JP5082228B2 - 固体電解質及びこれを用いた表示素子 - Google Patents

固体電解質及びこれを用いた表示素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5082228B2
JP5082228B2 JP2005333996A JP2005333996A JP5082228B2 JP 5082228 B2 JP5082228 B2 JP 5082228B2 JP 2005333996 A JP2005333996 A JP 2005333996A JP 2005333996 A JP2005333996 A JP 2005333996A JP 5082228 B2 JP5082228 B2 JP 5082228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silver
solid electrolyte
sch
display element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005333996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007141658A (ja
Inventor
典之 苔口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2005333996A priority Critical patent/JP5082228B2/ja
Publication of JP2007141658A publication Critical patent/JP2007141658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082228B2 publication Critical patent/JP5082228B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

本発明は、新規の固体電解質とそれを用い、銀の溶解析出を利用した電気化学的な表示素子に関するものである。
近年、パーソナルコンピューターの動作速度の向上、ネットワークインフラの普及、データストレージの大容量化と低価格化に伴い、従来紙への印刷物で提供されたドキュメントや画像等の情報を、より簡便な電子情報として入手、電子情報を閲覧する機会が益々増大している。
この様な電子情報の閲覧手段として、従来の液晶ディスプレイやCRT、また近年では、有機ELディスプレイ等の発光型が主として用いられているが、特に、電子情報がドキュメント情報の場合、比較的長時間にわたってこの閲覧手段を注視する必要があり、これらの行為は必ずしも人間に優しい手段とは言い難く、一般に発光型のディスプレイの欠点として、フリッカーで目が疲労する、持ち運びに不便、読む姿勢が制限され、静止画面に視線を合わせる必要が生じる、長時間読むと消費電力が嵩む等が知られている。
これらの欠点を補う表示手段として、外光を利用し、像保持の為に電力を消費しない(メモリー性)反射型ディスプレイが知られているが、下記の理由で十分な性能を有しているとは言い難い。
すなわち、反射型液晶等の偏光板を用いる方式は、反射率が約40%と低く白表示に難があり、また構成部材の作製に用いる製法の多くは簡便とは言い難い。また、ポリマー分散型液晶は高い電圧を必要とし、また有機物同士の屈折率差を利用しているため、得られる画像のコントラストが十分でない。また、ポリマーネットワーク型液晶は電圧高いことと、メモリー性を向上させるために複雑なTFT回路が必要である等の課題を抱えている。また、電気泳動法による表示素子は、10V以上の高い電圧が必要となり、電気泳動性粒子凝集による耐久性に懸念がある。また、エレクトロクロミック表示素子は、3V以下の低電圧で駆動が可能であるが、黒色またはカラー色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブルー、グリーン、レッド等)の色品質が十分でなく、メモリー性を確保するため表示セルに蒸着膜等の複雑な膜構成が必要などの懸念点がある。
これら上述の各方式の欠点を解消する表示方式として、金属または金属塩の溶解析出を利用するエレクトロデポジション(以下、EDと略す)方式が知られている。ED方式は、3V以下の低電圧で駆動が可能で、簡便なセル構成、黒と白のコントラストや黒品質に優れる等の利点があり、様々な方法が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
本発明者は、上記特許文献に開示されている技術を詳細に検討した結果、従来技術は、電解質に有機溶媒を含有しており、高温環境下で長期間にわたり保存すると、表示素子のシール性が破壊されて液体がこぼれ出し、周囲を汚染したり、またシール剤への有機溶媒の浸透揮発により電解液の組成が変化し、表示性能の変動が生じる課題があることが判明した。
また、有機溶媒を用いない構成として銀塩常温溶融塩を電解質材料に用いた構成も知られているが、該銀塩溶融塩は液体であり、液体ハンドリングに伴う製造工程の複雑化、表示素子破損時の液体の飛散に伴う安全性の懸念が生じるという課題があることが判明した。
米国特許第4,240,716号明細書 特許第3428603号公報 特開2003−241227号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、有機溶媒を含有せず、安定性に優れた固体電解質と、それを用いて高温環境下での耐久性が向上した表示素子を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.銀塩常温溶融塩、フィラー粒子及び光重合性組成物から形成され、実質的に有機溶媒を含まないことを特徴とする固体電解質。
2.前記銀塩常温溶融塩が、銀塩と下記一般式(I)または(II)で表される化合物から形成されることを特徴とする前記1に記載の固体電解質。
〔式中、Mは水素原子、金属原子または4級アンモニウムを表す。Zはイミダゾール環類を除く含窒素複素環を表す。nは0〜5の整数を表し、R は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、カルボニル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または複素環基を表し、nが2以上の場合、それぞれのR は同じであってもよく、異なってもよく、お互いに連結して縮合環を形成してもよい。〕
一般式(II)
−S−R
〔式中、R 、R は各々置換または無置換の炭化水素基を表す。ただし、S原子を含む環を形成する場合には、芳香族基をとることはない。〕
3.ハロゲンイオンまたはハロゲン原子のモル濃度を[X](モル/kg)とし、銀または銀を化学構造中に含む化合物における銀の総モル濃度を[Ag](モル/kg)としたとき、下式(1)で規定する条件を満たすことを特徴とする前記1または2に記載の固体電解質。
式(1)
0≦[X]/[Ag]≦0.01
5.対向電極の間に、銀、または銀を化学構造中に含む化合物を含有する電解質を有し、銀の溶解析出を生じさせるように該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該電解質が前記1〜3のいずれか1項に記載の固体電解質であることを特徴とする表示素子。
本発明により、有機溶媒を含有せず、安定性に優れた固体電解質と、それを用いた簡便な部材構成、低電圧で駆動可能で、表示コントラストが高く、電極耐性を向上させた表示素子を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、銀塩常温溶融塩、フィラー粒子及び光重合性組成物から形成されることを特徴とする固体電解質により、有機溶媒を含有せず、安定性に優れた固体電解質を得ることができ、また、本発明の固体電解質を用いることにより、簡便な部材構成、低電圧で駆動可能で、表示コントラストが高く、電極耐性を向上させた表示素子を実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
以下、本発明の詳細について説明する。
《固体電解質》
本発明の固体電解質は、銀塩常温溶融塩、フィラー粒子及び光重合性組成物より形成されることを特徴とする。固体電解質中の好ましい体積含有率は、表面のベタツキと強度の観点から、銀塩常温溶融塩が30%以上、75%以下、フィラー粒子が15%以上、40%以下、光重合性組成物が15%以上、35%以下であることが好ましい。
本発明の固体電解質の形成方法としては、1)銀塩常温溶融塩、フィラー粒子及び光重合性組成物を溶媒中で混合し、フィラー粒子を分散した溶液を塗布、乾燥して形成する方法、2)フィラー粒子と光重合性組成物を溶媒中で混合して、フィラー粒子を分散した溶液を塗布、乾燥した膜に、銀塩常温溶融塩を浸透させる方法、3)フィラー粒子と、光重合性組成物、銀塩常温溶融塩とを混合し、フィラー粒子を分散した混合物を塗布、乾燥して形成する方法、等が挙げられる。
本発明の固体電解質は、実質的に有機溶媒を含有しないことが好ましい。本発明でいう実質的に有機溶媒に含有しないとは、電解質中の有機溶媒含有量が5.0質量%以下であることをいい、更に好ましくは1.0質量%以下であり、特に好ましくは、有機溶媒を全く含有しないことである。
次いで、本発明の固体電解質を構成する銀塩常温溶融塩、フィラー粒子及び光重合性組成物
の詳細について説明する。
〔銀塩常温溶融塩〕
本発明に係る常温溶融塩とは、イオン性液体とも称され、カチオン及びアニオンのイオンを含む液体で、融点が25℃以下、好ましくは0℃以下、更に好ましくは−10℃以下の溶融塩の総称である。
本発明に係る銀塩常温溶融塩は、銀塩と前記一般式(I)で表される化合物、あるいは銀塩と前記一般式(II)で表される化合物から形成されていることが好ましい。
本発明に係る銀塩常温溶融塩を形成する銀塩としては、公知の銀塩を用いることができ、例えば、硝酸銀、炭酸銀、酢酸銀、p−トルエンスルホン酸銀、過塩素酸銀、トリフルオロ硫酸銀、クエン酸銀、トリフルオロ酢酸銀、ヨウ化銀、塩化銀、臭化銀、硫化銀、酸化銀、脂肪酸銀等が挙げられる。
本発明の固体電解質に含まれる銀イオン濃度は、0.2モル/kg≦[Ag]≦2.0モル/kgが好ましい。銀イオン濃度が0.2モル/kgより少ないと希薄な銀溶液となり駆動速度が遅延し、2モル/kgよりも大きいと溶解性が劣化し、低温保存時に析出が起きやすくなる傾向にあり不利である。
次いで、本発明に係る銀塩常温溶融塩を形成する前記一般式(I)で表される化合物について説明する。
前記一般式(I)において、Mは水素原子、金属原子または4級アンモニウムを表す。Zはイミダゾール環類を除く含窒素複素環を表す。nは0〜5の整数を表し、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、カルボニル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または複素環基を表し、nが2以上の場合、それぞれのR1は同じであってもよく、異なってもよく、お互いに連結して縮合環を形成してもよい。
一般式(I)のMで表される金属原子としては、例えば、Li、Na、K、Mg、Ca、Zn、Ag等が挙げられ、4級アンモニウムとしては、例えば、NH4、N(CH34、N(C494、N(CH331225、N(CH331633、N(CH33CH265等が挙げられる。
一般式(I)のZで表される含窒素複素環としては、例えば、テトラゾール環、トリアゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、インドール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトオキサゾール環等が挙げられる。
一般式(I)のR1で表されるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、ドデシル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、ベンジル等の各基が挙げられ、アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル等の各基が挙げられ、アルキルカルボンアミド基としては、例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチロイルアミノ等の各基が挙げられ、アリールカルボンアミド基としては、例えば、ベンゾイルアミノ等が挙げられ、アルキルスルホンアミド基としては、例えば、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基等が挙げられ、アリールスルホンアミド基としては、例えば、ベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基等が挙げられ、アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ等が挙げられ、アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ等の各基が挙げられ、アリールチオ基としては、例えば、フェニルチオ基、トリルチオ基等が挙げられ、アルキルカルバモイル基としては、例えば、メチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイル、ピペリジルカルバモイル、モルホリルカルバモイル等の各基が挙げられ、アリールカルバモイル基としては、例えば、フェニルカルバモイル、メチルフェニルカルバモイル、エチルフェニルカルバモイル、ベンジルフェニルカルバモイル等の各基が挙げられ、アルキルスルファモイル基としては、例えば、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、ジブチルスルファモイル、ピペリジルスルファモイル、モルホリルスルファモイル等の各基が挙げられ、アリールスルファモイル基としては、例えば、フェニルスルファモイル、メチルフェニルスルファモイル、エチルフェニルスルファモイル、ベンジルフェニルスルファモイル等の各基が挙げられ、アルキルスルホニル基としては、例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等が挙げられ、アリールスルホニル基としては、例えば、フェニルスルホニル、4−クロロフェニルスルホニル、p−トルエンスルホニル等の各基が挙げられ、アルコキシカルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル等の各基が挙げられ、アリールオキシカルボニル基としては、例えばフェノキシカルボニル等が挙げられ、アルキルカルボニル基としては、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチロイル等の各基が挙げられ、アリールカルボニル基としては、例えば、ベンゾイル基、アルキルベンゾイル基等が挙げられ、アシルオキシ基としては、例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチロイルオキシ等の各基が挙げられ、複素環基としては、例えば、オキサゾール環、チアゾール環、トリアゾール環、セレナゾール環、テトラゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、チアジン環、トリアジン環、ベンズオキサゾール環、ベンズチアゾール環、インドレニン環、ベンズセレナゾール環、ナフトチアゾール環、トリアザインドリジン環、ジアザインドリジン環、テトラアザインドリジン環基等が挙げられる。これらの置換基はさらに置換基を有するものを含む。
次に、一般式(I)で表される化合物の好ましい具体例を示すが、本発明はこれら例示する化合物に限定されるものではない。
上記例示した各化合物の中でも、本発明の目的効果をいかんなく発揮できる観点から、特に例示化合物I−12、I−18が好ましい。
次いで、本発明に係る銀塩常温溶融塩を形成する前記一般式(II)で表される化合物について説明する。
前記一般式(II)において、R2、R3は各々置換または無置換の炭化水素基を表し、これらには芳香族の直鎖基または分岐基が含まれる。また、これらの炭化水素基では、1個以上の窒素原子、酸素原子、リン原子、硫黄原子、ハロゲン原子を含んでも良い。ただし、S原子を含む環を形成する場合には、芳香族基をとることはない。
炭化水素基に置換可能な基としては、例えば、アミノ基、グアニジノ基、4級アンモニウム基、ヒドロキシル基、ハロゲン化合物、カルボン酸基、カルボキシレート基、アミド基、スルフィン酸基、スルホン酸基、スルフェート基、ホスホン酸基、ホスフェート基、ニトロ基、シアノ基等を挙げることができる。
一般に、銀の溶解析出を生じさせるためには、電解質中で銀を可溶化することが必要である。例えば、銀と配位結合を生じさたり、銀と弱い共有結合を生じさせるような、銀と相互作用を示す化学構造種を含む化合物等と共存させて、銀または銀を含む化合物を可溶化物に変換する手段を用いるのが一般的である。前記化学構造種として、ハロゲン原子、メルカプト基、カルボキシル基、イミノ基等が知られているが、本発明においては、チオエーテル基も銀溶剤として、有用に作用し、共存化合物への影響が少なく、溶媒への溶解度が高い特徴がある。
以下、本発明に係る一般式(II)で表される化合物の具体例を示すが、本発明ではこれら例示する化合物にのみ限定されるものではない。
II−1:CH3SCH2CH2OH
II−2:HOCH2CH2SCH2CH2OH
II−3:HOCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2OH
II−4:HOCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2OH
II−5:HOCH2CH2SCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SCH2CH2OH
II−6:HOCH2CH2OCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2OCH2CH2OH
II−7:H3CSCH2CH2COOH
II−8:HOOCCH2SCH2COOH
II−9:HOOCCH2CH2SCH2CH2COOH
II−10:HOOCCH2SCH2CH2SCH2COOH
II−11:HOOCCH2SCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2SCH2COOH
II−12:HOOCCH2CH2SCH2CH2SCH2CH(OH)CH2SCH2CH2SCH2CH2COOH
II−13:HOOCCH2CH2SCH2CH2SCH2CH(OH)CH(OH)CH2SCH2CH2SCH2CH2COOH
II−14:H3CSCH2CH2CH2NH2
II−15:H2NCH2CH2SCH2CH2NH2
II−16:H2NCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2NH2
II−17:H3CSCH2CH2CH(NH2)COOH
II−18:H2NCH2CH2OCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2OCH2CH2
NH2
II−19:H2NCH2CH2SCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SCH2CH2
NH2
II−20:H2NCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2
NH2
II−21:HOOC(NH2)CHCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2CH(NH2)COOH
II−22:HOOC(NH2)CHCH2SCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SCH2CH(NH2)COOH
II−23:HOOC(NH2)CHCH2OCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2OCH2CH(NH2)COOH
II−24:H2N(=O)CCH2SCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SCH2C(=O)NH2
II−25:H2N(O=)CCH2SCH2CH2SCH2C(O=)NH2
II−26:H2NHN(O=)CCH2SCH2CH2SCH2C(=O)NHNH2
II−27:H3C(O=)NHCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2NHC(O=)CH3
II−28:H2NO2SCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2SO2NH2
II−29:NaO3SCH2CH2CH2SCH2CH2SCH2CH2CH2SO3Na
II−30:H3CSO2NHCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2NHO2SCH3
II−31:H2N(NH)CSCH2CH2SC(NH)NH2・2HBr
II−32:H2(NH)CSCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SC(NH)NH2・2HCl
II−33:H2N(NH)CNHCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2NHC(NH)NH2・2HBr
II−34:〔(CH33NCH2CH2SCH2CH2SCH2CH2N(CH332+・2Cl-
上記例示した各化合物の中でも、本発明の目的効果をいかんなく発揮できる観点から、特に例示化合物II−2が好ましい。
本発明に係る銀塩を含む常温溶融塩の調製方法としては、例えば、1)銀塩と一般式(I)または一般式(II)で表される化合物を混合し、約120℃以上に加熱して溶融状態とし冷却する方法、2)銀塩と一般式(I)まはた一般式(II)で表される化合物を溶媒中に溶解させ混合し、溶媒を蒸発除去して冷却する方法等が挙げられる。
本発明に係る銀塩常温溶融塩は、エレクトロクロミックやエレクトロデポジション等の表示素子、色素増感太陽電池、リチウムイオン電池、電気2重層キャパシタ燃料電池等の電気化学素子の電解液に用いたり、特殊合成反応や金属微粒子電解析出反応の反応場としての溶媒や、焼結体作製前の原料等に用いることができるが、対向電極間に、銀、または銀を化学構造中に含む化合物を含有する電解質を有し、銀の溶解析出を生じさせるように該対向電極の駆動操作を行う表示素子に適用することを特徴とする。
〔フィラー粒子〕
本発明の固体電解質に用いられるフィラー粒子としては、固体電解質に含まれる化合物と混合しない粒子であればいかなる粒子であってもよく、以下を挙げることができる。
例えば、二酸化チタン(アナターゼ型あるいはルチル型)、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウムおよび水酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、アルカリ土類金属塩、タルク、カオリン、ゼオライト、酸性白土、ガラスなど、有機化合物としてポリエチレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂などの単体または複合混合物を挙げることができる。
〔光重合性組成物〕
本発明に係る光重合性組成物とは、重合性基を有する光重合性化合物、光重合開始剤、分光増感剤、可塑剤、界面活性剤、光感度向上剤等の総称であり、光重合性組成物の中には少なくとも光重合性化合物、光重合開始剤、分光増感剤を含むことが好ましい。
光重合性化合物の重合性基としては、例えば、ビニル基を分子内に1個または複数個以上含む化合物を用いることができ、ビニル基を有する化合物としては、例えば、アクリル酸類、アクリル酸エステル類、アクリル酸アミド類、メタクリル酸類、メタクリル酸エステル類、メタクリル酸アミド類、無水マレイン酸類、マレイン酸エステル類、イタコン酸類、イタコン酸エステル類、スチレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、N−ビニル複素環類、アリールエーテル類、ビニルエステル類、N−ビニル複素環類、アリールエーテル類、アリルエステル類、アクリロイル基やメタクリロイル基やアリル基や不飽和ポリエステル基やビニルオキシ基やアクリルアミド基を含有する化合物類等を挙げることができる。
光重合開始剤としては、光照射により光重合性化合物を重合させるトリガーを与える化合物であればよく、トリガーとしては、例えば、ラジカル発生化合物、カチオンやアニオンのイオン性化合物を発生する化合物等を挙げることができる。ラジカル発生としては、ベンゾインアルキルエーテルのようなNorrish type I開裂により単独でラジカルを発生する(例えば、ハロゲン化物、ホスフィンオキシド化合物、有機硫黄化合物、オキシムエステル類、過酸化物等)ものや、他の分子との相互作用により効率よくラジカルを発生する系、Monroe,Chemical Review [93],435−446(1995)、S.P.Pappas,J.Rad.Curing,14[3],6(1987)、G.L.Bassi,J.Rad.Curing,14[3],18(1987)、E.Kustormann,Wiss.Zeitschr.THLM,29[3],287(1987)、徳丸克巳、「増感剤」、講談社サイエンティフィック,pp64(1987)、梅原明、「高分子学会87/3印刷・情報記録研究会」,pp5(1987)、「フォトポリマーテクノロジー」,日刊工業新聞社(1988)に記載の系や色素増感系を挙げることができる。具体的には、芳香族カルボニル化合物、アセトフェノン類、有機過酸化物、ジェニルハロニウム塩、有機ハロゲン化物、2,4,6−置換−S−トリアジン類、2,4,5−トリアリールイミダゾール2量体、アゾ化合物、金属アレーン錯体、チタノセン化合物、有機ボーレート錯体またはその染料塩、特開昭62−150242号、同64−60606号、特開平3−20260号、同3−116043号等に記載の化合物が挙げられる。
本発明に適用可能な分光増感剤とは、光吸収により上記光重合開始剤または光重合性化合物に電子またはエネルギーを伝達できる化合物であり、例えば、公知の分光増感色素を用いることができる。好ましい分光増感色素としては、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、オキサノール色素、スウエアリウム色素、トリアリールメタン色素、ピリリウム色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素及びヘミオキソノール色素等を挙げることができる。具体的には、米国特許第4,617,257号、特開昭59−180550号、同64−13546号、特開平5−45828号、同5−45834号、米国特許第3,615,641号、特開昭63−23145号、米国特許第4,183,756号、同4,225,666号、リサーチ・ディスクロージャー第176巻Item/17643(1978年12月)、同第184巻Item/18431(1979年8月)、同第187巻Item/18716(1979年11月)及び同第308巻Item/308119(1989年12月)に記載の化合物を挙げることができる。本発明に係る分光増感剤としては、自己光吸収または共存するラジカル発生化合物等の光重合性組成物により可視光域の光吸収が消色することが好ましい。
本発明に係る光重合性組成物は、上記の光重合性化合物、光重合開始剤、分光増感剤から選ばれる複数機能を1つの分子内に併せ持つ複合機能性化合物であってもよい。
本発明に係る光重合性組成物として、ポリビニルアルコールまたはポリビニルアルコール誘導体を光硬化させた樹脂を用いることができる。光硬化可能なポリビニルアルコール類の化合物例としては、特公昭56−5761号、特公昭56−5762号、特開昭56−11906号、特開昭59−17550号、特開平2−118575号、特公平2−276806号及び特開平6−43645号の各公報などに開示されている四級化芳香族含窒素複素環を有するスチリル誘導体をペンダントさせたポリビニルアルコール系感光性樹脂が知られている。また、特開昭63−198045号公報には、ポリビニルアルコール(PVA)に、四級化芳香族含窒素複素環を有するスチリル誘導体とアジド化合物とをペンダントさせたポリビニル系感光性樹脂が開示されている。また、特開平8−320553号、同9−114092号、同9−160240号に記載の光架橋型ポリビニルアルコール類を用いることができる。
〔[X]/[Ag]〕
本発明の固体電解質においては、固体電解質に含まれるハロゲンイオンまたはハロゲン原子のモル濃度を[X](モル/kg)とし、固体電解質に含まれる銀または銀を化学構造中に含む化合物の銀の総モル濃度を[Ag](モル/kg)としたとき、下式(1)で規定する条件を満たすことが好ましい。
式(1)
0≦[X]/[Ag]≦0.01
本発明でいうハロゲン原子とは、ヨウ素原子、塩素原子、臭素原子、フッ素原子のことをいう。[X]/[Ag]が0.01よりも大きい場合は、銀の酸化還元反応時に、X-→X2が生じ、X2は黒化銀と容易にクロス酸化して黒化銀を溶解させ、メモリー性を低下させる要因の1つになるので、ハロゲン原子のモル濃度は銀のモル濃度に対してできるだけ低い方が好ましい。本発明においては、0≦[X]/[Ag]≦0.001がより好ましい。ハロゲンイオンを添加する場合、ハロゲン種については、メモリー性向上の観点から、各ハロゲン種モル濃度総和が[I]<[Br]<[Cl]<[F]であることが好ましい。
《表示素子》
本発明の表示素子は、対向電極間に、銀、または銀を化学構造中に含む化合物を含有する電解質を有し、銀の溶解析出を生じさせるように対向電極の駆動操作を行うED方式の表示素子であって、電解質が本発明の固体電解質を含むことを特徴とする。
本発明の表示素子では、銀塩とメルカプト化合物、または銀塩とチオエーテル化合物からなる新規な銀塩常温溶融塩を用いることにより、従来電解質に含有していた有機溶媒を極力不要とすることができ、その結果、有機溶媒に起因するシール性破壊の影響を低減することにより、表示素子の耐久性を飛躍的に向上することができる特徴がある。
〔銀または銀を化学構造中に含む化合物〕
本発明に係る銀または銀を化学構造中に含む化合物とは、例えば、酸化銀、硫化銀、金属銀、銀コロイド粒子、ハロゲン化銀、銀錯体化合物、銀イオン等の化合物の総称であり、固体状態や液体への可溶化状態や気体状態等の相の状態種、中性、アニオン性、カチオン性等の荷電状態種は、特に問わない。
〔セルの基本構成〕
図1は、本発明の表示素子の基本的な構成を示す概略断面図である。
図1において、本発明の表示装置は、一対の対向電極1の間に電解質2を保持し、電源3から対向電極1に電圧または電流を印加することにより、固体電解質2中に含まれる銀の溶解反応、または析出反応を生じさせ、銀を含む化合物の光の透過、吸収の光学的性質の違いを利用して表示状態を変更する表示素子である。
〔白色散乱物〕
本発明の表示素子においては、本発明に係る銀常温溶融塩を含む固体電解質が、白色散乱物を含有していることが好ましい。
本発明で適用可能な白色散乱物としては、例えば、二酸化チタン(アナターゼ型あるいはルチル型)、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウムおよび水酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、アルカリ土類金属塩、タルク、カオリン、ゼオライト、酸性白土、ガラス、有機化合物としてポリエチレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂などが単体または複合混合で、または粒子中に屈折率を変化させるボイドを有する状態で使用されてもよい。
本発明では、上記白色散乱物の中でも、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛が好ましく用いられる。また、無機酸化物(Al23、AlO(OH)、SiO2等)で表面処理した二酸化チタン、これらの表面処理に加えて、トリメチロールエタン、トリエタノールアミン酢酸塩、トリメチルシクロシラン等の有機物処理を施した二酸化チタンを用いることができる。
これらの白色散乱物のうち、高温時の着色防止、屈折率に起因する素子の反射率の観点から、酸化チタンまたは酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
上記白色散乱物を固体電解質に組み入れる方法としては、例えば、本発明に係る銀塩常温溶融塩と共に、分散機(例えば、超音波分散機、圧力式分散機、高速攪拌機等)を用いて分散し、銀塩常温溶融塩中に白色散乱物が分散された分散液として供給することができる。
〔電解質添加の増粘剤〕
本発明の表示素子においては、電解質に増粘剤を用いることができ、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(アルキレングリコール)、カゼイン、デンプン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポリ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、セルロースエステル類、ポリ(アミド)類、疎水性透明バインダーとして、ポリビニルブチラール、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、ポリウレタン等が挙げられる。
これらの増粘剤は2種以上を併用して用いてもよい。また、特開昭64−13546号公報の71〜75頁に記載の化合物を挙げることができる。これらの中で好ましく用いられる化合物は、各種添加剤との相溶性と白色散乱物の分散安定性向上の観点から、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、ヒドロキシプロピルセルロース類、ポリアルキレングリコール類である。
〔その他の添加剤〕
本発明の表示素子の構成層には、保護層、フィルター層、ハレーション防止層、クロスオーバー光カット層、バッキング層等の補助層を挙げることができ、これらの補助層中には、各種の化学増感剤、貴金属増感剤、感光色素、強色増感剤、カプラー、高沸点溶剤、カブリ防止剤、安定剤、現像抑制剤、漂白促進剤、定着促進剤、混色防止剤、ホルマリンスカベンジャー、色調剤、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、紫外線吸収剤、イラジエーション防止染料、フィルター光吸収染料、防ばい剤、ポリマーラテックス、重金属、帯電防止剤、マット剤等を、必要に応じて含有させることができる。
上述したこれらの添加剤は、より詳しくは、リサーチディスクロージャー(以下、RDと略す)第176巻Item/17643(1978年12月)、同184巻Item/18431(1979年8月)、同187巻Item/18716(1979年11月)及び同308巻Item/308119(1989年12月)に記載されている。
これら三つのリサーチ・ディスクロージャーに示されている化合物種類と記載箇所を以下に掲載した。
添加剤 RD17643 RD18716 RD308119
頁 分類 頁 分類 頁 分類
化学増感剤 23 III 648右上 96 III
増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV
減感色素 23 IV 998 IV
染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII
現像促進剤 29 XXI 648右上
カブリ抑制剤・安定剤
24 IV 649右上 1006〜7 VI
増白剤 24 V 998 V
硬膜剤 26 X 651左 1004〜5 X
界面活性剤 26〜7 XI 650右 1005〜6 XI
帯電防止剤 27 XII 650右 1006〜7 XIII
可塑剤 27 XII 650右 1006 XII
スベリ剤 27 XII
マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI
バインダー 26 XXII 1003〜4 IX
支持体 28 XVII 1009 XVII
〔層構成〕
本発明の表示素子の対向電極間の構成層について、更に説明する。
本発明の表示素子に係る構成層として、正孔輸送材料を含む構成層を設けることができる。正孔輸送材料として、例えば、芳香族アミン類、トリフェニレン誘導体類、オリゴチオフェン化合物、ポリピロール類、ポリアセチレン誘導体、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリチエニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリトルイジン誘導体、CuI、CuSCN、CuInSe2、Cu(In,Ga)Se、CuGaSe2、Cu2O、CuS、CuGaS2、CuInS2、CuAlSe2、GaP、NiO、CoO、FeO、Bi23、MoO2、Cr23等を挙げることができる。
〔基板〕
本発明で用いることのできる基板としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリカーボネート類、セルロースアセテート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンジナフタレンジカルボキシラート、ポリエチレンナフタレート類、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリビニルアセタール類、ポリスチレン等の合成プラスチックフィルムも好ましく使用できる。また、シンジオタクチック構造ポリスチレン類も好ましい。これらは、例えば、特開昭62−117708号、特開平1−46912、同1−178505号の各公報に記載されている方法により得ることができる。更に、ステンレス等の金属製基盤や、バライタ紙、及びレジンコート紙等の紙支持体ならびに上記プラスチックフィルムに反射層を設けた支持体、特開昭62−253195号(29〜31頁)に支持体として記載されたものが挙げられる。RDNo.17643の28頁、同No.18716の647頁右欄から648頁左欄及び同No.307105の879頁に記載されたものも好ましく使用できる。これらの支持体には、米国特許第4,141,735号のようにTg以下の熱処理を施すことで、巻き癖をつきにくくしたものを用いることができる。また、これらの支持体表面を支持体と他の構成層との接着の向上を目的に表面処理を行っても良い。本発明では、グロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ処理、火炎処理を表面処理として用いることができる。更に公知技術第5号(1991年3月22日アズテック有限会社発行)の44〜149頁に記載の支持体を用いることもできる。更にRDNo.308119の1009頁やプロダクト・ライセシング・インデックス、第92巻P108の「Supports」の項に記載されているものが挙げられる。その他に、ガラス基板や、ガラスを練りこんだエポキシ樹脂を用いることができる。
〔電極〕
本発明の表示素子においては、対向電極の少なくとも1種が金属電極であることが好ましい。金属電極としては、例えば、白金、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、チタン、ビスマス、及びそれらの合金等の公知の金属種を用いることができる。金属電極は、電解質中の銀の酸化還元電位に近い仕事関数を有する金属が好ましく、中でも銀または銀含有率80%以上の銀電極が、銀の還元状態維持の為に有利であり、また電極汚れ防止にも優れる。電極の作製方法は、蒸着法、印刷法、インクジェット法、スピンコート法、CVD法等の既存の方法を用いることができる。
また、本発明の表示素子は、対向電極の少なくとも1種が透明電極であることが好ましい。透明電極としては、透明で電気を通じるものであれば特に制限はない。例えば、Indium Tin Oxide(ITO:インジウム錫酸化物)、Indium Zinc Oxide(IZO:インジウム亜鉛酸化物)、フッ素ドープの酸化スズ(FTO)、酸化インジウム、酸化亜鉛、白金、金、銀、ロジウム、銅、クロム、炭素、アルミニウム、シリコン、アモルファスシリコン、BSO(Bismuth Silicon Oxide)等が挙げられる。電極をこのように形成するには、例えば、基板上にITO膜をスパッタリング法等でマスク蒸着するか、ITO膜を全面形成した後、フォトリソグラフィ法でパターニングすればよい。表面抵抗値としては、100Ω/□以下が好ましく、10Ω/□以下がより好ましい。透明電極の厚みは特に制限はないが、0.1〜20μmであるのが一般的である。
〔表示素子のその他の構成要素〕
本発明の表示素子には、必要に応じて、シール剤、柱状構造物、スペーサー粒子を用いることができる。
シール剤は外に漏れないように封入するためのものであり封止剤とも呼ばれ、エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エン−チオール系樹脂、シリコーン系樹脂、変性ポリマー樹脂等の、熱硬化型、光硬化型、湿気硬化型、嫌気硬化型等の硬化タイプを用いることができる。
柱状構造物は、基板間の強い自己保持性(強度)を付与し、例えば、格子配列等の所定のパターンに一定の間隔で配列された、円柱状体、四角柱状体、楕円柱状体、台形柱状体等の柱状構造物を挙げることができる。また、所定間隔で配置されたストライプ状のものでもよい。この柱状構造物はランダムな配列ではなく、等間隔な配列、間隔が徐々に変化する配列、所定の配置パターンが一定の周期で繰り返される配列等、基板の間隔を適切に保持でき、且つ、画像表示を妨げないように考慮された配列であることが好ましい。柱状構造物は表示素子の表示領域に占める面積の割合が1〜40%であれば、表示素子として実用上十分な強度が得られる。
一対の基板間には、該基板間のギャップを均一に保持するためのスペーサーが設けられていてもよい。このスペーサーとしては、樹脂製または無機酸化物製の球体を例示できる。また、表面に熱可塑性の樹脂がコーティングしてある固着スペーサーも好適に用いられる。基板間のギャップを均一に保持するために柱状構造物のみを設けてもよいが、スペーサー及び柱状構造物をいずれも設けてもよいし、柱状構造物に代えて、スペーサーのみをスペース保持部材として使用してもよい。スペーサーの直径は柱状構造物を形成する場合はその高さ以下、好ましくは当該高さに等しい。柱状構造物を形成しない場合はスペーサーの直径がセルギャップの厚みに相当する。
〔スクリーン印刷〕
本発明においては、シール剤、柱状構造物、電極パターン等をスクリーン印刷法で形成することもできる。スクリーン印刷法は、所定のパターンが形成されたスクリーンを基板の電極面上に被せ、スクリーン上に印刷材料(柱状構造物形成のための組成物、例えば、光硬化性樹脂など)を載せる。そして、スキージを所定の圧力、角度、速度で移動させる。これによって、印刷材料がスクリーンのパターンを介して該基板上に転写される。次に、転写された材料を加熱硬化、乾燥させる。スクリーン印刷法で柱状構造物を形成する場合、樹脂材料は光硬化性樹脂に限られず、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂も使用できる。熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、ポリビニールケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニールピロリドン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂等が挙げられる。樹脂材料は樹脂を適当な溶剤に溶解するなどしてペースト状にして用いることが望ましい。
以上のようにして柱状構造物等を基板上に形成した後は、所望によりスペーサーを少なくとも一方の基板上に付与し、一対の基板を電極形成面を対向させて重ね合わせ、空セルを形成する。重ね合わせた一対の基板を両側から加圧しながら加熱することにより、貼り合わせて、表示セルが得られる。表示素子とするには、基板間に電解質組成物を真空注入法等によって注入すればよい。あるいは、基板を貼り合わせる際に、一方の基板に電解質組成物を滴下しておき、基板の貼り合わせと同時に液晶組成物を封入するようにしてもよい。
〔表示素子の駆動方法〕
本発明の表示素子においては、析出過電圧以上の電圧印加で黒化銀を析出させ、析出過電圧以下の電圧印加で黒化銀の析出を継続させる駆動操作を行なうことが好ましい。この駆動操作を行なうことにより、書き込みエネルギーの低下や、駆動回路負荷の低減や、画面としての書き込み速度を向上させることができる。一般に電気化学分野の電極反応において過電圧が存在することは公知である。例えば、過電圧については「電子移動の化学−電気化学入門」(1996年 朝倉書店刊)の121ページに詳しい解説がある。本発明の表示素子も電極と電解質中の銀との電極反応と見なすことができるので、銀溶解析出においても過電圧が存在することは容易に理解できる。過電圧の大きさは交換電流密度が支配するので、本発明のように黒化銀が生成した後に析出過電圧以下の電圧印加で黒化銀の析出を継続できるということは、黒化銀表面の方が余分な電気エネルギーが少なく容易に電子注入が行なえると推定される。
本発明の表示素子の駆動操作は、単純マトリックス駆動であっても、アクティブマトリック駆動であってもよい。本発明でいう単純マトリックス駆動とは、複数の正極を含む正極ラインと複数の負極を含む負極ラインとが対向する形で互いのラインが垂直方向に交差した回路に、順次電流を印加する駆動方法のことを言う。単純マトリックス駆動を用いることにより、回路構成や駆動ICを簡略化でき安価に製造できるメリットがある。アクティブマトリックス駆動は、走査線、データライン、電流供給ラインが碁盤目状に形成され、各碁盤目に設けられたTFT回路により駆動させる方式である。画素毎にスイッチングが行えるので、諧調やメモリー機能などのメリットがあり、例えば、特開2004−29327号の図5に記載されている回路を用いることができる。
〔商品適用〕
本発明の表示素子は、電子書籍分野、IDカード関連分野、公共関連分野、交通関連分野、放送関連分野、決済関連分野、流通物流関連分野等の用いることができる。具体的には、ドア用のキー、学生証、社員証、各種会員カード、コンビニストアー用カード、デパート用カード、自動販売機用カード、ガソリンステーション用カード、地下鉄や鉄道用のカード、バスカード、キャッシュカード、クレジットカード、ハイウェーカード、運転免許証、病院の診察カード、電子カルテ、健康保険証、住民基本台帳、パスポート、電子ブック等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
実施例1
《固体電解質の作製》
〔固体電解質1の作製〕
臭化銀と例示化合物(I−4)をモル比で1:3の割合で混合し、150℃で1時間加熱して粉体が残存せず溶融状態になったことを確認した後、25℃まで徐冷したところ、室温においても溶融状態である銀塩常温溶融塩1を形成した。この銀塩常温溶融塩1、二酸化チタン(平均粒子径0.27μm)、下式(1)のポリビニルアルコールの体積比が、それぞれ68%、10%、22%となるように混合した水溶液(下記一般式(I)のポリビニルアルコールの質量比が水に対して5%)を調製し、超音波分散法にて二酸化チタンを分散した後、この水溶液をITO膜を設置したポリエチレンテレフタレート(ITO−PET)上に80μmの厚みで塗布し、60℃15分間真空乾燥し、次いで5mW/cm2で30秒光照射を行なって固化して、固体電解質1を得た。
〔固体電解質2の作製〕
上記固体電解質1の作製において、臭化銀を塩化銀に変更し、更に例示化合物(I−4)を例示化合物(I−19)に変更した以外は同様にして、固体電解質2を作製した。
〔固体電解質3の作製〕
上記固体電解質1の作製において、臭化銀をp−トルエンスルホン酸銀に変更し、更に例示化合物(I−4)を例示化合物(II−3)に変更した以外は同様にして、固体電解質3を作製した。
〔固体電解質4の作製〕
上記固体電解質1の作製において、臭化銀をp−トルエンスルホン酸銀に変更し、更に例示化合物(I−4)を例示化合物(II−4)に変更した以外は同様にして、固体電解質4を作製した。
〔固体電解質5の作製〕
上記固体電解質4の作製において、プロピレンカーボネートを銀塩常温溶融塩に対して30%添加した以外は同様にして、固体電解質5を作製した。
〔固体電解質6の作製〕
上記固体電解質4の作製において、式(1)のポリビニルアルコールを、ペンタエリスリトールテトラアクリレートを25部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを75部、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネートを0.2部、Irgacure261(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)の割合で混合溶解させた光重合性組成物に変更した以外は同様にして、固体電解質6を作製した。
〔固体電解質7の作製〕
上記固体電解質4の作製において、式(1)のポリビニルアルコールを、平均分子量が10万のポリエチレングリコールとこれに対して3質量%の割合で過酸化物を添加した光重合性組成物に変更した以外は同様にして、固体電解質7を作製した。
《固体電解質の評価》
上記作製した固体電解質1〜7のそれぞれについて、固体電解質表面側からITOが重なるようにITO−PETを押し付け、80℃で加熱押圧し、ITO−PET/固体電解質/ITO−PET膜を形成した。ITO両極から1.5V直流印加を行なった際の電流値を計測したところ、2mA〜20mA/cm2の電流が観測され、本発明の固体電解質膜が電解質として機能することを確認した。また、重ねあわせた端部からの液漏れは観察されなかった。
《表示素子の作製》
〔表示素子1の作製〕
(電解液1の調製)
ジメチルスルホキシド2.5g中に、ヨウ化カリウム210mg、ヨウ化銀300mgを加えて完全に溶解させた後に、酸化チタン(平均一次粒径0.34μm)を0.5g加えて超音波分散装置にて分散し、ポリビニルピロリドン(平均分子量15000)を150mg加えて120℃に加熱しながら1時間攪拌し、電解液1を得た。
(透明電極1の作製)
厚さ1.5mmで2cm×4cmのガラス基板上に、ピッチ145μm、電極幅130μmのITO膜を公知の方法に従って形成し、透明電極(電極1)を得た。
(金属電極2の作製)
厚さ1.5mmで2cm×4cmのガラス基板に、公知の方法を用いて、電極厚み0.2μm、ピッチ145μm、電極間隔130μmの銀電極(電極2)を得た。
(表示素子の作製)
電極1と電極2の間を、30μmのスペーサーを介して、電極面がお互い向き合うように挟み込み、パターン電極周辺を一部封入口を除いてエポキシ系シール剤でシールして、空セルを作製した。この空セルに真空注入法により上記電解液1を注入し、その後封入口をシールして、表示素子1を作製した。
〔表示素子2の作製〕
透明電極1上に前記固体電解質1を形成し、次にこの固体電解質1上に金属電極2を、固体電解質を挟んで互いに電極が向かい合うように重ねた後、85℃にて加熱押圧して接着し表示素子2を作製した。
〔表示素子3〜8の作製〕
上記表示素子2の作製において、固体電解質1をそれぞれ固体電解質2〜7に変更した以外は同様にして、表示素子3〜8を作製した。
《表示素子の評価:耐久性》
作製した各表示素子に対して、±1.5の電圧を印加し、コニカミノルタセンシング社製の分光測色計CM−3700dの550nmの反射率が半減する印加時間(半減時間1)を求めた。さらに、表示素子を80℃、相対湿度45%の恒温恒湿槽で2週間の強制劣化処理を行った後、前記と同様に半減時間2を求めた。半減時間比=半減時間2/半減時間1を算出し、これを耐久性の評価値とした。
以上により得られた耐久性の結果を、表1に示す。
表1に記載の結果より明らかなように、本発明の銀塩常温溶融塩を用いた表示素子は、強制劣化処理後の半減値の変動幅が少なく、耐久性が向上していることが分かる。
本発明の表示素子の基本的な構成を示す概略断面図である。
符号の説明
1 対向電極
2 電解質
3 電源
4 アース

Claims (4)

  1. 銀塩常温溶融塩、フィラー粒子及び光重合性組成物から形成され、実質的に有機溶媒を含まないことを特徴とする固体電解質。
  2. 前記銀塩常温溶融塩が、銀塩と下記一般式(I)または(II)で表される化合物から形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体電解質。
    〔式中、Mは水素原子、金属原子または4級アンモニウムを表す。Zはイミダゾール環類を除く含窒素複素環を表す。nは0〜5の整数を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、カルボニル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または複素環基を表し、nが2以上の場合、それぞれのRは同じであってもよく、異なってもよく、お互いに連結して縮合環を形成してもよい。〕
    一般式(II)
    −S−R
    〔式中、R、Rは各々置換または無置換の炭化水素基を表す。ただし、S原子を含む環を形成する場合には、芳香族基をとることはない。〕
  3. ハロゲンイオンまたはハロゲン原子のモル濃度を[X](モル/kg)とし、銀または銀を化学構造中に含む化合物における銀の総モル濃度を[Ag](モル/kg)としたとき、下式(1)で規定する条件を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の固体電解質。
    式(1)
    0≦[X]/[Ag]≦0.01
  4. 対向電極の間に、銀、または銀を化学構造中に含む化合物を含有する電解質を有し、銀の溶解析出を生じさせるように該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該電解質が請求項1〜のいずれか1項に記載の固体電解質であることを特徴とする表示素子。
JP2005333996A 2005-11-18 2005-11-18 固体電解質及びこれを用いた表示素子 Expired - Fee Related JP5082228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005333996A JP5082228B2 (ja) 2005-11-18 2005-11-18 固体電解質及びこれを用いた表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005333996A JP5082228B2 (ja) 2005-11-18 2005-11-18 固体電解質及びこれを用いた表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007141658A JP2007141658A (ja) 2007-06-07
JP5082228B2 true JP5082228B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=38204282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005333996A Expired - Fee Related JP5082228B2 (ja) 2005-11-18 2005-11-18 固体電解質及びこれを用いた表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5082228B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007058046A1 (ja) * 2005-11-18 2007-05-24 Konica Minolta Holdings, Inc. 固体電解質及びこれを用いた表示素子
JP5176413B2 (ja) * 2007-07-11 2013-04-03 コニカミノルタホールディングス株式会社 表示素子
JP5315651B2 (ja) * 2007-09-13 2013-10-16 コニカミノルタ株式会社 表示素子
KR102529247B1 (ko) * 2019-05-02 2023-05-08 주식회사 엘지에너지솔루션 리튬 이차 전지용 전해질 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015164A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Nippon Oil Corp エレクトロクロミック素子
DE60325047D1 (de) * 2002-04-26 2009-01-15 Zeon Corp Formmaterial für hochmolekulare festelektrolyte, formen hochmolekularer festelektrolyte und prozess zu ihrer herstellung und polyetherpolymer und prozess zu seiner herstellung
JP4640565B2 (ja) * 2003-09-02 2011-03-02 ソニー株式会社 表示装置およびその製造方法
JP4569142B2 (ja) * 2004-03-22 2010-10-27 コニカミノルタホールディングス株式会社 表示素子
WO2007010653A1 (ja) * 2005-07-19 2007-01-25 Konica Minolta Holding, Inc. 常温溶融塩および表示素子
WO2007058046A1 (ja) * 2005-11-18 2007-05-24 Konica Minolta Holdings, Inc. 固体電解質及びこれを用いた表示素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007141658A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4569142B2 (ja) 表示素子
JP5003485B2 (ja) 表示素子
JP4876921B2 (ja) 表示素子
JP5412724B2 (ja) 常温溶融塩および表示素子
JP5104860B2 (ja) 電気化学表示素子の製造方法及び電気化学表示素子
JP4968062B2 (ja) 表示素子
JPWO2007058063A1 (ja) 表示素子及びその製造方法
JP5082228B2 (ja) 固体電解質及びこれを用いた表示素子
JP2006227488A (ja) 表示素子
JP5136061B2 (ja) 固体電解質及びこれを用いた表示素子
JP5003685B2 (ja) 表示素子
JP4998470B2 (ja) 表示素子
JP2009086582A (ja) 表示素子
JP5130636B2 (ja) 表示素子
JP2007025218A (ja) 表示素子の作製方法
JP2007192980A (ja) 表示素子
JP2008065028A (ja) 表示素子
JP2007025219A (ja) 表示素子
JP5066934B2 (ja) 表示素子
JP5446870B2 (ja) 表示素子
JP5309476B2 (ja) 表示素子
JP5003027B2 (ja) 表示素子
JP2008026454A (ja) 表示素子
JP2007025327A (ja) 表示素子
JP2008185684A (ja) 表示素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081104

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees