JP4838029B2 - 画像診断装置およびその処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像診断装置に関するものである。
従来より、動脈硬化の診断やバルーンカテーテル、ステント等の高機能カテーテルによる血管内治療時の術前診断、あるいは術後の結果確認のために画像診断装置が広く使用されている。
画像診断装置の一例として、血管内超音波診断装置(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)が挙げられる。一般に血管内超音波診断装置は、血管内において超音波振動子をラジアル走査させ、体腔内の生体組織で反射された反射波(超音波エコー)を同じ超音波振動子で受信した後、増幅、検波等の処理を施し、生成された超音波エコーの強度に基づいて、血管の断面画像を描出するよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、血管内超音波診断装置の他、近年では、画像診断装置として光干渉断層診断装置(OCT:Optical Coherent Tomography)も利用されるようになってきている。光干渉断層診断装置は、先端に光学レンズ及び光学ミラーを取り付けた光ファイバーを内蔵したカテーテルを血管内に挿入し、光ファイバーの先端側に配置された光学ミラーをラジアル走査させながら、血管内に光を出射し、組織からの反射光をもとに血管の断面画像を描出するものである(例えば、特許文献2参照)。
更に、最近では、光干渉断層診断装置の改良型として、波長掃引利用の光干渉断層診断装置も利用されるようになってきている。
このように、画像診断装置には検出原理の異なる複数種類の装置があり、いずれもプローブをラジアル走査することで断面画像を抽出することを特徴としている。このため、高精度の断面画像を描出するためには、プローブからの信号の送信/受信周期と、ラジアル走査の回転周期とが完全に同期していることが望ましく、一般にラジアル走査用のモータは、プローブにて一定クロックで繰り返される送信/受信に同期して、その回転数が制御されている。
特開平6−343637号公報 特開2001−79007号公報
しかしながら、ラジアル走査用のモータは、カテーテルの屈曲度合いに応じたトルクの変動に起因して、その回転数が変動する。このため、プローブからの信号の送信/受信周期と完全に同期をとることはできない。
例えば、ラジアル走査用のモータの回転数が1800rpm(30Hz)で、1024ラインで断面画像を構築する場合、送信/受信は30.72kHzのクロックに従えばよいこととなる。しかし、ラジアル走査用のモータの回転数が0.05%変動した場合には、ラジアル走査1回転につき、送信/受信回数が1回増減することとなる。
そして、ラジアル走査1回転につき、送信/受信回数が1回増減する場合、表示される断面画像が円周方向にぶれて表示されたり、ゆっくりと回転して表示されることとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像診断装置において、プローブのラジアル走査における回転周期と、プローブからの信号の送受信周期との間で、同期がとれなかった場合でも、良質な断面画像を形成することができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る画像診断装置は以下のような構成を備える。即ち、
信号の送受信を繰り返すプローブを接続し、体腔内においてラジアル走査させることで、該プローブより体腔内での反射信号を取得し、該取得した反射信号に基づいて生成されたデータを用いて、該体腔内の断面画像を形成・表示する画像診断装置であって、
前記データを、前記信号の送受信単位でそれぞれ個別に格納する複数の格納手段と、
前記データを、前記信号の送受信のタイミングに応じて、前記信号の送受信単位でそれぞれ個別に前記格納手段に書き込む際の、書き込み処理を制御する書込制御手段と、
前記格納手段に格納された前記データを、前記ラジアル走査される前記プローブの回転角度に対応するタイミングに応じて、前記信号の送受信単位でそれぞれ読み出す際の、読み出し処理を制御する読出制御手段と、を備え、
前記書込制御手段は、
前記信号の送受信のタイミングごとに、前記読出制御手段による読み出し処理が行われていない前記格納手段のうち、生成順序が最も古いデータが格納された前記格納手段に、前記データを前記信号の送受信単位で書き込むよう制御し、
前記読出制御手段は、
前記プローブの回転角度に対応するタイミングごとに、前記書込制御手段による書き込み処理が行われていない前記格納手段のうち、生成順序が最も新しいデータが格納された前記格納手段のみから前記データを前記信号の送受信単位で1単位分だけ読み出すよう制御し、
前記断面画像は、前記読出制御手段により読み出されたデータに基づいて形成されることを特徴とする。
本発明によれば、画像診断装置において、プローブのラジアル走査における回転周期と、プローブからの信号の送受信周期との間で、同期がとれなかった場合でも、良質な断面画像を形成することができるようになる。
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
1.血管内超音波診断装置の外観構成
図1は本発明の第1の実施形態にかかる血管内超音波診断装置(100)の外観構成を示す図である。
図1に示すように、血管内超音波診断装置(100)は、カテーテル部101と、スキャナ/プルバック部102と、操作制御装置103とを備え、スキャナ/プルバック部102と操作制御装置103とは、信号線104により接続されている。
カテーテル部101は、直接血管内に挿入され、超音波振動子(不図示)を用いて血管内部の状態を測定する。スキャナ/プルバック部102は、カテーテル部101内の超音波振動子の動作を規定する。
操作制御装置103は、血管内超音波診断を行うにあたり、各種設定値を入力するための機能や、測定により得られたデータを処理し、断面画像として表示するための機能を備える。
操作制御装置103において、111は本体制御部であり、測定により得られたデータを処理したり、処理結果を出力する。111−1はプリンタ/DVDレコーダであり、本体制御部111における処理結果を印刷したり、データとして記憶したりする。
112は操作パネルであり、ユーザは該操作パネル112を介して、各種設定値の入力を行う。113はLCDモニタであり、本体制御部111における処理結果を表示する。
2.血管内超音波診断装置の機能構成
図2は、図1に示した血管内超音波診断装置100の機能構成を示す図である。
同図に示すように、血管内超音波診断装置100は、カテーテル部101と、スキャナ/プルバック部102と、操作制御装置103とを備える。
カテーテル部101は、先端内部に超音波振動子ユニット201を備えており、超音波振動子ユニット201は、カテーテル部101の先端が血管内に挿入された状態で、超音波信号送受信器221より送信されたパルス波に基づいて、超音波を血管の断面方向に送信するとともに、その反射信号(エコー)を受信し、コネクタ部202及びロータリジョイント211を介して超音波エコー信号として超音波信号送受信器221に送信する。
スキャナ/プルバック部102は、ロータリジョイント211、回転駆動装置212、直線駆動装置215を備える。カテーテル部101内の超音波振動子ユニット201は、非回転部と回転部との間を結合するロータリジョイント211により回動自在に取り付けられており、ラジアル走査モータ213により回転駆動される。超音波振動子ユニット201が血管内を円周方向に回動することで、血管内の所定の位置における断面画像の生成に必要な超音波エコー信号を検出することができる。
なお、ラジアル走査モータ213の動作は信号処理部225からモータ制御回路226を介して送信された制御信号に基づいて制御される。また、ラジアル走査モータの回転角度は、エンコーダ部214により検出される。エンコーダ部214において出力される出力パルスは、信号処理部225に入力され、表示用の信号の読み出しのタイミングに利用される。
スキャナ/プルバック部102は、更に、直線駆動装置215を備え、信号処理部225からの指示に基づいて、カテーテル部101の挿入方向の動作を規定している。
超音波信号送受信器221は、送信回路と受信回路とを備える(不図示)。送信回路は、信号処理部225から送信された制御信号に基づいて、カテーテル部101内の超音波振動子ユニット201に対してパルス波を送信する。
また、受信回路は、カテーテル部101内の超音波振動子ユニット201より超音波信号を受信する。受信された超音波信号はアンプ222により増幅される。
更に、A/D変換器224では、アンプ222より出力された超音波信号をサンプリングして、1ラインのデジタルデータ(超音波エコーデータ)を生成する。
A/D変換部224にて生成されたライン単位の超音波エコーデータは信号処理部225に入力される。信号処理部225では、超音波エコーデータを検波して、血管内の各位置での断面画像を形成し、所定のフレームレートでLCDモニタ227に出力する。
3.カテーテル部の構成
3.1 カテーテル部の全体構成
次にカテーテル部101の全体構成について図3を用いて説明する。
図3に示すように、カテーテル部101は、血管内に挿入される長尺のカテーテルシース301と、ユーザが操作するために血管内に挿入されずユーザの手元側に配置されるコネクタ302により構成される。シースの先端には、ガイドワイヤルーメン303が形成されており、カテーテルシース301は、ガイドワイヤルーメン303との接続部からコネクタ302との接続部にかけて連続する管腔として形成されている。
コネクタ302は、カテーテルシース301の基端に一体化して構成されたシースコネクタ302aと駆動シャフトの基端に設けられ、駆動シャフトを回転可能に保持するよう構成された駆動シャフトコネクタ302bとからなる。
シースコネクタ302aとカテーテルシース301の境界部には、耐キンクプロテクタ311が設けられている、これにより所定の剛性が保たれ、急激な変化による折れ曲がり(キンク)を防止することができる。また、駆動シャフトコネクタ302bには、カテーテルシース301の管腔内全体を超音波伝達液で満たすため、シリンジ(不図示)等の取り付けが可能な注入ポート312が備えられている。駆動シャフトコネクタ302bの基端は、後述するスキャナ/プルバック部102と接続可能に構成されている。
3.2 カテーテル部の先端部の構成
次にカテーテル部101の先端部の構成について図4を用いて説明する。
図4において、カテーテルシース301の管腔内部には、超音波を送受信する超音波振動子ユニット401と、それを回転させるための駆動力を伝達する駆動シャフト402とを備えるイメージングコア403がカテーテルシース301のほぼ全長にわたって挿通されている。超音波振動子ユニット401は、超音波振動子401bとそれを保持するハウジング401aからなり、当該超音波振動子401bより体腔内組織に向けて超音波が送信されるとともに、当該超音波振動子401bにて体腔内組織からの反射波が受信される。
駆動シャフト402はコイル状に形成され、その内部には信号線が配され、超音波振動子401bからコネクタ302まで伸びている。
超音波振動子401bは矩形状あるいは円形状をしており、PZT等からなる圧電材の両面に、電極を蒸着することにより形成されている。超音波振動子401bは、駆動シャフト402が回転ムラを引き起こさないように、回転軸方向の中心付近に位置するよう設置されている。
ハウジング401aは、短い円筒状のパイプの一部に切り欠き部を有した形状をしており、素材としては、金属または硬質の樹脂が好適に用いられる。成形方法としては、パイプ状のものに切削加工、レーザ加工、プレス加工などの加工を施し、切り欠き部を形成する方法や、射出成形やMIM(金属粉末射出成形)などにより直接所望の形状を得る方法がある。ハウジング401aは、内部に超音波振動子401bを有し、基端側は駆動シャフト402と接続されている。また、先端側には短いコイル状の弾性部材404が設けられている。
弾性部材404はステンレス鋼線材をコイル状に形成したものであり、弾性部材404が先端側に配されることで、イメージングコア403の回転時の安定性が向上する。また、弾性部材404またはハウジング401aの表面には金メッキが施されている。一般に、金は高いX線不透過性を有する金属であるため、当該金メッキにより、弾性部材404はカテーテルシース301が体腔内へ挿入された場合でも、X線撮像装置の映像下で造影される。これにより、ユーザは超音波振動子401bの位置を容易に知ることができる。
カテーテルシース301の先端部とガイドワイヤルーメン303との境界部には、プライミング作業で注入された超音波伝達液を外部に排出するための排出口405が設けられている。
406は補強コイルであり、カテーテルシース301の先端部分の急激な折れ曲がりを防止する目的で設けられている。
ガイドワイヤルーメン303は、ガイドワイヤが挿入可能な孔を有する。ガイドワイヤルーメン303は、予め体腔内に挿入され、カテーテルシース301を患部まで導くために使用される。
駆動シャフト402は、カテーテルシース301に対して回転及びスライド動作することが可能であり、柔軟で、かつ回転をよく伝達できる特性をもつ、例えば、ステンレス等の金属線からなる多重多層密着コイル等により構成されている。
駆動シャフト402の回転により管腔内は、360度観察可能となるが、更に広範囲を観察するには、駆動シャフト402を軸方向にスライドさせればよい。
図5は、駆動シャフト402をカテーテルシース301に対して相対的にスライドさせた様子を示す図である。同図に示すように、シースコネクタ302aは固定した状態で、駆動シャフトコネクタ302bを基端側に(矢印501方向に)スライドさせれば、内部の駆動シャフト402やその先端に固定された超音波振動子ユニット401が軸方向にスライドすることとなる。この軸方向のスライドは、ユーザが手動で行ってもよいし、電動で行っても良い。なお、駆動シャフトコネクタ302bの先端側には、高速回転する駆動シャフト402が露出しないように、保護内管502が設けられている。
4.信号処理部の構成
次に信号処理部225の構成について説明する。図6は、血管内超音波診断装置100の信号処理部225の機能構成を示す図である。
図6において、604は制御部であり、血管内超音波診断装置100全体を統括的に制御する。605は送信部であり、超音波信号送受信器221に対して動作指示を送る。
601はラインメモリ部である。ラインメモリ部601では、超音波信号送受信器221よりアンプ222、A/D変換器224を介して送信された超音波エコーデータを送受信単位(ライン単位)で順次受信し、一時的に保持する。
ラインメモリ601に一時的に保持された超音波エコーデータは、必要に応じて(制御部604からの指示に基づいて)、エンコーダ部214からの出力パルスに合わせて読み出され、信号後処理部602に送られる。なお、ラインメモリ部601の構成ならびにラインメモリ部601への書き込み動作、ラインメモリ部601からの読み出し動作についての詳細は後述する。
602は信号後処理部であり、ラインメモリ部601より読み出された超音波エコーデータに対して対数変換、フレーム相関、ガンマ補正、コントラスト調整、シャープネスフィルタ等の処理を行い、画像構築部603に出力する。
画像構築部603では、超音波の送受信単位(ライン単位)の超音波エコーデータ列をビデオ信号に変換する。これにより、LCDモニタ227に表示する断面画像を形成する。
5.血管内超音波診断時のカテーテル部101の動作
図7は血管内超音波診断時のカテーテル部101の動作を説明するための模式図である。図7(a)、(b)はそれぞれカテーテル部101が挿入された状態の血管の断面図および斜視図である。
図7(a)において、701はカテーテル部101が挿入された血管断面を示している。上述のように、カテーテル部101はその先端内部に超音波振動子401bが取り付けられており、ラジアル走査モータ213により矢印702方向に回転する。
超音波振動子401bからは、各回転角度にて超音波の送信/受信が行われる。ライン1、2、・・・1024は各回転角度における超音波の送信方向を示している。本実施形態では、超音波振動子401bが所定の血管断面(701)にて360度回動する間に、1024回の超音波の送信/受信が断続的に行われる。なお、360度回動する間における超音波の送信/受信回数は特にこれに限られず、任意に設定可能であるものとする。このように、超音波振動子401bを回転させながら信号の送信/受信を繰り返すスキャン(走査)を一般にラジアルスキャン(ラジアル走査)という。
このような超音波の送信/受信は、血管内を矢印703方向(図7(b))に進みながら行われる。
6.ラインメモリ部601における処理
6.1 ラインメモリ部601の構成及び処理の概要
本発明の第1の実施形態にかかる血管内超音波診断装置100のラインメモリ部601の構成及び処理の概要について説明する。
図8は、本実施形態にかかる血管内超音波診断装置100のラインメモリ部601の構成ならびに処理の概要を模式的に示したものである。
同図に示すように、ラインメモリ部601は、3ライン分のラインメモリ(801〜803)から構成される。超音波エコーデータは送信/受信単位(ライン単位)でラインメモリ部に入力される。入力された超音波エコーデータは、超音波振動子送信/受信のタイミングに同期して、ラインメモリに書き込まれる。
ここで、書き込みは、読み出し中でないラインメモリのうち、最も古い超音波エコーデータが格納されているラインメモリに対して行う。このとき、すでに書き込まれている古い超音波エコーデータは削除される。
また、ラインメモリからの超音波エコーデータは、エンコーダ部214からの出力パルスに同期して読み出される。読み出しは、読み出し時に書き込み中でないラインメモリのうち、最も新しい超音波エコーデータが格納されているラインメモリに対して行う。
図8の(a)〜(d)を用いて具体的に説明する。図8(a)は、ラインメモリA(801)に超音波エコーデータ1が格納され、ラインメモリB(802)に超音波エコーデータ2が格納され、ラインメモリCに超音波エコーデータ0が格納された状態を示している。
このとき、超音波エコーデータ3が入力されたとする。超音波エコーデータ3が入力された時点で、いずれのラインメモリについても超音波エコーデータの読み出しが行われていなかったとすると、ラインメモリA(801)〜ラインメモリC(802)のうち、最も古い超音波エコーデータが含まれているラインメモリを判定する。
ここで、超音波エコーデータが超音波エコーデータ0→超音波エコーデータ1→超音波エコーデータ2の順に古いとする。すると、最も古い超音波エコーデータが格納されているラインメモリは、ラインメモリC(803)となることから、超音波エコーデータ3はラインメモリC(803)に書き込まれる。
超音波エコーデータ3の書き込み中に、エンコーダ部214からの出力パルスを受信すると、超音波エコーデータの読み出しが開始される。このとき、ラインメモリC(803)は書き込み中であるため、ラインメモリA(801)またはラインメモリB(802)のいずれかが読み出しの対象となる。
ここで、ラインメモリA(801)に格納されている超音波エコーデータとラインメモリB(802)に格納されている超音波エコーデータとを比較すると、超音波エコーデータ2の方が新しいことから、ラインメモリB(802)に格納されている超音波エコーデータ2が読み出される。
図8(b)は、超音波エコーデータ3の書き込みならびに超音波エコーデータ2の読み出しが完了した状態を示している。
続いて図8(c)に示すように、超音波エコーデータ4が入力されたとする。超音波エコーデータが入力された時点で、いずれのラインメモリについても超音波エコーデータの読み出しが行われていなかったとすると、ラインメモリA〜ラインメモリCのうち、最も古い超音波エコーデータが格納されているラインメモリを判定する。
すると、最も古い超音波エコーデータが格納されているラインメモリは、ラインメモリAとなることから、超音波エコーデータ4はラインメモリAに書き込まれる。
超音波エコーデータ4の書き込み中に、エンコーダ部214からの出力パルスを受信すると、超音波エコーデータの読み出しが開始される。このとき、ラインメモリAは書き込み中であるため、ラインメモリBまたはラインメモリCのいずれかが読み出しの対象となる。
ここで、ラインメモリBに格納されている超音波エコーデータとラインメモリCに格納されている超音波エコーデータとを比較すると、超音波エコーデータ3の方が新しいことから、ラインメモリCに格納されている超音波エコーデータ3が読み出される。
図8(d)は、超音波エコーデータ4の書き込みならびに超音波エコーデータ3の読み出しが完了した状態を示している。以下、同様の処理が繰り返される。
6.2 上記信号処理を実現するための処理の流れ
次に上記信号処理を実現するためのラインメモリ部601における処理の流れについて説明する。なお、以下では、1回転あたりのライン数を1024として説明する。
図9は、ラインメモリ部601における書き込み処理の流れを示すフローチャートである。ステップS901では、ライン単位での超音波エコーデータの入力があったか否かを判定する。入力が無い場合には、入力されるまで待機する。一方、入力があった場合には、ステップS902に進み、ラインメモリ部601の各ラインメモリのうち、読み出し処理が行われていないラインメモリであって、最も古い超音波エコーデータが格納されているラインメモリを判定する。
ステップS902において、ラインメモリAであると判定された場合には、ステップS903に進む。また、ラインメモリBであると判定された場合には、ステップS904に進む。更に、ラインメモリCであると判定された場合には、ステップS905に進む。
ステップS903では、ステップS901において入力された超音波エコーデータをラインメモリAに書き込む。また、ステップS904では、ステップS901において入力された超音波エコーデータをラインメモリBに書き込む。更に、ステップS905では、ステップS901において入力された超音波エコーデータをラインメモリCに書き込む。以上の処理を、超音波エコーデータが入力されるたびに実施する。
図10は、ラインメモリ部601における読み出し処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1001では、エンコーダ部214からの出力パルスを受信したか否かを判定する。受信していない場合には、受信するまで待機する。一方、受信があった場合には、ステップS1002に進み、ラインメモリ部601の各ラインメモリのうち、書き込み処理が行われていないラインメモリであって、最も新しい超音波エコーデータが格納されているラインメモリを判定する。
ステップS1002において、ラインメモリAであると判定された場合には、ステップS1003に進む。また、ラインメモリBであると判定された場合には、ステップS1004に進む。更に、ラインメモリCであると判定された場合には、ステップS1005に進む。
ステップS1003では、ラインメモリAに格納されている超音波エコーデータを読み出す。また、ステップS1004では、ラインメモリBに格納されている超音波エコーデータを読み出す。更に、ステップS1005では、ラインメモリCに格納されている超音波エコーデータを読み出す。以上の処理を、超音波エコーデータが入力されるたびに実施する。
6.3 ラインメモリ部601における書き込み/読み出し処理の実施例
次にラインメモリ部601における書き込み/読み出し処理の実施例について、図11、図12A及び図12Bを用いて説明する。
6.3.1 同期している場合
図11は、エンコーダ部214の出力パルスと超音波振動子送信/受信タイミングとが同期している場合のタイミングチャートを示す図である。同図において、1101は超音波振動子の送信タイミングを規定するトリガー信号のタイミングを示している。
1102は、トリガー信号1101に基づいて送信された超音波に対する、体腔内の生体組織からの反射波(超音波エコー)の受信タイミングを示している。1103は、超音波エコーに基づいて生成された超音波エコーデータの生成タイミングを示している。
一方、1104は、エンコーダ部214の出力パルスのタイミングを示している。また、1105は、ラインメモリ部601における読み出しタイミングを示している。
図11のように、エンコーダ部214の出力パルスと超音波振動子の送信/受信タイミングとが同期している場合には、ラインメモリ部601に書き込まれた超音波エコーデータが過不足無く読み出されることとなる。
6.3.2 同期していない場合(ラジアル走査用のモータが送受信のタイミングより遅れている場合)
図12Aは、エンコーダ部214の出力パルスと超音波振動子送信/受信タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。図12Aは、ラジアル走査用のモータが遅れる等の理由で、エンコーダ部214の出力パルスが、超音波エコーデータの生成タイミングに対して遅れている場合を示している。
エンコーダ部214の出力パルスが超音波エコーデータの生成タイミングに対して遅れているため、Data3の読み出しがなされることなく、Data4の読み出しが行われた様子を示している。
つまり、超音波エコーデータ(1103)としてData3が生成されたにも関わらず、Data3が読み出される前に、Data4が生成され、ラインメモリ部601に格納されてしまっている。このため、エンコーダ部214の出力パルスを受信した時点(タイミング1201)で、最も新しい超音波エコーデータは、Data3ではなくData4と判定されることとなる。この結果、Data3は読み出されることなく、Data4が読み出される。
なお、Data3は、その後に生成される超音波エコーデータにより上書きされるため、断面画像の形成に利用されることはない。
6.3.3 同期していない場合(ラジアル走査用のモータが送受信のタイミングより進んでいる場合)
図12Bは、エンコーダ部214の出力パルスと超音波振動子の送信/受信タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。図12Bは、ラジアル走査用のモータが速い等の理由で、エンコーダ部214の出力パルスが、超音波エコーデータの生成タイミングに対して進んでいる場合を示している。
エンコーダ部214の出力パルスが、超音波エコーデータの生成タイミングに対して進んでいるため、本来、Data4が読み出されるタイミングで、Data4の超音波エコーデータの生成が完了しておらず、再度、Data3の読み出しが行われた様子を示している。
つまり、エンコーダ部214の出力パルスを受信したタイミング(1202)で、最も新しい超音波エコーデータは、Data3であると判定されるため、再度、Data3の読み出しが行われることとなる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる血管内超音波診断装置によれば、プローブのラジアル走査における回転周期と、プローブからの超音波の送受信周期との間で、同期がとれていなかった場合でも、プローブのラジアル走査における回転周期に従って、適切な超音波エコーデータの読み出しが行われることとなる。
この結果、従来のように、断面画像が円周方向にぶれて表示されたり、ゆっくりと回転して表示されるといった不都合が解消される。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、血管内超音波診断装置において、超音波振動子のラジアル走査を高速化した場合の、信号処理部の処理について説明した。しかしながら、本発明は特に血管内超音波診断装置に限定されるものではなく、他の画像診断装置においても適用可能である。そこで、本実施形態では、光干渉断層診断装置に適用した場合について説明する。
1.光干渉断層診断装置の測定原理
はじめに光干渉断層診断装置の測定原理について簡単に説明する。一般に光は電磁波であるため、重畳させた場合に干渉するという性質を有する。干渉しやすいか干渉しにくいかの干渉性能はコヒーレンスとも呼ばれ、一般的な光干渉断層診断装置では、干渉性の低い低コヒーレンス光(低干渉性光)が利用される。
低コヒーレンス光は、横軸に時間、縦軸に電場をとった場合、図13(a)の1301、1302に示すように、ランダムな信号となる。同図における各々の山は波連と呼ばれ、波連は一つ一つが相互に独立な位相と振幅を持っている。このため、図13(a)のように同じ波連同士が重なった場合は(1301と1302)干渉して強めあう一方(1303参照)、わずかな時間遅れがあった場合には(図13(b)の1304と1305)、打ち消しあって、干渉が観測されなくなる(図13(b)の1306参照)。
光干渉断層診断装置は、かかる性質を利用したものであり、図14に装置の基本原理を示す。同図に示すように、低干渉性光源1401から出た光をビームスプリッタ1404で分割し、それぞれを参照ミラー1402と測定対象1403に向かわせる。このとき、測定対象側から戻ってくる反射光には、物体表面で反射した光や、物体内部の浅い位置で反射した光、物体内部の深部で反射した光など様々な位置からの反射光が含まれる。
しかし、入射光が低干渉性光であるため、干渉が観測される反射光は、ビームスプリッタ1404から参照ミラー1402までの距離をL、コヒーレンス長をΔLとすると、ビームスプリッタ1404からの距離がL+ΔL/2の位置に存在する反射面からの反射光のみとなる。
したがって、ビームスプリッタ1404から参照ミラー1402までの距離を変えれば、検出器1405ではその距離に対応した物体内反射面からの反射光のみを選択的に検出することができる。そして、各距離に応じた反射光の強度に基づいて、物体内部の構造情報を可視化することで断面画像を形成することができる。
2.光干渉断層診断装置の外観構成
光干渉断層診断装置の外観構成は、上記第1の実施形態において説明した血管内超音波診断装置(図1参照)と同様であるため、説明は省略する。
3.光干渉断層診断装置の機能構成
本実施形態にかかる光干渉断層診断装置(1500)の機能構成について図15を用いて説明する。
1509は超高輝度発光ダイオード等の低干渉性光源である。低干渉性光源1509は、その波長が1310nm程度で、その可干渉距離(コヒーレント長)が数μm〜10数μm程度であるような短い距離範囲でのみ干渉性を示す低干渉性光を出力する。
このため、この光を2つに分岐した後、再び混合した場合には分岐した点から混合した点までの2つの光路長の差が17μm程度の短い距離範囲内の場合には干渉光として検出され、それよりも光路長の差が大きい場合には干渉光が検出されない。
低干渉性光源1509の光は、第1のシングルモードファイバ1528の一端に入射され、先端面側に伝送される。第1のシングルモードファイバ1528は、途中の光カップラ部1508で第2のシングルモードファイバ1529と光学的に結合されている。従って、この光カップラ部1508で2つに分岐されて伝送される。
第1のシングルモードファイバ1528の光カップラ部1508より先端側には、非回転部と回転部との間を結合し、光を伝送する光ロータリジョイント1503が設けられている。
更に、光ロータリジョイント1503内の第3のシングルモードファイバ1530の先端には、光プローブのコネクタ部1502が着脱自在に接続されている。これにより光プローブ1501内に挿通され回転駆動可能な第4のシングルモードファイバ1531に、低干渉性光源1509からの光が伝送される。
伝送された光は、光プローブ1501の先端側から体腔内の生体組織側にラジアル走査しながら照射される。そして、生体組織側の表面あるいは内部で散乱した反射光の一部は光プローブ1501により取り込まれ、逆の光路を経て第1のシングルモードファイバ1528側に戻り、光カップラ部1508によりその一部が第2のシングルモードファイバ1529側に移り、第2のシングルモードファイバ1529の一端から光検出器(例えばフォトダイオード1510)に入射される。なお、光ロータリジョイント1503の回転部側は回転駆動装置1504のラジアル走査モータ1505により回転駆動される。また、ラジアル走査モータ1505の回転角度は、エンコーダ部1506により検出される。更に、光ロータリジョイント1503は、直線駆動装置1507を備え、信号処理部1514からの指示に基づいて、カテーテル部101の挿入方向の動作を規定している。
また、第2のシングルモードファイバ1529の光カップラ部1508より先端側には、基準光の光路長を変える光路長の可変機構1516が設けてある。
この光路長の可変機構1516は生体組織の深さ方向の検査範囲に相当する光路長を高速に変化させる第1の光路長変化手段と、光プローブを交換して使用した場合の個々の光プローブの長さのばらつきを吸収できるように、その長さのバラツキに相当する光路長を変化させる第2の光路長の変化手段とを備えている。
第2のシングルモードファイバ1529の先端に対向して、この先端とともに1軸ステージ1520上に取り付けられ、矢印1523に示す方向に移動自在のコリメートレンズ1521を介して、グレーティング1519が配置されている。また、このグレーティング1519(回折格子)と対応するレンズ1518を介して微小角度回動可能なガルバノメータ1517が第1の光路長変化手段として取り付けられている。このガルバノメータミラー1517はガルバノメータコントローラ1524により、矢印1522方向に高速に回転される。
ガルバノメータミラー1517はガルバノメータのミラーにより光を反射させるものであり、参照ミラーとして機能する。ガルバノメータに交流の駆動信号を印加することによりその可動部分に採りうけたミラーを高速に回転させるよう構成されている。
つまり、ガルバノメータコントローラ1524より、ガルバノメータに対して駆動信号が印加され、該駆動信号により矢印1522方向に高速に回転することで、基準光の光路長が、生体組織の深さ方向の検査範囲に相当する光路長だけ高速に変化することとなる。この光路長の変化の一周期(一走査)が、一ライン(ライン単位)分の干渉光データを生成する周期となる。
一方、1軸ステージ1520は光プローブ1501を交換した場合に、光プローブの光路長のバラツキを吸収できるだけの光路長の可変範囲を有する第2の光路長変化手段を形成する。さらに、1軸ステージ1520はオフセットを調整する調整手段としての機能も備えている。例えば、光プローブ1501の先端が生体組織の表面に密着していない場合でも、1軸ステージ1520により光路長を微小変化させることにより、生体組織の表面位置から干渉する状態に設定することが可能となる。
光路長の可変機構1516で光路長が変えられた光は第2のシングルモードファイバ1529の途中に設けた光カップラ部1508で第1のシングルモードファイバ1538側から漏れた光と混合されて、フォトダイオード1510にて受光される。
フォトダイオード1510にて受光された光は光電変換され、アンプ1511により増幅された後、復調器1512に入力される。この復調器1512では干渉した光の信号部分のみを抽出する復調処理を行い、その出力はA/D変換器1513に入力される。
A/D変換器1513では、干渉光信号を200ポイント分サンプリングして1ラインのデジタルデータ(干渉光データ)を生成する。サンプリング周波数は、光路長の1走査の時間を200で除した値である。
A/D変換器1513で生成されたライン単位の干渉光データは、信号処理部1514に入力される。この信号処理部1514では深度方向の干渉光データをビデオ信号に変換することにより、血管内の各位置での断面画像を形成し、所定のフレームレートでLCDモニタ1527に出力する。
なお、信号処理部1514は位置制御装置1526と接続されている。信号処理部1514は位置制御装置1526を介して1軸ステージ1520の位置の制御を行う。また、信号処理部1514はモータ制御回路1525と接続され、ラジアル走査モータ1505の回転駆動を制御する。
また、信号処理部1514は、参照ミラー(ガルバノメータミラー)の光路長の走査を制御するガルバノメータコントローラ1524と接続され、ガルバノメータコントローラ1524は信号処理部1514へ駆動信号を出力し、モータ制御回路1525はこの同期信号に基づいてガルバノメータコントローラ1524と同期をとる。しかしながら、血管中等におけるトルクの変動などによって、この同期がずれることがある。
4.カテーテル部の構成
カテーテル部101の全体構成は、上記第1の実施形態において説明した血管内超音波診断装置のカテーテル部の構成と同じであるため説明は省略し、カテーテル部101の先端部の構成の相違点について、図16を用いて説明する。
図16は、本実施形態にかかる光干渉断層診断装置1500のカテーテル部101の先端部の構成を示す図である。
図16において、カテーテルシース301の管腔内部には、低干渉性光を照射/受光する光プローブ1601が設けられている。光プローブ1601は、側方照射のためのプリズムまたはミラー1601bが設けられている。光プローブ1601は、プリズムまたはミラー1601bとそれを保持するハウジング1601aからなり、プリズムまたはミラー1601bより体腔内組織にむけて低干渉性光が照射されるとともに、当該プリズムまたはミラー1601bにて体腔内からの反射光を受ける。
また、駆動シャフト402の内部には、光ファイバが配され、ハウジング1601aからコネクタ部1502まで伸びている。なお、本実施形態における光干渉断層診断装置においては、事前の生理食塩水の注入(プライミング作業)は必ずしも必要でないため、カテーテルシース301の先端部とガイドワイヤルーメン303との境界部に形成されるプライミング用の排出口405はなくても良い。
5.信号処理部の構成
次に信号処理部1514の構成について説明する。図17は、光干渉断層診断装置1500の信号処理部1514の機能構成を示す図である。
図17において、1706は制御部であり、光干渉断層診断装置1500全体を統括的に制御する。
1701はラインメモリ部である。ラインメモリ部1701では、フォトダイオード1510より復調器1512、A/D変換器1513を介して送信された干渉光データを光路長の変化の周期単位(ライン単位)で順次受信し、一時的に保持する。
ラインメモリ601に一時的に保持された干渉光データは、必要に応じて(制御部1704からの指示に基づいて)、エンコーダ部1506からの出力パルスに合わせて読み出され、信号後処理部1702に送られる。なお、ラインメモリ部1701の構成ならびにラインメモリ部1701への書き込み動作、ラインメモリ部1701からの読み出し動作についての詳細は後述する。
1702は信号後処理部であり、ラインメモリ部1701より読み出された干渉光データに対してフレーム相関、ガンマ補正、コントラスト調整、シャープネスフィルタ等の処理を行い、画像構築部1703に出力する。
画像構築部1703では、低干渉性光の光路長走査単位(ライン単位)の干渉光データ列をビデオ信号に変換する。これにより、LCDモニタ1527に表示する断面画像を形成する。
6.ラインメモリ部1701における処理
6.1 ラインメモリ部1701の構成及び処理の概要
本発明の第2の実施形態にかかる光干渉断層診断装置1500のラインメモリ部1701の構成及び処理の概要について説明する。
図18は、本実施形態にかかる光干渉断層診断装置1500のラインメモリ部1701の構成ならびに処理の概要を模式的に示したものである。
同図に示すように、ラインメモリ部1701は、3ライン分のラインメモリ(1801〜1803)から構成される。干渉光データは光路長走査単位(ライン単位)でラインメモリ部1701に入力される。入力された干渉光データは、ラインメモリに書き込まれる。
ここで、書き込みは、読み出し中でないラインメモリのうち、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリに対して行う。このとき、すでに書き込まれている古い干渉光データは削除される。
また、ラインメモリからの干渉光データは、エンコーダ部1506からの出力パルスに同期して読み出される。読み出しは、読み出し時に書き込み中でないラインメモリのうち、最も新しい干渉光データが格納されているラインメモリに対して行う。
図18の(a)〜(d)を用いて具体的に説明する。図18(a)は、ラインメモリA(1801)に干渉光データ1が格納され、ラインメモリB(1802)に干渉光データ2が格納され、ラインメモリCに干渉光データ0が格納された状態を示している。
このとき、干渉光データ3が入力されたとする。干渉光データ3が入力された時点で、いずれのラインメモリについても干渉光データの読み出しが行われていなかったとすると、ラインメモリA(1801)〜ラインメモリC(1802)のうち、最も古い干渉光データが含まれているラインメモリを判定する。
ここで、干渉光データが干渉光データ0→干渉光データ1→干渉光データ2の順に古いとする。すると、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリは、ラインメモリC(1803)となることから、干渉光データ3はラインメモリC(1803)に書き込まれる。
干渉光データ3の書き込み中に、エンコーダ部1506からの出力パルスを受信すると、干渉光データの読み出しが開始される。このとき、ラインメモリC(1803)は書き込み中であるため、ラインメモリA(1801)またはラインメモリB(1802)のいずれかが読み出しの対象となる。
ここで、ラインメモリA(1801)に格納されている干渉光データとラインメモリB(1802)に格納されている干渉光データとを比較すると、干渉光データ2の方が新しいことから、ラインメモリB(1802)に格納されている干渉光データ2が読み出される。
図18(b)は、干渉光データ3の書き込みならびに干渉光データ2の読み出しが完了した状態を示している。
続いて図18(c)に示すように、干渉光データ4が入力されたとする。干渉光データが入力された時点で、いずれのラインメモリについても干渉光データの読み出しが行われていなかったとすると、ラインメモリA〜ラインメモリCのうち、最も古い干渉光データ含まれているラインメモリを判定する。
すると、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリは、ラインメモリAとなることから、干渉光データ4はラインメモリAに書き込まれる。
干渉光データ4の書き込み中に、エンコーダ部1506からの出力パルスを受信すると、干渉光データの読み出しが開始される。このとき、ラインメモリAは書き込み中であるため、ラインメモリBまたはラインメモリCのいずれかが読み出しの対象となる。
ここで、ラインメモリBに格納されている干渉光データとラインメモリCに格納されている干渉光データとを比較すると、干渉光データ3の方が新しいことから、ラインメモリCに格納されている干渉光データ3が読み出される。
図18(d)は、干渉光データ4の書き込みならびに干渉光データ3の読み出しが完了した状態を示している。以下、同様の処理が繰り返される。
6.2 上記信号処理を実現するための処理の流れ
次に上記信号処理を実現するためのラインメモリ部1701における処理の流れについて説明する。なお、以下では、1回転あたりのライン数を1024として説明する。
図19Aは、ラインメモリ部1701における書き込み処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1901では、ライン単位での干渉光データの入力があったか否かを判定する。入力が無い場合には、入力されるまで待機する。一方、入力があった場合には、ステップS1902に進み、ラインメモリ部1701の各ラインメモリのうち、読み出し処理が行われていないラインメモリであって、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリを判定する。
ステップS1902において、ラインメモリAであると判定された場合には、ステップS1903に進む。また、ラインメモリBであると判定された場合には、ステップS1904に進む。更に、ラインメモリCであると判定された場合には、ステップS1905に進む。
ステップS1903では、ステップS1901において入力された干渉光データをラインメモリAに書き込む。また、ステップS1904では、ステップS1901において入力された干渉光データをラインメモリBに書き込む。更に、ステップS1905では、ステップS1901において入力された干渉光データをラインメモリCに書き込む。以上の処理を、干渉光データが入力されるたびに実施する。
図19Bは、ラインメモリ部1701における読み出し処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1911では、エンコーダ部1506からの出力パルスを受信したか否かを判定する。受信していない場合には、受信するまで待機する。一方、受信があった場合には、ステップS1912に進み、ラインメモリ部1701の各ラインメモリのうち、書き込み処理が行われていないラインメモリであって、最も新しい干渉光データが格納されているラインメモリを判定する。
ステップS1912において、ラインメモリAであると判定された場合には、ステップS1913に進む。また、ラインメモリBであると判定された場合には、ステップS1914に進む。更に、ラインメモリCであると判定された場合には、ステップS1915に進む。
ステップS1913では、ラインメモリAに格納されている干渉光データを読み出す。また、ステップS1914では、ラインメモリBに格納されている干渉光データを読み出す。更に、ステップS1915では、ラインメモリCに格納されている干渉光データを読み出す。以上の処理を、干渉光データが入力されるたびに実施する。
6.3 ラインメモリ部1701における書き込み/読み出し処理の実施例
次にラインメモリ部1701における書き込み/読み出し処理の実施例について、図20A及び図20Bを用いて説明する。
6.3.1 同期していない場合(ラジアル走査用のモータが参照ミラーの光路長変化周期より遅れている場合)
図20Aは、エンコーダ部1506の出力パルスと光路長走査タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。
同図において、2001は参照ミラーの光路長走査タイミングを規定するトリガー信号のタイミングを示している。
2002は、トリガー信号2001に基づいて光路長を走査された低干渉性光に対する、体腔内の生体組織からの反射光の受光信号を示している。2003は、反射光に基づいて生成された干渉光データ信号を示している。
図20Aは、ラジアル走査用のモータが遅れる等して、エンコーダ部1506の出力パルスが、干渉光データの生成周期(光路長走査)タイミングに対して遅れている場合を示している。
エンコーダ部1506の出力パルスが干渉光データの生成周期に対して遅れているため、Data3の読み出しがなされることなく、Data4の読み出しが行われた様子を示している。
つまり、干渉光データ(2003)としてData3が生成されたにも関わらず、Data3が読み出される前に、Data4が生成され、ラインメモリ部1701に格納されてしまっている。このため、エンコーダ部1506の出力パルスを受信した時点(タイミング2011)で、最も新しい干渉光データは、Data3ではなくData4と判定されることとなる。この結果、Data3は読み出されることなく、Data4が読み出される。
なお、Data3は、その後に生成される干渉光データにより上書きされるため、断面画像の形成に利用されることはない。
6.3.2 同期していない場合(ラジアル走査用のモータが参照ミラーの光路長変化周期より進んでいる場合)
図20Bは、エンコーダ部1506の出力パルスと光路長走査タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。図20Bは、ラジアル走査用のモータが進み、エンコーダ部1506の出力パルスが、干渉光データの生成周期に対して進んでいる場合を示している。
エンコーダ部1506の出力パルスが、干渉光データの生成周期に対して進んでいるため、本来、Data4が読み出されるタイミングで、Data4の干渉光データの生成が完了しておらず、再度、Data3の読み出しが行われた様子を示している。
つまり、エンコーダ部1506のの出力パルスを受信したタイミング(2012)で、最も新しい干渉光データは、Data3であると判定されるため、再度、Data3の読み出しが行われることとなる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる光干渉断層診断装置によれば、プローブのラジアル走査における回転周期と、プローブからの干渉光データの生成周期との間で、同期がとれていなかった場合でも、プローブのラジアル走査における回転周期に従って、適切な干渉光データの読み出しが行われることとなる。
この結果、従来のように、断面画像が円周方向にぶれて表示されたり、ゆっくりと回転して表示されるといった不都合が解消される。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、光干渉断層診断装置に適用した場合について説明したが、本発明は、これに限られず波長掃引利用の光干渉断層診断装置に適用しても良い。以下、波長掃引利用の光干渉断層診断装置に適用した場合について説明する。
1.波長掃引利用の光干渉断層診断装置の測定原理
はじめに波長掃引利用の光干渉断層診断装置の測定原理について簡単に説明する。なお、波長掃引利用の光干渉断層診断装置は、上記第3の実施形態において説明した光干渉断層診断装置の測定原理(図13、図14)と光干渉を利用する点において基本的に同じである。そこで、ここでは光干渉断層診断装置との相違点を中心に説明する。
光干渉断層診断装置との測定原理上の相違点は光源にあり、第1にコヒーレント長が異なる。つまり、光干渉断層診断装置の光源は、コヒーレント長が10μm〜20μm程度の低干渉性光を用いるのに対して、波長掃引利用の光干渉断層診断装置の光源には、コヒーレント長が4〜10mm程度のものが用いられる。
これは、光干渉断層診断装置の場合、生体組織の深さ方向の検査範囲は、参照ミラーの可動範囲に依存するのに対して、波長掃引利用の光干渉断層診断装置の場合、生体組織の深さ方向の検査範囲は、コヒーレント長に依存するからである。そして、血管等の生体組織の深さ方向の全範囲を網羅するために、波長掃引利用の光干渉断層診断装置では、コヒーレント長の比較的長い光源が用いられる。
光源の第2の相違点は、波長掃引利用の光干渉断層診断装置の場合、異なる波長を持つ光が連続的に照射される点にある。
第2の実施形態にかかる光干渉断層診断装置の場合、生体組織の深さ方向の各点からの反射光の抽出は、参照ミラーの移動により実現し、測定対象の深さ方向の分解能は、照射する光のコヒーレント長に依存していた。
これに対して、波長掃引利用の光干渉断層装置の場合、連続的に波長を変化させた光を照射し、生体組織の深さ方向の各点からの反射光の強度は、干渉光の周波数成分の違いに基づいて行うことを特徴としている。
一般的に、掃引する光の周波数(波長の逆数)を式1に示す時間関数として考えると、干渉光の強度は式2に示す時間関数として表現できる。このとき、Δxは参照光と対象光の光路差を示し、Δfは単位時間における周波数の変化率を示すものである。また、A、B、Cは定数を示す。
(式1)f(t)=fα+Δft
(式2)I(t)=A+Bcos(CΔx(fα+Δft))
式2からわかるように、干渉光強度I(t)の時間変化の周波数成分は光路差Δxと波長掃引の周波数変化Δfで表される。したがって、干渉光の周波数成分がわかれば、光路差ごとの干渉光強度がわかることになり、波長掃引の1周期により、1ライン分の信号を得ることができる。
これにより、1ライン分の信号を取得するのに要する時間が短くなり、また、描画深度を深くすることができる。
図21は、波長掃引利用の光干渉断層診断装置の基本原理を示す図である。同図において光源2101は、Swept Laserである。
光源2101より順次出力された異なる波長を有する光は、ビームスプリッタ2104で分割され、それぞれを参照ミラー2102と測定対象2103に向かう。このとき測定対象2103側から戻ってくる反射光には、物体表面での反射光や、物体内部の浅い位置で反射した光、物体内部の深部で反射した光など様々な位置からの反射光が含まれる。
上述のように、検出器2105において、観測された干渉光を周波数分解することで、測定対象の深さ方向の特定の位置での構造情報を可視化することが可能となる。この結果、1周期の波長掃引で1ライン分のデータが得られることとなり、断面画像を形成することができる。
なお、光源2101より出力される光は、コヒーレント長が4〜6mm程度あるため、測定対象の深さ方向の検査範囲が全て網羅できるため、参照ミラーを動作させる必要は無く、参照ミラー2102は一定の距離に固定して配されることとなる。
このように参照ミラーを機械的に動かす必要がないので、波長掃引利用の光干渉断層診断装置の場合、光干渉断層診断装置と比べて1ライン分の信号を取得するのに要する時間が短くなり、フレームレートを上げることができる。光干渉断層診断装置における最大フレームレートが15fr/sであるのに対し、波長掃引利用の光干渉断層診断装置のフレームレートは30〜200fr/s程度である。
もともと光干渉断層診断装置や波長掃引利用の光干渉断層診断装置の場合、血球成分への光の吸収を避け、良好な画像を取得するために、診断時には血液を排除しなければならない。このため、フレームレートが低いと血液を排除しておく時間を長くしなければならず、臨床上問題がある。これに対して、波長掃引利用の光干渉断層診断装置の場合、数秒間の血液排除で血管の軸方向に30mm以上の画像を取得することができるため、臨床上の問題を低減させることができるというメリットがある。
2.波長掃引利用の光干渉断層診断装置の機能構成
図22は、波長掃引利用の光干渉断層診断装置2200の機能構成を示す図である。以下、上記第3の実施形態において図15を用いて説明した光干渉断層診断装置との相違点を中心に説明する。
2208は光源であり、Swept Laserが用いられる。Swept Laser2208は、SOA2216(semiconductor optical amplifier)とリング状に結合された光ファイバ2217とポリゴンスキャニングフィルタ(2208b)よりなる、Extended−cavity Laserの一種である。
SOA2216から出力された光が、光ファイバ2217を進み、ポリゴンスキャニングフィルタ2208bに入り、ここで波長選択された光が、SOA2216で増幅され、最終的にcoupler2214から出力される。
ポリゴンスキャニングフィルタ2208bは、光を分光する回折格子2212とポリゴンミラー2209との組み合わせで波長を選択する。回折格子2212により分光された光を2枚のレンズ(2210、2211)によりポリゴンミラー2209の表面に集光させる。これによりポリゴンミラー2209と直交する波長の光のみ同一の光路を戻り、ポリゴンスキャニングフィルタ2208bから出力され、ミラーを回転させることで、波長の時間掃引を行う。
ポリゴンミラー2209は、例えば、32面体のミラーが使用され、回転数が50000rpm程度である。ポリゴンミラー2209と回折格子2212とを組み合わせたユニークな波長掃引方式により、高速、高出力の波長掃引が可能である。
Coupler2214から出力されたSwept Laser2208の光は、第1のシングルモードファイバ2230の一端に入射され、先端面側に伝送される。第1のシングルモードファイバ2230は、途中の光カップラ部2226で第2のシングルモードファイバ2231と光学的に結合されている。従って、この光カップラ部2226で2つに分岐されて伝送される。
第1のシングルモードファイバ2230の光カップラ部2226より先端側には、非回転部と回転部との間を結合し、光を伝送する光ロータリジョイント2203が設けられている。
更に、光ロータリジョイント2203内の第3のシングルモードファイバ2232の先端には、光プローブのコネクタ部2202が着脱自在に接続されている。これにより光プローブ2201内に挿通され回転駆動可能な第4のシングルモードファイバ2233に、光源2208からの光が伝送される。
伝送された光は、光プローブ2201の先端側から体腔内の生体組織側にラジアル走査しながら照射される。そして、生体組織側の表面あるいは内部で散乱した反射光の一部に光プローブ2201により取り込まれ、逆の光路を経て第1のシングルモードファイバ2230側に戻る。さらに、光カップラ部2226によりその一部が第2のシングルモードファイバ2231側に移り、第2のシングルモードファイバ2231の一端から光検出器(例えばフォトダイオード2219)に入射される。なお、光ロータリジョイント2203の回転部側は回転駆動装置2204のラジアル走査モータ2205により回転駆動される。また、ラジアル走査モータ2205の回転角度は、エンコーダ部2206により検出される。更に、光ロータリジョイント2203は、直線駆動装置2207を備え、信号処理部2223からの指示に基づいて、カテーテル部101の挿入方向の動作を規定している。
また、第2のシングルモードファイバ2231の光カップラ部2226より先端側には、基準光の光路長を微調整する光路長の可変機構2225が設けてある。
この光路長の可変機構2225は光プローブを交換して使用した場合の個々の光プローブの長さのばらつきを吸収できるように、その長さのバラツキに相当する光路長を変化させる光路長変化手段を備えている。
第2のシングルモードファイバ2231およびコリメートレンズ2226は、その光軸方向に矢印2233で示すように移動自在な1軸ステージ2232上に設けられ、光路長変化手段を形成している。
具体的には、1軸ステージ2232は光プローブ2201を交換した場合に、光プローブの光路長のバラツキを吸収できるだけの光路長の可変範囲を有する光路長変化手段を形成する。さらに、1軸ステージ2232はオフセットを調整する調整手段としての機能も備えている。例えば、光プローブ2201の先端が生体組織の表面に密着していない場合でも、1軸ステージにより光路長を微小変化させることにより、生体組織の表面位置から干渉する状態に設定することが可能となる。
光路長の可変機構2225で光路長が微調整された光は第2のシングルモードファイバ2231の途中に設けた光カップラ部2226で第1のシングルモードファイバ2226側から漏れた光と混合されて、フォトダイオード2219にて受光される。
フォトダイオード2219にて受光された光は光電変換され、アンプ2220により増幅された後、復調器2221に入力される。この復調器2221では干渉した光の信号部分のみを抽出する復調処理を行い、その出力はA/D変換器2222に入力される。
A/D変換器2222では、干渉光信号を180MHzで2048ポイント分サンプリングして、1ラインのデジタルデータ(干渉光データ)を生成する。なお、サンプリング周波数を180MHzとしたのは、波長掃引の繰り返し周波数を40kHzとした場合に、波長掃引の周期(12.5μsec)の90%程度を2048点のデジタルデータとして抽出することを前提としたものであり、特にこれに限定されるものではない。
A/D変換器2222にて生成されたライン単位の干渉光データは、信号処理部2223に入力される。この信号処理部2223では干渉光データをFFT(高速フーリエ変換)により周波数分解して深さ方向のデータを生成し、これを座標変換することにより、血管内の各位置での断面画像を形成し、所定のフレームレートでLCDモニタ2227に出力する。
なお、信号処理部2223は位置制御装置2234と接続されている。信号処理部2223は位置制御装置2234を介して1軸ステージ2232の位置の制御を行う。また、信号処理部2223はモータ制御回路2224と接続され、ラジアル走査モータ2205の回転駆動を制御する。
3.カテーテル部の構成
カテーテル部101の全体構成ならびに先端部の構成は、上記第3の実施形態において図16を用いて説明した光干渉断層診断装置のカテーテル部と同様であるため、ここでは説明を省略する。
4.信号処理部の構成
次に信号処理部2223の構成について説明する。図23は、波長掃引利用の光干渉断層診断装置2200の信号処理部2223の機能構成を示す図である。
図23において、2305は制御部であり、波長掃引利用の光干渉断層診断装置2200全体を統括的に制御する。
2301はラインメモリ部である。ラインメモリ部2301では、フォトダイオード2210より復調器2221、A/D変換器2222を介して送信された干渉光データを波長掃引周期単位(ライン単位)で順次受信し、一時的に保持する。
ラインメモリ2301に一時的に保持された干渉光データは、必要に応じて(制御部2305からの指示に基づいて)、エンコーダ部2206からの出力パルスに合わせて読み出され、ラインデータ生成部2302によって、干渉光データをFFTにより周波数分解して深さ方向のデータを生成した後、信号後処理部2303に送られる。なお、ラインメモリ部2301の構成ならびにラインメモリ部2301への書き込み動作、ラインメモリ部2301からの読み出し動作についての詳細は後述する。
2303は信号後処理部であり、ラインデータ生成部2302より読み出された干渉光データに対してフレーム相関、ガンマ補正、コントラスト調整、シャープネスフィルタ等の処理を行い、画像構築部2304に出力する。
画像構築部2304では、干渉光の波長掃引周期単位(ライン単位)の干渉光データ列を所定のグレースケールを有するビデオ信号に変換する。これにより、LCDモニタ2227に表示する断面画像を形成する。
5.ラインメモリ部2301における処理
5.1 ラインメモリ部2301の構成及び処理の概要
本発明の第2の実施形態にかかる光干渉断層診断装置2200のラインメモリ部2301の構成及び処理の概要について説明する。
図24は、本実施形態にかかる光干渉断層診断装置2200のラインメモリ部2301の構成ならびに処理の概要を模式的に示したものである。
同図に示すように、ラインメモリ部2301は、3ライン分のラインメモリ(2401〜2403)から構成される。干渉光データは波長掃引周期単位(ライン単位)でラインメモリ部2301に入力される。入力された干渉光データは、干渉光の波長掃引のタイミングに同期して、ラインメモリに書き込まれる。
ここで、書き込みは、読み出し中でないラインメモリのうち、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリに対して行う。このとき、すでに書き込まれている古い干渉光データは削除される。
また、ラインメモリからの干渉光データは、エンコーダ部2206からの出力パルスに同期して読み出される。読み出しは、読み出し時に書き込み中でないラインメモリのうち、最も新しい干渉光データが格納されているラインメモリに対して行う。
図24の(a)〜(d)を用いて具体的に説明する。図24(a)は、ラインメモリA(2401)に干渉光データ1が格納され、ラインメモリB(2402)に干渉光データ2が格納され、ラインメモリCに干渉光データ0が格納された状態を示している。
このとき、干渉光データ3が入力されたとする。干渉光データ3が入力された時点で、いずれのラインメモリについても干渉光データの読み出しが行われていなかったとすると、ラインメモリA(2401)〜ラインメモリC(2402)のうち、最も古い干渉光データが含まれているラインメモリを判定する。
ここで、干渉光データが干渉光データ0→干渉光データ1→干渉光データ2の順に古いとする。すると、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリは、ラインメモリC(2403)となることから、干渉光データ3はラインメモリC(2403)に書き込まれる。
干渉光データ3の書き込み中に、エンコーダ部2206からの出力パルスを受信すると、干渉光データの読み出しが開始される。このとき、ラインメモリC(2403)は書き込み中であるため、ラインメモリA(2401)またはラインメモリB(2402)のいずれかが読み出しの対象となる。
ここで、ラインメモリA(2401)に格納されている干渉光データとラインメモリB(2402)に格納されている干渉光データとを比較すると、干渉光データ2の方が新しいことから、ラインメモリB(2402)に格納されている干渉光データ2が読み出される。
図24(b)は、干渉光データ3の書き込みならびに干渉光データ2の読み出しが完了した状態を示している。
続いて図24(c)に示すように、干渉光データ4が入力されたとする。干渉光データが入力された時点で、いずれのラインメモリについても干渉光データの読み出しが行われていなかったとすると、ラインメモリA〜ラインメモリCのうち、最も古い干渉光データ含まれているラインメモリを判定する。
すると、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリは、ラインメモリAとなることから、干渉光データ4はラインメモリAに書き込まれる。
干渉光データ4の書き込み中に、エンコーダ部2206からの出力パルスを受信すると、干渉光データの読み出しが開始される。このとき、ラインメモリAは書き込み中であるため、ラインメモリBまたはラインメモリCのいずれかが読み出しの対象となる。
ここで、ラインメモリBに格納されている干渉光データとラインメモリCに格納されている干渉光データとを比較すると、干渉光データ3の方が新しいことから、ラインメモリCに格納されている干渉光データ3が読み出される。
図24(d)は、干渉光データ4の書き込みならびに干渉光データ3の読み出しが完了した状態を示している。以下、同様の処理が繰り返される。
5.2 上記信号処理を実現するための処理の流れ
次に上記信号処理を実現するためのラインメモリ部2301における処理の流れについて説明する。なお、以下では、1回転あたりのライン数を1024として説明する。
図25Aは、ラインメモリ部2301における書き込み処理の流れを示すフローチャートである。ステップS2501では、ライン単位での干渉光データの入力があったか否かを判定する。入力が無い場合には、入力されるまで待機する。一方、入力があった場合には、ステップS2502に進み、ラインメモリ部2301の各ラインメモリのうち、読み出し処理が行われていないラインメモリであって、最も古い干渉光データが格納されているラインメモリを判定する。
ステップS2502において、ラインメモリAであると判定された場合には、ステップS2503に進む。また、ラインメモリBであると判定された場合には、ステップS2504に進む。更に、ラインメモリCであると判定された場合には、ステップS2505に進む。
ステップS2503では、ステップS2501において入力された干渉光データをラインメモリAに書き込む。また、ステップS2504では、ステップS2501において入力された干渉光データをラインメモリBに書き込む。更に、ステップS2505では、ステップS2501において入力された干渉光データをラインメモリCに書き込む。以上の処理を、干渉光データが入力されるたびに実施する。
図25Bは、ラインメモリ部2301における読み出し処理の流れを示すフローチャートである。ステップS2511では、エンコーダ部2206からの出力パルスを受信したか否かを判定する。受信していない場合には、受信するまで待機する。一方、受信があった場合には、ステップS2512に進み、ラインメモリ部2301の各ラインメモリのうち、書き込み処理が行われていないラインメモリであって、最も新しい干渉光データが格納されているラインメモリを判定する。
ステップS2512において、ラインメモリAであると判定された場合には、ステップS2513に進む。また、ラインメモリBであると判定された場合には、ステップS2514に進む。更に、ラインメモリCであると判定された場合には、ステップS2515に進む。
ステップS2513では、ラインメモリAに格納されている干渉光データを読み出す。また、ステップS2514では、ラインメモリBに格納されている干渉光データを読み出す。更に、ステップS2515では、ラインメモリCに格納されている干渉光データを読み出す。以上の処理を、干渉光データが入力されるたびに実施する。
5.3 ラインメモリ部2301における書き込み/読み出し処理の実施例
次にラインメモリ部2301における書き込み/読み出し処理の実施例について、図26A及び図26Bを用いて説明する。
5.3.1 同期していない場合(ラジアル走査用のモータが波長掃引の周期に対して遅れている場合)
図26Aは、エンコーダ部2206の出力パルスと波長掃引の周期のタイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。
同図において、2601は波長掃引のタイミングを規定するトリガー信号のタイミングを示している。
2602は、トリガー信号2601に基づいて波長掃引された光に対する、体腔内の生体組織からの反射光の受光タイミングを示している。2603は、反射光に基づいて生成された干渉光データの生成タイミングを示している。
図26Aは、ラジアル走査用のモータが遅れ、エンコーダ部2206の出力パルスが、干渉光データの生成タイミングに対して遅れている場合を示している。
エンコーダ部2206の出力パルスが干渉光データの生成タイミングに対して遅れているため、Data3の読み出しがなされることなく、Data4の読み出しが行われた様子を示している。
つまり、干渉光データ(2603)としてData3が生成されたにも関わらず、Data3が読み出される前に、Data4が生成され、ラインメモリ部2301に格納されてしまっている。このため、エンコーダ部2206の出力パルスを受信した時点(タイミング2611)で、最も新しい干渉光データは、Data3ではなくData4と判定されることとなる。この結果、Data3は読み出されることなく、Data4が読み出される。
なお、Data3は、その後に生成される干渉光データにより上書きされるため、断面画像の形成に利用されることはない。
5.3.2 同期していない場合(ラジアル走査用のモータが波長掃引の周期に対して進んでいる場合)
図26Bは、エンコーダ部2206の出力パルスと波長掃引の周期のタイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。図26Bは、ラジアル走査用のモータが進み、エンコーダ部2206の出力パルスが、干渉光データの生成タイミングに対して進んでいる場合を示している。
エンコーダ部2206の出力パルスが、干渉光データの生成タイミングに対して進んでいるため、本来、Data4が読み出されるタイミングで、Data4の干渉光データの生成が完了しておらず、再度、Data3の読み出しが行われた様子を示している。
つまり、エンコーダ部2206のの出力パルスを受信したタイミング(2612)で、最も新しい干渉光データは、Data3であると判定されるため、再度、Data3の読み出しが行われることとなる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる波長掃引利用の光干渉断層診断装置によれば、プローブのラジアル走査における回転周期と、プローブから照射される光の波長掃引周期との間で、同期がとれていなかった場合でも、プローブのラジアル走査における回転周期に従って、適切な干渉光データの読み出しが行われることとなる。
この結果、従来のように、断面画像が円周方向にぶれて表示されたり、ゆっくりと回転して表示されるといった不都合が解消される。
血管内超音波診断装置の外観構成を示す図である。 血管内超音波診断装置の機能構成を示す図である。 血管内超音波診断装置のカテーテル部の全体構成を示す図である。 血管内超音波診断装置のカテーテル部の先端部の構成を示す図である。 カテーテル部において駆動シャフトをカテーテルシースに対して相対的にスライドさせた様子を示す図である。 血管内超音波診断装置の信号処理部の機能構成を示す図である。 血管内超音波診断時のカテーテル部の動作を説明するための模式図である。 血管内超音波診断装置のラインメモリ部の構成ならびに処理の概要を模式的に示した図である。 ラインメモリ部における書き込み処理の流れを示すフローチャートである。 ラインメモリ部における読み出し処理の流れを示すフローチャートである。 エンコーダ部の出力パルスと超音波振動子送信/受信タイミングとが同期している場合のタイミングチャートを示す図である。 エンコーダ部の出力パルスと超音波振動子送信/受信タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。 エンコーダ部の出力パルスと超音波振動子送信/受信タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。 光干渉断層診断装置の測定原理を説明するための図である。 光干渉断層診断装置の基本原理を説明するための図である。 光干渉断層診断装置の機能構成を示す図である。 光干渉断層診断装置のカテーテル部の先端部の構成を示す図である。 光干渉断層診断装置の信号処理部の機能構成を示す図である。 光干渉断層診断装置のラインメモリ部の構成ならびに処理の概要を模式的に示した図である。 ラインメモリ部における書き込み処理の流れを示すフローチャートである。 ラインメモリ部における読み出し処理の流れを示すフローチャートである。 エンコーダ部の出力パルスと低干渉性光の参照ミラーの光路移動周期タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。 エンコーダ部の出力パルスと低干渉性光の参照ミラーの光路移動周期タイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。 波長掃引利用の光干渉断層診断装置の基本原理を示す図である。 波長掃引利用の光干渉断層診断装置の機能構成を示す図である。 波長掃引利用の光干渉断層診断装置の信号処理部の機能構成を示す図である。 光干渉断層診断装置のラインメモリ部の構成ならびに処理の概要を模式的に示した図である。 ラインメモリ部における書き込み処理の流れを示すフローチャートである。 ラインメモリ部における読み出し処理の流れを示すフローチャートである。 エンコーダ部の出力パルスと照射光の波長掃引のタイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。 エンコーダ部の出力パルスと照射光の波長掃引のタイミングとが同期していない場合のタイミングチャートを示す図である。

Claims (7)

  1. 信号の送受信を繰り返すプローブを接続し、体腔内においてラジアル走査させることで、該プローブより体腔内での反射信号を取得し、該取得した反射信号に基づいて生成されたデータを用いて、該体腔内の断面画像を形成・表示する画像診断装置であって、
    前記データを、前記信号の送受信単位でそれぞれ個別に格納する複数の格納手段と、
    前記データを、前記信号の送受信のタイミングに応じて、前記信号の送受信単位でそれぞれ個別に前記格納手段に書き込む際の、書き込み処理を制御する書込制御手段と、
    前記格納手段に格納された前記データを、前記ラジアル走査される前記プローブの回転角度に対応するタイミングに応じて、前記信号の送受信単位でそれぞれ読み出す際の、読み出し処理を制御する読出制御手段と、を備え、
    前記書込制御手段は、
    前記信号の送受信のタイミングごとに、前記読出制御手段による読み出し処理が行われていない前記格納手段のうち、生成順序が最も古いデータが格納された前記格納手段に、前記データを前記信号の送受信単位で書き込むよう制御し、
    前記読出制御手段は、
    前記プローブの回転角度に対応するタイミングごとに、前記書込制御手段による書き込み処理が行われていない前記格納手段のうち、生成順序が最も新しいデータが格納された前記格納手段のみから前記データを前記信号の送受信単位で1単位分だけ読み出すよう制御し、
    前記断面画像は、前記読出制御手段により読み出されたデータに基づいて形成されることを特徴とする画像診断装置。
  2. 前記プローブは超音波振動子を含み、超音波の送受信が可能であり、前記データは、該プローブより取得された体腔内での反射波に基づいて生成されることを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記プローブは光を出力する光源に接続され、該光の送受信が可能であり、前記データは、該プローブより取得された体腔内での反射光と、該光源より出力され光学ミラーにおいて反射された反射光との干渉光に基づいて生成されることを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  4. 前記プローブは波長掃引レーザ光を出力する光源に接続されることを特徴とする請求項3に記載の画像診断装置。
  5. 信号の送受信を繰り返すプローブを接続し、体腔内においてラジアル走査させることで、該プローブより体腔内での反射信号を取得し、該取得した反射信号に基づいて生成されたデータを用いて、該体腔内の断面画像を形成・表示する画像診断装置における情報処理方法であって、
    前記データを、前記信号の送受信単位でそれぞれ個別の格納手段に格納する複数の格納工程と、
    前記データを、前記信号の送受信のタイミングに応じて、前記信号の送受信単位でそれぞれ個別に前記格納手段に書き込む際の、書き込み処理を制御する書込制御工程と、
    前記格納手段に格納された前記データを、前記ラジアル走査される前記プローブの回転角度に対応するタイミングに応じて、前記信号の送受信単位でそれぞれ読み出す際の、読み出し処理を制御する読出制御工程と、を備え、
    前記書込制御工程は、
    前記信号の送受信のタイミングごとに、前記読出制御工程による読み出し処理が行われていない前記格納手段のうち、生成順序が最も古いデータが格納された前記格納手段に、前記データを前記信号の送受信単位で書き込むよう制御し、
    前記読出制御工程は、
    前記プローブの回転角度に対応するタイミングごとに、前記書込制御工程による書き込み処理が行われていない前記格納手段のうち、生成順序が最も新しいデータが格納された前記格納手段のみから前記データを前記信号の送受信単位で1単位分だけ読み出すよう制御し、
    前記断面画像は、前記読出制御工程において読み出されたデータに基づいて形成されることを特徴とする情報処理方法。
  6. 請求項5に記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
  7. 請求項5に記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
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