JP4783702B2 - 光受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DPSK変調方式で変調された光信号を受信する光受信装置に関する。
近年、次世代の40Gb/s光伝送システム導入の要求が高まっており、しかも、10Gb/sと同等の伝送距離と周波数利用率とが求められている。その実現手段として、従来10Gb/s以下のシステムで適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal Noise Ratio)耐力、非線形性体力に優れたRZ−DPSK(Return to Zero−Differential Phase Shift Keying)変調方式またはCSRZ−DPSK(Carrier Suppressed RZ−DPSK)変調方式の研究開発が活発になっている。
また、上述の変調方式に加えて、狭スペクトル(高周波数)の特徴を持ったRZ−DQPSK(RZ−Differential Quadrature Phase Shift Keying)またはCSRZ−DQPSK変調方式といった位相変調方式の研究開発も活発になっている。DPSK変調方式で変調された光信号を復調する光受信装置については、遅延干渉計を用いた光受信装置が検討されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2004−516743号公報
しかしながら、上述した変調方式を用いる光受信装置によって40Gb/sまたは43Gb/s伝送を行うと、波長分散トレランスが10Gb/s伝送時の1/16程度と厳しくなる。このため、光受信装置の受信端に可変分散補償器(VDC:Variable Chromatic Dispersion Compensator)を配置して、高精度な分散補償を行う必要がある。
この場合、光受信装置においては、遅延干渉計における位相量の設定値の制御のみならず、可変分散補償器における分散補償量の設定値の制御も必要となる。すなわち、(CS)RZ−D(Q)PSK変調方式で変調された光信号を受信する際に、受信した光信号を復調するために遅延干渉計と可変分散補償器の両方を最適設定する必要がある。
この点、分散補償については、デコードされた受信信号についての誤り訂正数などによってエラー状態を監視し、監視したエラー状態に応じて可変分散補償器を制御することが考えられる。しかしながら、可変分散補償器の分散補償量と遅延干渉計の位相量とは、エラー数に対する特性が異なる。このため、受信信号の品質を良好にするためには分散補償量および位相量の双方(組み合わせ)の最適値を探索する必要があり、可変分散補償器と遅延干渉計の制御を安定させるまでに時間がかかるという問題がある。
図17は、分散補償量および位相ずれとパワーペナルティとの関係を示すグラフである。分散補償量は、可変分散補償器の分散補償量を示す。位相ずれは遅延干渉計における位相ずれを示す。パワーペナルティは、所望のビットエラー率(BER:Bit Error Rate)を得るために必要な受信光パワーの増大分であり、BERが低いほどパワーペナルティも低くなる。図17に示すように、パワーペナルティが最小(すなわち、BERが最小)となる分散補償量は、位相ずれによって異なる。
図18は、分散補償量と位相量を探索して設定する過程を示す図である。上述したように、BERが最小となる分散補償量は位相ずれによって異なるため、BERが最小となる分散補償量と位相量の組み合わせを探索するためには、図18に示すように、BERをモニタしながら分散補償量と位相量を交互に変化させる必要がある。このため、光受信装置の立ち上げ時、プロテクション時あるいは通信経路切替時に、最適な分散補償量と位相量を設定して光受信装置を安定化させるまでに時間がかかる(たとえば、10分程度)という問題がある。
また、光伝送システムの運用中には、温度変動などによって伝送路の波長分散や遅延干渉計での光位相差が変動するため、この変動に追随させて分散補償量と位相量とを設定する必要がある。しかしながら、上述したように、最適な分散補償量と位相量を探索するまでには時間がかかり、伝送路の波長分散量や光位相差が変動する毎に探索していては変動に追随させた設定ができないという問題がある。
この発明は、上述した問題点を解消するものであり、可変分散補償器と遅延干渉計とを備える光受信装置において、適当な分散補償量と位相量とを設定するまでの時間を短縮することができ、高速な光伝送においても、伝送路の波長分散や遅延干渉計での光位相差の変動に追随させて分散補償量と位相量とを設定することができる光受信装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様にかかる光受信装置は、差分位相変調方式で変調された光信号を受信し、当該光信号に対して可変分散補償および遅延干渉処理を行って当該光信号を復調する受信器と、前記受信器によって復調された復調信号のエラー状態に基づいて、前記受信器の前記可変分散補償と前記遅延干渉処理との適当な設定値を探索して設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記設定値を記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記受信器は、前記光信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う分散補償手段と、前記分散補償手段によって前記分散補償が行われた光信号を1ビット分遅延させた分岐成分と、当該光信号を可変な位相量によって位相制御した分岐成分と、を干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉手段と、前記遅延干渉手段によって前記遅延干渉処理が行われた光信号を復調電気信号に光電変換することによって復調する復調手段と、前記復調手段によって復調された復調電気信号のエラー状態を監視する監視手段と、を備え、前記設定手段は、前記設定値として、前記分散補償手段の適当な分散補償量と前記遅延干渉手段の適当な位相量とを探索して設定することを特徴とする。
上記構成によれば、可変分散補償器と遅延干渉計とを備える光受信装置において、設定済みの適当な分散補償量と位相量とを記憶しておき、その後分散補償量と位相量とを設定する場合に、記憶しておいた分散補償量と位相量とを利用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、可変分散補償器と遅延干渉計とを備える光受信装置において、適当な分散補償量と位相量とを設定するまでの時間を短縮することができ、高速な光伝送においても、伝送路の波長分散や遅延干渉計での光位相差の変動に追随させて分散補償量と位相量とを設定することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる光受信装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光受信装置の機能を示すブロック図である。実施の形態1にかかる光受信装置は、DPSK方式で変調されて多重化された光信号を受信して多重分離し、分離したそれぞれの光信号を復調する。図1に示すように、光受信装置100は、受信器101と、設定部102と、記憶部103と、を備えている。また、光受信装置100は、複数の受信器101を備えることができる。
ここでは、光受信装置100が受信する光信号の多重化方式が波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexer)伝送方式である場合について説明する。光受信装置100は、異なる波長の光信号を受信する受信器101を新たなCH(チャネル)として逐次増設(CH1〜CHm、mは1ではない自然数)することができる。
受信器101は、DPSK方式で変調された光信号を受信し、受信した光信号に対して可変分散補償および遅延干渉処理を行って光信号を復調する。受信器101は、復調した復調信号のエラー状態を設定部102へ出力する。受信器101は、設定部102の制御に従って、光信号に対する可変分散補償と遅延干渉処理との設定値(以下、単に「設定値」という)を変化させる。
設定部102は、受信器101から出力される復調信号のエラー状態に基づいて、受信器101の設定値を適当な設定値に探索して設定する。また、設定部102は、記憶部103に設定値が記憶されている場合、記憶されている設定値を利用して受信器101の設定値を設定する。
たとえば、設定部102は、図1に示すようにCHmの受信器101が増設された場合、CH1の受信器101について記憶された設定値を利用して、CHmの受信器101の設定値を設定する。記憶されている設定値を設定部102が利用する各形態については後述する。なお、ここで設定部102は、光受信装置100内の複数の受信器101の設定値を設定する構成として説明したが、設定部102は受信器101毎に設けられていてもよい。
記憶部103は、設定部102が受信器101に対して設定した設定値を記憶する。
図2は、実施の形態1にかかる光受信装置の受信器および設定部の機能の詳細を示すブロック図である。実施の形態1にかかる光受信装置100の受信器101は、可変分散補償器201と、遅延干渉計202と、復調部203と、監視部204と、を備えている。
可変分散補償器201は、図示しない送信装置から送信される光信号を受信し、受信した光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う。可変分散補償器201は、設定部102の制御に従って、光信号に対する分散補償の分散補償量を変化させる。可変分散補償器201は、分散補償を行った光信号を遅延干渉計202へ出力する。
遅延干渉計202は、可変分散補償器201から出力された光信号に対して遅延干渉処理を行う。具体的には、遅延干渉計202は、光信号を2つに分岐させ、一方の分岐成分を1ビット遅延させ、他方の分岐成分を可変な位相量によって位相制御し、2つの分岐成分を干渉させる。遅延干渉計202は、干渉結果を復調部203へ出力する。
復調部203は、遅延干渉計202から出力される干渉結果を復調電気信号に光電変換することによって復調する。復調部203は、pinPD(Photo Diode)などの光電変換素子によって実現することができる。復調部203は、復調した復調電気信号を監視部204へ出力する。
監視部204は、復調部203から出力される復調電気信号のエラー状態を監視する。たとえば、監視部204は、エラー状態として、復調電気信号の誤り訂正数などに基づくBERを算出する。監視部204は、監視したエラー状態情報(ERR)を設定部102へ出力する。
設定部102は、監視部204から出力されるエラー状態情報に基づいて、受信器101の設定値として、可変分散補償器201の適当な分散補償量と遅延干渉計202の適当な位相量とを探索して設定する。たとえば、設定部102は、エラー状態情報を監視しながら可変分散補償器201の分散補償量と遅延干渉計202の位相量とを交互に変化させることで、エラー状態が良好となる分散補償量および位相量を探索して設定する。エラー状態が良好となる分散補償量および位相量とは、たとえばBERが最小となる分散補償量および位相量である。
図3は、実施の形態1にかかる光受信装置の記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。図3に示すように、実施の形態1にかかる光受信装置100の記憶部103は、可変分散補償器201の分散補償量301と遅延干渉計202の位相量302とをCH毎に対応付けて記憶する。
テーブルの数値は、分散補償量と位相量とを設定するための設定値を示している。ここでは、このテーブルの数値は、可変分散補償器201と遅延干渉計202とに印加する電圧(V)を示しているが、記憶部103が記憶する分散補償量と位相量との形式はこれに限られない。たとえば、分散補償量301の設定値は、実際に分散補償を行う分散補償量(ps/nm/km)であってもよい。また、位相量302の設定値は、実際に位相を調整する量(nm)であってもよい。後述するテーブルについても同様である。
図4は、実施の形態1にかかる光受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、設定値が設定されていない受信器101に対する受信器起動命令を入力する(ステップS401)。つぎに、記憶部103を検索して、他のCHの設定値が記憶されているか否かを判断する(ステップS402)。他のCHの設定値が記憶されている場合(ステップS402:Yes)、記憶されている設定値のうち、起動する受信器101のCHと最も波長が近いCHに対応する設定値を設定して受信器101を起動する(ステップS403)。
ステップS402において、他のCHの設定値が記憶されていない場合(ステップS402:No)、デフォルト値(たとえば、0など)を設定して受信器101を起動する(ステップS404)。つぎに、ステップS403またはステップS404によって設定した設定値を記憶部103に記憶し(ステップS405)、一連の処理を終了する。
なお、ステップS402において、記憶部103に他のCHの設定値が記憶されているか否かを判断したが、他のCHの設定値に限らず、分散補償量と位相量との設定値が設定されていない受信器101について過去に設定された設定値が記憶されているか否かを判断してもよい。
ところで、実施の形態1にかかる光受信装置100は、Lバンド(0.5〜1.5GHz)またはCバンド(4〜8GHz)の狭帯域を用いた光伝送に適している。たとえば、CH1〜CHmは、波長1540.72nm〜1604.07nmの範囲を周波数で50GHz毎に分け、短波長の方から順にCH1,CH2,・・・CHmと割り振ったものとする。
図5は、Lバンドにおける分散補償量とOSNR耐力との関係をCH毎に示すグラフである。図5において、CH01、CH88およびCH45は、Lバンドの帯域中の最も短い波長、最も長い波長およびその間の波長のCHである。OSNR耐力は、所望のBER(ここでは、5e−5)を得るために必要なOSNRであり、BERが低いほどOSNR耐力も低くなる。
図5に示すように、LバンドにおけるOSNR耐力特性のCH毎の差はわずかであることが分かる。また、OSNR耐力が最も低くなる最適な分散補償量の設定値もそれぞれのCHでほとんど一致する。これを利用して、光受信装置100は、同じ狭帯域内(LバンドまたはCバンドなど)で新たなCHを増設する場合、記憶部103が記憶している設定値に基づいて、この設定値をそのまま新たなCHの初期値として設定する。
これによって、光受信装置100は、分散補償量と位相量との初期値を設定するまでの時間を短縮することができる。なお、狭帯域におけるOSNR耐力特性のCH毎の差はわずかではあるが、新たなCHを増設する場合、新たなCHの波長に最も近いCHの設定値を用いることでより適切な分散補償量および位相量となる。
このように、実施の形態1にかかる光受信装置100によれば、狭帯域を用いた光伝送システムにおいて、新たな受信器101を増設する場合に、既存の受信器101の設定済みの設定値を利用することができる。これによって、新たな受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる光受信装置は、Lバンド(0.5〜1.5GHz)、Sバンド(2〜4GHz)およびC(4〜8GHz)が混在する広帯域を用いて光伝送を行う。この場合、CH毎の波長の差が大きくなり、最適な分散補償量と位相量とがCH毎に大きく異なる場合がある。
図6は、光ファイバ中の波長と分散との関係を示すグラフである。図6に示すように、光ファイバ中の波長と分散は比例関係にあるため、増設された受信器101の適当な分散補償量の設定値を、同一の伝送路の他のCHの分散補償量の設定値から推測することができる。
たとえば、増設された受信器101の適当な分散補償量をY、増設された受信器の波長をλ1、増設された受信器101と最も波長が近い受信器101の適当な分散補償量をX、その受信器101の波長をλ2、単位波長あたりの波長分散量の変化量をδ、とすると、増設された受信器101の適当な分散補償量Y=X+(λ1−λ2)×δと推測することができる。
具体的には、図6に示す例では、増設された受信器101のCHの波長が他のCHの波長よりも100nm大きい場合、増設された受信器101のCHで発生する波長分散は他のCHよりも5ps/nm/km大きくなる。したがって、増設された受信器101の分散補償量の設定値を、他のCHの分散補償量の設定値よりも5ps/nm/kmだけ大きくなるように補正すると適当な設定値となると推測することができる。
図7は、実施の形態2にかかる光受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、設定値が設定されてない受信器101に対する起動命令を入力する(ステップS701)。つぎに、記憶部103を検索して、他のCHの設定値が記憶されているか否かを判断する(ステップS702)。他のCHの設定値が記憶されている場合(ステップS702:Yes)、記憶されている設定値のうち、受信器101のCHと最も波長が近いCHの設定値を補正する(ステップS703、図6参照)。
つぎに、ステップS703によって補正した設定値によって受信器101を起動する(ステップS704)。ステップS702において、他のCHの設定値が記憶されていない場合(ステップS702:No)、デフォルト値(たとえば、0など)を設定して受信器101を起動する(ステップS705)。つぎに、ステップS704またはステップS705によって設定した設定値を記憶部103に記憶し(ステップS706)、一連の処理を終了する。
なお、上述したように、ステップS702において、記憶部103に他のCHの設定値が記憶されているか否かを判断したが、他のCHの設定値に限らず、分散補償量と位相量との設定値が設定されていない受信器101について過去に設定された設定値が記憶されているか否かを判断してもよい。
このように、実施の形態2にかかる光受信装置100によれば、広帯域を用いた光伝送システムにおいて、新たな受信器101を増設する場合に、既存の受信器101の設定済みの設定値を利用するとともに、新たな受信器101と既存の受信器101との波長から新たな受信器101の適当な設定値を推測することができる。これによって、新たな受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3にかかる光受信装置の受信器増設時の設定値の設定例(その1)を示す図である。図8において、横軸は波長を示している。また、CHk−1,CHk,CHk+1,・・・CHm,CHm+1およびCHm+2は、それぞれ波長の異なるCHを示している。
CHkが適当な設定値に設定済みであり、この設定値が記憶部103に記憶されているとする。CHkの左右に隣接するCHであるCHk−1およびCHk+1を増設する場合、CHk−1およびCHk+1の設定値を、記憶部103に記憶されたCHkの設定値を初期値として設定する。
また、CHmが適当な設定値に設定済みであり、設定値が記憶部103に記憶されているとする。CHmの右に隣接するCHm+1と、CHm+1の右に隣接するCHm+2と、を増設する場合、CHm+1およびCHm+2の設定値を、CHmの設定値を初期値として設定する。
図9は、実施の形態3にかかる光受信装置の受信器増設時の設定値の設定例(その2)を示す図である。図9において、横軸は波長を示している。また、CH1,CH3,CH4・・・CH10,CH13,CH17は、それぞれ波長の異なるCHを示している。CH1が適当な設定値に設定済みであり、この設定値が記憶部103に記憶されているとする。CH3,CH4,・・・CH10,CH13,CH17を順に増設していく場合、CH3の設定値を、CH1の設定値を初期値として設定し(1)、CH4の設定値を、CH3の設定値を初期値として設定し(2)、・・・と順次CH毎の設定値を設定していく。
このように、実施の形態3にかかる光受信装置100によれば、複数の新たな受信器101を順次増設する場合に、既存の受信器101の設定済みの設定値を利用することができる。これによって、新たな受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態4)
図10は、実施の形態4にかかる光受信装置の設定値の記憶例を示す図である。実施の形態4にかかる光受信装置100は、接続先の通信装置と、CH毎の適当な設定値を共有する。図10において、通信装置1001および通信装置1002は、実施の形態4にかかる光受信装置100の機能を備えた通信装置である。
ここでは、通信装置1001と1002との間の伝送路にはCH1〜CH13が存在するとする。また、通信装置1001は、CH1,CH2およびCH3について適当な設定値に設定済みであり、通信装置1002は、CH11,CH12およびCH13について適当な設定値に設定済みであるとする。また、これらの適当な設定値はそれぞれの通信装置の記憶部103に記憶されているとする。
通信装置1001および1002は、それぞれ設定済みの設定値を他方の通信装置へ送信する。そして、通信装置1001および1002は、受信した設定値をそれぞれの記憶部103に記憶する。たとえば、通信装置1001が、CH1について適当な設定値に設定した場合、この設定値を通信装置1002に送信する。通信装置1002は、通信装置1001から送信されたCH1の設定値を記憶しておくことで、CH1の設定値を効率よく設定することができる。
なお、設定値を他方の通信装置へ送信するタイミングは、設定値を設定した直後でもよいし、他方の通信装置からの要求信号を受信してからでもよい。また、設定値を他方の通信装置から受信するためには、光伝送システムのOSC(Optical Service Channel)を用いることができる。
このように、実施の形態4にかかる光受信装置100によれば、接続先の通信装置と、CH毎の適当な設定値を共有することができる。これによって、接続先の通信装置の受信器が適当な設定値を設定済みの場合、受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5にかかる光受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。作業者が光ファイバに触れるなどしてファイバキング(曲げ)が起こった場合、適当な設定値が大きく変動する。また、その後曲げが戻ると、適当な設定値も元に戻る。実施の形態5にかかる光受信装置100は、このような一時的な設定値の変動が起こった後に、設定値を元の値に短時間で設定する。
図11に示すように、まず、設定済みの設定値を定期的に記憶しておく(ステップS1101)。つぎに、設定値の急激な変化があるか否かを判断する(ステップS1102)。たとえば、設定値が所定の変化率以上で変化したか否かを判断する。設定値の急激な変化がなかった場合(ステップS1102:No)、ステップS1101に戻って処理を続行する。
ステップS1102において、設定値の急激な変化があった場合(ステップS1102:Yes)、所定時間経過するのを待って(ステップS1103:Noのループ)、所定時間経過すると(ステップS1103:Yes)、変化後の設定値を記憶する(ステップS1104)。つぎに、受信器101の設定値を、設定値の変化前に定期的に記憶しておいた設定値に設定する(ステップS1105)。たとえば、受信器101の設定値を、定期的に記憶しておいた設定値のうち最新の設定値に設定することで、設定値の変化の直前の状態に効率よく戻すことができる。
つぎに、エラー状態が良好となっているか否かを判断する(ステップS1106)。エラー状態が良好となっている場合(ステップS1106:Yes)、設定値の変化は一時的なものであったと判断できるので、受信器101の設定値を変化前の設定値に設定したまま、一連の処理を終了する。エラー状態が良好となっていない場合(ステップS1106:No)、設定値の変化は一時的なものではなかったと判断できるので、受信器101の設定値をステップS1104で記憶しておいた変化後の設定値に設定し(ステップS1107)、一連の処理を終了する。
なお、ステップS1102において、設定値の急激な変化があったか否かを判断したが、設定値ではなくてエラー状態の急激な変化があったか否かを判断してもよい。この場合、たとえば、BERが所定の変化率以上で変化したか否かを判断してもよい。
このように、実施の形態5にかかる光受信装置100によれば、設定済みの設定値を定期的に記憶しておき、光ファイバの曲げなどによって設定値の急激な変化があった場合、一定時間後に、記憶しておいた変化前の設定値を受信器101に設定することができる。これによって、一時的な設定値の変化があった場合に、元の設定値を受信器101に設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態6)
図12は、実施の形態6にかかる光受信装置の記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。受信器101の適当な設定値は、同一のCHであっても、時間帯によって異なる場合がある。たとえば、光ファイバの温度が高くなる昼の時間帯においては、朝や夜の時間帯とは適当な可変分散補償器201の分散補償量の設定値が異なる。実施の形態6にかかる記憶部103は、受信器101の設定値を所定の時間毎に記憶する。
図12は、記憶部が、受信器の設定値を朝,昼,夜毎に記憶したテーブルの例を示している。図12に示すように、記憶部103は、適当な分散補償量と位相量を、朝の設定値1201、昼の設定値1202、夜の設定値1203に分けて記憶する。
設定部102は、記憶部103によって記憶された設定値のうち、現時点に対応した設定値に基づいて受信器101の設定値を設定する。たとえば、受信器101が朝の時間帯にダウンし、復旧に時間がかかって昼の時間帯に再起動する場合、受信器101の設定値を、昼の時間帯に対応した設定値1202に設定する。
なお、ここでは設定値を朝,昼,夜毎に記憶した例について説明したが、時間帯の分け方はこれに限られない。たとえば、季節毎、日付毎、1時間毎に設定値を記憶してもよい。また、時間帯毎ではなく、気温などの条件毎に設定値を記憶してもよい。この場合、設定部102は、現時点で条件に合致する設定値を選択して、受信器101の設定値を設定する。
このように、実施の形態6にかかる光受信装置100によれば、時間帯などの条件毎に適当な設定値を記憶しておき、設定部102は、現時点で条件に合致する設定値を選択して、受信器101の設定値を設定することができる。これによって、条件によって適当な設定値が異なる場合に、受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態7)
図13は、実施の形態7にかかる光受信装置の設定値の記憶例を示す図である。実施の形態7にかかる光受信装置100は、受信器101の通信経路毎に対応した設定値を記憶し、受信器101の通信経路の切替があった場合、切替後の通信経路に対応した設定値に基づいて受信器101の設定値を設定する。図13において、通信装置1301,通信装置1302および通信装置1303は、実施の形態7にかかる光受信装置100の機能を備えた通信装置である。通信装置1301,通信装置1302および通信装置1303は、スイッチ1304を介してそれぞれ接続されている。
たとえば、通信装置1301は、通信装置1302との通信経路Aに対応した設定値と、通信装置1303との通信経路Bに対応した設定値と、を記憶部103に記憶している。通信装置1301は、最初に通信装置1302と通信しており、つぎに通信装置1303と通信する場合、スイッチ1304に対して経路切替指示を送信するとともに、通信装置1303との通信経路Bに対応した設定値を記憶部103から選択し、選択した設定値によって受信器101の設定値を設定する。なお、経路切替指示をスイッチ1304へ送信するために、光伝送システムのOSCを用いることができる。
図14は、実施の形態7にかかる光受信装置の記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。ここでは、図14に示すテーブルを通信装置1301(図13参照)が記憶しているとする。図14に示すように、実施の形態7にかかる光受信装置の記憶部103は、通信経路Aと通信経路Bのそれぞれについて、可変分散補償器201の分散補償量1401と遅延干渉計202の位相量1402とをCH毎に対応付けて記憶する。
このように、実施の形態7にかかる光受信装置100によれば、受信器101の通信経路毎に対応した設定値を記憶し、受信器101の通信経路の切替があった場合、切替後の通信経路に対応した設定値に基づいて受信器101の設定値を設定することができる。これによって、受信器101の通信経路の切替があった場合に、受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
(実施の形態8)
図15は、実施の形態8にかかる光受信装置の設定値の記憶例を示す図である。図15に示すように、送信装置1501の送信器1502から送信される光信号は、カプラ1503で分岐され、それぞれ中継器Aおよび中継器Bを介して光受信装置100へ送信される。光受信装置100では、光受信装置100のスイッチ1504によって中継器Aを介して受信した光信号または中継器Bを介して受信した光信号を受信器101へ出力する。
このような光伝送システムでは、異なる通信経路によって送信装置1501と光受信装置100とが接続されているため冗長な構成となるが、一方の通信経路で障害が発生しても、他方の通信経路に切り替えることで継続して通信を行うことができる(プロテクション)。しかし、それぞれの通信経路における受信器101の適当な設定値は異なる場合があり、この場合、通信経路の切替時に受信器101の設定値を適当な設定値に設定するために時間がかかる。
実施の形態8にかかる光受信装置100は、中継器Aを介する通信経路と中継器Bを介する通信経路のそれぞれについて、受信器101の適当な設定値をCH毎に対応付けたテーブルを記憶する。このテーブルは、図14で示したテーブルと同様であるため、ここでは図示を省略する。
このように、実施の形態8にかかる光受信装置100によれば、通信経路での障害のために冗長な通信経路を設けた場合、それぞれの通信経路における設定値を記憶しておくことができる。これによって、通信経路で障害が発生してプロテクションを行った場合、受信器101の適当な設定値を設定するまでの時間を短縮することができる。
図16は、実施の形態にかかる光受信装置を(CS)RZ−DPSK変調方式の光受信装置に適用した例を示すブロック図である。図16に示すように、実施例にかかる光受信装置1600は、遅延干渉計1601と、光電変換部1602と、アンプ1603と、再生回路1604と、受信データ処理部1605と、設定部1606と、記憶部1607と、を備えている。また、光受信装置1600の受信端には可変分散補償器(VCD)1608が備えられている。可変分散補償器1608は、光受信装置1600の内部に設けられていてもよい。
遅延干渉計1601は、伝送路を介して受信した(CS)RZ−DPSK信号(ここでは、43Gb/sとする)を遅延干渉させる。遅延干渉計1601は、たとえば、マッハツェンダ干渉計によって構成することができる。具体的には、遅延干渉計1601は、(CS)RZ−DPSK信号をカプラで2つに分岐し、一方の分岐導波路を、他方の分岐導波路よりも長く形成する。
また、遅延干渉計1601は、他方の分岐導波路に、伝搬する光信号を位相制御する電極を備える。遅延干渉計1601は、(CS)RZ−DPSK信号を1ビット時間(ここでは、23.3psとなる)遅延させた遅延成分と、(CS)RZ−DPSK信号に対して0radの位相制御を行った成分とをカプラで干渉させる。遅延干渉計1601が有する2つの出力は、一方が明干渉に、他方が暗干渉になるが、どちらが明干渉となるかは2つの成分の位相差によって異なる。
光電変換部1602は、遅延干渉計1601からの2つの出力を受光し、2つの出力のうちどちらの出力が明干渉となっているかに基づいて受信信号を検出する差動光電変換検出(balanced detection)を行う。光電変換部1602は、検出した受信信号を再生回路1604に出力する。光電変換部1602は、デュアルピンフォトダイオード(dual pin PD)によって構成される。
アンプ1603は、光電変換部1602と再生回路1604との間に設けられ、光電変換部1602から再生回路1604へ出力される受信信号を適宜増幅する。
再生回路(CDR:Clock and Data Recovery)1604は、光電変換部1602からアンプ1603を介して出力された受信信号からデータ信号およびクロック信号を抽出する。再生回路1604は、抽出したデータ信号およびクロック信号を受信データ処理部1605へ出力する。
受信データ処理部1605は、入力されるデータ信号をフレーム処理するフレーマ機能(framer)と、フレームに付与された誤り訂正符号に基づいて誤り訂正処理を行うFEC(Forward Error Correction)デコーダ機能(FEC decoder)と、を有する。受信データ処理部1605は、再生回路1604から出力されるデータ信号およびクロック信号に基づいて誤り訂正などの信号処理を行う。受信データ処理部1605は、誤り訂正処理の結果に基づいてデータ信号のエラー状態情報を設定部1606へ出力する。エラー状態情報は、上述したように、たとえばデータ信号のBERなどである。
設定部1606は、受信データ処理部1605から出力されるエラー状態情報に基づいて、可変分散補償器1608と遅延干渉計1601の電極とに電圧をかけ、可変分散補償器1608の分散補償量と遅延干渉計1601の位相量とを探索して設定する。その他の設定部1606および記憶部1607の機能は上述の各実施の形態にかかる設定部102および記憶部103と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
可変分散補償器1608は、設定部1606によってかけられる電圧に応じて、伝送路から受信する光信号に対して分散補償を行う。可変分散補償器1608は、たとえば、VIPA(Virtually Imaged Phased Array)板などを用いて実現することができる。
以上説明したように、本発明にかかる光受信装置によれば、可変分散補償器と遅延干渉計とを備える光受信装置において、設定済みの適当な分散補償量と位相量とを記憶しておき、その後分散補償量と位相量とを設定する場合に、記憶しておいた分散補償量と位相量とを利用することができる。これによって、受信器の適当な分散補償量と位相量とを設定するまでの時間を短縮することができ、高速な光伝送においても、伝送路の波長分散や遅延干渉計での光位相差の変動に追随させて分散補償量と位相量とを設定することができるという効果を奏する。
(付記1)差分位相変調方式で変調された光信号を受信し、当該光信号に対して可変分散補償および遅延干渉処理を行って当該光信号を復調する受信器と、
前記受信器によって復調された復調信号のエラー状態に基づいて、前記受信器の前記可変分散補償と前記遅延干渉処理との適当な設定値を探索して設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記設定値を記憶する記憶手段と、
を備えることを特徴とする光受信装置。
(付記2)前記受信器は、
前記光信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う分散補償手段と、
前記分散補償手段によって前記分散補償が行われた光信号を1ビット分遅延させた分岐成分と、当該光信号を可変な位相量によって位相制御した分岐成分と、を干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉手段と、
前記遅延干渉手段によって前記遅延干渉処理が行われた光信号を復調電気信号に光電変換することによって復調する復調手段と、
前記復調手段によって復調された復調電気信号のエラー状態を監視する監視手段と、
を備え、
前記設定手段は、前記設定値として、前記分散補償手段の適当な分散補償量と前記遅延干渉手段の適当な位相量とを探索して設定することを特徴とする付記1に記載の光受信装置。
(付記3)前記設定手段は、新たな前記受信器が増設される場合に、前記記憶手段に記憶された前記設定値に基づいて前記新たな受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記1または2に記載の光受信装置。
(付記4)複数の前記受信器は、それぞれ異なる波長の前記光信号を受信し、
前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記設定値のうち、前記新たな受信器と最も波長が近い受信器に対応する設定値に基づいて前記新たな受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記3に記載の光受信装置。
(付記5)複数の前記受信器は、それぞれ異なる波長の前記光信号を受信し、
前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記設定値と、当該設定値に対応する受信器の波長および前記新たな受信器の波長と、に基づいて前記新たな受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記3または4に記載の光受信装置。
(付記6)前記受信器に対応する通信経路の接続先の通信装置から、当該通信経路における前記設定値を受信する設定値受信手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記設定値受信手段によって受信された前記設定値を記憶し、
前記設定手段は、前記受信器が前記通信装置と通信する場合、前記記憶手段に記憶された前記設定値に基づいて前記受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記7)前記記憶手段は、前記設定値を定期的に記憶し、
前記設定手段は、前記設定値に所定の変化率以上の変化があった場合、当該変化から所定の時間経過後に、前記変化の前に前記記憶手段に記憶された前記設定値に基づいて前記受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記8)前記記憶手段は、前記設定値を所定の時間帯毎に記憶し、
前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記設定値のうち、現時点に対応した設定値に基づいて前記受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記9)前記記憶手段は、前記受信器の通信経路毎に対応した前記設定値を記憶し、
前記設定手段は、前記受信器の前記通信経路の切替があった場合、前記記憶手段に記憶された前記設定値のうち、前記切替後の通信経路に対応した設定値に基づいて前記受信器の前記設定値を設定することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記10)差分位相変調方式で変調された光信号を受信し、当該光信号に対して可変分散補償および遅延干渉処理を行って当該光信号を復調する受信器の制御方法であって、
前記受信器によって復調された復調信号のエラー状態に基づいて、前記受信器の前記可変分散補償と前記遅延干渉処理との適当な設定値を探索して設定する設定工程と、
前記設定工程によって設定された前記設定値を記憶する記憶工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
以上のように、本発明にかかる光受信装置は、DPSK変調方式で変調された光信号を受信する、可変分散補償器と遅延干渉計とを備えた光受信装置に有用であり、特に、高速な光伝送を行う場合に適している。
実施の形態1にかかる光受信装置の機能を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる光受信装置の受信器および設定部の機能の詳細を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる光受信装置の記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる光受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 Lバンドにおける分散補償量とOSNR耐力との関係をCH毎に示すグラフである。 光ファイバ中の波長と分散との関係を示すグラフである。 実施の形態2にかかる光受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる光受信装置の受信器増設時の設定値の設定例(その1)を示す図である。 実施の形態3にかかる光受信装置の受信器増設時の設定値の設定例(その2)を示す図である。 実施の形態4にかかる光受信装置の設定値の記憶例を示す図である。 実施の形態5にかかる光受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態6にかかる光受信装置の記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 実施の形態7にかかる光受信装置の設定値の記憶例を示す図である。 実施の形態7にかかる光受信装置の記憶部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 実施の形態8にかかる光受信装置の設定値の記憶例を示す図である。 実施の形態にかかる光受信装置を(CS)RZ−DPSK変調方式の光受信装置に適用した例を示すブロック図である。 分散補償量および位相ずれとパワーペナルティとの関係を示すグラフである。 分散補償量と位相量を設定する過程を示す図である。
符号の説明
100,1600 光受信装置
101 受信器
102,1606 設定部
103,1607 記憶部
201,1608 可変分散補償器
202,1601 遅延干渉計
203 復調部
204 監視部
1602 光電変換部
1604 再生回路
1605 受信データ処理部

Claims (3)

  1. 差分位相変調方式で変調された光信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う分散補償手段と、前記分散補償手段によって前記分散補償が行われた光信号を1ビット分遅延させた分岐成分と、当該光信号を可変な位相量によって位相制御した分岐成分と、を干渉させる遅延干渉処理を行う遅延干渉手段と、前記遅延干渉手段によって前記遅延干渉処理が行われた光信号を復調電気信号に光電変換することによって復調する復調手段と、前記復調手段によって復調された復調電気信号のエラー状態を監視する監視手段と、を備える受信器と、
    前記監視手段によって監視されたエラー状態に基づいて、前記分散補償手段の分散補償量と前記遅延干渉手段の位相量を設定値として設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された前記設定値を記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記設定手段は、新たな前記受信器が増設される場合に、前記記憶手段に記憶された前記設定値に基づいて、前記新たな受信器の前記設定値を設定することを特徴とする光受信装置。
  2. 複数の前記受信器は、それぞれ異なる波長の前記光信号を受信し、
    前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記設定値のうち、前記新たな受信器と最も波長が近い受信器に対応する設定値に基づいて前記新たな受信器の前記設定値を設定することを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記記憶手段は、前記設定値を定期的に記憶し、
    前記設定手段は、前記設定値に所定の変化率以上の変化があった場合、当該変化から所定の時間経過後に、前記変化の前に前記記憶手段に記憶された前記設定値に基づいて前記受信器の前記設定値を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の光受信装置。
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