JP4648904B2 - データ変換の方法とシステム - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理に関し、特に、データ変換の方法とシステム、さらに、信号のアナログからデジタルへの変換と、デジタルからアナログへの変換に関する。
データ変換は、多くのアプリケーションにおいて重要な技術である。アナログからデジタルへの変換(Analog -to-digital converter (ADC))技術は、ムーア(Moore)の法則に従うデジタル信号処理(digital signal processing (DSC))技術よりも遙かに進歩が遅い(9年間で〜1.5ビット)。これに関しては、非特許文献1を参照されたい。このような進歩が遅い主な原因は、高分解能/高速アナログ回路がボトルネックとなっていることである。多くの市販されているアナログからデジタルへの変換(ADC)は、パイプライン/サブレンジング(Pipeline/Subranging (P/S))アーキテクチャ(図1を参照のこと)を用いて、複数の低分解能高速ADCを組み合わせて、広帯域での処理を維持しながら高分解能を達成している。
アナログからデジタルへの変換は、多くの分野(通信、測定、国防、医療機器等)において重要な技術である。中でも、信号のデジタル処理においては、進歩したデジタル技術とコンピュータ技術の利用が可能である。この一例は、SDR(Software Defined Radio)の基地局(base station (BS))のアプリケーションである。アナログからデジタルへの変換はそれを可能とする技術の一つである。アナログからデジタルへの変換のボトルネックは、マルチキャリア/マルチ・スタンダードのBSに対し、必要とされるADCビット数と利用可能なADCビット数との差である。約17ビットが必要とされるが、最新のADCの市販技術(通常P/Sアーキテクチャ)では、僅か14ビット(12有効ビット)が提供できるだけである。さらにまた、ADCは、新世代のモバイル/ハンドセットと、非同期デジタル加入者ライン(Asynchronized Digital Subscriber Line(ADSL))受信器(14有効ビットがADSLの距離制限を減らす為に必要である)と、他の家庭用および一般消費者用のアプリケーションにとって重要である。最速のADCアーキテクチャは、フラッシュ・アーキテクチャであるが、その分解能は使用されるコンパレータの数により約8ビットに制限される。完全なフラッシュ・アーキテクチャは、8ビットの分解能を得るために256個のコンパレータが必要である。
一般的な従来技術に係る高速・高分解能のADCアーキテクチャは、図1に示すP/Sアーキテクチャ100である。通常、P/Sアーキテクチャ100は、入力サンプリング/ホールド(S/H)回路102と、第1段104と、デジタル修正・時間整合ブロック106と、選択的事項としてのS/P追加段108と、最終低分解能ADC110とを有し、それらは図に示すよう相互に接続されている。第1段104は、低分解能ADC112と高精度のデジタルからアナログ変換器(DAC)114と、減算器116と、第2S/Hユニット118とを有し、図に示すよう、それらは相互に接続されている。
動作について説明すると、時間領域アナログ信号111の電圧は、最初に入力サンプリング/ホールド(S/H)回路102でサンプリングされ、その後、低分解能ADC112で処理される。この入力サンプリング/ホールド(S/H)回路102は、コンバータの最終精度を有しなければならない。測定されたデジタル信号の電圧は、高精度のデジタルからアナログ変換器(DAC)114内で時間領域内で再構成されて、出力電圧128を生成する。この出力電圧128が減算器116に入力される。減算器116は、選択的事項としての第2S/Hユニット118を通るサンプリングされた入力電圧の低分解能レプリカ130から出力電圧128を減算する。かくして、エラー電圧132が生成される。このエラー電圧132は、その後、ゲインユニット120内で増幅され、最終低分解能ADC110で処理される。このプロセスは、「最終」のADCと最初のADC段の間に挿入された選択的事項としての追加されたS/P段108で繰り返される。
エラー電圧のレベルは、さらに最終のADCの出力140において必要なレベルまで増幅される。全ての段からの低分解能のADCのエキストラ・ビットは、デジタル修正・時間整合ブロック106を用いて、デジタル修正用に用いられる。
このアーキテクチャの主な不具合点は、S/Hユニットと、減算器と、増幅器とを含む正確なアナログ・パスを必要とする点である。これら全ての構成要素は、システム全体の短いサンプリング・パルス周期内で、電圧の最終精度となるよう設定しなければならない。この要件は、コンバータの精度と最大速度の両方の観点から、重大な「アナログ」のボトルネックである。
他のADCアーキテクチャ(例、ホールディング/インターポレイティング)もまた、より高速なサンプリングレートで使用されるが、S/Pアーキテクチャ程の分解能を与えることはない。並列コンバータ(例、時間または周波数のインターリービング技術)の使用により、サンプリングレートが増加するが、これは、並列に配置されるコンバータの数の増加と引き替えに成り立っている。さらにまた、コストの増加とマッチングの困難さに加えて、これらのアーキテクチャは、基本的なコンバータの分解能および/またはダイナミックレンジ(dynamic range(DR))を改善することはない。
十分な分解能/DRを有する適切な線形ADCが、所定のサンプリング速度/帯域幅に対しては入手不可能であるか、あるいは現在の最新技術を超えている場合には、DR縮小技術が提案され、低分解能のADCへの入力点における強信号(通常、干渉信号)のDRを減少させて、ADCの飽和を回避している。この一例は、非特許文献2、3と、特許文献1〜3に開示されている。これらの文献は本発明の参照文献である。
米国特許第6,195,537号明細書 米国特許第5,694,395号明細書 米国特許第5,826,181号明細書 R.H Walden, "Performance trend for analog-to-digital converters," IEEE Comm. Magazine, Feb 1999 pp. 96-101 K. Huang, Q. S. Quek, S.N.A. Ahmed, B. Jin, and M. A. Kumar, "Techniques for reducing dynamic-range requirements for a software radio receiver", Proceedings of Software Defined Radio Technical Conference 2002, Nov. 2002 K. Huang, and Q. S. Quek, "Method for Dynamic Range Reduction in Windband Receiver", PCT/SG02/00196 filed 28-Aug-02 G. Cauwenberghs and G. C. Temes, "Adaptive Digital Correction of Analog Errors on MASH analog-to-digital converters - Part I. Off-Line and Blind On-Line Calibration," IEEE Trans. Circuit and Systems II, vol. 47 (7), pp. 621-628, July 2000 Simon Haykin, "Adaptive Filter Theory", 3rd edition, Prentice Hall, 1996 J. Lillington, "Comparison of Windeband Channelization Architectures" ISPC 2003,, Dallas, Tx, USA
前掲の非特許文献2,3と特許文献1〜3においては、受信器からの広帯域の入力信号は、それぞれのパスで2つの(第1の第2の)信号に分離される。第2信号はデジタル化され、通信チャネル周波数(既知とする)のフィルタを用いて、第2信号パスの所望の信号を抑制している。その結果得られた信号を用いて、それを第1信号から減算することにより、強い干渉を抑制している。
前掲の非特許文献2,3の方法の主な不具合点は、既知の通信チャネルでのみ動作し、その結果、比較的小さな改良しか得られず、これはまた、強い干渉特性に大きく依存している。従来技術のDR減少の全ての方法とシステムの主な不具合点は、それらは入力DR全体に渡り、アナログからデジタルへの線形変換を提供できないことである。これらの方法とシステムの多くもまた、特定のアプリケーションに限定される。
それ故に、データ変換の方法とシステム(あるいはアーキテクチャ)にとって、広く認識されたニーズあるいは好ましい点は、正確なアナログ回路(例えばS/H回路、増幅器、減算器等)を必要としないが、最終的に従来の方法とシステムより高い最終出力分解能と変換速度を提供することである。
周波数領域におけるデジタル出力を具備したADCが好ましい。このデジタル出力を用いて、デジタル・フィルタリング、チャネル化、スペクトラム解析の応用に用いる。これらは、例えば、通信、測定、テスト機器、医療機器、軍隊用のシステムに用いられる。
本発明は、さまざまな実施例において、高速・高分解能のアナログからデジタルへの変換およびデジタルからアナログへの変換のアプリケーションに適した新たなデータ変換方法とアーキテクチャ(装置)を開示する。
コンバータの分解技術は、サンプリング速度が増加するにつれて減少する。これに関しては特許文献1を参照のこと。上記の最終出力分解能は、サンプリング速度に依存し、約4−24ビットである。例えば、2003年の最新の「高分解能」ADCは、1秒当たり数百メガサンプル(数100Msps)では、約14ビットであり、1秒当たり1ギガサンプル(1Gsps)では、約10ビットである。
本発明においては、「高分解能」とは、通常ここに開示したコンバータの出力点における最終分解能であり、一方、「低分解能」とは、本発明のコンバータの実施例の最終分解能よりも、少なくとも1ビット、好ましくは1−20ビットだけ低い分解能を意味する。通常、最新のDAC技術は、それの対応するADC技術よりも少し良い分解ビットを有するが、その理由は多くの場合において、より単純な技術だからである。例えば、ADC技術は、2003年においては、1Gspsで14ビットの高分解能を有する。
「高速」とは、1Msps以上のサンプリング速度として定義される。「低速」とは、通常本発明のコンバータの実施例の最終(高)速度よりも1/2−1/250低いサンプリング速度を意味する。狭帯域の干渉時(例えば、GSM)には、本発明の方法を使用することにより、さらに大きな分解能の改善を見ることができる。別の構成として、これらの方法では、従来方法(例、並列/インターリービング方法)よりも、使用されるコンバータの数は遙かに少ない。
本明細書に開示したアーキテクチャは、本質的に広帯域のナイキスト(Nyquist)・コンバータ(オーバーサンプリング・データ・コンバータとしても用いることもできる)のそれである。好ましくは、本発明の方法は、来入信号の周波数領域処理(本明細書では「スペクトラム処理」とも称する)を用いる。本発明のアーキテクチャは、汎用なもので、S/P装置/構成以外にも適用可能であり、例えば図6のDACをインターリービング装置内の周波数領域情報を用いて改善できる。さらに好ましいことに、大部分の変換機能はデジタル的に行われ、それ故に、最新のコンバータのアナログによるボトルネックの多くを解決できる。ADCのアプリケーションにおいては、これは、ADCの速度の改善と分解能の改善の両方に繋がる。本明細書で説明されたスペクトラムの概念は、同様な利点を持ってデジタルからアナログへの変換にも用いることができる。本明細書は、ADCを例に説明するが、ここに開示された原理は、DACにも適用できる。前述したように、スペクトラム情報を用いたDACの性能の改善の一例は、図6に示されている。
本発明によれば、本発明の高性能データ変換装置は、少なくとも2個の低性能コンバータを有するコンバージョン・ユニットと、前記各コンバータは、前記データ変換用高性能装置よりも少なくとも1個の低性能パラメータを有し、前記コンバージョン・ユニットは、時間領域で得られた入力信号を変換し、前記コンバージョン・ユニットに接続され、前記入力信号から抽出された周波数領域情報を処理し、前記処理された周波数領域情報に基づいて、前記コンバージョン・ユニットと共に、少なくとも2個の処理済信号を提供する処理ユニットと、前記少なくとも2個の処理済信号を組み合わせて、1個の高性能出力信号にする再結合ユニットとを有することを特徴とする。
本発明の高性能データ変換装置の前記処理ユニットは、前記入力信号に対し、前記時間領域から周波数領域への変換を実行して、周波数領域入力信号を提供するトランスフォーム・ユニットと、前記周波数領域を少なくとも2個の周波数領域部分に分割することにより、前記抽出を実行する周波数領域情報抽出ユニットと、前記少なくとも2個の時間領域部分の一方は、低分解能の信号対ノイズ比(以下「SNR」と称する)に関連し、他方は、高分解能のSNRに関連し、前記周波数領域情報を処理するプロセッサとを有することを特徴とする。
本発明によれば、本発明の高分解能高速データ変換装置は、時間領域において、第1のデジタル出力信号を出力する第1の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC1)と、周波数領域を使用して、前記第1デジタル出力信号を出力アナログ減算信号に変換し、処理済デジタル信号を提供する第1のスペクトラム信号プロセッサと、前記出力アナログ減算信号に関与する減算操作中に形成されるアナログ・エラー信号を、第2のデジタル出力信号に変換する第2の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC2)と、前記処理済のデジタル信号と前記第2デジタル出力信号とを受領し、これらの両者の信号を組み合わせて、最終デジタル出力信号にするデジタル結合ユニットとを有し、前記装置は、前記ADC1または前記ADC2のいずれかより高分解能を有し、前記データ変換は、スペクトラム・ツールを用いて周波数領域で行われ、これにより、ダイナミック・レンジと量子化ノイズの改善と、クリティカルなアナログ回路の要素とボトルネックの減少あるいは削除を実行し、既存のパイプライン/サブレンジング・アーキテクチャに対し、サンプリングレートを増加させることを特徴とする。
本発明によれば、本発明の高性能コンバータを実現する方法は、周波数領域信号と時間領域入力信号とを、少なくとも2個のデータ・コンバータを用いて処理するステップと、前記各データコンバータは、前記高性能コンバータ未満の少なくとも1個の低性能パラメータを有し、少なくとも2個の処理済信号を得て、前記処理ステップは、前記時間領域入力信号をデジタル形式の前記周波数領域信号に変換するステップと、前記周波数領域を少なくとも2個の周波数領域部分に分割するステップと、前記少なくとも2個の周波数領域部分の第1部分は、低分解能の信号対ノイズ比(SNR)に関連し、第2部分は、高分解能のSNRに関連し、これにより、前記デジタル形式の周波数領域から周波数領域情報を抽出し、前記少なくとも2個の処理済信号を得るために、前記周波数領域情報を用いるステップとを有し、前記高性能コンバータから第1の最終出力信号を得るために、前記少なくとも2個の処理済信号を再結合するステップとを有し、これにより、時間領域で動作するデータ変換方法よりも、高い性能と他の利点を提供することを特徴とする。
本発明によれば、本発明の高性能のアナログ/デジタル・コンバータを実現する方法は、時間領域において、第1のデジタル出力信号を出力する第1の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC1)を用意するステップと、周波数領域で、前記第1デジタル出力信号と他の受信したデジタル信号を処理し、処理済デジタル信号を提供する第1のスペクトラム信号プロセッサを用意するステップと、前記出力アナログ減算信号に関与する減算操作中に形成されるアナログ・エラー信号を、第2のデジタル出力信号に変換する第2の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC2)を用意するステップと、(d) 前記処理済のデジタル信号と前記第2デジタル出力信号とを受領し、これらの両者の信号を組み合わせて、最終デジタル出力信号にするデジタル結合ユニットを用意するステップとを有し、前記アナログ/デジタルデータ変換は、スペクトラム・ツールを用いて、周波数領域で少なくとも部分的に実行され、これにより、ダイナミック・レンジと量子化ノイズの改善と、クリティカルなアナログ回路の要素とボトルネックの減少あるいは削除を実行し、既存のパイプライン/サブレンジング・アーキテクチャに対し、サンプリングレートを増加させることを特徴とする。
本明細書に開示したデータ・コンバータの主要な構成要素は、デジタル型である。これにより、残りのアナログ部分に対しては、要件が緩和される。このようなデータ・コンバータは、性能、コスト、電力消費等の観点から、既存のアナログ技術と比較して、デジタル技術の急速な進展とより、良好なスケーリング(置換)の利点を享受できる。
上記したように、本明細書で記載したADCアーキテクチャは、アナログ回路の要素の多くをデジタル部分にシフトしている。本発明の方法とシステムの主要な利益ある特徴は、次の通りである。
(a) 従来のS/Pアーキテクチャと他のデータ変換アーキテクチャと比較してDR/量子化ノイズが改善される。
(b) 重要なアナログ回路の要素とボトルネックの減少および除去。
(c) サンプリングレートの増加。
(d) 選択的事項としての周波数領域のデジタル出力を独自に提供できる点(従来のADCによる時間領域出力に加えて)。この特徴は、通信と国防のアプリケーション(例えばチャネル化とフィルタリング)、測定要件、医療、他のアプリケーション(リアルタイムのスペクトラム解析と周波数領域解析)の点で非常に有益である。
(e) 例えばシグマ・デルタ・コンバータのようなアーキテクチャの帯域幅の制約のないナイキスト・帯域幅が得られる。
本明細書に開示した方法とシステムのこれらのユニークな特徴を用いて、最新のコンバータの性能をさらに改善し、且つ汎用のコンバータ市場で使用できる。
本発明は、高速・高分解能のADCとDACのアプリケーションにおいて、新たなデータ変換アーキテクチャと方法を開示する。本明細書において、「システム」、「装置」、「データ変換アーキテクチャ」の用語は、互換性を持って用いる。同様に、本発明において、用語「性能」とは、2つの基本的なデータ変換パラメータである分解能と速度を表す。「高性能」とは高分解能且つ高速を意味する。「低性能」とは低分解能又は低速の一方あるいは両方を意味する。一般的な意味で、「高」と「低」の範囲は以下に示す。
大部分の従来技術に係るデータ・コンバータ・アーキテクチャに用いられる時間領域の技術概念に対し、本明細書に開示したデータ変換のアーキテクチャと方法は、周波数領域ツールを用いて、信号から周波数領域情報を抽出する。この情報は、信号、主にデジタル信号の処理に用いられる。
図2は、本発明の基本的データ変換の「スペクトラム」の技術概念を示す。この技術概念は、スペクトラム信号プロセッサで「周波数領域」で来入する信号を処理することに基づいている。同図は、サンプリング周波数Fと信号全帯域幅BWを有する信号パワー・スペクトラム200を示す。この帯域幅は、ナイキスト周波数F/2までの全周波数にわたる。信号パワー・スペクトラム200は、例えば強信号202、204と、弱信号206、208とを有する。垂直軸は、デシベル(dB)単位のパワー・スペクトラムダイナミック・レンジ(DR)を表す。本発明によれば、DRは、少なくとも2つの部分に分割される。例えば図2において、DRは、スペクトラムしきい値210により、しきい値より上の部分である上範囲部分212と、しきい値より下の部分である下範囲部分214とに分割される。S/P装置内に2個のADCを有するシステムの場合には、「SNRq1」は、第1ADC(以下ADC1と称する)の量子化ノイズ(QN)を表し、「SNRq2」は、ADC全体の最終量子化ノイズ(QN)レベル、この実施例の場合、第2ADC(以下ADC2と称する)の最終量子化ノイズ(QN)レベルである。しきい値は、SNRq1以上のある値を有するよう選択される。
図2のしきい値以上の周波数のスペクトラム・ウインドウをW1と定義し、しきい値以下の周波数のスペクトラム・ウインドウをW2と定義する。例えば、高速フーリエ変換(FFT)を用いた時には、W1は、しきい値以上の全てのFFT周波数binでは「1」を、しきい値以下のFFT周波数binでは「0」を持つベクトルである。W2は、しきい値以下の全てのFFT周波数binでは「1」を、しきい値以上のFFT周波数binでは「0」を持つベクトルである。
図3は、本発明の基本的な高分解能/高速ADCシステム300の実施例を表し、図2の周波数領域(スペクトラム)技術概念を実行することができる。基本的な高分解能/高速ADCシステム300は、第1低分解能ADC(ADC1)302と、処理ユニット304と、減算器310と、振幅換算(scaling)ユニット311と、第2低分解能ADC(ADC2)312とを有し、それらは相互に接続されている。処理ユニット304は、スペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)306とデジタル結合ユニット314とを有する。振幅換算ユニット311は、ゲイン制御機能あるいは自動ゲイン制御(Automatic Gain Control(AGC))機能(図示せず)を有し、減算器の出力を、好ましくは、ADC2(コンバータ312)で必要とされる最大線形範囲まで増幅する。高分解能・高速ADCシステム300はさらに、信号スプリッタ316を有し、この信号スプリッタ316は、遅延装置318を介して減算器310に接続されている。
次に動作について説明すると、時間領域アナログ入力信号330は、信号スプリッタ316内で、メインチャネル・アナログ信号330’と減算チャネル・第2アナログ信号330’’に分割される。メインチャネル・アナログ信号330’は、減算器310に遅延装置318を介して供給される。減算チャネル・第2アナログ信号330’’は、第1低分解能ADC(ADC1)302に供給される。ADC1内でデジタル化された後、減算チャネル・第2アナログ信号330’’は、変換された第1デジタル出力信号332として出力され、スペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)306に加えられる。従来の変換手順とは対照的に、スペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)306は、周波数領域にある第1デジタル出力信号332に対し少なくとも1個の操作を実行して、しきい値以上のアナログ減算信号334を提供する。これが減算器310に入力される。この少なくとも1個の操作は、第1デジタル出力信号332の周波数領域情報の抽出を含む。プロセッサは、しきい値以下(W2)の周波数のデジタル・フィルタリング処理を実行して、これらの周波数を減衰させる。アナログ信号330’、334は、減算器310内で減算処理される。その減算処理の結果は、アナログ・エラー信号336となる。この信号は、振幅換算ユニット311を介してADC2(コンバータ312)に与えられる。アナログ・エラー信号336を最小にするために、しきい値以上の処理されたアナログ信号334は、メインチャネル内の信号と同一の位相、振幅、遅延を有する。この位相、振幅、遅延の等化処理(equalization)は、スペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)306により実行される機能の1つである。
ADC2(コンバータ312)は、アナログ・エラー信号336をデジタル化して、第2デジタル出力信号338を出力し、これがスペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)306に加えられる。好ましくは、スペクトラル・プロセッサ306は、第2デジタル出力信号338を周波数領域で処理して、その結果得られた(ADC1とADC2の両方からの)デジタル信号340(図2の「しきい値以上」と「しきい値以下」の両方)をデジタル結合ユニット314に与える。デジタル結合ユニット314は、周波数領域で処理されたデジタル信号340を線形に再結合して、最終結合デジタル出力350を与える。最終結合デジタル出力350は、周波数領域、時間領域あるいはその両方の領域の出力である。デジタル結合ユニット314は、時間整合とデジタル修正を実行する。選択的事項として、ADC1とADC2の出力信号332、338は、デジタル結合ユニットにより処理されて、時間領域出力を生成する。
図4は、高分解能・高速ADCシステム300に類似したシステム400を表すが、デジタル結合ユニット314を詳細に説明している。図4において、デジタル結合ユニット314は、選択的事項として、デジタルの周波数領域出力を有する周波数領域(スペクトラム)結合ユニット404と、時間領域デジタル出力を提供する時間領域への変換ユニット406とを有する。選択的事項として、システム400は、さらにADC1とADC2の出力を結合する第2デジタル結合ユニット408を有する。プロセッサ402は、少なくとも1個の、選択的事項として、第2のスペクトラム信号プロセッサを表し、このスペクトラム信号プロセッサは、ADC2とデジタル結合ユニット404に結合されて、少なくとも1個の追加の減算段を提供する。
図5は、図4のスペクトラム・プロセッサの実施例のブロック図である。同図は、DAC性能限界を改善する(「ポスト(後置)DACフィルタリング」)方法を示し、更なる性能の改善が得られる。この性能の改善は、第2性能ジャンプと称し、本発明の基本的改善(第1ジャンプと称する)にさらに追加されるものである。この第2性能ジャンプは、コンバータの基本的物理的限界(アパーチャ・ジッターと非線形性)を独自に改善する。
図5において、スペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)306は、変換ユニット502と、周波数領域情報抽出(スペクトラム解析器)ユニット504と、デジタル・フィルタリング・ユニット506と、逆変換ユニット508と、システム全体の高速サンプリングレートを有する第1DAC(DAC1)510と、後置フィルタリングユニット512とを有し、それらは相互に接続されている。変換ユニット502(これは例えばFFTであり、スペクトラム解析にも用いられる)を用いて、時間領域から周波数領域への信号の変換を行う。FFTは、スペクトラム解析用の公知の処理ツール(フィルタ・バンク等の他のツールで、アプリケーションによってはある利点をもって用いられる)だけでなく、幅広く用いられている。周波数領域情報抽出(スペクトラム解析器)ユニット504は、図2に示した概念に基づいて、スペクトラム処理を実行する。すなわち変換ユニット502から受信した周波数領域信号を、少なくとも2個の部分に、上部部分をしきい値で特定することにより、分割する。周波数領域情報抽出器(スペクトラム解析)ユニット504からのスペクトラム(周波数)情報を用いて、デジタル・フィルタリング・ユニット506内で、デジタル・フィルタリングを実行し、これにより、しきい値以下の周波数を減衰させ、「しきい値以上」の周波数(W1)を(減衰させずに)通過させる。デジタル・フィルタリング・ユニット506からの出力は、逆変換ユニット508に加えられる。逆変換の出力509は、第1DAC(DAC1)510に加えられる。DAC1が、全体のコンバータで必要とされる最終分解能を提供するのに十分な高分解能を有する場合には、その出力は減算器310に入る。DAC1が必要とされる分解能を有しない場合、すなわち低分解能のDACが好ましい場合には、後置フィルタリングユニット512は、スペクトラム信号プロセッサ306内に本発明により組み込まれ、DAC1に結合され、DAC1出力を受領し、フィルタ処理する。後置フィルタリングユニット512は、周波数領域情報抽出器(スペクトラム解析)ユニット504からの同一のデジタルスペクトラム情報により自動的に制御される。選択的事項として、同一のスペクトラム情報により制御される等化の時間領域デジタルフィルタ(図示せず)を、ADC1の出力から直接、DAC1の入力に供給してもよい。ポスト(後置)DACフィルタリングの重要な利点は、全体のコンバータの基本的限界(アパーチャ・ジッター、非線形性等)を改善することである。このフィルタリングにより、重大なDAC量子化ノイズとエラー、例えばスパー(spur)を改善するが、これは、デジタル・フィルタリング・ユニット506内でADC量子化ノイズとエラーをデジタル・フィルタリングすることにより改善されるのと同様に行われる。
フィルタリングユニット512のポスト(後置)DACフィルタリングにより、上記の性能の「第2ジャンプ」が得られる。この第2ジャンプは、必要とされるDAC1の分解能が得られない場合、あるいは低分解能のDAC1が、コスト、パワー、複雑さ、チップ領域あるいは他の理由により好ましい場合に、重要である。アナログ・フィルタエラーは、さらに適宜の等化技術(equalization)により減少し最適化される。多くの種類のデジタル制御されたアナログ・フィルタを用いて、フィルタリングユニット512を実現でぃるが、これは特定のアプリケーションと技術(例えば、異なる混合信号チップ技術あるいはモジュール技術)に基づいて行われる。例えば、位相ロック・ループ(Phase Lock Loop(PLL))は、追加された適宜の振幅変調でもって、スペクトラム・ピークにチューニングすることにより、アダプティブ・フィルタとして用いることができる。このチューニングは、イコライザー(等化器)によりさらに補償される。これに関しては図7を参照のこと。好ましくは、ポスト(後置)DACフィルタは、この補償があるため、正確である必要はない。
要するに、時間領域で短いサンプリング・パルスで実行される従来のP/Sアーキテクチャとは対照的に、本発明のデータ変換のアーキテクチャと方法は、図2の周波数領域の信号を用い、そしてスペクトラム・ツールを用いる。「しきい値以下」の周波数は、デジタル的にフィルタ処理されて、量子化ノイズと、「しきい値以下」の周波数範囲にある他のADC1エラーを取り除く。信号を例えばDACで再構成した後、「しきい値以上」の信号スペクトラムは、入力信号から減算される。メインチャネル内の遅延が、減算チャネル遅延を補償する。
図6は、本発明のアーキテクチャの他の実施例を示し、DAC量子化ノイズとエラー改善する、すなわち上記の性能の「第2ジャンプ」を達成するものである。図6において、システム600は、図5のシステム500と類似する構成要素を有するが、異なる点は、DAC1とポスト(後置)フィルタリングユニット512とが、減算信号合成器602で置換されていることである。減算信号合成器602は、通常、少なくとも2個の低性能DACからなる並列構成(並列周波数インターリービング構成)を有し、次に記載する合成を実行する。この合成器内の各DACは、デジタル・フィルタと逆変換機能を有する。
次に動作を説明すると、デジタル・スペクトラム情報(ウインドウW1内の)を用いて、「しきい値以上」の周波数における必要な信号を合成する。多くの実際的なアプリケーションにおいては、スペクトラムのこの部分は狭帯域であり、しきい値以上の信号は少なく、例えばGSMブロッカー仕様(例、GSM05.05と、GSM05.02の技術仕様)では、1つあるいは2つの(伝送周波数帯域に依存するが)狭帯域のロッキング信号(narrowband locking signal)を特定する。好ましくは、合成は、DAC1より低サンプリング・レート(低速)/高分解能のDAC(例、バンドパス・シグマ−デルタDAC)を数個用いて実行できる。このDACは、スペクトラム情報(中心周波数と帯域幅)に同調可能で、しきい値以上のスペクトラムを合成することができる。当然のことながら、高分解能DACのナイキスト・帯域幅内にある「スペクトラム・ピーク」の全ては、1個の高分解能DACと1個の逆変換により合成することができる。この意味において、合成器そのものは、図2のスペクトラム概念を用いるDACの実現例として機能する。言い換えると、高性能DACは、周波数インターリービング装置内で少なくとも2個の低性能DACを用いて得られる。この低性能DACの一方は、高性能DACと同様に高速(ナイキスト・帯域幅)であるが、高性能DACより低分解能である。他の(1個あるいは複数個)のDACは、好ましくは低速/高分解能のDACである。これに関しては以下説明する。
図5または図6のアーキテクチャのいずれか一方で実行される方法により、信号の周波数情報を用いたDAC性能の改善は、オーバー・サンプリング(シグマ・デルタ)ADCにも同様に適用可能である。ここで、DAC性能は、コンバータの全体性能を改善するのに重要である。同時に2つの方法(図5と図6のアーキテクチャを用いて実行する)を組み合わせて、さらに性能を改善することもできる。これは、「しきい値以上」の低速DACの出力点における図5の後置DACフィルタ512と、同一の周波数領域情報を用いて行われる。
図7は、システム500とシステム600に類似したシステム700の実施例を示す。但し、異なる点は、図5のポスト(後置)DACフィルタリング・ユニット512と図6の減算信号合成装置602がない点である。システム700は、「しきい値以上」スペクトラム・プロセッサ702を含む。スペクトラム・プロセッサ702は、その出力点(図示せず)に修正テーブルを含む第1FFTユニット(FFT1)704と、適応スペクトラムしきい値ユニット706と、スペクトラム・ウインドウ・フィルタ708と、逆FFTユニット(IFFT1)710とを有し、これらは相互に接続されている。
動作について述べると、適応スペクトラムしきい値ユニット706は、図2の「しきい値以上」のウインドウW1の出力712を提供する。この出力712は、スペクトラム・ウインドウ・フィルタ708に伝送される。このスペクトラム・ウインドウ・フィルタ708は、「しきい値以上」FFT1周波数を全て通過させ、「しきい値以下」周波数を全て大幅に減衰させ、ADC1量子化ノイズと他のスペクトラム・エラーとをフィルタ除去する。システム700は、イコライザー/校正アルゴリズム・ブロック714を有する。このイコライザー/校正アルゴリズム・ブロック714は、好ましくは第2FFTユニット(FFT2)716に接続されて、入力を受信する。この第2FFTユニット(FFT2)716は、ADC2からの入力を受信する。イコライザー/校正アルゴリズム・ブロック714は、FFT1の出力点で修正テーブルを公知の方法で制御する。
イコライザーは、「メイン・チャネル」(スプリッターから遅延を含む減算器への)を「減算チャネル」(スペクトラム信号プロセッサを含む)に、特定の帯域(「しきい値以上」の周波数)にわたって、等化する。この等化操作は、振幅調整と、位相調整と、遅延調整を含む。その結果、「しきい値以上」のスペクトラム(理想的にはADC1のQN SNRq1のレベルまでの)を打ち消す。イコライザーは、狭FFTbin分解能までの周波数帯域にわたって、エラーを補償する。
校正信号あるいはブラインド(未校正)信号を用いた、あるいはオフラインあるいはオンラインの技術(コンバータの通常の動作に干渉しないような背景で)を用いたさまざまな方法および適合アルゴリズムが、校正/等化の技術用に公知である。データ・コンバータに関して、このような方法の参照文献としては、非特許文献4がある。広く用いられている適合アルゴリズムは、LMS(最小二乗平均)アルゴリズムあるいは他のアルゴリズムがあるが、これは例えば非特許文献5に記載されている。
イコライザーの使用の好ましい実施例と方法は、FFT1修正テーブルとイコライザー/校正アルゴリズム・ブロック714とを追加した、既存のデジタル周波数領域ハードウェア(FFT1とFFT2)を用いた周波数領域イコライザーである。FFT2binの読み出し出力は、最小にすべきエラー信号として用いられる。この等化は非常に高速で行うのが好ましい。周波数領域イコライザー用に用いられるFFTにより、binからbinへ位相を線形に変化させることにより、微細な遅延調整(サンプリング・クロック・タイム未満で)が可能となる。
図7に示した遅延と他の図の構成は、市販の低コストのSAW(弾性表面波)フィルタで実現できる。このSAWフィルタは、携帯電話あるいは他の通信端末内のアンチ・エイリアス・フィルタ(anti-aliasing filter(AAF))としても用いることができる。SAWは、数μ秒までの遅延を与えることができる。SAWは、またADC2用に必要とされるAAFの一部として用いることができる。その結果、ADCの全体装置への入力点におけるAAFは、低分解能ADC1のフィルタリングに制限される。
多くのアルゴリズムが、適応スペクトラムしきい値ユニット706を実現するために、例えばブラインドあるいは非ブラインドのアルゴリズムを実現するために、利用可能である。好ましい単純なブラインドの解決法は、信号帯域外の周波数を用いることであり、ここで起こりうる干渉は、入力点におけるAAFによりフィルタ処理される。ゼロまたはナイキスト(F/2)周波数に近いFFT周波数binは、量子化ノイズレベルを除去し、ADCの操作を妨げることなく、適宜のしきい値を設定するために、用いられる。より高いスペクトラムしきい値を用いて、ADC1の非線形性に起因するスパー(spur)を(ディザリング(dithering)に加えて)フィルタ除去できる。「スマートしきい値(smart threshold)」を用いて、さらに異なる場面およびアプリケーションでの性能を最適化すること、しきい値をそれに従って変化させることもできる。
DAC1(AASを含む)の出力720において、しきい値以上の周波数で再構成された信号は、コヒーレント(coherently)に減算されて、ADC1パワー・スペクトラムを、ADC1のQNのレベル(SNRq1)まで減らす(カットする)。このことは、減算出力722においては、DRは約SNRq1まで減ること(すなわちDRは強信号(しきい値以上の信号)の処理ゲインを含む)ことを意味する。信号のAGCの正規化の後、ADC2は、広帯域の量子化ノイズではなく、残留スペクトラム(residual spectrum)をデジタル化する。
しきい値以上の信号の、減算チャネルに必要とされる連続信号を上手く実現すること(と矩形のウインドウFFTのスペクトラム・リークを回避すること)は、OLA−FFT(Overlap-Add FFT)あるいは同様のタイプのフィルタ・バンク技術を用いることである。これに関しては、非特許文献6を参照のこと。様々な速度、パワー、大きさ、コストの構成要素とチップコアは市販されており入手可能である。OLA−FFTは、必要とされるウインドウを提供する。ハミング窓、ハニング窓、あるいはより良好な分解窓が、フィルタリングに必要とされるDRに従って、選択可能である。このフィルタリング操作を用いて、しきい値以下の周波数におけるADCの量子化ノイズを減衰させ、しきい値以上の強信号の減算(subtraction)/打ち消し(cancellaiton)を可能とする。
好ましくは、減算器の出力は、従来のS/PのADCと同様に、F/2までの広帯域の量子化ノイズは含まないが、しきい値以下の周波数の真信号(true signal)を含む。この意味するところは、ADC2は、処理ゲイン(processing gain(PG))により、量子化ノイズの改善(SNRq2の改善)を示すことである。例えば、強信号と弱信号のシナリオにおいては、強信号スペクトラム幅がサンプリング周波数Fの0.01の場合には、SNRq2のさらなる改善は27dBであり、このことは、2.83のさらなる分解能ビットが得られることを意味する。この分解能の改善は、あらゆる減算段において実現できる。従って、好ましくは、低分解能ADCを多くのアプリケーションで用いることができる。
図8は、システム700に類似するシステム800の実施例を示すが、デジタル周波数領域結合プロセスの詳細を示している。システム800は、図7の構成要素に加えて、ベクトル加算用のデジタル(ベクトル)加算器804に接続された第2スペクトラムウインドウ・フィルタ802を有し、このデジタル(ベクトル)加算器804はさらにIFFT806に接続されている。第2スペクトラムウインドウ・フィルタ802は、全ての「しきい値以下」のFFT2周波数を通過させ、全ての「しきい値以上」の周波数を大幅に減衰(ヌルに)する。加算器804は、しきい値以下としきい値以上のFFT読み出し値を再結合して、「FFTsum」を得る。このFFTsumは、完全な入力信号のFFTを表す。FFTsumは、多くのアプリケーション(例えば、信号のチャネル化あるいはフィルタリングに)の出力として用いることができる。IFFT2を用いて、時間領域におけるデジタル出力信号を提供する。狭帯域の「しきい値以上」の信号に対しては、遅延長さは、性能向上と引き替えに、短縮したり削除することもできる。イコライザーは、損失の一部を補償する。
狭帯域のFFTbin内のコンバータの分解能の更なる改善は、FFT1とFFT2の最終組み合わせを、図8のFFTsumを得るために、FFT1出力とFFT2出力を最終的に組み合わせる前に、FFT1出力から等化されたFFT2出力を減算すること(「しきい値以上」の周波数で)により得られる。
P/S段の校正と同様に、校正は、異なるスペクトラム段の間でも行われる。この校正により、FFTsum出力におけるFFTのスムーズな加算が可能となり、例えばスペクトラムしきい値領域における、FFT1とFFT2の間のジャンプを回避する。校正は、しきい値領域におけるFFTbinを等化することにより実現できる。入力信号を用いたブラインド校正も、この領域で可能であり、これは校正プロセスを単純化する。
本明細書に開示した逆変換アーキテクチャのさまざまな実施例は、図9に示す高性能(即ち、高解像/高速)コンバータ900により表される。コンバータ900は、ここに開示したキーとなる本発明の特徴を示し、特に、図2の技術概念に従ったスペクトラム(周波数)情報をを用いた信号の周波数領域処理の特徴を示す。コンバータ900は、コンバージョン・ユニット902と、処理ユニット912と、再結合ユニット922とを有し、それらは、相互に接続されている。コンバージョン・ユニット902は、少なくとも2個のデータ・コンバータ904,906を有し、それらはそれぞれ、高性能コンバータを特徴付ける最終パラメータよりも低い少なくとも1個の低性能パラメータを有し、入力信号930に対しADC変換あるいはDAC変換を実行し、処理ユニット912と情報を双方向で交換する。処理ユニット912は、トランスフォーム・ユニット914と、本発明の周波数領域情報抽出ユニット916と、プロセッサ918とを有する。トランスフォーム・ユニット914は、同一の入力信号930に対し時間領域から周波数領域への変換を実行する。周波数領域情報抽出ユニット916は、図2の技術概念に従って、信号から周波数情報を抽出する。プロセッサ918は、抽出された周波数情報を処理する。トランスフォーム・ユニット914と周波数領域情報抽出ユニット916とプロセッサ918は、互いに接続される。処理ユニット912は、2個の少なくとも部分的に周波数領域で処理された信号920’と920’’を再結合ユニット922に出力する。再結合ユニット922は、信号920’と920’’とを1個の最終出力信号940になるよう再結合する。
図3−8のコンバータシステムと比較すると、コンバージョン・ユニット902はADC1(コンバータ904)とADC2(コンバータ906)を表す。処理ユニット912は、図3−7のスペクトラム信号プロセッサと、図8の「しきい値以上」のスペクトラム・プロセッサプラスDAC1を表す。再結合ユニット922は、図3、4のデジタル結合ユニット314と等価である。処理ユニット912の内部要素は、容易に区別可能である。周波数領域への変換ユニット914は、図5、6のデジタル・トランスフォーム・ユニットと、図7、8のFFT1を表す。周波数領域情報抽出ユニット916は、図5、6のスペクトラム解析ユニットと、図7、8の適応スペクトラムしきい値ユニットとを表す。プロセッサ918は、各実施例にあるスペクトラム信号プロセッサ内の構成要素の残りの部分、すなわち図5では、デジタル・フィルタリング・ユニットと、逆変換と、DAC1と、後置DACフィルタと、図6では、デジタル・フィルタリング・ユニットと、逆変換と、減算信号合成器と、図7、8では、スペクトラム・ウインドウ・フィルタと、IFFT1、DAC1とを表す。
並列DACの周波数インターリービング構成を同様に用いて、図9による高性能(高速・高分解能)DACと、図2の周波数領域技術概念を形成することができる。高分解能DACは、図6で説明したスペクトラム合成器に類似する。1つあるいは複数の高分解能/低速のDAC(DACバンク)を用いて、図6に示した「しきい値以上」(W1)信号のスペクトラム・ピークを個別に合成することができる。ADC全体ののナイキスト帯域幅を完全にカバーする1個の低分解能/高速DACを用いて、全ての「しきい値以下」周波数W2での信号を合成する。DAC用の図9の再結合ユニットは、高速/高分解能の両方を実現するために、これら全てのDACのアナログ・コンバイナーである。校正/等化を用いて、結合ユニットに入るアナログ信号の全てをマッチングさせるが、これは、図7、8に記載したFFT1とFFT2の校正テーブルを用いた校正/等化と類似する。周波数領域情報(W1、W2)が、DACの場合には、デジタル入力から直接抽出される(図7のADC1の出力を用いずに)が、これは、しきい値以上の各「スペクトラム・ピーク」に対する個々のスペクトラム・ウインドウ・フィルタ(708)とIFFT(710)を有する第1FFTユニット(FFT1)704、適応スペクトラムしきい値ユニット706に類似したブロックを用いて行われる。前述したように、図5に記載したスペクトラム・ピークの「後置DAC」フィルタリングも追加して、分解能をさらに改善することができる。
さまざまなデジタル・スペクトラム解析と信号処理ツールを用いて、さまざまなアプリケーションおよび要件(処理要件を減少する、パワーを改善する、製造技術に適合する等)用に本明細書に開示したアーキテクチャと方法の性能を最適化し且つ改善することができる。それは、例えば次のようなものである。
(1) 最強のスペクトラム・ピークの性能を改善するために、デジタル・フィルタを、FFTフィルタリングでカスケード接続すること。
(2) 最小遅延のフィルタを、あるSAW遅延に対し最大の分解能が必要な時に用いることができる。
(3) フィルタ・バンクは、低い計算仕様あるいは良好な周波数分解能のためには、OLA−FFTよりも時には好ましい。
(4) 非均一な周波数スペースがナイキスト帯域幅全体にわたって用いられる(ナイキスト帯域幅の一部のみが使用される場合)。
(5) より遅い且つより長いFFTが、より大きな分解能で信号スペクトラムを解析するため、連続時間FFTを監視し、フィルタリングするために用いられる。
本明細書に開示した変換目的のために、FFT(あるいはそれの等化装置)の直接使用に加えて、FFTは、(a)従来公知のDACの非線形性および他のアナログチャネルの非線形性を修正するため、(b)並列状態にある複数のADCを結合するため(さらにサンプリング・レートを増加するために)、フィルタ・バンクADC方法を用いることによる出力点(FFTsum)で、(c)複数の信号のチャネル化用にFFTsum内でも、用いられる。
代表的なシミュレーション結果
図7、8の実施例により、MATLAB(登録商標)コンピュータ・シミュレーションを実行して、ADCアーキテクチャの操作および他の特徴をここに示す。ADCのシミュレーションに加えて、一般的な通信の送受信チャネルを、時間領域のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)受信器を具備したADCを用いてシミュレートして、ADCの周波数領域と時間領域の出力の両方の操作を模擬した。
図10は、2個のQPSKキャリアのシミュレーションを示し、それぞれの5ビットの分解能(と3.8ビットの有効ビット数(effective number of bits (ENOB)))の2個の低性能ADC(ADC1とADC2)でシミュレーションを行った。生成された信号は、通過帯域外では大幅にフィルタ処理されて、ワイドなDR測定が可能となった。強信号(S1)振幅は、完全スケール(すなわちA1=1)である。弱信号(S2)はA2=0.002の振幅である。トータル入力信号は、AGCにより条件付けら(調整さ)れて、最大可能な入力範囲にチューニングされ、且つADCの飽和を回避している。完全スケールは、図10のA上では「FS」でマークされている。各図10−A、B、C、E、G、H、および図11−A、Bの縦軸は、パワー・スペクトラム密度(power spectrum density(PSD))で、単位は20dB/div.で表している。水平方向軸の数字は、正規化された周波数を表す。ナイキスト周波数は、1.57である。
図10−Aは、ADC1前の入力信号(強搬送波(S1)と弱搬送波(S2)からなる)のPSDを表す。量子化ノイズ・レベル(SNRq1)がADC1のデジタル出力に加えられる。同様に、第2の量子化ノイズ(SNRq2)は、図10−BのADC2の出力点にも見られる。
図10−Bは、ADC2の後(出力点)の信号のPSDを表す(弱信号が比較のために図2に付け加えられた)。入力点と出力点における弱信号のスペクトラムの間の差は、SNRq2レベル以上ではほとんど識別できない。「しきい値以上」信号(この場合強信号)は、ADC1のSNRq1のレベルまで減少している。図10−Aと図10−Bとを比較すると、ADC1の出力点の量子化ノイズSNRq1(10−A)は、弱信号以上の20dB以上であるが、図10−Bの減算器(とADC2)の出力点においては、このレベルは約31dBだけ減少し、弱信号が検出される。
図10−Cは、周波数領域出力FFTsum(図8の804)であり、デジタル出力点における線形ダイナミック・レンジの全てを表している。ADC2の出力における最終SNR(SNRq2)と、約31dBのDRの改善は、ADC2のENOB=3.8ビット(22.8dB)以上である。これは、従来のP/Sアーキテクチャ/方法に比較して、約8.2dBのさらなるPGの改善を表す。図10−Dに示すように、これはQPSK信号コンステレーションを示すが、弱信号は、時間領域出力から、QPSK受信器により検出できる(図8を参照のこと)。
2個の等しい強信号のシナリオを図10−Eに示す。強信号の信号コンステレーションを図10−Fに示す。図10−Gは、7ビットADC(ENOB=5.7ビット)、A1=1、A2=0.000004に対する周波数領域結果を示し、これは、図10−Cと比較されるべきものである。
狭帯域(より高いPG)の「しきい値以上」信号に対する性能の大幅な増加(より狭いキャリアあるいはより高速なサンプリング・レートを表す)は、強CW信号に対しては図10−Hに示す。ラインAは、ADC1のSNRq1であり、ラインBは、従来のS/Pコンバータの最終SNRq2である。本発明のアーキテクチャと方法を用いたSNRq2は、従来のS/Pアーキテクチャ(ラインB)よりも、25dB(4を超える追加ビット)低い。図10−Hは、GSMおよび次世代の通信のような通信標準による一般的な狭帯域のブロッカーに対するADCの挙動を示す。
図11は、異なるチャネル・エラー・レベル(大きなエラー、小さなエラー、エラーがない状態)に対する校正/等化の操作と改善を示す。図11−Aは、校正前のPSDを表し、図11−Bは、校正後のそれを表す。両図ともADC2の出力点における信号(図10−Bに類似する)を示す。メイン・チャネルと減算チャネルとの間に意図的に大きな初期エラーがあったと仮定した。すなわち振幅エラー=0.5(6dB)、位相エラー=0.5ラディアン(〜28度)、遅延エラー=50(サンプリング・クロック時間)である。
図11−A(図10−Bと比較した時には)は、予想した通り、校正前の大きなチャネルエラーにより、「しきい値以下」の弱信号の適正な減算と検出ができなかった。図7に記載した校正/等化を活性化した後は、弱信号の適切な操作および検出が可能となった(図11−B)。図11−Cは、校正信号のケースに対し、帯域幅の関数として異なるチャネル・エラーに対して、パラメータとしてのイコライザーの改善をまとめたものである。S=0は、校正/等化の前の初期エラーを示す。同図からわかるように、最終エラーは非常に小さく、且つADCビットの一部の損失のみを表し、これは、より大きな初期エラーの場合でもさらに当てはまる。さらにまた、図7に示した、そして個々に説明した等化・アルゴリズムは、非常に高速(僅かなFFTフレーム)で、非常に高速な更新が可能となり、ブラインド(未校正)信号に対してもよく働く。
遙かに高速なサンプリング速度が可能となるが、その理由は、単にアナログ・チャネルは、従来のS/P ADCで使用される遙かに遅い動作速度の増幅器と、S/H回路に比較して、高速の増幅器により(短いサンプリング時間内で、最終精度/分解能に落ち着く非常に高速で最終的に高精度の増幅器とS・Hに対する要件故に)実現されるからである。
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。
P/Sアーキテクチャに基づいた従来技術に係るADCシステムを表す図。 周波数領域内の来入信号の処理に基づいた本発明の基本的なデータ変換の概念を表す図。 図2の周波数領域(スペクトラム概念)を実現するS/P構成を有する本発明のADCシステムの実施例のブロック図。 デジタル結合ユニットの詳細を示した図3のシステムを表す図。 DAC性能を改善する追加的な第1の方法を有する、図4のスペクトラム・プロセッサの実施例のブロック図。 DAC性能を改善する方法の第2の方法で、減算信号合成器が図5の第1のDACとポストDACフィルタを置換した、図5に類似するシステムを表す図。 図5のシステムに類似するFFT(高速フーリエ変換)を有するシステムの実施例であるが、このシステムはポストDACフィルタリング・ユニット(独立に追加することができる)と図6の減算信号合成装置を具備していないシステムを表す図。 デジタル結合ユニットの詳細を表した図7のシステムに類似するシステムを表す図。 本発明による高性能(すなわち高分解能、高速)のデータ・コンバータ・アーキテクチャとシステムの実施例を表す図。 高性能DACを行う並列のDACの周波数インターリービング配置を具備した図9と類似するデータ・コンバータ・アーキテクチャを表す図。 本発明のアーキテクチャと方法を用いたシミュレーション結果を表す図。 本発明のアーキテクチャと方法を用いたシミュレーション結果を表す図。 構成/イコライゼイションを含む本発明のアーキテクチャと方法を用いたシミュレーション結果を表す図。
符号の説明
100 P/Sアーキテクチャ
102 入力サンプル/ホールド(S/H)回路
104 第1段
106 デジタル修正・時間整合ブロック
108 S/P追加段
110 最終低分解能ADC
111 時間領域アナログ信号
112 低分解能ADC
114 高精度のデジタルからアナログ変換器(DAC)
116 減算器
118 第2S/Hユニット
120 ゲインユニット
128 出力電圧
130 低分解能レプリカ
132 エラー電圧
140 出力
200 信号パワー・スペクトラム
202,204 強信号
206,208 弱信号
210 スペクトラムしきい値
212 上範囲部分
214 下範囲分
300 基本高分解能・高速ADCシステム
302 第1低分解能ADC(ADC1)
304 処理ユニット
306 スペクトラム(周波数領域)信号プロセッサ(スペクトラル・プロセッサ)
310 減算器
311 振幅換算ユニット
312 第2低分解能ADC(ADC2)
314 デジタル結合ユニット
316 信号スプリッタ
318 遅延装置
330 時間領域アナログ入力信号
330’メインチャネル・アナログ信号
330’’減算チャネル・第2アナログ信号
332 第1デジタル出力信号
334 アナログ信号
336 アナログ・エラー信号
338 第2デジタル出力信号
340 周波数領域で処理されたデジタル信号
350 最終結合デジタル出力
400 システム
402 プロセッサ
404 周波数領域(スペクトラム)結合ユニット
406 時間領域への変換ユニット
408 第2デジタル結合ユニット
500 システム
502 変換ユニット
504 周波数領域情報抽出器(スペクトラム解析)ユニット
506 デジタル・フィルタリング・ユニット
508 逆変換ユニット
510 第1DAC(DAC1)
512 フィルタリングユニット
600 システム
602 減算信号合成器
700 システム
702 スペクトラム・プロセッサ
704 第1FFTユニット(FFT1)
706 適応スペクトラムしきい値ユニット
708 スペクトラム・ウインドウ・フィルタ
710 逆FFTユニット(IFFT1)
712 出力
714 イコライザー/校正アルゴリズム・ブロック
716 第2FFTユニット(FFT2)
720 出力
722 減算出力
800 システム
802 第2スペクトラムウインドウ・フィルタ
804 デジタル(ベクトル)加算器
806 IFFT
900 コンバータ
902 コンバージョン・ユニット
904 コンバータ1
906 コンバータ2
912 処理ユニット
914 トランスフォーム・ユニット
916 周波数領域情報抽出ユニット
918 プロセッサ
920 信号
922 再結合ユニット
930 入力信号
940 最終出力信号

Claims (40)

  1. 高性能データ変換装置において、
    (a) 少なくとも2個の低性能コンバータを有するコンバージョン・ユニットと、
    前記各コンバータは、前記データ変換用高性能装置よりも少なくとも1個の低性能パラメータを有し、
    前記コンバージョン・ユニットは、時間領域で得られた入力信号を変換し、
    (b) 前記コンバージョン・ユニットに接続され、前記入力信号から抽出された周波数領域情報を処理し、前記処理された周波数領域情報に基づいて、前記コンバージョン・ユニットと共に、アナログ減算信号と少なくとも2個の処理済信号を提供する処理ユニットと、
    (c) 前記少なくとも2個の処理済信号を組み合わせて、1個の高性能出力信号にする再結合ユニットと
    を有する
    ことを特徴とする高性能データ変換装置。
  2. 前記処理ユニット(b)は、
    (i) 前記入力信号に対し、前記時間領域から周波数領域への変換を実行して、周波数領域入力信号を提供するトランスフォーム・ユニットと、
    (ii) 前記周波数領域を少なくとも2個の周波数領域部分に分割することにより、前記抽出を実行する周波数領域情報抽出ユニットと、
    前記少なくとも2個の時間領域部分の一方は、低分解能の信号対ノイズ比(以下「SNR」と称する)に関連し、他方は、高分解能のSNRに関連し、
    (iii) 前記周波数領域情報を処理するプロセッサと
    を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の高性能データ変換装置。
  3. 前記少なくとも2個の各低性能コンバータは、アナログ/デジタル・コンバータ(以下「ADC」と称する)であり、
    前記入力信号は、アナログ入力信号であり、
    前記少なくとも2個の処理済信号の一方は、前記アナログ/デジタル・コンバータのうちの第1のコンバータ(以下「ADC1」と称する)と前記処理ユニットとにより共同処理された第1の処理済デジタル信号であり、
    前記少なくとも2個の処理済信号の他方は、前記アナログ/デジタル・コンバータのうちの第2のコンバータ(以下「ADC2」と称する)と前記処理ユニットとにより共同処理された第2の処理済デジタル信号である
    ことを特徴とする請求項2記載の高性能データ変換装置。
  4. (d) 前記プロセッサにより処理されたアナログ減算信号を、前記アナログ入力信号から減算する減算器、
    を有し、
    前記減算器は、アナログ・エラー信号を提供し、
    前記アナログ・エラー信号は、前記ADC2により、さらにADC2出力信号に変換される
    ことを特徴とする請求項3記載の高性能データ変換装置。
  5. 前記トランスフォーム・ユニットは、前記変換を実行し、前記周波数領域入力信号を提供するデジタル・トランスフォーム・ユニットを有し、
    前記周波数領域情報抽出ユニットは、前記周波数領域を、少なくとも上部周波数領域部分と下部周波数領域部分とに分割するスペクトラム・アナリシス・ユニットを有し、
    前記分割は、前記上部周波数領域部分をしきい値で特定し、
    前記プロセッサは、
    (A) 前記しきい値以下の周波数のデジタル・フィルタリングを実行して、第1のデジタル・フィルタリングされた出力を提供するデジタル・フィルタリング・ユニットと、
    (B) 前記第1のデジタル・フィルタリングされた出力を、第1のフィルタリングされた時間領域デジタル信号に逆変換する逆変換機能と、
    (C) 前記第1のフィルタリングされた時間領域のデジタル信号をアナログ減算信号に変換する第1のデジタル/アナログ・コンバータ(以下「DAC1」と称する)と
    を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の高性能データ変換装置。
  6. 前記トランスフォーム・ユニットは、前記変換を実行し、前記周波数領域入力信号を提供するデジタル・トランスフォーム・ユニットを有し、
    前記周波数領域情報抽出ユニットは、前記周波数領域を、少なくとも上部周波数領域部分と下部周波数領域部分とに分割するスペクトラム・アナリシス・ユニットを有し、
    前記分割は、前記上部周波数領域部分をしきい値で特定し、
    前記プロセッサは、
    (A) 前記ADC1から受信した出力信号をフィルタリングし、大幅に減衰したしきい値以下周波数を有するフィルタリングされた出力信号を出力するデジタルフィルタと、
    (B) 前記フィルタリングされた出力信号をアナログ減算信号に変換する第1のデジタル/アナログ・コンバータ(DAC1)と
    を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の高性能データ変換装置。
  7. (e) 前記再結合ユニットを校正する校正/等化ユニット
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項4記載の高性能データ変換装置。
  8. 前記プロセッサは、前記減算器に入力する前に、アナログ減算信号をフィルタ処理するポストDACフィルタリング・ユニットを有し、
    前記ポストDACフィルタリング・ユニットは、装置の高性能をさらに改善する
    ことを特徴とする請求項7記載の高性能データ変換装置。
  9. 前記トランスフォーム・ユニットは、前記変換を実行し、前記周波数領域入力信号を提供するデジタル・トランスフォーム・ユニットを有し、
    前記周波数領域情報抽出ユニットは、前記周波数領域を、少なくとも上部周波数領域部分と下部周波数領域部分とに分割するスペクトラム・アナリシス・ユニットを有し、
    前記分割は、前記上部周波数領域部分をしきい値で特定し、
    前記プロセッサは、
    (A) 前記しきい値以下の周波数のデジタル・フィルタリングを実行して、第1のデジタル・フィルタリングされた出力を提供するデジタル・フィルタリング・ユニットと、
    (B) 前記第1のデジタル・フィルタリングされた出力を、第1のフィルタリングされた時間領域デジタル信号に逆変換する逆変換機能と、
    (C) 前記周波数領域情報からのアナログ減算信号を合成する減算信号合成器と
    を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の高性能データ変換装置。
  10. 前記トランスフォーム・ユニットは、前記変換を実行し、前記周波数領域入力信号を提供する第1の高速フーリエ変換(以下「FFT1」と称する)機能を有し、
    前記周波数領域情報抽出ユニットは、前記周波数領域を、少なくとも上部周波数領域部分と下部周波数領域部分とに分割するスペクトラム・アナリシス・ユニットを有し、
    前記分割は、前記上部周波数領域部分をしきい値で特定し、
    前記プロセッサは、
    (A) 前記しきい値以下の周波数のデジタル・フィルタリングを実行して、第1のデジタル・フィルタリングされた出力を提供する第1のスペクトラム・ウインドウ・フィルタと、
    (B) 前記第1のデジタル・フィルタリングされた出力を、第1のフィルタリングされた時間領域デジタル信号に逆変換する第1の高速フーリエ逆変換(以下「IFFT1」と称する)機能と、
    (C) 前記第1のフィルタリングされた時間領域のデジタル信号を変換してアナログ減算信号を出力する第1のデジタル/アナログ・コンバータ(DAC1)と
    を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の高性能データ変換装置。
  11. (e) 前記ADC2出力信号を時間領域から周波数領域への変換し、FFT2出力信号を提供する第2の高速フーリエ変換(FFT2)機能と、
    (f) 前記しきい値以上の周波数のデジタル・フィルタリングを実行し、第2のデジタル・フィルタリングされた出力を提供する第2のスペクトラム・ウインドウ・フィルタと、
    (g) 前記第1と第2のデジタル・フィルタリングされた出力を再結合し、FFTsum出力を提供するデジタル加算器と、
    (h) 前記FFTsum出力を第2のフィルタリングされた時間領域デジタル信号に逆変換する第2の高速フーリエ逆変換(IFFT2)機能と
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項10記載の高性能データ変換装置。
  12. 前記再結合ユニットは、
    選択的事項としての周波数領域デジタル出力を提供するデジタル・スペクトラム結合ユニットと、
    時間領域デジタル出力を提供する時間領域への変換ユニットと
    を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の高性能データ変換装置。
  13. 高分解能高速データ変換装置において、
    (a) 時間領域において、第1のデジタル出力信号を出力する第1の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC1)と、
    (b) 周波数領域を使用して、前記第1デジタル出力信号を出力アナログ減算信号に変換し、処理済デジタル信号を提供する第1のスペクトラム信号プロセッサと、
    (c) 前記出力アナログ減算信号に関与する減算操作中に形成されるアナログ・エラー信号を、第2のデジタル出力信号に変換する第2の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC2)と、
    (d) 前記処理済のデジタル信号と前記第2デジタル出力信号とを受領し、これらの両者の信号を組み合わせて、最終デジタル出力信号にするデジタル結合ユニットと
    を有し、
    前記装置は、前記ADC1または前記ADC2のいずれかより高分解能を有し、
    前記データ変換は、スペクトラム・ツールを用いて周波数領域で行われ、
    これにより、ダイナミック・レンジと量子化ノイズの改善と、クリティカルなアナログ回路の要件とボトルネックの減少あるいは削除を実行し、既存のパイプライン/サブレンジング・アーキテクチャに対し、サンプリングレートを増加させる
    ことを特徴とする高分解能高速データ変換装置。
  14. (e) 前記ADC1に接続され、入力アナログ信号を、前記減算操作で使用されるメイン・チャネル・アナログ信号と、前記ADC1へ入力される第2減算チャネル・アナログ信号とに分離するスプリッタ
    をさらに有し、
    前記メイン・チャネル・アナログ信号は、前記ADC1に供給される
    ことを特徴とする請求項13記載の高分解能高速データ変換装置。
  15. (f) 前記減算操作を実行する減算器と、
    (g) 前記スプリッタと前記減算器との間のパスに挿入され、前記減算チャネルで発生する遅延を補償する遅延装置と
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項14記載の高分解能高速データ変換装置。
  16. 前記デジタル結合ユニットは、
    選択的事項としての周波数領域デジタル出力を提供するデジタル・スペクトラム結合ユニットと、
    時間領域デジタル出力を提供する時間領域への変換ユニットと
    を有する
    ことを特徴とする請求項13記載の高分解能高速データ変換装置。
  17. (h) 前記ADC2に結合され、前記アナログ・エラー信号を前記ADC2の範囲に適合させる振幅スケーリング・ユニットと、
    (i) 前記ADC1とADC2からのそれぞれの第1と第2のデジタル出力信号を組み合わせて、選択的事項としてのデジタル信号を出力する選択的事項としてのデジタル結合ユニットと、
    (j) 前記ADC2と前記デジタル結合ユニットとに結合され、少なくとも1個の追加の減算段を提供する少なくとも1個の選択的事項としての第2のスペクトラム信号プロセッサと
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項15記載の高分解能高速データ変換装置。
  18. 前記第1のスペクトラム信号プロセッサは、
    (i) 前記第1のデジタル出力信号を、前記時間領域から周波数領域へ変換し、これにより第1の変換されたデジタル信号を提供する変換機能と、
    (ii) 前記第1の変換されたデジタル信号を用いて、前記周波数領域でスペクトラム解析を実行し、しきい値以上周波数としきい値以下周波数に分割されたダイナミック周波数レンジを含む出力周波数情報を提供するスペクトラム解析ユニットと、
    (iii) 前記しきい値以下周波数を大幅に減衰させ、前記しきい値以上周波数を減衰することなく伝達して、デジタル・フィルタリングされた出力を提供するデジタル・フィルタリング・ユニットと、
    (iv) 前記デジタル・フィルタリングされた出力を逆変換して、逆変換された出力にする逆変換機能と、
    (v) 前記出力周波数情報と前記逆変換出力とを受領し、それらを前記出力アナログ減算信号に変換する第1のデジタル/アナログ・コンバータ(DAC1)と
    を有する
    ことを特徴とする請求項13記載の高分解能高速データ変換装置。
  19. 前記第1のスペクトラム信号プロセッサは、
    (vi) 前記減算器に結合され、前記減算器に入力する前の前記出力アナログ減算信号をフィルタ処理するポストDACアナログフィルタリング・ユニット
    を有する
    ことを特徴とする請求項18記載の高分解能高速データ変換装置。
  20. 前記変換機能は、高速フーリエ変換(FFT)により実行され、
    前記逆変換機能は、高速フーリエ逆変換(IFFT)により実行される
    ことを特徴とする請求項18記載の高分解能高速データ変換装置。
  21. 前記変換機能は、フィルタ・バンクにより実行される
    ことを特徴とする請求項18記載の高分解能高速データ変換装置。
  22. 前記第1のスペクトラム信号プロセッサは、
    (i) 前記第1のデジタル出力信号を、前記時間領域から周波数領域へ変換し、これにより第1の変換されたデジタル信号を提供する変換機能と、
    (ii) 前記第1の変換されたデジタル信号を用いて、前記周波数領域でスペクトラム解析を実行し、しきい値以上周波数としきい値以下周波数に分割されたダイナミック周波数レンジを含む出力周波数情報を提供するスペクトラム解析ユニットと、
    前記各しきい値以上周波数としきい値以下周波数は、それぞれスペクトラムピークを有し、
    (iii) 前記ADC1から受信した出力信号をフィルタリングし、しきい値以下周波数が大幅に減衰したフィルタリングされた信号を出力するデジタルフィルタと、
    (iv) 前記フィルタリングされた出力信号を前記出力アナログ減算信号に変換する第1のデジタル/アナログ・コンバータ(DAC1)と
    (v) 前記しきい値以下の周波数を減衰するポスト(後置)DACフィルタと
    を有し、
    これにより、前記DAC1のエラーと量子化ノイズを改善する
    ことを特徴とする請求項13記載の高分解能高速データ変換装置。
  23. 前記第1のスペクトラム信号プロセッサは、
    (i) 前記第1のデジタル出力信号を、前記時間領域から周波数領域へ変換し、これにより第1の変換されたデジタル信号を提供する変換機能と、
    (ii) 前記第1の変換されたデジタル信号を用いて、前記周波数領域でスペクトラム解析を実行し、しきい値以上周波数としきい値以下周波数に分割されたダイナミック周波数レンジを含む出力周波数情報を提供するスペクトラム解析ユニットと、
    (iii) 前記しきい値以下周波数を大幅に減衰させ、前記しきい値以上周波数を減衰することなく伝達して、デジタル・フィルタリングされた出力を提供するデジタル・フィルタリング・ユニットと、
    (iv) 前記デジタル・フィルタリングされた出力を逆変換して、それぞれ逆変換された出力にする複数の逆変換機能と、
    (v) 前記それぞれの逆変換された出力から、しきい値以上の周波数信号を合成する減算信号合成器と
    を有する
    ことを特徴とする請求項13記載の高分解能高速データ変換装置。
  24. 前記装置を校正する校正/等化ユニット
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項14記載の高分解能高速データ変換装置。
  25. (f) 前記第2の減算チャネル・アナログ信号を、前記ADC1に入力する前に条件付ける信号コンディショナーと、
    (g) 前記ADC2から前記第2デジタル出力信号を受領し、前記第2デジタル出力信号を前記時間領域から前記周波数領域に変換する変換機能と
    を有し、
    これにより、周波数領域で第2の変換されたデジタル信号を得る
    ことを特徴とする請求項24記載の高分解能高速データ変換装置。
  26. 高性能コンバータを実現する方法において、
    (a) 周波数領域信号と時間領域入力信号とを、少なくとも2個のデータ・コンバータを用いて処理するステップと、
    前記各データコンバータは、前記高性能コンバータ未満の少なくとも1個の低性能パラメータを有し、アナログ減算信号と少なくとも2個の処理済信号を得て、
    前記処理ステップ(a)は、
    (i) 前記時間領域入力信号をデジタル形式の前記周波数領域信号に変換するステップと、
    (ii) 前記周波数領域を少なくとも2個の周波数領域部分に分割するステップと、
    前記少なくとも2個の周波数領域部分の第1部分は、低分解能の信号対ノイズ比(SNR)に関連し、第2部分は、高分解能のSNRに関連し、これにより、前記デジタル形式の周波数領域から周波数領域情報を抽出し、
    (iii) 前記少なくとも2個の処理済信号を得るために、前記周波数領域情報を用いるステップと
    を有し、
    (b) 前記高性能コンバータから第1の最終出力信号を得るために、前記少なくとも2個の処理済信号を再結合するステップと
    を有し、
    これにより、時間領域で動作するデータ変換方法よりも、高い性能と他の利点を提供する
    ことを特徴とする高性能変換装置を実現する方法。
  27. 前記(ii)ステップは、前記低分解能SNR以上のしきい値を提供するステップを含み、
    前記しきい値が前記分割を決定し、
    これにより、しきい値以上の周波数をウインドウW1内に、しきい値以下周波数をウインドウW2内に提供し、
    前記ウインドウW1とW2は、前記第1と第2の周波数領域部分にそれぞれ関連づけられている
    ことを特徴とする請求項26記載の方法。
  28. 前記時間領域入力信号は、アナログ信号であり、
    前記高性能コンバータは、高性能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC)であり、
    前記少なくとも2個の低性能コンバータの第1のコンバータは、第1の高性能低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC1)であり、
    前記(i)ステップは、前記ADC1を用いて、前記時間領域アナログ入力信号の減算チャネル表示を第1の時間領域デジタル出力信号に変換するステップを含み、
    前記第1の時間領域デジタル出力信号は、第1スペクトラム・プロセッサに供給される
    ことを特徴とする請求項27記載の方法。
  29. 前記少なくとも2個の低性能コンバータの第2のコンバータは、第2のアナログ/デジタル・コンバータ(ADC2)であり、
    前記(i)ステップは、前記アナログ入力信号を、メインのチャネル信号表示と前記減算チャネル信号表示に分割するステップが先行し、
    前記両信号は、前記アナログ入力信号を表し、
    前記(a)ステップは、
    (i) 前記第1の時間領域デジタル出力信号を処理するために、デジタル形式のしきい値以上周波数情報を得るために、前記第1のスペクトラム・プロセッサを用いるステップと、
    (ii) 前記第1のスペクトラム・プロセッサにより、前記しきい値以上周波数領域部分と第1のデジタル・フィルタリングされた出力信号とアナログ減算信号とを用いて、前記メイン・チャネル信号から、後続の減算操作で減算された前記アナログ減算信号を生成するステップと
    を有し、
    前記減算操作は、アナログ・エラー信号を生成する
    ことを特徴とする請求項28記載の方法。
  30. 前記(b)ステップは、
    (i) 前記減算操作で形成されたアナログ・エラー信号を処理するステップと、
    (ii) 前記エラー信号を第2のデジタル出力信号に、前記ADC2を用いて、変換するステップと、
    (iii) 前記第1のデジタル・フィルタリングされた出力信号と前記第2のデジタル出力信号とを、第1の最終デジタル出力信号になるよう、第1のデジタル結合ユニットを用いて、デジタル的に結合するステップと
    を有する
    ことを特徴とする請求項29記載の方法。
  31. 前記時間領域入力信号は、デジタル信号であり、
    前記高性能コンバータは、高分解能と高速の両方を有する高性能デジタル/アナログ・コンバータ(DAC)であり、
    前記少なくとも2個の低性能コンバータの第1のコンバータは、同一の高性能を有するが、高性能DAC以下の低分解能を有するDACであり、
    前記少なくとも2個の低性能DACの残りの全てのコンバータは、低速高分解能DACであり、
    前記(i)ステップは、前記入力信号を、時間領域から前記周波数領域に直接変換するステップを含む
    ことを特徴とする請求項27記載の方法。
  32. 前記(b)ステップは、少なくとも2個の処理済アナログ信号を並列周波数インターリービングするステップを含む
    ことを特徴とする請求項31記載の方法。
  33. 前記(b)ステップは、時間領域と周波数領域からなるグループから選択された領域の第1最終デジタル出力信号を得るステップを含む
    ことを特徴とする請求項27記載の方法。
  34. 少なくとも1個の追加的な減算段を提供するために、前記ADC2と前記第1デジタル結合ユニットとに、第2スペクトラム・プロセッサを結合するステップ
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項30記載の方法。
  35. 選択的に時間領域で第2の最終デジタル出力を提供するために、第2デジタル結合ユニット内で、前記ADC1からの前記第1デジタル出力信号と、前記ADC2からの第2デジタル出力信号とを結合するステップ
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項30記載の方法。
  36. 前記分割するステップ(ii)は、前記第1スペクトラム・プロセッサ内に含まれるスペクトラム解析ユニットを用いて実行され、
    前記デジタル・フィルタリングされた出力信号を生成するステップは、前記スペクトラム解析ユニットに結合されたデジタル・フィルタリング・ユニットにより実行され、
    前記アナログ減算信号を生成するステップは、前記デジタル・フィルタリング・ユニットに逆変換機能を介して結合されたデジタル/アナログ・コンバータにより実行される
    ことを特徴とする請求項30記載の方法。
  37. 前記(b)ステップは、
    (i) 前記減算操作で形成されたアナログ・エラー信号を処理するステップと、
    (ii) 前記エラー信号を第2のデジタル出力信号に、前記ADC2を用いて、変換するステップと、
    (iii) 前記第2デジタル出力信号を、第2周波数領域信号に変換するステップと、
    (iv) 前記第2デジタル周波数領域信号を、デジタル的にフィルタ処理するステップと、
    前記(iv)ステップは、第2スペクトラム・ウインドウ・フィルタ内で、全てのしきい値以下周波数を通過させ、全てのしきい値以上周波数を大幅に減衰させて、第2のデジタル・フィルタリングされた出力信号を生成し、
    (v) 周波数領域のデジタル出力信号を提供するために、前記第1と第2のデジタル・フィルタリングされた出力信号をベクトル的に加算するステップと
    を有する
    ことを特徴とする請求項29記載の方法。
  38. 前記(b)ステップは、
    (i) 前記減算操作で形成されたアナログ・エラー信号を処理するステップと、
    (ii) 前記エラー信号を第2のデジタル出力信号に、前記ADC2を用いて、変換するステップと、
    (iii) 前記第2デジタル出力信号を、第2周波数領域信号に変換するステップと、
    (iv) 前記第2デジタル周波数領域信号を、デジタル的にフィルタ処理するステップと、
    前記(iv)ステップは、第2スペクトラム・ウインドウ・フィルタ内で、全てのしきい値以下周波数を通過させ、全てのしきい値以上周波数を大幅に減衰して、第2のデジタル・フィルタリングされた出力信号を生成し、
    (v) 改善した分解能の第1のデジタル・フィルタリングされた出力信号を得るために、前記第2周波数領域信号を等化し、前記等化した結果を、前記W1周波数範囲内の第1のデジタル・フィルタリングされた出力信号から減算するステップと、
    (vi) 周波数領域デジタル出力信号を提供するために、前記の改善した分解能の、第1のデジタル・フィルタリングされた出力信号と前記第2のデジタル・フィルタリングされた出力信号とをベクトル的に加算するステップと
    を有し、
    これにより、FFTbin内でより良好な分解能を得る
    ことを特徴とする請求項29記載の方法。
  39. 高性能のアナログ/デジタル・コンバータを実現する方法において、
    (a) 時間領域において、第1のデジタル出力信号を出力する第1の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC1)を用意するステップと、
    (b) 周波数領域で、前記第1デジタル出力信号と他の受信したデジタル信号を処理し、処理済デジタル信号を提供する第1のスペクトラム信号プロセッサを用意するステップと、
    (c) 前記出力アナログ減算信号に関与する減算操作中に形成されるアナログ・エラー信号を、第2のデジタル出力信号に変換する第2の低分解能アナログ/デジタル・コンバータ(ADC2)を用意するステップと、
    (d) 前記処理済のデジタル信号と前記第2デジタル出力信号とを受領し、これらの両者の信号を組み合わせて、最終デジタル出力信号にするデジタル結合ユニットを用意するステップと
    を有し、
    前記アナログ/デジタルデータ変換は、スペクトラム・ツールを用いて、周波数領域で少なくとも部分的に実行され、
    これにより、ダイナミック・レンジと量子化ノイズの改善と、クリティカルなアナログ回路の要件とボトルネックの減少あるいは削除を実行し、既存のパイプライン/サブレンジング・アーキテクチャに対し、サンプリングレートを増加させる
    ことを特徴とする高性能アナログ・デジタル変換装置を実現する方法。
  40. 前記(b)ステップは、前記周波数領域を少なくとも2個の周波数領域部分に分割し、前記分割により得られた前記周波数情報を、前記出力アナログ減算信号を得る際の入力として使用するために、前記第1スペクトラム信号プロセッサを操作するステップを有し、
    前記少なくとも2個の周波数領域部分の第1部分は、低分解能の信号対ノイズ比(SNR)に関連し、第2部分は、高分解能のSNRに関連する
    ことを特徴とする請求項39記載の方法。
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