本発明のコンテンツ再生装置、及びコンテンツ生成方法の実施の形態について、図面とともに説明する。
図1は、本発明のコンテンツ再生装置の一実施の形態としてのセットトップボックスのシステム構成図である。
本実施の形態のコンテンツ再生装置1は、アナログテレビジョン放送を受信するアナログ放送受信部11と、デジタルテレビジョン放送を受信するデジタル放送受信部12と、IP放送を受信するIP放送受信部13との、3つの放送受信部10を備えたセットトップボックス(STB:Set Top Box)1-1として構成されている。
アナログ放送受信部11は、アンテナ111,アナログチューナー部112,及びAVスイッチ部113を備えている。
アンテナ111は、アナログ放送電波を受信する。アナログチューナー部112は、アンテナ111によって受信されるアナログ放送電波の中から、後述する選局部44から受信指示された放送周波数の選局を行い、選局した放送周波数を用いて送信されるアナログ放送コンテンツのビデオ/オーディオ信号を復調出力する。
AV(Audio & Visual)スイッチ部113は、アナログチューナー部112から復調出力されるビデオ/オーディオ信号と、外部入力端子114を介して接続された図示せぬVTR等の外部AV機器から出力されるビデオ/オーディオ信号とが供給され、後述する制御手段としてのCPU40による切換指示に基づいて、アナログチューナー部112又は外部入力端子114の中のいずれか一方からのビデオ/オーディオ信号を切り換え出力する。AVスイッチ部113で切換出力されたビデオ/オーディオ信号の中、ビデオ信号は、AVスイッチ部113から後述のビデオセレクタ部212へ供給され、オーディオ信号は、AVスイッチ部113から後述のオーディオセレクタ部222へ供給される。
デジタル放送受信部12は、アンテナ121と、デジタルチューナー部122と、デジタル復調部123と、多重分離部(DMUX:Demultiplexer) 124とを備えている。
アンテナ121は、デジタル放送電波を受信する。デジタルチューナー部122は、アンテナ121によって受信されるデジタル放送電波の中から、後述する選局部44から受信指示された論理チャンネルが含まれる放送周波数の物理チャンネルを選局し、この選局した放送周波数の物理チャンネルを用いて送信されるデジタル放送のアナログ放送波受信信号を受信する。
デジタル復調部123は、選局された物理チャンネルのアナログ放送波受信信号からデジタル信号のMPEG(Moving Picture Experts Group)2トランスポートストリーム(Transport Stream)信号(以下、MPEG2−TS信号と略称する)の復調を行い、この復調したMPEG2−TS信号から、選択された論理チャンネルに対応する、パケット化されたMPEG2エレメンタルストリーム信号(以下、MPEG2−PES(Packetized Elementarty Stream)信号と略称する)を抽出する。
多重分離部124は、後述する制御手段としてのCPU40による制御指示に基づいて、デジタル復調部123から供給されるMPEG2−PES信号を、MPEG2ビデオエレメンタルストリーム信号(以下、MPEG2―Video―ES(Elementarty Stream)信号と略称する)と、MPEG1オーディオエレメンタルストリーム信号(以下、MPEG1−Audio−ES信号と略称する)と、これら以外の、例えばEPG(Electronic Program Guide)のような付加データが組み込まれた付加データ信号とに分離し、これらを出力する。
IP(Internet Protocol)放送受信部13は、ネットワークインタフェース部131と、IP放送チューナー部132と、前述したデジタル放送受信部12との間で共用化された多重分離部124とを備えている。
ネットワークインタフェース部131は、図示の例では、図示せぬIP網に接続されているLAN(Local Area Network)133を介して、コンテンツ配信サービス会社(動画配信サービス会社)のサーバと回線接続され、例えば、後述する選局部44によって生成されたTCP(Transmission Control Protocol)に基づく所望のコンテンツの配信要求を、IPパケットに組み込んでコンテンツ配信サービス会社の配信サーバへ送信する。
また、ネットワークインタフェース部131は、例えば、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバからIP網を介して送信されてくる、配信要求したコンテンツのストリーミングデータやコンテンツリスト等の付加データについてのMPEG2プログラムストリーム信号(以下、「MPEG2−PS(Program Stream)信号」と称する)がUDP(User Datagram Protocol)プロトコルに基づき組み込まれているIPパケットを受信し、このUDPに基づくコンテンツのストリーミングデータや付加データについてのMPEG2−PS信号を取り出して出力する。
IP放送チューナー部132は、ネットワークインタフェース部131から供給される、UDPに基づくコンテンツのストリーミングデータや付加データについてのMPEG2−PS信号の復調を行い、このMPEG2−PS信号にパケット化されて組み込まれているMPEG−PES信号を取り出して出力する。
多重分離部124は、後述する制御手段としてのCPU40による制御指示に基づいて、IP放送チューナー部132から供給されるMPEG2−PES信号を、MPEG2―Video―ES信号と、MPEG1−Audio−ES信号と、これら以外の、例えばコンテンツリストデータ,チャプター分割指示データ,チャプター画像取得指示データのような付加データが組み込まれた付加データ信号とに分離し、これらを出力する。
なお、この付加データとしてのコンテンツリストデータは、配信元の配信サーバから配信を受ける所望のコンテンツの選択に際して、視聴可能な、すなわち配信元の配信サーバから配信可能なコンテンツのコンテンツ情報が記載されたデータを指すものである。
また、この付加データとしてのチャプター分割指示データは、従来技術で説明したチャプター選択機能を備えたコンテンツ記録再生装置が、配信されたコンテンツを記録媒体に再生可能に記録(ダウンロード)する際に、記録媒体にコンテンツがその再生時間軸上における配信元側の意図した位置でチャプター分割が行われて記録されるように、当該コンテンツのチャプター分割する分割位置情報を、例えば、コンテンツ記録再生装置に対してその再生時間軸上の所定の位置情報で指示するデータである。
また、この付加データとしてのチャプター画像取得指示データは、上述のようにして、従来技術で説明したチャプター選択機能を備えたコンテンツ再生記録装置が、配信されたコンテンツを記録媒体にチャプター分割して再生可能に記録(ダウンロード)する際に、さらに、この分割されたチャプター毎のサムネイル画像がその再生時間軸上における配信元側の意図したコンテンツ映像(静止画)になるように、チャプター毎のサムネイル画像としてのコンテンツ映像(静止画)を、コンテンツ装置再生記録に対して、例えば、当該コンテンツの再生映像(動画像)の中からその再生時間軸上の所定の位置情報で指示するデータである。
これら付加データの中、コンテンツリストデータは、コンテンツ再生装置1が配信元の配信サーバに回線接続された当初、配信元の配信サーバから供給される。
なお、チャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データのデータ配信形式としては、例えば、配信要求したコンテンツの配信当初において、コンテンツの再生時間軸上のチャプター分割位置全てについてのチャプター分割指示データや各チャプターのチャプター画像取得指示データ全てを、一括して上述したように付加データとして指定したものがある。また、他のデータ配信形式として、配信要求したコンテンツの配信の進行に合わせて、チャプター分割位置に対応するMPEG−PES信号,MPEG2―Video―ES信号等のメタデータに、チャプター分割指示やチャプター画像取得指示が指定されているものもある。
そして、上述したアナログ放送受信部11によって受信復調されたビデオ映像信号及びオーディオ信号、デジタル放送受信部12によって受信復調されたMPEG2―Video―ES信号,MPEG1−Audio−ES信号,及び付加データ信号、IP放送受信部13よって受信復調されたMPEG2―Video―ES信号,MPEG1−Audio−ES信号,及び付加データ信号は、後段の映像音声出力処理部20によって映像音声処理がなされる。これにより、映像表示装置としての例えば液晶表示装置31からは、コンテンツ映像や、電子番組表又はコンテンツリスト等のOSD画像が表示出力され、音声出力装置としてのスピーカ32からは、コンテンツ映像に対応した音声が出力される。また、付加データとしてのチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データや、MPEG2―Video―ES信号等のメタデータに含まれるチャプター分割指示やチャプター画像取得指示は、多重分離部124や後述するEPG/OSD/予約処理部213等から制御手段としてのCPU40によって読み出される。
本実施例では、映像音声出力処理部20は、ビデオデコード/キャプチャ部211,ビデオセレクタ部212,EPG/OSD/予約処理部213,加算部(画像重畳部)214,ビデオ出力変換部215,オーディオデコード部221,オーディオセレクタ部222,及びオーディオ出力変換部223を備えた構成になっている。
ビデオデコード/キャプチャ部211は、多重分離部124から出力されるMPEG2―Video―ES信号を形成する、ストリーミング映像データが組み込まれたPES(Packetized Elementarty Stream)パケットをバッファリングし、このPESパケットからストリーミング映像データをデコード(復号)して、ビデオ映像信号に再生して出力する。
また、ビデオデコード/キャプチャ部211は、後述する制御手段としてのCPU40による画像キャプチャ指示に基づいて、例えば、その際、再生出力を行っているコンテンツ映像のフレーム画像(静止画)をキャプチャ画像(キャプチャ画像データ)として取り込む。
このビデオデコード/キャプチャ部211によるキャプチャ画像データの中、視聴終了に基づくCPU40からの画像キャプチャ指示によって取り込まれたキャプチャ画像データは、CPU40によって読み出され、後述の不揮発性メモリ42に形成された視聴コンテンツのキャプチャ画像記憶部53に、当該コンテンツについてのレジューム情報と対応付けてレジューム画像として記憶される。
また、このビデオデコード/キャプチャ部211によるキャプチャ画像データの中、配信元のチャプター分割指示データ又はチャプター画像取得指示データに基づくCPU40からの画像キャプチャ指示よって取り込まれたキャプチャ画像データは、同じくCPU40によって読み出され、不揮発性メモリ42に形成された視聴コンテンツのキャプチャ画像記憶部53に、当該コンテンツのチャプター情報の該当チャプターと対応付けてチャプター画像として記憶される。
ビデオセレクタ部212は、ビデオデコード/キャプチャ部211でデコードし再生したコンテンツのビデオ映像信号、及び前述したアナログ放送受信部11のAVスイッチ部113からのビデオ映像信号が供給されるようになっており、後述する制御手段としてのCPU40による出力選択指示に基づいて、いずれか一方のビデオ映像信号を選択出力する。
EPG/OSD/予約処理部213は、多重分離部124から出力されるEPG,コンテンツリストデータ,チャプター分割指示データ,チャプター画像取得指示データといった、ストリーミング付加データが組み込まれたPESパケットをバッファリングし、このPESパケットからストリーミング付加データをデコード(復号)して、付加データを再生する。
EPG/OSD/予約処理部213は、この再生した付加データが、例えば、視聴するコンテンツを選択するために利用されるEPGやコンテンツリストについてのデータである場合は、このデータに基づいてEPGやコンテンツリストのOSD画像を生成し、そのOSD画像映像信号を出力する。
また、EPG/OSD/予約処理部213は、この再生した付加データが、例えば、配信要求したコンテンツに関しての配信元で付加されたチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データである場合は、後述する制御手段としてのCPU40からの制御指示(例えば、読み出し指示)があるまで、一時保持しておく。
そして、本実施の形態のコンテンツ再生装置1では、このEPG/OSD/予約処理部213によって、コンテンツの視聴予約やこれから視聴するコンテンツの選択等が、液晶表示装置31に表示された画面上で、後述するリモコン送信機61を操作して行える構成になっている。
また、EPG/OSD/予約処理部213は、後述する制御手段としてのCPU40による制御指示に基づいて、セットトップボックス1-1自身、このセットトップボックス1-1自身に接続されている液晶表示装置31、又は外部入力端子114を介して接続されている外部AV機器の各種操作設定のためのOSD画像を生成し、後述するリモコン送信機61を操作して、セットトップボックス1-1自身をはじめとする液晶表示装置31や外部AV機器の各種操作設定が行える構成になっている。
加算部214は、ビデオセレクタ部212から選択出力されるビデオ映像信号と、EPG/OSD/予約処理部213から出力されるOSD画像映像信号とを重畳し、ビデオセレクタ部212からのビデオ映像信号の画像の全部又は一部に、EPG/OSD/予約処理部213からのOSD画像映像信号のOSD画像を重ね合わせて、液晶表示装置31で表示する出力画像信号を生成して出力する。
ビデオ出力変換部215は、加算部214からの出力画像信号を表示装置にその画像を表示させるための画像表示信号に変換して出力する。本実施例はセットトップボックス1-1であるので、ビデオ出力変換部215からの画像表示信号は、セットトップボックス1-1とは別体の、表示装置としての液晶表示装置31に供給される。
オーディオデコード部221は、多重分離部124から出力されるMPEG1―Audio―ES信号を形成する、ストリーミング音声データが組み込まれたPESパケットをバッファリングし、このPESパケットからストリーミング音声データをデコード(復号)して、コンテンツのオーディオ信号(音声信号)に再生して出力する。
オーディオセレクタ部222は、オーディオデコード部221でデコードし再生したコンテンツのオーディオ信号、及び前述したアナログ放送受信部11のAVスイッチ部113からのオーディオ信号が供給され、後述する制御手段としてのCPU40による出力選択指示に基づいて、いずれか一方のオーディオ信号を出力オーディオ信号として選択して出力する。
オーディオ出力変換部223は、オーディオセレクタ部222から出力される出力オーディオ信号を、スピーカ32を駆動させるためのオーディオ出力信号に変換して出力する。本実施例はセットトップボックス1-1であるので、ビデオ出力変換部215からのオーディオ出力信号は、セットトップボックス1-1とは別体の、音声出力装置としてのスピーカ32に供給される。
そして、上述したIP放送受信部13のIP放送チューナー部132、IP放送受信部13及びデジタル放送受信部12で共用する多重分離部124、並びに映像音声出力処理部20のビデオデコード/キャプチャ部211,EPG/OSD/予約処理部213,及びオーディオデコード部221は、バス41に接続され、次に説明する制御手段としてのCPU40によるデータ読み取り又はデータ書き込みが可能な構成になっている。
制御手段としてのCPU40は、バス41を介して接続された不揮発性メモリ42及びRAM43を備える。
不揮発性メモリ42には、当該セットトップボックス1-1が各種機能を実行するために必要な、CPU40による各部の制御プログラム、及び各部の制御プログラムの実行で利用される固定データが記憶されている。また、この不揮発性メモリ42には、当該セットトップボックス1-1自体の主電源がOFFされても、次回この主電源がONになるまでデータや補助プログラムを記憶保持しておくことが可能で、しかもデータの書き込み自在な補助記憶部421が含まれている。
本実施の形態では、この補助記憶部421には、前述したチャプター情報を記憶するチャプター情報記憶部51、レジューム情報を記憶するレジューム情報記憶部52、キャプチャ画像を記憶するキャプチャ画像記憶部53が形成されている。
チャプター情報記憶部51には、CPU40によってEPG/OSD/予約処理部213から読み出された、配信されたコンテンツのチャプター分割指示データに基づく、コンテンツのチャプター分割情報が記憶される。このチャプター分割情報は、配信元側(コンテンツ配信サービス会社側)で付されたコンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられた、予め配信元側(コンテンツ配信サービス会社側)で指定されたチャプター分割位置それぞれに対応する、当該コンテンツのストリーミングデータの先頭からの再生時間軸位置情報によって構成されている。
レジューム情報記憶部52には、途中で視聴停止したコンテンツに係り、視聴中断までの再生に伴い、その復調したMPEG2−PES信号やMPEG2―Video―ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報を基にCPU40によって生成された、コンテンツのストリーミングデータの先頭からの時間軸位置(経過時間)情報で表される次回の再生開始位置情報が、レジューム情報として記憶される。このレジューム情報は、配信元側(コンテンツ配信サービス会社側)で付されたコンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられた、視聴中断再生位置に対応した当該コンテンツのストリーミングデータの先頭からの再生時間軸位置情報によって構成されている。
なお、本実施例の場合、レジューム情報記憶部52には、さらに、全編の視聴が既に1回終了しているコンテンツに関しては、レジューム情報として、再生開始時の時間軸位置(経過時間)情報として予め定められた所定値(例えば、“00:00:00”)が、次回の再生開始位置情報として便宜的に記憶されるようになっており、全編視聴済コンテンツについての情報記憶部も兼ねる構成になっている。その上で、レジューム情報は、次回の再生開始位置情報がこの所定値である場合に限り、対応するコンテンツの識別情報(コンテンツID情報)のコンテンツは全編視聴済であることを示すようになっている。
キャプチャ画像記憶部53には、制御手段としてのCPU40による画像キャプチャ指示に基づいて、ビデオデコード/キャプチャ部211が、再生出力を行っているコンテンツ映像から取り込んだフレーム画像(静止画)が、キャプチャ画像として記憶される。このキャプチャ画像には、配信要求したコンテンツに関しての配信元で付加されたチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データに基づいてビデオデコード/キャプチャ部211により取得されたチャプター案内用画像と、コンテンツ途中での視聴中断に基づいてビデオデコード/キャプチャ部211により取得されるレジューム案内用画像が含まれる。
キャプチャ画像記憶部53に記憶されたキャプチャ画像の中、チャプター案内用画像それぞれは、チャプター情報記憶部51に記憶されているいずれかのコンテンツのチャプター分割情報におけるいずれかのチャプター(再生時間軸位置情報)と対応付けられ、同様に、レジューム案内用画像それぞれは、レジューム情報記憶部52に記憶されているいずれかのコンテンツのレジューム位置(次回再生時間軸位置情報)と対応付けられている。
ところで、再生中の配信コンテンツの配信元側で付されたコンテンツ識別情報(コンテンツID情報)や、チャプター分割情報の再生時間軸位置情報並びにレジューム情報の再生時間軸位置情報といった視聴位置情報は、VODを用いたIP放送に関してのユーザのリモコン送信機61の所定操作に基づいて、CPU40が、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号,多重分離部124で分離したMPEG2―Video―ES信号,及びMPEG1−Audio−ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報や、EPG/OSD/予約処理部213で再生した付加データとしてのチャプター分割指示データ,チャプター画像取得指示データを読み出すことによって、取得される。
例えば、チャプター分割情報の場合は、あるコンテンツについての配信要求に対応して配信元側が送信してくる、配信コンテンツの付加データに含まれている、チャプター分割指示,又はチャプター画像取得指示のための配信コンテンツのストリーミングデータの先頭からの再生時間軸位置情報を、CPU40が読み出して取得する。
また、レジューム情報の場合は、配信要求したコンテンツの再生を行っている最中に、ユーザのリモコン送信機61の視聴停止操作に基づいて、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号,多重分離部124で分離したMPEG2―Video―ES信号,及びMPEG1−Audio−ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報から、当該視聴中断したシーンについてのストリーミングデータの先頭からの再生時間軸位置情報を、CPU40が読み出して取得する。
一方、RAM43には、不揮発性メモリ42に記憶されている制御プログラムの実行時の作業領域、及びその際に一時的に生成されて利用されるデータが格納される。
さらに、本実施例では、制御手段としてのCPU40は、バス41を介して、選局部44,ビデオマウスマイコン45,通信制御部46,及びリモコン受光部47とデータ接続されている。
選局部44は、本実施例の場合、コンテンツの視聴開始に基づき、CPU40から供給されるユーザによって選択又は視聴予約された視聴コンテンツのメディア種別及びコンテンツ識別情報に基づいて、選択されたメディア種別に対応した放送受信部10(11,12,13のいずれか)に対し、選択された視聴コンテンツのコンテンツ識別情報による受信指示を供給する。
例えば、選択されたメディア種別がアナログテレビジョン放送である場合は、選局部44は、アナログチューナー部112に、コンテンツ識別情報として選択された放送チャンネルの受信指示を供給する。また、選択されたメディア種別がデジタルテレビジョン放送である場合は、選局部44は,デジタルチューナー部122に、コンテンツ識別情報として選択された論理チャンネルの受信指示を供給する。また、選択されたメディア種別がIP放送である場合は、選局部44は、ネットワークインタフェース部131に、コンテンツ識別情報として、選択されたコンテンツに対応してコンテンツ配信元側で付されたコンテンツ識別情報(コンテンツID情報)を含む、TCPによる配信要求を供給する。
リモコン受光部47は、リモコン送信機61からのユーザ操作に基づいて送信される、選局等を含む各種操作指示を受信し、これを各種制御手段としてのCPU40への指示に変換する。
通信制御部46は、本実施例の場合は電話回線と接続され、例えばユーザの携帯電話端末から電話回線を介して供給される、視聴予約を含むセットトップボックス1-1に対しての各種操作指示を受信し、これを各種制御手段としてのCPU40への指示に変換したり、TCPによる配信要求等に変換してネットワークインタフェース部131に供給したりする。
ビデオマウスマイコン45は、リモコン受光部47が受信して変換したCPU40への指示が、セットトップボックス1-1に接続されている液晶表示装置31や外部AV機器に対しての機器操作指示である場合に、この指示を対象機器のリモコン信号に変換して、赤外線出力端子48から発信出力する。
次に、上記構成を有する本実施例のセットトップボックス1-1のIP放送受信部13を用いて、配信サーバに配信要求したコンテンツを受信して視聴する場合に、制御手段としてのCPU40が行うVOD処理について説明する。
図2,図3は、制御手段としてのCPUが実行するVOD処理のフローチャートである。
ユーザがリモコン送信機61の所定操作によってIP放送の視聴を選択し、その対応指示がリモコン受光部47によって受信され、リモコン受光部47からのIP放送の視聴指示がCPU40に供給されると、CPU40は、デジタル放送受信部12とIP放送受信部13とで共用している多重分離部124を、IP放送受信部13のIP放送チューナー部132から供給されるMPEG2−PES信号について、分離処理を行うように制御する。また、CPU40は、映像音声出力処理部20のビデオセレクタ部212及びオーディオセレクタ部222を、ビデオデコード/キャプチャ部211及びオーディオデコード部221からの入力を出力する側へ切り換える。
その上で、CPU40は、不揮発性メモリ42に固定データとして記憶されているVOD処理のプログラムを実行開始する(ステップS010)。
CPU40は、まず、ユーザがIP放送の視聴コンテンツを選択できるようにするために、IP放送受信部13のネットワークインタフェース部131によって、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバ宛の接続要求を、IP網と接続されているLAN133を介して送信し、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバとの間のIP網を介した回線接続をはかる。
CPU40は、ネットワークインタフェース部131が配信サーバからの接続応答を受信して、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバとの回線接続がなされたならば、ネットワークインタフェース部131によって、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバから配信されてくる、コンテンツリストデータのMPEG2−PS信号がUDPプロトコルに基づき組み込まれているIPパケットを受信する。そして、IP放送チューナー部132によって、コンテンツリストデータを含むMPEG2−PES信号が取り出された後、コンテンツリストデータは多重分離部124で分離されてEPG/OSD/予約処理部213に供給される。
EPG/OSD/予約処理部213は、コンテンツリストデータが組み込まれたPESパケットをバッファリングし、このPESパケットからコンテンツリストデータをデコード(復号)して再生し、コンテンツ配信サービス会社のサーバから配信可能なコンテンツのコンテンツ情報データを取得する(ステップS020)。
なお、このコンテンツ情報データには、配信可能なコンテンツそれぞれの、配信要求の際に必要な、配信元側で付されたコンテンツ識別情報(コンテンツID情報)を含むものであり、本実施例の場合は、さらに、配信可能なコンテンツそれぞれの配信元側で付された、サムネイル,コンテンツタイトル,コンテンツの属性情報(例えば、再生時間や解像度), コンテンツの説明文,及び価格情報といった項目情報も含まれている。
次に、CPU40は、EPG/OSD/予約処理部213から取得したコンテンツ情報データの中の、例えばコンテンツ識別情報を取り出し、この取得したコンテンツ識別情報それぞれについて、不揮発性メモリ42のレジューム情報記憶部52を検索する(ステップS030)。このレジューム情報記憶部52には、前述したように、視聴中断したコンテンツそれぞれのコンテンツ識別情報と対応付けて、その視聴停止したコンテンツ映像部分に対応する、コンテンツのストリーミングデータの先頭からのレジューム位置(次回再生時間軸位置情報)が、レジューム情報として記憶されている。
CPU40は、このレジューム情報記憶部52の検索によって、既に記憶されているレジューム情報の中に、コンテンツ配信サービス会社から取得したコンテンツ情報データに含まれているコンテンツ識別情報に該当するレジューム情報がない場合には(ステップS040)、これらレジューム情報がなかったコンテンツ識別情報それぞれについて、コンテンツ配信サービス会社のサーバからの復号したコンテンツ情報データに含まれている、配信元側で付された、サムネイル,コンテンツタイトル,コンテンツの再生時間や解像度といった属性情報, コンテンツの説明文,価格情報といった項目情報に基づく、該当コンテンツそれぞれの項目表示データを、EPG/OSD/予約処理部213に対して作成させる(ステップS050)。
これに対し、CPU40は、このレジューム情報記憶部52の検索によって、既に記憶されているレジューム情報の中に、コンテンツ配信サービス会社から取得したコンテンツ情報データに含まれているコンテンツ識別情報に該当するレジューム情報があった場合には(ステップS040)、このレジューム情報を有するコンテンツ識別情報それぞれについては、レジューム情報記憶部52から取得した対応するレジューム位置(次回再生時間軸位置情報)を含むレジューム情報、及びこの取得したレジューム情報と対応付けられてキャプチャ画像記憶部53に記憶されているキャプチャ画像データ(レジューム画像)を、EPG/OSD/予約処理部213に項目表示用資料データとして供給し、コンテンツ配信サービス会社のサーバからの復号したコンテンツ情報データに含まれている、配信元側で付された、サムネイル,コンテンツタイトル,コンテンツの属性情報(例えば、再生時間や解像度),コンテンツの説明文,及び価格情報といった項目情報に、レジューム位置及びレジューム画像を追加した、該当コンテンツそれぞれの項目表示データを、EPG/OSD/予約処理部213に対して作成させる(ステップS060)。
EPG/OSD/予約処理部213は、取得したコンテンツ情報データに含まれるコンテンツ識別情報(コンテンツID)の全て又はその一部について、コンテンツ識別情報それぞれの項目表示データの作成が完了すると、これらコンテンツそれぞれの項目表示データを基に、ユーザに視聴可能なコンテンツを案内するためのコンテンツ案内OSD画面を生成し、その映像信号を加算部214に出力する。
この場合、ユーザによる視聴するコンテンツの選択が未だなされておらず、ビデオデコード/キャプチャ部211からは未だビデオ映像信号が供給されていないため、加算部214からはEPG/OSD/予約処理部213によって生成されたコンテンツ案内OSD画面の映像信号がそのままビデオ出力変換部215に出力され、液晶表示装置31には、コンテンツリストデータに基づくコンテンツ案内OSD画面がOSD表示される(ステップS070)。
図4は、本実施の形態のセットトップボックスによるコンテンツ案内画面の一実施例の説明図である。図示の例は、1画面に4タイトル毎のコンテンツを切換可能に表示するコンテンツ案内OSD画面70を示したものである。
コンテンツ案内OSD画面70上における各コンテンツ71-1〜71-4のコンテンツ案内部72は、コンテンツ配信サービス会社からのコンテンツ情報データに含まれている、サムネイルa,コンテンツタイトルb,コンテンツの属性情報c,コンテンツの説明文d,価格情報eをそれぞれ表示する配信元作成情報案内部73a〜73eと、配信先のコンテンツ再生装置1側で作成されたレジューム関係情報等を表示する配信先作成情報案内部74とを有する構成になっている。
図示の例では、レジューム情報記憶部52にレジューム情報が記憶されているコンテンツの項目表示データの、キャプチャ画像データの再生画像vが、配信先作成情報案内部74に表示される。これにより、このコンテンツが視聴中断したものであっても、視聴中断した場面(シーン)のコンテンツ映像の様子が案内される構成になっている。
また、本実施例では、レジューム位置(次回再生時間軸位置情報)は、配信先作成情報案内部74にこの再生画像vとともに表示される構成になっている。
なお、レジューム位置がコンテンツの全編が既に視聴されていることを便宜的に表す所定値(例えば、“00:00:00”)になっている、既に全編の視聴が済んでいるコンテンツについては、EPG/OSD/予約処理部213によって、配信先作成情報案内部74には再生画像v及びレジューム位置の表示に代えて、“視聴済”の既定画面の表示がなされるようになっている。
例えば、コンテンツ71-1及びコンテンツ71-3については、そのコンテンツ案内部72の配信先作成情報案内部74に再生画像vが表示され、ユーザは、コンテンツの選択の際に、コンテンツ71-1及びコンテンツ71-3が視聴中断したものであり、どのような場面で視聴中断したのか容易に把握できるようになっている。なお、視聴中断した場面の再生画像vのための、キャプチャ画像データの取得構成については、後述する。
これに対し、コンテンツ71-2については、そのコンテンツ案内部72の配信先作成情報案内部74に再生画像vが表示されておらず、項目表示データにキャプチャ画像データが含まれていない、レジューム情報のないコンテンツが表示されているものである。したがって、ユーザは、コンテンツの選択の際に、そのコンテンツ71-2が未視聴なものであることを容易に把握できるようになっている。
また、コンテンツ71-4については、コンテンツ案内部72の配信先作成情報案内部74に、既に全編の視聴が1回終了していることを案内する“視聴済”の表示がなされ、全編の視聴が1回終了しており、その際にコンテンツ全編についてのチャプター分割がなされているものであることが容易に把握できるようになっている。
このような構成からなる、コンテンツ案内画面70では、リモコン送信機61の操作部の所定操作によって、項目表示データが表示されるコンテンツ71-1〜71-4が切り換えられ、画面上で所望のコンテンツの配信を選択設定できるようになっている。
図2に戻り、ユーザが所望のコンテンツを視聴候補のコンテンツとして選択すると(ステップS080)、その際におけるリモコン送信機61の各操作は、リモコン受光部47を介してCPU40に供給され、CPU40はその操作に対応する指示をEPG/OSD/予約処理部213に供給し、EPG/OSD/予約処理部213から選択された対応するコンテンツの、配信元側で付されたコンテンツ識別情報を得る。そして、CPU40は、EPG/OSD/予約処理部213から取得した、選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報を取り出し、この取得したコンテンツ識別情報に関して、不揮発性メモリ42のチャプター情報記憶部51を検索する(ステップS090)。
CPU40は、このチャプター情報記憶部51の検索によって、既に記憶されているチャプター情報の中に、視聴候補のコンテンツ識別情報に該当したチャプター情報が未だ記憶されていない場合には(ステップS100)、EPG/OSD/予約処理部213に対して、例えば、チャプター情報が未だ取得できていないコンテンツである旨を示す情報を供給し、選択した視聴候補のコンテンツの確認用表示データを、EPG/OSD/予約処理部213に対して作成させる(ステップS110)。
これに対し、CPU40は、このチャプター情報記憶部51の検索によって、既に記憶されているチャプター情報の中に、視聴候補のコンテンツ識別情報に該当するチャプター情報があった場合には(ステップS100)、このチャプター情報から視聴候補のコンテンツ識別情報に該当するチャプター分割情報の各分割位置情報(再生時間軸位置情報)を読み出すとともに、この読み出した分割位置情報それぞれに対応してキャプチャ画像記憶部53にキャプチャ画像が記憶されているか否かを確認し、この読み出した分割位置情報の中、対応するキャプチャ画像が記憶されている分割位置情報については、キャプチャ画像記憶部53から対応するキャプチャ画像データを読み出す。
これにより、CPU40は、キャプチャ画像記憶部53に、対応するキャプチャ画像が記憶されていない分割位置情報(再生時間軸位置情報)については、そのチャプター情報として分割位置情報だけを、キャプチャ画像記憶部53に対応するキャプチャ画像が記憶されている分割位置情報についてはそのチャプター情報としての分割位置情報に加えて、そのチャプター画像(チャプターのサムネイル画像)を取得することになる。
そして、CPU40は、取得したチャプター画像が付加されていない分割位置情報(再生時間軸位置情報)又はチャプター画像が対応付けられ付加されている分割位置情報を、EPG/OSD/予約処理部213にチャプター表示用資料データとして供給し、選択した視聴候補のコンテンツの確認用表示データを、EPG/OSD/予約処理部213に対して作成させる(ステップS120)。
EPG/OSD/予約処理部213は、EPG/OSD/予約処理部213は確認用表示データの作成が完了すると、これら確認用表示データを基にした、選択したコンテンツについての再生決定、並びにその視聴開始するシーン(チャプター)の選択及び決定を行うための選択されたコンテンツのコンテンツ詳細確認OSD画面を生成し、このコンテンツ詳細確認画面を加算部214に出力する。
加算部214では、この場合はユーザによる視聴するコンテンツの選択が未だなされておらず、ビデオデコード/キャプチャ部211からは未だビデオ映像信号が供給されていないため、加算部214からはEPG/OSD/予約処理部213によって生成された、選択されたコンテンツのコンテンツ詳細確認画面の映像信号がそのままビデオ出力変換部215に出力され、液晶表示装置31には、コンテンツリストに基づくコンテンツ案内画面がOSD表示される(ステップS130)。
図5は、本実施の形態のセットトップボックスによるコンテンツ詳細確認画面の一実施例の説明図である。図示の例は、チャプター情報記憶部51にチャプター情報が記憶されている、既に視聴したことがあるコンテンツが視聴候補のコンテンツとしてユーザによって選択された場合のコンテンツ詳細確認OSD画面80を示したものである。
本実施例のコンテンツ詳細確認OSD画面80は、コンテンツ案内部81と、視聴位置表示部82とを備えている。
コンテンツ案内部81は、ステップS080で選択されたコンテンツについて、コンテンツ配信サービス会社からのコンテンツ情報データに含まれている、コンテンツタイトルa,コンテンツの属性情報b,コンテンツの説明文cをそれぞれ表示する配信元作成情報案内部81a〜81cを有する構成になっている。
視聴位置表示部82は、キャプチャ画像表示部82aと、このキャプチャ画像表示部82aにそれぞれ対応して設けられた時間軸位置表示部82bとを備えている。
図示の例の場合、キャプチャ画像表示部82aの各配置は、ステップS110の処理で、CPU40によってチャプター情報記憶部51を検索して取得した、選択されたコンテンツのチャプター画像が付加されていない分割位置情報(再生時間軸位置情報)及びチャプター画像が対応付けられ付加されている分割位置情報の合計値を基に、ステップS060の処理でレジューム情報記憶部52を検索して取得したレジューム情報や、キャプチャ画像表示部82aに表示される画像の視認性等を考慮に入れて、EPG/OSD/予約処理部213によって決定される。この関係から、このコンテンツ詳細確認OSD画面80自体の表示画面数は、1つに限定されるものではなく、複数表示画面にわたる構成であってもよい。
図示の例の場合、各時間軸位置表示部82bには、チャプター分割位置の先頭時間軸位置情報やレジューム位置の時間軸位置情報といった、所定の視聴位置情報が表示される。
各時間軸位置表示部82bの時間軸位置情報の中、対応するキャプチャ画像表示部82aにキャプチャ画像が表示されている時間軸位置情報は、キャプチャ画像データが付加されている視聴位置情報に該当し、対応するキャプチャ画像表示部82aにコンテンツの画像が表示されていない時間軸位置情報は、キャプチャ画像データが付加されていない未視聴部分の視聴位置情報に該当する。
図示の例の場合、“00:00:00”,“00:07:00”,“00:20:00”,“00:25:00”といった、キャプチャ画像データが付加されている各時間軸位置情報は、既に視聴が済んだチャプター部分の先頭の時間軸位置に該当し、その次のキャプチャ画像データが付加されている“00:320:00”の時間軸位置情報は、次に説明するレジューム位置情報との関係から、未だその視聴が済んでいない視聴途中のチャプター部分の先頭の時間軸位置に該当する。
また、レジューム位置の時間軸位置情報は、キャプチャ画像が表示されていない最初の“00:39:00”の時間軸位置情報の手前で、かつキャプチャ画像データが付加されている最後の時間軸位置情報“00:36:00”が該当する。なお、この場合のレジューム位置の時間軸位置情報やそのキャプチャ画像(レジューム画像)は、図4に示したコンテンツ案内画面70を表示する際にCPU40から供給された、選択されたコンテンツに関しての項目表示用資料データによるものである。
これらに対し、“00:39:00”,“00:42:00”,“00:42:50”,“00:44:00”,“00:52:00”,“00:55:00”といった、キャプチャ画像データが付加されてない各時間軸位置情報は、未だその視聴が全く済んでいない未視聴のチャプター部分の先頭の時間軸位置に該当する。
このような構成からなる、コンテンツ詳細確認OSD画面80では、選択されたコンテンツが、コンテンツ全編の視聴が済んでいるか否かにかかわらず、既に視聴したことがあるコンテンツである場合は、リモコン送信機61の操作部の所定操作によって、画面上で所望のキャプチャ画像表示部82a又は所望の時間軸位置表示部82bを指定し、コンテンツの再生決定操作を行うことによって、所望のシーン(時間軸位置)からの配信を選択設定できるようになっている。
なお、視聴候補のコンテンツが、ステップS100の検索結果で、チャプター情報記憶部51にチャプター情報が未だ記憶されていない、今までに視聴したことがないコンテンツの場合は、本実施例の場合は、コンテンツ詳細確認OSD画面80には、そのコンテンツ案内部81にコンテンツ配信サービス会社からのコンテンツ情報データに含まれている、コンテンツタイトルa,コンテンツの属性情報b,コンテンツの説明文cが表示され、視聴位置表示部82には、未視聴のコンテンツである旨が、視聴位置情報やキャプチャ画像の代わりに表示される。
また、視聴候補のコンテンツが、ステップS100の検索結果で、チャプター情報記憶部51にチャプター情報が記憶されているものであっても、ステップS060の処理でレジューム情報記憶部52を検索した結果の再生開始時の時間軸位置情報(経過時間情報)がその全編の視聴終了を表した所定値である場合は、コンテンツ詳細確認OSD画面80のコンテンツ案内部81及び視聴位置表示部82には、後述する理由によってレジューム位置及びレジューム画像は表示されることなく、コンテンツのチャプター部分の先頭の時間軸位置情報全てに、それぞれのキャプチャ画像(チャプター画像)が対応付けられて表示されることになる。
その上で、ユーザがリモコン送信機61を操作して、今までに視聴したことがないコンテンツの場合には、その視聴候補のコンテンツの配信自体を、今までに視聴したことがあるコンテンツの場合には、所望の視聴位置をコンテンツ詳細確認OSD画面80上で選択して、その視聴候補のコンテンツについてのこの選択した視聴位置からの配信を決定すると、その際におけるリモコン送信機61の対応操作は、リモコン受光部47を介してCPU40に供給され、CPU40はその操作に対応する指示をEPG/OSD/予約処理部213に供給し、EPG/OSD/予約処理部213によって選択されたその視聴候補のコンテンツの配信が決定される(ステップS140)。
EPG/OSD/予約処理部213によって配信を受けるコンテンツが決定されると、そのコンテンツ識別情報、並びに選択した視聴位置に対応したストリーミングデータの先頭からの時間軸位置情報が、CPU40の制御下で、EPG/OSD/予約処理部213から選局部44に供給される。なお、今までに視聴したことがないコンテンツの配信自体が決定された場合は、EPG/OSD/予約処理部213からは、選択した視聴位置に対応したストリーミングデータの先頭からの時間軸位置情報として、先頭チャプターの再生時間軸位置情報(コンテンツデータ先頭の再生時間軸位置情報、具体的には再生時間軸位置情報“00:00:00”)が、選局部44に供給される。
選局部44は、EPG/OSD/予約処理部213から、コンテンツ識別情報に視聴位置に対応したストリーミングデータの先頭からの時間軸位置情報が付加されている、IP放送に係る選局指示が供給されると、コンテンツ配信サービス会社との間で予め定められた形式でTCPによる配信要求を作成し、ネットワークインタフェース部131に供給する。ネットワークインタフェース部131は、選局部44からTCPによる配信要求が供給されると、これをIPパケットに組み込んで、IP網を介して回線接続されているコンテンツ配信サービス会社の配信サーバに、LAN133を介して送信する。
一方、IP網を介してこのセットトップボックス1-1と回線接続されているコンテンツ配信サービス会社の配信サーバでは、このセットトップボックス1-1からの配信要求のIPパケットを受信すると、そのTCPに基づく配信要求に含まれている再生時間軸位置情報として、レジューム情報、又は先頭チャプター以外のチャプター情報いずれかの再生時間軸位置情報が含まれているか否かを確認する(ステップS150)。
コンテンツ配信サービス会社の配信サーバでは、この確認の結果、配信要求の再生時間軸位置情報が、先頭チャプターの再生時間軸位置情報(コンテンツデータ先頭の再生時間軸位置情報、具体的には再生時間軸位置情報“00:00:00”)である場合は、配信要求されたコンテンツを、そのコンテンツデータ先頭からUDPプロトコルによるストリーミング形式で、回線接続されている配信先のセットトップボックス1-1に対し、IP網を介して配信を行う。
これに対し、配信要求の再生時間軸位置情報として、レジューム情報、又はチャプター情報として、先頭チャプターの再生時間軸位置(“00:00:00”)以外の再生時間軸位置情報が含まれている場合には、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバは、配信要求されたコンテンツを、その再生時間軸位置情報の時間軸位置(経過時間)に該当するコンテンツデータ途中のストリーミングデータ部分から、UDPプロトコルによるストリーミング形式で、回線接続されている配信先のセットトップボックス1-1に対し、IP網を介して配信開始する(ステップS170)。これにより、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバからは、ユーザが選択したコンテンツについて、その指定された再生時間軸位置情報に対応するコンテンツ映像部分から、コンテンツの配信が開始されることになる。
なお、本実施例の場合、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバでは、上述したように配信要求されたコンテンツの配信を行うのに際し、その配信コンテンツが配信元側でチャプター分割位置やチャプター画像を指定した配信コンテンツであるか否かを確認するようになっている。この確認の結果、配信コンテンツが配信元側でチャプター分割位置やチャプター画像を指定したコンテンツである場合は、配信サーバは、例えば、その配信当初に、コンテンツの再生時間軸上のチャプター分割位置全てについてのチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データ全てを一括して含む付加データを生成し、この付加データを、回線接続されている配信先のセットトップボックス1-1に対し、UDPプロトコルによるストリーミング形式でIP網を介して配信する構成になっている。なお、配信サーバによるチャプター分割指示やチャプター画像取得指示の配信方式としては、上述した配信方式に限るものではなく、例えば、配信サーバが、配信コンテンツが配信元側でチャプター分割されている旨を含む付加データを生成し、この付加データをUDPプロトコルによるストリーミング形式で配信する一方、コンテンツデータのストリーミング配信のために分割されたデータ部分の中の、チャプター分割位置やチャプター画像取得位置に該当する分割データ部分のメタデータに、チャプター分割位置やチャプター画像取得位置であることを示すデータ添付情報を埋め込んで、回線接続されている配信先のセットトップボックス1-1に対し、UDPプロトコルによるストリーミング形式で配信する構成を採用することも可能である。
したがって、配信要求を行った配信先のセットトップボックス1-1では、その配信要求したコンテンツが配信元側でチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データが付加データで指定されたコンテンツである場合には、EPG/OSD/予約処理部213によって、その配信要求したコンテンツに係るストリーミングデータの配信当初において、このチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データ全てを取得できる。また、配信要求を行った配信先のセットトップボックス1-1では、チャプター分割位置やチャプター画像取得位置がコンテンツデータの該当する分割データ部分のメタデータのデータ添付情報で指定されたコンテンツである場合には、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号,多重分離部124で分離したMPEG2―Video―ES信号,及びMPEG1−Audio−ES信号にメタ情報として含まれているチャプター分割位置やチャプター画像取得位置のデータ添付情報を検出することによって、チャプター分割位置やチャプター画像取得位置を随時取得できる。
セットトップボックス1-1では、コンテンツ配信サービス会社の配信サーバから配信要求したコンテンツの配信が開始されると、ネットワークインタフェース部131が、配信要求したコンテンツのストリーミングデータの受信を開始する。ネットワークインタフェース部131は、配信要求したコンテンツのMPEG2−PS信号がUDPプロトコルに基づき組み込まれているIPパケットを受信し、このUDPに基づくMPEG2−PS信号を取り出して出力する。
IP放送チューナー部132は、ネットワークインタフェース部131から供給される、UDPに基づくMPEG2−PS信号の復調を行い、このMPEG2−PS信号にパケット化されて組み込まれている配信要求したコンテンツのMPEG−PES信号を取り出して出力する。
多重分離部124は、IP放送チューナー部132から供給されるMPEG2−PES信号を、MPEG2―Video―ES信号と、MPEG1−Audio−ES信号と、付加データ信号とに分離し、これらを出力する。
そして、IP放送受信部13よって受信復調されたMPEG2―Video―ES信号,MPEG1−Audio−ES信号は、後段の映像音声出力処理部20のビデオデコード/キャプチャ部211,オーディオデコード部221によって映像・音声処理され、付加データ信号は映像音声出力処理部20のEPG/OSD/予約処理部213によって再生される。これにより、映像表示装置としての例えば液晶表示装置31からは、配信要求したコンテンツのコンテンツ映像が、音声出力装置としてのスピーカ32からは、配信要求したコンテンツのコンテンツ映像に対応した音声が出力される(ステップS180)。
その際、配信要求したコンテンツが配信元側でチャプター分割指されたコンテンツである場合は、セットトップボックス1-1は、配信コンテンツの付加データの再生や、配信コンテンツのMPEG2―Video―ES信号,MPEG1−Audio−ES信号の処理の際に、配信元側が指定したチャプター分割位置やチャプター画像取得位置を取得することができる。
そのため、セットトップボックス1-1は、CPU40が、EPG/OSD/予約処理部213によって再生された付加データの内容を確認して(ステップS190)、チャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データが含まれている場合には、配信元が指定したチャプター分割情報やチャプター画像の画像キャプチャ情報の取得処理(ステップS200〜S240)を行うことになる。これに対し、セットトップボックス1-1は、CPU40が、EPG/OSD/予約処理部213によって再生された付加データの内容を確認して、配信元側がチャプター分割指示データによってチャプター分割位置や、チャプター画像取得指示データによってチャプター画像の画像キャプチャ位置を指定していない場合には、別方式によって、チャプター分割やチャプター画像の取得処理(ステップS250〜S290)を行うことになる。
本実施の形態では,CPU40はEPG/OSD/予約処理部213によって再生された付加データの内容を確認することによって(ステップS190)、CPU40は、配信元で指定されたコンテンツの再生時間軸上のチャプター分割位置やチャプター画像の画像キャプチャ位置が付加データとして供給される場合には、再生した付加データから、予め配信元側(コンテンツ配信サービス会社側)で指定された各チャプター分割位置についての再生時間軸位置情報や、加えてチャプターそれぞれに対応するチャプター画像取得指示がある場合は、各チャプターの画像キャプチャ位置の再生時間軸位置情報を、EPG/OSD/予約処理部213から読み出す。
そして、CPU40は、このEPG/OSD/予約処理部213から読み出したチャプター分割位置を配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けた上で、チャプター情報記憶部51に配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられたチャプター情報が既に記憶されているか否かについて確認する。
CPU40は、チャプター情報記憶部51に、該当するコンテンツの識別情報に対応付けられたチャプター情報としてそのチャプター毎の再生時間軸位置情報が既に記憶されている場合は、さらにチャプター情報記憶部51に記憶されている再生時間軸位置情報毎に、キャプチャ画像記憶部53に記憶されたキャプチャ画像データとの対応付け状況を確認する。CPU40は、この再生時間軸位置情報とキャプチャ画像データとの対応付けの確認結果を基に、EPG/OSD/予約処理部213から読み出したチャプターそれぞれのチャプター分割位置の中、未だ、キャプチャ画像記憶部53に記憶されたキャプチャ画像データとの対応付けがなされていない、すなわちチャプター画像の取得がなされていないチャプター分割位置の再生時間軸位置情報を抽出し、今回のコンテンツ配信でチャプター画像を取得するチャプターそれぞれの画像キャプチャ位置として設定する。なお、EPG/OSD/予約処理部213から読み出した再生した付加データの中に、チャプター分割指示データに加えてさらにチャプター画像取得指示データが含まれている場合は、CPU40は、チャプター分割指示データによるこの抽出したチャプター分割位置の再生時間軸位置情報に代えて、チャプター画像取得指示データの中の該当するチャプターの画像キャプチャ位置を、今回のコンテンツ配信でチャプター画像を取得するチャプターそれぞれの再生時間軸位置情報として設定する。
これに対し、配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられたチャプター情報がチャプター情報記憶部51に未だ記憶されていない場合は、CPU40は、EPG/OSD/予約処理部213から読み出した、再生した付加データに含まれているチャプター分割位置それぞれの再生時間軸位置情報全てを、また、このチャプター分割指示データに加えてチャプター画像取得指示データが付加データに含まれている場合には、チャプター画像取得指示データのチャプター毎の画像キャプチャ位置全ての再生時間軸位置情報を、今回のコンテンツ配信でチャプター画像を取得するチャプターそれぞれの画像キャプチャ位置として設定する。また、CPU40は、この画像キャプチャ位置の設定とともに、チャプター情報記憶部51に、配信コンテンツの識別情報と対応付けてEPG/OSD/予約処理部213から読み出したチャプター分割位置それぞれの再生時間軸位置情報を、今回配信コンテンツのチャプター情報として記憶する。
そして、CPU40は、配信コンテンツの受信再生中の間は(ステップS240)、IP放送受信部13のIP放送チューナー部132や、多重分離部124から、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報や、多重分離部124で分離された又はビデオデコード/キャプチャ部211にバッファリングされている、MPEG2―Video―ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報を随時受け、これらデータ添付情報を基にした、ストリーミングデータの先頭からの時間軸位置情報(経過時間情報)を、先に設定した、今回コンテンツの配信でチャプター画像を取得するチャプターそれぞれの画像キャプチャ位置の再生時間軸位置情報と随時比較する(ステップS200)。
その上で、CPU40は、ストリーミングデータの先頭からの時間軸位置情報(経過時間情報)がチャプター分割位置、すなわち今回コンテンツの配信でチャプター画像を取得するチャプターいずれかの画像キャプチャ位置の再生時間軸位置情報になったならば、ビデオデコード/キャプチャ部211に、ビデオデコード/キャプチャ部211が再生した当該検出したチャプター分割位置に対応するコンテンツ映像を、キャプチャ画像データとして取り込む指示に供給して、ビデオデコード/キャプチャ部211から当該指示に基づき取り込んだキャプチャ画像データの提供を受ける(ステップS210)。
なお、この場合における、CPU40から供給されるキャプチャ画像データの取り込み指示がチャプター分割位置の再生時間軸位置情報に基づくものであるならば、種々の画像キャプチャ処理が可能である。例えば、ビデオデコード/キャプチャ部211は、該当するチャプター分割位置の再生時間軸位置どおりのコンテンツ映像のフレーム画像をチャプター画像として取得することも可能であるし、この取り込み指示をトリガにして所定の映像条件を満たす指示後のコンテンツ映像のフレーム画像をチャプター画像として取得することも可能である。
そして、CPU40は、ビデオデコード/キャプチャ部211から、キャプチャ画像データの取り込み指示に基づき取り込んだキャプチャ画像データの提供を受けると、この提供されたキャプチャ画像データに対して、縮小・圧縮等といったデータ処理を施し、図5に示したコンテンツ詳細確認画面80の、配信元で作成されたチャプター情報等を表示する視聴位置表示部82のキャプチャ画像表示部82aに貼付表示するに適したデータ容量のキャプチャ画像データに変換する(ステップS220)。なお、このキャプチャ画像データの変換は、次回のIP放送を受信する際に、そのコンテンツ詳細確認OSD画面80の作成に利用される、前述のステップS120で示した、チャプター表示用資料データの作成時、その作成処理の迅速化をはかり、ひいてはコンテンツ詳細確認OSD画面80のキャプチャ画像表示部82aの表示処理のさらなる迅速化をはかるためのものである。
それから、CPU40は、そのデータ処理を施したキャプチャ画像データを、チャプター情報記憶部51に既に記憶されている又は新たに記憶された、該当配信コンテンツの識別情報の対応チャプター分割情報、すなわち、該当するチャプター先頭の再生時間軸位置情報と対応付けて、キャプチャ画像記憶部53に保存する(ステップS230)。
このようにして、CPU40は、配信コンテンツの受信再生中の間(ステップS240)、上述したステップS200〜S240の処理を繰り返し行うことにより、視聴を行ったチャプターに関しては、そのチャプター画像としてのキャプチャ画像の取得が行える。
一方、前述したステップS190に示したEPG/OSD/予約処理部213によって再生された付加データの内容の確認処理で、例えば、配信元がチャプター分割指示やチャプター画像取得指示を配信コンテンツの対応する再生時間軸位置のMPEG−PES信号,MPEG2―Video―ES信号等のメタデータに埋め込んでその指示を行っている場合や、配信元が配信コンテンツのチャプター分割自体を行っていない場合は、本実施の形態のセットトップボックス1-1は、次のステップS250〜S290に示すようにして、チャプター分割処理やチャプター画像の取得処理を行う構成になっている。
セットトップボックス1-1では、CPU40は、EPG/OSD/予約処理部213によって再生された付加データの内容から、配信コンテンツが配信元でチャプター分割されているものか否かを確認し、配信コンテンツが配信元でチャプター分割されていない場合は、セットトップボックス1-1側で独自に予め設定されている所定のチャプタ分割条件を読み出す。このセットトップボックス1-1側での所定のチャプタ分割条件の具体例としては、例えば、配信コンテンツのストリーミングデータの先頭から所定時間間隔毎の再生時間軸位置や、予め定められている特徴的なコンテンツ映像パターンを再生検出した場合の再生時間軸位置、等が挙げられる。
これに対し、CPU40は、配信コンテンツが配信元でチャプター分割されているものの、その付加データには前述した一括したチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データが含まれていない場合は、CPU40は、前述したセットトップボックス1-1側で独自に予め設定されている所定のチャプタ分割条件を読み出すことなく、その代わりに多重分離部124や後述するEPG/OSD/予約処理部213等からMPEG−PES信号やMPEG2―Video―ES信号等のメタデータの中に、チャプター個別のチャプター分割指示やチャプター画像取得指示を含んでいるメタデータがあるか否かを確認するようになっている。
また、CPU40は、配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられたチャプター情報がチャプター情報記憶部51に記憶されている場合は、その記憶されているチャプター分割位置の再生時間軸位置情報と、その再生時間軸位置情報のキャプチャ画像記憶部53に記憶されたキャプチャ画像データとの対応付け状況を読み出しておく。
その上で、CPU40は、配信コンテンツが配信元でチャプター分割されているものの、その付加データには前述したようなチャプター分割指示データやチャプター画像取得指示データが含まれていない場合は、CPU40は、多重分離部124や後述するEPG/OSD/予約処理部213等からMPEG−PES信号やMPEG2―Video―ES信号等のメタデータの中に、チャプター個別のチャプター分割指示やチャプター画像取得指示を含んでいるメタデータがあるか否かを確認し、チャプター分割の指示を含んでいるメタデータを検出した場合は、このメタデータを有するMPEG−PES信号やMPEG2―Video―ES信号等に含まれる映像部分がチャプター先頭すなわちチャプター分割位置であると判別するようになっている(ステップS250)。
また、CPU40は、配信元が配信コンテンツのチャプター分割自体を行っていない場合には、本実施の形態では、多重分離部124や後述するEPG/OSD/予約処理部213等からMPEG−PES信号やMPEG2―Video―ES信号等のメタデータに含まれる配信コンテンツのストリーミングデータの先頭からの時間軸位置(経過時間)を基に、この各メタデータの時間軸位置(経過時間)が前述した所定時間間隔毎の時間軸位置に等しいか否かを確認することによって、この所定の時間軸位置のメタデータを有するMPEG−PES信号やMPEG2―Video―ES信号等に含まれる映像部分がチャプター先頭すなわちチャプター分割位置であると判別するようになっている(ステップS250)。
CPU40は、このようにして配信コンテンツのストリーミングデータからチャプター分割位置を検出すると(ステップS250)、作業領域に読み出しておいたチャプター分割位置の再生時間軸位置情報に該当しないことを確認した上で、ビデオデコード/キャプチャ部211に、ビデオデコード/キャプチャ部211が再生した当該検出したチャプター分割位置に対応するコンテンツ映像を、キャプチャ画像データとして取り込む指示に供給して、ビデオデコード/キャプチャ部211から当該指示に基づき取り込んだキャプチャ画像データの提供を受ける(ステップS260)。なお、この確認において、検出したチャプター分割位置が作業領域に読み出しておいたチャプター分割位置の再生時間軸位置情報に該当する場合は、本実施の形態では、CPU40は、この検出したチャプター分割位置に係るチャプター画像としてのキャプチャ画像の取得、及びチャプター情報記憶部51へのチャプター分割位置としての再生時間軸位置情報の記憶は行わないようになっている。
そして、CPU40は、ビデオデコード/キャプチャ部211から、キャプチャ画像データの取り込み指示に基づき取り込んだキャプチャ画像データの提供を受けると、この提供されたキャプチャ画像データに対して、縮小・圧縮等といったデータ処理を施し、図5に示したコンテンツ詳細確認OSD画面80の、配信元で作成されたチャプター情報等を表示する視聴位置表示部82のキャプチャ画像表示部82aに貼付表示するに適したデータ容量のキャプチャ画像データに変換する(ステップS270)。
それから、CPU40は、配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられたチャプター情報がチャプター情報記憶部51に既に格納されている場合は、今回の配信によって新たに得たチャプター分割位置の再生時間軸位置情報を既存のチャプター分割位置の再生時間軸位置情報に追加して記憶するとともに、この再生時間軸位置情報に対応付けてステップS270で変換処理したキャプチャ画像データを、キャプチャ画像記憶部53に保存する(ステップS280)。また、CPU40は、配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けられたチャプター情報がチャプター情報記憶部51に未だ格納されていない場合は、チャプター情報記憶部51に今回の配信によって新たに得たチャプター分割位置の再生時間軸位置情報を配信コンテンツの識別情報(コンテンツID情報)と対応付けて記憶して、配信コンテンツについてのチャプター情報を新たに作成するとともに、この再生時間軸位置情報に対応付けてステップS270で変換処理したキャプチャ画像データを、キャプチャ画像記憶部53に保存する(ステップS280)。なお、CPU40が、多重分離部124や後述するEPG/OSD/予約処理部213等からMPEG−PES信号やMPEG2―Video―ES信号等のチャプター分割指示のときとは再生時間軸位置が異なるメタデータの中に、チャプター画像取得指示がある場合には、CPU40は、チャプター分割位置を基に上述したステップS260〜S270の処理を実行し、ステップS280の格納処理では、キャプチャ画像記憶部53に記憶されているチャプター分割位置に基づくキャプチャ画像データを今回のチャプター画像取得指示に基づき取得したキャプチャ画像データに書き換えて格納する構成になっている。
CPU40は、配信コンテンツの受信再生中の間(ステップS290)、上述したステップS250〜S290の処理を繰り返し行うことにより、視聴を行ったチャプターに関しては、そのチャプター画像としてのキャプチャ画像の取得が行えることになる。
その後、リモコン送信機61の操作部の所定操作によって、コンテンツの再生が終了操作されると、その際におけるリモコン送信機61の視聴終了操作(再生終了操作)はリモコン受光部47によって受信され、CPU40には視聴終了(再生終了)の指示が供給される(ステップS300)。
CPU40は、この視聴終了の指示が供給されると、選局部44に対し、ネットワークインタフェース部131にコンテンツ配信サービス会社の配信サーバに配信要求したコンテンツの配信を終了停止させる指示を供給するとともに、ビデオデコード/キャプチャ部211及びオーディオデコード部221にコンテンツのビデオ映像信号及び音声信号の出力停止を指示する等の処理を行う一方、配信要求したコンテンツ全編の視聴終了に基づくものか、コンテンツの途中での視聴中断による視聴終了に基づくものかを判別する(ステップS310)。
この判別は、CPU40が、コンテンツの再生中に取得している、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報や、多重分離部124で分離された又はビデオデコード/キャプチャ部211にバッファリングされている、MPEG2―Video―ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報を、視聴終了の指示の供給に基づき、確認することによって行う。
具体的には、視聴終了の指示の供給が供給されたときに、データ添付情報として配信要求したコンテンツのストリ-ミングデータの配信終了を示す情報がメタ情報に記載されているMPEG2−PESパケットを、IP放送チューナー部132で既に復調している場合や、分離したMPEG2―Video―ESパケットのメタ情報に、データ添付情報として配信要求したコンテンツの分割されたストリ-ミング映像データの終了を示す情報がメタ情報に記載されているMPEG2―Video―ESパケットを、多重分離部124で既に分離している場合は、CPU40は、その供給された視聴終了の指示が、配信要求したコンテンツ全編の視聴終了(再生終了)に基づくものと判別する。
これに対し、IP放送チューナー部132で、配信要求したコンテンツのストリ-ミングデータの配信終了を示す情報がそのメタ情報に記載されているMPEG2−PESパケットを未だ復調していない場合や、多重分離部124で、コンテンツの分割されたストリ-ミング映像データの終了を示す情報がそのメタ情報に記載されているMPEG2―Video―ESパケットが未だ分離されていない場合には、CPU40は、その供給された視聴終了の指示が、コンテンツの途中での視聴中断による視聴終了に基づくものと判別する。
ここで、CPU40は、コンテンツの途中での視聴中断を判別すると、上記コンテンツの途中での視聴中断による視聴終了を判別する際に用いた、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報や、多重分離部124で分離された又はビデオデコード/キャプチャ部211にバッファリングされている、MPEG2―Video―ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報を基に、今回視聴中断したコンテンツのコンテンツ識別情報に、視聴終了の指示が供給された際のストリーミングデータの先頭からの時間軸位置(経過時間)を基に生成した再生時間位置情報を対応付け、これを今回視聴中断したコンテンツのレジューム情報として取得する。
CPU40は、上述した如くの今回視聴中断したコンテンツのレジューム情報の取得処理とともに、ビデオデコード/キャプチャ部211に、視聴終了の指示が供給されたとき又はその前後近傍の、ビデオデコード/キャプチャ部211が再生したコンテンツ映像を、キャプチャ画像データとして取り込む指示に供給して、ビデオデコード/キャプチャ部211から当該指示に基づき取り込んだキャプチャ画像データの提供を受ける(ステップS310)。
なお、この場合における、ビデオデコード/キャプチャ部211でのキャプチャ画像データの生成処理については、種々の処理が可能である。例えば、ビデオデコード/キャプチャ部211は、配信要求したコンテンツの再生中に、現在再生しているコンテンツ映像に基づくキャプチャ画像データを定期的に生成し、逐次最新のキャプチャ画像データに更新保存する構成であって、CPU40から供給されるキャプチャ画像データの取り込み指示に基づいて、現在更新保存されているキャプチャ画像データをCPU40に提供する構成であってもよいし、また、CPU40から供給されるキャプチャ画像データの取り込み指示により、現在バッファリングされているMPEG2―Video―ES信号に基づいてキャプチャ画像データを生成してCPU40に提供する構成であってもよく、種々の処理が可能である。
さらに、CPU40から供給されるキャプチャ画像データの取り込み指示についても、上記コンテンツの途中での視聴中断による視聴終了を判別する際に用いた、IP放送チューナー部132で復調したMPEG2−PES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報や、多重分離部124で分離された又はビデオデコード/キャプチャ部211にバッファリングされている、MPEG2―Video―ES信号にメタ情報として含まれているデータ添付情報を基にした、ストリーミングデータの先頭からの再生時間軸位置(経過時間)を指定したコンテンツ映像の取り込みをビデオデコード/キャプチャ部211に指示することによって、この取り込んだコンテンツ映像を、次に説明するレジューム情報の再生時間位置情報に対応するコンテンツ映像に一致させることも可能になる。
また、CPU40は、ビデオデコード/キャプチャ部211から、キャプチャ画像データの取り込み指示に基づき取り込んだキャプチャ画像データの提供を受けると、この提供されたキャプチャ画像データに対して、縮小・圧縮等といったデータ処理を施し、図4に示したコンテンツ案内画面70の、配信先で作成されたレジューム関係情報等を表示する配信先作成情報案内部74に貼付表示するに適したデータ容量のキャプチャ画像データに変換する(ステップS320)。このキャプチャ画像データの変換は、次回のIP放送を受信する際に、そのコンテンツ案内画面70の作成に利用される、前述のステップS060で示した、当該コンテンツについての項目表示データの作成時、その作成処理の迅速化をはかり、ひいてはコンテンツ案内画面70の表示処理のさらなる迅速化をはかるためのものである。
そして、CPU40は、ステップS310で取得した、今回視聴中断したコンテンツのレジューム情報を配信コンテンツのコンテンツ識別情報に対応づけてレジューム情報記憶部52に記憶するとともに、ステップS310で取得し、ステップS320で縮小・圧縮等といったデータ処理を施した今回視聴中断したコンテンツについてのキャプチャ画像データを、レジューム情報記憶部52に記憶した今回視聴中断したコンテンツのレジューム情報に対応付けて、キャプチャ画像記憶部53に記憶する(ステップS330)。
CPU40は、本実施例では、レジューム情報記憶部52に今回視聴中断したコンテンツのレジューム情報を記憶するにあたっては、レジューム情報記憶部52に既に対応付けられて記憶されているコンテンツ識別情報を検索確認し、既に同じコンテンツ識別情報に対応付けられたレジューム情報が存在する場合には、このレジューム情報に代えて、今回視聴中断で生成したレジューム情報を更新記憶する構成になっている。なお、本実施例で、ユーザが同一コンテンツについて視聴中断を繰り返しながら視聴している場合であっても、レジューム情報記憶部52に最先に視聴中断した場合のレジューム情報のみを記憶し、同じコンテンツについて、再生時間位置情報が互いに異なる複数のレジューム情報を記憶しない構成にしたのは、次回の視聴選択操作の複雑化、及び視聴コンテンツの誤選択を防ぐためである。
また、CPU40は、キャプチャ画像データをキャプチャ画像記憶部53に記憶するにあたってのレジューム情報との対応付けは、例えば、レジューム情報に含まれる今回視聴中断したコンテンツのコンテンツ識別情報や、レジューム情報記憶部52における対応するレジューム情報の記憶場所(記憶位置)と対応付けて、キャプチャ画像記憶部53に記憶する構成としてもよいし、また、逆に、レジューム情報に、対応するキャプチャ画像データのキャプチャ画像記憶部53における記憶場所(記憶位置)を付加して、レジューム情報記憶部52に記憶する構成としてもよい。
これに対し、CPU40が、前述のステップS310において、その供給された視聴終了の指示が、配信要求したコンテンツ全編の視聴終了に基づくものと判別した場合は、CPU40は、レジューム情報記憶部52に既に記憶されているレジューム情報に含まれるコンテンツ識別情報を検索確認し、今回視聴したコンテンツのコンテンツ識別情報を含むレジューム情報が記憶されているか否かを確認する。そして、CPU40は、今回視聴したコンテンツのコンテンツ識別情報を含むレジューム情報が記憶されている場合には、その再生時間軸位置情報に代えて、全編の視聴終了を表わすための所定値を更新記憶し、キャプチャ画像記憶部53に対応付けられて記憶されているこのレジューム画像としてキャプチャ画像データを削除する一方、レジューム情報が記憶されていない場合は、コンテンツ識別情報に対応付けてこの全編の視聴終了を表わすための所定値を記憶した全編視聴終了情報としてのレジューム情報を新たに記憶するとともに(ステップS340)、
この全編の再生が終了したコンテンツについても、そのレジューム情報と同様に記憶しておくのは、本実施の形態の場合では、前述したコンテンツ案内OSD画面70における、未視聴のコンテンツと、視聴中断したコンテンツと、の全編の視聴終了したコンテンツとの識別を、レジューム情報記憶部52の記憶内容で行えるようにするためである。
そして、本実施の形態のセットトップボックス1-1は、ユーザによるリモコン送信機61のIP放送のコンテンツの視聴終了操作に基づき、CPU40は、ストリーミング形式で配信されるIP放送のコンテンツの視聴に係るVOD処理を終了する(ステップS350)。
なお、本実施の形態のセットトップボックス1-1の場合は、ユーザによるリモコン送信機61のIP放送のコンテンツの視聴終了操作の中には、ストリーミング形式で配信されるコンテンツ自体の視聴終了の他、必要に応じ、IP放送から他のメディア種別のコンテンツ視聴へのユーザによる切り換え操作、等も含ますことも可能である。
以上の説明したように構成される、本実施の形態のセットトップボックス1-1によれば、動画配信サービス会社のサーバに配信要求する所望のコンテンツを選択する画面上で、コンテンツが既に視聴したことがあるコンテンツである場合は、当該コンテンツの既に視聴したコンテンツ部分の視聴時に取得して視聴情報として記憶されている、一又は複数の視聴位置、及びこの一又は複数の視聴位置それぞれに対応させて取得したプレビュー画像によって、
・ 当該コンテンツが既に視聴したことがコンテンツであること、
・ 既に視聴が済んだ部分の経過内容がこの一又は複数の視聴位置それぞれに対応させて取得したプレビュー画像のとおりであること、
・ 当該コンテンツの再視聴を行う場合にはそれぞれプレビュー画像が対応付けられている一又は複数の視聴位置が視聴開始位置として選択可能なこと、
が案内されるようになっているので、視聴者は、選択対象のコンテンツが既に視聴したことがあるコンテンツであり、また既にどこまでのシーンを見たのか、既に視聴したコンテンツ部分の内容はどのようなものであったかを思い出し易くなり、配信要求する所望のコンテンツの選択、さらにはその視聴開始するコンテンツシーンの選択をスムーズに行うことができる。
その既に視聴したことがあるコンテンツ部分についての、一又は複数の視聴位置の取得、及びこの取得した一又は複数の視聴位置それぞれに対応するプレビュー画像の取得は、この既に視聴したことがあるコンテンツ部分の視聴時に、セットトップボックス1-1が、そのコンテンツの配信データから取得して記憶しておくため、これから視聴する所望のコンテンツの選択やその配信要求の送信に際して、この視聴中断した部分の視聴位置やその視聴位置に対応したプレビュー画像の取得のための、不要なネットワークトラフィックが必要なくなり、レスポンスの遅い配信サーバでも快適に使用できる。
また、配信サーバからストリーミング方式で配信される配信要求したコンテンツのメタデータ及び映像・音声データからなるコンテンツのストリーミングデータを、視聴位置やプレビュー画像の取得のためにそのまま記憶手段に保存記憶することなく、視聴のために再生出力されるコンテンツ映像からそのフレームを取得して保存するので、視聴中断した部分のコンテンツ映像を取得するためのネットワークに対する余分な処理も必要なく、コンテンツ再生装置自体の処理への影響も軽減できる。
さらに、本実施の形態ではセットトップボックス1-1を例に説明したが、本発明のコンテンツ再生装置は、配信元のサーバからストリーミング形式で配信される配信要求したコンテンツを受信して再生するものであれば、上記説明したセットトップボックス1-1に限るものではなく、IP放送受信部13を備えているテレビジョン受信機や録画装置、又はパーソナルコンピュータ等も含むものである。さらに、コンテンツ案内画面70やコンテンツ詳細確認OSD画面80の具体的な表示態様、図2及び図3に示した各個別処理についての具体的内容等も、上述した実施の形態の説明内容に限定されるものではない。