JP4712841B2 - 導波管・ストリップ線路変換器及び高周波回路 - Google Patents

導波管・ストリップ線路変換器及び高周波回路 Download PDF

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本発明は、導波管・ストリップ線路変換器及び高周波回路に係り、更に詳しくは、マイクロ波、ミリ波を伝送するための導波管及びストリップ線路間において電力変換を行う導波管・ストリップ線路変換器、並びに、このような導波管・ストリップ線路変換器を利用した高周波回路に関する。
導波管及びストリップ線路を接続する場合に、導波管及びストリップ線路の伝送電力を相互に変換する導波管・ストリップ線路変換器が用いられる(例えば、特許文献1)。一般的な導波管・ストリップ線路変換器では、ストリップ線路から短絡面までの距離を管内波長λの1/4にするための短絡導波管ブロックが必要となる。このため、マイクロ波やミリ波用の導波管・ストリップ線路変換器ではその小型化が難しく、また、製造時に短絡面の位置決めを高精度で行う必要があった。このような問題点を解決するために改良された導波管・ストリップ線路変換器が知られている(例えば、特許文献2)。
図17及び図18は、特許文献2に示された導波管・ストリップ線路変換器の構成を示した図である。図17は斜視図、図18は、図17の誘電体基板1の平面図であり、図中の(a)に誘電体基板1の上面、(b)に誘電体基板1の下面が示されている。この導波管・ストリップ線路変換器109は、導波管2の開口部が、誘電体基板1の下面に密着固定されており、当該誘電体基板1の上面には短絡板3が形成され、その切り込み11内にストリップ線路5が形成されている。一方、誘電体基板1の下面には矩形からなる整合素子7’が形成されている。ストリップ線路5及び整合素子7’は、誘電体基板1を挟んで近接して配置されることにより互いに電磁的に結合し、この電磁的結合によって電力変換が行われる。従って、短絡導波管ブロックを必要としない導波管・ストリップ線路変換器を実現することができる。しかも、上記誘電体基板1上に高周波回路を形成することができるため、装置全体を更に小型化することができる。
特開平10−126114号公報 特開2002−359508号公報
一般に、導波管は、断面が長方形の中空部を有し、この中空部内に形成される電磁界によって高周波電力を伝送しており、この中空部内には、理論上、その短辺に平行な電界しか存在しないことが知られている。このため、導波管・ストリップ線路変換器の変換効率は、ストリップ線路と短辺のなす角度によって変化する。つまり、ストリップ線路を短辺と平行にすれば最大の変換効率が得られ、上記角度が45°を超えると変換効率が顕著に低下し、90°に近づくと変換器として機能しなくなる。
このため、従来の導波管・ストリップ線路変換器では、ストリップ線路が導波管の短辺と略平行となるように配置されていた。つまり、ストリップ線路の引き出し方向が、導波管の長辺側に限定され、誘電体基板上における導波管・ストリップ線路変換器のレイアウトの自由度が低いという問題があった。
特に、同じ誘電体基板上に2以上の導波管・ストリップ線路変換器を整列配置させた高周波回路を小型化しようとする場合に障害となる。各導波管・ストリップ線路変換器から同一方向へストリップ線路を引き出そうとする場合に、ストリップ線路を導波管の短辺側から引き出すことができなければ、隣接する導波管の短辺が対向するように各導波管を配置する必要がある。このため、隣接する導波管の長辺が対向するように各導波管を配置した場合に比べ、導波管のピッチが広くなり、小型化には不利となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、変換効率の低下を抑制しつつ、ストリップ線路を導波管の短辺に対し傾斜させて配置した導波管・ストリップ線路変換器を提供することを目的とする。特に、実用的な変換効率を確保しつつ、導波管の短辺と交差させてストリップ線路を配置した導波管・ストリップ線路変換器を提供することを目的とする。
また、本発明は、導波管の2以上の辺のうち、任意の辺と交差させてストリップ線路を配置することができる導波管・ストリップ線路変換器を提供することを目的とする。特に、導波管の4辺のうち、任意の辺に交差させてストリップ線路を配置することができる導波管・ストリップ線路変換器を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、同一の誘電体基板上に2以上の導波管・ストリップ線路変換器を整列配置させた高周波回路を小型化することを目的とする。特に、同一の誘電体基板上にフェーズドアレイアンテナと2以上の導波管・ストリップ線路変換器とが形成された高周波回路を小型化することを目的とする。
第1の本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、導波管の矩形からなる開口部を閉鎖する第一面を有する誘電体基板と、上記誘電体基板の第二面に形成され、上記導波管を短絡させる短絡板と、上記誘電体基板の第一面に形成され、上記開口部の短辺に対し傾いた方向に延びる整合素子と、上記短絡板の切り込み内に形成され、上記整合素子を更に傾けた方向に配置され、上記整合素子と電磁的に結合するストリップ線路とを備えて構成される。
この様な構成により、開口部の短辺及びストリップ線路のなす角度は、開口部の短辺及び整合素子のなす角度と、整合素子及びストリップ線路のなす角度との和となり、ストリップ線路を開口部の短辺に対し傾けて配置した場合であっても、そのことによる変換効率の低下を抑制することができる。特に、実用的な変換効率を確保しつつ、ストリップ線路を開口部の短辺に対し45°を越えて傾斜させることが可能になる。
第2の本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、上記構成に加えて、上記ストリップ線路が、上記開口部の短辺と交差するように配置される。この様な構成により、誘電体基板上における導波管・ストリップ線路変換器のレイアウトの自由度を向上させることができる。
第3の本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、上記構成に加えて、上記整合素子が、上記開口部の長手中央を通るように配置される。導波管は、その断面の長手方向の中央において電界強度が最大になることから、上記開口部の長手中央を通るように整合素子を配置することにより、変換効率を向上させることができる。
第4の本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、上記構成に加えて、上記整合素子が、上記開口部の短辺を互いに逆向きに傾けた各方向に延びる2つの傾斜素子片を含む形状からなる。この様な構成により、ストリップ線路を開口部の2つの短辺のいずれからでも引き出すことができ、導波管・ストリップ線路変換器のレイアウトの自由度を更に向上させることができる。
第5の本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、上記構成に加えて、上記整合素子が、上記開口部の長辺と平行に延び、2つの上記傾斜素子片を連結する連結素子片を含む形状からなる。この様な構成により、ストリップ線路を開口部の4辺のいずれからでも引き出すことができ、導波管・ストリップ線路変換器のレイアウトの自由度を更に向上させることができる。
第6の本発明による高周波回路は、上記構成に加えて、同一の誘電体基板上に2以上の導波管・ストリップ線路変換器が形成され、上記誘電体基板の第一面によって2以上の導波管の矩形からなる開口部が閉鎖される高周波回路であって、上記導波管・ストリップ線路変換器は、上記誘電体基板の第二面に形成され、上記導波管を短絡させる短絡板と、上記誘電体基板の第一面に形成され、上記開口部の短辺に対し傾いた方向に延びる整合素子と、上記短絡板の切り込み内に形成され、上記整合素子を更に傾けた方向に延び、上記開口部の短辺と交差するように配置され、上記整合素子と電磁的に結合するストリップ線路とを有し、2以上の上記導波管は、上記開口部の長辺が互いに対向するように整列配置される。

ストリップ線路を導波管の開口部の短辺と交差させた導波管・ストリップ線路変換器を用いることによって、同一の誘電体基板上に2以上の導波管・ストリップ線路変換器が形成された高周波回路において、隣接する導波管の開口部の長辺が対向するように各導波管を整列配置させることができる。従って、開口部の短辺が対向するように各導波管を整列配置させる場合と比較すれば、導波管の配置ピッチが同じであれば、導波管の間隔が広がり、製造が容易になる。また、導波管の間隔が同じであれば、導波管の配置ピッチを狭小化することができ、誘電体基板を小型化することができる。
第7の本発明による高周波回路は、上記構成に加えて、上記導波管・ストリップ線路変換器が、上記誘電体基板の端辺に沿って整列配置され、上記ストリップ線路が上記端辺とは反対側へ向って延びるように構成される。この様な構成により、誘電体基板の端辺に沿って多くの導波管・ストリップ線路変換器を整列配置することができ、誘電体基板を小型化することができる。
第8の本発明による高周波回路は、上記構成に加えて、2以上の上記ストリップ線路が、互いに平行に延びるアンテナ素子を形成し、2以上の上記アンテナ素子によって、フェーズドアレイアンテナが形成されるように構成される。この様な構成により、誘電体基板上に特性の揃ったアンテナ素子を互いに平行に形成し、各アンテナ素子を同一の誘電体基板上に形成された導波管・ストリップ線路変換器に接続しようとする場合に、各アンテナ素子を狭ピッチで配置することができるので、小型で高性能なアンテナ装置を実現することができる。
本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、整合素子が導波管の開口部の短辺を傾斜させた方向に延び、上記整合素子と電磁的に結合させるストリップ線路が、上記整合素子を更に傾斜させた方向に配置されている。このため、変換効率の低下を抑制しつつ、ストリップ線路を導波管の短辺に対し傾斜させて配置することができる。特に、実用的な変換効率を確保しつつ、導波管の短辺と交差させてストリップ線路を配置させることができる。
また、本発明による導波管・ストリップ線路変換器は、上記整合素子が、導波管の開口部の短辺を互いに逆向きに傾斜させた各方向に延びる2つの傾斜素子片を含む形状からなる。このため、導波管の2以上の辺のうち、任意の辺と交差させてストリップ線路を配置することができる。
さらに、本発明による高周波回路は、各導波管・ストリップ線路変換器を構成するストリップ線路を導波管の開口部の短辺と交差するように配置し、各導波管を互いの開口部の長辺を対向させるように配置している。このため、高周波回路を小型化することができる。また、小型で高性能なフェーズドアレイアンテナを実現することができる。
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器の一構成例を示した図である。図1には展開斜視図、図2には誘電体基板1の平面図、図3には図1のA−A切断線による断面図が示されている。
この導波管・ストリップ線路変換器100は、ストリップ線路5が形成された誘電体基板1によって構成される。この誘電体基板1は、導波管2の開口部21に配置され、導波管2及びストリップ線路5の伝送電力を相互に変換することができる。更に、誘電体基板1上においてストリップ線路5が導波管2の短手側へ引き出されているため、従来の導波管・ストリップ線路変換器109に比べて、レイアウト上の自由度が高く、装置全体を容易に小型化することができる。
導波管2は、導電性材料からなる管壁22によって囲まれた中空部23を有し、この中空部23内を電波が伝搬する。この導波管2は、管壁22が2つの狭壁及び2つの広壁からなる方形導波管であり、伝搬方向に直交する中空部23の断面は、広壁に相当する長辺2Lと狭壁に相当する短辺2Sからなる長方形となっている。さらに、導波管2の一端には開口部21が形成されている。この開口部21は、導波管2を伝搬方向に直交する切断面によって切断することによって形成され、中空部23と同一の形状からなる。
誘電体基板1は、その下面が導波管2の開口部21を閉鎖するように配置されている。この誘電体基板1は開口部21よりも広く、誘電体基板1上の閉鎖領域12によって開口部21が閉鎖され、閉鎖領域12周辺の誘電体基板1上に管壁22の端面が密着固定されている。更に、誘電体基板1の両面には、導電性金属の薄膜が形成されている。誘電体基板1の上面には、短絡板3及びストリップ線路5が設けられ、下面には、接地板6及び整合素子7が設けられている。これらの薄膜は、蒸着やスパッタリングなどの方法によって誘電体基板1上に成膜され、必要に応じてフォトエッチングなどの方法によってパターニングされている。
短絡板3は、誘電体基板1の閉鎖領域12の大部分を覆うように形成され、導波管2の短絡面を構成している。また、短絡板3には、閉鎖領域12に達するストリップ状の切り込み11が形成され、この切り込み11内にストリップ線路5が形成されている。ストリップ線路5は、短絡板3から一定の距離を隔てて配置され、短絡板3とともにコプレーナ線路を形成している。短絡板3の切り込み11は、開口部21の長辺2Lと平行に延び、短辺2Sの一つと交差するように形成されている。つまり、ストリップ線路5は、誘電体基板1上において、閉鎖領域12内から導波管2の短手側へ引き出されるように配置されている。
接地板6は、閉鎖領域12を残して、閉鎖領域12を取り囲むように形成されている。この接地板6に導波管2の端面を密着させることによって、接地板6及び導波管2を導通させている。整合素子7は、接地板6と導通しないように、閉鎖領域12内に形成されたV字形状のストリップ素子である。この整合素子7は、その一部が誘電体基板1を挟んでストリップ線路5と重複するように配置され、ストリップ線路5と電磁的に結合されている。この電磁的結合は、誘電体基板1の誘電率や厚さなどによって制御することができるため、短絡導波管ブロックを用いる従来の構造に比べて、加工が容易であり、また、小型化にも適している。
スルーホール8は、誘電体基板1の貫通孔に導電性材料を充填させることにより形成されている。このスルーホール8を介して、短絡板3及び接地板6を導通させ、短絡板3を導波管2と同電位に保持している。また、閉鎖領域12の周辺に複数のスルーホール8を配置し、閉鎖領域12を取り囲むことによって、誘電体基板1における電力損失を抑制している。
図4は、図1の整合素子7及びストリップ線路5の一構成例を示した図である。整合素子7は、整合素子片71〜73によって構成される左右対称のV字形状からなり、閉鎖領域12の略中央に配置されている。整合素子片71は、開口部21の短辺2Sを反時計回りに傾斜させた方向に延びる形状からなるストリップ素子である。一方、整合素子片73は、短辺2Sを時計回りに傾斜させた方向に延びる形状からなるストリップ素子である。つまり、整合素子片71及び73は、短辺2Sに対し逆方向に傾斜させた傾斜素子片である。整合素子片73は、長辺2Lと平行に延びる直線形状からなるストリップ素子であり、整合素子片71及び73のより近い一端を連結する連結素子片である。
導波管2内には短辺2Sに平行な電界しか存在せず、当該電界は、長手中央において最大となることが知られている。このため、導波管2の長辺2Lを垂直二等分する中心線2Cを通るように整合素子7を配置することが望ましい。ここでは、整合素子7が中心線2Cに関し対称となるように配置されている。また、ストリップ線路5の閉鎖領域12への挿入量と、短辺2Sの中央からの距離とを調整することにより、インピーダンス整合を図ることができる。
ストリップ線路5は、その先端が整合素子片73と重複しており、当該先端から導波管2の長辺2Lと平行に延び、開口部21の短辺2Sの略中央を通って、閉鎖領域12から引き出されるように配置されている。導波管・ストリップ線路変換器100の周波数帯域の中心周波数は、整合素子7の形状によって決まる。すなわち、V字形状の屈曲部と先端、つまり、整合素子片72の中央下端と、整合素子片73の先端とを結んだ直線Lの長さが整合素子7の共振長であり、この共振長は誘電体基板1内の伝搬波長の1/2に一致させておく必要がある。なお、整合素子7の位置を導波管2の長辺2Lに平行に動かすことによって中心周波数を調整することもできる
開口部21の短辺2S及び整合素子片73の共振方向がなす角度をθ1、当該共振方向及びストリップ線路5がなす角度をθ2、短辺2S及びストリップ線路5がなす角度をθ3とすれば、θ3=θ1+θ2の関係が成り立っている。短辺2S及びストリップ線路5のなす角度が45°を超えると、導波管・ストリップ線路変換器の変換効率は急激に低下する。このため、角度θ3を2つの角度θ1及びθ2に分割することによって、変換効率を著しく低下させることなく、ストリップ線路5を短辺2Sに対し、大きく傾斜させて配置することができる。その結果、従来の導波管・ストリップ線路変換器109において、ストリップ線路5のみを角度θ3だけ傾けた場合に比べて、高い変換効率が得られる。
特に、従来の導波管・ストリップ線路変換器109ではθ3が90°に近い値であれば、実用的な変換効率が得られないのに対し、本実施の形態による導波管・ストリップ線路変換器100では、θ1及びθ2をそれぞれ45°にすることによって、十分な変換効率を確保することができる。つまり、変換効率を著しく低下させることなく、ストリップ線路5を導波管2の短手側へ引き出すことが可能になる。
図5は、実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器100における透過量及び反射量を計測した計測結果が示されている。この導波管・ストリップ線路変換器100は、75GHzが中心周波数となるように整合素子7の共振長Lを決定するとともに、最も高い変換効率が得られるように、ストリップ線路5の短辺2Sと交差させる位置や閉鎖領域12への挿入長が最適化されている。このような導波管・ストリップ線路変換器100を用いれば、良好な変換特性が得られることがわかる。
図6は、実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器100の透過量を従来の装置と比較して示した図である。図中の(a)は、図6に示した本発明による導波管・ストリップ線路変換器100の場合であり、透過率は−0.45dBであった。これに対し、図中の(b)は、従来の導波管・ストリップ線路変換器109において、ストリップ線路5を開口部21の長辺2Lと平行に引き出し、開口部21の短辺2Sと交差するように配置した導波管・ストリップ線路変換器109’の例である。この導波管・ストリップ線路変換器109’の場合、透過率は−40dBであり、電力がほとんど透過していないことがわかる。
図7は、実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器の他の構成例について、その透過量を従来の装置と比較して示した図である。図中の(a)に示した導波管・ストリップ線路変換器101は、導波管・ストリップ線路変換器100と同様、V字形状の整合素子7を備えているが、ストリップ線路5の先端を整合素子7の屈曲部と重複させ、短辺2Sと平行となるように、長辺2Lの略中央からストリップ線路5を引き出している。この導波管・ストリップ線路変換器101の透過量は−0.30dBであった。一方、図中の(b)は、従来の導波管・ストリップ線路変換器109の場合であり、透過量は−0.30dBであった。つまり、両者の透過量は同一であった。
この結果から、実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器100は、変換効率を顕著に低下させることなく、ストリップ線路5を開口部21の長辺2L、短辺2Sのいずれ側へ引き出すこともできることがわかる。しかも、整合素子7が左右対称形であり、整合素子片73を利用して右の短辺2Sからストリップ線路5を引き出すことができるのと全く同様にして、整合素子片71を利用して左の短辺2Sからもストリップ線路5を引き出すことができる。
図8は、実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器100からストリップ線路5が引き出し可能な方向の一例を示した図であり、導波管の長辺2Lが横軸、短辺2Sが縦軸となるように示されている。図中のL1〜L3は、整合素子片71〜73の共振方向であり、D1〜D3は、ストリップ線路5を引き出すことができる方向である。
導波管2内の電界方向及び整合素子7の共振方向がなす角度が45°を大きく越えている場合、導波管・ストリップ線路変換器100の変換効率は著しく低下する。このため、整合素子片71、73の共振方向L1、L3が、短辺2Sとなす角度は45°以下であることが望ましい。このため、図8では、共振方向L1、L3が、短辺2Sを逆方向にそれぞれ45°傾斜させた方向である場合が示されている。なお、整合素子片72の共振方向L1は、短辺2Sと平行になっている。
また、整合素子7の共振方向及びストリップ線路5のなす角度が45°を大きく越えている場合、導波管・ストリップ線路変換器100の変換効率が著しく低下する。このため、引き出し方向D1〜D3は、それぞれ共振方向L1〜L3から45°以下の範囲となっていることが望ましい。このため、縦軸の上向き方向を0°とすれば、0°〜90°、135°〜225°及び270°〜360°の方向にストリップ線路5を引き出すことができる。つまり、上下左右の任意の方向へ引き出すことができ、斜め方向に引き出すこともできる。
本実施の形態による導波管・ストリップ線路変換器100,101は、整合素子7をV字形状とすることにより、変換効率を顕著に低下させることなく、ストリップ線路5を開口部21の長辺2L、短辺2Sのいずれからでも引き出すことができる。従って、誘電体基板1上におけるレイアウトの自由度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、整合素子5が対称形である場合の例について説明したが、本発明はこの様な場合には限定されない。すなわち、整合素子5が、開口部21の短辺2Sに対し傾斜させた整合素子片71及び73を有する形状であればよく、必ずしも対称形である必要はない。ただし、対称形であれば、ストリップ線路5を2つの短辺2Sのいずれ側から引き出しても同じ変換特性を得ることができる。
また、上記実施の形態では、整合素子7が3つの整合素子片71〜73によって構成され、各整合素子片71〜73が、直線形状からなる場合について説明したが、本発明はこの様な場合には限定されない。図9は、整合素子7の他の構成例を示した図である。図中の(a)には、その外縁が曲線で構成される整合素子7が示されている。また、図中の(b)には、整合素子片71及び73のみで構成され、整合素子片72を有しない整合素子7の例が示されている。このような整合素子7を上記導波管・ストリップ線路変換器100に適用してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、1つのストリップ線路5を有する導波管・ストリップ線路変換器100,101について説明した。これに対し、本実施の形態では、2以上のストリップ線路51〜53を有する導波管・ストリップ線路変換器102〜104の例について説明する。
図10は、実施の形態2による導波管・ストリップ線路変換器の一構成例を示した図である。この導波管・ストリップ線路変換器102は、2つのストリップ線路51、53を有する2ポート型の変換器である。ストリップ線路51は、その先端が整合素子片71と重複するように配置され、左の短辺2Sの略中央から引き出されている。一方、ストリップ線路53は、その先端が整合素子片73と重複するように配置され、右の短辺2Sの略中央から引き出されている。ストリップ線路51,53の透過量はそれぞれ−3.4dBであり、導波管・ストリップ線路変換器102は、2ポート型の変換器として使用することができる。
図11は、実施の形態2による導波管・ストリップ線路変換器の他の構成例を示した図である。この導波管・ストリップ線路変換器103は、3つのストリップ線路51〜53を有する3ポート型の変換器である。すなわち、図9の導波管・ストリップ線路変換器102に、更にストリップ線路52を加えて構成される。ストリップ線路52は、ストリップ線路5の先端を整合素子7の屈曲部と重複させ、長辺2Lの略中央から引き出されている。ストリップ線路51,53の透過量はそれぞれ−6.3dB、ストリップ線路52の透過量は−3.5dBであり、導波管・ストリップ線路変換器103は、3ポート型の変換器として使用することができる。
図12は、実施の形態2による導波管・ストリップ線路変換器の更に他の構成例を示した図である。この導波管・ストリップ線路変換器104も3ポート型の変換器であるが、ストリップ線路51及び53の配置が図11の場合とは異なっている。この導波管・ストリップ線路変換器104は、図9の導波管・ストリップ線路変換器103のストリップ線路51及び53を開口部21の短辺2Sと平行に、長辺2Lと交差させて引き出している。すなわち、一方の長辺2Lからストリップ線路52が引き出され、他方の長辺2Lからストリップ線路51,53が引き出されている。各ストリップ線路51〜53の透過量は、導波管・ストリップ線路変換器103の場合と同様である。
実施の形態3.
実施の形態1では、整合素子7がV字形状からなる導波管・ストリップ線路変換器100について説明した。これに対し、本実施の形態では、整合素子7が開口部21の短辺2Sに対し傾斜させた直線形状からなる場合について説明する。
図13は、実施の形態3による導波管・ストリップ線路変換器の一構成例を示した図である。この導波管・ストリップ線路変換器105は、図1〜図4に示した導波管・ストリップ線路変換器100(実施の形態1)と比較すれば、整合素子7の形状が異なっている。
整合素子7は、開口部21の短辺2Sに対し傾斜させた方向に直線的に延びる形状からなり、実施の形態1における整合素子片73に相当する。整合素子7は、開口部21の長手中央を示す中心線2Cを通るように配置されていることが望ましいことは、実施の形態1の場合と同様である。
ストリップ線路5は、実施の形態1の場合と同様、その先端が整合素子7と重複しており、開口部21の長辺と平行に延び、導波管2の短辺2Sの略中央を通って開口部21から引き出されるように配置されている。つまり、整合素子7は短辺2Sを時計回りに傾斜させた方向に延びており、ストリップ線路5は、上記共振方向を時計回りに更に傾斜させた方向に配置されている。このため、変換効率の低下を抑制しつつ、ストリップ線路5を短辺2Sに対し傾斜させて配置することができる。
本実施の形態による導波管・ストリップ線路変換器105は、整合素子7を開口部21の短辺2Sに対し傾斜させた方向に延びる形状とすることにより、変換効率を顕著に低下させることなく、ストリップ線路5を開口部21の短辺2Sから引き出すことができる。従って、誘電体基板1上におけるレイアウトの自由度を向上させることができる。
なお、実施の形態では、整合素子7が直線形状からなる場合について説明したが、本発明はこのような場合には限定されない。すなわち、開口部21の短辺2Sに対し傾斜させた方向に共振するモードが得られる形状であればよく、整合素子7が直線形状である場合には限定されない。
また、本実施の形態では、短辺2Sに対し整合素子7を時計回りに傾斜させ、整合素子7に対しストリップ線路5を時計回りに傾斜させた場合の例について説明したが、本発明は、この様な場合には限定されない。すなわち、整合素子7及びストリップ線路5を傾斜させる方向が同一方向であればよく、反時計回りであってもよいことは言うまでもない。更に、ストリップ線路5が短辺2Sに直交している場合には、整合素子7が当該短辺2Sに対し傾斜していればよく、その方向は問わない。
実施の形態4.
図14は、本発明の実施の形態4による高周波回路の一構成例を示した図である。この高周波回路200は、導波管ブロック30を第1及び第2の回路基板31及び32により挟み込んで構成される。
第1の回路基板31は、誘電体基板からなり、その端辺に沿って形成された変換器領域A1と、残りの領域に形成された回路領域A2とに区分されている。変換器領域A1には、2以上の導波管・ストリップ線路変換器100が形成されている。回路領域A2には、2以上のアンテナ素子34により構成される複合アンテナ35が形成されている。各アンテナ素子34は、互いに平行に延びるストリップ線路5によって形成され、各ストリップ線路5は、導波管・ストリップ線路変換器100にそれぞれ接続されている。
導波管ブロック30は、2以上の独立した中空部23を有する金属ブロックであり、一体的に形成された2以上の導波管2に相当する。各導波管2ごとに、上面及び下面に開口部21U及び21Dを有している。上面の開口部21Uは、第1の回路基板31の下面によって閉鎖され、対応する導波管・ストリップ線路変換器100にそれぞれ接続されている。一方、下面の開口部21Dは、第2の回路基板32に接続されている。第2の回路基板32には、導波管2がそれぞれ接続される高周波回路、例えば、ミリ波やマイクロ波の送受信回路が形成されている。ここでは、第2の回路基板32の上面には、各開口部21Dと対向させてMMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)38が設けられており、各アンテナ素子34の制御を行っている。
上記複合アンテナ35がフェーズドアレイアンテナである場合、アンテナ素子34の特性は同一であることが望ましい。すなわち、各アンテナ素子34の向きや形状が同一であることが望ましく、また、互いに平行に形成されていることが望ましい。このため、2以上の導波管・ストリップ線路変換器100は、第1の回路基板31の端辺に沿って一列に整列配置され、各導波管・ストリップ線路変換器100からは、回路領域A2に向ってストリップ線路5が引き出され、各アンテナ素子34を形成している。なお、各導波管・ストリップ線路変換器100の短絡板3は、互いに導通している方がより望ましいが、導波管・ストリップ線路変換器100ごとに分離されていてもよい。接地板6についても全く同様である。
図15は、図14の高周波回路200をB−B切断線により切断した場合の断面図である。導波管ブロック30の上面には、開口部21Uを取り囲むリム37が設けられている。リム37は、平坦な導波管ブロック30の上面から一定の高さだけ突出させた環状体であり、開口部21Uごとに形成されている。このようなリム37を設けることによって、第1の回路基板31の下面と、導波管ブロック30の上面と会合させた状態で固定すれば、開口部21Uを第1の回路基板31の下面によって確実に閉鎖することができる。同様にして、導波管ブロック30の下面にも開口部21Dを取り囲むリム37が設けられている。
図16は、図14の変換器領域A1を従来例と比較して示した図である。図中の(a)には、本実施の形態による例、図中の(b)には、比較例として従来例が示されている。いずれも長辺が2.54mm、短辺が1.27mmの導波管2を3mmピッチで配列した場合の例である。
本実施の形態による導波管・ストリップ線路変換器100は、導波管2の短辺2S側からストリップ線路5が引き出されている。また、ストリップ線路5は、誘電体基板1の端辺とは反対側、つまり、回路領域A2側へ引き出す必要がある。このため、図中の(a)に示した通り、導波管ブロック30の上面に形成される2以上の開口部21Uは、長辺2Lを互いに対向させるように配列される。これに対し、従来の導波管・ストリップ線路変換器109は、導波管2の長辺2L側からストリップ線路5が引き出されている。このため、図中の(b)に示した通り、導波管ブロック30の上面に形成される2以上の開口部21Uは、短辺2Sを互いに対向させるように配列される。
その結果、導波管2を同一のピッチで配置したとしても、従来の導波管・ストリップ線路変換器109では、開口部21Uの間隔が狭く、リム37の幅を考慮すれば、高い加工精度が求められる。これに対し、本実施の形態による導波管・ストリップ線路変換器100では、開口部21Uの間隔が広く、容易に加工することができる。しかも、導波管・ストリップ線路変換器100の場合には、開口部21Uのピッチを更に狭小化させることが可能であり、それに伴って、ストリップ線路5の間隔を更に狭小化することができる。
開口部21Uの長辺2Lを対向させて、狭ピッチで配列させた場合と、開口部21Uの短辺2Sを対向させて、より広いピッチで配列させた場合とを比較しても、変換器領域A1の面積に大きな差は生じない。しかしながら、ストリップ線路を狭ピッチで配置させることができれば、回路領域A2の面積を小さくすることができる。このため、誘電体基板1の面積を小さくすることができ、高周波回路200をより小型化することができる。特に、誘電体基板1に占める面積が、変換器領域A1よりも回路領域A2の方が大きい場合には、その効果が顕著となる。
本実施の形態によれば、同一の誘電体基板上に2以上の導波管・ストリップ線路変換器100が形成された高周波回路200において、隣接する開口部21Uの長辺2Lが対向するように、導波管ブロック30の各開口部21Uを整列配置させることによって、開口部21Uの配置ピッチが同じであれば、導波管の間隔を広がり、製造が容易になる。また、開口部21Uの間隔が同じであれば、開口部21Uの配置ピッチを狭小化することができ、誘電体基板1を小型化し、高周波回路200を小型化することができる。
特に、誘電体基板1上に特性の揃ったアンテナ素子34を互いに平行に形成し、各アンテナ素子34を同一の誘電体基板1上の導波管・ストリップ線路変換器100にそれぞれ接続してフェーズドアレイアンテナを製作すれば、小型で高性能のアンテナを実現することができる。このようなフェーズドアレイアンテナは、例えば、自動車用のミリ波レーダ用のアンテナとして好適である。
なお、本実施の形態では、複数の導波管を一体化した導波管ブロック30を用いる場合の例について説明したが、本発明は、このような導波管ブロック30を用いる場合には限定されない。すなわち、導波管2がそれぞれ独立している高周波回路にも、全く同様にして本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態1による導波管・ストリップ線路変換器100を示した斜視図である。 図1の誘電体基板1の平面図である。 図2のA−A切断線による断面図が示されている。 図1の整合素子7及びストリップ線路5の一構成例を示した図である。 導波管・ストリップ線路変換器100における透過量及び反射量を計測した計測結果が示されている。 導波管・ストリップ線路変換器100の透過量を従来の装置と比較して示した図である。 導波管・ストリップ線路変換器101の透過量を従来の装置と比較して示した図である。 導波管・ストリップ線路変換器100からストリップ線路5が引き出し可能な方向の一例を示した図である。 整合素子7の他の構成例を示した図である。 本発明の実施の形態2による2ポート型の導波管・ストリップ線路変換器102を示した図である(実施の形態2)。 3ポート型の導波管・ストリップ線路変換器103を示した図である。 実施の形態3による導波管・ストリップ線路変換器104を示した図である。 実施の形態3による導波管・ストリップ線路変換器105を示した図である。 本発明の実施の形態4による高周波回路200を示した図である。 図14の高周波回路200をB−B切断線により切断した場合の断面図である。 図14の変換器領域A1を従来例と比較して示した図である。 従来の導波管・ストリップ線路変換器109の構成を示した斜視図である。 図17の誘電体基板1の平面図である。
符号の説明
1 誘電体基板
2 導波管
2C 中心線
2L 長辺
2S 短辺
3 短絡板
5 ストリップ線路
6 接地板
7 整合素子
8 スルーホール
11 切り込み
12 閉鎖領域
21,21U,21D 開口部
22 管壁
23 中空部
30 導波管ブロック
31,32 回路基板
34 アンテナ素子
35 複合アンテナ
37 リム
38 MMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)
5,51〜53 ストリップ線路
71〜73 整合素子片
100〜105 導波管・ストリップ線路変換器
200 高周波回路
A1 変換器領域
A2 回路領域
D1〜D3 ストリップ線路5の引き出し方向
L,L1〜L3 整合素子7の共振方向

Claims (8)

  1. 導波管の矩形からなる開口部を閉鎖する第一面を有する誘電体基板と、
    上記誘電体基板の第二面に形成され、上記導波管を短絡させる短絡板と、
    上記誘電体基板の第一面に形成され、上記開口部の短辺に対し傾いた方向に延びる整合素子と、
    上記短絡板の切り込み内に形成され、上記整合素子を更に傾けた方向に配置され、上記整合素子と電磁的に結合するストリップ線路とを備えたことを特徴とする導波管・ストリップ線路変換器。
  2. 上記ストリップ線路は、上記開口部の短辺と交差するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の導波管・ストリップ線路変換器。
  3. 上記整合素子は、上記開口部の長手中央を通るように配置されることを特徴とする請求項1に記載の導波管・ストリップ線路変換器。
  4. 上記整合素子は、上記開口部の短辺を互いに逆向きに傾けた各方向に延びる2つの傾斜素子片を含む形状からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導波管・ストリップ線路変換器。
  5. 上記整合素子は、上記開口部の長辺と平行に延び、2つの上記傾斜素子片を連結する連結素子片を含む形状からなることを特徴とする請求項4に記載の導波管・ストリップ線路変換器。
  6. 同一の誘電体基板上に2以上の導波管・ストリップ線路変換器が形成され、上記誘電体基板の第一面によって2以上の導波管の矩形からなる開口部が閉鎖される高周波回路において、
    上記導波管・ストリップ線路変換器は、
    上記誘電体基板の第二面に形成され、上記導波管を短絡させる短絡板と、
    上記誘電体基板の第一面に形成され、上記開口部の短辺に対し傾いた方向に延びる整合素子と、
    上記短絡板の切り込み内に形成され、上記整合素子を更に傾けた方向に延び、上記開口部の短辺と交差するように配置され、上記整合素子と電磁的に結合するストリップ線路とを有し、
    2以上の上記導波管は、上記開口部の長辺が互いに対向するように整列配置されることを特徴とする高周波回路。
  7. 上記導波管・ストリップ線路変換器は、上記誘電体基板の端辺に沿って整列配置され、上記ストリップ線路が上記端辺とは反対側へ向って延びることを特徴とする請求項6に記載の高周波回路。
  8. 2以上の上記ストリップ線路は、互いに平行に延びるアンテナ素子を形成し、2以上の上記アンテナ素子によって、フェーズドアレイアンテナが形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の高周波回路。
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