JP5055491B2 - 部品の吸着ノズル、固定ヘッド及び部品の固定方法 - Google Patents

部品の吸着ノズル、固定ヘッド及び部品の固定方法 Download PDF

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本発明は、部品の製造工程等で用いられる、部品の吸着ノズル、固定ヘッド及び部品の固定方法に関する。
水晶発振子や半導体素子等の電子部品パッケージは、セラミック容器と、そのセラミック容器の上縁に設置される環状の溶接リング(ろう材)と、この溶接リングに溶接されてセラミック容器に蓋をするリッド(蓋)を備えている。溶接リングとリッドは金属素材で構成されており、両者がシーム溶接されることで、電子部品パッケージが密閉状態となる。
例えば、電子部品を製造する際には、図1に示されるように、セラミック容器20がマトリクス状に連続形成されているセラミック基板18に、溶接リング30を配置する。この際、配置していく溶接リング30が動かないように、セラミック基板18の上には予め糊材80を塗布しておく。その後、溶接リング30が全て配置されたセラミック基板18を、加熱炉に投入して加熱し、糊材80を揮発させると同時に、セラミック基板18と溶接リング30を高温ろう付けする。その後、セラミック基板18を分割することで、溶接リング30が固定されたセラミック容器20を得ることができる。
その後、セラミック容器20内に、所定の部品を収容した後、図2に示されるように、溶接リング30の上にリッド50を配置して、シーム溶接装置500によって両者を溶接する。このシーム溶接装置500は、電圧発生装置60に接続された一対の溶接ローラ70を備えており、これをリッド50の縁に押しつける。一対の溶接ローラ70にパルス状の電圧を印加すると、溶接リング30とリッド70間に電流が流れるので、接点が加熱される。この状態で、溶接ローラ70をリッド50の上から押しつけながらリッド50の縁に沿って動かすことで、溶接リング30とリッド70がシーム溶接され、電子部品パッケージが完成する。
しかし、セラミック基板18の上に塗布される糊材80は、溶接リング30を一時的に固定するものであり、本来は不要なものである。また、この糊材80は、加熱炉で揮発させることから、加熱炉の周囲の環境を悪化させやすいという問題もあった。
また、近年の電子部品の超小型化に伴い、溶接リング30やリッド50等の部品のハンドリングが困難となるという問題もあった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、セラミック容器等の相手側部材に、ろう材やリッド等の部品を搬送したり、仮付けや溶接を行ったりするための部品の吸着ノズル、固定ヘッド及び部品の固定方法を提供することを目的とする。
本発明者の鋭意研究によって、上記目的は下記の手段によって達成される。
(1)上記目的を達成する本発明は、相互に重ね合わせて固定される2枚のノズル構成板を備え、前記2枚のノズル構成板は、それぞれ、他のノズル構成板に当接する面側に、互いを対向させることにより負圧発生孔となる負圧発生溝が設けられ、前記2枚のノズル構成板の前記負圧発生溝は、それぞれ、吸着方向の先端である前記ノズル構成板の下端に連通して設けられ、互いを対向させることにより、負圧部品を吸着する吸着側孔となる複数の吸着側溝と、前記複数の吸着側溝のそれぞれに連通して設けられ、互いを対向させることにより、前記複数の吸着側孔に負圧を導入する導入側孔となる導入側溝と、から形成され、前記導入側溝の溝幅が、前記複数の吸着側溝の溝幅と、隣り合う前記吸着側溝同士の間隔と、の総計よりも広くなるように形成されることを特徴とする部品の吸着ノズルである。
)上記目的を達成する部品の吸着ノズルは、上記発明において、前記吸着側溝における溝長さは、溝幅の5倍以下であることを特徴とする、()に記載の部品の吸着ノズルである。
)上記目的を達成する部品の吸着ノズルは、上記発明において、前記吸着側溝における溝幅は、前記導入側溝の溝幅の1/2以下であることを特徴とする、()又は()に記載の部品の吸着ノズルである。
)上記目的を達成する部品の吸着ノズルは、上記発明において、前記負圧発生孔の開口面積は、前記部品の被吸着面の面積以下であることを特徴とする、(1)乃至()のいずれかに記載の部品の吸着ノズルである。
)上記目的を達成する部品の本発明は、上記発明のいずれかに記載の部品の吸着ノズルと、前記吸着ノズルの周囲に配設された部品固定機構と、を更に備え、前記部品固定機構は、前記吸着ノズルに保持されて相手側部材に載置された前記部品を、前記相手側部材に固定することを特徴とする部品の固定ヘッドである。
)上記目的を達成する部品の固定ヘッドは、上記発明において、前記部品固定機構は、溶接電極、及び前記溶接電極に電気的に接続された電圧発生装置を備えた溶接装置であり、前記部品に電圧を印加することで、前記部品を前記相手側部材に溶接することを特徴とする、()に記載の部品の固定ヘッドである。
)上記目的を達成する部品の固定ヘッドは、上記発明において、前記溶接電極は、前記吸着ノズルの両外側に回転自在に配置される一対の円形電極板であり、前記円形電極板を回転させることで、新たな電極面を形成できることを特徴とする、()に記載の部品の固定ヘッドである。
)上記目的を達成する部品の固定ヘッドは、上記発明において、前記溶接電極は、前記吸着ノズルの両外側に回転自在に配置され、前記部品をシーム溶接するための一対のローラ電極であることを特徴とする、()に記載の部品の固定ヘッドである。
)上記目的を達成する部品の固定ヘッドは、上記発明において、前記吸着ノズル及び前記部品固定機構を、吸着方向に相対移動させる可動装置をさらに備えることを特徴とする、()乃至()のいずれかに記載の部品の固定ヘッドである。
10)上記目的を達成する部品の固定ヘッドは、上記発明において、前記吸着ノズルが前記部品を吸着する場合、前記可動装置は、前記吸着ノズルを前記前記部品固定機構よりも前記部品に近接させるようにし、前記部品固定機構が前記部品を相手側部材に固定する場合、前記可動装置は、前記部品固定機構を前記吸着ノズルと同等以上に前記部品に近接させることを特徴とする、()に記載の部品の固定ヘッドである。
11)上記目的を達成する部品の固定ヘッドは、上記発明において、負圧を発生する負圧発生装置と、前記負圧発生装置と前記吸着ノズルの間に配設された大気開放ポートと、を更に備え、前記吸着ノズルが前記部品を搬送する際は、負圧を一定にするように前記大気開放ポートを閉じて前記負圧発生装置を駆動し、前記吸着ノズルが前記部品を離反する際は、前記負圧を大気圧まで減圧するように前記負圧発生装置を停止し、前記大気開放ポートを開放することを特徴とする、()乃至(10)のいずれかに記載の部品の固定ヘッドである。
12)上記目的を達成する本発明は、窒素環境を生成する窒素環境生成装置を更に備え、前記溶接装置は、前記窒素環境生成装置により生成された窒素環境中で、前記部品を相手側部材に溶接することを特徴とする、()乃至()のいずれかに記載の部品の固定ヘッドである。
13)上記目的を達成する本発明は、前記窒素環境生成装置は、窒素供給装置と該窒素供給装置から供給された窒素を、前記部品及び相手側部材を入れたチャンバー内に充満させることで窒素環境を生成するチャンバー装置と、を有することを特徴とする、(12記載の部品の固定ヘッドである。
14)上記目的を達成する本発明は、前記窒素環境生成装置は、窒素供給装置と該窒素供給装置から供給された窒素を、前記部品と相手側部材の溶接部を覆うように吹きかけるブロー装置と、を有することを特徴とする、(12)に記載の部品の固定ヘッドである。
15)上記目的を達成する本発明は、部品を固定する部品の固定方法であって、上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の部品の吸着ノズルを吸着方向に移動させて、部品固定機構よりも部品近傍に近づけるノズル前出工程と、前記吸着ノズルにより前記部品を吸着保持する吸着保持工程と、前記部品を吸着保持したまま、前記部品を相手側部材の真上まで搬送する搬送工程と、前記部品固定機構が前記部品と当接するように、前記吸着ノズルを吸着方向と反対側に相対移動させるノズル収納工程と、前記部品固定機構により、前記部品と前記相手側部材とを固定する固定工程と、を備えることを特徴とする部品の固定方法である。
16)上記目的を達成する部品の固定方法は、上記発明において、前記固定工程は、前記部品と前記相手側部材を溶着させる溶接工程であることを特徴とする、(15)に記載の部品の固定方法である。

本発明によれば、セラミック容器等の相手側部材に対して、溶接リングやリッド等の部材を容易に固定できるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
まず、図3を用いて、第1実施形態に係る吸着ノズルについて説明する。同図(a)は、吸着ノズル100を吸着方向側から見た概略斜視図であり、同図(b)は、吸着ノズル100を吸着方向と反対側(同図(a)の矢印A方向)から見た概略斜視図である。
吸着ノズル100は、第1ノズル構成板101と、第2ノズル構成板102の2枚の板部材から構成される。第1ノズル構成板101と第2ノズル構成板102は、相互に対向した状態で固定される。従って、吸着ノズル100全体も平板形状となっており、その板厚の略真ん中で、第1ノズル構成板101と第2ノズル構成板102に分離可能とされる。
この第1ノズル構成板101は、先端面110と連続するようにして負圧発生溝113aが形成される。第2ノズル構成板102にも同様に、負圧発生溝113bが形成される。この負圧発生溝113aと負圧発生溝113bは、対向する位置に配置されている。第1ノズル構成板101と、第2ノズル構成板102を当接させて一体化することで、負圧発生溝113aと負圧発生溝113bが対向し、両者により負圧発生孔113が形成される。吸着ノズル100は、この負圧発生孔113により、部品を吸着保持することができる。
また、吸着ノズル100は、先端面110と反対(負圧発生孔113の後端)側に負圧供給開口114が設けられている。負圧供給開口114は、第1ノズル構成板101と、第2ノズル構成板102を当接させて一体化することで負圧発生孔113の後端側に形成される。詳細は後述するが、この負圧供給開口114は、接続部材250を介して負圧発生装置200に接続される。したがって、この負圧供給開口114と連通する負圧発生孔113は、負圧発生装置200により発生した負圧を導いて先端面110側に負圧を発生させることができ、溶接リング30などの電子部品を吸引する。
なお、負圧発生孔113の断面形状や数量は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、負圧発生孔113をスリット状の角孔に形成しても好ましい。
また、ここでは第1ノズル構成板101と第2ノズル構成板102の双方に負圧発生溝113a、113bを形成する場合を示したが、一方だけ有していれば本発明の目的を達成できる。例えば、第2ノズル構成板102の当接面には負圧発生溝113bを形成せずに、平面状態にしておいても好ましい。
図4は、第1ノズル構成板101並びに第2ノズル構成板102の部品図である。なお、図中の斜線部分は、相手側のノズル構成板と当接する領域を示している。
第1ノズル構成板101は、略長方形となる板部材であり、長手方向の一方の端面が先端面110となり、その先端面110と反対(吸着ノズル110の後端)側は、横幅が中心方向に1段細くなった細幅部101bが形成されている。また相手側のノズル構成板と当接する面側には、負圧発生溝113aが形成されている。
負圧発生溝113aは、吸着側溝112aと導入側溝116aを備えて構成されている。吸着側溝112aは、第1ノズル構成板101の先端側に2本並行に配置されており、先端面110と連通するようになっている。なお、この2本の吸着側溝112aの間隔は、溶接リング30の対辺の距離と一致するように設定されている。一方、導入側溝116aは、第1ノズル構成板101の中央から後端(細幅部101b)側にかけて延在しており、吸着側溝112aに連通して設けられる。吸着側溝112aの溝幅は、極めて細く、後述する溶接リングの直径より小さく設定されている。一方、導入側溝116aの溝幅は、吸着側溝112aよりも大きく設定されており、具体的には、2倍以上、望ましくは5倍以上に設定されている。
負圧発生装置200(詳細は後述)に接続された負圧供給開口114から導入された負圧は、導入側溝116aを介して吸着側溝112aに導入される。したがって、吸着ノズル100は、吸着側溝112aの先端に設けられている先端面110に負圧が発生し、溶接リング30を吸着することができる。
なお、第2ノズル構成板102は、第1ノズル構成板101と同様に、負圧発生溝113bが第1ノズル構成板101の負圧発生溝113aと対向する位置に形成されている。負圧発生溝113bは、吸着側溝112bと、導入側溝116bを備えて構成されている。また、第2ノズル構成板102の先端には溶接リング30を所定の面状態で保持する先端面110が形成されている。なお、本実施形態では、第2ノズル構成板102には、第1ノズル構成板101の細幅部101bに対応する部分はなく、第2ノズル構成板102の後端側は、導入側溝116bが第2ノズル構成板102の後方外縁まで設けられている。
したがって、この第1ノズル構成板101と第2ノズル構成板102を相互に対向させて当接することによって、一対の吸着側溝112a、112bによって吸着側孔112が、一対の導入側溝116a、116bによって導入側孔116が形成される(図3(a)参照)。また前述したように、この吸着側孔112と導入側孔116によって、負圧発生孔113が構成される。吸着側孔112は、負圧の印加面積をできる限り絞り込んで、溶接リング等の線状の部材を吸引する機能を有する。一方、導入側孔116は、負圧を導入するための流路を拡張して気流の損失を低減し、素早く負圧を導入する機能を有する。また、導入側孔116は、吸着側孔112が異物等を誤って吸い込んだ場合に、導入側孔116まで吸い込むことで、負圧発生孔113が詰まることを防止する。
なお、導入側溝116a、116bは、溝部の体積(負圧導入穴116の体積)が大きいほど、負圧による真空度を向上することが出来る。つまり、導入側溝116a、116bの溝幅Lを広げるか、または溝深さを深くすることが望ましい。しかし、特に後述するような溶接ヘッド等に吸着ノズル100を用いる場合、その板圧は、電子部品の小型化が進むにつれ薄くする必要があり、溝深さを深くするには限界がある。したがって、本実施形態の場合、溝幅Lを広くすることが望ましい。
また、吸着側溝112a、112bは、溝幅Mに対して溝長さPが所定の値以上になると、空気の流れ抵抗が増大するので、先端面110に負圧を印加するのみ要する時間が長くなってしまうという問題がある。したがって、吸着側溝112a、112bの溝長さPは、溝幅Mに対して短くしておくことが好ましく、具体的には、P<5×Mになるように形成されていることが望ましい。
次に、図5を用いて、第2実施形態に係る溶接ヘッド1(本明細書では、固定ヘッドと言うことがある)を説明する。この溶接ヘッド1は吸着ノズル100を利用したものである。
溶接ヘッド1は、吸着ノズル100と、一対の溶接電極120と、電圧発生装置140と、相対可動装置160と、負圧発生装置200と、空気配管用流体継手210と、接続部材250から構成されている。
吸着ノズル100、溶接電極120、空気配管用流体継手210及び接続部材250は、相対可動装置160に内設されている。吸着ノズル100は、相対可動装置160に対して、吸着方向に相対移動可能な状態で設けられ、一方、一対の溶接電極120は相対可動装置160に固定されている。なお、吸着ノズル100はノズル付勢装置160Aによって吸着方向に付勢されている。この構造によって、吸着ノズル100は、一対の溶接電極120に対して吸着方向に相対移動ができるように構成されている(詳細は後述)。また、相対可動装置160は、天井等の取付面160Cに固定された直動モータなどのZ軸移動装置160Bに接続され、先端方向(矢印Z1方向)及び後端方向(矢印Z2方向)に移動できるようになっている。なお、吸着ノズル100は、溶接リング30を吸着する際は、ノズル付勢装置160Aにより、溶接電極120よりも先端側(セラミック容器20側)に突出する状態に位置する。なお、Z軸移動装置160Bには、Z方向付勢部材となるZ軸バネ160Dを備えている。このZ方向付勢部材によって、相対可動装置160は下方に付勢される。従って、Z軸移動装置160Bによって相対可動装置160を下降させて、吸着ノズル100や溶接電極120を溶接リング30に当接させる際、その衝撃をZ軸バネ160Dが吸収できるようになっている。
なお、セラミック容器20はキャリア10に設置されている。吸着ノズル100は、一対の溶接電極120の間に配置されている。従って、この吸着ノズル100の厚さは、溶接リング30やセラミック容器20よりも小さく設定されている。
また、吸着ノズル100は、接続部材250の収容空間252に収容され、ボルト260により固定されている。なお、この接続部材250は、収容空間252と連通して接続される空気配管用流体継手210を介して負圧発生装置200と接続されている。
上述したように、吸着ノズル100を溶接電極120よりも先端側に出すことによって、吸着ノズル100は溶接リング30と当接することが可能となり、負圧発生装置200により発生した負圧によって、溶接リング30を吸着し易くなる。
一方、溶接ヘッド1は、溶接リング30をセラミック容器20に仮付けする場合には、溶接リング30をセラミック容器20に配置した後、Z軸移動装置160Bによって相対可動装置160を下降させて、吸着ヘッド100及び溶接電極120を吸着方向に押し込む。まず、吸着ノズル100によって保持されている溶接リング30が、セラミック容器20に当接する。この状態で、更に相対可動装置160を下降させると、ノズル付勢装置160Aが縮みながら、溶接電極120のみが更に下降して電極面が溶接リング30に当接する。これにより、吸着ノズル100によって、溶接リング30をセラミック容器20に押しつけた状態で、溶接電極120によって溶接リング30を溶接することが可能になる。
なお、この吸着ノズル100と溶接電極120の相対移動は、本実施形態のように、吸着ノズル100が相手側部材(例えばセラミック容器20)に当接して移動が規制されることによって実現しても良いが、吸着ノズル100と溶接電極120に個別の独立した駆動装置を設け、別々に駆動制御することで相対移動を実現するようにしても好ましい。
上述したように、吸着ノズル100を溶接電極120の電極面と略同じ高さ、若しくは溶接電極120の電極面よりも後端側に移動させることによって、溶接電極120は、溶接リング30の仮付け面32(図6参照)と当接することが可能となり、この仮付け面32を、セラミック容器20の溶接面22(図6参照)に押しつけることができる。なお、本実施形態では、相対可動装置160及びノズル付勢装置160Aの相対移動によって、溶接電極120に対して吸着ノズル100を上下方向に相対移動させる場合を示したが、本発明はこれに限定されず、溶接電極120と吸着ノズル100を相対的に移動させることができれば、その構造は問わない。
なお、溶接ヘッド1は、セラミック容器20と溶接リング30を仮付けする場合、電圧発生装置140により溶接電極120にパルス状の電圧を印加することで、溶接リング30とキャリア10の上に配置したセラミック容器20の間を急激に昇温させて、両者を溶接する。
なお本実施形態では、溶接電極120は、回転自在な環状の電極とすることが好ましく、このようにすることで、電極面が古くなった場合は、この溶接電極120を微少回転させることで新たな電極面を容易に形成でき、また、後述するように、リッド50などを溶接する場合には、溶接電極120を回転しながら電子部品に圧接して溶接することも可能となる。
なお、図6に示されるように、吸着ノズル100は、溶接リング30のE点、F点の2か所を吸着保持する。従って、吸着ノズル100の負圧発生孔の開口サイズは、溶接リング30の線形と同等又はそれ以下に設定される。なお、吸着ノズル100が溶接リング30を保持する位置や範囲、また溶接電極120が、仮付け溶接する仮付け面32の場所や範囲は同図の形態に限定されるものではない。
<電子部品の溶接方法>
次に、図7を用いて、この溶接ヘッド1を用いた電子部品の溶接方法について説明する。
<ノズル前出工程>
本実施形態では、溶接ヘッド1は、図7に示されるように、搬送ロボット800により保持されている。この結果、溶接ヘッド1全体が、X軸、Y軸、Z軸方向への移動、又はZ軸を中心に回転可能となっている。搬送ロボット800は、溶接ヘッド1を部品トレー35上に配置されている溶接リング30の真上まで移動する。この際、ノズル付勢装置160Aにより、吸着ノズル100は、溶接リング30方向(矢印Z1方向)に付勢され、溶接電極120よりも溶接リング30側に近づけられる。
溶接ヘッド1は、先端面近傍に第1画像認識カメラ600を備え、溶接リング30等の相手側部材の位置情報を取得する。搬送ロボット800は、取得した溶接リング30の位置情報と先端面110の現在位置とを比較し、先端面110と溶接リング30の位置誤差や、後で説明するセラミック容器20の所定位置までの誤差を計算する。その後、搬送ロボット800は、X軸、Y軸、Z軸方向の移動やZ軸を中心とした回転角度の補正を行いながら目標とする溶接リング30の位置まで溶接ヘッド1を移動させる。なお、この際、ノズル付勢装置160Aにより、吸着ノズル100は、溶接電極120よりも溶接リング30に近づくように付勢されている。
<吸着保持工程>
溶接ヘッド1は、負圧発生装置200を制御して所定の負圧を生成し、吸着ノズル100の負圧導入孔116を介して負圧発生孔113に負圧を発生させ、先端面110により溶接リング30を吸着保持する。
<搬送工程>
溶接ヘッド1は、搬送工程のライン上に配設された第2画像認識カメラ650により、吸着ノズル100に吸着している溶接リング30の位置情報(X軸、Y軸、Z軸を中心とする回転角度)を取得する。更に溶接ヘッド1は、矢印X方向に移動して、吸着保持した溶接リング30を、セラミック容器20(セラミック基板)の真上まで搬送する。ここで、溶接ヘッド1は、第1画像認識カメラ600によりセラミック容器20(セラミック基板)の位置情報を取得し、この情報と、既に第2画像認識カメラ650により取得した溶接リング30の位置情報と比較して、溶接リング30を位置補正する。
<ノズル収容工程>
次に、溶接ヘッド1全体が下降することで、相対移動装置160に内設された吸着ノズル100と溶接電極120はセラミック容器20に近づくように移動する。そして溶接ヘッド1は、セラミック容器20の開口部近傍に周設された溶接リング載置面(図示省略)に、吸着ノズル100に吸着された状態の溶接リング30を載置する。その後、溶接ヘッド1をさらに下降(矢印Z1方向に移動)させると、吸着ノズル100はそれ以上下降できないため、溶接電極120のみが相対移動して更に下降する。この結果、吸着ノズル100の先端側と溶接電極120の電極面が略同じ高さとなり、溶接電極120の電極面が溶接リング30に当接して溶接可能な状態となる。
<溶接工程>
溶接ヘッド1は、電圧発生装置140によりパルス状の電圧を印加された溶接電極120により溶接リング30を加圧しながら、溶接リング30をセラミック容器20に溶接する。なお、溶接リング30と、セラミック容器20の溶接は窒素雰囲気中で行うことが好ましい。具体的には、窒素ガスを充満させたチャンバー(室)内などの窒素雰囲気中で溶接を行うことが好ましく、他の方法としては溶接箇所にブロー装置などで窒素ガスを吹き付けて雰囲気を作った中で溶接を行っても良い。
<負圧開放工程>
溶接ヘッド1は、負圧発生装置200の負圧発生を停止し、負圧発生装置200と負圧供給開口114の間の空気経路に接続している大気開放ポート(図示省略)を開放して吸着ノズル100の負圧を大気圧近傍まで開放して、溶接リング30の保持状態を解く。その後、溶接ヘッド1全体が上昇して、次の溶接リング30の溶接を行う。これを繰り返すことで、全てのセラミック容器20に対して溶接リング30が仮付け溶接されることになる。このセラミック容器20を、加熱炉に投入して、溶接リング30の全周をセラミック容器20に溶着させることで、溶接リング30の仮付け工程は完了する。
なお、本実施形態では、吸着ノズル100を、2枚の板部材(第1ノズル構成板101、第2ノズル構成板102)で構成したが、板部材は少なくとも2枚以上であればよく、第1ノズル構成板101と第2ノズル構成板102の間にもう一枚板部材(例えば、第3ノズル構成板)を設ける構造にしてもよい。このように、吸着孔となる溝(詳細は後述)を有する複数の板部材を組み合わせる構造とすることで、厚みが非常に薄い吸着ノズルにすることが出来る。
また、本実施形態では、溶接リング30を2か所でスポット的に仮付け溶接する溶接電極120としたが、溶接電極120はこれに限定されるものではない。例えば、溶接中に溶接電極120を移動させながら、溶接リング30の4辺を完全に溶接するようにしても好ましい。これにより、溶接リング30の仮付けの必要がなく、仮付け後にさらに本付け溶接を行う製造工程を省略することができ、コスト削減とタクトタイムの削減が出来る。
また、本実施形態では、溶接リング30とセラミック容器20の仮付け溶接について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8に示されるように、リッド50の仮付け溶接に利用しても好ましい。具体的には、セラミック容器20の上に溶接リング30が溶着されている。本実施形態に係る溶接ヘッド1は、吸着したリッド50を溶接リング30の上に載置するとともに、そのまま吸着方向に押し込まれる。すると溶接電極120は、吸着ノズル100に対して相対的に吸着方向に移動し、リッド50に当接して溶接可能な状態になる。この状態で電圧発生装置140によりパルス電圧を溶接電極120に印加することにより、溶接ヘッド1は、溶接電極120によりセラミック容器20とリッド50を仮付け溶接することができる。
さらに、本溶接ヘッド1は、リッド50のシーム溶接をする場合に用いても好ましい。リッド50をシーム溶接をする場合、溶接電極120を回転自在な溶接ローラ電極とし、リッド50を溶接リング30に押しつけながら溶接リング30に沿って移動することによりシーム溶接を行う。つまり、溶接電極120をリッド50の縁に押しつけながら、その縁の延在方向に移動していくことで、リッド50の4辺をセラミック容器20に確実に溶接することが出来る。これにより、リッド50が極めて小さくなった場合でも、この吸着ノズル100を用いることで、一対の溶接ローラ電極120間の距離を狭めることが可能となり、リッドの供給と溶接を同時に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、溶接ヘッド1により、溶接リング30(またはリッド50)をセラミック容器20に溶接する場合を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、微細なリング状の電子部品の搬送等に適用することが可能である。
また、本実施形態に係る吸着ノズルは、非常に小径の負圧発生孔を形成することができるため、特に小型の電子部品を吸着するのに最適である。
したがって、本実施形態の吸着ノズル100は、複数のノズル構成板(第1ノズル構成板101、第2ノズル構成板102)を相互に対向して当接する構造とし、その複数のノズル構成板の中の少なくとも1つのノズル構成板の当接する面に、負圧発生孔となる溝(負圧発生溝113a、113b)を形成している。つまり、吸着ノズル100は、非常に薄い板の内部に、通常のドリル加工では成形困難な小径の負圧発生孔113を形成することができる。
また、本実施形態の吸着ノズル100は、吸着方向の先端近傍に吸着側溝112a(または吸着側溝112b)が形成され、また、この吸着側溝112aと連通するように導入側溝116a(または導入側溝116b)が形成されている。さらに、この導入側溝116aの溝幅Lは、吸着側溝112aの溝幅Mよりも広くなるように形成されているので、吸着ノズル100の先端面110に対して短時間で負圧を印加することができる。
また、吸着側溝112aの溝長さPは、溝幅Mの5倍以下の長さに形成されているため、負圧の圧力を低下させることなく電子部品を吸着することができる。
また、負圧発生孔113の断面積は、吸着対象である電子部品(溶接リング30やリッド50)の吸着面積以下であるので、負圧発生孔113の全体で密着した状態で、効率よく電子部品を吸着することができる。
また、固定ヘッド1は、上述した吸着ノズル100と、部品固定機構(溶接電極120)を更に備えた構造としているので、電子部品(溶接リング30)を吸着ノズル100で吸着保持し、そのまま部品固定機構で対象物(セラミック容器120)に固定することができる。特に、吸着ノズル100が薄肉構造となっているので、部品固定機構を吸着ノズル100に接近させることが可能となり、溶接リング30のような極めて小さな電子部品であっても、吸着保持状態を維持しながら固定することが可能となる。
また、部品固定機構は、溶接電極120を備えており、この溶接電極120には、パルス状の電圧を発生する電圧発生装置140が接続されている。したがって、部品固定機構は、一対の溶接電極120間に電流を流すことにより、電子部品(溶接リング30)とセラミック容器20を溶接することができる。なお、ここでは部品固定機構として溶接電極を示したが、本発明はそれに限定されず、レーザー溶接装置や、接着剤を塗布する塗布装置、熱によって両者を固定するヒータ装置等、被吸着部材と相手側部材の固着目的に応じた各種固定機構を採用すればよい。
また、固定ヘッド1は、吸着ノズル100を吸着方向に移動可能な相対可動装置160と、吸着ノズル100を溶接電極120よりも電子部品に近接するように付勢するノズル付勢装置160Aを備えている。したがって、固定ヘッド1は、電子部品を吸着する場合は、吸着ノズル100を溶接電極120よりも電子部品に近接するように移動し、電子部品を溶接する場合は、吸着ノズル100を溶接電極120と略同一面に位置するように移動し、電子部品の吸着及び溶接をし易くすることができる。
また、溶接電極120は、吸着ノズル100の周囲で回転自在な一対の環状の電極板としている。したがって、溶接電極120は、電極面が古くなった場合は、回転することで新しい電極面を形成することができ、メンテナンス性を向上することができる。
また、固定ヘッド1は、負圧を発生する負圧発生装置200と、負圧発生装置200と吸着ノズル100の間に配管されている大気開放ポートを備えている。したがって、固定ヘッド1は、吸着ノズル100が電子部品を吸着する場合は、負圧を一定にするように大気開放ポートを閉じて負圧発生装置200を駆動し、電子部品を離反する場合は、負圧発生装置200を停止して大気開放ポートを開放することで電子部品の吸着と、離反作業を効率的に行うとこができる。
また、固定ヘッド1は、窒素雰囲気中で溶接リング30とセラミック容器20の溶接を行うので、安定した状態で溶接を行うことができる。
また、本実施形態の部品を固定する部品の固定方法は、吸着ノズル100を吸着方向に移動させて、部品固定機構(溶接電極120)よりも部品近傍に近づけるノズル前出工程と、前記吸着ノズル100により部品を吸着保持する吸着保持工程と、部品を吸着保持したまま、部品をセラミック容器20の真上まで搬送する搬送工程と、部品固定機構が前記部品と当接するように、吸着ノズル100を吸着方向と反対側に移動するノズル収納工程と、部品固定機構により部品を加圧しながら、部品とセラミック容器20とを固定する固定工程と、吸着ノズル100の負圧を大気圧まで開放する負圧開放工程と、を備えている。したがって、本実施形態の部品の固定方法は、部品を吸着する際は、吸着ノズル100を部品固定機構よりも吸着方向に突出させて部品を吸着保持し、相手具材のこの部品を固定する場合は、吸着ノズル100を部品固定機構の下端と略同一面又はそれより引っ込む位置に移動して、部品固定機構を部品に当接させて、そのまま部品を相手部材に固定することができる。
尚、本発明の電子部品の溶接ヘッド及び電子部品の溶接方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、電子部品の製造分野で幅広く利用することが出来る。
従来の電子部品溶接装置の概略構成を示す正面図である。 従来の溶接リングの仮付け方法を示す概略斜視図である。 (a)本発明の実施形態に係る吸着ノズルを吸着方向側から見た概略斜視図であり、(b)吸着ノズルをA方向から見た概略斜視図である。 同吸着ノズルの各部材を示す部品図である。 同吸着ノズルを用いた溶接ヘッドの概略構造を側面から見た断面図である。 溶接ヘッドによる電子部品の吸着点、溶接面の位置を示す正面図である。 電子部品の溶接方法を示す電子部品の製造工程の概略図である。 同吸着ノズルを用いた他の溶接ヘッドの概略構造を側面から見た断面図である。
符号の説明
1 溶接ヘッド
10 電極
20 電子部品パッケージ
30 溶接リング
50 リッド
100 吸着ノズル
101 第1ノズル構成板
102 第2ノズル構成板
110 先端面
113a、113b 負圧発生溝
113 負圧発生孔
112a、112b 吸着側溝
114 負圧供給開口
116a、116b 導入側溝
120 溶接電極
140 電圧発生装置
160 相対可動装置
160A ノズル付勢装置
160B Z軸移動装置
200 負圧発生装置

Claims (16)

  1. 相互に重ね合わせて固定される2枚のノズル構成板を備え、
    前記2枚のノズル構成板は、それぞれ、他のノズル構成板に当接する面側に、互いを対向させることにより負圧発生孔となる負圧発生溝が設けられ、
    前記2枚のノズル構成板の前記負圧発生溝は、それぞれ、
    吸着方向の先端である前記ノズル構成板の下端に連通して設けられ、互いを対向させることにより、負圧部品を吸着する吸着側孔となる複数の吸着側溝と、
    前記複数の吸着側溝のそれぞれに連通して設けられ、互いを対向させることにより、前記複数の吸着側孔に負圧を導入する導入側孔となる導入側溝と、から形成され、
    前記導入側溝の溝幅が、前記複数の吸着側溝の溝幅と、隣り合う前記吸着側溝同士の間隔と、の総計よりも広くなるように形成されることを特徴とする部品の吸着ノズル。
  2. 前記吸着側溝における溝長さは、溝幅の5倍以下であることを特徴とする、
    請求項に記載の部品の吸着ノズル。
  3. 前記吸着側溝における溝幅は、前記導入側溝の溝幅の1/2以下であることを特徴とする、
    請求項又はに記載の部品の吸着ノズル。
  4. 前記吸着側孔の開口面積は、前記部品の被吸着面の面積以下であることを特徴とする、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の部品の吸着ノズル。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の部品の吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルの周囲に配設された部品固定機構と、を更に備え、
    前記部品固定機構は、前記吸着ノズルに保持されて相手側部材に載置された前記部品を、前記相手側部材に固定することを特徴とする、
    部品の固定ヘッド。
  6. 前記部品固定機構は、溶接電極、及び前記溶接電極に電気的に接続された電圧発生装置を備えた溶接装置であり、前記部品に電圧を印加することで、前記部品を前記相手側部材に溶接することを特徴とする、
    請求項に記載の部品の固定ヘッド。
  7. 前記溶接電極は、前記吸着ノズルの両外側に回転自在に配置される一対の円形電極板であり、
    前記円形電極板を回転させることで、新たな電極面を形成できることを特徴とする、
    請求項に記載の部品の固定ヘッド。
  8. 前記溶接電極は、前記吸着ノズルの両外側に回転自在に配置され、前記部品をシーム溶接するための一対のローラ電極であることを特徴とする、
    請求項に記載の部品の固定ヘッド。
  9. 前記吸着ノズル及び前記部品固定機構を、吸着方向に相対移動させる可動装置をさらに備えることを特徴とする、
    請求項乃至のいずれか1項に記載の部品の固定ヘッド。
  10. 前記吸着ノズルが前記部品を吸着する場合、前記可動装置は、前記吸着ノズルを前記部品固定機構よりも前記部品に近接させるようにし、
    前記部品固定機構が前記部品を相手側部材に固定する場合、前記可動装置は、前記部品固定機構を前記吸着ノズルと同等以上に前記部品に近接させることを特徴とする、
    請求項に記載の部品の固定ヘッド。
  11. 負圧を発生する負圧発生装置と、
    前記負圧発生装置と前記吸着ノズルの間に配設された大気開放ポートと、
    を更に備え、
    前記吸着ノズルが前記部品を搬送する際は、負圧を一定にするように前記大気開放ポートを閉じて前記負圧発生装置を駆動し、
    前記吸着ノズルが前記部品を離反する際は、前記負圧を大気圧まで減圧するように前記負圧発生装置を停止し、前記大気開放ポートを開放することを特徴とする、
    請求項乃至10のいずれか1項に記載の部品の固定ヘッド。
  12. 窒素環境を生成する窒素環境生成装置を更に備え、
    前記溶接装置は、前記窒素環境生成装置により生成された窒素環境中で、前記部品を相手側部材に溶接することを特徴とする、
    請求項乃至のいずれか1項に記載の部品の固定ヘッド。
  13. 前記窒素環境生成装置は、窒素供給装置と該窒素供給装置から供給された窒素を、前記部品及び相手側部材を入れたチャンバー内に充満させることで窒素環境を生成するチャンバー装置と、を有することを特徴とする、
    請求項12に記載の部品の固定ヘッド。
  14. 前記窒素環境生成装置は、窒素供給装置と該窒素供給装置から供給された窒素を、前記部品と相手側部材の溶接部を覆うように吹きかけるブロー装置と、を有することを特徴とする、
    請求項12に記載の部品の固定ヘッド。
  15. 部品を固定する部品の固定方法であって、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の部品の吸着ノズルを吸着方向に移動させて、部品固定機構よりも部品近傍に近づけるノズル前出工程と、
    前記吸着ノズルにより前記部品を吸着保持する吸着保持工程と、
    前記部品を吸着保持したまま、前記部品を相手側部材の真上まで搬送する搬送工程と、
    前記部品固定機構が前記部品と当接するように、前記吸着ノズルを吸着方向と反対側に相対移動させるノズル収納工程と、
    前記部品固定機構により、前記部品と前記相手側部材とを固定する固定工程と、
    を備えることを特徴とする部品の固定方法。
  16. 前記固定工程は、前記部品と前記相手側部材を溶着させる溶接工程であることを特徴とする、
    請求項15に記載の部品の固定方法。
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