JP4893337B2 - 通信システム及びサーバ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の端末装置において音声をリアルタイムに再生する通信システム、及び、そのような通信システムで使われるサーバ装置に関する。
近年、IP(Internet Protocol)網を介して、そのIP網に接続された端末装置を使って通話を行うIP電話が急速に普及している。特に、このIP電話の端末装置をトランシーバの様に利用することで、複数ユーザ間で同報的な通話(セッション)を行うPoC(Push−to−Talk over Cellular)やPoC/W(Push−to−Talk over Cellular/Wireless)と呼ばれる技術が注目を集めている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。以下、PoCとPoC/Wとを特に区別せずにPoCと呼ぶ。
PoCでは、所定のサーバ装置が、1つのセッションに参加する複数のユーザそれぞれの端末装置との間に通信回線を開くことで、それら複数の端末装置とサーバ装置からなる通信システムが構築される。そして、この通信システムでは、任意の端末装置が送信した音声データは、サーバ装置によって他の端末装置に転送され、転送先の端末装置でその音声データが表わす音声がリアルタイムに再生される。これにより、複数のユーザ間でのセッションが可能となっている。
ここで、この通信システムにおける音声データの送信は、端末装置が、音声データを送信する権利(話者権)を取得することで可能となる。PoCの端末装置には、サーバ装置に対してこの話者権を要求するための専用のスイッチが設けられていることが多く、ユーザがこのスイッチを押すと、サーバ装置からそのユーザの端末装置に話者権が付与される。そして、ユーザがそのスイッチを押しながら発言すると、その発言音声を表わす音声データがサーバ装置から他の端末装置に同報的に転送される。また、そのときには、他の端末装置には、話者権が現在別の端末装置に取得されている旨が通知される。話者権を有する端末装置のユーザ、即ち話者が話し終えてスイッチを放すと話者権がサーバ装置に返還され、他の端末装置での話者権の取得が可能となる。このように、PoCでは、通信システムにおいて、話者権の取得と返還が端末装置間で繰り返されることで、複数ユーザ相互間での通話が行われる。
以上に説明したPoCによれば、ある情報を複数ユーザに伝えたい場合等に、一回の発言が複数ユーザに同報的に伝えられるので、複数ユーザそれぞれに話す手間やコストが削減される。また、話したい相手が一人だった場合でも、その話の内容が複数ユーザに同報的に伝えられることで、話の内容や、その内容がその一人の相手に伝えられたという事実認識を複数ユーザ間で共有することができる。
特開2006−135511号公報 特開2006−180143号公報
ところで、PoCを利用した通話において、セッションに参加しているユーザのうちの一部のユーザだけと通話したい場合がある。
例えば、タクシー会社における複数のタクシーと管理センターとの間で無線通話を行ういわゆるタクシー無線システムに対して、PoCを利用した通信システムを適用することを考えてみる。その場合、複数のタクシーおよび管理センターが参加するセッションが開催されることとなる。ここで、管理センターからの指示は全タクシーに伝えられる必要があるが、一方で、各タクシーから管理センターへの通話内容は、顧客情報等を含んでいる恐れがあるため管理センターだけに伝えられることが望ましい。また、例えば工事現場における複数の作業者と工事管理者との間での通話に対して、PoCを利用した通信システムを適用することを考えてみる。この場合には、複数の作業者および工事管理者が参加するセッションが開催されることとなる。工事管理者からの指示は全作業者に伝えられる必要があるが、作業者間で細かな作業状況を伝え合うといった通話内容は工事管理者側では不要であり、そのような通話内容は作業者だけに伝えられることが望ましい。さらに、例えば複数のユーザ間での一般的な通話にPoCを利用した通信システムを適用することを考えてみる。この場合、全員での通話中に、仮にあるユーザが一部のユーザに内緒話をしたいと考えたとすると、内緒話をするユーザの発言内容は、その内緒話の相手のみに伝えられることが望ましい。
しかしながら、セッションに参加しているユーザのうちの一部のユーザだけと通話するといったことは、PoCを利用した従来の通信システムでは原理的に不可能である。この従来の通信システムで一部のユーザだけと通話するためには、現在のセッションとは別に、話者とその一部のユーザだけからなる新たなセッションが必要となる。例えば、上記のタクシー無線システムの例では、全タクシーと管理センターとが参加するセッションとは別に、各タクシーと管理センターとの2者が参加するセッションとが必要となる。尚、後者のセッションは各タクシー毎に必要となる。また、工事現場での通話の例では、全作業者と工事管理者とが参加するセッションとは別に、作業者のみからなるセッションとが必要となる。さらに、内緒話の例では、全ユーザが参加するセッションとは別に、内緒話を行うユーザのみからなるセッションが必要となる。この場合、内緒話に参加するユーザが変わるときには、その度に新たなセッションが必要となる。
このように複数のセッションを開催することは、通信に利用するネットワーク上で消費されるリソースが増加するだけでなく、複数のセッションが並立してしまうことから、これら複数のセッションについての煩雑な管理が必要となるという問題がある。
尚、ここまで、PoCを利用した通信システムを例に挙げて、セッションに参加するユーザ間で、セッションに参加しているユーザのうちの一部のユーザだけと通話する際の問題について説明したが、このような問題は、複数の端末装置間で同報的なデータ通信を行う通信システムに共通して生じ得る問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、複数の端末装置間での同報的なデータ通信において、一部の端末装置だけと簡単に通信することができる通信システム、及び、そのような通信システムで使われるサーバ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の通信システムは、複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、その音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、その他の端末装置でその音声をリアルタイムに再生する通信システムにおいて、
上記サーバ装置が、
上記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、
上記音声データ受信部で受信された音声データを、上記複数の端末装置のうち、その音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、
上記端末装置が上記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって上記音声データが転送されるべき転送端末装置が、その発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、
上記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、その音声データを上記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部とを備えたものであり、
上記端末装置が、
上記音声データを送信する音声データ送信部と、
上記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
上記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする。
ここで、本発明の通信システムは、「上記サーバ装置の受信端末設定部は、上記音声データの転送が禁止されるべき非転送端末装置が設定されることで間接的に上記転送端末装置が設定されるものである」という形態であっても良い。
本発明の通信システムによれば、上記発信端末装置からの音声データは、上記転送先設定部にその発信端末装置に対応付けられて設定された転送端末装置にのみに転送される。つまり、この本発明の通信システムによれば、例えば、所望の転送端末装置あるいは非転送装置を予め上記転送先設定部に設定しておく等といった運用により、複数の端末装置間での同報的なデータ通信において、その設定に従った一部の端末装置だけと簡単に通信することができる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記サーバ装置の受信端末設定部が、上記複数の端末装置それぞれに対して上記転送端末装置が対応付けられて設定されるものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の通信システムによれば、各端末装置毎に限定的な通信相手が予め決まっている場合に、各端末装置それぞれについてその限定的な通信相手を上記転送端末装置として設定しておくことにより、通信中は、上記発信端末装置の、限定された通話相手が自動的に決まるので、そのような通信相手を限定した通信を一層簡単に行うことができる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記端末装置が、
上記複数の端末装置それぞれに対する上記転送端末装置の対応関係を表した対応データを操作に応じて作成する対応データ作成部と、
上記対応データ作成部で作成された対応データを送信する対応データ送信部とを備えたものであり、
上記サーバ装置が、
上記対応データを受信して、その対応データが表す対応関係に従って上記転送端末装置を上記転送先設定部に設定する対応データ受信部を備えたものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の通信システムによれば、上記対応データは、上記複数の端末装置のうちの1つの端末装置でユーザの操作に応じて作成され、その端末装置から適当なタイミングで上記サーバ装置に送られる。これにより、各端末装置についての通信相手を柔軟に設定することが可能となる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記端末装置が、
自装置が上記発信端末装置となるときの上記転送端末装置が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
上記転送端末入力部で入力された転送端末装置を上記サーバ装置に通知する転送端末通知部とを備えたものであり、
上記サーバ装置が、
上記端末装置から上記転送端末装置の通知を受けて上記転送先設定部に、その転送端末装置を通知してきた端末装置に対応付けてその転送端末装置を設定する通知設定部を備えたものである」という形態も好ましい。
この好ましい形態の通信システムによれば、自装置が送信した音声データの転送先を、その自装置において指定することが可能となるので、各端末装置についての通信相手をより柔軟に設定することができる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であること通知するビジー通知部を備えたものである」という形態や、
「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であること画像で通知するビジー通知部を備えたものである」という形態も好ましい形態である。
これらの好ましい形態の通信システムによれば、上記非転送端末装置のユーザは、現在、自分の端末装置で音声は再生されていないが、発言は不可であることを明示的に知ることができる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを通知するビジー通知部を備えたものである」という形態や、
「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを、その発信端末装置が特定不能な画像で通知するビジー通知部を備えたものである」という形態も好ましい。
この好ましい形態の通信システムによれば、例えば、上記転送端末装置のユーザ以外のユーザには通信中のユーザが誰なのかを知られたくない場合等に、それらのユーザに、現在通信中であることを上記画像等で知らせつつも、それがどのユーザによる通信なのかを秘匿することができる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記端末装置が、
自装置が上記発信端末装置となったことを秘匿するべき秘匿端末装置が入力操作によって入力される秘匿端末入力部と、
上記秘匿端末入力部で入力された秘匿端末装置を上記サーバ装置に通知する秘匿端末通知部とを備えたものであり、
上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち上記秘匿端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、さらに、
上記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを通知するビジー通知部を備えたものである」という形態はさらに好ましい形態である。
この好ましい形態の通信システムによれば、例えば自装置が発信端末装置となる際等に、上記秘匿端末装置を入力することにより、自装置が発信端末装置となっていることを秘匿したいユーザを任意に指定することができる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置と上記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、上記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記非転送確認情報を受信して、その非転送確認情報に基づいて、自装置が上記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
上記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が上記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものである」という形態や、
「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置と上記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、上記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記非転送確認情報を受信して、その非転送確認情報に基づいて、自装置が上記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
上記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が上記音声データの転送を受けていないことを画像で通知する非転送通知部を備えたものである」という形態も好ましい形態である。
これらの好ましい形態の通信システムによれば、上記非転送端末装置のユーザは、現在、自分には無用の件で取り込み中であることを、上記画像等によって把握することができる。
また、本発明の通信システムは、「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置と上記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、上記音声データが転送されないこと明示した非転送明示情報を送信する明示情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記非転送明示情報を受信して、自装置のユーザに、自装置が上記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものである」という形態であっても良く、あるいは、
「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて、その発信端末装置となった端末装置を示す発信端末情報を送信する発信端末送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記複数の端末装置それぞれに対する上記転送端末装置の対応関係を記憶した対応記憶部と、
上記発信端末情報を受信して、その受信した発信端末情報が示す端末装置を上記対応記憶部に記憶されている対応関係と照らし合わせることで、自装置が上記発信端末装置からの音声データの転送を止められているか否かを判定する判定部と、
上記判定部で、転送が止められていると判定された場合に、自装置のユーザに、自装置が上記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものである」という形態であっても良い。
これらの形態では、各端末装置は自装置が音声データの転送を止められているか否かを直接的あるいは間接的に認識することとなる。
また、本発明の通信システムは、「上記端末装置が、
自装置を含む複数の端末装置を指定して、その複数の端末装置間における上記音声データの転送の開始を上記サーバ装置に要求する開始要求部を備えたものであり、
上記サーバ装置が、
上記端末装置から上記転送の開始が要求された場合に、上記音声データ転送部に、指定されている複数の端末装置相互間での上記音声データの転送を開始させる転送開始部と、
上記複数の端末装置それぞれに対する上記転送端末装置の対応関係を表す対応データを、上記音声データ転送部による上記音声データの転送が開始されたときに、それら複数の端末装置それぞれに配信する対応データ配信部と、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて、その発信端末装置となった端末装置を示す発信端末情報を送信する発信端末送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、さらに、
上記サーバ装置から配信された対応データを受け取って、その対応データが表す対応関係を記憶する対応記憶部と、
上記発信端末情報を受信して、その受信した発信端末情報が示す端末装置を上記対応記憶部に記憶されている対応関係と照らし合わせることで、自装置が上記発信端末装置からの音声データの転送を止められているか否かを判定する判定部と、
上記判定部で、転送が止められていると判定された場合に、自装置のユーザに、自装置が上記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものである」という形態であっても良い。
この形態の通信システムでは、通信が開始されるタイミングで、上記対応関係が、例えばそのような対応関係を把握しているユーザ等によって、上記サーバ装置を介して各端末装置に配信されることとなる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記サーバ装置が、
上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置と上記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、上記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
上記端末装置が、
上記非転送確認情報を受信して、その非転送確認情報に基づいて、自装置が上記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
上記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、上記音声再生部による音声の再生に替えて所定の他の音声を再生する代替音声再生部を備えたものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の通信システムによれば、通信中の音声データの転送が止められている端末装置でも、全く音声が再生されないのではなく例えば所定のメロディ等といった他の音声が再生されるので、その端末装置のユーザの疎外感等を和らげることが可能となる。
また、本発明の通信システムにおいて、「上記複数の端末装置のうち少なくとも1つの端末装置が、
この通信システム以外の、上記複数の端末装置とは少なくとも一部の端末装置が異なる複数の端末装置を含む別の通信システムを構成するものであって、
この通信システムへの参加の可否を問われて返答する参加可否返答部を備えたものであり、
上記複数の端末装置それぞれが、
自装置が上記発信端末装置となるときの上記転送端末装置が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
上記転送端末入力部で入力された転送端末装置を上記サーバ装置に通知する転送端末通知部とを備えたものであり、
上記サーバ装置が、
上記端末装置から上記転送端末装置の通知を受け、その転送端末装置が上記別の通信システムを構成するものである場合に、その転送端末装置に、この通信システムへの参加の可否を問う参加可否質問部と、
上記参加可否質問部による問いに対する返答を入手し、その返答が参加可を示している場合に、その返答を返してきた端末装置を、上記転送端末装置を通知してきた端末装置に対応した転送端末装置として上記転送先設定部に設定する返答設定部とを備えたものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の通信システムによれば、この通信システムによる通信に現在参加していない端末装置に対して、この通信システムによる通信への参加を呼びかけることができる。
また、上記目的を達成する本発明のサーバ装置は、複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、その音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、その他の端末装置でその音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用されるサーバ装置において、
上記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、
上記音声データ受信部で受信された音声データを、上記複数の端末装置のうち、その音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、
上記端末装置が上記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって上記音声データが転送されるべき転送端末装置が、その発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、
上記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、その音声データを上記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部とを備えたことを特徴とする。
この本発明のサーバ装置によれば、複数の端末装置間での同報的なデータ通信において、一部の端末装置だけと簡単に通信することができる通信システムを容易に実現することができる。
また、上記目的を達成する本発明の端末装置のうちの第1の端末装置は、複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、その音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、その他の端末装置でその音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
上記サーバ装置が、上記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、上記音声データ受信部で受信された音声データを、上記複数の端末装置のうち、その音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、上記端末装置が上記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって上記音声データが転送されるべき転送端末装置が、その発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、上記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、その音声データを上記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、上記複数の端末装置それぞれに対する上記転送端末装置の対応関係を表した対応データを受信して、その対応データが表わす対応関係に従って上記転送端末装置を上記転送先設定部に設定する対応データ受信部とを有したものであり、
上記対応関係を表した対応データを操作に応じて作成する対応データ作成部と、
上記対応データ作成部で作成された対応データを送信する対応データ送信部と、
上記音声データを送信する音声データ送信部と、
上記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
上記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の端末装置のうちの第2の端末装置は、複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、その音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、その他の端末装置でその音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
上記サーバ装置が、上記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、上記音声データ受信部で受信された音声データを、上記複数の端末装置のうち、その音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、上記端末装置が上記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって上記音声データが転送されるべき転送端末装置が、その発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、上記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、その音声データを上記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、この端末装置から上記転送端末装置の通知を受けて上記転送先設定部に、その転送端末装置を通知してきた端末装置に対応付けてその転送端末装置を設定する通知設定部とを有するものであり、
自装置が上記発信端末装置となるときの上記転送端末装置が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
上記転送端末入力部で入力された転送端末装置を上記サーバ装置に通知する転送端末通知部と、
上記音声データを送信する音声データ送信部と、
上記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
上記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の端末装置のうちの第3の端末装置は、複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、その音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、その他の端末装置でその音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
上記サーバ装置が、上記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、上記音声データ受信部で受信された音声データを、上記複数の端末装置のうち、その音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、上記端末装置が上記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって上記音声データが転送されるべき転送端末装置が、その発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、上記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、その音声データを上記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部とを備えたものであり、
上記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを、その発信端末装置が特定不能な画像で通知するビジー通知部と、
上記音声データを送信する音声データ送信部と、
上記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
上記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の端末装置のうちの第4の端末装置は、複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、その音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、その他の端末装置でその音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
上記サーバ装置が、上記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、上記音声データ受信部で受信された音声データを、上記複数の端末装置のうち、その音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、上記端末装置が上記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって上記音声データが転送されるべき転送端末装置が、その発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、上記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、その音声データを上記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、上記複数の端末装置のうち、上記発信端末装置と上記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、上記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部とを備えたものであり、
上記非転送確認情報を受信して、その非転送確認情報に基づいて、自装置が上記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
上記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が上記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部と、
上記音声データを送信する音声データ送信部と、
上記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
上記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする。
これら本発明の第1から第4の端末装置によれば、複数の端末装置間での同報的なデータ通信において、一部の端末装置だけと簡単に通信することができる通信システムを容易に実現することができる。さらに、本発明の第1の端末装置によれば、各通信装置についての通信相手をまとめて限定することが可能な通信システムを実現でき、本発明の第2の端末装置によれば、各通信装置についての通信相手を各端末装置毎に個別に限定することが可能な通信システムを実現できる。また、本発明の第3の端末装置によれば、通信相手になっていないユーザに上記発信端末装置を秘匿することが可能な通信システムを実現でき、本発明の第4の端末装置によれば、通信相手になっていないユーザにその旨を通知することが可能な通信システムを実現できる。
尚、本発明のサーバ装置、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置、および第4の端末装置については、ここではその基本形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明のサーバ装置、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置、および第4の端末装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した通信システムの各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、複数の端末装置間での同報的なデータ通信において、一部の端末装置だけと簡単に通信することができる通信システム、及び、そのような通信システムで使われるサーバ装置を得ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態の通信システムは、不特定多数の携帯電話機間で、所定の基地局を介して、相互に1対1の通話や電子メールの通信が行われ、さらには、任意に指定された複数の携帯電話機間で、1つの携帯電話機が送信した音声データを同報的に他の携帯電話機で受信する同報通信がいわゆるPoCを利用して行われる通信環境上に構築されるものである。
本発明の第1実施形態の通信システムは、基地局が、その基地局内に予め登録されている後述の4台の携帯電話機との間に通信回線を開くことで構築されるものであり、基本的には、それら4台の携帯電話機間で上記の同報通信を行うものである。
図1は、本発明の第1実施形態である通信システムを示す模式図である。
この図1に示す通信システム1は、4台の携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4と1台の基地局200とで構成される。そして、これら4台の携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4のうちのいずれかの携帯電話機から、後述のセッション要求信号が発信されると、基地局200に備えられているPoCサーバ300がそのセッション要求信号を受信して、各携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4との間に通信回線を開くことでこの通信システム1が構築される。尚、本実施形態では、PoCサーバ300内に、4台の携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4それぞれの電話番号が予め記憶されており、通信システム1の構築は、これらの電話番号を使って行われる。
この通信システム1では、PoCサーバ300は、各携帯電話機それぞれから、音声データを送信する権利(話者権)の要求を受け付けて、最先にこの要求を行った携帯電話機に話者権を付与する。そして、話者権を有する携帯電話機が送信する音声データが、このPoCサーバ300によって他の3台の携帯電話機に同報的に転送される。このような同報通信により、4台の携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4それぞれのユーザ間で、1人のユーザの発言を、他の3人のユーザが同時に聞くという同報的な通話(セッション)が行われる。例えば、図1に示すように、ユーザA、ユーザB、ユーザC、およびユーザDをセッションメンバーとするセッションの開催中に、ユーザAの携帯電話機100_1に話者権が付与されると、その携帯電話機100_1が送信した音声データが、他の3人のユーザの携帯電話機100_2,100_3,100_4に同報的に転送される。
話者権を有する携帯電話機のユーザが発言を終えると話者権はPoCサーバ300に返還され、他の携帯電話機での話者権の取得が可能となる。図1の通信システム1では、セッション開催中にこのような話者権の取得と返還とが複数の携帯電話機の間で繰り返されることで、セッションメンバー間での通話が可能となる。
この通信システム1では、基本的には、PoCサーバ300を介したこのような同報通信が行われる。ここで、この通信システム1では、話者権を取得した1台の携帯電話機からの音声データを他の3台の携帯電話機全てに転送するのではなく、転送先を限定して転送する限定的同報通信を行うこともできる。以下では、1台の携帯電話機からの音声データを他の3台の携帯電話機全てに転送する同報通信を、限定的同報通信に対して通常の同報通信と呼ぶ。
通信システム1では、セッション開始直後の通信方式は通常の同報通信となっている。このとき、通常の同報通信において話者権を取得した1台の携帯電話機が、ユーザから、通常の同報通信から限定的同報通信に通信方式を切り替える旨を指示する後述の指示操作を受けると、その携帯電話機がこの切替指示を示す切替信号を発信する。すると、PoCサーバ300がその切替信号の指示に従って通信方式を限定的同報通信に切り替える。また、限定的同報通信において話者権を取得した1台の携帯電話機が、ユーザから、限定的同報通信から通常の同報通信に通信方式を切り替える旨を指示する後述の指示操作を受けると、その携帯電話機がこの切替指示を示す切替信号を発信する。すると、PoCサーバ300はその切替信号の指示に従って通信方式を通常の同報通信に切り替える。このように、通信システム1では、上記の2種類の通信方式のうちいずれの通信方式下でも、話者権を取得した1台の携帯電話機に対するユーザの指示操作によって通信方式が切り替えられることとなる。
次に、この通信システム1を構成する携帯電話機のハードウェア構成について説明する。尚、4台の携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4は、互いに同じ構成を有しているため、以下では、この構成を有する1つの携帯電話機100について説明する。
図2は、携帯電話機100の外観斜視図である。
図2に示す携帯電話機100は、通話時にユーザが耳に当てる上部筐体100Aと、ユーザが手で持つ下部筐体100Bとが、ヒンジ部100Cを中心に折りたたみ自在に連結されている。
上部筐体100Aには、メニュー画面や、撮影画像などが表示される液晶パネル101、および内部にスピーカが配備され、スピーカから発せられる音声を放つための送話口102が備えられており、上部筐体100Aの側面には、上述したセッション時に音声データを送信する際に押す話者スイッチ100Dも備えられている。
また、下部筐体100Bには、各種機能の選択や、撮影を行う際のシャッタボタンとして使用される選択ボタン104、電話番号等を入力するためのプッシュボタン105、および内部にマイクロフォンが配備され、声をマイクロフォンに伝えるための受話口106が備えられている。
続いて、携帯電話機100の内部構造について説明する。
図3は、携帯電話機100の内部ブロック図である。
図3には、CPU110、ROM111、不揮発メモリ112、RAM113、マイクデバイス121、表示デバイス122、スピーカデバイス123、キーデバイス124、カメラデバイス125、時計126、赤外線デバイス131、第1通信デバイス132、第2通信デバイス133、再生デバイス134、メディアコントローラ140、および充電地150が示されており、これらの間はバスを介して互いに接続されている。また、この図3には、図2にも示す話者スイッチ100Dも示されている。
CPU110は、各種プログラムを実行する機能を有し、この携帯電話機100の全体を制御している。
ROM111には、CPU110で実行される各種プログラムやそれら各種プログラムの実行に必要な各種定数が記憶されており、CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムをRAM113を作業領域として使いながら実行する。
不揮発メモリ112には、アドレス帳や受信した電子メールなど、書き換えられることがありうる各種情報が記録されている。
マイクデバイス121は、ユーザの声をピックアップするマイクロホンを有し、そのマイクロホンでピックアップされた声を処理する機能ブロックである。
スピーカデバイス123は、ユーザに向けて音声を出力するスピーカを有し、そのスピーカを駆動する音声信号を生成する機能ブロックである。
カメラデバイス125は、写真撮影による画像データの収集を司るブロックであり、表示デバイス122は、液晶パネル101(図2参照)への画像表示を司るブロックであり、キーデバイス124は、ユーザによる各種キー操作を検出するブロックであり、時計126は、現在時刻を取得するためのブロックである。
メディアコントローラ140は、装填された記録メディア141からデータを読み出したり、カメラデバイス125で生成された画像データ等を記録メディア141に書き込むためのものである。
赤外線デバイス131は、近距離にある外部装置に、画像や電話番号などを基地局200を介さずに赤外線通信によって送信するためのものである。
また、第1通信デバイス132は、図1に示す基地局200を介して、相互に1対1の通話や電子メールの通信を行うためのものであり、エラー発生時の再送処理などが取り決められた信頼性の高い高信頼通信方式(本実施形態においては、TCP/IP)が採用される。
第2通信デバイス133は、図1に示すPoCサーバ300を介して他の複数の携帯電話機と同報通信を行うためのものであり、基本的には、エラー発生時の再送処理などが省かれて処理の高速化が図られた高速通信方式(本実施形態においては、UDP)によって音声データが通信されるが、エラー発生時などには、上述した高信頼通信方式によって各種データが通信される。
携帯電話機100は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、図1に示す通信システム1における本発明の一実施形態としての特徴は、携帯電話機100やPoCサーバ300で実現される同報通信の機能にある。
以下、この同報通信機能について説明する。
図4は、図2の携帯電話機100を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図であり、図5は、図1のPoCサーバ300を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。
図4の携帯電話機100は、話者権の要求が容れられるとユーザからの音声を表わす音声データをPoCサーバ300に送信する機能と、PoCサーバ300から送られてきた音声データが表わす音声を再生する機能とを有するものであり、本発明の端末装置の一例に相当する。この携帯電話機100は、セッション開始要求部171、セッション開始受信部172、セッション開始通知部173、話者権要求部174、話者情報受信部175、話者表示部176、音声データ送信部177、音声入力部178、音声データ受信部179、および音声再生部180を備えている。
また、図5のPoCサーバ300は、最先に話者権を要求してきた携帯電話機100に話者権を付与するとともに、限定的同報通信によるセッションの場合には、その携帯電話機100からの音声データを、その携帯電話機100について予め決められている転送先に転送するものであり、本発明のサーバ装置の一実施形態に相当する。このPoCサーバ300は、セッション開始部301、受信者把握部302、話者権付与部303、話者情報送信部304、音声データ受信部305、音声データ転送部306、セッションメンバー記憶部307、および受信者記憶部308を備えている。
以下、セッション開始の要求から、音声の再生までの処理の流れに沿って、PoCサーバ300および携帯電話機100それぞれの各構成要素について説明する。
セッション開始の際には、図1の4台の携帯電話機100のうち任意の携帯電話機100のセッション開始要求部171が、ユーザからの所定操作を受けて、上記のセッション要求信号S1_1をPoCサーバ300に向けて送信する。本実施形態では、図1の通信システム1には識別名称が付されており、このPoCサーバ300のセッションメンバー記憶部307には、上記の4台の携帯電話機100の電話番号のリストが、その識別名称に対応付けられて記憶されている。上記のセッション要求信号S1_1には、この通信システム1の識別名称が含まれている。
セッション要求信号S1_1は、PoCサーバ300のセッション開始部301で受信される。セッション開始部301は、そのセッション要求信号S1_1に含まれる識別名称でセッションメンバー記憶部307内を検索し、その識別名称に対応する携帯電話機100の電話番号のリストを取得する。次に、セッション開始部301は、セッションメンバー記憶部307から取得したリストの電話番号の携帯電話機100それぞれについて回線を開き、各携帯電話機100に向けて、これらの携帯電話機100のユーザによるセッションが開始された旨を表すセッション開始信号S1_2を送信する。ここで、本実施形態では、各電話番号には、その電話番号の携帯電話機のユーザの名前が対応付けられており、セッション開始信号S1_2では、セッションメンバー全員の名前が示される。さらに、上記の回線を開く際に話中等により回線が繋がらなかった携帯電話機100のユーザについてはその旨も示される。
尚、本実施形態では、セッションの開始方法として、上記のセッション開始部301が各携帯電話機100の電話番号を使って回線を開く方法、つまり、PoCサーバ側から各携帯電話機に対して直接に回線が開かれる方法が例示されているが、本発明はこれに限るものではない。一般的な携帯電話機の中には、IP網への接続に所定の準備が必要なものも多い。このような携帯電話機に対するセッションの開始方法は、例えば、PoCサーバが、まず、IP網を介さずに各携帯電話機に接続を指示し、その後に、各携帯電話機におけるIP網への接続準備を経て、各携帯電話機側からPoCサーバに対して回線が開かれるという方法等であっても良い。この方法では、PoCサーバが、接続を指示する指示信号を、例えばSMS(ショートメッセージサービス)等といった、携帯電話機側でIP網を介さずに受信可能な信号形式で各携帯電話機に送信する。すると、その指示信号を受信した各携帯電話機がIP網への接続準備を実行し、その後に、各携帯電話機がPoCサーバにIP網を介して接続することでPoCサーバと各携帯電話機との間にIP網を介した回線が開かれることとなる。
セッション開始信号S1_2は、各携帯電話機100のセッション開始受信部172で受信され、セッション開始通知部173に渡される。そして、セッション開始通知部173は、そのセッション開始信号S1_2に基づいて、図2に示す液晶パネル101に、セッションの開始をユーザに通知するセッション画面を表示する。このセッション画面は、セッション開始直後の通信方式である通常の同報通信に対応したものである。ここで、このセッション画面は、後述するように通信方式が限定的同報通信に切り替えられたときに表示される、限定的同報通信に対応したセッション画面の一部が省略された画面であるので、以下では、限定的同報通信についてのセッション画面を代表的に示して説明を続ける。
図6は、限定的同報通信についてのセッション画面の一例を示す図である。
この図6に示すセッション画面181は、図中右端にセッションメンバー全員の名前が携帯電話機100の持ち主の名前を最上段にして記載されるユーザ欄181aと、後述の受信者欄181bと、話者欄181cとを備えている。また、このセッション画面181では、回線が繋がらなかった携帯電話機100のユーザに対応する欄がグレーで表示される。ここで、通常の同報通信についてのセッション画面は、この図6に示すセッション画面181から受信者欄181bが省略された画面となる。
このようにセッションが開始された後、発言を望むユーザが自分の携帯電話機100の話者スイッチ100Dを押すと、その携帯電話機100の話者権要求部174が、PoCサーバ300に向けて、話者権を要求する話者権要求信号S1_3を送信する。ここで、この話者権要求信号S1_3には、その話者権要求信号S1_3を送信する携帯電話機100の電話番号が添付されている。
各携帯電話機100からの話者権要求信号S1_3は、PoCサーバ300の話者権付与部303で受信される。話者権付与部303は、各携帯電話機100からの話者権要求信号S1_3のうち最先の話者権要求信号S1_3に添付されている電話番号の携帯電話機100への話者権の付与を決定する。話者権付与部303は、このように話者権の付与を決定すると、その携帯電話機100のユーザの名前を話者情報送信部304に通知し、話者情報送信部304が、その携帯電話機100に話者権が付与された旨を通知する話者通知信号S1_4を送信する。この話者権が付与される話者の携帯電話機100が、本発明にいう発信端末装置の一例に相当する。
話者の携帯電話機100では、話者情報送信部304からの話者通知信号S1_4が、話者情報受信部175で受信される。話者情報受信部175は話者通知信号S1_4の受信を受けて、自機が話者権を取得した旨を話者表示部176に通知する。話者表示部176は、上記の通常セッション画面を介してユーザに話者権の取得を知らせるとともに、通信方式を切り替えるか否かを問い合わせるメッセージを表示する。ここで、セッション開始直後の通信方式は通常の同報通信であるので、この問合せは、通常の同報通信から限定的同報通信に切り替えるか否かの問合せとなる。
尚、本実施形態では、セッション開始が必ず通常の同報通信で行われ、その後、以下に説明するユーザ操作が適宜に行われることによって通信方式が切り替えられるという例が示されているが、本発明はこれに限るものではない。本発明は、例えばこのセッション開始が通信システムごとに予め決められている通信方式で行われ、その通信システムでのセッション中はその通信方式が維持されるという形態であっても良い。この形態では、例えば通信システムについての識別名称が通信方式をも示すものであって、ユーザがこの識別名称を使ってセッション開始を要求すると、PoCサーバ側でこの識別名称が示す通信方式でのセッション開始が実行される等といった方法が採られる。また、この形態では、以下に説明する通信方式の切替えは不要となる。
本実施形態では、このメッセージとともに、通信方式の切り替えを選択する切替選択ボタンと通信方式の維持を選択する維持選択ボタンとが表示され、ユーザが、維持選択ボタンをクリック操作するという、通信方式を切り替えない旨を指示する指示操作を行うと、話者権要求部174がその旨を示す切替信号S1_5をPoCサーバ300に向けて送信する。一方、ユーザが、切替選択ボタンをクリック操作するという、通信方式を切り替える旨を指示する指示操作を行うと、話者権要求部174がその旨を示す切替信号S1_5をPoCサーバ300に向けて送信する。
話者の携帯電話機100から送信されてきた切替信号S1_5は、PoCサーバ300の話者権付与部303で受信される。そして、話者権付与部303は、この切替信号S1_5から今回の通信方式が通常の同報通信と限定的同報通信とのうちのいずれであるかを判断し、その判断結果を話者情報送信部304と受信者把握部302とに知らせる。また、話者権付与部303は、これら話者情報送信部304と受信者把握部302とに、話者の携帯電話機100の電話番号も知らせる。
ここで、本実施形態では、限定的同報通信について、各携帯電話機100が話者の携帯電話機100となった際に、話者からの音声データを転送して受信させるべき受信者の携帯電話機100が例えばシステム設計者等によって予め決められている。この受信者の携帯電話機100が、本発明にいう転送端末装置の一例に相当する。そして、これら話者の携帯電話機100と受信者の携帯電話機100との対応関係(受信者対応関係)を、各携帯電話機100の電話番号を使って示す受信対応データが、PoCサーバ300の受信者記憶部308に記憶されている。この受信対応データが、本発明にいう対応データの一例に相当し、受信者記憶部308が、本発明にいう転送先設定部の一例に相当する。
受信者把握部302は、話者権付与部303から、今回の通信方式が限定的同報通信であることが知らされているときには、その話者権付与部303から話者の携帯電話機100の電話番号を知らされると、受信者記憶部308内をその渡された電話番号を使って検索し、その携帯電話機100に対応付けられている受信者の携帯電話機100を把握する。受信者把握部302は、その把握した受信者の携帯電話機100の電話番号を話者情報送信部304と音声データ転送部306に渡す。一方、今回の通信方式が通常の同報通信であることが知らされているときには、この受信者把握部302は、通信システム1に属する4台の携帯電話機100のうち、話者の携帯電話機100を除く他の3台全ての携帯電話機100の電話番号を、受信者の携帯電話機100の電話番号として話者情報送信部304と音声データ転送部306に渡す。この受信者把握部302が、本発明にいう転送限定部の一例に相当する。
話者情報送信部304は、今回の通信方式と、話者および受信者それぞれの携帯電話機100の電話番号とを通知されると、話者の携帯電話機100を除く他の携帯電話機100に対して、今回の通信方式と、現在他の携帯電話機100が話者権を取得している旨とを表わす話者情報S1_6を作成する。
ここで、この話者情報S1_6は、通信方式が記載される方式欄と、話者となったユーザの名前が記載される話者欄と、受信者となったユーザの名前が記載される受信者欄とを有している。
話者情報送信部304は、今回の通信方式が通常の同報通信である場合には、方式欄に通信方式として通常の同報通信が記載され、話者欄に話者となったユーザの名前が記載され、受信者欄が空欄となった話者情報S1_6を作成し、図1の通信システム1に属する4台の携帯電話機100全てに向けてこの話者情報S1_6を送信する。
一方、今回の通信方式が限定的同報通信である場合には、セッションに参加しているユーザは、通信相手の限定状況によって、話者権を取得し音声データを発信する携帯電話機100の持主である話者と、その話者からの音声データが転送され、その転送されてきた音声データを受信する携帯電話機100の持主である受信者と、話者からの音声データの転送が不可となり、話者からの音声データを受信しない携帯電話機100の持主である非受信者との3者に別れる。
この限定的同報通信の場合には、話者情報送信部304は、受信者向けの話者情報S1_6と、非受信者向けの話者情報S1_6との2種類の話者情報S1_6を作成する。
受信者向けの話者情報S1_6は、方式欄に通信方式として限定的同報通信が記載され、話者欄に話者となったユーザの名前が記載され、受信者欄に受信者となったユーザの名前が記載されたものであり、話者となったユーザの名前を示して現在そのユーザの携帯電話機100が話者権を有している旨を表わすものである。一方、非受信者向けの話者情報S1_6は、方式欄に通信方式として限定的同報通信が記載され、話者欄および受信者欄が共に空欄となったものであり、話者の名前は示さずに現在いずれかの携帯電話機100が話者権を有している旨を表わすものである。限定的同報通信のときに作成されるこれら2種類の話者情報S1_6が、本発明にいうビジー情報の一例に相当する。
そして、話者情報送信部304は、これら2種類の話者情報S1_6を、それぞれ受信者の携帯電話機100、非受信者の携帯電話機100に送信する。さらに、話者情報送信部304は、受信者向けの話者情報S1_6については、話者の携帯電話機100にも送信する。この話者情報送信部304が、本発明にいうビジー情報送信部の一例に相当する。
携帯電話機100の話者情報受信部175は、上記の話者情報S1_6を受信し、まず、方式欄に記載されている通信方式が通常の同報通信であるのか限定的同報通信であるのかを確認し、確認した通信方式を話者表示部176に通知する。話者表示部176は、通知された通信方式が限定的同報通信であった場合には、セッション開始時に図2に示す液晶パネル101に表示されたセッション画面を、図6に示す限定的同報通信に対応したセッション画面181に変更する。尚、通信方式が通常の同報通信であった場合には、セッション開始時のセッション画面が維持される。
次に、話者情報受信部175は、受信した話者情報S1_6を話者表示部176に渡すとともに、上述した話者情報送信部304からの話者通知信号S1_4が受信されていた場合には、この時点で音声入力部178に対して音声の受付を許可する。また、この話者通知信号S1_4の受信がない場合には、話者情報受信部175は、受信した話者情報S1_6の話者欄や受信者欄にユーザ名の記載があるか否かによって自機が受信者の携帯電話機100であるか否かを判断する。そして、これらの欄にユーザ名の記載がある場合にのみ、音声再生部180に対して音声の再生を許可する。
話者表示部176は、話者権の取得状況を、上記のセッション画面を使ってユーザに通知する。ここで、今回のセッションが通常の同報通信によるものである場合には、そのときに表示されるセッション画面は、上記の受信者欄181bが省略されているので、ユーザには話者が誰なのかのみが通知されることとなる。一方、今回のセッションが限定的同報通信によるものである場合には、渡された話者情報S1_6が受信者向けと非受信者向けとのうちのいずれであるかによって通知内容が異なる。この話者表示部176は、受信者向けの話者情報S1_6を受け取った場合、即ち携帯電話機100が話者あるいは受信者の携帯電話機100であった場合には、話者欄に記載されている話者と受信者欄に記載されている受信者とをユーザに対してそれぞれ明示する。また、この話者表示部176は、非受信者向けの話者情報S1_6を受け取った場合、即ち携帯電話機100が非受信者の携帯電話機100であった場合には、話者欄と受信者欄とが空欄となっているので結果的にユーザには話者と受信者が秘匿される。この話者表示部176は、本発明にいうビジー通知部の一例に相当する。
図7は、図6に示す限定的同報通信についてのセッション画面181で話者権の取得状況が示された様子を示す図である。
図7のパート(a)には、話者向けのセッション画面181が示されており、パート(b)には、受信者向けのセッション画面181が示されており、パート(c)には、非受信者向けのセッション画面181が示されている。
話者向けのセッション画面181では、話者欄181cの、話者情報S1_6の話者欄に記載されている話者自身の名前に対応する最上段の欄に、話者を意味する話者マークM1が記入され、受信者欄181bの、話者情報S1_6の受信者欄に記載されている受信者の名前に対応する欄に、受信者を意味する受信者マークM2が記入される。
受信者向けのセッション画面181では、受信者欄181bの、話者情報S1_6の受信者欄に記載されている受信者の名前に対応する欄に受信者マークM2が記入され、話者欄181cの、話者情報S1_6に示されている話者に対応する欄に話者マークM1が記入される。
尚、この話者および受信者向けのセッション画面181では、受信者マークM2については、受信者が複数の場合には該当する複数個所の欄に記入される。この図7の例では、受信者が1名であるので、1名のユーザの欄のみに受信者マークM2が記入されることとなる。
非受信者向けのセッション画面181では、現在いずれかの携帯電話機100で話者権が取得されていることを話者および受信者を秘匿して示す秘匿マークM3が、全欄に記入される。
以上に説明したように話者権の付与が行われると、話者の携帯電話機100の音声入力部178では、上記のように話者情報受信部175から音声の受付が許可され、その状態でユーザから音声が入力されると、その音声を表わす音声データS1_7を作成して音声データ送信部177に渡す。音声データ送信部177は、この音声データS1_7をPoCサーバ300に向けて送信する。音声データ送信部177は、本発明にいう音声データ送信部の一例に相当する。
PoCサーバ300の音声データ受信部305は、この音声データS1_7を受信して、音声データ転送部306に渡す。音声データ転送部306は、その渡された音声データS1_7を、受信者把握部302から渡された受信者の携帯電話機100の電話番号を使ってその受信者の携帯電話機100に転送する。このとき、今回のセッションが通常の同報通信によるものである場合には、受信者把握部302からは、話者の携帯電話機100を除く全携帯電話機100の電話番号が受信者の携帯電話機100の電話番号として渡されるので、音声データS1_7は、それら全携帯電話機100に転送される。一方、今回のセッションが限定的同報通信によるものである場合には、音声データS1_7は、受信者把握部302から渡された限定された受信者の携帯電話機100に転送されることとなる。音声データ受信部305は、本発明にいう音声データ受信部の一例に相当し、音声データ転送部306は、本発明にいう音声データ転送部の一例に相当する。
そして、この転送された音声データが、受信者の携帯電話機100の音声データ受信部179で受信される。その音声データは、音声再生部180に渡される。上述したように、受信者の携帯電話機100では、話者情報受信部175から音声再生部180に対して音声の再生が許可されているので、この音声再生部180でその音声データが表わす音声が再生される。この携帯電話機100の音声データ受信部179が、本発明にいう転送音声データ受信部の一例に相当し、音声再生部180が、本発明にいう音声再生部の一例に相当する。
話者が発言を終えて話者スイッチ100Dを放すと、その話者の携帯電話機100の話者権要求部174が、PoCサーバ300に向けて、話者権を返還する旨を示す話者権返還信号S1_8を送信する。この話者権返還信号S1_8は、PoCサーバ300の話者権付与部303で受信される。すると、話者権付与部303はその話者権返還信号S1_8が示す話者権の返還を容れて、その旨を話者情報送信部304に通知し、話者情報送信部304が、現在話者権が返還されている旨を通知する返還通知信号S1_9を全携帯電話機100に向けて送信する。各携帯電話機100では、この返還通知信号S1_9が話者情報受信部175によって受信されて話者表示部176に渡される。話者表示部176は、この返還通知信号S1_9を受けて、セッション画面における話者欄や受信者欄を空欄にすることで、ユーザに現在話者権が返還されている旨を知らせる。その結果、通信システム1が、話者権取得前の状態に戻ることとなる。
本実施形態の通信システム1では、PoCを利用した同報的なデータ通信における以上に説明した一連の処理によって、話者権を取得した携帯電話機100に入力された音声が、通常の同報通信によるセッションが開催された場合には他の全携帯電話機100に転送され、限定的同報通信によるセッションが開催された場合にはその携帯電話機100についての転送先の携帯電話機100で再生される。特に後者の場合、本実施形態では、ある携帯電話機100が話者権を取得して話者の携帯電話機100となると、予めシステム設計者等によって決められた話者と受信者との対応関係に基づいて転送先が自動的に決定される。さらに、本実施形態では、話者が、自分の携帯電話機100に対する指示操作によって、通信方式を通常の同報通信と限定的同報通信との間で自在に切り替えることができる。つまり、本実施形態の通信システム1によれば、複数の携帯電話機100の間での同報的なデータ通信において、一部の携帯電話機100だけと簡単に通信することができる。また、このときには、非受信者に対しては、誰が話者や受信となっているのかが秘匿されるので、例えば内緒話等を、その内緒話の相手以外のユーザに誰が行っているのかを知られずに行うことができる。
以上、本発明の第1実施形態である、携帯電話機100を使った通信システム1について説明したが、この通信システム1は、タクシー会社における複数のタクシーと管理センターとの間で無線通話を行ういわゆるタクシー無線システムに対して応用することができる。尚、このタクシー無線システムは、上記の限定的同報通信によるセッションのみが開催されるものであり、その限定的同報通信によるセッションについて、第1実施形態の通信システム1における、限定的同報通信によるセッションについての技術が適用されている。以下、この応用例について説明する。
図8は、本発明の第1実施形態の通信システム1の応用例を示す図である。
この図8には、通信システム1を適用したタクシー無線システム10が模式的に示されている。
このタクシー無線システム10は、管理センターに設置されたセンター通信機11とサーバ12と3台のタクシーそれぞれに設置された3つのタクシー通信機13a,13b,13cとからなる。ここで、センター通信機11と3つのタクシー通信機13a,13b,13cとが、第1実施形態の通信システム1における携帯電話機100に相当し、サーバ12がPoCサーバ300に相当する。
サーバ12は、センター通信機11と3つのタクシー通信機13a,13b,13cからなるタクシー無線システム10を構築する。尚、ここでの例では、このタクシー無線システムは、いずれかの通信機からのセッション開始の要求を受けて構築されるのではなく、サーバ12に電源が投入されると、その時点で電源が投入されているタクシー通信機との間に通信回線が自動的に開かれることで構築される。図8に示すタクシー無線システム10は、サーバ12への電源投入時に3つのタクシー通信機13a,13b,13cに電源が投入されており、その結果、自動的に構築されたものである。
また、ここでの例では、タクシー会社において管理センターによって統括される全タクシーの運転手と管理センターの職員との間における、話者と受信者との対応関係が、システム設計者によって予め決められており、その対応関係を表す対応データがサーバ12における不図示のメモリに記憶されている。そして、例えば、図8に示すタクシー無線システム10が構築された場合には、その対応データが表す対応関係のうち、そのタクシー無線システム10に属する3つのタクシー通信機13a,13b,13cについての部分に従って、各通信機からの音声データの転送が実行される。
図9は、図8に示すサーバ12で記憶されている対応データが表す対応関係のうち、タクシー無線システム10に属する3つのタクシー通信機13a,13b,13cについての部分を示す図である。
ここでの例では、セッションメンバーが通信機を使う場所の名称、即ち、各通信機の設置場所の名称である「センター」、「タクシーA」、「タクシーB」、および「タクシーC」それぞれが、各通信機の識別情報として使用されている。図9に示す対応関係12aは、各通信機の識別情報を用いた表形式で表わされている。この対応関係12aから分かるように、話者が管理センターの職員であるときの受信者は全運転手であり、話者が運転手であるときの受信者は管理センターの職員のみである。
以下、図8のタクシー無線システム10において、図9の対応関係に従って実行される音声データの転送処理について説明する。
図8のパート(a)には、センター通信機11が話者権を取得する場合の様子が示され、パート(b)には、1台のタクシー(タクシーA)のタクシー通信機13aが話者権を取得する場合の様子が示されている。
まず、センター通信機11が話者権を取得するパート(a)の場合について説明する。
サーバ12に対して話者権要求信号を最先に送信した通信機がセンター通信機11であった場合に、サーバ12がセンター通信機11に話者権を付与する。そして、サーバ12は、センター通信機11が話者権を取得している旨の通知を図9の対応関係12aに従って行う。この対応関係12aでは、管理センターの職員についての受信者が全運転手となっている。ここで、図8のタクシー無線システム10に適用されている第1実施形態の通信システム1では、話者は受信者には通知され非受信者には秘匿される。その結果、管理センターの職員が話者であることが全運転手に通知される。その後、センター通信機11からの音声データは3つのタクシー通信機13a,13b,13c全てに転送される。
次に、1台のタクシー(タクシーA)のタクシー通信機13aが話者権を取得するパート(b)の場合について説明する。
タクシーAのタクシー通信機13aが最先に話者権要求信号を送信した場合に、サーバ12はこのタクシー通信機13aに話者権を付与する。このとき、対応関係12aに従って、管理センターの職員にはタクシーAの運転手が話者であることが通知されるが、他の運転手にはこのことが秘匿され、現在話者権がいずれかの通信機で取得中であることのみが通知される。そして、タクシーAのタクシー通信機13aからの音声データがセンター通信機11のみに転送される。
以上説明したタクシー無線システム10によれば、全運転手が把握しておくべき管理センターからの指示等は全運転手に告げられ、顧客情報を含んでいる恐れがあるため管理センタでのみ把握するのが好ましい各運転手からの通信内容はこの管理センターにのみ告げられることとなる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態である通信システムを示す模式図である。
この図10に示す通信システム2は、4台の携帯電話機400_1,400_2,400_3,400_4と1台の基地局500とで構成されている。尚、この通信システム2の概略や、各携帯電話機400_1,400_2,400_3,400_4の構成については、上述した第1実施形態の通信システム1の概略や、各携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4の構成と同様である。そこで、以下では、重複説明を省略し、この第1実施形態の通信システム1との相違点に注目して説明する。
図10に示す通信システム2は、限定的同報通信について、話者と受信者との対応関係を表す対応データが、この通信システム2を構成する携帯電話機のうちのいずれかの携帯電話機で作成され、その携帯電話機からセッションの開始を要求するセッション要求信号が送信される際に、そのセッション要求信号とともにPoCサーバ600に向けて送信されるという点が、第1実施形態の通信システム1とは異なる。
以下、この相違点に注目して、通信システム2の同報通信機能について説明する。尚、ここでは、互いに同じ構成を有している4台の携帯電話機400_1,400_2,400_3,400_4を、その構成を有する1つの携帯電話機400を使って説明する。
図11は、図10の携帯電話機400を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図であり、図12は、図10のPoCサーバ600を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。
図11の携帯電話機400は、限定的同報通信についての上記の対応データをユーザの操作を受けて作成しセッション要求信号とともにPoCサーバ600に送信する機能と、セッション開始状態で話者権の要求が容れられるとユーザからの音声を表わす音声データをPoCサーバ600に送信する機能と、PoCサーバ600から送られてきた音声データが表わす音声を再生する機能とを有するものであり、本発明の端末装置の一例に相当する。この携帯電話機600は、セッション開始要求部401、セッションメンバー入力部402、受信対応データ送信部403、受信対応関係入力部404、セッション開始受信部405、セッション開始通知部406、非受信対応データ受信部407、話者権要求部408、話者情報受信部409、非受信者判定部410、話者表示部411、音声データ送信部412、音声入力部413、音声データ受信部414、音声再生部415、非受信者記憶部416、および非受信音声データ記憶部417を備えている。
また、図12のPoCサーバ600は、最先に話者権を要求してきた携帯電話機400に話者権を付与するとともに、限定的同報通信によるセッションの場合には、その携帯電話機400からの音声データを、任意の携帯電話機400から送られてきた上記の対応データが表す対応関係に従って受信者の携帯電話機400に転送するものであり、本発明のサーバ装置の一実施形態に相当する。このPoCサーバ600は、セッション開始部601、非受信対応データ作成部602、受信対応データ受信部603、非受信対応データ送信部604、受信者把握部605、話者権付与部606、話者情報送信部607、音声データ受信部608、音声データ転送部609、セッションメンバー記憶部610、および受信者記憶部611を備えている。
以下、セッション開始の要求から、音声の再生までの処理の流れに沿って、PoCサーバ600および携帯電話機400それぞれの各構成要素について説明する。
本実施形態では、まず、セッション開始を望むユーザが、自分の携帯電話機400において、セッションに参加させたいユーザ(セッションメンバー)のリストを、各ユーザの携帯電話機400の電話番号を使って入力し、さらに、限定的同報通信における話者と受信者との対応関係を各ユーザの携帯電話機400の電話番号を使って入力する。
図13は、セッションメンバーの入力画面と話者と受信者との対応関係の入力画面とを示す図である。
図13のパート(a)にはセッションメンバーの入力画面612が示され、パート(b)には話者と受信者との対応関係の入力画面613が示されている。
セッションメンバーの入力画面612は、ユーザが所定のメニュー画面からセッションメンバーの入力を指示すると図11のセッションメンバー入力部402によって表示される。
セッションメンバーの入力画面612では、セッションに参加させたいユーザの携帯電話機の電話番号が入力される。本実施形態では、この電話番号に各ユーザの名前を対応付けて登録しておくことが可能であり、そのような登録がある電話番号については、セッションメンバーの入力画面612において、電話番号に替えてユーザの名前を使って入力される。
図13のパート(a)には、セッションメンバーとして、図10に示すユーザAからユーザDまでの4人のユーザを指定するために、セッションメンバーの入力画面612に各ユーザの名前が入力された例が示されている。また、このセッションメンバーの入力画面612には、次画面への移行を指示する指示アイコン612aが備えられている。セッションメンバーの入力後、この指示アイコン612aがクリックされると、図13のパート(b)に示す話者と受信者との対応関係の入力画面613が、図11の受信者対応関係入力部404によって表示される。
話者と受信者との対応関係の入力画面613には、話者欄と受信者欄それぞれに、上記のセッションメンバーに対応する名前か電話番号が表示される。図13のパート(b)の例では、セッションメンバーが名前で表示されている。この入力画面613において、あるユーザを話者としたときの受信者の指定は、話者欄でのそのユーザの欄から受信者欄に沿って並ぶ複数のチェックボックスの中から、受信者に指定したいユーザに対応するチェックボックスをクリックすることで行われる。受信者に指定されたユーザに対応するチェックボックスにはチェックマークが表示される。話者と受信者との対応関係の入力画面613には、入力内容を承認する承認アイコン613aが備えられており、この承認アイコン613aがクリックされるとその対応関係の入力が終了する。
このように入力されたセッションメンバーのリストはセッションメンバー入力部402で受け取られてセッション開始要求部401に渡される。また、話者と受信者との対応関係は受信対応関係入力部404で受け取られ、この受信対応関係入力部404において、その対応関係を表す受信対応データS2_2が作成されて受信対応データ送信部403に渡される。この受信対応関係入力部404は、本発明にいう対応データ作成部の一例に相当する。
次に、ユーザが、セッション開始を要求する操作を行うと、セッション開始要求部401がその操作を受け付けて、上記のセッションメンバーのリストが添付されたセッション要求信号S2_1を生成してPoCサーバ600に向けて送信する。このセッション開始要求部401は、本発明にいう開始要求部の一例に相当する。
さらに、セッション開始要求部401は、セッション要求信号S2_1の送信タイミングを知らせるタイミング信号を、受信対応データ送信部403に送る。このとき、受信対応データ送信部403は、セッション開始要求部401からのタイミング信号の受信に同期して上記の受信対応データS2_2をPoCサーバ600に向けて送信する。この受信対応データ送信部403は、本発明にいう対応データ送信部の一例に相当する。
セッション要求信号S2_1は、PoCサーバ600のセッション開始部601で受信される。セッション開始部601は、セッション要求信号S2_1の受信を非受信対応データ作成部602に通知する。さらに、セッション開始部601は、このセッション要求信号に添付されていたセッションメンバーのリストをセッションメンバー記憶部610に渡す。このセッション開始部601は、本発明にいう転送開始部の一例に相当する。
また、受信対応データS2_2は、PoCサーバ600の受信対応データ受信部603で受信される。受信対応データ受信部603は、その受信対応データS2_2を非受信対応データ作成部602と受信者記憶部611に渡す。この受信対応データ受信部603は、本発明にいう対応データ受信部の一例に相当する。
ここで、このセッションメンバー記憶部610および受信者記憶部611は、セッション終了と同時に記憶内容をリセットするものであり、このため、セッションメンバー記憶部610には、セッション開始中は、常にそのセッションについてのセッションメンバーのリストが記憶され、受信者記憶部611には、常にそのセッションについての受信対応データS2_2が記憶されることとなる。
さらに、セッション開始部601は、このセッションメンバーのリストに対応する複数の携帯電話機400それぞれとの間に通信回線を開くことでこれら複数の携帯電話機400が属する通信システムを構築する。図10の通信システム2は、4台の携帯電話機400のうちいずれかの携帯電話機400において、これら4台の携帯電話機400に対応するセッションメンバーのリストが入力され、その結果として構築されたものである。セッション開始部601は、各携帯電話機400に向けて、これらの携帯電話機400のユーザによるセッションが開始された旨を表すセッション開始信号S2_3を送信する。ここで、本実施形態でも第1実施形態と同様に、各電話番号には、その電話番号の携帯電話機400のユーザの名前が対応付けられており、セッション開始信号S2_3では、セッションメンバーの名前が示される。さらに、話中等により回線が繋がらなかった携帯電話機400のユーザについてはその旨も示される。また、このセッション開始部301は、各携帯電話機400に向けた通知のタイミングを知らせるタイミング信号を、非受信対応データ送信部604に送る。
尚、本実施形態でも、上述の第1実施形態と同様に、セッションの開始方法として、PoCサーバ側から各携帯電話機に対して直接に回線が開かれる方法が例示されているが、本発明はこれに限るものではなく、このセッションの開始方法は、例えば、まずPoCサーバがIP網を介さずに各携帯電話機に接続を指示し、次に各携帯電話機側からPoCサーバに対して回線が開かれるという方法等であっても良い。
非受信対応データ作成部602は、セッション開始部601からセッション要求信号の受信を通知されると、受信者記憶部611内に記憶されている受信対応データS2_2と、セッションメンバー記憶部610に記憶されているセッションメンバーのリストとに基づいて、話者と非受信者との対応関係を電話番号を使って表わす非受信対応データS2_4を作成して非受信対応データ送信部604に渡す。
非受信対応データ送信部604は、非受信対応データ作成部602から渡された非受信対応データS2_4を各携帯電話機400に向けて送信する。ここで、この非受信対応データ送信部604は、非受信対応データS2_4の送信を、セッション開始部601から上記のタイミング信号を受信したときに行う。この非受信対応データ送信部604は、本発明にいう確認情報送信部の一例に相当する。また、この非受信対応データ送信部604は、非受信対応データS2_4によって話者と受信者との対応関係を間接的に各携帯電話機400に配信するものであるので、本発明にいう対応データ配信部の一例にも相当する。
各携帯電話機400ではセッション開始信号S2_3と非受信対応データS2_4とが以下のように受信される。
まず、セッション開始信号S2_3はセッション開始受信部405で受信され、さらにセッション開始通知部406に渡される。そして、セッション開始通知部406は、そのセッション開始信号S2_3に基づいて、第1実施形態と同様に、図2に示す液晶パネル101に通常の同報通信に対応したセッション画面を表示する。
また、非受信対応データS2_4は非受信対応データ受信部407で受信され、非受信者記憶部416に渡されて記憶される。この非受信者記憶部416も、セッション終了と同時に記憶内容をリセットするものであり、このため、非受信者記憶部416には、セッション開始中は、そのセッションについての非受信対応データS2_4が記憶されることとなる。この非受信者記憶部416は、本発明にいう対応記憶部の一例に相当する。
このようにセッションが開始された後、発言を望むユーザが自分の携帯電話機400の話者スイッチを押すと、その携帯電話機400の話者権要求部408が、PoCサーバ300に向けて、話者権を要求する話者権要求信号S2_5を送信する。ここで、この話者権要求信号S2_5には、その話者権要求信号S2_5を送信する携帯電話機400の電話番号が添付されている。
各携帯電話機400からの話者権要求信号S2_5は、PoCサーバ600の話者権付与部606で受信される。話者権付与部606は、各携帯電話機400からの話者権要求信号S2_5のうち最先の話者権要求信号S2_5に添付されている電話番号の携帯電話機400への話者権の付与を決定する。話者権付与部606は、このように話者権の付与を決定すると、その携帯電話機400のユーザの名前を話者情報送信部607に通知し、話者情報送信部607が、その携帯電話機400に話者権が付与された旨を通知する話者通知信号S2_6を送信する。この話者権が付与される話者の携帯電話機400が、本発明にいう発信端末装置の一例に相当する。
話者の携帯電話機400では、話者情報送信部607からの話者通知信号S2_6が、話者情報受信部409で受信される。話者情報受信部409は話者通知信号S2_6の受信を受けて、自機が話者権を取得した旨を話者表示部411に通知する。話者表示部411は、上記の通常の同報通信に対応したセッション画面を介してユーザに話者権の取得を知らせるとともに、通信方式を切り替えるか否かを問い合わせるメッセージを表示する。ここで、セッション開始直後の通信方式は通常の同報通信であるので、この問合せは、通常の同報通信から限定的同報通信に切り替えるか否かの問合せとなる。
本実施形態でも、上記の第1実施形態と同様に、このメッセージとともに、通信方式の切り替えを選択する切替選択ボタンと通信方式の維持を選択する維持選択ボタンとが表示され、ユーザが、維持選択ボタンをクリック操作するという、通信方式を切り替えない旨を指示する指示操作を行うと、話者権要求部408がその旨を示す切替信号S2_7をPoCサーバ600に向けて送信する。一方、ユーザが、切替選択ボタンをクリック操作するという、通信方式を切り替える旨を指示する指示操作を行うと、話者権要求部408がその旨を示す切替信号S2_7をPoCサーバ600に向けて送信する。
話者の携帯電話機400から送信されてきた切替信号S2_7は、PoCサーバ300の話者権付与部606で受信される。そして、話者権付与部606は、この切替信号S2_7から今回の通信方式が通常の同報通信と限定的同報通信とのうちのいずれであるかを判断し、その判断結果を話者情報送信部607と受信者把握部605とに知らせる。また、話者権付与部606は、これら話者情報送信部607と受信者把握部605とに、話者の携帯電話機400の電話番号も知らせる。
受信者把握部605は、話者権付与部606から、今回の通信方式が限定的同報通信であることが知らされているときには、その話者権付与部606から話者の携帯電話機400の電話番号を知らされると、受信者記憶部611内をその渡された電話番号を使って検索し、その携帯電話機400に対応付けられている受信者の携帯電話機400を把握する。受信者把握部605は、その把握した受信者の携帯電話機400の電話番号を話者情報送信部607と音声データ転送部609に渡す。一方、今回の通信方式が通常の同報通信であることが知らされているときには、この受信者把握部605は、話者の携帯電話機400を除く他の全ての携帯電話機400の電話番号を、受信者の携帯電話機400の電話番号として話者情報送信部607と音声データ転送部609に渡す。この受信者把握部605は、本発明にいう転送限定部の一例に相当する。
話者情報送信部607は、今回の通信方式と、話者および受信者それぞれの携帯電話機400の電話番号を通知されると、全携帯電話機400向けの話者情報S2_8を作成する。この話者情報S2_8は、通信方式が記載される方式欄と、話者となったユーザの名前が記載される話者欄と、受信者となったユーザの名前が記載される受信者欄とを有している。
話者情報送信部607は、今回の通信方式が通常の同報通信である場合には、方式欄に通信方式として通常の同報通信が記載され、話者欄に話者となったユーザの名前が記載され、受信者欄が空欄となった話者情報S2_8を作成し、全携帯電話機400全てに向けてこの話者情報S2_8を送信する。
一方、今回の通信方式が限定的同報通信である場合には、話者情報送信部304は、方式欄に通信方式として限定的同報通信が記載され、話者欄に話者となったユーザの名前が記載され、受信者欄に受信者となったユーザの名前が記載された話者情報S2_8を作成し、全携帯電話機400全てに向けてこの話者情報S2_8を送信する。この話者情報送信部607は、本発明にいう発信端末送信部とビジー情報送信部とを兼ねた一例に相当する。
携帯電話機400の話者情報受信部409は、上記の話者情報S2_8を受信し、まず、方式欄に記載されている通信方式が通常の同報通信であるのか限定的同報通信であるのかを確認し、確認した通信方式を話者表示部411に通知する。話者表示部411は、通知された通信方式が限定的同報通信であった場合には、セッション開始時に図2に示す液晶パネル101に表示されたセッション画面を、図6に示す限定的同報通信に対応したセッション画面181に変更する。尚、通信方式が通常の同報通信であった場合には、セッション開始時のセッション画面が維持される。
次に、話者情報受信部409は、受信した話者情報S2_8を話者表示部411に渡すとともに、通信方式が限定的同報通信であった場合には、その話者情報S2_8を非受信者判定部410にも渡す。さらに、話者情報受信部409は、上述した話者情報送信部607からの話者通知信号S2_6が受信されていた場合には、この時点で音声入力部413に対して音声の受付を許可する。
非受信者判定部410は、まず、話者情報S2_8に示されている話者の携帯電話機400の電話番号で非受信者記憶部416内を検索し、非受信対応データS2_4においてその電話番号に対応する非受信者の携帯電話機400の電話番号を取得する。そして、その取得した電話番号が自機の電話番号と一致するか否か、非受信者の携帯電話機400の電話番号が複数取得された場合にはそれら複数の電話番号の中に自機の電話番号と一致するものがあるか否かを調べる。そして、取得した電話番号が自機の電話番号と一致した場合、あるいは複数取得された電話番号の中に自機の電話番号と一致するものがあった場合に、自機が非受信者の携帯電話機400であると判定し、それ以外の場合には自機が受信者の携帯電話機400であると判定する。非受信者判定部410は、その判定結果を話者表示部411と音声再生部415とに通知する。この非受信者判定部410は、本発明にいう判定部と確認部とを兼ねた一例に相当する。
話者表示部411は、話者権の取得状況を、上記のセッション画面を使ってユーザに通知する。この通知内容は、上記の図7を参照して説明した第1実施形態における通知内容と同様であるので重複説明を省略する。この話者表示部411は、本発明にいう非転送通知部とビジー通知部とを兼ねた一例に相当する。
話者権を取得した携帯電話機400の音声入力部413は、音声入力が許可されたときに、音声が入力されると、その音声を表わす音声データS2_9を作成して音声データ送信部412に渡す。音声データ送信部412は、この音声データS2_9をPoCサーバ600に向けて送信する。
PoCサーバ600の音声データ受信部608は、話者の携帯電話機400から送信されてきた音声データS2_9を受信して、音声データ転送部609に渡す。音声データ転送部609は、その渡された音声データS2_9を、受信者把握部605から渡された電話番号に対応する受信者の携帯電話機400に転送する。
そして、この転送された音声データS2_9が、受信者の携帯電話機400の音声データ受信部414で受信されて音声再生部415に渡される。そして、音声再生部415が、その音声データS2_9が表わす音声を再生する。一方、非受信者判定部410から、自機が非受信者の携帯電話機400である旨が通知されているときには、非受信音声データ記憶部417から、非受信時の代替音声を表わす非受信音声データを読出し、この非受信音声データが表わす代替音声を再生する。この代替音声の再生は、自機が話者権を取得するか受信者の携帯電話機400である旨が通知されるまで続けられる。この音声再生部415は、本発明にいう音声再生部と代替音声再生部とを兼ねた一例に相当する。
尚、本実施形態では、代替音声の再生が、自機が話者権を取得するか受信者の携帯電話機である旨が通知されたときに停止されるという形態が例示されているが、本発明はこれに限るものではなく、この代替音声の再生は、例えば話者の携帯電話機からPoCサーバに対して話者権が返還されたときに停止されるという形態であっても良い。
話者が発言を終えて話者スイッチを放すと、その話者の携帯電話機400の話者権要求部408が、PoCサーバ600に向けて、話者権を返還する旨を示す話者権返還信号S2_10を送信する。この話者権返還信号S2_10は、PoCサーバ600の話者権付与部606で受信される。すると、話者権付与部606はその話者権返還信号S2_10が示す話者権の返還を容れて、その旨を話者情報送信部607に通知し、話者情報送信部607が、現在話者権が返還されている旨を通知する返還通知信号S2_11を全携帯電話機400に向けて送信する。各携帯電話機400では、この返還通知信号S2_11が話者情報受信部409によって受信されて話者表示部411に渡される。話者表示部411は、この返還通知信号S2_11を受けて、セッション画面における話者欄や受信者欄を空欄にすることで、ユーザに現在話者権が返還されている旨を知らせる。その結果、通信システム2が、話者権取得前の状態に戻ることとなる。
この第2実施形態の通信システム2でも、上記の第1実施形態と同様に同報的なセッションにおいて、一部の携帯電話機400だけと簡単に通話することができ、また、話者が、適宜に指示することにより通信方式を通常の同報通信から限定的同報通信へ切り替えたり、あるいは逆に限定的同報通信から通常の同報通信へ切り替えたりすることができる。さらに、この通信システム2では、話者と受信者との対応関係がユーザによって決められるので、限定的同報通信における通信相手の設定を柔軟に行うことができる。また、この通信システム2でも、第1実施形態と同様に非受信者には話者が秘匿されることとなる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図14は、本発明の第3実施形態である通信システムを示す模式図である。
この図10に示す通信システム3は、4台の携帯電話機700_1,700_2,700_3,700_4と1台の基地局800とで構成されている。尚、この通信システム3の概略や、各携帯電話機700_1,700_2,700_3,700_4の構成については、上述した第1実施形態の通信システム1の概略や、各携帯電話機100_1,100_2,100_3,100_4の構成と同様である。そこで、以下では、重複説明を省略し、この第1実施形態の通信システム1との相違点に注目して説明する。
本実施形態では、限定的同報通信において、任意の携帯電話機が話者の携帯電話機となるときの、受信者と、話者であることを秘匿すべき秘匿者とが、その話者の携帯電話機において、話者権要求時に入力される。
例えば、ユーザAの携帯電話機700_1が話者の携帯電話機となる場合に、話者権要求時に、ユーザBが受信者として入力され、ユーザDが秘匿者として入力されたとする。すると、ユーザAの携帯電話機700_1からの音声データは、PoCサーバ900によってユーザBの携帯電話機700_2にのみ転送され、他の携帯電話機700_3,700_4は非転送状態となる。また、ユーザAが話者であることは、ユーザBとユーザCには通知されるが、ユーザDには非通知となる。
以下、この通信システム3の同報通信機能について説明する。尚、ここでは、互いに同じ構成を有している4台の携帯電話機700_1,700_2,700_3,700_4を、その構成を有する1つの携帯電話機700を使って説明する。
図15は、図14の携帯電話機700を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図であり、図16は、図14のPoCサーバ900を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。
図15の携帯電話機700は、限定的同報通信において、自機が話者の携帯電話機となったときの受信者と秘匿者とを、話者権要求信号とともにPoCサーバ900に送信する機能と、セッション開始状態で話者権の要求が容れられるとユーザからの音声を表わす音声データをPoCサーバ900に送信する機能と、PoCサーバ900から送られてきた音声データが表わす音声を再生する機能とを有するものであり、本発明の端末装置の一例に相当する。この携帯電話機900は、セッション開始要求部701、セッションメンバー入力部702、セッション開始受信部703、セッション開始通知部704、受信者情報送信部705、受信者入力部706、秘匿者情報送信部707、秘匿者入力部708、話者権要求部709、話者情報受信部710、話者表示部711、非受信情報受信部712、音声データ送信部713、音声入力部714、音声データ受信部715、音声再生部716、および非受信音声データ記憶部717を備えている。
また、図12のPoCサーバ900は、最先に話者権を要求してきた携帯電話機700に話者権を付与するとともに、限定的同報通信によるセッションの場合には、その携帯電話機700からの音声データを、その携帯電話機700から送られてきた受信者の携帯電話機700に転送するものであり、本発明のサーバ装置の一実施形態に相当する。このPoCサーバ900は、セッション開始部901、受信者情報受信部902、秘匿者情報受信部903、話者権付与部904、話者情報送信部905、非受信者把握部906、非受信情報送信部907、音声データ受信部908、音声データ転送部909、およびセッションメンバー記憶部910を備えている。
以下、セッション開始の要求から、音声の再生までの処理の流れに沿って、PoCサーバ900および携帯電話機700それぞれの各構成要素について説明する。
本実施形態では、まず、セッション開始を望むユーザが、自分の携帯電話機700において、セッションに参加させたいユーザ(セッションメンバー)のリストを、各ユーザの携帯電話機400の電話番号を使って入力し、さらに、限定的同報通信によるセッションを望む場合にはその旨を入力する。
図17は、セッションメンバーの入力画面の一例を示す図である。
このセッションメンバーの入力画面718では、セッションメンバーの携帯電話機の電話番号が入力される。本実施形態では、この電話番号に持ち主の名前を対応付けて登録しておくことが可能であり、そのような登録がある電話番号については、セッションメンバーの入力画面718において、電話番号に替えてユーザの名前を使って入力される。
図17には、セッションメンバーとして、図14に示すユーザAからユーザDまでの4人のユーザそれぞれの携帯電話機の電話番号を入力するために、セッションメンバーの入力画面718に各ユーザの名前が入力された例が示されている。さらに、このセッションメンバーの入力画面718には、セッションメンバーの入力内容を承認する承認アイコン718aが備えられており、この承認アイコン718aがクリックされるとこれらの処理が終了する。
このように入力されたセッションメンバーのリストはセッションメンバー入力部702で受け取られてセッション開始要求部701に渡される。
次に、ユーザが、セッション開始を要求する操作を行うと、セッション開始要求部701がその操作を受け付けて、上記のセッションメンバーのリストが添付されたセッション要求信号S3_1を生成してPoCサーバ900に向けて送信する。このセッション開始要求部701は、本発明にいう開始要求部の一例に相当する。
セッション要求信号S3_1は、PoCサーバ900のセッション開始部901で受信される。セッション開始部901は、まず、このセッション要求信号S3_1に添付されていたセッションメンバーのリストをセッションメンバー記憶部910に渡す。そして、セッション開始部901は、このセッションメンバーのリストに対応する複数の携帯電話機700それぞれとの間に通信回線を開くことでこれら複数の携帯電話機700が属する通信システムを構築する。このセッション開始部901は、本発明にいう転送開始部の一例に相当する。
尚、本実施形態でも、上述の第1および第2実施形態と同様に、セッションの開始方法として、PoCサーバ側から各携帯電話機に対して直接に回線が開かれる方法が例示されているが、本発明はこれに限るものではなく、このセッションの開始方法は、例えば、まずPoCサーバがIP網を介さずに各携帯電話機に接続を指示し、次に帯電話機側からPoCサーバに対して回線が開かれるという方法等であっても良い。
図14の通信システム3は、4台の携帯電話機700のうちいずれかの携帯電話機700において、これら4台の携帯電話機700に対応するセッションメンバーのリストが入力され、その結果として構築されたものである。セッション開始部901は、各携帯電話機700に向けて、これらの携帯電話機700のユーザによるセッションが開始された旨を表すセッション開始信号S3_2を送信する。ここで、本実施形態でも第1実施形態と同様に、セッション開始信号S3_2ではセッションメンバーの名前が示される。さらに、話中等により回線が繋がらなかった携帯電話機700のユーザについてはその旨も示される。
PoCサーバ900からのセッション開始信号S3_2は、各携帯電話機700のセッション開始受信部703で受信され、セッション開始通知部704に渡される。セッション開始通知部704は、そのセッション開始信号S3_2に基づいて、図2に示す液晶パネル101に通常の同報通信に対応したセッション画面を表示する。
本実施形態では、このようにセッションが開始された後、通常の同報通信における発言を望むユーザは、そのまま話者スイッチ100Dを押す。一方で、限定的同報通信における発言を望むユーザは、話者スイッチ100Dを押す前に、限定的同報通信において自分が話者となったときの受信者と秘匿者とを次のような入力画面を介して入力する。
図18は、受信者および秘匿者の入力画面の一例を示す図である。
この図18に示す受信者および秘匿者の入力画面719は、ユーザが所定のメニューを介して受信者および秘匿者の入力を指示すると、受信者入力部706によって表示される。
この受信者および秘匿者の入力画面719は、受信者入力欄719aと秘匿者入力欄719bとを備えている。この図18の例は、ユーザAの携帯電話機700に表示される画面であり、2つの入力欄における自機に対応する箇所がグレーで塗りつぶされて入力不可となっている。
受信者入力欄719aでは、ユーザが受信者として所望するユーザに対応する欄をクリックするとチェックマークが記され、そのユーザが受信者に指定される。同様に、秘匿者入力欄719bでは、ユーザが秘匿者として所望するユーザに対応する欄をクリックするとチェックマークが記され、そのユーザが秘匿者に指定される。図18の例では、ユーザAが話者となったときの受信者としてユーザBが指定され、秘匿者としてユーザDが指定されている。
さらに、この受信者および秘匿者の入力画面719には、入力内容を承認する承認アイコン719cが設けられており、この承認アイコン719cがクリックされると、処理が終了する。
このような入力画面719を介して入力された受信者は、受信者入力部704で受け取られ、秘匿者は秘匿者入力部708で受け取られる。そして、受信者入力部704は、受け取った受信者の携帯電話機700の電話番号、受信者が複数の場合には電話番号のリストを示す受信者情報S3_3を作成して受信者情報送信部705に渡す。また、秘匿者入力部708は、受け取った秘匿者の携帯電話機700の電話番号あるいは電話番号のリストを示す秘匿者情報S3_4を作成して秘匿者情報送信部707に渡す。ここで、受信者入力部704は本発明にいう転送端末入力部の一例に相当し、秘匿者入力部708は本発明にいう秘匿端末入力部の一例に相当する。
発言を望むユーザが、自分の携帯電話機700の話者スイッチ100Dを押すと、その携帯電話機700の話者権要求部709が、PoCサーバ900に向けて、話者権を要求する話者権要求信号S3_5を送信する。ここで、この話者権要求信号S3_5には、その話者権要求信号S3_5を送信する携帯電話機700の電話番号が添付されている。
また、このユーザが、限定的同報通信を望み、上記のように受信者と秘匿者とを入力していた場合には、話者権要求部709は、話者権要求信号S3_5の送信タイミングを受信者情報送信部705および秘匿者情報送信部707に通知し、両者は、それぞれこのタイミングに同期して受信者情報S3_3および秘匿者情報S3_4をPoCサーバ900に向けて送信する。ここで、受信者情報送信部705は本発明にいう転送端末通知部の一例に相当し、秘匿者情報送信部707は本発明にいう秘匿端末通知部の一例に相当する。
上記の受信者情報S3_3、秘匿者情報S3_4、および話者権要求信号S3_5は、それぞれPoCサーバ900の受信者情報受信部902、秘匿者情報受信部903、および話者権付与部904で受信される。
受信者情報受信部902は、最先に送られてきた受信者情報S3_3が示す受信者を、話者情報送信部905、非受信者把握部906、および音声データ転送部909に通知する。ここで、この受信者情報受信部902は、本発明にいう転送先設定部と転送限定部と通知設定部とを兼ねた一例に相当する。
秘匿者情報受信部903は、最先に送られてきた秘匿者情報S3_4が示す秘匿者を、非受信情報送信部907に通知する。
話者権付与部904は、最先に送られてきた話者権要求信号S3_5が示すユーザを話者とし、そのユーザの携帯電話機700への話者権の付与を決定し、その話者を話者情報送信部905と非受信者把握部906に通知する。
話者情報送信部905は、話者および受信者を通知された場合には今回の通信方式が限定的同報通信であると認識し、話者のみを通知された場合には今回の通信方式が通常の同報通信であると認識する。そして、今回の通信方式が限定的同報通信である場合には、方式欄に今回の通信方式として限定的同報通信が記載され、話者欄に通知された話者の名前が記載され、受信者欄に通知された受信者の名前が記載された話者情報S3_6を作成する。一方、今回の通信方式が通常の同報通信である場合には、方式欄に今回の通信方式として通常の同報通信が記載され、話者欄に通知された話者の名前が記載され、受信者欄が空欄となった話者情報S3_6を作成する。作成された話者情報S3_6は、各携帯電話機700に向けて送信される。この話者情報送信部905は、本発明にいう発信端末送信部とビジー情報送信部とを兼ねた一例に相当する。
非受信者把握部906は、話者および受信者を通知されると、セッションメンバー記憶部910内に記憶されているセッションメンバーのうち、話者および受信者を除くユーザを、携帯電話機700に音声データが転送されない非受信者であると認識する。そして、認識した非受信者を、非受信情報送信部907に通知する。また、今回の通信方式が通常の同報通信であって話者しか通知されなかった場合には、非受信者把握部906は待機状態となる。
非受信情報送信部907は、非受信者の携帯電話機700に音声データが転送されないことを明示した非受信情報S3_7を作成し、その非受信情報S3_7を、非受信者の携帯電話機700に向けて送信する。また、今回の通信方式が通常の同報通信であって非受信者の通知が無い場合には、非受信情報送信部907は待機状態となる。この非受信情報送信部907は、本発明にいう明示情報送信部の一例に相当する。
話者情報S3_6は、各携帯電話機700の話者情報受信部710で受信される。話者情報受信部710は、自機の電話番号が話者情報S3_6に含まれているか否かを確認し、自機の電話番号が話者情報S3_6に含まれている場合に、自機を話者の携帯電話機700であると判断し、話者表示部711にその旨を通知するとともに、音声入力部714に対して音声の受付を許可する。
非受信情報S3_7は、非受信者の各携帯電話機700の非受信情報受信部712で受信される。非受信情報受信部712は、この非受信情報S3_7の受信を受けて、自機が非受信者の携帯電話機700であることを認識し、話者表示部711と音声再生部716とにその旨を通知する。
話者表示部711は、話者情報受信部710や非受信情報受信部712からの通知内容に応じて、話者権の取得状況を、上記のセッション画面を使ってユーザに通知する。ここで、今回のセッションが通常の同報通信によるものである場合には、そのときに表示されるセッション画面は、第1実施形態についての説明で述べたように、受信者を示す欄が省略されるので、ユーザには話者が誰なのかのみが通知されることとなる。一方、今回のセッションが限定的同報通信によるものである場合には、その携帯電話機700のユーザが、話者、受信者、非受信者、および秘匿者のうちのいずれであるのかによって通知内容が異なる。話者表示部711は、話者と受信者と非受信者に対しては話者と受信者とが誰なのかを示し、秘匿者に対しては秘匿する。この話者表示部711は、本発明にいうビジー通知部と非転送通知部とを兼ねた一例に相当する。
図19は、限定的同報通信についてのセッション画面で話者権の取得状況が示された様子を示す図である。
図19のパート(a)には、話者向けのセッション画面720が示されており、パート(b)には、受信者向けのセッション画面720が示されており、パート(c)には、非受信者向けのセッション画面720が示されており、パート(d)には、秘匿者向けのセッション画面720が示されている。
話者向けのセッション画面720では、話者欄720aの、話者自身の名前に対応する最上段の欄に、話者を意味する話者マークM1が記入され、受信者欄720bの、現在の受信者に対応する欄に、受信者を意味する受信者マークM2が記入される。また、この話者向けのセッション画面720では、受信者マークM2については、受信者が複数の場合には該当する複数個所の欄に記入される。
受信者向けのセッション画面720では、受信者欄720bの、受信者自身の名前に対応する最上段の欄に受信者マークM2が記入され、話者欄720aの、現在の話者に対応する欄に話者マークM1が記入される。
非受信者向けのセッション画面720では、話者欄720aの、現在の話者に対応する欄に話者マークM1が記入され、受信者欄720bの、現在の受信者に対応する欄に受信者マークM2が記入される。
秘匿者向けのセッション画面720では、現在いずれかの携帯電話機100で話者権が取得されていることを話者および受信者を秘匿して示す秘匿マークM3が、全欄に記入される。
このように話者権の取得され、その旨が各ユーザに通知されると、話者権を取得した携帯電話機700の音声入力部714は、そのときに入力された音声を表わす音声データS3_8を作成して音声データ送信部713に渡す。音声データ送信部713は、この音声データS3_8をPoCサーバ900に向けて送信する。
PoCサーバ900の音声データ受信部908は、話者の携帯電話機700から送信されてきた音声データS3_8を受信して、音声データ転送部909に渡す。音声データ転送部909は、その渡された音声データS3_8を、受信者情報受信部902から通知された受信者の携帯電話機700に転送する。
そして、この転送された音声データS3_8が、受信者の携帯電話機700の音声データ受信部715で受信されて音声再生部716に渡される。そして、音声再生部716が、その音声データS3_8が表わす音声を再生する。一方、非受信情報受信部712から、自機が非受信者あるいは秘匿者の携帯電話機700である旨が通知されているときには、非受信音声データ記憶部717から、非受信時の代替音声を表わす非受信音声データを読出し、この非受信音声データが表わす代替音声を再生する。この代替音声の再生は、自機が話者権を取得するか受信者の携帯電話機700である旨が通知されるまで続けられる。この音声再生部716は、本発明にいう音声再生部と代替音声再生部とを兼ねた一例に相当する。
尚、本実施形態では、代替音声の再生が、自機が話者権を取得するか受信者の携帯電話機である旨が通知されたときに停止されるという形態が例示されているが、本発明はこれに限るものではなく、この代替音声の再生は、例えば話者の携帯電話機からPoCサーバに対して話者権が返還されたときに停止されるという形態であっても良い。
話者が発言を終えて話者スイッチを放すと、その話者の携帯電話機700の話者権要求部709が、PoCサーバ900に向けて、話者権を返還する旨を示す話者権返還信号S3_9を送信する。この話者権返還信号S3_9は、PoCサーバ900の話者権付与部904で受信される。すると、話者権付与部904はその話者権返還信号S3_9が示す話者権の返還を容れて、その旨を話者情報送信部905に通知し、話者情報送信部905が、現在話者権が返還されている旨を通知する返還通知信号S3_10を全携帯電話機700に向けて送信する。各携帯電話機700では、この返還通知信号S3_10が話者情報受信部710によって受信されて話者表示部711に渡される。話者表示部711は、この返還通知信号S3_10を受けて、セッション画面における話者欄や受信者欄を空欄にすることで、ユーザに現在話者権が返還されている旨を知らせる。その結果、通信システム3が、話者権取得前の状態に戻ることとなる。
この第3実施形態の通信システム3でも、上記の第1実施形態と同様に、同報的なセッションにおいて、一部の携帯電話機700だけと簡単に通話することができる。また、本実施形態では、限定的同報通信を望むユーザが受信者等の指定を行った上で話者権を要求し、その要求が容れられたときに通信方式が限定的同報通信となる。また、その状態で、今度は通常の同報通信を望むユーザが受信者等の指定を行わずに話者権を要求し、その要求が容れられたときには通信方式は通常の同報通信となる。このように、この第3実施形態の通信システム3では、受信者等の指定を行うか否かによって通信方式を自在に切り替えることができる。さらに、この通信システム3では、この受信者が任意に指定されるので、限定的同報通信における通信相手の設定を一層柔軟に行うことができる。また、この通信システム3では、所望の秘匿者を話者権要求時に指定することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図20は、本発明の第4実施形態である通信システムを示す模式図である。
この図20のに示す通信システムは、上述の第3実施形態の変形例であり、以下では、この第3実施形態との相違点に注目して説明する。
この図20には、4台の携帯電話機1100_1,1100_2,1100_3,1100_4と、1台のPoCサーバ1200とからなる第4実施形態である第1通信システム4が示されている。さらに、この図20には、この第1通信システム4とは別の第2通信システム5が示されている。この第2通信システム5は、第1通信システム4を構成するPoCサーバ1200とユーザBの携帯電話機1100_2と、第1通信システム4には属さないユーザXの携帯電話機1100_5とで構成されている。尚、この図20では、図1や図10に示されている基地局については、図の簡単化のために図示が省略されている。
また、この図20では、図示を分かりやすくするために、第1通信システム4と第2通信システム5とのそれぞれについてPoCサーバ1200が記載されているが、本実施形態では、これら2つの通信システムは、物理的に1台のPoCサーバ1200によって管理されている。尚、本発明はこの形態に限るものではなく、例えば、2つの通信システムそれぞれを管理する互いに物理的に異なる2台のPoCサーバが存在するという形態等であっても良い。
本実施形態の第1通信システム4では、上述の第3実施形態と同様に、話者の携帯電話機において受信者を指定することができる。そして、この指定された受信者の携帯電話機が第2通信システム5のように別のシステムに属している場合に、その受信者の携帯電話機において、自機が属するシステムを所望のシステムに切り替えることができる。これにより、話者は、他のセッションに参加しているユーザに対して、自分が参加しているセッションへの呼びかけを行うことができる。
図20のパート(a)には、現在、第2通信システム5に属しているユーザBの携帯電話機1100_2を含む4台の携帯電話機を構成要素とする第1通信システム4が、PoCサーバ1200によって構築された様子が示されている。
この状態では、上述したように第1通信システム4に属する各携帯電話機で表示されるセッション画面では、ユーザBが現在話中である旨が表示される。
パート(b)には、第1通信システム4において限定的同報通信によるセッションが開始され、そのセッションにおいてユーザAの携帯電話機1100_1が話者権を取得するとともに、ユーザBが受信者として指定された様子が示されている。尚、このパート(b)は、ユーザCが非受信者、ユーザDが秘匿者に指定されている例であって、ユーザAが話者でユーザBが受信者であることが、ユーザCには通知され、ユーザDには秘匿されていることがそれぞれ実線および破線で示されている。また、この時には、後述するように、ユーザBには、別セッションからの呼び出しが有る旨が通知される。
パート(c)には、ユーザBが、自分の携帯電話機1100_2が属するシステムを、第2通信システム5から第1通信システム4に切り替えた様子が示されている。この結果、第2通信システム5におけるセッションは中断され、ユーザBは第1通信システム4におけるセッションに参加することとなる。
尚、本実施形態では、第1通信システム4において通常の同報通信によるセッションが開始された場合には、ユーザBに対する呼び出しは行われず。ユーザBは、別セッションが終了したときに第1通信システム4でのその通常の同報通信によるセッションに参加することとなる。
以下、本実施形態について、限定的同報通信によるセッション時の、システムの切替機能に注目して説明を行う。尚、以下では、図20に示す5台の携帯電話機を1つの携帯電話機1100で示す。
図21は、図20の携帯電話機1100を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図であり、図22は、図20のPoCサーバ1200を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。尚、図21では、図15に示す第3実施形態の携帯電話機700の構成要素と同じ構成要素については図15と同じ符号を付して示され、また、図22では、図16に示す第3実施形態のPoCサーバ900の構成要素と同じ構成要素については図16と同じ符号を付して示されている。また、以下では、これらの構成要素については重複説明を省略する。
図21の携帯電話機1100において、システムの切替機能を担っている構成要素は、質問受信部1101、呼出通知部1102、返答送信部1103、および返答入力部1104であり、図22のPoCサーバ1200において、この機能を担っている構成要素は、参加可否質問部1201と返答設定部1202である。ここで、PoCサーバ1200の参加可否質問部1201と返答設定部1202は、それぞれ本発明にいう参加可否質問部と返答設定部の各一例に相当する。
まず、PoCサーバ1200のセッション開始部901において図20の第1通信システム4が構築されたときに、携帯電話機1100の中に別システムに属している、即ち別セッションに参加中のユーザのものがあった場合には、その旨が、参加可否質問部1201に通知される。
次に、この第1通信システム4において、別セッションに参加中のユーザが受信者に指定されたとする。このとき、指定側における受信者および秘匿者の入力画面は次のようになる。
図23は、別セッションに参加中のユーザを受信者に指定する場合の、指定側における受信者および秘匿者の入力画面を示す図である。
図23のパートには、指定側における受信者および秘匿者の入力画面1105が示されている。この入力画面1105では、現在、ユーザBが、別セッションに参加しており話中である旨が、ユーザBの欄がグレーで塗りつぶされることで示されている。ここで、本実施形態では、この話中のユーザについても受信者欄1105aの該当欄をクリックして受信者に指定することができる。図23の例では、受信者欄1105aの、話中のユーザBに該当する欄にチェックマークが記入されている。
この受信者は、受信者情報受信部902から参加可否質問部1201に通知される。この参加可否質問部1201は、この受信者情報受信部902から通知された受信者が、セッション開始部901から通知された話中の受信と一致する場合に、その受信者の携帯電話機1100に、この第1通信システム4への参加の可否を問う質問信号S4_1を送信する。
この質問信号S4_1は、その受信者の携帯電話機1100の質問受信部1101で受信され、その質問信号S4_1の受信があった旨が呼出通知部1102に通知される。呼出通知部1102は、その通知を受けて、ユーザに対して次のように別セッションからの呼出があった旨を通知する。
図24は、ユーザに対して別セッションからの呼出があった旨が通知されている様子を示す図である。
この図24には、図20の第2通信システム5におけるセッションに参加中のユーザBの携帯電話機1100でのセッション画面1106が示されている。このセッション画面1106では、現在、ユーザBが話者であり同じセッションに参加しているユーザXが受信者である旨が示されている。このとき、ユーザBに対して別セッションからの呼び出しがあると、その旨のメッセージ1106aが、その別セッションのメンバーの名前と共に表示される。さらに、参加セッションを、現在のセッションから呼び出しのあったセッションへ切り替えるか否かを問うメッセージ1106bが表示され、そのメッセージ1106bの下に、切替の可否を入力するための切替入力部1106cが表示される。
ユーザが、この切替入力部1106cにおいて可否いずれかに対応するボタンをクリックすると、その入力内容が、図21の携帯電話機1100における返答入力部1104で受け取られる。返答入力部1104では、その入力内容を表わす切替可否情報S4_2が作成されて、返答送信部1103に渡される。返答送信部1103は、その切替可否情報S4_2をPoCサーバ1200に向けて送信する。
この切替可否情報S4_2は、PoCサーバ1200の返答設定部1202で受信される。返答設定部1202は、その切替可否情報S4_2が切替可を示しているか否かを判断し、切替可を示していた場合には、話者情報送信部905、非受信者把握部906、および音声データ転送部909にその旨を通知する。
話者情報送信部905と非受信者把握部906とは、それぞれその新たな受信者に対応した処理を行い、その処理結果は、第1通信システム4の各携帯電話機1100に通知され、各携帯電話機1100のセッション画面に表示される。一方、第2通信システム5に属する携帯電話機1100のセッション画面では、第1通信システム4でのセッションに移ってしまったユーザについて話中である旨が表示される。
図25は、セッション切替後の各携帯電話機1100のセッション画面の一例を示す図である。
図25のパート(a)には、別セッションに参加中のユーザを受信者に指定した話者の携帯電話機1100におけるセッション画面1107が示されている。このパート(a)に示すように、指定したユーザがその指定を容れてくれた場合には、セッション画面1107で話中を表わすグレーの塗りつぶしが消えて、受信者欄1107aの該当欄に受信者マークM2が記入される。
パート(b)には、第2通信システム5でのセッションから第1通信システム4でのセッションに切り替えたユーザの携帯電話機1100におけるセッション画面1107が示されている。本実施形態では、図24に示す切替入力部1106cにおいて切替可に対応するボタンをクリックすると、セッション画面が切替先のセッションのものに切り替わる。この図25のパート(b)では、第2通信システム5でのセッションのセッション画面1106から第1通信システム4でのセッションのセッション画面1107に切り替わった状態が示されている。
パート(c)には、第2通信システム5に属する他の携帯電話機1100のセッション画面1106において、第1通信システム4でのセッションに移ってしまったユーザの欄がグレーで塗りつぶされた状態が示されている。これにより、第2通信システム5でのセッションに参加しているユーザは、セッションメンバーの一人がセッションから抜けたことを知ることができる。
以上説明した第4実施形態によれば、受信者を指定するに当たり、別セッションに参加中のユーザをも受信者に指定することができるので、通信相手の限定を一層柔軟に行うことができる。
尚、上記では、本発明の通信システムの一実施形態として、携帯電話機による通話を行うシステムを例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の通信システムは、例えばIP電話によって通話を行うシステム等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう対応データ配信部の一例として、話者と非受信者との対応関係を示す対応データを各携帯電話機に配信することで、話者と受信者との対応関係を間接的に各携帯電話機に配信する非受信対応データ送信部604を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の対応データ配信部は、例えば直接的に話者と受信者との対応関係を配信するもの等であっても良い。
また、上記では、本発明の通信システムの一実施形態として、通信システムに属する携帯電話機を各携帯電話機の電話番号で識別する形態を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の通信システムは、例えば、通信システムに属する携帯電話機を各携帯電話機の持主の名前で識別するもの等であっても良い。
以下、本発明の各種形態について付記する。
(付記1)
複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムにおいて、
前記サーバ装置が、
前記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、
前記音声データ受信部で受信された音声データを、前記複数の端末装置のうち、該音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、
前記端末装置が前記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって前記音声データが転送されるべき転送端末装置が、該発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、
前記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、該音声データを前記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部とを備えたものであり、
前記端末装置が、
前記音声データを送信する音声データ送信部と、
前記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
前記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする通信システム。
(付記2)
前記サーバ装置の受信端末設定部は、前記音声データの転送が禁止されるべき非転送端末装置が設定されることで間接的に前記転送端末装置が設定されるものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記3)
前記サーバ装置の受信端末設定部が、前記複数の端末装置それぞれに対して前記転送端末装置が対応付けられて設定されるものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記4)
前記端末装置が、
前記複数の端末装置それぞれに対する前記転送端末装置の対応関係を表した対応データを操作に応じて作成する対応データ作成部と、
前記対応データ作成部で作成された対応データを送信する対応データ送信部とを備えたものであり、
前記サーバ装置が、
前記対応データを受信して、該対応データが表す対応関係に従って前記転送端末装置を前記転送先設定部に設定する対応データ受信部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記5)
前記端末装置が、
自装置が前記発信端末装置となるときの前記転送端末装置が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
前記転送端末入力部で入力された転送端末装置を前記サーバ装置に通知する転送端末通知部とを備えたものであり、
前記サーバ装置が、
前記端末装置から前記転送端末装置の通知を受けて前記転送先設定部に、該転送端末装置を通知してきた端末装置に対応付けて該転送端末装置を設定する通知設定部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記6)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であること通知するビジー通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記7)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であること画像で通知するビジー通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記8)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを通知するビジー通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記9)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを、該発信端末装置が特定不能な画像で通知するビジー通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記10)
前記端末装置が、
自装置が前記発信端末装置となったことを秘匿するべき秘匿端末装置が入力操作によって入力される秘匿端末入力部と、
前記秘匿端末入力部で入力された秘匿端末装置を前記サーバ装置に通知する秘匿端末通知部とを備えたものであり、
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち前記秘匿端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、さらに、
前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを通知するビジー通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記11)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置と前記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、前記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記非転送確認情報を受信して、該非転送確認情報に基づいて、自装置が前記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
前記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記12)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置と前記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、前記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記非転送確認情報を受信して、該非転送確認情報に基づいて、自装置が前記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
前記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを画像で通知する非転送通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記13)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置と前記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、前記音声データが転送されないこと明示した非転送明示情報を送信する明示情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記非転送明示情報を受信して、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記14)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて、該発信端末装置となった端末装置を示す発信端末情報を送信する発信端末送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記複数の端末装置それぞれに対する前記転送端末装置の対応関係を記憶した対応記憶部と、
前記発信端末情報を受信して、その受信した発信端末情報が示す端末装置を前記対応記憶部に記憶されている対応関係と照らし合わせることで、自装置が前記発信端末装置からの音声データの転送を止められているか否かを判定する判定部と、
前記判定部で、転送が止められていると判定された場合に、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記15)
前記端末装置が、
自装置を含む複数の端末装置を指定して、該複数の端末装置間における前記音声データの転送の開始を前記サーバ装置に要求する開始要求部を備えたものであり、
前記サーバ装置が、
前記端末装置から前記転送の開始が要求された場合に、前記音声データ転送部に、指定されている複数の端末装置相互間での前記音声データの転送を開始させる転送開始部と、
前記複数の端末装置それぞれに対する前記転送端末装置の対応関係を表す対応データを、前記音声データ転送部による前記音声データの転送が開始されたときに、それら複数の端末装置それぞれに配信する対応データ配信部と、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて、該発信端末装置となった端末装置を示す発信端末情報を送信する発信端末送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、さらに、
前記サーバ装置から配信された対応データを受け取って、その対応データが表す対応関係を記憶する対応記憶部と、
前記発信端末情報を受信して、その受信した発信端末情報が示す端末装置を前記対応記憶部に記憶されている対応関係と照らし合わせることで、自装置が前記発信端末装置からの音声データの転送を止められているか否かを判定する判定部と、
前記判定部で、転送が止められていると判定された場合に、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記16)
前記サーバ装置が、
前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置と前記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、前記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
前記端末装置が、
前記非転送確認情報を受信して、該非転送確認情報に基づいて、自装置が前記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
前記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、前記音声再生部による音声の再生に替えて所定の他の音声を再生する代替音声再生部を備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記17)
前記複数の端末装置のうち少なくとも1つの端末装置が、
この通信システム以外の、前記複数の端末装置とは少なくとも一部の端末装置が異なる複数の端末装置を含む別の通信システムを構成するものであって、
この通信システムへの参加の可否を問われて返答する参加可否返答部を備えたものであり、
前記複数の端末装置それぞれが、
自装置が前記発信端末装置となるときの前記転送端末装置が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
前記転送端末入力部で入力された転送端末装置を前記サーバ装置に通知する転送端末通知部とを備えたものであり、
前記サーバ装置が、
前記端末装置から前記転送端末装置の通知を受け、該転送端末装置が前記別の通信システムを構成するものである場合に、該転送端末装置に、この通信システムへの参加の可否を問う参加可否質問部と、
前記参加可否質問部による問いに対する返答を入手し、その返答が参加可を示している場合に、その返答を返してきた端末装置を、前記転送端末装置を通知してきた端末装置に対応した転送端末装置として前記転送先設定部に設定する返答設定部とを備えたものであることを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記18)
複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用されるサーバ装置において、
前記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、
前記音声データ受信部で受信された音声データを、前記複数の端末装置のうち、該音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、
前記端末装置が前記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって前記音声データが転送されるべき転送端末装置が、該発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、
前記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、該音声データを前記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部とを備えたことを特徴とするサーバ装置。
(付記19)
複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
前記サーバ装置が、前記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、前記音声データ受信部で受信された音声データを、前記複数の端末装置のうち、該音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、前記端末装置が前記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって前記音声データが転送されるべき転送端末装置が、該発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、前記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、該音声データを前記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、前記複数の端末装置それぞれに対する前記転送端末装置の対応関係を表した対応データを受信して、該対応データが表わす対応関係に従って前記転送端末装置を前記転送先設定部に設定する対応データ受信部とを有したものであり、
前記対応関係を表した対応データを操作に応じて作成する対応データ作成部と、
前記対応データ作成部で作成された対応データを送信する対応データ送信部と、
前記音声データを送信する音声データ送信部と、
前記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
前記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたことを特徴とする端末装置。
(付記20)
複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
前記サーバ装置が、前記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、前記音声データ受信部で受信された音声データを、前記複数の端末装置のうち、該音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、前記端末装置が前記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって前記音声データが転送されるべき転送端末装置が、該発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、前記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、該音声データを前記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、この端末装置から前記転送端末装置の通知を受けて前記転送先設定部に、該転送端末装置を通知してきた端末装置に対応付けて該転送端末装置を設定する通知設定部とを有するものであり、
自装置が前記発信端末装置となるときの前記転送端末装置が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
前記転送端末入力部で入力された転送端末装置を前記サーバ装置に通知する転送端末通知部と、
前記音声データを送信する音声データ送信部と、
前記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
前記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする端末装置。
(付記21)
複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
前記サーバ装置が、前記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、前記音声データ受信部で受信された音声データを、前記複数の端末装置のうち、該音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、前記端末装置が前記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって前記音声データが転送されるべき転送端末装置が、該発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、前記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、該音声データを前記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置を除く他の端末装置に向けて、他装置が発信端末装置となっていることを、どの端末装置が発信端末装置であるかは秘匿された形式で示すビジー情報を送信するビジー情報送信部とを備えたものであり、
前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、他装置が発信端末装置であることを、該発信端末装置が特定不能な画像で通知するビジー通知部と、
前記音声データを送信する音声データ送信部と、
前記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
前記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする端末装置。
(付記22)
複数の端末装置と、サーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムで使用される端末装置において、
前記サーバ装置が、前記端末装置から送信されてきた音声データを受信する音声データ受信部と、前記音声データ受信部で受信された音声データを、前記複数の端末装置のうち、該音声データを発信した発信端末装置を除く他の各端末装置に向けて転送する音声データ転送部と、前記端末装置が前記発信端末装置となったときに音声データ転送部によって前記音声データが転送されるべき転送端末装置が、該発信端末装置となる端末装置に対応付けられて設定される転送先設定部と、前記音声データ転送部によって音声データが転送される際に、該音声データを前記転送端末装置に限定して転送させる転送限定部と、前記複数の端末装置のうち、前記発信端末装置と前記転送端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、前記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部とを備えたものであり、
前記非転送確認情報を受信して、該非転送確認情報に基づいて、自装置が前記発信端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
前記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部と、
前記音声データを送信する音声データ送信部と、
前記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
前記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部とを備えたものであることを特徴とする端末装置。
本発明の第1実施形態である通信システムを示す模式図である。 携帯電話機100の外観斜視図である。 携帯電話機100の内部ブロック図である。 図2の携帯電話機100を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 図1のPoCサーバ300を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 限定的同報通信についてのセッション画面の一例を示す図である。 図6に示す限定的同報通信についてのセッション画面181で話者権の取得状況が示された様子を示す図である。 本発明の第1実施形態の通信システム1の応用例を示す図である。 図8に示すサーバ12で記憶されている対応データが表す対応関係のうち、タクシー無線システム10に属する3つのタクシー通信機13a,13b,13cについての部分を示す図である。 本発明の第2実施形態である通信システムを示す模式図である。 図10の携帯電話機400を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 図10のPoCサーバ600を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 セッションメンバーの入力画面と話者と受信者との対応関係の入力画面とを示す図である。 本発明の第3実施形態である通信システムを示す模式図である。 図14の携帯電話機700を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 図14のPoCサーバ900を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 セッションメンバーの入力画面の一例を示す図である。 受信者および秘匿者の入力画面の一例を示す図である。 限定的同報通信についてのセッション画面で話者権の取得状況が示された様子を示す図である。 本発明の第3実施形態である通信システムを示す模式図である。 図20の携帯電話機1100を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 図20のPoCサーバ1200を同報通信機能に注目して示す機能ブロック図である。 別セッションに参加中のユーザを受信者に指定する場合の、指定側における受信者および秘匿者の入力画面を示す図である。 ユーザに対して別セッションからの呼出があった旨が通知されている様子を示す図である。 セッション切替後の各携帯電話機1100のセッション画面の一例を示す図である。
符号の説明
1,2,3 通信システム
4 第1通信システム
5 第2通信システム
10 タクシー無線システム
11 センター通信機
12 サーバ
12a 対応関係
13a,13b,13c タクシー通信機
100,100_1,100_2,100_3,100_4,400,400_1,400_2,400_3,400_4,700,700_1,700_2,700_3,700_4,1100,1100_1,1100_2,1100_3,1100_4,1100_5 携帯電話機
100A 上部筐体
100B 下部筐体
100C ヒンジ部
100D 話者スイッチ
101 液晶パネル
102 送話口
104 選択ボタン
105 プッシュボタン
106 受話口
110 CPU
111 ROM
112 不揮発メモリ
113 RAM
121 マイクデバイス
122 表示デバイス
123 スピーカデバイス
124 キーデバイス
125 カメラデバイス
126 時計
131 赤外線デバイス
132 第1通信デバイス
133 第2通信デバイス
134 再生デバイス
140 メディアコントローラ
141 記録メディア
150 充電地
171 セッション開始要求部
172 セッション開始受信部
173 セッション開始通知部
174 話者権要求部
175 話者情報受信部
176 話者表示部
177 音声データ送信部
178 音声入力部
179 音声データ受信部
180 音声再生部
181 セッション画面
181a ユーザ欄
181b 受信者欄
181c 話者欄
200,500,800 基地局
300,600,900,1200 PoCサーバ
301 セッション開始部
302 受信者把握部
303 話者権付与部
304 話者情報送信部
305 音声データ受信部
306 音声データ転送部
307 セッションメンバー記憶部
308 受信者記憶部
401 セッション開始要求部
402 セッションメンバー入力部
403 受信対応データ送信部
404 受信者入力部
405 セッション開始受信部
406 セッション開始通知部
407 非受信対応データ受信部
408 話者権要求部
409 話者情報受信部
410 非受信者判定部
411 話者表示部
412 音声データ送信部
413 音声入力部
414 音声データ受信部
415 音声再生部
416 非受信者記憶部
417 非受信音声データ記憶部
601 セッション開始部
602 非受信対応データ作成部
603 受信対応データ受信部
604 非受信対応データ送信部
605 受信者把握部
606 話者権付与部
607 話者情報送信部
608 音声データ受信部
609 音声データ転送部
610 セッションメンバー記憶部
611 受信者記憶部
612 セッションメンバーの入力画面
612a 指示アイコン
613 話者と受信者との対応関係の入力画面
613a 承認アイコン
701 セッション開始要求部
702 セッションメンバー入力部
703 セッション開始受信部
704 セッション開始通知部
705 受信対応データ送信部
706 受信者入力部
707 秘匿者送信部
708 秘匿者入力部
709 話者権要求部
710 話者情報受信部
711 話者表示部
712 非受信情報受信部
713 音声データ送信部
714 音声入力部
715 音声データ受信部
716 音声再生部
717 非受信音声データ記憶部
718 セッションメンバーの入力画面
718a 通信方式指定部
718b 承認アイコン
719 受信者および秘匿者の入力画面
719a 受信者入力欄
719b 秘匿者入力欄
719c 承認アイコン
720 セッション画面
720a 話者欄
720b 受信者欄
901 セッション開始部
902 受信者情報受信部
903 秘匿者情報受信部
904 話者権付与部
905 話者情報送信部
906 非受信者把握部
907 非受信情報送信部
908 音声データ受信部
909 音声データ転送部
910 セッションメンバー記憶部
1101 質問受信部
1102 呼出通知部
1103 返答送信部
1104 返答入力部
1105 受信者および秘匿者の入力画面
1105a 受信者欄
1106 セッション画面
1106a,1106b メッセージ
1106c 切替入力部
1107 セッション画面
1107a 受信者欄
1201 参加可否質問部
1202 返答設定部

Claims (5)

  1. 複数の端末装置と、該複数の端末装置間での音声データの転送を制御するサーバ装置とを備え、各端末装置から音声を表わす音声データを送信し、該音声データをサーバ装置で他の端末装置に転送し、該他の端末装置で該音声をリアルタイムに再生する通信システムにおいて、
    前記サーバ装置が、
    前記複数の端末装置の各々について、当該端末装置から受信した音声データの転送先の端末装置を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記複数の端末装置のいずれかの端末装置から音声データを受信する音声データ受信部と、
    前記記憶部を参照して、前記音声データの送信元の端末装置に対応する転送先の端末装置に前記受信した音声データ転送する転送部と、
    前記複数の端末装置のうち、前記音声データの送信元の端末装置以外の端末装置に、どの端末装置かは秘匿された形式で音声データを送信している端末装置が存在することを示すビジー情報を送信するビジー情報送信部とを備えたものであり、
    前記端末装置が、
    前記音声データを送信する音声データ送信部と、
    前記サーバ装置から転送されてきた音声データを受信する転送音声データ受信部と、
    前記転送音声データ受信部で受信された音声データが表わす音声をリアルタイムで再生する音声再生部と
    前記ビジー情報を受信して、自装置のユーザに、音声データを送信している他の端末装置が存在することを、該端末装置が特定不能な画像で通知するビジー通知部とを備えたものであることを特徴とする通信システム。
  2. 前記端末装置が、
    前記複数の端末装置それぞれに対する前記転送先の端末装置の対応関係を表した対応データを操作に応じて作成する対応データ作成部と、
    前記対応データ作成部で作成された対応データを送信する対応データ送信部とを備えたものであり、
    前記サーバ装置が、
    前記対応データを受信して、該対応データが表す対応関係に従って、前記記憶部に、前記複数の端末装置の各々について、当該端末装置から受信した音声データの転送先の端末装置を対応付けて記憶させる対応データ受信部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記端末装置が、
    自装置が前記送信元の端末装置となるときの前記転送先の端末装置を示す転送端末情報が入力操作によって入力される転送端末入力部と、
    前記転送端末入力部で入力された転送端末情報を前記サーバ装置に通知する転送端末通知部とを備えたものであり、
    前記サーバ装置が、
    前記端末装置から前記転送端末情報の通知を受けて、前記記憶部に、該転送端末情報を通知してきた端末装置について、該転送端末情報が示す転送先の端末装置を対応付けて記憶させる通知設定部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記サーバ装置が、
    前記複数の端末装置のうち、前記音声データ受信部で受信した音声データの送信元の端末装置と、該送信元の端末装置に対応する転送先の端末装置との双方を除く他の端末装置に向けて、前記音声データが転送されないことが少なくとも端末装置側で確認可能な非転送確認情報を送信する確認情報送信部を備えたものであり、
    前記端末装置が、
    前記非転送確認情報を受信して、該非転送確認情報に基づいて、自装置が前記送信元の端末装置からの音声データの転送を止められていることを確認する確認部と、
    前記確認部で、転送が止められていることが確認された場合に、自装置のユーザに、自装置が前記音声データの転送を受けていないことを通知する非転送通知部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 複数の端末装置間での音声データの転送を制御するサーバ装置であって、
    前記複数の端末装置の各々について、当該端末装置から受信した音声データの転送先の端末装置を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記複数の端末装置のいずれかの端末装置からの音声データを受信する音声データ受信部と、
    前記記憶部を参照して、前記音声データの送信元の端末装置に対応する転送先の端末装置に前記受信した音声データを転送する転送部と、
    前記複数の端末装置のうち、前記音声データの送信元の端末装置以外の端末装置に、どの端末装置かは秘匿された形式で音声データを送信している端末装置が存在することを示すビジー情報を送信するビジー情報送信部と
    を備えたことを特徴とするサーバ装置
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