JP4642680B2 - マルチキャスト配信装置およびマルチキャスト配信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチキャスト配信装置およびマルチキャスト配信方法に関し、特に、明示的マルチキャスト方式を用いた階層化マルチキャスト方式におけるマルチキャスト配信装置およびマルチキャスト配信方法に関する。
近年、インターネットを利用した映像配信などで、1つの送信ノードが複数の受信ノードに対して同一内容のパケットを送信する機会が数多く見られる。このような場合に送信ノードがユニキャスト方式で配信を行うと、送信ノードの送信するデータ量が受信ノード数に比例して大きくなってしまう。このような場合、送信ノードはマルチキャスト方式によって配信を行うことが多い。マルチキャスト方式では、経路の途中にあるルータが必要に応じてパケットを複製するため、送信ノードは1つのパケットを送信するだけでよく、帯域を効率的に利用することができる。
マルチキャスト方式の配信では、受信ノードの利用可能帯域がそれぞれ異なるため、送信ノードが特定の受信ノードに合わせてデータを送信すると、その他の受信ノードは帯域を効率的に利用することができないという問題がある。この問題を解決する方式の一つに、階層化マルチキャスト方式がある。
階層化マルチキャスト方式では、まず、カメラなどから入力される映像信号などを基にして、基本階層と一つ以上の差分階層とから成る階層化されたデータが、階層符号化技術を利用して作成される。作成された階層化データは複数の受信ノードに配信される。このとき、受信ノードは、基本階層の階層化データに加え、自身の性能や通信環境、希望する映像品質などに応じて適切な差分階層の階層化データを受信する。一般的に、受信ノードは、受け取る差分階層の階層化データを増やすことで、より高品質な映像を再生できるようになる。
階層化マルチキャスト方式では、送信ノードは、複数の受信ノードを送信先として設定する際に、抽象的なグループマルチキャストアドレスを用いるのが一般的である。一方、特許文献1では、階層化マルチキャスト方式の配信において、送信ノードが明示的マルチキャスト方式を用いて送信先を設定する方法が開示されている。
ここで、特許文献1記載の発明について説明する前に、まず明示的マルチキャスト方式について説明する。
XCASTに代表される明示的マルチキャスト方式は、パケットのオプションヘッダまたはペイロードに送信先となる複数の受信ノードのユニキャストアドレスを記述することで、送信ノードが受信ノードを明示的に指定するマルチキャスト方式である(非特許文献1参照)。以下、明示的マルチキャスト方式の例として、XCASTについて図を参照しながら説明する。
図5は、XCASTを説明するための通信ネットワークの概要を示す図である。図6は、XCAST方式のパケットの概略構成を示す図である。
図5の通信ネットワーク1は、1台の送信ノード10と、5台の受信ノード20〜24と、3台のルータ30〜32とから構成されている。
送信ノード(S)10は、入力した原データを階層符号化して階層化データを作成し、作成した階層化データに送信先アドレスなどの情報を付与してパケットを生成する。また、生成したパケットを通信ネットワーク1上に送信する。
受信ノード(R1〜R5)20〜24は、送信ノード10が配信したパケットを受信する。また、受信したデータをデコードし、基本階層のデータと差分階層のデータを合成する。
ルータ30〜32は、パケットに含まれる送信先アドレス情報に基づいてルーティングを行う。
この通信ネットワーク1において、送信ノード10が、第1受信ノード(R1)20、第3受信ノード(R3)22および第4受信ノード(R4)23にパケットを送信する場合を想定する。送信ノード10が作成するパケットは、例えば、図6(A)のようになる。
図6(A)に示すように、XCAST方式によるIPv6パケット40は、ユニキャストヘッダ41と、ルーティングヘッダ42と、ペイロード43とを有する。実際には、他のヘッダも有するが、説明の便宜上、ここでは説明しない。
ユニキャストヘッダ41は、宛先アドレスと送信元アドレスとをそれぞれ一つずつ記述する領域である。例えば、図6(A)のパケット40では、宛先アドレスとしてR1のアドレスが(dst=R1)、送信元アドレスとしてSのアドレスが(src=S)、それぞれ記述されている。ユニキャストヘッダ41に記述される宛先アドレスは、後述するルーティングヘッダ42に記述されるアドレスの中で未配送かつ最上位のアドレスである。ユニキャストヘッダ41に受信ノードのユニキャストアドレスを一つ記述しておくことで、経路上のルータがXCASTに未対応の場合でも、このルータは、XCAST方式のパケット40をユニキャスト方式のパケットとして認識し、ユニキャストアドレスが指し示す受信ノードへ向けてパケットを転送することができる。
ルーティングヘッダ42は、送信先となる受信ノードのアドレスリストを記述する領域である。また、各受信ノードのアドレスに対して未配送か配送済みかを示すフラグも含まれる。図6(A)のパケット40では、第1受信ノード(R1)、第3受信ノード(R3)および第4受信ノード(R4)のアドレスが記述されている。アドレスリスト内のアドレスには、順序があり、例えば、図6(A)のパケット40では、図の左側に位置するR1が最上位、右側に位置するR4が最下位である。前述のとおり、ルーティングヘッダ42内の未配送かつ最上位のアドレスが、ユニキャストヘッダ41内に宛先アドレスとして記述される。
ペイロード43は、映像データなどの、送信したいデータ本体である。
次に、図5の通信ネットワーク1において、送信ノード10が、第1受信ノード20、第3受信ノード22および第4受信ノード23に、図6(A)のパケット40を送信する場合における各ルータの動作を説明する。なお、ここでは、説明の便宜上、ユニキャストパケットへの最適化については考慮しない。
まず、送信ノード10は、図6(A)のパケット40を第1ルータ30に送信する。
第1ルータ30は、受信したパケット40内のアドレスリストを参照して、パケット40の分割・複製および転送を行う。この場合、図6(A)のパケット40は、第3受信ノード(R3)および第4受信ノード(R4)のアドレスを配送済みにした第1受信ノード(R1)宛のパケット44(図6(B))と、第1受信ノード(R1)のアドレスを配送済みにし、さらに、ユニキャストヘッダの宛先アドレスを第3受信ノード(R3)のアドレスに置換した第3受信ノード(R3)および第4受信ノード(R4)宛のパケット45(図6(C))とに分割・複製される。パケットの分割・複製を終えた後、パケット44は、第1受信ノード20へ送信され、パケット45は、第2ルータ31に転送される。
第2ルータ31は、第1ルータ30と同様に、受信したパケット45内のアドレスリストを参照して、パケット45の分割・複製および転送を行う。この場合、パケット45は、第3受信ノード(R3)宛のパケット46(図6(D))と、第4受信ノード(R4)宛のパケット47(図6(E))とに分割・複製される。パケットの分割・複製を終えた後、パケット46は、第3受信ノード22へ送信され、パケット47は、第3ルータ32に転送される。
第3ルータ32は、第1ルータ30および第2ルータ31と同様に、受信したパケット47内のアドレスリストを参照して、パケット47の分割・複製および転送を行う。この場合、パケット47は、そのまま第4受信ノード23に転送される。
このように、通信ネットワーク内の各ルータがXCASTに対応している場合、各ルータは、受信したパケット内のアドレスリストを参照してパケットの分割・複製および転送を行いながら、各受信ノードにパケットを効率的に配送する。
次に、通信ネットワーク内のルータがXCASTに未対応の場合における、ルータおよび受信ノードの動作を説明する。ここでは、図5の全てのルータ30〜32がXCASTに未対応である場合を想定する。送信ノード10が、第1受信ノード20、第3受信ノード22および第4受信ノード23に、図7(A)のパケット48(図6(A)のパケット40と同じもの)を送信する場合について説明する。
まず、送信ノード10は、パケット48を第1ルータ30に送信する。第1ルータ30は、ユニキャストヘッダ41内の宛先アドレスを参照して、パケット48を転送する。この場合、パケット48は、ユニキャストヘッダ41内に記述されている第1受信ノード20に転送される。
第1受信ノード20は、パケット48を受信するとともに、アドレスリストに記述されているアドレスを参照して、新たなパケット49(図7(B))を生成する。具体的には、パケット48のアドレスリスト内の第1受信ノード(R1)のアドレスが配送済みにされる。同時に、ユニキャストヘッダ41内の宛先アドレスが、第1受信ノード(R1)20のアドレスからアドレスリスト内で未配送かつ最上位の第3受信ノード(R3)22のアドレスに置換される。新たに生成されたパケット49は、第1ルータ30に送信される。
第1ルータ30は、ユニキャストヘッダ41内の宛先アドレスを参照して、パケット49を転送する。この場合、パケット49は、ユニキャストヘッダ41内に記述されている第3受信ノード22に向けて、第2ルータ31に転送される。同様に、第2ルータ31は、ユニキャストヘッダ41内の宛先アドレスを参照して、パケットを第3受信ノード22に送信する。
第3受信ノード22は、第1受信ノード20と同様に、パケット49を受信するとともに、アドレスリストに記述されているアドレスを参照して、新たなパケット50(図7(C))を生成する。新たに生成されたパケット50は、第2ルータ31に送信される。
第2ルータ31および第3ルータ32は、前記第1ルータ30および第2ルータ31と同様に、ユニキャストヘッダ41内の宛先アドレスを参照して、パケット50を第4受信ノード23へ転送する。
このように、通信ネットワーク内のルータがXCASTに未対応の場合、そのルータは、パケットの分割・複製を行わず、ユニキャスト方式のパケットとしてパケットをユニキャストヘッダに記述された受信ノードに向けて転送する。ユニキャストヘッダ内の宛先アドレスの記述は、ルーティングヘッダ内のアドレスリストの順序に従う。したがって、パケットの配送は、受信ノード間のパケット転送によって行われ、その配送順序は、送信ノードがルーティングヘッダに記述したアドレスリストの順序に依存することになる。
以上のように、明示的マルチキャスト方式は、パケットのオプションヘッダまたはペイロードに送信先となる複数の受信ノードのアドレスを記述することで、送信ノードが受信ノードを明示的に指定するマルチキャスト方式である。また、特にXCASTの場合、通信ネットワーク内のルータがXCASTに未対応でも、ユニキャスト方式のパケットとして、ルーティングヘッダに記述したアドレスリストの順序でパケットを配送することができる。
ここで、特許文献1に記載の発明について説明する。特許文献1には、階層化マルチキャスト方式によって流量制御を行う際に、明示的マルチキャスト方式を用いてパケットの配信先を設定する方法(プログラム、装置)が記載されている。
この方法では、受信ノードは、受信したパケットのシーケンス番号からパケット損失発生などを判断し、定期的または輻輳発生時に受信状況のフィードバックを送信ノードに対して行う。このフィードバック情報には、パケットの損失状況の他に、フィードバックを行う契機となったパケットに記述された送信時刻を表すタイムスタンプ(送信時刻を示すタイムスタンプは送信ノードにより付与される)が含まれる。送信ノードは、このフィードバック情報から各受信ノードのパケット損失状況および送信ノードから各受信ノードまでの遅延情報を取得し、これらの値を用いてそれぞれの受信ノードに対する送信可能なレートを算出した後、各受信ノードが受け取るべき階層化データの階層を決定する。そして、送信ノードは、それぞれの階層でのパケット配送において、送信先となる受信ノードのアドレスリストを付与したパケットの送信を行う。
以下、特許文献1記載の発明における送信ノードの動作について、図5の通信ネットワーク1を用いて具体的に説明する。なお、複数の階層化データがデータの受信および合成に関して依存関係を有する場合、より高品質なデータを受信・再生するために必要となる差分階層を上位階層、逆に、上位階層を合成するために必要となる階層を下位階層とする。
図8は、階層化マルチキャスト方式の通信における階層構成の一例を示す表である。階層Cは、最下位階層にあたる基本階層であり、2Mbpsのデータを生成する。階層Bは、階層Cより上位階層にあたる差分階層であり、8Mbpsのデータを生成する。階層Aは、最上位階層にあたる差分階層であり、15Mbpsのデータを生成する。
図5の通信ネットワーク1において、まず、送信ノード10は、各受信ノード20〜24からのフィードバック情報に基づいて各受信ノード20〜24に対する送信可能レートを算出する。求めた送信可能レートに基づいて、各受信ノード20〜24に送信する階層化データの階層を設定する。例えば、階層構成が図8に示される場合、かつ各受信ノード20〜24の送信可能レートが図9に示される場合を想定する。この場合、送信ノード10は、各受信ノード20〜24に送信する階層を、図10(A)に示すように決定する。
次に、送信ノード10は、各階層について、各受信ノード20〜24のアドレスを送信可能レートの低い順に並び替え、各階層のアドレスリストに記述されるアドレスの順序を下位の階層から決定する。その結果、各受信ノード20〜24の送信可能レートが、図9に示す送信可能レート72の場合、各階層におけるアドレスの順序は、図10(B)の受信ノード(アドレス)63に示すようになる(左側が上位)。
最後に、送信ノード10は、上記手順でアドレスを並び替えたアドレスリストを含むヘッダを各階層の階層化データにそれぞれ付与し、ネットワークへ送信する。ネットワーク上に送信された各階層のパケットは、明示的マルチキャスト方式の手順で各受信ノードへ配送される。
以上のように、特許文献1記載の方法では、階層化マルチキャスト方式の配信において送信ノードが明示的マルチキャスト方式で送信先を指定することで、マルチキャストグループの管理および制御に関するコストを削減することができ、また、ネットワークのジッタの影響によるデータの誤破棄を防止することができる。さらに、送信ノードは各受信ノードに対して流量制御を行うことができ、受信ノードは自身の通信環境に応じたデータを受信・再生することができる。
特開2002−354033号公報 R. Boivie, N. Feldman, Y. Imai, W. Livens, D. Ooms, O. Paridaens, E. Muramoto, "Explicit Multicast (Xcast) Basic Specification", draft-ooms-xcast-basic-spec-07.txt, Jan. 2005.
しかしながら、特許文献1記載の方法にあっては、明示的マルチキャスト方式に対応していないルータが経路上に存在する場合、複数の階層の階層化データを受信する受信ノードが、階層間における信号同期をとることが難しくなるという問題がある。
明示的マルチキャスト方式としてXCASTを用いた場合に生じる上記問題点について、以下、図面を参照しながら具体的に説明する。
前述のように、特許文献1記載の方法では、アドレスリストは下位の階層から作成され、さらに、各階層において、受信ノードのアドレスは、受信能力の低い順にアドレスリストに記述される。したがって、図10(B)に示すように、送信可能レートの高い受信ノードのアドレスは、上位階層のアドレスリストでは上位に位置するが(階層Aでは、R1は1番目、R2は2番目)、下位階層のアドレスリストでは下位に位置することになる(階層Cでは、R1は4番目、R2は5番目)。このように、特許文献1の方法では、各階層のアドレスリストに記述されるアドレスの順序はそれぞれ異なる。
このようにアドレスの順序に違いがある場合であっても、送信ノードから受信ノードまでの経路上のルータがXCASTに対応していれば、特に大きな問題は生じない。しかしながら、経路上にXCASTに対応するルータが十分に存在しない場合、以下に示す問題が生じる。
XCASTに未対応のルータは、前述のように、XCAST方式のパケットをユニキャスト方式のパケットとして扱う。すなわち、XCASTに対応するルータが通信ネットワーク上に十分に存在しない場合、各階層のパケットは、それぞれのアドレスリストに記述されたアドレスの順序で受信ノード間を転送されることになる。図10(B)に示される例では、基本階層である階層Cのパケット配送経路は、第5受信ノード24→第4受信ノード23→第3受信ノード22→第1受信ノード20→第2受信ノード21となり、階層Bのパケット配送経路は、第4受信ノード23→第3受信ノード22→第1受信ノード20→第2受信ノード21となり、階層Aのパケット配送経路は、第1受信ノード20→第2受信ノード21となる。このように各階層におけるアドレスリストの順序に違いがある場合、各階層のパケットの配送経路が異なることになるので、任意の受信ノードに対する各階層のパケットの配送にかかる時間が異なってしまう。例えば、第2受信ノード21は、階層Aのパケットは2番目に届くが、階層Cのパケットは5番目に届くので、階層Aのパケットとそれに対応する階層Cのパケットの受信タイミングがずれてしまう可能性が高い。
このように、特許文献1記載の方法にあっては、XCASTに対応していないルータが経路上に存在する場合、階層ごとにパケットの配送経路と配送にかかる時間が異なるため、複数の階層のデータを受信する受信ノードが階層間における信号同期をとることが難しくなるという問題があった。また、パケットの配送経路が階層ごとに異なると、配送経路に依存するパケット損失率や送信ノードと受信ノードとの間のパケット往復時間なども階層ごとに異なるため、送信ノードが、これらの情報を基に算出する送信可能レートを一意に決められず、受信ノードに対して正確な流量制御を行うことが難しくなるという問題もあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、明示的マルチキャスト方式に対応していないルータが経路上に存在する場合であっても、受信側において階層間の信号同期を容易にとることができ、また、送信側において正確な流量制御を行うことができるマルチキャスト配信装置、マルチキャスト配信方法およびマルチキャスト配信プログラムを提供することを目的とする。
本発明のマルチキャスト配信装置は、上位下位の階層関係を有する複数の階層化データを準備する階層符号化手段と、各受信ノードに対して、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ一つ以上選択する選択手段と、前記複数の階層化データの各々に対して、一つ上位の階層に属する階層化データに対する、受信ノードのアドレスからなるアドレスリスト内のアドレス列に、当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加えて、当該階層に対応するアドレスリストを生成するアドレスリスト生成手段と、生成されたアドレスリストを対応する階層に属する階層化データにそれぞれ付与して、送信するパケットを生成するパケット生成手段と、を備える構成を採る。
本発明のマルチキャスト配信方法は、上位下位の階層関係を有する複数の階層化データを準備するステップと、各受信ノードに対して、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ一つ以上選択するステップと、前記複数の階層化データの各々に対して、一つ上位の階層に属する階層化データに対する、受信ノードのアドレスからなるアドレスリスト内のアドレス列に、当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加えて、当該階層に対応するアドレスリストを生成するステップと、生成したアドレスリストを対応する階層に属する階層化データにそれぞれ付与して、送信するパケットを生成するステップと、を有するようにした。
本発明のマルチキャスト配信プログラムは、上位下位の階層関係を有する複数の階層化データを準備するステップと、各受信ノードに対して、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ一つ以上選択するステップと、前記複数の階層化データの各々に対して、一つ上位の階層に属する階層化データに対する、受信ノードのアドレスからなるアドレスリスト内のアドレス列に、当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加えて、当該階層に対応するアドレスリストを生成するステップと、生成したアドレスリストを対応する階層に属する階層化データにそれぞれ付与して、送信するパケットを生成するステップと、をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、明示的マルチキャスト方式に対応していないルータが経路上に存在する場合であっても、受信側(受信ノード)において階層間の信号同期を容易にとることができ、また、送信側(送信ノード)において正確な流量制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明では単にパケットと記載する場合、明示的マルチキャスト方式のパケットを指す。なお、複数の階層化データがデータの受信および合成に関して依存関係を有する場合、より高品質なデータを受信・再生するために必要となる差分階層を上位階層、逆に、上位階層を合成するために必要となる階層を下位階層と記述する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るマルチキャスト配信装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すマルチキャスト配信装置の動作を説明するための通信ネットワークの概要を示す図である。
図2において、通信ネットワーク200は、図1の構成を有するマルチキャスト配信装置100と、5台の受信ノード300〜340と、3台のルータ400〜420とから構成されている。
受信ノード(R1〜R5)300〜340は、マルチキャスト配信装置100が配信した各階層のパケットを受信する。また、受信ノード300〜340は、受信したデータをデコードし、基本階層のデータと差分階層のデータを合成する。
ルータ400〜420は、パケットに含まれる送信先アドレス情報に基づいてルーティングを行う。
図1において、マルチキャスト配信装置100は、入力部110、階層符号化部112、通信制御部114、流量制御部116、受信ノードソート部118、階層設定部120、階層情報格納部122、および受信ノード情報格納部124を備えて構成される。
入力部110は、映像信号などの入力信号(原データ)を入力処理し、入力処理後の原データを階層符号化部112に出力する。
階層符号化部112は、階層情報格納部122に格納された階層情報に基づいて、入力された原データを階層符号化により基本階層のデータと1つ以上の差分階層のデータとに分割生成する。以後、基本階層のデータと差分階層のデータをともに階層化データという。また、階層符号化部112は、生成した各階層の階層化データを通信制御部114に出力する。
通信制御部114は、階層情報格納部122に格納された階層情報に基づいて各階層の階層化データに対応するヘッダを作成し、作成したヘッダを階層符号化部112で生成された各階層の階層化データに付与してパケットを生成する。また、通信制御部114は、生成したパケットを通信ネットワークに送信するとともに、受信ノード300〜340からの受信状況のフィードバック情報を受信し、受信したフィードバック情報を流量制御部116へ出力する。
流量制御部116は、通信制御部114から入力した受信ノード300〜340のフィードバック情報に基づき、各受信ノード300〜340に対する送信可能レートを算出し、各受信ノード300〜340に送信するパケットの階層を決定する。このとき、任意の受信ノードに対して上位階層の階層化データを送信する場合は、その階層より下位の階層の階層化データも全て送信するものとする。また、流量制御部116は、各受信ノード300〜340に送信するパケットの階層について、階層情報格納部122に格納されている階層情報に書き加える。さらに、流量制御部116は、通信制御部114から入力した受信ノード300〜340のフィードバック情報に基づいて、各受信ノード300〜340の受信能力やRTT(Round Trip Time:往復遅延時間)、パケット損失率などの情報を受信ノード情報としてまとめ、受信ノード情報格納部124に格納する。
受信ノードソート部118は、各階層のパケットのアドレスリストに記述するアドレスの順序を、最上位の階層から最下位の階層の順(降順)に決定する。このとき、受信ノードソート部118は、任意の階層についてアドレスの順序を決定する際に、一つ上位の上位階層において決定されたアドレスの順序をそのまま取り込み、その後に残りの受信ノードのアドレスの順序を決定する。また、受信ノードソート部118は、決定したアドレスの順序に基づいて、階層情報格納部122に格納されている階層情報の中のアドレスの順序を変更する。
階層設定部120は、階層符号化部112が階層化データを分割生成する際の階層構成や各階層の使用帯域を設定し、階層情報として階層情報格納部122に格納する。図8は、階層設定部120が作成する階層情報の一例である。階層情報60は、例えば、階層化データの階層構成61、各階層の使用帯域62、各階層化データの送信先となる受信ノード(アドレス)63、を示す情報から成る。図8に示す例では、階層Cは最下位階層にあたる基本階層であり、2Mbpsのデータを生成する。階層Bは階層Cより上位階層にあたる差分階層であり、8Mbpsのデータを生成する。階層Aは最上位階層にあたる差分階層であり、15Mbpsのデータを生成する。階層設定に必要な情報(階層構成や各階層の使用帯域など)は、内部の上位レイヤーからもしくは外部の機器から与えられ、またはユーザの入力操作によって与えられる。
階層情報格納部122は、階層化マルチキャスト方式の配信における階層構成や各階層の使用帯域、受信ノードのアドレス情報などを記述した階層情報を格納する。図10は、階層情報格納部122が格納する階層情報の一例であり、図10(A)の階層情報80は、流量制御部116が図8に示す階層情報60に受信ノードのアドレス63を書き加えたものである。図10(B)の階層情報90は、受信ノードソート部118が図10(A)に示す階層情報80に記述された受信ノードのアドレス63の各階層における順序を並べ替えたものである。
受信ノード情報格納部124は、各受信ノードの送信可能レートや受信状況、RTTなどの情報を記述した受信ノード情報を格納する。図9は、受信ノード情報の一例である。受信ノード情報70は、例えば、各受信ノードのアドレス71および各受信ノードに対する送信可能なレート値72を示す情報から成る。
以下、上述のように構成されたマルチキャスト配信装置100の動作を説明する。
まず、階層設定部120は、階層化データを分割生成する際の階層構成や各階層の使用帯域を設定する。そして、階層設定部120は、設定した情報を階層情報として階層情報格納部122に格納する。
そして、階層符号化部112は、入力部110を通して入力された映像データなどの原データを、階層情報格納部122に格納されている階層情報に基づいて階層符号化し、1つの基本データと1つ以上の差分データとに分割生成する。そして、階層符号化部112は、生成された階層化データを通信制御部114へ出力する。
そして、通信制御部114は、生成された各階層のパケットを階層情報格納部122に格納されている階層情報(例えば、図3(B)に示す階層情報)に基づいて送信する。
なお、パケットを受信した受信ノード300〜340は、定期的に、またはパケット損失が発生したときなどに、受信状況などのフィードバック情報をマルチキャスト配信装置100に送信する。ここでフィードバックする情報としては、例えば、RTTやパケット損失率などの情報が挙げられる。
そして、通信制御部114は、各受信ノード300〜340からのフィードバック情報を入力し、入力したフィードバック情報を流量制御部116へ出力する。
そして、流量制御部116は、入力したフィードバック情報に基づき、各受信ノード300〜340に対する送信可能レートを算出する。送信可能レートの算出結果は、例えば、図9に示すようなものであり、受信ノード情報として受信ノード情報格納部124に格納される。なお、受信ノード情報は、フィードバック情報に含まれるRTTやパケット損失率などの情報を含めてもよい。
また、流量制御部116は、各受信ノード300〜340に送信するデータの階層を、算出した送信可能レートに基づいて決定する。例えば、図8に示す階層構成において、流量制御部116が各受信ノード300〜340の送信可能レートを図9に示すように算出した場合、通信制御部114が各受信ノード300〜340に送信するデータの階層は次のようになる。第1受信ノード300への送信可能レートは、30Mbpsなので、通信制御部114はA〜Cの全ての階層データ(合計25Mbps)を送信する。同様に、第2受信ノード310への送信可能レートは35Mbpsなので、通信制御部114はA〜Cの全ての階層データ(合計25Mbps)を送信する。第3受信ノード320への送信可能レートは15Mbpsなので、通信制御部114はBおよびCの階層データ(合計10Mbps)を送信する。第4受信ノード330への送信可能レートは10Mbpsなので、通信制御部114はBおよびCの階層データ(合計10Mbps)を送信する。第5受信ノード340への送信可能レートは3Mbpsなので、通信制御部114はCの階層データ(合計2Mbps)のみを送信する。流量制御部116では、このようにして各受信ノード300〜340に送信する階層化データの階層が決定される。流量制御部116は、決定した結果を階層情報格納部122内の階層情報に記述する。例えば、上記の場合、階層情報は、図3(A)のようになる。
そして、受信ノードソート部118は、各階層のパケットにおけるアドレスリスト内のアドレスの順序を、最上位の階層から最下位の階層の順に決定する。このとき、任意の階層についてアドレスの順序を決定する際に、受信ノードソート部118は、一つ上位の上位階層において決定されたアドレスの順序をそのまま取り込み、その後に残りの受信ノードのアドレスの順序を付け加える。本発明の主な特徴は、この処理に見られるもので、図4を参照しながら後述する。また、受信ノードソート部118は、階層情報格納部122内の階層情報に記述されている受信ノードのアドレスの順序を、決定した各階層におけるアドレスの順序に基づいて並べ替える。例えば、上記の場合、図3(A)に示す階層情報500が、図3(B)に示す階層情報600になる。
そして、通信制御部114は、階層情報格納部122に格納された階層情報に基づいて各階層の階層化データに対応するヘッダを作成する。通信制御部114は、作成したヘッダを階層符号化部112で生成した各階層の階層化データに付与し、パケットを生成する。また、通信制御部114は、生成されたパケットを通信ネットワークに送信する。
以後、フィードバック情報の入力、送信可能レートの算出、階層の決定、アドレスの並べ替え、パケットの生成および送信といった、上記一連の流量制御が、配信が終了するまで繰り返される。
なお、流量制御部116は、受信ノード300〜340からのフィードバック情報に基づいて受信ノード300〜340に送信するパケットの階層を決定し、階層情報に書き加える。したがって、通信制御部114が最初のパケットを送信するとき、流量制御部116はフィードバック情報を受信していないため、通信制御部114は、各受信ノード300〜340に送信する階層を階層情報に基づいて決定することができない。この場合、通信制御部114は、任意のルールでパケットの階層を決定することができる。例えば、一例として、通信制御部114が全ての受信ノード300〜340に全階層のパケットを送信するようにしてもよい。この場合、流量制御部116は、パケット損失が発生したとフィードバックしてきた受信ノードに対してのみ、以降送信する差分階層のパケットを減らすようにすればよい。また、別の例として、通信制御部114が全ての受信ノード300〜340に基本階層のパケットのみを送信するようにしてもよい。この場合、流量制御部116は、パケット損失が発生しない受信ノードに対して、以降送信する差分階層のパケットを増やすようにすればよい。
図4は、受信ノードソート部118が、各階層におけるアドレスの順序を決める処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1で、最上位の階層におけるアドレスの順序を任意のルール(送信可能レートなど)に基づいて決定する。
次いで、ステップS2で、アドレスの順序が決定されていない階層の中で最上位の階層におけるアドレスの順序を決定する。このとき、一つ上位の上位階層において決定されたアドレスの順序をそのまま取り込み、その後に残りの受信ノードのアドレスの順序を任意のルールに基づいて決定する。
次いで、ステップS3で、最下位の階層(つまり基本階層)におけるアドレスの順序が決定されているか否かを判別する。最下位の階層におけるアドレスの順序が決定されているときは、全ての階層においてアドレスの順序が決定されたと判断して本フローを終了する。一方、最下位の階層におけるアドレスの順序が決定されていないときは、まだアドレスの順序が決定されていない階層が残っていると判断して、上記ステップS2へ戻る。すなわち、全ての階層においてアドレスの順序が決定されるまで、上記ステップ2およびステップ3が繰り返される。
上記フローに基づいて、図3(A)の階層構成で、各受信ノードの送信可能レートが図9に示す場合における、受信ノードソート部118がアドレスの順序を決定する処理を具体的に説明する。ここでは、受信ノードソート部118が同階層内のアドレスの順序を送信可能レートに基づいて降順に決定する場合を示す。
まず、最上位の階層である階層Aにおけるアドレスの順序を決定する(ステップS1)。ここでは、送信可能レートが高い順にR2(35Mbps)→R1(30Mbps)と決定する。次いで、階層Aの一つ下位の階層である階層Bにおけるアドレスの順序を決定する(ステップS2)。このとき、階層Aで決定された順序をそのまま取り込んで、階層Bにおいても1番目および2番目をR2→R1とし、残ったR3およびR4で3番目以降を決定する。ここでも、送信可能レートが高い順にR3(15Mbps)→R4(10Mbps)と決定する。したがって、全体の順序は、R2→R1→R3→R4となる。次いで、最下位の階層である階層Cにおけるアドレスの順序が決定されているか否かを判別する(ステップS3)。ここでは、階層Cにおけるアドレスの順序が決定されていないので、ステップS2へ戻る。次いで、アドレスの順序が決定されていない階層は階層Cのみなので、階層Cにおけるアドレスの順序を決定する(ステップS2)。このとき、上位階層である階層Bで決定された順序をそのまま取り込んで、階層Cにおいても1番目からR2→R1→R3→R4とし、残ったR5を5番目とする。次いで、最下位の階層である階層Cにおけるアドレスの順序が決定されているか否かを判別する(ステップS3)が、階層Cにおけるアドレスの順序は決定されているので本フローを終了する。この処理の結果、各階層のアドレスリストにおけるアドレスの順序は、図3(B)に示すようになる。
上記フローで説明した処理によって受信ノードソート部118がアドレスリスト内のアドレスの順序を決定することで、図3(B)に示すように、第2受信ノード(R2)310は受信する全階層において1番目、第3受信ノードは受信する全階層において3番目、と各階層における各受信ノードのアドレスの順番が同じになる。
前述の通り、XCASTに対応するルータがネットワーク上に十分に存在しない場合、各階層のパケットは、それぞれのアドレスリストに記述されたアドレスの順序で転送されることになる。したがって、図3(B)に示す例では、基本階層である階層Cのパケット配送経路は、第2受信ノード310→第1受信ノード300→第3受信ノード320→第4受信ノード330→第5受信ノード340となり、階層Bのパケット配送経路は、第2受信ノード310→第1受信ノード300→第3受信ノード320→第4受信ノード330となり、階層Aのパケット配送経路は、第2受信ノード310→第1受信ノード300となる。
このように、本実施の形態によれば、送信するパケットのアドレスリストにおける受信ノードの順番を各階層で同じものとするので、明示的マルチキャスト方式に対応していないルータが経路上に存在する場合であっても、各階層のパケットを同じ経路で配送することができる。その結果、各受信ノードは、階層間の信号同期を容易にとることができ、送信ノードは、受信ノードに対して正確な流量制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、マルチキャスト配信装置は各階層における受信ノードの順序を任意のルールに基づいて決定するとしたが、任意のルールとしては、送信可能レートやRTT、パケット損失率などが挙げられる。マルチキャスト配信装置がどの情報を順序決定のルールとして採用するかは、状況に応じて適宜選択すればよい。例えば、経路上のXCAST対応のルータの数が十分ではなく、パケットが受信ノード間で転送されることが多い場合は、送信可能レートが低い受信ノードがパケット転送の律速要因となるため、マルチキャスト配信装置は、送信可能レートの高い順にアドレスの順序を決定するのが好ましい。
また、本実施の形態では、マルチキャスト配信装置が受信ノードの送信可能レートを決定するようにしたが、受信ノード自身が自らの受信できるレートを決定し、マルチキャスト配信装置に要求するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、マルチキャスト配信装置が受信ノードからのフィードバック情報に基づいて送信するパケットの階層を決定するようにしたが、ユーザが直接送信する階層を設定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、マルチキャスト配信装置は原データから階層符号化データを生成するようにしたが、外部で生成された階層符号化データを入力するようにしてもよい。
本発明に係るマルチキャスト配信装置、マルチキャスト配信方法およびマルチキャスト配信プログラムは、インターネット上の映像の配信などにおいて有用である。特に、XCASTに未対応のルータの割合が大きいネットワーク上における映像の配信などにおいて有用である。
本発明の一実施の形態に係るマルチキャスト配信装置の構成を示すブロック図 本実施の形態に係るマルチキャスト配信装置を送信ノードとするマルチキャスト配信の流れを説明するための通信ネットワークの概要を示す図 (A)本実施の形態に係るマルチキャスト配信装置の流量制御部が作成した階層情報を示す表、(B)本実施の形態に係るマルチキャスト配信装置の受信ノードソート部が作成した階層情報を示す表 本実施の形態に係るマルチキャスト配信装置の受信ノードソート部におけるアドレスの順序決定処理の流れを示すフローチャート 従来のマルチキャスト配信装置を送信ノードとするマルチキャスト配信の流れを説明するための通信ネットワークの概要を示す図 (A)送信ノードが第1受信ノード、第3受信ノードおよび第4受信ノードにパケットを送信する場合のXCAST方式のパケットを示す図、(B)XCAST対応の第1ルータが第1受信ノードに送信するXCAST方式のパケットを示す図、(C)XCAST対応の第1ルータが第2ルータに転送するXCAST方式のパケットを示す図、(D)XCAST対応の第2ルータが第3受信ノードに送信するXCAST方式のパケットを示す図、(E)XCAST対応の第2ルータが第3ルータに転送するXCAST方式のパケットを示す図 (A)送信ノードが第1受信ノード、第3受信ノードおよび第4受信ノードにパケットを送信する場合のXCAST方式のパケットを示す図、(B)第1受信ノードが第3受信ノードに転送するXCAST方式のパケットを示す図、(C)第3受信ノードが第4受信ノードに転送するXCAST方式のパケットを示す図 階層情報の一例を示す表 受信ノード情報の一例を示す表 (A)従来のマルチキャスト配信装置が各受信ノードに対して設定した階層を示す表、(B)従来のマルチキャスト配信装置が各階層のアドレスリストに記述するアドレスの順序を示す表
符号の説明
1、200 通信ネットワーク
10、100 マルチキャスト配信装置(送信ノード(S))
20、300 第1受信ノード(R1)
21、310 第2受信ノード(R2)
22、320 第3受信ノード(R3)
23、330 第4受信ノード(R4)
24、340 第5受信ノード(R5)
30、400 第1ルータ
31、410 第2ルータ
32、420 第3ルータ
40、44〜50 XCAST方式のパケット
41 ユニキャストヘッダ
42 ルーティングヘッダ
43 ペイロード
60、80,90、500、600 階層情報
61、510 階層名
62、520 階層使用帯域
63、530 受信ノード(アドレス)
70 受信ノード情報
71 受信ノード(アドレス)
72 送信可能レート
110 入力部
112 階層符号化部
114 通信制御部
116 流量制御部
118 受信ノードソート部
120 階層設定部
122 階層情報格納部
124 受信ノード情報格納部

Claims (6)

  1. 上位下位の階層関係を有する複数の階層化データを準備する階層符号化手段と、
    各受信ノードに対して、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ一つ以上選択する選択手段と、
    前記複数の階層化データの各々に対して、一つ上位の階層に属する階層化データに対する、受信ノードのアドレスからなるアドレスリスト内のアドレス列に、当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加えて、当該階層に対応するアドレスリストを生成するアドレスリスト生成手段と、
    生成されたアドレスリストを対応する階層に属する階層化データにそれぞれ付与して、送信するパケットを生成するパケット生成手段と、
    を備えるマルチキャスト配信装置。
  2. 前記パケットは、XCASTパケットである、請求項1記載のマルチキャスト配信装置。
  3. 前記選択手段は、
    前記各受信ノードから受信したフィードバック情報に基づいて、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ選択する、
    請求項1記載のマルチキャスト配信装置。
  4. 前記アドレスリスト生成手段は、
    一つ上位の階層に属する階層化データに対するアドレスリスト内のアドレス列に当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加える際に、加えるアドレスに対応する受信ノードの送信可能レートに基づいて、加えるアドレスの順序付けを行う、
    請求項1記載のマルチキャスト配信装置。
  5. 上位下位の階層関係を有する複数の階層化データを準備するステップと、
    各受信ノードに対して、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ一つ以上選択するステップと、
    前記複数の階層化データの各々に対して、一つ上位の階層に属する階層化データに対する、受信ノードのアドレスからなるアドレスリスト内のアドレス列に、当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加えて、当該階層に対応するアドレスリストを生成するステップと、
    生成したアドレスリストを対応する階層に属する階層化データにそれぞれ付与して、送信するパケットを生成するステップと、
    を有するマルチキャスト配信方法。
  6. 上位下位の階層関係を有する複数の階層化データを準備するステップと、
    各受信ノードに対して、前記各受信ノードに送信する階層化データをそれぞれ一つ以上選択するステップと、
    前記複数の階層化データの各々に対して、一つ上位の階層に属する階層化データに対する、受信ノードのアドレスからなるアドレスリスト内のアドレス列に、当該階層に属する階層化データを送信する受信ノードのアドレスを加えて、当該階層に対応するアドレスリストを生成するステップと、
    生成したアドレスリストを対応する階層に属する階層化データにそれぞれ付与して、送信するパケットを生成するステップと、
    をコンピュータに実行させるマルチキャスト配信プログラム。
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