JP4656494B2 - ガイディングカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、本体部と、先端部と、これらの間に配設された少なくとも1カ所の湾曲部を有するガイディングカテーテルに関する。
経皮冠動脈形成術(PTCA)では、心臓の冠動脈内の狭窄部を治療するために、狭窄部を拡張するバルーンカテーテル等の治療用デバイスが使用されて、狭窄部末梢側における血流の改善が図られる。
バルーンカテーテルにより、心臓の冠動脈内の狭窄部を拡張する際には、まず、セルジンガー法等により、動脈血管内にガイディングカテーテル用ガイドワイヤを挿入して、その先端を心臓の近くに位置させる。次に、ガイドワイヤに沿って、ガイディングカテーテルを動脈血管内に挿入し、その先端を心臓の冠動脈入口に位置させる。
その後、ガイドワイヤのみを抜き取り、それよりも細いバルーンカテーテル用ガイドワイヤをガイディングカテーテル内に挿入して、その先端を狭窄部を通過した位置まで到達させる。次に、ガイドワイヤの基端部をバルーンカテーテル先端部に挿入し、このガイドワイヤを軸として、これに沿わせながら、バルーンカテーテルをガイディングカテーテル内に挿入し、そのバルーン部を狭窄部内に押し進めた後、バルーン部を膨らまして、狭窄部を拡張する。
上記ガイディングカテーテルは、本体と、先端部と、本体と先端部間に配設された湾曲部を有している。湾曲部は、ガイディングカテーテルを冠動脈の血管形状に対応させるためのものである。そして、上記3つの部分が、相互に連通するチューブを有し、これらチューブは、樹脂にX線不透過性の造影剤が配合されて成る。チューブに造影剤が配合されるのは下記理由による。即ち、PTCAでは、X線透視下において手技を行うが、この際、ガイディングカテーテルの位置や向き等を外部から確認できるようにするためである。
ところで、PTCAで、バルーンカテーテルのバルーン部を狭窄部内に押し進める際には、バルーン部は反力を受けるが、この反力は、ガイディングカテーテルの湾曲部が血管の内面に当接することにより受け止められる。
しかし、狭窄部の狭窄が強く、バルーンカテーテル用ガイドワイヤと狭窄部間の間隙が小の場合や、狭窄部が硬い場合には、反力が大となって、ガイディングカテーテルの湾曲部が引き伸ばされ、ガイディングカテーテルの先端部が冠動脈の入口から外れることがある。その場合には、上記反力をガイディングカテーテルで受け止めることができなくなり、バルーン部を狭窄部内に押し進めることが困難となる。この問題を解決するために、ガイディングカテーテルの肉厚を厚くすることが考えられる。
ところが、最近のPTCAでは、これまで主に行われてきた経大腿動脈アプローチ(TFI)よりも、術後の患者の負担が軽いとされる経橈骨動脈アプローチ(TRI)での手技が増加している。そして、大腿動脈よりも橈骨動脈の方が血管径は小さいため、TRIでは、ガイディングカテーテルも外径が小さいものが使用される。
このように、ガイディングカテーテルの外径が小さい場合でも、(1)ガイディングカテーテル内にバルーンカテーテルを2本同時に挿入して、血管分岐部の治療を行うキッシングテクニックや、(2)狭窄部を削り取る方向性アテレクトミー(DCA)、ローターブレーター(RA)等を用いた治療を行うために、比較的外径が大きい治療デバイスをガイディングカテーテルに挿入する手技の選択肢が制限されないことが要望されている。そのため、ガイディングカテーテルは、外径が小さい場合でも、大きな内腔(内径)が要求されることとなり、このため、その肉厚を厚くすることは困難であった。
そこで、上記問題を解決するために、ガイディングカテーテルの湾曲部の剛性を他の部分よりも高くしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このものでは、湾曲部の剛性が高いため、ガイディングカテーテルを血管内に挿入した際に、湾曲部が引き伸ばされにくく、そのため、ガイディングカテーテルが血管形状に良好に追従せず、ガイディングカテーテルが血管分岐部や血管内面に引っ掛かる惧れがあった。
特許第3412242号公報
解決しようとする問題点は、
(1)狭窄部の狭窄が強く、治療デバイス用ガイドワイヤと狭窄部間の間隙が小さくて、治療デバイスを狭窄部内に押し進める際の反力が大の場合、又は、
(2)狭窄部が硬く、上記反力が大の場合、或いは、
(3)ガイディングカテーテルの外径が小であると共に、(a)ガイディングカテーテル内にバルーンカテーテル等の治療デバイスを2本同時に挿入して、分岐部の治療を行うキッシングテクニックや、(b)DCA等の狭窄部を削り取るデバイスを用いた治療を行う場合であって、比較的外径が大きい治療デバイスをガイディングカテーテルに挿入する手技が可能なように、その肉厚が薄くされて、その内径が大とされている場合には、
上記反力を、ガイディングカテーテルにより、良好に受け止めることができず、治療デバイスの狭窄部内への挿入を容易に行えなかった点である。
本発明は上記問題を解決できるガイディングカテーテルを提供することを目的とし、その目的を達成するために、本発明の特徴とするところは、本体部と、先端部と、本体部と先端部間に配設された湾曲部を有し、上記3つの部分が、樹脂に造影剤が配合されて成るチューブを有するガイディングカテーテルにおいて、湾曲部におけるチューブの樹脂に対する造影剤の配合量(重量%)が他の部分よりも小とされた点にある。
更に、湾曲部のチューブにおける、カーブ形状部分の外周側に位置する部分が、その内周側に位置する部分よりも、樹脂に対する造影剤の配合量(重量%)が小とされることもある。
又、造影剤が、硫酸バリウム、酸化ビスマス、又は、次炭酸ビスマスとされることもある。
(1)狭窄部の狭窄が強く、治療デバイス用ガイドワイヤと狭窄部間の間隙が小さくて、治療デバイスを狭窄部内に押し進める際の反力が大の場合、又は、
(2)狭窄部が硬く、上記反力が大の場合、或いは、
(3)ガイディングカテーテルの外径が小であると共に、(a)ガイディングカテーテル内にバルーンカテーテル等の治療デバイスを2本同時に挿入して、分岐部の治療を行うキッシングテクニックや、(b)DCA等の狭窄部を削り取るデバイスを用いた治療を行う場合であって、比較的外径が大きい治療デバイスをガイディングカテーテルに挿入する手技が可能なように、その肉厚が薄くされて、その内径が大とされている場合でも、
上記反力を、ガイディングカテーテルにより、良好に受け止めることができ、治療デバイスの狭窄部内への挿入を容易に行える。
又、ガイディングカテーテルの湾曲部の剛性が他の部分よりも高くされていないので、ガイディングカテーテルを血管内に挿入した際に、ガイディングカテーテルの湾曲部がある程度引き伸ばされた状態となり、それ故、ガイディングカテーテルは血管の形状に良好に追従して、ガイディングカテーテルが血管分岐部や血管内面に引っ掛かる惧れはない。
更に、造影剤配合比を低く設定するのは湾曲部のみであるため、カテーテルの視認性を大きく損ねることはない。
本発明は、バルーンカテーテル等の治療デバイスを血管内の狭窄部内に容易に挿入できると共に、ガイディングカテーテルを血管に挿入した際に、ガイディングカテーテルが血管形状に良好に追従でき、ガイディングカテーテルが血管分岐部や血管内面に引っ掛かる惧れがないガイディングカテーテルを提供する。
以下、本発明の第1実施例を図1〜図6の図面に基づき説明すると、本発明のガイディングカテーテルは円筒状(又は多角筒状)のチューブとされている。図1に示すように、ガイディングカテーテルは、シャフト本体1と、コネクター2と、保護シャフト3と、先端チップ4等を有し、シャフト本体1の基端部にコネクター2が接続されると共に、保護シャフト3がシャフト本体1の基端部とコネクター2の先端部に外嵌されている。
シャフト本体1は患者の血管内に挿入されるため、その外径は、例えば、1.7〜4.0mm、好ましくは2.0〜3.0mmとされている。又、シャフト本体1内には、バルーンカテーテル(但し、そのバルーン部は折り畳まれている)等の治療デバイスが1本又は2本挿通されるため、その内径は、例えば、1.5〜3.5mm、好ましくは1.8〜2.3mmとされている。シャフト本体1は、少なくとも患者の血管の挿入口から治療部位近傍(例えば、心臓の冠動脈入口)までの長さが必要であり、その長さは、具体的には、700〜1200mm、好ましくは800〜1100mmとされている。
図2、図3、図5及び図6にも示すように、シャフト本体1は、シャフト本体1を主構成する直管状の本体部6と、シャフト本体1の先端部を構成する先端部8と、湾曲部7を有する。先端部8は、基部側の第1部材9と、先端部側の第2部材10を連設することで、構成されている。湾曲部7は、ガイディングカテーテルを冠動脈の血管形状に対応させるためのもので、湾曲部7が形成される位置は、心臓近くの冠動脈の血管形状等に合わせて決定され、その長さは0〜数cmとされている。湾曲部7は、例えば、直管状の本体部6を成形した後に、その先端部に熱などを加えつつ変形させることにより形成される。尚、湾曲部7は、本体部6の成形時に同時に形成される場合もある。尚、実施例では、湾曲部7は単一とされているが、複数とされることもある。そして、湾曲部7、先端部8及び先端チップ4は、ジャドキンスレフト型(JL型)のカーブ形状に成形されている。尚、湾曲部7、先端部8及び先端チップ4をアンプラッツ型に成形する場合もある。
シャフト本体1を構成する本体部6,湾曲部7及び第1・第2部材9,10は、それぞれ、各部及び各部材の内周部を構成し且つ一体成形された内層チューブ(内層)Aと、各部及び各部材の外周部を構成する外層チューブ(外層)6B,7B,9B,10Bと、外層チューブ6B,7B,9B,10Bの内周部にメッシュ(螺旋)状に埋込み、固定された金属製補強体(ブレード)12を有し、内層チューブAの各部は、対応する外層チューブ6B,7B,9B,10Bと固定されている。上記外層チューブ6B,7B,9B,10Bは、それぞれ、軸心方向に隣接する外層チューブ6B,7B,9B,10Bと、溶着、接着、又は、一体成形により、接続されて、上記本体部6,湾曲部7及び第1・第2部材9,10は連通している。尚、実施例では、本体部6、湾曲部7及び第1・第2部材9,10の内層チューブ同志Aが、一体形成されて、本体部6及び湾曲部7、第1部材9、第2部材10、先端チップ4の順に、弾性が大とされている。
外層チューブ6B,7B,9B,10Bは、熱可塑性樹脂に造影剤が配合されて成るが、その材質は、所定の形状保持特性と弾力性とを有する材質であれば特に限定されない。上記樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル等が挙げられる。内層チューブAは、治療デバイスの操作性に影響を及ぼすため、摩擦係数が小さい、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素系材質が挙げられる。造影剤としては、硫酸バリウム、酸化ビスマス、又は、次炭酸ビスマス等が挙げられる。
湾曲部7の外層チューブ7Bにおける、樹脂重量に対する造影剤の配合量(重量%)は本体部6の外層チューブ6B及び先端部8の第1・第2部材9,10の外層チューブ9B,10Bより小とされて、湾曲部7の弾性復元力(形状保持力)が本体部6及び先端部8より大とされている。具体的には、本体部6と第1・第2部材9,10の外層チューブ6B,9B,10Bの造影剤配合量が40重量%とされて、放射線造影性が高くされている(良好に写るようにされている)。又、湾曲部7の外層チューブ7Bの造影剤配合量が0〜20重量%とされて、放射線造影性は低くされている(写りが不十分である)が、弾性復元力(形状保持力)が大とされている。上記の場合、湾曲部7の外層チューブ7B全体の造影剤配合量を、先端部8の第1・第2部材9,10の外層チューブ9B,10Bより小とすることもある。尚、造影剤配合量を低くすれば、弾性復元力が大となる詳細な理由は不明であるが、下記の理由によるものと推測される。即ち、外層チューブ6B,7B,9B,10Bでは、樹脂の内部に粉末状の造影剤が配合されているため、造影剤の配合量が多いほど、樹脂本来が有する弾性復元性(形状保持性)が阻害されるものと考えられる。
先端チップ4は、シャフト本体1の先端部8の第2部材10に溶着、接着、又は、一体成形により、接続されて、上記両者は連通している。図4に示すように、先端チップ4は単一層のチューブとされて、熱可塑性樹脂に造影剤が配合されて成る。樹脂及び造影剤としては、上記外層チューブ9B,10Bと同様のものが使用される。
上記のように構成した実施例によれば、例えば、バルーンカテーテルによる経皮冠動脈形成術(PTCA)治療により、心臓の冠動脈の狭窄部を拡張する際には、まず、セルジンガー法等により、動脈血管内にガイディングカテーテル用ガイドワイヤを挿入して、その先端を心臓の近くに位置させる。次に、ガイドワイヤに沿って、ガイディングカテーテルを動脈血管内に挿入し、その先端チップ4を心臓の冠動脈入口に位置させる。
この際、ガイディングカテーテルの湾曲部7の剛性が他の部分よりも高くされていないので、その湾曲部7がある程度引き伸ばされた状態となり、それ故、ガイディングカテーテルは血管の形状に良好に追従して、ガイディングカテーテルが血管分岐部や血管内面に引っ掛かる惧れはない。又、ガイディングカテーテルのシャフト本体1や先端チップ4には造影剤が配合されているので、それらの位置をX線等の放射線で観察でき、ガイディングカテーテルの先端部を心臓の冠動脈入口に正確に位置させることができる。
次に、ガイドワイヤのみを抜き取り、それよりも細いバルーンカテーテル用ガイドワイヤを、ガイディングカテーテルに沿って挿入して、その先端を狭窄部を通過した位置まで到達させる。その後、ガイドワイヤの基端部をバルーンカテーテル先端部に挿入し、このガイドワイヤを軸として、これに沿わせながら、バルーンカテーテルをガイディングカテーテル内に挿入し、そのバルーン部を、狭窄部内に押し進める。その際、バルーン部は狭窄部から反力を受ける。
この場合において、
(1)狭窄部の狭窄が弱く、バルーンカテーテル用ガイドワイヤと狭窄部間の間隙が大で、上記反力が小の場合、又は、
(2)狭窄部が柔らかく、上記反力が小の場合、或いは、
(3)PTCAが経大腿動脈アプローチ(TFI)の手技によるものであって、ガイディングカテーテルの外径が大で、その肉厚が厚い場合には、
ガイディングカテーテルの湾曲部に何ら工夫のない従来のものでも、上記反力は、ガイディングカテーテルの湾曲部が血管の内壁に当接して、受け止められる。それ故、バルーン部を狭窄部内に良好に押し進めることができる。
しかし、
(1)狭窄部の狭窄が強く、治療デバイス用ガイドワイヤと狭窄部間の間隙が小さくて、治療デバイスを狭窄部内に押し進める際の反力が大の場合、又は、
(2)狭窄部が硬く、上記反力が大の場合、或いは、
(3)PTCAが術後の患者の負担が軽いとされる経橈骨動脈アプローチ(TRI)での手技によるものであって、ガイディングカテーテルの外径が小であると共に、(a)ガイディングカテーテル内にバルーンカテーテル等の治療デバイスを2本同時に挿入して、分岐部の治療を行うキッシングテクニックや、(b)DCAやRA等を用いた治療を行う場合であって、比較的外径が大きい治療デバイスをガイディングカテーテルに挿入する手技が可能なように、その肉厚が薄くされて、その内径が大とされている場合には、
ガイディングカテーテルの湾曲部に何ら工夫のない従来のものでは、上記反力により、ガイディングカテーテルの湾曲部が引き伸ばされて、ガイディングカテーテルの先端チップが冠動脈の入口から外れることがある。その場合には、上記反力をガイディングカテーテルで受け止めることができなくなり、バルーン部を狭窄部内に押し進めることが困難となる。
然しながら、本発明では、ガイディングカテーテルの湾曲部7の弾性復元力が本体部6及び先端部8よりも大とされているので、上記の場合でも、上記反力により、ガイディングカテーテルの湾曲部7が引き伸ばされることがなく、ガイディングカテーテルの先端チップ4が冠動脈の入口から外れることはない。それ故、上記反力はガイディングカテーテルの湾曲部7が血管内面に当接することで良好に受け止められ、バルーンカテーテルのバルーン部を狭窄部内に容易に挿入できる。又、ガイディングカテーテルの本体部6、先端部8及び先端チップ4には、高い割合で造影剤が配合されるため、放射線造影性が高い。
上記のようにして、バルーンカテーテルのバルーン部を狭窄部内に挿入した後、バルーン部を膨らますことにより、血管内の狭窄部を拡張できて、良好な治療を行うことができる。その後、迅速にバルーン部を収縮させ、拡張された狭窄部内の血流を確保する。
図7及び図8は本発明の第2実施例を示し、湾曲部7の外層チューブ7Bが、カーブ形状部分の外周側に位置する外周側部分7Baとその内周側に位置する内周側部分7Bbから構成されて、これらが、溶着、接着、又は、一体成形により、接続されている。この場合、特に、外周側部分7Baの造影剤配合量を低くした方が好ましい効果が得られる。
〔試験例〕
次に、本発明を実施した試験例と、比較例により、本発明を更に説明するが、本発明は試験例により限定されるものではない。
〔試験例1,2、比較例1〕
図1〜図4に示す上記第1実施例の構成のガイディングカテーテルのシャフト本体1の内層チューブAにPTFE、本体部6の外層チューブ6Bと湾曲部7の外層チューブ7Bの樹脂にポリアミド12、第1・第2部材9,10の外層チューブ9B,10Bの樹脂にポリアミドエラストマー、造影剤に硫酸バリウムを、それぞれ、使用し、本体部6の外層チューブ6Bと第1・第2部材9,10の外層チューブ9B,10Bの樹脂重量に対する造影剤配合量を40重量%とし、湾曲部7の外層チューブ7Bにおける、樹脂重量に対する造影剤配合量を40重量%としたものを比較例1とし、湾曲部7の外層チューブ7Bの造影剤配合量を20重量%と0重量%としたものを、それぞれ、試験例1,2とした。そして、シャフト本体1の湾曲部7、先端部8及び先端チップ4をジャドキンスレフト型(JL型)のカーブ形状に成形した。この時の成形は、シャフト本体1に熱を加え、目的のカーブ形状にした後、冷却することで行った。
次に、シャフト本体1及び先端チップ4をシース内に通して、シャフト本体1の湾曲部7を一度引き伸ばした後に、引張試験機(島津製作所製オートグラフ:AG−500D)及び図9に示す冶具14を用いて、引張試験を行い、弾性復元力(形状保持力)を評価した。尚、シャフト本体1等をシース内に通して、その湾曲部7を一度引き伸ばしたのは、シャフト本体1を血管内に挿入した際に、その湾曲部7が一度引き伸ばされるからである。又、冶具14は樹脂製のブロック形状とされて、貫通孔15が形成されており、貫通孔15は、基部側の大径部15Aと、先端部側の小径部15Bから成る。
引張試験時には、シャフト本体1及び先端チップ4を冶具14の貫通孔15内に挿通した後、シャフト本体1の基部に芯線を入れて、これらを引張試験機に固定した。その後、引張試験機により、速度500mm/minで、シャフト本体1及び先端チップ4が冶具14の貫通孔15から完全に抜け出るまで引き抜き、その際の最大引張力、即ち、湾曲部7を引き抜く際に必要な最大引張力(引抜強度)を測定した。試験結果を表1に示す。
Figure 0004656494
〔試験例3,4、比較例2〕
試験例1,2及び比較例1と同様にして、それぞれ、試験例3,4、比較例2のシャフト本体1を得た。尚、造影剤として、酸化ビスマスを使用した。そして、上記と同様に引張試験を行った。試験結果を表2に示す。
Figure 0004656494
〔試験例5,6、比較例3〕
上記同様にして、試験例5,比較例3のシャフト本体1を得ると共に、図7及び図8に示す構造の試験例6のシャフト本体1を得た。尚、造影剤として、酸化ビスマスを使用した。又、比較例3では、湾曲部7の外層チューブ7Bの造影剤配合量を40重量%、試験例5では、湾曲部7の外層チューブ7Bの造影剤配合量を20重量%、試験例6では、図7及び図8に示すように、湾曲部7の外層チューブ7Bにおける、カーブ形状部分の外周側に位置する外周側部分7Baの造影剤配合量を0重量%、上記カーブ形状部分の内周側に位置する内周側部分7Bbの造影剤配合量を40重量%とした。そして、上記同様に引張試験を行った。試験結果を表3に示す。
Figure 0004656494
表1,2から明白なように、湾曲部7の外層チューブ7Bの樹脂重量に対する造影剤配合量を低くした試験例では、シャフト本体1をシース内に通して、シャフト本体1の湾曲部7を一度引き伸ばした後でも、湾曲部7を引き抜いた際の最大引張力(引抜強度)が比較例よりも大である。即ち、これは、試験例では、シャフト本体1の湾曲部7を一度引き伸ばした後における、湾曲部7の弾性復元力が比較例よりも大であることを示している。又、表3から明白なように、湾曲部7の外層チューブ7Bにおける、カーブ形状部分の外周側に位置する外周側部分7Baの造影剤配合量を小とすることでも、湾曲部7を引き抜いた際の最大引張力(引抜強度)を比較例よりも十分に向上できることが分かる。
本発明のガイディングカテーテルの全体側面図である。 図1の縦側断面図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図2のB−B線矢視断面図である。 本発明の第1実施例及び第1〜第5試験例の湾曲部における側面図である。 図5の展開縦側断面図である。 本発明の第2実施例及び第6試験例の湾曲部における側面図である。 図7の展開縦側断面図である。 引張試験を説明するための説明図である。
符号の説明
1 シャフト本体
6 本体部
7 湾曲部
8 先端部
A 内層チューブ
6B,7B,9B,10B 外層チューブ

Claims (3)

  1. 本体部と、先端部と、本体部と先端部間に配設された湾曲部を有し、
    上記3つの部分が、樹脂に造影剤が配合されて成るチューブを有するガイディングカテーテルにおいて、
    湾曲部におけるチューブの樹脂に対する造影剤の配合量(重量%)が他の部分よりも小とされたガイディングカテーテル。
  2. 湾曲部のチューブにおける、カーブ形状部分の外周側に位置する部分が、その内周側に位置する部分よりも、樹脂に対する造影剤の配合量(重量%)が小とされた請求項1記載のガイディングカテーテル。
  3. 造影剤が、硫酸バリウム、酸化ビスマス、又は、次炭酸ビスマスとされた請求項1又は2記載のガイディングカテーテル。
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