JP5091881B2 - 衝突検知装置 - Google Patents

衝突検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5091881B2
JP5091881B2 JP2009010722A JP2009010722A JP5091881B2 JP 5091881 B2 JP5091881 B2 JP 5091881B2 JP 2009010722 A JP2009010722 A JP 2009010722A JP 2009010722 A JP2009010722 A JP 2009010722A JP 5091881 B2 JP5091881 B2 JP 5091881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
collision
acceleration sensor
vehicle
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009010722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009220803A (ja
Inventor
徹 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Calsonic Kansei Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2009010722A priority Critical patent/JP5091881B2/ja
Priority to US12/379,302 priority patent/US8010256B2/en
Publication of JP2009220803A publication Critical patent/JP2009220803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5091881B2 publication Critical patent/JP5091881B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0132Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0132Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value
    • B60R21/01332Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value by frequency or waveform analysis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R2021/01122Prevention of malfunction
    • B60R2021/01129Problems or faults
    • B60R2021/0117Noise
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0136Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to actual contact with an obstacle, e.g. to vehicle deformation, bumper displacement or bumper velocity relative to the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、自動車の衝突を検知するための衝突検知装置に関する。
従来から、自動車の衝突を検知するための衝突検知装置が知られている(特許文献1等参照)。
近年、自動車には、衝突事故時の乗員の安全を確保するために、エアバッグシステムなどの乗員保護装置が装備されている。
エアバッグシステムは、車両に所定以上の強さの衝撃が加わったときに、エアバッグを瞬時に膨張させ、この膨張したエアバッグをクッションにすることによって、乗員の頭部などへの衝撃を緩和し、乗員を事故の衝撃から保護するシステムである。
図1において、符号1は従来例の衝突検知装置であり、この衝突検知装置1は、車両のインスツルメントパネル下部のエアバッグセンサユニット内に設けられており、センサユニットSU1,SU2と、コンパレーター2と、評価回路部3と、起動回路部4とを有している。
また、符号5はエアバッグモジュールであり、このエアバッグモジュール5は、例えば、運転席のハンドル中央部などに設けられており、主にエアバッグと、エアバッグを膨張させるインフレーターユニットとによって構成されている。
センサユニットSU1は加速度センサS1と増幅器A1とによって構成され、センサユニットSU2は加速度センサS2と増幅器A2とによって構成されており、加速度センサS1,S2は、それらの設置位置における車両の加速度を検知して、その加速度値に比例した電圧の信号を出力する。
加速度センサS1は車両の前面衝突を検知するために車両の前側サイドメンバー上部に設けられており、加速度センサS2は衝突検知の信頼性を高めるために上述のエアバッグセンサユニット本体内部に設けられている。
加速度センサS1,S2は、これらの加速度の検知方向が車両の前後方向で同一の向きとなるように設置されており、加速度センサS1,S2の出力端子は、増幅器A1,A2の入力端子に対して、それぞれ互いに逆極性に接続されているので、車両の前後方向に加速度が入力されたときに、センサユニットSU1,SU2の出力電位はGNDに対して正負反転した電位が発生するようになっている。
コンパレーター2は正帰還用の入力端子2a,負帰還用の入力端子2b,出力端子2cを有しており、入力端子2a,2bには、それぞれ増幅器A1,A2の出力端子が接続され、出力端子2cには評価回路部3が接続されている。
そして、コンパレーター2は、入力端子2aの電位V+と入力端子2bの電位V-との電位差(V+−V-=)V+-の信号を増幅して出力端子2cに出力する。
評価回路部3は入力端子2aの電位V+と入力端子2bの電位V-との電位差V+-、すなわちセンサユニットSU1の出力電位V+とセンサユニットSU2の出力電位V-との電位差V+-が所定値以上か否かによって車両の衝突の有無を判定する。
評価回路部3は、コンパレーター2の出力端子2cの信号が衝突によるものであると判定した場合に、起動回路部4に信号を出力し、起動回路部4は、この信号の入力に基づいて、エアバッグモジュール5を起動して、エアバッグを瞬時に膨張させる。
特開平3−20674号公報
ところで、自動車の車両内では、例えばイグニション系統の電気配線などから様々な電気的ノイズが常時発生している。
従来例の衝突検知装置1では、このようなノイズ源からの電気的ノイズが、加速度センサS1,S2とコンパレーター2との間の信号経路に乗った場合に、この電気的ノイズによる信号によって誤作動して、エアバッグモジュール5を起動させるおそれがあった。
エアバッグシステムは、本来、衝突事故時の乗員の安全を確保するために設けられているものであるが、車両の走行中に誤作動するおそれがあった。
従来例の衝突検知装置1では、加速度センサS1,S2に同様の加速度が入力された場合には、例えば図2に示すように、センサユニットSU1の出力電位V+(図2(a))とセンサユニットSU2の出力電位V-(図2(b))とがGNDに対して正負反転した電位を生じる。
この場合、電位V+と電位V-との電位差V+-は、電位V+の絶対値|V+|と電位V-の絶対値|V-|とを加算した値となる(図2(c)参照)。
衝突検知装置1は、この電位差V+-が、予め設定された電圧閾値Vth以上であるならば、車両が衝突したと判定する。
ところで、車両内の電気的ノイズは電磁ノイズによるものが多く、加速度センサS1,S2とコンパレーター2との間の信号経路に乗るノイズ信号は、同様の信号パターンである場合が多い。
そこで、加速度センサS1,S2とコンパレーター2との間の信号経路に同様の信号パターンの電気的ノイズが入力された場合には、センサユニットSU1の出力電位V+(図3(a))とセンサユニットSU2の出力電位V-(図3(b))とには、図3に示すように、GNDに対して正負同符号のほぼ同じ変化パターンのノイズ信号による電位変化が生じる。
この場合の電位V+と電位V-との電位差V+-は、電位V+の絶対値|V+|と電位V-の絶対値|V-|との差をとった小さい値となり(図3(c)参照)、電気的ノイズによる電気信号は、概ね打ち消されるので、このようなノイズによる信号では、衝突検知装置1はエアバッグモジュール5を起動しないようになっている。
しかしながら、例えば図4(a),図4(b)に示すように、加速度センサS1とコンパレーター2との間の信号経路に乗ったノイズ信号および加速度センサS2とコンパレーター2との間の信号経路に乗ったノイズ信号が異なる波形のノイズ信号である場合には、これらのノイズは打ち消されることなく、場合によっては、図4(c)に示すように、却って電位差V+-が大きな値となり、エアバッグモジュール5を誤作動させるおそれがあった。
そこで、本発明では、車両の衝突時にはエアバッグなどの人員保護装置を確実に起動し、しかも電気的ノイズによる人員保護装置の誤作動を防止できる衝突検知装置を提供することを目的にしている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車両の衝突事故時にエアバッグシステムなどの人員保護装置を起動させるために、前記車両の異なる位置に設けられた複数の加速度センサによって検知される加速度の情報に基づいて車両の衝突を検知する衝突検知装置であって、前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の衝突によるものか否かを判定する衝突判定手段と、前記各加速度センサにより検知される加速度に関する判定結果の全てが前記衝突判定手段によって車両の衝突によるものと判定された場合に人員保護装置を起動させる最終判定手段と、前記各加速度センサにより検知される加速度が所定の加速度閾値以上であるか否かを判定する衝突加速度判定手段と、該衝突加速度判定手段によって加速度が所定の加速度閾値以上であると判断された場合に前記車両の速度変化が予め記録された衝突事故時の速度変化と一致しているか否かを判定する速度変化判定手段と、を有して、同一加速度入力に対する、前記複数の加速度センサの出力レベルのうち少なくとも1個の加速度センサの出力レベルが他の加速度センサの出力レベルよりも高く設定されている衝突検知装置を特徴としている。
そして、請求項2に記載の発明は、前記他の加速度センサの出力レベルよりも高い出力レベルが設定された少なくとも1個の加速度センサの出力レベルが該加速度センサの出力の上限値または下限値となった場合に、該加速度センサ以外の他の加速度センサにより車両の衝突の有無を判定するオーバーフロー時対応手段を有している請求項1に記載の衝突検知装置を特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の前方衝突によるものか後方衝突によるものか否かを判定する後方衝突判定手段と、前記後方衝突判定手段により前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の後方衝突によるものと判定された場合に人員保護装置の起動のタイミングを前方衝突の場合に比べて遅らせる起動遅延手段と、を有し、前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の後方衝突によるものと判定され、かつ、前記人員保護装置が起動される場合に、該人員保護装置の起動のタイミングを前方衝突の場合に比べて遅らせる請求項1または請求項2に記載の衝突検知装置を特徴としている。
このように構成された本発明の請求項1のものでは、各加速度センサによって検知される加速度の変化が車両の衝突によるものか否かを判定する衝突判定手段と、各加速度センサにより検知される加速度に関する判定結果の全てが衝突判定手段によって車両の衝突によるものと判定された場合に人員保護装置を起動させる最終判定手段と、を有しているので、複数の加速度センサを車両の適当な位置に配置することにより正確な衝突の判定を行うことができ、人員保護装置の誤動作を防止できる。
また、全ての加速度センサのそれぞれについて衝突の判定を独立に行うので、従来例のように複数の加速度センサの信号経路に乗ったノイズが干渉することがなく、ノイズ信号が干渉して増大することによる誤判定は生じない。
そして、衝突判定手段が、各加速度センサによって検知される加速度が所定の加速度閾値以上であるか否かを判定する衝突加速度判定手段と、衝突加速度判定手段によって加速度が所定の加速度閾値以上であると判断された場合に、車両の速度変化が予め記録された衝突事故時の速度変化と一致しているか否かを判定する速度変化判定手段と、を有している。
このため、検知された加速度が所定の加速度閾値以上になるか否かだけでなく、検知された加速度が所定の加速度閾値以上となった後の速度変化のプロファイルも車両の衝突の判定に利用され、一層正確な衝突判定が可能となるだけでなく、ノイズ信号による誤判定の頻度も低減させることができる。
また、複数の加速度センサのうち、少なくとも1個の加速度センサの出力レベルを他の加速度センサの出力レベルよりも高く設定しているので、出力レベルを高く設定した加速度センサの信号系統では、他の加速度センサの信号系統よりもSN比が高く、この出力レベルを高く設定した加速度センサの信号系統は、他の加速度センサの信号系統に比べてノイズに対する耐性が高められている。
したがって、出力レベルを高く設定した加速度センサを含む少なくとも2個以上の加速度センサの信号系統にノイズが乗った場合でも、この出力レベルを高く設定した加速度センサに関する衝突判定がノイズの影響を受けない場合には、本発明の衝突判定装置はノイズによる誤判定をしないので、ノイズに対する耐性を高めることができる。
さらに、本発明の請求項2のものでは、他の加速度センサの出力レベルよりも高い出力レベルが設定された少なくとも1個の加速度センサの出力レベルが、この加速度センサの出力の上限値または下限値となった場合には、この加速度センサ以外の他の加速度センサにより衝突の有無が判定されるので、少なくとも1個の加速度センサにより検知された加速度に基づいて正確な衝突の判定が行われる。
そして、本発明の請求項3のものでは、各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の後方衝突によるものと判定され、かつ、人員保護装置が起動される場合に、この人員保護装置の起動のタイミングを前方衝突の場合に比べて遅らせるので、車両の後方衝突であっても、人員保護装置がタイミングよく起動し、一層確実な人員の保護が可能となる。
従来例の衝突検知装置の概略構成図である。 従来例の衝突検知装置において、衝突による加速度が2個の加速度センサに生じた場合の各センサユニットの出力電位のグラフの一例を示しており、図の(a)は一方のセンサユニットの出力電位、図の(b)は他方のセンサユニットの出力電位、図の(c)は、これらの出力電位の電位差の時間に対する変化を示している。 従来例の衝突検知装置において、一方のセンサユニットとコンパレーターとの間の信号経路と、他方のセンサユニットとコンパレーターとの間の信号経路との間に、同様のパターンの電気的ノイズが乗った場合の各センサユニットの出力電位のグラフの一例を示しており、図の(a)は一方のセンサユニットの出力電位、図の(b)は他方のセンサユニットの出力電位、図の(c)は、これらの出力電位の電位差の時間に対する変化を示している。 従来例の衝突検知装置において、一方のセンサユニットとコンパレーターとの間の信号経路と、他方のセンサユニットとコンパレーターとの間の信号経路との間に、異なったパターンの電気的ノイズが乗った場合の各センサユニットの出力電位のグラフの一例を示しており、図の(a)は一方のセンサユニットの出力電位、図の(b)は他方のセンサユニットの出力電位、図の(c)は、これらの出力電位の電位差の時間に対する変化を示している。 実施例1,実施例2に係る衝突検知装置および2つの加速度センサの配置を示す概略図であり、(a)は車両前席の上面図、(b)は衝突検知装置の上面図である。 実施例1,実施例2の衝突検知装置の概略構成図である。 実施例1,実施例2に係る、一方の加速度センサに関する第1衝突判定処理を示すフローチャート図である。 実施例1,実施例2に係る、他方の加速度センサに関する第2衝突判定処理を示すフローチャート図である。 実施例1に係る、制御プログラムのメイン処理を示すフローチャート図である。 実施例1に係る、制御プログラムの構成図である。 制御プログラムのメイン処理を示すタイミングチャート図であり、一方の加速度センサと他方の加速度センサとに、同様の加速度変化が生じた場合の各加速度センサの出力電位のグラフの一例を示しており、図の(A1)は一方のセンサユニットの出力電位、(A2)はトリガ判定処理の結果の論理値、(A3)は第1判定結果フラグの論理値、図の(B1)は他方のセンサユニットの出力電位、(B2)はトリガ判定処理の結果の論理値、(B3)は第2判定結果フラグの論理値、図の(C)はエアバッグ展開処理出力値(論理値)の時間に対する変化を示している。 制御プログラムPのメイン処理を示すタイミングチャート図であり、一方の加速度センサと他方の加速度センサとに、同様の加速度変化が生じた場合の各加速度センサの出力電位のグラフの一例を示しており、図の(A1)は一方のセンサユニットの出力電位、(A2)はトリガ判定処理の結果の論理値、(A3)は第1判定結果フラグの論理値、図の(B1)は他方のセンサユニットの出力電位、(B2)はトリガ判定処理の結果の論理値、(B3)は第2判定結果フラグの論理値、図の(C)はエアバッグ展開処理出力値(論理値)の時間に対する変化を示している。 加速度センサの出力電圧と検知加速度との対比を示す図であり、一方の加速度センサと他方の加速度センサとに同様の加速度変化が生じた場合の波形の一例が示しており、図の(a)は一方の加速度センサについての図、図の(b)は他方の加速度センサについての図である。 加速度センサの出力電圧と検知加速度との対比を示す図であり、一方の加速度センサと他方の加速度センサとにノイズ信号が入力された際のノイズ信号の一例が示しており、図の(a)は一方の加速度センサについての図、図の(b)は他方の加速度センサについての図である。 加速度センサの出力電圧と検知加速度とを対比を示す図であり、一方の加速度センサと他方の加速度センサとに、同様のプロファイルの加速度が生じた場合の波形の一例が示されており、他方の加速度が加速度検知範囲以上となり、オーバーフロー状態となっていることを示している。図の(a)は一方の加速度センサについての図、図の(b)は他方の加速度センサについての図である。 実施例2に係る、制御プログラムのメイン処理を示すフローチャート図である。 実施例2に係る、制御プログラムの構成図である。
本発明に係る実施の形態の実施例1に基づいて本発明を説明する。
〈構成〉
図5(a)において、符号11は本実施例の衝突検知装置であり、衝突検知装置11は、車両の運転席VS1と助手席VS2との間のセンターコンソールC内に設けられている。
図6において、衝突検知装置11は、加速度センサSA,SBと、ADコンバータAD1,AD2と、演算制御部12と、起動回路部13とを有している。
また、符号14はエアバッグモジュールであり、このエアバッグモジュール14は運転席のハンドル中央部などに設けられており、主にエアバッグと、エアバッグを膨張させるインフレーターとによって構成されている。
図5(b)に示すように、本実施例の衝突検知装置11では、車両の衝突事故時にエアバッグモジュール14を起動させるために、衝突検知装置11の回路基板11aに実装された加速度センサSA,SBによって検知される加速度の情報に基づいて車両の衝突を検知する。
本実施例に係る加速度センサSA,SBは増幅器を内蔵しており、それらの設置位置における車両の加速度を検知して、その加速度値に比例した電圧の信号を出力する。
本実施例の衝突検知装置11では、加速度センサSA,SBが回路基板11a上に近接配置されており、各加速度センサSA,SBのセンシング方向が車両前後方向と一致するように配置され、各加速度センサSA,SBのセンシングの正の向きが、加速度センサSAでは車両前方に、加速度センサSBでは車両後方に向けられている。
なお、図5(b)中の矢印は、各加速度センサSA,SBのセンシング方向と、その向きを表している。
ところで、加速度センサSA,SBとADコンバータAD1,AD2とをそれぞれ接続している信号経路Lは、回路基板11a上で近接しているので、衝突検知装置11の外部からの電磁ノイズが、この信号経路Lに乗ると、ほぼ同様のパターンのノイズ信号がADコンバータAD1,AD2の両方に入力される。
本実施例の衝突検知装置11では、この信号経路Lに対して加速度センサSA,SBの各出力電極の極性を互いに逆極性に接続することにより、ほぼ同様のパターンのノイズ信号が信号経路Lに乗った際に、ノイズ信号による誤作動を防止するようになっている。
図6に示すように、本実施例では、加速度センサSAとして、加速度検知範囲が−50〔G〕〜+50〔G〕の加速度センサを使用しており、この加速度センサSAは、-50〔G〕〜+50〔G〕の間の検知加速度aA〔G〕に比例する電圧VA〔V〕の信号を出力電圧0〔V〕〜5〔V〕の範囲で出力するようになっている。
また、加速度センサSBとして、加速度検知範囲が−30〔G〕〜+30〔G〕の加速度センサを使用しており、この加速度センサSBは、−30〔G〕〜+30〔G〕の間の検知加速度aB〔G〕に比例する電圧VB〔V〕の信号を出力電圧0〔V〕〜5〔V〕の範囲で出力するようになっている。
したがって、加速度センサSA,SBは、加速度が0〔G〕のときに、どちらも、2.5〔V〕の電圧を出力する。
なお、以下の説明では、加速度センサSAの加速度検知範囲の上限値50〔G〕をaAr,加速度センサSBの加速度検知範囲の上限値30〔G〕をaBr,出力電圧0〔V〕〜5〔V〕の中央値2.5〔V〕をVCとする。
加速度センサSAは車両の前面衝突を検知するために車両の前側サイドメンバー上部に設けられており、加速度センサSBは衝突検知の信頼性を高めるために上述のエアバッグセンサユニット本体内部に設けられている。
加速度センサSA,SBは、これらの加速度の検知方向が車両の前後方向で同一の向きとなるように設置されている。
加速度センサSA,SBの各出力端子は、ADコンバータAD1,AD2にそれぞれ接続されており、ADコンバータAD1,AD2は、加速度センサSA,SBによって出力されるアナログ電圧信号を、その電圧値に対応したデジタル信号に変換する。
演算制御部12は、マイクロコンピュータ12aと、ROM12bと、RAM12cとを有しており、マイクロコンピュータ12aには、ROM12b、RAM12c、ADコンバータAD1の出力、ADコンバータAD2の出力が接続されている。
ROM12bには、後述する本実施例の衝突検知装置11に係る制御プログラムPが搭載されており、この制御プログラムPの処理は演算制御部12によって実行される。
また、ROM12bには、衝突事故時の速度プロファイルの情報なども記憶されている。
制御プログラムPが実行される際に、RAM12cのメモリ領域は、マイクロコンピュータ12aの作業領域として使用される。
演算制御部12は、ADコンバータAD1,AD2から出力される各デジタル信号の加速度データに基づいて制御プログラムPによって衝突の有無を判定し、車両が衝突したと判定した場合には、起動回路部13に制御信号を出力する。
起動回路部13は、この制御信号に基づいて、エアバッグモジュール14を起動して、エアバッグを瞬時に膨張させる。
〈制御プログラムPの制御の流れ〉
本実施例の衝突検知装置11に係る制御プログラムPは、図7〜図9のフローチャート図に示される処理を含んでおり、これらの処理は演算制御部12によって実行される。
まず、図7のフローチャート図に示される第1衝突判定処理を説明する。
ステップSA0では、第1衝突判定処理を開始する。
本実施例に係る制御プログラムPは、第1判定結果フラグを有しており、加速度センサSAに関する衝撃判定の結果を、この第1判定結果フラグに論理値として記録する。
ステップSA1では、第1判定結果フラグの論理値を0(偽)に初期化する (この処理を「第1判定結果フラグ初期化処理」とする。)。
ステップSA2では、マイクロコンピュータ12aにより、加速度センサSAの検知加速度に対応した電圧値を一定時間間隔で取得する(この処理を「第1加速度データ取得処理」とする。)。
ステップSA3では、加速度センサSAの検知加速度に対応した電圧値のデータに、ソフトウェアによるローパスフィルタやハイパスフィルタの演算処理を施し、不要な信号成分(ノイズ)を除去する処理を実行する(この処理を「フィルタリング処理」とする。)。
ステップSA4では、加速度センサSAの検知加速度に対応する電圧値VAが予め設定された電圧閾値VAth以上であるか否かを判定して、電圧値VAがVAth以上であるならばステップSA5に進み、電圧値VAがVAth未満であるならばステップSA8に進む(この処理を「トリガ判定処理」とする。)。
なお、電圧閾値VAthとは、加速度センサSAによる検知加速度aAが加速度閾値athになったときの加速度センサSAの出力電圧である。
ステップSA5では、加速度センサSAの検知加速度に対応する電圧値データを時間に関して積分する演算処理を実行する。
加速度センサSAの検知加速度のデータを時間に関して積分することによって車両の速度変化のデータが得られる(この処理を「積分演算処理」とする。)。
ステップSA6では、積分演算処理された車両の速度変化のデータに基づいて、速度変化のプロファイルがROM上にデータとして記録された車両衝突時の速度変化のプロファイルと一致しているか否かを判定し、速度変化のプロファイルが車両衝突時の速度変化のプロファイルと一致しているならばステップSA7の処理に進み、一致していないならばステップSA8の処理に進む (この処理を「速度プロファイル判定処理」とする。)。
ステップSA7では、第1判定結果フラグの論理値を1(真)とする(この処理を「第1判定結果フラグ設定処理」とする。)。
ステップSA8では、第1衝突判定処理を終了する。
なお、車両の衝突により検知される加速度の大きさは50〔G〕以上にはならないものとする。
次に、図8のフローチャート図に示される第2衝突判定処理を説明する。
ステップSB0では、第2衝突判定処理を開始する。
本実施例に係る制御プログラムPは、第2判定結果フラグを有しており、加速度センサSBに関する衝撃判定の結果を、この第2判定結果フラグに論理値として記録する。
ステップSB1では、第2判定結果フラグの論理値を0(偽)に初期化する(この処理を「第2判定結果フラグ初期化処理」とする。)。
ステップSB2では、マイクロコンピュータ12aにより、加速度センサSBの検知加速度に対応した電圧値を一定時間間隔で取得する(この処理を「第2加速度データ取得処理」とする。)。
ステップSB3では、加速度センサSBの検知加速度に対応した電圧値のデータに、ソフトウェアによるローパスフィルタやハイパスフィルタの演算処理を施し、不要な信号成分(ノイズ)を除去する処理を実行する(上述の「フィルタリング処理」)。
ステップSB4では、加速度センサSBの検知加速度に対応する電圧値VBが予め設定された電圧閾値VBth以上であるか否かを判定して、電圧値VBがVBth以上であるならばステップSB5に進み、電圧値VBがVBth未満であるならばステップSB9に進む(上述の「トリガ判定処理」)。
なお、電圧閾値VBthとは、加速度センサSBによる検知加速度aBが加速度閾値athになったときの加速度センサSBの出力電圧である。
ステップSB5では、加速度センサSBの検知加速度aBに対応する電圧値VBが上限の5〔V〕または下限の0〔V〕となりかつ、その継続時間が予め設定された速度プロファイル判定時間tp以上であるときには、ステップSB8の処理に進み、それ以外のときには、ステップSB6の処理に進む(この処理を「オーバーフロー時対応処理」とする。)。
加速度センサSBにより検知される加速度aBが、加速度センサSBの加速度検知可能範囲の上下限の絶対値aBr(aBr=30〔G〕)以外の場合は、加速度センサSBがオーバーフローの状態となっているので、このオーバーフロー時対応処理により、加速度センサSAだけによって、衝突の有無が判定されるようになる。
ステップSB6では、加速度センサSBの検知加速度に対応する電圧値データを時間に関して積分する演算処理を実行する。
加速度センサSBの検知加速度のデータを時間に関して積分することによって車両の速度変化のデータが得られる(上述の「積分演算処理」)。
ステップSB7では、積分演算処理された車両の速度変化のデータに基づいて、速度変化のプロファイルがROM上にデータとして記録された車両衝突時の速度変化のプロファイルと一致しているか否かを判定し、速度変化のプロファイルが車両衝突時の速度変化のプロファイルと一致しているならばステップSB8の処理に進み、一致していないならばステップSB9の処理に進む(上述の「速度プロファイル判定処理」)。
ステップSB8では、第2判定結果フラグの論理値を1(真)とする(この処理を「第2判定結果フラグ設定処理」とする。)。
ステップSB9では、第2衝突判定処理を終了する。
なお、上述の電圧閾値VAth,VBthは、それぞれトリガ判定処理SA4,SB4において、加速度センサSA,SBにより検知される加速度aA,aBに対応する。
次に、図9のフローチャート図に示される制御プログラムPのメイン処理を説明する。
ステップS0では、制御プログラムPのメイン処理を開始する。
ステップS1では、上述の第1衝突判定処理(図7に示される処理)を実行する。
ステップS2では、上述の第2衝突判定処理(図8に示される処理)を実行する。
ステップS3では、第1判定結果フラグの論理値と第2判定結果フラグの論理値との論理積(AND)が1(真)であるか否かを判定し、1(真)ならばステップS4の処理に進み、0(偽)ならばステップS6に進む(この処理を「最終判定処理」とする。)。
ステップS4では、演算制御部12へのエアバッグ展開に関する中止命令の有無を判定して、中止命令がない場合にはステップS5に進み、中止命令がある場合にはステップS6に進む(この処理を「割込リセット処理」とする。)。
ステップS5では、起動回路部13にエアバッグモジュール14を起動させるための制御信号を出力する。
ステップS6では、制御プログラムPのメイン処理を終了する。
〈制御プログラムPの構成〉
図10に示すように、ROM12bに搭載された制御プログラムPは、メインルーチンMとサブルーチンSとによって構成されている。
メインルーチンMは、第1衝突判定処理を実行する第1衝突判定ルーチンR1、第2衝突判定処理を実行する第2衝突判定ルーチンR2、最終判定処理を実行する最終判定ルーチンR3、割込リセット処理を実行する割込リセットルーチンR4、エアバッグ展開処理を実行するエアバッグ展開ルーチンR5を有している。
また、サブルーチンSは、第1判定結果フラグ初期化処理を実行する第1判定結果フラグ初期化ルーチンRS1、第2判定結果フラグ初期化処理を実行する第2判定結果フラグ初期化ルーチンRS2、第1加速度データ取得処理を実行する第1加速度データ取得ルーチンRS3、第2加速度データ取得処理を実行する第2加速度データ取得ルーチンRS4、フィルタリング処理を実行するフィルタリングルーチンRS5、トリガ判定処理を実行するトリガ判定ルーチンRS6、積分演算処理を実行する積分演算ルーチンRS7、速度プロファイル判定処理を実行する速度プロファイル判定ルーチンRS8、第1判断結果フラグ設定処理を実行する第1判断結果フラグ設定ルーチンRS9、第2判断結果フラグ設定処理を実行する第2判断結果フラグ設定ルーチンRS10、オーバーフロー時対応処理を実行するオーバーフロー時対応ルーチンRS11を有している。
〈衝突検知装置11の動作〉
次に、図11〜図13のタイミングチャート図に基づいて、本実施例の衝突検知装置11の動作を説明する。
車両の衝突時に、この衝突による加速度が加速度センサSA,SBにそれぞれ同時に与えられ、例えば図11に示すように、加速度センサSA,SBの各出力電圧VA,VBが、それぞれ時間的に図11のグラフ(A1),グラフ(B1)に示すように変化したとする。
この場合、加速度センサSA,SBの各出力電圧VAとVBとのどちらも、それぞれ電圧閾値VAth,VBth以上になっているので、トリガ判定処理SA4,SB4の結果は、図11のグラフ(A2),グラフ(B2)に示すように、どちらも1(真)となる。
そして、トリガ判定処理SA4,SB4の結果が、どちらも1(真)となると、加速度センサSA,SBの各出力電圧VAとVBとについて、速度プロファイル判定時間tpの間の速度変化に基づいて、それぞれ速度プロファイル判定処理SA6,SB7が実行される。
そして、加速度センサSA,SBの各出力電圧VAとVBとのどちらについても速度プロファイル判定処理SA6,SB7の結果が1(真)となり、かつ割込リセット処理S4によるキャンセルがなければ、図11のグラフ(A3),グラフ(B3)に示すように、第1判定結果フラグと第2判定結果フラグとが共に1(真)となり、図11のグラフ(C)に示すように、エアバッグ展開処理により制御信号が出力され、エアバッグモジュール14が起動する。
一方、車両の衝突によるものではないが、車両に比較的大きな衝撃による加速度が生じた場合に、例えば図12に示すように、加速度センサSA,SBの各出力電圧VA,VBが、それぞれ時間的に図12のグラフ(A1),グラフ(B1)に示すように変化したとする。
この場合、加速度センサSAの出力電圧VAは電圧閾値VAth以上になっているので、トリガ判定処理SA4の結果は1(真)となり、その後の速度変化に基づいて速度プロファイル判定処理SA6により第1判定結果フラグは1(真)となるが、加速度センサSBの出力電圧VBは電圧閾値VBth未満となっているので、トリガ判定処理SB4の結果は0(偽)となり、第2判定結果フラグは0(偽)となる。
したがって、第1判定結果フラグの論理値と第2判定結果フラグの論理値との論理積は0(偽)となり、図12のグラフ(C)に示すように、エアバッグ展開処理による制御信号は出力されず、エアバッグモジュール14は起動しない。
このように、加速度センサSA,SBのうち、いずれか一方の加速度センサだけが衝突の判定条件を満たしていてもエアバッグモジュール14は起動しないが、加速度センサSA,SBの両方の加速度センサが衝突の判定条件を満たせば、エアバッグモジュール14が起動するので、車両の異なる位置に加速度センサSA,SBを適当に配置することによって、1つの加速度センサだけを使用する場合よりも衝突の判定が正確にできる。
なお、上述の衝突の判定条件とは、加速度センサ(SA,SB)に入力される加速度の加速度値(aA,aB)が加速度閾値(ath)以上となりかつ、加速度値(aA,aB)が加速度閾値(ath)以上となった後の速度プロファイル判定時間(tp)の間の速度変化が予め記録された衝突時の速度プロファイルと一致することである。
〈衝突検知装置11の電気的ノイズに対する耐性〉
本実施例の衝突検知装置11では、ADコンバータAD1,AD2よりも前段の回路、すなわち、加速度センサSAとADコンバータAD1との間の回路(信号系統)や加速度センサSBとADコンバータAD2との間の回路(信号系統)などのアナログ信号を処理する回路(信号系統)に、電磁ノイズなどの電気的ノイズが乗った場合に、この電気的ノイズの影響を受ける可能性がある。
ところで、加速度センサSAと加速度センサSBとの出力電圧範囲の上限値が、どちらも5〔V〕で同じであるならば、加速度検知範囲が狭いほど、ある一定の加速度を入力した際の出力電圧は反比例して大きくなるので、加速度センサSAより加速度検知範囲が狭い加速度センサSBの出力電圧は、同じ加速度が入力された場合でも加速度センサSAの出力電圧より大きくなっている(図13,図14参照)。
このため、出力電圧が大きい加速度センサSBは、加速度センサSAに比べてS/N比が大きくなるので、ノイズの影響を受け難くなっている。
しかしながら、加速度センサSBは加速度検知範囲が狭いので、この加速度検知範囲外の加速度が入力された際にはオーバーフロー状態になり、検知加速度aBの加速度閾値ath以上のオーバーフロー分の加速度変化が検知できないために、この加速度変化に基づく速度変化の速度プロファイル判定処理が実行できず、加速度センサSBにより検知される加速度aBについては正確な衝突判定ができない。
本実施例の衝突検知装置11では、加速度センサSAの加速度検知範囲を加速度センサSBの加速度検知範囲に比べて広く設定しているので、加速度センサSAの信号系統では、加速度センサSBに比べてS/N比が小さくなり、ノイズの影響を受けやすくなるが、加速度センサSAでは、加速度センサSBの検知加速度aBが加速度閾値ath以上の加速度が正確に検知できるので、この加速度センサSBのオーバーフロー分の加速度変化に基づく速度プロファイル判定処理SA6を実行することにより、正確な衝突判定を行うことができる。
また、車両の衝突時に、この衝突による加速度が加速度センサSA,SBにそれぞれ同時に与えられ、例えば図13に示すように、加速度センサSA,SBに生じる加速度aA,aBが、それぞれ時間的に図13のグラフ(a),グラフ(b)に示すように変化したとする。
この場合、加速度センサSA,SBに生じる加速度aA,aBのどちらも、それぞれ、加速度閾値ath以上となるので、トリガ判定処理SA4,SB4の結果はどちらも1(真)となり、加速度センサSA,SBの出力電圧VAとVBとについて、各トリガ判定処理SA4,SB4後の速度プロファイル判定時間tpの間の速度変化に基づいて、それぞれ速度プロファイル判定処理SA6,SB7が実行される。
そして、加速度センサSA,SBの出力電圧VAとVBとのどちらについても速度プロファイル判定が1(真)となり、しかも割込リセット処理によりキャンセルされなければ、エアバッグ展開処理S5により制御信号が出力され、エアバッグモジュール14が起動する。
ところで、本実施例では、加速度センサSAと加速度センサSBとでは、検知加速度の加速度閾値athが同じであっても、加速度閾値athに対応する加速度センサSAの出力電圧の電圧閾値VAthは、
Ath=VC±(ath/aAr)×VC=2.5±(20/50)×2.5
=2.5±1.5〔V〕=3.5〔V〕または1.5〔V〕
となり、加速度閾値athに対応する対応する加速度センサSBの出力電圧の電圧閾値VBthは、
Bth=VC±(ath/aBr)×VC=2.5±(20/30)×2.5
≒2.5±1.7〔V〕=4.2〔V〕または0.8〔V〕
と異なっている。
また、電気的ノイズが加速度センサSA,SBとADコンバータAD1,AD2との間の回路(信号系統)に乗る際には、加速度センサSA,SBの出力電圧の中央値VCに対して加算されるので、ノイズ信号の電圧値をVNとすると、検知されるノイズ信号による電圧値はVC±VNとなるので、1.7〔V〕>1.5〔V〕より、加速度センサSBの信号系統は、加速度センサSAの信号系統に比べてノイズの影響を受け難くなっている。
したがって、本実施例の衝突検知装置11では、加速度センサSAと加速度センサSBとで、同時に衝突の判定がなされないとエアバッグモジュール14を起動しないので、加速度センサSBとADコンバータAD2との間の信号系統に、絶対値で1.7〔V〕以上のノイズ信号が加わり、しかも、この信号の時間的変化が、衝突時の速度変化のプロファイルと一致しないと、電気的ノイズにより誤作動することはない。
このように、本実施例の衝突検知装置11では、加速度センサSAによって検知する加速度検知範囲幅を広げつつ、加速度センサSBによってノイズの影響を低減させることができる。
〈作用効果〉
このように構成された実施例1の衝突検知装置11では、各加速度センサSA,SBによって検知される加速度aA,aBの変化が車両の衝突によるものか否かを判定する第1衝突判定ルーチンR1と第2衝突判定ルーチンR2とがそれぞれ設けられ、これらの判定結果がどちらも車両の衝突(論理値1(真))と判定された場合に、最終判定ルーチンR3がエアバッグモジュール14を起動させるので、加速度センサSA,SBを車両の適当な位置に配置することにより正確な衝突の判定を行うことができ、エアバッグモジュール14の誤動作を防止できる。
また、加速度センサSA,SBのそれぞれについて衝突の判定を独立に行うので、従来例のように複数の加速度センサS1,S2の信号経路に乗った複数のノイズが干渉することがなく、ノイズ信号が干渉して増大することによる誤判定は生じない。
そして、第1衝突判定ルーチンR1と第2衝突判定ルーチンR2とは、各加速度センサSA,SBによって検知される加速度aA,aBが所定の加速度閾値ath以上であるか否かを判定するトリガ判定ルーチンRS6と、加速度aA,aBが所定の加速度閾値ath以上であるとトリガ判定ルーチンRS6によって判断された場合に、車両の速度変化が予め記録された衝突事故時の速度変化と一致しているか否かを判定する速度プロファイル判定ルーチンRS8と、を有している。
このため、加速度センサSA,SBによって検知された加速度aA,aBが所定の加速度閾値ath以上になるか否かだけでなく、検知された加速度が所定の加速度閾値ath以上となった後の速度変化のプロファイルも車両の衝突の判定に利用され、一層正確な衝突判定が行えるだけでなく、ノイズ信号による誤判定の頻度も低減させることができる。
また、加速度センサSA,SBのうち、加速度センサSBの出力レベルを加速度センサSAの出力レベルよりも高く設定しているので、出力レベルを高く設定した加速度センサSBの信号系統では、加速度センサSAの信号系統よりもSN比が高く、この出力レベルを高く設定した加速度センサSBの信号系統は、加速度センサSAの信号系統に比べてノイズに対する耐性が高められている。
したがって、加速度センサSA,SBの信号系統にノイズが乗った場合でも、この出力レベルを高く設定した加速度センサSBに関する衝突判定がノイズの影響を受けない場合には、本実施例の衝突判定装置11はノイズによる誤判定をしないので、ノイズに対する耐性を高めることができる。
さらに、出力電圧の範囲が0〔V〕〜5〔V〕で等しい加速度センサSA,SBにおいて、加速度センサSBの加速度検知範囲を加速度センサSAの加速度検知範囲−50〔G〕〜+50〔G〕よりも狭い−30〔G〕〜+30〔G〕に設定することにより、加速度センサSBでは、加速度センサSA,SBに同じ加速度が入力された場合でも、加速度センサSBの電圧VBは、加速度センサSAの電圧VAよりも高くなるので、加速度センサSBの出力側信号系統は、加速度センサSAの出力側信号系統に比べてノイズに対する耐性が高められる。
また、図15に示すように、加速度センサSBにより検知される加速度aBが、加速度センサSBの検知可能範囲の上下限の絶対値aBr(aBr=30〔G〕)以上となる場合には、加速度センサSBがオーバーフロー状態となるが、オーバーフロー時対応処理SB5により、加速度センサSAの出力信号だけによって衝突の有無が判定されるので、加速度センサSAにより検知された加速度aAに基づいて、速度プロファイル判定処理SA6により、正確な衝突の判定が行われる。
このように、本実施例の衝突検知装置11では、加速度センサSAによって検知する加速度検知範囲幅を広げつつ、加速度センサSBによってノイズの影響を低減させることができる。
以下、実施例2について、実施例1とは異なる部分を中心に説明し、実施例1と同一ないし均等な部分については説明を省略する。なお、図面の符号については、実施例1と同一ないし均等な部分には同一の符号を付すものとする。
ところで、実施例1では、車両の衝突が前方衝突か後方衝突か否かについては、特に述べていないが、当然、前方衝突か後方衝突かによって、加速度センサSA,SBによって検知される加速度aA,aBの加速度変化のプロファイルは異なり、実施例1に係る第1衝突判定処理および第2衝突判定処理においても、後方衝突に関する加速度変化のプロファイルの情報が使用されている。
したがって、実施例1の構成であっても車両が後方衝突した際に所定の条件を満たしていれば、エアバッグモジュール14は起動するようになっている。
しかしながら、後方衝突の場合には、衝突直後、車両の乗員に車両後方向きの加速度が生じ、乗員は、一度座席(運転席VS1,助手席VS2など)に押し付けられた後、その反動で車両前方に移動する。
このため、エアバッグモジュール14の起動のタイミングを、前方衝突の場合(すなわち、衝突直後、車両の乗員に車両前方向きの加速度が生じる場合)に比べて僅かに遅らせる必要がある。
そこで、実施例2の衝突検知装置11では、以下に述べる構成により、加速度センサSA,SBによって検知される加速度aA,aBの変化が車両の後方衝突によるものと判定され、かつ、エアバッグモジュール14を起動させる場合には、このエアバッグモジュール14の起動のタイミングを前方衝突の場合に比べて僅か遅らせるようにする。
〈構成〉
実施例1の衝突検知装置11と実施例2の衝突検知装置11とでは、制御プログラムPの構成が異なっており、その他の装置部分の構成は同一である。
以下、実施例2の衝突検知装置11に係る制御プログラムPについて説明する。
本実施例の衝突検知装置11に係る制御プログラムPの処理は、実施例1の衝突検知装置11に係る制御プログラムPの処理とメイン処理だけが異なっている。
このメイン処理を、図16に示すフローチャート図を参照しつつ説明する。
本実施例では、実施例1の衝突検知装置11に係る制御プログラムPのメイン処理に加え、第1衝突判定処理の前に後方衝突判定処理(後述のステップSXの処理)がなされ、エアバッグ展開処理(S5)の前に起動遅延処理(後述のステップSYの処理)がなされる。
後方衝突判定は、加速度センサSA,SBにより検知される各加速度の変化が車両の前方衝突によるものか後方衝突によるものか否かを判定し、起動遅延処理は、後方衝突判定処理より加速度aA,aBの変化が車両の後方衝突によるものと判定された場合にエアバッグモジュール14の起動のタイミングを前方衝突に比べて遅らせる処理を行う。
〈制御プログラムPの構成〉
図17に示すように、ROM12bに搭載された制御プログラムPは、メインルーチンMとサブルーチンSとによって構成されている。
メインルーチンMは、実施例1に係るメインルーチンMに加え、後方衝突判定処理を実行する後方衝突判定ルーチンRX、起動遅延処理を実行する起動遅延ルーチンRYを有している。
なお、サブルーチンSの構成は、実施例1に係るサブルーチンSと同様であるので、図17では記載を省略している。
〈制御プログラムPの制御の流れ〉
次に、図16のフローチャート図に示される本実施例に係る制御プログラムPのメイン処理を説明する。
ステップS0では、制御プログラムPのメイン処理を開始する。
ステップSXでは、実施例に係る後方衝突判定処理を開始する。
本実施例に係る制御プログラムPは、後方衝突判定フラグを有しており、後方衝突であるか否かの判定結果を、この後方衝突判定フラグに論理値として記録する。
後方衝突判定処理では、加速度センサSA,SBによって検知される車両の加速度aA,aBが、いずれも負値で、かつ急速(具体的には、速度プロファイル判定時間tの間)に、所定の加速度閾値ath´を超えた場合に、後方衝突判定フラグの論理値を1(真)に設定する。
なお、本実施例では、後方衝突判定フラグの初期化などの処理は、実施例1と同様であるので、説明を省略している。
ステップS1では、上述の第1衝突判定処理(図7に示される処理)を実行する。
ステップS2では、上述の第2衝突判定処理(図8に示される処理)を実行する。
ステップS3では、上述の最終判定処理を実行する。
ステップS4では、上述の割込リセット処理を実行する。
ステップSYでは、実施例に係る起動遅延処理を開始する。
起動遅延処理では、後方衝突判定フラグの論理値を参照し、後方衝突判定フラグの論理値が1(真)ならば、エアバッグモジュール14の起動を遅延させる遅延時間tだけ経過した後にステップS5に進み、後方衝突判定フラグの論理値が0(偽)ならば、すぐにステップS5に進む。
ステップS5では、起動回路部13にエアバッグモジュール14を起動させるための制御信号を出力する。
ステップS6では、制御プログラムPのメイン処理を終了する。
〈衝突検知装置11の動作〉
車両の衝突時に、この衝突による加速度が加速度センサSA,SBにそれぞれ同時に与えられ、加速度aA,aBの変化が車両の後方衝突によるものと判定され、かつ、エアバッグモジュール14が起動される場合に、エアバッグモジュール14の起動のタイミングを前方衝突に比べて遅らせる。
〈作用効果〉
加速度センサSA,SBにより検知される加速度aA,aBの変化が車両の後方衝突によるものと判定され、かつ、エアバッグモジュール14が起動される場合に、エアバッグモジュール14の起動のタイミングを前方衝突に比べて遅らせるので、車両の後方衝突であっても、エアバッグモジュール14がタイミングよく起動し、一層確実な車両の乗員の保護が可能となる。
以上、図面を参照して、本発明に係る実施の形態の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれるものである。
本実施例では、衝突判定手段、衝突判定手段、最終判定手段、衝突加速度判定手段、速度変化判定手段の各手段がソフトウェアの処理によって実行されているが、これらを電子回路によって実行するものであってもよい。
また、本実施例では、2個の加速度センサを使用したが、加速度センサの数は必ずしも2個でなくてもよい。
加速度センサを3個以上使用する場合であっても、それぞれについて衝突判定処理を行い、それらの結果についての論理積をとればよい。
11 衝突検知装置
14 エアバッグモジュール(人員保護装置)
R1 第1衝突判定ルーチン(衝突判定手段)
R2 第2衝突判定ルーチン(衝突判定手段)
R3 最終判定ルーチン(最終判定手段)
RS5 トリガ判定ルーチン(衝突加速度判定手段)
RS7 速度プロファイル判定ルーチン(速度変化判定手段)
RS11 オーバーフロー時対応ルーチン(オーバーフロー時対応手段)
SA,SB 加速度センサ
A,aB 加速度
RX 後方衝突判定ルーチン(後方衝突判定手段)
RY 起動遅延ルーチン(起動遅延手段)

Claims (3)

  1. 車両の衝突事故時にエアバッグシステムなどの人員保護装置を起動させるために、前記車両の異なる位置に設けられた複数の加速度センサによって検知される加速度の情報に基づいて車両の衝突を検知する衝突検知装置であって、
    前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の衝突によるものか否かを判定する衝突判定手段と、
    前記各加速度センサにより検知される加速度に関する判定結果の全てが前記衝突判定手段によって車両の衝突によるものと判定された場合に人員保護装置を起動させる最終判定手段と、
    前記各加速度センサにより検知される加速度が所定の加速度閾値以上であるか否かを判定する衝突加速度判定手段と、
    該衝突加速度判定手段によって加速度が所定の加速度閾値以上であると判断された場合に前記車両の速度変化が予め記録された衝突事故時の速度変化と一致しているか否かを判定する速度変化判定手段と、
    を有して、
    同一加速度入力に対する、前記複数の加速度センサの出力レベルのうち少なくとも1個の加速度センサの出力レベルが他の加速度センサの出力レベルよりも高く設定されていることを特徴とする衝突検知装置。
  2. 前記他の加速度センサの出力レベルよりも高い出力レベルが設定された少なくとも1個の加速度センサの出力レベルが該加速度センサの出力の上限値または下限値となった場合に、該加速度センサ以外の他の加速度センサにより車両の衝突の有無を判定するオーバーフロー時対応手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の衝突検知装置。
  3. 前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の前方衝突によるものか後方衝突によるものか否かを判定する後方衝突判定手段と、
    前記後方衝突判定手段により前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の後方衝突によるものと判定された場合に人員保護装置の起動のタイミングを前方衝突の場合に比べて遅らせる起動遅延手段と、
    を有し、
    前記各加速度センサにより検知される加速度の変化が車両の後方衝突によるものと判定され、かつ、前記人員保護装置が起動される場合に、該人員保護装置の起動のタイミングを前方衝突の場合に比べて遅らせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衝突検知装置。
JP2009010722A 2008-02-20 2009-01-21 衝突検知装置 Expired - Fee Related JP5091881B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009010722A JP5091881B2 (ja) 2008-02-20 2009-01-21 衝突検知装置
US12/379,302 US8010256B2 (en) 2008-02-20 2009-02-18 Collision detector

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008039277 2008-02-20
JP2008039277 2008-02-20
JP2009010722A JP5091881B2 (ja) 2008-02-20 2009-01-21 衝突検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009220803A JP2009220803A (ja) 2009-10-01
JP5091881B2 true JP5091881B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=40955854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009010722A Expired - Fee Related JP5091881B2 (ja) 2008-02-20 2009-01-21 衝突検知装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8010256B2 (ja)
JP (1) JP5091881B2 (ja)

Families Citing this family (85)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7811231B2 (en) 2002-12-31 2010-10-12 Abbott Diabetes Care Inc. Continuous glucose monitoring system and methods of use
US8066639B2 (en) 2003-06-10 2011-11-29 Abbott Diabetes Care Inc. Glucose measuring device for use in personal area network
WO2005089103A2 (en) 2004-02-17 2005-09-29 Therasense, Inc. Method and system for providing data communication in continuous glucose monitoring and management system
US7697967B2 (en) 2005-12-28 2010-04-13 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing analyte sensor insertion
US7766829B2 (en) 2005-11-04 2010-08-03 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing basal profile modification in analyte monitoring and management systems
US11298058B2 (en) 2005-12-28 2022-04-12 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing analyte sensor insertion
US7736310B2 (en) 2006-01-30 2010-06-15 Abbott Diabetes Care Inc. On-body medical device securement
US7981034B2 (en) 2006-02-28 2011-07-19 Abbott Diabetes Care Inc. Smart messages and alerts for an infusion delivery and management system
US7885698B2 (en) 2006-02-28 2011-02-08 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing continuous calibration of implantable analyte sensors
US9392969B2 (en) 2008-08-31 2016-07-19 Abbott Diabetes Care Inc. Closed loop control and signal attenuation detection
US7653425B2 (en) 2006-08-09 2010-01-26 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing calibration of an analyte sensor in an analyte monitoring system
US8140312B2 (en) 2007-05-14 2012-03-20 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for determining analyte levels
US8374668B1 (en) 2007-10-23 2013-02-12 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte sensor with lag compensation
US7620438B2 (en) 2006-03-31 2009-11-17 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for powering an electronic device
US8473022B2 (en) 2008-01-31 2013-06-25 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte sensor with time lag compensation
US8226891B2 (en) 2006-03-31 2012-07-24 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring devices and methods therefor
US8346335B2 (en) 2008-03-28 2013-01-01 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte sensor calibration management
US7618369B2 (en) 2006-10-02 2009-11-17 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for dynamically updating calibration parameters for an analyte sensor
US8932216B2 (en) 2006-08-07 2015-01-13 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing data management in integrated analyte monitoring and infusion system
US8206296B2 (en) 2006-08-07 2012-06-26 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing integrated analyte monitoring and infusion system therapy management
US20080199894A1 (en) 2007-02-15 2008-08-21 Abbott Diabetes Care, Inc. Device and method for automatic data acquisition and/or detection
US8930203B2 (en) 2007-02-18 2015-01-06 Abbott Diabetes Care Inc. Multi-function analyte test device and methods therefor
US8123686B2 (en) 2007-03-01 2012-02-28 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing rolling data in communication systems
EP2146625B1 (en) 2007-04-14 2019-08-14 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in medical communication system
US7768387B2 (en) 2007-04-14 2010-08-03 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing dynamic multi-stage signal amplification in a medical device
ES2461090T3 (es) 2007-04-14 2014-05-16 Abbott Diabetes Care Inc. Procedimiento y aparato para proporcionar tratamiento y control de datos en un sistema de comunicación médica
EP2146627B1 (en) 2007-04-14 2020-07-29 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in medical communication system
CA2683959C (en) 2007-04-14 2017-08-29 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in medical communication system
US8456301B2 (en) 2007-05-08 2013-06-04 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring system and methods
US8665091B2 (en) 2007-05-08 2014-03-04 Abbott Diabetes Care Inc. Method and device for determining elapsed sensor life
US7928850B2 (en) 2007-05-08 2011-04-19 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring system and methods
US8461985B2 (en) 2007-05-08 2013-06-11 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring system and methods
US9125548B2 (en) 2007-05-14 2015-09-08 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8239166B2 (en) 2007-05-14 2012-08-07 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8560038B2 (en) 2007-05-14 2013-10-15 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8600681B2 (en) 2007-05-14 2013-12-03 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US10002233B2 (en) 2007-05-14 2018-06-19 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8260558B2 (en) 2007-05-14 2012-09-04 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8444560B2 (en) 2007-05-14 2013-05-21 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8103471B2 (en) 2007-05-14 2012-01-24 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing data processing and control in a medical communication system
US8160900B2 (en) 2007-06-29 2012-04-17 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring and management device and method to analyze the frequency of user interaction with the device
US8834366B2 (en) 2007-07-31 2014-09-16 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing analyte sensor calibration
US8377031B2 (en) 2007-10-23 2013-02-19 Abbott Diabetes Care Inc. Closed loop control system with safety parameters and methods
US8409093B2 (en) 2007-10-23 2013-04-02 Abbott Diabetes Care Inc. Assessing measures of glycemic variability
US20090164239A1 (en) 2007-12-19 2009-06-25 Abbott Diabetes Care, Inc. Dynamic Display Of Glucose Information
US7826382B2 (en) 2008-05-30 2010-11-02 Abbott Diabetes Care Inc. Close proximity communication device and methods
US8924159B2 (en) 2008-05-30 2014-12-30 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing glycemic control
US8591410B2 (en) 2008-05-30 2013-11-26 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing glycemic control
US9943644B2 (en) 2008-08-31 2018-04-17 Abbott Diabetes Care Inc. Closed loop control with reference measurement and methods thereof
US20100057040A1 (en) 2008-08-31 2010-03-04 Abbott Diabetes Care, Inc. Robust Closed Loop Control And Methods
US8734422B2 (en) 2008-08-31 2014-05-27 Abbott Diabetes Care Inc. Closed loop control with improved alarm functions
US8986208B2 (en) 2008-09-30 2015-03-24 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte sensor sensitivity attenuation mitigation
US8103456B2 (en) 2009-01-29 2012-01-24 Abbott Diabetes Care Inc. Method and device for early signal attenuation detection using blood glucose measurements
WO2010121084A1 (en) 2009-04-15 2010-10-21 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring system having an alert
US9226701B2 (en) 2009-04-28 2016-01-05 Abbott Diabetes Care Inc. Error detection in critical repeating data in a wireless sensor system
US8483967B2 (en) 2009-04-29 2013-07-09 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing real time analyte sensor calibration with retrospective backfill
WO2010127187A1 (en) 2009-04-29 2010-11-04 Abbott Diabetes Care Inc. Method and system for providing data communication in continuous glucose monitoring and management system
US9184490B2 (en) 2009-05-29 2015-11-10 Abbott Diabetes Care Inc. Medical device antenna systems having external antenna configurations
EP4276652A3 (en) 2009-07-23 2024-01-31 Abbott Diabetes Care, Inc. Real time management of data relating to physiological control of glucose levels
EP2456361B1 (en) 2009-07-23 2019-12-11 Abbott Diabetes Care, Inc. Continuous analyte measurement system
US8993331B2 (en) 2009-08-31 2015-03-31 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring system and methods for managing power and noise
WO2011026147A1 (en) 2009-08-31 2011-03-03 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte signal processing device and methods
WO2011026053A1 (en) 2009-08-31 2011-03-03 Abbott Diabetes Care Inc. Displays for a medical device
WO2011041469A1 (en) 2009-09-29 2011-04-07 Abbott Diabetes Care Inc. Method and apparatus for providing notification function in analyte monitoring systems
CN102167006B (zh) * 2010-08-17 2014-04-16 邱耀林 汽车安全气囊电子控制器
US10136845B2 (en) 2011-02-28 2018-11-27 Abbott Diabetes Care Inc. Devices, systems, and methods associated with analyte monitoring devices and devices incorporating the same
US20120239247A1 (en) * 2011-03-16 2012-09-20 General Dynamics Land Systems, Inc. Systems and methods for active mitigation of sudden accelerative forces in vehicles
DE102011075545A1 (de) * 2011-05-10 2012-11-15 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Überprüfung eines Sensorsignals und zur Ansteuerung eines Insassenschutzmittels eines Fahrzeugs
US9317656B2 (en) 2011-11-23 2016-04-19 Abbott Diabetes Care Inc. Compatibility mechanisms for devices in a continuous analyte monitoring system and methods thereof
US8710993B2 (en) 2011-11-23 2014-04-29 Abbott Diabetes Care Inc. Mitigating single point failure of devices in an analyte monitoring system and methods thereof
WO2013078426A2 (en) 2011-11-25 2013-05-30 Abbott Diabetes Care Inc. Analyte monitoring system and methods of use
EP3040685A1 (en) * 2011-12-29 2016-07-06 INTEL Corporation Navigation systems that enhance driver awareness
EP3395252A1 (en) 2012-08-30 2018-10-31 Abbott Diabetes Care, Inc. Dropout detection in continuous analyte monitoring data during data excursions
US9968306B2 (en) 2012-09-17 2018-05-15 Abbott Diabetes Care Inc. Methods and apparatuses for providing adverse condition notification with enhanced wireless communication range in analyte monitoring systems
EP3073449A1 (en) * 2015-03-23 2016-09-28 Continental Automotive GmbH Apparatus and method for recording data associated with a vehicle
CN108024765B (zh) 2015-07-10 2021-06-11 雅培糖尿病护理公司 对于生理参数进行动态葡萄糖曲线响应的系统、装置和方法
JP6565776B2 (ja) * 2016-04-13 2019-08-28 トヨタ自動車株式会社 乗員保護装置
US10661805B2 (en) * 2016-11-22 2020-05-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Vehicle control unit (VCU) and operating method thereof
WO2018175489A1 (en) 2017-03-21 2018-09-27 Abbott Diabetes Care Inc. Methods, devices and system for providing diabetic condition diagnosis and therapy
US10814811B2 (en) * 2017-09-30 2020-10-27 Physician Electronic Networks, L.L.C. Collision detection system
US10723351B1 (en) 2017-09-30 2020-07-28 Physician Electronic Networks, L.L.C. Collision prevention system
DE102019210706A1 (de) 2019-07-19 2021-01-21 Robert Bosch Gmbh Steuergerät und Verfahren zur Aktivierung eines Personenschutzmittels eines Fahrzeugs
US11609558B2 (en) 2019-10-29 2023-03-21 Allstate Insurance Company Processing system for dynamic event verification and sensor selection
DE102020205580A1 (de) * 2020-05-04 2021-11-04 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zur Ermittlung eines Typs einer Kollision eines Fahrzeugs
CN113815422A (zh) * 2020-06-18 2021-12-21 宁德时代新能源科技股份有限公司 碰撞检测电路、电池管理系统及车辆

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02193743A (ja) * 1989-01-24 1990-07-31 Diesel Kiki Co Ltd 車輌用安全装置の制御装置
DE3920091A1 (de) * 1989-04-06 1990-10-11 Bosch Gmbh Robert Sicherheitseinrichtung fuer fahrzeuginsassen
JPH04176754A (ja) * 1990-11-08 1992-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衝突検出装置
JPH04176757A (ja) * 1990-11-08 1992-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衝突検出装置
JPH05238348A (ja) * 1991-03-13 1993-09-17 Zexel Corp 車両安全装置の制御システム
DE4116336C1 (en) 1991-05-18 1992-06-11 Messerschmitt-Boelkow-Blohm Gmbh, 8012 Ottobrunn, De Passive safety device release assembly for motor vehicle occupant - has acceleration pick=ups with sensitivity axes directed to detect angle of frontal impact and supplying evaluating circuit
JP2876363B2 (ja) * 1991-09-11 1999-03-31 トヨタ自動車株式会社 サイドエアバッグ装置の側面衝突センサシステム
US6070113A (en) 1996-06-21 2000-05-30 Automotive Systems Laboratory, Inc. Hybrid vehicle crash discrimination system
JP3250476B2 (ja) 1997-01-06 2002-01-28 日本電気株式会社 エアバッグ用起爆装置
KR100363423B1 (ko) * 1997-05-16 2002-11-30 오토리브 재팬 리미티드 에어백 시스템의 구동 제어 장치
JP3541211B2 (ja) 1997-09-17 2004-07-07 オートリブ・ジャパン株式会社 エアバッグの作動判断装置
JP2000344046A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Asuko Kk 乗員保護装置用制御システム
JP2001171476A (ja) * 1999-12-14 2001-06-26 Toyota Motor Corp 乗員保護装置の起動装置
JP3967059B2 (ja) 1999-12-24 2007-08-29 株式会社デンソー 車両用乗員保護システムのための起動装置
JP2003040077A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fujitsu Ten Ltd エアバッグ作動装置
JP4916099B2 (ja) 2004-08-23 2012-04-11 富士通テン株式会社 エアバッグ制御装置
JP2006142876A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Denso Corp 衝突対象物判別装置および衝突対象物判別方法
JP4706924B2 (ja) * 2005-03-29 2011-06-22 株式会社デンソー 歩行者検知システム
US20080109136A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Jen-Chi Liao Adjustable crash trigger apparatus and method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009220803A (ja) 2009-10-01
US20090210117A1 (en) 2009-08-20
US8010256B2 (en) 2011-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5091881B2 (ja) 衝突検知装置
US6917866B2 (en) Method for sensing side impacts in a vehicle
JP3608050B2 (ja) ロールオーバ判別装置
JP4835344B2 (ja) 車両用乗員保護装置の起動制御装置
JP4716145B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP6396779B2 (ja) 作動可能な安全装置を制御する方法及び装置
KR20110125183A (ko) 보행자 차량의 충격을 감지하는 방법 및 기구
KR101290862B1 (ko) 차량의 피치-오버 상태를 결정하는 방법 및 장치
JP5772706B2 (ja) 乗員保護システム
JP2015009774A (ja) 車両用衝突検知装置
KR20110137317A (ko) 측압 센서를 이용하여 작동가능한 구속 장치를 제어하기 위한 방법 및 장치
EP2234846B1 (en) A vehicle sensor system
CA2493169C (en) Passive safety system and determination device
JP3567796B2 (ja) 車両用乗員保護システム
JP2004502593A (ja) 自動車用の乗員拘束システム
JP4569114B2 (ja) 乗員保護システムおよび判定装置
KR20150062535A (ko) 자동차의 승객보호장치 및 그 제어방법
KR102196149B1 (ko) 에어백 전개 제어방법
KR100362098B1 (ko) 자동차의 에어백 작동을 위한 충돌판별 방법
KR101627502B1 (ko) 자동차의 승객보호장치
JP2007320462A (ja) 車両用衝突検知装置および乗員保護システム
JP2009190701A (ja) 車両横転判定装置及び車両横転保護システム
JP5315921B2 (ja) エアバッグ制御装置及びエアバッグの駆動方法
CN116533916A (zh) 车辆及其安全气囊的控制方法和装置
KR20060033824A (ko) 에어백 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees