JP4775036B2 - 送信帯域割当て方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、TDMAを利用する光伝送システムにおける送信帯域割当て方法及び装置に関する。
GE−PON(Gigabit Ethernet Passive Optical Network)による光アクセス方式が普及しつつある。なお、Ethernet及びイーサネットは登録商標である。PONでは、センター局に配置される光終端装置OLT(Optical Line Terminal)に、光ファイバ及び光カップラからなる光伝送路を介して複数のユーザ光終端装置ONU(Optical Network Unit)を接続する。GE−PONでは、1本の光ファイバで16又は32個のONUを収容するのが一般的であるが、規格上、1本の光ファイバで収容可能なONU数に上限はなく、64又は128個のONUを収容することも可能である。
GE−PONでは、ONUからの上り信号の伝送にTDMA(Time Domain Multiple Access)を利用する。即ち、OLTが各ONUに送信タイミングと送信期間を通知し、ONUは、与えられた送信タイミングの送信期間内に信号を送信する。
現在のインターネット通信では、ファイルダウンロードにTCPが用いられている。TCP通信では、図9に示すように、サーバが一定のデータ量WS(Window Size)のデータをクライアントに送信し、クライアントが受信通知であるACK信号をサーバに返信する。サーバは、ACK信号を受信すると、データ量WSの次のデータをクライアントに送信する。これらの手順を、全データを伝送し終えるまで、繰り返す。
このように、サーバからクライアントへのデータ量WSのデータの送信と、クライアントからサーバへのACK信号の送信をセットとして、これを繰り返すことにより、サーバからクライアントにデータが伝送される。サーバがWS分のデータを送信してからクライアントからのACK信号を受信するまでの時間を、RTT(Round Trip Time)と呼ぶ。データ量WSを時間RTTで送信することになるので、TCPスループットはWS/RTTで定義される。
サーバとクライアントの間にGE-PONが介在した場合、TCP通信は、図10に示す手順で実現される。即ち、(1)クライアントが接続するONUは、クライアントからのACK信号を一旦、バッファに蓄積する。(2)このONUは、送信すべきデータがあることをReportフレームによりOLTに通知する。(3)OLTは、各ONUからのReportフレームを集約し、送信タイミングと送信期間をGateフレームにより各ONUに通知する。(4)ONUは、OLTからのGateフレームにより指示される送信タイミングと送信期間を使って、ACK信号をサーバに向けて送信する。
実際には、GE−PONでは、LLID(Logical Layer Identifier)単位で上記の手順が行われるが、ここでは、簡略化して説明している。LLIDは、ONUに複数、付与することが可能である。
特開2005−012800号公報
GE−PONを使用する場合、ACK信号が一時的にONUに蓄積されるので、TCPスループットのRTTは、ONUにおけるACK信号の送信待ち時間を含むこととなり、TCPスループットを大幅に悪化させる。
OLTが各ONUに割り当てる送信間隔を短くすれば、送信待ち時間を短縮できる。しかし、従来、送信期間はどのONUに対しても一定であるので、送信間隔を短くすると、送信期間を短くすることになる。送信期間が短くなると、相対的にオーバーヘッドが増えるので、上りの実効帯域が減少する。
図11は、送信間隔が大きい場合と小さい場合の送信フレームの配置例を示す。図11(a)は送信間隔が小さい場合を示し、同(b)は大きい場合を示す。図11(a),(b)から、送信間隔が小さいほど、次の送信タイミングまでの待ち時間が短くなるが、オーバーヘッド部分が相対的に増して実効データレートが低下することが分かる。
アクセス系では上りのスループットよりも下りのスループットの方が重要である。
本発明は、TDMA方式における下りのTCPスループットを改善する送信帯域割当て方法及び装置を提示することを目的とする。
本発明に係る送信帯域割当て方法は、複数のユーザ終端装置が収容され、各ユーザ終端装置にTDMAによる送信を許可するデータ伝送システムにおいて、各ユーザ終端装置への下りTCP通信の有無を検出するTCP通信検出ステップと、各ユーザ終端装置の所定基準周期内の送信可能データ量を互いに等しく維持しつつ、当該TCP通信検出ステップの検出結果に従い、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮する制御ステップとを具備することを特徴とする送信帯域割当て方法。
本発明に係る送信帯域割当て装置は、複数のユーザ終端装置が収容され、各ユーザ終端装置にTDMAによる送信を許可するデータ伝送システムにおいて、各ユーザ終端装置への下りTCP通信の有無を検出するTCP通信検出装置と、当該TCP通信検出装置の検出結果により更新され、各ユーザ終端装置の下りTCP通信の有無を示すTCP通信テーブルと、各ユーザ終端装置の所定基準周期内の送信可能データ量を互いに等しく維持しつつ、当該TCP通信テーブルを参照し、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮する制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明により、下りTCP通信のためのACK信号の送信間隔を短縮でき、その結果として、下りTCPのスループットを改善できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。図2は、TCPの接続から切断までのシーケンスを示す。ここでは、理解を容易にするために、3台のONUが収容されているPONシステムで、その内の一台のONUに接続するパーソナルコンピュータが、上位ネットワークのサーバとTCP通信するケースを説明する。先に説明したように、一般的には、GE−PONシステムには、より多くのONUを接続できる。
センター局に配置される光終端装置(OLT)10のアップリンクポート10aは上位ネットワーク12に接続し、上位ネットワーク12には、サーバ14が接続する。アップリンクポート10aと上位ネットワーク12のインターフェースは、1000Base−T又は1000Base−SX等である。
OLT10のPONポート10bは、光ファイバ16を介して1:nの光カップラ18に接続する。図示例では、n=3である。光カップラ18は、光ファイバ16からの下り信号光を3分割し、各分割信号光を光ファイバ20−1〜20−3に出力する。各光ファイバ20−1〜20−3の他端は、各ユーザ宅に配置される光終端装置(ONU)22−1〜22−3に接続する。各ONU22−1〜22−3には、コンピュータ24−1〜24−3が接続する。勿論、1台のONUに、ルータ又はゲートウエイを介して複数のコンピュータを接続することもできる。
OLT10は、各ONU22−1〜22−3の送信タイミングと送信期間を制御し、ONU22−1〜22−3と上位ネットワーク12との間のデータ伝送を中継する。
上位ネットワーク12からの下りデータ信号は、アップリンクポート10aを介してLANインターフェース30に入力する。LANインターフェース30は、下りデータ信号を多重装置32に出力する。OLT10を制御するOLT制御装置34は、ONU22−1〜22−3に対する種々の制御信号(例えば、各ONU22−1〜22−3の送信タイミングと送信期間を指示するGateメッセージ等)を多重装置32に出力する。
多重装置32は、ネットワークインターフェース30からの下りデータ信号にOLT制御装置34からの制御信号を多重し、多重信号を電気/光変換器36に印加する。電気/光変換器36は、多重装置32からの多重信号を光信号(下り信号光)に変換し、WDM光カップラ38に印加する。WDM光カップラ38は、電気/光変換器36からの下り信号光を、PONポート10bを介して光ファイバ16に出力する。
OLT10のPONポート10bから出力される下り信号光は、光ファイバ16、光カップラ18、光ファイバ20−1〜20−3を介して各ONU22−1〜22−3に入力する。
各ONU22−1〜22−3は、光ファイバ20−1〜20−3から入力する下り信号光を電気信号に変換し、自分宛であれば取り込み、他宛てであれば破棄する。各ONU22−1〜22−3は、取り込んだ下り信号の内、自己宛の制御信号を内部処理すると共に、配下のコンピュータ24−1〜24−3宛てのデータ信号をコンピュータ24−1〜24−3に供給する。
他方、コンピュータ24−1〜24−3は、上位ネットワーク12に向けたデータ信号をそれぞれONU22−1〜22−3に出力する。各ONU22−1〜22−3は、OLT10により許可された送信タイミング及び送信期間で、上り信号光をそれぞれ光ファイバ20−1〜20−nに出力する。この上り光信号は、配下のコンピュータ24−1〜24−3からの、上位ネットワーク12に接続する機器(例えば、サーバ14)に宛てたデータ信号(サーバ14等に対する制御信号及び応答信号を含む)と、各ONU22−1〜22−3がOLT10に向けて出力する制御信号を搬送する。OLTユニット10に宛てた制御信号は、論理リンク確立のための制御信号及び応答信号(例えば、Gateメッセージに応答するReportメッセージ等)などを含む。光カップラ18は、各光ファイバ20−1〜20−3からの上り光信号を光ファイバ16に出力する。このようにして、各ONU22−1〜22−3から出力される上り信号光が、OLT10のPONポート10bを介してWDM光カップラ38に入力する。
WDM光カップラ38は、PONポート10bからの上り信号光を光/電気変換器40に供給する。光/電気変換器40は、WDM光カップラ38からの上り信号光を電気上り信号に変換する。分離装置42は、光/電気変換器から出力される電気上り信号の内、OLT10に宛てた信号をOLT制御装置34に供給し、上位ネットワーク12に宛てた上り信号をLANインターフェース30に供給する。
LANインターフェース30は、分離装置42からの上り信号を上位ネットワーク12に出力する。
本実施例では、OLT制御装置34は、下りTCPスループットの改善のために、各ONU22−1〜22−3の送信タイミングと送信期間を動的に制御する。そのために、OLT10には、下りTCP通信をモニタするTCP通信検出装置44と、下りTCP通信の状況を記憶するTCP通信テーブル46と、TCP通信テーブル46を更新するタイマ48と、各ONU22−1〜22−3に対する上り帯域割当てパラメータを記憶する帯域割当てテーブル50を設ける。即ち、送信帯域割当ての動的制御のために、TCP通信検出装置44、TCP通信テーブル46、タイマ48及び帯域割当てテーブル50を追加し、OLT制御装置34に送信帯域割当ての制御機能を組み込んだ。
TCP通信検出装置44は、LANインターフェース30から多重装置32に供給される下り信号を傍受してTCP通信の有無を検出し、検出結果に従いTCP通信テーブル46を更新する。図3は、TCP通信テーブル46の構成及び数値の一例を示す。TCP通信テーブル46は、ONU(又はLLID)番号のフィールド46aと、下りTCP通信の有無を示すフラグのフィールド46bと、時間の経過と共に減少するタイマ値を収容するフィールド46cを具備する。
TCP通信検出装置44は、下りTCP通信を検出すると、テーブル46の、該当するONU(又はLLID)のレコードの下りTCPフラグフィールド46bにフラグを立てる、即ち、’1’をセットし、タイマフィールド46cに適当な初期値(図3に示す例では、1秒)をセットする。OLT制御装置34は、タイマ48の出力を参照して、テーブル46のタイマフィールド46cのタイマ値を減算する。テーブル46のタイマフィールド46cのタイマ値は、0になると、それ以上、減少しない。
TCP通信検出装置44はまた、LANインターフェース30から多重装置32への下り信号中に、TCP通信の終了を示す標識又は記号を検出すると、TCP通信テーブル46の、該当するONU(又はLLID)のレコードの下りTCPフラグフィールド46bを’0’でクリアし、タイマフィールド46cを0でクリアする。
タイマフィールド46cのタイマ値は、TCP検出装置44が下りTCP通信を検出しなくなると、時間の経過と共に減少する。具体的には、OLT制御装置34が、タイマ48の出力を参照して、テーブル46のタイマフィールド46cの数値を時間と共にデクリメントする。
詳細は後述するが、OLT制御装置34は、タイマフィールド46cのタイマ値が0で無い場合、下りTCP通信を受信するONUに、下りスループットが高くなるような帯域割当てを設定する。タイマフィールド46cの設定値は、いわば、上位ネットワーク12等でのエラーにより一時的に下りTCPフレームをOLT10が受信しない場合に対するマージンである。
TCP通信検出装置44が、下りTCP通信を検出する方法を説明する。TCP通信では、IETFのRFC791で規定されるIPヘッダの’Protocol’部には、TCPを表す’00000110’(16進数で0x06、10進数で6)がセットされる。また、図2から分かるように、TCPのコネクション確立の際、送信装置(例えば、サーバ14)は、RFC793で規定されているTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットに’1’がセットされたTCPフレームを受信装置(例えば、コンピュータ24−1〜24−3の何れか)に送信する。TCPコネクションを切断するときには、送信装置は、TCPヘッダの’Control Bits’部の’FIN’ビットに’1’がセットされたTCPフレームを受信装置に送信する。従って、下り信号のIPヘッダの’Protocol’部によりTCP通信を判別でき、TCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットによりTCP通信の開始を判別でき、TCPヘッダの’Control Bits’部の’FIN’ビットによりTCP通信の終了を判別できる。
また、データの有無によっても、下りTCP通信の有無を判別できる。即ち、IPヘッダにおける’Protocol’部がTCPを表す'00000110'(16進数で0x06、10進数で6)であり、TCPヘッダにおける’Control Bits’部の’ACK’ビットが’0’である場合、これは、下りTCP通信による下りデータの存在を示す。ACKビットは既定のパケットを受信したことを伝えるために用いられるので、’ACK’ビットが’0’である場合、その下りTCPフレームは、下りデータを搬送するフレームである。
TCP通信検出装置44は、TCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットの値により、TCP通信の開始を示すフレームを検出するか、又は、データを搬送する下りTCPフレームを検出すると、テーブル46の該当するONU(又はLLID)のレコードのフラグフィールド46bにフラグを立て、タイマフィールド46cにマージン値(ここでは、1秒)をセットする。前者と後者の一方のみを検出するように簡略化しても良い。
TCP通信検出装置44はまた、TCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットの値により、下りTCP通信の終了を検出すると、TCP通信テーブル46の下りTCPフラグフィールド46bをクリアし、タイマフィールド46cに0をセットする。別の方法として、TCP通信検出装置44は、下りTCP通信の終了を検出したとき、テーブル46の該当するONU(又はLLID)のレコードを消去してもよい。
通信障害等も考慮し、下りTCP通信の切断を検知する前に、タイマフィールド46cの値がゼロになれば、OLT制御装置34は、その下りTCP通信は終了したものと見做す。先に説明したように、OLT制御装置34は、タイマ48の出力を参照して、テーブル46のタイマフィールド46cのタイマ値を、0になる迄、時間と共にデクリメントする。
OLT制御装置34は、TCP通信テーブル46を参照し、ONU22−1〜22−3への上り信号帯域の割当て制御に利用される帯域割当てテーブル50を更新する。そして、OLT制御装置34は、帯域割当てテーブル50の下、各ONU22−1〜22−3からの制御信号、例えば送信の帯域とタイミングの要求に応じて、各ONU22−1〜22−3に送信タイミングと送信期間を割り当てる。
割り当てる帯域の決定方法を説明する。図4は、何れのONU22−1〜22−3も下りTCP通信を行っていない場合の、帯域割当てテーブル50の数値例を示す。テーブル50は、ONU(又はLLID)を指定するフィールド50a、送信間隔を指定するフィールド50b、及び、1回当たりの最大送信データ量を規定する指数を示すフィールド50cを具備する。この例では、基準となる送信間隔は1msである。
図5は、TCP通信検出装置44が、ONU22−1に向けた下りTCP通信を検出した後の、テーブル50の内容例を示す。ONU22−1に対する下りTCP通信の検出により、ONU22−1に対する送信間隔が1msから0.5msに短縮されている。本実施例では、送信を必要とするONUに対して公平な送信量を確保することを前提としているので、送信間隔を半分にしたのに応じて、フィールド50cに示すように、1回当たりの最大送信データ量も半減している。
OLT制御装置34は、TCP通信テーブル46を参照して、ONU22−1(又はLLID)に対して、帯域割当てテーブル50を、図5に例示するように変更する。テーブル50を変更する作業とは独立に、OLT制御装置34は、帯域割当てテーブル50を参照して、各ONU22−1〜22−3に上り信号の帯域を割り当てる。
帯域割当てテーブル50が図4に示す内容になっている場合、OLT制御装置34は、各ONU22−1〜22−3に均等な送信間隔で均等な1回当たりの最大送信データ量を割り当てる。図6は、図4に対応する、光ファイバ16上の上り信号のタイミングシーケンスの模式図を示す。
帯域割当てテーブル50が図5に示す内容になっている場合、OLT制御装置34は、図5に示すテーブル50に従い、ONU22−1には、他のONU22−2,22−3の送信間隔の半分の送信間隔を割り当てると共に、1回当たりの最大送信データ量を、他のONU22−2,22−3に対するそれの半分にする。OLT制御装置34は、送信間隔の短縮により増加するONU22−1の送信を、1周期内で適宜に分散したタイミングで許可する。図7は、図5に対応する、光ファイバ16上の上り信号のタイミングシーケンスの模式図を示す。図7に示す例では、本来の送信タイミングに続くONU22−3の送信期間の後に、ONU22−1への新たな送信期間を割り込ませている。
この実施例では、テーブル50のフィールド50bに送信間隔をそのまま記載したが、基準周期内の送信回数を規定しても良い。例えば、基準周期を1msとし、その1基準周期内の送信回数を、下りTCP通信のスループットの改善目標に応じて変更する。全ONUの可能な上り送信データ量を等しくしたい場合には、更に、1基準周期内の送信可能データ量を一定に維持するように、1回当たりの送信可能データ量を送信回数の増加に応じて低減する。2以上の送信回数を具備するONUには、その送信期間を適当に1基準周期内で分散配置する。
下りTCP通信のスループットの改善目標に応じて、同じ長さの送信期間をより頻繁に割り当てるようにしてもよい。この場合、他のONUは、送信間隔が長くなり、下りTCPのスループットが低下する。
図1に示す実施例では、下り信号を監視したが、上り信号を監視しても、同様に、下りTCP通信を検出できる。図8は、上り信号により下りTCP通信の有無を検出する実施例の概略構成ブロック図を示す。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してある。TCP通信検出装置44の代わりに、上り信号を傍受することで下りTCP通信の有無を検出するTCP通信検出装置44aを、OLT60に設けた。
変更部分であるTCP通信検出装置44aの動作を主に説明する。
TCP通信検出装置44aは、光/電気変換器40の出力する上り信号を傍受し、その上り信号中のTCPフレームのTCPヘッダの’Control Bits’部をモニタする。図2から分かるように、TCPコネクションの確立の際、受信装置が、TCPフレームのTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’ACK’ビットと’SYN’ビットが共に立っているTCPフレームを送信装置に送信する。以後、送信装置から受信装置にデータが送信される。また、TCPコネクションの切断の際には、受信装置は、TCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットが立っているTCPフレームを送信装置に送信する。
また、データの有無によっても、下りTCP通信の存在を判別できる。即ち、上り信号中のIPヘッダにおける’Protocol’部がTCPを表す'00000110'(16進数で0x06、10進数で6)であり、TCPヘッダにおける’Control Bits’部の’ACK’ビットが’1’である場合、このTCPフレームは、下りTCP通信による下りデータを受信したことを送信装置に通知する信号である。続けてデータを受信する可能性がある。
TCP通信検出装置44aは、上りTCP信号に含まれるTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビット及び’ACK’ビットの値により、TCP通信の開始を検出するか、又は、’ACK’ビットの値によりデータの受信を検出すると、テーブル46の該当するONU(又はLLID)のレコードのタイマフィールド46cにマージン値(ここでは、1秒)をセットする。前者と後者の一方のみを検出するように簡略化しても良い。
TCP通信検出装置44aはまた、TCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットの値により、下りTCP通信の終了を検出すると、TCP通信テーブル46の下りTCPフラグフィールド46bをクリアし、タイマフィールド46cに0をセットする。別の方法として、TCP通信検出装置44aは、下りTCP通信の終了を検出したとき、テーブル46の該当するONU(又はLLID)のレコードを消去してもよい。
以後の動作は、図1に示す実施例と同じなので、省略する。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 TCPの接続から切断までのシーケンスを示す模式図である。 TCP通信テーブル46の構成及び数値の一例を示す。 何れのONU22−1〜22−3も下りTCP通信を行っていない場合の、帯域割当てテーブル50の数値例を示す。 ONU22−1に向けた下りTCP通信が検出された後の、テーブル50の内容例を示す。 図4に対応する、光ファイバ16上の上り信号のタイミングシーケンスの模式図を示す。 図5に対応する、光ファイバ16上の上り信号のタイミングシーケンスの模式図を示す。 本発明の第2実施例の概略構成ブロック図である。 サーバからクライアントへのTCP通信のシーケンスを示す模式図である。 PONシステムが介在する場合の、サーバからクライアントへのTCP通信のシーケンスを示す模式図である。 PON伝送路上の送信フレームの配置例であり、(a)は送信間隔が小さい場合を示し、同(b)は大きい場合を示す。
符号の説明
10:光終端装置(OLT)
10a:アップリンクポート
10b:PONポート
12:上位ネットワーク
14:サーバ
16:光ファイバ
18:光カップラ
20−1〜20−3:光ファイバ
22−1〜22−3:光終端装置(ONU)
24−1〜24−3:コンピュータ
30:LANインターフェース
32:多重装置
34:OLT制御装置
36:電気/光変換器
38:WDM光カップラ
40:光/電気変換器
42:分離装置
44:TCP通信検出装置
46:TCP通信テーブル
48:タイマ
50:帯域割当てテーブル
60:光終端装置(OLT)

Claims (20)

  1. 複数のユーザ終端装置が収容され、各ユーザ終端装置にTDMAによる送信を許可するデータ伝送システムにおいて、
    各ユーザ終端装置への下りTCP通信の有無を検出するTCP通信検出ステップ(44,44a)と、
    各ユーザ終端装置の所定基準周期内の送信可能データ量を互いに等しく維持しつつ、当該TCP通信検出ステップの検出結果に従い、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮する制御ステップ(34)
    とを具備することを特徴とする送信帯域割当て方法。
  2. 当該TCP通信検出ステップは、
    当該下りTCP通信のTCP通信開始を示す開始信号とTCP通信終了を示す終了信号とを検出する検出ステップ(44,44a)と、
    当該検出ステップの検出結果に従い、各ユーザ終端装置の下りTCP通信の有無を示すTCP通信テーブル(46)を更新するテーブル更新ステップ(44,44a)
    とを具備し、
    当該制御ステップは、当該TCP通信テーブル(46)を参照して、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信帯域割当て方法。
  3. 当該開始信号が、下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットであり、当該終了信号が、当該下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項2に記載の送信帯域割当て方法。
  4. 当該開始信号が、上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビット及び’ACK’ビットであり、当該終了信号が、当該上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項2に記載の送信帯域割当て方法。
  5. 当該TCP通信検出ステップは、
    当該下りTCP通信のTCP通信開始を示す開始信号と、当該下りTCP通信による下りデータ伝送の存在と、TCP通信終了を示す終了信号とを検出する検出ステップ(44,44a)と、
    当該検出ステップの検出結果に従い、各ユーザ終端装置の下りTCP通信の有無を示すTCP通信テーブルを更新するテーブル更新ステップ
    とを具備し、
    当該制御ステップは、当該TCP通信テーブルを参照して、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信帯域割当て方法。
  6. 当該開始信号が、下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットであり、
    当該下りTCP通信による下りデータ伝送の存在が、当該下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’ACK’ビットにより判別され、
    当該終了信号が、当該下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項5に記載の送信帯域割当て方法。
  7. 当該開始信号が、上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビット及び’ACK’ビットであり、
    当該下りTCP通信による下りデータ伝送の存在が、当該上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’ACK’ビットにより判別され、
    当該終了信号が、当該上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項5に記載の送信帯域割当て方法。
  8. 当該TCP通信テーブルが、下りTCP通信の存在を示すレコードの寿命を規定するタイマフィールドを具備することを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の送信帯域割当て方法。
  9. 当該制御ステップは、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮すると共に、各送信期間を短くすることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の送信帯域割当て方法。
  10. 当該データ伝送システムが、PON(Passive Optical Network)システムであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の送信帯域割当て方法。
  11. 複数のユーザ終端装置が収容され、各ユーザ終端装置にTDMAによる送信を許可するデータ伝送システムにおいて、
    各ユーザ終端装置への下りTCP通信の有無を検出するTCP通信検出装置(44,44a)と、
    当該TCP通信検出装置の検出結果により更新され、各ユーザ終端装置の下りTCP通信の有無を示すTCP通信テーブル(46)と、
    各ユーザ終端装置の所定基準周期内の送信可能データ量を互いに等しく維持しつつ、当該TCP通信テーブル(46)を参照し、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮する制御装置(34)
    とを具備することを特徴とする送信帯域割当て装置。
  12. 当該TCP通信検出装置(44,44a)は、当該下りTCP通信のTCP通信開始を示す開始信号とTCP通信終了を示す終了信号とを検出し、この検出結果に従い、当該TCP通信テーブル(46)を更新することを特徴とする請求項1に記載の送信帯域割当て装置。
  13. 当該開始信号が、下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットであり、当該終了信号が、当該下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項12に記載の送信帯域割当て装置。
  14. 当該開始信号が、上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビット及び’ACK’ビットであり、当該終了信号が、当該上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項12に記載の送信帯域割当て装置。
  15. 当該TCP通信検出装置(44,44a)は、当該下りTCP通信のTCP通信開始を示す開始信号と、当該下りTCP通信による下りデータ伝送の存在と、TCP通信終了を示す終了信号とを検出し、この検出結果に従い、当該TCP通信テーブル(46)を更新することを特徴とする請求項11に記載の送信帯域割当て装置。
  16. 当該開始信号が、下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビットであり、
    当該下りTCP通信による下りデータ伝送の存在が、当該下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’ACK’ビットにより判別され、
    当該終了信号が、当該下りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項15に記載の送信帯域割当て装置。
  17. 当該開始信号が、上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’SYN’ビット及び’ACK’ビットであり、
    当該下りTCP通信による下りデータ伝送の存在が、当該上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’ACK’ビットにより判別され、
    当該終了信号が、当該上りTCP信号のTCPヘッダの’Control Bits’部の中の’FIN’ビットであることを特徴とする請求項5に記載の送信帯域割当て装置。
  18. 当該TCP通信テーブルが、下りTCP通信の存在を示すレコードの寿命を規定するタイマフィールドを具備することを特徴とする請求項11乃至17の何れか1項に記載の送信帯域割当て装置。
  19. 当該制御装置は、当該下りTCP通信のあるユーザ終端装置に許可する送信間隔を短縮すると共に、各送信期間を短くすることを特徴とする請求項11乃至18の何れか1項に記載の送信帯域割当て装置。
  20. 当該データ伝送システムが、PON(Passive Optical Network)システムであり、当該送信帯域割当て装置が当該PONシステムのセンター局に配置される光終端装置に組み込まれることを特徴とする請求項11乃至19の何れか1項に記載の送信帯域割当て装置。
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