JP4708715B2 - 能動防振システムの故障判定方法及びシステム - Google Patents

能動防振システムの故障判定方法及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP4708715B2
JP4708715B2 JP2004045155A JP2004045155A JP4708715B2 JP 4708715 B2 JP4708715 B2 JP 4708715B2 JP 2004045155 A JP2004045155 A JP 2004045155A JP 2004045155 A JP2004045155 A JP 2004045155A JP 4708715 B2 JP4708715 B2 JP 4708715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
data
control
deviation
map
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004045155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005234998A (ja
Inventor
大地 水島
武彦 伏見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2004045155A priority Critical patent/JP4708715B2/ja
Publication of JP2005234998A publication Critical patent/JP2005234998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4708715B2 publication Critical patent/JP4708715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

本発明は、能動防振システムの故障判定方法、特に、振動発生源を有する装置における振動抑制を制御目的とし、制御対象である加振器を備えるとともに、前記装置の振動抑制箇所における実振動を測定する振動検出器とを備え、測定される前記実振動に基づいて、実振動を制御すべく、前記加振器に対する制御データである電圧制御データを、電圧振幅及びその位相として生成・出力する制御部を備えた能動防振システムの故障判定方法、及び、その方法を使用する能動防振システムに関する。
例えば、アクティブマウント構造を採用した車両におけるエンジン振動の抑制を目的とする能動防振装置は、振動発生源を支持するアクティブマウントに備えられた加振器及びそれに対する制御装置、振動発生源の振幅・位相等を検出する振動検出器等から構成される。
このような各種センサの出力信号に応じて各種アクチュエータの制御を行う制御システムでは、システムの核であるアクチュエータやセンサに故障等が生じると、システム全体に影響を及ぼす虞がある。このため、故障を検出するための様々な提案がなされている。
この種の従来の提案には、前記制御システムにおいて、個々のアクチュエータと個々のセンサとの間の伝達特性を測定し、その測定値に基づいて伝達経路全てについての故障判定を行い、それら伝達経路の故障判定結果のパターンから故障箇所を推定する故障判定方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−330119号公報
しかしながら、特許文献1の故障判定方法は、個々のアクチュエータと個々のセンサとの間の伝達経路全てにおいて故障判定を行い、そのパターンから故障箇所を特定するので、システムが複雑になるという問題があった。
また、特許文献1の故障判定方法は、システムの経時変化や温度変化に大きく依存する伝達特性を利用するため、精度の低下を招くことなく故障判定を行うために、一定の条件を満たさなければ故障判定を行うことができないといった問題がある。特に、走行中は、エンジンからのノイズ等が重畳し、伝達特性の精度が悪化するため、車両が停止状態にあるときに行うことが必要とされる。
従って、特に、車両に搭載される能動防振システムにおいて伝達特性を利用して故障判定を行う場合には、エンジン振動やトランスミッション振動等の外乱の影響を無くすために、エンジンの停止・始動直後やエンジン停止時若しくは車両の走行停止時に実施する必要があり、常時故障判定を実施することができない。このため、車両の走行中に異常が発生しても迅速に対応できず、システムの安定性を損なう虞があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、能動防振システムにおいて、振動検出器の何れに故障が生じても、温度環境や外乱等に適応して故障箇所を特定できるシステムを、低コストで且つ簡易な構成で実現する点にある。
〔特徴手段1〕
この目的を達成するための本発明に係る故障判定方法の第一特徴手段は、振動発生源を有する装置における振動抑制を制御目的とし、制御対象である加振器を備えるとともに、前記装置の振動抑制箇所における実振動を測定する振動検出器とを備え、前記振動検出器は、測定結果を電圧に関するデータとして出力し、前記振動検出器の測定結果に基づいて、前記実振動を制御すべく、前記加振器に対する制御データである電圧制御データを、電圧振幅及びその位相として生成・出力する制御部を備えた能動防振システムの故障判定方法であって、前記装置の転状態毎に前記装置の振動が最適となるよう設定された前記加振器への前記電圧制御データに関する最適値データと、異常判定用の異常判定データとを備え、前記制御部が、制御時の運転状態に適合する前記最適値データと前記振動検出器の前記測定結果との偏差を求めると共に、前記偏差に基づいて前記最適値データを前記振動が残存するように補償して生成し当該補償する前の最適値データとは異なるように前記補償して生成された最適値データから前記電圧制御データを生成すると共に、前記生成された電圧制御データを前記加振器に入力して前記振動抑制を行い、演算導出される前記偏差が、前記異常判定データの範囲内である場合には、前記能動防振システムが正常であると判定する点にある。
即ち、本特徴手段によれば、所定の運転状態において、加振器への出力電圧を一定に保つことを目的とする制御を行う能動防振システムにおいて、振動検出器で測定される実振動を利用し、実振動と最適値データとを比較して故障判定を行うので、既存のデータを利用して容易に故障判定を実施することができる。また、能動防振システムの振動検出器で測定される実振動を利用して故障判定を行うので、故障判定のための新たなセンサ類の設置を必要とせず、既存の装置を利用して低コストで故障判定を行うことができる。
更に、温度変化や外乱等の影響の受けやすい伝達特性を利用しないので、加振器の周囲の温度環境の変化に拘わらず安定して故障判定を行うことができ、ノイズの重畳する走行中であっても故障判定を行うことができる。そして、実振動を用いて偏差を求めるので、能動防振システムの稼動時に同時に迅速に、振動検出器の故障判定を行うことができるのである。
〔特徴構成2〕
この目的を達成するための本発明に係る能動防振システムの第二特徴構成は、振動発生源を有する装置における振動抑制を制御目的とし、制御対象である加振器を備えるとともに、前記装置の振動抑制箇所における実振動を測定する振動検出器とを備え、前記振動検出器は、測定結果を電圧に関するデータとして出力し、前記振動検出器の測定結果に基づいて、前記実振動を制御すべく、前記加振器に対する制御データである電圧制御データを、電圧振幅及びその位相として生成・出力する制御部を備えた能動防振システムであって、前記装置の転状態毎に前記装置の振動が最適となるよう設定された前記加振器への前記電圧制御データに関する最適値データと、異常判定用の異常判定データとを備え、制御時の運転状態に適合する前記最適値データの振幅と前記振動検出器の前記測定結果の振幅との偏差を求める偏差演算部を備えるとともに、前記制御部が前記偏差に基づいて前記最適値データを前記振動が残存するように補償して生成し、当該補償する前の最適値データとは異なるように前記補償して生成された最適値データから前記電圧制御データを生成すると共に、前記生成された電圧制御データを前記加振器に入力して前記振動抑制を行い、演算導出される前記偏差が、前記異常判定データの範囲内である場合には、前記能動防振システムが正常であると判定する異常判定部を備える点にある。
即ち、本特徴構成によれば、能動防振システムの振動検出器で測定される実振動を利用し、実振動と最適値データとを比較して故障判定を行うので、簡易な構成で容易に本願に係る能動防振システムを実現することができ、能動防振システムにおいて故障判定を実施するための現実的な実施形態を得ることができる。また、故障判定のための新たなセンサ類の設置を必要とせず、既存の装置を利用して低コストで故障判定を行うことができる。
〔特徴構成3〕
同第三特徴構成は、前記偏差が、前記異常判定データの範囲を超えた場合に、前記振動検出器に異常が発生した可能性があると判定する点にある。
即ち、本特徴構成によると、能動防振システムに備えられている各種センサの内、振動検出器について故障判定を行う。振動検出器について故障判定を行うことにより、能動防振システムを適切に保護して安定化させることができる。
〔特徴構成4〕
同第四特徴構成は、前記制御部において、測定される前記実振動に基づいて前記電圧制御データを生成するに、制御時の運転状態に基づいて定まる最適値データを、前記偏差に基づいて補償して、前記電圧制御データを生成する点にある。
即ち、本特徴構成によれば、最適値データに対し実振動に対応した補正をかけて電圧制御データを生成するので、システムの応答性を維持しながら、適応性を有する制御を達成できる。更に、実振動を用いて偏差を求めるので、能動防振システムの稼動時に同時に故障判定を実施して、故障が発生した場合に迅速に対応することができる。
〔特徴構成5〕
同第五特徴構成は、前記振動発生源としてのエンジンを備えた車両の振動抑制を制御目的とし、前記エンジンの回転数に従って、前記最適値データが特定される点にある。
即ち、本特徴構成によると、エンジンの回転数に応じて最適値データを特定し、加振器への出力制御電圧を制御するので、車両やシステムの経時変化に適切に対応して故障判定を実施することができる。
〔特徴構成6〕
同第六特徴構成は、前記エンジンの回転数を検出する回転検出器を備え、エンジン回転が検出されている状態において、常時、前記異常判定部による異常判定を実行する点にある。
即ち、本特徴構成によると、エンジンが稼動しているときに、常時故障判定を行うため、走行中の故障にも迅速に対応でき、車両の安全性を向上させることができる。そして、システムが動作しているときに常に監視を行い回路及びアクチュエータを保護することが可能なため、システム全体を常に安定化できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本願に係る故障判定システムを適用するアクティブマウント制御システム1の概略を示したものであり、図2は、このシステム1において具体的な制御対象である加振器2を備えたエンジンマウント3の概略を断面で示したものである。
さらに、図3は、本願にいう適応性を有するマップ制御を実行する場合のシステムの概略を模式的に示した図であり、図4は、適応制御を行う場合の制御形態を示した図であり、図5は、マップ制御において必要となるデータマップを生成する場合に、適応制御を実行して生成・設定する場合の概略を模式的に示したものである。
アクティブマウント制御システム1は、その制御形態として、適応性を有するマップ制御で動作可能に構成されるとともに、マップ制御で使用するデータマップの生成・設定に際しては、適応制御を実行しながら、防振制御が好適に実現した状態のパラメータ値をデータマップに取り込む。更に、本願に係る故障判定システムが、マップ制御を実行するシステム内に構築されている。
1 アクティブマウント制御システム
1−1 全体構成
アクティブマウント制御システム1は、振動発生源としてのエンジンEにより発生される振動が座席シートS側に伝達され、乗り心地が悪化するのを防止する目的で設けられるものであり、エンジンEを支持するエンジンマウント3に加振器2を備え、この加振器2を制御装置Cからの指令に従って適切に作動させることで、所定の防振効果を得ようとするものである。
図1に示すように、制御装置Cは、本願にいう適応性を有するマップ制御を実行可能なマップ制御部C1と、適応制御を実行可能な適応制御部C2とを備えて構成されている。
1−2 検出系
システム1に備えられる検出器としては、エンジンEの回転数を検出するための回転検出器s1(クランク軸の回転数を検出する回転数センサ、もしくはイグニッションパルス信号の信号伝達系統等)と、振動検出器S2として座席シートS下部に備えられるピックアップ加速度センサとを備えて構成される。
この構成により、少なくともエンジンの回転周波数ω、座席シート下部の実振動(電圧の形態で得られる実振幅Reamp及び実位相Rephの形態で検出される)が検出され、制御装置C側で認識できるように構成されている。
さらに、制御装置Cには、変速器(図外)のシフトポジション(前進D、ニュートラルN、後進R)、エアコンスイッチ(図外)のON/OFF状態(ON,OFF)も入力されるように構成されている。
車の現運転状態は、エンジンの回転周波数ω、変速器のシフトポジション(D,N,R)、エアコンスイッチのON/OFF状態(ON,OFF)から特定する。
ここで、エンジンEの回転周波数ωは、能動制御を有効に働かせるために特定される特定周波数ωnの特定の用に供される。
また、上記エンジンEの回転周波数ω(具体的には特定周波数)、変速器のシフトポジション(D,N,R)、エアコンスイッチのON/OFF状態(ON,OFF)は、適応性を有するマップ制御にあって、データマップから適合マップデータを選択・特定するのに使用される。
1−3 エンジンマウント
本願で採用するエンジンマウント3は、所謂、加振器付マウントであり、例えば図2に示すような構成とされている。
図2に示すように、このエンジンマウント3は、筒状のケース31内に、防振ゴム32と、防振ゴム32の下方にエンジンEの動的変位を制御するための電磁式アクチュエータである加振器2を備えて構成されている。
防振ゴム32の下部領域は、ケース31の内壁に固定されると共に、その上部領域は固定金具34に取り付けられている。この固定金具34を収納するように防振ゴム32にはストッパ部32aが、ケース31の一端(図示、上側)に向けて設けられている。
固定金具34の図示上側の軸心位置には、固定軸35が軸方向に向けて取り付けられており、その先端がケース31の一端側に設けた貫通穴31aから突出している。ここで、貫通穴31aの穴径は固定軸35の軸径に対して大きく選択されており、互いの接触干渉が発生しないように構成されている。
一方、ケース31の図示下側の他端には、固定軸36が設けられている。
エンジンンマウント3は、固定軸36によって車体Bに固定され、固定軸35にエンジンEを取り付けることにより、エンジンEを支持する。結果、エンジン側から固定金具34に伝わるエンジン振動に対して、制御装置Cからの制御指令に従って加振器2が相対動作することで、エンジンEによ発生される振動が座席シート側に伝達されるのを低減することとなる。
1−4 制御装置
制御装置Cは一般のCPUを用いて構成されており、上述のように適応性を有するマップ制御部C1と、適応制御部C2とを備えて構成されている。
図1に示すように、前述のマップ制御部C1、適応制御部C2の他、制御形態選択部C3、周波数判定部C4、データマップ設定部C5、データマップ記憶部C6、実データ保持部C7及び出力処理部C8が設けられている。
制御形態選択部C3
前記制御形態選択部C3は、振動制御においてマップ制御を実行するにあたって、データマップ設定部C5による適応制御を実行して、データマップを生成・設定するか否かの選択判断を行う。
周波数判定部C4
周波数判定部C4は、前記適応性を有するマップ制御或いは適応制御の実行時において、制御対象とすべき周波数(最も制御効果を得やすい周波数)を特定周波数ωnとして特定するとともに、この特定周波数の正弦波信号を下手側に送る部位である。
さらに具体的には、回転検出器s1で検出されてくる現在のエンジンEの回転周波数を考慮して、能動防振を実行するのに最も有効な周波数を特定周波数ωnとするとともに、この周波数の回転信号を選択して下手側に送る。
データマップ設定部C5
データマップ設定部C5は、本願にいう適応性を有するマップ制御を実行するに必要となるデータマップを,初期的に、或いは適宜、生成・設定する部位である。このデータマップ設定部C5により、運転状態毎に生成・設定されるデータマップが、データマップ記憶部C6に記憶され、マップ制御時に使用される。
データマップ記憶部C6
データマップ記憶部C6には、車両の運転状態に応じて、シートSにおける防振を達成するために、加振器2に出力されるべき振幅値(電圧振幅)及び位相値が、予め記憶されている。これら振幅値及び位相値は、エンジンの回転周波数(ω複数種)、変速器のシフトポジション(D,N,Rの3種)、エアコンスイッチのON/OFF(ON、OFFの2種)で、区分されたものである。
マップ制御の実行に際しては、運転状態に従って、その時点での適合マップデータ(MAPamp,MAPph)を制御データに対する参考データとして呼び出すことができる。
実データ保持部C7
実データ保持部C7にあっては、検出系から得られる現在の回転周波数ω、実振幅Reamp、実位相Rephが記憶・保持されるとともに、後述する過去の偏差Δ、適合マップデータから偏差Δを考慮して補償済みの適合マップデータを得る場合に使用する補償用のフィルター係数μ等も記憶・保持される。
出力処理部C8
出力処理部C8は、生成される制御データを加振器2の動作に適合する形態に変換するドライバーである。
以下、本願にいう適応性を有するマップ制御、適応制御、適応制御を利用したデータマップの作成の順に説明する。
1−4−1 適応性を有するマップ制御
この制御を実行する場合の制御形態を、図3に示した。
同図において、振動発生源はエンジンEであり、信号検出部は上述の検出系における実振幅及び実位相の検出部位であり、別途、検出される運転状態(シフトポジションD/N/R、エアコンスイッチのON/OFF)もマップ制御部C1に入力されてくる。このマップ制御部C1では、データマップ記憶部C6に記憶されたデータマップが使用される。
さらに、周波数判定部C4および実データ保持部C7は図1の説明で示したものである。
図3に示すように、このマップ制御部C1には、偏差演算部C11と出力合成部C12が備えられている。
偏差演算部C11では、実際に検出される実振幅(電圧)、実位相、と、運転状態からデータマップを参照して特定される適合マップデータとの偏差が求められる。そして、前記出力合成部C12で、導出された適合マップデータと偏差とを考慮して、本願の独特の制御データが導出される。
この制御データは、データマップから一意的に決定される適合マップデータを偏差に基づいて僅かに修正したものであり、実質、複数設けられるデータマップ間をシステムの運転状況に応じて補完したものとなっており、ここで、偏差が使用されることから、マップ制御において、その弱点となる適応性を補ったものとなる。
出力形態
出力合成部C12で合成・生成された制御データは加振器2側に出力される。
ここで、加振器2側への制御データは電圧制御データであり、電圧振幅をampと、位相phとして、y=amp×sin(ωn×t+ph)の形態をとる。ωnは、先に説明した周波数判定部C4で特定された特定周波数ωnを、さらにtは時間を示す。
偏差演算部C11及び出力合成部C12
以下、これらの部位の働きに関して説明する。
制御データの記載形態としては、(振幅、位相)を一体として記載する。
さらに、時間ステップをnで記載し、n+1等は時間の進行側を、n−1、n−2,・・・は、時間の後退側を示す。このサフィックスを記載しないものは、現時点のものに対応する。
a 合成信号の生成
合成信号の生成形態として、本願では4例を示す。
下記する、第一例は適合マップデータと偏差を使用する最も基本的な形態であり、第二例は過去値を使用する形態を、第三例はフィルター係数μを過去値毎に設ける形態を、第4例は、偏差の加重平均を使用する形態を示す。
何れの形態においても、データマップから運転状態に適合して抽出・特定される適合マップデータ(MAPamp、MAPph)に対して、偏差演算部C11で適合マップデータと実データ(Reamp、Reph)との偏差Δが求められ、求められた偏差Δに基づいた補償が出力合成部C12で適合マップデータに加えられ、補償済み適合マップデータが生成され、制御データとされる。
さらに具体的には制御データは下記の式に基づいて設定される。
第一の実施形態
[数1]
出力合成部C12における処理
電圧:amp(n+1)=MAPamp−μ×ΔAMP
位相:ph(n+1)=MAPph−μ×ΔPH
ここで、
電圧:ΔAMP=MAPamp−Reamp
位相:ΔPH=MAPph−Reph
μは補償用のフィルター係数である。
通常、この補償のためのフィルター係数μは0.05〜0.2程度とする。ここで、偏差Δは先に説明した偏差演算部C11において求められる。
上記の様にして設定される電圧振幅及び位相は、予め設定記憶されている、最適なマップデータを、現実に測定される実振幅及び実位相により補償したものとなる。
結果、このようにして求められる制御指令を利用することにより、運転状態から定まるマップデータに修正を加えた制御を実行でき、マップ制御に適応性を持たせることとなる。
さて、上記の例では、比較的単純な補償構成を示したが、以下に示すように、過去値を一度に演算して修正を行う(第二実施形態)、フィルター係数に過去時点毎の値を設定しておく(第三実施形態)、偏差の加重平均を取って、過去複数回Nに亘る偏差を考慮する修正を施すもの(第四実施形態)として、補償を行ってもよい。
これらの演算で使用する過去値は、先に示したように実データ保持部C7に記憶保持しておく。
第二実施の形態
数1に記載の形態に習って、この実施形態を記載すると以下のようになる。
[数2]
出力合成部C12における処理
電圧:amp(n+1)=
MAPamp−μ×ΔAMP(n−1)−μ×ΔAMP(n−2)・・・
位相:ph(n+1)=
MAPph−μ×ΔPH(n−1)−μ×ΔPH(n−2)・・・
偏差演算部C11に置ける偏差導出処理は、第一実施の形態で示したと同様に実行する。
第三実施の形態
数1に記載の形態に習って、この実施形態を記載すると以下のようになる。
[数3]
出力合成部C12における処理
電圧:amp(n+1)=
MAPamp−μ(n−1)×ΔAMP(n−1)−μ(n−2)×ΔAMP(n−2)・・
位相:ph(n+1)=
MAPph−μ(n−1)×ΔPH(n−1)−μ(n−2)×ΔPH(n−2)・・
偏差演算部C11に置ける偏差導出処理は、第一実施の形態で示したと同様に実行する。フィルタ係数μは、各時間ステップで独自のものとする。
第四実施の形態
数1に記載の形態に習って、この実施形態を記載すると以下のようになる。
[数4]
出力合成部C12における処理
電圧:amp(n+1)=
MAPamp−[μ×ΔAMP(n−1)+μ×ΔAMP(n−2)・・]/N
位相:ph(n+1)=
MAPph−[μ×ΔPH(n−1)+μ×ΔPH(n−2)・・]/N
ここで、Nは、補償に使うデータ数である。
以上のようにして、運転状態に基づいて選択・特定される適合マップデータに実計測値に基づいて補償を施して制御データを得ることで、基本的にはマップ制御の形態を採用しながら、その制御に応答性を備えたものとすることができる。
さて、本願のマップ制御に関しては、実測値を利用して、適合マップデータの補償を実行するが、この実行の回数は、所謂、従来型のマップ制御のみを実行した場合の応答時間の10%増までの時間とする。その時間内での微修正を施すことで、応答時間を損なわないで、適応性のあるマップ制御を実行できる。
1−4−2
適応制御
適応制御を実行する場合の制御形態を図4に示した。
図4において、振動発生源E、周波数判定部C4に関しては、図1に示す場合と同様である。
適応制御において採用する制御方法は、遅延調和シンセサイザ最小平均自乗フィルタ(以下、DXHS LMSと記す)である。
この制御形態においては、振動発生源であるエンジンEから、エンジン回転の振動が取り出されて周波数判定部C4にて、制御対象周波数である特定周波数ωnの制御対象信号が選択され、正弦波の入力信号xとして適応フィルタC22に出力される。
この入力信号xは、適応フィルタC22のフィルタ係数により振幅補償及び位相補償され、かつ正弦波の出力信号yに合成されて出力される。出力信号yは、制御対象系の伝達経路(伝達関数G)40を通過後、処理信号zとなる。
処理信号zにはエンジンEの振動等が伝達系41(伝達関数G′)を経伝達される外力dが加算され、観測点において観測値として検出される。
振動制御においては振動検出器S2の検出値の目標は0であり、目標との差が誤差信号eになる。この誤差信号eと制御対象系の推定伝達関数C23の推定値G^を用い、デジタルフィルタC24(DXHS LMS)により適応フィルタC22のフィルタ係数が逐次更新される。従って、適応制御にあっては、このフィルタ係数が、制御対象である加振器2に対する制御データを特定するものとなる。
1−4−3
データマップの生成
本願のマップ制御を実行する場合に使用するデータマップの生成・設定方法に関して、図5を参照して説明する。この生成・設定は、データ設定部C5により、システム1において先に説明した適応制御を行いながら、生成・設定時の車の運転状態に対応したデータマップが順次、生成・設定される。データマップの数は、先に説明した運転状態の種分けに従ったものとなる。
適応制御下にあるシステム1におけるデータマップの生成・設定手法を、図4に対応させて、図5に示した。
ここで、データ設定部C5の機能は、データマップの生成・設定時の運転状態の特定、及び、その制御状態における適応フィルタC22のフィルタ係数のデータマップへの振幅・位相形態での写し込みということとなる。
即ち、上記した適応制御を逐次実行しながら、シフトポジションの変更、エアコンのON/OFF、更には、エンジンEの回転周波数の変化等の車の運転状態の変更が発生すると、デジタルフィルタ(DXHS LMS)C24によって適応フィルタC22のフィルタ係数が更新され、その際に運転状態に対応した適応フィルタC22のフィルタ係数の更新が発生する。よって、更新後のフィルタ係数に対応した振幅値、位相値の形態で、各運転状態信号に応じたデータマップを設定・記憶するのである。
データマップ設定部C5により実行されるデータマップの生成・設定フローを、図6に示した。
ステップ1(#1)で運転状態情報の取り込みを継続しながら、ステップ2(#2)で適応制御を実行する。ここでは、シフトポジションの変更、エアコンのON/OFFで運転状態を決めるものとして説明する。ステップ3(#3)で、適応制御において認識されている誤差eの値が最小もしくは許容できる所定の範囲内になったと判断された際に、ステップ4(#4)において、設定された適応フィルタC22のフィルタ係数を、現状の運転状態で特定されるデータマップ箇所のマップデータとして、電圧振幅・位相の形態で記憶する。ステップ3(#3)において誤差eの値が未だ最小になっていないと判断されれば、再度、適応制御を繰り返す。
その後、ステップ5(#5)において、運転状態が変更されたか否かを判断し、運転状態が変更されていなければ、エンジンの回転数を変化させた後に、ステップ2(#2)に戻って適応制御を実施し、エンジンの回転数以外は同じ運転条件下でマップデータの補充を行う。
一方、ステップ5(#5)において、運転状態が変更されたと判断されれば、ステップ1(#1)に戻り、上述の如き適応制御と、それによって設定されたフィルタ係数に対応するマップデータとしての記憶を、各種の運転状態下で繰り返し行う。
そして、適当な時間、適当な運転状態下で上述の如きマップデータの設定を行った後は、適応制御を行う必要はなく、本願独特の適応性を有するマップ制御により、応答性及び適応性に優れた能動防振制御を実施できる。
1−5 故障判定
本願に係る故障判定システムは、図3に示す様に、振動発生源を有する装置の各種運転状態に対する加振器2への出力制御電圧に関する最適値データと、異常判定用の異常判定データとを備え、制御時の運転状態に適合する最適値データと実振動との偏差を求め、この偏差と異常判定データの範囲との関係に基づいて、実振動が異常か否かを判定する異常判定部C13を備える。
尚、本願に係る故障判定システムは、振動検出器S2において検出される実振幅amp、実位相phを用いて故障判定を行うので、他のセンサ類を必要とせず、低コスト且つ簡易な構成で故障判定が行えるのである。
本願に係る故障判定システムは、前述の制御装置Cのマップ制御部C1に構築されており、最適値データに対する実測定データの偏差の演算には、マップ制御に用いる偏差演算部C11を利用する。
ここでの最適値データは、マップ制御に用いるデータマップであり、運転状態(エンジンEの回転周波数ωを含む)に従って特定される。即ち、故障判定に用いる偏差は、マップ制御のために算出する偏差ΔAMPをそのまま異常判定部C13に対して出力する。尚、本願に係る偏差演算部C11は、エンジンEが駆動しているときには常に偏差ΔAMPの算出を行い、車両の走行・停止状態に拘わらず常に故障判定が実施されるように構成する。
データマップ記憶部C6には、故障判定に用いる異常判定データAMPthが予め記憶されている。この異常判定データAMPthは、加振器2に印加することのできる電圧の最大値を基に設定されている。故障判定の実行に際しては、異常判定部C13側が、データマップ記憶部C6から異常判定データAMPthを呼び出して利用する。
異常判定部C13は、偏差演算部C11で求めた偏差ΔAMPと異常判定データAMPthとを比較することによって、振動検出器S2の故障を判定する。
詳細には、偏差演算部C11から偏差ΔAMPが出力されると、周波数判定部C4から出力されるエンジンEの回転周波数ωに応じた異常判定データAMPthをデータマップ記憶部C6から呼び出す。そして、偏差ΔAMPと呼び出した異常判定データAMPthとを比較する。偏差ΔAMPが異常判定データAMPthの範囲を超えた場合には、振動検出器S2に異常が発生した可能性があると判定する。
出力合成部C12は、故障が発生したと判定された場合、故障発生時の異常なデータが加振器2のマップ制御や適応制御に反映されるのを防止するため、数5に示すように、故障が判定される1つ前の実振幅(電圧振幅)及び実位相を現実振幅及び現実位相として設定する。
[数5]
電圧:amp(n+1)=amp(n−1)
位相:ph(n+1)=ph(n−1)
以上の構成を採用することで、エンジンユニットの温度、経時変化等が発生しても、振動検出器の異常を常にチェックする制御を実行できる。
本願の制御方法を使用するアクティブマウント制御システムの全体構成を示す図 エンジンマウントの断面構成を示す図 本願に係る応答性を備えたマップ制御実行時の制御構成を示す図 適応制御実行時の制御形態を示す図 マップ制御において使用するマップの生成・設定状態を示す図 マップの生成・設定時の処理フローを示す図
1 アクティブマウント制御システム
2 加振器
3 エンジンマウント
31 ケース
32 防振ゴム
34 固定金具
35 固定具
36 固定軸
40 制御対象系の伝達経路
41 伝達系
B 車体
C 制御装置
C1 マップ制御部
C2 適応制御部
C3 制御形態選択部
C4 周波数判定部
C5 データマップ設定部
C6 データマップ記憶部
C7 実データ保持部
C8 出力処理部
C11 偏差演算部
C12 出力合成部
C13 異常判定部
E エンジン
S シート
s1 回転検出器
s2 振動検出器

Claims (5)

  1. 振動発生源を有する装置における振動抑制を制御目的とし、制御対象である加振器を備えるとともに、前記装置の振動抑制箇所における実振動を測定する振動検出器とを備え、
    前記振動検出器は、測定結果を電圧に関するデータとして出力し、
    前記振動検出器の測定結果に基づいて、前記実振動を制御すべく、前記加振器に対する制御データである電圧制御データを、電圧振幅及びその位相として生成・出力する制御部を備えた能動防振システムの故障判定方法であって、
    前記装置の転状態毎に前記装置の振動が最適となるよう設定された前記加振器への前記電圧制御データに関する最適値データと、異常判定用の異常判定データとを備え、
    前記制御部が、制御時の運転状態に適合する前記最適値データと前記振動検出器の前記測定結果との偏差を求めると共に、前記偏差に基づいて前記最適値データを前記振動が残存するように補償して生成し
    当該補償する前の最適値データとは異なるように前記補償して生成された最適値データから前記電圧制御データを生成すると共に、前記生成された電圧制御データを前記加振器に入力して前記振動抑制を行い、
    算導出される前記偏差が、前記異常判定データの範囲内である場合には、前記能動防振システムが正常であると判定する能動防振システムの故障判定方法。
  2. 振動発生源を有する装置における振動抑制を制御目的とし、制御対象である加振器を備えるとともに、前記装置の振動抑制箇所における実振動を測定する振動検出器とを備え、
    前記振動検出器は、測定結果を電圧に関するデータとして出力し、
    前記振動検出器の測定結果に基づいて、前記実振動を制御すべく、前記加振器に対する制御データである電圧制御データを、電圧振幅及びその位相として生成・出力する制御部を備えた能動防振システムであって、
    前記装置の転状態毎に前記装置の振動が最適となるよう設定された前記加振器への前記電圧制御データに関する最適値データと、異常判定用の異常判定データとを備え、
    制御時の運転状態に適合する前記最適値データの振幅と前記振動検出器の前記測定結果の振幅との偏差を求める偏差演算部を備えるとともに、
    前記制御部が前記偏差に基づいて前記最適値データを前記振動が残存するように補償して生成し、当該補償する前の最適値データとは異なるように前記補償して生成された最適値データから前記電圧制御データを生成すると共に、前記生成された電圧制御データを前記加振器に入力して前記振動抑制を行い、
    算導出される前記偏差が、前記異常判定データの範囲内である場合には、前記能動防振システムが正常であると判定する異常判定部を備えた能動防振システム。
  3. 前記偏差が、前記異常判定データの範囲を超えた場合に、前記振動検出器に異常が発生した可能性があると判定する請求項2記載の能動防振システム。
  4. 前記振動発生源としてのエンジンを備えた車両の振動抑制を制御目的とし、前記エンジンの回転数に従って、前記最適値データが特定される請求項2又は3記載の能動防振システム。
  5. 前記エンジンの回転数を検出する回転検出器を備え、エンジン回転が検出されている状態において、常時、前記異常判定部による異常判定を実行する請求項記載の能動防振システム。
JP2004045155A 2004-02-20 2004-02-20 能動防振システムの故障判定方法及びシステム Expired - Fee Related JP4708715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004045155A JP4708715B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 能動防振システムの故障判定方法及びシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004045155A JP4708715B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 能動防振システムの故障判定方法及びシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005234998A JP2005234998A (ja) 2005-09-02
JP4708715B2 true JP4708715B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=35017883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004045155A Expired - Fee Related JP4708715B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 能動防振システムの故障判定方法及びシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4708715B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005234998A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4437531B2 (ja) 能動型防振制御システムにおける制御データの設定方法及び制御方法
US7386395B1 (en) Systems and methods for shock compensation utilizing an adaptive control technique algorithm
JP5925640B2 (ja) ステアバイワイヤの操舵反力制御装置
US7010420B2 (en) Vibration controller for active vibration insulators and method for controlling vibrations for the same
EP1566710A1 (en) Method of generating action control data and method of adaptable map control
WO2015109025A1 (en) Active disturbance rejection for electrical power steering system
US7706924B2 (en) Vibration controller for active vibration insulators and method for controlling vibrations for the same
JP2002005227A (ja) アクティブマウント制御装置の制御データ設定方法及びデータ記録媒体
JP6199426B2 (ja) ステアバイワイヤの操舵反力制御装置
JP4708715B2 (ja) 能動防振システムの故障判定方法及びシステム
JP2008233075A (ja) 振動試験装置
JP2005233344A (ja) 能動防振システムの故障判定方法及びシステム
JP5249062B2 (ja) 能動型振動制御装置
JP3780212B2 (ja) 適応制御法を用いたアクチュエータ搭載エンジンマウントの能動的振動制御方法
JP5207991B2 (ja) 能動型振動制御装置
JP5205116B2 (ja) エンジン制振システム
JP2006336736A (ja) 能動型防振装置
EP0825358B1 (en) Method for investigation of structure borne noise paths
JP2002155985A (ja) 能動型防振装置
JPH10122296A (ja) アクティブ・エンジン・マウント制御装置
JP2000018315A (ja) アクティブ制御装置
JP2000020139A (ja) アクティブ制御装置
JP2012082866A (ja) 車両の振動低減システムおよび車両の振動低減方法
CN114585821A (zh) 用于减小滚动轴承设备的振动的方法
JP2000018316A (ja) アクティブ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20091120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20110117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110317

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees