JP5014832B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびその関連技術にかかり、特に、不可読な形式で情報の埋め込まれた印刷媒体を電子化し、不可読な形式の情報を除去・更新する技術に関する。
近年、印刷文書などによる情報漏洩事件の多発が社会問題となっている。特に印刷文書からの情報漏洩事件は、全体の約46%(“2004年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書”、NPO日本ネットワークセキュリティ協会、Jan.2006)にのぼるという調査結果もあり、早急な対策が必要である。
印刷物の情報漏洩に対しては、印刷物の漏洩経路が特定できる機能を持たせることが漏洩時の原因究明や抑止力発揮に効果的である。そのためには、印刷に関わった人や場所などの情報を印刷物に不可読な形式で埋め込む方法などがある。漏洩経路特定の観点では、印刷物の流通に関わった全ての人や場所の情報が、印刷物から得られることが望ましい。漏洩経路において印刷物が実際に印刷されるまでの情報を、印刷物に不可読な形式で埋め込む技術として、例えば、特開2005−286963号公報(特許文献1)、米国特許出願公開第2003/0021442号公報(特許文献2)、特開2005−269551号公報(特許文献3)に開示のものがある。
<特許文献1の説明>
特許文献1は、複数の微小点を配置することで情報の記録を行う方式であり、情報を表す単位領域を示す領域既定点と、領域既定点で表される単位領域内の相対位置で情報を表す情報点を配置することにより情報を埋め込んでいる。また読取時は、領域既定点を検出し、得られた単位領域内で情報点の位置を認識し、単位領域からの情報点の相対位置により情報の読み出しを行う。
<特許文献2、3の説明>
特許文献2、3は、ドットの配列によって波の方向および波長を変化させた信号パターンと呼ぶドットパターンを用意し、1つの信号パターンに対して1つ以上のシンボルを与え、信号パターンを組み合わせて配置することにより情報を埋め込んでいる。また読取時は、ガボールフィルタを用いて信号パターンの波を検出してシンボルを特定し、得られたシンボルをエラー訂正符号や多数決判定などを用いることで情報を復号している。
いずれの方式も、情報を持つドットを含むパターン群は、埋め込む情報によって異なる形状となるが、平均的にほぼ一様な濃度分布を持つ。そのため、文書画像の背景全体に情報を埋め込んだ場合も視覚的に目立たず、画像本来の文書の可読性にはあまり影響を与えないことを特徴としている。また、地紋のドット径やドット密度を変化させることで、埋め込む情報に影響を与えることなく濃度を変化させ、地紋上に絵や文字を意図的に描く場合もある。
図23は、特許文献2、3に開示された、18×18画素で構成された信号パターンの一例を示す説明図である。図23(a)は情報“1”を記録する信号パターンの一例であり、図23(b)は情報“0”を記録する信号パターンの一例である。埋め込む情報が3行×4列=12ビットの情報の場合、図23(c)に示したパターンが形成される。
かかる信号パターンは、印刷物の皺や汚れ、印刷物の複写や経年変化、切取り等に起因する情報読み取りに失敗するのを避けるために、エラー訂正符号化や情報の繰り返しを行った上で埋め込まれる。一例として、256ビットの情報を埋め込む場合の概略を図24に示す。
図24に示したように、256ビットの情報601を64ビット単位で4個の情報602〜605に分割し、それぞれに異なる4ビットのインデックス情報606(例えば、‘0000’、‘0001’、‘0010’、‘0100’)と、ページを識別する12ビットの共通のページ情報607を付加した80ビットの情報608を4個生成する。それぞれの80ビットの情報を8ビット訂正可能で符号長144ビットのエラー訂正符号BCH(144、80)符号609で符号化する。符号化後の情報を12行×12列=144ビットのブロックで表現すると、情報の異なる4つのブロック610〜613となる。情報を記録する信号パターンのサイズが18×18画素では、この144ビットの情報をもつブロック1個のサイズは216画素×216画素となる。
例えばA4の紙面にこの情報を埋め込む場合、300dpiのA4画像の画素数は約2500×3500画素となるため、11×16ブロック=176ブロックを配置することができる。図25に示したように、256ビット埋め込みでは、4種類の情報の異なるブロックA、B、C、Dがあるが、これらをそれぞれ44回(176÷4=44)繰り返して配置することができる。
以上のように埋め込んだA4紙面から256ビットの埋め込み情報を読み込む場合、文書上の文字や印刷歪、スキャン歪、汚れなどを考慮しない理想的な状態では、4ブロック分の面積から情報読取処理を行えば十分である。
特開2005−286963号公報 米国特許出願公開第2003/0021442号公報 特開2005−269551号公報
しかしながら上記の方法では、複写された時の複写操作者や機器・場所の情報などの漏洩経路中の大部分の履歴を把握できない。これら複写時の情報を履歴として印刷物が保持するためには、複写機による複写時に、埋め込まれた情報の更新が必要となる。特許文献1〜3に開示されている技術では、情報が可視のドットで表現されているため、ドットが複写されやすく、埋め込まれた不可読な形式の情報を更新するということが難しかった。すなわち、更新した情報を複写物に埋め込む際に、元々の情報を保持するドットが障害になり、正しい情報を表現するパターンを印刷物上に形成することができなかった。
また、複写により透かしのパターンは若干劣化するため、複写を繰り返すことによる劣化を避けることができなかった。さらに、印刷物を拡大縮小など行う場合は、透かしが拡大縮小により大きく劣化するといった問題もあった。このため、運用上、拡大縮小を禁止したり、情報を読み取れる複写回数に性能上の限界があったりするなどの問題があった。
以上のように、印刷文書上に不可読の形式で印刷された信号パターンをスキャンした際に、スキャンされたイメージ上から信号パターンを消去し、新たに情報を埋め込む技術が望まれていた。
本発明は、上記背景技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、印刷文書上に不可読の形式で埋め込まれた情報を更新することの可能な、新規かつ改良された画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点によれば、微細な地紋パターンからなる透かしで情報が埋め込まれた画像を処理する画像処理装置が提供される。本発明の画像処理装置(100)は、画像から、透かしで表される第1の情報を検出する透かし検出部(120)と、前記第1の情報に対して復号および誤り訂正を行い、復号および誤り訂正が行われた当該情報を再度符号化することにより、第2の情報を生成する符号化部(130)と、前記第2の情報に基づいて透かしを構成する地紋パターンの位置を特定し、当該特定した地紋パターンの位置に基づいて、前記画像における地紋パターンを除去した透かし除去画像を生成する透かし除去部(140)と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
かかる構成によれば、透かしで表される第1の情報と、これを誤り訂正した第2の情報に基づいて地紋パターンの位置を特定することで、スキャン等して変形した地紋パターンを特定し消去を行うことができる。これにより、地紋パターンを消去した後、新しい情報をもつ透かしの地紋パターンを埋め込むことで、情報の更新が可能となる。
なお上記において、構成要素に付随して括弧書きで記した参照符号は、説明の便宜のために、後述の実施形態および図面における対応する構成要素を一例として記したに過ぎず、本発明がこれに限定されるものではない。以下も同様である。
本発明の画像処理装置においては様々な応用例が考えられるが、そのいくつかの例を挙げれば以下の通りである。
前記透かしは、基本単位の透かしが1または2以上配列されたものであり、前記透かし検出部(120)は、前記基本単位の透かしの位置と角度を特定し、前記透かし除去部(140)は、前記基本単位の透かしの位置と角度に基づいて、透かしを構成する地紋パターンの位置を特定することが可能である(請求項2)。かかる構成によれば、紙面全体の地紋パターンの位置と地紋パターンの持つ情報を特定し、さらに、地紋パターンの元々のパターンと回転角から、信号パターンを構成するドットの位置を推定する。特定した地紋パターンの位置を基準に、スキャンして変形した地紋パターンを特定することが可能である。
あるいは、前記透かし検出部(120)は、透かしの解像度を特定し、前記透かし除去部(140)は、透かしの解像度に基づいて、透かしを構成する地紋パターンの位置を特定することも可能である(請求項3)。例えば、200dpiと400dpiの両方で読み取り処理を行い、適切に読み取れた方が正しい解像度であるとして透かしを構成する地紋パターンの位置を特定することが可能である。
前記画像は文字と透かしとが重ね合わされたものであり、前記透かし除去部(140)は、透かしを構成する地紋パターンが文字と重なっている場合に、地紋パターンを除去した上で、文字の形状を再現(復元)するようにしてもよい(請求項4)。
さらに、前記透かし除去画像上に、前記第2の情報を表す透かし(印刷やスキャンによる歪のない透かし)を合成する透かし合成部(160)を備えるようにしてもよい(請求項5)。この場合、例えば、前記透かし合成部により合成された画像に埋め込まれた情報は、前記第1の情報の一部または全部と前記第2の情報である(請求項6)。
さらに、前記第1の情報に基づいて、前記透かし除去画像上に埋め込む、前記第1の情報に複写履歴情報を追加した更新情報を作成する情報更新部(310)と、前記透かし除去画像上に、前記更新情報を表す透かしを合成する透かし合成部(160)と、を備えるようにしてもよい(請求項7)。
さらに、前記透かし除去画像に対して補正(回転・平行移動・拡大縮小など)を行う画像補正部(210)を備え、前記透かし合成部は、補正後の透かし除去画像に透かしを合成するようにしてもよい(請求項8)。この場合、前記画像補正部は、例えば、透かしの回転角を用いて前記透かし除去画像を回転補正することも可能である(請求項9)。印刷物の傾きや配置を検出して補正するため、複写時のユーザビリティが向上する。
さらに、前記更新情報に基づいて、複写処理を継続するか中断するかを判定する処理継続判定部(410)を備えるようにしてもよい(請求項10)。例えば、情報の中に複写可能回数や複写回数を埋め込むことで、何回複写を繰り返したかを複写時に確認することができ、複写回数を制限することが可能となる。
複数の画像を入力し、それぞれに対して読み取った複数の前記第1の情報を合成して合成情報とする情報変形部(520)と、複数の画像を縮小または回転して1つの合成画像とする画像変形部(510)と、をさらに備え、前記透かし合成部(160)は、前記合成画像上に前記合成情報を表す透かしを合成するようにしてもよい(請求項11)。複写による透かし劣化を防ぎ、拡大縮小を伴う複写であっても透かしの劣化の発生しない複写が可能となる。
あるいは、複数の画像を入力し、複数の画像を縮小または回転して1つの合成画像とする画像変形部(510)をさらに備え、前記透かし合成部(160)は、前記合成画像上の前記複数の画像それぞれに該当する部分に、前記複数の画像それぞれから読み取った前記第1の情報を表す透かしを合成するようにしてもよい(請求項12)。上記と同様に、拡大縮小を伴う複写であっても透かしの劣化の発生しない複写が可能となる。
また、前記透かし合成部により合成された画像を印刷する印刷部(170)をさらに備えるようにしてもよい(請求項13)。また、印刷文書を入力して画像化する入力部(300)を備え、印刷文書の画像を処理対象するようにしてもよい(請求項14)。
上記課題を解決するため、本発明の第2の観点によれば、微細な地紋パターンからなる透かしで情報が埋め込まれた画像を処理する画像処理方法が提供される。本発明の画像処理方法は、画像から、透かしで表される第1の情報を検出する工程と、前記第1の情報に対して復号および誤り訂正を行い、復号および誤り訂正が行われた当該情報を再度符号化することにより、第2の情報を生成する工程と、前記第2の情報に基づいて透かしを構成する地紋パターンの位置を特定し、当該特定した地紋パターンの位置に基づいて、前記画像における地紋パターンを除去した透かし除去画像を生成する工程と、を含むことを特徴とする(請求項15)。
かかる構成によれば、透かしで表される第1の情報と、これを誤り訂正した第2の情報に基づいて地紋パターンの位置を特定することで、スキャン等して変形した地紋パターンを特定し消去を行うことができる。これにより、地紋パターンを消去した後、新しい情報をもつ透かしの地紋パターンを埋め込むことで、情報の更新が可能となる。
本発明の画像処理方法においても様々な応用例が考えられるが、そのいくつかの例を挙げれば以下の通りである。
前記透かし除去画像上に、前記第2の情報を表す透かし(印刷やスキャンによる歪のない透かし)を合成する工程をさらに含むようにしてもよい(請求項16)。
あるいは、前記第1の情報に基づいて、前記透かし除去画像上に埋め込む、前記第1の情報に複写履歴情報を追加した更新情報を作成する工程と、前記透かし除去画像上に、前記更新情報を表す透かしを合成する工程と、を含むようにしてもよい(請求項17)。



また、本発明の他の観点によれば、コンピュータを、上記本発明の第1の観点にかかる画像処理装置として機能させるためのプログラムと、そのプログラムを記録した、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体が提供される(請求項18)。ここで、プログラムはいかなるプログラム言語により記述されていてもよい。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスク、フラッシュメモリ、携帯端末装置の内蔵メモリなど、プログラムを記録可能な記録媒体として現在一般に用いられている記録媒体、あるいは将来用いられるいかなる記録媒体をも採用することができる。
以上のように、本発明によれば、印刷文書上に不可読の形式で埋め込まれた情報を更新することの可能な画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラムが提供される。そして本発明によれば、複写を繰り返す度に、複写回数のカウントや、複写を行った日時、オペレータの情報(コピーカード等より収集すればよい)、複写機の所在情報などの複写履歴を、埋め込まれている情報に追加することができ、また、複写時の透かしの劣化を防止できる。印刷物が漏洩した際は、印刷物から複写履歴を取得することで、詳細な漏洩経路が特定できるようになり、情報漏洩に対して有効な抑止力となりえる。その他の本発明の優れた効果については、以下の発明を実施するための最良の形態の説明においても説明する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の構成を示す説明図である。なお本実施形態では、微細な地紋パターンからなる透かしの一例として、ドットパターンからなる電子透かしを処理する装置について説明するものとし、その処理装置を透かし情報処理装置と称する。
本実施形態にかかる透かし情報処理装置100(本発明の画像処理装置の一例)は、図1に示したように、すでに透かしの埋め込まれた印刷文書105を読み取り、文書画像へ変換する入力部110と、入力された文書画像上の信号パターンの位置と回転角を検出し、さらに埋め込まれた情報を透かし情報125として復号する透かし検出部120と、透かし検出部120で得られた埋め込まれた情報を符号化し、誤りのない符号化情報を生成する透かし符号化部130と、透かし検出部120で得られる位置情報と、透かし符号化部130で得られる情報から、文書画像上の信号パターン位置と回転角を特定し、信号パターンを消去する透かし消去部140と、を備える。上記構成要素は透かし情報処理装置100の透かし情報検出機能を担う機能部である。
さらに透かし情報処理装置100は、読み取った透かし情報125とは一部もしくは全部が異なる情報である更新透かし情報145を入力として透かし画像を生成する透かし画像作成部150と、透かし画像と透かし消去部140から得られるスキャン画像から透かしを消去した文書画像を合成する透かし入り文書画像合成部160と、透かしが合成された文書画像を印刷文書として出力する出力部170と、を備える。上記構成要素は透かし情報処理装置100の透かし情報埋め込み機能を担う機能部である。
上記透かし情報処理装置100の構成要素のうち、入力部110、透かし検出部120、透かし画像作成部150、透かし入り文書画像合成部160および出力部170は、例えば、特許文献4(特開2006−253839号公報)に記載の入力部(310)、透かし検出部(320)、透かし画像作成部(120)、透かし入り文書画像合成部(130)および出力部(140)と実質的に同様の構成とすることが可能である。以下説明する。
入力部110は、すでに透かしの埋め込まれた印刷文書105を多値階調の入力画像として入力する。入力部110は、透かし情報処理装置100の内部の機能であってもよく、カメラなどの撮像装置やスキャナなどの入力装置により構成されていてもよい。印刷文書105に埋め込まれた透かしについては、図23などを参照して上述した通りである。
透かし検出部120は、入力画像に対してフィルタ処理を行うことにより、印刷文書105に埋め込まれた信号パターンを検出し、検出された信号パターンに含まれる情報に基づいて埋め込まれた透かし情報を復元する。透かし検出部120は、図3に示したように、記憶部120a、フィルタ処理部120b、信号パターン特定部120cおよび回転角検出部120dにより示された機能ブロックを有している。
記憶部120aは、透かし入り文書画像に埋め込まれている信号パターンの種類を予め記憶する。フィルタ処理部120bは、複数種類のフィルタを用いて、透かし入り文書画像をそれぞれフィルタ処理する。信号パターン特定部120cは、各フィルタ処理の結果に基づいて、透かし入り文書画像に埋め込まれた信号パターンの種類を特定する。回転角検出部120dは、記憶部120aに記憶された種類の信号パターンにより表される角度に関する情報と信号パターン特定部120cによって特定された種類の信号パターンにより表される角度に関する情報との関係から透かし入り文書画像の回転角を求める。
透かし符号化部130は、透かし検出部120で得られた埋め込まれた情報を符号化し、誤りのない符号化情報を生成する機能を有する。
透かし消去部140は、透かし検出部120で得られる位置情報と、透かし符号化部130で得られる情報とから、文書画像上の信号パターン位置と回転角を特定し、信号パターンを消去する機能を有する。
透かし画像作成部150は、更新透かし情報145をディジタル化して数値に変換する。その結果が、図2(a)に情報のビット列として示されている。つぎに、透かし画像作成部150は、変換した数値(ビット列のそれぞれのビット)にあらかじめ取り決められたドットパターンから構成される信号パターンを割り当てることにより透かし画像を作成する。図2(b)は、信号パターンの種類と情報が1対1で対応していることを示す説明図である。図2(b)に示した複数種類の信号パターンには、所定の異なる角度に関する情報が含まれている。
図2(c)は、信号パターンによりドットパターン化された後の情報を示す。作成された透かし画像は、図2(c)に示したように、複数種類の信号パターン(図2(b)の信号パターンS1〜S4)の少なくともいずれかがある規則に従って配置されたものである。
透かし入り文書画像合成部160は、透かし消去部140で透かしが除去された画像と、透かし画像作成部150で作成された透かし画像とを重ね合わせることにより、透かし入り文書画像を作成する。
出力部170は、透かし入り文書画像を紙に印刷して、印刷文書175として出力する。この印刷文書175は、物理的に保管・管理される。
このようにして、透かし情報処理装置100は、透かし入り文書画像を作成し、出力するようになっている。なお、出力部170は、透かし情報処理装置100の内部の機能であってもよく、プリンタなど外部の印刷装置により構成されていてもよい。
また、透かし情報処理装置100は、図示しないCPU、ROM、RAMおよびインターフェースを主たる構成としたコンピュータを備えることができ、この場合、ROMは、透かし情報処理装置100の各機能を実行するためのプログラムをそれぞれ記憶している。RAMは、信号パターンの種類を記憶する記憶部120aに相当し、フィルタ出力値等のデータも一時的に記憶する。CPUは、RAMに記憶されたデータを用いて、ROMに記憶された各プログラムを実行することにより上述した機能ブロックにて実行される各機能を達成するようになっている。
以上、特許文献4(特開2006−253839号公報)を参照しながら、本実施形態の構成について説明した。ただし、上記で参照した特許文献4(特開2006−253839号公報)の構成は、本実施形態の構成を実現するための一例に過ぎず、本発明がこれに限定されるものではない。
(第1の実施形態の動作)
次に、本実施形態の動作について説明する。本実施形態では、特に透かし情報検出機能に特徴を有するため、透かし情報処理装置100の透かし情報検出機能を担う機能部である透かし検出部120、透かし符号化部130および透かし消去部140の動作を中心に説明する。
(透かし検出部120の動作)
透かし検出部120では、情報の検出の過程で、文書画像上の各信号パターン毎に、位置・回転角と、信号パターンの第1の種類(=信号パターンの有する第1の情報)を特定している。信号パターン毎の位置特定については、例えば、特許文献5(特再WO04/098171号公報)と実質的に同様の方法とすることが可能である。以下、図4〜図11を参照しながら説明する。
図4は、透かし検出部120の処理の流れを示す流れ図である。
まず、入力部110によって透かし入り文書画像を入力する(ステップS110)。この画像を入力画像と称する。入力画像は多値画像であり、以下では256階調のグレイ画像として説明する。
<信号検出フィルタリング工程(ステップS120)>
ステップS120では、入力画像全体に対してフィルタリング処理を行い、フィルタ出力値の計算とフィルタ出力値の比較を行う。フィルタ出力値の計算は、以下に示すガボールフィルタと称されるフィルタを用いて、入力画像の全画素においてフィルタと画像間のコンボリューションにより計算する。
以下にガボールフィルタG(x、y)、x=0〜gw−1、y=0〜gh−1の(数式1)を示す。gw、ghはフィルタのサイズである。
Figure 0005014832
入力画像中の任意の位置でのフィルタ出力値はフィルタと画像間のコンボリューションにより計算する。ガボールフィルタの場合は実数フィルタと虚数フィルタ(虚数フィルタは実数フィルタと半波長分位相がずれたフィルタ)が存在するため、それらの2乗平均値をフィルタ出力値とする。例えば、ある画素(x、y)における輝度値とフィルタAの実数フィルタとのコンボリューションがRc、虚数フィルタとのコンボリューションがIcであったとすると、フィルタ出力値F(A、x、y)は以下の(数式2)で計算する。
Figure 0005014832
上記のように各信号ユニットに対応するすべてのフィルタに対してフィルタ出力値を計算した後、各画素において上記のように計算したフィルタ出力値を比較し、その最大値F(x、y)をフィルタ出力値行列として記憶する。また、図5に示したように、値が最大であるフィルタに対応する信号ユニットの番号をフィルタ種類行列として記憶する。具体的には、ある画素(x、y)において、F(A、x、y)>F(B、x、y)の場合には、フィルタ出力値行列の(x、y)の値としてF(A、x、y)を設定し、フィルタ種類行列の(x、y)の値として信号ユニットAを示す「0」を設定する。本実施形態では、信号ユニットA、Bの番号を「0」、「1」としている。
なお、本実施形態ではフィルタの個数が2つであるが、フィルタの個数がそれより多い場合も、同様に複数のフィルタ出力値の最大値とその際のフィルタに対応する信号ユニット番号を記憶すればよい。
<信号位置探索工程(ステップS130)>
ステップS130では、ステップS120で得られたフィルタ出力値行列を用いて、信号ユニットの位置を決定する。具体的には、まず、信号ユニットの大きさがSh×Swで構成されていたとすると、図6に示したように、格子点の垂直方向の間隔がSh、水平方向の間隔がSw、格子点の個数がNh×Nwの信号位置探索テンプレートを作成する。そのように作成したテンプレートの大きさは、Th(Sh*Nh)×Tw(Sw*Nw)となるが、Nh、Nwには信号ユニット位置を探索するために最適な値を用いればよい。
次に、フィルタ出力値行列をテンプレートの大きさごとに分割する。さらに、図6に示したように、各分割領域で、隣接する領域の信号ユニットに重複しない範囲(水平方向±Sw/2、垂直方向±Sh/2、)でテンプレートをフィルタ出力値行列上で画素単位に移動させながら、テンプレート格子点上のフィルタ出力値行列値F(x、y)の総和Vを以下の(数式3)を用いて求め、その総和が一番大きいテンプレートの格子点をその領域の信号ユニットの位置とする。
Figure 0005014832
上記の例は、ステップS120で全画素に対して、フィルタ出力値を求めた場合であり、フィルタリングを行う際、ある一定間隔の画素に対してのみフィルタリングを行うこともできる。例えば、2画素おきにフィルタリングを行った場合は、上記の信号位置探索テンプレートの格子点の間隔も1/2とすればよい。
<信号シンボル決定工程(ステップS140)>
ステップS140では、ステップS130で決定した信号ユニット位置のフィルタ種類行列の値(フィルタに対応した信号ユニット番号)を参照することで、信号ユニットがAかBを決定する。
上記のようにして、決定した信号ユニットの判定結果をシンボル行列として記憶する。
<信号境界決定工程(ステップS150)>
ステップS130では、信号ユニットが埋め込まれているかにかかわらず、画像全面に対してフィルタリング処理を行っているので、どの部分に信号ユニットが埋め込まれていたかを決定する必要がある。そこで、ステップS150では、シンボル行列からあらかじめ信号ユニットを埋め込む際に決めておいたパターンを探索することで信号境界を求める。
例えば信号ユニットが埋め込まれている境界には、必ず信号ユニットAを埋め込むとしておけば、ステップS140で決定したシンボル行列の横方向に信号ユニットAの数を計数し、中心から上下にそれぞれ、信号ユニットAの個数が一番多い位置を信号境界の上端/下端とする。図7の例では、シンボル行列における信号ユニットAは「黒」(値でいうと「0」)で表現されているので、シンボル行列の黒画素数を計数することで、信号ユニットAの数を計数することができ、その度数分布により、信号境界の上端/下端を求めることができる。左端/右端もユニットAの個数を計数する方向が異なるだけで、同じように求めることができる。
信号境界を求めるためには上記方法に限らず、シンボル行列から探索することができるパターンをあらかじめ埋め込み側と検出側で決めておくだけでよい。
再び、図4の流れ図に戻り、以降のステップS160について説明する。ステップS160では、シンボル行列のうち、信号境界内部に相当する部分から元の情報を復元する。なお、本実施形態では、1つのユニットパターンは1つのシンボルユニットで構成されているので、ユニットパターン行列は、シンボル行列と等価になる。
<情報復号工程(ステップS160)>
図8は情報復元の一例を示す説明図である。情報復元のステップは以下の通りである。
(1)各ユニットパターンに埋め込まれているシンボルを検出する(図8(1))。
(2)シンボルを連結してデータ符号を復元する(図8(2))。
(3)データ符号を復号して埋め込まれた情報を取り出す(図8(3))。
図9〜図11はデータ符号の復元方法の一例を示す説明図である。復元方法は基本的に図8の逆の処理となる。
まず、ユニットパターン行列の第1行から符号長データ部分を取り出して、埋め込まれたデータ符号の符号長を得る(ステップS210)。
次いで、ユニットパターン行列のサイズとステップS210で得たデータ符号の符号長をもとに、データ符号ユニットを埋め込んだ回数Dnおよび剰余Rnを計算する(ステップS220)。
次いで、ユニットパターン行列の2行目以降からステップS203と逆の方法でデータ符号ユニットを取り出す(ステップS230)。図10の例ではU(1、2)(2行1列)から順に12個のパターンユニットごとに分解する(U(1、2)〜U(3、3)、U(4、3)〜U(6、4)、・・・)。Dn=7、Rn=6であるため、12個のパターンユニット(データ符号ユニット)は7回取り出され、剰余として6個(データ符号ユニットの上位6個に相当する)のユニットパターン(U(4、11)〜U(9、11))が取り出される。
次いで、ステップS230で取り出したデータ符号ユニットに対してビット確信度演算を行うことにより、埋め込んだデータ符号を再構成する(ステップS240)。以下、ビット確信度演算について説明する。
図11のようにユニットパターン行列の2行1列目から最初に取り出されたデータ符号ユニットをDu(1、1)〜Du(12、1)とし、順次Du(1、2)〜Du(12、2)、・・・、と表記する。また、剰余部分はDu(1、8)〜Du(6、8)とする。ビット確信度演算は各データ符号ユニットの要素ごとに多数決を取るなどして、データ符号の各シンボルの値を決定することである。これにより、文字領域との重なりや紙面の汚れなどが原因で、任意のデータ符号ユニット中の任意のユニットから正しく信号検出を行えなかった場合(ビット反転エラーなど)でも、最終的に正しくデータ符号を復元することができる。
具体的には例えばデータ符号の1ビット目は、Du(1、1)、Du(1、2)、・・・、Du(1、8)の信号検出結果が1である方が多い場合には1と判定し、0である方が多い場合には0と判定する。同様にデータ符号の2ビット目はDu(2、1)、Du(2、2)、・・・、Du(2、8)の信号検出結果による多数決によって判定し、データ符号の12ビット目はDu(12、1)、Du(12、2)、・・・、Du(12、7)(Du(12、8)は存在しないためDu(12、7)までとなる)の信号検出結果による多数決によって判定する。
ここではデータ符号を繰り返し埋め込む場合について説明したが、データを符号化する際に誤り訂正符号などを用いることにより、データ符号ユニットの繰り返しを行わないような方法も実現できる。
ここで得られる信号パターンの有する情報(以下、「第1の情報」という。)は、文書画像上の文字などとの干渉により正しく検出できず誤っている可能性があるが、埋め込み時にデータの符号化によりエラー訂正符号などのエラー対策を行っているため、適切な復号処理を行うことで第1の情報から誤りを取り除かれ復号された復号情報を生成することができる。
(透かし符号化部130の動作)
透かし符号化部130は、透かし検出部120で復号された誤りのない復号情報を復号の逆の手順で再度符号化し、誤りがなく符号化された情報(以下、「第2の情報」という。)を生成する。さらに、上記文書画像上の信号パターン毎に割り当てられている誤りのある可能性のある第1の情報を、誤りのない第2の情報に更新する。この第2の情報は、信号パターンと文字などが干渉により正しく検出できていない場合であっても、信号パターンの示す正しい情報を示す。信号パターン毎に、第2の情報を用い、図2に示す関係から、信号パターンの種類を正しく示す第2の種類を求める。
(透かし消去部140の動作)
透かし消去部140は、透かし検出部120で得られる文書画像上の信号パターン単位の位置と回転角と、さらに透かし符号化部130で得られる信号パターンの示す第2の種類から、各信号パターン単位に透かしを構成するドット位置を推定する。
特許文献4(特開2006−253839号公報)では、印刷解像度600dpiに対して読み取り解像度400dpiなどを用いることが可能であったが、本発明では複写時の画質の劣化を最小限にとどめるため、なるべく高解像度の画像をスキャンしておくことが望まれる。さらに、処理量を低減するために、透かしの検出自体は低い解像度で行うといった場合もある。このような場合でも、透かし検出部120、透かし符号化部130は低い解像度で処理を行い、透かし消去部では、解像度差だけ信号パターンの位置情報をスケーリングすることで、高い解像度上での信号パターン位置を特定でき、各信号パターン単位でドット位置を推定できる。
左上を原点(0、0)とすると、情報11を記録する信号パターンS1のドット位置は、回転のない場合に以下の18点となる。ただし、n=1、2、・・・、18である。
(x、y)=(0、0)、(6、0)、(12、0)、(3、3)、(9、3)、(15、3)、(2、6)、(8、6)、(12、6)、(1、9)、(7、9)、(15、9)、(0、12)、(6、12)、(12、12)、(3、15)、(9、15)、(15、15)
透かしを消去する対象の文書画像がスケーリングされている場合、例えばスケーリングによる倍率をαとし、文書画像上の信号パターンの左上位置を(Px、Py)、信号パターンの回転角をθPとすると、この信号パターンを構成するドットの位置は、以下の座標(Exn、Eyn)と推定できる。
Figure 0005014832
これにより推定できるドット位置を図12、図13に示す。図12の拡大した部分の中心付近の信号パターンS1において、上記(数式4)で計算できる各ドットパターンの位置を図13の網点の丸印で示す。ドットの形状は紙への印刷・スキャンによって変形しているが、概ね同じ位置に位置している。600dpi印刷時、この18×18ドットで示される信号パターンのサイズは0.7mm程度でしかないため、用紙の折皺やヨレなどによりドットの位置が変形したとしても、この0.7mmの信号パターン内の相対位置はほとんど変化しない。また、各信号パターンは、ガボールフィルタ出力のピーク位置探索や周囲の信号パターン位置からの位置推定を行うことで、数ドットのずれ程度で特定できる。この数ドットのズレは、θPだけ回転させた信号パターンのテンプレートを用いて、テンプレートマッチング等の方法で信号パターンの位置を検出することで吸収できる。以上の処理を全信号パターンに対して行うことで、透かしを構成するすべてのドット位置を推定できる。
図13に示したように、透かしを構成するドットパターンは、紙への印刷とスキャンによって、微小な位置ズレが生じ、形状も変形している。この微小なズレや変形を吸収するため、孤立点を探索しドットとする。
孤立点探索では、全信号パターンの各ドット単位で対応する孤立点を検索する。例えば信号パターン数が100の場合、1800個の孤立点を探索する。検索により該当する孤立点があった場合は、その孤立点を消去する。孤立点の探索と消去には、例えば次のステップが繰り返し用いられる。
1)4近傍のいずれかで連結しており、面積が10画素以下の黒画素の固まりを1個の孤立点とする。
2)孤立点の重心と、ドット位置との距離が3画素以内の孤立点を探索する。
3)複数の孤立点がある場合は、もっとも距離の短い孤立点を信号パターンのドットとし、消去を行う。
4)孤立点が1個もない場合は、消去を行わない。
以上により、透かしの全信号パターンのドットを消去した画像を図14に示す。文字と連結したドットは消去できない場合でも、最終的に新しい情報をもつ透かし画像と合成するため、大きな問題とはならない。しかしながら、ドットの位置が特定できているため、ドットの消去は可能である。例えば図15を参照しながら説明すると、図15(a)では透かしのドットが文字部分に連結している。そこで、図15(b)に示したように、周囲のドットと同程度の面積の矩形でドットをマスクし、消去を行う。その上で、図15(c)に示したように、矩形外周の黒画素同士を直線で連結することで、文字の輪郭を復元でき、また、文字と完全に重なったドットが白く抜けることを防ぐことができる。カラー文書上からドットを消去する場合も同様に、ドットの外周から色を推定することで、ドットを消去し背景の色を復元することができる。たとえば、ドットの外周の画素同士を、色を線形に変化させながら直線で結ぶなどの方法をとることができる。
以上、透かし情報処理装置100の透かし情報検出機能を担う機能部である透かし検出部120、透かし符号化部130および透かし消去部140を中心に、本実施形態の動作について説明した。透かし情報処理装置100の透かし情報埋め込み側の動作については以下の通りである。
透かし画像作成部150は、新たな埋め込み情報である更新透かし情報145から透かし画像を生成する。更新透かし情報145は、透かし検出部120で読み取った透かし情報125とは一部もしくは全部が異なる情報である。
透かし入り文書画像合成部160は、透かし消去部140から得られる透かしの全信号パターンのドットを消去した画像と、透かし画像作成部150から得られる透かし画像とを合成し、図16に示したような透かし入り文書画像を生成する。
以上、本発明の画像処理装置の一例である透かし情報処理装置100について説明した。かかる透かし情報処理装置100は、コンピュータに上記機能を実現するためのコンピュータプログラムを組み込むことで、コンピュータを透かし情報処理装置100として機能させることが可能である。かかるコンピュータプログラムは、所定の記録媒体(例えば、CD−ROM)に記録された形で、あるいは、電子ネットワークを介したダウンロードの形で市場を流通させることが可能である。後述の実施形態で説明する透かし情報処理装置についても同様である。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
・透かしの埋め込まれた印刷物から、透かしを綺麗に消去することができる。
・透かしを消去し、新しい情報をもつ透かしに入れ替えることができる。
・複写を繰り返しても透かしが劣化しない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。図17は、本実施形態の構成を示す説明図である。本実施形態にかかる透かし情報処理装置200は、図17に示したように、第1の実施形態の構成に、画像補正部210を追加した構成を採用する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態と実質的に同様の構成については重複説明を省略する。
(第2の実施形態の動作)
画像補正部210は、透かし消去部140から得られた透かしを消去された画像に対して、回転補正と平行移動を行う。回転補正や平行移動は、アフィン変換などの画像処理を用いることができる。
回転補正の回転角は、透かし検出部120で検出される透かしの回転角を使用する。透かしが同期符号単位でブロック化されている場合などは、全体で平均した回転角や、最も頻度の高い回転角を使用する。
平行移動による移動分は、画像中の透かしが検出された領域を、コピー先の用紙サイズの中央に配置するように配置する。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷物の傾きや配置を透かしパターンにより検出し補正するため、複写時のユーザビリティが向上する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。図18は、本実施形態の構成を示す説明図である。本実施形態にかかる透かし情報処理装置300は、図18に示したように、第1の実施形態の構成に、透かし情報更新部310を追加した構成を採用する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態と実質的に同様の構成については重複説明を省略する。
(第3の実施形態の動作)
透かし情報更新部310は、透かし検出部120で読み取った情報から、透かし画像作成部150に渡す新しい埋め込み情報を生成する。
新しい情報の生成には、読み取った情報への追加、更新、削除が含まれる。情報の追加は、例えば以下のように行われる。
・複写オペレータの情報を、コピーカードリーダから読み取り、複写履歴に追加する。
・複写を行う複写機の情報を、複写機内部のメモリから読み取り、複写履歴に追加する。
・複写を行う時刻を、複写機内部の時計から読み取り、複写履歴に追加する。
・複写時に、配布先の情報を複写機の操作パネルで入力し、配布先情報として追加する。
情報の更新は、例えば以下のように行われる。
・読み取った複写回数に、1を加えた値を複写回数として更新する。
・複写オペレータが、読み取った情報の複写履歴に含まれている場合は、該当する複写オペレータの複写回数に1を加えた値を複写オペレータ毎の複写回数として更新する。
情報の削除は、例えば以下のように行われる。
・情報の削除権限を持つユーザが、複写時に複写履歴を削除する。
・以上により生成した情報を、透かし画像作成部150に渡す。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、埋め込まれた情報の追加・更新・削除が可能となり、例えば次のような効果がある。
・社内の複写物を社外に配布するような場合、すでに埋め込まれている複写履歴は社内の機密情報である場合があるが、そのような場合に、機密である部分の複写履歴を削除した上で、さらに配布先情報を追加することができる。
・埋め込まれた情報の一部を更新して埋め込むことができるため、例えば複写回数のカウントアップなどを行うことができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について説明する。図19は、本実施形態の構成を示す説明図である。本実施形態にかかる透かし情報処理装置400は、図19に示したように、第3の実施形態の構成に、処理継続判定部410を追加した構成を採用する。以下では、第3の実施形態との相違点を中心に説明することとし、上記第3の実施形態と実質的に同様の構成については重複説明を省略する。
(第4の実施形態の動作)
処理継続判定部410は、透かし検出部120で読み取った情報に基づいて、複写処理を継続するかどうかを判定する。
埋め込み情報に複写回数が埋め込まれている場合、複写回数が複写機に記憶された最大複写回数以上の場合は、複写を停止し、以降の処理を行わない。
印刷時に最大複写回数を印刷者が設定し、埋め込み情報として最大複写回数を埋め込んでも良い。この場合は、印刷文書毎に複写できる世代数が異なる。
埋め込み情報に複写禁止情報が埋め込まれている場合、複写を停止し、以降の処理を行わない。複写禁止情報とは、例えば埋め込み情報の先頭1ビットが“1”の場合に禁止、“0”の場合に許可といった形で付与することができる。印刷時に先頭1ビットに“1”を設定して透かしを埋め込むと、印刷物の複写を禁止できる。
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、埋め込まれた情報により印刷禁止を行うことができるため、複写回数に上限を設けることができる。
また、印刷者が複写禁止フラグを埋め込み情報に付与して埋め込んだ場合、複写を禁止することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について説明する。図20は、本実施形態の構成を示す説明図である。本実施形態にかかる透かし情報処理装置500は、図20に示したように、第1の実施形態の構成に、画像変形部510と情報変形部520を追加した構成を採用する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態と実質的に同様の構成については重複説明を省略する。
(第5の実施形態の動作)
画像変形部510は、透かし消去部140から得られた透かしを消去された画像に対して、拡大・縮小やN−up(1枚の用紙にNページ分の文書をまとめて縮小印刷する機能)を行う。これらの操作は複写機の操作パネル上から複写オペレータの指示により行われる。
N−upの場合について、2−upを例に図21を参照しながら説明する。
2枚の印刷文書から情報(a)、(b)を読み取って情報変形(結合)した情報(ab)とするとともに、2枚の印刷文書から生成された透かし除去画像を、それぞれ90度回転し縮小した上で張り合わせ、1枚の合成画像として出力する。そして、合成画像に対して、情報変形した情報(ab)を合成する。
情報変形部520は、拡大・縮小のみの場合は、透かし検出部120から入力される透かし情報をそのまま透かし画像作成部150に伝達する。
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
・複写による劣化が発生しない。
・拡大・縮小を複写時に行っても、透かしに劣化が発生しない。
・複写時にN−up印刷を行っても、透かしに劣化なく、埋め込まれた情報も欠落しない。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、第5の実施形態について、N−up時は、情報を結合せず、それぞれ縮小された紙面上にそれぞれの情報をもつ透かし画像を生成して合成する方法をとっても良い。図22を参照しながら説明すると、2枚の印刷文書から情報(a)、(b)を読み取るとともに、2枚の印刷文書から生成された透かし除去画像を、それぞれ90度回転し縮小した上で張り合わせ、1枚の合成画像として出力する。そして、合成画像において、元の2枚の画像それぞれに該当する部分に、2枚の画像それぞれから読み取った情報(a)、(b)を表す透かしを合成することが可能である。
また、上記実施形態では、透かし消去部140は、透かし検出部120で得られる文書画像上の信号パターン単位の位置と回転角と、さらに透かし符号化部130で得られる信号パターンの示す第2の種類から、各信号パターン単位に透かしを構成するドット位置を推定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。透かし検出部120は、透かしの解像度を特定し、透かしの解像度に基づいて透かしを構成するドット位置を特定することも可能である。例えば、200dpiと400dpiの両方で読み取り処理を行い、適切に読み取れた方が正しい解像度であるとして透かしを構成するドット位置を特定することも可能である。
本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびその関連技術に利用可能であり、特に、不可読な形式で情報の埋め込まれた印刷媒体を電子化し、不可読な形式の情報を除去・更新する技術に利用可能である。
第1の実施形態にかかる透かし情報処理装置の構成を示す説明図である。 信号パターンにより情報をビットパターン化する方法を示す説明図である。 図1の透かし検出部の構成を示す説明図である。 透かし検出部の処理の流れを示す流れ図である。 信号検出フィルタリング工程(ステップS120)の説明図である。 信号位置探索工程(ステップS130)の説明図である。 信号境界決定工程(ステップS150)の説明図である。 情報復元工程(ステップS160)の説明図である。 データ符号の復元方法の処理の流れを示す説明図である。 データ符号の復元方法の一例を示す説明図である。 データ符号の復元方法の一例を示す説明図である。 傾いた信号パターンの一例を示す説明図である。 図12を拡大して示す説明図である。 透かしの信号パターン消去後の画像を示す説明図である。 文字と接したドットの消去を示す説明図である。 新しい透かしの信号パターン合成語の画像を示す説明図である。 第2の実施形態にかかる透かし情報処理装置の構成を示す説明図である。 第3の実施形態にかかる透かし情報処理装置の構成を示す説明図である。 第4の実施形態にかかる透かし情報処理装置の構成を示す説明図である。 第5の実施形態にかかる透かし情報処理装置の構成を示す説明図である。 第5の実施形態の動作を示す説明図である。 第5の実施形態の応用例を示す説明図である。 情報を埋め込んだ画像の例を示す説明図である。 情報の符号化の例を示す説明図である。 紙面に繰り返し情報を埋め込む例を示す説明図である。
符号の説明
100 透かし情報処理装置(第1の実施形態)
105 印刷文書
110 入力部
120 透かし検出部
125 透かし情報
130 透かし符号化部
140 透かし消去部
145 更新透かし情報
150 透かし画像作成部
160 透かし入り文書画像合成部
170 出力部
175 印刷文書
200 透かし情報処理装置(第2の実施形態)
210 画像補整部
300 透かし情報処理装置(第3の実施形態)
310 透かし情報更新部
400 透かし情報処理装置(第4の実施形態)
410 処理継続判定部
500 透かし情報処理装置(第5の実施形態)
510 画像変形部
520 情報変形部

Claims (18)

  1. 微細な地紋パターンからなる透かしで情報が埋め込まれた画像を処理する画像処理装置であって、
    画像から、透かしで表される第1の情報を検出する透かし検出部と、
    前記第1の情報に対して復号および誤り訂正を行い、復号および誤り訂正が行われた当該情報を再度符号化することにより、第2の情報を生成する符号化部と、
    前記第2の情報に基づいて透かしを構成する地紋パターンの位置を特定し、当該特定した地紋パターンの位置に基づいて、前記画像における地紋パターンを除去した透かし除去画像を生成する透かし除去部と、
    を備えたことを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記透かしは、基本単位の透かしが1または2以上配列されたものであり、
    前記透かし検出部は、前記基本単位の透かしの位置と角度を特定し、
    前記透かし除去部は、前記基本単位の透かしの位置と角度に基づいて、透かしを構成する地紋パターンの位置を特定することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記透かし検出部は、透かしの解像度を特定し、
    前記透かし除去部は、透かしの解像度に基づいて、透かしを構成する地紋パターンの位置を特定することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像は文字と透かしとが重ね合わされたものであり、
    前記透かし除去部は、透かしを構成する地紋パターンが文字と重なっている場合に、地紋パターンを除去した上で、文字の形状を再現することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の画像からの画像処理装置。
  5. さらに、前記透かし除去画像上に、前記第2の情報を表す透かしを合成する透かし合成部を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記透かし合成部により合成された画像に埋め込まれた情報は、前記第1の情報の一部または全部と前記第2の情報であることを特徴とする、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. さらに、
    前記第1の情報に基づいて、前記透かし除去画像上に埋め込む、前記第1の情報に複写履歴情報を追加した更新情報を作成する情報更新部と、
    前記透かし除去画像上に、前記更新情報を表す透かしを合成する透かし合成部と、
    を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. さらに、前記透かし除去画像に対して補正を行う画像補正部を備え、
    前記透かし合成部は、補正後の透かし除去画像に透かしを合成することを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記画像補正部は、透かしの回転角を用いて前記透かし除去画像を回転補正することを特徴とする、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. さらに、前記更新情報に基づいて、複写処理を継続するか中断するかを判定する処理継続判定部を備えたことを特徴とする、請求項に記載の画像処理装置。
  11. さらに、
    複数の画像を入力し、それぞれに対して読み取った複数の前記第1の情報を合成して合成情報とする情報変形部と、
    複数の画像を縮小または回転して1つの合成画像とする画像変形部と、
    を備え、
    前記透かし合成部は、前記合成画像上に前記合成情報を表す透かしを合成することを特徴とする、請求項6〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. さらに、複数の画像を入力し、複数の画像を縮小または回転して1つの合成画像とする画像変形部を備え、
    前記透かし合成部は、前記合成画像上の前記複数の画像それぞれに該当する部分に、前記複数の画像それぞれから読み取った前記第1の情報を表す透かしを合成することを特徴とする、請求項6〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. さらに、前記透かし合成部により合成された画像を印刷する印刷部を備えることを特徴とする、請求項6〜12のいずれかに記載の画像処理装置。
  14. さらに、印刷文書を入力して画像化する入力部を備え、
    印刷文書の画像を処理対象とすることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
  15. 微細な地紋パターンからなる透かしで情報が埋め込まれた画像を処理する画像処理方法であって、
    画像から、透かしで表される第1の情報を検出する工程と、
    前記第1の情報に対して復号および誤り訂正を行い、復号および誤り訂正が行われた当該情報を再度符号化することにより、第2の情報を取得する工程と、
    前記第2の情報に基づいて透かしを構成する地紋パターンの位置を特定し、当該特定した地紋パターンの位置に基づいて、前記画像における地紋パターンを除去した透かし除去画像を生成する工程と、
    を含むことを特徴とする、画像処理方法。
  16. さらに、前記透かし除去画像上に、前記第2の情報を表す透かしを合成する工程を含むことを特徴とする、請求項15に記載の画像処理方法。
  17. さらに、
    前記第1の情報に基づいて、前記透かし除去画像上に埋め込む、前記第1の情報に複写履歴情報を追加した更新情報を作成する工程と、
    前記透かし除去画像上に、前記更新情報を表す透かしを合成する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項15または16に記載の画像処理方法。
  18. コンピュータを請求項1〜14のいずれかに記載の画像処理装置として機能させるための、コンピュータプログラム。
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