリケーションに通知することができる。
(11).発信側の端末(UAC;User Agent Client)は、着信側の端末(UAS;User Agent Server)がリアルタイムアプリケーションに必要な帯域を実現することを優先するのか、それとも課金が一番安くなることを優先するのかと言ったいわゆるポリシーのネゴシエーションを、SMSサーバ或いはSIPサーバ(着信端末にメトリックで一番近い)と行い決定する。着信側の端末UASでは予め、希望するポリシーを、例えばSMSサーバ或いはSIPサーバなどに登録しておくことができる。)。
以降、諸図面を参照しながら、実施態様を詳細に説明する。実施の形態3として、相手先を呼び出す際にSMSを使用する構成を説明し、実施の形態4として、相手先を呼び出す際にページングを使用する構成を説明する。なお、実施の形態3と実施の形態4は、SIPセッションを確立するため構成(中継局や起動メッセージを伝達するサーバなど)が異なるのみであり、両端の無線通信端末の機能は、双方とも同様のものである。
図21に、本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図を示す。図に示すように、サーバやゲートウェイとしては、DNSサーバ10、SIPサーバ200、SIPサーバ300、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ500、SIPサーバ(或いはGW)60、SIPサーバ(或いはGW)70がある。SIPサーバ200、300は、本発明による呼制御サーバとしての機能し、SMSサーバ500は、本発明によるメッセージ送信サーバとして機能する。発信側および着信側の通信端末やソフトホンとしては、無線通信端末UA(User Agent)100,UA200、通信端末(ソフトホン)UA300がある。これらの各端末は、上述した各サーバやGWと、インターネットNET1、オペレータパケットネットワークNET2、オペレータ回線交換ネットワークNET3、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続している。
無線通信端末UA100は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続しており、一方、無線通信端末UA200は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続可能である。オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に比べてよりブロードバンドなネットワークである。無線通信端末UA200は、複数の無線通信ネットワークに接続することができるいわゆるマルチモード端末である。ここでは簡単のために、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1と、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続できるものとする。無線通信端末UA200がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に対応する回線交換ネットワークで待ち受けしている時は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1のパケット交換網とオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2のパケット交換網に対しては接続しておらず、未接続の状態である。
ここで、無線通信端末UA100が発信/発呼側(Calling Party)として、リアルタイムアプリケーションサービスの呼出を、着信/着呼側としての無線通信端末UA200にする場合、リアルタイムアプリケーションを無線通信端末UA200で実行する上でのプリファレンスを、SIPのINVITE(接続開始要求)メッセージに格納して無線通信端末UA200に伝える。実施の形態3で使用されるプリファレンスは、実施の形態1と同様である。
このプリファレンスを無線通信端末UA200に伝える方法として、以下の2種類がある。第1の方法は、無線通信端末UA200が複数の無線通信ネットワークから1つの無線通信ネッワークを選択して接続する上でのプリファレンス(選択基準)を伝えるために、SIPに新しくヘッダーとパラメータを定義する方法である。第2の方法は、INVITEのSDP(Session Description Protocol)によりアプリケーションに特有な帯域を無線通信端末UA200に通知し、無線通信端末UA200が、通知された必要な帯域を満足する最適な無線通信ネットワークを選択する方法である。何れの場合も、SIPにより無線通信端末UA100のプリファレンスを通知し、無線通信端末UA200のオペレータのSIPサーバはその通知されたプリファレンスを呼出要求情報に含めて、SMSサーバに通知する。SMSサーバではさらにプリファレンスを、着信側のアプリケーションを起動させる起動メッセージ(パケットネットワークへの接続やSIPサーバへのRegistrationを促す)の中に含めてSMS(Short Message Service)メッセージで無線通信端末UA200に通知することにより、無線通信端末UA200は無線通信端末UA100のプリファレンスを知ることができる。その後、無線通信端末UA200では、通知されたプリファレンスに基づいて一番最適な無線通信ネットワークを選択して、接続した後、当該選択し、接続した一番最適な無線通信ネットワークを介してSIPサーバに登録する。
図22、図24は、同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。図23、図25はお互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。図22では、無線通信端末UA100が、SIPサーバ300に登録した後、無線通信端末UA200にINVITEを送信する際、帯域と課金に関するプリファレンス(無線通信端末UA200の無線通信ネットワーク選択に関するプリファレンス)をSIPの拡張機能を使って伝える場合を示している。なお、本実施の形態では、INVITEメッセージは、実施の形態1で示した記述例(図10)を用いることができる。無線通信端末UA100から送信されたINVITEは、登録したSIPサーバ300にて帯域と課金に関するプリファレンスを含む呼び出し要求情報として、オペレータのGW40を経てSMSサーバ500に通知される。SMSサーバ500では、通知されたプリファレンスをSMSの中に含めて、回線交換網にて無線通信端末UA200に起動メッセージ(SMSメッセージ)を送信する。無線通信端末UA200では、SMSで通知されたプリファレンスの内容に応じて一番最適な無線通信ネットワークにてSIPサーバ300に登録(Register)を行う。図22〜25の場合は、帯域を優先して、帯域の大きいオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2で登録を行っている。
その後、SIPの手順にて無線通信端末UA100と無線通信端末UA200とのセッション(通信)を確立した後で、着信側の無線通信端末UA200からはINFOメッセージの拡張機能を使って、選択した無線通信ネットワーク名とその無線状態(電波強度)を、発信側の無線通信端末UA100に通知する。なお、本実施の形態では、INFOメッセージは、実施の形態1で示した記述例(図11)を用いることができる。図22では、着信端末である無線通信端末UA200が、無線リンク情報として電界強度を取得し(ステップS1)、取得した情報および選択した無線通信方式(このケースでは、強電界、IEEE802.16eが選択されたこと)をINFOメッセージ内に格納して、発信端末である無線通信端末UA100に伝送している。図23も、同様に、着信端末である無線通信端末UA200が、無線リンク情報として受信電力(電波状態を示す電界強度)を取得し(ステップS2)、取得した情報および選択した無線通信方式をINFOメッセージ内に格納して発信端末である無線通信端末UA100に伝送している。
図24、図25は、SIPの拡張機能を使わない場合のシーケンス図である。この場合、SDPの帯域情報をINVITEに含めて、無線通信端末UA100或いは通信端末UA300が、無線通信端末UA200に送信する。同様に、このSDPの帯域情報は、SIPサーバ300からSMSサーバ500にGW40を経て呼出要求情報として通知される。そして、SMSサーバ500は、無線通信端末UA200に、プリファレンス情報として帯域情報を含む起動メッセージを通知する。この場合は、課金に関するプリファレンスはなく、ただ発信側端末で利用するアプリケーションの必要帯域を無線通信端末UA200に通知するのみであるので、無線通信端末UA200では通知された必要帯域を安定して満たすことができる最適な無線通信ネットワークを使ってSIPサーバ300に登録する(同一オペレータの場合)。帯域条件を満足する無線通信ネットワークが複数ある場合は、その中で一番通信料が安い無線通信ネットワークを選択することが好適である。
図24では、通話(セッション)が開始された直後に、ステップS3にて、着信端末である無線通信端末UA200が、無線リンク情報として電界強度を取得し、取得した情報および選択した無線通信方式(このケースでは、無線状態が強電界、IEEE802.16eが選択されたこと)をINFOメッセージ内に格納して、発信端末である無線通信端末UA100に伝送している。その後、通話中、無線通信端末UA200は、定期的に無線状態を監視し、監視結果(無線リンク情報)を無線通信端末UA100に伝送してもよい。そして、定期的に監視している無線状態が劣化した(品質基準1以下)と判定した場合は(ステップS4)、無線通信端末UA200は、もう1つの無線通信ネットワークである無線通信ネットワークRNET1(EV-DO)を起動して無線リンクを確立する。その際、同時に通信相手である無線通信端末UA100にSIPの拡張機能を使って、INFOメッセージで”Link_Parameter_Change”というL2情報イベント(無線リンク情報)を通知して、無線通信端末UA200が無線通信ネットワークRNET2から無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバの準備を開始したことを無線通信端末UA100のアプリケーションに通知する。その後、ステップS5にて、さらに無線通信端末UA200の無線通信ネットワークRNET2での通信品質が劣化して品質基準2以下になった場合、無線通信端末UA200では、ハンドオーバ先の平均遅延時間(150ms)、ジッタ、予測帯域(300kbps)などを含んだ”Link_Going_Down”というL2情報イベント(無線リンク情報)を、発信端末である無線通信端末UA100のアプリケーションに同じくSIPの拡張機能を使って通知する。
無線通信端末UA100では、この場合ハンドオーバ先の無線通信ネットワークRNET1が、現在、無線通信端末UA200が使用している無線通信ネットワークRNET2より狭帯域なネットワークであることを知り、アプリケーションが通知された帯域や遅延特性に適応するような、より狭帯域用のコーディック(CODEC)に事前に変更するために、INVITEで無線通信端末UA200に問い合わせを行う(アプリケーションはこの場合VoIPである)。無線通信端末UA200では、このコーディック変更の通知を”ACK”(肯定応答)で了承したことを無線通信端末UA100のアプリケーションに通知する。これを受けて無線通信端末UA100と無線通信端末UA200では、同時にコーディックの変更(或いは、コーディックレートやコーディック処理上の設定値の変更)を行う。なお、図25は、互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図であるが、図24のステップS3,S4,S5と、同様の処理であるステップS6,S7,S8をトリガーにして、無線リンク情報を発呼側の無線通信端末UA100に伝えている。
図26は、無線通信端末UA200が、無線通信ネットワークRNET1、RNET2の両者とリンクを持つときの内部処理シーケンス図であり、即ち、ハンドオーバ直前のシーケンス図である。図26に示すように、無線通信ネットワークRNET1とのリンクが確立した後、無線通信端末UA200では、無線通信ネットワークRNET1を使ってサーバSV1とエコーメッセージの送信をすることにより、現在の無線通信ネットワークRNET1の平均遅延及びジッタを測定する。また同時に無線通信ネットワークRNET1で取得した無線情報(RSSI、CIR、など)から帯域の予測を行う。
無線通信RNET2インターフェイス処理部から、品質劣化基準1以下になったことを知らせる「抽象化された”Link_Parameter_Change”というL2情報イベント」を制御部へ通知する。制御部では、ハンドオーバの準備を開始するために、無線通信RNET1インターフェイス処理部に対して無線リンクを確立することを指示すると同時に、無線通信端末UA100に対してL2情報イベント通知(”Link_Parameter_Change”)を通知する。
無線通信端末UA200のバッテリセービングを行う為に、無線通信ネットワークRNET2での通信品質が品質劣化基準1以下にならない限りは、無線通信ネットワークRNET1のデバイスは、スリープモード(ドーマントモード)或いは電源断状態にしておく。無線リンクが確立すると無線通信RNET1インターフェイス処理部は、制御部に対して無線リンク確立通知を送信する。制御ではこれを受けて、無線通信RNET1インターフェイス処理部に対してデータ通信能力測定指示を送信する。無線通信RNET1インターフェイス処理部では、無線通信ネットワークRNET1上のサーバとエコーメッセージの通信を行い、平均遅延とジッタを測定する。また取得した無線情報(RSSI、CIRなど)から無線通信ネットワークRNET1の帯域を予測する。その後無線通信RNET1インターフェイス処理部は、制御部に対して平均遅延、ジッタ、予測帯域を通知する。無線通信ネットワークRNET2ではさらに通信品質が劣化すると(品質基準2以下)、無線通信RNET2インターフェイス処理部は制御部に”Link_Going_Down”というL2情報イベントを通知する。制御部では、無線通信端末UA100にハンドオーバ先の無線通信ネットワークRNET1の予測帯域、平均遅延、平均ジッタを含めて”Link_Going_Down”というL2情報イベントを通知する。その後、制御部では、無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバ処理を起動して、無線通信端末UA100に”Handover_Initiation”というL2情報イベント通知を行う。無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバが完了した時点で、制御部は無線通信端末UA100に、”Handover_Complete”というL2情報イベント通知を行う。帯域予測方法は下記のような既知の手法を利用する。
<帯域予測方法>
例えば無線通信ネットワークとしてCDMA2000 1xEV-DOの場合は、以下のように算出する。
<上りの予測平均帯域>
過去T2秒間、T3ms周期でモニターした平均のRSSIから換算したMaxの送信レートを収集してそれらの平均から上りの予測平均帯域を計算する。
<下りの予測平均帯域>
T3ms周期でモニターした平均のDRC(Data Rate Control)から、過去T2秒間の平均のDRCを計算する。そのDRCから下りの予測平均帯域を計算する。
図24の説明に戻るが、無線通信端末UA200では、無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバを開始すると同時に、無線通信端末UA100のアプリケーションに同じくSIPの拡張機能を利用して、”Handover_Initiation”(EVDOへのハンドオーバ始動)というL2情報イベントを通知する。無線通信端末UA100では、これを受けて、ハンドオーバ処理の間は、一時的にジッタバッファの容量を大きくして、パケットロスを防止することができる。
続いて、無線通信端末UA200において無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバが完了すると、無線通信端末UA200は無線通信端末UA100のアプリケーションに同じくSIPの拡張機能を利用して、”Handover_Complete”というL2情報イベントを通知する。無線通信端末UA100では、これを受けて、予め無線通信ネットワークRNET1の平均遅延及びジッタが、事前通知により既知であるので、一時的に大きくしたジッタバッファを、無線通信ネットワークRNET1に適切な大きさに再設定することができる。ハンドオーバの間にコーディックを変更する以外にも、可変ビットレート(VBR)のコーディックを用いている場合は、そのレートを徐々に変更する(この場合は狭帯域のネットワークへハンドオーバするので、小さくする)ことも可能である。
また、アプリケーションがIP TV電話の場合は、無線通信ネットワークRNET1の帯域やジッタにより、ビデオコーディックや音声コーディックをより狭帯域用に変更することもできるし、極端な場合は、映像の送受信を止めて音声のトラヒックのみをアプリケーションが処理することもできる。
実施の形態3で使用されるSIPサーバ(呼制御サーバ)300、SMSサーバ(メッセージ送信サーバ)500は、実施の形態1,2のそれらと同様の構成要素を有し、以下の一部を除いてほぼ同様に機能する。本実施の形態では、呼出要求送信部350は、生成された呼出要求情報(INFOメッセージ)をページング制御装置として機能するSIPサーバ(或いは、ページング制御装置として機能する基地局制御装置や基地局)またはSMSサーバに送信する。
図27は、無線通信端末の機能ブロック図である。図に示すように、無線通信端末UA200は、通信処理部110、制御部(CPU、プロセッサ)120、操作(プリファレンス)入力部130、SIP(拡張)処理部140、無線通信ネットワーク選択処理部150、格納部160、スピーカSP,マイクロフォンMIC、表示部170、音声変調/復調部180、および画像変調/復調部190を具える。無線通信端末UA200は、3つの無線通信インターフェイス処理部210、220,230、およびアンテナANTをさらに具える。各無線通信インターフェイス処理部210,220,230には、それぞれ異種の無線通信ネットワークに接続する機能を持つ通信カードCOM1、COM2、COM3が装着される。なお、無線通信手段は、このような外部接続タイプのみならず内蔵タイプでもよい。また、無線通信端末UA200は、無線リンク情報取得部240、無線リンク情報通知部250、コーディック変更部260、ジッタバッファ270、ジッタバッファ制御部280をさらに具える。無線リンク情報取得部240はエコーコマンドなどによって無線リンク情報を取得し、無線リンク情報通知部250は、取得した無線リンク情報を通信相手に通知する。コーディック変更部260は、無線リンク情報に含まれる帯域情報や、コーディック変更情報などに基づき、コーディック変更処理を行う。ジッタバッファ270は、一時的な蓄積によってジッタを吸収するバッファであり、ジッタバッファ制御部は、ジッタ情報などに基づき、ハンドオーバ時にバッファ容量を増減したり、ハンドオーバ後の無線通信ネットワークに適したバッファ容量に変更する制御を行う。
なお、制御部120は、自装置への呼び出しを検出する呼出検出部と、呼出検出部により自装置への呼び出しを検出すると、1つの無線通信システムを選択し、選択した無線通信システムにより呼び出しに対応する着信を検出する着信検出部として機能する。
また、上述したように、実施の形態3では、実施の形態1で示したINFOメッセージやINVITEメッセージの記述例(図10、11)を用いることができる。
図28は、本発明の一実施態様による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINVITEメッセージフォーマットの一例を示す図である。図に示すように、IINVITEメッセージに
m=audio 49170 RTP/AVP 96
a=rtpmap<EVRC/8000
を挿入して、コーディックをEVRC(Enhanced Variable Rate Codec)、レート8kbpsに変更することを相手端末に通知する。このようなSIPメッセージのフォーマットを用いることによって、本発明のように、コーディック変更を相手端末に伝達して、同期を取ってコーディックを変更することが可能となる。
図29は、本発明による無線通信端末、通信端末、SIPサーバなどの通信装置がサポートする拡張されたSIPのINFOメッセージフォーマットの一例を示す図である。図に示すように、L2情報(無線リンク情報)を伝えるため、INFOメッセージに“L2_Information_Event”ヘッダを導入し、“L2_Information_Event”ヘッダフィールドの値としては、無線リンクの電波状態が劣化している(即ち、ハンドオーバを開始する直前である)旨を伝えるLink_Going_Down、他に、ハンドオーバ先の無線通信ネットワーク名、帯域、遅延時間など無線ネットワークに関する情報がある。このような新たなSIPメッセージのフォーマットを導入することによって、本発明のように、無線リンク情報を相手端末に伝達することが可能となる。
図30は、ハンドオーバに伴うアプリケーションに関するポリシー選択を促す通信端末の表示画面の一例を示す図である。図に示すように、画面には、ハンドオーバ時のポリシーが5つ選択肢として表示されている。ユーザは、5つの選択肢から所望するものを1つ指示・選択し、これが所定の記憶部に格納され、ハンドオーバ時に参照され、選択/設定されたポリシーに応じた処理が選択されることとなる。
実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、発信側(Caller Party)の通信端末には、図12、図13に示すような表示画面が表示される。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4として、相手先を呼び出す際にページングを使用する構成を説明する。図31に、本発明の一実施態様による無線通信ネットワーク構成図を示す。図に示すように、サーバやゲートウェイとしては、DNSサーバ10、SIPサーバ200、SIPサーバ300、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ50、SIPサーバ(或いはGW)60、SIPサーバ(或いはGW)700がある。SIPサーバ200、300は、本発明による呼制御サーバとして機能し、SIPサーバ700(或いは、基地局制御装置800、基地局900)は、本発明によるメッセージ送信サーバとして機能する。発信側および着信側の通信端末やソフトホンとしては、無線通信端末UA(User Agent)100,UA200、通信端末(ソフトホン)UA300がある。これらの各端末は、上述した各サーバやGWと、インターネットNET1、オペレータパケットネットワークNET2、オペレータ回線交換ネットワークNET3、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続している。
無線通信端末UA100は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続しており、一方、無線通信端末UA200は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1で待ち受けしている。オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に比べてよりブロードバンドなネットワークである。無線通信端末UA200は、複数の無線通信ネットワークに接続することができるいわゆるマルチモード端末である。ここでは簡単のために、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1と、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続できるものとする。無線通信端末UA200がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1で待ち受けしている時は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2のパケット交換網に対しては接続しておらず、未接続の状態である(RNET2に未接続でなくても良い状況もあるが、ここでは前記の前提で説明する)。
ここで、無線通信端末UA100が発信/発呼側(Calling Party)として、リアルタイムアプリケーションサービスの呼出を、着信/着呼側として無線通信端末UA200にする場合、リアルタイムアプリケーションを無線通信端末UA200で実行する上でのプリファレンスを、SIPのINVITE(接続開始要求)メッセージに格納して無線通信端末UA200に伝える。プリファレンスの内容は、実施の形態3と同様である。
このプリファレンスを無線通信端末UA200に伝える方法は、以下の2種類がある。第1の方法は、無線通信端末UA200が複数の無線通信ネットワークから1つの無線通信ネッワークを選択して接続する上でのプリファレンス(選択基準)を伝えるために、SIPに新しくヘッダーとパラメータを定義する方法である。第2の方法は、INVITEのSDP(Session Description Protocol)によりアプリケーションに特有な帯域を無線通信端末UA200に通知し、無線通信端末UA200が、通知された必要な帯域を満足する最適な無線通信ネットワークを選択する方法である。何れの場合も、SIPにより無線通信端末UA100のプリファレンスを通知し、無線通信端末UA200のオペレータのSIPサーバはその通知されたプリファレンスを呼出要求情報に含めて、ページング制御装置として機能するSIPサーバや基地局制御装置などに通知する。SIPサーバではさらにプリファレンスをページングメッセージの中に含めてページングメッセージで無線通信端末UA200に通知するように配下の基地局制御装置800、基地局900を制御する。このようにして、無線通信端末UA200は無線通信端末UA100のプリファレンスを知ることができる。その後、無線通信端末UA200では、通知されたプリファレンスに基づいて一番最適な無線通信ネットワークを選択して、接続した後、当該選択し、接続した一番最適な無線通信ネットワークを介してSIPサーバに登録する。
図32は、同じオペレータ(無線通信事業者)に契約している無線通信端末で通信する場合のシーケンス図である。図33は、お互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図である。図32では、無線通信端末UA100が、SIPサーバ300に登録した後、無線通信端末UA200にINVITEを送信する際、帯域と課金に関するプリファレンス(無線通信端末UA200の無線通信ネットワーク選択に関するプリファレンス)をSIPの拡張機能を使って伝える場合を示している。なお、本実施の形態では、INVITEメッセージは、実施の形態1で示した記述例(図10)を用いることができる。無線通信端末UA100から送信されたINVITEは、登録したSIPサーバ300にて帯域と課金に関するプリファレンスを含む呼び出し要求情報として、オペレータのGW40を経てSIPサーバ700に通知される。SIPサーバ700は、通知されたプリファレンスをページングメッセージの中に含めて、無線通信端末UA200にページングメッセージを送信するように、配下の基地局制御装置800、基地局900を制御する。無線通信端末UA200では、ページングで通知されたプリファレンスの内容に応じて一番最適な無線通信ネットワークにてSIPサーバ60に登録(Register)を行う。図32、図33の場合は、帯域を優先して、帯域の大きいオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2で登録を行っている。
その後、SIPの手順にて無線通信端末UA100と無線通信端末UA200とのセッション(通信)を確立した後で、着信側の無線通信端末UA200からはINFOメッセージの拡張機能を使って、選択した無線通信ネットワーク名とその無線状態(電波強度)を、発信側の無線通信端末UA100に通知する。なお、本実施の形態では、INFOメッセージは、実施の形態1で示した記述例(図11)を用いることができる。
図33は、無線通信端末UA200のISPとは異なるISPに契約をしている端末と無線通信端末UA200が通信をする場合のシーケンス図である。この場合も、図22と同じようにSIPの拡張機能を用いて帯域と課金に関するプリファレンスは、INVITEにて無線通信端末UA200のISP(オペレータ)のSIPサーバ200まで通知される。プリファレンス情報を含むINVITEをSIPサーバ200からSIPサーバ300へレダイレクション(Redirection)して処理する。即ち、本構成では、SIPサーバ200は従来のSIPサーバとして振る舞い、SIPサーバ300が本発明による新たなSIPフォーマットをサポートする呼制御サーバとして機能する。以降は、図32の場合と同じである。
先の図24では、無線通信端末UA200が回線交換網に接続できる場合にSIPの拡張を使って、先ず発信側のPreferenceを無線通信端末UA200にSMSを使って伝えて、それを満足する無線通信ネットワークRNET2(802.16e)でセッションを確立した後、無線通信ネットワークRNET2での通話品質劣化に伴い抽象化されたL2情報を通信相手である無線通信端末UA100に通知して、無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバにアプリケーションが適応していることを示している。
図32では、通話が開始された直後に、ステップS9にて、着信端末である無線通信端末UA200が、無線リンク情報として電波状態(電界強度)を取得し、取得した情報および選択した無線通信方式(このケースでは、無線状態が強電界、IEEE802.16eが選択されたこと)をINFOメッセージ内に格納して、発信端末である無線通信端末UA100に伝送している。その後、通話中、無線通信端末UA200は、定期的に無線状態を監視し、監視結果(無線リンク情報)を無線通信端末UA100に伝送してもよい。そして、定期的に監視している無線状態が劣化した(品質基準1以下)と判定した場合は(ステップS10)、無線通信端末UA200は、もう1つの無線通信ネットワークである無線通信ネットワークRNET1(EV-DO)を起動して無線リンクを確立する。その際、同時に通信相手である無線通信端末UA100にSIPの拡張機能を使って、INFOメッセージで”Link_Parameter_Change”というL2情報イベント(無線リンク情報)を通知して、無線通信端末UA200が無線通信ネットワークRNET2から無線通信ネットワークRNET1へのハンドオーバの準備を開始したことを無線通信端末UA100のアプリケーションに通知する。その後、ステップS11にて、さらに無線通信端末UA200の無線通信ネットワークRNET2での通信品質が劣化して品質基準2以下になった場合、無線通信端末UA200では、ハンドオーバ先の平均遅延(150ms)、ジッタ、予測帯域(300kbps)などを含んだ”Link_Going_Down”というL2情報イベント(無線リンク情報)を、発信端末である無線通信端末UA100のアプリケーションに同じくSIPの拡張機能を使って通知する。
無線通信端末UA100では、この場合ハンドオーバ先の無線通信ネットワークRNET1が、現在、無線通信端末UA200が使用している無線通信ネットワークRNET2より狭帯域なネットワークであることを知り、アプリケーションが通知された帯域や遅延特性に適応するような、より狭帯域用のコーディック(CODEC)に事前に変更するために、INVITEで無線通信端末UA200に問い合わせ(コーディック変更要求)を行う(アプリケーションはこの場合VoIPである)。無線通信端末UA200では、このコーディック変更の通知を”ACK”(肯定応答)で了承したことを無線通信端末UA100のアプリケーションに通知する。これを受けて無線通信端末UA100と無線通信端末UA200では、同時にコーディックの変更(或いは、コーディックレートやコーディック処理上の設定値の変更)を行う。なお、図33は、互いに異なるISP(Internet Service Provider)と契約している端末で通信する場合のシーケンス図であるが、図32のステップS9−S11と、同様の処理であるステップS12,S13,S14をトリガーにして、各種の無線リンク情報を発呼側の無線通信端末UA100に伝えている。このように、無線通信端末では、IEEE 802.21などで定義されている無線通信メディアに依存しない抽象化されたL2情報(無線情報)を端末内部で使うだけではなく、通信相手である無線通信端末或いはインターネット上のマルチメディア端末のアプリケーション或いは制御部に対して、抽象化されたL2情報を通知することで、異種メディア間ハンドオーバにもアプリケーションを適確に適応させることができる。
なお、実施の形態4でも、SIPの拡張機能を使わない構成(例えばSDPを使う)を取ることが可能であるが、実施の形態3と同様であるため、図面および説明を省略する。
実施の形態3,4で使用するSIPサーバ(呼制御サーバ)700は、図20に示した実施の形態1のそれと同様の構成要素および機能を有する。
実施の形態3,4によれば、着信側の無線通信端末が複数の無線通信システム(無線通信デバイス/経路/ネットワーク)を選択肢として持つ場合に、着信側において選択された無線通信システムの無線リンク情報を発信側に伝達することが可能となる。この無線リンク情報の伝達によって、発信側はどの無線通信システム(ネットワークなど)が選択されたのか、選択された無線通信システム(ネットワーク)がどのような属性を持つものか、さらには、無線リンクがどのような状況であるのかを把握することが可能となる。これにより、通信に支障がある場合、その原因が相手側ネットワークの問題であるのか否かなどの問題判別を迅速に進めることが可能となる。また、無線リンク情報を受信した側(発信側)では、相手側の無線通信ネットワークが原因となる通信品質の劣化などの原因を容易に知ることが可能となる。
また、上述した実施の形態3,4の利点をまとめると以下のようになる。マルチモード端末で通信中に、通信品質が劣化して他の無線通信ネットワークへハンドオーバする際、通信相手に
・無線ネットワーク切り替え可能性の通知:現在通信中の無線ネットワークがもうすぐ使えなくなるというイベント
・ハンドオーバ準備の通知:他の無線通信ネットワークへのハンドオーバ準備を促すこと
・ハンドオーバ先の無線リンク情報の通知:ハンドオーバ先の無線通信ネットワークで供給できる帯域や遅延特性
・無線ネットワーク切り替え開始イベントの通知:他の無線通信ネットワークへのハンドオーバを開始したイベント
・無線ネットワーク切り替え完了イベントの通知:他の無線通信ネットワークへのハンドオーバが完了したイベント
を通信相手のアプリケーション或いは制御部へSIPで通知することにより、通信相手のアプリケーションは、ハンドオーバにマッチしたアプリケーションのパラメータ(コーディックの種類、コーディック方式、コーディックレート、フレームレート、バッファサイズなど)を適切な値に適切なタイミングで変更することができるので、アプリケーションの品質を維持することができる。
また、ユーザがハンドオーバする際に、
・アプリケーションを変更する。
・ハンドオーバにマッチしたパラメータ(コーディックの種類、コーディック方式、コーディックレート、フレームレート、バッファサイズなど)を適切な値に変更する。
・何も変更しない、
などの選択を行うことができる。
また、マルチモード端末において、無線リンクレイヤから制御部に対して、抽象化されたL2情報を交換することにより、無線通信ネットワークに依存しない形で、ハンドオーバのlatency(待ち時間)を短くすることができ、且つバッテリーの無駄な消費を抑えることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは、1つの部やステップを分割したりすることが可能である。実施例では、セッションとして「通話」を挙げて説明したが、本発明は通話に限定されず、リアルタイム性アプリケーション、例えば、ストリーミングチャットなどの通信に適用可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
関連出願へのクロスリファレンス
本願は、日本国特許出願第2006-353156号(2006年12月27日出願)、日本国特許出願第2006-353279号(2006年12月27日出願)、および日本国特許出願第2007-019624号(2007年1月30日出願)の優先権の利益を主張し、これらの全内容を参照により本願明細書に取り込むものとする。

Claims (28)

  1. パケットで通信するための呼制御サーバと、メッセージ送信サーバとを備えた通信システムであって、
    前記呼制御サーバが、
    発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求を受信する呼出要求受信部と、
    前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信部と、を備え、
    前記メッセージ送信サーバが、
    前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信部と、
    前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記パケットで通信するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させる起動メッセージに、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記着信側に送信する起動メッセージ送信部と、を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記プリファレンス情報が、
    前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報とのうち少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記通信システムが、
    複数の無線通信システムに接続することが可能な、前記着信側としての無線通信端末をさらに備え、
    前記無線通信端末が、
    前記メッセージ送信サーバから送信された、前記プリファレンス情報を含む起動メッセージを受信する受信部と、
    前記受信した起動メッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  4. 複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末であって、
    発信側のプリファレンス情報を含み、パケットで通信するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させるための起動メッセージをメッセージ送信サーバから受信する受信部と、
    前記受信した起動メッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信端末。
  5. 請求項4に記載の無線通信端末において、
    前記プリファレンス情報が、
    前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報とのうち少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  6. 請求項4に記載の無線通信端末において、
    前記接続した無線通信システムとの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を前記発信側に送信する送信部、
    をさらに備えることを特徴とする無線通信端末。
  7. 請求項4に記載の無線通信端末において、
    前記受信部が、前記着信側から送信された、該着信側が接続している無線通信システムの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を受信し、
    前記無線通信端末が、
    前記受信した電波状態情報を表示する表示部をさらに備える、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  8. パケットで通信するための呼制御サーバと、メッセージ送信サーバとを用いた通信方法であって、
    前記呼制御サーバが、
    発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求を受信する呼出要求受信ステップと、
    前記呼制御サーバが、前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信ステップと、
    前記メッセージ送信サーバが、
    前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信ステップと、
    前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記パケットで通信するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させる起動メッセージに、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記着信側に送信する起動メッセージ送信ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  9. 複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末の無線通信方法であって、
    発信側のプリファレンス情報を含み、パケットで通信するための呼制御サーバへのログイン処理を起動させるための起動メッセージをメッセージ送信サーバから受信する受信ステップと、
    前記受信した起動メッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  10. パケットで通信するための呼制御サーバと、無線通信システムに対して送信されるページングメッセージを処理するためのページング制御装置とを備えた通信システムであって、
    前記呼制御サーバが、
    発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求を受信する呼出要求受信部と、
    前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信部と、を備え、
    前記ページング制御装置が、
    前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信部と、
    前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記着信側を呼び出して該着信側への着信を伝えるためのページングメッセージに、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記無線通信システムに送信するように制御するページングメッセージ送信制御部と、を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  11. 請求項10に記載の通信システムにおいて、
    前記プリファレンス情報が、
    前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報とのうち少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする通信システム。
  12. 請求項10に記載の通信システムにおいて、
    前記通信システムが、
    複数の無線通信システムに接続することが可能な、前記着信側としての無線通信端末をさらに備え、
    前記無線通信端末が、
    前記ページング制御装置から送信された、前記プリファレンス情報を含むページングメッセージを受信する受信部と、
    前記受信したページングメッセージに含まれる前記発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  13. 複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末であって、
    前記複数の無線通信システムのうち、待ち受け中の無線通信システムから自端末を呼び出すページングメッセージであって自端末への着信を報知するページングメッセージを受信する受信部と、
    前記受信したページングメッセージに含まれる発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して前記呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信端末。
  14. 請求項13に記載の無線通信端末において、
    前記プリファレンス情報が、
    前記通信で使用する通信回線の帯域に関連する帯域関連情報と、前記通信にかかる課金に関連する課金関連情報とのうち少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  15. 請求項13に記載の無線通信端末において、
    前記接続した無線通信システムとの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を前記発信側に送信する送信部、
    をさらに備えることを特徴とする無線通信端末。
  16. 請求項13に記載の無線通信端末において、
    前記受信部が、相手側から送信された、該相手側が接続している無線通信システムの無線通信における電波状態を示す電波状態情報を受信し、
    前記無線通信端末が、
    前記受信した電波状態情報を表示する表示部をさらに備える、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  17. パケットで通信するための呼制御サーバと、無線通信システムに対して送信されるページングメッセージを処理するためのページング制御装置とを用いた通信方法であって、
    前記呼制御サーバが、発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼出要求を受信する呼出要求受信ステップと、
    前記呼制御サーバが、前記受信した呼出要求を前記着信側に伝えるために、前記呼出要求を受信したことを示す情報と、前記呼出要求に含まれるプリファレンス情報とを含む呼出要求受信情報を前記メッセージ送信サーバに送信する呼出要求送信ステップと、
    前記ページング制御装置が、前記呼制御サーバから送信された前記呼出要求受信情報を受信する情報受信ステップと、
    前記ページング制御装置が、前記受信した呼出要求受信情報に基づいて、前記着信側を呼び出して該着信側への着信を伝えるためのページングメッセージに、前記呼出要求受信情報に含まれるプリファレンス情報を含めて前記無線通信システムに送信するように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  18. 複数の無線通信システムに接続することが可能な無線通信端末の無線通信方法であって、
    前記複数の無線通信システムのうち、待ち受け中の無線通信システムから自端末を呼び出すページングメッセージであって自端末への着信を報知するページングメッセージを受信する受信ステップと、
    前記受信したページングメッセージに含まれる発信側のプリファレンス情報に基づいて、前記複数の無線通信システムのうち、1つの無線通信システムを選択し、該選択した1つの無線通信システムに接続して、該接続した無線通信システムを介して呼制御サーバにログイン処理するように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  19. 複数の異なる無線通信システムが利用可能な無線通信装置であって、
    前記複数の異なる無線通信システムの各無線リンク情報を取得する取得部と、
    自装置への呼び出しを検出する呼出検出部と、
    該呼出検出部により自装置への呼び出しを検出すると、前記複数の無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムにより前記呼び出しに対応する着信を検出する着信検出部と、
    前記着信に応答して前記呼び出しによるセッションが開始されると、当該セッション中に前記取得部により取得する前記選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記セッションの相手へ通知する通知部と、
    を具える無線通信装置。
  20. 請求項19に記載の無線通信装置において、
    前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える切替部をさらに具え、
    前記通知部が、前記切替部が前記セッションに用いている無線通信システムを、前記他の異なる無線通信システムに切り替える前に、前記他の異なる無線通信システムの無線リンク情報を前記セッションの相手に通知する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  21. 請求項19に記載の無線通信装置において、
    前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える切替部をさらに具え、
    前記通知部が、前記切替部が前記セッションに用いている無線通信システムを、前記他の異なる無線通信システムに切り替える際、前記セッションの相手にその旨の情報を通知する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  22. 相手先に発呼する発呼部と、
    該発呼部による発呼または該発呼に基づく呼び出しに応じて、前記相手先が、利用可能な複数の異なる無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムを用いて前記相手とのセッションを開始すると、当該セッション中に、前記相手先が選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記相手先から受信する受信部と、
    を具える無線通信装置。
  23. 請求項22に記載の無線通信装置において、
    前記受信部により受信した無線リンク情報を報知する報知部、
    をさらに具える無線通信装置。
  24. 請求項22に記載の無線通信装置において、
    前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える旨の情報を前記受信部が受信すると、該切り替える旨の情報に基づき、前記セッションに用いているアプリケーションのパラメータを他のパラメータへ変更することを前記相手先に要求し、該変更要求に対する前記相手先からの肯定応答を前記受信部が受信すると、前記変更することを要求した他のパラメータに変更する変更部、
    をさらに具えることを特徴とする無線通信装置。
  25. 請求項22に記載の無線通信装置において、
    前記受信部により受信されたデータを蓄積するバッファと、
    前記セッションに用いている無線通信システムを他の異なる無線通信システムに切り替える旨の情報を前記受信部により受信した場合、該切り替える旨の情報に基づき、前記セッションに用いている前記バッファの容量を変更するように前記バッファを制御するバッファ制御部と、
    をさらに具えることを特徴とする無線通信装置。
  26. 複数の異なる無線通信システムが利用可能な無線通信装置の制御方法であって、
    前記複数の異なる無線通信システムの各無線リンク情報を取得する取得ステップと、
    自装置への呼び出しを検出する呼出検出ステップと、
    自装置への呼び出しを検出すると、前記複数の無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムにより前記呼び出しに対応する着信を検出する着信検出ステップと、
    前記着信に応答して前記呼び出しによるセッションが開始されると、当該セッション中に前記取得ステップにより取得する前記選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記セッションの相手へ通知する通知ステップと、
    を有する無線通信装置の制御方法。
  27. 相手先に発呼する発呼ステップと、
    該発呼ステップによる発呼または該発呼に基づく呼び出しに応じて、前記相手先が、利用可能な複数の異なる無線通信システムから1つの無線通信システムを選択し、該選択した無線通信システムを用いて前記相手とのセッションを開始すると、当該セッション中に、前記相手先が選択した無線通信システムの無線リンク情報を前記相手先から受信する受信ステップと、
    を有する無線通信装置の制御方法。
  28. 請求項27に記載の無線通信装置の制御方法において、
    前記受信ステップにより受信した無線リンク情報を報知する報知ステップ、
    をさらに有することを特徴とする無線通信装置の制御方法。
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