JP5101965B2 - 受信装置 - Google Patents

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本発明は、署名検証方法および受信装置に関し、特に、ストリーム全体を適正に認証する署名検証技法に関する。
従来、テレビやラジオなどコンテンツは、アナログ形式で放送/送信されてきた。しかしながら、最近のデジタル技術の発達に伴って、コンテンツやサービスのデータがデジタル化されるようになり、デジタルデータの形式でコンテンツやサービスが放送されるようになってきている。さらに、地上波デジタル放送が実用化され、携帯端末向けのデジタル放送であるワンセグメント放送も始まっている。
このようなデジタル放送では、通常の映像や音声サービス(コンテンツ)のみならず、字幕などのサービスおよびデータ放送用のデータ(コンテンツ付属情報)も放送されている。このようなコンテンツおよびコンテンツ付属情報は、パケット化され、一連のパケットとしてストリーミングで放送される。特に、地上波デジタル放送(ワンセグメント放送を含む)は、電波を用いて送信されているため、これと同じチャンネルにおいて、攻撃者が妨害電波として不正な放送波を送信した場合、一般の視聴者が使用しているデジタル放送受信端末は、正規の放送局による放送波と、攻撃者による不正な放送波とを判別することができない。図24に、例えば、従来システムにおいて不正放送が行われた場合の状況を模式的に示す。図24の(a)に示すように、攻撃者の不正な放送波の方が正規の放送波よりも強い環境下にある受信端末は、不正な放送波を正規の放送波であると見なして受信してしまう。従って、図24の(b)に示すように、視聴者は、気付かないうちに不正な放送波に基づく映像や音声を視聴してしまい、そのような映像や音声の情報を正しいものであると認識する恐れがある。また、ワンセグメント放送の場合は、地下街や屋内などの都市部における難視聴エリア向けの中継装置やギャップフィラーなどの送信装置の普及が予想される。さらには、ワンセグメント放送の場合、店舗や商業施設での狭い受信エリアを対象として独自放送を行う小型の送信装置も開発されている。このような様々なタイプの送信装置からの放送波を受信する受信装置には、受信している放送波が、正規の放送局からの放送波であるか否か、或いは、信頼し得る事業者からの放送波であるか否かを区別する機能があれば、ユーザにとって便利であるが、このような仕組みや技術は開発されていない。
このように、不正な放送波により、正規の放送局への成りすまし、データ改竄、悪意のあるサイトへの誘導(フィッシング詐欺)などが問題になる可能性がある。特に、字幕放送、データ放送などのデータは、経済活動において重要な情報(テレビ/ラジオショッピングなどで販売される商品の名称、仕様や価格、或いは、株価や経済統計などの経済指標、電話番号やウェブサイトのアドレスなど)が配信される。これによって視聴者と企業との間で様々な経済活動が営まれることが多く、放送波の内容の正当性や信頼性(即ち、コンテンツやコンテンツ付属情報の非改竄性)を保証することは非常に重要である。例えば、データ放送は、BML(Broadcast Markup Language)で放送されるため、BMLで記述されたスクリプトが、放送とは無関係なリンク先URLへジャンプさせる命令や、不必要なアプリケーションを起動させる命令などの、不正なコードに置き換えられる可能性がある。このような本来の動作とは異なる動作を防ぐことも、非常に重要である。
そこで、放送波の正当性や安全性を保証するため、各パケットから認証情報を導出して、導出した各認証情報をパケット毎に付加し、受信側で、パケット単位でその内容を認証して、改竄されていないことを確かめるメッセージ認証装置が提案されている(特許文献1を参照されたい)。
図25に、従来技術によってストリーム転送方式のパケットにハッシュ値を付加する技法を示す。図25の(a)に示すように、転送方式のパケットは、認証するための情報が含まれておらず、その非改竄性を証明することができなかった。例えば、図25の(b)に示すように、各パケットのメッセージからハッシュ関数を用いてハッシュ値を計算し、この計算したハッシュ値を、ハッシュ計算に用いたパケットに付加する従来技術がある。
特開2001−251296号公報
上述した従来技術は、個々のパケットの認証は可能であるが、パケットストリーム全体(即ち、一連のパケット)としての認証はできない。
また、パケット毎に認証処理を行うためには、受信装置は高い計算処理能力を持つ必要があり、計算処理能力が比較的低い、携帯電話端末装置、STB(Set Top Box)、PDA(Personal Digital Assistants)などの小型の受信機器には、計算負荷が重すぎて上述した従来のメッセージ認証技法を適用することは困難である。
さらに、ストリーム全体を認証するときに地上波デジタル放送などの無線伝送を使用する場合、電波伝播環境が悪いことが多く、そのようなときにはパケットロスなどの通信エラーが高い頻度で発生するので、このような頻発するパケットロスの影響によって認証処理ができなくなる恐れが高い。特に、ブロードキャスト/マルチキャストの無線伝送路では、パケットロスの確率が大幅に増大しているにもかかわらず、パケット再送をしないため、認証処理ができなくなってしまう。従って、無線のようなパケットロスが多い環境においてメッセージ認証を実用化するためには、パケットロスを代表とする受信エラーへの耐性を高める技法も同時に必要となる。
そこで、本発明の目的は、ストリーム全体を適正に認証/検証するストリーム認証/検証技法(装置、方法)を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による受信装置は、
署名付きトランスポートストリームと、該トランスポートストリームの署名を検証するための検証パケット(VP: Verification Packet)とを受信する受信部と、
前記受信部により受信したトランスポートストリームのうち、前記検証パケットに含まれる第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットから、ハッシュ値を生成する生成部と、
前記受信部により前記検証パケットを受信した後、次の検証パケットを受信するまでの時間を計測する計測部と、
前記受信部により前記検証パケットを受信した後、前記次の検証パケットを受信するまでの区間に、前記受信部により受信した前記トランスポートストリームのパケットの数をカウントするカウンタ部と、
前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成部により生成されたハッシュ値とを照合する照合部と、
前記照合部による照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記カウンタ部によりカウントされたトランスポートストリームパケットの数(即ち、前記区間において正常に受信されたTSパケットおよびヌルパケットの数)と、前記計測部により計測された計測時間とに基づいて、前記区間でパケットロスがあるか否かを判定し、パケットロスがあると判定した場合は、前記区間を署名検証区間から除外する処理部と、
を具えることを特徴とする。
また、第2の発明による受信装置は、
前記処理部は、
前記照合部による照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記カウンタ部がカウントした前記トランスポートストリームパケットの数と、前記計測部が計測した計測時間とに基づき、前記区間のパケットロスがあるか否かを判定し、パケットロスがないと判定した場合は、前記区間を、不正区間と判定する、
ことを特徴とする。
また、第3の発明による受信装置は、
1つのトランスポートストリームパケットの受信に要する基準時間を格納する記憶部をさらに具え、
前記処理部は、
前記処理部により計測された前記計測時間と、前記記憶部に格納している前記基準時間とを用いて、予測パケット受信数を算出し、当該予測パケット受信数と、前記カウンタ部によりカウントされたトランスポートストリームパケットの数とに基づいて、パケットロスがあるか否かを判定する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明による受信装置は、
前記署名検証区間から除外した区間のトランスポートストリームパケットを用いてコンテンツまたはサービスを出力する場合、当該除外した区間の前および/または後の区間の署名検証結果に基づいて、前記コンテンツまたはサービスの出力を制御するように制御する制御部と、
をさらに具えることを特徴とする。
また、第5の発明による受信装置は、
前記受信部は、
前記第1の識別子および第2の識別子を含む検証パケットを受信し、
前記生成部は、
前記受信部により受信したトランスポートストリームのうち、前記第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットを前記第2の識別子が示す数だけ用いて、ハッシュ値を生成する、ことを特徴とする。
また、第6の発明による受信装置は、
署名付きトランスポートストリームと、該トランスポートストリームの署名を検証するための検証パケット(VP: Verification Packet)とを受信する受信部と、
前記受信部により受信したトランスポートストリームのうち、前記検証パケットに含まれる第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットを前記検証パケットに含まれる第2の識別子が示す数だけ用いてハッシュ値を生成する生成部と、
前記受信部により前記検証パケットを受信した後、所定の区間毎に、前記特定のパケットを前記第2の識別子が示す数だけ受信したか否かを判定するとともに、各区間毎にパケットロスがあるか否かを判定する判定部と、
前記特定のパケットを前記第2の識別子が示す数だけ受信したと判定された場合、前記判定部の判定動作を停止させる停止部と、
前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成部により生成されたハッシュ値とを照合する照合部と、
前記照合部による照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記判定部により前記所定の区間のいずれか1つ以上の区間でパケットロスがあると判定されている場合は、当該区間を署名検証区間から除外する処理部と、
を具えることを特徴とする。
また、第7の発明による受信装置は、
前記受信部により前記検証パケットを受信してから時間を計測する計測部と、
前記受信部により前記検証パケットを受信してから前記受信部により受信した前記トランスポートストリームのパケットの数をカウントするカウンタ部と、をさらに具え、
前記判定部は、
前記計測部による計測時間と、前記カウンタ部によりカウントされたトランスポートストリームパケットの数とに基づいてパケットロスがあるか否かを判定し、
前記停止部は、前記計測部による時間の計測と、前記カウンタ部によるカウントを停止させることによって、前記判定部の判定動作を停止させる、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第8の発明による署名検証方法は、
署名付きトランスポートストリームと、該トランスポートストリームの署名を検証するための検証パケットとを受信するステップと、
前記受信したトランスポートストリームのうち、前記検証パケットに含まれる第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットからハッシュ値を生成するステップと、
前記検証パケットを受信した後、次の検証パケットを受信するまでの時間を計測するステップと、
前記検証パケットを受信した後、前記次の検証パケットを受信するまでの区間に、前記受信するステップで受信した前記トランスポートストリームのパケットの数をカウントするステップと、
前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成するステップで生成されたハッシュ値とを照合するステップと、
前記照合するステップによる照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記カウントするステップによりカウントされたトランスポートストリームパケットと、前記計測するステップにより計測された計測時間とに基づいて、前記区間でパケットロスがあるか否かを判定し、パケットロスがあると判定した場合は、前記区間を署名検証区間から除外するステップと、
を有することを特徴とする。
また、第9の発明による署名検証方法は、
署名付きトランスポートストリームと、該トランスポートストリームの署名を検証するための検証パケットとを受信するステップと、
前記受信したトランスポートストリームのうち、前記検証パケットに含まれる第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットを前記検証パケットに含まれる第2の識別子が示すから数だけ用いて、ハッシュ値を生成するステップと、
前記検証パケットを受信した後、所定の区間毎に、前記特定のパケットを前記第2の識別子が示す数だけ受信したか否かを判定するとともに、各区間毎にパケットロスがあるか否かを判定するステップと、
前記特定のパケットを前記第2の識別子が示す数だけ受信したと判定された場合、前記判定するステップを停止するステップと、
前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成するステップにより生成されたハッシュ値とを照合するステップと、
前記照合するステップによる照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記判定するステップにより前記所定の区間のいずれか1つ以上の区間でパケットロスがあると判定されている場合は、当該区間を署名検証区間から除外するステップと、
を有することを特徴とする。
なお、各ステップの計算や処理には、演算手段(CPU、DSP、MPUなどのプロセッサ)を必要に応じて使用することができる。
本発明によれば、ストリーム全体を適正に認証することが可能になる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。本発明は、パケット(放送波)の伝送路が有線、無線であろうと適用することができるが、パケットロスが起こり易く、本発明のメリットを最も享受できるであろう、無線伝送路を用いるワンセグメント放送システムに適用した態様で説明する。ワンセグメント放送の受信機能を持つ受信装置の典型例は、携帯電話端末やノートパソコンなどである。
図1は、本発明の一実施態様による受信装置の基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、受信装置100は、アンテナANT1、受信部110、ハッシュ値計算部(生成部)120、パケット処理部130、認証部140、制御部150、メモリ160、出力部170、およびデコーダ180を具える。アンテナANT1は、パケットを含む放送波を受信し、受信した放送波を受信部110に供給する。受信部110は、受信した放送波から信号処理(OFDM復調処理など)して得たトランスポートストリーム(TS)信号(TSパケットおよび検証パケット)を、ハッシュ値計算部120、パケット処理部130、およびメモリ160に供給する。メモリ160はTSパケットを格納する。
また、受信部110は、受信したトランスポートストリームから、コンテンツを特定する情報(例えば、プログラム・アソシエーション・テーブルPAT、プログラム・マップ・テーブルPMTを格納している番組特定情報PSI)を分離して解析し、その情報に基づいて、トランスポートストリームから、映像信号、音声信号、データ信号を分離する。デコーダ180は、メモリ160に格納されている音声パケット、映像パケット、データ放送パケットなどをデコードして、出力部170に設けられた表示部172やスピーカ174に供給する。
パケット処理部130は、TS信号から検証パケット(VPパケット)を抽出し、当該検証パケットに含まれている、検証パケット間の区間[VP-VP]に存在する一連のTSパケットに対する署名情報としてのハッシュ値Hを取得し、取得したハッシュ値Hをメモリ160に格納しておく。ハッシュ値計算部120は、検証パケット以降の一連のTSパケットの先頭から、TSパケットを1つずつ読み出し、この1つのTSパケットと計算したハッシュ値hとを連鎖的に用いて、所定の関数を用いて署名情報としてのハッシュ値を生成/計算し(生成手法の詳細は後述する)、生成したハッシュ値hを認証部140に供給する。ハッシュ値計算部120は、新たな検証パケットを受信する毎に、同様のハッシュ値計算処理を繰り返す。
認証部140は、照合部142および処理部144を具える。照合部142は、次の検証パケットに含まれる署名情報としてのハッシュ値Hと、前記生成されたハッシュ値hとが一致するか否かを照合する。処理部144は、照合部142による照合の結果、次の検証パケットに含まれる署名情報としてのハッシュ値Hと、生成されたハッシュ値hとが一致しない場合、当該区間を不正区間であると判定し、判定結果(照合結果)を制御部150に供給する。
制御部150は、出力部170やデコーダ180へのデータの供給を制御する。即ち、制御部150は、認証部140から供給された判定結果に基づき、不正区間と判定された区間のトランスポートストリームパケットを用いて、コンテンツまたはサービスの出力を停止したり、不正区間である旨を示す字幕を付加して出力したり、その旨の文字をスーパーインポーズして出力したり、その旨を示す音声を出力したりするように、表示部172やスピーカ174を制御する。
図2は、本発明の一実施態様による送信装置の基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、送信装置200は、ハッシュ値計算部(生成部)210、ストリーム生成部220、送信部230、カウンタ部240、メモリ250、およびアンテナANT2を具える。送信装置200は、有線経由などで上位装置(コンテンツサーバなど)から、送信されるべきオリジナルメッセージ(元の一連のTSパケット)を受け取る。ハッシュ値計算部210は、例えば、第1のヌルパケットと、それの1以上後の第2のヌルパケット(即ち、2番目以降のヌルパケット)との間にある「一連のパケット」の先頭から、TSパケットを1つずつ読み出し、この1つのTSパケットと計算したハッシュ値とを連鎖的に用いて、所定のハッシュ関数を用いて署名情報としてのハッシュ値hを計算する。そして、当該区間の最後のTSパケットのメッセージと、前回計算したハッシュ値hとを用いて算出したハッシュ値を、署名情報としてのハッシュ値Hとする。カウンタ部240は、前述した一連のパケットの中で処理したパケットの数をカウントし、カウントした値をメモリ250に格納する。
ストリーム生成部220は、先行する一連のパケットの区間に対する署名情報としてのハッシュ値Hを含む検証パケットを生成し、前述したヌルパケットをこの検証パケットに置き換える。ヌルパケットは、タイミングをとるためにストリームにある程度定期的に挿入されるものであり、本実施態様では、このヌルパケットを検証パケットに置き換えて、署名のための情報(ハッシュ値H)を受信者に伝達する。
このようにして、ストリーム生成部220は、検証パケット間の区間のメッセージを認証する署名情報としてのハッシュ値Hを含む検証パケットを、一連のトランスポートストリームパケットの後に配置する。従って、ストリーム生成部220は、検証パケット、一連のトランスポートストリームパケット、検証パケットという順番でストリームを生成していく。生成された一連のストリームは、送信部230が、変調処理など必要な処理を行った後に、アンテナANT2から放送波として送出される。
図3は、図1の受信装置で実行される署名検証方法の一例を示すフローチャートである。まず、ハッシュ値計算部120は、ステップJ11にて検証パケットを選び出し、次に、ループ1(ステップJ13,J14)を開始する。次にステップJ13では、TSパケットのメッセージm(ペイロード)と、前回のハッシュ値h0(最初の実行時はヌル)とから、ステップJ14の終了条件を満たすまで、すなわち次の検証パケットを受信するまで、受信した全てのTSパケットから、以下の所定のハッシュ関数fを用いてハッシュ値hを生成する。
h=f(m,h0)
次の検証パケットを受信してループ1を終了すると、ステップJ15で、パケット処理部130は、次の検証パケットに格納されている署名情報としてのハッシュ値Hを取得し、これをメモリ160に格納する。認証部140内の照合部142は、ステップJ16にて、検証パケットから取得した署名情報としてのハッシュ値Hと、ハッシュ値計算部120で生成したハッシュ値hとが一致するか否かを照合する。取得したハッシュ値Hと生成したハッシュ値hとが一致する場合は、署名情報を正常に認証できたものとして処理を終え、制御部150の制御により、当該区間のTSパケットは正常にデコーダ170によりデコードされ、出力部160により出力される。Hとhとが一致しない場合は、ステップJ17に進み、照合部142は、当該区間を不正区間であると見なし、制御部150は、照合部142の照合結果を受け、当該区間で受信したコンテンツを出力しないように、デコーダ180および出力部170を制御する。
図4は、図2の送信装置で実行されるストリーム生成方法の実施態様を示すフローチャートである。図4は、署名検証区間内の全てのTSパケットからハッシュ値Hを求め、これをストリームに含ませて送信する実施態様である。図に示すように、ステップK11では、送信装置200に設けられたネットワーク部(図示しない)が上位装置(コンテンツサーバなど)から受け取った、オリジナルメッセージ(元の一連のTSパケット)から、第1のヌルパケットと、それの1以上後の第2のヌルパケット(即ち、2番目以降のヌルパケット)との区間を署名検証区間に設定する。
次に、ステップK12にて、ハッシュ値計算部210が、この署名検証区間にある一連のパケット全て(但し、区間内のヌルパケットは除く。)から、所定のハッシュ関数を用いて、署名情報としてのハッシュ値Hを計算する。ステップK13にて、ストリーム生成部220が、求めたハッシュ値Hを含む検証パケットを作成する。次に、ステップK14にて、ストリーム生成部220が、生成した検証パケットで当該区間の終点(または始点)のヌルパケットを置換することによって、当該署名検証区間内の一連のTSパケットと検証パケットとからなる、一連のストリームを生成する。最後に、ステップK15にて、送信部230が、生成した一連のストリームに含まれるパケットを、順次、送信する。なお、送信装置200内の各ブロックにて作成、生成されたデータや情報は、必要に応じてメモリ250に一時的に格納され、同様に、必要に応じて格納したデータや情報は読み出されるものとする。
ここで、図5を用いて、図2に示した送信装置200の送信処理について説明する。図5は、送信装置200において、ヌル(NULL)パケットを含むトランスポートストリーム(TS)からハッシュ値を計算する手法を説明する図である。
図5の上段に示すように、オリジナルメッセージ(元のTSパケット)は、パケットP0(ヌルパケット)、P1(PID=A)、P2(PID=B)、P3(PID=C)、P4(PID=A)、P5(ヌルパケット)、P6(PID=A)の順のパケットストリームである。ここで、PID=Aは映像信号、PID=Bは音声信号、PID=Cはデータ放送信号を示すパケット識別子である。送信装置200のハッシュ値計算部210は、署名検証区間[P1−P4]のTSパケットであるパケットP1〜P4を連鎖的に用いて、ハッシュ値を生成する。図5の下段に示すように、パケットP1(PID=A)のペイロード部に格納されているメッセージ(184バイト)から、所定のハッシュ関数を用いて16バイトのハッシュ値h1を生成する。次に、ハッシュ値h1とパケットP2(PID=B)のメッセージm1(184バイト)から、ハッシュ値h2を生成する。同様に、ハッシュ値h2とパケットP3(PID=C)のメッセージm2(184バイト)から、ハッシュ値h3を生成し、さらに、ハッシュ値h3とパケットP4(PID=A)のメッセージm3(184バイト)から、ハッシュ値h4を生成する。区間内の全てのパケットを処理し終えたため、最後のハッシュ値h4を最終的なハッシュ値Hとし、このハッシュ値Hを含む検証パケット(VP)で、パケットP5(ヌルパケット)を置換する。また、パケットP0も、自己に先行する区間のためのハッシュ値Hを含む検証パケット(VP)に置換する。そして、これらのパケットをストリームとして送信する。
図5に示したストリームの受信処理について説明する。図6は、図1の受信装置100において、受信したトランスポートストリーム(TS)のメッセージからハッシュ値を計算し、メッセージの正当性を検証する手法を説明する図である。図に示すように、受信装置100のハッシュ値計算部120は、署名検証区間[P1−P4]のTSパケットであるパケットP1〜P4を連鎖的に用いて、ハッシュ値を生成する。すなわち、パケットP1(PID=A)のペイロード部に格納されているメッセージから、所定のハッシュ関数を用いて、16バイトのハッシュ値h1を計算する。次に、ハッシュ値h1とパケットP2(PID=B)のメッセージm1(184バイト)から、ハッシュ値h2を計算する。同様に、ハッシュ値h2とパケットP3(PID=C)のメッセージm2(184バイト)から、ハッシュ値h3を計算し、さらに、ハッシュ値h3とパケットP4(PID=A)のメッセージm3から、ハッシュ値h4を計算する。ハッシュ値計算部120は、区間内の全てのパケットを処理し終えると、最後のハッシュ値h4を最終的なハッシュ値とする。照合部142は、署名検証区間に後続するパケットP5(検証パケットVP)に格納されている、署名情報としてのハッシュ値Hをメモリ160から取得する。そして、照合部142は、計算したハッシュ値h4と、検証パケットP5のハッシュ値Hとを照合する。照合部142の照合結果に応じて、制御部150は、当該署名検証区間のコンテンツやサービスの出力を制御する。
このように、本実施態様では、区間内の全てのTSパケット(4個)をハッシュ値の生成元として使用しているため、TSパケット数と同じ数だけハッシュ計算が行われることになり、ストリーム全体としての認証処理が可能となる。しかしながら、小型の携帯端末は計算能力が低い場合が多く、ハッシュ計算の負荷が重すぎるという事態の発生が考えられる。
即ち、図5および6に示した手法では、4つのTSパケットを例にして説明しているが、検証区間を長くすればするほどその演算処理は大きくなる。そこで、小型の携帯端末向けの低負荷の署名検証手法を説明する。
図7は、本発明の一実施態様による、低負荷の署名検証手法を適用した受信装置の基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、受信装置100Aは、アンテナANT1、受信部110、ハッシュ値計算部(生成部)120A、カウンタ部125、パケット処理部130A、認証部140A、制御部150A、メモリ160、出力部170、およびデコーダ180を具える。アンテナANT1は、パケットを含む放送波を受信し、受信した放送波を受信部110に供給する。受信部110は、受信した放送波から信号処理(OFDM復調処理など)して得たトランスポートストリーム(TS)信号(TSパケットおよび検証パケット)を、ハッシュ値計算部120A、パケット処理部130A、およびメモリ160に供給する。メモリ160はTSパケットを格納する。
パケット処理部130Aは、TS信号から検証パケットを抽出し、さらに検証パケットに格納されている第1の識別子(パケットID:PID)と第2の識別子(一連のTSパケットのうち、署名情報の作成に使用されたパケットの数:n)とを取得し、取得した第1および第2の識別子(PIDとn)をメモリ160に格納しておく。また、パケット処理部130Aは、検証パケット間(区間[VP-VP])に対する署名情報としてのハッシュ値Hをさらに取得し、これをメモリ160に格納しておく。
ハッシュ値計算部120Aは、PIDとnを取り出した検証パケット以降の一連のTSパケットから、第1の識別子で規定されたPIDと同じPIDを持つTSパケット(検証対象パケット)をnと同じ数だけ選び出し、選び出したTSパケットを連鎖的に用いてハッシュ値を生成し、生成したハッシュ値hを認証部140Aに供給する。カウンタ部125は、検証パケットを受信すると、カウンタを0でクリアし、第1の識別子と同じPIDを持つTSパケットを選び出す毎に、1ずつインクリメントし、そのカウント値をメモリ160に格納する。ハッシュ値計算部120Aおよびカウンタ部125は、新たな検証パケットを受信する毎に、同様のハッシュ値計算処理およびカウント処理を繰り返す。また、ハッシュ計算に用いるパケット(第1の識別子で規定されたPIDを持つパケット)は、検証パケットを受信した直後からn個を選択してもよいし、さらに次に受信する検証パケットより前に受信したパケットのうち、前記次に受信する検証パケットに近いほうからn個としてもよい。つまり、予め受信装置と送信装置との間で選択ルールを決定しておき、その選択ルールに応じてn個を選択すればよい。また、この第2の識別子で規定される数nは、受信装置の計算能力に応じて、適宜設定することができるものである。
認証部140Aは、照合部142および処理部144Aを具える。照合部142は、ハッシュ計算を開始するトリガーとなった検証パケットの次に受信する検証パケットに含まれる署名情報としてのハッシュ値Hと、前記生成されたハッシュ値hとが一致するか否かを照合する。処理部144Aは、照合の結果、次の検証パケットに含まれる署名情報としてのハッシュ値Hと、生成されたハッシュ値hとが一致しない場合、当該区間は不正区間であると判定する。制御部150Aは、不正区間におけるコンテンツまたはサービスの、出力部170による出力を制御する。例えば、制御部150Aは、デコーダ180における当該区間のデコードを中止するように制御する。
このように、ハッシュ値の計算に、第1の識別子と第2の識別子とで指定された特定のパケットのみを用いるため、ストリームを構成する全パケットを用いてハッシュ値を計算する場合よりも、受信側での計算負荷を軽減することができる。なお、パケット(メッセージ)を改竄されにくくする、すなわち、攻撃への耐性を高めるために、第1の識別子であるPIDは、署名検証区間毎にランダムに変更するのが好適である。また、ハッシュ値の計算に用いるパケットの数nは、受信装置の処理能力に応じて指定することができる。
図8に、本発明の一実施態様による送信装置のブロック図を示す。この送信装置200Aによる処理を、図10を用いて説明する。図10は、ストリーム全体を認証しながら、第1の識別子(PID)と第2の識別子(ハッシュ計算に用いるパケット数n)を用いてハッシュ計算の負荷を軽減させた、送信側でのハッシュ値計算手法を説明する図である。図10の上段に示すように、オリジナルメッセージ(元のTSパケット)は、パケットP0(ヌルパケット)、P1(PID=A)、P2(PID=B)、P3(PID=A)、P4(PID=C)、P5(PID=A)、P6(ヌルパケット)、P7(PID=A)、P8(PID=B)、P9(PID=A)、P10(PID=B)、P11(ヌルパケット)の順のパケットストリームである。本実施態様では、検証パケット間[VP-VP]の署名検証区間にはパケットP1〜P10が存在する。ヌルパケットのパケットP0を、VPパケットに置換する。このVPパケットは、第1の識別子としての”PID=A”、第2の識別子としてのパケット数”n=4”、および自己に先行する区間のためのハッシュ値Hを含む。送信装置200Aのハッシュ値計算部210Aは、第1の識別子および第2の識別子に従って、PIDがAのTSパケットを順次にn個まで選び出して、連鎖的にハッシュ値を生成する。すなわち、ハッシュ値計算部210Aは、第1の識別子で規定されたPIDと同じPIDを持つTSパケットをnと同じ数だけ用いてハッシュ値を生成し、生成したハッシュ値を含む検証パケットで、パケットP11(ヌルパケット)を置換する。また、このストリームは、パケットP9にPIDがAのパケットがあるが、パケットP7の時点で、nで指定された数のパケットを選び出しているため、パケットP9はハッシュ計算には使わない。また、パケットP2などのPIDがA以外のパケットは、ハッシュ計算から除外される。具体的には、まず、図10の下段に示すように、パケットP1(PID=A)のペイロード部に格納されているメッセージ(184バイト)から、所定のハッシュ関数を用いて16バイトのハッシュ値h1を生成する。次に、ハッシュ値h1とパケットP3(PID=A)のメッセージm1(184バイト)から、ハッシュ値h2を生成する。同様に、ハッシュ値h2とパケットP5(PID=A)のメッセージm2(
184バイト)から、ハッシュ値h3を生成し、さらに、ハッシュ値h3とパケットP7(PID=A)のメッセージm3(184バイト)から、ハッシュ値h4を生成する。区間内のn個のパケットを処理し終えたため、最後のハッシュ値h4を最終的なハッシュ値Hとし、このハッシュ値Hを含む検証パケット(VP)で、パケットP11(ヌルパケット)を置換する。そして、これらのパケットをストリームとして送信する。
このような限定した数のパケットを用いてハッシュ値の計算を行う、送信装置200Aの処理のフローチャートを、図9に示す。図9に示すように、ステップK21では、上位装置(コンテンツサーバなど)から受け取った、オリジナルメッセージ(元の一連のTSパケット)のヌルパケットに基づいて署名検証区間を設定する。ステップK22にて、この署名検証区間にある「一連のパケット」から、ハッシュ値の算出の対象となるパケットの識別子(例えば映像信号のパケットを示すPID)および当該識別子を持つハッシュ値の生成に使用するべきパケット数n(但し、nは2以上の整数)を設定する。次に、ステップK23にて、ハッシュ値計算部210Aが、区間の最初から、設定した識別子(PID)と同じPIDを持つTSパケットをn個選び出し、それらの選び出した一部のTSパケットを連鎖的に用いて、所定のハッシュ関数を用いて署名情報としてのハッシュ値Hを計算する。
このようにして、一連のTSパケットの一部から署名情報としてのハッシュ値を生成する。ステップK24にて、第1の識別子(PID)および第2の識別子(n)と、署名検証区間用のハッシュ値Hとが格納される検証パケットを作成する。但し、第1の識別子(PID)および第2の識別子(n)は該検証パケットに後続する署名検証区間に用いる識別子を格納し、ハッシュ値は、当該検証パケットに先行する署名検証区間に対応する値を格納する。
次に、ステップK25にて、ストリーム生成部220が、後続する署名検証区間用の第1の識別子(PID)および第2の識別子(n)と、当該検証パケットに先行する署名検証区間用のハッシュ値Hとを含む検証パケットで、当該区間の始点のヌルパケットを置換する。このヌルパケットの置換を繰り返すことによって、検証パケット、当該署名検証区間内の一連のTSパケット、検証パケットからなる一連のストリームを生成する。最後に、ステップK26にて、送信部230が、生成した一連のストリームに含まれるパケットを順次、送信(放送)する。
次に、図10に示したストリームの受信処理について説明する。図11は、図7の受信装置100Aにおいて、受信したトランスポートストリーム(TS)のメッセージからハッシュ値を計算し、メッセージの正当性を検証する手法を説明する図である。図に示すように、受信装置100Aのハッシュ値計算部120Aは、第1の識別子(PID=A)および第2の識別子(n)に従って、PIDがAのTSパケットを順次にn個まで選び出して、連鎖的にハッシュ値を生成する。即ち、ハッシュ値計算部120Aは、第1の識別子で規定されたPIDと同じPIDを持つTSパケットをnと同じ数だけ用いてハッシュ値を生成する。また、このストリームには、PIDがAを示すパケットP9があるが、パケットP7の時点で、nで指定された数のパケットを選び出しているため、パケットP9はハッシュ値計算には使わない。
なお、図10,11の手法において、パケットの選択方法以外は、図3におけるハッシュ計算手法と同様である。このようにして、P1−P10の10個のパケット中、PIDがAを示す4個(n=4)のパケットが署名情報としてハッシュ値の計算に使用されるため、パケットストリーム全体(一連のパケット)を認証しつつも、計算負荷を40%まで低減することが可能となる。このように、本実施態様では、区間内の特定のTSパケット(PIDがAを示すパケットであり、区間の始点から4個目までのパケット)をハッシュ値の生成データとして使用しているため、限定した数のパケットを用いて、ハッシュ計算が行われることになる。これにより、受信装置における署名検証の処理負荷を低く抑えることが出来る。
次に、図11の手法において、受信側が検証対象パケット(特定のTSパケット)をパケットロスしたとき不都合となるケースを図12を用いて説明する。
図12は、図10,11に示した手法において、検証対象パケット(特定のTSパケット)を受信側でパケットロスしたケースを説明する図である。図12のストリーム構成(パケット構成、順序)は図10,11と同じである。図12(a)はパケットロスが発生しないパターンを示したものである。この場合には、求めたハッシュ値h4と、検証パケットVP(パケットP11)内に格納されていた署名検証のためのハッシュ値Hとが一致し、当該署名検証区間の照合が成功となり、当該区間の非改竄性が保証される。他方、図12(b)は、送信時に署名情報のハッシュ値の計算に使用したパケットP7(PID=A)をパケットロスして受信できなかっため、パケットIDがAのパケットP9を間違って対象のTSパケットと判定し、当該パケットのメッセージm3′と、前段のハッシュ値h3とから、ハッシュ値h4′を計算してしまっている。従って、計算したハッシュ値h4′と、検証パケットVP(パケットP11)のハッシュ値Hとは一致せず、照合失敗となってしまう。この場合は、攻撃者による不正放送波が原因というよりは、むしろパケットロスが主たる要因であると考えられる。特に、パケット伝送に無線経路を用いる場合には、パケットロスは高い頻度で発生する。このようなパケットロスを攻撃者による不正放送であると一律に判定すると、ユーザに正常放送として表示できる区間が僅かなものとなってしまうという不都合が発生する。
上記のような検証対象パケットのパケットロスを検出するための実施態様を説明する。図13は、本発明の一実施態様によるパケットロス検出機能を含む低負荷の署名検証手法を適用した受信装置の、基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、受信装置100Bは、アンテナANT1、受信部110、ハッシュ値計算部(生成部)120A、カウンタ部125B、パケット処理部130A、認証部140B、制御部150A、メモリ160、出力部170、デコーダ180、および計測部190を具える。ここで、図7の受信装置100Aと同一の符号で、図7の送信装置100Aと同じ機能を有する部材については説明を省略する。
計測部190は、検証パケットを受信してからTSパケットを受信している間、時間の計測を継続する。カウンタ部125Bは、TSPカウンタ部126およびPIDカウンタ部127を具え、検証パケットを受信すると、TSPカウンタ部126およびPIDカウンタ部127のカウンタを0でクリアする。TSPカウンタ部126は、TSパケットを受信すると、どの種のPIDかには依存せず、カウント値ccを1ずつインクリメントする。PIDカウンタ部127は、第1の識別子と同じPIDを持つTSパケットを選び出す毎に、カウント値cを1ずつインクリメントする。カウント値は、どちらも、メモリ160に格納される。ハッシュ値計算部120Aおよびカウンタ部125Bは、新たな検証パケットを受信する毎に、図7で説明したハッシュ値計算処理および前述のカウント処理を繰り返す。また、ハッシュ計算に用いるパケットは、検証パケットを受信した直後からn個を選択してもよいし、さらに次に受信する検証パケットより前に受信したパケットのうち、前記次に受信する検証パケットに近いほうからn個としてもよい。つまり、予め受信装置と送信装置との間で選択ルールを決定しておき、その選択ルールに応じてn個を選択すればよい。また、この第2の識別子で規定される数nは、受信装置の計算能力に応じて、適宜設定することができるものである。
認証部140Bは、照合部142、および処理部144Bを具える。照合部142は、次の検証パケットに含まれる署名情報としてのハッシュ値Hと、ハッシュ値計算部120Aにより生成されたハッシュ値hとが一致するか否かを照合する。処理部144Bは、照合部142による照合の結果、次の検証パケットに含まれる署名情報としてのハッシュ値Hと、生成されたハッシュ値hとが一致しない場合、この区間において、TSPカウンタ部126でカウントされたパケットの数cc(即ち、当該区間において正常に受信したパケットの数)と、計測部190で計測した当該区間の計測時間から算出される理論的に受信すべきTSパケット数(TSPt)とを比較して、これらが一致しないときは、パケットロスが発生したと見なし、当該区間を署名検証区間から除外する。さらに、処理部144Bは、照合部142による照合の結果、署名情報としてのハッシュ値Hと、生成されたハッシュ値hとが一致せず、かつ、TSPカウンタ部126でカウントされたパケットの数ccと、前記TSパケットの受信数の理論値TSPtとが一致したときは、当該区間を不正区間であると判定する。
制御部150Aは、出力部170やデコーダ180へのデータの供給を制御する。また、署名検証区間から除外した区間のトランスポートストリームパケットを用いてコンテンツまたはサービスを出力する場合、当該除外した区間の前および/または後の区間の、認証部140Bによる署名検証結果に基づいて、当該コンテンツまたはサービスの出力を制御する。例えば、前または後の区間の署名検証が正常であれば、除外区間は、検証対象パケットのロスにより、ハッシュ値が一致しなかったとして、出力する。また、前または後の区間の署名検証が異常(不一致)であれば、除外区間の出力を停止する。また、必要に応じて、除外区間について、パケットロスがあった旨を示す字幕を付加して出力したり、その旨の文字をスーパーインポーズして出力したり、その旨の音声を出力したりするように表示部172やスピーカ174を制御する。
このように、ハッシュ値の計算に、第1の識別子と第2の識別子とで指定された特定のパケットのみを用いるため、ストリームを構成する全パケットを用いてハッシュ値を計算する場合よりも、受信側での計算負荷を軽減することができる。また、パケットロスに対応する処理を追加することにより、出力制御を柔軟に行うことが出来る。なお、パケット(メッセージ)を改竄されにくくする、すなわち、攻撃への耐性を高めるために、第1の識別子であるPIDは、署名検証区間毎にランダムに変更するのが好適である。また、ハッシュ値の計算に用いるパケットの数nは、受信装置の処理能力に応じて指定することができる。
次に、図13の受信装置で実行される署名検証処理を、フローチャートを用いて説明するが、説明に先立ち、まず、1つのパケットを受信するのに要する時間の理論値を説明するために、トランスポートストリームパケット(TSP)の構成について説明する。図14は、送信側から送信されるデータのデータ構造を示す図である。ここでは図14のように、188バイトのTSPと、16バイトのヌルバイトとが送信されるものとする。この204バイトのデータは、4つのガードインターバルと、4つの有効シンボル期間とから構成されている。それらの受信にかかる時間は、ガードインターバルで0.126ms、有効シンボル期間で1.008msであり、従って、TSPとヌルバイトの受信には、(0.126+1.008)[ms]×4=1.134×4[ms]の時間を要することになる。同図(b)に示すヌルパケットも同様の構成であり、同じく受信に1.134×4[ms]の時間を要する。これ以前の実施態様と同様に、このヌルパケットのうち一部は、送信側で、署名のための情報(ハッシュ値H、第1の識別子(PID)、第2の識別子(n)など)を格納した検証パケットに置き換えられる。また、図15は、図14のTSPの受信側(受信装置)による処理を説明する図である。図のように、受信装置では、4つの有効シンボル期間のみが復調されて1つのTSP+ヌルパケットの形にされ、そのうち188バイトのパケットのみがメモリ160に格納される。
次に、図13の受信装置で実行される署名検証処理を、図16のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS11にて、初期値を設定する(カウント値c,cc、前回のハッシュ値h0をゼロにする)。次にステップS12にて、ハッシュ値計算部120Aは、受信して復調されたTS信号を監視し、予め定めた固有の識別子を持つ検証パケットを選び出す。次にステップS13にて、ハッシュ値計算部120Aは、選び出した検証パケットから第1の識別子(PID)と第2の識別子(ハッシュ作成に使用するパケットの個数n)とを抽出する。ステップS14で、計測部190は、時間の計測を開始する。
ステップS15では、ハッシュ値計算部120Aは、ループ2(ステップS16、S17)を開始する。ステップS16では、TSパケットを受信する毎に、TSPカウンタ部126がカウント値ccを1ずつ増分する。また、第1の識別子(PID)に該当するPIDを持つTSパケットを選び出し、パケットを選び出す毎に、PIDカウンタ部127がカウント値cを1ずつ増分する。次にステップS17では、TSパケットのメッセージm(ペイロード)と、前回のハッシュ値h0(最初の実行時はヌル)とから、ハッシュ計算回数が、第2の識別子で規定されたn回になるまで、所定のハッシュ関数fを用いてハッシュ値hを生成する。
h=f(m,h0)
このように、本発明においても、一連のパケットのうち一部をPIDによってフィルタリングすることによって、署名検証に使用されるパケット数を限定し、さらに、個数nによってもハッシュ計算回数を制限しているため、小型の携帯端末においても適正な計算負荷(低負荷)のもとでスムーズに署名検証処理を実行させることが可能である。
次にステップS18にて、ループ2の終了条件を満たすまでループ2を繰り返す。終了条件は、検証パケットと次の検証パケットとの間の区間[VP-VP]において、第1の識別子で規定されたPIDを持つTSパケットを全て(n個)処理する(ハッシュ値を生成する)ことである。ループ2を終了すると、次の検証パケットを受信するまで、TSPカウンタ部127は、受信したTSパケットの数のカウント(カウント値cc)を継続する(ステップS19〜S21、ループ3)。次の検証パケットを受信すると、ループ3を終え、ステップS22で、計測部190による時間の計測を停止(終了)する。その後、ステップS23にて、パケット処理部130Aは、次の検証パケットに格納されている署名情報としてのハッシュ値Hを取得し、これをメモリ160に格納する。認証部140B内の照合部142は、ステップS24にて、検証パケットから取得した署名情報としてのハッシュ値Hと、ハッシュ値計算部120Aで生成したハッシュ値hとが一致するか否かを照合する。取得したハッシュ値Hと生成したハッシュ値hとが一致する場合は、署名情報を正常に認証できたものとして処理を終え、制御部150Aの制御により、当該区間のTSパケットは正常にデコーダ180によりデコードされ、出力部170により出力される。取得したハッシュ値Hと生成したハッシュ値hとが一致しない場合は、ステップS25に進み、パケットロス検出処理を行う(詳細は後述する)。なお、このパケットロス検出処理におけるパケットロス判定(L11〜L13)と、前記ハッシュ値の照合処理は、並行して行われてもよい。つまり、ハッシュ値が一致しているか否かにかかわらず、パケットロス判定処理を行っても良い。
処理部144Bは、検出処理においてパケットロスが検出されなかった場合は、パケットロスがないにも拘らず、ハッシュ値の照合に失敗したことになるため、当該区間を不正区間であると見なし、制御部150Aは、当該区間のデコードを停止するようにデコーダ180を制御する。或いは、デコーダ180ではなく、直接、出力部170が出力しないように制御してもよい。検出処理においてパケットロスが検出された場合は、処理部144Bは、当該区間を署名検証区間から除外して、処理を終える。
ここで、図16のステップS25の、パケットロス検出処理を説明する。図17は、パケットロス検出処理のフローチャートである。まず、ステップL11で、処理部144Bは、区間[VP-VP]間の計測時間t、TSPカウンタ部126がカウントした、この区間で受信した全てのTSPのカウント値ccを、格納されているメモリ160から取得する。次にステップL12で、計測時間t内に受信すべきTSPの数の理論値TSPtを、図14のようにTSパケットが構成されていることから、以下の式で求める。
TSPt=t/(1.134×4)
その後、ステップL13で、算出した理論値TSPtが、実際にTSPカウンタ部126でカウントしたTSPの受信数ccに等しいか否かを判定する。ステップL13で等しいと判定された場合は、パケットロスが発生していないことになる。従って、パケットロスが発生していないにも拘らず、図16のステップS24ではハッシュ値が不一致であったので、この認証に失敗した主な原因が、不正波によるものと見なすことができる。このような場合は、ステップL14へ進み、当該区間のデコードを中止する。ステップL13で、理論値TSPtが、実際にTSPカウンタ部126がカウントしたTSPの受信数ccと等しくないと判定された場合は、パケットロスが発生したことになる。このような場合は、認証失敗の主原因がパケットロスの可能性があるものと考えられる、という事実を把握することが可能となる。このような場合は、当該区間を不正とは判定せずに、単に認証区間(署名検証区間)から除外し、先行する区間や後続の区間の認証結果に基づき、出力制御することが好適である。
図18,19は、この検出処理により、ハッシュ値の認証失敗の原因が、パケットロスによるものか、あるいは不正波によるものか、の判別が可能となることを説明する図である。なお、図18は、パケットロスが発生した場合、図19は、不正波による妨害が生じた場合の図である。図18のように、計測部190は、検証パケットP0を受信すると、時間の計測を開始し、TSPカウンタ部126は、TSパケットを受信する度に、カウント値ccを1ずつ増分させ、TSパケットをカウントしていく。図18の場合、送信時に署名情報のハッシュ値の計算に使用したパケットP5(PID=A)をパケットロスして受信できなかっため、PIDがAのパケットP9を間違って対象のTSパケットと判定し、当該パケットのメッセージm3′と、前段のハッシュ値h3とから、ハッシュ値h4′を計算してしまっている。従って、計算したハッシュ値h4′と、検証パケットVPのハッシュ値Hとは一致せず、照合に失敗している。また、一方で、署名検証区間[P1−P10]の計測部190による計測時間T11に基づき、この計測時間T11内で受信すべきTSパケットの理論値を算出し、この算出した理論値(=10)とカウント値cc(=9)とが一致せず、パケットロスが発生していることが判明している。このような場合は、ハッシュ値の不一致の原因がパケットロスを主原因とするものと見なすことができ、例えば、当該区間を署名検証区間から除外することが可能となる。図19の場合、図18と同様にハッシュ値は一致せず照合に失敗しているが、署名検証区間[P1−P10]の計測部190による計測時間T21に基づいて求めた受信すべきTSパケット数の理論値(=10)は、TSPカウント部132のカウント値cc(=10)と一致している。従ってこの場合は、パケットロスが発生していないにも拘らずハッシュ値が一致しないことになり、不正波による改竄を受けたものと見なすことが可能となる。
このように、本実施態様では、署名情報の認証に失敗した場合でも、すぐに不正波であると見なさず、その原因がパケットロスにあるか否かを判定して、その判定結果に基づき、改竄性が低いと判定した場合にはユーザへ出来る限りコンテンツを表示するため、パケットロスが発生しやすい環境で署名情報の認証(すなわち、受信電波の安全性の確認)ができずに、いつまでもコンテンツが表示されない従来技術と比べて、ユーザビリティを向上させることができる。また、このパケットロスが発生したか否かの判定は、受信装置のみで行うことができるため、パケットを生成する送信側に特別な処理を課することがない、という利点もある。
次に、別の実施態様を説明する。この別の実施態様では、受信したTSパケット数をカウントするとともに、ハッシュ値の計算対象となるパケット(すなわち、検証パケットで指定されたPIDを有するパケット)を受信した数を、カウントしていく。そして、所定の区間毎に、パケットロスが発生したか否かを、受信したTSパケット数に基づいて判定する。判定結果は、ハッシュ値計算部120Aに出力するとともに、所定の区間毎にメモリ160に格納しておく。その後、検証パケットで指定されたPIDを有するパケットを指定された数nだけ受信すると、タイマ処理、受信したTSパケットのカウント、およびパケットロス有無の判定を停止し、次の検証パケットを受信するのを待つ。次の検証パケットを受信した時点で、計算したハッシュ値と、当該次の検証パケットに含まれるハッシュ値とで認証処理を行う。認証に失敗し、メモリ160に格納されている判定結果に、パケットロス有りと判定したものがある場合は、ハッシュ値の認証に失敗した区間を、署名検証区間から除外し、当該区間の前後の区間の認証結果に応じてコンテンツを出力するようにする。
このように、これ以降に説明する実施態様では、ある所定の時間でタイマを設定し、受信したTSパケット数をカウントするとともに、ハッシュ値の計算対象となる、検証パケットで指定されたPIDを有するパケットを受信した数を、カウントしていく。そして、タイマが満了した時点で、または、検証パケットで指定されたPIDを有するパケットを指定された数nだけ受信した時点で、対象区間の時間と受信したTSパケット数とに基づいて、パケットロスの有無を判定し、その後は、検証パケットを受信するまで、タイマ処理、パケットロスの判定、および受信したTSパケットのカウントを停止する。なお、次回から、所定の時間を、ハッシュ値の計算対象となるパケット(すなわち、検証パケットで指定されたPIDを有するパケット)を、指定された数全て受信できる時間となるように更新していく。こうすることにより、1回のタイマ起動のみで、ハッシュ値計算に必要なパケットを全て受信しつつ、パケットロスを検出することができる。このようにすれば、ハッシュ値対象パケットを全て受信した後から次の検証パケットを受信するまでの間での不必要な処理(カウントおよび時間計測)を行わずに済むため、受信装置の処理負荷を低減することができる。以下、フローチャートと図面を用いて説明する。
図20,21は、本実施態様のフローチャートである。まず、受信装置100Bは、図16のステップS11〜S13と同様に、初期値を設定(カウント値c,cc、前回のハッシュ値h0をゼロにする)し、ハッシュ値計算部120Aによって、受信して復調されたTS信号を監視して、予め定めた固有の識別子を持つ検証パケットを選び出す。次に、ハッシュ値計算部120Aは、選び出した検証パケットから第1の識別子(PID)と第2の識別子(ハッシュ作成に使用したパケットの個数n)とを抽出する(ステップM11〜M13)。ステップM14にて、初めて検証パケットを受信したか否か、すなわち1回目の受信であるか否かを判定する。1回目の受信であると判定された場合は、ステップM15に進み、タイマ値TI、第1の識別子(PID)に該当するパケットを受信できる予測数TSPpを設定し、タイマTIMを起動する。ここで設定するタイマ値TIの初期値は、ハッシュ値対象パケットを最速で受信できる時間とし、
TI=n×(1.134×4)
とする。タイマ値TIを上記のように設定するのは、本実施態様では、タイマの起動回数を少なくしつつ、パケットロスの発生を、ハッシュ値対象パケットを全て受信した時点で早期に検出することを目的としているためである。すなわち、1回のタイマ終了時に、ハッシュ値対象パケットを全て受信していることが好ましく、初期値のTIは、n個のパケットを受信した時点でハッシュ値対象パケットを全て受信できるとの予測の元に、上式のように設定する。また、受信パケットの予測数TSPpの初期値は、タイマ値TIの起動時間中で受信できるパケットの数であり、TSPp=n=4となる。
次に、ステップM16に進み、ループ4(ステップM17〜M19)を開始する。ステップM17では、TSパケットを受信する毎に、TSPカウンタ部126がカウント値ccを1ずつ増分する。また、第1の識別子(PID)に該当するPIDを持つTSパケットを選び出し、パケットを選び出す毎に、PIDカウンタ部127がカウント値cを1ずつ増分する。次にステップM18では、TSパケットのメッセージm(ペイロード)と、前回のハッシュ値h0(最初の実行時はヌル)とから、ハッシュ計算回数が、第2の識別子で規定された(第2の識別子が示す数)n回になるまで、以下の所定のハッシュ関数fを用いてハッシュ値hを生成する。
h=f(m,h0)
このハッシュ値の生成処理は、図3および16のフローに基づき説明した方法と同様である。
ループ4においてタイマが満了すると、ステップM19のタイマ満了後処理を行う。この処理を、図21のフローチャートに基づき説明する。まず、ステップN11で、処理部(判定部)144は、タイマが満了した時点での、TSPカウンタ部126のカウント値ccが、TSパケットの受信予測数TSPpに等しいか否かを判定する。等しくない場合は、パケットロスが発生したことになるため、ステップN12へ進み、パケットロスが発生したことをハッシュ値計算部120Aおよびメモリ160に出力する。カウント値ccが受信予測数TSPpに等しい(cc=TSPp)の場合は、ステップN13へ進み、ハッシュ値対象パケットの受信に不足した時間分だけ増やすようにタイマ値TIを更新する。よって、タイマ値TIは、
TI=前回TI+(TSPp−c)×1.134
となる。その後、ステップN14でタイマTIMを起動する。
その後、図20のステップM17に戻り、ステップM20の所定の条件(検証パケット間[VP-VP]において、指定されたPIDを持つTSパケットを全て(n個)処理すること(ハッシュ値の計算))を満たすまでループ4を繰り返す。
ループ4が終了すると、制御部150Aは、カウンタ部125Bによる受信パケット数のカウントを停止する。次に、処理部144Bは、ステップM21にて、タイマTIMが起動中であるか否かを判定する。タイマが起動中であった場合は、ステップM22へ進み、制御部150Aは、タイマTIMを停止して、その時点での残り時間とタイマの設定時間とから、タイマを起動してから受信したTSパケットの予測値を求め、検証パケットより後に受信すべき全てのTSパケットの予測値TSPpを求める。これは、以下の式で求めることができる。なお、式中の「前回TSPp」とは、これ以前の処理(ステップM17〜M20、ループ4)で設定(更新)された予測値TSPpのうち最新のものを言う。
TSPp=前回TSPp+(タイマ設定時間TI−タイマ残り時間)/(1.134×4)
次に、ステップM23へ進み、処理部144Bは、予測値TSPpが、この区間でのTSPカウンタ部126のカウント値ccと等しいか否かを判定する。等しくないと判定された場合は、パケットロスが発生したことになるため、ステップM24へ進み、パケットロスが発生したことをハッシュ値計算部120Aおよびメモリ160に出力する。等しいと判定された場合は、ステップM25にて、パケット処理部130Aは、次の検証パケットの受信を待って、該検証パケットに格納されている署名情報としてのハッシュ値Hを取得し、これをメモリ160に格納する。認証部140B内の照合部142は、ステップM26にて、検証パケットから取得した署名情報としてのハッシュ値Hと、ハッシュ値計算部120Aで生成したハッシュ値hとが一致するか否かを照合する。取得したハッシュ値Hと生成したハッシュ値hとが一致する場合は、署名情報を正常に認証できたものとして処理を終え、当該区間のTSパケットは、制御部150Aの制御により、正常にデコーダ180によりデコードされ、出力部170により出力される。一致しない場合は、ステップM27にて、これまでにパケットロスが発生したか否かを判定する。パケットロスが発生していない場合は、ステップM28へ進み、当該区間を改竄された不正区間と見なして、デコードを中止する。パケットロスが発生している場合は、ステップM29へ進み、当該区間を署名検証区間から除外する。
なお、ステップM14にて、検証パケットの受信が2回目以降であった場合は、ステップM30にて、処理部144Bは、タイマTIMが起動中であるか否かを判定する。タイマTIMが起動中であれば、検証パケット間で、指定されたPIDに該当するTSパケットを受信できていないことになるため、パケットロスが発生しているとして、ステップM31にてタイマを停止し、その後ステップM32にて、パケットロスが発生したことをハッシュ値計算部120Aおよびメモリ160へ出力して、当該区間を署名検証区間から除外する。ステップM30にて、タイマが停止している場合は、ステップM33へ進み、最新の予測値TSPpを新しいTSPp、最新のタイマ値TIをタイマTIMに設定し、タイマを起動する。その後は、ループ4へ進み、上述のパケット受信処理を行う。
ここで、図を用いて、本実施態様の受信処理を説明する。図22および23は、本実施態様を説明するための一連のTSパケットの概略図である。ここで、図22は、パケットロスが生じない場合、図23は、パケットロスが生じた場合を説明する図である。まず、図22および図23にて、それぞれ、時間T31,T41でタイマTIMが満了する。この時点での受信すると想定される全TSパケットの予測値と、TSPカウント部126によるカウント値ccとを比較すると、それぞれ一致しており、タイマが満了するまでの区間でパケットロスが発生していないことが判明する。その後、受信装置100Bは、TSパケットの受信およびハッシュ値の計算(図22および23には示していない)を続け、PIDカウンタ部127により、検証パケットP0で指定されたPID(PID=A)に該当するハッシュ値対象パケットを、指定数(n=4)だけ受信した時点(カウンタ満了時)で、タイマTIMおよびカウンタ部125Bによるカウントを停止する。これは、図22では、パケットP7を受信してカウント値cが4となった時刻T32、図23では、ハッシュ値対象パケットP7をロスしているため、次のハッシュ値対象パケットP9(PID=A)を受信して、カウント値cが4となった時刻T42に相当する。その後、上述したようにタイマの残り時間から、それぞれ[T31−T32]間、[T41−T42]間で受信すると想定されるパケットの予測値(TSPp)を求め、時刻T31およびT41の時点で受信していたTSパケット数と合わせて、この時点で受信すると想定されるTSパケットの予測値(TSPp)を求めると、図22の場合は、TSPp=cc=7で一致するが、図23の場合は、TSPp=9,cc=8で不一致となり、パケットロスが発生していることが判明する。なお、本実施態様では、次の検証パケットを受信してからのタイマ値TIは、1回のタイマ起動でハッシュ値対象パケットを全て(n=4)受信できるように設定するため、図22の場合はT32、図23の場合はT42を、新たなタイマ値TIに設定することになる。
なお、タイマTIMのタイマ値は、上述のように更新していくこともできるが、ハッシュ値対象パケットを、指定された数全て受信するのに要した時間を、検証パケット間毎にメモリに格納して、それらを平均した時間としてもよい。
上述のように、本実施態様では、指定されたPIDを有するパケットを、指定された数だけ受信した早い時点で、TSパケットのカウントやタイマの計測を停止するので、その後、次の検証パケットを受信するまで、受信したTSパケットのカウントや時間の計測を行う必要はない。従って、受信装置の処理負荷を低減することができる。もし、不正波によるパケットストリームを受信し始めた場合には、不正波には検証パケットが挿入されていないため、次の検証パケットを受信するまで時間の計測および受信パケット数のカウントを継続すると、受信装置に負荷がかかる。このような場合に、指定した数のTSパケットを受信した後に上記のように処理を停止させる本実施態様は、非常に有効である。
本発明の利点を再度述べる。従来技術では、個々のパケットのみの認証しかできず、さらに、パケットロスによりハッシュ値の認証が失敗したにもかかわらず、不正なストリームを受信したと判定せざるを得なかった。本発明では、ヌルパケットにハッシュ値の計算に用いるパケットの情報を格納して、検証パケットとしてトランスポートストリームに挿入して送信することにより、個々のパケットのみならず、ストリーム全体の認証処理を、連鎖的に行うことが可能となる。また、第1の識別子と第2の識別子とで指定されるパケットの種類および対象パケットの個数を設定して、一連のパケットから一部のパケットに限定することによって、一連のパケット全体(即ち、ストリーム全体)を認証しつつも、ハッシュ計算の対象パケット数を低減して、特に受信装置側における署名検証のための処理負荷を軽減することが可能である。さらに、受信したパケット数およびパケットを受信し続けた時間を計測して、計測時間に基づく受信すべきパケット数と、実際の受信パケット数とを比較することで、パケットロスを検出することができる。これにより、署名情報の認証に失敗しても、その主要因が、改竄か、あるいはパケットロスによるものかを判別して、主要因がパケットロスであれば、例えば前後の認証結果に基づいてユーザに番組コンテンツを出力することができるため、認証に失敗したコンテンツを出力しない従来技法と比べ、ユーザビリティを向上させることができる。また、本発明では、一連のストリームパケットの一部に限定して署名情報としてのハッシュ値を生成し、当該一部のパケットとは離れた位置の検証パケットに格納するため、攻撃者は、署名情報を含む検証パケットと、署名情報生成に使用された一部のパケット(メッセージ)との関連性を見つけ出すことが困難であり、改竄への耐性が高い堅牢な認証システムを提供することが可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
すなわち、実施態様では、第1の識別子として映像信号のパケットを示すPIDを利用したが、音声信号のパケットを示すPIDやデータ放送信号のパケットを示すPIDなどを用いたり、或いは、区間が更新される毎に、映像信号を示すパケット、音声信号を示すパケット、データ放送信号を示すパケットのうちのからランダムにPIDを選択したりしてもよい。また、本来の目的としていないサイトへの誘導の防止のみを目的とする場合は、BMLを含むデータ放送のPIDのみを用いてもよい。さらに、第1の識別子は、2以上のPID(例えば、映像信号を示すパケット、データ放送信号を示すパケットの組合せ)、および、複数個の数のnを含むことが可能である。また、第1の検証パケットは、対象とする署名検証区間よりも前に配置したが、当該区間よりも後に配置してもよい。また、実施態様では、前方から順に各メッセージおよび生成したハッシュ値を用いて連鎖的にハッシュ値を生成したが、それらは単なる例示に過ぎず、例えば、後方から順に各メッセージを連鎖的に用いてハッシュ値を生成するなど、本発明はハッシュ生成に様々な形式を使用することが可能である。実施例ではパケットロスをパケットの数で比較したが、これに限らず、受信したパケット数を時間に換算して、経過時間と照合してパケットロスを判定してもよい。
本発明の一実施態様による受信装置の基本的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施態様による送信装置の基本的な構成を示すブロック図である。 図1の受信装置で実行される署名検証方法の一例を示すフローチャートである。 図2の送信装置で実行されるストリーム生成方法の一例を示すフローチャートである。 ヌル(NULL)パケットを含むトランスポートストリーム(TS)からハッシュ値を計算して送信する手法を説明する図である トランスポートストリーム(TS)のメッセージからハッシュ値を計算し、メッセージの正当性を検証する手法を説明する図である。 本発明の一実施態様による受信装置の基本的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施態様による送信装置の基本的な構成を示すブロック図である。 図8の送信装置で実行されるストリーム生成方法の一例を示すフローチャートである。 ハッシュ計算の負荷を軽減させた送信側でのハッシュ値計算手法および送信処理を説明する図である。 ハッシュ計算の負荷を軽減させた受信側でのハッシュ値計算手法および受信処理を説明する図である。 図11に示した手法においてパケットロスに対応できないケースを説明する図である。 本発明の一実施態様による受信装置の基本的な構成を示すブロック図である。 TSパケットの構成を説明する図である。 図14に示すTSパケットの受信装置での処理を説明する図である。 本発明の一実施態様による署名検証方法の一例を示すフローチャートである。 図16のフローチャートにおけるパケットロス検出処理のフローチャートである。 パケットを受信した時間を計測することによってパケットロスを検出可能な検証方法を説明する図である。 パケットを受信した時間を計測することによって改竄を検出可能な検証方法を説明する図である。 本発明の一実施態様による署名検証方法の一例を示すフローチャートである。 図20のフローチャートにおけるタイマ満了後処理のフローチャートである。 タイマをかけることによってパケットロスを検出可能な検証方法を説明する図である。 タイマをかけることによってパケットロスを検出可能な検証方法を説明する図である。 従来システムにおける不正放送受信を模式的に示す図である。 従来技術によってトランスポートストリームパケットにハッシュ値を付加する手法を示す図である。
符号の説明
100,100A,100B 受信装置
110 受信部
120,120A ハッシュ値計算部
125,125B カウンタ部
126 TSPカウンタ部
127 PIDカウンタ部
130,130A パケット処理部
140,140A 認証部
142 照合部
144,144A,144B 処理部
150,150A 制御部
160 メモリ
170 出力部
172 表示部
174 スピーカ
180 デコーダ
190 計測部
TIM タイマ
200,200A 送信装置
210,210A ハッシュ値計算部
220 ストリーム生成部
230 送信部
240 カウンタ部
250 メモリ
ANT1−2 アンテナ
h0−4,h4′,h4″ ハッシュ値
m1−3,m3′ メッセージ
P1−P11 パケット
VP 検証パケット
T11,T21,T31,T32,T41,T42 時刻

Claims (7)

  1. 署名付きトランスポートストリームと、該トランスポートストリームの署名を検証するための検証パケットとを受信する受信部と、
    前記受信部により受信したトランスポートストリームのうち、前記検証パケットに含まれる第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットから、ハッシュ値を生成する生成部と、
    前記受信部により前記検証パケットを受信した後、次の検証パケットを受信するまでの時間を計測する計測部と、
    前記受信部により前記検証パケットを受信した後、前記次の検証パケットを受信するまでの区間に、前記受信部により受信した前記トランスポートストリームのパケットの数をカウントするカウンタ部と、
    前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成部により生成されたハッシュ値とを照合する照合部と、
    前記照合部による照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記カウンタ部によりカウントされたトランスポートストリームパケットの数と、前記計測部により計測された計測時間とに基づいて、前記区間でパケットロスがあるか否かを判定し、パケットロスがあると判定した場合は、前記区間を署名検証区間から除外する処理部と、
    を具える受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記処理部は、
    前記照合部による照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記カウンタ部がカウントした前記トランスポートストリームパケットの数と、前記計測部が計測した計測時間とに基づき、前記区間のパケットロスがあるか否かを判定し、パケットロスがないと判定した場合は、前記区間を、不正区間と判定する、
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1または2に記載の受信装置において、
    1つのトランスポートストリームパケットの受信に要する基準時間を格納する記憶部をさらに具え、
    前記処理部は、
    前記計測部により計測された前記計測時間と、前記記憶部に格納している前記基準時間とを用いて、予測パケット受信数を算出し、当該予測パケット受信数と、前記カウンタ部によりカウントされたトランスポートストリームパケットの数とに基づいて、パケットロスがあるか否かを判定する、
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の受信装置において、
    前記署名検証区間から除外した区間のトランスポートストリームパケットを用いてコンテンツまたはサービスを出力する場合、当該除外した区間の前および/または後の区間の署名検証結果に基づいて、前記コンテンツまたはサービスの出力を制御するように制御する制御部と、
    をさらに具える、
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の受信装置において、
    前記受信部は、
    前記第1の識別子および第2の識別子を含む検証パケットを受信し、
    前記生成部は、
    前記受信部により受信したトランスポートストリームのうち、前記第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットを前記第2の識別子が示す数だけ用いて、ハッシュ値を生成する、
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 署名付きトランスポートストリームと、該トランスポートストリームの署名を検証するための検証パケットとを受信する受信部と、
    前記受信部により受信したトランスポートストリームのうち、前記検証パケットに含まれる第1の識別子に基づき、前記トランスポートストリームから特定のパケットを選び出し、該選び出したトランスポートストリームパケットを前記検証パケットに含まれる第2の識別子が示す数だけ用いてハッシュ値を生成する生成部と、
    前記受信部により前記検証パケットを受信した後、所定の区間毎に、前記特定のパケットを前記第2の識別子が示す数だけ受信したか否かを判定するとともに、各区間毎にパケットロスがあるか否かを判定する判定部と、
    前記特定のパケットを前記第2の識別子が示す数だけ受信したと判定された場合、前記判定部の判定動作を停止させる停止部と、
    前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成部により生成されたハッシュ値とを照合する照合部と、
    前記照合部による照合の結果、前記次の検証パケットに含まれるハッシュ値と、前記生成されたハッシュ値とが一致しない場合、前記判定部により前記所定の区間のいずれか1つ以上の区間でパケットロスがあると判定されている場合は、当該区間を署名検証区間から除外する処理部と、
    を具えることを特徴とする受信装置。
  7. 請求項6に記載の受信装置において、
    前記受信部により前記検証パケットを受信してから時間を計測する計測部と、
    前記受信部により前記検証パケットを受信してから前記受信部により受信した前記トランスポートストリームのパケットの数をカウントするカウンタ部と、をさらに具え、
    前記判定部は、
    前記計測部による計測時間と、前記カウンタ部によりカウントされたトランスポートストリームパケットの数とに基づいてパケットロスがあるか否かを判定し、
    前記停止部は、前記計測部による時間の計測と、前記カウンタ部によるカウントを停止させることによって、前記判定部の判定動作を停止させる、
    ことを特徴とする受信装置。
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