JP4728540B2 - 会議等支援用画像投影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的に投影された画像中に文字や図形の書込みなどを行なうことができる会議等支援用の画像投影装置に関する。より詳細には、複数の座標指示手段により同時に指示された複数の点の座標値を座標指示手段ごとに識別して検出することができる会議等支援用の画像投影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学的に投影された画面に文字や図形などを書き込むことができる会議等支援用の画像投影装置が、会議やブレーンストーミングにおいて使用されている。しかしながら、この方式の従来の画像投影装置には、次のような問題点があった。
会議において1画面を使用して議論を展開する場合、あるいはブレーンストーミングのように複数の参加者から同時に意見が出される場合などには、複数人の同時書込みに対する強い要求がある。しかしながら、従来の装置では、操作者は1人に制限されており、複数人の同時操作はできない。
また従来の画像投影装置では、図12に示すように、画面上部にメニューバー31があり、操作者は所望の機能を選択するためにメニューバー31の位置まで座標指示手段32を動かさなければならない。画面が大きくなると、この動作は操作者への負担になる。
さらに、従来の画像投影装置では、クリック操作を容易にするために、座標指示手段にスイッチを設けているものがある。この方式は、座標指示手段に電源を必要とし、座標指示手段のサイズが大きくなりまた重くなるという欠点がある。
先行技術として、特開2000−242430公報には、複数のユーザが同時に指し示した複数の点の座標を、どの点をどのユーザが入力したかを識別しつつ検出することができる技術が開示されている。
また特開2000−163213公報、特開2000−172441公報、特開平8−234895公報には、指またはペンと指で同時に指示された複数の点を検出する技術が開示されている。
また特開平8−263212号公報には、ペンと描画の消去用のイレーサが使用できる技術が開示されている。
【0003】
しかしながら、上記公開公報に開示される技術は、いずれも、タッチセンサタイプの座標入力装置に関するものであり、本発明が対象としている、作業面内に検出構造を内蔵せずに座標入力を行なう方式の画像投影装置には適用できない技術である。
さらに、本発明が対象としている画像投影装置のように、作業面内に検出構造を内蔵せずに座標入力を行なう方式の現存の製品には、VIRTUAL INK社のmimio、EFI社のeBeamあるいはCanon社の光デジタイザ等がある。しかし、これら全ての製品は、座標指示手段であるペンが電源を有しており、非常に大型であることが問題である。また複数人が同時に書き込むことを想定しておらず、同時に2点以上をポイントするとマウスイベントの取り合いが起こり、正常に描画を行なえない。さらにmimioおよびeBeamは、作業面近傍にセンサを取り付ける必要があるためセンサ取り付け可能な平面にしか設置できない。他方、光デジタイザは、作業面にセンサを取り付ける必要がないが、プレゼンテーションでのマウス操作(PowerPointのページ送りやWindowsの制御)あるいはアンダーライン、囲み強調等の装飾などをコンセプトとしており、文字の入力や図形の描画が困難であり、ユーザインターフェースも扱いにくい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の方式の会議等支援用の画像投影装置において、複数人が同時に操作可能にすること、メニューの選択のための操作者の負担を軽減すること、座標指示手段にクリック操作などのためのスイッチや電源を設ける必要をなくすること、複数人が同時に図形の描画やより高度な操作を行なうことができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
複数人が同時に操作できるようにするという課題は、次の本発明の第1の画像投影装置により解決される。
(1)画像投影手段により投影面に光学的に画像を投影し、投影画面中の、座標指示手段により指示された点の座標を検出して投影画面に描画または他の処理を行なう画像投影装置であって、外形が矩形であって異なる模様形状を持つ高反射率の識別部が設けられた、投影画像中の点を指示するための1つまたは複数の座標指示手段と、投影画像とその中に置かれた座標指示手段の画像を取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段により取り込まれた画像の高輝度部を抽出し、前記高輝度部抽出により抽出される各高輝度部にたいして前記矩形の長辺方向の積分および短辺方向の積分を算出し、該積分値が所定の値以上変化する点の個数を取得することにより、1つまたは複数の座標指示手段の識別部の模様形状を認識して対応する座標指示手段を決定し、かつその高輝度部の各画素の座標を用いて指定座標値を決定するための所定の計算を行ない座標値を算出する座標検出手段と、座標検出手段により検出された、座標指示手段と対応づけられた座標群を出力する出力手段を含む座標検出手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
またメニュー選択のための操作者の負担を軽減するという課題、および座標指示手段にクリック操作などのためのスイッチや電源を設ける必要をなくするという課題は、次の本発明の第2の画像投影装置により解決される。
(2)画像投影手段により投影面に光学的に画像を投影し、投影画面中の、座標指示手段により指示された点の座標を検出して投影画面に描画または他の処理を行なう画像投影装置であって、外形が矩形であって異なる模様形状を持つ高反射率の識別部が設けられた、投影画像中の点を指示するための少なくとも1組の2つの座標指示手段と、投影画像とその中に置かれた座標指示手段の画像を取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段により取り込まれた画像の高輝度部を抽出し、前記高輝度部抽出により抽出される各高輝度部にたいして前記矩形の長辺方向の積分および短辺方向の積分を算出し、該積分値が所定の値以上変化する点の個数を取得することにより、1つまたは複数の座標指示手段の識別部の模様形状を認識して対応する座標指示手段を決定し、かつその高輝度部の各画素の座標を用いて指定座標値を決定するための所定の計算を行ない座標値を算出する座標検出手段と、予め決められた一方の座標指示手段に対する他方の座標指示手段の位置関係を算出し、この位置関係を使って、予め記憶された1つまたは複数の前記位置関係と各位置関係に対応づけられた処理命令のテーブルを参照することにより処理命令を決定する処理命令決定手段と、処理命令決定手段により決定された処理命令を受け取り出力する出力手段を含む座標検出手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
さらに、複数人が同時により高度の描画その他の処理を行なうことができるようにするという課題は、次の本発明の第3の画像投影装置により解決される。
(3)画像投影手段により投影面に光学的に画像を投影し、座標指示手段により指示された投影画面中の点の座標を検出して投影画面に対して描画や選択された処理を行なう画像投影装置であって、外形が矩形であって異なる模様形状を持つ高反射率の識別部が設けられた、投影画像中の点を指示するための複数の座標指示手段と、投影画像とその中に置かれた前記座標指示手段の画像を取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段により取り込まれた画像の高輝度部を抽出し、前記高輝度部抽出により抽出される各高輝度部にたいして前記矩形の長辺方向の積分および短辺方向の積分を算出し、該積分値が所定の値以上変化する点の個数を取得することにより、1つまたは複数の座標指示手段の識別部の模様形状を認識して対応する座標指示手段を決定し、かつその高輝度部の各画素の座標を用いて指定座標値を決定するための所定の計算を行ない座標値を算出する座標検出手段と、座標検出手段により検出された各座標値にその形状を用いて決められる属性を付与する属性付与手段と、座標検出手段によって算出された座標値と属性付与手段によって与えられた属性を関連づけて出力する出力手段を含む座標検出手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態例について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の画像投影装置について説明する。この画像投影装置は、複数人が1つずつの座標指示手段を操作する使用形態を想定している。
図1は、本発明の第1の画像投影装置の1実施形態の構成を示す説明図である。
この画像投影装置は、画像取得手段1、座標検出手段2、出力手段3、画像投影手段5、投影面6、座標指示手段4などを備えている。
画像投影手段5は、例えばプロジェクタのような装置であり、図示されていないコンピュータやVCRなどからRGB信号あるいはビデオ信号などの画像入力信号により送られてくる画像を視覚化して、その画像をレンズ系でスクリーンなどの投影面6に投影し結像させる。
符号4は、画像投影手段5により投影面6上に投影された画像中の点を指し示すための座標指示手段である。座標指示手段4は、図2に示すように、細長い棒の先端部に、座標指示手段4ごとに異なる模様形状を持つ、高反射率の識別部7を設けたものである。識別部7の模様形状は、後述する画像処理による形状の認識、識別が容易になるような形状が好ましい。図2に示す例では、外形が矩形の高反射率の領域8の中に、1つまたは複数の細長い矩形の非反射領域9が、縦または横、または縦横の適宜な組み合せに配置されている。識別部7は、例えば、画像投影手段5からの光を強く反射する反射率の高い材料を貼り付け、この高反射率の材料の中に、光を吸収する材料などの非反射材料を埋め込むことにより形成できる。なお高反射率の材料には、光を乱反射させるための細かい凹凸を設けることが好ましい。
画像取得手段1は、CCDカメラ等で投影画面を撮影してその画像を取り込む。投影画面内に座標指示手段4が置かれているときは、図3に示すような画像が取り込まれる。すなわち、各座標指示手段4の先端部の識別部7だけが高輝度部で、その他の部分が低輝度の画像である。また各識別部7では、高反射率の領域8が高輝度部、非反射領域9が低輝度になる。この画像取得手段1により取り込まれた画像は、座標検出手段2に送られる。
座標検出手段2は、画像取得手段1によって取り込まれた画像から、下記のようにして、投影画像中の各座標指示手段の先端部の位置(座標値)を算出する。
【0009】
図4は、座標検出手段2における処理の流れを示すフローチャートである。まずステップS1において、画像取得手段1から受け取った画像データを2値化する。すなわち、高輝度部の値を1、低輝度部の値を0とする。次にステップS2において、予め用意されている各座標指示手段4の模様形状を持つテンプレートと高輝度部部の形状を比較して各座標指示手段4の画像を見つけ出し、その高輝度部の略中心の座標値を算出して指示された座標値とする。なお座標値は、高輝度部の略中心の座標値でなく、他のやり方で算出してもよい。例えば、座標指示手段のより先端に近い値を算出するようにしてもよい。
この形状認識は、例えば、相関を用いて、テンプレートに最も近い高輝度部を求めることにより行なうことができる。しかしながら、上述したように画像を2値化してテンプレートとマッチングする方法は、使用される可能性のある全ての座標指示手段のテンプレートについて、画像全体に対してマッチング処理を行なわなければならないので、非常に時間がかかる。
【0010】
そこで別の方法として、図5のフローチャートに示すような処理を行なうこともできる。まずステップS3で2値化を行なって高輝度部の値を1、低輝度部の値を0とするまでは図4と同じである。次にステップS4で、座標指示手段ごとの座標を求めるためにグループ化を行なう。グループ化の方法は一般的な手法でも構わないが、例えば、画像をラスタスキャンで走査し、1の値の画素に到達したらその上下左右のN画素を参照し、参照領域内に存在する値1の画素の値を2に変化させて記録する。そして再びラスタスキャンを続行し、1の値の画素に到達したら同様の処理を行ない、今度は値3を持たせて記録する。以上の処理を画像全体に繰り返せば、画像内に存在する高輝度部集団ごとにグループ化することができる。
しかしながら実際の画像には、部分的に高輝度部値を示す微小ノイズが存在する可能性がある。よってS5において、微小ノイズを消し去るためにノイズ除去を行なう。微小ノイズの集団は座標指示手段の集団に比べて面積が非常に小さいことを利用し、集団ごとの総ピクセル数を比較して面積の小さい集団は値を0にする。これにより、座標指示手段ごとに異なる値をもった座標集団のみがグループ化されて残る。例えば、図2に示す模様形状を持つ3つの座標指示手段4を用いる場合には、2、6、11の値(以下ラベル値と呼ぶ)の3つの集団が画像内に残ることになる。3〜5および7〜10のラベルは、微小ノイズと判断されて消去されたため欠番となってしまうが、消去されずに残った集団のラベル値が分かっていればよいので、あえてラベル値の振り直しをする必要はない。
【0011】
次にステップS6において、グループ化された座標集団と座標指示手段との対応付けを行なう。これは、座標指示手段で文字や図形を書く処理においては時間tと時間t−1の各座標を線分で結ぶような処理が行われるが、複数の座標指示手段でそれぞれ同時に描画が行われる場合、対応可能な座標点が複数存在するため、次にどの座標点と線分で結べばよいか判断できなくなってしまうからである。グループ化された座標集団と座標指示手段との対応付けの方法は、図6に示す通りである。すなわち、グループ化を終えた座標集団は、常に図2のような水平の向きになっているわけではなく、殆どの場合図6のように傾いている。そこで、識別部7の外形が長方形であるという条件を使い、一般的なモーメント法によって長辺方向と短辺方向を求める。そして、長辺方向と短辺方向の積分(プロジェクション)を求めると、図6のように、変化点として、短辺方向の積分には3つの矩形、長辺方向には1つの矩形が現れる。このことから、この識別部の模様形状は、短辺方向のラインが長辺方向に3本並べて配置されたものであることが分かり、どの座標指示手段であるか決定することができる。最後にステップS7において、各座標集団の重心を求める。例えば、ラベル6の座標集団の各画素のxおよびy座標を全て加算し、画素数で除算することで重心が求まる。この重心座標値をその座標集団の座標値とする。このようにして座標検出手段2で算出された、座標指示手段と対応づけられた座標値は、出力手段3に送られる。出力手段3は、受け取った座標値に対して所定の処理を行ない、その結果を投影画像内に表示するために、図1に示すように、その出力が画像入力信号と合成される。また座標値を外部の装置(コンピュータや処理プロセッサなど)に送出して、いろいろな処理を行わせることもできる。
【0012】
次に本発明の第2の画像投影装置について説明する。この画像投影装置は、複数人がそれぞれ1組の2つずつの座標指示手段を操作する使用形態を想定している。
図7は、本発明の第2の画像投影装置の1実施形態例の構成を示す説明図である。
この構成における画像投影手段16は、上記の第1の画像投影装置の画像投影手段5と同じであり、プロジェクタのような装置で、図示されていないコンピュータやVCRなどからRGB信号あるいはビデオ信号などの画像入力信号により送られてくる画像を視覚化して、その画像をレンズ系でスクリーンなどの投影面17に投影し結像させる。
また画像取得手段11、座標検出手段12、処理命令決定手段13、出力手段14は、この画像投影装置の座標検出手段を構成する。そして、画像取得手段11、座標検出手段12、出力手段14は、図1に示した第1の画像投影装置の画像取得手段1、座標検出手段2、座標指示手段3と同じ働きをする。
それに対して、上記第1の画像投影装置に使用される複数の座標指示手段4には同じ機能が与えられているが、この第2の画像投影装置に使用される2つの座標指示手段15−1と15−2には、異なる機能が与えられている。すなわち、1方の座標指示手段15−1は描画用(以下、描画ペンと呼ぶ)であり、他方の座標指示手段15−2は処理命令選択用(以下コマンドペンと呼ぶ)で、2つで1組になっている。
さらに、この画像投影装置の座標検出手段の処理命令決定手段13は、座標検出手段12から描画ペン15−1とコマンドペン15−2の座標を受け取り、描画ペン25−1に対するコマンドペン15−2の相対的な位置関係を求め、その位置関係から、選択される処理命令を決定する。そして決定された処理命令を出力手段14に出力する。
【0013】
例えば、図8に示すように、描画ペン15−1の位置の周囲の領域を上下左右、左上、左下、右上、右下の領域18−1〜18−8に分割して、各領域に、その領域にコマンドペン15−2が置かれたときに選択される処理命令を設定して置き、かつコマンドペン15−2が投影画面中に現れたときにこれらの処理メニューが表示されるようにすることにより、コマンドペン15−2を所望の処理命令の領域に置くだけで、一度の動作でいろいろな処理命令を実行することが可能になる。例えば、図8に示すように各領域に対して処理命令を設定した場合には、コマンドペン15−2を描画ペン15−1の左領域18−7に置くと“前へ戻る”が実行され、右領域18−3に置くと“次に進む”が実行される。
設定できる処理命令の数は、領域の区分を適宜に設定することにより任意に増やすことができる。さらに、例えば、描画ペン15−1とコマンドペン15−2の役割を切り替えることができるようにし、ペン15−1が投影画面中に置かれるとペン15−2の周囲に別の処理メニーが表示されるようにすると、選択できる処理命令の数は倍になる。
また処理メニーを描画ペンの周囲に表示する代わりに、描画ペンの近傍に上下方向のリスト形式で表示するようにしてもよい。
【0014】
図9は、投影画面中にコマンドペン15−2が置かれたとき描画ペン15−1の周囲または近傍に処理命令のメニーが表示されるようにした場合の、処理命令決定手段13の動作を示すフローチャートである。
処理命令決定手段13は、座標検出手段12から描画ペン15−1とコマンドペン15−2の座標を受け取る。そしてステップS11において、描画ペン15−1とコマンドペン15−2の位置関係を計算する。これによりコマンドペン15−2が処理メニーのどの領域に置かれているか求まる。次にステップS12において、この位置関係の情報を使い、処理メニーの領域とこれらの領域に設定された処理命令の対応表を参照し、ステップS13において選択された処理命令を決定する。このようにして決定された処理命令が出力手段14に送られる。
出力手段14は、受け取った出力命令を実行することで、投影画面内に処理の結果を実現することができる。また外部の別装置に出力を送り、異なる処理をすることも可能である。
またコマンドペン15−2の機能もメニーにより選択できるようにすることにより、例えば、投影面にコマンドペン15−2が出現したら、描画ペン15−1を消しゴムにするという設定を予め行なっておけば、文字を描画中に誤字を描画してしまい消したい場合などに、左手を短距離移動するだけで簡単に消すことができる。
さらにまた、描画ペン15−1をマウスカーソルの移動、コマンドペン15−2をクリックイベント発生に設定すれば、右手でカーソルを移動し、左手で決定という操作も可能になる。
なお上の例では、1人の操作者が1組の2つの座標指示手段を操作する場合について説明したが、複数人が複数の組の2つの座標指示手段を操作することもできる。
【0015】
次に本発明の第3の画像投影装置について説明する。上述した2つの画像投影装置では、ある時間tでの処理について説明したが、座標指示手段で文字や図形を描画するには、時間tの座標点と時間t−1の座標点を線分で結ぶ処理を行なう必要があり、そのためには、時間tの座標点が時間t−1のどの座標点に対応するかが分からなければならない。この本発明の第3の画像投影装置は、時間tの座標点が時間t−1のどの座標点に対応するかを決定する機能を持ち、より高度の描画その他の処理を可能にするものである。
図10は、本発明による第3の画像投影装置の1実施例の構成を示す説明図である。
この画像投影装置の画像投影手段26は、上記の第1の画像投影装置の画像投影手段5と同じである。
また画像取得手段21、座標検出手段22、処理命令決定手段23、出力手段24は、この画像投影装置の座標検出手段を構成する。そして、画像取得手段21、座標検出手段22、出力手段24は、図1に示した第1の画像投影装置の画像取得手段1、座標検出手段2、座標指示手段3と同じ働きをする。
またこの画像投影装置の座標指示手段25は、上記第1の画像投影装置に使用される複数の座標指示手段4と同じく、同じ機能が与えられている。
さらに、この画像投影装置の座標検出手段の属性付与手段23は、図11のフローチャートに示すような動作をする。
すなわち、過去t−nまでの座標値、座標指示手段の識別部の形状、属性の組を記憶して置き、座標検出手段22から座標値と識別部の形状が対にされた情報(時刻t)を受け取ると、ステップS21において、識別部の形状を用いて、記憶された過去の座標値の識別部の形状を参照する。過去の座標値は、同じ識別部の形状ごとに同じ属性を付与されているので、この参照によりその形状に対応する属性が決定される。次にS22において、その対応する属性を、時刻tの座標値に付与する。時刻tの座標値は、時刻t+1では過去となるので、ステップS23においてその座標値、形状、属性を記憶する。そしてその座標値と属性を出力手段24に送る。
出力手段24は、受け取った座標値と属性について、属性ごとに時間順に座標値を連結し表示することで、投影画面内での描画を実現することができる。また外部の別装置に出力を送り、異なる処理をすることも可能である。
【0016】
なお上の説明では、2人の操作者が2つの座標指示手段を操作する場合について説明したが、3人以上の操作者が座標指示手段を操作することもできる。
さらに上述した本発明の第1〜第3の画像投影装置における座標検出手段を、画像投影手段と別体の、投影画像制御装置とすることもできる。
内蔵する場合は、使用する度に投影面と画像取得手段を位置合わせする必要がなく、また装置が一体化して扱い易い。これに対して、別体の装置とし、画像投影装置と組み合わせて使用する場合は、使用する度に投影面と画像取得手段を位置合わせする必要があり、また装置が複数になるため一体化された場合に比べて扱いにくいが、既存のいろいろな画像投影装置と組み合わせて使用することができる利点がある。
さらに上述した本発明の第1〜第3の画像投影装置の画像取得手段、座標検出手段、処理命令決定手段、属性付与手段、出力手段は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその適宜な組合せのいずれで実現されていてもよい。
【0017】
【発明の効果】
上記した本発明の第1の画像投影装置によれば、複数人の同時書き込みが可能になる。
また上記した本発明の第2の画像投影装置によれば、1人または複数人が、1組または複数組の2つの座標指示手段を操作することができ、メニーの選択などが容易になる。
さらに本発明の第3の画像投影装置によれば、投影された画像に対して、複数人が同時に図形の描画その他のより高度な操作を行なうことが可能になる。
また本発明の第1から第3の画像投影装置の座標検出手段を画像投影手段とは別体の投影画像制御装置とすることにより、既存の画像投影装置に、本発明の画像投影装置の機能を付与することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の画像投影装置の1実施例の構成の説明図である。
【図2】本発明の画像投影装置で使用される座標指示手段の説明図である。
【図3】画像取得手段により取り込まれる画像の説明である。
【図4】座標検出手段の、テンプレートマッチングによる座標指示手段の識別部の模様形状の認識動作を説明するフローチャートである。
【図5】座標検出手段の、グループ化による座標指示手段の識別部の模様形状の認識動作を説明するフローチャートである。
【図6】座標指示手段が傾いている場合の、グループ化による座標指示手段の識別部の模様形状の認識方法の説明図である。
【図7】本発明の第2の画像投影装置の1実施例の構成の説明図である。
【図8】本発明の第2の画像投影装置における出力命令のメニーの一例の説明図である。
【図9】本発明の第2の画像投影装置の処理命令決定手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の画像投影装置の1実施例の構成の説明図である。
【図11】本発明の第3の画像投影装置の属性付与手段の動作を示すフローチャートである。
【図12】従来の画像投影装置におけるメニーの表示位置の説明図である。
【符号の説明】
1 画像取得手段、2 座標検出手段、3 出力手段、4 座標指示手段、5 画像投影手段、6 投影面、7 識別部、8 高反射率領域、9 非反射領域、11 画像取得手段、12 座標検出手段、13 処理命令決定手段、14 出力手段、15−1、15−2 座標指示手段、16 画像投影手段、17 投影面、18−1〜18−8 処理選択領域、21 画像取得手段、22 座標検出手段、23 属性付与手段、24 出力手段、26 画像投影手段、27 投影面

Claims (5)

  1. 画像投影手段により投影面に光学的に画像を投影し、投影画面中の、座標指示手段により指示された点の座標を検出して投影画面に描画または他の処理を行なう画像投影装置であって、外形が矩形であって異なる模様形状を持つ高反射率の識別部が設けられた、投影画像中の点を指示するための複数の座標指示手段と、投影画像とその中に置かれた前記座標指示手段の画像を取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段により取り込まれた画像の高輝度部を抽出し、前記高輝度部抽出により抽出される各高輝度部にたいして前記矩形の長辺方向の積分および短辺方向の積分を算出し、該積分値が所定の値以上変化する点の個数を取得することにより、1つまたは複数の座標指示手段の識別部の模様形状を認識して対応する座標指示手段を決定し、かつその高輝度部の各画素の座標を用いて指定座標値を決定するための所定の計算を行ない座標値を算出する座標検出手段と、前記座標検出手段により検出された、座標指示手段と対応づけられた座標群を出力する出力手段を含む座標検出手段を備えたことを特徴とする会議等支援用画像投影装置。
  2. 画像投影手段により投影面に光学的に画像を投影し、投影画面中の、座標指示手段により指示された点の座標を検出して投影画面に描画または他の処理を行なう画像投影装置であって、外形が矩形であって異なる模様形状を持つ高反射率の識別部が設けられた、投影画像中の点を指示するための少なくとも1組の2つの座標指示手段と、投影画像とその中に置かれた前記座標指示手段の画像を取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段により取り込まれた画像の高輝度部を抽出し、前記高輝度部抽出により抽出される各高輝度部にたいして前記矩形の長辺方向の積分および短辺方向の積分を算出し、該積分値が所定の値以上変化する点の個数を取得することにより、1つまたは複数の座標指示手段の識別部の模様形状を認識して対応する座標指示手段を決定し、かつその高輝度部の各画素の座標を用いて指定座標値を決定するための所定の計算を行ない座標値を算出する座標検出手段と、予め決められた一方の座標指示手段に対する他方の座標指示手段の位置関係を算出し、この位置関係を使って、予め記憶された1つまたは複数の前記位置関係と各位置関係に対応づけられた処理命令のテーブルを参照することにより処理命令を決定する処理命令決定手段と、前記処理命令決定手段により決定された処理命令を受け取り出力する出力手段を含む座標検出手段を備えたことを特徴とする会議等支援用画像投影装置。
  3. 画像投影手段により投影面に光学的に画像を投影し、投影画面中の、座標指示手段により指示された点の座標を検出して投影画面に描画または他の指示された処理を行なう画像投影装置であって、外形が矩形であって異なる模様形状を持つ高反射率の識別部が設けられた、投影画像中の点を指示するための複数の座標指示手段と、投影画像とその中に置かれた前記座標指示手段の画像を取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段により取り込まれた画像の高輝度部を抽出し、前記高輝度部抽出により抽出される各高輝度部にたいして前記矩形の長辺方向の積分および短辺方向の積分を算出し、該積分値が所定の値以上変化する点の個数を取得することにより、1つまたは複数の座標指示手段の識別部の模様形状を認識して対応する座標指示手段を決定し、かつその高輝度部の各画素の座標を用いて指定座標値を決定するための所定の計算を行ない座標値を算出する座標検出手段と、前記座標検出手段により検出された各座標値に前記形状を用いて決められる属性を付与する属性付与手段と、前記座標検出手段によって算出された座標値と前記属性付与手段によって与えられた属性を関連づけて出力する出力手段を含む座標検出手段を備えたことを特徴とする会議等支援用画像投影装置。
  4. 予め決められた一方の座標指示手段により指示される点の周囲が複数の領域に分割され、各領域に対して他方の座標指示手段がその領域内に置かれたときに選択される処理命令が設定されていることを特徴とする請求項2の会議等支援用画像投影装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の会議等支援用画像投影装置の座標検出手段を画像投影手段別体の装置とした、画像投影装置により光学的に投影された画像中の指示された点の座標を検出して出力する投影画像制御装置。
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