JP4858355B2 - 真偽判定システム及び電気錠制御システム - Google Patents

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本発明は、真偽判定システム及び電気錠制御システムに関するものである。
従来より、携帯端末の表示器に表示された情報コードを読取装置で読み取り、情報コードの真偽判定を行おうとする技術が提供されている。このような真偽判定システムを利用する例としては、例えば特許文献1がある。この特許文献1では、携帯端末の表示器に表示される二次元コードを電気錠側の読取装置で読み取り当該二次元コードの照合結果に基づいて電気錠を開錠しようとする電気錠制御システムが開示されている。
特開2004−238965公報
特許文献1のシステムでは、携帯端末に予めパスワードが登録されており、利用者が携帯端末にパスワードを入力すると、パスワードの照合が行われ、一致した場合に開錠データがコード化された二次元コードが表示器に表示される。この二次元コードは出入口端末で読み取られるようになっており、その出入口端末側では、当該二次元コードに含まれる開錠データと予め登録されている情報との照合処理が行われ、その照合結果に基づいて二次元コードの真偽判定がなされるようになっている。
上記のようなシステムによれば、携帯端末に表示される二次元コードの真偽を好適に判定でき、特定の二次元コードを表示可能な正規の携帯端末とそうでない携帯端末とを容易に選別できて有用である。しかしながら、特許文献1のシステムでは、真偽判定に用いる画像として特定の二次元コードが使用され続けるため、何らかの手段を用いて複製されてしまうと、悪用を防ぎにくいという問題がある。即ち、特許文献1のシステムでは、正規の二次元コードと不正に複製された偽の二次元コードとを判別しにくく、セキュリティ面で懸念がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、携帯端末の表示器に二次元コードを表示させ、この二次元コードを読取装置で読み取り、真偽を判定しようとするシステムにおいて、複製による悪用を効果的に防止でき、セキュリティ性の高い構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、二次元コードを表示させる表示器を備えた携帯端末と、前記表示器に表示された前記二次元コードを読み取る読取装置と、を備え、前記携帯端末の前記表示器に認証情報が記録された前記二次元コードを表示させ、前記読取装置側において、読み取った前記二次元コードの真偽を判定する真偽判定システムであって、前記携帯端末は、前記認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、前記認証情報が不正情報であるか否かの識別に用いる識別基準情報を生成する識別基準情報生成手段と、前記識別基準情報生成手段にて生成された前記識別基準情報に基づいて、前記二次元コードの所定箇所に誤りパターンを設定する誤りパターン設定手段と、前記認証情報記憶手段に記憶される前記認証情報と、前記誤りパターン設定手段によって設定される前記誤りパターンと、に基づき、前記認証情報が記録されかつ前記所定箇所に前記誤りパターンが配されてなる前記二次元コードを生成するコード生成手段と、前記コード生成手段にて生成された前記二次元コードを前記表示器に表示させる表示制御手段と、を備え、前記読取装置は、前記表示制御手段により前記表示器に表示される前記二次元コードを、誤り訂正を行いつつ読み取る読取手段と、前記認証情報の適否を判断するための照合情報を記憶する照合情報記憶手段と、前記読取手段に読み取られた前記二次元コードに記録される前記認証情報と、前記照合情報記憶手段に記憶される前記照合情報とに基づいて、その読み取られた前記二次元コードの前記認証情報が適正であるか否かを判断する第1の認証手段と、前記識別基準情報を推測した推測情報を生成する推測手段と、前記読取手段に読み取られる前記二次元コードにおいて、少なくとも誤り訂正位置を検出する誤り訂正検出手段と、前記推測手段にて生成された前記推測情報に基づき、前記誤り訂正検出手段にて検出された前記誤り訂正位置が適正であるか否かを判断する第2の認証手段と、前記第1の認証手段による前記認証情報の適否判断及び前記第2の認証手段による前記誤り訂正位置の適否判断に基づいて、前記読取手段に読み取られた前記二次元コードの真偽を判定する真偽判定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の真偽判定システムにおいて、前記識別基準情報生成手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでなる第1の日時情報を前記識別基準情報として発生させる第1の計時手段からなり、前記誤りパターン設定手段は、日付又は時刻と対応させて前記誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報を備え、当該設定位置特定情報と前記誤りパターンの設定時の前記第1の日時情報とに基づいて、前記二次元コードにおける前記第1の日時情報に対応した位置に前記誤りパターンを設定する構成をなし、前記推測手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでなる第2の日時情報を前記推測情報として発生させる第2の計時手段からなり、前記第2の認証手段は、前記設定位置特定情報による前記誤りパターンの設定位置の特定を解読する解読情報を備えると共に、前記解読情報と、当該第2の認証手段による認証時の前記第2の日時情報と、に基づいて、前記誤り訂正位置の適否判断を行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の真偽判定システムにおいて、前記識別基準情報生成手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んだ第1の日時情報を前記識別基準情報として発生させる第1の計時手段からなり、前記誤りパターン設定手段は、日付又は時刻と対応させて前記誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報と、日付又は時刻と対応させて誤りパターン種別を定める設定種別特定情報と、を備え、前記設定種別特定情報と前記誤りパターンの設定時の前記第1の日時情報とに基づいて、前記第1の日時情報に対応した誤りパターン種別を選択し、かつ、前記設定位置特定情報と前記設定時の前記第1の日時情報とに基づいて、前記第1の日時情報に対応した位置にその選択された種別の前記誤りパターンを設定する構成をなし、前記推測手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでなる第2の日時情報を発生させる第2の計時手段からなり、前記誤り訂正検出手段は、前記誤り訂正位置と共に、当該誤り訂正位置に生じた誤り訂正種別を検出する構成をなし、前記第2の認証手段は、前記設定位置特定情報による前記誤りパターン設定位置の特定を解読する第1の解読情報と、前記設定種別特定情報による前記誤りパターン種別の特定を解読する第2の解読情報とを備え、当該第2の認証手段による認証時の前記第2の日時情報と、前記第1の解読情報及び前記第2の解読情報と、に基づいて、前記誤り訂正検出手段にて検出された前記誤り訂正位置及び前記誤り訂正種別が適正であるか否かを判断する構成をなし、前記真偽判定手段は、前記第1の認証手段による前記認証情報の適否判断と、前記第2の認証手段による前記誤り訂正位置及び前記誤り訂正種別の適否判断と、に基づいて、前記読取手段に読み取られた前記二次元コードの真偽を判定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の真偽判定システムにおいて、前記コード生成手段は、前記第1の計時手段にて発生した前記第1の日時情報を前記認証情報と共に前記二次元コードに記録し、前記読取装置は、前記第2の計時手段を、前記二次元コードに記録された前記第1の日時情報に基づいて修正する修正手段を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の真偽判定システムにおいて、前記第1の計時手段及び前記第2の計時手段は、いずれも電波時計からなることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の真偽判定システムにおいて、前記第1の計時手段は、時刻を分単位で示す時分情報を前記第1の日時情報として発生させるものであり、前記誤りパターン設定手段は、前記設定時の前記時分情報に基づいて前記二次元コードの前記所定箇所に前記誤りパターンを設定する構成をなし、かつ前記第1の計時手段において前記時分情報が変更された場合、その変更後の時分情報に応じた新たな前記誤りパターンに設定変更する構成をなしており、前記コード生成手段は、前記誤りパターン設定手段によって新たな前記誤りパターンに設定変更される場合、その設定変更後の新たな前記誤りパターンに基づいて前記二次元コードを再生成し、前記表示制御手段は、その再生成された前記二次元コードを前記表示器に表示することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の真偽判定システムにおいて、前記第1の計時手段は、時刻を分単位で示す時分情報を前記第1の日時情報として発生させるものであり、前記誤りパターン設定手段は、前記設定時の前記時分情報に基づいて前記二次元コードの前記所定箇所に前記誤りパターンを設定する構成をなし、かつ前記設定時が、一定期間内に前記第1の計時手段により前記時分情報が変更される変更前時期である場合、前もってその変更後の時分情報に応じた前記誤りパターンを設定する構成をなし、前記コード生成手段は、前記変更前時期において、前記変更後の時分情報に応じた前記誤りパターンに基づいて前記二次元コードを生成することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の真偽判定システムにおいて、前記第2の計時手段は、時刻を分単位で示す時分情報を前記第2の日時情報として発生させるものであり、前記第2の認証手段は、認証の際に前記第2の計時手段において前記時分情報が変化する場合、変化前の時分情報に基づく前記誤り訂正位置の適否判断と、変化後の時分情報に基づく前記誤り訂正位置の適否判断と、をそれぞれ行い、いずれか一方の適否判断において適正と判断された場合に、前記誤り訂正位置を適正と認定することを特徴とする。
請求項9の発明は、電気錠制御システムについてのものであり、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の真偽判定システムを有すると共に、前記読取装置と、電気的信号に応じた施錠及び開錠が可能な電気錠と、前記電気錠の施錠及び開錠を制御する電気錠制御手段と、を備えた施錠装置を有し、前記電気錠制御手段が、前記真偽判定手段による前記二次元コードの真偽判定結果に基づいて、前記電気錠の開錠を制御することを特徴とする。
請求項1の発明では、携帯端末において識別基準情報を生成する識別基準情報生成手段が設けられ、その識別基準情報に基づいて二次元コードの所定箇所に誤りパターンを設定する誤りパターン設定手段が設けられている。即ち、識別基準情報の変更により誤りパターンが変更されるようになっており、一方の読取装置は、識別基準情報を推測する推測手段が設けられ、その推測情報に基づいて読み取った二次元コードの誤り訂正位置が適正であるか否かを判断するように構成されている。このように、認証情報だけでなく、識別情報の変更に応じて変更される誤り訂正位置の適否判断をも考慮して二次元コードの真偽判定が行われるため、複製による悪用を効果的に防止でき、セキュリティ性の高い真偽判定システムとなる。
請求項2の発明では、携帯端末において、第1の日時情報を識別基準情報として発生させる第1の計時手段と、日付又は時刻と対応させて誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報とが設けられ、設定位置特定情報と誤りパターンの設定時の第1の日時情報とに基づいて、二次元コードにおける第1の日時情報に対応した位置に誤りパターンを設定している。このような構成を前提として、他方の読取装置において、第2の日時情報を推測情報として発生させる第2の計時手段が設けられるため、携帯端末側で発生する識別基準情報を精度高く推測でき、さらに、設定位置特定情報による誤りパターンの設定位置の特定を解読する解読情報が設けられ、その解読情報と、認証時の第2の日時情報とに基づいて誤り訂正位置の適否判断を行うようにしているため、精度高い推測に基づいて誤り訂正位置の適否判断を正確に行いうる構成を好適に実現できる。
請求項3の発明では、携帯端末において、第1の日時情報を識別基準情報として発生させる第1の計時手段と、日付又は時刻と対応させて誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報と、日付又は時刻と対応させて誤りパターン種別を定める設定種別特定情報とが設けられ、設定位置特定情報及び設定種別特定情報と誤りパターンの設定時の第1の日時情報とに基づいて、二次元コードにおける第1の日時情報に対応した位置に、当該第1の日時情報に対応した種別の誤りパターンを設定している。このような構成を前提として、他方の読取装置において、第2の日時情報を推測情報として発生させる第2の計時手段が設けられるため、携帯端末側で発生する識別基準情報を精度高く推測でき、さらに、設定位置特定情報による誤りパターン設定位置の特定を解読する第1の解読情報と、設定種別特定情報による誤りパターン種別の特定を解読する第2の解読情報とを備え、それら解読情報と、認証時の第2の日時情報とに基づいて誤り訂正位置の適否判断を行うようにしているため、精度高い推測に基づいて誤り訂正位置の適否判断を正確に行いうる構成を好適に実現できる。
請求項4の発明では、携帯端末において、第1の計時手段にて発生した第1の日時情報を認証情報と共に二次元コードに記録しており、読取装置では、第2の計時手段を二次元コードに記録された第1の日時情報に基づいて修正している。このようにすれば、第1の日時情報に対する第2の日時情報のずれを修正でき、識別基準情報の推測をより正確に行うことができる。
請求項5の発明では、第1の計時手段及び第2の計時手段がいずれも電波時計からなるため、第1の日時情報と第2の日時情報とが精度高く対応し、識別基準情報の推測をより正確に行うことができる。
請求項6の発明では、第1の計時手段において時分情報が変更された場合、誤りパターン設定手段は、その変更後の時分情報に応じた新たな誤りパターンに設定し、コード生成手段は、その設定変更後の新たな誤りパターンに基づいて二次元コードを再生成するように構成されている。このようにすれば、時分の変更に応じて二次元コードも変更されることとなり、二次元コード生成時と認証時の時間差に起因する認証の不具合を効果的に防止でき、認証をより良好に行うことができる。
請求項7の発明では、誤りパターンの設定時が変更前時期(一定期間内に時分情報が変更される時期)である場合、誤りパターン設定手段は、前もってその変更後の時分情報に応じた誤りパターンを設定する構成をなしており、コード生成手段は、変更前時期において、変更後の時分情報に応じた誤りパターンに基づいて二次元コードを生成するように構成されている。このようにすれば、認証時に時分情報が変更されていることを見越して二次元コードが生成されるため、二次元コード生成時と認証時の時間差に起因する認証の不具合を効果的に防止でき、認証をより良好に行うことができる。
請求項8の発明では、認証の際に時分情報が変化する場合、第2の認証手段は、変化前の時分情報に基づく誤り訂正位置の適否判断と、変化後の時分情報に基づく誤り訂正位置の適否判断と、をそれぞれ行い、いずれか一方の適否判断において適正と判断された場合に、誤り訂正位置を適正と認定している。このようにすれば、読取装置側において、識別基準情報の推測をより正確に行うことができると共に、認証が時分情報の変更時期に跨りそうな場合であっても変更前後の時分情報両方を考慮して良好に認証が行われる。
請求項9の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏する電気錠制御システムとなる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る真偽判定システムを概略的に例示する説明図である。図2は、図1の真偽判定システムに用いられる携帯端末を概略的に例示するブロック図である。図3は、図1の真偽判定システムに用いられる読取装置を概略的に例示するブロック図である。図4は、携帯端末での二次元コード生成処理を例示するフローチャートである。図5は、第1の日時情報を概念的に説明する説明図である。図6は、設定位置特定情報を概念的に説明する説明図である。図7は、第1実施形態に用いられる二次元コードのシンボルキャラクタ配列を示す説明図である。図8(A)は、認証情報をコード化した二次元コードを例示する図であり、図8(B)は、その二次元コードに誤りパターンを設定した最終的な二次元コードを例示する図である。図9は、読取装置での認証処理を例示するフローチャートである。
真偽判定システム50は、真偽判定の対象となる二次元コードQを表示させる液晶表示器13(液晶表示器13は、「表示器」の一例に相当する)を備えた携帯電話機10と、液晶表示器13に表示された二次元コードQを読み取る読取装置20と、を備え、携帯電話機10の液晶表示器13に認証情報が記録された二次元コードQを表示させ、読取装置20側において、読み取った二次元コードQの真偽を判定するシステムとして構成されている。真偽判定システム50は、電気錠制御システム1の一部を行使するものであり、この真偽判定システム50と電気錠60とを備える形で電気錠制御システム1が構成されている。
携帯電話機10は、「携帯端末」の一例に相当するものであり、ハードウェア構成は公知の携帯電話機と同様の構成をなしている。図2は、その主要部を概略的に例示しており、制御回路11と、撮像装置12、液晶表示器13、操作部14、メモリ15、時計部16などによって携帯電話機10が構成されている。
制御回路11は、CPU,ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータ等から構成されたもので、後述する二次元コード生成処理や、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理などを行うものである。撮像装置12は、CCDカメラやCMOSカメラ等の公知のカメラによって構成されている。
表示器13は、公知の液晶表示器によって構成され、後述する二次元コードQを表示可能に構成されている。また、操作部14は、外部操作可能な部分を総称しており、十字キー、電源キー、ファンクションキー、オンフックキー(開始キー)、クリアキー、及び文字・数字キー(テンキー)等から構成されている。メモリ15は、ROM,RAM、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶手段によって構成されている。時計部16は、年月日時分を特定可能な公知の電波時計によって構成されている。なお、携帯電話機10は、図2に示す要素以外の要素(例えば、送受信アンテナを通して電波を媒体として基地局に対して送受信する無線部や、スピーカー、マイク、二次電池等)も設けられているが、図示は省略している。
なお、ここでは、携帯端末の一例として携帯電話機10を挙げているが、時計機能を有しかつ二次元コードを生成しうる構成であれば公知の様々な携帯型情報処理端末を採用できる。例えば、上記とは異なる構成の携帯電話機を採用してもよく、PDAなどを採用してもよい。
図3に示すように、読取装置20は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作スイッチ42等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とから構成されている。
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本実施形態では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられている。
受光センサ23は、携帯電話機10の表示器13に表示された二次元コードに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光可能に配されている。
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタであり、これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。
結像レンズ27は、外部から入射する入射光を集光して受光センサ23の受光面23aに像を結像可能な結像光学系として機能するもので、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとにより構成されている。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが二次元コードQに反射して入射する反射光Lrを集光することにより、受光センサ23の受光面23aに二次元コードQのコード画像を結像可能にしている。
次に、マイコン系の構成概要を説明する。マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、その名の通り、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40およびメモリ35と中心に構成されるもので、前述した光学系によって撮像された二次元コードQの画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。また制御回路40は、当該読取装置20の全体システムに関する制御も行っている。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力されると、画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する認証処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、読取装置20全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。また、制御回路40には、時計部29が接続されている。この時計部29は、公知の電波時計によって構成されており、年月日時分の情報を発生し、制御回路40に与える構成をなしている。
なお、上記の読取装置20は、図示しない商用電源等から電力供給を受ける構成となっている。
施錠装置60は、電気的信号に応じた施錠及び開錠が可能な電気錠62と、この電気錠62を制御する制御部61とを備えた公知の電気錠装置として構成されており、読取装置20の制御回路40とインターフェース48を介して接続されている。電気錠62は、たとえばデッドボルトを有し、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってデッドボルトを進退させることによって対象物の施解錠を行うものなどを採用することができる。この構成の場合、制御部61は、モータやソレノイドなどのアクチュエータを駆動する駆動回路によって構成され、制御回路40からの電気的信号(制御信号)に応じて電気錠62を開錠状態又は施錠状態に変化させるように機能する。本実施形態では、制御回路40及び制御部61が「電気錠制御手段」に相当する。
なお、ここでは施錠装置の一例を挙げたが、制御回路40からの制御信号に応じて開錠状態又は施錠状態に変化しうる構成であれば公知の様々な電気錠装置を採用できる。
次に、本発明の特徴部分について説明する。
まず、図4を参照して二次元コード生成処理について説明する。図4は、携帯電話機10における二次元コード生成処理を例示するフローチャートである。
図4に示す二次元コード生成処理は、真偽判定対象となる二次元コード(即ち、電気錠60を開錠するための二次元コード)を生成する処理であり、例えば、使用者によって特定の操作がなされることで開始される。
当該処理開始に伴い、まず、第1の日時情報を取得する処理が行われる(S1)。具体的には、時計部16において、西暦、年月日、時、分を特定しうる日時情報が発生しており、S1の処理時に時計部16にて発生する日時情報が第1の日時情報として制御回路40によって取得される。例えば、S1の処理時が2007年1月1日0時0分である場合には、図5のような情報が取得されることになる。なお、図5の例では、取得される日時情報を二進数によって表した例を示している。
その後、誤り訂正位置を決定する処理を行う(S2)。本実施形態の携帯電話機10は、認証情報が不正情報であるか否かの識別に用いる識別基準情報を生成し、その生成された識別基準情報に基づいて、二次元コードの所定箇所に誤りパターンを設定する構成となっている。具体的には、S1で取得した日時情報(第1の日時情報)を識別基準情報とし、この第1の日時情報に基づいて誤りパターンを設定するようになっており、より詳しくは、図6のような設定位置特定情報と、二次元コード生成時の年月日時分の情報(即ち、S1で取得した誤りパターンの設定時の第1の日時情報)とに基づいて、二次元コードにおける第1の日時情報に対応した位置に誤りパターンを設定する構成となっている。なお、時計部16は、「識別基準情報生成手段」、「第1の計時手段」の一例に相当する。また、制御回路11、メモリ15、図4のプログラムは、「誤りパターン設定手段」の一例に相当する。
図6に示す設定位置特定情報は、携帯端末機10のメモリ15に記憶される情報であり、誤りパターンの設定位置を日時と対応させて定めるデータテーブルとして構成されている。本実施形態では、二次元コードとして、図7に示すような2−M型のQRコード(商標名)を用いており、当該QRコードでは、28のデータブロック(D1〜D28)が配されるようになっている。設定位置特定情報は、どのデータブロックに誤りパターンを発生させるかを定めるデータテーブルであり、28データブロックのうちの4つのデータブロックを誤りパターン設定位置として選択する情報が複数パターン設けられている。なお、各パターンにはパターン番号(図6の例では、0〜20474)が付されている。
このような設定位置特定情報においてどのパターン番号を選択するかは上述した第1の日時情報によって決まるようになっている。例えば、S1での取得日時が07年1月1日0時0分である場合、この日時情報を二進数で表すと図5のように「000011100010000100000000000」という値が得られ、十進数では「7407616」という値が得られるため、S2の処理では、この「7407616」を第1の日時情報として対応するパターン番号を選択する。なお、日時情報とパターン番号との対応付けは様々な方法が考えられるが、本実施形態では、その一例として、各パターン番号に対して複数の日時情報を割り当てる方法が用いられており、図5の日時情報(十進数で「7407616」)に対しては、図6に示すパターン番号「16141」が予め対応付けられている。従って、図5のようにS1にて取得した第1の日時情報が「07年1月1日0時0分」である場合には、これに対応するパターン番号「16141」が選択され、データブロックD8、D10、D19、D26が誤りパターン設定位置として決定する。
S2にて誤りパターンの設定位置が決定された後、S3にて二次元コードの生成が行われる。本実施形態ではメモリ15に予め定められた認証情報が記憶されており、S3の処理では、メモリ15に記憶される認証情報と、S2の処理によって決定された誤りパターン設定位置と、に基づいて、認証情報が記録されかつ所定箇所に誤りパターンが配されてなる二次元コードが生成される。なお、認証情報は、電子鍵62を開錠するためのデータとして予め携帯電話機10に与えられるものである。
S3の処理では、まずメモリ15に記憶された認証情報を読み出すと共に、この認証情報を二次元コード化して図8(A)のような二次元コードQ'を生成し、さらにその二次元コードQ'において、S2にて決定した誤りパターン設定位置に誤りパターンを設定するように最終的な二次元コードQを生成する。なお、メモリ15は、「認証情報記憶手段」の一例に相当する。また、制御回路11及び図4のプログラムは、「コード生成手段」の一例に相当する。
例えば、図5に示す「07年1月1日0時0分」という日時情報(十進数で「7407616」)に対しては、上述のようにパターン番号「16141」が予め対応付けられており、このパターン番号「16141」のデータは、データブロックD8、D10、D19、D26を誤りパターン設定位置と定めるように構成されている。従って、このパターン番号「16141」が選択されると、図8(A)のような二次元コードQ'(即ち、認証情報をコード化した二次元コード)において、データブロックD8、D10、D19、D26に誤りパターンを配するように最終的な二次元コードQを生成する(図8(B)参照)。なお、本実施形態では、S2にて決定された誤りパターン設定位置(図8の例ではデータブロックD8、D10、D19、D26)において、元データ(認証情報を二次元コード化したデータ)の全ビットの白黒を反転させるように誤りパターンを設定する。
このようにして生成された二次元コードQは、携帯電話機10の表示器13に表示される(S4)。この表示処理は、一定期間表示を行った後、自動的に終了するようにしてもよく、使用者から所定操作がなされた場合に終了するようにしてもよい。本実施形態では、制御回路11及び図4のプログラムが「表示制御手段」の一例に相当する。
次に、読取装置20側での認証処理について図9等を参照して説明する。図9は、読取装置20側で行われる認証処理の流れを例示するフローチャートである。
まず概要を述べると、読取装置20のメモリ35において認証情報の適否を判断するための照合情報が記憶されており、読取装置20は、携帯電話機10の表示器13に表示される二次元コードQを誤り訂正を行いつつ読み取り、その読み取られた二次元コードに記録される認証情報と、メモリ35に記憶される照合情報とに基づいて、その読み取られた二次元コードの認証情報が適正であるか否かを判断するようになっている。さらに、読取装置20は、携帯電話機10で生成された識別基準情報を推測した推測情報を生成すると共に、読み取った二次元コードにおいて誤り訂正位置を検出し、生成された推測情報に基づいて、その検出された誤り訂正位置が適正であるか否かを判断する。そして、認証情報の適否判断及び誤り訂正位置の適否判断に基づいて、読み取った二次元コードの真偽を判定する。
なお、メモリ35は、「照合情報記憶手段」の一例に相当する。制御回路40及び図9に示すプログラムは、「読取手段」、「第1の認証手段」、「第2の認証手段」、「誤り訂正検出手段」、「真偽判定手段」の一例に相当する。
図9の認証処理は、例えば携帯端末機10の保持者によって操作スイッチ42の操作等がなされることで開始される(なお、操作スイッチ42は、読取装置20において外部操作可能な位置に配置されている)。当該認証処理が開始されると、まず、携帯電話機10の表示器13に表示される二次元コードQの画像が取り込まれ(S10)、その後、取り込まれた画像に対して誤り訂正位置の検出処理が行われる(S20)。このとき検出された誤り訂正位置の情報(例えばどのデータブロックが誤り訂正位置であるかを示す情報)はメモリ35に記憶される。さらに、検出された誤り訂正位置に対して誤り訂正を行いつつ二次元コードQの内容をデコードする処理が行われる(S30)。なお、QRコード等の二次元コードの分野では、誤り訂正位置を検出する方法及び誤り訂正を行う方法は公知であるので詳細な説明は省略するが、例えば、二次元コードシンボル基本仕様JISX0510にて定められた方法を用いることができる。
その後、第2の時計情報を取得する処理がなされる(S40)。このS40の処理では、当該S40の処理時点において時計部29にて発生する日時情報を制御回路40が取得する。なお、本実施形態では、時計部29にて年月日時分を特定しうる日時情報が発生するように構成されており、時計部29で発生する日時情報が「推測情報」「第2の日時情報」に相当している。また、時計部29は、「推測手段」「第2の計時手段」の一例に相当する。
その後、S20にて検出された誤り訂正位置が適切か否かを判断する処理が行われる(S50)。具体的には、メモリ35において、解読情報(設定位置特定情報による誤りパターンの設定位置の特定を解読する情報)が記憶されており、この解読情報と、認証時の第2の日時情報(即ち、S40にて取得された第2の日時情報)と、に基づいて、誤り訂正位置の適否判断を行う。解読情報は、図6に示す設定位置特定情報と同様の情報であり、日時と対応させて誤りパターン設定位置を特定しうる構成となっている。S50の適否判断では、第1の日時情報に基づいて対応するパターン番号を選択したのと同様の方法、即ち、第2の日時情報に基づいて対応するパターン番号を選択する方法が用いられる。例えば、S40での取得日時が二次元コードQの生成時と同じ07年1月1日0時0分である場合、図4の処理と同様に二進数で「000011100010000100000000000」という値が得られ、十進数では「7407616」という値が得られるため、それに対応するパターン番号「16141」が選択され、誤り訂正位置となるべきデータブロックを特定できることとなる。そして、このように特定されたデータブロック(誤り訂正位置となるべきデータブロック)と、S20において誤り訂正位置として検出されたデータブロックとを対比し、一致していれば誤り訂正位置が適切であるとしてS50においてYesに進む。逆に、一致していなければS50においてNoに進み、当該処理を終了する。
なお、「第2の計時手段」に相当する時計部29は、時刻を分単位で示す時分情報を「第2の日時情報」として発生させるものであり、S50の判断(認証)では、認証の際に時計部29において時分情報が変化する場合、変化前の時分情報に基づく誤り訂正位置の適否判断と、変化後の時分情報に基づく誤り訂正位置の適否判断と、をそれぞれ行い、いずれか一方の適否判断において適正と判断された場合に、誤り訂正位置を適正と認定するようにしている。例えば、図9の認証処理が07年1月1日0時0分に開始されたにもかかわらず、S40にて日時情報を取得した時点では07年1月1日0時1分に変化しているような場合、変化前の「07年1月1日0時0分」に基づいて上記誤り訂正位置の適否判断を行うと共に、変化後の変化後の「07年1月1日0時1分」に基づいても上記誤り訂正位置の適否判断を行い、いずれかの適否判断において適切であると判断される場合には、誤り訂正位置が適切であるととしてS50にてYesに進む。
S50にてYesに進んだ場合には、S30のデコード処理によって得られた情報(即ち二次元コードQに記録される認証情報)が適切であるか否かを判断する処理を行う(S60)。具体的には、二次元コードQに記録される認証情報が、メモリ35に記録されている照合情報と一致するか否かを判断し、一致する場合にはS60にてYesに進む。逆に一致しない場合にはS60にてNoに進み当該処理を終了する。
S60にてYesに進んだ場合には、電気錠開錠処理が行われる(S70)。具体的には、制御回路40から制御部61に対して電気錠62の開錠を指示する制御信号が出力され、制御部61はその制御信号に応じて電気錠62を駆動し開錠する。このように、本実施形態ではS50及びS60にて共にYesとなる場合、即ち、誤り訂正位置が日時に対応した適切なものであり、かつ認証情報が照合情報と一致する適切なものである場合に限って二次元コードQが「真」と判断され、電気錠62の開錠が行われることとなる。
一方、S50及びS60のいずれかでNoとなる場合、即ち、誤り訂正位置が日時に対応せず不適切である場合、又は認証情報が照合情報と一致せず不適切である場合、二次元コードQは「偽」と判断され、電気錠62は施錠状態が維持される。
以上のように、本実施形態では、識別基準情報の変更により誤りパターンが変更されるようになっており、一方の読取装置は、識別基準情報を推測する推測手段が設けられ、その推測情報に基づいて読み取った二次元コードの誤り訂正位置が適正であるか否かを判断するように構成されている。このように、認証情報だけでなく、識別情報の変更に応じて変更される誤り訂正位置の適否判断をも考慮して二次元コードの真偽判定が行われるため、複製による悪用を効果的に防止でき、セキュリティ性の高いシステムとなる。
また、携帯電話機10において、第1の日時情報を識別基準情報として発生させる時計部16(第1の計時手段)と、日付又は時刻と対応させて誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報とが設けられ、設定位置特定情報と誤りパターンの設定時の第1の日時情報とに基づいて、二次元コードにおける第1の日時情報に対応した位置に誤りパターンを設定している。このような構成を前提として、他方の読取装置20において、第2の日時情報を推測情報として発生させる時計部29(第2の計時手段)が設けられるため、携帯電話機10側で発生する識別基準情報を精度高く推測でき、さらに、設定位置特定情報による誤りパターンの設定位置の特定を解読する解読情報が設けられ、その解読情報と、認証時の第2の日時情報とに基づいて誤り訂正位置の適否判断を行うようにしているため、精度高い推測に基づいて誤り訂正位置の適否判断を正確に行いうる構成を好適に実現できる。
また、認証の際に時分情報が変化する場合、変化前の時分情報に基づく誤り訂正位置の適否判断と、変化後の時分情報に基づく誤り訂正位置の適否判断と、をそれぞれ行い、いずれか一方の適否判断において適正と判断された場合に、誤り訂正位置を適正と認定している。このようにすれば、読取装置20側において、識別基準情報の推測をより正確に行うことができると共に、認証が時分情報の変更時期に跨りそうな場合であっても変更前後の時分情報両方を考慮して良好に認証が行われる。
また、本実施形態では、時計部16及び時計部29がいずれも電波時計として構成されている。従って、上述の第1の日時情報と第2の日時情報とが精度高く対応し、読取装置20側において識別基準情報の推測をより正確に行うことができるようになっている。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、図4のS2及びS3の処理、図9のS50の処理、及び誤りパターンの設定方法(図8(B)参照)のみが第1実施形態と異なり、それ以外の構成及び処理は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同様の部分については適宜図1〜図7及び図9を参照することとし、詳細な説明は省略する。
本実施形態でも、図2の時計部16が「識別基準情報生成手段」「第1の計時手段」に相当しており、日付情報及び時刻情報を含んだ第1の日時情報を識別基準情報として発生させる構成となっている。また、本実施形態でも、制御回路11、メモリ15、図4のプログラムは、「誤りパターン設定手段」の一例に相当し、制御回路11及び図4のプログラムは、「コード生成手段」、「表示制御手段」の一例に相当している。
「誤りパターン設定手段」の一部を構成するメモリ15は、日付又は時刻と対応させて誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報と、日付又は時刻と対応させて誤りパターン種別を定める設定種別特定情報と、を備えており、「誤りパターン設定手段」の一部を構成する制御回路11は、設定種別特定情報と誤りパターンの設定時の第1の日時情報とに基づいて、第1の日時情報に対応した誤りパターン種別を選択し、かつ、設定位置特定情報と設定時の第1の日時情報とに基づいて、第1の日時情報に対応した位置にその選択された種別の誤りパターンを設定する構成をなしている。
具体的には図4のS2の処理において、誤りパターンの設定位置のみならず、誤りパターン種別をも決定するようになっている。誤りパターンの設定位置の決定方法は第1実施形態と同様であり、図5のように、07年1月1日0時0分という第1の日時情報が得られた場合には、それに対応するパターン番号「16141」が選択され、図6の設定位置特定情報に基づいてデータブロックD8、D10、D19、D26を誤りパターン設定位置と定めることとなる。
一方、誤りパターン種別は、第1の日時情報と図10のような設定種別特定情報とに基づいて例えば以下のように決定される。本実施形態では、二次元コードの各データブロックが8ビットで構成されており、図10のように255種類の誤りパターン種別が用意されている。図10のデータテーブルは各データブロックを構成する各ビットをどのように変更するかを示すデータであり、「0」は当該ビットを変更しないことを示しており、「1」は当該ビットの白黒を反転することを示している。
具体的には以下のようにして種別を決定する。例えば、図5のように、第1の日時情報として「07年1月1日0時0分」が得られた場合、これを二進数で表した値「000011100010000100000000000」を取得し、そのデータを反転し、「000000000001000010001110000」という値(十進数では「33904」という値)を取得する。本実施形態では、図10に示す各種別(番号0〜254の各種別)に対して、複数の反転値(第1の日時情報を二進数で表した値を反転した値)が割り当てられており、07年1月1日0時0分という第1の日時情報が得られた場合には、この反転値(十進数で「33904」という値)に対応する番号のパターン種別が選択されることとなる。例えば、「33904」という値と、55番の種別が対応付けられている場合には、55番の種別が選択され、55番のデータに従って誤り訂正パターンが設定される。
上記のように、誤りパターン設定位置及び誤りパターン種別を決定した上で、二次元コードの生成が行われる。具体的には、第1実施形態と同様に、認証情報をコード化した二次元コードQ'を生成し(図8(A)参照)、この二次元コードQ'の所定箇所に誤り訂正パターンを設定する。例えば、第1の日時情報として「07年1月1日0時0分」が得られた場合、上述のようにデータブロックD8、D10、D19、D26が誤りパターン設定位置と定められ、このデータブロックD8、D10、D19、D26に対して上述のように55番の誤りパターン種別が適用される。55番の種別は、全てのビットが「1」とされているため、各データブロックD8、D10、D19、D26では、全てのビットにおいて白黒が反転されることとなる。
一方、読取装置20は、第1実施形態と同様に時計部29が「推測手段」「第2の計時手段」として構成されており、日付情報及び時刻情報を含んでなる第2の日時情報を発生させる構成となっており、さらに、認証時の第2の日時情報と、第1の解読情報(設定位置特定情報による誤りパターン設定位置の特定を解読する情報)及び第2の解読情報(設定種別特定情報による誤りパターン種別の特定を解読する情報)と、に基づいて、誤り訂正位置及び誤り訂正種別が適正であるか否かを判断する構成となっている。
具体的には、S20にて検出された誤り訂正位置が適切か否かを判断する処理が行われる(S50)。具体的には、メモリ35において、第1の解読情報(設定位置特定情報による誤りパターンの設定位置の特定を解読する情報)が記憶されており、この第1の解読情報と、認証時の第2の日時情報(即ち、S40にて取得された第2の日時情報)と、に基づいて、誤り訂正位置の適否判断を行う。第1の解読情報は、図6に示す設定位置特定情報と同様の情報であり、日時と対応させて誤りパターン設定位置を特定しうる構成となっている。S50の適否判断では、第1の日時情報に基づいて対応するパターン番号を選択したのと同様の方法、即ち、第2の日時情報に基づいて対応するパターン番号を選択する方法が用いられる。例えば、S40での取得日時が二次元コードQの生成時と同じ07年1月1日0時0分である場合、図4の処理と同様に二進数で「000011100010000100000000000」という値が得られ、十進数では「7407616」という値が得られるため、それに対応するパターン番号「16141」が選択され、誤り訂正位置となるべきデータブロックを特定できることとなる。そして、このように特定されたデータブロック(誤り訂正位置となるべきデータブロック)と、S20において誤り訂正位置として検出されたデータブロックとを対比し、一致していれば誤り訂正位置が適切であるとする。
本実施形態のS50の処理では誤り訂正位置となるべきデータブロックに適切な種別の誤り訂正パターンが配されているか判断する処理も併せて行われる。具体的には、第2の解読情報として図10と同様の情報が備えられており、この第2の解読情報に基づいて、上記第1の解読情報によって特定されたデータブロック(誤り訂正位置となるべきデータブロック)に、適切の種別の誤り訂正パターンが配されているか判断する。例えば、第2の日時情報として「07年1月1日0時0分」が得られた場合、第1の日時情報に基づいて対応する種別を選択したのと同様の方法、即ち、これを二進数で表した値「000011100010000100000000000」を取得し、そのデータを反転した値(二進数で「000000000001000010001110000」、十進数では「33904」)を取得する。そして、図10と同様の第2の解読情報において、その値「33904」に対応する種別(55番の種別)を選択する。このように、種別が特定されれば、読み取った二次元コードQの誤り訂正位置において、特定された種別(即ち第2の日時情報に対応した55番の種別)の誤り訂正パターンが配されているか判断できることになる。このようにして誤り訂正位置及び誤り訂正種別の判断を行い、いずれも適切であればS50にてYesに進み、S60及びS70の処理を第1実施形態と同様に行う。一方、誤り訂正位置又は誤り訂正種別が不適切の場合にはS50にてNoに進み、当該処理を終了することとなる。
なお、本実施形態でも、メモリ35が、「照合情報記憶手段」の一例に相当する。また、制御回路40及び図9に示すプログラムは、「読取手段」、「第1の認証手段」、「第2の認証手段」、「誤り訂正検出手段」、「真偽判定手段」の一例に相当する。
以上のように、本実施形態では、携帯電話機10において、第1の日時情報を識別基準情報として発生させる時計部16と、日付又は時刻と対応させて誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報と、日付又は時刻と対応させて誤りパターン種別を定める設定種別特定情報とが設けられ、設定位置特定情報及び設定種別特定情報と誤りパターンの設定時の第1の日時情報とに基づいて、二次元コードにおける第1の日時情報に対応した位置に、当該第1の日時情報に対応した種別の誤りパターンを設定している。このような構成を前提として、他方の読取装置20において、第2の日時情報を推測情報として発生させる時計部29が設けられるため、携帯電話機10側で発生する識別基準情報を精度高く推測でき、さらに、設定位置特定情報による誤りパターン設定位置の特定を解読する第1の解読情報と、設定種別特定情報による誤りパターン種別の特定を解読する第2の解読情報とを備え、それら解読情報と、認証時の第2の日時情報とに基づいて誤り訂正位置の適否判断を行うようにしているため、精度高い推測に基づいて誤り訂正位置の適否判断を正確に行いうる構成を好適に実現できる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、図4の処理を図11のように変更した点が第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、同様の部分については適宜図1〜図3、図5〜図9を参照することとし、詳細な説明は省略する。
本実施形態でも、時計部13が「識別基準情報生成手段」「第1の計時手段」に相当しており、時刻を分単位で示す時分情報を第1の日時情報として発生させる構成をなしており、第1実施形態と同様に、「誤りパターン設定手段」に相当する制御回路11及び図11のプログラムが、設定時の時分情報に基づいて二次元コードの所定箇所に誤りパターンを設定する構成をなしている。さらに本実施形態では、時計部13において、時分情報が変更された場合、その変更後の時分情報に応じた新たな誤りパターンに設定変更する構成をなしており、新たな誤りパターンに設定変更される場合、その設定変更後の新たな誤りパターンに基づいて二次元コードを再生成し、その再生成された二次元コードを表示器13に表示するようにしている。
具体的には図11のように処理が行われる。この図11の処理においてS110〜S140は、図4のS1〜S4と同様であり、図11ではさらにS150の処理を設けている。図11の処理では、第1実施形態と同様の方法で、二次元コードQが生成され(S130)、これが表示される(S140)。その表示後において時分が変化するか否か判断処理が行われ、変化しない場合にはS150においてNoに進み、二次元コードQを変更せずに表示を継続する。一方、時計部16にて時分が変化した場合(例えば、上記のような07年1月1日0時0分から、07年1月1日0時1分に変化した場合)には、S150にてYesに進み、その変化後の第1の日時情報を取得して、S110〜S140の処理を繰り返す。この場合、S130、S140では、変化後の日時情報に対応した誤りパターンを含んだ二次元コードQが再生成され、表示器13に表示されることとなる。
なお、本実施形態では、制御回路11、メモリ15、図11のプログラムが、「誤りパターン設定手段」の一例に相当し、制御回路11及び図11のプログラムは、「コード生成手段」、「表示制御手段」の一例に相当している。
以上のように、本実施形態では、時計部16において時分情報が変更された場合、その変更後の時分情報に応じた新たな誤りパターンに設定し、コード生成手段は、その設定変更後の新たな誤りパターンに基づいて二次元コードを再生成するように構成されている。このようにすれば、時分の変更に応じて二次元コードも変更されることとなり、二次元コード生成時と認証時の時間差に起因する認証の不具合を効果的に防止でき、認証をより良好に行うことができる。
[第4実施形態]
次に第4施形態について説明する。なお、本実施形態では、図4のS2の具体的内容のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。
本実施形態でも、時計部16が、「識別基準情報生成手段」「第1の計時手段」に相当し、時刻を分単位で示す時分情報を第1の日時情報として発生させる構成をなしており、第1実施形態と同様に、設定時の時分情報に基づいて二次元コードの所定箇所に誤りパターンを設定する構成をなしている。なお、第1実施形態と同様に、制御回路11、メモリ15、図4のプログラムが、「誤りパターン設定手段」の一例に相当し、制御回路11及び図4のプログラムは、「コード生成手段」、「表示制御手段」の一例に相当している。
本実施形態では、誤りパターンの設定時が、一定期間内に時計部16により時分情報が変更される変更前時期である場合、前もってその変更後の時分情報に応じた誤りパターンを設定する構成をなし、変更前時期において、変更後の時分情報に応じた誤りパターンに基づいて二次元コードを生成する構成となっている。変更前時期の設定は様々に考えられるが、例えば、「分」の変更タイミング前の一定秒数(例えば15秒)などとすることができる。
このような構成の場合、S1にて日時情報を取得した時が「07年1月1日0時0分50秒」である場合には、「変更前時期」に該当するため、S2では変更後の時分情報「07年1月1日0時1分」に応じた誤りパターン設定位置を決定することとなる。他方、S1にて日時情報を取得した時が「07年1月1日0時0分10秒」である場合には、変更前時期」に該当しないため、S2では変更前の時分情報「07年1月1日0時0分」に応じた誤りパターン設定位置を決定することとなる。なお、日時情報に基づく誤りパターンの設置位置の決定方法や、他のS3、S4等の処理は第1実施形態と同様である。
本実施形態では、誤りパターンの設定時が変更前時期(一定期間内に時分情報が変更される時期)である場合、前もってその変更後の時分情報に応じた誤りパターンを設定する構成となっており、変更前時期において、変更後の時分情報に応じた誤りパターンに基づいて二次元コードを生成するように構成されている。このようにすれば、認証時に時分情報が変更されていることを見越して二次元コードが生成されるため、二次元コード生成時と認証時の時間差に起因する認証の不具合を効果的に防止でき、認証をより良好に行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態等では、第1の計時手段(時計部16)及び第2の計時手段(時計部29)をいずれも電波時計で構成する例を示したが、いずれか一方のみを電波時計としてもよく、いずれも電波時計でない構成としてもよい。例えば、第2の計時手段を電波時計としない構成の場合、時計部16にて発生した第1の日時情報を認証情報と共に二次元コードに記録するように構成し、読取装置20において、二次元コードに記録された第1の日時情報に基づいて時計部29(第2の計時手段)を修正するようにしてもよい。例えば、二次元コードを読み取ることで得られた第1の日時情報を制御回路40から時計部29に出力するようにし、この第1の日時情報を時計部29が受け取った場合に時計部29において時刻修正処理が行われるように構成できる。なお、この場合、制御回路11及び図4のプログラムがコード生成手段として機能し、制御回路40が修正手段として機能することとなる。このようにすれば、第1の日時情報に対する第2の日時情報のずれを修正でき、識別基準情報の推測をより正確に行うことができる。
上記実施形態では、携帯端末の一例として携帯電話機を示したが、電話機能を有さない端末(例えば、PDA等)などであってもよい。
上記実施形態では、電気錠制御システムとして、ドアに設けられた電気錠62を制御するシステムを例示したがこれに限定されない。例えば、ドア以外の箇所(例えば金庫等のセキュリティ性を必要とする箇所)に設けられる電気錠を制御するシステムであってもよい。
上記実施形態では、電気錠制御システムを構成する真偽判定システムを例示したが、電気錠制御システム以外に適用される真偽判定システムであってもよい。
上記実施形態では、識別基準情報生成手段として時計部16を例示し、推測手段として時計部29を例示したが、携帯端末側で発生する識別基準情報を読取装置側で推測しうる構成であればこれ以外の構成であってもよい。例えば、携帯端末と読取装置にそれぞれタイマを設けておき、これらをそれぞれ識別基準情報発生手段、推測手段としてもよい。この場合、両タイマの開始タイミングを同一にすれば、携帯端末及び読取装置において同一の情報(計時情報)が発生することとなり、携帯端末側のタイマで発生する情報を識別基準情報とし、読取装置側のタイマで発生する情報を推測情報とすれば、識別基準情報の推測を良好に行うことができる。
上記実施形態では、時刻情報を識別基準情報及び推測情報としたが、日付情報を識別基準情報及び推測情報としてもよい。即ち、時計部16で発生する日付情報(即ち、二次元コードを生成する日付を特定する情報)を識別基準情報として誤りパターンを設定し、時計部29で発生する日付情報(即ち、認証を行う日付を特定する情報)を推測情報として認証を行うようにしてもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る真偽判定システムを概略的に例示する説明図である。 図2は、図1の真偽判定システムに用いられる携帯端末を概略的に例示するブロック図である。 図3は、図1の真偽判定システムに用いられる読取装置及び電気錠装置を概略的に例示するブロック図である。 図4は、携帯端末での二次元コード生成処理を例示するフローチャートである。 図5は、第1の日時情報を概念的に説明する説明図である。 図6は、設定位置特定情報を概念的に説明する説明図である。 図7は、第1実施形態に用いられる二次元コードのシンボルキャラクタ配列を示す説明図である。 図8(A)は、認証情報をコード化した二次元コードを例示する図であり、図8(B)は、その二次元コードに誤りパターンを設定した最終的な二次元コードを例示する図である。 図9は、読取装置での認証処理を例示するフローチャートである。 図10は、設定種別特定情報を概念的に例示する説明図である。 図11は、第3実施形態における携帯端末での二次元コード生成処理を例示するフローチャートである。
符号の説明
1・・・電気錠制御システム
10・・・携帯電話機(携帯端末)
11・・・制御回路(誤りパターン設定手段、コード生成手段、表示制御手段)
13・・・表示器
15・・・メモリ(認証情報記憶手段、誤りパターン設定手段)
16・・・時計部(識別基準情報生成手段、第1の計時手段)
20・・・読取装置
29・・・時計部(推測手段、第2の計時手段)
35・・・メモリ(照合情報記憶手段)
40・・・制御回路(読取手段、誤り訂正検出手段、第1の認証手段、推測手段、第2の認証手段、真偽判定手段、修正手段、電気錠制御手段)
50・・・真偽判定システム
60・・・施錠装置
61・・・制御部(電気錠制御手段)
62・・・電気錠

Claims (9)

  1. 二次元コードを表示させる表示器を備えた携帯端末と、前記表示器に表示された前記二次元コードを読み取る読取装置と、を備え、
    前記携帯端末の前記表示器に認証情報が記録された前記二次元コードを表示させ、前記読取装置側において、読み取った前記二次元コードの真偽を判定する真偽判定システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、
    前記認証情報が不正情報であるか否かの識別に用いる識別基準情報を生成する識別基準情報生成手段と、
    前記識別基準情報生成手段にて生成された前記識別基準情報に基づいて、前記二次元コードの所定箇所に誤りパターンを設定する誤りパターン設定手段と、
    前記認証情報記憶手段に記憶される前記認証情報と、前記誤りパターン設定手段によって設定される前記誤りパターンと、に基づき、前記認証情報が記録されかつ前記所定箇所に前記誤りパターンが配されてなる前記二次元コードを生成するコード生成手段と、
    前記コード生成手段にて生成された前記二次元コードを前記表示器に表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記読取装置は、
    前記表示制御手段により前記表示器に表示される前記二次元コードを、誤り訂正を行いつつ読み取る読取手段と、
    前記認証情報の適否を判断するための照合情報を記憶する照合情報記憶手段と、
    前記読取手段に読み取られた前記二次元コードに記録される前記認証情報と、前記照合情報記憶手段に記憶される前記照合情報とに基づいて、その読み取られた前記二次元コードの前記認証情報が適正であるか否かを判断する第1の認証手段と、
    前記識別基準情報を推測した推測情報を生成する推測手段と、
    前記読取手段に読み取られる前記二次元コードにおいて、少なくとも誤り訂正位置を検出する誤り訂正検出手段と、
    前記推測手段にて生成された前記推測情報に基づき、前記誤り訂正検出手段にて検出された前記誤り訂正位置が適正であるか否かを判断する第2の認証手段と、
    前記第1の認証手段による前記認証情報の適否判断及び前記第2の認証手段による前記誤り訂正位置の適否判断に基づいて、前記読取手段に読み取られた前記二次元コードの真偽を判定する真偽判定手段と、
    を備えたことを特徴とする真偽判定システム。
  2. 前記識別基準情報生成手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでなる第1の日時情報を前記識別基準情報として発生させる第1の計時手段からなり、
    前記誤りパターン設定手段は、日付又は時刻と対応させて前記誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報を備え、当該設定位置特定情報と前記誤りパターンの設定時の前記第1の日時情報とに基づいて、前記二次元コードにおける前記第1の日時情報に対応した位置に前記誤りパターンを設定する構成をなし、
    前記推測手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでなる第2の日時情報を前記推測情報として発生させる第2の計時手段からなり、
    前記第2の認証手段は、前記設定位置特定情報による前記誤りパターンの設定位置の特定を解読する解読情報を備えると共に、前記解読情報と、当該第2の認証手段による認証時の前記第2の日時情報と、に基づいて、前記誤り訂正位置の適否判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の真偽判定システム。
  3. 前記識別基準情報生成手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んだ第1の日時情報を前記識別基準情報として発生させる第1の計時手段からなり、
    前記誤りパターン設定手段は、日付又は時刻と対応させて前記誤りパターンの設定位置を定める設定位置特定情報と、日付又は時刻と対応させて誤りパターン種別を定める設定種別特定情報と、を備え、前記設定種別特定情報と前記誤りパターンの設定時の前記第1の日時情報とに基づいて、前記第1の日時情報に対応した誤りパターン種別を選択し、かつ、前記設定位置特定情報と前記設定時の前記第1の日時情報とに基づいて、前記第1の日時情報に対応した位置にその選択された種別の前記誤りパターンを設定する構成をなし、
    前記推測手段は、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでなる第2の日時情報を発生させる第2の計時手段からなり、
    前記誤り訂正検出手段は、前記誤り訂正位置と共に、当該誤り訂正位置に生じた誤り訂正種別を検出する構成をなし、
    前記第2の認証手段は、前記設定位置特定情報による前記誤りパターン設定位置の特定を解読する第1の解読情報と、前記設定種別特定情報による前記誤りパターン種別の特定を解読する第2の解読情報とを備え、当該第2の認証手段による認証時の前記第2の日時情報と、前記第1の解読情報及び前記第2の解読情報と、に基づいて、前記誤り訂正検出手段にて検出された前記誤り訂正位置及び前記誤り訂正種別が適正であるか否かを判断する構成をなし、
    前記真偽判定手段は、前記第1の認証手段による前記認証情報の適否判断と、前記第2の認証手段による前記誤り訂正位置及び前記誤り訂正種別の適否判断と、に基づいて、前記読取手段に読み取られた前記二次元コードの真偽を判定することを特徴とする請求項1に記載の真偽判定システム。
  4. 前記コード生成手段は、前記第1の計時手段にて発生した前記第1の日時情報を前記認証情報と共に前記二次元コードに記録し、
    前記読取装置は、前記第2の計時手段を、前記二次元コードに記録された前記第1の日時情報に基づいて修正する修正手段を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の真偽判定システム。
  5. 前記第1の計時手段及び前記第2の計時手段は、いずれも電波時計からなることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の真偽判定システム。
  6. 前記第1の計時手段は、時刻を分単位で示す時分情報を前記第1の日時情報として発生させるものであり、
    前記誤りパターン設定手段は、前記設定時の前記時分情報に基づいて前記二次元コードの前記所定箇所に前記誤りパターンを設定する構成をなし、かつ前記第1の計時手段において前記時分情報が変更された場合、その変更後の時分情報に応じた新たな前記誤りパターンに設定変更する構成をなしており、
    前記コード生成手段は、前記誤りパターン設定手段によって新たな前記誤りパターンに設定変更される場合、その設定変更後の新たな前記誤りパターンに基づいて前記二次元コードを再生成し、
    前記表示制御手段は、その再生成された前記二次元コードを前記表示器に表示することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の真偽判定システム。
  7. 前記第1の計時手段は、時刻を分単位で示す時分情報を前記第1の日時情報として発生させるものであり、
    前記誤りパターン設定手段は、前記設定時の前記時分情報に基づいて前記二次元コードの前記所定箇所に前記誤りパターンを設定する構成をなし、かつ前記設定時が、一定期間内に前記第1の計時手段により前記時分情報が変更される変更前時期である場合、前もってその変更後の時分情報に応じた前記誤りパターンを設定する構成をなし、
    前記コード生成手段は、前記変更前時期において、前記変更後の時分情報に応じた前記誤りパターンに基づいて前記二次元コードを生成することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の真偽判定システム。
  8. 前記第2の計時手段は、時刻を分単位で示す時分情報を前記第2の日時情報として発生させるものであり、
    前記第2の認証手段は、認証の際に前記第2の計時手段において前記時分情報が変化する場合、変化前の時分情報に基づく前記誤り訂正位置の適否判断と、変化後の時分情報に基づく前記誤り訂正位置の適否判断と、をそれぞれ行い、いずれか一方の適否判断において適正と判断された場合に、前記誤り訂正位置を適正と認定することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の真偽判定システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の真偽判定システムを有すると共に、
    前記読取装置と、電気的信号に応じた施錠及び開錠が可能な電気錠と、前記電気錠の施錠及び開錠を制御する電気錠制御手段と、を備えた施錠装置を有し、
    前記電気錠制御手段が、前記真偽判定手段による前記二次元コードの真偽判定結果に基づいて、前記電気錠の開錠を制御することを特徴とする電気錠制御システム。
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