JP5083297B2 - 予測血糖値算出装置、予測血糖値算出方法およびプログラム - Google Patents

予測血糖値算出装置、予測血糖値算出方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、予測血糖値算出装置、予測血糖値算出方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、利用者の摂取カロリーの履歴データおよび利用者の消費カロリーの履
歴データに基づいて、利用者の血糖値を予測する予測モデルを予め作成しておき、当該予
測モデルを用いて、利用者の摂取カロリーおよび利用者の消費カロリーから、利用者の血
糖値を予測する血糖値予測装置が記載されている。
特開2005−328924号公報
しかしながら、上記技術では、ある時点の血糖値を予測することができるが、血糖値が
時系列にどのように変化するかを予測することができない。本発明は、上記課題を解決す
ることで、血糖値の変化を高精度で予測することができる、予測血糖値算出方法、予測血
糖値算出装置およびプログラムを提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の予測血糖値算出装置は、ユーザーの血
糖値の予測値の変化を時系列で示す予測血糖値変化曲線を算出する予測血糖値算出装置で
あって、前記ユーザーが摂取した食事に関する食事情報を取得する食事情報取得部と、前
記ユーザーが消費した消費カロリーに関する消費カロリー情報を取得する消費カロリー情
報取得部と、前記食事情報および予め定められた数式を用いて、前記食事に基づく第1の
前記予測血糖値変化曲線を算出する第1予測血糖値算出部と、前記消費カロリー情報およ
び予め定められた数式を用いて、前記消費カロリーに基づく前記第2の予測血糖値変化曲
線を算出する第2予測血糖値算出部と、前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予
測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事および前記消費カロリーに基づく第
3の前記予測血糖値変化曲線を算出する第3予測血糖値算出部とを備えることを特徴とす
る。係る構成によれば、血糖値の変化を時系列で示す第3の予測血糖値変化曲線を算出す
ることができる。特に、食事および消費カロリーに基づいて第3の予測血糖値変化曲線を
算出するため、実際に人体に生じる血糖値の変化との誤差が小さい、高精度な第3の予測
血糖値変化曲線を算出することができる。また、食事による予測血糖値の変化を示す第1
の予測血糖値変化曲線と、消費カロリーによる予測血糖値の変化を示す第2の予測血糖値
変化曲線とを個別に求めることによって、第1の予測血糖値変化曲線および第2の予測血
糖値変化曲線のそれぞれについて、高精度な予測血糖値変化曲線を効率的に算出すること
ができる。このため、結果的に、実際に人体に生じる血糖値の変化との誤差がより小さい
、より高精度な第3の予測血糖値変化曲線を効率的に算出することができる。
上記予測血糖値算出装置において、前記ユーザーの飲酒に関する飲酒情報を取得する飲
酒情報取得部をさらに備え、前記第2予測血糖値算出部は、前記飲酒情報および予め定め
られた数式を用いて、前記ユーザーの飲酒時の消費カロリーの予測値の変化を時系列で示
す予測消費カロリー変化曲線を算出し、前記予測消費カロリー変化曲線および予め定めら
れた数式を用いて、前記ユーザーの飲酒時の前記第2の予測血糖値変化曲線を算出しても
よい。係る構成によれば、飲酒による消費カロリーの変化を計測装置で計測できない場合
であっても、飲酒による消費カロリーの変化を予測することで、飲酒時の第2の予測血糖
値変化曲線を高精度に算出することができる。このため、実際に人体に生じる血糖値の変
化との誤差がより小さい、より高精度な第3の予測血糖値変化曲線を算出することができ
る。
上記予測血糖値算出装置において、前記第2予測血糖値算出部は、前記消費カロリー情
報が取得できなかった期間については、前記消費カロリー情報が取得できた他の期間の消
費カロリー情報および予め定められた数式を用いて、前記第2の予測血糖値変化曲線を算
出してもよい。係る構成によれば、計測装置の故障・不具合などにより、消費カロリーが
正常に計測できない期間が生じた場合であっても、消費カロリーが正常に計測された他の
期間の消費カロリーを用いることで、これを補うことができる。このため、実際に人体に
生じる血糖値の変化との誤差がより小さい、より高精度な第3の予測血糖値変化曲線を算
出することができる。
上記予測血糖値算出装置において、前記ユーザーの基礎代謝に関する基礎代謝情報およ
び予め定められた数式を用いて、前記基礎代謝に基づく第4の前記予測血糖値変化曲線を
算出する第4予測血糖値算出部をさらに備え、前記第3予測血糖値算出部は、前記第1の
予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線と、前記第4の予測血糖値変化曲
線とを統合することにより、前記食事、前記消費カロリー、および前記基礎代謝に基づく
前記第3の予測血糖値変化曲線を算出してもよい。係る構成によれば、ユーザーの基礎代
謝による血糖値の変化を考慮しているため、実際に人体に生じる血糖値の変化との誤差が
より小さい、より高精度な第3の予測血糖値変化曲線を算出することができる。
上記予測血糖値算出装置において、前記ユーザーの肝機能に関する肝機能情報および予
め定められた数式を用いて、前記肝機能に基づく第5の前記予測血糖値変化曲線を算出す
る第5予測血糖値算出部をさらに備え、前記第3予測血糖値算出部は、前記第1の予測血
糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線と、前記第4の予測血糖値変化曲線と、
前記第5の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事、前記消費カロリー、
前記基礎代謝、および前記肝機能に基づく前記第3の予測血糖値変化曲線を算出してもよ
い。係る構成によれば、ユーザーの肝機能による血糖値の変化を考慮しているため、実際
に人体に生じる血糖値の変化との誤差がより小さい、より高精度な第3の予測血糖値変化
曲線を算出することができる。
上記予測血糖値算出装置において、前記予測血糖値算出装置は、種類が異なる複数の前
記予測血糖値変化曲線を選択的に算出し、前記第3予測血糖値算出部は、選択的に算出さ
れた複数の前記予測血糖値変化曲線を統合することにより、前記第3の予測血糖値変化曲
線を算出してもよい。係る構成によれば、ユーザーにとって必要な予測血糖値変化曲線を
選択的に算出することができるので、予測血糖値変化曲線を算出する装置にかかる負荷を
抑制することができる。このため、高精度な第3の予測血糖値変化曲線をより効率的に算
出することができる。
上記予測血糖値算出装置において、前記第3予測血糖値算出部は、前記第3の予測血糖
値変化曲線を予め定められている単位時間ごとに算出してもよい。係る構成によれば、常
に最新の情報に基づいて、高精度な第3の予測血糖値変化曲線を継続的に算出し続けるこ
とができる。
また、本発明の第2の態様の予測血糖値算出方法は、ユーザーの血糖値の予測値の変化
を時系列で示す予測血糖値変化曲線を算出する予測血糖値算出装置による予測血糖値算出
方法であって、前記予測血糖値算出装置が備える食事情報取得部が、前記ユーザーが摂取
した食事に関する食事情報を取得する食事情報取得工程と、前記予測血糖値算出装置が備
える消費カロリー情報取得部が、前記ユーザーが消費した消費カロリーに関する消費カロ
リー情報を取得する消費カロリー情報取得工程と、前記予測血糖値算出装置が備える第1
予測血糖値算出部が、前記食事情報および予め定められた数式を用いて、前記食事に基づ
く第1の前記予測血糖値変化曲線を算出する第1予測血糖値算出工程と、前記予測血糖値
算出装置が備える第2予測血糖値算出部が、前記消費カロリー情報および予め定められた
数式を用いて、前記消費カロリーに基づく第2の前記予測血糖値変化曲線を算出する第2
予測血糖値算出工程と、前記予測血糖値算出装置が備える第3予測血糖値算出部が、前記
第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、
前記食事および前記消費カロリーに基づく第3の前記予測血糖値変化曲線を算出する第3
予測血糖値算出工程とを備えることを特徴とする。係る構成によれば、血糖値の変化を時
系列で示す第3の予測血糖値変化曲線を算出することができる。特に、食事および消費カ
ロリーに基づいて第3の予測血糖値変化曲線を算出するため、実際に人体に生じる血糖値
の変化との誤差が小さい、高精度な第3の予測血糖値変化曲線を算出することができる。
また、本発明の第3の態様のプログラムは、ユーザーの血糖値の予測値の変化を時系列
で示す予測血糖値変化曲線を算出する予測血糖値算出装置用のプログラムであって、コン
ピューターを、前記ユーザーが摂取した食事に関する食事情報を取得する食事情報取得部
、前記ユーザーが消費した消費カロリーに関する消費カロリー情報を取得する消費カロリ
ー情報取得部、前記食事情報および予め定められた数式を用いて、前記食事に基づく第1
の前記予測血糖値変化曲線を算出する第1予測血糖値算出部、前記消費カロリー情報およ
び予め定められた数式を用いて、前記消費カロリーに基づく第2の前記予測血糖値変化曲
線を算出する第2予測血糖値算出部、および前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2
の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事および前記消費カロリーに基づ
く第3の前記予測血糖値変化曲線を算出する第3予測血糖値算出部として機能させること
を特徴とする。係る構成によれば、血糖値の変化を時系列で示す第3の予測血糖値変化曲
線をコンピューターに算出させることができる。特に、食事および消費カロリーに基づい
て第3の予測血糖値変化曲線をコンピューターに算出させるため、実際に人体に生じる血
糖値の変化との誤差が小さい、高精度な第3の予測血糖値変化曲線をコンピューターに算
出させることができる。
第1の実施形態に係る予測血糖値算出システム10の装置構成を示す。 第1の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の機能構成を示す。 第2の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。 セカンドミール効果値決定テーブル232を示す。 第2の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。 予測消費カロリー変化曲線を算出する処理を示す。 体調決定テーブル234を示す。 予測血糖値算出装置100の処理手順を示す。 出力部240によって出力される情報を示す。 第2の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の機能構成を示す。 第4の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。 第2の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の処理手順を示す。 第3の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の機能構成を示す。 第5の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。 第3の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の処理手順を示す。 予測血糖値算出装置100のハードウェア構成を示す。
図1は、第1の実施形態に係る予測血糖値算出システム10の装置構成を示す。予測血
糖値算出システム10は、予測血糖値変化曲線を算出して、算出した予測血糖値変化曲線
を出力する。予測血糖値変化曲線とは、ユーザーの予測血糖値の変化を時系列に示す。予
測血糖値とは、ユーザーの血糖値の予測値を示す。
予測血糖値算出システム10は、予測血糖値算出装置100および入力装置群110を
備える。入力装置群110は、ユーザーが所有する複数の入力装置の集合体を示す。入力
装置群110は、ユーザーの予測血糖値変化曲線を算出するための各種情報の入力に用い
られる。入力装置群110は、端末装置112、活動量計114、および脈拍計116を
有する。
端末装置112は、ユーザーが摂取した食事に関する食事情報が入力される。食事情報
には、日時、摂取カロリーなどの情報が含まれる。また、端末装置112は、ユーザの飲
酒に関する飲酒情報が入力される。飲酒情報には、日時、エタノール量などの情報が含ま
れる。また、端末装置112は、ユーザーの身体特性に関する身体特性情報が入力される
。身体特性情報には、対アルコール強度を示す値などの情報が含まれる。端末装置112
は、入力された食事情報、飲酒情報、および身体特性情報を、通信ネットワーク140、
有線通信、または無線通信を介して、予測血糖値算出装置100へ送信する。端末装置1
12としては、携帯電話、PDA(Personal Digital Assista
nt)、パーソナル・コンピューターなどが挙げられる。また、通信ネットワーク140
としては、インターネット、LAN、Wi−Fi、固定電話網、携帯電話網などが挙げら
れる。
活動量計114は、ユーザーが消費した消費カロリーを計測する。具体的には、活動量
計114は、ユーザーの歩行、運動などの動作にともなって、加速度センサーなどのセン
サーなどにより、当該活動量計114の姿勢変化を検出する。そして、活動量計114は
、ICなどの電子回路によって、センサーからの出力信号に基づいて、ユーザーが消費し
た消費カロリーを算出する。活動量計114は、計測したユーザーの消費カロリーに関す
る消費カロリー情報を、通信ネットワーク140、有線通信、または無線通信を介して、
予測血糖値算出装置100へ送信する。活動量計114は、ユーザーの行動を特定するこ
ともできる。たとえば、活動量計114は、上記のように算出した消費カロリーの値およ
びその変化に基づいて、ユーザーの行動を特定する。脈拍計116は、特定したユーザー
の行動を示す情報を含んだ消費カロリー情報を、通信ネットワーク140、有線通信、ま
たは無線通信を介して、予測血糖値算出装置100へ送信する。
脈拍計116は、ユーザーの脈拍を計測する。具体的には、脈拍計116は、赤外線光
照射装置によって赤外線光を血管に照射する。そして、脈拍計116は、血管で反射され
た赤外線光の強度、または血管を透過した赤外線光の強度を、CCDなどの撮像素子によ
って検出する。そして、脈拍計116は、ICなどの電子回路によって、撮像素子からの
出力信号に基づいて、ユーザーの脈拍を算出する。脈拍計116は、計測したユーザーの
脈拍に関する脈拍情報を、通信ネットワーク140、有線通信、または無線通信を介して
、予測血糖値算出装置100へ送信する。脈拍計116は、ユーザーが消費した消費カロ
リーを計測することもできる。たとえば、脈拍計116は、上記のように算出したユーザ
ーの脈拍に基づいて、ユーザーが消費した消費カロリーを算出する。脈拍計116は、計
測したユーザーの消費カロリーに関する消費カロリー情報を、通信ネットワーク140、
有線通信、または無線通信を介して、予測血糖値算出装置100へ送信する。脈拍計11
6は、ユーザーの行動を特定することもできる。たとえば、脈拍計116は、上記のよう
に算出したユーザーの脈拍および消費カロリーの少なくともいずれか一方の、値およびそ
の変化に基づいて、ユーザーの行動を特定する。脈拍計116は、特定したユーザーの行
動を示す情報を含んだ消費カロリー情報を、通信ネットワーク140、有線通信、または
無線通信を介して、予測血糖値算出装置100へ送信する。
予測血糖値算出装置100は、コンピューターによって、入力装置群110から送信さ
れた各種情報に基づいて、ユーザーの予測血糖値変化曲線を算出する。そして、予測血糖
値算出装置100は、算出した予測血糖値変化曲線を出力する。予測血糖値算出装置10
0は、複数のユーザーのそれぞれの予測血糖値変化曲線を算出することができる。これに
応じて、予測血糖値算出装置100は、複数のユーザーがそれぞれ所有する複数の入力装
置群110から、各種情報を取得する。なお、本実施形態においては、説明をわかりやす
くするため、一のユーザーが所有する入力装置群110について説明および図示し、他の
ユーザーが所有する入力装置群110については説明および図示を省略する。なお、他の
ユーザーが所有する入力装置群110は、一のユーザーが所有する入力装置群110と同
様である。
図2は、第1の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の機能構成を示す。予測血糖
値算出装置100は、情報取得部200、予測血糖値算出部220、および出力部240
を備える。情報取得部200は、予測血糖値変化曲線を算出するための各種情報を取得す
る。予測血糖値算出部220は、情報取得部200によって取得された各種情報に基づい
て、予測血糖値変化曲線を算出する。出力部240は、予測血糖値算出部220によって
算出された予測血糖値変化曲線を出力する。
情報取得部200は、食事情報取得部202、飲酒情報取得部203、消費カロリー情
報取得部204、脈拍情報取得部206、および身体特性情報取得部208を備える。食
事情報取得部202は、食事情報を取得する。具体的には、食事情報取得部202は、端
末装置112から食事情報を取得する。食事情報取得部202は、端末装置112以外の
装置から食事情報を取得してもよい。飲酒情報取得部203は、飲酒情報を取得する。具
体的には、飲酒情報取得部203は、端末装置112から飲酒情報を取得する。飲酒情報
取得部203は、端末装置112以外の装置から飲酒情報を取得してもよい。消費カロリ
ー情報取得部204は、消費カロリー情報を取得する。具体的には、消費カロリー情報取
得部204は、活動量計114から消費カロリー情報を取得する。消費カロリー情報取得
部204は、脈拍計116からも消費カロリー情報を取得する。消費カロリー情報取得部
204は、活動量計114および脈拍計116以外の装置から消費カロリー情報を取得し
てもよい。
脈拍情報取得部206は、脈拍情報を取得する。具体的には、脈拍情報取得部206は
、脈拍計116から脈拍情報を取得する。脈拍情報取得部206は、脈拍計116以外の
装置から脈拍情報を取得してもよい。身体特性情報取得部208は、身体特性情報を取得
する。具体的には、身体特性情報取得部208は、端末装置112から身体特性情報を取
得する。身体特性情報取得部208は、端末装置112以外の装置から身体特性情報を取
得してもよい。
予測血糖値算出部220は、食事情報取得部202によって取得された食事情報、およ
び消費カロリー情報取得部204によって取得された消費カロリー情報に基づいて、食事
および消費カロリーに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出する。第3の予測血糖値
変化曲線とは、血糖値変化要因が異なる複数の予測血糖値変化曲線が統合されることによ
って算出された、複数の血糖値変化要因に基づく予測血糖値変化曲線を示す。予測血糖値
算出部220は、第1予測血糖値算出部222、第2予測血糖値算出部224、および第
3予測血糖値算出部230を備える。
第1予測血糖値算出部222は、食事情報取得部202によって取得された食事情報お
よび予め定められた数式を用いて、第1の予測血糖値変化曲線を算出する。第1の予測血
糖値変化曲線とは、ユーザーが摂取した食事に基づく、予測血糖値変化曲線を示す。第2
予測血糖値算出部224は、消費カロリー情報取得部204によって取得された消費カロ
リー情報および予め定められた数式を用いて、第2の予測血糖値変化曲線を算出する。第
2の予測血糖値変化曲線とは、ユーザーが消費した消費カロリーに基づく、予測血糖値変
化曲線を示す。
第3予測血糖値算出部230は、第1予測血糖値算出部222によって算出された第1
の予測血糖値変化曲線と、第2予測血糖値算出部224によって算出された第2の予測血
糖値変化曲線とを統合することにより、ユーザーが摂取した食事とユーザーが消費した消
費カロリーとに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出する。たとえば、第3予測血糖
値算出部230は、対象期間中の各時刻について、第1の予測血糖値変化曲線に示された
当該時刻における血糖値の増減値と、第2の予測血糖値変化曲線に示された当該時刻にお
ける血糖値の増減値とを、ユーザーの血糖値の標準値、当該時刻のユーザーの血糖値の実
測値(当該時刻の血糖値が計測されている場合)、または当該時刻のユーザーの血糖値の
予測値(当該時刻の血糖値がすでに予測されている場合)に加算することにより、当該時
刻における血糖値の予測値を算出する。第3予測血糖値算出部230は、対象期間中の単
位時間(たとえば4秒)ごとの全ての時刻において、血糖値の予測値を算出することによ
り、血糖値の予測値の変化を時系列で示す、第3の予測血糖値変化曲線を算出する。
出力部240は、予測血糖値算出部220によって算出された予測血糖値変化曲線を出
力する。たとえば、出力部240は、予測血糖値算出部220によって算出された、食事
と消費カロリーとに基づく第3の予測血糖値変化曲線を出力する。具体的には、出力部2
40は、第3の予測血糖値変化曲線を、表示デバイスに表示させる。上記に限らず、出力
部240は、他の出力形態で、第3の予測血糖値変化曲線を出力してもよい。たとえば、
また、出力部240は、第3の予測血糖値変化曲線を、印刷デバイスに印刷させてもよい
。また、出力部240は、第3の予測血糖値変化曲線を、外部の情報処理装置へ送信して
もよい。また、出力部240は、第3の予測血糖値変化曲線を、外部の記録媒体へ格納さ
せてもよい。
図3は、第1の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。第1の予測血糖値変化曲線
は、遅延期間sec1、上昇期間sec2、平衡期間sec3、および下降期間sec4
を含んで構成されている。遅延期間sec1は、食事を開始してから血糖値が上昇を開始
するまでの期間を示す。上昇期間sec2は、血糖値が上昇を開始してから、血糖値がピ
ーク値まで到達するまでの期間を示す。平衡期間sec3は、血糖値がピーク値で平衡す
る期間を示す。下降期間sec4は、血糖値がピーク値から下降を開始してから、血糖値
が基準値まで到達するまでの期間を示す。第1予測血糖値算出部222は、上記複数の期
間のそれぞれについて、血糖値変化曲線を算出する。そして、第1予測血糖値算出部22
2は、上記複数の期間のそれぞれの血糖値変化曲線を結合することにより、第1の予測血
糖値変化曲線を算出する。
まず、遅延期間sec1についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第1予測血
糖値算出部222は、遅延期間sec1について、以下の条件(a1)−(a3)を満た
す血糖値変化曲線を算出する。(a1)遅延期間sec1の始期は、食事の開始時点とす
る。(a2)遅延期間sec1の終期は、食事の開始時間から遅延期間量d1が経過した
時点とする。(a3)遅延期間sec1は、食事開始時の血糖値c1を維持する。遅延期
間量d1には、固定値が用いられる。遅延期間量d1は、予測血糖値算出装置100が備
えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されている。たとえば、遅延期間量d1には、「
15(分)」が用いられる。食事開始時の血糖値c1には、ユーザーの血糖値の標準値、
当該時刻のユーザーの血糖値の実測値(当該時刻の血糖値が計測されている場合)、また
は当該時刻のユーザーの血糖値の予測値(当該時刻の血糖値がすでに予測されている場合
)が用いられる。
つぎに、上昇期間sec2についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第1予測
血糖値算出部222は、上昇期間sec2について、以下の条件(b1)−(b3)を満
たす血糖値変化曲線を算出する。(b1)上昇期間sec2の始期は、遅延期間sec1
の終期とする。(b2)上昇期間sec2の終期は、血糖値が、食事開始時の血糖値c1
と血糖値の上昇値h1との合算値に達した時点とする。(b3)上昇期間sec2におい
ては、血糖値が、血糖値の上昇時の傾きsl1で上昇する。たとえば、第1予測血糖値算
出部222は、以下の数式(1)を用いて、血糖値の上昇値h1を算出する。また、第1
予測血糖値算出部222は、以下の数式(2)を用いて、血糖値の上昇時の傾きsl1を
算出する。
h1=T×GII×sm×ib×l1・・・(1)
sl1=T×GII×m1・・・(2)
上記数式(1)および(2)において、T、GII、sm、ib、l1、およびm1は
、ユーザーの食事に関する食事情報を示す。このうち、Tは、糖質量を示す。糖質量Tに
は可変値が用いられる。たとえば、第1予測血糖値算出部222は、糖質量Tを、食事情
報取得部202によって取得された食事情報から抽出する。第1予測血糖値算出部222
は、糖質量Tを、食事情報取得部202によって取得された食事情報に基づいて、算出し
てもよい。
また、上記数式(1)および(2)において、GIIは、GI値を示す。GI値GII
には可変値が用いられる。たとえば、第1予測血糖値算出部222は、GI値GIIを、
食事情報取得部202によって取得された食事情報から抽出する。たとえば、GI値GI
Iには、「1」、「2」、または「3」が用いられる。GI値GIIは、値が大きいほど
、GI値が高いことを意味する。GI値GIIには固定値が用いられてもよい。
また、上記数式(1)において、smは、セカンドミール効果値を示す。セカンドミー
ル効果値smには可変値が用いられる。セカンドミール効果値smには、「0−1」の範
囲の値が用いられる。セカンドミール効果値smは、値が大きいほど、セカンドミール効
果が大きいことを意味する。第1予測血糖値算出部222は、セカンドミール効果値決定
テーブル232を参照することにより、セカンドミール効果値smを決定する。第1予測
血糖値算出部222は、セカンドミール効果値smを外部の装置から取得してもよい。セ
カンドミール効果値smには固定値が用いられてもよい。
また、上記数式(1)において、ibは、インスリン分泌量を示す。インスリン分泌量
ibには固定値が用いられる。たとえば、インスリン分泌量ibには、「1.0」が用い
られる。インスリン分泌量ibは、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記
録媒体に予め格納されている。インスリン分泌量ibには可変値が用いられてもよい。た
とえば、インスリン分泌量ibは、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また、インス
リン分泌量ibは、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい。ユーザーの属性とは、
たとえば、年齢、性別、身長、体重などを示す。これらの場合、第1予測血糖値算出部2
22は、インスリン分泌量ibを外部の装置から取得してもよい。
また、上記数式(1)において、l1は、係数を示す。係数l1には固定値が用いられ
る。たとえば、係数l1には、「0.2」が用いられる。係数l1は、予測血糖値算出装
置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されている。係数l1には可変値が
用いられてもよい。たとえば、係数l1は、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また
、係数l1は、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい。これらの場合、第1予測血
糖値算出部222は、係数l1を外部の装置から取得してもよい。
上記数式(2)において、m1は、係数を示す。係数m1には固定値が用いられる。係
数m1は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されて
いる。係数m1には可変値が用いられてもよい。たとえば、係数m1は、ユーザー毎に異
なる値であってもよい。また、係数m1は、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい
。これらの場合、第1予測血糖値算出部222は、係数m1を外部の装置から取得しても
よい。
つぎに、平衡期間sec3についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第1予測
血糖値算出部222は、平衡期間sec3について、以下の条件(c1)−(c3)を満
たす血糖値変化曲線を算出する。(c1)平衡期間sec3の始期は、上昇期間sec2
の終期とする。(c2)平衡期間sec3の終期は、平衡期間sec3の始期から平衡期
間量e1が経過した時点とする。(c3)平衡期間sec3は、食事開始時の血糖値c1
と血糖値の上昇値h1との合算値を維持する。たとえば、第1予測血糖値算出部222は
、以下の数式(3)を用いて、平衡期間量e1を算出する。
e1=(T×GII×n1)/sm・・・(3)
上記数式(3)において、T、GII、n1、およびsmは、ユーザーの食事に関する
食事情報である。このうち、T、GII、およびsmは、ユーザーの食事に関する食事情
報であって、数式(1)および(2)と同様である。また、n1は、係数を示す。係数n
1には固定値が用いられる。係数n1は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーな
どの記録媒体に予め格納されている。係数n1には可変値が用いられてもよい。たとえば
、係数n1は、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また、係数n1は、ユーザーの属
性毎に異なる値であってもよい。これらの場合、第1予測血糖値算出部222は、係数n
1を外部の装置から取得してもよい。
つぎに、下降期間sec4についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第1予測
血糖値算出部222は、下降期間sec4について、以下の条件(d1)−(d3)を満
たす血糖値変化曲線を算出する。(d1)下降期間sec4の始期は、平衡期間sec3
の終期とする。(d2)下降期間sec4の終期は、血糖値が、食事開始時の血糖値c1
に達した時点とする。(d3)下降期間sec4においては、血糖値が、血糖値の下降時
の傾きsl2で下降する。たとえば、第1予測血糖値算出部222は、以下の数式(4)
を用いて、血糖値の下降時の傾きsl2を算出する。
sl2=T×GII×p1・・・(4)
上記数式(4)において、T、GII、およびp1は、ユーザーの食事に関する食事情
報である。このうち、TおよびGIIは、数式(1)および(2)と同様である。また、
p1は、係数を示す。係数p1には固定値が用いられる。係数p1は、予測血糖値算出装
置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されている。係数p1には可変値が
用いられてもよい。たとえば、係数p1は、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また
、係数p1は、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい。これらの場合、第1予測血
糖値算出部222は、係数p1を外部の装置から取得してもよい。
図4は、セカンドミール効果値決定テーブル232を示す。図4に示すセカンドミール
効果値決定テーブル232は、項目「摂取カロリー(前回)」、項目「経過時間」、およ
びセカンドミール効果値設定欄400を有する。項目「摂取カロリー(前回)」には、前
回の食事における糖質量に、前回の食事におけるGI値を乗じた値が設定される。項目「
経過時間」には、前回の食事から今回の食事の開始までの経過時間が設定される。セカン
ドミール効果値設定欄400には、項目「摂取カロリー(前回)」の値と、項目「経過時
間」の値とによって一意に決定されるセカンドミール効果値が設定される。
予測血糖値算出装置100は、前回の食事量と今回の食事量との対比関係に応じて、セ
カンドミール効果値が異なる、複数のセカンドミール効果値決定テーブル232を有する
。たとえば、図4に示す例では、セカンドミール効果値決定テーブル232(A)−(C
)を有する。セカンドミール効果値決定テーブル232(A)は、前回の食事量よりも今
回の食事量が多い場合に、第1予測血糖値算出部222が、セカンドミール効果値を決定
する際に用いる。セカンドミール効果値決定テーブル232(B)は、前回の食事量と今
回の食事量とが略同量の場合に、第1予測血糖値算出部222が、セカンドミール効果値
を決定する際に用いる。セカンドミール効果値決定テーブル232(C)は、前回の食事
量よりも今回の食事量が少ない場合に、第1予測血糖値算出部222が、セカンドミール
効果値を決定する際に用いる。たとえば、第1予測血糖値算出部222は、以下の数式(
5)を用いて、前回の食事量と今回の食事量との対比関係を数値化する。
(T´×GII´)/(T´´×GII´´)・・・(5)
上記数式(5)において、T´は、前回の食事における糖質量を示す。また、GII´
は、前回の食事におけるGI値を示す。また、T´´は、今回の食事における糖質量を示
す。また、GII´´は、今回の食事におけるGI値を示す。第1予測血糖値算出部22
2は、数式(5)によって算出された値が、「0.3−0.7」であれば、「前回の食事
量よりも今回の食事量が多い」と判断する。また、第1予測血糖値算出部222は、数式
(5)によって算出された値が、「0.7−1.5」であれば、「前回の食事量と今回の
食事量とが略同量である」と判断する。また、第1予測血糖値算出部222は、数式(5
)によって算出された値が、「1.5−」であれば、「前回の食事量よりも今回の食事量
が少ない」と判断する。
セカンドミール効果値決定テーブル232には、前回の食事量に対する今回の食事量が
少ないほど、より低いセカンドミール効果値が設定されている。したがって、第1予測血
糖値算出部222は、前回の食事量に対する今回の食事量が少ないほど、セカンドミール
効果値をより低く判断する。また、セカンドミール効果値決定テーブル232には、前回
の食事量が多いほど、より少ないセカンドミール効果値が設定されている。したがって、
第1予測血糖値算出部222は、前回の食事量が多いほど、セカンドミール効果値をより
低く判断する。また、セカンドミール効果値決定テーブル232には、前回の食事から今
回の食事の開始までの経過時間が少ないほど、より少ないセカンドミール効果値が設定さ
れている。したがって、第1予測血糖値算出部222は、前回の食事から今回の食事の開
始までの経過時間が少ないほど、セカンドミール効果値をより低く判断する。
図3および図4を用いて説明したように、第1予測血糖値算出部222は、糖質量、G
I値、セカンドミール効果、インスリン分泌量を考慮して、第1の予測血糖値変化曲線を
算出する。これにより、第1予測血糖値算出部222は、実際に人体で生じる血糖値の変
化との誤差が小さく、高精度な第1の予測血糖値変化曲線を算出することができる。また
、第1予測血糖値算出部222は、複数の期間に分割し、複数の期間のそれぞれについて
、単純な計算式を用いて、第1の予測血糖値変化曲線を算出する。これにより、第1予測
血糖値算出部222は、第1の予測血糖値変化曲線を効率的に算出することができる。
図5は、第2の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。第2の予測血糖値変化曲線
は、遅延期間sec5および下降期間sec6を含んで構成されている。遅延期間sec
5は、運動を開始してから血糖値が下降を開始するまでの期間を示す。下降期間sec6
は、血糖値が下降し続ける期間を示す。第2予測血糖値算出部224は、上記複数の期間
のそれぞれについて、血糖値変化曲線を算出する。そして、第2予測血糖値算出部224
は、上記複数の期間のそれぞれの血糖値変化曲線を結合することにより、第2の予測血糖
値変化曲線を算出する。なお、第2予測血糖値算出部224は、安静時(非運動時)につ
いては、遅延期間sec5を設けずに、第2の予測血糖値変化曲線を算出する。
まず、遅延期間sec5についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第2予測血
糖値算出部224は、遅延期間sec5について、以下の条件(e1)−(e3)を満た
す血糖値変化曲線を算出する。(e1)遅延期間sec5の始期は、運動の開始時点とす
る。(e2)遅延期間sec5の終期は、運動の開始時点から遅延期間量d2が経過した
時点とする。(e3)遅延期間sec5は、運動開始時の血糖値c1を維持する。遅延期
間量d2には、固定値が用いられる。遅延期間量d2は、予測血糖値算出装置100が備
えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されている。たとえば、遅延期間量d2には、「
2(分)」が用いられる。
つぎに、下降期間sec6についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第2予測
血糖値算出部224は、下降期間sec6について、以下の条件(f1)−(f2)を満
たす血糖値変化曲線を算出する。(f1)遅延期間sec5が設けられた場合、下降期間
sec6の始期は、遅延期間sec5の終期とする。(f2)下降期間sec6において
は、時間が経過するにつれて血糖値が低下する。このときの、単位時間あたりの血糖値の
低下量はΔg1である。たとえば、第2予測血糖値算出部224は、以下の数式(6)を
用いて、単位時間あたりの血糖値の低下量Δg1を算出する。
Δg1=C×ib×sl3・・・(6)
上記数式(6)において、C、ib、およびsl3は、ユーザーの消費カロリーに関す
る消費カロリー情報である。このうち、ibは、数式(1)および(2)と同様である。
また、Cは、消費カロリーを示す。消費カロリーCには可変値が用いられる。たとえば、
第2予測血糖値算出部224は、消費カロリーCを、消費カロリー情報取得部204によ
って取得された消費カロリー情報から抽出する。
ここで、第2予測血糖値算出部224は、ユーザーの行動に応じた消費カロリー情報を
用いてもよい。ユーザーの行動としては、たとえば、運動、安静、飲酒、睡眠が挙げられ
る。たとえば、消費カロリー情報取得部204によって取得された消費カロリー情報にユ
ーザーの行動を示す情報が含まれている場合、第2予測血糖値算出部224は、このユー
ザーの行動を示す情報によって、ユーザーの行動を特定する。第2予測血糖値算出部22
4は、上記以外の方法によって、ユーザーの行動を判断してもよい。たとえば、第2予測
血糖値算出部224は、消費カロリー情報取得部204によって取得された消費カロリー
情報に含まれている消費カロリーの値およびその変化に基づいて、ユーザーの行動を特定
してもよい。また、脈拍情報取得部206によって取得された脈拍情報にユーザーの行動
を示す情報が含まれている場合、第2予測血糖値算出部224は、このユーザーの行動を
示す情報によって、ユーザーの行動を特定してもよい。また、第2予測血糖値算出部22
4は、脈拍情報取得部206によって取得された脈拍情報に含まれている脈拍値およびそ
の変化に基づいて、ユーザーの行動を特定してもよい。また、第2予測血糖値算出部22
4は、飲酒情報取得部203によって取得された飲酒情報から、飲酒時を判断してもよい
たとえば、第2予測血糖値算出部224は、運動時については、消費カロリー情報取得
部204によって活動量計114から取得された消費カロリー情報を用いる。安静時につ
いては、第2予測血糖値算出部224は、消費カロリー情報取得部204によって脈拍計
116から取得された消費カロリー情報を用いる。第2予測血糖値算出部224は、運動
時について、消費カロリー情報取得部204によって脈拍計116から取得された消費カ
ロリー情報を用いてもよい。
上記において、活動量計114および脈拍計116の一方の装置によって計測された消
費カロリー情報が何らかの理由により取得されていない期間については、第2予測血糖値
算出部224は、活動量計114および脈拍計116の他方の装置によって計測された消
費カロリー情報を用いてもよい。また、活動量計114および脈拍計116の少なくとも
一方の装置によって計測された消費カロリー情報が何らかの理由により取得されていない
期間については、第2予測血糖値算出部224は、消費カロリーCに0あるいは予め定め
られている固定値を用いてもよい。また、第2予測血糖値算出部224は、活動量計11
4および脈拍計116の少なくとも一方の装置の不具合などにより、正常な消費カロリー
情報が取得できなかった期間については、正常な前記消費カロリー情報が取得できた他の
期間の消費カロリー情報を用いてもよい。この場合、第2予測血糖値算出部224は、正
常な前記消費カロリー情報が取得できた期間の消費カロリー情報であって、正常な消費カ
ロリー情報が取得できなかった期間とユーザーの行動が同一の期間の消費カロリー情報を
用いてもよい。
上記数式(6)において、sl3は、係数を示す。係数sl3には可変値が用いられる
。たとえば、係数sl3には、「−1.1」、「−0.6」、「−0.3」、「−0.2
」、または「−0.1」のいずれかが選択的に用いられる。たとえば、第2予測血糖値算
出部224は、血糖値が「300(mg/dL)」以上の場合、係数sl3に、「−1.
1」を用いる。また、第2予測血糖値算出部224は、血糖値が「200−300(mg
/dL)」の場合、係数sl3に、「−0.6」を用いる。また、第2予測血糖値算出部
224は、血糖値が「150−200(mg/dL)」の場合、係数sl3に、「−0.
3」を用いる。また、第2予測血糖値算出部224は、血糖値が「100−150(mg
/dL)」の場合、係数sl3に、「−0.2」を用いる。また、第2予測血糖値算出部
224は、血糖値が「100(mg/dL)」未満の場合、係数sl3に、「−0.1」
を用いる。
係数sl3は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納
されている。係数sl3は、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また、係数sl3は
、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい。第2予測血糖値算出部224は、係数s
l3を外部の装置から取得してもよい。
たとえば、単位時間(1秒)あたりの消費カロリーCが「109(kcal)」、イン
スリン分泌量ibが「1.0」、係数sl3が「−1.1」の場合、第2予測血糖値算出
部224は、上記数式(6)から、単位時間(1秒)あたりの血糖値の低下量Δg1とし
て、およそ「−120(mg/dL/sec)」を算出する。このように、第2予測血糖
値算出部224は、時間が経過するにつれて血糖値が低下する第2の予測血糖値変化曲線
を算出する。特に、第2予測血糖値算出部224は、上記数式(6)を用いたことで、運
動時の消費カロリーが多いほど、単位時間あたりの血糖値の低下量が多くなる第2の予測
血糖値変化曲線を算出する。また、第2予測血糖値算出部224は、運動の開始時の血糖
値が高いほど、単位時間あたりの血糖値の低下量が多くなる第2の予測血糖値変化曲線を
算出する。なお、第2予測血糖値算出部224は、時間が経過するにつれて血糖値が下降
する第2の予測血糖値変化曲線を算出するものであれば、上記数式(5)以外の数式を用
いて、第2の予測血糖値変化曲線を算出してもよい。
図6は、予測消費カロリー変化曲線を算出する処理を示す。飲酒時の場合、第2予測血
糖値算出部224は、飲酒情報取得部203によって取得された飲酒情報を用いて、図6
で説明する処理をおこなうことにより、消費カロリーの予測値の変化を時系列に示す、予
測消費カロリー変化曲線を算出する。そして、第2予測血糖値算出部224は、消費カロ
リー情報取得部204によって取得された消費カロリー情報の代わりに、算出した予測消
費カロリー変化曲線を用いて、図5で説明した処理をおこなうことにより、飲酒時の第2
の予測血糖値変化曲線を算出する。以下、第2予測血糖値算出部224による、予測消費
カロリー変化曲線を算出処理について説明する。
予測消費カロリー変化曲線は、遅延期間sec7、上昇期間sec8、平衡期間sec
9、および下降期間sec10を含んで構成されている。遅延期間sec7は、飲酒を開
始してから消費カロリーが上昇を開始するまでの期間を示す。上昇期間sec8は、消費
カロリーが上昇を開始してから、消費カロリーがピーク値まで到達するまでの期間を示す
。平衡期間sec9は、消費カロリーがピーク値で平衡する期間を示す。下降期間sec
10は、消費カロリーがピーク値から下降を開始してから、消費カロリーが基準値まで到
達するまでの期間を示す。第2予測血糖値算出部224は、上記複数の期間のそれぞれに
ついて、予測消費カロリー変化曲線を算出する。そして、第2予測血糖値算出部224は
、上記複数の期間のそれぞれの予測消費カロリー変化曲線を結合することにより、最終的
な予測消費カロリー変化曲線を算出する。
まず、遅延期間sec7についての予測消費カロリー変化曲線の算出方法を説明する。
第2予測血糖値算出部224は、遅延期間sec7について、以下の条件(g1)−(g
3)を満たす予測消費カロリー変化曲線を算出する。(g1)遅延期間sec7の始期は
、飲酒の開始時点とする。(g2)遅延期間sec7の終期は、飲酒の開始時間から遅延
期間量d3が経過した時点とする。(g3)遅延期間sec7は、飲酒開始時の消費カロ
リー量(すなわち、0)を維持する。遅延期間量d3には、固定値が用いられる。遅延期
間量d3は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納され
ている。たとえば、遅延期間量d3には、「15(分)」が用いられる。
つぎに、上昇期間sec8についての予測消費カロリー変化曲線の算出方法を説明する
。第2予測血糖値算出部224は、上昇期間sec8について、以下の条件(h1)−(
h3)を満たす予測消費カロリー変化曲線を算出する。(h1)上昇期間sec8の始期
は、遅延期間sec7の終期とする。(h2)上昇期間sec8の終期は、消費カロリー
がピーク値h2に達した時点とする。(h3)上昇期間sec8においては、消費カロリ
ーが、消費カロリーの上昇時の傾きsl4で上昇する。たとえば、第2予測血糖値算出部
224は、以下の数式(7)を用いて、消費カロリーのピーク値h2を算出する。また、
第2予測血糖値算出部224は、以下の数式(8)を用いて、消費カロリーの上昇時の傾
きsl4を算出する。
h2=al×dif×taicho×l2・・・(7)
sl4=al×dif×taicho×m2・・・(8)
上記数式(7)および(8)において、al、dif、taicho、l2、およびm
2は、ユーザーの飲酒に関する飲酒情報である。このうち、alは、エタノール量を示す
。エタノール量alには可変値が用いられる。たとえば、第2予測血糖値算出部224は
、エタノール量alを、飲酒情報取得部203によって取得された飲酒情報から抽出する
。飲酒情報にエタノール量alが示されていない場合、第2予測血糖値算出部224は、
エタノール量alを、飲酒情報取得部203によって取得された飲酒情報に基づいて、算
出してもよい。
また、上記数式(7)および(8)において、difは、対アルコール強度を示す。対
アルコール強度difには可変値が用いられる。たとえば、対アルコール強度difは、
ユーザー毎に異なる値が用いられる。たとえば、第2予測血糖値算出部224は、対アル
コール強度difを、身体特性情報取得部208によって取得された身体特性情報から抽
出する。たとえば、対アルコール強度difには、標準値として「1.0」が用いられる
。対アルコール強度difは、値が大きいほど、アルコール強度が弱く、消費カロリーが
高くなることを意味する。なお、対アルコール強度difには、固定値が用いられてもよ
い。
また、上記数式(7)および(8)において、taichoは、体調を示す。体調ta
ichoには可変値が用いられる。たとえば、体調taichoには、「1−5」の範囲
の値が用いられる。ここで、体調taichoは、数値が大きいほど体調がよいことを示
す。第2予測血糖値算出部224は、体調決定テーブル234を参照することにより、体
調taichoを決定する。第2予測血糖値算出部224は、体調taichoを外部の
装置から取得してもよい。体調taichoには固定値が用いられてもよい。
また、上記数式(7)において、l2は、係数を示す。係数l2には固定値が用いられ
る。たとえば、係数l2には、「0.2」が用いられる。係数l2は、予測血糖値算出装
置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されている。係数l2には可変値が
用いられてもよい。たとえば、係数l2は、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また
、係数l2は、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい。これらの場合、第2予測血
糖値算出部224は、係数l2を外部の装置から取得してもよい。
また、上記数式(8)において、m2は、係数を示す。係数m2には固定値が用いられ
る。係数m2は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納
されている。係数m2には可変値が用いられてもよい。たとえば、係数m2は、ユーザー
毎に異なる値であってもよい。また、係数m2は、ユーザーの属性毎に異なる値であって
もよい。これらの場合、第2予測血糖値算出部224は、係数m2を外部の装置から取得
してもよい。
つぎに、平衡期間sec9についての予測消費カロリー変化曲線の算出方法を説明する
。第2予測血糖値算出部224は、平衡期間sec9について、以下の条件(i1)−(
i3)を満たす予測消費カロリー変化曲線を算出する。(i1)平衡期間sec9の始期
は、上昇期間sec8の終期とする。(i2)平衡期間sec9の終期は、平衡期間se
c9の始期から平衡期間量e2が経過した時点とする。(i3)平衡期間sec9は、消
費カロリーのピーク値h2を維持する。たとえば、第2予測血糖値算出部224は、以下
の数式(9)を用いて、平衡期間量e2を算出する。
e2=al×dif×taicho×n2・・・(9)
上記数式(9)において、al、dif、taicho、およびn2は、飲酒情報であ
って、このうち、al、dif、およびtaichoは、数式(7)および(8)と同様
である。また、n2は、係数を示す。係数n2には固定値が用いられる。係数n2は、予
測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格納されている。係数n
2には可変値が用いられてもよい。たとえば、係数n2は、ユーザー毎に異なる値であっ
てもよい。また、係数n2は、ユーザーの属性毎に異なる値であってもよい。これらの場
合、第2予測血糖値算出部224は、係数n2を外部の装置から取得してもよい。
つぎに、下降期間sec10についての予測消費カロリー変化曲線の算出方法を説明す
る。第2予測血糖値算出部224は、下降期間sec10について、以下の条件(j1)
−(j3)を満たす予測消費カロリー変化曲線を算出する。(j1)下降期間sec10
の始期は、平衡期間sec9の終期とする。(j2)下降期間sec10の終期は、消費
カロリーが、飲酒開始時の消費カロリー量(すなわち、0)に達した時点とする。(j3
)下降期間sec10においては、消費カロリーが、消費カロリーの下降時の傾きsl5
で下降する。たとえば、第2予測血糖値算出部224は、以下の数式(10)を用いて、
消費カロリーの下降時の傾きsl5を算出する。
sl5=al×dif×taicho×p2・・・(10)
上記数式(10)において、al、dif、taicho、およびp2は、飲酒情報で
あって、このうち、al、dif、およびtaichoは、数式(7)および(8)と同
様である。また、上記数式(10)において、p2は、係数を示す。係数p2には固定値
が用いられる。係数p2は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体
に予め格納されている。係数p2には可変値が用いられてもよい。たとえば、係数p2は
、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また、係数p2は、ユーザーの属性毎に異なる
値であってもよい。これらの場合、第2予測血糖値算出部224は、係数p2を外部の装
置から取得してもよい。
図7は、体調決定テーブル234を示す。図7に示す体調決定テーブル234は、項目
「安静時脈拍値」、項目「睡眠時間」、および項目「体調」を有する。項目「安静時脈拍
値」には、安静時の脈拍値を示す値が設定される。項目「睡眠時間」には、睡眠時間を示
す値が設定される。項目「体調」には、「安静時脈拍値」と「睡眠時間」とによって決定
される体調を示す値が設定される。
たとえば、体調決定テーブル234において、項目「安静時脈拍値」の値「60−64
」に対応付けられている、項目「睡眠時間」の値「0−4(時間)」には、項目「体調」
として「2」が対応付けられている。また、項目「安静時脈拍値」の値「60−64」に
対応付けられている、項目「睡眠時間」の値「4−6(時間)」には、項目「体調」とし
て「3」が対応付けられている。このように、体調決定テーブル234には、睡眠時間が
多いほど、よりよい体調が設定されている。したがって、第2予測血糖値算出部224は
、このような体調決定テーブル234を参照することで、睡眠時間が多いほど、体調がよ
りよいと判断する。
また、体調決定テーブル234において、項目「安静時脈拍値」の値「60−64」に
対応付けられている、項目「睡眠時間」の値「0−4(時間)」には、項目「体調」とし
て「2」が対応付けられている。また、項目「安静時脈拍値」の値「65−70」に対応
付けられている、項目「睡眠時間」の値「0−4(時間)」には、項目「体調」として「
1」が対応付けられている。このように、体調決定テーブル234には、安静時脈拍値の
値が大きいほど、より悪い体調が設定されている。したがって、第2予測血糖値算出部2
24は、このような体調決定テーブル234を参照することで、安静時脈拍値の値が大き
いほど、体調がより悪いと判断する。
第2予測血糖値算出部224は、脈拍情報取得部206によって取得された脈拍情報に
基づいて安静時脈拍値を決定する。第2予測血糖値算出部224は、以下の条件(k1)
−(k5)を満たす期間を安静時脈拍値の算出基準期間として特定する。そして、算出基
準期間の始期から15分後から、30分間の脈拍値の平均値を、安静時脈拍値として決定
する。(k1)非飲酒時である。(k2)食事が終了してから所定時間(たとえば1時間
)が経過している。(k3)運動が終了してから所定時間が経過している。(k4)外部
の装置から取得した情報によって安静時であると判断できる。(k5)30分以上継続し
て条件(k1)−(k4)が満たされている。
第2予測血糖値算出部224は、外部の装置から取得した情報によって睡眠時間を判断
する。たとえば、第2予測血糖値算出部224は、消費カロリー情報取得部204によっ
て取得された消費カロリー情報に睡眠時間が示されていれば、消費カロリー情報から、睡
眠時間を判断してもよい。第2予測血糖値算出部224は、上記以外の情報から睡眠時間
を判断してもよい。
図5、図6、および図7を用いて説明したように、第2予測血糖値算出部224は、消
費カロリー、インスリン分泌量を考慮し、かつ単純な計算式を用いて、第2の予測血糖値
変化曲線を算出する。これにより、第2予測血糖値算出部224は、実際に人体で生じる
血糖値の変化との誤差が小さく、高精度な第2の予測血糖値変化曲線を効率的に算出する
ことができる。また、飲酒時については、第2予測血糖値算出部224は、予測消費カロ
リー変化曲線を算出し、予測消費カロリー変化曲線に基づいて、第2の予測血糖値変化曲
線を算出する。この場合、第2予測血糖値算出部224は、エタノール量、対アルコール
強度、および体調を考慮して、予測消費カロリー変化曲線を算出する。これにより、第2
予測血糖値算出部224は、実際に人体で生じる消費カロリーの変化との誤差が小さく、
高精度な予測消費カロリー変化曲線を算出することができるので、結果的に、高精度な第
2の予測血糖値変化曲線を算出することができる。また、第2予測血糖値算出部224は
、複数の期間に分割し、複数の期間のそれぞれについて、単純な計算式を用いて、予測消
費カロリー変化曲線を算出する。これにより、第2予測血糖値算出部224は、予測消費
カロリー変化曲線を効率的に算出することができるので、結果的に、第2の予測血糖値変
化曲線を効率的に算出することができる。なお、第2予測血糖値算出部224は、消費カ
ロリー情報取得部204によって取得された消費カロリー情報を用いて、図5で説明した
処理をおこなうことにより、飲酒時の第2の予測血糖値変化曲線を算出してもよい。
図8は、第1の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の処理手順を示す。まず、食
事情報取得部202が、食事情報を取得する(ステップS802)。つぎに、第1予測血
糖値算出部222が、ステップS802で取得された食事情報に示されている食事回数を
、変数n1に格納する。(ステップS804)。
つぎに、第1予測血糖値算出部222が、変数n1の値が0か否かを判断する(ステッ
プS806)。ステップS806において、変数n1の値が0であると判断した場合(ス
テップS806:Yes)、予測血糖値算出装置100は、ステップS814へ処理を進
める。ステップS806において、変数n1の値が0ではないと判断した場合(ステップ
S806:No)、第1予測血糖値算出部222が、ステップS802で取得された食事
情報のうち、一の食事に関する食事情報を抽出する(ステップS808)。そして、第1
予測血糖値算出部222が、ステップS808で抽出した一の食事に関する食事情報に基
づいて、一の食事に関する第1の予測血糖値変化曲線を算出する(ステップS810)。
さらに、第1予測血糖値算出部222が、変数n1に格納されている値から1を減算した
値を、変数n1に格納し(ステップS812)、処理をステップS806へ戻す。第1予
測血糖値算出部222は、全ての食事について、第1の予測血糖値変化曲線を算出するま
で、ステップS806−S812を繰り返しおこなう。
ステップS814においては、消費カロリー情報取得部204が、消費カロリー情報を
取得する(ステップS814)。つぎに、第2予測血糖値算出部224が、ステップS8
14で取得された消費カロリー情報に示されている運動回数を、変数n2に格納する。(
ステップS816)。つぎに、第2予測血糖値算出部224が、変数n2の値が0か否か
を判断する(ステップS818)。ステップS818において、変数n2の値が0である
と判断した場合(ステップS818:Yes)、予測血糖値算出装置100は、ステップ
S830へ処理を進める。ステップS818において、変数n2の値が0ではないと判断
した場合(ステップS818:No)、第2予測血糖値算出部224が、ステップS80
2で取得された消費カロリー情報のうち、一の運動に関する消費カロリー情報を抽出する
(ステップS820)。そして、第2予測血糖値算出部224が、ステップS820で抽
出した一の運動に関する消費カロリー情報に基づいて、一の運動に関する第2の予測血糖
値変化曲線を算出する(ステップS822)。さらに、第2予測血糖値算出部224が、
変数n2に格納されている値から1を減算した値を、変数n2に格納し(ステップS82
4)、処理をステップS818へ戻す。第2予測血糖値算出部224は、全ての運動につ
いて、第2の予測血糖値変化曲線を算出するまで、ステップS818−S824を繰り返
しおこなう。
ステップS830においては、第3予測血糖値算出部230が、ステップS810で算
出された第1の予測血糖値変化曲線と、ステップS822で算出された第2の予測血糖値
変化曲線とを統合することにより、ユーザーが摂取した食事とユーザーが消費した消費カ
ロリーとに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出する(ステップS830)。そして
、出力部240が、ステップS830で算出された第3の予測血糖値変化曲線を出力して
(ステップS832)、予測血糖値算出装置100は、一連の処理を終了する。ここで、
本実施形態の予測血糖値算出装置100は、秒単位あるいは分単位、たとえば、4秒単位
で、ステップS802−S812で示した、第1の予測血糖変化曲線の算出処理をおこな
う。同じく、秒単位あるいは分単位、たとえば、4秒単位で、ステップS814−S82
4で示した、第2の予測血糖変化曲線の算出処理をおこなう。そして、秒単位あるいは分
単位、たとえば、4秒単位で、ステップS830−S832で示した、第3の予測血糖変
化曲線の算出処理および出力処理をおこなう。このように、秒単位あるいは分単位で処理
をおこなうことで、刻一刻と変化する血糖値に応じて、最新の予測血糖値変化曲線をユー
ザーに提示することができる。
予測血糖値算出装置100は、図8を用いて説明した処理を定期的に実行する。たとえ
ば、予測血糖値算出装置100は、予め定められている単位時間(たとえば4秒)ごとに
い、上記処理を実行し、第3の予測血糖値変化曲線を算出および出力する。これにより、
予測血糖値算出装置100は、常に最新の情報に基づいて、最新の第3の予測血糖値変化
曲線を出力し続けることができる。
予測血糖値算出装置100は、ユーザーが指定した任意のタイミングで、上記処理を実
行してもよい。また、予測血糖値算出装置100は、予め定められたイベントが発生した
タイミングで、上記処理を実行してもよい。たとえば、予測血糖値算出装置100は、最
新の消費カロリー情報を取得した場合、最新の脈拍情報を取得した場合、ユーザーが食事
を摂取したことを検出した場合、ユーザーが飲酒をしたことを検出した場合、ユーザーが
運動をおこなったことを検出した場合など、ユーザーの行動が変化したことを検出した場
合など、第3の予測血糖値変化曲線の算出に用いる何らかの情報が更新されたことを検出
したタイミングで、上記処理を実行してもよい。
図9は、出力部240によって出力される情報を示す。図9に示すグラフ900は、出
力部240によって出力された情報であって、予測血糖値算出装置100が備える表示デ
バイスに表示された情報を示す。グラフ900において、変化曲線912は、第1予測血
糖値算出部222によって算出された第1の予測血糖値変化曲線を示す。グラフ900に
おいて、変化曲線914は、第3予測血糖値算出部230によって算出された第3の予測
血糖値変化曲線であって、第1予測血糖値算出部222によって算出された第1の予測血
糖値変化曲線と、第2予測血糖値算出部224によって算出された第2の予測血糖値変化
曲線とが統合された第3の予測血糖値変化曲線を示す。
グラフ900において、領域916は、変化曲線914と変化曲線912との差分量を
示す。すなわち、領域916は、第2の予測血糖値変化曲線が示す消費カロリーによって
削減された血糖値の量を示す。グラフ900において、棒線920は、摂取カロリー量を
示す。棒線920のうち、領域922は、たんぱく質量を示す。また、領域924は、脂
質量を示す。また、領域926は、糖質量を示す。グラフ900において棒線932は、
運動時の消費カロリー量を示す。また、棒線934は、安静時の消費カロリー量を示す。
また、変化曲線942は、安静時の消費カロリーが低い場合の血糖値の積分値の予想値(
または、HbA1Cの予測値)の推移を示す。また、変化曲線944は、安静時の消費カ
ロリー量が増加した場合の血糖値の積分値の予想値(または、HbA1Cの予測値)の推
移を示す。
予測血糖値算出装置100は、ユーザーの指示により、過去の任意の時点のユーザーの
行動(たとえば、食事量、運動量など)をデータ上またはグラフ上で変化させてもよい。
これにより、たとえば、ユーザーは、過去の行動の変化にともなって、第3の予測血糖値
変化曲線がどのように変化するかを、確認することができる。また、予測血糖値算出装置
100は、現在または将来の任意の時点からの第3の予測血糖値変化曲線を算出してもよ
い。この場合、予測血糖値算出装置100は、ユーザーの指示により、将来の任意の時点
のユーザーの行動(たとえば、食事量、運動量など)をデータ上またはグラフ上で変化さ
せてもよい。これにより、たとえば、ユーザーは、将来の行動の変化にともなって、第3
の予測血糖値変化曲線がどのように変化するかを、確認することができる。ユーザーは、
これらの機能を活用することによって、血糖値を最適値とするためには、過去にどのよう
な行動をおこなっていれば好ましかったか、将来どのように行動することが好ましいかを
、容易に判断することができる。予測血糖値算出装置100は、これらの判断を自動的に
おこなう機能をさらに有してもよい。
本実施形態に係る予測血糖値算出システム10は、糖尿病患者向けの指導システムに適
用することができる。この場合、医師および医師に準ずる指導者は、予測血糖値算出シス
テム10を利用することで、糖尿病患者の食事、運動などの行動による、血糖値、摂取カ
ロリー、消費カロリーなどの変化を、糖尿病患者に対して視覚的に訴えかけることができ
る。また、予測血糖値算出システム10が、高精度な第2の予測血糖値変化曲線を出力す
ることができるため、医師および医師に準ずる指導者は、経験、知識が少ない場合であっ
ても、予測血糖値算出システム10を利用することで、糖尿病患者に対して適切なアドバ
イスをおこなうことができる。さらに、予測血糖値算出システム10は、入力パラメータ
が与えられることで、自動的に第3の予測血糖値変化曲線を出力することができるので、
糖尿病患者は、自ら予測血糖値算出システム10を個人的に利用することで、医師および
医師に準ずる指導者に頼らずに、自ら適切な行動(いつ、何を、どれくらいすればよいの
か)を判断することができる。
図10は、第2の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の機能構成を示す。第2の
実施形態に係る予測血糖値算出装置100は、予測血糖値算出部220が、第4予測血糖
値算出部226をさらに備える点で、第1の実施形態に係る予測血糖値算出装置100と
相違する。
第4予測血糖値算出部226は、ユーザーの基礎代謝に関する基礎代謝情報および予め
定められた数式を用いて、第4の前記予測血糖値変化曲線を算出する。第4の予測血糖値
変化曲線とは、ユーザーの基礎代謝に基づく、予測血糖値変化曲線を示す。第3予測血糖
値算出部230は、第1予測血糖値算出部222によって算出された第1の予測血糖値変
化曲線と、第2予測血糖値算出部224によって算出された第2の予測血糖値変化曲線と
、第4予測血糖値算出部226によって算出された第4の予測血糖値変化曲線とを統合す
ることにより、ユーザーの基礎代謝にさらに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出す
ることができる。これにより、出力部240は、ユーザーの基礎代謝にさらに基づく第3
の予測血糖値変化曲線を出力することができる。
たとえば、第3予測血糖値算出部230は、対象期間中の各時刻について、第4の予測
血糖値変化曲線に示された当該時刻における血糖値の増減値をさらに加算することにより
、当該時刻における血糖値の予測値を算出する。第3予測血糖値算出部230は、対象期
間中の単位時間ごとの全ての時刻において、第4の予測血糖値変化曲線に示された当該時
刻における血糖値の増減値をさらに加算することにより、ユーザーの基礎代謝にさらに基
づく、血糖値の予測値の変化を時系列で示す第3の予測血糖値変化曲線を算出する。
図11は、第4の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。第4予測血糖値算出部2
26は、時間が経過するにつれて血糖値が低下する第4の予測血糖値変化曲線を算出する
。たとえば、第4予測血糖値算出部226は、単位時間あたりの血糖値の低下量Δg2を
満たす、第4の予測血糖値変化曲線を算出する。第4予測血糖値算出部226は、以下の
数式(11)を用いて、単位時間あたりの血糖値の低下量Δg2を算出する。
Δg2=KT×sl6・・・(11)
上記数式(11)において、KTおよびsl6は、ユーザーの基礎代謝に関する基礎代
謝情報を示す。このうち、KTは、基礎代謝量を示す。基礎代謝量KTには固定値が用い
られる。基礎代謝量KTは、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体
に予め格納されている。第4予測血糖値算出部226は、基礎代謝量KTを、上記記録媒
体から取得する。基礎代謝量KTには可変値が用いられてもよい。たとえば、基礎代謝量
KTは、ユーザー毎に異なる値であってもよい。また、基礎代謝量KTは、ユーザーの属
性毎に異なる値であってもよい。これらの場合、第4予測血糖値算出部226は、基礎代
謝量KTを外部の装置から取得してもよい。たとえば、第4予測血糖値算出部226は、
基礎代謝量KTを、身体特性情報取得部208によって取得された身体特性情報から抽出
してもよい。
上記数式(11)において、sl6は、係数を示す。係数sl6には固定値が用いられ
る。係数sl6は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリーなどの記録媒体に予め格
納されている。係数sl6には可変値が用いられてもよい。たとえば、係数sl6は、ユ
ーザー毎に異なる値であってもよい。また、係数sl6は、ユーザーの属性毎に異なる値
であってもよい。これらの場合、第4予測血糖値算出部226は、係数sl6を外部の装
置から取得してもよい。
たとえば、基礎代謝量KTには、「0.0145(kcal/sec)」が用いられる
。また、係数aには、「−0.95」が用いられる。この場合、第4予測血糖値算出部2
26は、単位時間(1秒)あたりの血糖値の低下量Δg2として、およそ「−0.013
8(mg/dL/sec)」を算出する。このように、第4予測血糖値算出部226は、
時間が経過するにつれて血糖値が低下する第4の予測血糖値変化曲線を算出する。特に、
第4予測血糖値算出部226は、上記数式(11)を用いたことで、基礎代謝量(安静時
の消費カロリー)が多いほど、単位時間あたりの血糖値の低下量が多くなる第4の予測血
糖値変化曲線を算出する。
図12は、第2の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の処理手順を示す。図12
に示す処理フローにおいて、S802−S824は、図8に示した第1の実施形態に係る
予測血糖値算出装置100の処理手順と同様である。このため、ここでは、S802−S
824の説明を省略し、S818に続くS842以降について説明する。
ステップS842においては、第4予測血糖値算出部226が、第4の予測血糖値変化
曲線を算出する(ステップS842)。そして、第3予測血糖値算出部230が、ステッ
プS810で算出された第1の予測血糖値変化曲線と、ステップS822で算出された第
2の予測血糖値変化曲線と、ステップS842で算出された第4の予測血糖値変化曲線と
を統合することにより、ユーザーが摂取した食事と、ユーザーが消費した消費カロリーと
、ユーザーの基礎代謝とに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出する(ステップS8
44)。そして、出力部240が、ステップS844で算出された第3の予測血糖値変化
曲線を出力して(ステップS846)、予測血糖値算出装置100は、一連の処理を終了
する。ここで、本実施形態の予測血糖値算出装置100は、秒単位あるいは分単位、たと
えば、4秒単位で、ステップS842で示した、第4の予測血糖変化曲線の算出処理をお
こなう。そして、秒単位あるいは分単位、たとえば、4秒単位で、ステップS844−S
846で示した、第3の予測血糖変化曲線の算出処理および出力処理をおこなう。このよ
うに、秒単位あるいは分単位で処理をおこなうことで、刻一刻と変化する血糖値に応じて
、最新の予測血糖値変化曲線をユーザーに提示することができる。
第2の実施形態に係る予測血糖値算出装置100によれば、ユーザーの基礎代謝量をさ
らに考慮し、かつ単純な計算式を用いて、第4の予測血糖値変化曲線を算出し、第4の予
測血糖値変化曲線をさらに統合することにより、第3の予測血糖値変化曲線を算出する。
これにより、予測血糖値算出装置100は、実際に人体で生じる血糖値の変化との誤差が
小さく、高精度な第3の予測血糖値変化曲線を効率的に算出することができる。
図13は、第3の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の機能構成を示す。第3の
実施形態に係る予測血糖値算出装置100は、予測血糖値算出部220が、第5予測血糖
値算出部228をさらに備える点で、第2の実施形態に係る予測血糖値算出装置100と
相違する。
第5予測血糖値算出部228は、ユーザーの肝機能に関する肝機能情報および予め定め
られた数式を用いて、第5の予測血糖値変化曲線を算出する。第5の予測血糖値変化曲線
とは、ユーザーの肝機能に基づく、予測血糖値変化曲線を示す。第3予測血糖値算出部2
30は、第1予測血糖値算出部222によって算出された第1の予測血糖値変化曲線と、
第2予測血糖値算出部224によって算出された第2の予測血糖値変化曲線と、第4予測
血糖値算出部226によって算出された第4の予測血糖値変化曲線と、第5予測血糖値算
出部228によって算出された第5の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、ユー
ザーの肝機能にさらに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出することができる。これ
により、出力部240は、ユーザーの肝機能にさらに基づく、第3の予測血糖値変化曲線
を出力することができる。
たとえば、第3予測血糖値算出部230は、対象期間中の各時刻について、第5の予測
血糖値変化曲線に示された当該時刻における血糖値の増減値をさらに加算することにより
、当該時刻における血糖値の予測値を算出する。第3予測血糖値算出部230は、対象期
間中の全ての時刻において、第5の予測血糖値変化曲線に示された当該時刻における血糖
値の増減値をさらに加算することにより、ユーザーの肝機能にさらに基づく、血糖値の予
測値の変化を時系列で示す第3の予測血糖値変化曲線を算出する。
図14は、第5の予測血糖値変化曲線を算出する処理を示す。第5の予測血糖値変化曲
線は、遅延期間sec11、上昇期間sec12、平衡期間sec13、および下降期間
sec14を含んで構成されている。遅延期間sec11は、血糖値が規定値よりも低下
してから血糖値が上昇を開始するまでの期間を示す。上昇期間sec12は、血糖値が上
昇を開始してから、血糖値がピーク値まで到達するまでの期間を示す。平衡期間sec1
3は、血糖値がピーク値で平衡する期間を示す。下降期間sec14は、血糖値がピーク
値から下降を開始してから、血糖値が規定値まで到達するまでの期間を示す。第5予測血
糖値算出部228は、上記複数の期間のそれぞれについて、血糖値変化曲線を算出する。
そして、第5予測血糖値算出部228は、上記複数の期間のそれぞれの血糖値変化曲線を
結合することにより、第5の予測血糖値変化曲線を算出する。
まず、遅延期間sec11についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第5予測
血糖値算出部228は、遅延期間sec11について、以下の条件(l1)−(l3)を
満たす血糖値変化曲線を算出する。(l1)遅延期間sec11の始期は、血糖値が規定
値よりも低下した時点とする。(l2)遅延期間sec11の終期は、血糖値が規定値よ
りも低下した時点から遅延期間量d4が経過した時点とする。(l3)遅延期間sec1
1は、血糖値が規定値よりも低下した時点の血糖値c2を維持する。遅延期間量d4には
、固定値が用いられる。遅延期間量d4は、予測血糖値算出装置100が備えるメモリー
などの記録媒体に予め格納されている。たとえば、遅延期間量d4には、「15(分)」
が用いられる。
上記規定値には、可変値が用いられる。具体的には、ユーザーの体調によって異なる値
が用いられる。より具体的には、ユーザーの体調が悪いほど、高い値が用いられる。たと
えば、第5予測血糖値算出部228は、ユーザーの体調が「1」の場合、上記規定値に、
「150(mg/dL)」を用いる。また、第5予測血糖値算出部228は、ユーザーの
体調が「2」の場合、上記規定値に、「130(mg/dL)」を用いる。また、第5予
測血糖値算出部228は、ユーザーの体調が「3」の場合、上記規定値に、「110(m
g/dL)」を用いる。また、第5予測血糖値算出部228は、ユーザーの体調が「4」
の場合、上記規定値に、「100(mg/dL)」を用いる。また、第5予測血糖値算出
部228は、ユーザーの体調が「5」の場合、上記規定値に、「90(mg/dL)」を
用いる。第5予測血糖値算出部228は、第2予測血糖値算出部224と同様に、体調決
定テーブル234を参照することにより、ユーザーの体調を決定する。
つぎに、上昇期間sec12についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第5予
測血糖値算出部228は、上昇期間sec12について、以下の条件(m1)−(m3)
を満たす血糖値変化曲線を算出する。(m1)上昇期間sec12の始期は、遅延期間s
ec11の終期とする。(m2)上昇期間sec12の終期は、血糖値が、血糖値が規定
値よりも低下した時点の血糖値c2と血糖値の上昇値h3との合算値に達した時点とする
。(m3)上昇期間sec12においては、血糖値が、血糖値の上昇時の傾きsl7で上
昇する。たとえば、第5予測血糖値算出部228は、以下の数式(12)を用いて、血糖
値の上昇値h3を算出する。また、第5予測血糖値算出部228は、以下の数式(13)
を用いて、血糖値の上昇時の傾きsl7を算出する。
h3=T×GII×sm×ib×l1・・・(12)
sl7=T×GII×m1・・・(13)
上記数式(12)および(13)において、T、GII、sm、ib、l1、およびm
1は、肝機能に関する肝機能情報を示す。このうち、T、GII、sm、ib、l1、お
よびm1は、数式(1)および(2)と同様である。ただし、上記数式(12)において
は、糖質量T、GI値GII、セカンドミール効果値sm、には固定値が用いられる点で
、数式(1)および(2)と異なる。たとえば、糖質量Tには、「20.0(cal)」
が用いられる。また、GI値GIIには、「3」が用いられる。また、セカンドミール効
果値smには、「1.0」が用いられる。なお、数式(12)および(13)において固
定値としたものについては、数式(12)および(13)においても、数式(1)および
(2)と同様に、可変値が用いられてもよい。
つぎに、平衡期間sec13についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第5予
測血糖値算出部228は、平衡期間sec13について、以下の条件(n1)−(n3)
を満たす血糖値変化曲線を算出する。(n1)平衡期間sec13の始期は、上昇期間s
ec12の終期とする。(n2)平衡期間sec13の終期は、平衡期間sec13の始
期から平衡期間量e3が経過した時点とする。(n3)平衡期間sec13は、血糖値が
規定値よりも低下した時点の血糖値c2と血糖値の上昇値h3との合算値を維持する。た
とえば、第5予測血糖値算出部228は、以下の数式(14)を用いて、平衡期間量e3
を算出する。なお、以下の数式(14)において、T、GII、n1、およびsmは、肝
機能情報であって、数式(3)と同様である。
e3=(T×GII×n1)/sm・・・(14)
つぎに、下降期間sec14についての血糖値変化曲線の算出方法を説明する。第5予
測血糖値算出部228は、下降期間sec14について、以下の条件(o1)−(o3)
を満たす血糖値変化曲線を算出する。(o1)下降期間sec14の始期は、平衡期間s
ec13の終期とする。(o2)下降期間sec14の終期は、血糖値が、血糖値が規定
値よりも低下した時点の血糖値c2に達した時点とする。(o3)下降期間sec14に
おいては、血糖値が、血糖値の下降時の傾きsl8で下降する。たとえば、第5予測血糖
値算出部228は、以下の数式(15)を用いて、血糖値の下降時の傾きsl8を算出す
る。なお、以下の数式(15)において、T、GII、およびp1は、肝機能情報であっ
て、数式(4)と同様である。
sl8=T×GII×p1・・・(15)
図15は、第3の実施形態に係る予測血糖値算出装置100の処理手順を示す。図15
に示す処理フローにおいて、S802−S844は、図12に示した第2の実施形態に係
る予測血糖値算出装置100の処理手順と同様である。このため、ここでは、S802−
S844の説明を省略し、S844に続くS852以降について説明する。
ステップS852においては、第5予測血糖値算出部228が、ステップS844で算
出された第3の予測血糖値変化曲線に示されている血糖値不足期間の数を、変数n3に格
納する(ステップS852)。
つぎに、第5予測血糖値算出部228が、変数n3の値が0か否かを判断する(ステッ
プS854)。ステップS854において、変数n3の値が0であると判断した場合(ス
テップS854:Yes)、予測血糖値算出装置100は、ステップS860へ処理を進
める。ステップS854において、変数n3の値が0ではないと判断した場合(ステップ
S854:No)、第5予測血糖値算出部228が、ステップS844で算出された第3
の予測血糖値変化曲線に示されている血糖値不足期間のうち、一の血糖値不足期間に関す
る第5の予測血糖値変化曲線を算出する(ステップS856)。さらに、第5予測血糖値
算出部228が、変数n3に格納されている値から1を減算した値を、変数n3に格納し
(ステップS858)、処理をステップS854へ戻す。第5予測血糖値算出部228は
、全ての血糖値不足期間について、第5の予測血糖値変化曲線を算出するまで、ステップ
S854−S858を繰り返しおこなう。
ステップS860においては、第3予測血糖値算出部230が、ステップS810で算
出された第1の予測血糖値変化曲線と、ステップS822で算出された第2の予測血糖値
変化曲線と、ステップS826で算出された第4の予測血糖値変化曲線と、ステップS8
56で算出された第5の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、ユーザーが摂取し
た食事と、ユーザーが消費した消費カロリーと、ユーザーの基礎代謝と、ユーザーの肝機
能とに基づく、第3の予測血糖値変化曲線を算出する(ステップS860)。そして、出
力部240が、ステップS860で算出された第3の予測血糖値変化曲線を出力して(ス
テップS862)、予測血糖値算出装置100は、一連の処理を終了する。ここで、本実
施形態の予測血糖値算出装置100は、秒単位あるいは分単位、たとえば、4秒単位で、
ステップS852−S858で示した、第5の予測血糖変化曲線の算出処理をおこなう。
そして、秒単位あるいは分単位、たとえば、4秒単位で、ステップS860−S862で
示した、第3の予測血糖変化曲線の算出処理および出力処理をおこなう。このように、秒
単位あるいは分単位で処理をおこなうことで、刻一刻と変化する血糖値に応じて、最新の
予測血糖値変化曲線をユーザーに提示することができる。
第3の実施形態に係る予測血糖値算出装置100によれば、ユーザーの肝機能をさらに
考慮し、かつ単純な計算式を用いて、第5の予測血糖値変化曲線を算出し、第5の予測血
糖値変化曲線をさらに統合することにより、第3の予測血糖値変化曲線を算出する。これ
により、予測血糖値算出装置100は、実際に人体で生じる血糖値の変化との誤差が小さ
く、高精度な第3の予測血糖値変化曲線を効率的に算出することができる。
図16は、予測血糖値算出装置100のハードウェア構成を示す。予測血糖値算出装置
100は、CPU1505、ROM1510、RAM1520、HD(ハードディスク)
ドライブ1525、通信インターフェース1530、外部メモリードライブ1540、外
部メモリー1542、入力デバイス1550、および表示デバイス1560を備える。
ROM1510、RAM1520、およびHDドライブ1525は、各種データおよび
各種プログラムを格納する。CPU1505は、ROM1510、RAM1520、また
はHDドライブ1525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理およ
び各種ハードウェア制御をおこなう。なお、予測血糖値算出装置100は、HDドライブ
1525の代わりに、フラッシュメモリーなどの他の記録媒体を備えてもよい。また、予
測血糖値算出装置100は、HDドライブ1525を備えなくともよい。この場合、予測
血糖値算出装置100は、ROM1510などの他の記録媒体が、上記したHDドライブ
1525の機能を有してもよい。CPU1505により実行されるプログラムは、予測血
糖値算出装置100(すなわちコンピューター)を、図1から図15に関連して説明した
、情報取得部200、予測血糖値算出部220、および出力部240として機能させる。
通信インターフェース1530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介
して外部装置に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリードライブ1540は、外
部メモリー1542に接続し、外部メモリー1542に対するデータの送受信をおこなう
。外部メモリー1542としては、たとえば、メモリーカードが挙げられる。外部メモリ
ー1542は、フレキシブルディスク、CD、DVD等の記録媒体であってもよい。
表示デバイス1560は、各種データを表示する。表示デバイス1560としては、た
とえば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディ
スプレイ、電子ペーパーなどが挙げられる。入力デバイス1550は、予測血糖値算出装
置100に対する操作を入力する。入力デバイス1550としては、たとえば、マウス、
キーボード、入力ボタン、タッチパネルなどが挙げられる。
CPU1505が実行するプログラムは、たとえば、上記した外部メモリー1542に
格納されて、予測血糖値算出装置100に提供され、予測血糖値算出装置100にインス
トールされてもよい。また、CPU1505が実行するプログラムは、外部装置から通信
ネットワークを介して、予測血糖値算出装置100に提供され、予測血糖値算出装置10
0にインストールされてもよい。
以上、本発明の第1の実施形態−第3の実施形態について説明したが、本発明は上述し
た第1の実施形態−第3の実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能で
ある。例えば、上述の第1の実施形態−第3の実施形態を以下のように変形して本発明を
実施してもよい。
予測血糖値算出システム10の装置構成は、図1に示したものに限らない。たとえば、
予測血糖値算出システム10は、予測血糖値算出装置100を備えずに、端末装置112
、活動量計114、脈拍計116のいずれかが、予測血糖値算出装置100の機能を有し
てもよい。また、予測血糖値算出システム10は、活動量計114を備えずに、端末装置
112または脈拍計116が、活動量計114の機能を有してもよい。また、予測血糖値
算出システム10は、脈拍計116を備えずに、端末装置112または活動量計114が
、脈拍計116の機能を有してもよい。また、予測血糖値算出システム10は、端末装置
112、活動量計114、脈拍計116、および予測血糖値算出装置100の全ての機能
を有する情報処理装置を備えてもよい。
予測血糖値算出システム10は、入力装置群110と予測血糖値算出装置100との間
において、データを仲介する、パーソナル・コンピューター、携帯情報端末などの仲介装
置をさらに備えてもよい。この場合、仲介装置は、入力装置群110から送信された各種
データを一旦蓄積しておき、予め定められたタイミング、またはユーザーが指定したタイ
ミングで、蓄積された各種データを、予測血糖値算出装置100へ送信してもよい。なお
、仲介装置は、端末装置112、活動量計114、または脈拍計116のいずれかであっ
てもよい。
予測血糖値算出部220は、種類が異なる複数の予測血糖値変化曲線(第1の予測血糖
値変化曲線、第2の予測血糖値変化曲線、第4の予測血糖値変化曲線、および第5の予測
血糖値変化曲線)のうちの一つまたは複数を選択的に算出してもよい。さらに、予測血糖
値算出部220は、選択的に算出した複数の予測血糖値変化曲線を統合することにより、
第3の予測血糖値変化曲線を算出してもよい。たとえば、予測血糖値算出部220は、ユ
ーザーの選択指示に応じて、一つまたは複数の予測血糖値変化曲線を選択的に算出しても
よい。また、予測血糖値算出部220は、予測血糖値算出装置100の処理能力に応じて
、一つまたは複数の予測血糖値変化曲線を選択的に算出してもよい。また、予測血糖値算
出部220は、予測血糖値算出システム10を利用したサービスの内容に応じて、一つま
たは複数の予測血糖値変化曲線を選択的に算出してもよい。
なお、予測血糖値算出部220は、各予測血糖値変化曲線を算出する処理をおこなう際
、当該処理に含まれる複数の処理工程のうち、実際に処理をおこなう処理工程を選択的に
決定してもよい。たとえば、予測血糖値算出部220は、ユーザーの選択指示に応じて、
実際に処理をおこなう処理工程を選択的に決定してもよい。また、予測血糖値算出部22
0は、予測血糖値算出装置100の処理能力に応じて、実際に処理をおこなう処理工程を
選択的に決定してもよい。また、予測血糖値算出部220は、予測血糖値算出システム1
0を利用したサービスの内容に応じて、実際に処理をおこなう処理工程を選択的に決定し
てもよい。
予測血糖値算出部220は、複数の入力パラメータのうちの、必須でないパラメータの
一つまたは複数を選択的に用いて、各種予測血糖値変化曲線を算出してもよい。たとえば
、予測血糖値算出部220は、ユーザーの選択指示に応じて、必須でないパラメータの一
つまたは複数を選択的に用いて、各種予測血糖値変化曲線を算出してもよい。また、予測
血糖値算出部220は、予測血糖値算出装置100の処理能力に応じて、必須でないパラ
メータの一つまたは複数を選択的に用いて、各種予測血糖値変化曲線を算出してもよい。
また、予測血糖値算出部220は、予測血糖値算出システム10を利用したサービスの内
容に応じて、必須でないパラメータの一つまたは複数を選択的に用いて、各種予測血糖値
変化曲線を算出してもよい。
出力部240は、種類が異なる複数の予測血糖値変化曲線(第1の予測血糖値変化曲線
、第2の予測血糖値変化曲線、第4の予測血糖値変化曲線、第5の予測血糖値変化曲線、
および第3の予測血糖値変化曲線)のうちの一つまたは複数を選択的に出力してもよい。
たとえば、出力部240は、ユーザーの選択指示に応じて、一つまたは複数の予測血糖値
変化曲線を選択的に出力してもよい。また、出力部240は、予測血糖値算出装置100
の処理能力に応じて、一つまたは複数の予測血糖値変化曲線を選択的に出力してもよい。
また、出力部240は、予測血糖値算出システム10を利用したサービスの内容に応じて
、一つまたは複数の予測血糖値変化曲線を選択的に出力してもよい。
端末装置112によって食事情報を得る方法は、どのような方法であってもよい。たと
えば、端末装置112は、食事情報をユーザーに入力させてもよい。また、端末装置11
2は、食事内容をユーザーに入力させ、食事内容と食事情報とが対応付けて格納された食
事データベースを参照することにより、当該食事内容に基づいて食事情報を算出してもよ
い。この場合、食事データベースは、端末装置112が備えてもよく、外部の装置が備え
てもよい。また、端末装置112は、食事内容を予測血糖値算出装置100へ送信しても
よい。この場合、予測血糖値算出装置100は、食事内容と食事情報とが対応付けて格納
された食事データベースを参照することにより、端末装置112から送信された食事内容
に基づいて食事情報を算出してもよい。この場合、食事データベースは、予測血糖値算出
装置100が備えてもよく、外部の装置が備えてもよい。
端末装置112は、食事内容を自動的に認識する機能を有してもよい。たとえば、端末
装置112は、食器、レシートなどに添付されたバーコードを読み取ることにより、食事
内容を自動的に認識してもよい。また、端末装置112は、食器、レシートなどに添付さ
れたICタグから食事内容が示された情報を読み取ることにより、食事内容を自動的に認
識してもよい。また、端末装置112は、食事の画像を撮像し、当該食事画像に対する画
像認識処理をおこなうことにより、食事内容を自動的に認識してもよい。
10・・・予測血糖値算出システム、100・・・予測血糖値算出装置、110・・・
入力装置群、112・・・端末装置、114・・・活動量計、116・・・脈拍計、14
0・・・通信ネットワーク、200・・・情報取得部、202・・・食事情報取得部、2
03・・・飲酒情報取得部、204・・・消費カロリー情報取得部、206・・・脈拍情
報取得部、208・・・身体特性情報取得部、220・・・予測血糖値算出部、222・
・・第1予測血糖値算出部、224・・・第2予測血糖値算出部、226・・・第4予測
血糖値算出部、228・・・第5予測血糖値算出部、230・・・第3予測血糖値算出部
、240・・・出力部

Claims (8)

  1. ユーザーの血糖値の予測値の変化を時系列で示す予測血糖値変化曲線を算出する予測血糖値算出装置であって、
    前記ユーザーが摂取した食事に関する食事情報を取得する食事情報取得部と、
    前記ユーザーが消費した消費カロリーに関する消費カロリー情報を取得する消費カロリー情報取得部と、
    前記ユーザーの飲酒に関する飲酒情報を取得する飲酒情報取得部と、
    前記食事情報および予め定められた数式を用いて、前記食事に基づく第1の前記予測血糖値変化曲線を算出する第1予測血糖値算出部と、
    前記飲酒情報および予め定められた数式を用いて、前記ユーザーの飲酒時の消費カロリーの予測値の変化を時系列で示す予測消費カロリー変化曲線を算出し、 前記予測消費カロリー変化曲線および予め定められた数式を用いて、前記飲酒に基づく第2の前記予測血糖値変化曲線を算出する第2予測血糖値算出部と、
    前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事、前記飲酒および前記消費カロリーに基づく第3の前記予測血糖値変化曲線を算出する第3予測血糖値算出部と
    を備えることを特徴とする予測血糖値算出装置。
  2. 前記第2予測血糖値算出部は、
    前記消費カロリー情報が取得できなかった期間については、前記消費カロリー情報が取得できた他の期間の消費カロリー情報および予め定められた数式を用いて、前記第2の予測血糖値変化曲線を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の予測血糖値算出装置。
  3. 前記ユーザーの基礎代謝に関する基礎代謝情報および予め定められた数式を用いて、前記基礎代謝に基づく第4の前記予測血糖値変化曲線を算出する第4予測血糖値算出部をさらに備え、
    前記第3予測血糖値算出部は、
    前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線と、前記第4の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事、前記消費カロリー、前記飲酒および前記基礎代謝に基づく前記第3の予測血糖値変化曲線を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の予測血糖値算出装置。
  4. 前記ユーザーの肝機能に関する肝機能情報および予め定められた数式を用いて、前記肝機能に基づく第5の前記予測血糖値変化曲線を算出する第5予測血糖値算出部をさらに備え、
    前記第3予測血糖値算出部は、
    前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線と、前記第4の予測血糖値変化曲線と、前記第5の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事、前記消費カロリー、前記基礎代謝、前記飲酒および前記肝機能に基づく前記第3の予測血糖値変化曲線を算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の予測血糖値算出装置。
  5. 前記予測血糖値算出装置は、
    種類が異なる複数の前記予測血糖値変化曲線を選択的に算出し、
    前記第3予測血糖値算出部は、
    選択的に算出された複数の前記予測血糖値変化曲線を統合することにより、前記第3の予測血糖値変化曲線を算出する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の予測血糖値算出装置。
  6. 前記第3予測血糖値算出部は、
    前記第3の予測血糖値変化曲線を予め定められている単位時間ごとに算出する ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の予測血糖値算出装置。
  7. ユーザーの血糖値の予測値の変化を時系列で示す予測血糖値変化曲線を算出する予測血糖値算出装置による予測血糖値算出方法であって、
    前記予測血糖値算出装置が備える食事情報取得部が、前記ユーザーが摂取した食事に関する食事情報を取得する食事情報取得工程と、
    前記ユーザーの飲酒に関する飲酒情報を取得する飲酒情報取得工程と、
    前記予測血糖値算出装置が備える消費カロリー情報取得部が、前記ユーザーが消費した消費カロリーに関する消費カロリー情報を取得する消費カロリー情報取得工程と、
    前記予測血糖値算出装置が備える第1予測血糖値算出部が、前記食事情報および予め定められた数式を用いて、前記食事に基づく第1の前記予測血糖値変化曲線を算出する第1予測血糖値算出工程と、
    前記飲酒情報および予め定められた数式を用いて、前記ユーザーの飲酒時の消費カロリーの予測値の変化を時系列で示す予測消費カロリー変化曲線を算出し、 前記予測消費カロリー変化曲線および予め定められた数式を用いて、前記飲酒に基づく第2の前記予測血糖値変化曲線を算出する第2予測血糖値算出工程と、
    前記予測血糖値算出装置が備える第3予測血糖値算出部が、前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事、飲酒および前記消費カロリーに基づく第3の前記予測血糖値変化曲線を算出する第3予測血糖値算出工程と
    を備えることを特徴とする予測血糖値算出方法。
  8. ユーザーの血糖値の予測値の変化を時系列で示す予測血糖値変化曲線を算出する予測血糖値算出装置用のプログラムであって、
    コンピューターを、
    前記ユーザーが摂取した食事に関する食事情報を取得する食事情報取得部、
    前記ユーザーの飲酒に関する飲酒情報を取得する飲酒情報取得部、
    前記ユーザーが消費した消費カロリーに関する消費カロリー情報を取得する消費カロリー情報取得部、
    前記食事情報および予め定められた数式を用いて、前記食事に基づく第1の前記予測血糖値変化曲線を算出する第1予測血糖値算出部、
    前記飲酒情報および予め定められた数式を用いて、前記ユーザーの飲酒時の消費カロリーの予測値の変化を時系列で示す予測消費カロリー変化曲線を算出し、 前記予測消費カロリー変化曲線および予め定められた数式を用いて、前記飲酒に基づく第2の前記予測血糖値変化曲線を算出する第2予測血糖値算出部、および
    前記第1の予測血糖値変化曲線と、前記第2の予測血糖値変化曲線とを統合することにより、前記食事および前記消費カロリーに基づく第3の前記予測血糖値変化曲線を算出する第3予測血糖値算出部
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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