JP5073949B2 - 流量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気などの流体の流量を計測する装置に関する。
流量に応じた非線形な信号を出力する検出素子を有する代表的な流量測定装置として、熱式流量計が知られている。熱式流量計は、例えば、自動車などの内燃機関の吸入空気の質量流量を直接検知でき、その流量計測値は、電子制御式の燃料噴射制御の演算データに使用されている。
熱式空気流量計の検出素子に用いる発熱抵抗体は、温度依存性を有し、例えば、白金線をボビンに巻きつけてガラスでコーティングする熱線タイプ、薄膜抵抗体をセラミック基板上やシリコン基板上に形成する薄膜タイプのものがある。
流量の計測方法としては、次のようなものがある。一つは、空気流量に応じて熱が奪われる発熱抵抗体を空気温度に対して一定の温度差となるように加熱制御し、その発熱抵抗体に流れる電流を電圧に変換して空気流量を直接検出する方式である。もう一つは、発熱抵抗体の空気流方向の両側に温度検出抵抗体(感温抵抗体)を配置し、その温度検出抵抗体の温度差により空気流量を検出する方式がある。
エンジンの吸気管を流れる空気は、エンジンの吸気バルブの開閉動作に伴って脈動するため、検出されるセンサ(流量計)出力信号も脈動を伴う。一方、熱式流量計の出力電圧は、低流量域では急激に変化し(感度大)、高流量域になるに従って緩やかに変化する(感度小)、いわゆる非線形出力特性を有する。
この非線形出力特性は、流量の4乗根がセンサ出力電圧として表すことができる(キングの式)。図20にこの出力特性Qrefを示す。縦軸がセンサ出力電圧(V)であり、横軸が空気流量である。図20では、一例として、脈動の比較的大きい流量Qaに対するセンサ出力電圧Vinと、脈動の比較的小さい流量Qafに対するセンサ出力電圧Vinfを示している。実際にはSin波のようなカーブを描く脈動流量であっても、センサ出力電圧は、プラス側が圧縮しマイナス側が伸びたような少し歪んだ波形になる。このような脈動成分を含む出力電圧をそのまま平均値化すると、見かけ上、流量の平均値が減少(誤差)する。この誤差は、脈動が大きくなるほど大きくなる。例えば、図20において、センサ出力電圧Vinの本来の平均値はVave1であるべきであるのに、見かけ上の平均値がVave2となり、誤差Vave1−Vave2が生じる。ただし、脈動が著しく逆流を含むようになると、流量の平均値がみかけ上増加する。特に4気筒以下のエンジンの低回転数運転域や重負荷時には、吸入空気量の脈動振幅が大きく一部逆流を伴う脈動流が生じる場合がある。この場合には、流量検出信号にみかけ上、プラス方向の脈動誤差が生じる。脈動誤差は、計測精度の低下原因となる。なお、脈動の度合(脈動率)とセンサ出力の誤差との関係については、図8、図10において後述されている。
このような脈動誤差を低減するために、可変フィルタを用いる方式が特開2000−161122号公報に記載されている。
また、従来の脈動誤差の低減技術として、センサ出力電圧を線形化処理することが知られている。線形化処理は、通常、流量に対するセンサの電圧信号を実際に計測し、基準となる特性曲線(マスター特性Qrefと呼ばれる)をエンジンコントロールユニットなどに格納し、この特性曲線を利用して線形化処理(V−Q変換処理)される。
センサ出力電圧の脈動成分は、ノイズなどの誤差成分も含む。この誤差成分を少なくするために、前記線形化処理に先立ちハードフィルタを用いて信号を平滑処理し、その後に線形処理化する方法が知られている。
この手法は、図21に示すように、出力電圧値(発熱抵抗体の検出信号)の平均値自体を変えずに、振幅が小さくなるように(例えばV1振幅をV2振幅になるよう)平滑化する。このように、検出信号をフィルタリング(平滑処理)した後に線形化(V−Q変換処理)すると、図21に示すように換算空気量の平均値も誤差が生じる。
このような誤差を小さくするために、特開平11−316145号公報および特開平11−337382号公報においては、センサ出力電圧を線形処理化(V−Q変換)した後にフィルタにより平滑化処理する方式を提案している。なお、フィルタにより脈動振幅を低減した流量信号は、再度非線形化処理され(Q−V変換)、D−A変換されて、エンジンコントロールユニットに入力される。
特開2004−20454号公報では、検出素子の非線形な出力信号を調整用パラメータにより出力調整後に、平均値を調整する不均等線形化処理を行う方式を提案している。この方式は、脈動の大きさに応じて平均値を適宜調整可能であり、より精度の高い空気流量信号を得ることができる。
特開2000−161122号公報 特開平11−316145号公報 特開平11−337382号公報 特開2004−20454号公報
内燃機関等の脈動や逆流の大きな環境下において、脈動の大きさや周波数に応じて流量計の脈動誤差が大きくなる状況に鑑みて、これを上記したような不均等線形化処理に代わる方式により改善することを意図する。
本発明の方式と、従来の流量検出(計測信号)の脈動誤差低減の基本的な相違点は、次のとおりである。従来方式は、非線形の流量検出信号(源信号)を線形化処理、或いは平滑処理−線形処理、或いは線形処理−平滑処理し、このようにして加工された信号そのものを流量検出信号として用いる。一方、本発明は、流量検出信号を加工して、脈動誤差補正量を求めるものである。そして、この脈動誤差補正量を源の流量検出信号に加減算して流量検出信号を補正するものである。このような補正手段として、次のようなものを提案する。
(1)本発明の脈動誤差補正量は、例えば、次に述べる第1の信号処理系、第2の信号処理系を介して得られる。
第1の信号処理系は、流量検出素子の非線形の出力信号(出力電圧)を積分した後、その出力信号の感度を調整して第1の信号を得る。この非線形出力の積分は、例えばフィルタを用いた平滑処理(フィルタリング処理)により実行され、脈動する(換言すれば交流成分を含む)非線形出力信号に平均値誤差(非線形誤差)を発生させる。出力感度の調整は、例えば線形処理により実行される。
第2の信号処理系は、流量検出素子の出力信号(源信号)を線形化した後に積分(平滑処理)し、その後再度非線形化して第2の信号を得る。この第2の信号処理系において、流量検出素子の出力信号は、最初に線形化され信号感度が調整され、平均値誤差がほとんど発生しない第2の信号となる。また、この線形処理後の積分処理(平滑処理)により第2の信号と第1の信号との位相差が整合される(位相差整合手段)。
この第1の信号と第2の信号の差信号が増幅され脈動誤差補正量となる。この脈動誤差補正量を流量検出素子の出力信号(源信号)に加減算されることで、脈動誤差を含む非線形な源信号が補正される。例えば、図3参照。
(2)もう一つは、次のようにして、脈動誤差補正量を得る。
例えば、検出素子の非線形な源信号をフィルタ処理する。このフィルタ処理された信号と前記源信号との差信号の絶対値を求める。前記差信号の絶対値をフィルタ処理する。フィルタ処理された前記差信号を増幅する。増幅された差信号を前記源信号の補正に用いる。
本発明によれば、流量測定装置はセンサ出力の基本的な特性をそこなうことなく脈動による計測誤差を低減することができる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る流量測定装置の構成図、図2はその装置における流量補正のためのディジタル処理ブロックを示している。流量測定装置は、一例として、自動車用内燃機関の吸気管に流れる空気流量を測定する熱式空気流量計が例示されている。
流量測定装置4は、流量信号を出力するセンサ回路部1と、流量信号の出力補正部(ディジタル処理部:信号処理装置)2からなり、車両用内燃機関のエンジンコントロールユニット5と電気的に接続されている。
センサ回路部1は、流量検出素子として発熱抵抗体11および空気温度補償抵抗体12を備える。センサ回路部1は、例えば発熱抵抗体11および空気温度補償抵抗体12を組み込んだ周知のブリッジ回路(図示省略)、ブリッジ回路の中点電位差を増幅する作動増幅器(図示省略)、それに基づき発熱抵抗体11に流れる発熱電流を制御するトランジスタ(図示省略)を備える。発熱抵抗体11と空気温度補償抵抗体12は、温度依存性を有する感温抵抗体であり、エンジンの吸入空気流路中に配置される。
センサ回路部1は、電源10に接続され、発熱抵抗体11の発熱温度が空気温度に対して所定温度差を保つように発熱電流を制御する。すなわち、発熱抵抗体11は、空気流量応じて熱が奪われ、抵抗値が変化するが、上記ブリッジ回路の中点電位差が零になるように発熱抵抗体11に流れる発熱電流を制御する。それにより、発熱抵抗体11の発熱温度が空気温度に対して所定温度差を保つように、発熱電流が制御される。この電流を直接電圧変換すること、流量検出信号が形成され、流量が測定される。なお、発熱抵抗体の空気流方向の両側に温度検出抵抗体を配置して、その温度差より流量を計測してもよい。
電源回路3は、センサ回路部1および出力補正部2を駆動するための基準電圧を形成する。
出力補正部2は、マイクロコンピュータや専用ロジックなどのディジタル回路により構成され、アナログ・ディジタル変換器(A/D変換器)21、演算回路22、書換メモリ23、ディジタル・アナログ変換器(D/A変換器)24、駆動用発振器25、シリアル通信処理部26を備え、次のような処理を行う。
センサ回路部1からの出力信号(流量検出信号:非線形アナログ信号)Vinは、アナログ・ディジタル変換器(A/D変換器)21によりディジタル値に変換される。演算回路22は、書き換えメモリ23に格納された補正データを用いて、ディジタル化された流量検出信号の脈動誤差を補正する。補正後の流量検出信号は、ディジタル・アナログ変換器(D/A変換器)24により再度アナログ信号に変換される。このアナログ信号は、センサ回路部1同様の非線形の電圧値であり、エンジンコントロールユニット5に出力される。
このように補正後の流量検出信号を再度アナログ変換する理由は、既存のエンジンコントロールユニット5がアナログ・ディジタル変換器(A/D)21を有するためである。
出力補正部2は、シリアル通信処理26を介して外部とのデータ通信が可能である。
エンジンコントロールユニット5では、流量測定装置4の出力信号Vout、アナログ・ディジタル変換器51によりディジタル値に変換してエンジン制御に用いる。エンジンコントロールユニット5は、シリアル通信処理52によって誤差補正用のパラメータを流量測定装置4に送信可能である。
次に、図2を用いて、流量補正部2で実行される演算処理40の流れを説明する。
A/D変換器21は、センサ回路1の出力信号(流量検出信号)Vinを入力して、アナログ・ディジタル変換処理41を実行し、流量信号Vinをアナログ値からディジタル値に変換する。出力信号Vinは、脈動成分を含み、また、非線形による誤差を含む非線形信号である。
演算回路22は、ディジタル化された流量信号に対して必要に応じて出力調整処理42を施し、出力調整処理後のディジタル流量信号Vxに対して脈動誤差の補正量Vyを算出する処理(脈動誤差補正量算出処理)44を施し、及びこの補正量を用いて非線形出力信号(センサ出力信号Vxに加算あるいは減算処理43を施す。ディジタル流量信号Vxは、流量検出素子の源信号(非線形出力信号)に相当する。加減算処理43の補正量の符号を特性に応じて変更して(センサ出力信号Vxに対する補正量Vyの加算、減算の場合分け)用いることでプラス方向にも、マイナス方向にも脈動誤差の改善を図ることが可能となる。本実施例では、一例として、以下、脈動誤差がプラス方向であるとして、減算処理を例示する。なお、補正量Vyの符号の変換は、後述する補正量算出用の加減算処理67の符号をセンサ出力特性に応じて変更することで可能になる。
脈動誤差補正量算出処理44では、流量信号Vx中に含まれる脈動成分の非線形誤差の補正量を算出し、その補正量は、補正信号Vyとして加減算処理43に供される。加減算処理43において、流量信号(源信号)Vxに補正信号Vyが減算(Vx−Vy)され、補正後の流量信号Vzを得る。補正後の流量信号Vzは、D/A変換器24によりディジタル・アナログ変換処理45が施され、アナログ信号をエンジンコントロールユニット5に出力する。脈動補正量算出処理44では、エンジンコントロールユニット等からの調整パラメータのデータに基づき脈動誤差の補正量を調整することが可能である。
ここで、脈動誤差補正量算出処理44の具体例を図3により説明する。
一般に、発熱抵抗体を用いた熱式流量計のセンサ出力と空気流量との関係はキングの式と呼ばれる次式によって表される。
Ih・Ih・Rh=(C1+C2√Q)(Th-Ta) …(1)
ここで、Ihは発熱抵抗体に流れる発熱電流、Rhは発熱抵抗体の抵抗値、Thは発熱抵抗体の表面温度、Taは空気の温度、Qは空気流量、C1、C2は発熱抵抗体で決まる定数である。センサの出力は、発熱電流値Ihを、検出抵抗を介して電圧値として検出するのが一般的である。内燃機関の制御に用いるエンジンコントロールユニット5では、(1)式の関係からセンサの出力電圧値(本実施例では、脈動誤差補正処理された出力電圧)を流量値に変換して、内燃機関の空気と燃料の割合などを制御する。熱式流量計のセンサ出力信号と実際の流量との関係は(1)式の非線形な関係(流量の4乗根が電圧値)であるため、流量として信号を用いるには何らかの線形化手段が必要となる。
センサ回路部1の出力信号Vinは、発熱抵抗体11に流れる発熱電流を電圧変換した出力で、非線形な出力信号である。出力信号Vinは、エンジンの吸気バルブの開閉動作による空気脈動を含む。その出力信号は、非線形の状態(源信号:ここではディジタル変換後の出力Vx)では、そのままフィルタ処理をすれば、そのフィルタ処理後の信号は、誤差を含み、最終的に流量に変換した際に、何らかの流量誤差(プラス方向或いはマイナス方向の誤差)が発生する。具体的には、非線形信号Vxを、ローパスフィルタ(LPF)を介してフィルタリング処理した場合には、マイナスの平均値誤差が発生する。また、ハイパスフィルタ(HPF)を介してフィルタリング処理した場合には、プラスの平均値誤差が発生する。これは、フィルタの時定数を調整すれば一定量の脈動信号の補正に利用することができる。
非線形性に因る脈動誤差の補正量は、元々応答性の遅いセンサの場合はフィルタリングする源信号の振幅が小さいためその効果が小さくなる。本実施例では、このフィルタリングされた信号の微少な振幅を、基準となる信号との差信号として求め、差信号を増幅する。この増幅率を最適化することで、脈動誤差の補正量を最適に算出することができる。ここで、脈動誤差補正処理44の信号処理の詳細を、図3、図4、および図5に基づき説明する。
出力調整処理後の信号Vx(非線形な出力信号)を、第1の信号系と、第2の信号系に分けて加工を施し、第1の信号と第2の信号との差信号dVxを得る。得られた差信号dVxを増幅して脈動補正信号Vyを得、加減算処理43で補正後の信号Vzを得ている。
第1の信号系は、ローパスフィルタ(LPF1)、V−Q変換処理部(f1関数による線形化処理部)62、Q−V変換処理部(f2関数による非線形化処理部)63により構成される。この第1の信号系では、非線形な出力信号Vxの脈動の大きさに応じて、意図的にマイナス誤差を発生させる。すなわち、流量検出素子の非線形出力信号Vxをローパスフィルタ(LPF1)61により平滑処理する。この平滑化された信号Vxfは、図4(a)に示す関数f1(2次元マップ(テーブルでも良い))を用いてV−Q変換処理部(f1)62により線形化され、第1の信号である流量信号(qvxf)が得られる。平滑化された信号Vxfは、図21でいえば、発熱体の検出信号のうち、脈動振幅の小さい方V2に相当し、脈動振幅の大きい方V1は、平滑前の源信号Vxに相当する。線形化された流量信号(qvxf)は、図21でいえば流量信号Q2に相当し、Q1は、源信号Vx(V1)を流量変換したものに相当する。そして、平滑化後に線形化された流量信号(qvxf)の平均値は、図21のQ2とQ1の関係からも明らかなように、平均値誤差(減少方向の誤差)が生じる。流量信号(qvxf)は、Q−V変換処理部(f2)63により、図4(b)に示す関数f2(または2次元マップ(テーブルでも良い))を用いて電圧に変換され、図5(a)に示すような非線形処理された第1の信号(Vvxf1)が得られる。
一方、第2の信号系は、V−Q変換処理部(f1関数による線形化処理部)64、ローパスフィルタ(LPF2)、Q−V変換処理部(f2関数による非線形化処理部)66により構成される。V−Q変換処理部(f1)64により、前記処理部62と同じ関数f1(または2次元マップ(テーブルでも良い))を用いて、最初に非線形の源信号Vxに線形化する。この線形化処理により、源信号は流量信号(qx)に変換される。
この流量信号(qx)は、f1関数の感度調整により脈動誤差をほとんど含まない信号としてみなすことができる。流量信号(qx)は、前記LPF1同様のローパスフィルタ(LPF2)65により平滑処理され、信号(qxf)が得られる。この平滑処理により、信号(qxf)は、第1の信号系の信号(qvxf)と位相が同期化される。信号(qvxf)の平均値は、信号(qvxf)よりも大きい。この信号(qvxf)は、Q−V変換処理部(f2)66により、関数f2(または2次元マップ(テーブルでも良い))を用いて非線形の電圧に変換され、これにより、図5(a)に示すように、第2の信号(Vvxf2)が得られる。
既述したように、第1の信号(Vvxf1)は、非線形な信号をフィルタ処理した後に線形化するので、マイナス誤差が発生するのに対し、第2の信号(Vvxf2)は非線形な信号を線形化した後にフィルタ処理するために誤差は発生しない。この2つの信号(Vvxf1,Vvxf2)は、既述したように感度調整され及び位相が同期化されており、加減算処理部67により演算(Vxf2−Vvxf1)される。これにより、図5(a)に示すように、差信号(dVx)が得られる。
この差信号(dVx)は源信号の波形形状によっては変動する場合もあるので、再度ローパスフィルタ(LPF3)68により平滑処理され、信号(dVxf)が得られる。信号(dVxf)は、増幅処理69で最適化したゲイン(増幅率K)により増幅され、脈動補正量Vyが得られる。
ローパスフィルタ(LPF3)68は必ずしも必要ではないが、補正量の変動を抑制する場合は望ましい処理といえる。同様に第1の信号経路のV−Q変換処理(f1)62、Q−V変換処理(f2)63は完全な逆関数の関係で無くても構わない。但し、次に述べる理由であった方が望ましい。
図4のV−Q変換処理(f1)と、Q−V変換処理(f2)は逆関数の関係であるのが望ましい。関数の近似精度によって補正量の誤差を減らすために、第1の信号処理系と第2の信号処理系のそれぞれの信号の感度と、位相の整合を図る。このように設定することで、より小さな差信号dVxを得る場合でも、種々の補正誤差影響の原因を極力省くことができる。
加減算処理部43は、図5(b)に示すように、検出素子の源信号Vxに対して補正量Vyを減算することで補正後の信号Vzが得られる。
本実施例によれば、流量検出信号を加工して脈動誤差補正量を求め、この脈動誤差補正量を源の流量検出信号に加減算して流量検出信号の脈動低減を図ることができる。補正後の信号Vzは、フィルタ処理されていない源信号に補正量Vyを加味することで得られるので、平均値誤差がなく、しかも、脈動成分中のノイズを除去し、検出信号(源信号)の脈動の振幅の大きさ、周波数に反映した精度のよい平均値を得ることができる。
したがって、本実施例によれば、流量測定装置はセンサ出力の基本的な特性をそこなうことなく脈動による計測誤差を低減することができる。
特に、元々微少な加工信号を増幅することで、脈動誤差を効果的に補正することが可能にしている。
本発明では、脈動の大きさに応じて非線形誤差が増加する(ローパスフィルタ(LPF)の場合はマイナス誤差が増加)といった特徴を利用し、位相と感度を整合した基準の信号との差を実システム上の脈動誤差の程度に応じて、増幅処理69で最適化したゲイン(増幅率K)と、加減算処理67の符号を特性に応じて変更して(2つの信号の加算、減算の場合の場合分け)用いることでプラス方向にも、マイナス方向にも脈動誤差の改善を図ることが可能となる。センサ出力Vin(Vx)が、プラス誤差の特性の場合には、加減算処理部67は(Vvxf1−Vxf2)となり、マイナス誤差の特性の場合には、図3の加減算処理部67の符号が逆(Vvxf1−Vxf2)になる。
これまでのフィルタ処理はローパスフィルタ(LPF)で説明したが、ハイパスフィルタ(HPF)でも効果の程度は変わるが原理的に同様な効果を得ることができる。但し、ハイパスフィルタ(HPF)を用いた場合はノイズも上昇するため、通常であればローパスフィルタ(LPF)を用いて実現するのが望ましい。
図18にハイパスフィルタを用いた脈動誤差補正量算出部44を示す。図3の脈動誤差補正量算出部44との相違点は、第1の信号処理系と第2の信号処理系にローパスフィルタに代えてハイパスフィルタ(HPF1)61´とハイパスフィルタ(HPF2)65´を用いた点であり、その他の構成は、図3のものと同様である。図19に図18の脈動誤差補正量算出の加工信号状態と誤差補正後のセンサ出力信号を示す。
(実施例2)
第2の実施例を説明する。先の図4のV−Q変換処理(f1)と、Q−V変換処理(f2)は非対称な関数であっても、実現可能である。図6に非対称な関数の一例として、V−Q変換処理(f1)相当の処理として電圧の3乗(V*V*V)関数を、Q−V変換処理(f2)の代わりにルート関数(√)等を用いた関数を示すが、この様な場合でも本発明の構成であれば可能である。この様に関数を簡素化すれば、関数を作る際のディジタル処理が簡素化するという効果がある。
(実施例3)
図7及び図8に第3の実施例を示す。本実施例は、上記した第1、第2の実施例の空気流量測定装置に用いる検出素子(発熱抵抗体11、温度補償抵抗体12)を、曲がり通路形状のバイパス空気通路401に配置した場合である。流量測定装置の回路構成は、図1から図3のものと同様である。図7は、吸気通路402内に配置されたバイパス通路401を含む流量計4の断面図である。このようなバイパス通路401に検出素子を配置した場合には、エンジン側からの逆流による流れ影響を低減でき、かつバイパスによる流れの慣性効果により、検出素子からの出力信号Vin(Vx)に脈動状態で全体的にプラス誤差を含む。
一方、バイパス通路401無しで、検出素子を吸気通路に配置した場合には、脈動の大きさを示す指標の脈動率((最大値−最小値)/平均値)が大きくなるにつれて、検出信号の出力特性がマイナス誤差となる。ただし、逆流が発生して逆流が大きくなると検出信号の出力特性がプラス誤差を示す。
バイパス通路401は、モールド成形体(樹脂成形体)である。バイパス通路401を用いることで、検出素子の出力特性は、全体的にプラス誤差とすることができるが、試験条件や、外部の流れの組み合わせによっては低脈動率からプラス誤差が過剰に発生する。これは、特にエアクリーナ等の形状によって想定以上の誤差の発生が生じる場合があり、システム適合の段階になってバイパス通路の変更が生じ、型改造などの開発費の上昇、構造の違いにより汎用性が失われ製造コストの上昇を招く、開発期間が増大するなどの課題がある。
以上のようなプラス誤差のセンサ出力特性が生じても、本発明の流量測定装置によって、補正パラメータの最適化を図り、それに基づきマイナスの脈動補正量Vyを形成すれば、一定量の脈動率までの誤差を低減することができる。このように、本発明によれば、既存のバイパス形状であっても、対象となるエアクリーナなどの外部条件に応じて出力調整(脈動誤差補正)が可能である。したがって、汎用性が高く、コスト低減に貢献し得る流量測定装置を提供することができる。
(実施例4)
図9及び図10に第4実施例を示す。本実施例は、本実施例は、上記した第1、第2の実施例の空気流量測定装置に用いる検出素子(発熱抵抗体11、温度補償抵抗体12)を、曲がりの無いストレートの通路形状のバイパス空気通路402に配置した場合である。バイパス通路に曲がりの無い場合は、先の実施例と逆でバイパス通路による慣性効果が期待できない。そのため、定常的に逆流が大きくなるまで、センサ出力は、マイナス誤差を発生した特性となる。この場合には、既述したように、図3の加減算処理部67の符号を逆(Vvxf1−Vxf2)とし、脈動発生時にプラスの補正量を発生させるにする。このようにして脈動時の出力信号のマイナス誤差特性を改善することができる。ここでは、加減算処理67の符号を変えることで、誤差の少ない特性を得たが、符号がそのままでフィルタ処理にハイパスフィルタ(HPF)を用いても実現可能である。
また、曲がりのないストレート構造のバイパス通路403では、逆流時の脈動誤差の傾向がつかみやすいため、本発明の流量測定装置と、従来からの脈動誤差の特徴抽出による脈動誤差の補正手段を組み合わせることで、全体的な誤差の低減も図れる。
以上のように、本実施例の流量測定装置によれば、バイパス通路の特徴に応じて、脈動特性の最適化が図れると行ったシステム構成時の自由度が向上するといった効果がある。
(実施例5)
図11及び図12に第5の実施例を示す。本実施例は、図3に記述している第1の信号処理系と第2の信号処理系を、時分割により切り換え可能にした構成である。また、V−Q変換処理部(f1関数による線形化処理部)62およびQ−V変換処理部(f2関数による非線形化処理部)63は、第1の信号処理系と第2の信号処理系に兼用させており、それにより、図3に用いたV−Q変換処理部(f1関数による線形化処理部)64およびQ−V変換処理部(f2関数による非線形化処理部)65は、省略している。本実施例は、処理部(処理ブロック)の一部を兼用して処理部の数を低減することを意図する。
すなわち、各処理の中で、比較的演算負荷が大きいV−Q変換処理(f1)62、Q−V変換処理(f2)63を、スイッチ71,72,73,74により時分割で切り替えて、第1、第2の信号処理系に使用可能にしている。また、Q−V変換処理(f2)63と加減算処理部67の間にサンプルホールド処理部75,76を、スイッチ74を介して切り替え可能に設けている。サンプルホールド処理部75は、第1の信号処理系に属し、サンプルホールド処理部76は、第2の信号処理系に属する。
図11は第1の信号処理系の動作を示し、最初のシステムクロックでスイッチ71,72,73,74は第1の信号処理系に切り替えられる。これにより図3の第1の信号処理系と同様の処理系が構成され、第1の信号(Vvxf1)がサンプルホールド処理部75によりサンプルホールドされる。このサンプルホールドされた第1の信号は、(Vvxfs1)として示される。次のシステムクロックでは、スイッチ71,72,73,74は第2の信号処理系に切り替えられる。これにより、図3の第2の信号処理系と同様の処理系が構成され、第2の信号(Vxf2)がサンプルホールド処理部76によりサンプルホールドされる。このサンプルホールドされた信号は、(Vvxfs2)として示される。2つの信号の差をサンプルホールド後に加減算処理部67で加減或いは減算することで、今までに述べた実施例と同様の作用、効果を得ることができる。本方式では、結果の反映が1クロック分だけ遅れることになるが、十分に速いシステムクロックで動作すれば、遅れの影響はほとんど受けることはない。この様に、時分割で処理を実現すれば少ないプログラム領域で、本発明が実現でき、部品のコストが低減するといった効果がある。
(実施例6)
図13、図14、図15に第6の実施例を示す。図13に示す脈動誤差補正処理部44は、基本的には図3に示すものと同じであり、相違点は、脈動特徴量算出処理80を加えた点である。脈動特徴量の算出結果とし、増幅処理部69はゲインKmを可変設定し、可変ゲインKmを反映させた増幅率により、既述の差信号dVxfを増幅し脈動補正量Vyを得る。
ここで、図14を用いて、脈動特徴量算出処理部44の動作を説明する。
センサの出力信号Vxが脈動時にサイン波形に近い繰り返し波形となるので、その最大値(Vmax)と最小値(Vmin)を、例えばディジタル的な手法により一定時間バッファリングし、そのデータを検索等することで求める。
その結果得られた最大値(Vmax)と最小値(Vmin)との差を振幅値(Vamp)として求める。振幅値(Vamp)に応じてゲインKmを変えることで、脈動の大きさに応じて脈動補正量Vyを増大することも可能となる。このようにすれば、逆流後に発生する大きなプラス誤差も、逆流量に応じて補正量を増大することでより、効果的に低減することができる。図14の例では、振幅値(Vamp)を脈動特徴量とし、可変ゲインKmが徐々に増加する関数でより大きな効果を得る様にしている。但し、差信号dVxfも脈動の大きさにより反映された信号であるので、可変ゲインKmが大きくなり過補正を防ぐために、一定値以上の振幅値(Vamp)で可変ゲインKmを一定にするリミッタを設けている。
脈動特徴量の算出は先の振幅値(Vamp)を平均値(Vave=(Vmin+Vamp/2))で割り(Rt=Vamp/Vave)、脈動の大きさが平均値(Vave)で規格化された信号(Rt)を用いても構わない。この場合はより流量に依存した誤差特性を改善できるので望ましいが、演算負荷も増える。したがって、流量範囲が余り広くないような用途などでは、必ずしも用いなくても十分に有効である。
本実施例を、バイパス通路との組み合わせで用いる場合で、特に脈動特徴量の算出を振幅値(Vamp)と最小値(Vmin)を用いた演算で最適化した場合の一例を図15により説明する。
図15(a)に検出素子の出力信号の脈動誤差発生時の条件分けを示す。図15のグラフにおいて、横軸が脈動率、縦軸が脈度誤差である。
脈動率に対する脈動誤差特性(バイパスを用いて補正された誤差特性)を考えると、逆流の無い領域で脈動により小さなプラス誤差が発生する領域1,バイパス通路による逆流閉じ込め効果で脈動誤差が中程度に抑えられた領域2、逆流により誤差が増大する領域3に分けられる。このような領域を有する誤差特性は、逆流検知機能のない単方向のプローブでバイパス通路を用いた場合の代表的な特性である。
ここで、図15(b)に示す脈動誤差発生時の特徴を考察すると、振幅値(Vamp)は、逆流が発生するまでの領域1で最も大きな勾配で増加する。逆流が発生する領域2では閉じ込め効果がある状態では勾配が減少する。バイパス通路の閉じ込め効果が無くなる領域3ではほぼ変化のない飽和した特性となる。
このような特徴は、次のような理由により説明できる。
センサ出力信号の脈動に応じて、最大値(Vmax)は、脈動率の上昇に伴い一定の割合で上昇する。一方、最小値(Vmin)は、逆流無しの領域1では、脈動率の上昇に伴い一定の割合で減少する。最小値(Vim)は、逆流が発生する領域2では、逆流検知できない単方向のプローブを使用する場合には、信号が飽和する。これは特に、逆流が発生するにもかかわらず、バイパス通路の閉じ込めで逆流時の信号が入力しないため、最小値が飽和するものである。これに対し、バイパス通路の閉じ込め効果の無い領域3では、逆流の入力によって脈動の最小値が飽和から増加するといった特徴を示す。このような結果、先に示した振幅値(Vamp)を平均値(Vave=(Vmin+Vamp/2))で割り(Rt=Vamp/Vave)、脈動の大きさが平均値(Vave)で規格化された信号(Rt)を用いてもバイパス通路の閉じ込め効果の無い領域3での補正効果が減少する。
本実施例では、最小値(Vmin)をn倍(例えばn=2)し、振幅値(Vamp)と乗算して図15(c)に示す可変ゲインKm(Km=Vamp*(Vmin*n))を得る。その結果、脈動誤差の大きな領域3で最も大きな可変ゲインKmを得ることになる(本例でも先と同じに可変ゲインKmにリミッタを設けて過補正を防ぐのが望ましい)。実際の補正量は、破線で示すスケール無しの差分dVxの傾向の様に、逆流無しでは可変ゲインKmが大きくても本来の差分dVxが小さいため補正量は小さい。その結果図15(d)に示す、脈動率が小さい領域から大きな領域まで逆流誤差を低減することが可能となる。本発明では、広範囲な脈動率で逆流誤差を低減でき、エンジン制御に用いた場合広範囲な条件で排ガスを低減できるという効果がある。
(実施例7)
図16及び図17に本発明の第7の実施例を示す。本実施例は、既述した実施例よりも脈動誤差補正処理部44の構成を簡略化している。
脈動誤差補正処理部44の構成及び動作の詳細を、図16を用いて説明する。なお、本実施例の流量測定装置においては、脈動誤差補正処理部44以外の構成は、既述した各実施例と共通であるので、説明を省略する。
既述した実施例の脈動誤差補正処理部44では、図4に示す様なV−Q変換処理(f1)と、Q−V変換処理(f2)、フィルタ処理の組み合わせで脈動時のセンサ出力信号の補正量を求めていた。これに対して、本本実施例の脈動誤差補正処理部44では、V−Q変換処理(f1)と、Q−V変換処理(f2)を用いず、次のような系により信号処理を行う。ディジタル変換後のセンサ出力信号Vxは、フィルタ処理61(ローパスフィルタ:LPF1)に通してフィルタ処理され、加減算処理部67は、フィルタ処理後の信号(Vxf)と本来の信号Vxとの差信号dVxを求める。図17に、この差信号を求める場合の波形図を示す。本来の出力信号Vxとフィルタ処理後の信号(Vxf)は、これまでの第1、第2の信号と異なり位相差があるために、差信号dVxは、プラスとマイナスに動作する波形信号となる。この平均値はゼロになるため、このままでは増幅しても脈動補正量Vyを得ることができない。そこで、差信号dVxは、絶対値処理部77により絶対値に変換され、すなわちプラス符号のみの信号(dVxabs)に変換される。この信号(dVxabs)をフィルタ処理68(ローパスフィルタ:LPF3)で平滑化した後、増幅処理部69で増幅する。この増幅は、外部から調整可能なゲインKuを用いて行われ、結果として補正量Vyが求められる。このような構成でも、これまでの実施例と同じように脈動誤差の低減ができる。差信号dVxは、これまでの実施例よりもフィルタ処理68(ローパスフィルタ:LPF3)のカットオフ周波数(fc)の影響を受けやすい。したがって、カットオフ周波数を、エンジン回転数等に応じて可変にすればより広範囲で誤差の少ない補正が可能となる。本実施例の様な簡単な方式でも、脈動率の特に大きな領域を除けば(脈動の大きな領域では波形の傾向で補正量が減少する)活用でき、有効である。先の脈動特徴量等を用いれば、誤差がより低減できるのはいうまでもない。特に、本実施例はエンジンコントロールユニット5内部で実現するのに有効な方式であるといえる。
さらに、本実施例では、エンジンコントロールユニット5からの調整データを受けてフィルタ(LPF1)のカットオフ周波数(fc)や、増幅率(Ku)を変えている。この様な構成は、これまでの説明の様に流量計4内部の信号処理として実現できるが、処理が簡素化されればエンジンコントロールユニット5内のソフトとして実現するのも容易となる。本実施例では流量計4内部処理と説明するが、エンジンコントロールユニット5内部で実現すれば調整データを流量計4に転送する必要が無くなり配線が減る等のメリットがある。
本発明は、空気およびガス流量計の出力信号の信号処理方法に関し、自動車用流量計としてエアクリーナと組み合わせて用いる用途にも適用できる。その結果、エンジン制御に用いた場合はより精度の良い制御が可能となり、排ガスの低減や燃費の向上といった効果がある。
本発明の第1実施例の流量測定装置のシステム構成図。 第1実施例に用いる脈動誤差補正のディジタル処理ブロック図。 第1実施例の脈動補正量算出処理の信号処理ブロック図。 (a)は、第1実施例に用いるV−Q変換関数の特性を示す図、(b)は、Q−V変換関数の特性を示す図。 第1実施例の脈動誤差補正処理における波形の動作を示す図。 (a)は本発明の第2実施例に用いるV−Q変換関数の特性を示す図、(b)は、Q−V変換関数の特性を示す図。 本発明の第3実施例に用いる吸気通路に配置されたバイパス通路及び流量検出素子を示す断面図。 第3実施例の脈動誤差補正の効果を示す図である。 本発明の第4実施例に用いる吸気通路に配置されたバイパス通路及び流量検出素子を示す断面図。 第4実施例による効果を示す図である。(実施例4) 本発明の第5実施例の脈動誤差補正量算出処理の信号処理ブロック図。 第5実施例の脈動誤差補正量算出処理の信号処理ブロック図。 本発明の第6実施例の脈動誤差補正量算出処理の信号処理ブロック図。 第6実施例に用いる脈動特徴量算出処理の動作を示す説明図。 第6実施例に用いる脈動特徴量算出処理の動作を示す説明図。 本発明の第7実施例の脈動誤差補正量算出処理の信号処理ブロック図である。 第7実施例による脈度誤差補正の波形動作を示す説明図。 第1実施例の変形例を示す脈動誤差補正処理のブロック図。 図19の実施例の脈動誤差補正処理を示す波形動作図。 熱式空気流量計の出力特性を示す図。 センサ出力と空気流量と流量平均値の関係を示す説明図。
符号の説明
1…センサ回路、2…出力補正部、3…電源回路、4…流量測定装置、5…エンジンコントロールユニット、11…発熱抵抗体(検出素子)、12…温度補償抵抗体、40…脈動誤差補正処理部(演算処理部)、44…脈動誤差補正量算出部、46…調整用パラメータ、401…曲がりバイパス通路、402…吸気管、403…バイパス通路

Claims (13)

  1. 流量に応じた非線形な信号を出力する検出素子を有する流量測定装置において、
    ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び入力信号の大きさに応じて帯域が可変する可変フィルタのいずれか1つからなるフィルタと、線形処理を行う電圧−流量変換部と、非線形処理を行う流量−出力電圧変換部とが、上記列記順に接続され、前記検出素子の非線形な源信号をフィルタ処理した後、前記線形処理により感度調整して第1の信号を得る第1の信号処理系と、
    線形処理を行う電圧−流量変換部と、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び入力信号の大きさに応じて帯域が可変する可変フィルタのいずれか1つからなるフィルタと、非線形処理を行う流量−出力電圧変換部とが、上記列記順に接続され、前記源信号を線形化して感度調整した後にフィルタ処理し再度非線形化して第2の信号を得る第2の信号処理系と、
    前記第1の信号と第2の信号との差信号を増幅する増幅部と、
    増幅された差信号を前記源信号の補正に用いる補正部と、を備えることを特徴とする流量測定装置。
  2. 流量に応じた非線形な信号を出力する検出素子を有する流量測定装置において、
    前記検出素子の非線形な源信号をフィルタ処理する第1のフィルタと、
    前記フィルタ処理された信号と前記源信号との差信号の絶対値を求める信号処理部と、 前記差信号の絶対値をフィルタ処理する第2のフィルタと、
    フィルタ処理された前記差信号を増幅する増幅部と、
    増幅された差信号を前記源信号の補正に用いる補正部と、を備えることを特徴とする流量測定装置。
  3. 請求項において、
    前記第1、第2のフィルタは、高周波域をカットし、信号の位相遅れを形成するローパスフィルタよりなる流量測定装置。
  4. 請求項において、
    前記第1、第2のフィルタは、低周波域をカットし、信号の位相進みを形成するハイパスフィルタよりなる流量測定装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項において、
    前記フィルタ処理は、入力信号の大きさに応じて帯域が可変する可変フィルタにより行われる流量測定装置。
  6. 流量に応じた非線形な信号を出力する検出素子を有する流量測定装置において、
    前記検出素子から出力される非線形かつ交流成分を含む源信号を補正する信号処理装置を備え、この信号処理装置は、
    前記源信号を非線形積分することにより平均値誤差を有する第1の信号を形成する第1の信号処理系と、
    前記源信号を線形積分することにより位相差が前記第1の信号と整合された第2の信号を形成する第2の信号処理系と、
    前記第1の信号と前記第2の信号との差信号を増幅する増幅部と、
    増幅された差信号と源信号との加減算を行う加減算処理部と、を備えることを特徴とする流量測定装置。
  7. 請求項1において、
    前記第1の信号処理系と前記第2の信号処理系とは、時分割により実行され、
    それらの信号処理系で実行される感度調整の処理部は、第1、第2の信号処理系で兼用であり、切替スイッチを介して第1、第2の信号処理系のいずれかに選択的に接続されるよう構成されている流量測定装置。
  8. 請求項において、
    前記第1の信号処理系と前記第2の信号処理系とは、時分割により実行され、
    それらの信号処理系における線形処理を行う電圧−流量変換部は、第1、第2の信号処理系で兼用であり、切替スイッチを介して第1、第2の信号処理系のいずれかに選択的に接続されるよう構成されている流量測定装置。
  9. 流量に応じた非線形な信号を出力する検出素子を有する流量測定装置において、
    前記検出素子から出力される非線形な源信号を処理して補正する信号処理装置を備え、 前記信号処理装置は、
    前記源信号時分割により第1時間帯と第2の時間帯による複数の加工処理を行い、前記第1の時間帯おける加工処理として、前記源信号に対して、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び入力信号の大きさに応じて帯域が可変する可変フィルタのいずれか1つを用いたフィルタリング処理と、このフィルタリング処理後に電圧−流量変換による線形処理と、この線形処理後に流量−電圧変換による非線形処理とを行い、前記第2の時間帯における加工処理として、前記源信号に対して、電圧−流量変換による線形処理と、前記ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び可変フィルタのいずれか1つを用いたフィルタリング処理と、このフィルタリング処理後に流量−電圧変換による非線形処理とを行うディジタル信号処理部と、
    時分割された前記第1の時間帯の加工処理により得られる前記第1の信号と、時分割された前記第2の時間帯の加工処理により得られる前記第2の信号をそれぞれ保持するサンプルホールド部と、
    サンプルホールド部に保持された前記第1の信号と前記第2の信号との差信号を増幅する増幅部と、
    増幅された差信号を用いて前記源信号を誤差補正する補正部と、を備えることを特徴とする流量測定装置。
  10. 請求項1、2、6、及び9のいずれか1項において、
    差信号を増幅する前記信号増幅部における増幅率を、流量信号の脈動による交流信号成分の大きさ、もしくは時間当たりの変化分の大きさに依存するよう可変設定し、その増幅率は、関数或いはマップにより可変設定される流量測定装置。
  11. 請求項1又はにおいて、
    前記フィルタ処理は、入力信号の大きさに応じて帯域が可変する可変フィルタにより行われ、
    差信号を増幅する前記増幅部における増幅率を、前記可変フィルタの帯域に応じて可変とする流量測定装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項において、
    前記検出素子は、流体通路に設けたバイパス通路に配置されている流量測定装置。
  13. 請求項1、2、6、及び9のいずれか1項において、差信号を増幅する前記増幅部の増幅率を、外部のエンジンコントローラからの信号もしくは外部の調整装置によって変更可能にした流量測定装置。
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