JP5077760B2 - バックドアの補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のバックドアに関し、さらに詳しくは、キーシリンダとドアラッチとを備えているバックドアの補強構造に関する。
従来、車両用のバックドアは、アウタパネルとインナパネルとで構成されており、ウィンドウガラスが配設される開口部ではアウタパネルのフランジ部とインナパネルのフランジ部とを溶接により接合している(特許文献1)。
特許文献1では、アウタパネルの中央部には、キーシリンダが取付けられるとともに、キーシリンダに対応するアウタパネルの裏面側には、車両上下方向に延在するアウターリンフォース(キーシリンダリンフォース)が配設されている。また、インナパネルの下部は、車両後方に向かって略水平に延在しており、このインナパネルの下部には、ドアラッチが取付けられるとともに、ドアラッチに対応するインナパネルの裏面側には、インナパネルに沿って車両前後方向に延在するドアラッチリンフォースが取付けられている。
上述の構成においてアウターリンフォースを取付ける場合、まずアウターリンフォースの中央部が、キーシリンダの直下でアウタパネルに溶接され、アウターリンフォースの上端部が、アウタパネルのフランジ部とインナパネルのフランジ部との間で挟持される。その後、アウターリンフォースの下端部が、ドアラッチリンフォースの車両後方側の端部に接着剤により接着されることになる。
特開平7−61235号公報
しかしながら、上述の構成の場合、アウターリンフォースの中央部をキーシリンダの直下でアウタパネルにスポット溶接した結果、車両外側からスポット溶接部分が見えてしまうため、このスポット溶接部分を覆う樹脂製カバー付きのキーシリンダを用いる必要があった。そのため、キーシリンダの意匠面が大型化することになり、シンプルな外観を得ることができないという問題があった。
また、上述の構成の場合、アウターリンフォースの中央部がキーシリンダの直下でアウタパネルにスポット溶接される一方、ドアラッチリンフォースを含むその他のリンフォースは、インナパネルに取付けられる。このように、アウターリンフォースを取付けたアウタパネルと、その他のリンフォースを取付けたインナパネルとを別々に作成する必要があるため、作業者がバックドアを製造する際の作業効率が良くなかった。
加えて、アウタパネルとインナパネルとにそれぞれリンフォースが取付けられた状態で位置合わせ作業を行わなければならないため、位置合わせの作業に時間がかかり、作業効率が良くないという問題もあった。
さらに、上述の構成の場合、アウターリンフォースの中央部が、キーシリンダの直下でアウタパネルにスポット溶接され、アウターリンフォースの下端部が、ラッチリンフォースの車両後方側の端部に接着されるような構成のため、アウタパネルとアウターリンフォースとの間で形成される閉断面が小さく、バックドア全体での強度が十分に得られなかった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両用のバックドアにおいて、キーシリンダ及びドアラッチ用の補強部材の組付け性を向上させるとともに、バックドアの外観性及び強度を向上させることが可能なバックドアの補強構造を提供するものである。
上記従来技術の有する課題を解決するために、請求項1の本発明では、車両のバックドアを構成する車室内側のインナパネルと、車室外側のアウタパネルとを備え、前記アウタパネルにはキーシリンダが取付けられるとともに、前記キーシリンダに対応する前記アウタパネルの裏面側には車両上下方向に延在する第1のリンフォースが配設され、前記インナパネルの下部にはドアラッチが取付けられるとともに、前記ドアラッチに対応する前記インナパネルの裏面側には第2のリンフォースが取付けられているバックドアの補強構造において、前記第1のリンフォースの上端部が、前記インナパネルと前記アウタパネルとにより挟持され、前記第1のリンフォースの下端部が、前記第2のリンフォースを間に挟んで前記インナパネルに溶接され、前記第1のリンフォースの中間部が、前記アウタパネルの裏面側に緩衝材を介して当接し、前記第1のリンフォースの前記中間部が、車両後方方向に向かって湾曲するとともに、前記第1のリンフォースの下部が、車両前方方向に向かって湾曲しており、前記第2のリンフォースが、前記インナパネルの裏面側において車両前後方向に延在するとともに、前記インナパネルの裏面側に沿って車両上方に延びる上端部を有しており、前記第1のリンフォースの前記下端部が、前記第2のリンフォースの前記上端部において前記第2のリンフォースを間に挟んで前記インナパネルに溶接されている。
請求項の本発明では、前記第1のリンフォースと前記第2のリンフォースとを固着することによりリンフォースコンプを形成した状態で、前記リンフォースコンプを前記インナパネルに固定するとともに、前記インナパネルと前記アウタパネルとを溶接して前記バックドアを形成している。
また、請求項の本発明では、前記第1のリンフォースと前記第2のリンフォースとが、一体成形されている。
上述の如く、本発明に係るバックドアの補強構造によれば、車両のバックドアを構成する車室内側のインナパネルと、車室外側のアウタパネルとを備え、前記アウタパネルにはキーシリンダが取付けられるとともに、前記キーシリンダに対応する前記アウタパネルの裏面側には車両上下方向に延在する第1のリンフォースが配設され、前記インナパネルの下部にはドアラッチが取付けられるとともに、前記ドアラッチに対応する前記インナパネルの裏面側には第2のリンフォースが取付けられているバックドアの補強構造において、前記第1のリンフォースの上端部が、前記インナパネルと前記アウタパネルとにより挟持され、前記第1のリンフォースの下端部が、前記第2のリンフォースを間に挟んで前記インナパネルに溶接され、前記第1のリンフォースの中間部が、前記アウタパネルの裏面側に緩衝材を介して当接しているため、アウタパネルの意匠面にスポット溶接痕が生じることがなくなり、外観性の高いアウタパネルの意匠面を得ることができる。また、従来のように、第1のリンフォースをアウタパネルに溶接する必要がなくなるため、全てのリンフォースをインナパネルに取付けた状態でアウタパネルを合わせて溶接することができ、作業者の作業効率が向上する。
加えて、第1のリンフォースの上端部が、インナパネルとアウタパネルとにより挟持される一方、第1のリンフォースの下端部が、第2のリンフォースを間に挟んでインナパネルに溶接されているため、第1のリンフォースの上下端部に高い強度を与えながら第1のリンフォースを固定することができる。
さらに、本発明に係るバックドアの補強構造によれば、前記第1のリンフォースの前記中間部が、車両後方方向に向かって湾曲するとともに、前記第1のリンフォースの下部が、車両前方方向に向かって湾曲しており、前記第2のリンフォースが、前記インナパネルの裏面側において車両前後方向に延在するとともに、前記インナパネルの裏面側に沿って車両上方に延びる上端部を有しており、前記第1のリンフォースの前記下端部が、前記第2のリンフォースの前記上端部において前記第2のリンフォースを間に挟んで前記インナパネルに溶接されているため、第1のリンフォースがアウタパネルの裏面側からインナパネルの裏面側へ架け渡すように配置されることになり、バックドアの内部に2つの大きな閉断面が形成される。これにより、従来に比べてバックドアの強度を高めることができる。
また、第1のリンフォースの下部が、車両前方方向に向かって湾曲しているため、第1のリンフォースをインナパネルに溶接する際に、この湾曲した部分を利用して第1のリンフォースをインナパネルに溶接することができる。このように湾曲した部分を利用することで、第1のリンフォースと溶接スポットガンとが接触することがなくなり、溶接作業が容易になり、組み付けラインにおける作業効率が向上する。
また、本発明に係るバックドアの補強構造によれば、前記第1のリンフォースと前記第2のリンフォースとを固着することによりリンフォースコンプを形成した状態で、前記リンフォースコンプを前記インナパネルに固定するとともに、前記インナパネルと前記アウタパネルとを溶接して前記バックドアを形成しているため、第1のリンフォースと第2のリンフォースとの位置決めをそれぞれ行う必要がなくなり、リンフォースコンプをインナパネルに取付けるだけの作業となり、作業効率が向上する。
また、本発明に係るバックドアの補強構造によれば、前記第1のリンフォースと前記第2のリンフォースとが、一体成形されているため、第1のリンフォースと第2のリンフォースとを固着する作業がなくなり、組み付けラインの工数が削減され、作業効率が向上する。
以下、本発明に係るバックドアの補強構造の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両を後方から見た正面図であり、図2は、本発明の実施形態に係る車両のキーシリンダの構造を示している図である。また、図3は、本発明の実施形態に係る車両のバックドアを車室内側から見た正面図であり、図4は、図3におけるA−A線断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両1は、上縁にヒンジ機構(図示せず)を設け、該ヒンジ機構を中心に上下に回動する跳ね上げ式のバックドア2を備えている。
バックドア2は、車室外側を形成するアウタパネル3と、このアウタパネル3の内側に装着されるインナパネル4(図3参照)とを備えている。また、バックドア2は、リヤコンビランプ(図示せず)の外周に沿って車両中心側に向かって弧を描きながら車幅方向の幅が狭められて形成されている。そして、バックドア2の上部には、矩形に囲まれた開口部2aが設けられており、バックドア2には、開口部2aを覆うようにウィンドウガラス5が固着されている。また、バックドア2の中央部には、バックドア2に鍵をかけたり解除したりするためのキーシリンダ6が取付けられている。
図2に示すように、キーシリンダ6は、アウタパネル3に穿設した孔3aを介して取付けられており、キーシリンダ6は、キーの差込口6aが車室外側に配置されるとともに、キーシリンダ6の本体6bはバックドア2の内部に配設されている。そして、キーシリンダ6は、リンフォース7をアウタパネル3の裏面側において車両上方からキーシリンダ6の本体6bに嵌合させることにより、アウタパネル3の孔3aから抜けることがないように固定されている。
図3及び図4に示すように、アウタパネル3には、開口部2aに沿うようにフランジ部3bが設けられ、アウタパネル3の下端部には、フランジ部3cが設けられている。また、インナパネル4にも同様に、開口部2aに沿うようにフランジ部4aが設けられ、インナパネル4の下端部には、フランジ部4bが設けられている。
バックドア2は、アウタパネル3とインナパンル4とを溶接することにより、バックドア2の内部に空間Pを設けるようにシェル状に形成されている。
図4に示すように、インナパネル4の下部には、車両後方に向かって略水平に延在する下面部4cが形成されており、このインナパネル4の下面部4cには、開口部(図示せず)を介してドアラッチ8が取付けられている。
キーシリンダ6の本体6bには、回転軸に対して半径方向に延在するレバー部6cが設けられており、このレバー部6cの先端部がドアラッチ8に連結されている。このキーシリンダ6のレバー部6cは、キーシリンダ6のキー操作で入力された力をドアラッチ8に伝達するようになっている。
ドアラッチ8は、キーシリンダ6への閉鍵動作により、車両側に取付けられたストライカ9に係合し、バックドア2をロック状態にするようになっている。また、ドアラッチ8は、キーシリンダ6への開錠動作により、ストライカ9に係合したドアラッチ8を解除し、バックドア2のロック状態を解除するようになっている。
図4に示すように、本発明の実施形態では、キーシリンダ6に対応するアウタパネル3の裏面側には、アウターリンフォース10が配設されている。アウターリンフォース10は、車両上下方向に延在しており、アウターリンフォース10の中間部10aが、車両後方に向かって湾曲するとともに、アウターリンフォース10の下部10bが、車両前方に向かって湾曲している。
また、インナパネル4の下面部4cの裏面側には、ラッチリンフォース11が取付けられている。ラッチリンフォース11は、インナパネル4の裏面側に沿って車両上方に延びる上端部11aと、インナパネル4の裏面側に沿って車両下方に延びる下端部11bとを有している。
そして、アウターリンフォース10の上端部10cが、アウタパネル3のフランジ部3bとインナパネル4のフランジ部4aとにより挟持され、アウターリンフォース10の下端部10dが、ラッチリンフォース11の上端部11aにおいてラッチリンフォース11を間に挟んでインナパネル4に溶接されている。また、アウターリンフォース10の中間部10aは、アウタパネル3の裏面側に熱硬化性のシーラー(緩衝材)12を介して当接している。
次に、本発明の実施形態に係るアウターリンフォース10及びラッチリンフォース11の取付手順を説明する。
図5は、本発明の実施形態に係るアウターリンフォース及びラッチリンフォースを示した斜視図であり、図6は、本発明の実施形態に係るバックドアの分解斜視図である。図7は、本発明の実施形態に係る車両のバックドアを車室内側から見た図であり、スポット溶接の工程を説明した図である。また、図8は、図3におけるA−A線断面図であり、スポット溶接の工程を説明した図である。
図5に示すように、バックドア2を製造する際には、まずアウターリンフォース10とラッチリンフォース11とを固着することにより、リンフォースコンプ13を作成する。この際、図5に示すように、アウターリンフォース10の下端部10dとラッチリンフォース11の上端部11aとを2点(W1)で溶接してリンフォースコンプ13を作成する。
次に、図6及び図7に示すように、作成したリンフォースコンプ13とインナパネル4とを3点(W2)で溶接する。この際、図8に示すように、アウターリンフォース10の下部10bの湾曲した部分にスポット溶接ガン14を入れて、リンフォースコンプ13とインナパネル4との溶接を行う。
その後、図7に示すように、リンフォースコンプ13の上端部10c(アウターリンフォース10の上端部10c)とインナパネル4とを1点(W3)で溶接し、一方、リンフォースコンプ13の下端部11b(ラッチリンフォース11の下端部11b)とインナパネル4とを3点(W4)で溶接する。
最後に、シーラー12をアウタパネル3の裏面側でリンフォースコンプ13とアウタパネル3とが近接する部分に取り付け、アウタパネル3をインナパネル4にかぶせ、アウタパネル3のフランジ部3bとインナパネル4のフランジ部4aとを2点(W5)で溶接する。
以上により、アウターリンフォース10及びラッチリンフォース11を取付けて、バックドア2を製造する作業が完了することになる。
このように、本実施形態のバックドアの補強構造によれば、以下の効果を奏する。
従来ではアウタパネルの裏面側にアウターリンフォースを配設する場合にアウターリンフォースをアウタパネルに溶接していたため、アウタパネルの意匠面に残ったスポット溶接痕を覆うための部材が必要となり、シンプルな外観を得ることができなかった。
これに対して、本実施形態では、アウターリンフォース10の中間部10aが、アウタパネル3の裏面側に熱硬化性のシーラー12を介して当接するように構成しているため、アウタパネル3の意匠面に溶接痕が生じることがなくなり、外観性の高いアウタパネル3の意匠面を得ることができる。これにより、アウタパネル3の意匠面や取付部品の構成の自由度が増すという利点がある。
また、従来では、アウタパネルとインナパネルとにそれぞれリンフォースが取付けられた状態で位置合わせ作業を行なう必要があった。
これに対して、本実施形態では、アウターリンフォース10をアウタパネル3に溶接する必要がなくなるため、全てのリンフォースをインナパネル4に取付けた状態でアウタパネル3を合わせる作業を行うことができ、作業効率が向上する。
また、本実施形態では、アウターリンフォース10の上端部10cが、インナパネル4とアウタパネル3とにより挟持される一方、アウターリンフォース10の下端部10dが、ラッチリンフォース11を間に挟んでインナパネル4に溶接されているため、アウターリンフォース10の上下端部10c,10dに高い強度を与えながらアウターリンフォース10を固定することができる。
さらに、本実施形態では、アウターリンフォース10は、車両上下方向に延在しており、アウターリンフォース10の中間部10aが、車両後方方向に向かって湾曲するとともに、アウターリンフォース10の下部10bが、車両前方方向に向かって湾曲しているため、リンフォースコンプ13をインナパネル4に溶接する際に、この湾曲した部分を利用してアウターリンフォース10をインナパネル4に溶接することができる。このように湾曲した部分を利用することで、アウターリンフォース10と溶接スポットガン14とが接触することがなくなり、溶接作業が容易になり、組み付けラインにおける作業効率が向上する。
また、本実施形態では、アウターリンフォース10とラッチリンフォース11とを固着することによりリンフォースコンプ13を形成した状態で、リンフォースコンプ13をインナパネル4に固定するとともに、インナパネル4とアウタパネル3とを溶接してバックドア2を形成しているため、アウターリンフォース10とラッチリンフォース11との位置決めをそれぞれ行う必要がなくなり、リンフォースコンプ13をインナパネル4に取付けるだけの作業となり、作業効率が向上する。
また、従来では、キーシリンダに対応するアウタパネルの裏面側には、アウターリンフォースが配設されているが、このアウタパネルの部分には、キーシリンダを操作する際に負荷がかかることになる。例えば、キーシリンダの操作やバックドアの開閉等を行う際に大きな負荷がかかると、最悪の場合、アウタパネルが変形してしまう可能性もあったため、バックドア全体である程度強度を確保する必要があった。
これに対して、本実施形態では、アウターリンフォース10の中間部10aが、車両後方方向に向かって湾曲するとともに、アウターリンフォース10の下部10bが、車両前方方向に向かって湾曲しており、ラッチリンフォース11が、インナパネル4の裏面側において車両前後方向に延在するとともに、インナパネル4の裏面側に沿って車両上方に延びる上端部11aを有しており、アウターリンフォース10の下端部10dが、ラッチリンフォース11の上端部11aにおいてラッチリンフォース11を間に挟んでインナパネル4に溶接されているため、アウターリンフォース10がアウタパネル3の裏面側からインナパネル4の裏面側へ架け渡されるように配置されることになり、バックドア2の空間Pの上下に2つの大きな閉断面が形成される。これにより、従来に比べてバックドア2の強度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、アウターリンフォース10の下端部10dは、ラッチリンフォース11の上端部11aにおいてラッチリンフォース11を間に挟んでインナパネル4に溶接されている。このように、リンフォースコンプ13の中央にあたる部分において、板金部材が3枚重ねて溶接されていることにより補強部品としての性能が増し、バックドア2全体の強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、本実施形態では、アウターリンフォース10とラッチリンフォース11とを別々に形成しているが、アウターリンフォース10とラッチリンフォース11とを一体成形してもよい。これにより、アウターリンフォース10とラッチリンフォース11とを固着してリンフォースコンプ13を作成する作業がなくなり、組み付けラインの工数が削減され、作業効率が向上する。
本発明の実施形態に係る車両を後方から見た正面図である。 本発明の実施形態に係る車両のキーシリンダの構造を示しており、(a)はキーシリンダの取付工程を示した斜視図であり、(b)はキーシリンダの正面図であり、(c)はキーシリンダを裏面側から見た図である。 本発明の実施形態に係る車両のバックドアを車室内側から見た正面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係るアウターリンフォース及びラッチリンフォースを示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るバックドアの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両のバックドアを車室内側から見た正面図であり、スポット溶接の工程を説明した図である。 図3におけるA−A線断面図であり、スポット溶接の工程を説明した図である。
符号の説明
1 車両
2 バックドア
2a バックドアの開口部
3 アウタパネル
3a アウタパネルの孔
3b,3c アウタパネルのフランジ部
4 インナパネル
4a,4b インナパネルのフランジ部
4c インナパネルの下面部
5 ウィンドウガラス
6 キーシリンダ
6a 差込口
6b 本体
6c レバー部
7 リンフォース
8 ドアラッチ
9 ストライカ
10 アウターリンフォース(第1のリンフォース)
10a 中間部
10b 下部
10c 上端部
10d 下端部
11 ラッチリンフォース(第2のリンフォース)
11a 上端部
11b 下端部
12 シーラー
13 リンフォースコンプ
14 スポット溶接ガン

Claims (3)

  1. 車両のバックドアを構成する車室内側のインナパネルと、車室外側のアウタパネルとを備え、前記アウタパネルにはキーシリンダが取付けられるとともに、前記キーシリンダに対応する前記アウタパネルの裏面側には車両上下方向に延在する第1のリンフォースが配設され、前記インナパネルの下部にはドアラッチが取付けられるとともに、前記ドアラッチに対応する前記インナパネルの裏面側には第2のリンフォースが取付けられているバックドアの補強構造において、
    前記第1のリンフォースの上端部が、前記インナパネルと前記アウタパネルとにより挟持され、前記第1のリンフォースの下端部が、前記第2のリンフォースを間に挟んで前記インナパネルに溶接され、前記第1のリンフォースの中間部が、前記アウタパネルの裏面側に緩衝材を介して当接し
    前記第1のリンフォースの前記中間部が、車両後方方向に向かって湾曲するとともに、前記第1のリンフォースの下部が、車両前方方向に向かって湾曲しており、前記第2のリンフォースが、前記インナパネルの裏面側において車両前後方向に延在するとともに、前記インナパネルの裏面側に沿って車両上方に延びる上端部を有しており、前記第1のリンフォースの前記下端部が、前記第2のリンフォースの前記上端部において前記第2のリンフォースを間に挟んで前記インナパネルに溶接されていることを特徴とするバックドアの補強構造。
  2. 前記第1のリンフォースと前記第2のリンフォースとを固着することによりリンフォースコンプを形成した状態で、前記リンフォースコンプを前記インナパネルに固定するとともに、前記インナパネルと前記アウタパネルとを溶接して前記バックドアを形成したことを特徴とする請求項1に記載のバックドアの補強構造。
  3. 前記第1のリンフォースと前記第2のリンフォースとが、一体成形されていることを特徴とする請求項に記載のバックドアの補強構造。
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