JP4921253B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、2つの画像を一致させる画像処理を実行する画像処理装置と、コンピュータをそのような画像処理装置として動作させる画像処理プログラムに関する。
医療の分野においては、X線等を使って被検体の体内を撮影した医用画像を、被検体の病状の診断等に利用することが広く行われている。医用画像を診断に利用することにより、被検体に外的なダメージを与えることなく、被検体の病状の進行状態などを把握することができ、治療方針の決定などに必要な情報を手軽に得ることができる。
また、近年では、X線を使ってデジタルの医用画像を得るCR(Computed Radiography)装置や、X線を使って被検体の断層像を得るCT装置(Computerized Tomography)、および強磁場を使って被検体の断層像を得るMRI装置(Magnetic Resonance Imaging)などが広く用いられてきており、従来のX線フィルム等を使った医用画像に替えて、デジタルの医用画像が一般的に利用されてきている。
医用画像がデジタル化されたことにより、医用画像に画像処理を施して従来よりも効果的な診断が行えるようにすることが可能となってきているが、このような医用画像に対する画像処理のうち、近年注目されているものの一つにエネルギーサブトラクション(ES)処理と呼ばれる画像処理がある。ES処理とは、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使って撮影された2つの医用画像のうちの一方の医用画像における画素値から他方の医用画像における画素値を所定の重みを付けて減算することにより、前者の医用画像に写っている被検体の身体構造のうち、X線に対して特定の吸収特性を持った部位の画像を消去するという画像処理である。このES処理によれば、医用画像の中から骨の画像を消去して軟組織の画像のみからなる軟部画像を得たり、逆に医用画像の中から軟組織の画像を消去して骨の画像のみからなる骨部画像を得たりすることができる。その結果、骨に隠れていた病巣や、骨にある病巣等が読影しやすくなり効果的な診断が行える。
ここで、ES処理が高精度で行われるためには、2つの医用画像が一致していることが望ましい。近年、X線撮影の分野では、X線検出素子が2次元的に配列されて構成されたいわゆるフラットパネルディテクタ(FPD)を用いた撮影が盛んに行われるようになっているが、このようなFPDを用いた撮影では、1度の撮影で1つの医用画像が撮られることとなるので、2つの医用画像を得たときにはどうしても撮影時刻が互いに異なってしまう。そのため、各撮影時刻における被検体の姿勢や呼吸等に起因して、2つの医用画像が必ずしも一致しない場合がある。両画像が一致していない場合にES処理を無理に施すと、両画像におけるズレの部分に、本来存在しない虚像(アーチファクト)が現れ、読影の妨げとなってしまう。
そこで、ES処理等に供される2つの医用画像に対して、両画像のうちの一方を変形して他方の画像に一致させる画像処理を施す技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開2002−32735号公報 特開2002−32764号公報 特開2003−244542号公報
ところで、代表的な医用画像の1つに、被検体の胸郭部分を撮影して得られる胸郭画像がある。この胸郭画像中には、拍動によって形状が変化する心臓があるが、心臓の動きは、肺、血管、骨等といった他の要素の動きとは、動きの向きや量等が大きく異なっていることがある。その結果、例えば上記の特許文献に開示されているような画像処理を2つの胸郭画像に対して施したとしても、心臓やその周辺部分等にズレが残ってしまう場合があり、ES処理後にアーチファクトが発生してしまうことがある。
本発明は、上記事情に鑑み、2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行することができる画像処理装置と、コンピュータをそのような画像処理装置として動作させる画像処理プログラムとを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、
同一の被検体に対する撮影によって得られた、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
上記撮影画像中で、上記被検体を構成する構成部位のうちの所定構成部位が写っている箇所を特定する部位特定部と、
2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる第1の一致処理を上記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す第1処理部と、
2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する変形量の適用範囲が上記第1の一致処理とは異なる第2の一致処理を、上記2つの撮影画像における、上記部位特定部によって特定された箇所に対して施す第2処理部とを備えたことを特徴とする。
この本発明の画像処理装置によれば、上記第2の一致処理が、上記部位特定部によって特定された箇所に対して施される。そこで、例えば胸郭画像における心臓部分等といった、撮影画像中の他の箇所とは動き方が大きく異なる箇所を上記部位特定部によって特定し、その特定した箇所に、その箇所の動き方に応じた一致処理を上記第2の一致処理として施して、この箇所のズレを効果的に解消することができる。本発明の画像処理装置によれば、この第2の一致処理による特定個所についての一致処理と、上記第1の一致処理による全体的な一致処理とを組み合わせることにより、上記2つの撮影画像を高精度に合せることができる。
ここで、本発明の画像処理装置において、「上記部位特定部が、上記所定構成部位のエッジが写っている箇所を特定するものであり、
上記第2処理部が、上記第2の一致処理を上記箇所に対して施して、その箇所を上記エッジに交わる方向へと変形させるものである」という形態は好ましい形態である。
例えば、2つの胸郭画像における心臓部分のズレは、拍動に伴って心臓のエッジに交わる方向に生じる。この好ましい形態の画像処理装置によれば、撮影画像における上記箇所がエッジに交わる方向へと変形されるので、上記の心臓部分のズレ等が効果的かつ効率的に解消されることとなる。
また、本発明の画像処理装置において、「上記第1の処理部が、上記第1の一致処理を、上記2つの撮影画像における、上記部位特定部によって特定された箇所を除く他の箇所に対して施すものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の画像処理装置によれば、上記第2の一致処理によってズレが解消される箇所が、上記第1の一致処理による変形の影響を受けることがないので、2つの撮影画像を一層高精度で一致させることができる。
また、本発明の画像処理装置は、「上記第1処理部および上記第2処理部が、上記第1の一致処理および上記第2の一致処理を同時並行に実行するものである」という形態や、あるいは、
「上記第2処理部が、上記第1処理部によって上記第1の一致処理が施された後の2つの撮影画像に対して上記第2の一致処理を施すものである」という形態や、あるいは、
「上記第2処理部が、上記第1処理部によって上記第1の一致処理が施される前の2つの撮影画像に対して上記第2の一致処理を施すものである」という形態であっても良い。
これらの形態では、2つの撮影画像における全体的なズレと上記部位特定部によって特定された箇所のズレとが、全体的なズレから特定された箇所のズレの順、その逆の、特定された箇所のズレから全体的なズレの順、あるいは同時並行に解消されることとなる。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理プログラムは、
コンピュータに組み込まれ、そのコンピュータ上で、
同一の被検体に対する撮影によって得られた、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
上記撮影画像中で、上記被検体を構成する構成部位のうちの所定構成部位が写っている箇所を特定する部位特定部と、
2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる第1の一致処理を上記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す第1処理部と、
2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する変形量の適用範囲が上記第1の一致処理とは異なる第2の一致処理を、上記2つの撮影画像における、上記部位特定部によって特定された箇所に対して施す第2処理部とを構築することを特徴とする。
この本発明の画像処理プログラムによれば、2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行する上記の画像処理装置を容易に実現することができる。
尚、本発明の画像処理プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の画像処理プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した画像処理装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、本発明の画像処理プログラムがコンピュータ上に構築する画像入手部などといった要素は、1つの要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであっても良く、1つの要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであっても良く、複数の要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであっても良い。また、これらの要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されても良く、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行するものとして構築されても良い。
以上、説明したように、本発明によれば、2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行することができる画像処理装置と、コンピュータをそのような画像処理装置として動作させる画像処理プログラムとを得ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1から第3の実施形態が適用される医用画像取得システムの概略構成図である。
図1に示す医用画像取得システム1は、被検体の体内を撮影して医用画像を生成する画像生成システム10と、この画像生成システム10を制御するシステム制御装置20と、医用画像を表示する医用画像表示装置30とで構成されており、システム制御装置20と医用画像表示装置30は、ネットワーク回線を介して接続されている。
画像生成システム10は、X線を照射するX線照射装置11と、被検体Pの体内を透過してきたX線を検出することで撮影を行い医用画像を得る検出装置12とで構成されている。
X線照射装置11には、X線を発する管球などが収容された収容部11aと、収容部11aを上下に移動させる移動部11bと、収容部11aおよび移動部11bを支持する支持部11cとが備えられている。
また、検出装置12は、フラットパネルディテクタ(FPD)12aを搭載した立位タイプの装置であり、そのFPD12aと、FPD12aを上下に移動させる移動部12bと、FPD12aおよび移動部12bを支持する支持部12cとが備えられている。
この画像生成システム10では、被検体Pは、X線照射装置11とFPD12aとの間に、FPD12aの方を向いて立つ。
そして、ユーザが、システム制御装置20を操作して被検体Pの撮影部位に応じた収容部11aおよびFPD12aの位置を入力すると、システム制御装置20が、X線照射装置11の移動部11bおよび検出装置12の移動部12bそれぞれに対して、収容部11aおよびFPD12aをユーザから入力された位置に配置するための指示信号を送信する。その結果、収容部11aおよびFPD12aが、ユーザから入力された、被検体Pの撮影部位に応じた位置に配置される。
続いて、単発撮影および、後述のES処理のための連写撮影という2種類の撮影モードのうち何れかの撮影モード、撮影時に照射するX線のエネルギー等が撮影条件として、ユーザによってシステム制御装置20に入力される。また、撮影モードとして連写撮影が入力されるときには、撮影間隔および各撮影におけるX線のエネルギー等が連写撮影用の撮影条件として入力される。入力された撮影条件は、システム制御装置20によって、X線照射装置11の収容部11aにおけるX線を発する管球の制御回路や、検出装置12のFPD12aにおける撮影用の制御回路等に設定される。
そして、ユーザが、システム制御装置20を操作して撮影の開始を指示すると、システム制御装置20が、X線照射装置11と検出装置12との双方に所定のトリガ信号を互いに同期させて送信する。X線照射装置11の収容部11aでは、そのトリガ信号を受信すると管球が上記の撮影条件におけるエネルギーのX線を発し、検出装置12のFPD12aではトリガ信号を受信するとX線の検出が行われる。これにより、被検体Pの体内を透過してきたX線がFPD12aで検出されて撮影が行われ、その被検体Pの内部を表わすデジタルの画像生成システム10で得られる。
また、ユーザが、撮影モードとして連写撮影を指定していた場合には、システム制御装置20からの1回のトリガ信号の送信に対して、撮影条件における撮影間隔を挟んだ2回の撮影が、それぞれ撮影条件におけるエネルギーのX線によって行われる。この連写撮影により、後述のES処理に用いる、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使って撮影された2つの医用画像が得られる。
この撮影によって得られた医用画像は画像生成システム10からシステム制御装置20に送られ、システム制御装置20において所定のモニタ上に表示される。また、このシステム制御装置20には、ユーザの操作によって、被検体Pを識別するための識別番号や撮影年月日や撮影時刻等が管理情報として入力される。そして、システム制御装置20では、画像生成システム10から送られてきた医用画像に、その管理情報とその医用画像の撮影に使われた撮影条件とが添付される。また、連写撮影によって得られた2つの医用画像は、各々に管理情報と撮影条件とが添付されるとともに、互いに対応付けがなされる。そして、システム制御装置20は、管理情報と撮影条件とが添付された医用画像をネットワーク回線を介して医用画像表示装置30に送る。
医用画像表示装置30は、外観構成上、本体装置31、その本体装置31からの指示に応じて表示画面32a上に画像を表示する画像表示装置32、本体装置31に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード33、および、表示画面32a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス34を備えている。
医用画像表示装置30では、ユーザが医用画像表示装置30を操作して被検体の識別番号等を入力すると、表示画面32a上に、その入力された識別番号等に対応した医用画像等が表示される。医用画像表示装置30の表示画面32a上に表示された医用画像等を確認することにより、ユーザは、被検体に外的なダメージを与えることなく、被検体の病状を診断することができる。
図1に示す医用画像取得システム1は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、医用画像取得システム1における特徴は、医用画像表示装置30で実行される処理内容にある。以下、医用画像表示装置30について詳しく説明する。
図2は、医用画像表示装置30のハードウェア構成図である。
医用画像表示装置30の本体装置31の内部には、図2に示すように、各種プログラムを実行するCPU301、ハードディスク装置303に格納されたプログラムが読み出されCPU301での実行のために展開される主メモリ302、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置303、FD35が装填され、そのFD35をアクセスするFDドライブ304、CD−ROM36をアクセスするCD−ROMドライブ305、システム制御装置20と医用画像等の各種情報をやり取りするI/Oインタフェース306が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1にも示す画像表示装置32、キーボード33、マウス34は、バス307を介して相互に接続されている。
ここで、この医用画像表示装置30は、いわゆるエネルギーサブトラクション(ES)処理を実行するES処理装置として動作する機能を有している。このES処理では、上記の連写撮影によって得られた、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使って撮影された2つの医用画像のうちの一方の医用画像における画素値から、他方の医用画像における画素値が、所定の重みを付けて減算される。これにより、前者の医用画像に写っている被検体の身体構造のうち、X線に対して特定の吸収特性を持った部位の画像が消去されることとなる。
ES処理が高精度で行われるためには、2つの医用画像が一致していることが望ましい。しかし、図1の画像生成システム10ではこれら2つの医用画像は互いに撮影時刻が異なっており、各撮影時刻における被検体の姿勢や呼吸等に起因して、2つの医用画像が必ずしも一致しない場合がある。両画像が一致していない場合にES処理を無理に施すと、両画像におけるズレの部分に、本来存在しない虚像(アーチファクト)が現れ、読影の妨げとなってしまう。
そこで、この医用画像表示装置30は、ES処理に供される2つの医用画像に対して、両画像のうちの一方を変形して他方の画像に一致させる画像処理を施す画像処理装置として動作する機能も有している。
図3は、ES処理を行うES処理装置と、そのES処理のための画像処理を行う画像処理装置との関係を示すブロック図である。
図1に示す画像生成システム10での連写撮影によって得られる第1の医用画像G1および第2の医用画像G2に基づいて、ES処理は実行される。ここで、第1の医用画像G1は、そのままES処理装置50に入力される。一方、第2の医用画像G2については、画像処理装置40において、第1の医用画像G1に一致させる画像処理を施され、処理済みの第2の医用画像G2’がES処理装置50に入力される。画像処理装置40で実行される画像処理については後にまわし、ここでは、まず、ES処理について説明する。
図4は、ES処理を説明する説明図である。
上述したように、ES処理で使われる2つの医用画像は、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使った連写撮影によって得られる撮影画像である。図4には、相対的にエネルギーが低いX線での撮影による低エネルギー画像Lと、相対的にエネルギーが高いX線での撮影による高エネルギー画像Hとを使い、低エネルギー画像Lから所望の部位の画像を消去するというES処理の原理が模式的に示されている。
ここで、被検体の体内を透過してきたX線を検出して、その被検体の体内像を得るという上記の画像生成システム10(図1参照)で得られる医用画像では、透過してきたX線の量が多い部分が濃く写り、透過してきたX線の量が少ない部分が薄く写る。このような医用画像では、被検体の体内における骨部については、骨によってX線の透過が妨げられるので、X線の透過量が少なく薄く写る。一方、筋組織等といった軟部についてはX線の透過量が骨部に比べると多く濃く写る。また、軟部については組織の種類等に応じてX線の透過量が異なるため、各軟部は、その軟部の組織の種類等に応じた濃度となる。
また、X線はエネルギーが高いほど透過力が強いため、骨によるX線の透過の妨げ効果は、撮影に使われるX線のエネルギーが高いほど小さい。その結果、高エネルギー画像Hと低エネルギー画像Lとでは、骨部と軟部との間の濃さの比率(コントラスト)が互いに異なることとなる。ES処理では、この2種類の画像間のコントラストの違いを利用して、骨部の消去や軟部の消去等が行われる。
上述したように、この図4の例におけるES処理では、低エネルギー画像Lから、所望の部位の画像が消去される。この図4には、低エネルギー画像Lから骨部の画像を消去して軟部のみが写った軟部画像Sを作成する例と、低エネルギー画像Lから軟部の画像を消去して骨部のみが写った骨部画像Bを作成する例とが示されている。
軟部画像Sを作成する例では、まず、2つの医用画像の間で、骨部の濃度が合わされた後、両者の差が算出される。その結果、骨部の濃度が「0」、即ち、骨部が消去された画像が得られる。このとき、高エネルギー画像Hと低エネルギー画像Lとでは、骨部と軟部との間のコントラストが互いに異なることから、骨部が消去されても軟部は残ることとなる。その後、軟部の濃度についての差の結果に、この差の値を、低エネルギー画像Lにおける軟部の濃度に一致させるための係数が乗ぜられる。これにより、低エネルギー画像Lから骨部の画像が消去され軟部のみが写った軟部画像Sが得られることとなる。
一方、骨部画像Bを作成する例では、2つの医用画像の間で、軟部の濃度が合わされた後、両者の差が算出され、軟部の濃度が「0」、即ち、軟部が消去された画像が得られる。その後、骨部の濃度についての差が、係数の乗算によって低エネルギー画像Lにおける骨部の濃度に合わされる。これにより、低エネルギー画像Lから軟部の画像が消去され骨部のみが写った骨部画像Bが得られることとなる。
以上、説明したように、ES処理では、所望の部位の画像の消去については、2つの医用画像の間での差の算出で行われる。このため、例えば骨部の画像を消去する場合に、2つの医用画像の間で骨部の位置がズレていると、そのズレの部分については濃度が「0」とはならず、本来存在しない虚像(アーチファクト)が現れてしまう。このため、ES処理が高精度で行われるためには、2つの医用画像が高精度で一致している必要がある。上述したように、図1に示す医用画像取得システム1の医用画像表示装置30では、このES処理に供される2つの医用画像の一致が、図4に示す画像処理装置40によって図られる。以下、この画像処理装置40について詳細に説明する。
この画像処理装置40としては、後述の3つのタイプのうちのいずれかのタイプの画像処理装置が適用される。また、各タイプの画像処理装置は、図1の医用画像表示装置30が、各タイプの画像処理装置に対応した画像処理プログラムに従って動作することによりこの医用画像表示装置30内に構築されるものである。この画像処理プログラムは、図2に示すCD−ROM36に記憶されて、このCD−ROM36を介して医用画像表示装置30に供給される。
尚、上記では、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体としてCD−ROM36が例示されているが、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体はCD−ROMに限られるものではなく、それ以外の光ディスク、MO、FD、磁気テープなどの記憶媒体であってもよい。また、画像処理プログラムは、記憶媒体を介さずに、I/Oインタフェース306を介して直接に医用画像表示装置30に供給されるものであってもよい。
まず、第1タイプの画像処理装置について説明する。
この第1タイプの画像処理装置は、本発明の第1実施形態であり、図1の医用画像表示装置30が、以下に説明する第1タイプの画像処理プログラムに従って動作することによりこの医用画像表示装置30内に構築されるものである。この第1タイプの画像処理プログラムは、本発明の画像処理プログラムの一実施形態であり、上述したように図2に示すCD−ROM36を介して医用画像表示装置30に供給される。
図5は、第1タイプの画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。
図5に示すように、CD−ROM36に記憶された第1タイプの画像処理プログラム100は、画像入手部110、エッジ特定部120、グローバルマッチング部130、第1ローカルマッチング部140、および第2ローカルマッチング部150で構成されている。また、第1ローカルマッチング部140は、第1シフトベクトル算出部141と第1変形部142とで構成され、第2ローカルマッチング部150は、第2シフトベクトル算出部151と第2変形部152とで構成されている。
この第1タイプの画像処理プログラム100の各部の詳細については、第1タイプの画像処理装置の各部の作用と一緒に説明する。
図6は、第1タイプの画像処理装置の機能ブロック図である。
第1タイプの画像処理装置200は、画像入手部210と、エッジ特定部220と、グローバルマッチング部230と、第1ローカルマッチング部240と、第2ローカルマッチング部250とを有している。また、図6の第1ローカルマッチング部240は、第1シフトベクトル算出部241と第1変形部242とを有しており、図6の第2ローカルマッチング部250は、第2シフトベクトル算出部251と第2変形部252とを有している。
ここで、この図6に示す画像入手部210、エッジ特定部220、第1ローカルマッチング部240、および第2ローカルマッチング部250は、それぞれ本発明にいう画像入手部、部位特定部、第1処理部、および第2処理部の各一例に相当する。
また、図6の第1タイプの画像処理装置200を構成する、画像入手部210、エッジ特定部220、グローバルマッチング部230、第1ローカルマッチング部240、および第2ローカルマッチング部250は、図5の第1タイプの画像処理プログラム100を構成する、画像入手部110、エッジ特定部120、グローバルマッチング部130、第1ローカルマッチング部140、および第2ローカルマッチング部150にそれぞれ対応する。
さらに、図6の各要素は、コンピュータのハードウェアとそのコンピュータで実行されるOSやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図5に示す第1タイプの画像処理プログラム100の各要素はそれらのうちのアプリケーションプログラムのみにより構成されている点が異なる。
図7は、図5に示す第1タイプの画像処理装置200において、2つの医用画像を入手し、それらの医用画像のうち、第2の医用画像G2を第1の医用画像G1に一致させる一連の処理の流れを示すフローチャート図である。
以下、図7のフローチャートに従って、図6に示す第1タイプの画像処理装置200の各要素の動作について説明することによって、図5に示す第1タイプの画像処理プログラム100の各要素も併せて説明する。尚、以下の説明では、図6に示す各要素を特に図番を断らずに参照する。
この図7のフローチャートが示す画像処理は、ユーザが、図1の医用画像表示装置30において所定の操作によってES処理に供すべき2つの医用画像G1,G2を指定し、ES処理の実行を指示すると、そのES処理の前に、ES処理の準備処理としてスタートする。
処理がスタートすると、まず、画像入手部210が、ユーザによって指定された2つの医用画像G1,G2を、所定のメモリから読み出すことで入手する(ステップS101)。
ここで、2つの医用画像G1,G2は、連写撮影によって得られた撮影画像であるが、1ショット目に撮影された撮影画像を第1の医用画像G1とし、2ショット目に撮影された撮影画像を第2の医用画像G2とする。この図7のフローチャートが示す画像処理では、第2の医用画像G2が、第1の医用画像G1に一致するように変形される。
画像入手部210は、入手した2つの医用画像G1,G2のうち第1の医用画像G1を、エッジ特定部220とグローバルマッチング部230と第1ローカルマッチング部240と第2ローカルマッチング部250とに渡し、第2の医用画像G2をグローバルマッチング部230に渡す。
エッジ特定部220は、第1の医用画像G1に対して、以下に説明するエッジ特定処理を実行する(ステップS102)。
エッジ特定部220は、ユーザが図1の医用画像表示装置30において次のように指定した部位のエッジが写っている箇所を、第1の医用画像G1において特定する。
ユーザによる部位の指定は、エッジ特定部220が医用画像表示装置30の表示画面32aに表示する指定画面において行われる。この指定画面には、心臓、胃、肝臓等といった複数の指定候補の名称が羅列されている。そして、この指定画面において、ユーザが、これら複数の指定候補の名称の中からキーボード操作等によって所望の部位の名称を選択することで、その部位の指定が行われる。
ここで、以下では、説明を簡単なものとするため、2つの医用画像G1,G2が胸郭を撮影して得られた画像であり、ユーザによって心臓および横隔が指定されたものとして説明を続ける。
図8は、胸郭を撮影して得られる医用画像を模式的に示す図である。
エッジ特定部220は、ユーザによって心臓および横隔が指定されると、心臓の拍動および呼吸によって画像中の他の箇所とは異なった動きをする次の3箇所のエッジが写っている箇所を特定する。即ち、心臓と図中右側の肺との境界である心臓エッジE1が写っている箇所と、左右両肺と下部臓器との境界である横隔エッジE2が写っている箇所とが特定される。
ここでのエッジ特定処理では、まず、第1の医用画像G1に対してエッジの強調処理が施される。続いて、所定のメモリに記憶されている、上記の心臓エッジE1や横隔エッジE2が写っている可能性が解剖学的に高い箇所の位置を示す位置情報が読み出される。そして、エッジが強調された第1の医用画像G1において、その位置情報が示す位置に最も近いエッジが探索され、その探索によって心臓エッジE1が写っている箇所および横隔エッジE2が写っている箇所が見つけ出される。見つけ出された箇所は、第2ローカルマッチング部250に伝えられる。
図7のフローチャートでは、次に、第2の医用画像G2を第1の医用画像G1に対して相対的に傾けあるいは動かすことにより、この第2の医用画像G2を第1の医用画像G1に概略的に一致させるグローバルマッチング処理が、グローバルマッチング部230によって実行される(ステップS103)。このグローバルマッチング処理により、第2の医用画像G2の第1の医用画像G1に対する概略的な位置合せが行われ、上記の連写撮影の1ショット目と2ショット目との間での例えば被検体の姿勢の変動等といった画像全体に一様に現れるズレ等が概略的に解消される。このグローバルマッチング処理が終了すると、グローバルマッチング処理後の概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aが第1ローカルマッチング部240に渡される。
第1ローカルマッチング部240では、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを全体的に変形して第1の医用画像G1に一致させる第1ローカルマッチング処理が実行される(ステップS110)。この第1ローカルマッチング処理は、本発明にいう第1の一致処理の一例に相当し、上述したグローバルマッチング処理による一様なマッチング処理では解消しきれない局所的なズレの解消を目的とした処理である。
第1ローカルマッチング処理では、後述の第1シフトベクトルが、第1ローカルマッチング部240における第1シフトベクトル算出部241で算出される(ステップS111)。
図9は、第1シフトベクトルの算出処理を説明する説明図である。
第1シフトベクトル算出部241では、まず、図9のパート(a)に示すように、第1の医用画像G1に、125画素×125画素の正方形状の関心領域(ROI:Region Of Interest)が等間隔で設定される。以下、このROIのことをテンプレート241aと呼ぶ。
次に、図9のパート(b)に示すように、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aに、各テンプレート241aの中心に対応する位置を中心とし、(125+A1)画素×(125+A1)画素のサイズの探索範囲241bが設定される。
続いて、この探索範囲241b内において、第1の医用画像G1のテンプレート241aと最も一致する一致箇所241cが探索される。この探索は、その探索範囲241bの中心から出発して所定の探索ルートに沿って行われる。ここでの一致は、テンプレート241aと比較対象の画像部分との画素値の差の総和で表される。そして、この一致箇所241cの探索では、この画素値の差の総和が上記の探索範囲241b内において最小となる画像部分がこの一致箇所241cとして探索される。
第1シフトベクトル算出部241は、このような探索によって一致箇所241cを見つけだすと、その一致箇所241cの中心から探索範囲241bの中心に向かうベクトルを、テンプレート241aに対する第1シフトベクトルSb1として算出する。この第1シフトベクトルSb1は、テンプレート241aについて概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを第1の医用画像G1に一致させるために要する局所的な変形方向および変形量を示している。
第1シフトベクトル算出部241は、このような第1シフトベクトルSb1の算出を、第1の医用画像G1における全てのテンプレート241aについて行う。
第1ローカルマッチング処理では、第1シフトベクトルSb1の算出が終了すると、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを構成する各画素のシフトベクトルの算出が、第1ローカルマッチング部240の第1変形部242における後述の補間計算によって行われる(ステップS112)。そして、算出された画素のシフトベクトルに基づく後述のワーピング処理によって概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aが変形される(ステップS113)。
図10は、画素のシフトベクトルの算出処理と、画素のシフトベクトルに基づくワーピング処理とを模式的に表わす図である。
この図10のパート(a)には、補間計算による画素のシフトベクトルの算出処理が示され、図10のパート(b)には、ワーピング処理が示されている。
図10のパート(a)に示すように、本実施形態では、4つのテンプレート241aそれぞれについて求められた4つの第1シフトベクトルSb1_1,Sb1_2,Sb1_3,Sb1_4を使った4点補間計算によって、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aにおいてそれら4つのテンプレート241aの中心に対応する4点によって囲まれる四角形の領域内の各画素P1のシフトベクトルPb1が算出される。このシフトベクトルPb1は、そのシフトベクトルPb1の起点に対応する画素P1’をそのシフトベクトルPb1の終点に相当する画素P1の位置まで移動するのに要する移動方向と移動量を表している。
ここで、このような4点補間計算によって求められる各画素のシフトベクトルには、医用画像の画像状態や、一致箇所の探索における計算上の探索誤差や、4点補間計算における計算誤差等が含まれており、シフトベクトル間の連続性に乱れや不整合が生じている可能性がある。
そこで、画素のシフトベクトルの算出処理(ステップS112)によって概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを構成する全画素についてシフトベクトルが算出されると、この算出処理に続くワーピング処理(ステップS113)において、まず、多項式近似の手法を用いた補正によって各画素のシフトベクトルの並びが整えられる。
そして、ワーピング処理(ステップS113)では、このような補正の後に、補正後のシフトベクトルに基づいて各シフトベクトルの起点の画素が動かされる。その結果、図11のパート(b)に示すように、第2の医用画像G2aが全体的に滑らかに変形されて、その第2の医用画像G2aが画素単位で第1の医用画像G1に合わされた変形済みの第2の医用画像G2bが得られる。
ここで、上記の第1シフトベクトルSb1を求めるのに使われるテンプレート241aのサイズは、本実施形態では、上述したように125画素×125画素となっている。このサイズは、肋骨が2本収まるサイズであり、第1医用画像G1と概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aとの間に、例えば被検体の呼吸等に伴う肋骨等の動きに伴う画像のズレが存在する場合に、そのズレを捉えて上記の対応画像部分G2bを探索するのに適したサイズとなっている。このため、図9のフローチャートの第1ローカルマッチング処理(S110)によれば、このような画像のズレが解消することができる。ところが、例えば心臓の拍動や、呼吸等に伴う動きであっても横隔の動きは、肋骨等の動きとは大きく異なっているため、第1ローカルマッチング処理(S110)では、これら心臓の拍動や横隔の動きに伴う画像のズレが解消しきれずに残ってしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、以下に説明する第2ローカルマッチング処理(S120)によって、心臓の拍動や横隔の動きに伴う画像のズレが解消される。
この第2ローカルマッチング処理(S120)では、第1ローカルマッチング処理(S110)を経た変形済みの第2の医用画像G2bについて、後述の第2シフトベクトルが、第2ローカルマッチング部250における第2シフトベクトル算出部251で算出される(ステップS121)。
まず、第2シフトベクトル算出部251において、第1の医用画像G1に対して次のようにテンプレートの配置がもう一度行われる。
図11は、第2シフトベクトル算出部251によるテンプレートの配置を説明する説明図である。
第2シフトベクトル算出部251では、まず、第1の医用画像G1に対して上記の125画素×125画素のテンプレート241aの配置が行われる。ここで、第2シフトベクトル算出部251には、エッジ特定部220から、図8に示す心臓エッジE1が写っている箇所および横隔エッジE2が写っている箇所が伝えられている。第2シフトベクトル算出部251は、これらの箇所(以下、単にエッジ箇所Eと呼ぶ)を含むテンプレート241aと中心が重なるように、第1の医用画像G1に、サイズが35画素×35画素である小型テンプレート251aを配列する。これにより、エッジ箇所Eの近傍に小型テンプレート251aが配列されることとなる。
続いて、第2シフトベクトル算出部251では、各小型テンプレートについて一致箇所が探索され、その探索で見つけ出された一致箇所の中心から探索範囲の中心に向かう第2シフトベクトルが求められる。
図12は、小型テンプレートについての一致箇所の探索と第2シフトベクトルの算出とを示す図である。
図12のパート(a)には、一致箇所の探索方向が示され、パート(b)には、探索結果から得られる第2シフトベクトルの一例が示されている。
一致箇所の探索に際しては、まず、変形済みの第2の医用画像G2bにおいて、各小型テンプレート251aを中心とした(35+A2)画素×(35+A2)画素のサイズの探索範囲251bが設定される。ここで、小型テンプレート251aの35画素×35画素というサイズは、上記のエッジ箇所Eを局所的に捉えるのに適したサイズであり、探索範囲251bの(35+A2)画素×(35+A2)画素というサイズは、心臓のエッジの解剖学的に予測される移動範囲あるいは横隔のエッジの移動範囲が収まるサイズに設定される。
探索範囲251bが設定されると、この探索範囲251b内において、第1の医用画像G1の小型テンプレート251aと一致する一致箇所251cが探索される。この探索は、その探索範囲251bの中心から出発して、第1の医用画像G1におけるエッジ箇所Eに対する法線方向D1に沿って行われる。これは、一致箇所251cの探索が、予測されるエッジの移動方向に沿って行われることを意味する。
そして、一致箇所251cが見つけ出されると、図12のパート(b)に示すように、その一致箇所251cの中心から探索範囲251bの中心に向かう第2シフトベクトルSb2が求められる。
第2シフトベクトル算出部251では、このような第2シフトベクトルSb2の算出が、上記のようにエッジ箇所Eの近傍に配列された小型テンプレート251aの全てについて行われる。さらに、この第2シフトベクトル算出部251では、変形済みの第2の医用画像G2bにおいて、エッジ箇所Eを含まない上記の125画素×125画素のテンプレート241aについて、大きさが「0」の第2シフトベクトルSb2が設定される。
図7の第2ローカルマッチング処理(ステップS120)では、全てのテンプレート241aおよび小型テンプレート251aについて第2シフトベクトルSb2が得られると、続いて、これら全ての第2シフトベクトルSb2を使って、変形済みの第2の医用画像G2bの全画素のシフトベクトルが、第2ローカルマッチング部250における第2変形部252での、第1ローカルマッチング処理(ステップS110)と同様の4点補間計算によって求められる(ステップS122)。そして、その算出された画素のシフトベクトルに対して、第1ローカルマッチング処理(ステップS110)と同様に多項式近似の手法を用いた補正が施され、その補正後のシフトベクトルに基づく、第1ローカルマッチング処理(ステップS110)と同様のワーピング処理によって、変形済みの第2の医用画像G2bが変形される(ステップS123)。
この第2ローカルマッチング処理(ステップS120)での変形では、上記のエッジ箇所Eの近傍以外の箇所では第2シフトベクトルSb2の大きさが「0」に設定されているため、第2の医用画像G2aがエッジ箇所Eの近傍について局所的に変形される。また、変形処理自体は、第2の医用画像G2aの全体に亘って行われるため、第2シフトベクトルSb2の大きさが「0」に設定されている部分と、エッジ箇所Eの近傍で第2シフトベクトルSb2が何らかの大きさを有している部分とが滑らかに繋がれる。
この第2ローカルマッチング処理(ステップS120)によって、上記のエッジ箇所E、即ち、心臓および横隔のエッジの箇所について詳細な画像の一致が行われ、心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う画像のズレが解消される。
以上、説明したように、本実施形態では、第1ローカルマッチング処理(ステップS110)によって、第2医用画像G2における第1医用画像G1に対する、呼吸による肋骨等の動きに伴う画像のズレが解消され、第2ローカルマッチング処理(ステップS120)によって、心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う画像のズレが解消された処理済みの第2の医用画像G2’が得られる。これにより、図3に示すES処理装置50でのES処理に適した、互いに高精度で画像が一致している2つの医用画像が得られることとなる。
図13は、図3に示すES処理装置50でのES処理で得られたES画像の一例を示す図である。
図13のパート(a)には、第1タイプの画像処理装置200による画像処理が施される前の2つの医用画像に基づいて得られた、骨の画像を消去して軟組織の画像のみからなる第1軟部ES画像ES1が示されており、パート(b)には、上記の第1ローカルマッチング処理(ステップS110)が実行された段階での2つの医用画像に基づいて得られた第2軟部ES画像ES2が示されており、パート(c)には、上記の第2ローカルマッチング処理(ステップS120)まで全て実行された段階での2つの医用画像に基づいて得られた第3軟部ES画像ES3が示されている。
図13のパート(a)に示す第1軟部ES画像ES1には、肺の部分ES1_aに、呼吸による肋骨の動きに伴う画像のズレに起因するアーチファクトが存在している。さらに、心臓と肺との境界部分ES1_bに、心臓の拍動に画像のズレに起因するアーチファクトが存在している。
図13のパート(b)に示す第2軟部ES画像ES2では、肺の部分ES2_aにおけるアーチファクトについては、上記の第1ローカルマッチング処理(ステップS110)によって解消されているが、心臓と肺との境界部分ES2_bにおけるアーチファクトについては解消しきれずに残ってしまっている。
一方で、図13のパート(c)に示す第3軟部ES画像ES3では、肺の部分ES3_aにおけるアーチファクトも心臓と肺との境界部分ES3_bにおけるアーチファクトも共に解消されている。
以上、説明したように、本発明の第1実施形態である第1タイプの画像処理装置200によれば、2つの医用画像を、最適なES処理が実行できるように、高精度で一致させる画像処理を実行することができる。
次に、本発明の第2実施形態である第2タイプの画像処理装置について説明する。
本発明の第2実施形態は、まず、心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う画像のズレを解消するための、上記の第1実施形態における第2ローカルマッチング処理と同等な処理を行ってから、その後で、呼吸による肋骨等の動きに伴う画像のズレを解消するための上記の第1ローカルマッチング処理と同等な処理を行うという点が、本発明の第1実施形態と異なっている。以下、この相違点に注目して説明を行う。
第2タイプの画像処理装置は、図1の医用画像表示装置30が、以下に説明する第2タイプの画像処理プログラムに従って動作することによりこの医用画像表示装置30内に構築されるものである。この第2タイプの画像処理プログラムも、本発明の画像処理プログラムの一実施形態であり、図2に示すCD−ROM36を介して医用画像表示装置30に供給される。
図14は、第2タイプの画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。尚、この図14では、第1タイプの画像処理プログラム100を示す図5の構成要素と同等な構成要素については、この図5と同じ符号が付されている。
図14に示すように、CD−ROM36に記憶された第2タイプの画像処理プログラム300は、画像入手部110、エッジ特定部120、グローバルマッチング部130、第1ローカルマッチング部310、および第2ローカルマッチング部320で構成されている。また、第1ローカルマッチング部310は、第1シフトベクトル算出部311と第1変形部312とで構成され、第2ローカルマッチング部320は、第2シフトベクトル算出部321と第2変形部322とで構成されている。
この第2タイプの画像処理プログラム300の各部の詳細については、第2タイプの画像処理装置の各部の作用と一緒に説明する。
図15は、第2タイプの画像処理装置の機能ブロック図である。
この図15では、第1タイプの画像処理装置200を示す図6の構成要素と同等な構成要素については、この図6と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
この図15に示す第2タイプの画像処理装置400では、グローバルマッチング部230によるグローバルマッチング処理後の概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aは、第1ローカルマッチング部240に渡される。まず、心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う画像のズレを解消するための、上記の第1実施形態における第2ローカルマッチング処理と同等な処理を行う第2ローカルマッチング部410に渡される。この第2ローカルマッチング部410は、本発明にいう第2処理部の一例に相当する。
そして、第2ローカルマッチング部410の第2シフトベクトル算出部411において、エッジ箇所Eの近傍について上記の第2シフトベクトルが求められ、第2変形部412において、そのエッジ箇所Eの近傍についての局所的な変形が概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aに施される。これにより、第1の医用画像G1に対する心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う画像のズレが解消される。そして、第2ローカルマッチング部410での変形処理を受けた変形済みの第2の医用画像G2cが、呼吸による肋骨等の動きに伴う画像のズレを解消するための上記の第1ローカルマッチング処理と同等な処理を行う第1ローカルマッチング部420に渡される。この第1ローカルマッチング部420は、本発明にいう第1処理部の一例に相当する。
この、第1ローカルマッチング部420の第1シフトベクトル算出部421において、変形済みの第2の医用画像G2c全体について上記の第1シフトベクトルが求められ、第2変形部422において、その第2の医用画像G2cについての全体的な変形が実行される。これにより、第1の医用画像G1に対する呼吸による肋骨等の動きに伴う画像のズレが解消される。ここで、本実施形態では、第2ローカルマッチング部410によって第1の医用画像G1に合わされた部分が、第1ローカルマッチング部420による全体的な変形によって若干動いてしまう。しかし、肋骨等の動きに伴う画像のズレを解消するための変形量は、心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う画像のズレを解消するための変形量に比して相対的に非常に小さい。このため、第2ローカルマッチング部410によって第1の医用画像G1に合わされた部分に対する、第1ローカルマッチング部420による全体的な変形による影響はほぼ無視される。
以上に説明した処理を経て、この第2タイプの画像処理装置400においても、上記の第1タイプの画像処理装置200と同様に、2つの医用画像を、最適なES処理が実行できるように、高精度で一致させる画像処理を実行することができる。
次に、本発明の第3実施形態である第3タイプの画像処理装置について説明する。
本発明の第3実施形態は、上述した第1および第2実施形態ではいずれも変形が2段階で行われるのに対し、変形が1度しか行われない点が異なっている。以下、この相違点に注目して説明を行う。
第3タイプの画像処理装置は、図1の医用画像表示装置30が、以下に説明する第3タイプの画像処理プログラムに従って動作することによりこの医用画像表示装置30内に構築されるものである。この第3タイプの画像処理プログラムは、本発明の画像処理プログラムの一実施形態であり、図2に示すCD−ROM36を介して医用画像表示装置30に供給される。
図16は、第3タイプの画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。尚、この図16では、第1タイプの画像処理プログラム100を示す図5の構成要素と同等な構成要素については、この図5と同じ符号が付されている。
図16に示すように、CD−ROM36に記憶された第3タイプの画像処理プログラム500は、画像入手部110、エッジ特定部120、グローバルマッチング部130、およびローカルマッチング部510で構成されている。また、ローカルマッチング部510は、第1シフトベクトル算出部511、第2シフトベクトル算出部512、および変形部513で構成されている。
この第3タイプの画像処理プログラム500の各部の詳細については、第3タイプの画像処理装置の各部の作用と一緒に説明する。
図17は、第3タイプの画像処理装置の機能ブロック図である。
この図17では、第1タイプの画像処理装置200を示す図6の構成要素と同等な構成要素については、この図6と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
この図17に示す第3タイプの画像処理装置600では、グローバルマッチング部230によるグローバルマッチング処理後の概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aは、ローカルマッチング部610における第1シフトベクトル算出部611と第2シフトベクトル算出部612との両方に渡される。また、第1シフトベクトル算出部611と第2シフトベクトル算出部612との両方には、画像入手部210から第1の医用画像G1が渡され、エッジ特定部220からは上記のエッジ箇所Eが伝えられる。
第1シフトベクトル算出部611および第2シフトベクトル算出部612では、それぞれ次のようにシフトベクトルが求められる。
まず、第1シフトベクトル算出部611および第2シフトベクトル算出部612の両方において、第1の医用画像G1に対して次のようにテンプレートの配置が行われる。
図18は、第1シフトベクトル算出部611および第2シフトベクトル算出部612の両方におけるテンプレートの配置を説明する説明図である。
まず、第1シフトベクトル算出部611が、第1の医用画像G1に対して上記の125画素×125画素のテンプレート611aの配列を行う。ただし、エッジ特定部220から伝えられたエッジ箇所Eと重なるテンプレート611a’については配列を止め、その旨を第2シフトベクトル算出部612に伝える。
第2シフトベクトル算出部612では、第1シフトベクトル算出部611からテンプレートの配置を止める旨が伝えられた位置に、仮にそのテンプレートが置かれたとするとそのテンプレートと中心が重なるように35画素×35画素の小型テンプレート612aを配列する。
その後は、第1シフトベクトル算出部611および第2シフトベクトル算出部612それぞれにおいて、第1実施形態における処理と同等な処理によって、各テンプレート611aについての第1シフトベクトルの算出および各小型テンプレート612aについての第2シフトベクトルの算出が行われる。
各シフトベクトルの算出が終了すると、続いて、変形部613において、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aの各画素のシフトベクトルの算出と、その算出された画素のシフトベクトルに基づく変形処理が実行される。
図19は、画素のシフトベクトルの算出処理を示す図である。
この図19には、テンプレート611aについての4つの第1シフトベクトルSb1_1,Sb1_2,Sb1_3,Sb1_4と、小型テンプレート612aについての2つの第2シフトベクトルSb2_1,Sb2_2とが示されている。変形部613では、上述した第1および第2実施形態での画素のシフトベクトルの算出方法と同様に4点補間計算によって画素のシフトベクトルが算出される。尚、本実施形態では、例えばこの図19に示すように第1シフトベクトルと第2シフトベクトルとの2種類のシフトベクトルで囲まれた範囲内の画素P2については、それら2種類のシフトベクトル(図19の例では、2つの第1シフトベクトルSb1_1,Sb1_3、および2つの第2シフトベクトルSb2_1,Sb2_2)を使った4点補間計算によって画素のシフトベクトルが算出される。
概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aの各画素のシフトベクトルがこのように算出されると、変形部613において、その算出された画素のシフトベクトルに対して多項式近似の手法を使った補正が施され、その補正後のシフトベクトルに基づいて、その第2の医用画像G2aが全体的に1度だけ変形される。この変形処理により、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aのエッジ箇所Eの近傍における心臓の拍動や呼吸による横隔の動きに伴う第1の医用画像G1に対する画像のズレと、肋骨等の動きに伴う画像のズレとが同時に解消される。この変形部613と第1シフトベクトル算出部611とを合わせたものが、本発明にいう第1処理部の一例に相当し、この変形部613と第2シフトベクトル算出部612とを合わせたものが、本発明にいう第2処理部の一例に相当する。
以上に説明した処理を経て、この第3タイプの画像処理装置600においても、上記の第1および第2タイプの画像処理装置200,400と同様に、2つの医用画像を、最適なES処理が実行できるように、高精度で一致させる画像処理を実行することができる。
尚、上記では、本発明の画像処理装置の一実施形態として、2つの医用画像のうちの一方の画像のみを変形して、その一方の画像を他方の画像に一致させる画像処理装置を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の画像処理装置は、例えば、2つの医用画像の両方を変形して、それら2つの画像を互いに一致させるもの等であっても良い。
また、上記では、本発明の画像処理装置の一実施形態として、ES処理に供する2つの医用画像を互いに一致させる画像処理装置を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の画像処理装置は、例えば、被検体における病変部の発生や経時的な変化を抽出するためのいわゆる経時サブトラクション処理に供する2つの医用画像を互いに一致させるもの等であっても良い。
また、上記では、本発明の画像処理装置の一実施形態として、画像を傾けたり動かしたりして画像の概略的な一致を行うグローバルマッチング部を備えた画像処理装置を示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、画像を線形に変形して画像の概略的な一致を行うグローバルマッチング部を備えたもの等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう部位特定部の一例として心臓および横隔のエッジを特定するエッジ特定部を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の部位特定部は、胃や肝臓等といった他の臓器のエッジを特定するものであっても良く、あるいは、エッジではなく、画像中でこれらの臓器が占める領域を特定するもの等であっても良い。
本発明の第1から第3の実施形態が適用される医用画像取得システムの概略構成図である。 医用画像表示装置30のハードウェア構成図である。 ES処理を行うES処理装置と、そのES処理のための画像処理を行う画像処理装置との関係を示すブロック図である。 ES処理を説明する説明図である。 第1タイプの画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。 第1タイプの画像処理装置の機能ブロック図である。 図5に示す第1タイプの画像処理装置200において、2つの医用画像を入手し、それらの医用画像のうち、第2の医用画像G2を第1の医用画像G1に一致させる一連の処理の流れを示すフローチャート図である。 胸郭を撮影して得られる医用画像を模式的に示す図である。 第1シフトベクトルの算出処理を説明する説明図である。 画素のシフトベクトルの算出処理と、画素のシフトベクトルに基づくワーピング処理とを模式的に表わす図である。 第2シフトベクトル算出部251によるテンプレートの配置を説明する説明図である。 小型テンプレートについての一致箇所の探索と第2シフトベクトルの算出とを示す図である。 図3に示すES処理装置50でのES処理で得られたES画像の一例を示す図である。 第2タイプの画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。 第2タイプの画像処理装置の機能ブロック図である。 第3タイプの画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。 第3タイプの画像処理装置の機能ブロック図である。 第1シフトベクトル算出部611および第2シフトベクトル算出部612の両方におけるテンプレートの配置を説明する説明図である。 画素のシフトベクトルの算出処理を示す図である。
符号の説明
1 医用画像取得システム
10 画像生成システム
11 X線照射装置
11a 収容部
11b 移動部
11c 支持部
12 検出装置
12a フラットパネルディテクタ
12b 移動部
12c 支持部
20 システム制御装置
30 医用画像表示装置
31 本体装置
32 画像表示装置
32a 表示画面
33 キーボード
34 マウス
35 FD
36 CD−ROM
301 CPU
302 主メモリ
303 ハードディスク装置
304 FDドライブ
305 CD−ROMドライブ
306 I/Oインタフェース
307 バス
40 画像処理装置
50 ES処理装置
100 第1タイプの画像処理プログラム
110 画像入手部
120 エッジ特定部
130 グローバルマッチング部
140,310 第1ローカルマッチング部
141,311 第1シフトベクトル算出部
142,312 第1変形部
150,320 第2ローカルマッチング部
151,321 第2シフトベクトル算出部
152,322 第2変形部
200 第1タイプの画像処理装置
210 画像入手部
220 エッジ特定部
230 グローバルマッチング部
240,420 第1ローカルマッチング部
241,421 第1シフトベクトル算出部
241a テンプレート
241b 探索範囲
241c 一致箇所
242,422 第1変形部
250,410 第2ローカルマッチング部
251,411 第2シフトベクトル算出部
251a 小型テンプレート
251b 探索範囲
251c 一致箇所
252,412 第2変形部
300 第2タイプの画像処理プログラム
400 第2タイプの画像処理装置
500 第3タイプの画像処理プログラム
510 ローカルマッチング部
511 第1シフトベクトル算出部
512 第2シフトベクトル算出部
513 変形部513
600 第3タイプの画像処理装置
610 ローカルマッチング部
611 第1シフトベクトル算出部
611a,611a’ テンプレート
612 第2シフトベクトル算出部
612a 小型テンプレート
613 変形部

Claims (7)

  1. 同一の被検体に対する撮影によって得られた、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
    前記撮影画像中で、前記被検体を構成する構成部位のうちの所定構成部位が写っている箇所を特定する部位特定部と、
    2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる第1の一致処理を前記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す第1処理部と、
    2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する変形量の適用範囲が前記第1の一致処理とは異なる第2の一致処理を、前記2つの撮影画像における、前記部位特定部によって特定された箇所に対して施す第2処理部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記部位特定部が、前記所定構成部位のエッジが写っている箇所を特定するものであり、
    前記第2処理部が、前記第2の一致処理を前記箇所に対して施して、該箇所を前記エッジに交わる方向へと変形させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の処理部が、前記第1の一致処理を、前記2つの撮影画像における、前記部位特定部によって特定された箇所を除く他の箇所に対して施すものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記第1処理部および前記第2処理部が、前記第1の一致処理および前記第2の一致処理を同時並行に実行するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記第2処理部が、前記第1処理部によって前記第1の一致処理が施された後の2つの撮影画像に対して前記第2の一致処理を施すものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  6. 前記第2処理部が、前記第1処理部によって前記第1の一致処理が施される前の2つの撮影画像に対して前記第2の一致処理を施すものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  7. コンピュータに組み込まれ、該コンピュータ上で、
    同一の被検体に対する撮影によって得られた、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
    前記撮影画像中で、前記被検体を構成する構成部位のうちの所定構成部位が写っている箇所を特定する部位特定部と、
    2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる第1の一致処理を前記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す第1処理部と、
    2つの画像の一方又は両方を変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する変形量の適用範囲が前記第1の一致処理とは異なる第2の一致処理を、前記2つの撮影画像における、前記部位特定部によって特定された箇所に対して施す第2処理部とを構築することを特徴とする画像処理プログラム。
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